JP2003045296A - 液圧操作装置 - Google Patents

液圧操作装置

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JP2003045296A
JP2003045296A JP2001235001A JP2001235001A JP2003045296A JP 2003045296 A JP2003045296 A JP 2003045296A JP 2001235001 A JP2001235001 A JP 2001235001A JP 2001235001 A JP2001235001 A JP 2001235001A JP 2003045296 A JP2003045296 A JP 2003045296A
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liquid
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Tsutomu Tanaka
田中  勉
Yoshitada Kobayashi
義賢 小林
Fumio Nakajima
文雄 中嶋
Masaharu Shimizu
正治 清水
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の液圧操作装置においては、主操作弁部と
パイロット弁部を別々のケースに収納しているため、液
圧操作装置全体としての容積が大きくなり、またケース
の加工が面倒でコストも高くなるという問題点があっ
た。また、開路用ソレノイド、または閉路用ソレノイド
で直接切換弁を押すのでソレノイドに大きなストローク
が必要であり、大型のソレノイドを用いなければなら
ず、容積の増大と共に動作信頼性が低いという問題点が
あった。 【解決手段】排液弁24、給液弁23、開路用作動弁1
17、閉路用作動弁119を1つのケース113内に配
置することにより、ケースを1つとし、これらの弁をケ
ース113内でほぼ同一の動作軸上に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガス絶縁遮
断器の可動側電極に対して開閉動作を行うための駆動力
を与える駆動源として使用される液圧操作装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電力需要が増大傾向にある近年、送電系
統の大容量化並びに超々高圧化が着々と進んでおり、こ
れに伴って送電系統に採用される遮断器としてはSF6
ガス絶縁によるガス絶縁遮断器が主流を占めるようにな
ってきている。ところで、ガス絶縁遮断器の開閉動作を
行う場合の駆動源としては流体を利用した操作装置が広
く知られている。このうち、気体(圧縮空気)を駆動源
とした操作装置では、送電系統の大容量化や超々高電圧
化に伴って駆動力が著しく大きくなるため、空気シリン
ダや空気タンクなどの設備も大型化する傾向にある。ま
た、操作時の給排気音も大きいので、消音装置が必要と
なり、設備が複雑化し、高価となる。
【0003】これに対して駆動源として気体ではなく液
体を使用した操作装置、いわゆる液圧操作装置は次のよ
うな利点を有している。まず、液体は気体に比べて高圧
・大出力化が容易であるため、より大容量の遮断器への
適用が可能となり、一方同じ容量のものであれば装置の
小型化が図れる。また、操作時の給排気音が発生しない
ため操作時の騒音を著しく軽減させることができ、消音
装置なども必要無く、安価に製作できる。さらに、液体
の非圧縮性により応答性に優れている。以上のような液
圧操作装置は、大容量化並びに超々高圧化した遮断器に
対する駆動源としてさらに有望視されており、いっそう
の性能向上が要求されている。
【0004】この様な液圧操作装置の従来の例を、図6
を参照して以下に説明する。図6は従来の液圧操作装置
の構成例を示している。図6に示すように、遮断器の開
閉部1は固定電極2と可動電極3とから構成され、可動
電極3が液圧操作装置4の駆動部5に接続されている。
液圧操作装置4の駆動部5は駆動シリンダ6とその内部
に摺動可能に挿入された駆動ピストン7、及びこの駆動
ピストン7と遮断器側の可動電極3とを連結する駆動ロ
ッド8から構成される。
【0005】駆動シリンダ6内の空間には、駆動ピスト
ン7を可動する隔壁として駆動ロッド8側(可動電極3
側)とその反対側に、第1の液室9と第2の液室10と
がそれぞれ形成されている。第2の液室10には液圧制
御部11が接続されている。液圧制御部11は第2の液
室10における作動液(圧力流体)の供給と排出とを選
択的に行って液室10内の液圧を制御する手段である。
この液圧制御部11には作動液の給排を制御する主操作
弁部12と、この主操作弁を駆動するための切換弁とし
て構成されるパイロット弁部13が設けられている。こ
の切換弁はソレノイド等で駆動される。なお、この液圧
操作部11と第1の液室9との間は流路14によって接
続されている。第1の液室9には第1の液室9に対し高
圧液を常時作用させるアキュムレータ15(蓄圧装置)
が高圧流路16を介して接続されている。また、駆動ピ
ストン7の動作時に排出された作動液は低圧タンク17
へ回収され、液圧ポンプ18により高圧化され再びアキ
ュムレータ15に供給される。
【0006】主操作弁部12としては特開平11−35
3983号に記載されているような構造が考えられる。
即ち、主操作弁部12は駆動部5の第2の液室10に対
して圧力流体の供給と排出を選択的に行う制御ポート1
9とアキュムレータ15からの常時高圧液を供給する給
液ポート20と、低圧流路21を介して低圧タンク17
に連通している排液ポート22を備えている。また、制
御ポート19と給液ポート20の間を開閉するための給
液弁23と、制御ポート19と排液ポート22との間を
開閉するための排液弁24が設けられ、この給液弁23
と排液弁24は、同一動作軸上に設けられている。給液
弁23の排液弁24と対向する端部にはヘッド部25が
形成されており、このヘッド部25が排液弁24に設け
られた凹部26内を摺動可能になっている。給液弁23
のヘッド部25には摺動抵抗の低減のためガイドリング
27が設けられている。
【0007】更に、給液弁23のヘッド部25と排液弁
24の背部には、パイロット弁部13から連通している
操作制御ポート28にばね室29が設けられており、こ
のばね室29の内部に、定常時に排液弁24を閉じるた
めのばね30が収納されている。そして、このばね室2
9に対して圧液を供給または排出することにより、給液
弁23または排液弁24が各々独立して開閉駆動される
ようになっている。また、給液弁23の背部にもばね室
31が設けられており、このばね室31の内部に、定常
時に給液弁23を閉じるためのばね32が収納されてい
る。そして、このばね室31の圧液が給液弁23の動作
の際の妨げにならないように、給液弁23には、シート
部33を介してばね室31と制御ポート19とを連通す
る流路34が形成されている。
【0008】また、パイロット弁部13は排液弁24の
背部に対して圧力流体の供給と排出を選択的に行う操作
制御ポート28とアキュムレータ15からの常時高圧液
を供給する操作給液ポート35と、低圧流路21を介し
て低圧タンク17に連通している操作排液ポート36を
備えている。また、操作制御ポート28と操作給液ポー
ト35の間または、操作制御ポート28と操作排液ポー
ト36の間を開閉するための切換弁37が設けられてい
る。この切換弁37はバルブブロック38、39により
摺動ガイドされ、且つバルブブロック38、39の角部
に切換弁37が接することにより、各ポート間の開閉の
切換を行うようになっている。切換弁37に隣接して開
路用ソレノイド40及び閉路用ソレノイド41が設けら
れており、ソレノイドが動作指令を受けて励磁される
と、各々の可動片42が動作し、切換弁37が動作する
ように構成されている。
【0009】このように構成された従来の液圧操作装置
は次のように作動する。即ち、開路用ソレノイド40が
励磁されると切換弁37が動作し、パイロット弁部13
の操作制御ポート28と操作給液ポート35の間が閉
じ、操作制御ポート28と操作排液ポート36の間が開
く。すると閉路状態時に高圧であった主操作弁部12の
排液弁24の背部のばね室29の圧液がパイロット弁部
13を通って低圧タンク17へ排出されるため、ばね室
29の圧力が低下する。これにより高圧である制御ポー
ト19との圧力差で排液弁24が動作し、制御ポート1
9と排液ポート22が連通するため、駆動シリンダ6の
第2の液室10の圧力が低下し、駆動ピストン7が動作
し、可動電極3が開路動作を行う。また、排液弁24は
動作終了後、前後の圧力がバランスするため、ばね力に
より移動し、排液ポート22と制御ポート19の間を閉
じる。
【0010】一方、閉路動作では閉路用ソレノイド41
が励磁されると切換弁37が動作し、パイロット弁部1
3の操作制御ポート28と操作給液ポート35の間が開
き、操作制御ポート28と操作排液ポート36の間が閉
じる。すると開路状態時に低圧であった主操作弁部12
の排液弁24の背部のばね室19に、圧液がパイロット
弁部13を通って供給されるため、ばね室29の圧力が
上昇する。この圧液により、給液弁23のヘッド部25
が押され、給液弁23が動作し、制御ポート19と給液
ポート20が連通するため、駆動シリンダ6の第2の液
室10の圧力が上昇し、駆動ピストン7が動作し可動電
極3が閉路動作を行う。この時給液弁部23は、ヘッド
部25、シート部33は一体の如く動作する。また、給
液弁23は動作終了後、前後の圧力がバランスするた
め、ばね力により移動し、給液ポート20と制御ポート
19の間を閉じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の液圧操作
装置においては、主操作弁部12とパイロット弁部13
とを別々のケースに収納しているため、液圧操作装置全
体としての容積が大きく、またケースの加工が面倒でコ
ストも高くなるという問題があった。また、開路用ソレ
ノイド40、または閉路用ソレノイド41で直接切換弁
37を押すのでソレノイドに大きなストロークが必要で
あり、大型のソレノイドを用いなければならず、容積が
大きくなると共に動作の信頼性が低くなる可能性があっ
た。本発明はかかる従来の課題に対処してなされたもの
であり、コンパクトで安価で且つ動作信頼性の高い液圧
操作装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液圧操作装置においては、請求項1記載の
発明では、高圧化した液体を蓄えるアキュムレータと、
このアキュムレータから供給される作動流体によって動
作する駆動部と、前記作動流体を前記駆動部に供給及び
排出を選択的に行い、前記駆動部の動作を制御する液圧
制御部とを備えた液圧操作装置において、前記液圧制御
部は、前記駆動部に対し圧力流体の供給と排出を選択的
に行う制御ポートと、前記アキュムレータと連通する給
液ポートと、低圧室と連通する排液ポートと、前記制御
ポートと前記排液ポートとの間を開閉するための排液弁
と、前記制御ポートと前記給液ポートとの間を開閉する
給液弁と、前記排液弁を開く方向へ動作させると共に、
前記給液弁を閉じる方向へ動作させるために操作用の圧
力流体を排出する開路用作動弁と、前記排液弁を閉じる
方向へ動作させると共に、前記給液弁を開く方向へ動作
させるために操作用の圧力流体を排出する閉路用作動弁
を有し、前記給液弁と排液弁はそれぞれ円筒形状をして
いると共に、互いに対向して配置され、前記給液弁と排
液弁内部を摺動可能にシャフトが設けられ、前記給液弁
と閉路用作動弁とにより閉路用パイロット室が構成さ
れ、前記排液弁と開路用作動弁とにより開路用パイロッ
ト室が構成され、前記閉路用パイロット室、開路用パイ
ロット室共にそれぞれ前記給液ポートと連通しており、
前記シャフトの両端にそれぞれ前記閉路用パイロット室
と給液ポートの間、前記開路用パイロット室と給液ポー
トの間を開閉するシート部を設けたことを特徴とする。
【0013】上記構成の液圧操作装置によれば、シャフ
トを設け、排液弁及び給液弁とシャフトが摺動可能な構
造とすることで、給液弁と排液弁のストロークを大きく
することができると共に給液弁、排液弁の動作速度を速
くすることができる。
【0014】請求項2記載の発明では、前記請求項1記
載の液圧操作装置において、特に、前記排液弁には径の
異なる2つの段部をもつ穴部が設けられ、前記給液弁に
は径の異なる2つの段部を持つ軸部が設けられ、前記排
液弁の穴部と前記給液弁の軸部がそれぞれ摺動可能にな
っており、前記排液弁の段付き穴部と給液弁の段付き軸
部により形成される液室を常に前記排液ポートと連通し
たことを特徴とするものである。
【0015】上記構成の液圧操作装置によれば、閉路動
作後に給液弁をシート部との隙間を最小にする位置へ復
帰させることができ、次の開路動作時の液圧低下を最小
限に抑えることができる。
【0016】請求項3記載の発明では、前記請求項1ま
たは2記載の液圧操作装置において、特に、前記シャフ
トの両端のシート部の少なくとも一方にスプール部を設
けたことを特徴とするものである。上記構成の液圧操作
装置によれば、シャフトのシート部にスプールを設ける
ことで、動作を安定させることができる。
【0017】請求項4記載の発明では、前記請求項3記
載の液圧操作装置において、特に、前記シャフトに設け
たスプール部において、排液弁側のスプールの長さを給
液弁側より長くしたことを特徴とするものである。
【0018】上記構成の液圧操作装置によれば、排液弁
側のスプールの長さを給液弁側より長くすることで、開
路用作動弁が開いた時スプール部が早く抜け、閉路用パ
イロット室に圧力流体の供給を多くでき、開路動作を速
くすることができる。また、閉路動作後にはやく排液弁
側のスプールが排液弁シート部に復帰するため、次の開
路動作に対する応答が速くなる。
【0019】請求項5記載の発明では、前記請求項1乃
至4記載の液圧操作装置において、特に、前記シャフト
両端に設けられたそれぞれのシート部において、シート
部の両側を連通するように絞り流路を設けたことを特徴
とするものである。
【0020】上記構成の液圧操作装置によれば、シャフ
ト内に高圧流体の絞り流路を設けることで、作動弁への
圧力流体の供給が容易に行え、装置をコンパクト化する
ことができる。
【0021】請求項6記載の発明では、前記請求項5記
載の液圧操作装置において、特に、前記排液弁側の絞り
流路の流路面積が、前記給液弁側の絞り流路の流路面積
より小さいことを特徴とするものである。
【0022】上記構成の液圧操作装置によれば、排液弁
側の絞り流路面積が給液弁側の絞り流路面積に比べて小
さいために、開路用作動弁が開いたとき、圧力流体の供
給が遅く、圧力降下が大きい。よって、閉路動作に比べ
て開路動作を速くすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液圧操作装置
の第1の実施の形態を図1乃至図5に基づき説明する。
なお、図6に示した従来例と同一部分には同一符号を付
し、説明を省略する。
【0024】図1に示すように、液圧制御部11は駆動
部5の第2の液室10に対して圧力流体の供給と排出を
選択的に行う制御ポート19と、アキュムレータ15か
らの常時高圧液を供給する給液ポート20と、流路21
を介して低圧タンク17に連通している排液ポート22
とを備えている。また、制御ポート19と給液ポート2
0の間を開閉するための給液弁107と、制御ポート1
9と排液ポート22との間を開閉するための排液弁10
8と、排液弁108、給液弁107と摺動可能なシャフ
ト103が設けられている。また、シャフト103を貫
通する液道104が設けられており、その端部には絞り
流路105,106が施してある。ここで、絞り流路面
積は開路用作動弁117側の絞り流路105の面積の方
が小さい。液道104には、液道104と給液弁107
内部を連通する穴109、給液弁107の内外部を連通
する穴110を介して給液ポート20から常時高圧流体
が供給される。排液弁108はケース113内を摺動可
能になっており、ケース113に設けられたシート部1
14と開離または当接することで、制御ポート19と排
液ポート22の間を開閉するようになっている。給液弁
107はケース113内を摺動可能になっており、ケー
ス113に設けられたシート部115と開離または当接
することで、制御ポート19と給液ポート20の間を開
閉するようになっている。
【0025】また、排液弁108の摺動部側の開口部の
内周面を、摺動可能に支持するカバー116に開路用作
動弁117が設けられており、排液弁108とシャフト
103と開路用作動弁117により形成される開路用パ
イロット室118には、シャフト103内の液道104
及び絞り流路105を介して給液ポート20より常時高
圧流体が供給される。また、給液弁107の摺動部側の
開口部の内周面及びシャフト103の外周面を、摺動可
能に支持するカバー101に閉路用作動弁119が設け
られており、給液弁107と閉路用作動弁119とシャ
フト103により形成される閉路用パイロット室120
には、シャフト103内の液道104及び絞り流路10
6を介して給液ポート20より常時高圧流体が供給され
る。また、シャフト103の排液弁108側の端部に
は、排液弁108に設けられたシート部144と開離ま
たは当接することで、開路用パイロット室118と液道
104の連通を絞り流路105を介さず直接あるいは、
絞り流路105を介して行うためのシート部140が設
けられている。一方、シャフト103の給液弁107側
の端部には、給液弁107に設けられたシート部145
と開離または当接することで、閉路用パイロット室12
0と液道104の連通を絞り流路106を介さず直接あ
るいは、絞り流路106を介して行うためのシート部1
41が設けられている。
【0026】また、シャフト103の両端部に設けられ
たシート部140、141にはそれぞれスプール部14
2、143が設けられ、排液弁側のスプール142の方
が給液弁側のスプール143よりも長くなっている。ま
た、給液弁107と排液弁108は、径の異なる2つの
摺動部180、181により摺動可能となっており、2
つの摺動部は、摺動部181の径が摺動部180の径よ
りも大きくなっている。また、2つの摺動部180、1
81の間は、排液弁108に設けられた穴182によ
り、排液ポート22に連通し、常に低圧の状態となって
いる。また、排液弁108端面とカバー116の間及
び、給液弁107端面とカバー101の間にはそれぞれ
制御ポート19と連通する液室121及び液室122が
設けてある。
【0027】開路用作動弁117及び閉路用作動弁11
9は、それぞれ、ばね123,124により常にシール
方向に付勢されている。開路用作動弁117及び閉路用
作動弁119の外側にはそれぞれ、ロッド125,12
6が設けられており、さらにその外側には、それぞれ下
部をピン127,128により回転可能に固定された棒
状のレバー129,130を配置し、ピン127,12
8とは反対側方向に、レバー129,130と当接する
ようにそれぞれ、開路用ソレノイド40、閉路用ソレノ
イド41を配置している。
【0028】このように構成された本発明による液圧操
作装置におていは、開路動作では、図1→図2→図3に
示すような順に動作する。即ち開路用ソレノイド40が
励磁されるとレバー129を介してロッド125が動作
し、開路用作動弁117が開き、開路用パイロット室1
18の流体が低圧タンク17へ排出される。開路用パイ
ロット室118には高圧流体が供給されるが、絞り流路
105を介しているため、流体の供給より排出の方が速
いので、液室118の圧力は降下する。これにより圧力
バランスが変り、給液弁107と、排液弁108とシャ
フト103は一体となって左へ動作する。給液弁107
は、ケース113に設けられたシート部115と当接す
る位置まで移動し、液圧によりその状態を保持する。な
お、給液弁107は、動作前、2つの摺動部180,1
81の間が低圧状態であることにより、シート部115
と当接する方向に付勢されているため、給液弁107と
ケース113のシート部115の隙間は最少となってお
り、一連の動作による圧力の低下を最少とすることがで
きる。
【0029】給液弁107がシート部115に当接した
後も排液弁108とシャフト103は圧力差により一体
のまま更に左へ移動する。そして、スプール部143が
給液弁107のシート部145を抜けると、閉路用パイ
ロット室120に給液ポート20からの高圧液が絞り1
06を介さずに供給されるため、排液弁108とシャフ
ト103の動作が高速となる。排液弁108が完全に開
き、制御ポート19と排液ポート22が連通すること
で、駆動シリンダ6の第2の液室10の圧力が低下し、
駆動ピストン7が動作し可動電極3が開路動作を行う。
動作終了後、開路用ソレノイド40の励磁信号が切れる
と、ばね123により開路用作動弁117は閉じ、液室
118の圧力は高圧になる。これにより、排液弁108
は圧力差で右へ動作し、シャフト103を押しながらシ
ート部141が給液弁107と当接するところまで移動
し止まる。これにより、排液弁108とケース113の
シート部114との間隔を小さくできるので、次の閉路
動作時に動作遅れを生じず、圧力の低下も最小限にでき
る。
【0030】一方、閉路動作では、図3→図4→図1に
示すような順に動作する。即ち閉路用ソレノイド41が
励磁されるとレバー130を介してロッド126が動作
し、閉路用作動弁119が開き、閉路用パイロット室1
20の流体が低圧タンク17へ排出される。液室120
には高圧流体が供給されるが、絞り流路106を介して
いるため、流体の供給より排出の方が速いので、液室1
20の圧力は降下する。これにより圧力バランスが変
り、給液弁107と排液弁108とシャフト103が一
体となって右へ動作する。排液弁108は液室118の
圧力により、右へ動き、制御ポート19と排液ポート2
2の間のシート部114を閉じる位置まで移動し、液圧
によりその状態を保持する。なお、排液弁108は動作
前、閉路用パイロット室118の圧力により右方向へ付
勢されているため、排液弁108とケース113のシー
ト部114の隙間は最少となっており、一連の動作によ
る圧力の低下を最少とすることができる。
【0031】排液弁108がシート部114に当接後
も、給液弁107とシャフト103は圧力差により一体
のまま更に右へ移動する。そして、スプール部142が
排液弁108のシート部144を抜けると開路用パイロ
ット室118に給液ポート20からの高圧液が絞り10
5を介さずに供給されるため、給液弁107とシャフト
103の動作が高速になる。給液弁107が完全に開
き、制御ポート19と給液ポート20が連通すること
で、駆動シリンダ6の第2の液室10の圧力が上昇し、
駆動ピストン7が動作し可動電極3が閉路動作を行う。
【0032】動作終了後、閉路用ソレノイド41の励磁
信号が切れ、ばね124により閉路用作動弁119は閉
じ、液室120の圧力が高圧になると、給液弁107は
摺動部180、181の径の差による受圧面積差で左へ
動作し、シャフト103を押しながらシート部140が
排液弁108に当接するところまで移動し止まる。これ
により、給液弁107とケース113のシート部115
との間隔を小さくできるので、次の開路動作時に動作遅
れを生じず、圧力の低下も最小限にできる。また、スプ
ール部142が排液弁108のシート部144に入れ
ば、次の開路動作を行うことが可能となる。
【0033】本実施の形態によれば、排液弁108、給
液弁107、開路用作動弁117、閉路用作動弁119
を1つのケース113内に配置することにより、複雑な
加工を要するケースを1つとすることができ、コンパク
ト化とコストの低減が可能になる。特に、この実施の形
態のように、排液弁108、給液弁107、開路用作動
弁117、閉路用作動弁119をケース113内にほぼ
同一の動作軸上に配置することにより、ケース113の
構造を簡素化でき、複雑な加工を最小限にし、コストの
低減が可能になる。
【0034】また、シャフト103を設け、排液弁10
8及び給液弁107とシャフト103が摺動可能な構造
とすることで、給液弁107と排液弁108のストロー
クを大きくし、動作速度を早くすることができる。ま
た、閉路動作後には給液弁107と排液弁108の摺動
部180、181の径の差により、給液弁107とケー
ス113のシート部115との隙間を最小にする位置へ
給液弁107を復帰させることができ、液圧の低下を最
小限に抑えることができ、開路動作の応答性を向上する
ことができる。
【0035】また、シャフト103の両端のシート部1
40、141にスプール部142、143を設けること
で、給液弁107、排液弁108、シャフト103の動
作を安定させることができる。
【0036】また、スプール部143に比べてスプール
部142の長さを長くしたことで、開路動作では、スプ
ールが早く抜けることにより、排液弁を早く動作させる
ことができると共に、閉路動作後にはスプール部142
が早く排液弁シート部144に入るので、次の開路動作
に対する応答を速くすることができる。
【0037】また、シャフト103内に絞り流路10
5、106を設けることで、開路用作動弁117及び閉
路用作動弁119への圧力流体の供給が容易に行え、装
置をコンパクト化することができる。
【0038】また、絞り流路106に比べて、絞り流路
105の流路面積を小さくしたことで、開路用パイロッ
ト室118への圧力流体の供給が閉路用パイロット室1
20への供給よりも少なく、圧力降下が大きい。よっ
て、閉路動作に比べて、開路動作を速くすることができ
る。このように、絞り流路105,106の面積を変え
ることで、開路、閉路の動作時間を変えることができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液圧操作
装置においては、排液弁、給液弁、開路用作動弁、閉路
用作動弁を1つのケース内に配置することにより、複雑
な加工を要するケースを1つとすることができ、コンパ
クト化とコストの低減が可能になる。特にこれらの弁を
ケース内にほぼ同一の動作軸上に配置することによりケ
ースの構造を簡素化でき、複雑な加工を最小限にし、コ
ストの低減が可能になる。
【0040】よって本発明によればコンパクトで安価で
且つ動作信頼性の高い液圧操作装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による液圧操作装置
の遮断器の閉路状態における構成を示す断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による液圧操作装置
の遮断器の開路途中における構成を示す断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態による液圧操作装置
の遮断器の開路状態における構成を示す断面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態による液圧操作装置
の遮断器の閉路途中における構成を示す断面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態による液圧制御部の
構成を示す断面図。
【図6】従来の液圧操作装置の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1…開閉部、2…固定電極、3…可動電極、4…液圧操
作装置、5…駆動部、11…液圧制御部、15…アキュ
ムレータ、19…制御ポート、20…給液ポート、22
…排液ポート、40…開路用ソレノイド、41…閉路用
ソレノイド、103…シャフト、107…給液弁、10
8…排液弁、113…ケース、114…シート部、11
5…シート部、117…開路用作動弁、118…開路用
パイロット室、119…閉路用作動弁、120…閉路用
パイロット室、140…シート部、141…シート部、
142…スプール部、143…スプール部、144…シ
ート部、145…シート部、180…摺動部、181…
摺動部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 文雄 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 清水 正治 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 Fターム(参考) 5G028 AA08 BB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧化した液体を蓄えるアキュムレータ
    と、このアキュムレータから供給される作動流体によっ
    て動作する駆動部と、前記作動流体を前記駆動部に供給
    及び排出を選択的に行い、前記駆動部の動作を制御する
    液圧制御部とを備えた液圧操作装置において、 前記液圧制御部は、前記駆動部に対し圧力流体の供給と
    排出を選択的に行う制御ポートと、前記アキュムレータ
    と連通する給液ポートと、低圧室と連通する排液ポート
    と、前記制御ポートと前記排液ポートとの間を開閉する
    ための排液弁と、前記制御ポートと前記給液ポートとの
    間を開閉する給液弁と、前記排液弁を開く方向へ動作さ
    せると共に、前記給液弁を閉じる方向へ動作させるため
    に操作用の圧力流体を排出する開路用作動弁と、前記排
    液弁を閉じる方向へ動作させると共に、前記給液弁を開
    く方向へ動作させるために操作用の圧力流体を排出する
    閉路用作動弁を有し、前記給液弁と排液弁はそれぞれ円
    筒形状をしていると共に、互いに対向して配置され、前
    記給液弁および排液弁内部と摺動可能なシャフトが設け
    られ、前記給液弁と閉路用作動弁とにより閉路用パイロ
    ット室が構成され、前記排液弁と開路用作動弁とにより
    開路用パイロット室が構成され、前記閉路用パイロット
    室、開路用パイロット室共にそれぞれ前記給液ポートと
    連通しており、前記シャフトの両端にそれぞれ前記閉路
    用パイロット室と給液ポートの間、前記開路用パイロッ
    ト室と給液ポートの間を開閉するシート部を設けている
    ことを特徴とする液圧操作装置。
  2. 【請求項2】 前記排液弁には径の異なる2つの段部を
    もつ穴部が設けられ、前記給液弁には径の異なる2つの
    段部を持つ軸部が設けられ、前記排液弁の穴部と前記給
    液弁の軸部がそれぞれ摺動可能になっており、前記排液
    弁の段付き穴部と給液弁の段付き軸部により形成される
    液室を常に前記排液ポートと連通したことを特徴とする
    請求項1記載の液圧操作装置。
  3. 【請求項3】 前記シャフトの両端のシート部の少なく
    とも一方にスプール部を設けたことを特徴とする請求項
    1または2記載の液圧操作装置。
  4. 【請求項4】 前記シャフトに設けたスプール部におい
    て、排液弁側のスプールの長さを給液弁側より長くした
    ことを特徴とする請求項3記載の液圧操作装置。
  5. 【請求項5】 前記シャフト両端に設けられたそれぞれ
    のシート部において、シート部の両側を連通するように
    絞り流路を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1つに記載の液圧操作装置。
  6. 【請求項6】 前記シャフトに設けられた絞り流路にお
    いて、前記排液弁側の絞り流路の流路面積が前記給液弁
    側の絞り流路の流路面積より小さいことを特徴とする請
    求項5記載の液圧操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022264442A1 (ja) * 2021-06-15 2022-12-22 株式会社東芝 限流装置

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WO2022264442A1 (ja) * 2021-06-15 2022-12-22 株式会社東芝 限流装置

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