JP2003058711A - 出資式大規模自然災害保険システム - Google Patents
出資式大規模自然災害保険システムInfo
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- JP2003058711A JP2003058711A JP2001292565A JP2001292565A JP2003058711A JP 2003058711 A JP2003058711 A JP 2003058711A JP 2001292565 A JP2001292565 A JP 2001292565A JP 2001292565 A JP2001292565 A JP 2001292565A JP 2003058711 A JP2003058711 A JP 2003058711A
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- Japan
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- disaster
- investment
- scale natural
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大規模自然災害の保険を大量に生産販売する
ためには災害時の保険金支払能力を担保する必要があ
る。 【解決手段】 保険加入者以外の多数の出資者(4)か
らも保険金支払いのための出資金(5)を募るシステム
を電算システムを活用することで構築する。電算システ
ムでは保険加入者への保険金の支払と出資者への配当金
の支払が可能かを確認する。
ためには災害時の保険金支払能力を担保する必要があ
る。 【解決手段】 保険加入者以外の多数の出資者(4)か
らも保険金支払いのための出資金(5)を募るシステム
を電算システムを活用することで構築する。電算システ
ムでは保険加入者への保険金の支払と出資者への配当金
の支払が可能かを確認する。
Description
【0001】
【従来の技術】大規模自然災害の保険商品については、
保険会社の担保力を超えることが想定されるため政府、
再保険会社等による再保険による商品、保険デリバティ
ブによる大企業向けの保険商品等が提供されているが、
中小企業等が容易に加入できるような商品は提供されて
いない。また、担保限度が不明確なため大災害で破綻し
た保険の事例もある。
保険会社の担保力を超えることが想定されるため政府、
再保険会社等による再保険による商品、保険デリバティ
ブによる大企業向けの保険商品等が提供されているが、
中小企業等が容易に加入できるような商品は提供されて
いない。また、担保限度が不明確なため大災害で破綻し
た保険の事例もある。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】大規模自然災害の保険
を大量に生産販売するためには災害時の保険金支払能力
を担保する必要がある。
を大量に生産販売するためには災害時の保険金支払能力
を担保する必要がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】大規模自然災害に対応し
た保険商品を大量に生産販売可能とするため、図1、
2、3に示すように保険加入者以外の多数の出資者
(4)からも保険金(7)支払いのための出資金(5)
を募り、設定した最大規模の自然災害が発生した場合は
集められた資金を保険金(7)として被災者(6)に支
払い、自然災害が発生しなかったか発生しても設定した
最大規模よりも小さかった場合は集められた資金を配当
金(8)として出資者(4)に支払うシステムを構築す
る。本システムを機能させるためには、災害時の保険金
の支払いと非災害時の出資者への配当金を担保しつつ保
険商品の生産販売を拡大する必要があり以下により実施
する方法がある。図4は電算システム構成例である。シ
ステム全体は統括プログラム(9)で管理し、出資者と
保険加入者の情報は共有データベース(10)で共有す
る。保険の新規加入については、保険加入判定プログラ
ム(11)によるブロック判定(12)と保険会社の保
険担保力判定(13)を行う。ブロック判定は、保険加
入者が一定地域に偏り、大規模自然災害時に支払能力が
不足することを防ぐために行うものであり、図5の例に
示すように日本全国を複数のブロックに分割し、図6の
例に示すようにブロックごとの加入数をモニタリングし
ながら新規加入を上限値で制限するものである。特定の
ブロックが上限値に達していて加入できない場合は、他
のブロックの加入者が増えることで上限値が上がるまで
加入を待機することになる。また保険担保力判定(1
3)は、出資が不十分で保険金支払能力が不足する場合
に新規加入を制限するもので、設定している最大規模の
自然災害が発生した場合の被災率から保険金の支払に要
する資金と経費が保険料と出資金で充当可能かの判断を
行う。一方、新規出資には出資判定プログラム(14)
による出資判定を行う。これは災害が発生しない場合の
配当金の支払能力の判定を行うものである。出資数が多
くて予定の配当金が支払われないと判断される場合には
出資の制限を行う。保険加入、出資受け入れの決定時に
はすみやかに共有データベースに登録し、以降の保険加
入判定、出資判定の基礎情報とする。
た保険商品を大量に生産販売可能とするため、図1、
2、3に示すように保険加入者以外の多数の出資者
(4)からも保険金(7)支払いのための出資金(5)
を募り、設定した最大規模の自然災害が発生した場合は
集められた資金を保険金(7)として被災者(6)に支
払い、自然災害が発生しなかったか発生しても設定した
最大規模よりも小さかった場合は集められた資金を配当
金(8)として出資者(4)に支払うシステムを構築す
る。本システムを機能させるためには、災害時の保険金
の支払いと非災害時の出資者への配当金を担保しつつ保
険商品の生産販売を拡大する必要があり以下により実施
する方法がある。図4は電算システム構成例である。シ
ステム全体は統括プログラム(9)で管理し、出資者と
保険加入者の情報は共有データベース(10)で共有す
る。保険の新規加入については、保険加入判定プログラ
ム(11)によるブロック判定(12)と保険会社の保
険担保力判定(13)を行う。ブロック判定は、保険加
入者が一定地域に偏り、大規模自然災害時に支払能力が
不足することを防ぐために行うものであり、図5の例に
示すように日本全国を複数のブロックに分割し、図6の
例に示すようにブロックごとの加入数をモニタリングし
ながら新規加入を上限値で制限するものである。特定の
ブロックが上限値に達していて加入できない場合は、他
のブロックの加入者が増えることで上限値が上がるまで
加入を待機することになる。また保険担保力判定(1
3)は、出資が不十分で保険金支払能力が不足する場合
に新規加入を制限するもので、設定している最大規模の
自然災害が発生した場合の被災率から保険金の支払に要
する資金と経費が保険料と出資金で充当可能かの判断を
行う。一方、新規出資には出資判定プログラム(14)
による出資判定を行う。これは災害が発生しない場合の
配当金の支払能力の判定を行うものである。出資数が多
くて予定の配当金が支払われないと判断される場合には
出資の制限を行う。保険加入、出資受け入れの決定時に
はすみやかに共有データベースに登録し、以降の保険加
入判定、出資判定の基礎情報とする。
【0004】
【実施例】阪神大震災規模の大災害まで保険金を満額支
払う契約の地震保険を設定し簡略化して試算する。この
震災は日本では過去50年で最大規模、過去100年で
は関東大震災に次いで2番目の規模である。阪神大震災
での全半壊の建物が約26万棟であったことから日本国
内全体に対する被災率を1%とする。保険の契約条件
は、保険期間1年、保険料1口あたり2万円、保険金1
口あたり1,000万円とする。出資の契約条件は、出
資期間1年、出資金1口あたり10万円、大地震が発生
しない場合の予定配当は1口あたり1万円、大規模な地
震が発生した場合の出資金は返却されないものとする。
(出資金は1/50程度の確率で0になることをあらか
じめ出資者に十分説明しておく必要がある。) 保険20万口の加入を想定すると保険料収入は2万円×
20万口=40億円で、阪神大震災規模の地震が発生し
た場合の支払保険金は20万口×1%×1,000万円
=200億円となり200億円−40億円=160億円
分を出資金で充当する必要がある。必要な出資は160
億円÷10万円=16万口以上となる。大規模地震が発
生しなかった場合の配当金は16万口×1万円=16億
円となり、保険料収入40億円との差額24億円は経費
等に充当することができる。なお、上限値を設定し加入
制限をした場合には神戸市以上の大都市で同じような災
害が発生した場合でも保険は破綻せず保険金を満額支払
うことができる。
払う契約の地震保険を設定し簡略化して試算する。この
震災は日本では過去50年で最大規模、過去100年で
は関東大震災に次いで2番目の規模である。阪神大震災
での全半壊の建物が約26万棟であったことから日本国
内全体に対する被災率を1%とする。保険の契約条件
は、保険期間1年、保険料1口あたり2万円、保険金1
口あたり1,000万円とする。出資の契約条件は、出
資期間1年、出資金1口あたり10万円、大地震が発生
しない場合の予定配当は1口あたり1万円、大規模な地
震が発生した場合の出資金は返却されないものとする。
(出資金は1/50程度の確率で0になることをあらか
じめ出資者に十分説明しておく必要がある。) 保険20万口の加入を想定すると保険料収入は2万円×
20万口=40億円で、阪神大震災規模の地震が発生し
た場合の支払保険金は20万口×1%×1,000万円
=200億円となり200億円−40億円=160億円
分を出資金で充当する必要がある。必要な出資は160
億円÷10万円=16万口以上となる。大規模地震が発
生しなかった場合の配当金は16万口×1万円=16億
円となり、保険料収入40億円との差額24億円は経費
等に充当することができる。なお、上限値を設定し加入
制限をした場合には神戸市以上の大都市で同じような災
害が発生した場合でも保険は破綻せず保険金を満額支払
うことができる。
【0005】
【発明の効果】これまで一般消費者か特定の企業に限定
されていた大規模自然災害の保険を次の理由で広く拡大
することができる。 1)出資者は災害リスクを負担する代わりに災害が発生
しない場合に配当を得ることができる。 2)保険加入者は大規模自然災害に対する保険について
新しい選択枝を得ることができる。 3)金融保険会社は支払能力をモニタリングで担保しな
がら大規模自然災害の保険を扱うことができる。また、
出資金は預金保険等の金融商品に付加することで募集が
容易になり、出資者のリスクを相対的に小さくすること
ができる。
されていた大規模自然災害の保険を次の理由で広く拡大
することができる。 1)出資者は災害リスクを負担する代わりに災害が発生
しない場合に配当を得ることができる。 2)保険加入者は大規模自然災害に対する保険について
新しい選択枝を得ることができる。 3)金融保険会社は支払能力をモニタリングで担保しな
がら大規模自然災害の保険を扱うことができる。また、
出資金は預金保険等の金融商品に付加することで募集が
容易になり、出資者のリスクを相対的に小さくすること
ができる。
【図1】保険料および出資金の収集
【図2】保険金の支払
【図3】配当金の支払
【図4】電算システム構成
【図5】ブロック
【図6】ブロックのモニタリング
(1)は保険を生産販売する金融保険機関
(2)は保険契約者
(3)は保険契約者が支払う保険料
(4)は出資者
(5)は出資者による出資金
(6)は保険契約者のうちの災害時の被災者
(7)は災害時に支払われる保険金
(8)は出資者に支払われる配当金
(9)は電算システムにおける統括プログラム
(10)は電算システムにおける共有データベース
(11)は電算システムにおける保険加入判定プログラ
ム (12)は電算システムにおけるブロック判定プログラ
ム (13)は電算システムにおける保険担保力判定プログ
ラム (14)は電算システムにおける出資判定プログラム
ム (12)は電算システムにおけるブロック判定プログラ
ム (13)は電算システムにおける保険担保力判定プログ
ラム (14)は電算システムにおける出資判定プログラム
Claims (2)
- 【請求項1】保険加入者以外の多数の出資者から保険金
支払いのための出資を募ることで大規模自然災害に対し
て担保能力ある保険を大量に生産販売可能とするシステ
ム - 【請求項2】災害時の保険金の支払いと非災害時の出資
者への配当金を担保するための情報管理を行う請求事項
1の電算システム
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001292565A JP2003058711A (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 出資式大規模自然災害保険システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001292565A JP2003058711A (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 出資式大規模自然災害保険システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003058711A true JP2003058711A (ja) | 2003-02-28 |
Family
ID=19114502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001292565A Pending JP2003058711A (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 出資式大規模自然災害保険システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003058711A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006268421A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Building Research Institute | 地震対策費用補填デリバティブ設計支援システム、プログラム及び記録媒体 |
JP2012501036A (ja) * | 2008-08-25 | 2012-01-12 | フライツランス ゲーエムベーハー | オンデマンド型航空事故保険 |
JP2013230088A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Mitsubishi Electric Corp | 農業用管理システム |
CN104603804A (zh) * | 2012-06-19 | 2015-05-06 | 瑞士再保险有限公司 | 小额资源共享系统及其相应的方法 |
JP2017068869A (ja) * | 2016-12-27 | 2017-04-06 | 三菱電機株式会社 | 農業用管理システム及び農業用管理システム用管理センタ |
-
2001
- 2001-08-21 JP JP2001292565A patent/JP2003058711A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006268421A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Building Research Institute | 地震対策費用補填デリバティブ設計支援システム、プログラム及び記録媒体 |
JP2012501036A (ja) * | 2008-08-25 | 2012-01-12 | フライツランス ゲーエムベーハー | オンデマンド型航空事故保険 |
JP2013230088A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Mitsubishi Electric Corp | 農業用管理システム |
CN104603804A (zh) * | 2012-06-19 | 2015-05-06 | 瑞士再保险有限公司 | 小额资源共享系统及其相应的方法 |
JP2015524124A (ja) * | 2012-06-19 | 2015-08-20 | スイス リインシュランス カンパニー リミテッド | マイクロリソースプーリング・システム及びその対応する方法 |
JP2017068869A (ja) * | 2016-12-27 | 2017-04-06 | 三菱電機株式会社 | 農業用管理システム及び農業用管理システム用管理センタ |
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