JP2003058205A - プロファイル制御装置 - Google Patents

プロファイル制御装置

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JP2003058205A
JP2003058205A JP2001248182A JP2001248182A JP2003058205A JP 2003058205 A JP2003058205 A JP 2003058205A JP 2001248182 A JP2001248182 A JP 2001248182A JP 2001248182 A JP2001248182 A JP 2001248182A JP 2003058205 A JP2003058205 A JP 2003058205A
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JP2001248182A
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Kazuyuki Nishiyama
和志 西山
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】迅速に目標とするプロファイルにすることが可
能なプロファイル制御装置を提供する。 【解決手段】操作量演算手段が、プロファイル取得手段
により取得したプロファイルと目標とするプロファイル
の偏差を演算して偏差プロファイルを作成し、さらに該
偏差プロファイルを周波数分解して周波数分解データを
作成する周波数分解データ作成部と、予め設定した複数
の任意の波長範囲の各々について該波長範囲に応じて前
記周波数分解データ作成部によって作成された周波数分
解データを合成してバンドパスプロファイル群を作成す
るバンドパスプロファイル群作成部と、バンドパスプロ
ファイル群の各々について、バンドパスプロファイルが
均一となるように仮想操作量を演算する仮想操作量群作
成部と、仮想操作量群のうち、任意に選択した1つの仮
想操作量を操作量とする実操作量作成部と、を有するこ
とを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロファイル制御
装置に関し、特にプロファイルを迅速に目標とするプロ
ファイルとするプロファイル制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】紙ウエブ、フィルムなどの製造工程にお
いては、幅方向での重量分布、水分量分布などの多くの
品質管理項目でその品質の物性値の分布が均一となるよ
うに制御することが重要である。幅方向での物性値の分
布にばらつきが生じると、リーラーで巻き取った巻取り
に、部分的に凹凸が生じたり、しわなどの欠陥が発生し
てしまい、製品の歩留まりに悪影響を及ぼす。
【0003】幅方向での物性値の分布は、一般に、プロ
ファイルと呼ばれ、物性値の分布を目標とする分布とな
るように制御を行うことをプロファイル制御と呼ぶ。プ
ロファイル制御装置は、一般に、プロファイルを取得す
るプロファイル取得手段と、プロファイルをプロファイ
ル調節手段と、プロファイル調節手段の操作量を演算す
る操作量演算手段と、を備えている。
【0004】プロファイル調節手段は、一般に、幅方向
に複数設置された調節器からなり、調節器を操作するこ
とにより、プロファイルの調節が行われる。操作量演算
手段は、プロファイルとプロファイル調節手段の調節器
との位置対応を取り、調節器に対応する位置のプロファ
イルの値を制御量とし、プロファイルが目標のプロファ
イルとなるように、幅方向のすべての調節器の操作量の
演算を行う。
【0005】測定対象自体の変動、センサーの測定精
度、ノイズなどの影響により、取得されたプロファイル
は走行方向で変動する場合が多く、通常は取得されたプ
ロファイルをそのまま制御量として用いるのではなく、
走行方向で平均化処理を行ったプロファイルを制御量と
して調節器の操作量を演算する方法が用いられる。
【0006】プロファイルが管理値内に収まるまでは製
品とならないため、マシンスタート時から製品となるま
での時間を短くすることが重要であるが、走行方向で平
均化処理を行ったプロファイルを制御量として調節器の
操作量を演算するプロファイル制御装置では、プロファ
イルが目標とするプロファイルと大きく異なる時点から
制御開始した場合、平均化処理を行ったプロファイルは
実際のプロファイル変動に対して遅れが生じてしまう。
迅速に目標のプロファイルとするために、ゲインを大き
くすると、平均化処理による遅れのために、ハンチング
動作が生じ、プロファイルが安定しない。平均化する時
間幅を小さくすると遅れも少なくなるが、プロファイル
の振れが大きくなり、調節手段の操作も頻繁に動作して
しまい安定しない。つまり、走行方向で平均化処理を行
ったプロファイルを制御量として調節器の操作量を演算
するプロファイル制御装置では、ゲインと平均化する時
間幅の調節だけではプロファイルが安定するまでの時間
を短縮することは難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らの欠点を考慮し、迅速に目標とするプロファイルにす
ることが可能なプロファイル制御装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプロファイル制
御装置は、プロファイル取得手段と、プロファイル調節
手段と、該プロファイル調節手段の操作量を演算する操
作量演算手段と、で構成されるプロファイル制御装置に
おいて、前記操作量演算手段が、前記プロファイル取得
手段により取得したプロファイルと目標とするプロファ
イルの偏差を演算して偏差プロファイルを作成し、さら
に該偏差プロファイルを周波数分解して周波数分解デー
タを作成する周波数分解データ作成部と、予め設定した
複数の任意の波長範囲の各々について該波長範囲に応じ
て前記周波数分解データ作成部によって作成された周波
数分解データを合成してバンドパスプロファイル群を作
成するバンドパスプロファイル群作成部と、前記バンド
パスプロファイル群作成部が作成したバンドパスプロフ
ァイル群の各々について、バンドパスプロファイルが均
一となるように仮想操作量を演算する仮想操作量群作成
部と、前記仮想操作量群作成部が作成した仮想操作量群
のうち、任意に選択した1つの仮想操作量を操作量とす
る実操作量作成部と、を有することを特徴とするもので
ある。
【0009】また、本発明のプロファイル制御装置は、
プロファイル取得手段と、プロファイル調節手段と、該
プロファイル調節手段の操作量を演算する操作量演算手
段と、で構成されるプロファイル制御装置において、前
記操作量演算手段が、前記プロファイル取得手段により
取得したプロファイルと目標とするプロファイルの偏差
を演算して偏差プロファイルを作成し、さらに該偏差プ
ロファイルを周波数分解して周波数分解データを作成す
る周波数分解データ作成部と、予め設定した複数の任意
の波長範囲の各々について該波長範囲に応じて前記周波
数分解データ作成部によって作成された周波数分解デー
タを合成してバンドパスプロファイル群を作成するバン
ドパスプロファイル群作成部と、前記バンドパスプロフ
ァイル群作成部が作成したバンドパスプロファイル群の
各々について、バンドパスプロファイルが均一となるよ
うに仮想操作量を演算する仮想操作量群作成部と、前記
仮想操作量群作成部が作成した仮想操作量群のうち、任
意に選択した複数の仮想操作量を合成して操作量とする
実操作量作成部と、を有することを特徴とするものであ
る。
【0010】また、上記発明において、プロファイル制
御装置の前記操作量演算手段が、前記周波数分解データ
作成部が作成した周波数分解データの各々の波長での振
幅を演算し、さらにすべての波長の振幅の合計を演算
し、さらに前記バンドパスプロファイル群作成部で予め
設定した複数の任意の波長範囲の各々について、該波長
範囲で振幅の合計を演算し、さらに振幅の合計に対する
比を演算して寄与率群を作成する寄与率群作成部を有
し、前記実操作量作成部において、該寄与率群作成部に
より作成された寄与率に応じて仮想操作量を選択するこ
とを特徴とするものである。
【0011】また、上記発明において、プロファイル制
御装置の前記仮想操作量群作成部では、バンドパスプロ
ファイル、各々のバンドパスプロファイルについて各々
に設定した時間平均化係数を用いて時間軸方向で平均化
して時間平均化バンドパスプロファイルを作成し、該時
間平均化バンドパスプロファイルに対して仮想操作量を
演算することを特徴とするものである。
【0012】また、上記発明において、プロファイル制
御装置の前記仮想操作量群作成部では、各々のバンドパ
スプロファイルについて各々に設定した制御定数を用い
て仮想操作量を演算することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態の内容
を図面を用いて詳細に説明する。
【0014】図1は、第1の発明のプロファイル制御装
置の一実施態様を示す概略図である。
【0015】プロファイル取得手段により、取得された
プロファイルは、操作量演算手段へ送信される。
【0016】プロファイルは、目標とするプロファイル
との差分を演算し、偏差プロファイルとし、周波数分解
データ作成部において、偏差プロファイルをフーリエ変
換することにより、周波数分解データを作成する。
【0017】予め、2つ以上のN個の任意の波長範囲を
設定し、バンドパスプロファイル群作成部において、該
設定した波長範囲に応じて周波数分解データを逆フーリ
エ変換してN個のバンドパスプロファイルを作成する。
【0018】仮想操作量群作成部において、N個のバン
ドパスプロファイルのそれぞれについて、バンドパスプ
ロファイルが均一となるようにN個の仮想操作量を作成
する。
【0019】実操作量作成部において、N個の仮想操作
量のうちのいずれか一つを選択し、実操作量を作成す
る。
【0020】実操作量は、プロファイル調節手段へ送信
される。
【0021】図2は、第2の発明のプロファイル制御装
置の一実施態様を示す概略図である。
【0022】プロファイル取得手段により、取得された
プロファイルは、操作量演算手段へ送信される。
【0023】プロファイルは、目標とするプロファイル
との差分を演算し、偏差プロファイルとし、周波数分解
データ作成部において、偏差プロファイルをフーリエ変
換することにより、周波数分解データを作成する。
【0024】予め、2つ以上のN個の任意の波長範囲を
設定し、バンドパスプロファイル群作成部において、該
設定した波長範囲に応じて周波数分解データを逆フーリ
エ変換してN個のバンドパスプロファイルを作成する。
【0025】仮想操作量群作成部において、N個のバン
ドパスプロファイルのそれぞれについて、バンドパスプ
ロファイルが均一となるようにN個の仮想操作量を作成
する。
【0026】実操作量作成部において、N個の仮想操作
量のうちのいずれかの1つ以上を選択し、選択された仮
想操作量の合計を実操作量として作成する。
【0027】実操作量は、プロファイル調節手段へ送信
される。
【0028】図3は、本発明におけるプロファイル制御
装置の一実施態様を示す概略図である。
【0029】図3におけるプロファイル制御装置は、第
1および第2の発明におけるプロファイル制御装置に、
寄与率群作成部を加え、実操作量作成部での仮想操作量
の選択判定を可能としたものである。
【0030】寄与率群作成部において、周波数分解デー
タをそれぞれ逆フーリエ変換して振幅を演算し、すべて
の振幅の合計を演算する。N個の任意の波長範囲に応じ
た周波数分解データの振幅の合計を演算し、N個の任意
の波長範囲のそれぞれについてすべての振幅の合計に対
する比を求め、N個の寄与率を作成する。
【0031】実操作量作成部において、予めN個の寄与
率の値に応じた仮想操作量の選択方法を設定しておき、
その設定に従って、仮想操作量を1つ選択し実操作量と
する。
【0032】あるいは、実操作量作成部において、予め
N個の寄与率の値に応じた仮想操作量の選択方法を設定
しておき、その設定に従って、仮想操作量を1つ以上を
選択し、選択された仮想操作量の合計を実操作量として
作成する。
【0033】図4は、本発明におけるプロファイル制御
装置の一実施態様を示す概略図である。
【0034】図4におけるプロファイル制御装置は、上
記発明におけるプロファイル制御装置の、バンドパスプ
ロファイル群作成部において、各々のバンドパスプロフ
ァイルについて各々に設定した時間平均化係数を用いて
時間軸方向で平均化して時間平均化バンドパスプロファ
イルを作成し、該バンドパスプロファイルを仮想操作量
群作成部へ渡すようにしたものである。
【0035】図5は、本発明におけるプロファイル制御
装置の一実施態様を示す概略図である。
【0036】図5におけるプロファイル制御装置は、上
記発明におけるプロファイル制御装置の、仮想操作量群
作成部において、各々のバンドパスプロファイルについ
て各々に設定した制御定数を用いて仮想操作量を演算す
るようにしたものである。
【0037】本発明のプロファイル制御装置は、紙ウエ
ブの水分プロファイル、紙ウエブの坪量プロファイル、
紙ウエブの塗工量プロファイル、紙ウエブの厚さプロフ
ァイル、レジンコート紙の樹脂量プロファイル、フィル
ムの厚さプロファイル、など、プロファイルの取得が可
能であり、かつ、プロファイルを調節することが可能で
あれば、いかなるプロファイルも制御可能である。
【0038】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。
【0039】実施例1 ブレードコーターで紙ウエブの塗工を行う塗工機の塗工
量プロファイル制御における本発明によるプロファイル
制御装置の一実施例を以下説明する。
【0040】図6は、本発明のプロファイル制御装置を
適用した塗工機の概略図である。紙ウエブ36は、アン
リーラー31で展開され、ブレードコーター32で塗液
が塗工され、ドライヤー33で乾燥された後、リーラー
34にて巻き取られる。
【0041】ブレードコーター32前と、リーラー34
前に、プロファイル取得手段として坪量プロファイルお
よび水分プロファイル測定装置35a、35bが設置さ
れる。図7に坪量プロファイルおよび水分プロファイル
測定装置の概略図を示す。
【0042】坪量プロファイルおよび水分プロファイル
測定装置は、坪量センサー37と、水分量センサー38
と、センサー幅方向移動装置39と、図示しないセンサ
ー位置検出装置と、図示しないプロファイル演算装置
と、図示しないプロファイル記憶装置と、で構成され
る。
【0043】坪量センサー37と、水分量センサー38
は、センサー幅方向移動装置39にて、幅方向で紙ウエ
ブ40の端からもう一方の端まで移動しながら、坪量お
よび水分量を測定を行う。同時にセンサー位置検出装置
はセンサーの幅方向の位置の検出を行う。プロファイル
演算装置は、測定された坪量および水分量と検出された
センサー位置を取得し、坪量プロファイルおよび水分量
プロファイルを演算する。プロファイル記憶装置は演算
された坪量プロファイルおよび水分量プロファイルを記
憶する。
【0044】ブレードコーターには、プロファイル調節
手段として塗工量プロファイル調節装置が設置される。
図8は、塗工量プロファイル調節装置の概略図である。
【0045】塗工量プロファイル調節装置は、ブレード
に幅方向に50mm間隔で100個設置された塗工量調
節器41と、図示しない塗工量調節器操作部と、で構成
される。
【0046】塗工量調節器操作部は、命令された各々の
塗工量調節器41の操作量に従い、各々の塗工量調節器
41の操作を行う。塗工量調節器41を操作することに
より、ブレード42の押し圧が変化し、局所的に塗工量
を増減させることが可能である。
【0047】コーター脇に、操作量演算手段として操作
量演算装置46が設置される。
【0048】操作量演算装置46は、坪量プロファイル
および水分量プロファイル取得部と、塗工量プロファイ
ル演算部と、塗工量調節器操作量演算部と、塗工量調節
器操作量送信部と、で構成される。
【0049】坪量プロファイルおよび水分量プロファイ
ル取得部は、コーター前と、リーラー前に設置された坪
量プロファイルおよび水分プロファイル測定装置35
a、35bのプロファイル記憶装置と信号線で接続され
ており、プロファイル記憶装置から坪量プロファイルお
よび水分量プロファイルの取得を行う。
【0050】塗工量プロファイル演算部は、受信された
取得されたコーター前と、リーラー前の坪量プロファイ
ルおよび水分量プロファイルから、コーター前と、リー
ラー前の絶乾坪量プロファイルを演算し、コーター前
と、リーラー前の絶乾坪量プロファイルの差分から塗工
量プロファイルを演算する。
【0051】塗工量調節器操作量演算部は、演算された
塗工量プロファイルを用いて以下の手順により塗工量調
節器の操作量を演算する。
【0052】塗工量プロファイルは、別に用意したタイ
ミング装置により、坪量プロファイルおよび水分プロフ
ァイル測定装置35a、35bが一度幅方向すべてで測
定完了するごとに、操作量演算装置46の坪量プロファ
イルおよび水分量プロファイル取得部により取得され
る。
【0053】操作量演算装置46はデータ記憶装置を有
しており、取得された塗工量プロファイルは順次該デー
タ記憶装置に格納される。また、目標とする塗工量プロ
ファイルも予めデータ記憶装置に格納されている。
【0054】塗工量調節器操作量演算部は、データ記憶
装置に格納されている塗工量プロファイルと目標とする
塗工量プロファイルの差分を演算し、偏差プロファイル
としてデータ記憶装置に格納する。
【0055】次に偏差プロファイルのフーリエ変換によ
り、周波数分解データを作成し、データ記憶装置に記憶
する。
【0056】次に、波長500mm以上プロファイル、
波長500mm未満プロファイル、全波長プロファイル
の3つのプロファイルを、前記作成した周波数分解デー
タのうち対応する周波数分解データを逆フーリエ変換を
用いて合成することにより、3つのバンドパスプロファ
イルを作成し、データ記憶装置に記憶する。
【0057】次に、前記3つのバンドパスプロファイル
に対して、時間平均化処理を行い、スムージングバンド
パスプロファイルを作成する。この時にスムージング係
数を用いる。スムージング係数は0より大きく1以下の
値を有する。スムージングバンドパスプロファイルは、
前回のプロファイル取得時に演算したスムージングバン
ドパスプロファイルに1からスムージング係数を減じた
値を乗じ、これに今回のプロファイル取得時に得られた
パスプロファイルにスムージング係数を乗じた値を加え
ることにより演算される。
【0058】データ記憶装置には、波長500mm以上
プロファイルに対するスムージング係数を0.9、波長
500mm未満プロファイルに対するスムージング係数
を0.2、全波長プロファイルに対するスムージング係
数を0.5として予め記憶させた。
【0059】演算された3つのバンドパスプロファイル
をそれぞれに対応するスムージング係数を用いて、スム
ージングバンドパスプロファイルを演算し、データ記憶
装置に記憶する。
【0060】次に周波数分解データを各波長毎に逆フー
リエ変換し、各波長毎の振幅を演算し、データ記憶装置
に格納する。
【0061】次に3つのバンドパスプロファイル毎に対
応する周波数分解データの振幅の合計を演算する。全波
長の振幅の合計を演算し、全波長の振幅の合計に対する
3つのバンドパスプロファイル毎の振幅の合計の比率を
演算し、3つのバンドパスプロファイル毎の寄与率とし
てデータ記憶装置に格納する。
【0062】予め、波長500mm以上プロファイルの
寄与率が0.5以上となる場合は、波長500mm以上
スムージングバンドパスプロファイルと、波長500m
m未満スムージングバンドパスプロファイルと、を用い
て操作量演算を行うモード1とし、波長500mm以上
プロファイルの寄与率が0.5未満となる場合は、全波
長スムージングバンドパスプロファイルを、を用いて操
作量演算を行うモード2として設定を行った。
【0063】プロファイルを取得する毎に、3つのバン
ドパスプロファイル寄与率を求め、その値によりモード
1あるいはモード2を選択する。
【0064】モード1では、波長500mm以上スムー
ジングバンドパスプロファイルを制御量としてPI制御
演算により操作量Aを演算し、さらに波長500mm未
満スムージングバンドパスプロファイルを制御量として
PI制御演算により操作量Bを演算し、操作量Aと操作
量Bの和を実操作量としてデータ記憶装置に格納する。
【0065】モード2では、全波長スムージングバンド
パスプロファイルを制御量としてPI制御演算により操
作量C操作量Cを実操作量としてデータ記憶装置に格納
する。
【0066】PI制御演算で用いるパラメータは、3つ
のスムージングバンドパスプロファイルの各々独自に設
定可能である。
【0067】塗工量調節器操作量送信部は、信号線によ
り塗工量プロファイル調節装置の塗工量調節器操作部に
接続されており、データ記憶装置に格納された実操作量
を塗工量プロファイル調節装置の塗工量調節器操作部に
対して送信する。
【0068】
【発明の効果】以上で説明したプロファイル制御装置に
より、プロファイルを迅速に目標とする塗工量プロファ
イルにすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明によるプロファイル制御装置の一実
施態様を示す概略図である。
【図2】第2の発明によるプロファイル制御装置の一実
施態様を示す概略図である。
【図3】本発明におけるプロファイル制御装置の一実施
態様を示す概略図である。
【図4】本発明におけるプロファイル制御装置の一実施
態様を示す概略図である。
【図5】本発明におけるプロファイル制御装置の一実施
態様を示す概略図である。
【図6】本発明のプロファイル制御装置を適用した塗工
機の概略図である。
【図7】坪量プロファイルおよび水分プロファイル測定
装置の概略図である。
【図8】塗工量プロファイル調節装置の概略図である。
【符号の説明】
36、40、45 紙ウエブ 31 アンリーラー 32 ブレードコーター 33 ドライヤー 34 リーラー 35a、35b 坪量プロファイルおよび水分プロファ
イル測定装置 37 坪量センサー 38 水分量センサー 39 センサー幅方向移動装置 41 塗工量調節器 42 ブレード 43 ファウンテン 44 バッキングロール 46 操作量演算装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロファイル取得手段と、プロファイル
    調節手段と、該プロファイル調節手段の操作量を演算す
    る操作量演算手段と、で構成されるプロファイル制御装
    置において、前記操作量演算手段が、前記プロファイル
    取得手段により取得したプロファイルと目標とするプロ
    ファイルの偏差を演算して偏差プロファイルを作成し、
    さらに該偏差プロファイルを周波数分解して周波数分解
    データを作成する周波数分解データ作成部と、予め設定
    した複数の任意の波長範囲の各々について該波長範囲に
    応じて前記周波数分解データ作成部によって作成された
    周波数分解データを合成してバンドパスプロファイル群
    を作成するバンドパスプロファイル群作成部と、前記バ
    ンドパスプロファイル群作成部が作成したバンドパスプ
    ロファイル群の各々について、バンドパスプロファイル
    が均一となるように仮想操作量を演算する仮想操作量群
    作成部と、前記仮想操作量群作成部が作成した仮想操作
    量群のうち、任意に選択した1つの仮想操作量を操作量
    とする実操作量作成部と、を有することを特徴とするプ
    ロファイル制御装置。
  2. 【請求項2】 プロファイル取得手段と、プロファイル
    調節手段と、該プロファイル調節手段の操作量を演算す
    る操作量演算手段と、で構成されるプロファイル制御装
    置において、前記操作量演算手段が、前記プロファイル
    取得手段により取得したプロファイルと目標とするプロ
    ファイルの偏差を演算して偏差プロファイルを作成し、
    さらに該偏差プロファイルを周波数分解して周波数分解
    データを作成する周波数分解データ作成部と、予め設定
    した複数の任意の波長範囲の各々について該波長範囲に
    応じて前記周波数分解データ作成部によって作成された
    周波数分解データを合成してバンドパスプロファイル群
    を作成するバンドパスプロファイル群作成部と、前記バ
    ンドパスプロファイル群作成部が作成したバンドパスプ
    ロファイル群の各々について、バンドパスプロファイル
    が均一となるように仮想操作量を演算する仮想操作量群
    作成部と、前記仮想操作量群作成部が作成した仮想操作
    量群のうち、任意に選択した複数の仮想操作量を合成し
    て操作量とする実操作量作成部と、を有することを特徴
    とするプロファイル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記操作量演算手段が、前記周波数分解
    データ作成部が作成した周波数分解データの各々の波長
    での振幅を演算し、さらにすべての波長の振幅の合計を
    演算し、さらに前記バンドパスプロファイル群作成部で
    予め設定した複数の任意の波長範囲の各々について、該
    波長範囲で振幅の合計を演算し、さらに振幅の合計に対
    する比を演算して寄与率群を作成する寄与率群作成部を
    有し、前記実操作量作成部において、該寄与率群作成部
    により作成された寄与率に応じて仮想操作量を選択する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のプロファイル
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記仮想操作量群作成部において、バン
    ドパスプロファイル、各々のバンドパスプロファイルに
    ついて各々に設定した時間平均化係数を用いて時間軸方
    向で平均化して時間平均化バンドパスプロファイルを作
    成し、該時間平均化バンドパスプロファイルに対して仮
    想操作量を演算することを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項記載のプロファイル制御装置。
  5. 【請求項5】 前記仮想操作量群作成部において、各々
    のバンドパスプロファイルについて各々に設定した制御
    定数を用いて仮想操作量を演算することを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項記載のプロファイル制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012505322A (ja) * 2008-10-07 2012-03-01 ナルコ カンパニー クレーピングシリンダへの性能向上剤の使用を監視および制御するための方法

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