JP2003058839A - 入力情報提供媒体、入力情報提供方法及び入力情報提供装置 - Google Patents

入力情報提供媒体、入力情報提供方法及び入力情報提供装置

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JP2003058839A
JP2003058839A JP2001244597A JP2001244597A JP2003058839A JP 2003058839 A JP2003058839 A JP 2003058839A JP 2001244597 A JP2001244597 A JP 2001244597A JP 2001244597 A JP2001244597 A JP 2001244597A JP 2003058839 A JP2003058839 A JP 2003058839A
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Mutsuo Ogawa
睦夫 小川
Jiro Ouchi
二郎 大内
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分かりやすく簡単に入力できる上に、対象物
が小さくても情報の付与が可能で、かつ、画像の外観を
損なうことのない入力情報提供媒体、入力情報提供方法
を提供する。 【解決手段】 微小インダクタを有する各微小タグ5
に、各画像4毎の意味内容等の情報を記録させた入力情
報提供媒体1を用いることにより、所望の画像4に付設
された微小タグ5の微小インダクタに対して交流電磁波
を付与し、交流電磁波が付与された微小インダクタによ
り起電力を励起させることにより当該微小タグ4のIC
回路に記憶されている情報を発信させ、発信されたこの
情報を入力情報提供装置2で受信して情報処理機器3に
取り込めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力情報提供媒
体、入力情報提供方法及び入力情報提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータなどのコ
ンピュータの情報処理機器に対する入力装置としては、
キーボードが主流であるが、その他、音声認識装置によ
り音声情報をデジタル化してコンピュータの入力手段と
するものや、タッチ式センサのように表示画面上のX−
Y方向の座標位置情報を検出して読み取るもの、或い
は、バーコードに記録されたコード情報などによるもの
など、各種の入力手段がある。この内、キーボードによ
るものはコンピュータの入力手段として、現在広く用い
られているが、この方法は周知の通り、キーボード上の
文字キーや特定機能を持つキーに固有のコード情報を持
たせ、キーが押されたことを感知した場合に、各キーに
対応するコードがコンピュータに情報として入力される
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、このようなキ
ーボードによる方式の場合は、操作者の指が不自由でな
いことが前提とされ、また、キーボード上に並べられた
多数のキー操作に熟練する必要があり、コンピュータの
入力手段として広く普及している割には、不便な面があ
るものであった。
【0004】このような不便さを改善するためのコンピ
ュータ等の各種情報処理機器に対する他の入力手段とし
ては、音声認識による方法が挙げられる。しかし、音声
認識方式は話者の違い等により誤動作する割合が多いた
め音声認識率が低く、まだ特定の用途でしか使用されて
いないものである。
【0005】また、タッチセンサ方式によるものは、駅
のチケットの購入などの用途として使われているが、X
−Yの位置座標情報を読み取るための装置が大掛りなも
のとなり、非常にコスト高となる。
【0006】この他、画像或いは対象物に対応させてバ
ーコードを設けておき、このバーコードをレーザやLE
D等によるバーコードスキャナで読み取り、入力する方
式のものもあるが、このようなバーコード方式の場合
は、対象物そのものにバーコードが付与されるため、著
しく外観を損ない、かつ、バーコードが表示可能な面積
が必要であり、小さな対象物の場合には使えない不具合
もある。
【0007】バーコード方式に関して、前者のような外
観を損なう欠点をなくすために、透明体によるステルス
バーコードのようなものもあるが、この場合は、通常、
目に見えないためバーコードを読み取る位置が不明で不
便なため、広く普及するには至っておらず、また、後者
の小さな対象物へは使えないという問題は依然として解
決されていない。
【0008】本発明は、コンピュータ等の情報処理機器
に対する情報入力における前述の如き種々の欠点を解決
するために、指の不自由な者であっても、分かりやすく
簡単に入力できる上に、対象物が小さなものであっても
情報の付与が可能で、かつ、画像の外観を損なうことの
ない入力情報提供媒体、入力情報提供方法及び入力情報
提供装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
絵柄等の画像が表記された入力情報提供媒体であって、
前記各画像毎に、その意味内容等の情報が発信可能に格
納されたIC回路と、外部からの交流電磁波を受けて前
記IC回路に格納されている情報を発信させる起電力を
励起させる微小インダクタとを具備する微小タグが付設
されている。
【0010】従って、微小インダクタを有する各微小タ
グに、各画像毎の意味内容等の情報を記録させた入力情
報提供媒体を用いることにより、所望の画像に付設され
た微小タグの微小インダクタに対して交流電磁波を付与
し、交流電磁波が付与された微小インダクタにより起電
力を励起させることにより当該微小タグのIC回路に記
憶されている情報を発信させ、発信されたこの情報を受
信して情報処理機器に取り込めばよく、従来のキーボー
ド等による入力手段よりも容易な方法で情報処理機器へ
の情報入力が可能になるとともに、微小タグによるため
従来のバーコードのように画像の外観を損ねることな
く、かつ、タッチ式のような方式よりも格段に低コスト
の入力情報提供媒体を提供できる。さらには、近年、急
激に普及しているインターネットのURL情報を該微小
タグに記憶させておくことで、インターネットの数多く
のホームページ閲覧の機能を簡単な操作で行える情報入
力システムを構築することもでき、有効な情報入力手段
となるものである。
【0011】この際、例えば、前記画像を地図上の特定
の地域とし、各地域毎に地域の特性を示す情報をIC回
路に格納された微小タグを付設させることも効果的であ
る。即ち、従来の地図においては、地図上のデータに何
らかの各地図の持っている情報を記載させようとした場
合に、地図自体に直接記載することは、地図のデータを
見にくくしてしまい、地図上の各種固有情報を記載させ
るには限度があるが、微小タグにこのようなデータを盛
り込むことで、地図上には記載不能であった、本来持っ
ている情報を持たせるようにすることが可能となる。例
えば、世界地図上の各国家各々に関する人口、統計デー
タ、輸出入貿易データ、国の歴史等あらゆる情報を持た
せておき、これを情報処理装置に提供して表示等の処理
を行わせることができる。この場合の地図は、地球儀の
ような立体的なものでも、地図帳のような平面的(シー
ト状)なものであってもよい。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の入
力情報提供媒体において、前記微小タグが球状半導体で
ある。
【0013】従って、現状でも直径が1mm以下の球状
半導体が実現されており、特に、微小タグとしてこのよ
うな球状半導体を用いることにより、画像の印刷面が非
常に小さなもの、即ち、小さな対象物であっても、各画
像に対応させて球状半導体を埋込むことができる。さら
に、必要とする情報量が大きい場合には微小インダクタ
部分と記憶機能を備えるIC回路部分とを、各々別の球
状半導体とすることも可能であり、必要に応じた情報量
を記録させておくことができる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の入力情報提供媒体において、シート状の入力情報提
供媒体であって、シート裏面又は前記画像領域毎に電磁
遮蔽シートを有する。
【0015】従って、複数枚のシート状の入力情報提供
媒体が重ねられるようなことがあっても、各入力情報提
供媒体間には電磁遮蔽シートを有することにより、各シ
ート間での画像の受発信時の電磁波による誤動作を防止
でき、入力情報の信頼性を向上させることができる。又
は、各画像毎に電磁遮蔽シートが設けられているので、
各画像間の受発信時の電磁波による誤動作を防止でき、
入力情報の信頼性を向上させることができる。
【0016】請求項4記載の発明の入力情報提供方法
は、請求項1ないし3の何れか一記載の入力情報提供媒
体上の所望の画像に付設された前記微小タグの微小イン
ダクタに対して交流電磁波を付与し、交流電磁波が付与
された微小インダクタにより起電力を励起させることに
より当該微小タグのIC回路に記憶されている情報を発
信させ、発信されたこの情報を受信して情報処理機器に
取り込むようにした。
【0017】従って、微小インダクタを有する各微小タ
グに、各画像毎の意味内容等の情報を記録させた入力情
報提供媒体を用い、この入力情報提供媒体上の所望の画
像に付設された微小タグの微小インダクタに対して交流
電磁波を付与し、交流電磁波が付与された微小インダク
タにより起電力を励起させることにより当該微小タグの
IC回路に記憶されている情報を発信させ、発信された
この情報を受信して情報処理機器に取り込ませることに
より、従来のキーボード等による入力手段よりも容易な
方法で情報処理機器への情報入力が可能になるととも
に、微小タグによるため従来のバーコードのように画像
の外観を損ねることなく、かつ、タッチ式のような方式
よりも格段に低コストで済む。
【0018】この場合、微小インダクタに接近すること
により交流電磁界を発生させるスティックを用いて入力
情報提供媒体上の所望の画像を指定するようにすれば、
読み取る場合の画像の特定を狭い範囲で行うことができ
る。
【0019】請求項5記載の発明の入力情報提供装置
は、請求項1ないし3の何れか一記載の入力情報提供媒
体上の所望の画像に付設された前記微小タグの微小イン
ダクタに対して交流電磁波を付与する交流電磁波発生回
路と、前記微小タグのIC回路から発信された情報を受
信して情報処理機器側に出力する受信回路と、を備え
る。
【0020】従って、微小インダクタを有する各微小タ
グに、各画像毎の意味内容等の情報を記録させた入力情
報提供媒体を用い、この入力情報提供媒体上の所望の画
像に付設された微小タグの微小インダクタに対して交流
電磁波発生回路により交流電磁波を付与し、交流電磁波
が付与された微小インダクタにより起電力を励起させる
ことにより当該微小タグのIC回路に記憶されている情
報を発信させ、発信されたこの情報を受信回路により受
信して情報処理機器に取り込ませることにより、従来の
キーボード等による入力手段よりも容易な方法で情報処
理機器への情報入力が可能になるとともに、微小タグに
よるため従来のバーコードのように画像の外観を損ねる
ことなく、かつ、タッチ式のような方式よりも格段に低
コストで済む。
【0021】この場合、当該入力情報提供装置を、入力
情報提供媒体上の所望の画像を指定するスティック状に
形成しておけば、読み取る場合の画像の特定を狭い範囲
で行うことができる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項5記載の入
力情報提供装置において、前記入力情報提供媒体上の所
望の画像を押下又は画像に接近した時点で前記交流電磁
波発生回路により交流電磁波を発生させるスイッチを備
える。
【0023】従って、希望の画像を押下又は画像に接近
した時点でのみ当該入力情報提供装置の電源が入り交流
電磁波発生回路が動作するようなスイッチを備える構成
としたので、不要な電磁波を常に発生することの無い省
エネルギーの入力情報提供装置を実現できる。
【0024】なお、前述したようなシート状の入力情報
提供媒体を作製するための印刷システムとしては、画像
を読み取るスキャナと、このスキャナにより読み取られ
た画像をシート状の入力情報提供媒体上に印刷する印刷
手段と、前記スキャナによる読取情報に基づき各画像の
印刷時の位置情報を取得して埋込み位置を制御する位置
制御手段と、前記各画像毎に、その意味内容等の情報が
発信可能に格納されたIC回路と、外部からの交流電磁
波を受けて前記IC回路に格納されている情報を発信さ
せる起電力を励起させる微小インダクタとを具備する球
状半導体による微小タグを前記位置制御手段による位置
制御の下に印刷済みの前記入力情報提供媒体上の対応す
る画像位置に埋込む埋込み手段と、により構成すること
ができる。これによれば、球状半導体による微小タグを
画像を有する紙等の入力情報提供媒体に埋込む場合、印
刷工程を同一の機械で行えるので、簡単な装置で情報入
力手段を低コストで実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態は、入力
情報提供媒体1に対して入力情報提供装置としてのステ
ィック2を用いて必要とする情報をコンピュータ3等の
情報処理装置に取り込むようにした情報入力システムへ
の適用例を示す。
【0026】入力情報提供媒体1は、本実施の形態で
は、紙等のシート状のものとされ、その表面には適宜画
像4が印刷等により表記されている。また、各画像4毎
に微小タグ5がその画像4中の一部として或いは隣接さ
せて埋込み等により付設されている。ここに、各微小タ
グ5は、図4中に示すように、各画像4に関する意味内
容等の情報がメモリ6中に発信可能に格納されたIC回
路7と、外部からの交流電磁波を受けてIC回路7に格
納されている情報を送信回路8から発信させる起電力を
励起させるための微小インダクタとしてのコイル9と具
備している。このコイル9が受電した電磁波エネルギー
から内部電源部10がIC回路7等に対する内部電源を
生成する。
【0027】このような微小タグ5としては、例えば、
図2(a)に示すように通常のICカードタイプのも
の、即ち、カード本体11に対してIC回路7aと平面
コイルによるコイル9aとを設けたものでもよいが、よ
り好ましくは、図2(b)に示すような球状半導体12
を利用したものがよい。このような球状半導体自体は、
例えば、米国特許第5877943号明細書や「球面I
Cタグ開発へ」日経産業新聞記事、’99.6.11に記載さ
れているように、微小(通常、直径1mm以下)の球状
シリコン上に電子回路を形成したICである。このIC
の特徴としては、従来のIC製造工程におけるようなク
リーンルームが不要であり、低コストの設備でICを製
造できる他、球体表面にIC回路を形成するため従来の
平面状ICよりも面積を大きくとることができ、小型の
ICを実現できることである。図2(b)では、1つの
球状半導体12上にIC回路7とコイル9とを一体に備
えるタイプを示し、図2(c)はIC回路7とコイル9
とが各々別の球状半導体12a,12b上に実装され、
接続パッド13で連結されているタイプを示している。
何れにしても、微小タグ5としては、可能な限り小型化
を図るためには、できるだけ高周波で動作させるように
すると良い。球状半導体12のタイプであれば、前述の
新聞記事等でも報告されているように、ボール状の半導
体にコイル9を露光技術によって巻き付けるものであ
り、直径が1mm以下のICタグとして実現したものが
あり、このような球状インダクタを有する半導体を使用
するのが好適である。
【0028】ちなみに、微小タグ5に関して、図1等で
はこれを分かり易いように大きめの黒点で示したが、実
際の球状半導体12は1mm以下の微小なものも可能で
あり、殆ど画像4の外観を損ねることなく、画像4に添
付或いは埋込むことが可能である。
【0029】コイル9は外部からの指令情報を持つ交流
電磁波を受信することによって、微小タグ5上のIC回
路7の内部電源を作り出して動作させ、外部供給信号か
らの指令情報により、予め画像、絵文宇に対応した記録
情報がメモリ6から読み出され、送信回路8より外部に
送信される。
【0030】この場合、図2(b)に示したように球状
半導体12はコイル9とIC回路7とが一体化されたも
のでも良いし、図2(c)に示したようにIC回路7の
規模が大きい場合は、コイル9部分とIC回路7部分と
を別のものとして、これを組合せた素子としても良い。
【0031】このような入力情報提供媒体1に対して所
望の画像4に関する情報をコンピュータ3に取り込むた
めの入力情報提供装置として設けられたスティック2
は、図4中に示すように、微小タグ5中のコイル9に接
近した状態で交流電磁波を付与するための交流電磁波発
生回路14と、この交流電磁波発生回路14の動作を規
制するためのスイッチ15と、微小タグ5中の送信回路
8から送信出力される情報を受信してコンピュータ3側
へ出力する受信回路16とを備えている。図3に示す例
では、このスティック2は有線によりコンピュータ3と
接続されているが、無線接続であってもよいのはもちろ
んである。
【0032】このような構成において、入力情報提供媒
体1上の所望の画像4にスティック2を近づけて指定す
るとともに、スイッチ15をオンさせて交流電磁波発生
回路14を動作させ、指定した当該画像4に付設された
微小タグ5のコイル9に対して交流電磁波を付与する。
このように交流電磁波が付与されたコイル9により内部
電源部10で起電力を励起させることにより当該微小タ
グ5中のIC回路7のメモリ6に記憶されている情報が
送信回路8から発信される。発信されたこの情報はステ
ィック2中の受信回路16により受信され、コンピュー
タ3に取り込まれ、そのディスプレイへの表示等に供さ
れる。
【0033】従って、本実施の形態によれば、コンピュ
ータ3に対する情報の入力手段としてIC回路7及びコ
イル9を有する微小タグ5に、画像4に対応する情報を
記録させておくようにしたので、従来のキーボード等に
よる入力手段よりも容易な方法でコンピュータ3への情
報入力ができるようになるとともに、1mm程度の極め
て小さな微小タグ5でよいため、従来のバーコードによ
る表示よりも画像4の外観を損ねることなく、かつ、タ
ッチ式のような方式よりも格段に低コストの入力手段を
実現できる。特に、微小タグ5として球状半導体12を
用いれば、直径が1mm以下の物が実現されているの
で、画像4の印刷面が非常に小さなものであっても、各
画像4に対応した球状半導体12を埋込むことができ
る。さらに、必要とする情報量が大きい場合にはコイル
9部分とメモリ6を含むIC回路7部分を、各々別の球
状半導体12a,12bとして連結させることにより、
必要に応じた情報量を記録させておくこともできる。ま
た、交流電磁界方式によっているので、目的の画像4に
スティック2を近づけることで、画像4に付与された情
報を読み取るのようにしたのでステルスバーコードのよ
うに、読み取りの位置が分からないということもない。
このような本実施の形態の特徴は、近年、急激に普及し
ているインターネットのURL情報を各画像4毎の各微
小タグ5に格納しておくことで、インターネット上の数
多くのホームページ閲覧の機能を簡単な操作で行える情
報入力システムを構築することができ、有効な入力情報
提供システムとなる。さらには、微小タグ5からのデー
タを取得する装置を、スティック2としたので、読み取
る場合の画像4の特定を狭い範囲で行うことができる。
【0034】ところで、入力情報提供媒体1上の画像に
相当する情報を読み取る場合には、交流電磁波を発生さ
せるようにするが、スティック2からの必要な交流電磁
波は入力情報提供媒体1上の所望の画像4を認識する瞬
間のみ必要なものであるので、例えば、図5に示すよう
にスティック2の先端を所望の画像4上に押し付けた時
にのみオンする構造のスイッチ15として交流電磁波発
生回路14を動作させる構成とすることがよい。これに
より、不要な電磁波を常に発生することの無い省エネル
ギーのスティック2を実現できる。もっとも、スイッチ
15としてはこのようなメカニカルなものでなくても、
スティック2の先端が所望の画像4に接近したことを自
動的に検出する近接スイッチ等を利用してもよい。
【0035】本発明の第二の実施の形態を図6及び図7
に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部分と
同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する。本
実施の形態では、交流電磁波を利用した読取動作におけ
る誤動作を防止するために入力情報提供媒体1に電磁遮
蔽シート17を設けたものである。
【0036】図6は、シート状の入力情報提供媒体1が
複数枚ある場合に、重ね合わせた2枚目以降の入力情報
提供媒体1からの読取誤動作を防止するために、各入力
情報提供媒体1の裏面に全体的に電磁遮蔽シート17を
設けた例を示している。
【0037】図7は、同一の入力情報提供媒体1上で各
画像4間の受発信時の電磁波による誤動作を防止するた
め、画像領域毎に円形等の電磁遮蔽シート17を設け、
各電磁遮蔽シート17上に各画像4及び各微小タグ5を
設けることにより、各画像4間を電磁遮蔽できるように
した構成例を示している。
【0038】本発明の第三の実施の形態を図8に基づい
て説明する。本実施の形態では、入力情報提供媒体を地
球儀18とした場合の適用例を示す。
【0039】即ち、本実施の形態で対象とする画像4
は、地球儀18に表された地図上の特定地域(地図上に
表記された番地情報或いは国等の各表記)であり、特定
地域に対応させて各情報に対応したデータがメモリ6に
格納された前述した球状半導体12のような微小タグ5
が埋込まれており、所望の特定地域をスティック2によ
り指定した対応する微小タグ5から読み取られたデータ
を、コンピュータ3に取り込ませ、表示等の処理に供す
る構成とされている。
【0040】なお、本実施の形態は、地球儀18として
表された地図に関して適用したが、地図帳等のシート状
媒体に表された地図の場合にも同様に適用することがで
きる。
【0041】従来の地図においては、地図上のデータに
何らかの各地図の持っている情報を記載させようとした
場合に、地図自体に直接記載することは、地図のデータ
を見にくくしてしまい、地図上の各種固有情報を記載さ
せるには限度があるが、本実施の形態のように、微小タ
グ5にこのようなデータを盛り込むことで、地図上には
記載不能であった、本来持っている情報を持たせるよう
にすることが可能となる。例えば、世界地図上の各国家
各々に関する人口、統計データ、輸出入貿易データ、国
の歴史等あらゆる情報を各国毎の微小タグ5中のメモリ
6に持たせておき、これをスティック2を用いてコンピ
ュータ3等の情報処理装置に提供することで表示等の処
理を行わせることができる。
【0042】本発明の第四の実施の形態を図9に基づい
て説明する。本実施の形態では、紙等のシート状の入力
情報提供媒体1を作製するための印刷システムへの適用
例を示す。
【0043】本実施の形態の印刷システムは、入力情報
提供媒体1の元となる原稿から画像を読み取るスキャナ
21と、このスキャナ21により読み取られた画像をシ
ート状の入力情報提供媒体1上に印刷する印刷手段22
(印刷方式を特に問わない)とを基本として構成されて
いる。さらに、スキャナ21による読取情報に基づき各
画像の入力情報提供媒体1上での印刷時の位置情報を取
得して埋込み位置を制御する位置制御部(位置制御手
段)23と、前述したような各画像毎に対応する情報が
格納された球状半導体12を印刷済みの入力情報提供媒
体1上の対応する埋込み位置に供給する球状半導体供給
部24と、供給された球状半導体12を印刷済みの入力
情報提供媒体1上の埋込み位置に実際に埋込む埋込み処
理部(埋込み手段)25が設けられている。
【0044】埋込み処理部25による処理としては、球
状半導体12を接着剤で固定する処理でもよく、或い
は、接着性のあるシール等で固定させるものであっても
よく、要は、相当する画像4に球状半導体12を付着さ
せ得るようなものであれば何であっても良い。また、図
7に示す工程では、球状半導体12は、1個構成の場合
について示したが、複数のものを各々対応する複数の画
像に同時に埋込むようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、微小イン
ダクタを有する各微小タグに、各画像毎の意味内容等の
情報を記録させた入力情報提供媒体を用いることによ
り、所望の画像に付設された微小タグの微小インダクタ
に対して交流電磁波を付与し、交流電磁波が付与された
微小インダクタにより起電力を励起させることにより当
該微小タグのIC回路に記憶されている情報を発信さ
せ、発信されたこの情報を受信して情報処理機器に取り
込めばよく、従来のキーボード等による入力手段よりも
容易な方法で情報処理機器への情報入力が可能になると
ともに、微小タグによるため従来のバーコードのように
画像の外観を損ねることなく、かつ、タッチ式のような
方式よりも格段に低コストの入力情報提供媒体を提供で
き、さらには、近年、急激に普及しているインターネッ
トのURL情報を該微小タグに記憶させておくことで、
インターネットの数多くのホームページ閲覧の機能を簡
単な操作で行える情報入力システムを構築することもで
き、有効な情報入力手段となる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の入力情報提供媒体において、現状でも直径が1mm
以下の球状半導体が実現されており、特に、微小タグと
してこのような球状半導体を用いることにより、画像の
印刷面が非常に小さなもの、即ち、小さな対象物であっ
ても、各画像に対応させて球状半導体を埋込むことがで
き、さらに、必要とする情報量が大きい場合には微小イ
ンダクタ部分と記憶機能を備えるIC回路部分とを、各
々別の球状半導体とすることも可能であり、必要に応じ
た情報量を記録させておくことができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の入力情報提供媒体において、シート状の入力
情報提供媒体であって、シート裏面又は前記画像領域毎
に電磁遮蔽シートを有するので、例えば、複数枚のシー
ト状の入力情報提供媒体が重ねられるようなことがあっ
ても、各入力情報提供媒体間には電磁遮蔽シートを有す
ることにより、各シート間での画像の受発信時の電磁波
による誤動作を防止でき、入力情報の信頼性を向上させ
ることができ、又は、各画像毎に電磁遮蔽シートが設け
られているので、各画像間の受発信時の電磁波による誤
動作を防止でき、入力情報の信頼性を向上させることが
できる。
【0048】請求項4記載の発明の入力情報提供方法に
よれば、微小インダクタを有する各微小タグに、各画像
毎の意味内容等の情報を記録させた入力情報提供媒体を
用い、この入力情報提供媒体上の所望の画像に付設され
た微小タグの微小インダクタに対して交流電磁波を付与
し、交流電磁波が付与された微小インダクタにより起電
力を励起させることにより当該微小タグのIC回路に記
憶されている情報を発信させ、発信されたこの情報を受
信して情報処理機器に取り込ませることにより、従来の
キーボード等による入力手段よりも容易な方法で情報処
理機器への情報入力が可能になるとともに、微小タグに
よるため従来のバーコードのように画像の外観を損ねる
ことなく、かつ、タッチ式のような方式よりも格段に低
コストで済ませることができる。
【0049】請求項5記載の発明の入力情報提供装置に
よれば、微小インダクタを有する各微小タグに、各画像
毎の意味内容等の情報を記録させた入力情報提供媒体を
用い、この入力情報提供媒体上の所望の画像に付設され
た微小タグの微小インダクタに対して交流電磁波発生回
路により交流電磁波を付与し、交流電磁波が付与された
微小インダクタにより起電力を励起させることにより当
該微小タグのIC回路に記憶されている情報を発信さ
せ、発信されたこの情報を受信回路により受信して情報
処理機器に取り込ませることにより、従来のキーボード
等による入力手段よりも容易な方法で情報処理機器への
情報入力が可能になるとともに、微小タグによるため従
来のバーコードのように画像の外観を損ねることなく、
かつ、タッチ式のような方式よりも格段に低コストで済
ませることができる。
【0050】請求項6記載発明によれば、請求項5記載
の入力情報提供装置において、希望の画像を押下又は画
像に接近した時点でのみ入力情報提供装置の電源が入り
交流電磁波発生回路が動作するようなスイッチを備える
構成としたので、不要な電磁波を常に発生することの無
い省エネルギーの入力情報提供装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の入力情報提供媒体
を示す概略平面図である。
【図2】媒体に埋込まれる微小タグの構成例を示し、
(a)は微小タグの平面図、(b)(c)は球状半導体
を用いた斜視図である。
【図3】システム構成例を示す斜視図である。
【図4】ブロック図である。
【図5】実際の操作例のイメージを示す斜視図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態の入力情報提供媒体
の一例を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態の入力情報提供媒体
の他例を示す概略斜視図である。
【図8】本発明の第三の実施の形態のシステム構成例を
示す斜視図である。
【図9】本発明の第四の実施の形態の印刷システムの構
成例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 入力情報提供媒体 2 入力情報提供装置 3 情報処理機器 4 画像 5 微小タグ 6 メモリ 7 IC回路 8 送信回路 9 微小インダクタ 12 球状半導体 13 交流電磁波発生回路 14 スイッチ 15 受信回路 17 電磁遮蔽シート 18 入力情報提供媒体
フロントページの続き (72)発明者 大内 二郎 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1 東北リコー株式会社内 Fターム(参考) 5B035 BB09 BC00 CA23 5B058 CA15 KA01 YA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絵柄等の画像が表記された入力情報提供
    媒体であって、 前記各画像毎に、その意味内容等の情報が発信可能に格
    納されたIC回路と、外部からの交流電磁波を受けて前
    記IC回路に格納されている情報を発信させる起電力を
    励起させる微小インダクタとを具備する微小タグが付設
    されている入力情報提供媒体。
  2. 【請求項2】 前記微小タグが球状半導体である請求項
    1記載の入力情報提供媒体。
  3. 【請求項3】 シート状の入力情報提供媒体であって、
    シート裏面又は前記画像領域毎に電磁遮蔽シートを有す
    る請求項1又は2記載の入力情報提供媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れか一記載の入力
    情報提供媒体上の所望の画像に付設された前記微小タグ
    の微小インダクタに対して交流電磁波を付与し、 交流電磁波が付与された微小インダクタにより起電力を
    励起させることにより当該微小タグのIC回路に記憶さ
    れている情報を発信させ、 発信されたこの情報を受信して情報処理機器に取り込む
    ようにした入力情報提供方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3の何れか一記載の入力
    情報提供媒体上の所望の画像に付設された前記微小タグ
    の微小インダクタに対して交流電磁波を付与する交流電
    磁波発生回路と、 前記微小タグのIC回路から発信された情報を受信して
    情報処理機器側に出力する受信回路と、を備える入力情
    報提供装置。
  6. 【請求項6】 前記入力情報提供媒体上の所望の画像を
    押下又は画像に接近した時点で前記交流電磁波発生回路
    により交流電磁波を発生させるスイッチを備える請求項
    5記載の入力情報提供装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000076399A (ja) * 1998-08-31 2000-03-14 C Media:Kk 非接触icメディア及びそれを応用したシステム
JP2000187715A (ja) * 1998-09-10 2000-07-04 Xerox Corp 電子タグを使ったインタ―フェ―ス
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