JP2003056148A - 玄関手摺り体験装置 - Google Patents

玄関手摺り体験装置

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JP2003056148A
JP2003056148A JP2001240017A JP2001240017A JP2003056148A JP 2003056148 A JP2003056148 A JP 2003056148A JP 2001240017 A JP2001240017 A JP 2001240017A JP 2001240017 A JP2001240017 A JP 2001240017A JP 2003056148 A JP2003056148 A JP 2003056148A
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JP
Japan
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handrail
entrance
handrails
floor
height
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Pending
Application number
JP2001240017A
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English (en)
Inventor
Koji Watanabe
幸次 渡辺
Takeshi Yoshida
健 吉田
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅設計にユニバーサルデザインを導入する
際に、住宅の玄関に設ける手摺りの位置や高さの違いに
よる利便性を実際に体験するための装置を提供する。 【解決手段】 本玄関手摺り体験装置100は、玄関壁
101に手摺り102、103、104が並設され、玄
関壁101の該手摺り102、103、104が設けら
れた位置に、床10からの高さを示す寸法モジュール1
05が設けられてなるものである。これにより、家族構
成や、将来的に足腰の筋力が衰えた場合を想定して、ど
のような目的で手摺りを使用し、該使用にはどの位置及
び高さが使い易いか、更に、複数設けるべきか否か等を
実体験に基づいて検討することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、居住者や設計者等
に、住宅の玄関に設けられる手摺りの位置及び高さの違
いによる利便性を体験させるための玄関手摺り体験装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅設計において所謂バリアフリ
ーが重要視されているが、一生涯にわたり快適に住みつ
づけることのできる生涯住宅を設計するには、単に高齢
者にとっての住み易さだけでなく、例えば、妊婦や運動
障害者等、あらゆる人にとって住み易い住宅設計、所謂
ユニバーサルデザインとなっていることも必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】具体的に住宅の玄関で
あれば、一般的に、上がり框に段差が設けられることが
多いが、該段差がつまづきや転倒の原因となり得るの
で、これを防止するために適正な位置に手摺りを設ける
ことが望ましい。従って、該手摺りをどの位置及び高さ
に設ければ使い易いかということについて、住宅設計の
際に十分に検討しておくことが重要であるが、例えば設
計図面等のみから、それに表された手摺りの利便性を検
討することは一般の者には難しいので、居住者は建築後
の住宅に住んでみて、又は実際に手摺り等が必要となっ
た場合に初めて具体的な要望が生じることが多い。
【0004】一方、設計者等の住宅設計に関わる者は、
設計図面等から実際の手摺りの位置等を想像することは
比較的容易であると考えられるが、例えば、設計者が若
年齢の健常者である場合に、高年齢者や運動障害者が居
住する住宅の玄関に設けるべき手摺りの実際の利便性
を、夫々の立場で想像することは難しい。従って、住宅
設計の依頼者等から、高齢者や運動障害者等の具体的な
家族構成に基づいて手摺り位置等をどのようにすればよ
いかという質問があった場合に、設計者が適確に回答で
きないことがあるという問題もあった。
【0005】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであり、住宅設計にユニバーサルデザインを導入する
際に、住宅の玄関に設ける手摺りの位置や高さの違いに
よる利便性を実際に体験するための装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
玄関手摺り体験装置は、住宅の玄関に設けられる手摺り
の利便性を体験するための装置であって、玄関壁に複数
の手摺りが並設され、該複数の手摺りは、上がり框の直
上に設けられた手摺りと、該手摺りから土間側及び屋内
側に離間させて夫々設けられた手摺りとを含むものであ
る。
【0007】また、本発明(請求項2)は、請求項1に
記載の玄関手摺り体験装置において、前記複数の手摺り
が設けられた玄関壁に、床からの高さを示す寸法モジュ
ールが設けられたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る玄関手摺り体験装置の構成を示す概略斜視図で
あり、図に示すように、本玄関手摺り体験装置100
は、玄関壁101に手摺り102、103、104が並
設され、玄関壁101の該手摺り102、103、10
4が設けられた位置に、床10からの高さを示す寸法モ
ジュール105が設けられてなるものである。
【0009】前記各手摺り102、103、104は、
丸棒状のものであり、取付金具20により、玄関壁10
1に、その表面から一定距離だけ離間されて夫々固定さ
れている。該各手摺り102、103、104の径は特
に限定されるものではないが、2〜3cm程度のものが
握り易いので好ましい。また、各手摺り102、10
3、104の長さも特に限定されるものではないが、身
長の低い子供から大人の中でも身長の高い者までが使用
して検討できるように、玄関壁101に固定された場合
に、下端が床10から40cm程度、上端が床10から
160cm程度となるようなもの、即ち約120cm程
度のものが好ましい。
【0010】前記手摺り102の固定位置は、図に示す
ように、上がり框11の直上であり、手摺り103は、
該手摺り102から土間12側に一定間隔だけ離間した
位置に、手摺り104は、該手摺り102から屋内側に
一定間隔だけ離間した位置に固定されている。各手摺り
102、103、104間の間隔は特に限定されるもの
ではないが、玄関の手摺り位置を比較検討するには、1
0〜30cm程度であることが好ましい。また、玄関壁
101の表面から各手摺り102、103、104を離
間する間隔も特に限定されるものではないが、手が玄関
壁101と接触せずに各手摺り102、103、104
を握ることができる程度に離間させることが好ましい。
【0011】更に、玄関壁101の前記各手摺り10
2、103、104が設けられた位置には、床10から
の高さを示す寸法モジュール105が設けられている。
該寸法モジュール105は、各高さ毎に水平方向に引か
れた寸法線と、該寸法線の高さを示す数字とからなるも
のであり、該寸法線は5cm毎に、該数字は10cm毎
に示されている。該寸法モジュール105の示すべき高
さは、各手摺り102、103、104の長さや取付け
位置に応じて適宜変更することができるものであるが、
玄関の手摺り位置を比較検討するには、70〜130c
m程度の範囲を一定間隔で示すことが好ましい。
【0012】このように、玄関壁101に寸法モジュー
ル105が設けられることにより、各使用者が使い易い
高さを測定したり口頭で説明を受ける等するまでもな
く、視覚的に理解できるようになっている。なお、前記
床10にはフローリング材が、土間12にはタイルが敷
設されて、一般的な住居の玄関と同様の外観となってい
る。
【0013】以下、本玄関手摺り体験装置100の使用
方法について説明する。生涯住宅の居住者となるべき者
や設計者等は、高齢者や運動障害者の立場から玄関に設
けられる手摺りの利便性を実体験するために、例えば、
足腰に重りを着けたり、関節を拘束する運動拘束具を装
着して高齢者等の動作における負担を模擬的に課して、
玄関から屋内へ出入りする。
【0014】詳細には、土間12から床10へ上がる場
合には、上がり框11の直前で履物を脱ぐこととなる。
その際、足腰の筋力及びバランス感覚ともに十分な健常
者であれば、立った姿勢のまま手摺りを持つことなく履
物を脱ぐこともできるが、ブーツ等の脱ぎ難い履物であ
れば手摺りを持った方が身体が安定する。高齢者や運動
障害者の場合は、足腰の筋力又はバランス感覚が不十分
である場合が多いので、転倒等を防ぐために手摺りを持
った方がよい。一般に、履物は土間12で脱ぐこととな
るので、上がり框11の直上に設けられた手摺り10
2、又は土間12側に設けられた手摺り103が使い易
いと考えられる。一方、履物を履く場合であっても、履
物を履く位置は、脱ぐ場合と同様に、土間12となるの
で、手摺り102又は手摺り103が使い易いと考えら
れる。
【0015】また、床10に座って履物を脱ぐ又は履く
ような場合もある。床10に座っている場合は、前述し
たような身体のバランスを保つ必要は少ないが、足腰の
筋力が不十分であれば、床10に座った状態から足腰の
筋力のみで立ち上がることが困難であり、手摺りを持っ
て腕力を補助的に使うことが必要となる。この際、床1
0に座った状態では手摺り104が最も近くにあり持ち
易いが、立ち上がるためには上半身を前方へ傾けるこ
と、立上がり動作の補助として腕力を使う場合には、立
ち上がり終えた時の身体の位置より前方にある手摺りを
握って、該手摺りに身体を引き寄せるような動作となる
こと等を考慮すると、履物を脱いだ後は、上がり框11
付近の床10上に立ち上がるので手摺り102が、一
方、履物を履いた後は、土間12上に立ち上がるので土
間12側に設けられた手摺り103が使い易いと考えら
れる。
【0016】このようにして、履物を脱ぐ際の身体のバ
ランスを保つため、又は立上がり動作の補助として用い
る場合に最も適当な手摺りの位置を、実際に履物を脱ぐ
等して各手摺り102、103、104を使用すること
により、実体験に基づいて理解することができる。
【0017】また、上がり框11の段差を昇降する際に
も、該昇降動作の補助として手摺りが必要となる。土間
12から床10へ上がる際に、足の筋力の補助に腕力を
用いる場合には、前述と同様に、床10へ上がった時の
位置より前方にある手摺りを握って身体を引き付けるよ
うにすることを考慮すると、屋内側に設けられた手摺り
104が最も使い易いと考えられる。
【0018】一方、床10から土間12へ降りる際に
は、足の筋力の補助及びバランスを保つ目的として使用
すると考えられ、履物を履く場合と同様に、手摺り10
2又は手摺り103が使い易いと考えられる。
【0019】このようにして、居住者等が玄関で履物を
脱ぐ又は履く際のバランスの確保、床10に座った状態
から立上がる際の補助、土間12と床10との間の昇降
動作の補助等の各動作において、手摺りをどの位置に設
ければ最も使い易いか、また、家族構成や、将来的に足
腰の筋力が衰えた場合等を想定して、どのような目的で
手摺りを使用し、該使用にはどの位置及び高さが使い易
いか、更に、複数設けるべきか否か等を実体験に基づい
て検討することができる。これにより、家族構成や将来
生活等を想定したユニバーサルデザインを玄関の手摺り
の設計に採りいれることができる。
【0020】なお、本実施の形態に係る玄関手摺り体験
装置100においては、3本の手摺り102、103、
104を一定間隔で設けることとしたが、比較検討すべ
き手摺りの本数や間隔は一例であり、玄関壁に設けるべ
き手摺りの本数又はその間隔を変更することができるこ
とは勿論である。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る玄関手摺り体験装置によれ
ば、玄関壁に複数の手摺りが並設され、該複数の手摺り
は、上がり框の直上に設けられた手摺りと、該手摺りか
ら土間側及び屋内側に離間させて夫々設けられた手摺り
とを含むものとしたので、玄関に設けられる手摺りの位
置の違いによる利便性を実体験に基づいて理解すること
ができる。これにより、家族構成や将来生活等を想定し
た玄関の手摺りの設計、即ちユニバーサルデザインを行
うことができ、居住者の満足度が高い生涯住宅を実現で
きる。
【0022】また、本発明によれば、前記複数の手摺り
が設けられた玄関壁に、床からの高さを示す寸法モジュ
ールが設けたので、居住者が、現在及び将来において使
い易い手摺りの高さを、実体験に基づいて視覚的に把握
することができる。これにより、前記と同様の効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る玄関手摺り体験装置
100の構成を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
100 玄関手摺り体験装置 101 玄関壁 102、103、104 手摺り 105 寸法モジュール 10 床 11 上がり框 12 土間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の玄関に設けられる手摺りの利便性
    を体験するための装置であって、 玄関壁に複数の手摺りが並設され、該複数の手摺りは、
    上がり框の直上に設けられた手摺りと、該手摺りから土
    間側及び屋内側に離間させて夫々設けられた手摺りとを
    含むことを特徴とする玄関手摺り体験装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の手摺りが設けられた玄関壁
    に、床からの高さを示す寸法モジュールが設けられたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の玄関手摺り体験装置。
JP2001240017A 2001-08-08 2001-08-08 玄関手摺り体験装置 Pending JP2003056148A (ja)

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