JP2003047897A - コータのロール着脱制御方法及び装置 - Google Patents

コータのロール着脱制御方法及び装置

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JP2003047897A
JP2003047897A JP2001237940A JP2001237940A JP2003047897A JP 2003047897 A JP2003047897 A JP 2003047897A JP 2001237940 A JP2001237940 A JP 2001237940A JP 2001237940 A JP2001237940 A JP 2001237940A JP 2003047897 A JP2003047897 A JP 2003047897A
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coater
sheet
liquid supply
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Yasuki Kajita
泰規 梶田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、コータ液を枚葉シートへ転移塗布
させるコータの運転制御に関し、コータ胴表面へ残留す
るコータ液の量を少なくできるようにする。 【解決手段】 コータ液供給ロールと搬送ロールとの間
に着脱可能に介装された転移ロールの着脱制御におい
て、連続して走行する一枚又は複数枚のシートの内最後
尾のシートが、転移ロールと搬送ロールとにより形成さ
れるニップ部から所定距離だけ上流に設定されたコータ
液供給停止位置を通過したとき、転移ロールを搬送ロー
ルに接触させたままコータ液供給ロールから離脱させる
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉印刷機などに
そなえられ、コータ液を枚葉シートへ転移塗布させるコ
ータの運転制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の枚葉印刷機、および、そのコータ
部にそなえられる従来のコータユニット(コータ)の構
成について、図2〜図4を参照しながら説明する。ここ
で、図2は一般的な片面印刷型の枚葉印刷機を示す模式
図である。図2に示すように、従来の枚葉印刷機は、主
な構成要素として給紙装置20,印刷部2,コータ部3
及び排紙装置15をそなえている。
【0003】給紙装置20は、給紙テーブル20a上に
被印刷物のシート4を積重させておき、このシート4を
最上段から一枚ずつ順次次工程の印刷部2へ供給する装
置である。印刷部2は、通常、墨,藍,紅,黄色等のイ
ンキや、その他特殊な色のインキでシート4に対する印
刷を行なう複数組(図2では二組図示)の印刷装置2
a,2bを並設したものであり、インキの色毎に印刷装
置2a,2bをそなえている。
【0004】コータ部3は、シート4に光沢を施すため
の複数組(図2では二組図示)のコータユニット3a,
3bを並設したものであり、このコータ部3において、
シート4の印刷面にニス(コータ液)が転移塗布される
ようになっている。排紙装置15はコータ部3でニス1
1をコートされたシート4を外部へ排出するものであ
り、シート搬送装置21,シート積重装置22等から構
成されている。
【0005】シート搬送装置21はシート4をシート積
重装置22へ搬送するものであり、コータユニット3b
でニス11をコートされたシート4は圧胴7から排紙軸
16で駆動されるエンドレスチェン18に設備された図
示しないチェングリッパにより移送される。シート積重
装置22は印刷及びコートを終了したシート4をストッ
クするものであり、搬送装置21で搬送されたシート4
は排紙テーブル22a上へ順次積重され、この排紙テー
ブル22a上のシート4が設定した規定量(所定枚数)
に至ると、束として外部へ搬出されるようになってい
る。
【0006】なお、コータ部3の最終コータユニット3
bから排紙装置15へシート4を導入する入り口付近に
はシート4にコートされたニス11を完全に乾燥するた
めの乾燥装置14が設けられている。図3は図2に示す
コータ部3にそなえられる印刷装置2a,2b,コータ
ユニット3a,3b及びこれらの制御システムを示す
図、図4は図3に示す制御システムによるコータユニッ
トのロール着脱制御を示す図である。
【0007】まず、印刷装置2a,2bについて説明す
る。各印刷装置2a,2bは同様の構成を有するため、
以下、印刷装置2bについて説明する。印刷装置2b
は、図3に示すように、インキ供給部30,インキロー
ル群31,インキ着けロール32,版胴26,ゴム胴1
9等により構成されている。そして、インキ供給部30
から送りだされたインキは、インキロール群31,イン
キ着けロール32を介して、版胴26に巻着された刷版
27へ供給され刷版27からゴム胴19に絵柄として転
移された後、ゴム胴19と圧胴7との間を走行するシー
ト4へ転写されるようになっている。
【0008】そして、印刷装置2bに印刷を開始する最
初のシート(先頭印刷シート)4が搬入されると同時に
ゴム胴19が圧胴7に近づき、印刷を終了する最後のシ
ート(最終印刷シート)4が印刷装置2bを通過すると
同時にゴム胴19が圧胴7から離れるように制御され
る。このことによって、送り出されるシート4への確実
な印刷と圧胴7上へのインキ付着残留を防止するように
なっている。また、ゴム胴19の動きに応じてインキロ
ール群31が、版胴26に対して着脱動作を行なうよう
に制御されている。
【0009】次に、コータユニット3a,3bについて
説明する。このコータ部3の各コータユニット3a,3
bは同様の構造を有するため、以下、コータユニット3
aについて説明する。コータユニット3aは、図3に示
すように、ニス舟12,ニス元ロール(コータ液供給ロ
ール)23,ロール着脱機構10及び転移ロールとして
のニス着けロール(第1ロール)24,コータ胴(第2
ロール)25を要部として構成されている。
【0010】ニス舟12はニス11を溜めておく容器で
あり、圧胴(搬送ロール)7の上方に配置されている。
そして、ニス舟12の上方には、ニス元ロール23がニ
ス舟12内に溜められたニス11に一部浸されるように
配置され、ニス元ロール23を図示しない駆動装置によ
り回転駆動することによってニス舟12内のニス11を
ニス元ロール23のロール表面に転移できるようになっ
ている。
【0011】また、ニス元ロール23と圧胴7との間に
は転移ロールとしてのニス着けロール24及びコータ胴
25が配設されている。そして、ニス元ロール23から
供給されたニス11が、ニス着けロール24及びコータ
胴25を介してコータ胴25と圧胴7との間を走行する
シート4にコートされるように、ロール着脱機構10に
よりニス着けロール24及びコータ胴25の着脱が行な
われる。つまり、ニス11をシート4にコートするとき
はニス着けロール24及びコータ胴25がニス元ロール
23と圧胴7との間に連接するように駆動され、コート
を停止するときはニス着けロール24及び/又はコータ
胴25が離脱するように駆動される。
【0012】なお、コータユニット3aでコートされた
ニス11が完全に乾燥していない状態でシート4をコー
タユニット3bへ搬送した場合、シート4の汚れや破損
等種々のトラブルが発生するため、コータユニット3
a,3b間には、図2に示すように、乾燥装置1が設け
られている。また、枚葉印刷機には紙通過検知センサ9
及びロータリエンコーダ28がそなえられている。
【0013】紙通過検知センサ9は給紙装置20のフィ
ーダボード8の図示しない見当装置に近接して配置され
ており、給紙装置20から印刷部2へシート4が給紙さ
れたことを検知し検知信号を出力するものである。ロー
タリエンコーダ28は圧胴及び中間胴を駆動する図示し
ない胴駆動部に設備され、この胴駆動部のシリンダの回
転数信号を出力するものである。
【0014】さらに、枚葉印刷機には、紙通過検知セン
サ9及びロータリエンコーダ28の出力信号に基づきロ
ール着脱機構10を制御する制御装置13がそなえられ
ている。制御装置13は、紙通過検知センサ9及びロー
タリエンコーダ28から出力された信号に基づいてシー
ト4の走行位置を算出し、この算出結果に基づいて、ニ
ス着けロール24及びコータ胴25が適宜のタイミング
で作動するようにロール着脱機構10へ動作信号を出力
するようになっている。
【0015】なお、ニス着けロール24及びコータ胴2
5には、電磁弁29によって作動されるエアシリンダ
(図示略)がそれぞれ個別に設けられている。そして、
ニス着けロール24及びコータ胴25は、このエアシリ
ンダを介して図示しない揺動軸受け或いは回動する偏心
軸受けによって軸支されている。このため、制御装置1
3からの信号により適宜のタイミングで独立して軸心位
置が変更でき、並設したロールに対して接離させる着脱
動作ができるようになっている。
【0016】したがって、枚葉印刷機を駆動すると、給
紙装置20からシート4が一枚ずつ順次印刷部2へ供給
されるとともに、紙通過検知センサ9によりシート4の
通過が検知される。また、この際、ニス元ロール23が
図示しない駆動装置により回転駆動され、ニス元ロール
23のロール表面に付着したニス11が隣接するニス着
けロール24に転移する。
【0017】シート4は印刷部2の各印刷装置2a,2
bで多色印刷が行なわれた後、中間胴5によってコータ
部3へ移送される。制御装置13は紙通過検知センサ9
及びロータリエンコーダ28からの信号を取り込み、こ
の信号に基づいてシート4の走行位置を算出する。そし
て、先頭印刷シート4がコータユニット3aに搬入され
ると同時にロール着脱機構10を制御して、先頭印刷シ
ート4の先頭部が圧胴7とコータ胴25とのニップ部P
を通過する前に、コータ胴25が圧胴7と接するように
コータ胴25を駆動する。さらに、ニス元ロール23か
ら供給されたニス11が、ニス着けロール24及びコー
タ胴25を介して、ニップ部Pを走行するシート4の所
定位置にコートされるように、適宜のタイミングでニス
着けロール24がコータ胴25と接するように駆動され
る。そして、最終印刷シート4の最後部がニップ部Pを
通過すると同時に、図4に示すように、コータ胴25が
圧胴7から離脱するように駆動され(図4(a))、更
に、最終印刷シート4の最後部がコータユニット3aを
通過すると同時にニス着けロール24がコータ胴25か
ら離れるように駆動される(図4(b))。
【0018】このようにニス11をコートされたシート
4は、中間胴5により乾燥装置1へ移送されニス11を
完全に乾燥した後、3倍径中間胴6によりコータユニッ
ト3bへ移送される。そして、コータユニット3aと同
様の方法で再度ニス11をコートされた後排紙軸16に
より排紙装置15へ移送される。シート4は、乾燥装置
14でニス11を完全に乾燥された後、図示しないチェ
ングリッパに把持されてエンドレスチェン18によりシ
ート積重装置22まで移送され排紙テーブル22a上へ
落下し積重される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構成では、最終シート4がコータ胴25と圧胴7との間
を通過した後もニス元ロール23からニス着けロール2
4を介してコータ胴25へニス11が供給され続けてし
まう。このように最終シート4がコータ胴25と圧胴7
とのニップ部Pを通過した後にコータ胴25へ供給され
たニス11は消費されず全て余剰液としてコータ胴25
の外周面に付着残留することになる。また、コータ胴2
5が圧胴7から離脱した後ニス着けロール24がコータ
胴25から離脱するまでの時間を如何に短縮しても、コ
ータ胴25と圧胴7とのニップ部Pからコータ胴25と
ニス着けロール24とのニップ部Qまでの間にはシート
4へ転移されずに残留する無駄なニス11が生じる。
【0020】このようなコータ胴25表面の残留ニス1
1を放置すると固着し次の印刷時に塗布量が不均一にな
り印刷品質上問題が生じるため、枚葉印刷機停止後速や
かに拭き取る必要がある。この清掃作業は、通常、温水
をしみこませたスポンジで拭き取ることにより行なわれ
ているが、汚れる上狭い作業域で行なうため作業が困難
である。そのため、このようなコータ胴25表面に残留
したニス11の乾燥固着を防止する洗浄清掃作業は多大
な時間と労力を必要としていた。
【0021】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、コータ胴表面へ残留するコータ液の量を少なくす
ることのできるコータのロール着脱制御方法及び装置を
提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコータのロール着脱制御方法は、コータ液
を供給するコータ液供給ロールと、シートを搬送する搬
送ロールと、該コータ液供給ロールと該搬送ロールとの
間に着脱可能に介装された転移ロールと、該シートの走
行位置を検知する検知手段とを有し、該コータ液供給ロ
ールから供給された該コータ液を、該転移ロールを介し
て、該転移ロールと該搬送ロールとにより形成されるニ
ップ部を走行する該シートに転移塗布するコータにおい
て、該検知手段により検知された該シートの走行位置に
基づいて該転移ロールの着脱動作を制御するロール着脱
制御方法であって、連続して走行する一枚又は複数枚の
該シートの内最後尾のシートが該ニップ部から所定距離
だけ上流に設定されたコータ液供給停止位置を通過した
とき、該転移ロールを該搬送ロールに接触させたまま該
コータ液供給ロールから離脱させることを特徴としてい
る。
【0023】したがって、該最後尾のシートが該コータ
液供給停止位置を通過したとき該転移ロールへの該コー
タ液の供給が断たれ、コーティング作業が完了するま
で、即ち、該最後尾のシートが該ニップ部を通過するま
でに該最後尾のシート自身或いは該最後尾のシートの前
方を走行するシートによって該転移ロールに転移したコ
ータ液が消費される(請求項1)。
【0024】また、コータ液を供給するコータ液供給ロ
ールと、シートを搬送する搬送ロールと、該コータ液供
給ロールに着脱可能な第1ロールと該搬送ロールに着脱
可能な第2ロールとを含む複数の転移ロールと、該シー
トの走行位置を検知する検知手段とを有し、該コータ液
供給ロールから供給された該コータ液を、該複数の転移
ロールを介して、該第2ロールと該搬送ロールとにより
形成されるニップ部を走行する該シートに転移塗布する
コータにおいて、該検知手段により検知された該シート
の走行位置に基づいて該複数の転移ロールの着脱動作を
制御するロール着脱制御方法であって、連続して走行す
る一枚又は複数枚の該シートの内最後尾のシートが該ニ
ップ部から所定距離だけ上流に設定されたコータ液供給
停止位置を通過したとき、該第2ロールを該搬送ロール
に接触させたまま該第1ロールを該コータ液供給ロール
から離脱させることを特徴としている。
【0025】この場合、該最後尾のシートが該コータ液
供給停止点を通過した際、該第2ロールの位置が固定さ
れたまま該第1ロールの該コータ液供給ロールからの離
脱が行なわれる。したがって、該第2ロールと該搬送ロ
ールとの該ニップ部の位置が固定されたままニスの供給
が断たれる(請求項2)。このとき、該最後尾のシート
が該コータ液供給停止点を通過したとき、該第2ロール
が隣接する転移ロールと接触した状態で該第1ロールを
該コータ液供給ロールから離脱させるようにしてもよい
(請求項3)。
【0026】さらに、該複数の転移ロールの連接状態が
断たれたとき、該第1ロールを該コータ液供給ロールに
接触させるようにしてもよい(請求項4)。また、本発
明のコータのロール着脱制御装置は、上記のコータのロ
ール着脱制御方法を適用してロールの着脱を行なうこと
を特徴としている(請求項5)。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態
としてのコータユニット(コータ)のロール着脱制御を
示す模式図である。なお、図2〜図4を用いて説明した
従来の技術と同様の部位については同じ符号を付し、そ
の説明を一部省略する。
【0028】本実施形態に係るコータユニットの制御シ
ステムの構成は、図3に示す従来のものと全く同様であ
るため説明を省略する。本実施形態では、かかる制御シ
ステムを用いながらニスコーティングを終了させる場合
のニス着けロール24及びコータ胴25の着脱制御のタ
イミングが従来技術の場合と異なっている。つまり、印
刷部2,コータ部3等を駆動し、シート4が連続的に走
行し印刷されている状態において、紙通過検知センサ9
によって最終印刷シート4が給紙装置20から給紙され
たことが検知されると、ロータリエンコーダ28の信号
に基づいて制御装置13によりこの最終印刷シート4の
走行位置が算出される。そして、この最終印刷シート4
がニップ部Pから所定距離だけ上流側の走行位置(コー
タ液供給停止点)を通過すると同時に、図1(a)に示
すように、ニス着けロール24がニス元ロール23から
離脱するように駆動されコータ胴25へのニス11の供
給が断たれる。そして、最終印刷シート4の最後部がニ
ップ部Pを通過すると同時に、図1(b)に示すよう
に、コータ胴25が圧胴7から離脱するように駆動され
る。そして、最終印刷シート4がコータユニット3aを
通過すると、図1(c)に示すように、ニス着けロール
24はコータ胴25から離脱しニス元ロール23に接触
するように駆動される。
【0029】したがって、本発明の一実施形態としての
コータユニットのロールの着脱は上述のように制御され
るので、最終印刷シート4がコータ液供給停止点を通過
したときニス着けロール24がニス元ロール23から離
れるように駆動されることでコータ胴25へのニス11
の供給が断たれるため、最終印刷シート4の前を連続し
て走行する一枚或いは複数枚のシート4によりコータ胴
25外周面の残留ニス11が消費され、コータ胴25表
面への残留ニスの量を抑えることができる。そして、コ
ータ胴25表面の残留ニスが少なくなることにより、枚
葉印刷機停止時に行なう残留ニスの拭き取り作業が容易
となり、オペレータの大幅な省力化を図ることができ
る。
【0030】また、最終印刷シート4がコータ液供給停
止点を通過後ニス元ロール23からコータ胴25へのニ
ス11の供給が断たれても、ニス着けロール24がコー
タ胴25へ接触した状態であるため、コータ胴25表面
のニス11の状態はニス供給が行なわれているときと同
様の均一性が維持される。したがって、印刷面における
筋目の発生等を防止することができる。
【0031】さらに、最終印刷シート4がコータユニッ
ト3aを通過したとき、ニス着けロール24がコータ胴
25から離れニス元ロール23に接触するように駆動さ
れることで、ニス着けロール24表面のニス11の乾燥
が防止される。なお、このニス着けロール24の着脱駆
動は最終印刷シート4がニップ部Pを通過した後適宜の
タイミングで行なえばよい。
【0032】なお、本発明は上述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することができる。例えば、上述の実施形
態ではニス元ロール23から供給されたニス11を圧胴
7上を走行するシート4に転移するために二つのロール
を用いているが、ニス元ロール23と圧胴7との間に介
在するロールの数はニス11の供給/停止を制御できる
ように構成されていればいくつでもよく、一つ或いは3
つ以上とすることができる。
【0033】また、上述の実施形態は片面印刷型枚葉印
刷機について説明したが、両面印刷型枚葉印刷機につい
ても、本形式のロール着脱制御を行なうことができる。
【0034】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
コータ液供給ロールから供給されたコータ液をコータ液
供給ロールと搬送ロールとの間に着脱可能に介装された
転移ロールを介して転移塗布するように構成されたコー
タにおいて、連続して走行する一枚又は複数枚のシート
にニスコーティングを施す際、この連続して走行するシ
ートの内最後尾のシートが転移ロールと搬送ロールとの
ニップ部から所定距離上流を走行したときに転移ロール
を搬送ロールに接触させたままコータ液供給ロールから
離脱させることによって、最後尾のシートが上記ニップ
部を通過するまでにこの最後尾のシート自身或いは最後
尾のシートの前方を走行するシートによって転移ロール
表面のニスが消費される。このため、ニスコーティング
終了後、即ち、最後尾のシートが上記ニップ部を通過し
た後、転移ロールに残留するニスの量を少なくすること
ができる(請求項1,5)。
【0035】また、コータ液供給ロールから供給された
コータ液を該コータ液供給ロールに着脱可能な第1ロー
ルと該搬送ロールに着脱可能な第2ロールとを含む複数
の転移ロールを介して該第2ロールと該搬送ロールとに
より形成されるニップ部を走行する該シートに転移塗布
するように構成し、連続して走行する一枚又は複数枚の
該シートの内最後尾のシートが該ニップ部から所定距離
だけ上流に設定されたコータ液供給停止位置を通過した
とき、該第2ロールを該搬送ロールに接触させたまま該
第1ロールを該コータ液供給ロールから離脱させること
で、ニスコーティング終了後転移ロールに残留するニス
の量を少なくすることができるとともに、第2ロールを
固定した状態でニスの供給を断つことができ、ニスコー
ティングを安定して行なうことができる(請求項2,
5)。
【0036】このとき、最後尾のシートがコータ液供給
停止点を通過したとき、該第2ロールが隣接する転移ロ
ールと接触した状態で該第1ロールを該コータ液供給ロ
ールから離脱させることで、第2ロール表面のニス状態
はニス供給が断たれた後もニス供給時と同様の均一性が
維持されるため、印刷面における筋目の発生等を防止す
ることができる(請求項3)。
【0037】また、該複数の転移ロールの連接状態が断
たれたとき、該第1ロールをコータ液供給ロールに接触
させることで、第1ロール表面のニスの乾燥を防止する
ことができる(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるコータユニットの
ロール着脱制御の様子を示す図であり、(a)はニス着
けロールがニス元ロールから離脱した様子を示す図であ
り、(b)はコータ胴が圧胴から離脱した様子を示す図
であり、(c)はニス着けロールがニス元ロールへ接触
した様子を示す図である。
【図2】一般的な枚葉印刷機の全体構成を示す図であ
る。
【図3】一般的な枚葉印刷機にそなえられた印刷装置及
びコータユニットの構成を示す図である。
【図4】一般的な枚葉印刷機におけるコータユニットの
ロール着脱制御の様子を示す図であり、(a)はコータ
胴が圧胴から離脱した様子を示す図であり、(b)はコ
ータ胴からニス着けロールが離脱した様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 シート乾燥装置 2 印刷部 2a,2b 印刷装置 3 コータ部 3a,3b コータユニット(コータ) 4 シート 5 中間胴 6 3倍径中間胴 7 圧胴(搬送ロール) 8 フィーダボード 9 紙通過検知センサ 10 ロール着脱機構 11 ニス(コータ液) 12 ニス舟 13 制御装置(ロール着脱制御装置) 14 シート乾燥装置 15 排紙装置 16 排紙軸 18 エンドレスチェン 19 ゴム胴 20 給紙装置 21 シート搬送装置 22 シート積重装置 23 ニス元ロール(コータ液供給ロール) 24 ニス着けロール(第1ロール) 25 コータ胴(第2ロール) 26 版胴 27 刷版 28 ロータリエンコーダ 29 電磁弁 30 インキ供給部 31 インキロール群 32 インキ着けロール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コータ液を供給するコータ液供給ロール
    と、 シートを搬送する搬送ロールと、 該コータ液供給ロールと該搬送ロールとの間に着脱可能
    に介装された転移ロールと、 該シートの走行位置を検知する検知手段とを有し、 該コータ液供給ロールから供給された該コータ液を、該
    転移ロールを介して、該転移ロールと該搬送ロールとに
    より形成されるニップ部を走行する該シートに転移塗布
    するコータにおいて、 該検知手段により検知された該シートの走行位置に基づ
    いて該転移ロールの着脱動作を制御するロール着脱制御
    方法であって、 連続して走行する一枚又は複数枚の該シートの内最後尾
    のシートが該ニップ部から所定距離だけ上流に設定され
    たコータ液供給停止位置を通過したとき、該転移ロール
    を該搬送ロールに接触させたまま該コータ液供給ロール
    から離脱させることを特徴とする、コータのロール着脱
    制御方法。
  2. 【請求項2】 コータ液を供給するコータ液供給ロール
    と、 シートを搬送する搬送ロールと、 該コータ液供給ロールに着脱可能な第1ロールと該搬送
    ロールに着脱可能な第2ロールとを含む複数の転移ロー
    ルと、 該シートの走行位置を検知する検知手段とを有し、 該コータ液供給ロールから供給された該コータ液を、該
    複数の転移ロールを介して、該第2ロールと該搬送ロー
    ルとにより形成されるニップ部を走行する該シートに転
    移塗布するコータにおいて、 該検知手段により検知された該シートの走行位置に基づ
    いて該複数の転移ロールの着脱動作を制御するロール着
    脱制御方法であって、 連続して走行する一枚又は複数枚の該シートの内最後尾
    のシートが該ニップ部から所定距離だけ上流に設定され
    たコータ液供給停止位置を通過したとき、該第2ロール
    を該搬送ロールに接触させたまま該第1ロールを該コー
    タ液供給ロールから離脱させることを特徴とする、コー
    タのロール着脱制御方法。
  3. 【請求項3】 該最後尾のシートが該コータ液供給停止
    点を通過したとき、該第2ロールが隣接する転移ロール
    と接触した状態で該第1ロールを該コータ液供給ロール
    から離脱させることを特徴とする、請求項2記載のコー
    タのロール着脱制御方法。
  4. 【請求項4】 該複数の転移ロールの連接状態が断たれ
    たとき、該第1ロールを該コータ液供給ロールに接触さ
    せることを特徴とする、請求項2又は3記載のコータの
    ロール着脱制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項に記載のコ
    ータのロール着脱制御方法を適用して該転移ロールの着
    脱動作を制御することを特徴とする、コータのロール着
    脱制御装置。
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