JP2003058487A - データアクセス制御方式 - Google Patents

データアクセス制御方式

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JP2003058487A
JP2003058487A JP2001245526A JP2001245526A JP2003058487A JP 2003058487 A JP2003058487 A JP 2003058487A JP 2001245526 A JP2001245526 A JP 2001245526A JP 2001245526 A JP2001245526 A JP 2001245526A JP 2003058487 A JP2003058487 A JP 2003058487A
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智隆 佐野
Moriji Sugimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの転送について、データ検索及びアク
セス制御等のファイルシステムが動作するサーバ機能部
をバイパスし、IO機能部からクライアントに直接にデ
ータ転送することによって、効率の良いデータアクセス
制御を行うこと。 【解決手段】 データアクセスを必要とするクライアン
ト1と、クライアントに接続されクライアントの要求に
従ってデータの格納位置を検索するサーバ機能部2と、
サーバ機能部に接続されクライアントの要求データを格
納するIO機能部3と、から構成されるシステムにおい
て、IO機能部3はクライアント1に回線を通して直接
に接続され、サーバ機能部2はクライアント1からのデ
ータ要求に基づいて作成された接続許可手続きに必要な
キーをクライアント1に転送し、クライアント1は転送
されたキーを用いることによって、IO機能部3とデー
タを回線4を通して直接に転送するデータアクセス制御
方式。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クライアントコン
ピュータがLAN、WAN等のアクセス経路を経由して
データを格納するデータサーバに接続されるシステムに
関し、特に、効率の良いデータアクセス制御方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、クライアントがLAN等のアクセ
ス経路を経由してデータサーバにアクセスしデータ転送
を実行するクライアント、サーバシステムとしては、例
えば、図7に示すようなNAS(ネットワークアタッチ
ドストレージ)が提案されている。
【0003】NASは、データの書き込み又は読み出し
を行う機能を有するIO装置(ディスクアレイ装置(R
AID)、磁気テープ、ハードディスク、半導体メモリ
等の各種ストレージであり、データの入出力を行う機能
を持ったもの全てを云う)と当該IO装置を管理するサ
ーバとからなるNFS(ネットワークファイルシステ
ム)がネットワークに複数個ぶら下がってクライアント
に接続されているシステムを称し、安価なディスク群を
使用して大量のデータを保持し利用する技術である。
【0004】NASにおいては、クライアントはネット
ワークを通して、データ検索やアクセス制御は当然のこ
ととしてデータ自体の転送についてもサーバ経由でのみ
IO装置と接続できる方式となっているのである。
【0005】一方、データアクセス方式としてSAN
(ストレージエリアネットワーク)が提案されている
が、これは高精度、高容量の例えば1つのストレージを
多数のクライアントが利用するものであって、ストレー
ジはディスクコントローラ(DKC)の管轄下にあっ
て、ストレージはこのDKCとともに一つのディスク装
置を構成している。SANでは保存されるデータは、フ
ァイルとして認識されているのではなくてディスク上に
おける直接のアドレスで管理されているのであり、この
DKCは、NASにおけるボリューム内のファイル毎の
データ管理をするサーバとは厳密な意味でその機能は同
一でなく、SANにはNASで云うサーバは存在しない
システムであると云える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のクライアント、
サーバ環境におけるデータアクセスではサーバ配下にI
O機能部を接続するか、又はサーバ自体にIO機能部を
内蔵する構造となっている。クライアントのデータアク
セス要求はサーバ内のファイルシステムで処理され、そ
の後、IO機能部に対するデータアクセスに変換され、
その後アクセスデータはサーバ機能部を経由してクライ
アントとの間で転送されるが、転送データがサーバ経由
となるため、サーバのメモリやプロセッサ資源を消費し
てしまい、高速、高レスポンス等の性能を妨げる要因と
なっていて、解決すべき課題となっている。
【0007】ここで、サーバ機能部というのは、データ
をファイルとして管理する上で必要な機能を果たすもの
を云い具体的にNASではサーバが該当し、IO機能部
というのは、記録媒体に対してデータを書き込み又は読
み出し(出し入れ)のためだけの機能を果たすものを云
い具体的にNASではIO装置(例えばRAID)が該
当する。
【0008】また、近年のインターネットの普及により
種々のデータがインターネット経由で転送される状況に
なると、データを格納するIO機能部をクライアントに
近い位置に設置し、回線のアクセスネックを回避するこ
とが必要になる。この場合、IO機能部自体はネットワ
ーク下に分散配置させるが、アクセスの集中管理の意味
からサーバ機能部自体は集中させておくのが理想的であ
り、従来技術のNASでは、クライアントから見てサー
バ機能部を経由してのみしかIO機能部にアクセスでき
ないことになっている。
【0009】本発明の目的は、データの転送について、
データサーバのデータ検索及びアクセス制御等のいわゆ
るファイルシステムが動作するサーバ機能部をバイパス
し、IO機能部からクライアントに直接にデータ転送す
ることによって、効率の良いデータアクセス制御方式を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は主として次のような構成を採用する。デー
タアクセスを必要とするクライアントと、前記クライア
ントに接続され前記クライアントの要求に従ってデータ
の格納位置を検索するサーバ機能部と、前記サーバ機能
部に接続され前記クライアントの要求データを格納する
IO機能部と、から構成されるシステムにおいて、前記
IO機能部は、前記クライアントに回線を通して直接に
接続され、前記サーバ機能部は、前記クライアントから
のデータ要求に基づいて作成された接続許可手続きに必
要なキーを前記クライアントに転送し、前記クライアン
トは、前記転送されたキーを用いることによって、前記
IO機能部とデータを前記回線を通して直接に転送する
データアクセス制御方式。
【0011】また、データアクセスを必要とするクライ
アントと、前記クライアントに接続され前記クライアン
トの要求に従ってデータの格納位置を検索するサーバ機
能部と、前記クライアントと前記サーバ機能部とに接続
され前記クライアントの要求データを格納するIO機能
部と、から構成されるシステムであって、前記サーバ機
能部は、前記クライアントの要求するデータを検索する
とともに、データの物理的格納位置及びデータ長を含む
データアクセスに必要な要件とクライアント識別情報を
前記IO機能部へ転送し、前記IO機能部は、前記サー
バ機能部から転送されるデータアクセスに必要な要件を
基にデータをアクセスするとともに、前記クライアント
識別情報でクライアントを識別し、前記クライアントと
の間で前記要求データをサーバ機能部を経由せずに直接
に転送するデータアクセス制御方式。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係るデータア
クセス制御方式について、図1〜図5を用いて以下説明
する。図1は、本発明の実施形態に係るデータアクセス
制御方式におけるクライアント、サーバ及びRAIDの
システム構成を示す図である。図2は本実施形態に係る
データアクセス制御方式におけるサーバ内の詳細構成を
示す図である。図3は本実施形態に係るデータアクセス
制御方式におけるRAID内の詳細構成を示す図であ
る。図4は本実施形態に係るデータアクセス制御方式に
おけるクライアント、サーバ及びRAID間の処理の流
れを示す図である。図5は本実施形態に係るデータアク
セス制御方式におけるサーバ内のCMD、FCT、AC
T及びSCBの各フォーマットを示す図である。図6は
本実施形態に係るデータアクセス制御方式におけるクラ
イアント処理内容、サーバ処理内容及びIO処理内容の
時間的経過を示す図である。
【0013】図1には、本実施形態に係るデータアクセ
ス制御方式のシステム構成例として、CLIENT1−
Server2間LAN接続4、Server2−RA
ID3間SCSI接続5、RAID3−CLIENT1
間LAN接続4のケースを示す。即ち、クライアントで
あるCLIENTコンピュータ1は、LAN4経由でサ
ーバ機能部を構成するServerコンピュータ2に接
続される。また、IO機能部としてのRAID3がCL
IENTコンピュータ1及びServerコンピュータ
2に接続される。ここで、Serverコンピュータ2
に対してはServer及びRAIDのチャネル接続機
能CH22及びCHADP31経由のチャネル接続であ
り、接続インタフェースとしてはSCSIインタフェー
ス等が一般的であるが、本発明では特にインタフェース
種は規定しない。また、CLIENTコンピュータ1及
びRAID3間はLAN4接続機能によって接続され
る。このため、RAID3は、LAN接続機能及びLA
N制御部のLANCTL34を持つ。
【0014】さらに、詳細な構成として、図2を参照し
て、Serverコンピュータ2は、プロセッサ機能C
PU20、LAN接続機能LANADP(LANチャネ
ルアダプタ)21、チャネル制御部CH22、CPU2
0で実行されるプログラム及びLANとチャネル制御部
を経由して転送するデータ等を格納するメモリMEM2
3、から構成される。
【0015】MEM23中には、ファイル制御を実行す
るファイルシステムFS24と、SCSIチャネル制御
を実行する制御プログラムSCSI25と、LAN制御
プログラム26と、を備えている。
【0016】また、詳細な構成として、図3の(1)を
参照して、RAID3は、Server2との接続機能
のCHADP31、その制御部CHCTL(チャネルコ
ントローラ)32、クライアント接続のLANADP3
3、その制御部LANCTL34、CHCTL32及び
LANCTL34間で制御データの受け渡しをするため
の共用メモリSM(Shared Memory)3
5、クライアント1がアクセスするデータFILE37
を格納するVOL36、から構成される。
【0017】ここで、図1に示す実施形態ではサーバ機
能を実現するServerコンピュータ2及びIO機能
を実現するRAID3は独立した装置として記述されて
いるが、本発明ではこれらは特に分離する必要は無く、
サーバ機能及びIO機能が同一のBoxに実装された単
一の装置でも良い。また、その場合サーバ機能とRAI
D装置のクライアント接続ポートは同一であっても構わ
ない。その場合、接続方法としてはLANスイッチ等を
内蔵する方法等が考えられる。また、クライアント、サ
ーバ機能及びIO機能間の接続も特にLAN4にはこだ
わらない、ルータ等の広域接続等の可能性もある。
【0018】図4には、CLIENTコンピュータ1、
Serverコンピュータ2及びRAID3間のインタ
フェースを示し、本発明の実施形態に係るデータアクセ
ス制御方式の処理の流れについての概要を示している。
まず、CLIENTコンピュータ1がServerコン
ピュータ2に対してデータアクセス要求のCMD(Co
mmand)を発行する(1)。コマンドの具体的内容
は、図5の(1)に示されるように、CLIENTコン
ピュータを識別するアドレスSA(ソースアドレス)、
Serverコンピュータ2を識別するDA(ドレイン
アドレス)、データのアクセス方法を示すCMD(例え
ば、リード又はライトしたいというコマンド)、及びア
クセス対象データ(ファイル)の名称FN(ファイルネ
ーム)よりなる。
【0019】このCMDフォーマットは、図2に示すよ
うにServerコンピュータ2のLANADP21で
受信されると、MEM23中のLAN制御プログラムで
あるLANC26で制御されMEM23内に格納される
(200)。さらにFS(ファイルシステム)24によ
ってこのCMDが解読され、FN(ファイルネーム)か
らデータ格納位置が検索される。データ格納位置検索に
おいて、FS24はFNと物理的格納位置の関係を格納
するテーブルFCT(ファイルコントロールテーブル)
201を使用する。図2に示すFCT201はMEM2
3内に格納されているが、オリジナルのデータはRAI
D3内あるいは別の位置のディスク等の不揮発メモリに
格納される。
【0020】FCT(ファイルコントロールテーブル)
のフォーマットは図5の(2)に示す。FCTはファイ
ル名FN(ファイルネーム)、当該ファイルを格納する
RAID内のVOLアドレスVOL(ボリューム)、V
OL内ブロックアドレスBA、データ長LEN(len
gth)、及び種々のデータ属性等のコントロールデー
タFCTL(ファイルコントロール)よりなり、RAI
D内に格納されるファイル毎にFCT(ファイルコント
ロールテーブル)を持つ。
【0021】ここで、FS(ファイルシステム)24は
CLIENT1から受領したFN(ファイルネーム)と
同一のFNを持つFCT(ファイルコントロールテーブ
ル)を検索し、当該ファイルの物理的格納位置を示すV
OL(ボリューム)、BA(ブロックアドレス)やデー
タ長LEN等を得る。FS24はさらに、FCTからフ
ァイル検索によって得られた情報とデータアクセス方法
を示すCMDよりファイルアクセス制御テーブルACT
202(アクセスコントロールテーブル)を生成する
(図2)。
【0022】ACTフォーマットを図5の(3)に示
す。ACT202(アクセスコントロールテーブル)に
はファイルの物理的アクセスに必要なVOL,BA,L
ENに加えて、データアクセス方法を示すCMD、CL
IENTコンピュータ1を識別するSA(ソースアドレ
ス)、CLIENT1との間の接続許可手順で使用され
るKEY(アクセス権)が格納される。さらに、SCS
Iアクセス制御プログラムSCSI25がACT202
(アクセスコントロールテーブル)をSCSIコマンド
SCB203(SCSIコマンドブロック)に変換する
(図2)。
【0023】SCB203(SCSIコマンドブロッ
ク)のフォーマットを図5の(4)に示す。SCBはA
CT(アクセスコントロールテーブル)に対してRAI
D3に転送するためのSCSICMDであるSCMDを
付加したものである。
【0024】図4に示すように、以上説明したServ
erコンピュータ2内処理の後にCH22はRAID3
に対してSCB(SCSIコマンドブロック)に基づく
SCSICMDを発行する(図4に示す(2)であり、
その内容は図5の(4)の通りである)。
【0025】RAID3は当該コマンド(SCSICM
D)をCHADP31が受信し、CHCTL32で解読
するとともにSCB(図5の(4))で指定されたVO
L及びBAのデータがCMDで指定されるアクセスに対
してアクセス可能かどうかを確認後、必要な場合はVO
L,BA,CMDに基づくアクセス準備を実行する。こ
のアクセス準備としては、例えばCMDがReadアク
セスの場合にCLIENT1からのアクセスに先立って
事前にVOLからのデータ読み出しが有る。
【0026】アクセス準備は、図3を参照して、CHC
TL32が共用メモリSM35経由でLANCTL34
に対して制御TableであるBCT39(ブロックコ
ントロールテーブル)を転送することによって実行され
る。BCT39はVOL毎の待ち行列にキューされる。
このBCT39フォーマットは図3の(2)に示す通り
であり、BA(VOL内ブロックアドレス)、データ長
のLEN、SA(CLIENTコンピュータを識別する
ソースアドレス)、KEY(CLIENT1との間の接
続許可手順で使用されるアクセス権)、コマンドCM
D、から構成される。
【0027】その後、RAID3はServerコンピ
ュータ2に対してRSP(レスポンス)応答を実行し、
当該アクセスに対する準備が完了したことを伝える(図
4に示す(3))。もし、この時点でVOL内データが
アクセス不能な場合は、その旨伝える。以上説明したよ
うなRAID内の制御は、CHCNT32及びLANC
NT34内にあるマイクロプロセッサCHP及びLAN
Pでそれぞれ実行させることができるが、これらのマイ
クロプロセッサに限らず、純粋なシーケンス制御で実行
させても良い。
【0028】更にその後、Serverコンピュータ2
は、CLIENTコンピュータ1に対してデータ準備が
出来たことをRSPによって伝える(図4に示す
(4))。このとき、アクセス可能であれば当該RSP
(図4に示す(4))内にRAID3のLANADP3
3のアドレス及びアクセスキー(KEY)が含まれる。
【0029】Serverコンピュータ2からRSPを
受領したCLIENTコンピュータ1はRSP内のLA
NADP33アドレス及びアクセスキー(KEY)を基
に、RAID3のLANADP33に接続する。このと
き、RAID3のLANADP33及びLANCTL3
4とCLIENTコンピュータ1間でアクセスキーを基
にした接続許可手順が実行される。この接続許可手続き
はServerコンピュータ2が生成し、CHADP3
1経由でRAID3が受領したKEYとServerコ
ンピュータ2、CLIENTコンピュータ1経由で受領
したKEYによって実行される。また、このとき、RA
ID3はServerコンピュータ2から受領したCL
IENTコンピュータ1のアドレスSA(ソースアドレ
ス)をチェックする。SA(ソースアドレス)はCLI
ENTのIPアドレスかCLIENTを識別する論理的
なアドレスである。
【0030】接続許可手順で接続が許可されると、CL
IENTコンピュータ1は、RAID3のLANADP
33に対してデータ転送のコマンドをFTP(ファイル
トランスファープロトコル)CMDを発行する(図4に
示す(5))。その後、FTPCMDに基づくデータ転
送を開始して(図4に示す(6))、クライアント1と
RAID3間で、サーバ2を介することなく、直接にデ
ータの転送が実行される。
【0031】なお、図4に示す、クライアントによるC
MD(1)、SCSICMD(2)及びRSP(3)を
経てクライアントへRSP(4)が還ってくるまでのデ
ータアクセス制御の処理時間が、一定時間経過すれば、
他の作業の邪魔にならないようにするためにも、当該ア
クセス制御の処理を無効化させることも必要である。
【0032】以上概説した本実施形態に係るデータアク
セス制御方式について、クライアント操作、サーバ処
理、及びIO処理の具体的内容をその処理手順にしたが
って、図6を参照して以下説明する。まず、クライアン
トは図5の(1)に示すようなFN(ファイルネーム)
等を付したCMDをサーバに対して発行する。サーバ
は、当該コマンドCMDを受信して、そのCMDの内容
(図5の(1)に示す内容)と、図5の(3)に示すフ
ァイルコントロールテーブルFCTとに基づいて、図5
の(3)に示すアクセスコントロールテーブルACTを
作成する。更に、サーバは、RAIDとのSCSI接続
のためにACTからSCSIコントロールブロックSC
MDを作成して、IO装置(例えば、RAID)に対し
てSCMDを発行する。
【0033】IO装置ではSCMDの受信有無を判断
し、受信有りの場合にSCMD内に指定されたアクセス
が可能か否かを判断して所望のファイルへのアクセス準
備が完了すればその旨のレスポンスRSPをサーバに発
行する。アクセス準備OKのレスポンスRSPを受信し
たサーバはその旨をクライアントに発行し、RSP発行
後はサーバはIO装置とは切り離され独立する。
【0034】次いで、クライアントは、RSP内のLA
NADPアドレス及びアクセスキー(KEY)を基にI
O装置に接続し、データ転送の開始指示を発行してデー
タをサーバを介さずにIO装置に転送する。その後IO
装置は、データ転送が終了したか否かを判断し、データ
転送の終了指示を発行して一連の処理の流れを完了す
る。
【0035】以上説明したように、本発明の特徴は、次
のような構成、機能乃至作用を奏するものである。即
ち、データアクセスを必要とするクライアントと、クラ
イアントに接続されクライアントの要求に従ってデータ
の格納位置を検索するサーバ機能部と、サーバ機能部と
クライアントに接続されクライアントの要求データを格
納するIO機能部と、から構成されるデータ制御システ
ムにおいて、サーバ機能部が検索したクライアントの要
求するデータの物理的格納位置をサーバ機能部からIO
機能部へ転送し、その後のクライアントのデータアクセ
スをサーバ機能部を経由せずIO機能部との間で直接実
行することで、データアクセスでサーバ機能部のメモリ
やCPU等の資源を消費することを防止し、効率の良い
転送を実現する。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、CLIENTコンピュ
ータからのデータアクセス要求に対して、データ転送自
体はServerコンピュータを経由せずRAID、C
LIENTコンピュータ間で直に転送されるために、S
everコンピュータ自体のメモリ、CPU、LANA
DP等の資源を消費することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデータアクセス制御方
式におけるクライアント、サーバ及びRAIDのシステ
ム構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係るデータアクセス制御方式にお
けるサーバ内の詳細構成を示す図である。
【図3】本実施形態に係るデータアクセス制御方式にお
けるRAID内の詳細構成を示す図である。
【図4】本実施形態に係るデータアクセス制御方式にお
けるクライアント、サーバ及びRAID間の処理の流れ
を示す図である。
【図5】図5は本実施形態に係るデータアクセス制御方
式におけるサーバ内のCMD、FCT、ACT及びSC
Bの各フォーマットを示す図である。
【図6】本実施形態に係るデータアクセス制御方式にお
けるサーバ処理とIO処理の内容を流れにしたがって記
述した説明図である。
【図7】従来のデータアクセス制御方式であるNASの
概要を示す図である。
【符号の説明】
1 CLIENTコンピュータ 2 Serverコンピュータ 3 RAID装置 4 LAN 5 SCSIチャネルインタフェース 20 CPU 21 LANADP 22 チャネル制御部 23 サーバ内メモリ 24 ファイルシステムプログラム 25 SCSIチャネル制御プログラム 26 LAN制御プログラム 31 チャネルアダプタ 32 チャネル制御部 33 LANアダプタ 34 LAN制御部 35 共用メモリ 36 ディスクボリューム 37 ファイル 38 制御テーブル 39 Block制御テーブル 200 コマンド 201 ファイル制御テーブル 202 アクセス制御テーブル 203 SCSIコマンドブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データアクセスを必要とするクライアン
    トと、前記クライアントに接続され前記クライアントの
    要求に従ってデータの格納位置を検索するサーバ機能部
    と、前記サーバ機能部に接続され前記クライアントの要
    求データを格納するIO機能部と、から構成されるシス
    テムにおいて、 前記IO機能部は、前記クライアントに回線を通して直
    接に接続され、 前記サーバ機能部は、前記クライアントからのデータ要
    求に基づいて作成された接続許可手続きに必要なキーを
    前記クライアントに転送し、 前記クライアントは、前記転送されたキーを用いること
    によって、前記IO機能部とデータを前記回線を通して
    直接に転送することを特徴とするデータアクセス制御方
    式。
  2. 【請求項2】 データアクセスを必要とするクライアン
    トと、前記クライアントに接続され前記クライアントの
    要求に従ってデータの格納位置を検索するサーバ機能部
    と、前記クライアントと前記サーバ機能部とに接続され
    前記クライアントの要求データを格納するIO機能部
    と、から構成されるシステムであって、 前記サーバ機能部は、前記クライアントの要求するデー
    タを検索するとともに、データの物理的格納位置及びデ
    ータ長を含むデータアクセスに必要な要件とクライアン
    ト識別情報を前記IO機能部へ転送し、 前記IO機能部は、前記サーバ機能部から転送されるデ
    ータアクセスに必要な要件を基にデータをアクセスする
    とともに、前記クライアント識別情報でクライアントを
    識別し、前記クライアントとの間で前記要求データをサ
    ーバ機能部を経由せずに直接に転送することを特徴とす
    るデータアクセス制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のデータアクセス制御方
    式において、 前記クライアントと前記サーバ機能部間の接続ポートと
    前記クライアントと前記IO機能部間の接続ポートとが
    物理的に別々のポートの場合、前記サーバ機能部は、前
    記クライアントのデータ要求に対してデータアクセス先
    として前記IO機能部の接続ポートを識別する識別情報
    を前記クライアントに転送し、 前記クライアントは、前記接続ポート識別情報に基づき
    データの直接アクセス先を前記IO機能部に切り替えて
    データをアクセスすることを特徴とするデータアクセス
    制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のデータアクセス制御方
    式において、 前記サーバは、前記クライアントからのデータ要求に対
    して前記クライアント接続ポート識別情報に加えて、接
    続許可手続きに必要なキーを生成して前記クライアント
    に対して転送するとともに、前記IO機能部に対しては
    前記データアクセスに必要な要件及び前記クライアント
    接続ポート識別情報及び前記キーを転送し、 前記IO機能部は、前記クライアントとのデータ転送に
    先立って前記クライアント接続ポート識別情報によるク
    ライアントの接続確認及び必要に応じて前記キーを基に
    データアクセスのための所定の接続許可手続きを前記ク
    ライアントとの間で実行することを特徴とするデータア
    クセス制御方式。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のデータアクセス制御方
    式において、 前記サーバ機能部によって前記IO機能部に転送した前
    記データアクセスに必要な要件、前記クライアント接続
    ポート識別情報及び前記キーに基づいて処理されるアク
    セス準備完了の時間が所定時間経過後は当該データアク
    セス制御の処理を無効化することを特徴とするデータア
    クセス制御方式。
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