【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカセッ
トの種類や用途を識別するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、デジタルビデオカセット(DV
C)等の磁気テープカセットには、IDボードと呼ばれ
る薄型電気回路基板が内蔵されている。
【0003】図6に、DVCの分解斜視図を示す。磁気
テープカセット50は、平板に周壁が立設された形状
の、上カセットハーフ52と下カセットハーフ53とを
備え、下カセットハーフ53内には、磁気テープ80を
巻回した一対のテープリール51が回動自在に支持され
る。
【0004】下カセットハーフ53における前端側(図
中手前側)の開口部54の両側には、テープガイド55
が設けられている。各テープガイド55は、一方のテー
プリール51から送出されて他方のテープリール51に
巻き取られる磁気テープ80を案内し、磁気テープ80
を開口部54における所定の位置で通過させる。また、
上カセットハーフ52には、下カセットハーフ53の開
口部54に張架される磁気テープ80を覆うアウターリ
ッド56、トップリッド57及びインナーリッド58が
それぞれ、開閉自在に取り付けられる。
【0005】そして、下カセットハーフ53の後端側の
一方のコーナー部には、磁気テープ80の種類や用途等
を識別するための部品であるIDボード60が、周壁に
対して平行に組み付けられる。場合によっては、記録内
容の管理情報等を格納するための集積回路(IC)を実
装した、ICボードとも呼ばれるIDボードが組み付け
られることもある。
【0006】図7に、下カセットハーフ53におけるI
Dボード60の組付構造の拡大図を示す。IDボード6
0は、略L字状に形成された基板60aを有している。
基板60aの裏面(図中奥側の面)には、矩形状の電気
接点(メッキ端子)61a〜61dが設けられている。
一方、基板60aの表面(図中手前側の面)には、チッ
プ抵抗器63a,63bが設けられている。基板60a
にはスルーホール62が設けられており、基板60a裏
面の接点61a〜61dと基板60a表面のチップ抵抗
器63a,63bとがプリント配線64を介して電気接
続されている。
【0007】下カセットハーフ53の後端壁の、内面側
に隣接する位置にIDボード収容スペースが形成されて
いる。また後端壁には、IDボード60裏面の接点61
a〜61dに対応して、桟で区画された開口53aが設
けられており、IDボード60をIDボード収容スペー
スに組み付けた際には、各開口53aからそれぞれの接
点61a〜61dが外部に露呈する。
【0008】IDボード60を組み付けた磁気テープカ
セットを、記録再生装置等の図示しないハード装置に装
填した際には、ハード装置側の端子がIDボード60裏
面の接点61a〜61dに接触し、所定の2接点間の抵
抗値を読み取る。ハード装置は、これらの抵抗値を基に
磁気テープの種類や用途(例えば民生用、業務用など)
を識別する。なお図示しないが、ICボードを組み付け
た磁気テープカセットを、ハード装置に装填した際に
も、ハード装置側の端子がICボード裏面の接点に接触
して、所定の情報がハード装置に提供される。
【0009】また、図示しないが、接点を有しない一般
にダミーボードと呼ばれる樹脂基板が磁気テープカセッ
トに組み込まれることもある。磁気テープの種類や用途
をハード装置側で識別する必要がない磁気テープカセッ
トには、このようなダミーボードが組み込まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】例えばDVCは、従来
通りの映像記録という用途のほかに、データストレージ
にも用途を拡大しつつある。今後は、外観が同様の、映
像記録用のDVCとデータストレージ用のDVCとが混
在することが予測される。外観が同様であるため、ユー
ザーが、映像記録用のDVCをデータストレージ用のハ
ード装置に装填してしまったり、データストレージ用の
DVCを映像記録再生用のハード装置に装填してしまう
惧れがある。そのような誤装填時に、ハード装置がその
ことを検知して、ハード装置自身がカセットをオートエ
ジェクトするなどしてカセットを駆動しなければ便利で
ある。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、異なる用途の磁気テープカセッ
トをハード装置側で識別可能とすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ハード
装置によってその磁気テープカセットがデータストレー
ジ用か否かを識別するための基板を搭載したことを特徴
とする磁気テープカセットによって達成される。また、
本発明の目的は、磁気テープカセットに搭載された所定
の基板をハード装置側で検知することで、その磁気テー
プカセットがデータストレージ用のものか否かを識別す
る磁気テープカセット識別方法によって達成される。前
記基板の形態は限定されないが、メモリ素子を備えた非
接触型のもの(メモリーボード)や、表面に導電性樹脂
層を有する接触型のものを例示でき、それら両方を磁気
テープカセットが備えていることが好ましい。表面に導
電性樹脂層を有する樹脂基板を採用する場合、導電性樹
脂層中に混入する導電性物質の種類や量をコントロール
することで、導電性(抵抗値)を規定することが考えら
れる。このような樹脂基板は、IC等の破損しやすいも
のが設けられていないので、取り扱いが容易である。例
えば、従来ダミーボードを供給するのに用いていたボー
ルフィーダ等の製造装置を、そのまま用いることも可能
である。
【0013】上記のような基板を搭載するとともに、磁
気テープカセットのケースに(例えば下カセットハーフ
に)、その磁気テープカセットがデータストレージ用か
否かを識別するための所定個数の孔又は凹部が設けられ
ていることが好ましい。磁気テープカセットをハード装
置に装填した際に、ハード装置に備えられたピンを磁気
テープカセットの所定箇所に向けて押し当てるようにす
る。そして、そこに孔又は凹部が設けられていることに
よりピンが所定深さ差し込まれるかどうかで、その磁気
テープカセットがデータストレージ用のものか否かを識
別することができる。又、IDボード及びメモリーボー
ドでの識別のみでは、カセットを目視で識別できない
が、識別用の孔をハーフに設けることで、目視でも識別
可能となる。孔又は凹部を、磁気テープカセットのケー
スの、メモリーボードが搭載される箇所の付近に設ける
ことが好ましい。ハード装置のピンが孔又は凹部に差し
込まれることで、磁気テープカセットがハード装置内で
正しい位置に保持される。その際、孔又は凹部の付近に
メモリーボードが搭載されていれば、ハード装置に対す
るメモリーボードの位置決めが極めて正確になされる。
メモリーボードには、非接触で(例えば無線通信で)メ
モリ素子に対する記録の読み書きがなされるので、メモ
リーボードの位置決めを正確に行うことは、メモリ素子
への記録の読み書きを正確に行う上で、重要である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照しながら詳細に説明する。なお、既に説明した
部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付す
ことにより、説明を簡略化或いは省略する。図1に示す
磁気テープカセット(ここではDVC)10は、上カセ
ットハーフ52と下カセットハーフ13とを組み合わせ
てなるケース内に、磁気テープを巻回した一対のテープ
リール51を回動自在に収納してなる。
【0015】下カセットハーフ13の後端壁16の一方
のコーナー部には、識別領域11が設けられている。後
端壁16の識別領域11の内面側には、樹脂基板20が
収納されている。本実施形態における識別領域11は、
開口11a,11dと、凹部11b,11cとを含んで
いる。開口11a,11dからは、樹脂基板20が露呈
しているが、凹部11b,11cの箇所では樹脂基板2
0が露呈していない。
【0016】図7に示したような従来の磁気テープカセ
ットにおける下カセットハーフの4個の開口53aは、
下カセットハーフ成形時に型内でスライドコアを所定量
突出させることで形成されていた。図1に示すような識
別領域11における開口11a,11dと凹部11b,
11cとは、例えば、下カセットハーフ13成形時に従
来のものとは異なるスライドコアを使用したり、スライ
ドコアの突出量を適宜コントロールしたりすることで形
成できる。
【0017】例えば、このDVC10を図示しない映像
用記録再生装置に装填した際には、記録再生装置に備え
られた4本の端子が、識別領域11に押し当てられる。
4本の端子のうち、2本の端子が樹脂基板20に接して
抵抗値を読み取ることで、このDVC10がデータスト
レージ用であることを識別する。すると記録再生装置
は、このDVC10をオートエジェクトする。このよう
な樹脂基板20を映像記録用のDVCに搭載して、その
DVCをデータストレージ用のハード装置に誤装填した
際に、ハード装置側でそのことを検知してオートエジェ
クトするようにしてもよい。
【0018】本実施形態のDVC10には、下カセット
ハーフ13の後端壁16の他方のコーナー部の内面側
に、メモリーボード30が収納されている。このメモリ
ーボード30を、このDVC10がデータストレージ用
か否かを識別するために用いることもできる。メモリー
ボード30については後述する。
【0019】図2に樹脂基板20を示す。この樹脂基板
20には、チップ抵抗やICが設けられていない。樹脂
基板20の外観形状は、略L字状で、従来のダミーボー
ドと同様である。樹脂基板20の高さが高い部分の幅寸
法W1は、後述するメモリーボード30の幅寸法に対応
している。
【0020】図2におけるIII−III断面を図3に示す。
図3に示すように、この樹脂基板20は、表面全体に導
電性樹脂層20bが設けられている。
【0021】図3(A)にメモリーボード30の平面図
を示し、図3(B)に図3(A)におけるB矢視図を示
す。メモリーボード30は、長方形状の基板30aの一
方の表面に、アンテナやメモリが装着されてなる実装部
30bが設けられている。実装部30bの外周縁は、基
板30aの外周縁から、所定距離W2(例えば1mm)
内側に位置している。すなわち、基板30aの外周縁付
近には、実装部30bがない。基板30aの幅寸法W1
は、前述のように、樹脂基板20(或いはダミーボード
やIDボード)の高さが高い部分の幅寸法W1と同等に
なっている。
【0022】図5に、メモリーボード30を下カセット
ハーフ13のコーナー部に搭載した状態の上面図を示
す。メモリーボード30は、下カセットハーフ13の後
端壁16の内面に隣接した箇所に保持されている。そし
て、下カセットハーフ13の平板状の底壁の、メモリー
ボード30近傍の箇所に、2個の孔18a,18bが設
けられている。上面視において、メモリーボード30と
孔18a,18bとは重なっていない。
【0023】このDVC10を例えば映像用記録再生装
置に装填した際には、記録再生装置に備えられた2本の
ピンが磁気テープカセット底壁に向けて押し当てられ
る。2個の孔18a,18bが設けられていることによ
り、それらのピンが2本とも所定深さ差し込まれると、
記録再生装置は、このDVC10がデータストレージ用
であると識別する。すると記録再生装置は、このDVC
10をオートエジェクトする。このように、ピンが差し
込まれるか否かという機械的な動きに基づいて識別を行
うことで、識別の正確性が向上する。なお図示しない
が、映像記録再生用のDVCには、例えば1個の孔のみ
を下カセットハーフの底壁に設けておくことができる。
【0024】また、このDVC10をデータストレージ
用のハード装置に装填した際には、ハード装置に備えら
れた2本のピンが孔18a,18bに差し込まれること
で、DVC10がハード装置内で正しい位置に保持され
る。その際、孔18a,18bの付近に搭載されたメモ
リーボード30は、ハード装置内で極めて正確に位置決
めされる。したがって、無線通信によって、メモリーボ
ード30のメモリ素子に対する記録の読み書きが正確に
行われる。
【0025】上記のような樹脂基板20及びメモリーボ
ード30と、従来から使用されていたIDボード、IC
ボード、ダミーボード等を併用することにより、DVC
10が様々な種類・用途を持つようになっても、ハード
装置側で、誤装填されたDVCを確実に識別できる。D
VC10の構造が大幅に変更されることもないため、多
大な設備投資をすることなく実施できる。
【0026】なお、本発明は前述した実施形態に限定さ
れるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、下カセットハーフの後端壁の凹部11b,11
cは設けなくてもよい。凹部及び開口の位置を、実施形
態のものとは異ならせてもよい。例えば、樹脂基板の一
方の表面(後端壁の内面に相対する表面)のみに、導電
性樹脂層が設けられてもよい。また、データストレージ
とは更に異なる用途に使用される磁気テープカセットの
識別に、上記のような樹脂基板を適用することもでき
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なる用途の磁気テープカセットをハード装置側で識別
可能とすることができる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a technique for identifying the type and application of a magnetic tape cassette. [0002] For example, a digital video cassette (DV)
A magnetic tape cassette such as C) incorporates a thin electric circuit board called an ID board. FIG. 6 is an exploded perspective view of the DVC. The magnetic tape cassette 50 includes an upper cassette half 52 and a lower cassette half 53 having a shape in which a peripheral wall is erected on a flat plate. A pair of tape reels 51 around which a magnetic tape 80 is wound are disposed in the lower cassette half 53. Is rotatably supported. On both sides of the opening 54 on the front end side (front side in the figure) of the lower cassette half 53, there are tape guides 55.
Is provided. Each tape guide 55 guides the magnetic tape 80 that is fed from one tape reel 51 and wound around the other tape reel 51.
At a predetermined position in the opening 54. Also,
An outer lid 56, a top lid 57, and an inner lid 58 that cover the magnetic tape 80 stretched over the opening 54 of the lower cassette half 53 are attached to the upper cassette half 52 so as to be freely opened and closed. An ID board 60, which is a part for identifying the type and application of the magnetic tape 80, is assembled in parallel with the peripheral wall at one corner on the rear end side of the lower cassette half 53. . In some cases, an ID board called an IC board on which an integrated circuit (IC) for storing management information and the like of recorded contents is mounted may be assembled. FIG. 7 shows I in the lower cassette half 53.
The enlarged view of the assembly | attachment structure of D board 60 is shown. ID board 6
0 has the board | substrate 60a formed in the substantially L shape.
Rectangular electrical contacts (plating terminals) 61a to 61d are provided on the back surface (the back surface in the drawing) of the substrate 60a.
On the other hand, chip resistors 63a and 63b are provided on the surface of the substrate 60a (front surface in the drawing). Substrate 60a
A through hole 62 is provided, and contacts 61a to 61d on the back surface of the substrate 60a and chip resistors 63a and 63b on the surface of the substrate 60a are electrically connected via a printed wiring 64. An ID board accommodation space is formed at a position adjacent to the inner surface side of the rear end wall of the lower cassette half 53. The rear end wall has a contact 61 on the back of the ID board 60.
Corresponding to a to 61d, openings 53a partitioned by bars are provided, and when the ID board 60 is assembled in the ID board accommodation space, the respective contacts 61a to 61d are exposed to the outside from each opening 53a. To do. When the magnetic tape cassette with the ID board 60 assembled is loaded into a hardware device (not shown) such as a recording / reproducing device, the terminals on the hardware device side come into contact with the contacts 61a to 61d on the back surface of the ID board 60, Read the resistance value between the two contacts. For hard devices, the type and application of magnetic tape based on these resistance values (for example, consumer use, business use, etc.)
Identify Although not shown, even when a magnetic tape cassette with an IC board assembled is loaded into the hardware device, the terminal on the hardware device side contacts the contact on the back of the IC board, and predetermined information is provided to the hardware device. . Although not shown, a resin substrate generally called a dummy board that does not have a contact may be incorporated in the magnetic tape cassette. Such a dummy board is incorporated in a magnetic tape cassette that does not need to identify the type and application of the magnetic tape on the hardware side. [0010] For example, DVC is expanding its use to data storage in addition to the conventional use of video recording. In the future, it is expected that DVC for video recording and DVC for data storage having the same appearance will be mixed. Since the external appearance is the same, there is a possibility that the user loads the video recording DVC into the data storage hardware device or loads the data storage DVC into the video recording / playback hardware device. is there. It is convenient if the hardware device detects that at the time of such erroneous loading, and the hardware device itself does not drive the cassette by auto-ejecting the cassette. The present invention has been made in view of such circumstances, and an object thereof is to make it possible to identify magnetic tape cassettes of different uses on the hardware side. SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a magnetic tape cassette having a board for identifying whether the magnetic tape cassette is for data storage or not by a hardware device. Achieved. Also,
An object of the present invention is achieved by a magnetic tape cassette identification method for identifying whether a magnetic tape cassette is for data storage by detecting a predetermined substrate mounted on the magnetic tape cassette on the hardware side. The Although the form of the substrate is not limited, a non-contact type (memory board) having a memory element and a contact type having a conductive resin layer on the surface can be exemplified, and the magnetic tape cassette includes both of them. It is preferable. When a resin substrate having a conductive resin layer on the surface is employed, it is conceivable that the conductivity (resistance value) is regulated by controlling the type and amount of the conductive substance mixed in the conductive resin layer. Such a resin substrate is easy to handle because it is not provided with a breakable IC or the like. For example, it is possible to use a manufacturing apparatus such as a ball feeder that has been conventionally used for supplying a dummy board. In addition to mounting the above-described substrate, a predetermined number of holes or recesses for identifying whether the magnetic tape cassette is for data storage are provided in the case of the magnetic tape cassette (for example, in the lower cassette half). It is preferable to be provided. When the magnetic tape cassette is loaded into the hardware device, the pins provided in the hardware device are pressed against a predetermined portion of the magnetic tape cassette. Whether or not the magnetic tape cassette is for data storage can be identified based on whether or not the pin is inserted to a predetermined depth by providing a hole or a recess there. Further, the cassette cannot be visually identified only by the identification with the ID board and the memory board, but the identification hole can be visually identified by providing the identification hole in the half. It is preferable to provide a hole or a recess in the magnetic tape cassette case near the location where the memory board is mounted. By inserting the pin of the hard device into the hole or the recess, the magnetic tape cassette is held in the correct position in the hard device. At that time, if the memory board is mounted in the vicinity of the hole or the concave portion, the positioning of the memory board with respect to the hardware device is made extremely accurate.
Since the memory board is read and written to the memory element in a non-contact manner (for example, by wireless communication), it is important to accurately position the memory board in order to accurately read and write the record to the memory element. is there. DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS An embodiment of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings. In addition, about the member already demonstrated, the description is simplified or abbreviate | omitted by attaching | subjecting the same code | symbol or an equivalent code | symbol in a figure. A magnetic tape cassette (DVC in this case) 10 shown in FIG. 1 accommodates a pair of tape reels 51 around which a magnetic tape is wound in a case formed by combining an upper cassette half 52 and a lower cassette half 13. Do it. An identification region 11 is provided at one corner of the rear end wall 16 of the lower cassette half 13. A resin substrate 20 is accommodated on the inner surface side of the identification region 11 of the rear end wall 16. The identification area 11 in this embodiment is
Openings 11a and 11d and recesses 11b and 11c are included. Although the resin substrate 20 is exposed from the openings 11a and 11d, the resin substrate 2 is formed at the recesses 11b and 11c.
0 is not exposed. The four openings 53a of the lower cassette half in the conventional magnetic tape cassette as shown in FIG.
It was formed by projecting a predetermined amount of the slide core in the mold during lower cassette half molding. Openings 11a and 11d and recesses 11b in the identification region 11 as shown in FIG.
11c can be formed, for example, by using a slide core different from the conventional one when molding the lower cassette half 13, or by appropriately controlling the protruding amount of the slide core. For example, when the DVC 10 is loaded into a video recording / reproducing apparatus (not shown), the four terminals provided in the recording / reproducing apparatus are pressed against the identification area 11.
Of the four terminals, two terminals are in contact with the resin substrate 20 and read the resistance value, thereby identifying that the DVC 10 is for data storage. Then, the recording / reproducing apparatus auto-ejects this DVC10. When such a resin substrate 20 is mounted on a video recording DVC and the DVC is erroneously loaded into a data storage hardware device, the hardware device detects that fact and performs auto-ejection. Good. In the DVC 10 of this embodiment, a memory board 30 is accommodated on the inner surface side of the other corner portion of the rear end wall 16 of the lower cassette half 13. This memory board 30 can also be used to identify whether this DVC 10 is for data storage. The memory board 30 will be described later. FIG. 2 shows the resin substrate 20. The resin substrate 20 is not provided with a chip resistor or an IC. The appearance of the resin substrate 20 is substantially L-shaped and is the same as that of a conventional dummy board. The width dimension W1 of the portion where the height of the resin substrate 20 is high corresponds to the width dimension of the memory board 30 described later. FIG. 3 shows a III-III cross section in FIG.
As shown in FIG. 3, the resin substrate 20 is provided with a conductive resin layer 20b on the entire surface. FIG. 3A shows a plan view of the memory board 30, and FIG. 3B shows a view taken in the direction of arrow B in FIG. 3A. The memory board 30 is provided with a mounting portion 30b on which an antenna and a memory are mounted on one surface of a rectangular substrate 30a. The outer peripheral edge of the mounting portion 30b is a predetermined distance W2 (for example, 1 mm) from the outer peripheral edge of the substrate 30a.
Located inside. That is, there is no mounting portion 30b near the outer periphery of the substrate 30a. Width dimension W1 of substrate 30a
As described above, the width of the resin substrate 20 (or dummy board or ID board) is equal to the width dimension W1 of the high portion. FIG. 5 is a top view showing a state in which the memory board 30 is mounted on the corner portion of the lower cassette half 13. The memory board 30 is held at a location adjacent to the inner surface of the rear end wall 16 of the lower cassette half 13. Then, two holes 18 a and 18 b are provided in the vicinity of the memory board 30 on the flat bottom wall of the lower cassette half 13. In top view, the memory board 30 and the holes 18a and 18b do not overlap. When this DVC 10 is loaded in, for example, a video recording / reproducing apparatus, two pins provided in the recording / reproducing apparatus are pressed against the bottom wall of the magnetic tape cassette. By providing two holes 18a and 18b, when both of these pins are inserted to a predetermined depth,
The recording / reproducing apparatus identifies this DVC 10 for data storage. Then, the recording / reproducing apparatus performs this DVC.
Auto-eject 10. As described above, the identification accuracy is improved by performing the identification based on the mechanical movement of whether or not the pin is inserted. Although not shown, for example, only one hole can be provided in the bottom wall of the lower cassette half in the DVC for video recording / playback. Further, when the DVC 10 is loaded into a data storage hardware device, the two pins provided in the hardware device are inserted into the holes 18a and 18b, so that the DVC 10 is correctly positioned in the hardware device. Retained. At that time, the memory board 30 mounted in the vicinity of the holes 18a and 18b is positioned extremely accurately in the hardware device. Therefore, reading / writing of recording with respect to the memory element of the memory board 30 is accurately performed by wireless communication. Resin substrate 20 and memory board 30 as described above, and ID boards and ICs used conventionally.
By using a board, dummy board, etc. together, DVC
Even if the device 10 has various types / uses, the DVC loaded erroneously can be reliably identified on the hardware side. D
Since the structure of the VC 10 is not significantly changed, it can be implemented without making a large capital investment. The present invention is not limited to the above-described embodiment, and appropriate modifications and improvements can be made.
For example, the recesses 11b, 11 on the rear end wall of the lower cassette half
c may not be provided. The positions of the recess and the opening may be different from those in the embodiment. For example, the conductive resin layer may be provided only on one surface of the resin substrate (the surface facing the inner surface of the rear end wall). In addition, the resin substrate as described above can be applied to the identification of a magnetic tape cassette used for a different use from the data storage. As described above, according to the present invention,
Magnetic tape cassettes for different applications can be identified on the hardware side.
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す部分斜視図である。
【図2】樹脂基板の平面図である。
【図3】図2におけるIII−III断面図である。
【図4】メモリーボードを示す図である。
【図5】メモリーボードを下カセットハーフ内に組み付
けた様子を示す上面図である。
【図6】従来の磁気テープカセットの分解斜視図であ
る。
【図7】図6における要部斜視図である。
【符号の説明】
10 DVC(磁気テープカセット)
11 識別領域
16 後端壁
20 樹脂基板(基板)
30 メモリーボード(基板)BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a partial perspective view showing an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a plan view of a resin substrate. 3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG. FIG. 4 is a diagram illustrating a memory board. FIG. 5 is a top view showing a state in which the memory board is assembled in the lower cassette half. FIG. 6 is an exploded perspective view of a conventional magnetic tape cassette. 7 is a perspective view of essential parts in FIG. 6. FIG. [Description of Symbols] 10 DVC (magnetic tape cassette) 11 identification area 16 rear end wall 20 resin substrate (substrate) 30 memory board (substrate)