JP2003047485A - Dna固定化法 - Google Patents

Dna固定化法

Info

Publication number
JP2003047485A
JP2003047485A JP2002146394A JP2002146394A JP2003047485A JP 2003047485 A JP2003047485 A JP 2003047485A JP 2002146394 A JP2002146394 A JP 2002146394A JP 2002146394 A JP2002146394 A JP 2002146394A JP 2003047485 A JP2003047485 A JP 2003047485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dna
polymerase
microbeads
ligase
tag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002146394A
Other languages
English (en)
Inventor
Shusaku Yamashita
周作 山下
Nobuhito Koyama
信人 小山
Junichi Mineno
純一 峰野
Ikunoshin Kato
郁之進 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takara Holdings Inc
Original Assignee
Takara Holdings Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takara Holdings Inc filed Critical Takara Holdings Inc
Priority to JP2002146394A priority Critical patent/JP2003047485A/ja
Publication of JP2003047485A publication Critical patent/JP2003047485A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DNAマイクロビーズアレイ作製時にマイク
ロビーズに結合したアンチタグ配列と標的DNAとの間
に共有結合を形成させる過程において、該反応の効率向
上、操作の簡略化及び不完全なプロテアーゼ除去による
次工程の反応効率低下の危険低減のための手段を提供す
ること。 【解決手段】 上記過程においてDNAポリメラーゼ、
例えばT4 DNAポリメラーゼとDNAリガーゼ、例
えばT4 DNAリガーゼを同時に反応させることによ
って操作を簡略化し、反応効率を飛躍的に向上させる方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DNAマイクロビ
ーズアレイ技術において、マイクロビーズに結合したア
ンチタグ配列とマイクロビーズに固定しようとするDN
Aとの間に共有結合を形成させる方法及び該方法によっ
て調製されたDNAマイクロビーズアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】DNAマイクロビーズアレイ技術の詳細
についてブレナー(Brenner)らがプロシーディ
ングズ オブ ナショナル アカデミー オブ サイエ
ンシズUSA(Proc. Natl. Acad. Sci. USA、第97
巻、第1665〜1670頁、2000年;以下、文献
1と呼ぶ)で報告している。上記DNAマイクロビーズ
アレイ技術においては、マイクロビーズに固定しようと
するDNA(以下、標的DNAと呼ぶ)に結合した1本
鎖タグと、ビーズ上に結合したアンチタグとの間のハイ
ブリダイゼーションによって1個のマイクロビーズには
単一の標的DNAが対応づけられる。標的DNAがハイ
ブリダイゼーションによって結合したマイクロビーズを
セルソーターを用いて選別し、種々の酵素処理と化学処
理によって標的DNAをアンチタグ配列に共有結合さ
せ、標的DNAのマイクロビーズから離れた末端にアダ
プターを付加し、競合ハイブリダイゼーションに使用す
るために標的DNAを1本鎖化する。
【0003】文献1でブレナーらは以下のように順次、
上記の酵素反応と化学反応を行っている;1:T4 D
NAポリメラーゼによるギャップの修復、2:プロナー
ゼによるT4 DNAポリメラーゼの分解、3:T4
DNAリガーゼによるニックの連結、4:プロナーゼに
よるT4 DNAリガーゼの分解、5:DpnIIによ
るマイクロビーズに共有結合した蛍光基を含むDNA断
片の除去、6:プロナーゼによるDpnIIの分解、
7:ホスファターゼによる5’リン酸基の除去、8:T
4 DNAリガーゼによる蛍光基を持つアダプターの連
結、9:プロナーゼによるホスファターゼとT4 DN
Aリガーゼの分解、10:T4ポリヌクレオチドキナー
ゼによるニック部位の5’−リン酸化とT4 DNAリ
ガーゼによるニックの連結、11:プロナーゼによるT
4ポリヌクレオチドキナーゼとT4DNAリガーゼの分
解、12:NaOHによる標的DNAの1本鎖化。
【0004】また、ブレナーらの別の文献、ネイチャー
バイオテクノロジー(Nature Biotechnology、第18
巻、第630〜634頁、2000年;以下、文献2と
呼ぶ)によれば、上記工程5のDpnII反応に続いて
以下の反応を順次行っている;6’:dGTP存在下、
T4 DNAポリメラーゼによるDpnII消化末端の
改変、7’:T4 DNAリガーゼによるアダプターの
連結。しかしながらこの場合には、その後の標的DNA
塩基配列決定の過程で2本鎖DNAが固定されたマイク
ロビーズを使用するので標的DNAの1本鎖化は行って
いない。
【0005】以上のように、上記ブレナーらの方法によ
れば、マイクロビーズ上のアンチタグ配列と標的DNA
との間に共有結合を形成させる過程でT4 DNAポリ
メラーゼ、複数のプロテアーゼの組成物であるプロナー
ゼ、T4 DNAリガーゼ及びプロナーゼの4段階の酵
素反応を必要とする。この一連の反応は、操作が煩雑で
あるのみならず反応効率がおおよそ60%程度であり、
30%を下回ることもまれではなかった。更に、プロナ
ーゼ反応後にプロナーゼを完全に洗い流さなければ、以
後の酵素反応に重大な悪影響を及ぼす恐れがあった。以
上の理由から、マイクロビーズ上のアンチタグ配列と標
的DNAとの間に共有結合を形成させるための簡便かつ
高効率な方法が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、DN
Aマイクロビーズアレイ作製時にマイクロビーズに結合
したアンチタグ配列と標的DNAとの間に共有結合を形
成させる過程において、該反応の効率向上、操作の簡略
化及び不完全なプロテアーゼ除去による次工程の反応効
率低下の危険を低減する手段を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、上記過程においてDNAポリメラーゼ、例
えばT4 DNAポリメラーゼとDNAリガーゼ、例え
ばT4 DNAリガーゼを同時に反応させることによっ
て操作が簡略化できることを見出した。さらに、上記方
法によって反応効率が飛躍的に向上することを見出して
本発明を完成させた。
【0008】本発明を概説すれば、本発明の第1の発明
は、DNAマイクロビーズアレイ作製時に、固定化すべ
きDNAとマイクロビーズ上のアンチタグDNAとの間
に共有結合を形成させる工程において、DNAポリメラ
ーゼとDNAリガーゼを同時に反応させることを特徴と
するDNA固定化法に関する。
【0009】本発明の第1の発明において使用されるD
NAポリメラーゼは、DNA合成活性及び5'→3'エキ
ソヌクレアーゼ活性及び/又は3'→5'エキソヌクレア
ーゼ活性を実質的に有するDNAポリメラーゼであるも
のが好適に使用できる。また、本発明の第1の発明にお
いて使用されるDNAポリメラーゼは、特に限定はされ
ないが、例えばT4 DNAポリメラーゼ、大腸菌由来
DNAポリメラーゼI、大腸菌由来DNAポリメラーゼ
I クレノウフラグメント、Taq DNAポリメラー
ゼ及びPfu DNAポリメラーゼからなる群より選択
される1以上のDNAポリメラーゼであることが好まし
い。
【0010】本発明の第1の発明において使用されるD
NAリガーゼは、特に限定はされないが例えば、T4
DNAリガーゼ、大腸菌由来DNAリガーゼ及びTaq
DNAリガーゼからなる群より選択される1以上のD
NAリガーゼが好適に使用できる。
【0011】本発明の第1の発明において使用されるD
NAポリメラーゼとDNAリガーゼの濃度は、特に限定
はされないが例えば、反応液1mlあたり、20〜20
00U:200〜50000Uの比率であることが好ま
しい。
【0012】本発明の第2の発明は、本発明の第1の発
明のDNA固定化法により調製されたDNAマイクロビ
ーズアレイに関する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本明細書においてDNAマイクロビーズアレイ技術
とは、文献1と文献2でブレナーらが報告している技術
及びそれと実質的に同等な技術を意味する。即ち、マイ
クロビーズに結合したアンチタグ配列と標的DNAに結
合したタグ配列との間のハイブリダイゼーションによっ
て特定の標的DNAを特定のマイクロビーズ上に配置
し、標的DNAが固定されたマイクロビーズのライブラ
リーを作製する技術である。この時、1個のマイクロビ
ーズ上には単一の標的DNAが固定される。
【0014】マイクロビーズの材質には特に限定はな
く、使用目的によって異なるが、例えばガラス、低架橋
ポリスチレン、高架橋ポリスチレン、グリシダルメタク
リレート、磁性体等が挙げられる。また、マイクロビー
ズのサイズにも特に限定はなく、使用目的によって異な
るが、例えば直径が1μm〜100μmであればよい。
【0015】本明細書において1本鎖タグとは、特表平
10−507357号公表公報(以下、文献3と呼ぶ)
で開示されているオリゴヌクレオチドタグを意味する。
【0016】本明細書においてアンチタグとは、1本鎖
タグに完全に相補的なオリゴヌクレオチドを意味する。
1本鎖タグとアンチタグがアニールして2本鎖になった
ものをタグまたは2本鎖タグと呼ぶ。
【0017】1本鎖タグ、アンチタグ、タグ及び2本鎖
タグは他の分子と共有結合していないオリゴヌクレオチ
ドであってもよいし、他のDNA、マイクロビーズ、蛍
光物質、その他の分子と共有結合したものであってもよ
い。また、塩基の一部または全部が修飾塩基、特に限定
はされないが例えば5−メチルシトシン、7−デアザグ
アニン、6−メチルアデニンで置換されていてもよい。
【0018】本明細書においてタグ配列とは、上記1本
鎖タグあるいはアンチタグとして用いられるオリゴヌク
レオチドの配列のことを意味し、その構造に特に限定は
ないが、例えば3〜6塩基のオリゴヌクレオチドからな
るサブユニットを複数個含むものが挙げられる。特に限
定はされないが、例えばアンチタグ配列の一例は、文献
1に記載されているものが好適に使用できる。即ち、T
TAC、AATC、TACT、ATCA、ACAT、T
CTA、CTTT及びCAAAのいずれかから選択され
るワード(word、文献3におけるサブユニットに相
当する)が8個連結した32塩基からなるオリゴヌクレ
オチドで、8=約1700万種類の配列からなる。ま
た、上記1本鎖タグは、このアンチタグに相補的な32
塩基のオリゴヌクレオチドであり、アンチタグと同様に
約1700万種類の配列からなる。さらに上記1本鎖タ
グのいずれかと、それと完全に相補的な配列を有するア
ンチタグがアニールしたものが2本鎖タグであり、32
塩基対の2本鎖オリゴヌクレオチドである。これも同様
に約1700万種類の配列からなる。
【0019】本明細書において標的DNAとは、マイク
ロビーズに固定しようとするDNA及び固定された後の
DNAを意味し、その由来に限定はない。例えば、動
物、植物、真核微生物、原核微生物、ウイルス等が挙げ
られる。また、標的DNAの調製法に限定はなく、ゲノ
ムDNA、cDNA、合成DNA、PCR産物、これら
の制限酵素断片、これらを物理的または化学的に処理し
たもののいずれもが好適に使用できる。すなわち、本発
明に使用するDNAマイクロビーズアレイに固定化でき
るものであれば、天然由来のDNAあるいは人工的に調
製したDNAのいずれもが標的DNAとして好適に使用
できる。
【0020】本明細書においてDNAマイクロビーズア
レイとは、DNAマイクロビーズアレイ技術によって作
製した、標的DNAが共有結合により固定されたマイク
ロビーズの集合体のことを意味する。当該集合体の形態
としては、特に限定はされないが例えば、HL−60細
胞で発現している実質的にすべてのmRNAから調製し
たcDNAの制限酵素断片を固定したマイクロビーズの
集合体が挙げられる。
【0021】本明細書において固定化すべきDNAと
は、2本鎖の標的DNAに1本鎖タグが共有結合したも
ののことを言い、これに更に例えば6−カルボキシルフ
ルオレセイン(FAM)等の蛍光物質、ビオチン、ジゴ
キシゲニン等のハプテンといったDNA以外の物質が共
有結合していてもよい。本発明の方法において、固定化
すべきDNAの密度は、5μmのマイクロビーズを用い
る場合、マイクロビーズ1個あたり好ましくは10
10分子、さらに好ましくは10〜10分子であ
る。
【0022】本発明に使用されるDNAポリメラーゼ
は、鋳型DNAに相補的なDNA合成活性を持つもので
あれば特に限定はなく、DNA合成活性のみを持つもの
に加えて、5’→3’エキソヌクレアーゼ活性及び/ま
たは3’→5’エキソヌクレアーゼ活性を持っているも
のも好適に使用できる。上記酵素活性を有するDNAポ
リメラーゼであれば、天然由来あるいは変異体のいずれ
もが好適に使用できる。例えばT4 DNAポリメラー
ゼ、大腸菌由来DNAポリメラーゼI、大腸菌由来DN
AポリメラーゼI クレノウフラグメント等の常温性酵
素やTaq(Thermus aquaticus)、
Pfu(Pyrococcus furiosus)等
の好熱菌由来DNAポリメラーゼが好適に使用できる。
また、本発明の方法において使用されるDNAポリメラ
ーゼの反応時の濃度はT4 DNAポリメラーゼを用い
る場合、特に限定はされないが例えば、New Eng
land Biolabs社カタログ(2000−20
01;p83)に記載の条件に基づくU数表示で、好ま
しくは20〜2000U/ml、さらに好ましくは10
0〜500U/mlである。
【0023】本発明に使用されるDNAリガーゼは、2
本鎖DNAのニックを連結できるものであれば良く、例
えばT4 DNAリガーゼ、大腸菌DNAリガーゼ、T
aq(T.aquaticus) DNAリガーゼが好
適に使用できる。また、本発明の方法において使用され
るDNAリガーゼの濃度はT4 DNAリガーゼを用い
る場合、特に限定はされないが例えば、New Eng
land Biolabs社カタログ(2000−20
01;p94)に記載の条件に基づくU数表示で、好ま
しくは200〜50000U/ml、さらに好ましくは
1000〜10000U/mlである。
【0024】本発明の方法においてDNAポリメラーゼ
とDNAリガーゼを作用させるときの反応組成には特に
限定はなく、両酵素が活性を示す組成であればよい。例
えば、MgCl、NaCl、DTT、Tween 2
0を含むpH中性付近の緩衝液が好適に使用できる。こ
の緩衝液にDNAポリメラーゼの基質としてdATP、
dGTP、dTTP、dCTPのうち少なくとも1種
類、好ましくは4種類すべてを添加する。これらのヌク
レオチドの一部または全部が、例えば5−メチルdCT
P、7−デアザdGTP、6−メチルdATPのような
修飾塩基を含むヌクレオチドであってもよい。これに加
えてDNAリガーゼ反応に必要なAMP供与体を加え
る。AMP供与体はDNAリガーゼの種類によって適宜
選択すればよく、T4 DNAリガーゼの場合にはAT
Pが、大腸菌DNAリガーゼの場合にはニコチンアミド
アデニン ジヌクレオチド(NAD)が好適に使用で
きる。
【0025】本発明の方法においてDNAポリメラーゼ
とDNAリガーゼの反応時間と反応温度に特に限定はな
く、使用するDNAポリメラーゼ、DNAリガーゼの種
類とこれらの濃度、及び基質となるマイクロビーズ上の
標的DNA濃度によって異なるので適宜設定すればよ
い。例えば200U/mlのT4 DNAポリメラーゼ
と4000U/mlのT4 DNAリガーゼを使用して
100μlの反応液中で200万個のマイクロビーズに
対して反応を行う場合、反応時間は好ましくは10分〜
5時間、さらに好ましくは30分〜2時間であり、反応
温度は好ましくは0〜37℃、さらに好ましくは5〜2
0℃である。
【0026】本発明に使用されるプロテアーゼは、DN
Aポリメラーゼ、DNAリガーゼ及びDpnIIを完全
に或は部分的に分解してこれらの酵素活性を失わせるも
のであれば特に限定はなく、例えば、プロナーゼ、プロ
テイナーゼK、トリプシン、キモトリプシン等が好適に
使用できる。特に本発明においては、プロナーゼが好適
である。また、本発明の方法において使用されるプロテ
アーゼの濃度は使用するプロテアーゼの種類によって適
宜設定すればよいが、例えばプロナーゼを使用する場
合、好ましくは10〜2000μg/ml、さらに好ま
しくは50〜500μg/mlである。さらに、本発明
の方法において反応時間と反応温度も使用するプロテア
ーゼの種類によって適宜設定すればよいが、例えばプロ
ナーゼを使用する場合、反応時間は好ましくは10分〜
5時間、さらに好ましくは30分〜2時間であり、反応
温度は好ましくは10〜50℃、さらに好ましくは20
〜40℃である。
【0027】本発明のDNA固定化法の対象となる、標
的DNAがハイブリダイゼーションによって結合したマ
イクロビーズは、例えば、以下の方法で調製することが
できる。以下に本発明の方法の一態様を示す。また、本
発明のDNA固定化法は、他の方法で作製された上記標
的DNA結合マイクロビーズにも適用できる。
【0028】まず、マイクロビーズ上に、PCRプライ
マー結合配列に続いてアンチタグ配列をホスホアミダイ
ト法により合成する。この時、1個のマイクロビーズ上
には単一の配列のアンチタグを合成し、しかも多種類
(例えば約1700万種類)のアンチタグ付きマイクロ
ビーズの集合体を得る必要があることから「ミックスア
ンド ディバイド」合成法により行う。
【0029】上記マイクロビーズの一部には更にPCR
プライマー結合配列を付加し、アンチタグをはさむプラ
イマーを用いたPCRにより2本鎖タグを増幅する。増
幅した2本鎖タグ混合物をプラスミドベクターに連結
し、2本鎖タグが挿入された、約1700万種類のプラ
スミド混合物(タグベクターと呼ぶ)を得る。
【0030】以下、動物細胞由来のcDNAが固定され
たマイクロビーズアレイの作製を例として説明する。ま
ず、動物細胞から調製したmRNAを鋳型にしてcDN
Aを合成し、2本鎖cDNAの制限酵素断片をタグベク
ターに挿入してcDNAライブラリーを作製する。この
場合、2本鎖cDNAの制限酵素断片が標的DNAであ
る。このプラスミド混合物を鋳型にして標的DNA及び
2本鎖タグを含む領域をPCRにより増幅する。このと
き標的DNA側のプライマーは5’末端が適切な標識化
合物、例えば6−カルボキシルフルオレセイン(FA
M)などの蛍光物質で標識されたものを用いてもよい。
また、他の標識化合物としては、例えばCy5、Cy
3、ビオチン、ジゴキシゲニンが好適に使用できる。非
蛍光性の標識化合物を用いる場合には標識化合物に親和
性を持つ蛍光化合物、例えばビオチンで標識した場合に
は蛍光標識したアビジンを使用することによって標的D
NAに蛍光物質を結合させることができる。
【0031】次に、PCR法によって得られた増幅DN
A断片より、制限酵素処理によって2本鎖タグ側のプラ
イマー配列を除去し、dGTP存在下T4 DNAポリ
メラーゼ処理で2本鎖タグの一方のストランドを分解す
ることによって1本鎖タグが結合した2本鎖cDNAを
得る。
【0032】1本鎖タグが結合した2本鎖標的DNAと
アンチタグ付きのマイクロビーズ集合体とを混合してハ
イブリダイゼーションを行う。非特異的に吸着した標的
DNAを洗浄、除去した後、上記のハイブリダイゼーシ
ョン混合物をセルソーターに供し、標的DNAが結合し
て蛍光を発するマイクロビーズを分取する。
【0033】こうして得られた、ハイブリダイゼーショ
ンにより標的DNAが結合したマイクロビーズ上の標的
DNAとアンチタグとの間に共有結合を以下の方法によ
り形成させる。すなわち本発明の方法は、2工程からな
る;1:4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸混合物
とATPの存在下、T4 DNAポリメラーゼとT4D
NAリガーゼを同時に作用させてギャップの修復と共有
結合の形成を同時に行う、2:プロテアーゼ処理によっ
てT4 DNAポリメラーゼとT4 DNAリガーゼを
分解する。デオキシヌクレオシド三リン酸のいずれかま
たはすべてが例えば5−メチルdCTP、7−デアザd
GTP、6−メチルdATPのような修飾ヌクレオチド
であってもよい。
【0034】共有結合形成反応効率は、共有結合形成反
応終了後のマイクロビーズの熱処理を行わないもの(試
料A)と熱処理を行ったもの(試料B)の蛍光強度をフ
ローサイトメーターを用いて測定し、下記の数式によっ
て算出することができる。
【0035】共有結合形成反応効率(%)=(試料Bの
蛍光強度の平均)/(試料Aの蛍光強度の平均)×10
【0036】タグとアンチタグの間の、ハイブリダイゼ
ーションによる結合が解離する限り、熱処理の条件に限
定はない。例えば、1mM EDTAと0.01% T
ween 20を含む10mM Tris−HCl緩衝
液(pH8.0)中では50℃〜100℃、好ましくは
60℃〜90℃、更に好ましくは70℃〜80℃で熱処
理すればよい。
【0037】本発明の方法は、文献1記載の方法に比較
すると、その工程数が少ないために操作が簡便である上
に操作中のマイクロビーズの欠減を少なくすることがで
きる。さらに、従来の共有結合形成反応効率が通常60
%〜70%程度であり、しばしば30%を下回ることが
あるのに対して、本発明の方法において共有結合形成反
応効率は、通常80%以上、好適には90%以上の範囲
であり、当該反応効率は高く、従来法に比べて再現性も
高い。
【0038】マイクロビーズに固定された標的DNA
を、核酸を含有する試料とのハイブリダイゼーションに
使用するためには例えば文献1に記載の以下の反応を行
って1本鎖標的DNAが固定されたマイクロビーズを調
製すればよい。1:マイクロビーズに共有結合した蛍光
基を含むDNA断片のDpnIIによる除去、2:プロ
テアーゼによるDpnIIの分解、3:dGTP存在
下、DNAポリメラーゼIラージフラグメントによるD
pnII消化末端の改変、4:プロテアーゼによるDN
AポリメラーゼI ラージフラグメントの分解、5:T
4 DNAリガーゼによるアダプターの連結、6:プロ
テアーゼによるT4 DNAリガーゼの分解、7:Na
OHによる標的DNAの1本鎖化。
【0039】アダプター連結反応効率は、プロテアーゼ
(例えばプロナーゼ)によるT4DNAリガーゼ分解反
応終了後のマイクロビーズ(試料C)の蛍光強度をフロ
ーサイトメーターを用いて測定し、下記の式によって算
出することができる。
【0040】アダプター連結反応効率(%)=(試料C
の蛍光強度の平均)/(上記試料Aの蛍光強度の平均)
×100
【0041】さらに、標的DNA1本鎖化効率は、Na
OHによる標的DNAの1本鎖化終了後のマイクロビー
ズ(試料D)の蛍光強度をフローサイトメーターを用い
て測定し、下記の式によって算出することができる。
【0042】標的DNA1本鎖化効率(%)={1−
(試料Dの蛍光強度の平均)/(試料Cの蛍光強度の平
均)}×100
【0043】文献1に記載の方法において、上記アダプ
ター連結反応効率と標的DNA1本鎖化効率はともに通
常90%前後である。本発明者らは、上記の一連の反応
からプロナーゼによるDNAポリメラーゼI ラージフ
ラグメントの分解反応を省略してもアダプター連結反応
効率と標的DNA1本鎖化効率は同等であることを見出
した。
【0044】当該プロテアーゼ反応を行った場合、反応
後にプロテアーゼを完全に除去しなければ次の酵素反応
に重大な悪影響を及ぼす。従って懸濁、遠心分離、上清
の除去による洗浄を繰り返す必要があり、これはマイク
ロビーズの欠減につながる。従って、本発明の方法によ
り、当該プロテアーゼ処理を省略することができること
から、工程の簡略化のみならずマイクロビーズ欠減率の
改善、不完全なプロテアーゼ除去による次の酵素反応効
率を向上させることができる。
【0045】本発明のDNAマイクロビーズアレイは上
記の本発明のDNA固定化法を用いて調製される。本発
明のDNAマイクロビーズアレイは高効率な反応によっ
て調製されるので、1個のマイクロビーズに固定化され
る標的DNAモル数が従来のマイクロビーズアレイに比
べて多い。従って、文献1の方法で遺伝子発現解析を行
う場合には競合ハイブリダイゼーション後のビーズ1個
あたりの蛍光強度が大きく、より正確なソーティングを
行うことができる。また、文献2の方法で塩基配列の解
析を行う場合にはビーズ1個あたりの蛍光強度が大きい
ことによりS/N比の増大、ひいては解析できる塩基数
を増加させることができ、その結果、1回の解析で得ら
れる配列数を増加させることができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明の範囲はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0047】参考例1 1本鎖タグ付き標的DNAとマ
イクロビーズ上のアンチタグとのハイブリダイゼーショ
ン 文献1の方法に従ってアンチタグ付きマイクロビーズを
調製した。ヒト前骨髄性白血病細胞株HL−60(AT
CC CCL−240)を10%ウシ胎児血清を含むR
PMI1640培地で培養の後に遠心分離によって細胞
を集め、トリゾール試薬(ギブコ社製)を用いて全RN
Aを調製した。オリゴテックスTM−dT30(宝酒造
社製)を用いて全RNAからmRNAを精製した。この
mRNAを鋳型として文献1の方法でcDNAを合成
し、タグベクターに挿入して14万〜18万クローンか
らなるプラスミドプール6個を調製した。このプラスミ
ドプールを鋳型にして文献1の方法でPCR、制限酵素
PacI(ニュー イングランド バイオラブズ〔NE
B〕社製)による消化及びT4 DNAポリメラーゼ
(NEB社製)によるタグ部分の1本鎖化を行った。
【0048】1億4400万個のアンチタグ付きマイク
ロビーズと300μgの1本鎖タグを持つcDNAを混
合し、400μlのハイブリダイゼーション緩衝液(1
0mM リン酸緩衝液(pH7.2)、0.5M Na
Cl、0.01% Tween 20、1.2% デキ
ストラン硫酸)中で振盪しながら72℃で3日間ハイブ
リダイゼーションを行った。遠心分離によってマイクロ
ビーズを集め、500μlの10mM Tris−HC
l(pH7.9)、10mM MgCl、50mM
NaCl、1mM ジチオスレイトール(DTT)、
0.01% Tween 20に懸濁して振盪しながら
64〜70℃で30分間洗浄を行った。この洗浄操作を
数回繰り返した後に6プール分のマイクロビーズを集
め、MoFloサイトメーター(サイトメーション社
製)を用いてFAMの蛍光強度が大きい方から1%のマ
イクロビーズを分取した。以上の操作によって、cDN
Aがハイブリダイゼーションによって結合した約600
万個のマイクロビーズを得た。
【0049】実施例1 DNAリガーゼとDNAポリメ
ラーゼの同時反応 (1)ブレナーらの方法にしたがって以下の反応を行っ
た。参考例で調製した、cDNAがハイブリダイゼーシ
ョンによって結合したマイクロビーズ200万個を10
0μlの10mM Tris−HCl(pH7.9)、
10mM MgCl、50mM NaCl、1mM
DTT、0.01% Tween 20、各0.1mM
のdATP、dGTP、dTTP、5−メチルdCTP
に懸濁し、20UのT4 DNAポリメラーゼを添加し
て振盪しながら12℃で30分間反応させた。
【0050】遠心分離によってマイクロビーズを集め、
0.01%Tween 20を含むリン酸緩衝食塩水5
00μlで洗浄した後、プロナーゼ反応液(0.14m
g/ml プロナーゼ、1mM CaClを含むリン
酸緩衝食塩水)に懸濁し、振盪しながら37℃で1時間
反応させた。遠心分離により上清を捨て、1mlの10
mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、1mM
EDTA、0.01%Tween 20に懸濁した。
この遠心上清除去と懸濁の操作をさらに2回繰り返すこ
とによって、プロナーゼが除去されたマイクロビーズ懸
濁液を得た。本段落の操作を以下「プロナーゼ処理」と
呼ぶ。
【0051】このマイクロビーズを100μlの10m
M Tris−HCl(pH7.9)、10mM Mg
Cl、50mM NaCl、1mM DTT、0.0
1%Tween 20、1mM ATPに懸濁し、40
0UのT4 DNAリガーゼ(NEB社製)を添加して
振盪しながら37℃で1時間反応させた後にプロナーゼ
処理を行った。
【0052】こうして得られたマイクロビーズ懸濁液2
μlを300μlの10mM Tris−HCl緩衝液
(pH8.0)、1mM EDTA、0.01% Tw
een 20に加えたものを2個用意した。一方は熱処
理を行わずに(試料A)、他方は振盪しながら72℃で
30分間反応させた後(試料B)、コールター エピッ
クス XL(ベックマン・コールター社製)でマイクロ
ビーズがもつFAMの蛍光強度分布を測定した。下記の
式で共有結合形成反応効率を算出した。
【0053】共有結合形成反応効率(%)=(試料Bの
蛍光強度の平均)/(試料Aの蛍光強度の平均)×10
【0054】その結果、文献1に記載の従来法による共
有結合形成反応効率は42.1%であった。
【0055】(2)参考例で調製したcDNAがハイブ
リダイゼーションによって結合したマイクロビーズ20
0万個を100μlの10mM Tris−HCl(p
H7.9)、10mM MgCl、50mM NaC
l、1.4mM DTT、0.01% Tween 2
0、各0.1mMのdATP、dGTP、dTTP、5
−メチルdCTP、1mM ATPに懸濁し、20Uの
T4 DNAポリメラーゼと400UのT4 DNAリ
ガーゼを添加して振盪しながら12℃で2時間反応させ
た。続いてプロナーゼ処理を行い(プロナーゼ処理
1)、実施例1−(1)に記載の方法で共有結合形成反
応効率を測定した。
【0056】その結果、共有結合形成反応効率は88.
9%であった。実施例1−(1)に記載の従来法に比べ
て、DNAポリメラーゼとDNAリガーゼを同時に反応
させることにより共有結合形成反応効率が約2倍に上昇
した。
【0057】実施例2 プロナーゼ反応の省略 (1)ブレナーらの方法にしたがって以下の反応を行っ
た。実施例1−(2)でT4 DNAポリメラーゼ及び
T4 DNA リガーゼに続いてプロナーゼで処理した
マイクロビーズを遠心分離によって集め、500μlの
DpnII緩衝液(50mM Bis Tris−HC
l(pH6.0)、10mM MgCl、1mM D
TT、100mM NaCl、0.01% Tween
20)に懸濁し、遠心分離して上清を除いた。これを
100μlのDpnII緩衝液に懸濁して150UのD
pnII(NEB社製)を加え、振盪しながら37℃で
1晩反応させた。次いでこのマイクロビーズに対してプ
ロナーゼ処理を行った(プロナーゼ処理2)。
【0058】次いで遠心分離によってマイクロビーズを
集め、500μlの10mM Tris−HCl(pH
7.5)、5mM MgCl、7.5mM DTT、
0.01% Tween 20に懸濁し、遠心分離して
上清を除いた。これを100μlの0.033mM d
GTPを含む上記緩衝液に懸濁し、10UのDNAポリ
メラーゼI ラージフラグメント(NEB社製)を加え
て振盪しながら25℃で15分間反応させた。このマイ
クロビーズに対してプロナーゼ処理を行った(プロナー
ゼ処理3)。
【0059】続いて遠心分離によってマイクロビーズを
集め、500μlの10mM Tris−HCl(pH
7.9)、10mM MgCl、1mM DTT、
0.01% Tween 20に懸濁し、遠心分離して
上清を除いた。これを100μlの10mM Tris
−HCl(pH7.9)、10mM MgCl、1m
M DTT、0.01% Tween 20、1mM
ATP、5μM アダプターに懸濁し、2000UのT
4 DNAリガーゼを加えて振盪しながら16℃で1晩
反応させた。なお、この反応に用いたアダプターは配列
表の配列番号1で表される合成DNAと配列表の配列番
号2で表される合成DNAをアニールさせたものであ
り、配列表の配列番号2で表される合成DNAの3’末
端には2個のスペーサーを介して、6−カルボキシフル
オレセイン(FAM)が付加されている。このマイクロ
ビーズに対してプロナーゼ処理を行った(プロナーゼ処
理4)。スペーサーの構造式を以下に示す。
【0060】 -O-(CH2)2-O-[(CH2)2-O]4-(CH2)2-O-POOH-
【0061】プロナーゼ処理4を行った後のマイクロビ
ーズ懸濁液2μlを300μlの10mM Tris−
HCl(pH8.0)、1mM EDTA、0.01%
Tween 20に加え(試料C)、コールター エ
ピックス XLでマイクロビーズがもつFAMの蛍光強
度分布を測定した。下記の式でアダプター連結反応効率
を算出した。
【0062】アダプター連結反応効率(%)=(試料C
の蛍光強度の平均)/(実施例1−(2)の試料Aの蛍
光強度の平均)×100
【0063】その結果、ブレナーらの従来法によるアダ
プター連結反応効率は93.1%であった。
【0064】プロナーゼ処理4のあとのマイクロビーズ
を遠心分離によって集め、500μlのビーズストリッ
ピング溶液(150mM NaOH、0.01% Tw
een 20)に懸濁した後、遠心分離して上清を除い
た。このマイクロビーズを再度500μlのビーズスト
リッピング溶液に懸濁し、室温で10分間反応させた。
遠心分離により上清を除いたあと、1mlの10mM
Tris−HCl(pH8.0)、1mM EDTA、
0.01% Tween 20に懸濁した。遠心分離、
上清除去、再懸濁の操作をさらに2回繰り返してマイク
ロビーズ懸濁液を得た。
【0065】このマイクロビーズ懸濁液2μlを300
μlの10mM Tris−HCl(pH8.0)、1
mM EDTA、0.01% Tween 20に加え
(試料D)、コールター エピックス XLでマイクロ
ビーズがもつFAMの蛍光強度分布を測定した。下記の
式で標的DNA1本鎖化効率を算出した。
【0066】標的DNA1本鎖化効率(%)={1−
(試料Dの蛍光強度の平均)/(試料Cの蛍光強度の平
均)}×100
【0067】その結果、ブレナーらの従来法による標的
DNA1本鎖化効率は89.0%であった。
【0068】(2)実施例2−(1)と同様の操作を行
った。但し、プロナーゼ処理3を行わなかった。その結
果、アダプター連結反応効率は103.6%、標的DN
A1本鎖化効率は89.2%であった。よって、プロナ
ーゼ処理3を行わない場合でもブレナーらの従来法に従
って操作を行った場合と同等の反応効率が得られた。
【0069】
【発明の効果】本発明の方法により簡便に、高反応効率
でDNAマイクロビーズアレイを作製することができ
る。本発明の方法によって作製した本発明のDNAマイ
クロビーズアレイを用いれば遺伝子発現解析精度を向上
させることができるとともに、1配列あたり解析できる
塩基数及び1回の配列解析で得られる配列数を増加させ
ることができる。
【0070】 配列表フリーテキスト SEQ ID NO:1: Designed oligonucleotide for adaptor SEQ ID NO:2: Designed oligonucleotide for adaptor
【0071】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> TAKARA HOLDINGS INC. <120> Method for immobilizing DNA <130> 183978 <150> JP 2001-164846 <151> 2001-05-31 <160> 2 <210> 1 <211> 14 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide for adaptor <400> 1 gactggcagc tcgt 14 <210> 2 <211> 17 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide for adaptor <400> 2 atcacgagct gccagtc 17
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峰野 純一 京都府宇治市木幡南山15−78 (72)発明者 加藤 郁之進 京都府宇治市南陵町1−1−150 Fターム(参考) 4B024 AA20 CA04 HA12 HA19 4B063 QA01 QA11 QQ42 QR33 QR55 QS25 QS34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DNAマイクロビーズアレイ作製時に、
    固定化すべきDNAとマイクロビーズ上のアンチタグD
    NAとの間に共有結合を形成させる工程において、DN
    AポリメラーゼとDNAリガーゼを同時に反応させるこ
    とを特徴とするDNA固定化法。
  2. 【請求項2】 使用されるDNAポリメラーゼが、DN
    A合成活性及び5'→3'エキソヌクレアーゼ活性及び/
    又は3'→5'エキソヌクレアーゼ活性を実質的に有する
    DNAポリメラーゼであることを特徴とする請求項1記
    載のDNA固定化法。
  3. 【請求項3】 使用されるDNAポリメラーゼが、T4
    DNAポリメラーゼ、大腸菌由来DNAポリメラーゼ
    I、大腸菌由来DNAポリメラーゼI クレノウフラグ
    メント、Taq DNAポリメラーゼ及びPfu DN
    Aポリメラーゼからなる群より選択される1以上のDN
    Aポリメラーゼであることを特徴とする請求項2記載の
    DNA固定化法。
  4. 【請求項4】 使用されるDNAリガーゼが、T4 D
    NAリガーゼ、大腸菌由来DNAリガーゼ及びTaq
    DNAリガーゼからなる群より選択される1以上のDN
    Aリガーゼであることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載のDNA固定化法。
  5. 【請求項5】 使用されるDNAポリメラーゼとDNA
    リガーゼの濃度が反応液1mlあたり、20〜2000
    U:200〜50000Uの比率であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載のDNA固定化
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のD
    NA固定化法により調製されたDNAマイクロビーズア
    レイ。
JP2002146394A 2001-05-31 2002-05-21 Dna固定化法 Pending JP2003047485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002146394A JP2003047485A (ja) 2001-05-31 2002-05-21 Dna固定化法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001164846 2001-05-31
JP2001-164846 2001-05-31
JP2002146394A JP2003047485A (ja) 2001-05-31 2002-05-21 Dna固定化法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003047485A true JP2003047485A (ja) 2003-02-18

Family

ID=26616101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002146394A Pending JP2003047485A (ja) 2001-05-31 2002-05-21 Dna固定化法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003047485A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3615690B1 (en) Compositions and methods for improving sample identification in indexed nucleic acid libraries
US9879312B2 (en) Selective enrichment of nucleic acids
EP3377625B1 (en) Method for controlled dna fragmentation
RU2736351C2 (ru) Способы дискретной амплификации полного генома
JP5453132B2 (ja) ハイスループット核酸分析のためのビーズ
EP3129505B1 (en) Methods for clonal replication and amplification of nucleic acid molecules for genomic and therapeutic applications
JP2004512843A (ja) 核酸の増幅および任意のキャラクタリゼーションの方法
CA3176503A1 (en) Polynucleotide enrichment using crispr-cas systems
JP2010011872A (ja) 核酸の断片化、標識および固定化の方法
JP2003521252A (ja) ユニバーサルプライミングを用いる核酸検出方法
JPH02268683A (ja) 単一プライマーを用いる核酸の増幅
JP2022527725A (ja) 部位特異的核酸を用いた核酸濃縮と続いての捕捉方法
JP4669614B2 (ja) 多型dnaフラグメントおよびその使用
US11136576B2 (en) Method for controlled DNA fragmentation
KR20230124636A (ko) 멀티플렉스 반응에서 표적 서열의 고 감응성 검출을위한 조성물 및 방법
JP2003047485A (ja) Dna固定化法
US20030044827A1 (en) Method for immobilizing DNA
US20240124921A1 (en) Detection of analytes using targeted epigenetic assays, proximity-induced tagmentation, strand invasion, restriction, or ligation
RU2790295C2 (ru) Сложные комплексы связанной на поверхности транспосомы
CN117881796A (zh) 使用靶向表观遗传测定、邻近诱导标签化、链侵入、限制或连接来检测分析物