JP2003059867A - 銅系金属用研磨液および半導体装置の製造方法 - Google Patents

銅系金属用研磨液および半導体装置の製造方法

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JP2003059867A
JP2003059867A JP2002212954A JP2002212954A JP2003059867A JP 2003059867 A JP2003059867 A JP 2003059867A JP 2002212954 A JP2002212954 A JP 2002212954A JP 2002212954 A JP2002212954 A JP 2002212954A JP 2003059867 A JP2003059867 A JP 2003059867A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銅または銅合金の浸漬時において前記銅また
は銅合金を殆どエッチングせず、かつ研磨処理時に前記
銅または銅合金を溶解して浸漬時と研磨処理時との間で
数倍ないし数十倍のエッチング速度差を示す銅系金属用
研磨液を提供しようとするものである。 【構成】 アミノ酢酸のような銅の水和物と反応して錯
体を形成する少なくとも1種の有機酸と酸化剤と水とを
含有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅系金属用研磨液およ
び半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】J.Electrochem.So
c.,VoL.138.No11,3460(199
1)、VMIC Conference,ISMIC−
101/92/0156(1992)またはVMIC
Conference,ISMIC−102/93/0
205(1993)には、アミン系コロイダルシリカの
スラリーまたはK3 Fe(CN)6 、K4 (CN)6
Co(NO3 2 が添加されたスラリーからなるCu膜
またはCu合金膜の研磨液が開示されている。
【0003】しかしながら、前記研磨液は浸漬時と研磨
時との間でCu膜の溶解速度に差がないため、次のよう
な問題がある。
【0004】半導体装置の製造工程の一つである配線層
形成においては、表面の段差を解消する目的でエッチバ
ック技術が採用されている。このエッチバック技術は、
半導体基板上の絶縁膜に溝を形成し、前記溝を含む前記
絶縁膜上にCu膜を堆積し、前記Cu膜を研磨液を用い
て研磨処理し、前記溝内のみにCu膜を残存させて埋め
込み配線層を形成する方法である。このようなエッチバ
ック工程後において、前記溝内のCu配線層は研磨液に
接触されるため、浸漬時と研磨時との間でCu膜のエッ
チング速度に差がない前述した組成の研磨液を使用する
と、前記Cu配線層はさらに前記研磨液によりエッチン
グされる。その結果、前記溝内のCu配線層の表面位置
が前記絶縁膜の表面より低くなるため、前記絶縁膜の表
面と面一の配線層の形成が困難になり、平坦性が損なわ
れる。また、形成された埋め込みCu配線層は、絶縁膜
の表面と面一に埋め込まれたCu配線層に比べて抵抗値
が高くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、銅
(Cu)または銅合金(Cu合金)の浸漬時において前
記Cu等を殆どエッチングせず、かつ研磨処理時に前記
CuまたはCu合金を溶解して浸漬時と研磨処理時との
間で数倍ないし数十倍のエッチング速度差を示す銅系金
属用研磨液を提供しようとするものである。
【0006】本発明の別の目的は、半導体基板上の絶縁
膜に溝および/または開口部を形成し、前記絶縁膜上に
堆積された銅(Cu)または銅合金(Cu合金)からな
る配線材料膜を短時間でエッチバックできると共に絶縁
膜表面と面一の埋め込み配線層を形成することが可能な
半導体装置の製造方法を提供しようとするものである。
【0007】本発明のさらに別の目的は、半導体基板上
の絶縁膜に溝および/または開口部を形成し、前記絶縁
膜上に堆積されたCuまたはCu合金からなる配線材料
膜を短時間でエッチバックして絶縁膜表面と面一の埋め
込み配線層を形成することができ、さらにエッチバック
後の絶縁膜表面等を良好に清浄化することが可能な半導
体装置の製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係わ
る銅系金属用研磨液は、銅の水和物と反応して錯体を形
成する少なくとも1種の有機酸と酸化剤と水とを含有す
る。
【0009】前記有機酸は、少なくともアミノ酢酸であ
ることが好ましい。
【0010】本発明に係わる別の銅系金属用研磨液は、
アミド硫酸と酸化剤と研磨砥粒と水とを含有する。
【0011】このような研磨液は、CuまたはCu合金
の浸漬時において前記酸化剤の酸化作用により前記Cu
またはCu合金の表面にエッチングバリアとして機能す
る酸化層を形成し、CuまたはCu合金の研磨時おいて
前記酸化層を機械的に除去して露出したCuまたはCu
合金を前記有機酸でエッチングする。このため、Cuま
たはCu合金は研磨液に浸漬されている時は前記酸化層
によりエッチングが抑制ないし防止され、研磨時に露出
したCuまたはCu合金が物理的な研磨と研磨液中の有
機酸によるエッチングが進行する。その結果、浸漬時と
研磨時との間のCuまたはCu合金のエッチング速度差
を十分大きく取ることが可能になる。
【0012】前記酸化剤としては、例えば過酸化水素
(H2 2 )、次亜塩素酸ソーダ(NaClO)等を用
いることができる。
【0013】前記研磨液は、前記有機酸が0.01〜1
0重量%含有し、かつ重量割合で前記有機酸1に対して
前記酸化剤を20以上にすることが好ましい。このよう
に研磨液中の有機酸の含有量および有機酸と酸化剤の含
有比率を規定したのは、次のような理由によるものであ
る。
【0014】前記有機酸の含有量を0.01重量%未満
にすると、研磨時のCuまたはCu合金のポリシング速
度(主に化学的溶解速度)が低下する恐れがある。一
方、前記有機酸の含有量が10重量%を越えると研磨液
中に浸漬した時にCuまたはCu合金のエッチングが過
度に進行して浸漬時と研磨時との間のエッチング速度差
が近似する恐れがある。より好ましい前記有機酸の含有
量は、0.01〜1重量%である。
【0015】重量割合で有機酸1に対して酸化剤を20
未満にすると、CuまたはCu合金の浸漬時と研磨時と
の間で十分なエッチング速度差を取れなくなる恐があ
る。前記研磨液中の有機酸と酸化剤の含有比率は、重量
割合で有機酸1に対して酸化剤を40以上、さらに好ま
しくは100以上にすることが望ましい。
【0016】前記有機酸に対する前記酸化剤の上限比率
は、酸化剤の含有量から規定することが望ましく、例え
ば前記酸化剤の含有量を30重量%にすることが好まし
い。前記酸化剤の含有量が30重量%を越えると、Cu
またはCu合金の研磨時において露出した面に酸化層が
直ぐに生成されてポリシング速度の低下を招く恐れがあ
る。
【0017】なお、前記有機酸の含有量を前記範囲内の
下限値(0.01重量%)側にする場合には、前記有機
酸と酸化剤の含有比率を重量割合で有機酸1に対して酸
化剤を40以上にすることが好ましい。
【0018】本発明に係わる研磨液は、前記有機酸およ
び酸化剤の他にpHを9〜14に調節するアルカリ剤を
含有することを許容する。このようなアルカリ剤として
は、例えば水酸化カリウム、キノリンが好適である。
【0019】前記研磨砥粒としては、例えばシリカ粒
子、アルミナ粒子、酸化セリウム粒子、ジルコニア粒子
等を挙げることができる。これらの研磨砥粒は、2種以
上の混合物の形態で用いてもよい。
【0020】前記研磨砥粒は、0.02〜0.1μmの
平均粒径を有することが好ましい。
【0021】前記研磨砥粒は、1〜14重量%添加され
ることが好ましい。前記研磨砥粒の添加量を1重量%未
満にすると、その効果を十分に達成することが困難にな
る。一方、前記研磨砥粒の添加量が14重量%を越える
と、研磨液の粘度等が高くなって取扱い難くなる。より
好ましい研磨砥粒の添加量は、3〜10重量%の範囲で
ある。
【0022】本発明に係わる銅系金属用研磨液により例
えば基板上に成膜されたCu膜またはCu合金膜を研磨
するには、図1に示すポリシング装置が用いられる。す
なわち、ターンテーブル1上には例えば布から作られた
研磨パッド2が被覆されている。研磨液を供給するため
の供給管3は、前記研磨パッド2の上方に配置されてい
る。上面に支持軸4を有する基板ホルダ5は、研磨パッ
ド2の上方に上下動自在でかつ回転自在に配置されてい
る。このようなポリシング装置において、前記ホルダ5
により基板6をその研磨面(例えばCu膜)が前記パッ
ド2に対向するように保持し、前記供給管3から前述し
た組成の研摩液7を供給しながら、前記支持軸4により
前記基板6を前記研磨パッド2に向けて所望の加重を与
え、さらに前記ホルド5および前記ターンテーブル1を
互いに反対方向に回転させることにより前記基板上のC
u膜が研磨される。
【0023】以上説明した本発明に係わる銅系金属用研
磨液は、CuまたはCu合金の浸漬時において前記Cu
等を殆どエッチングせず(好ましくは100nm/mi
n以下のエッチング速度)、かつ浸漬時と研磨時との間
で数倍ないし数十倍のエッチング速度差を示す。
【0024】すなわち、前記研磨液の一成分である有機
酸(例えばアミノ酢酸)は、下記反応式に示すようにC
uの水和物と反応して錯体を生成する性質を有する。
【0025】Cu(H2 O)4 2++2H2 NCH2 CO
OH→Cu(H2 NCH2 COOH)2 +4H2 O+2
+ Cuは、前記アミノ酢酸と水との混合液とは反応しな
い。このような反応系において、酸化剤(例えば過酸化
水素)を添加することにより前記反応式の矢印に示す方
向に反応が進み、Cuのエッチングなされる。
【0026】図2は、アミノ酢酸、過酸化水素および水
からなる研磨液においてアミノ酢酸の含有量を0.1重
量%と一定とし、過酸化水素の含有量を変化させた時の
基板上に成膜されたCu膜の浸漬時のエッチング速度お
よび研磨処理時のポリシング速度をプロットしたもので
ある。なお、研磨処理は前述した図1に示すポリシング
装置を用いて行われる。即ち、基板ホルダ5にCu膜が
成膜された基板をそのCu膜が例えばローデル・ニッタ
社製商品名;SUBA800からなる研磨パッド2側に
対向するように逆さにして保持し、支持軸4により前記
基板を研磨パッド2に400g/cm2 の加重を与え、
さらにターンテーブル1および前記ホルダ5をそれぞれ
100rpmの速度で互いに反対方向に回転させなが
ら、研磨液を供給管3から12.5ml/分の速度で前
記研磨パッド2に供給することによって研磨処理を行っ
た。
【0027】図2から明らかなようにCu膜の浸漬時に
おいて、過酸化水素を添加しない研磨液を用いた場合に
はCu膜のエッチングは全く起きないが、過酸化水素を
少量含有させるとCu膜が急激にエッチングされること
がわかる。これは、研磨液中の過酸化水素によりCuの
水和物が生成し、これにアミノ酢酸が反応して錯体を生
成してCuがエッチングされるためである。また、前記
過酸化水素の含有量をさらに多くするとCu膜のエッチ
ング速度が遅くなり、過酸化水素の含有量が5重量%に
なるとエッチング速度が零になることがわかる。これ
は、過酸化水素の含有量を多くするとCu膜の表面に前
記研磨液によるエッチングを妨げる酸化層が生成するた
めであると考えられる。
【0028】事実、図3の(A)に示すように基板11
上に凹凸を有するCu膜12を形成し、この基板11を
図2に示すエッチング速度が遅くなった組成の研磨液
(アミノ酢酸0.1重量%、過酸化水素13重量%含
有)に3分間浸漬すると、図3の(B)に示すようにC
u膜12表面に酸化層13が生成される。また、前記研
磨液に前記基板を浸漬した後、Cu膜表面をXPS(X-
ray photoelectron spectroscopy)で分析すると、図4
の実線に示すスペクトルが現れることからも、酸化層が
生成されていることが確認された。なお、図4の点線は
Cu膜を基板に成膜した直後の加工前のスペクトルを示
す。
【0029】図1に示すポリシング装置およびアミノ酢
酸0.1重量%、過酸化水素13重量%を含有する研磨
液を用いて前述した研磨処理を行うと、図2に示すよう
にCu膜のポリシング速度は浸漬時に比べて約10nm
/分の差が生じることが確認された。このような研磨処
理によるCu膜のポリシング速度の上昇は、図3の
(B)に示す酸化層13が表面に形成されたCu膜12
を前記研磨液が存在する研磨パッドで研磨すると、図3
の(C)に示すようにCu膜12の凸部に対応する酸化
層13が前記パッドにより機械的な研磨されて純Cuが
表面に露出し、研磨液中のアミノ酢酸および過酸化水素
の作用により化学的研磨が急激になされてためである。
つまり、研磨処理工程ではCu膜の研磨面に常に純Cu
が露出して研磨液中のアミノ酢酸および過酸化水素によ
る化学的エッチングがなされるためである。事実、研磨
処理直後のCu膜表面をXPSで分析すると、図4の一
点鎖線に示すスペクトルが現れ、Cuが露出しているこ
とが確認された。
【0030】また、図5はアミノ酢酸、過酸化水素およ
び水からなる研磨液においてアミノ酢酸の含有量を0.
9重量%と一定とし、過酸化水素の含有量を変化させた
時の基板上に成膜されたCu膜の浸漬時のエッチング速
度および研磨処理時のポリシング速度をプロットしたも
のである。なお、研磨処理は図1に示すポリシング装置
を用いて前述したのと同様な手順により行なった。図5
から明らかなようにCu膜の浸漬時において、過酸化水
素を添加しない研磨液を用いた場合にはCu膜のエッチ
ングは全く起きないが、過酸化水素を少量含有させると
Cu膜が急激にエッチングされることがわかる。また、
前記過酸化水素の含有量をさらに多くするとCu膜のエ
ッチング速度が遅くなり、過酸化水素の含有量が約18
重量%になるとエッチング速度が零になることがわか
る。これは、過酸化水素の含有量を多くするとCu膜の
表面に前記研磨液によるエッチングを妨げる酸化層が生
成するためであると考えられる。このような研磨液にお
いて、過酸化水素が15重量%含有するものを用いて前
述したのと同様な方法によりCu膜を研磨処理すると、
約85nm/分の速度でCu膜がポリシングされ、浸漬
時と研磨処理時との間に十分なエッチング速度差が生じ
る。ただし、浸漬時にCu膜が確実にエッチングされな
い条件である過酸化水素が20重量%含有する研磨液、
つまりアミノ酢酸と過酸化水素の含有比率が重量割合で
アミノ酢酸1に対して過酸化水素を約20とした研磨液
においてもCu膜の研磨処理時のポリシング速度は約6
0nm/分となる。したがって、このように過酸化水素
の含有量を多くした研磨液を用いた場合でも浸漬時と研
磨処理時との間で十分なエッチング速度差をとることが
できる。
【0031】さらに、図6は有機酸であるアミド硫酸、
過酸化水素および水からなる研磨液においてアミド硫酸
の含有量を0.86重量%と一定とし、過酸化水素の含
有量を変化させた時の基板上に成膜されたCu膜の浸漬
時のエッチング速度および研磨処理時のポリシング速度
をプロットしたものである。なお、研磨処理は図1に示
すポリシング装置を用いて前述したのと同様な手順によ
り行った。図6から明らかなように過酸化水素を添加し
ない研磨液を用いた場合にはCu膜のエッチングは全く
起きないが、過酸化水素を少量含有させるとCu膜が急
激にエッチングされることがわかる。また、前記過酸化
水素の含有量をさらに多くするとCu膜のエッチング速
度が遅くなり、過酸化水素の含有量が約22重量%以上
になるとエッチング速度が50nm/分になることがわ
かる。これは、過酸化水素の含有量を多くするとCu膜
の表面に前記研磨液によるエッチングを妨げる酸化層が
生成するためであると考えられる。このような研磨液に
おいて、過酸化水素が30重量%含有するもの、つまり
アミド硫酸と過酸化水素の含有比率が重量割合でアミノ
酢酸1に対して過酸化水素を約35とした研磨液を用い
て前述したのと同様な方法でCu膜を研磨処理すると、
約950nm/分の速度でCu膜がポリシングされ、浸
漬時と研磨処理時とのエッチング速度差が約19倍と十
分に大きくとれる。
【0032】したがって、本発明に係わる研磨液はCu
またはCu合金の浸漬時においてCuまたはCu合金を
殆どエッチングせず、かつ浸漬時と研磨時との間で数倍
ないし数十倍のエッチング速度差を示す。このため、研
磨処理工程において研磨液の供給タイミング等によりC
uのエッチング量が変動する等の問題を回避でき、その
操作を簡便に行うことができる。また、前記ポリシング
装置による前記基板上のCu膜の研磨の終了後におい
て、前記Cu膜は研磨液に接触されると前述したように
過酸化水素によりCu膜に酸化層が形成されるため、研
磨処理後においてもCu膜がさらにエッチングされる、
いわゆるオーバーエッチングを阻止することができる。
さらに、図3の(C)に示すように凹凸を有するCu膜
12は研磨工程において側面からのエッチングがなされ
ず、前記研磨パッドと当接する凸部表面から順次エッチ
ングすることができるため、後述するエッチバック技術
に極めて好適である。
【0033】本発明に係わる研磨液において、水酸化カ
リウムのようなアルカリ剤を加えてpHを9〜14に調
節することにより前記研磨液にCuまたはCu合金を浸
漬した際、CuまたはCu合金の表面に前記研磨液に対
してエッチングバリア性の優れた酸化層を生成できる。
また、CuまたはCu合金の表面に生成される酸化層の
厚さを制御することができる。図7は、例えばアミノ酢
酸0.9重量%、過酸化水素12重量%を含み、水酸化
カリウムを添加してpHを8.5〜11に調節した研磨
液に基板上に成膜されたCu膜を浸漬した時の前記Cu
膜表面に生成された酸化層の厚さ変化を示す特性図であ
る。この図7に示すようにpHが高くなるに伴ってCu
膜表面に生成される酸化層の厚さが厚くなる。
【0034】このようなpHを9〜14に調節された研
磨液は、CuまたはCu合金の浸漬時にエッチングバリ
ア性の高い酸化層を前記CuまたはCu合金の表面に生
成させることができる。このため、前記研磨液中のアミ
ノ酢酸のような有機酸の含有量を大きくしてもCuまた
はCu合金の浸漬時においてCu等を殆どエッチングせ
ず、一方、研磨時においては前記有機酸の含有量の増加
によりCuまたはCu合金のポリシング速度を高めるこ
とができる。したがって、アルカリ剤を添加しない場合
に比べて浸漬時と研磨時との間でエッチング速度差を大
きくすることができ、結果的にはCuまたはCu合金の
研磨処理時間を短縮することができる。
【0035】本発明に係わる研磨液において、シリカ粒
子のような研磨砥粒を添加することによって前記研磨砥
粒が未添加の研磨液に比べてCuまたはCu合金の研磨
時のポリシング速度を向上できる。例えば、アミノ酢酸
0.1重量%、過酸化水素13重量%を含有する水溶液
に平均粒径30nmのシリカ粒子、平均粒径740nm
のアルミナ粒子、平均粒径1300nmの酸化セリウム
粒子および平均粒径1100nmのジルコニア粒子をそ
れぞれ約9重量%添加して研磨液を調製した。これらの
研磨液を図1に示すポリシング装置を用いて前述したの
と同様な手順により基板に成膜された凹凸を有するCu
膜の研磨処理を行った。各研磨液によるCu膜ポリシン
グ速度を下記表1に示す。なお、下記表1には研磨砥粒
が添加されないアミノ酢酸0.1重量%、過酸化水素1
3重量%を含有する研磨液を用いた場合のCu膜のポリ
シング速度を併記した。
【0036】
【表1】
【0037】前記表1から明らかなように研磨砥粒が添
加された研磨液では、研磨砥粒が添加されない研磨液に
比べてCu膜の研磨速度を向上できることがわかる。ま
た、研磨砥粒の種類を変えることによってCu膜のポリ
シング速度を制御できることがわかる。
【0038】また、前記シリカ粒子およびアルミナ粒子
をそれぞれ砥粒として添加された研磨液を図1に示すポ
リシング装置を用いて前述したのと同様な手順により基
板に成膜されたSiO2 膜、Si3 4 膜およびボロン
添加ガラス膜(BPSG膜)の研磨処理をそれぞれ行っ
た。各研磨液による各種絶縁膜のポリシング速度を下記
表2に示す。なお、表2中の括弧内の値は(同種の研磨
液でのCu膜のポリシング速度/各絶縁膜のポリシング
速度)から求めた速度比である。後述する半導体装置の
製造時において絶縁膜の溝等に埋め込みCu配線層を研
磨処理により形成する際、前記速度比が大きい程、Cu
の選択ポリシング性を向上することが可能になる。つま
り、下地の絶縁膜の膜減りを抑制できる。
【0039】
【表2】
【0040】さらに、シリカ粒子のような研磨砥粒が添
加された研磨液はCu膜またはCu合金膜の割れや微細
な傷を生じることなく良好にポリシングすることができ
る。これは、図1に示すポリシング装置を用いた研磨工
程においてCu膜の研磨面と前記研磨パッドとの間の摩
擦力を前記砥粒により緩和でき、Cu膜への衝撃力を低
減して割れ等を防止することができるためである。
【0041】したがって、シリカ粒子のような研磨砥粒
が添加された研磨液は研磨砥粒が添加されない研磨液に
比べてCuまたはCu合金のポリシング速度を向上でき
ると共に研磨処理時におけるCuまたはCu合金表面へ
の損傷を抑制できる。
【0042】なお、有機酸がアミド硫酸で、シリカ粒子
のような研磨砥粒を含む研磨液においても前記研磨砥粒
が添加されない研磨液に比べてCuまたはCu合金のポ
リシング速度を向上できると共に研磨処理時におけるC
uまたはCu合金表面への損傷を抑制できる。
【0043】本発明に係わる半導体装置の製造方法は、
半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状に相当する溝およ
び/または開口部を形成する工程と、前記溝および/ま
たは開口部を含む前記絶縁膜上にCuまたはCu合金か
らなる配線材料膜を堆積する工程と、銅の水和物と反応
して錯体を形成する少なくとも1種の有機酸と酸化剤と
研磨砥粒と水とを含有する研磨液を用いて前記配線材料
膜を前記絶縁膜の表面が露出するまで研磨処理すること
により前記絶縁膜にその表面と面一の埋め込み配線層を
形成する工程とを具備したことを特徴とするものであ
る。
【0044】前記絶縁膜としては、例えばシリコン酸化
膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜とこの上に積層さ
れたシリコン窒化膜の2層膜、ボロン添加ガラス膜(B
PSG膜)、リン添加ガラス膜(PSG膜)等を用いる
ことができる。
【0045】前記Cu合金としては、例えばCu−Si
合金、Cu−Al合金、Cu−Si−Al合金、Cu−
Ag合金等を用いることができる。
【0046】前記CuまたはCu合金からなる配線材料
膜は、スパッタ蒸着、真空蒸着等により堆積される。
【0047】前記研磨液中の有機酸の含有量、およびそ
れら有機酸および酸化剤の含有比率は、前述した銅系金
属用研磨液と同様な範囲にすることが好ましい。
【0048】前記研磨液は、前記有機酸および酸化剤の
他にpHを9〜14に調節するアルカリ剤を含有するこ
とを許容する。このようなアルカリ剤としては、例えば
水酸化カリウム、キノリンが好適である。
【0049】前記研磨砥粒としては、例えばシリカ粒
子、アルミナ粒子、酸化セリウム粒子、ジルコニア粒子
等を挙げることができる。これらの研磨砥粒の平均粒径
および添加量は前述した銅系金属用研磨液で説明したの
と同様な範囲にすることが好ましい。
【0050】前記研磨液による研磨処理は、例えば前述
した図1に示すポリシング装置が用いて行われる。
【0051】図1に示すポリシング装置を用いる研磨処
理において、基板ホルダで保持された基板を前記研磨パ
ッドに与える加重は研磨液の組成により適宜選定され
る。例えば、有機酸、酸化剤および水からなる組成の研
磨液では前記加重を200〜2000g/cm2 にする
ことが好ましい。さらにシリカ粒子のような研磨砥粒を
含む組成の研磨液では、前記加重を150〜1000g
/cm2 にすることが好ましい。
【0052】本発明に係わる半導体装置の製造におい
て、前記半導体基板上の前記溝および/または開口部を
含む前記絶縁膜には前記配線材料膜を堆積する前にバリ
ア層を形成することを許容する。このようなバリア層を
前記溝および/または開口部を含む前記絶縁膜に形成す
ることによって、Cuのような配線材料膜の堆積、エッ
チバックにより前記バリア層で囲まれた埋め込み配線層
を形成することが可能になる。その結果、配線材料であ
るCuの拡散による半導体基板の汚染を防止できる。
【0053】前記バリア層は、例えばTiN、Ti、N
b、WまたはCuTa合金からなる。このようなバリア
層は、15〜50nmの厚さを有することが好ましい。
【0054】本発明に係わる半導体装置の製造におい
て、前述した図1に示すポリシング装置の前記テーブル
の回転トルクの変化、研磨パッドの温度変化、または研
磨パッドに供給される前記研磨液のpH変化、に基づい
て前記研磨処理の終点を検出することを許容する。ま
た、前述した図1に示すポリシング装置のホルダの回転
トルクの変化に基づいて前記研磨処理の終点を検出する
ことを許容する。このような方法によれば、研磨処理の
終点を簡単に検出できる。その結果、この終点検出を利
用することにより前記絶縁膜にその表面と面一の埋め込
み配線層を確実に形成することができる。
【0055】以上説明した本発明に係わる半導体装置の
製造方法は、半導体基板上の絶縁膜に配線層に相当する
溝および/または開口部を形成し、前記溝および/また
は開口部を含む前記絶縁膜上にCuまたはCu合金から
なる配線材料膜を堆積し、さらに銅の水和物と反応して
錯体を形成する少なくとも1種の有機酸と酸化剤と水と
を含有する研磨液および例えば前述した図1に示すポリ
シング装置を用いて前記配線材料膜を前記絶縁膜の表面
が露出するまで研磨する。前記研磨液は、既述したよう
にCu膜またはCu合金膜の浸漬時において前記Cu膜
またはCu合金膜を殆どエッチングせず、かつ浸漬時と
研磨時との間で数倍ないし数十倍のエッチング速度差を
示す。その結果、前記研磨工程において前記配線材料膜
はその表面から順次ポリシングされる、いわゆるエッチ
バックがなされるため、前記絶縁膜の溝および/または
開口部にCuまたはCu合金からなる埋め込み配線層を
前記絶縁膜表面と面一に形成できる。また、エッチバッ
ク工程後の前記配線層は前記研磨液と接触されるが、前
記配線層の露出表面には酸化層が形成されるため前記酸
化層により前記配線層がエッチングされるのを回避でき
る。したがって、高精度の埋め込み配線層を有すると共
に、表面が平坦な構造を有する半導体装置を製造するこ
とができる。
【0056】また、水酸化カリウムのようなアルカリ剤
により研磨液のpHを9〜14に調節することによっ
て、前記研磨液に含有されるアミノ酢酸のような有機酸
の量を多くしてもエッチバック工程後の前記配線層のエ
ッチングをその表面に形成されたエッチングバリア性の
高い酸化膜により防止できる。しかも、研磨液中の有機
酸の含有量を高めることによって、前記配線材料膜のポ
リシング速度を高めることができ、結果的にはエッチバ
ック時間を短縮できる。
【0057】さらに、シリカ粒子のような研磨砥粒が添
加された研磨液を用いることによって前記配線材料層の
ポリシング速度を向上できるため、エッチバック時間を
短縮できる。しかも、前記エッチバック工程において配
線材料膜の割れや傷の発生を抑制できるため、信頼性の
高い埋め込み配線層を前記絶縁膜の溝および/または開
口部に形成することができる。
【0058】本発明に係わるさらに別の半導体装置の製
造方法は、半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状に相当
する溝および開口部から選ばれる少なくとも1つの部材
を形成する工程と、前記部材を含む前記絶縁膜上に銅ま
たは銅合金からなる配線材料膜を形成する工程と、銅の
水和物と反応して錯体を形成する少なくとも1種の有機
酸と酸化剤と水とを含有する研磨液を用いて前記配線材
料膜を前記絶縁膜の表面が露出するまで研磨処理するこ
とにより前記絶縁膜に埋め込み配線層を形成する工程
と、前記配線層を含む前記絶縁膜表面を溶存オゾン水溶
液で処理し、さらに希フッ酸水溶液で処理する工程とを
具備したことを特徴とするものである。
【0059】本発明に係わるさらに別の半導体装置の製
造方法は、半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状に相当
する溝および開口部から選ばれる少なくとも1つの部材
を形成する工程と、前記部材を含む前記絶縁膜上に銅ま
たは銅合金からなる配線材料膜を形成する工程と、アミ
ド硫酸と酸化剤と水とを含有する研磨液を用いて前記配
線材料膜を研磨処理することにより前記絶縁膜に埋め込
み配線層を形成する工程と、前記配線層を含む前記絶縁
膜表面を溶存オゾン水溶液で処理し、さらに希フッ酸水
溶液で処理する工程とを具備したことを特徴とするもの
である。
【0060】本発明に係わるさらに別の半導体装置の製
造方法は、半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状に相当
する溝および開口部から選ばれる少なくとも1つの部材
を形成する工程と、前記部材を含む前記絶縁膜上にバリ
ア層を形成する工程と、前記部材を含む前記バリア層上
に銅または銅合金からなる配線材料膜を形成する工程
と、銅の水和物と反応して錯体を形成する少なくとも1
種の有機酸と酸化剤と水とを含有する研磨液を用いて前
記配線材料膜を前記絶縁膜上の前記バリア層表面が露出
するまで研磨処理する工程とを具備したことを特徴とす
るものである。
【0061】前記絶縁膜としては、例えばシリコン酸化
膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜とこの上に積層さ
れたシリコン窒化膜の2層膜、ボロン添加ガラス膜(B
PSG膜)、リン添加ガラス膜(PSG膜)等を用いる
ことができる。
【0062】前記Cu合金としては、例えばCu−Si
合金、Cu−Al合金、Cu−Si−Al合金、Cu−
Ag合金等を用いることができる。
【0063】前記CuまたはCu合金からなる配線材料
膜は、スパッタ蒸着、真空蒸着等により堆積される。
【0064】前記研磨液中の有機酸の含有量およびそれ
ら有機酸および酸化剤の含有比率は、前述した銅系金属
用研磨液と同様な範囲にすることが好ましい。
【0065】前記研磨液は、前記有機酸および酸化剤の
他にpHを9〜14に調節するアルカリ剤を含有するこ
とを許容する。このようなアルカリ剤としては、例えば
水酸化カリウム、キノリンが好適である。
【0066】前記研磨液は、前記有機酸および酸化剤の
他にシリカ粒子、アルミナ粒子、酸化セリウム粒子、ジ
ルコニア粒子等の研磨砥粒を含有することを許容する。
これらの研磨砥粒の平均粒径および添加量は前述した銅
系金属用研磨液で説明したのと同様な範囲にすることが
好ましい。
【0067】前記研磨液による研磨処理は、前述した図
1に示すポリシング装置を用いて行われる。
【0068】図1に示すポリシング装置を用いた研磨処
理において、基板ホルダで保持された基板を前記研磨パ
ッドに与える加重は研磨液の組成により適宜選定され
る。例えば、有機酸、酸化剤および水からなる組成の研
磨液では前記加重を200〜2000g/cm2 にする
ことが好ましい。さらにシリカ粒子のような研磨砥粒を
含む組成の研磨液では、前記加重を150〜1000g
/cm2 にすることが好ましい。
【0069】本発明に係わる別の半導体装置の製造にお
いて、前記半導体基板上の前記溝および/または開口部
を含む前記絶縁膜には前記配線材料膜を堆積する前にバ
リア層を形成することを許容する。このようなバリア層
を前記溝および/または開口部を含む前記絶縁膜に形成
することによって、Cuのような配線材料膜の堆積、エ
ッチバックにより前記バリア層で囲まれた埋め込み配線
層を形成することが可能になる。その結果、配線材料で
あるCuの拡散による半導体基板の汚染を防止できる。
【0070】前記バリア層は、例えばTiN、Ti、N
b、WまたはCuTa合金からなる。このようなバリア
層は、15〜50nmの厚さを有することが好ましい。
【0071】本発明に係わる別の半導体装置の製造にお
いて、前述した図1に示すポリシング装置の前記テーブ
ルの回転トルクの変化、研磨パッドの温度変化、または
研磨パッドに供給される前記研磨液のpH変化、に基づ
いて前記研磨処理の終点を検出することを許容する。ま
た、前述した図1に示すポリシング装置のホルダの回転
トルクの変化に基づいて前記研磨処理の終点を検出する
ことを許容する。このような方法によれば、研磨処理の
終点を簡単に検出できる。その結果、前記終点検出を利
用することにより前記絶縁膜にその表面と面一の埋め込
み配線層を確実に形成することができる。
【0072】前記溶存オゾン水溶液は、オゾン濃度が
0.1〜25ppmであることが好ましい。前記溶存オ
ゾン水溶液のオゾン濃度を0.1ppm未満にすると前
記絶縁膜上に残留した配線材料であるCuまたはCu合
金を酸化物に変換したり、有機物等の汚染物を酸化分解
したりすることが困難になる。より好ましい前記溶存オ
ゾン水溶液のオゾン濃度は、5〜25ppmである。
【0073】前記希フッ酸水溶液は、フッ酸濃度が0.
05〜20%であることが好ましい。前記希フッ酸水溶
液のフッ酸濃度を0.05%未満にすると、前記溶存オ
ゾン水溶液での処理により変換されたCuまたはCu合
金を酸化物を効果的に溶解除去することが困難になる。
一方、前記希フッ酸水溶液のフッ酸濃度が20%を越え
ると絶縁膜としてシリコン酸化膜を用いた場合にはその
酸化膜をも溶解除去された膜減りを生じる恐れがある。
より好ましい前記希フッ酸水溶液のフッ酸濃度は0.1
〜5%である。
【0074】以上説明した本発明に係わる別の半導体装
置の製造方法は、半導体基板上の絶縁膜に配線層に相当
する溝および/または開口部を形成し、前記溝および/
または開口部を含む前記絶縁膜上にCuまたはCu合金
からなる配線材料膜を堆積し、さらに銅の水和物と反応
して錯体を形成する少なくとも1種の有機酸と酸化剤と
水とを含有する研磨液および例えば前述した図1に示す
ポリシング装置を用いて前記配線材料膜を前記絶縁膜の
表面が露出するまで研磨する。前記研磨液は、既述した
ようにCu膜またはCu合金膜の浸漬時において前記C
u膜またはCu合金膜を殆どエッチングせず、かつ浸漬
時と研磨時との間で数倍ないし数十倍のエッチング速度
差を示す。その結果、前記研磨工程において前記配線材
料膜はその表面から順次ポリシングされる、いわゆるエ
ッチバックがなされるため、前記絶縁膜の溝および/ま
たは開口部にCuまたはCu合金からなる埋め込み配線
層を前記絶縁膜表面と面一に形成できる。また、エッチ
バック工程後の前記配線層は前記研磨液と接触される
が、前記配線層の露出表面には酸化層が形成されるため
前記酸化層により前記配線層がエッチングされるのを回
避できる。
【0075】さらに、前記エッチバック工程後に前記配
線層を含む前記絶縁膜表面を溶存オゾン水溶液で処理す
ることにより前記絶縁膜上に残留した微細な配線材料、
つまりCuまたはCu合金を酸化物に変換したり、有機
物等の汚染物質を酸化分解することができる。このよう
な溶存オゾン水溶液での処理後に希フッ酸水溶液で処理
することによって、前記絶縁膜上にCuまたはCu合金
の酸化物や前記汚染物質の酸化分解物を容易に溶解除去
することができる。
【0076】したがって、高精度の埋め込み配線層を有
すると共に、表面が平坦な構造を有し、さらに絶縁膜表
面の有機物や残留配線材料が除去された清浄な表面を有
する半導体装置を製造することができる。
【0077】また、水酸化カリウムのようなアルカリ剤
により研磨液のpHを9〜14に調節することによっ
て、前記研磨液に含有されるアミノ酢酸のような有機酸
の量を多くしてもエッチバック工程後の前記配線層のエ
ッチングをその表面に形成されたエッチングバリア性の
高い酸化膜により防止できる。しかも、研磨液中の有機
酸の含有量を高めることによって、前記配線材料膜のポ
リシング速度を高めることができ、結果的にはエッチバ
ック時間を短縮できる。
【0078】さらに、シリカ粒子のような研磨砥粒が添
加された研磨液を用いることによって前記配線材料層の
ポリシング速度を向上できるため、エッチバック時間を
短縮できる。しかも、前記エッチバック工程において配
線材料膜の割れや傷の発生を抑制できるため、信頼性の
高い埋め込み配線層を前記絶縁膜の溝および/または開
口部に形成することができる。
【0079】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を詳細に説明
する。
【0080】実施例1 まず、図8の(A)に示すように表面に図示しないソー
ス、ドレイン等の拡散層が形成されたシリコン基板21
上にCVD法により層間絶縁膜としての例えば厚さ10
00nmのSiO2 膜22を堆積した後、前記SiO2
膜22にフォトエッチング技術により配線層に相当する
形状を有する深さ500nmの複数の溝23を形成し
た。つづいて、図8の(B)に示すように前記溝23を
含む前記SiO2 膜22上にスパッタ蒸着により厚さ1
5nmのTiNからなるバリア層24および厚さ600
nmのCu膜25をこの順序で堆積した。
【0081】次いで、前述した図1に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に図8の(B)に示す基板21を逆さ
にして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板
をターンテーブル1上のローデル・ニッタ社製商品名;
SUBA800からなる研磨パッド2に300g/cm
2 の加重を与え、前記ターンテーブル1およびホルダ5
をそれぞれ100ppmの速度で互いに反対方向に回転
させながら、研磨液を供給管3から20ml/分の速度
で前記研磨パッド2に供給して前記基板21に堆積した
Cu膜25およびバリア層24を前記SiO2 膜22の
表面が露出するまで研磨した。ここで、前記研磨液とし
てアミノ酢酸0.1重量%、過酸化水素13.0重量%
および平均粒径0.04μmのシリカ粉末8重量%を含
む純水からなり、重量割合でアミノ酢酸1に対して過酸
化水素が130であるものを用いた。前記研磨工程にお
いて、前記研磨液はCu膜との接触時のエッチング速度
が零であり、前記研磨パッドによる研磨時のポリシング
速度が約77nm/分で浸漬時に比べて十分に大きなエ
ッチング速度差を示した。このため、研磨工程において
図8の(B)に示す凸状のCu膜25は前記研磨パッド
と機械的に接触する表面から優先的にポリシングされ、
さらに露出したバリア層24がポリシングされる、いわ
ゆるエッチバックがなされた。その結果、図8の(C)
に示すように前記溝23内のみにバリア層24が残存す
ると共に、前記バリア層24で覆われた前記溝23に前
記SiO2 膜22表面と面一な埋め込みCu配線層26
が形成された。また、前記ポリシング装置のホルダ5に
よる前記研磨パッド2への加重を解除し、かつターンテ
ーブル1およびホルダ5の回転の停止した後において、
前記Cu配線層26が前記研磨液に接触されてもエッチ
ングが進行することがなかった。
【0082】また、前述した図1のポリシング装置によ
るポリシング工程(エッチバック工程)において研磨パ
ッドから研磨液を逐次採取してpH測定計によりpHの
変化を測定した。研磨時間に対する研磨液のpH変化を
図9に示す。図9から明らかなように、pHはホルダに
よる基板の加重後に一度下がり、再度上昇する。このp
Hが上昇する時、例えば加重開始後8分間経過した時、
をエッチング終点とした。このような終点検出によりエ
ッチバック時間を設定することによって、前記SiO2
膜22の溝23に前記SiO2 膜22表面と面一な埋め
込みCu配線層26を再現性よく形成することができ
た。
【0083】なお、前述した図1のポリシング装置によ
るポリシング工程(エッチバック工程)において温度セ
ンサにより前記研磨パッドの温度変化の測定、およびタ
ーンテーブルの駆動モータの電圧変化、をそれぞれ測定
した。研磨時間に対する前記研磨パッドの温度変化を図
10に、研磨時間に対する前記駆動モータの電圧変化を
図11に、それぞれ示す。温度変化を示す図10におい
て、加重開始直後に研磨パッドの温度が上昇して一定の
温度になり、再度温度が上昇する。この温度上昇が起こ
る時をエッチング終点とした。電圧変化を示す図11に
おいて、加重開始直後にターンテーブルの駆動モータの
電圧が上昇して一定の電圧になり、再度、電圧が上昇す
る。この電圧が上昇する時をエッチング終点とした。こ
のような終点検出によりエッチバック時間を設定するこ
とによって、前述した研磨液のpH測定の場合と同様に
前記SiO2 膜22の溝23に前記SiO2 膜22表面
と面一な埋め込みCu配線層26を再現性よく形成する
ことができた。
【0084】さらに、前記埋め込み配線層の形成後の基
板をオゾン濃度0.001%の溶存オゾン水溶液に3分
間浸漬して処理した後、フッ酸濃度10%の希フッ酸水
溶液に90秒間浸漬して処理した。図12は、XPSで
分析したスペクトル図であり、実線はCu配線層形成直
後の表面のスペクトル、点線は溶存オゾン水溶液で処理
した後のCu配線層表面のスペクトル、一点鎖線は希フ
ッ酸処理後のCu配線層表面のスペクトル、である。図
12から明らかなように配線形成後の基板を溶存オゾン
水溶液に浸漬して処理すると、点線に示すスペクトルの
ように配線形成直後で見られた金属Cuの信号はなくな
り、Cu配線層表面が酸化物に変化したことがわかる。
この後、希フッ酸水溶液で処理すると一点鎖線に示すス
ペクトルのように前記溶存オゾン水溶液の処理で見られ
たCuOの信号がなくなり、純CuがCu配線層表面に
露出したことがわかる。このように溶存オゾン水溶液で
処理することによって、SiO2 膜22等の表面に残留
したアミノ酢酸のような有機物を分解できると共に、前
記SiO2 膜22に残留したCuを酸化物に変換でき
る。溶存オゾン水溶液の処理で生成された有機物の分解
物およびCuの酸化物は、この後の希フッ酸水溶液の処
理により除去できると共に、前記研磨液との接触により
Cu配線層26表面に生成されたCu酸化物層も除去す
ることができる。その結果、SiO2 膜22の表面を清
浄化でき、さらにCu配線層26表面に純Cuを露出す
ることができる。
【0085】したがって、実施例1によれば前記SiO
2 膜22の溝23内にその深さと同様な厚さを有する埋
め込みCu配線層26を前記SiO2 膜22表面と面一
に形成することができ、配線層26の形成後の基板21
表面を平坦化することがてきた。また、Cu配線層26
の形成後に溶存オゾン水溶液の処理、希フッ酸水溶液の
処理を行うことによって、SiO2 膜22表面の清浄
化、研磨液の酸化により生成された抵抗成分となる酸化
層の除去がなされるため、Cu本来の低抵抗性を持つ埋
め込みCu配線層を有し、かつ信頼性の高い半導体装置
を製造することができる。
【0086】なお、前記実施例1において研磨液として
アミド硫酸0.86重量%、過酸化水素水30重量%、
平均粒径0.09μmのシリカ粉末8重量%を含む純水
からなるものを用いたところ、実施例1と同様、層間絶
縁SiO2 膜の溝内に埋め込み配線層を前記絶縁SiO
2 膜表面と面一に形成することができた。
【0087】実施例2 まず、図13の(A)に示すように表面に図示しないソ
ース、ドレイン等の拡散層が形成されたシリコン基板2
1上にCVD法により例えば厚さ800nmのSiO2
膜22および厚さ200nmのSi3 4 膜27をこの
順序で堆積して層間絶縁膜を形成した後、前記Si3
4 膜27および前記SiO2 膜22にフォトエッチング
技術により配線層に相当する形状を有する深さ500n
mの複数の溝23を形成した。つづいて、図13の
(B)に示すように前記溝23を含む前記Si3 4
27上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTiNから
なるバリア層24および厚さ600nmのCu膜25を
この順序で堆積した。
【0088】次いで、前述した図1に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に図13の(B)に示す基板21を逆
さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基
板をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800から
なる研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前
記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100p
pmの速度で互いに反対方向に回転させながら、研磨液
を供給管3から20ml/分の速度で前記研磨パッド2
に供給して前記基板21に堆積したCu膜25およびバ
リア層24を前記Si3 4 膜27の表面が露出するま
で研磨した。ここで、前記研磨液としてアミノ酢酸0.
1重量%、過酸化水素13.0重量%および平均粒径
0.04μmのシリカ粉末8重量%を含む純水からな
り、重量割合でアミノ酢酸1に対して過酸化水素が13
0であるものを用いた。前記研磨工程において、前記研
磨液はCu膜との接触時のエッチング速度が零であり、
前記研磨パッドによる研磨時のポリシング速度が約77
nm/分で浸漬時に比べて十分に大きなエッチング速度
差を示した。このため、図13の(B)に示す凸状のC
u膜25は前記研磨パッドと機械的に接触する表面から
優先的にポリシングされ、さらに露出したバリア層24
がポリシングされる、いわゆるエッチバックがなされ
た。
【0089】その結果、図13の(C)に示すように前
記溝23内のみにバリア層24が残存すると共に、前記
バリア層24で覆われた前記溝23に前記Si3 4
27表面と面一な埋め込みCu配線層26が形成され
た。また、前記ポリシング装置のホルダ5による前記研
磨パッド2への加重を解除し、かつターンテーブル1お
よびホルダ5の回転の停止した後において、前記Cu配
線層26が前記研磨液に接触されてもエッチングが進行
することがなかった。
【0090】さらに、前記シリカ粒子を研磨砥粒として
含む研磨液を用いたポリシング工程において前記層間絶
縁膜は表面側が優れた耐ポリシング性を有するSi3
4 膜27で形成されているため、前記エッチバック工程
での膜減りを抑制することができた。このため、良好な
絶縁耐圧を有する層間絶縁膜を備えた半導体装置を製造
することができた。
【0091】実施例3 まず、図14の(A)に示すように表面に図示しないソ
ース、ドレイン等の拡散層が形成されたシリコン基板2
1上にCVD法により層間絶縁膜としての例えば厚さ1
000nmのSi3 4 膜27を堆積した後、前記Si
3 4 膜27にフォトエッチング技術により配線層に相
当する形状を有する深さ500nmの複数の溝23を形
成した。つづいて、図14の(B)に示すように前記溝
23を含む前記Si3 4 膜27上にスパッタ蒸着によ
り厚さ600nmのCu膜25を堆積した。
【0092】次いで、前述した図1に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に図14の(B)に示す基板21を逆
さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基
板をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800から
なる研磨パッド2に400g/cm2 の加重を与え、前
記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100p
pmの速度で互いに反対方向に回転させながら、研磨液
を供給管3から20ml/分の速度で前記研磨パッド2
に供給して前記基板21に堆積したCu膜25を前記S
3 4 膜27の表面が露出するまで研磨した。ここ
で、前記研磨液としてアミノ酢酸0.9重量%、過酸化
水素22.0重量%および水酸化カリウム3.7重量%
を含む純水からなり、重量割合でアミノ酢酸1に対して
過酸化水素が約24であるpH10.5のものを用い
た。前記研磨工程において、前記研磨液はCu膜との接
触時のエッチング速度が零であり、前記研磨パッドによ
る研磨時のポリシング速度が約220nm/分で浸漬時
に比べて十分に大きなエッチング速度差を示した。この
ため、図14の(B)に示す凸状のCu膜25は前記研
磨パッドと機械的に接触する表面から優先的にポリシン
グされる、いわゆるエッチバックがなされた。
【0093】その結果、図14の(C)に示すように前
記溝23内に前記Si3 4 膜27表面と面一な埋め込
みCu配線層26が形成された。また、前記ポリシング
装置のホルダ5による前記研磨パッド2への加重を解除
し、かつターンテーブル1およびホルダ5の回転の停止
した後において、前記Cu配線層26が前記研磨液に接
触されてもエッチングが進行することがなかった。
【0094】さらに、前記埋め込みCu配線層26が形
成される溝23を有する層間絶縁膜27は、Cuの拡散
バリア性の優れたSi3 4 からなる。その結果、Cu
配線層26からCuが前記層間絶縁膜を通して前記シリ
コン基板21に拡散することがないため、前記溝23内
面のTiNのようなバリア層を形成しなくとも、前記シ
リコン基板21の汚染を回避することができた。
【0095】実施例4 まず、図15の(A)に示すように表面にn+ 型拡散層
31が形成されたp型シリコン基板32上にCVD法に
より第1層間絶縁膜としての例えば厚さ1000nmの
SiO2 膜33を堆積した後、前記拡散層31に対応す
る前記SiO2膜33にフォトエッチング技術によりビ
アホール34を形成した。つづいて、図15の(B)に
示すように前記ビアホール34を含む前記SiO2 膜3
3上にスパッタ蒸着により厚さ20nmのTiNからな
るバリア層35を堆積した後、スパッタ蒸着により厚さ
1100nmのCu膜36を堆積した。
【0096】次いで、前述した図1に示すポリシング装
置のホルダ5に図15の(B)に示す基板32を逆さに
して保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板を
ローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800からなる
研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前記タ
ーンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100ppm
の速度で互いに反対方向に回転させながら、研磨液を供
給管3から20ml/分の速度で前記研磨パッド2に供
給して前記基板32に堆積したCu膜36およびバリア
層35を前記SiO2 膜33の表面が露出するまで研磨
した。ここで、前記研磨液としてアミノ酢酸0.2重量
%、過酸化水素20.0重量%および平均粒径0.04
μmのシリカ粉末10重量%を含む純水からなり、重量
割合でアミノ酢酸1に対して過酸化水素が100である
ものを用いた。前記研磨工程において、前記研磨液はC
u膜との接触時のエッチング速度が零であり、前記研磨
パッドによる研磨時のポリシング速度が約70nm/分
で浸漬時に比べて十分に大きなエッチング速度差を示し
た。このため、図15の(B)に示す凸状のCu膜36
は前記研磨パッドと機械的に接触する表面から優先的に
ポリシングされ、さらに露出したバリア層35がポリシ
ングされる、いわゆるエッチバックがなされた。その結
果、図15の(C)に示すように前記ビアホール34内
のみにバリア層35が残存すると共に、前記バリア層3
5で覆われた前記ビアホール34に前記SiO2 膜33
表面と面一なCuからなるビアフィル37が形成され
た。また、前記ポリシング装置のホルダ5による前記研
磨パッド2への加重を解除し、かつターンテーブル1お
よびホルダ5の回転の停止した後において、前記ビアフ
ィル37が前記研磨液に接触されてもエッチングが進行
することがなかった。つづいて、前記ビアフィル37の
形成後の基板をオゾン濃度0.002%の溶存オゾン水
溶液に3分間浸漬して処理した後、フッ酸濃度5%の希
フッ酸水溶液に9秒間浸漬して処理することによりSi
2 膜33表面を清浄化した。
【0097】次いで、図16の(D)に示すように前記
ビアフィル37を含む前記SiO2膜33上にCVD法
により第2層間絶縁膜としての例えば厚さ800nmの
Si 3 4 膜38を堆積した後、前記Si3 4 膜38
にフォトエッチング技術により配線層に相当する形状を
有する深さ400nmの複数の溝39を形成した。さら
に、前記ビアフィル37上にに位置する前記溝39にフ
ォトエッチング技術によりスルーホール40を形成し
た。つづいて、図16の(E)に示すように前記溝39
およびスルーホール40を含む前記Si3 4 膜38上
にスパッタ蒸着により厚さ900nmのCu膜41を堆
積した。
【0098】次いで、前述した図1に示すポリシング装
置の基板ホルダ5に図16の(E)に示す基板32を逆
さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基
板をローデル・ニッタ社製商品名;SUBA800から
なる研磨パッド2に300g/cm2 の加重を与え、前
記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ100p
pmの速度で互いに反対方向に回転させながら、前述し
たエッチバック工程で用いたのと同様な組成を有する研
磨液を供給管3から20ml/分の速度で前記研磨パッ
ド2に供給して前記基板32に堆積したCu膜41を前
記Si3 4 膜38の表面が露出するまで研磨した。そ
の結果、図16の(E)に示す凸状のCu膜41は前記
研磨パッドと機械的に接触する表面から優先的にポリシ
ングされる、いわゆるエッチバックがなされた。このよ
うなエッチバックにより図16の(F)に示すように前
記溝39内に前記Si3 4 膜38表面と面一な埋め込
みCu配線層42が形成された。同時に、前記スルーホ
ール40を通して前記ビアフィル37と接続される埋め
込みCu配線層42が形成された。また、前記ポリシン
グ装置のホルダ5による前記研磨パッド2への加重を解
除し、かつターンテーブル1およびホルダ5の回転の停
止した後において、前記Cu配線層42が前記研磨液に
接触されてもエッチングが進行することがなかった。
【0099】したがって、実施例4によれば第1、第2
の層間絶縁膜33、39を有し、前記第1層間絶縁膜3
3にその表面と面一なビアフィル37が形成され、第2
層間絶縁膜39にその表面と面一なCu配線層42が形
成された多層配線構造を有し、かつ表面が平坦化された
半導体装置を製造することができた。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればC
uまたはCu合金の浸漬時においてCu、Cu合金を殆
どエッチングせず、かつ浸漬時と研磨時との間で数倍な
いし数十倍のエッチング速度差を示す銅系金属用研磨液
を提供できる。
【0101】また、本発明によれば半導体基板上の絶縁
膜に溝および/または開口部を形成し、前記絶縁膜上に
堆積されたCuまたはCu合金からなる配線材料膜を短
時間でエッチバックでき、ひいては前記絶縁膜にCuま
たはCu合金からなる埋め込み配線層を前記絶縁膜表面
と面一となるように形成した表面が平坦な半導体装置の
製造方法を提供できる。
【0102】さらに、本発明によれば半導体基板上の絶
縁膜に溝および/または開口部を形成し、前記絶縁膜上
に堆積されたCuまたはCu合金からなる配線材料膜を
短時間でエッチバックして絶縁膜表面と面一の埋め込み
配線層を形成することができ、さらにエッチバック後の
絶縁膜表面の有機物や残留配線材料が除去された清浄で
平坦な表面を有する半導体装置の製造方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨工程に使用されるポリシング装置
を示す概略図。
【図2】0.1重量%のアミノ酢酸、過酸化水素および
水からなる組成の研磨液における過酸化水素の量とその
研磨液に浸漬した時のCu膜のエッチング速度、研磨処
理時のCu膜のポリシング速度との関係を示す特性図。
【図3】凹凸を有するCu膜をアミノ酢酸、過酸化水素
および水からなる組成の研磨液に浸漬した時、ポリシン
グ装置を用いて研磨処理した時の状態を示す断面図。
【図4】加工前、本発明の研磨液の浸漬後および研磨処
理後のCu膜表面のXPSによるスペクトル図。
【図5】0.9重量%のアミノ酢酸、過酸化水素および
水からなる組成の研磨液における過酸化水素の量とその
研磨液に浸漬した時のCu膜のエッチング速度、研磨処
理時のCu膜のポリシング速度との関係を示す特性図。
【図6】アミド硫酸、過酸化水素および水からなる組成
の研磨液における過酸化水素の量とその研磨液に浸漬し
た時のCu膜のエッチング速度、研磨処理時のCu膜の
ポリシング速度との関係を示す特性図。
【図7】本発明の研磨液のpHとCu膜表面に生成され
る酸化層の厚さ変化を示す特性図。
【図8】本発明の実施例1における半導体装置の製造工
程を示す断面図。
【図9】実施例1の研磨処理(エッチバック工程)での
研磨液のpH変化を示す特性図。
【図10】実施例1の研磨処理(エッチバック工程)で
の研磨布の温度変化を示す特性図。
【図11】実施例1の研磨処理(エッチバック工程)で
のターンテーブルの駆動モータの電圧変化を示す特性
図。
【図12】本発明の実施例1におけるCu配線層形成直
後の表面、オゾン処理後のCu配線層表面、および希フ
ッ酸処理後のCu配線層表面のXPS分析により得られ
たスペクトル図。
【図13】本発明の実施例2おける半導体装置の製造工
程を示す断面図。
【図14】本発明の実施例3おける半導体装置の製造工
程を示す断面図。
【図15】本発明の実施例4おける半導体装置の製造工
程を示す断面図。
【図16】本発明の実施例4おける半導体装置の製造工
程を示す断面図。
【符号の説明】
1…ターンテーブル、2…研磨パッド、3…供給管、5
…ホルダ、11、21、32…シリコン基板、12、2
5、36、41…Cu膜、13…酸化層、22、33…
SiO2 膜、23、39…溝、24、35…バリア層、
26、42…Cu配線層、37…ビアフィル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/14 C09K 3/14 550Z

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅の水和物と反応して錯体を形成する少
    なくとも1種の有機酸と酸化剤と水とを含有することを
    特徴とする銅系金属用研磨液。
  2. 【請求項2】 前記有機酸は、少なくともアミノ酢酸で
    あることを特徴とする請求項1記載の銅系金属用研磨
    液。
  3. 【請求項3】 前記酸化剤は、過酸化水素であることを
    特徴とする請求項1記載の銅系金属用研磨液。
  4. 【請求項4】 前記有機酸は、前記研磨液中に0.01
    〜10重量%の量で含有されていることを特徴とする請
    求項1ないし3いずれか記載の銅系金属用研磨液。
  5. 【請求項5】 前記有機酸と前記酸化剤の含有比率は、
    重量割合で前記有機酸1に対して前記酸化剤が20以上
    であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載
    の銅系金属用研磨液。
  6. 【請求項6】 さらにpHを9〜14に調節するための
    アルカリ剤が含有されることを特徴とする請求項1ない
    し5いずれか記載の銅系金属用研磨液。
  7. 【請求項7】 さらに研磨砥粒を含有することを特徴と
    する請求項1ないし6いずれか記載の銅系金属用研磨
    液。
  8. 【請求項8】 前記研磨砥粒は、シリカ、ジルコニア、
    酸化セリウムおよびアルミナから選ばれる少なくとも1
    種であることを特徴とする請求項7記載の銅系金属用研
    磨液。
  9. 【請求項9】 前記研磨砥粒は、前記研磨液中に1〜1
    4重量%の量で含有されることを特徴とする請求項7記
    載の銅系金属用研磨液。
  10. 【請求項10】 半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状
    に相当する溝および開口部から選ばれる少なくとも1つ
    の部材を形成する工程と、 前記部材を含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる
    配線材料膜を形成する工程と、 銅の水和物と反応して錯体を形成する少なくとも1種の
    有機酸と酸化剤と水とを含有する研磨液を用いて前記配
    線材料膜を前記絶縁膜の表面が露出するまで研磨処理す
    ることにより前記絶縁膜に埋め込み配線層を形成する工
    程とを具備したことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記錯体は、水溶性であることを特徴
    とする請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 配線層の形状に相当する溝および開口
    部から選ばれる少なくとも1つの部材を含む前記絶縁膜
    上には、前記配線材料膜を形成する前にバリア層が形成
    されることを特徴とする請求項10記載の半導体装置の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記Cu合金は、Cu−Si合金、C
    u−Al合金、Cu−Si−Al合金またはCu−Ag
    合金であることを特徴とする請求項10記載の半導体装
    置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記研磨液中の前記有機酸は、少なく
    ともアミノ酢酸であることを特徴とする請求項10記載
    の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記酸化剤は、過酸化水素であること
    を特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記研磨液は、さらに研磨砥粒を含有
    することを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 前記研磨砥粒は、シリカ、ジルコニ
    ア、酸化セリウムおよびアルミナから選ばれる少なくと
    も1種であることを特徴とする請求項16記載の半導体
    装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記研磨処理は、研磨パッドで覆われ
    たターンテーブルと、前記テーブルの研磨パッドに前記
    研磨液を供給する手段と、前記半導体基板を下面に保持
    し、前記基板を前記研磨パッドに押圧して回転させる基
    板ホルダとを備えたポリシング装置を用いて行われるこ
    とを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記研磨処理の終点検出は、前記ポリ
    シング装置の前記テーブルの回転トルクの変化に基づい
    てなされることを特徴とする請求項18記載の半導体装
    置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記研磨処理の終点検出は、前記研磨
    パッドの温度変化に基づいてなされることを特徴とする
    請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記研磨処理の終点検出は、前記研磨
    パッドに供給される前記研磨液のpH変化に基づいてな
    されることを特徴とする請求項18記載の半導体装置の
    製造方法。
  22. 【請求項22】 半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状
    に相当する溝および開口部から選ばれる少なくとも1つ
    の部材を形成する工程と、 前記部材を含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる
    配線材料膜を形成する工程と、 銅の水和物と反応して錯体を形成する少なくとも1種の
    有機酸と酸化剤と水とを含有する研磨液を用いて前記配
    線材料膜を前記絶縁膜の表面が露出するまで研磨処理す
    ることにより前記絶縁膜に埋め込み配線層を形成する工
    程と、 前記配線層を含む前記絶縁膜表面を溶存オゾン水溶液で
    処理し、さらに希フッ酸水溶液で処理する工程とを具備
    したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 配線層の形状に相当する溝および開口
    部から選ばれる少なくとも1つの部材を含む前記絶縁膜
    上には、前記配線材料膜を形成する前にバリア層が形成
    されることを特徴とする請求項22記載の半導体装置の
    製造方法。
  24. 【請求項24】 前記Cu合金は、Cu−Si合金、C
    u−Al合金、Cu−Si−Al合金またはCu−Ag
    合金であることを特徴とする請求項22記載の半導体装
    置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記研磨液中の前記有機酸は、少なく
    ともアミノ酢酸であることを特徴とする請求項22記載
    の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記酸化剤は、過酸化水素であること
    を特徴とする請求項22記載の半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記研磨液は、さらに研磨砥粒を含有
    することを特徴とする請求項22記載の半導体装置の製
    造方法。
  28. 【請求項28】 前記研磨砥粒は、シリカ、ジルコニ
    ア、酸化セリウムおよびアルミナから選ばれる少なくと
    も1種であることを特徴とする請求項27記載の半導体
    装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 研磨パッドで覆われたターンテーブル
    と、前記テーブルの研磨パッドに前記研磨液を供給する
    手段と、前記半導体基板を下面に保持し、前記基板を前
    記研磨パッドに押圧して回転させる基板ホルダとを備え
    たポリシング装置を用いて行われることを特徴とする請
    求項22記載の半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記研磨処理の終点検出は、前記ポリ
    シング装置の前記テーブルの回転トルクの変化に基づい
    てなされることを特徴とする請求項29記載の半導体装
    置の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記研磨処理の終点検出は、前記研磨
    パッドの温度変化に基づいてなされることを特徴とする
    請求項29記載の半導体装置の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記研磨処理の終点検出は、前記研磨
    パッドに供給される前記研磨液のpH変化に基づいてな
    されることを特徴とする請求項29記載の半導体装置の
    製造方法。
  33. 【請求項33】 前記溶存オゾン水溶液は、オゾン濃度
    が0.1〜25ppmであることを特徴とする請求項2
    2記載の半導体装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記希フッ酸水溶液は、フッ酸濃度が
    0.05〜20%であることを特徴とする請求項22記
    載の半導体装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 拡散層が形成された半導体基板上の第
    1絶縁膜の前記拡散層に対応する位置に第1ビアフィル
    の形状に相当する第1開口部を形成する工程と、 前記第1開口部の内側面および底面を含む前記第1絶縁
    膜上にバリア層を形成する工程と、 前記第1開口部を含む前記バリア層上に銅または銅合金
    からなる第1配線材料膜を形成する工程と、 銅の水和物と反応して錯体を形成する少なくとも1種の
    有機酸と酸化剤と水とを含有する研磨液を用いて前記第
    1配線材料膜および前記バリア層を順次研磨処理するこ
    とにより前記第1開口部に第1ビアフィルを形成する工
    程と、 前記第1ビアフィルを含む前記第1絶縁膜上に第2絶縁
    膜を形成する工程と、 前記第2絶縁膜に底部が前記第1ビアフィルに達する第
    2開口部を形成する工程と、 前記第2開口部を含む前記第2絶縁膜上に銅または銅合
    金からなる第2配線材料膜を形成する工程と、 銅の水和物と反応して錯体を形成する少なくとも1種の
    有機酸と酸化剤と水とを含有する研磨液を用いて前記第
    2配線材料膜を研磨処理することにより前記第2開口部
    に第2ビアフィルを形成する工程と、を具備したことを
    特徴とする多層配線構造を有する半導体装置の製造方
    法。
  36. 【請求項36】 前記錯体は、水溶性であることを特徴
    とする請求項35記載の多層配線構造を有する半導体装
    置の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記研磨液中の前記有機酸は、少なく
    ともアミノ酢酸であることを特徴とする請求項35記載
    の多層配線構造を有する半導体装置の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記研磨液は、さらに研磨砥粒を含有
    することを特徴とする請求項35記載の多層配線構造を
    有する半導体装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記バリア層は、TiN,Ti,N
    b,WまたはCuTa合金から選ばれる材料から作られ
    ることを特徴とする請求項35記載の多層配線構造を有
    する半導体装置の製造方法。
  40. 【請求項40】 アミド硫酸と酸化剤と研磨砥粒と水と
    を含有することを特徴とする銅系金属用研磨液。
  41. 【請求項41】 半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状
    に相当する溝および開口部から選ばれる少なくとも1つ
    の部材を形成する工程と、 前記部材を含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる
    配線材料膜を形成する工程と、 アミド硫酸と酸化剤と研磨砥粒と水とを含有する研磨液
    を用いて前記配線材料膜を研磨処理することにより前記
    絶縁膜に埋め込み配線層を形成する工程とを具備したこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  42. 【請求項42】 半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状
    に相当する溝および開口部から選ばれる少なくとも1つ
    の部材を形成する工程と、 前記部材を含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる
    配線材料膜を形成する工程と、 アミド硫酸と酸化剤と研磨砥粒と水とを含有する研磨液
    を用いて前記配線材料膜を研磨処理することにより前記
    絶縁膜に埋め込み配線層を形成する工程と、 前記配線層を含む前記絶縁膜表面を溶存オゾン水溶液で
    処理し、さらに希フッ酸水溶液で処理する工程とを具備
    したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  43. 【請求項43】 半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状
    に相当する溝および開口部から選ばれる少なくとも1つ
    の部材を形成する工程と、 前記部材を含む前記絶縁膜上にバリア層を形成する工程
    と、 前記部材を含む前記バリア層上に銅または銅合金からな
    る配線材料膜を形成する工程と、 銅の水和物と反応して錯体を形成する少なくとも1種の
    有機酸と酸化剤と水とを含有する研磨液を用いて前記配
    線材料膜を前記絶縁膜上の前記バリア層表面が露出する
    まで研磨処理する工程とを具備したことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
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