JP2003050042A - ファンモータ駆動制御装置 - Google Patents

ファンモータ駆動制御装置

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JP2003050042A
JP2003050042A JP2001238330A JP2001238330A JP2003050042A JP 2003050042 A JP2003050042 A JP 2003050042A JP 2001238330 A JP2001238330 A JP 2001238330A JP 2001238330 A JP2001238330 A JP 2001238330A JP 2003050042 A JP2003050042 A JP 2003050042A
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JP
Japan
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fan motor
power
momentary
rate
drive control
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JP2001238330A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Nonomura
和幸 野々村
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧が瞬断または瞬停した場合や、減電
状態となった場合に、ファンモータの回転数の低下分を
確実に補償する。 【解決手段】 商用電源の入力波形のゼロクロスを検出
するゼロクロス検出回路22と、商用電源の減電状態を
検出する減電検出回路23と、商用電源の瞬断または瞬
停止によるファンモータ31aの回転数の低下分を補償
するためのファンモータ31aの駆動制御値を予め登録
している制御テーブル25aとを備え、制御部24は、
ゼロクロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬停止
を検出した場合には、その瞬断または瞬停止の時間に基
づいて制御テーブル25aを検索し、当該時間に対応す
るパワーアップ率とサイクル数とに基づいてファンモー
タ31aを駆動制御するとともに、減電状態が検出され
た場合には、その減電率に対応するパワーアップ率でフ
ァンモータ31aを駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファンモータが回
転数検出機能を有しないフリーラン状態で回転制御され
る空気調和機のファンモータ駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機は、例えば暖房運転
時、商用電源の電圧が低下して室内側ファンの回転数が
ある一定の回転数(例えば、900rpm等)以下に落
ちると、室内側熱交換機のところで十分な熱交換が行な
われず、その結果、冷媒圧縮機の負荷が大きくなって過
負荷運転状態となるといった不具合が発生する。
【0003】そのため、空気調和機においては、電源電
圧(商用電源)の電圧変動によって室内側ファンの回転
数(すなわち、風量)が変動しないように種々の制御が
工夫されている。
【0004】例えば、実開昭56−92029号公報に
記載の空気調和機は、電源電圧の変動を検出し、検出値
が所定値を下回った場合に、ファンモータを高速にて運
転するようになっている(これを従来技術1という)。
【0005】また、特開平9−296949号公報に記
載の空気制御装置は、空気調和機の瞬停に対して空調制
御が乱れないようにするために、空気調和機への電源電
圧を監視する機能を備えている(これを従来技術2とい
う)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1のものは、電源電圧が低下した場合に、ファン
モータを常に高速にて運転するようになっているため、
ファンモータが通常運転時の目標回転数まで回復してい
るにも係わらず、さらに回転数が上昇して、逆に運転制
御が乱れてしまうといった問題があった。
【0007】また、上記従来技術2のものは、空気調和
機への電源電圧を常に監視し、一定の電圧値以下になっ
たかどうかを判断する点に特徴を有しており、電源電圧
が一定の電圧値以下になったとき、ファンモータをどの
ように制御するのかについては、何も記載されていな
い。つまり、電源電圧が瞬断または瞬停した場合や、減
電状態となった場合のファンモータの駆動制御について
は、何も記載されていない。
【0008】本発明はかかる問題点を解決すべく創案さ
れたもので、その目的は、電源電圧が瞬断または瞬停し
た場合や、減電状態となった場合に、ファンモータの回
転数の低下分を確実に補償することのできるファンモー
タ駆動制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のファンモータ駆
動制御装置は、ファンモータが回転数検出機能を有しな
いフリーラン状態で回転制御される空気調和機におい
て、商用電源の入力波形のゼロクロスを検出してゼロク
ロス信号を出力するゼロクロス検出手段と、前記商用電
源の入力波形に基づいて、商用電源の減電状態を検出す
る減電検出手段と、前記商用電源の瞬断または瞬停止に
よる前記ファンモータの回転数の低下分を補償するため
のファンモータの駆動制御値を予め登録しているととも
に、この駆動制御値は、商用電源の瞬断または瞬停止の
時間と、モータの通常運転時に対するパワーアップ率
と、そのパワーアップ率での運転を維持するサイクル数
とからり、かつ、瞬断または瞬停止の時間に対応させ
て、パワーアップ率とサイクル数の両方を組み合わせて
変更した値に設定されている制御テーブルと、前記ゼロ
クロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬停止を検
出した場合には、その瞬断または瞬停止の時間に基づい
て前記制御テーブルを検索し、当該時間に対応するパワ
ーアップ率とサイクル数とに基づいて前記ファンモータ
を駆動制御するとともに、前記減電検出手段により減電
状態が検出された場合には、その減電率に対応するパワ
ーアップ率で前記ファンモータを駆動制御する制御手段
とを備え、前記制御手段はさらに、前記商用電源の入力
波形をA/D変換して積算することにより入力電圧値を
取得し、この入力電圧値に基づいて前記ファンモータの
駆動制御を監視することを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する本発明によれば、
制御手段は、ゼロクロス検出手段により検出されたゼロ
クロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬停止を検
出した場合には、その瞬断または瞬停止の時間に基づい
て制御テーブルを検索し、当該時間に対応するパワーア
ップ率とサイクル数とに基づいてファンモータを駆動制
御する。制御テーブルには、瞬断または瞬停止の時間に
対応した最適なパワーアップ率とサイクル数とが予め登
録されているので、この制御テーブルを参照すること
で、瞬断または瞬停止によるファンモータの回転数の低
下分を確実に補償することができる。
【0011】また、制御手段は、減電検出手段により減
電状態が検出された場合には、その減電率に対応するパ
ワーアップ率でファンモータを駆動制御する。これによ
り、減電状態に応じて、ファンモータの回転数の低下分
を確実に補償することができる。
【0012】さらに、制御手段は、商用電源の入力波形
をA/D変換して積算することにより入力電圧値を取得
し、この入力電圧値に基づいてファンモータの駆動制御
を監視する。これにより、よりきめ細かな駆動制御が可
能となる。
【0013】また、本発明のファンモータ駆動制御装置
は、ファンモータが回転数検出機能を有しないフリーラ
ン状態で回転制御される空気調和機において、商用電源
の入力波形のゼロクロスを検出してゼロクロス信号を出
力するゼロクロス検出手段と、前記商用電源の瞬断また
は瞬停止による前記ファンモータの回転数の低下分を補
償するためのファンモータの駆動制御値を予め登録して
いる制御テーブルと、前記ゼロクロス検出手段からのゼ
ロクロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬停止を
検出した場合には、前記制御テーブルに登録されている
駆動制御値を用いて前記ファンモータを駆動制御する制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】このような特徴を有する本発明によれば、
制御手段は、ゼロクロス検出手段により検出されたゼロ
クロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬停止を検
出した場合には、その瞬断または瞬停止の時間に基づい
て制御テーブルを検索し、制御テーブルに登録されてい
る駆動制御値に基づいてファンモータを駆動制御する。
制御テーブルには、瞬断または瞬停止の時間に対応した
最適な駆動制御値が予め登録されているので、この制御
テーブルを参照することで、瞬断または瞬停止によるフ
ァンモータの回転数の低下分を確実に補償することがで
きる。
【0015】また、本発明のファンモータ駆動制御装置
によれば、前記制御テーブルに登録されている駆動制御
値は、商用電源の瞬断または瞬停止の時間と、モータの
通常運転時に対するパワーアップ率と、そのパワーアッ
プ率での運転を維持するサイクル数とからなり、前記制
御手段は、前記ゼロクロス信号に基づいて商用電源の瞬
断または瞬停止を検出した場合には、その瞬断または瞬
停止の時間に基づいて前記制御テーブルを検索し、当該
時間に対応するパワーアップ率とサイクル数とに基づい
て前記ファンモータを駆動制御することを特徴とする。
【0016】このような特徴を有する本発明によれば、
制御手段は、ゼロクロス検出手段により検出されたゼロ
クロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬停止を検
出した場合には、その瞬断または瞬停止の時間に基づい
て制御テーブルを検索し、当該時間に対応するパワーア
ップ率とサイクル数とに基づいてファンモータを駆動制
御する。制御テーブルには、瞬断または瞬停止の時間に
対応した最適なパワーアップ率とサイクル数とが予め登
録されているので、この制御テーブルを参照すること
で、瞬断または瞬停止によるファンモータの回転数の低
下分を確実に補償することができる。
【0017】また、本発明のファンモータ駆動制御装置
によれば、前記制御テーブルに登録されている駆動制御
値は、瞬断または瞬停止の時間に対応させて、パワーア
ップ率のみを変更し、サイクル数を一定とした値である
ことを特徴とする。
【0018】このような特徴を有する本発明によれば、
制御手段は、ゼロクロス検出手段により検出されたゼロ
クロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬停止を検
出した場合には、その瞬断または瞬停止の時間に基づい
て制御テーブルを検索し、当該時間に対応するパワーア
ップ率に基づいてファンモータを駆動制御する。制御テ
ーブルには、瞬断または瞬停止の時間に対応した最適な
パワーアップ率がサイクル数を一定として予め登録され
ているので、この制御テーブルを参照することで、瞬断
または瞬停止によるファンモータの回転数の低下分を確
実に補償することができる。
【0019】また、本発明のファンモータ駆動制御装置
によれば、前記制御テーブルに登録されている駆動制御
値は、瞬断または瞬停止の時間に対応させて、サイクル
数のみを変更し、パワーアップ率を一定とした値である
ことを特徴とする。
【0020】このような特徴を有する本発明によれば、
制御手段は、ゼロクロス検出手段により検出されたゼロ
クロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬停止を検
出した場合には、その瞬断または瞬停止の時間に基づい
て制御テーブルを検索し、当該時間に対応するサイクル
数に基づいてファンモータを駆動制御する。制御テーブ
ルには、瞬断または瞬停止の時間に対応した最適なサイ
クル数がパワーアップ率を一定として予め登録されてい
るので、この制御テーブルを参照することで、瞬断また
は瞬停止によるファンモータの回転数の低下分を確実に
補償することができる。
【0021】また、本発明のファンモータ駆動制御装置
によれば、前記制御テーブルに登録されている駆動制御
値は、瞬断または瞬停止の時間に対応させて、パワーア
ップ率とサイクル数の両方を組み合わせて変更した値で
あることを特徴とする。
【0022】このような特徴を有する本発明によれば、
制御手段は、ゼロクロス検出手段により検出されたゼロ
クロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬停止を検
出した場合には、その瞬断または瞬停止の時間に基づい
て制御テーブルを検索し、当該時間に対応するパワーア
ップ率とサイクル数とに基づいてファンモータを駆動制
御する。制御テーブルには、瞬断または瞬停止の時間に
対応した最適なパワーアップ率とサイクル数との組み合
わせが予め登録されているので、この制御テーブルを参
照することで、瞬断または瞬停止によるファンモータの
回転数の低下分を確実に補償することができる。
【0023】また、本発明のファンモータ駆動制御装置
によれば、商用電源の入力波形に基づいて、商用電源の
減電状態を検出する減電検出手段をさらに備え、前記制
御手段は、前記減電検出手段により減電状態が検出され
た場合には、その減電率に対応するパワーアップ率で前
記ファンモータを駆動制御することを特徴とする。
【0024】このような特徴を有する本発明によれば、
制御手段は、減電検出手段により減電状態が検出された
場合には、その減電率に対応するパワーアップ率でファ
ンモータを駆動制御する。これにより、減電状態に応じ
て、ファンモータの回転数の低下分を確実に補償するこ
とができる。
【0025】また、本発明のファンモータ駆動制御装置
によれば、前記制御手段は、商用電源の入力波形をA/
D変換して積算することにより入力電圧値を取得し、こ
の入力電圧値に基づいて前記ファンモータの駆動制御を
監視することすることを特徴とする。
【0026】このような特徴を有する本発明によれば、
制御手段は、商用電源の入力波形をA/D変換して積算
することにより入力電圧値を取得し、この入力電圧値に
基づいてファンモータの駆動制御を監視する。これによ
り、よりきめ細かな駆動制御が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明のファンモ
ータ駆動制御装置を備えた空気調和機の系統図(冷凍サ
イクル)である。同図において、冷媒圧縮機(以下、単
に圧縮機という)1の吐出口11及び吸入口12は、四
方弁2を介して室内側ファン31を有する室内側熱交換
機3の一方の接続口と、室外側ファン51を有する室外
側熱交換機5の一方の接続口とに接続されており、室内
側熱交換機3の他方の接続口と室外側熱交換機5の他方
の接続口とが、減圧機4を介して接続されている。ま
た、室内側熱交換機3には、内部に設けられた導管(図
示省略)内を流れる冷媒の温度(実質的には導管温度)
を検出する導管温度センサ7が取り付けられた構成とな
っている。
【0028】そして、暖房運転時には、四方弁2の切り
換えにより、圧縮機1の吐出口11と室内側熱交換機3
の一方の接続口とが接続され、圧縮機1の吸入口12と
室外側熱交換機5の一方の接続口とが接続されることか
ら、圧縮機1で圧縮された高温冷媒は、図中に実線で示
す矢符の如く流れて室内を暖房する。
【0029】すなわち、圧縮機1で圧縮された高温冷媒
は、四方弁2を通って室内側熱交換機3に供給され、こ
こで室内側ファン31によって強制的に熱交換して室内
を暖房する。室内側熱交換機3により熱交換を終わって
凝縮された冷媒は、減圧機4により減圧されて室外側熱
交換機5に供給され、ここで室外側ファン51によって
強制的に熱交換して室外側熱交換機5の表面温度を低下
させる。室外側熱交換機5により熱交換を終わって気化
された冷媒は、四方弁2を通って再び圧縮機1に循環さ
れる。
【0030】一方、冷房運転時には、四方弁2の切り換
えにより、圧縮機1の吐出口11と室外側熱交換機5の
一方の接続口とが接続され、圧縮機1の吸入口12と室
内側熱交換機3の一方の接続口とが接続されることか
ら、圧縮機1で圧縮された高温冷媒は、図中に破線で示
す矢符の如く流れて室内を冷房する。
【0031】図2は、本発明のファンモータ駆動制御装
置の電気的構成を示すブロック図である。商用電源であ
る例えばAC100Vの電源電圧は、トランスTを介し
て全波整流回路21に導かれており、全波整流回路21
の一方の交流入力端子には、全波整流回路21の半波出
力電圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出回路22
と、全波整流回路21の半波出力電圧に基づいて商用電
源の減電状態を検出する減電検出回路23とが接続され
ている。
【0032】また、ゼロクロス検出回路22の出力は、
室内側ファン31のファンモータ31aを駆動制御する
CPUからなる制御部24のゼロクロス信号入力端子2
4aに導かれており、減電検出回路23の出力は、制御
部24の減電検出端子24bに導かれている。また、減
電検出回路23から取り出されたアナログ電圧値が制御
部24のA/D端子24cに導かれている。
【0033】また、制御部24には、ファンモータ31
aの駆動制御値が登録されている制御テーブル25aを
格納した記憶部25が接続されているとともに、制御部
24の制御出力端子24dには、ファンモータ31aを
駆動制御するファンモータ駆動回路26が接続された構
成となっている。全波整流回路21は、マイナス出力端
子がアース電位に接続されており、プラス出力端子には
平滑用のコンデンサが接続されている。
【0034】ゼロクロス検出回路22は、全波整流回路
21の一方の交流入力端子が抵抗R1を介して+B電源
(5V等)に接続されているとともに、アース電位との
間に接続された分圧抵抗R2、R3を介してトランジス
タQ1のベースに接続されている。また、トランジスタ
Q1のエミッタはアース電位に接続されており、コレク
タは、プルアップ抵抗R4を介して+B電源に接続され
るとともに、制御部24のゼロクロス信号入力端子24
aに接続された構成となっている。このゼロクロス検出
回路22は、全波整流回路21からの半波出力電圧が
「H」レベルとなったとき、トランジスタQ1をオンす
るベース電圧(例えば0.7V)が印加されるように、
抵抗R2とR3の抵抗値が設定されている。
【0035】減電検出回路23は、全波整流回路21の
一方の交流入力端子が抵抗R11を介して+B電源に接
続されているとともに、アース電位との間に接続された
分圧抵抗R12、R13を介してトランジスタQ2のベ
ースに接続されている。また、トランジスタQ2のエミ
ッタはアース電位に接続されており、コレクタは、プル
アップ抵抗R14を介して+B電源に接続されるととも
に、制御部24の減電検出端子24bに接続されてい
る。また、分圧抵抗R12、R13の接続点aが制御部
24のA/D端子24cに接続された構成となってい
る。この減電検出回路23は、全波整流回路21からの
半波出力電圧が通常のピーク時の例えば90%以上とな
ったとき、トランジスタQ2をオンするベース電圧(例
えば0.7V)が印加されるように、抵抗R12とR1
3の抵抗値が設定されている。
【0036】ファンモータ駆動回路26は、制御部24
の制御出力端子24dに抵抗R31、R32を介してト
ランジスタQ3のベースが接続されており、トランジス
タQ31のエミッタが、抵抗R33を介してアース電位
に接続されている。また、トランジスタQ3のコレクタ
が、SSRを構成する発光ダイオードD1のカソードに
接続されており、発光ダイオードD1のアノードは抵抗
R34を介して+B電源に接続されている。一方、SS
Rを構成するフォトトライアック35の両端子間に、商
用電源を介してファンモータ31aが接続された構成と
なっている。
【0037】記憶部25は、例えばフラッシュROMや
EEPROM等によって構成されている。また、この記
憶部25に記憶されている制御テーブル25aには、商
用電源の瞬断または瞬停止によるファンモータ31aの
回転数の低下分を補償するためのファンモータ31aの
駆動制御値が予め登録されている。この駆動制御値は、
商用電源の瞬断または瞬停止の時間と、モータの通常運
転時に対するパワーアップ率と、そのパワーアップ率で
の運転を維持するサイクル数とからなっている。
【0038】図3(a)〜(c)は、記憶部25に記憶
されている制御テーブル25aの具体例を示している。
同図(a)は、瞬断または瞬停止の時間に対応させて、
パワーアップ率のみを変更し、サイクル数を一定とした
場合の例であり、同図(b)は、瞬断または瞬停止の時
間に対応させて、サイクル数のみを変更し、パワーアッ
プ率を一定とした例であり、同図(c)は、瞬断または
瞬停止の時間に対応させて、パワーアップ率とサイクル
数の両方を組み合わせて変更した例であり、いずれも商
用電源が50Hzの場合であって、ファンモータ31a
の目標回転数が900rpmの場合の例を示している。
また、図3(a)〜(c)に示す制御テーブルは、瞬断
または瞬停止が発生した場合に、回転数が直線的に低下
していくような特性のファンモータ31aを制御する制
御テーブルの例を示している。
【0039】すなわち、同図(a)に示す制御テーブル
は、サイクル数が5サイクルで一定となっている。つま
り、瞬断または瞬停止が発生した場合に、その後、ファ
ンモータ31aの回転数の低下を補償するための時間が
常に一定となるような制御となっている。そのため、瞬
断または瞬停止の時間に対するパワーアップ率の変化
が、他の制御テーブル(同図(b)、(c))よりも大
きくなっている。すなわち、瞬断または瞬停止の時間T
が0.1sec<T≦0.2sec(5サイクル〜10
サイクル)の場合には、パワーアップ率を10%とし、
0.2sec<T≦0.5sec(10サイクル〜25
サイクル)の場合には、パワーアップ率を15%とし、
0.5sec<T≦0.8sec(25サイクル〜40
サイクル)の場合には、パワーアップ率を20%とし、
0.8sec<T≦1.0sec(40サイクル〜50
サイクル)の場合には、パワーアップ率を25%として
いる。
【0040】また、同図(b)に示す制御テーブルは、
パワーアップ率が10パーセットUPで一定となってい
る。つまり、瞬断または瞬停止が発生した場合に、その
後、ファンモータ31aの回転数の低下を補償するため
のパワーアップ率が常に一定となるような制御となって
いる。そのため、瞬断または瞬停止の時間に対する補償
のための時間(サイクル数)の変化が、他の制御テーブ
ル(同図(a)、(c))よりも大きくなっている。す
なわち、瞬断または瞬停止の時間Tが0.1sec<T
≦0.2sec(5サイクル〜10サイクル)の場合に
は、110%のパワーで運転するサイクル数を5サイク
ルとし、0.2sec<T≦0.5sec(10サイク
ル〜25サイクル)の場合には、110%のパワーで運
転するサイクル数を20サイクルとし、0.5sec<
T≦0.8sec(25サイクル〜40サイクル)の場
合には、110%のパワーで運転するサイクル数を35
サイクルとし、0.8sec<T≦1.0sec(40
サイクル〜50サイクル)の場合には、110%のパワ
ーで運転するサイクル数を50サイクルとしている。
【0041】また、同図(c)に示す制御テーブルは、
瞬断または瞬停止が発生した場合に、その後、ファンモ
ータ31aの回転数の低下を補償するためのパワーアッ
プ率とサイクル数とを共に変更するような制御となって
いる。すなわち、瞬断または瞬停止の時間Tが0.1s
ec<T≦0.2sec(5サイクル〜10サイクル)
の場合には、パワーアップ率を10%、サイクル数を5
サイクルとし、0.2sec<T≦0.5sec(10
サイクル〜25サイクル)の場合には、パワーアップ率
を12%、サイクル数を10サイクルとし、0.5se
c<T≦0.8sec(25サイクル〜40サイクル)
の場合には、パワーアップ率を15%、サイクル数を1
5サイクルとし、0.8sec<T≦1.0sec(4
0サイクル〜50サイクル)の場合には、パワーアップ
率を20%、サイクル数を20サイクルとしている。
【0042】なお、これらの制御テーブルは、上記した
ように、瞬断または瞬停止が発生した場合に、回転数が
直線的に低下していくような特性のファンモータ31a
を制御するのに適した制御テーブルであり、例えば、瞬
断または瞬停止が発生した場合に、回転数が放物線的に
低下していくような特性のファンモータ31aを制御す
る場合には、その特性に合わせた制御テーブルを作成す
る必要がある。いずれにしても、この制御テーブルは、
ファンモータ31aの特性に合わせて予め作成しておく
ものとする。
【0043】制御部24は、ゼロクロス検出回路22に
より検出されたゼロクロス信号に基づいて商用電源の瞬
断または瞬停止を検出する。そして、その検出した瞬断
または瞬停止の時間に基づいて制御テーブル25aを検
索し、当該時間に対応するパワーアップ率とサイクル数
とに基づいてファンモータ31aを駆動制御する。これ
により、瞬断または瞬停止によるファンモータの回転数
の低下分を確実に補償することができる。
【0044】また、制御部24は、減電検出回路23に
より減電状態が検出された場合には、その減電率に対応
するパワーアップ率でファンモータを駆動制御する。こ
れにより、減電状態に応じて、ファンモータの回転数の
低下分を確実に補償することができる。
【0045】さらに、制御部24は、減電検出回路23
から得られたアナログ電圧値をA/D変換して積算する
ことにより入力電圧値を取得し、この入力電圧値に基づ
いてファンモータ31aの駆動制御を監視する。これに
より、よりきめ細かな駆動制御が可能となる。
【0046】次に、上記構成のファンモータ駆動制御装
置において、瞬断または瞬停止が発生した場合のファン
モータの駆動制御動作について、図4に示すタイミング
チャートを参照し、実施例1〜実施例3に分けて説明す
る。
【0047】[実施例1]本実施例1は、記憶部25に
図3(a)に示す制御テーブル25aが格納されている
場合の実施例である。
【0048】すなわち、制御部24では、ゼロクロス信
号入力端子24aに入力されるゼロクロス信号を常に監
視している。そして、時刻t1において瞬断または瞬停
止が発生すると、その時点でゼロクロス信号入力端子2
4aに入力されているゼロクロス信号が「L」から
「H」に立ち上がり、瞬断または瞬停止が続く限り、こ
の状態が維持される。そして、時刻t2において瞬断ま
たは瞬停止の状態が解消され、通常の商用電源が再び供
給されると、その時点でゼロクロス信号入力端子24a
に入力されているゼロクロス信号が「H」から「L」に
立ち下がる。
【0049】制御部24では、このようなゼロクロス信
号の変化に基づき、時刻t1から時刻t2までの時間
T、すなわち、瞬断または瞬停止の時間を演算によって
求める。
【0050】そして、この求めた瞬断または瞬停止の時
間Tに基づいて、図3(a)に示す制御テーブル25a
を検索し、その時間Tに対応するパワーアップ率とサイ
クル数とに基づいて、時刻t3においてファンモータ3
1aを駆動制御する。
【0051】すなわち、時間Tが0.1sec<T≦
0.2secの範囲内である場合には、ファンモータ3
1aを通常の110%のパワーで5サイクル(0.1s
ec)の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路
26を制御し、その後は、通常通り100%のパワーで
駆動制御を継続する。
【0052】また、時間Tが0.2sec<T≦0.5
secの範囲内である場合には、ファンモータ31aを
通常の115%のパワーで5サイクル(0.1sec)
の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路26を
制御し、その後は、通常通り100%のパワーで駆動制
御を継続する。
【0053】また、時間Tが0.5sec<T≦0.8
secの範囲内である場合には、ファンモータ31aを
通常の120%のパワーで5サイクル(0.1sec)
の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路26を
制御し、その後は、通常通り100%のパワーで駆動制
御を継続する。
【0054】また、時間Tが0.8sec<T≦1.0
secの範囲内である場合には、ファンモータ31aを
通常の125%のパワーで5サイクル(0.1sec)
の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路26を
制御し、その後は、通常通り100%のパワーで駆動制
御を継続する。
【0055】なお、図2に示したファンモータ駆動回路
26自体は一般的な回路構成であり、制御部24からこ
のファンモータ駆動回路26を駆動制御する方法も、従
来から行われている一般的な方法であるので、ここでは
ファンモータ駆動回路26の駆動制御方法についての具
体的な説明を省略する。
【0056】[実施例2]本実施例2は、記憶部25に
図3(b)に示す制御テーブル25aが格納されている
場合の実施例である。すなわち、制御部24では、上記
実施例1と同様にして、瞬断または瞬停止の時間Tを演
算によって求める。
【0057】そして、この求めた瞬断または瞬停止の時
間Tに基づいて、図3(b)に示す制御テーブル25a
を検索し、その時間Tに対応するパワーアップ率とサイ
クル数とに基づいて、時刻t3においてファンモータ3
1aを駆動制御する。
【0058】すなわち、時間Tが0.1sec<T≦
0.2secの範囲内である場合には、ファンモータ3
1aを通常の110%のパワーで5サイクル(0.1s
ec)の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路
26を制御し、その後は、通常通り100%のパワーで
駆動制御を継続する。
【0059】また、時間Tが0.2sec<T≦0.5
secの範囲内である場合には、ファンモータ31aを
通常の110%のパワーで20サイクル(0.4se
c)の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路2
6を制御し、その後は、通常通り100%のパワーで駆
動制御を継続する。
【0060】また、時間Tが0.5sec<T≦0.8
secの範囲内である場合には、ファンモータ31aを
通常の110%のパワーで35サイクル(0.7se
c)の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路2
6を制御し、その後は、通常通り100%のパワーで駆
動制御を継続する。
【0061】また、時間Tが0.8sec<T≦1.0
secの範囲内である場合には、ファンモータ31aを
通常の110%のパワーで50サイクル(1.0se
c)の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路2
6を制御し、その後は、通常通り100%のパワーで駆
動制御を継続する。
【0062】[実施例3]本実施例3は、記憶部25に
図3(c)に示す制御テーブル25aが格納されている
場合の実施例である。すなわち、制御部24では、上記
実施例1と同様にして、瞬断または瞬停止の時間Tを演
算によって求める。
【0063】そして、この求めた瞬断または瞬停止の時
間Tに基づいて、図3(c)に示す制御テーブル25a
を検索し、その時間Tに対応するパワーアップ率とサイ
クル数とに基づいて、時刻t3においてファンモータ3
1aを駆動制御する。
【0064】すなわち、時間Tが0.1sec<T≦
0.2secの範囲内である場合には、ファンモータ3
1aを通常の110%のパワーで5サイクル(0.1s
ec)の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路
26を制御し、その後は、通常通り100%のパワーで
駆動制御を継続する。
【0065】また、時間Tが0.2sec<T≦0.5
secの範囲内である場合には、ファンモータ31aを
通常の112%のパワーで10サイクル(0.2se
c)の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路2
6を制御し、その後は、通常通り100%のパワーで駆
動制御を継続する。
【0066】また、時間Tが0.5sec<T≦0.8
secの範囲内である場合には、ファンモータ31aを
通常の115%のパワーで15サイクル(0.3se
c)の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路2
6を制御し、その後は、通常通り100%のパワーで駆
動制御を継続する。
【0067】また、時間Tが0.8sec<T≦1.0
secの範囲内である場合には、ファンモータ31aを
通常の120%のパワーで20サイクル(0.4se
c)の間駆動制御するように、ファンモータ駆動回路2
6を制御し、その後は、通常通り100%のパワーで駆
動制御を継続する。
【0068】以上が、瞬断または瞬停止が発生した場合
の制御であるが、制御部24では、この瞬断または瞬停
止の他にも、減電検出端子24bを常に監視しており、
減電状態になっているか否かを判断している。
【0069】すなわち、減電検出回路23は、上記した
ように、全波整流回路21からの半波出力電圧が通常の
ピーク時の例えば90%以上となったとき、トランジス
タQ2をオンするベース電圧(例えば0.7V)が印加
されるように、抵抗R12とR13の抵抗値が設定され
ている。そのため、商用電源からの電圧値がピーク時の
90%以下となったとき、トランジスタQ2が常にオフ
状態となるため、減電検出端子24bには、常に「H」
レベルの信号が入力されることになる。
【0070】制御部24は、この減電検出端子24bに
常に「H」レベルの信号が入力されることによって、減
電状態になっていることを検出することができる。そし
て、減電状態が検出された場合には、その減電率(ここ
では10%)に対応するパワーアップ率(10%)でフ
ァンモータ31aを駆動制御する。この制御は、減電状
態が解消されるまで、つまり、減電検出端子24bに、
「H」、「L」を繰り返す信号が入力されるまで継続さ
れ、減電検出端子24bに「H」、「L」を繰り返す信
号が入力されると、その後は、通常通り100%のパワ
ーで駆動制御を継続する。
【0071】さらに、制御部24は、上記のような瞬断
または瞬停止の検出や、減電状態の検出と並行して、減
電検出回路23から得られたアナログ電圧値をA/D変
換して積算することにより入力電圧値を取得している。
そして、この入力電圧値に基づいてファンモータ31a
の駆動制御を監視している。例えば、減電状態となった
ときに、減電率(10%)に対応するパワーアップ率
(10%)でファンモータ31aを駆動制御している
が、このときにファンモータ31aに投入されている電
圧値が、通常時の100%のパワーでの電圧値と同じだ
け投入されているかどうかといった確認を行うことがで
きる。
【0072】なお、上記実施の形態では、制御テーブル
の例として、900rpmの「L」モードの場合を例示
しているが、ファンモータ31aの回転モードとして
は、この他にも、1100rpmの「M」モード、12
50rpmの「H」モードがあるので、制御テーブルは
これらのモードに対応させた数だけ用意して記憶部25
に格納し、各モードに応じて使い分けるようにすればよ
い。
【0073】
【発明の効果】本発明のファンモータ駆動制御装置によ
れば、制御手段は、ゼロクロス検出手段により検出され
たゼロクロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬停
止を検出した場合には、その瞬断または瞬停止の時間に
基づいて制御テーブルを検索し、当該時間に対応するパ
ワーアップ率とサイクル数とに基づいてファンモータを
駆動制御する構成としている。そして、制御テーブルに
は、瞬断または瞬停止の時間に対応した最適なパワーア
ップ率とサイクル数とが予め登録されているので、この
制御テーブルを参照することで、瞬断または瞬停止によ
るファンモータの回転数の低下分を確実に補償すること
ができる。
【0074】また、制御手段は、減電検出手段により減
電状態が検出された場合には、その減電率に対応するパ
ワーアップ率でファンモータを駆動制御する構成として
いる。これにより、減電状態に応じて、ファンモータの
回転数の低下分を確実に補償することができる。
【0075】さらに、制御手段は、商用電源の入力波形
をA/D変換して積算することにより入力電圧値を取得
し、この入力電圧値に基づいてファンモータの駆動制御
を監視する構成としている。これにより、よりきめ細か
な駆動制御が可能となる。
【0076】また、本発明のファンモータ駆動制御装置
によれば、制御手段は、ゼロクロス検出手段により検出
されたゼロクロス信号に基づいて商用電源の瞬断または
瞬停止を検出した場合には、その瞬断または瞬停止の時
間に基づいて制御テーブルを検索し、当該時間に対応す
るパワーアップ率に基づいてファンモータを駆動制御す
る構成としている。すなわち、制御テーブルには、瞬断
または瞬停止の時間に対応した最適なパワーアップ率が
サイクル数を一定として予め登録されているので、この
制御テーブルを参照することで、瞬断または瞬停止によ
るファンモータの回転数の低下分を確実に補償すること
ができる。
【0077】また、本発明のファンモータ駆動制御装置
によれば、制御手段は、ゼロクロス検出手段により検出
されたゼロクロス信号に基づいて商用電源の瞬断または
瞬停止を検出した場合には、その瞬断または瞬停止の時
間に基づいて制御テーブルを検索し、当該時間に対応す
るサイクル数に基づいてファンモータを駆動制御する構
成としている。すなわち、制御テーブルには、瞬断また
は瞬停止の時間に対応した最適なサイクル数がパワーア
ップ率を一定として予め登録されているので、この制御
テーブルを参照することで、瞬断または瞬停止によるフ
ァンモータの回転数の低下分を確実に補償することがで
きる。
【0078】また、本発明のファンモータ駆動制御装置
によれば、制御手段は、ゼロクロス検出手段により検出
されたゼロクロス信号に基づいて商用電源の瞬断または
瞬停止を検出した場合には、その瞬断または瞬停止の時
間に基づいて制御テーブルを検索し、当該時間に対応す
るパワーアップ率とサイクル数とに基づいてファンモー
タを駆動制御する構成としている。すなわち、制御テー
ブルには、瞬断または瞬停止の時間に対応した最適なパ
ワーアップ率とサイクル数との組み合わせが予め登録さ
れているので、この制御テーブルを参照することで、瞬
断または瞬停止によるファンモータの回転数の低下分を
確実に補償することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファンモータ駆動制御装置を備えた空
気調和機の系統図である。
【図2】本発明のファンモータ駆動制御装置の電気的構
成を示すブロック図である。
【図3】(a)〜(c)は、記憶部に記憶されている制
御テーブルの具体例を示す説明図である。
【図4】瞬断または瞬停止が発生した場合のファンモー
タの駆動制御動作を説明するためのタイミングチャート
である。
【符号の説明】
21 全波整流回路 22 ゼロクロス検出回路 23 減電検出回路 24 制御部 25 記憶部 25a 制御テーブル 26 ファンモータ駆動回路 31a ファンモータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンモータが回転数検出機能を有しな
    いフリーラン状態で回転制御される空気調和機におい
    て、 商用電源の入力波形のゼロクロスを検出してゼロクロス
    信号を出力するゼロクロス検出手段と、 前記商用電源の入力波形に基づいて、商用電源の減電状
    態を検出する減電検出手段と、 前記商用電源の瞬断または瞬停止による前記ファンモー
    タの回転数の低下分を補償するためのファンモータの駆
    動制御値を予め登録しているとともに、この駆動制御値
    は、商用電源の瞬断または瞬停止の時間と、モータの通
    常運転時に対するパワーアップ率と、そのパワーアップ
    率での運転を維持するサイクル数とからり、かつ、瞬断
    または瞬停止の時間に対応させて、パワーアップ率とサ
    イクル数の両方を組み合わせて変更した値に設定されて
    いる制御テーブルと、 前記ゼロクロス信号に基づいて商用電源の瞬断または瞬
    停止を検出した場合には、その瞬断または瞬停止の時間
    に基づいて前記制御テーブルを検索し、当該時間に対応
    するパワーアップ率とサイクル数とに基づいて前記ファ
    ンモータを駆動制御するとともに、前記減電検出手段に
    より減電状態が検出された場合には、その減電率に対応
    するパワーアップ率で前記ファンモータを駆動制御する
    制御手段とを備え、 前記制御手段はさらに、前記商用電源の入力波形をA/
    D変換して積算することにより入力電圧値を取得し、こ
    の入力電圧値に基づいて前記ファンモータの駆動制御を
    監視することを特徴とするファンモータ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 ファンモータが回転数検出機能を有しな
    いフリーラン状態で回転制御される空気調和機におい
    て、 商用電源の入力波形のゼロクロスを検出してゼロクロス
    信号を出力するゼロクロス検出手段と、 前記商用電源の瞬断または瞬停止による前記ファンモー
    タの回転数の低下分を補償するためのファンモータの駆
    動制御値を予め登録している制御テーブルと、 前記ゼロクロス検出手段からのゼロクロス信号に基づい
    て商用電源の瞬断または瞬停止を検出した場合には、前
    記制御テーブルに登録されている駆動制御値を用いて前
    記ファンモータを駆動制御する制御手段とを備えたこと
    を特徴とするファンモータ駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御テーブルに登録されている駆動
    制御値は、商用電源の瞬断または瞬停止の時間と、モー
    タの通常運転時に対するパワーアップ率と、そのパワー
    アップ率での運転を維持するサイクル数とからなり、 前記制御手段は、前記ゼロクロス信号に基づいて商用電
    源の瞬断または瞬停止を検出した場合には、その瞬断ま
    たは瞬停止の時間に基づいて前記制御テーブルを検索
    し、当該時間に対応するパワーアップ率とサイクル数と
    に基づいて前記ファンモータを駆動制御することを特徴
    とする請求項2に記載のファンモータ駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御テーブルに登録されている駆動
    制御値は、瞬断または瞬停止の時間に対応させて、パワ
    ーアップ率のみを変更し、サイクル数を一定とした値で
    あることを特徴とする請求項3に記載のファンモータ駆
    動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御テーブルに登録されている駆動
    制御値は、瞬断または瞬停止の時間に対応させて、サイ
    クル数のみを変更し、パワーアップ率を一定とした値で
    あることを特徴とする請求項3に記載のファンモータ駆
    動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御テーブルに登録されている駆動
    制御値は、瞬断または瞬停止の時間に対応させて、パワ
    ーアップ率とサイクル数の両方を組み合わせて変更した
    値であることを特徴とする請求項3に記載のファンモー
    タ駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 商用電源の入力波形に基づいて、商用電
    源の減電状態を検出する減電検出手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記減電検出手段により減電状態が検
    出された場合には、その減電率に対応するパワーアップ
    率で前記ファンモータを駆動制御することを特徴とする
    請求項2ないし請求項6のいずれかに記載のファンモー
    タ駆動制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、商用電源の入力波形を
    A/D変換して積算することにより入力電圧値を取得
    し、この入力電圧値に基づいて前記ファンモータの駆動
    制御を監視することすることを特徴とする請求項2ない
    し請求項5または請求項7のいずれかに記載のファンモ
    ータ駆動制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006149963A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Toshiba Corp 医用絶縁形電力供給装置及びそれを用いた可搬形医用機器
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CN103244447A (zh) * 2013-05-20 2013-08-14 无锡上能新能源有限公司 精确检测交流风扇运行状况的故障检测电路及方法

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