JP2003044850A - 画像領域抽出方法及び装置 - Google Patents

画像領域抽出方法及び装置

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JP2003044850A JP2001232964A JP2001232964A JP2003044850A JP 2003044850 A JP2003044850 A JP 2003044850A JP 2001232964 A JP2001232964 A JP 2001232964A JP 2001232964 A JP2001232964 A JP 2001232964A JP 2003044850 A JP2003044850 A JP 2003044850A
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Takashi Morie
隆 森江
Teppei Nakano
鉄平 中野
Atsushi Iwata
穆 岩田
Makoto Nagata
真 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】領域境界画素情報に基づいて定義される閉領域
を,時間的に異なったタイミングで順次,高速に抽出す
る方法,およびそれを実行する簡易な回路よりなる装置
を提供し,画素並列処理で領域境界情報を獲得する回路
に領域抽出機能を容易に組み込み可能にする。 【解決手段】領域境界が与えられている画像に対して,
画像端画素および領域境界画素を第1の状態に,それ以
外の画素を第2の状態に設定し,次に,第2の状態の任
意の1画素を第3の状態にし,第2の状態のすべての画
素について,隣接画素のいずれかが第3の状態にあれ
ば,当該画素も第3の状態に変更する処理を繰り返し,
変更するべき画素がなくなった時点で第3の状態の画素
の位置情報を出力し,その後第3の状態の画素を第1の
状態とし,これら一連の処理を,第2の状態の画素がな
くなるまで繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像の領域抽出の方
法とそれを実現する集積回路を含む装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から使われている画像の分割抽出の
一般的な手法として,領域境界情報を利用した「ラベリ
ング(ラベル付け)」が公知技術として知られている。こ
の手法ではメモリ空間に画素位置に対応するラベリング
結果を保持するために,分割された領域を任意に処理す
ることができるが,画像配列以外にラベル情報を保存す
るメモリが必要であることと,ラベル修正のために複数
回の走査が必要であるために処理に時間がかかるという
欠点がある。また,特定領域を抽出しようとすると,メ
モリから特定のラベルを有する画素を改めて取り出す処
理が必要である。
【0003】一方,各画素に非線形振動子を割り当て,
画像の濃淡情報をもとに隣接振動子間の結合を決定し,
振動子相互の振動の位相関係を利用することで,近い輝
度を有する領域を逐次的に抽出していく振動子ネットワ
ークモデルが提案され,それに基づく画素並列処理型集
積回路が提案されている。これは例えば,「抵抗ヒュー
ズと振動子ネットワークを組み合わせた画像分割処理と
そのLSI回路実現」電子情報通信学会技術研究報告,ニ
ューロコンピューティング,NC99-167,2000年3月(文
献1)に詳しく説明されている。
【0004】この振動子ネットワークモデルでは,それ
ぞれの分割領域が時間的に異なったタイミングで出力さ
れてくるために,分割領域を次段で逐次的に処理したい
場合に適している。しかし,演算が複雑であるために,
回路規模が大きくなるという欠点がある。
【0005】一方,領域境界情報を獲得するアルゴリズ
ムには様々なものがあるが,通常の多階調画像から大ま
かな領域の境界を取り出すアルゴリズムおよび回路とし
て,前記文献1でも解説されている「抵抗ヒューズネッ
トワーク」と呼ばれるものがある。これは図12(a)に
示すように,各画素に相当するノード102が非線形な特
性を有する抵抗ヒューズ素子101で結合されたネットワ
ーク回路である。ここで,103は入力画像の画素iの輝度
値に相当する電圧Iiを発生する電圧源,104はコンダク
タンスσを有する抵抗である。典型的な抵抗ヒューズ特
性は図12(b)に示されている。
【0006】抵抗ヒューズネットワークの解を得るに
は,アルゴリズム的には,回路のダイナミクスを離散時
間系で表現して,解けばよい。すなわち,i番目の画素
の状態O iを次の式に従って更新し,すべての画素につい
て収束するまで更新する。
【数1】 ここで,νは定数,Niは画素iの隣接画素である。関数G
(V)は図12(b)に示すような非線形な関数であり,更新
処理が進むにつれて関数形状を(1)から(4)まで順に変化
させる。すなわち,更新処理の初期の段階では線形関数
(1)であるが,更新処理の終りごろではVが所定の所定の
しきい値δ以下の場合は線形で,そうでない場合は0で
あるような関数(4)になる。
【0007】適当なパラメータを指定してこの処理を行
うと,例えば図13(a)に示したような人の顔につい
て,目,鼻,口などの細かな濃淡を平滑化し,顔領域全
体を領域として分割することができる。各画素間の抵抗
ヒューズ素子について,両端の画素値の差が所定のしき
い値を越えた場合に'1',そうでない場合には'0'を割り
当てると,図13(b)に示すように,この2値情報は入
力画像の大まかな領域の境界情報を与える。しかし,こ
の方法では領域境界画素情報が得られるだけで,それに
よって定義される閉領域を抽出することはできない。
【0008】また,抵抗ヒューズネットワークのように
画素並列で動作するモデルを集積回路上で画素並列動作
により高速に処理できても,得られた領域境界情報を外
部メモリに蓄積し,従来のラベル付け処理を画素毎に逐
次的に行ったのでは効率が悪い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで,本発明では,
画像配列以外のラベル情報用メモリを必要とせず,ラベ
ル修正のために複数回の走査を必要とせず,また,領域
抽出のために,メモリからラベル情報を検索することな
く,領域境界画素情報で定義される各閉領域を時間的に
異なったタイミングで順次,高速に抽出する方法を提供
する。
【0010】また,その方法を実行する簡易な回路より
なる装置を提供し,画素並列処理で領域境界情報を獲得
する回路に容易に領域抽出機能を組み込み可能にするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明では,エッジ
抽出処理などにより領域境界画素情報が与えられている
画像に対して,各画素毎に3つの状態を用意し,まず,
画像端の画素および領域境界画素に第1の状態を設定
し,それ以外の画素に第2の状態を設定し,次に,第2
の状態が設定されている任意の1画素に第3の状態を設
定し,第2の状態が設定されているすべての画素につい
て,隣接画素のいずれかが第3の状態にあれば,当該画
素も第3の状態に変更する処理を繰り返し,変更するべ
き画素がなくなった時点で,第3の状態を有する画素の
位置情報を出力し,その後第3の状態を有する画素に第
1の状態を設定し,前記一連の処理を,第2の状態に設
定された画素がなくなるまで繰り返す処理を含むことを
特徴とする画像領域抽出方法を提供する。
【0012】また,第2の発明によれば,前記第2の状
態が設定されている任意の1画素に第3の状態を設定す
る方法として,所定の座標軸方向に沿って,第2の状態
が設定されている画素が含まれる列を並列的に探索し,
次に第2の状態が設定されている画素が含まれる1列の
みに限定して,第2の状態が設定されている1画素を探
索する。
【0013】第3の発明では,各画素に対応して同一種
類の処理ユニットが実体的にもしくは仮想的に画素の位
置関係を保って結合されている処理ユニット配列と,該
処理ユニットを制御する制御ユニットからなる装置にお
いて,前記の各処理ユニットは3つの状態のいずれかを
取るとともに,該状態を制御ユニットの制御および隣接
処理ユニットの状態によって変更する手段を有してお
り,前記制御ユニットは各処理ユニットの状態を任意に
設定でき,かつ各処理ユニットの状態を読み取ることが
でき,また領域境界画素情報を入力として受け取ること
ができる手段を有しており,第1の処理段階において,
前記制御ユニットは,画像端画素および領域境界画素に
対応する処理ユニットに第1の状態を設定し,それ以外
の処理ユニットに第2の状態を設定し,第2の処理段階
において,前記制御ユニットは第2の状態値が設定され
ている任意の1処理ユニットを探索し,該処理ユニット
に第3の状態を設定し,第2の状態が設定されているす
べての処理ユニットは,隣接処理ユニットのいずれかが
第3の状態にあれば,自分自身の状態を第3の状態に変
更し,前記制御ユニットは,全処理ユニットの状態の変
化がなくなった時点で第3の状態を有する処理ユニット
の位置情報を出力し,その後第3の状態を有する画素に
第1の状態を設定し,さらに第2の状態値に設定された
処理ユニットがなくなるまで第2の処理段階を繰り返す
手段を有することを特徴とする画像領域抽出装置を提供
する。
【0014】また,第4の発明によれば,前記第2の処
理段階において,前記第2の状態値が設定されている1
処理ユニットを探索する処理において,所定の座標軸方
向に沿って第2の状態が設定されている処理ユニットが
含まれる列を並列的に探索し,次に第2の状態が設定さ
れている処理ユニットが含まれる1列のみに限定して,
第2の状態が設定されている1処理ユニットを探索す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。まず,第1の実施例として,
本発明で開示する領域抽出方法を図1ないし4にもとづ
いて説明する。
【0016】処理画像はX,Y方向それぞれでxrange x yr
ange個の画素よりなるものとする。なお,画像は必ずし
も直交座標で定義される画素よりなる必要はなく,2次
元画像であれば適当な2つの座標軸で表現される画素構
成が考えられる。
【0017】処理画像の画素と同じ個数と構成を有する
配列IRを各画素の状態を保持する配列として用意し,こ
の配列の要素を以下「画素」と呼ぶ。各画素毎に3つの
状態のいずれかを取るものとし,第1,第2,第3の状
態を,それぞれ「処理済」,「未処理」,「処理中」と
呼ぶ。
【0018】領域抽出処理は,図1に示すように,主に
以下の5個の処理よりなる。
【0019】1) 初期状態設定01では,領域境界画素
と画像端画素には「処理済」,その他は「未処理」に設
定する。
【0020】2) 処理開始画素の決定02では「未処
理」の画素を1個見つけ出し,その状態を「処理中」に
変更する。もし,「未処理」画素を1個も見つけられな
かったら,すなわち全画素の処理が終了している場合は
領域抽出処理全体を終了する。
【0021】3) 処理領域の拡大03では,「未処理」
状態の各画素について,隣接画素が「処理中」であれ
ば,自分自身の状態を「処理中」に変更する。この処理
で「処理中」の画素の領域が拡大していく。
【0022】なお,隣接画素をx,yの2方向の4隣接とす
ると,領域の拡大はx,yの方向にのみ進んでいくが,斜
め方向も含めた8隣接にすると,領域の拡大は斜め方向
にも進んでいくので,領域が大きい場合には拡大処理が
高速になる。
【0023】4) 拡大処理停止の検出04では,処理領
域の拡大が停止したか否かを検出し,拡大が続く限り処
理領域の拡大03を繰り返す。拡大が停止したことを検
出したら,次の処理を行う。
【0024】5) 処理領域情報の出力と状態変更05で
は,拡大処理停止の検出を受けて,「処理中」の画素の
位置情報を出力し,「処理中」の状態を「処理済」に変
更する。その後,処理開始画素の決定02に戻る。
【0025】ここで,さらに前述の処理開始画素の決定
法の一例を,図2および図3に示すフローチャートおよ
び図4に示す簡単な画像例をもとに説明する。
【0026】まず,y方向に「未処理」の画素が存在す
る行を検出する。図4(b)においてx方向の線がその行を
示す。その中で一番上の行を選択する。もしくは,y=2
から順に「未処理」の画素が存在する行を調べていく。
図4(b)で示した最初の抽出過程では,画像端画素およ
び領域境界画素以外はすべて「未処理」であるのでAの
行が選択される。
【0027】次に,その行をx方向に走査していき,
「未処理」の画素を検出する。検出された画素の状態を
図4(c)に示すように「処理中」に変更する。これを
「処理開始画素」とする。
【0028】図13(b)に示した抵抗ヒューズネットワ
ークで検出した領域境界情報を含む画像を用いて,上記
の領域抽出方法を実行した例を図5に示す。
【0029】図5では,各領域抽出処理において,処理
領域の拡大が終了した時の各画素の状態を示している。
白は「未処理」,灰は「処理中」,黒は「処理済」を示
す。図5より領域境界で囲まれた領域が順次処理されて
おり,本発明で開示した方法により正しく領域抽出がで
きていることが示されている。
【0030】なお,図5において左端の人の顔は,領域
境界が閉じていないために背景と同時に処理されている
が,これは領域境界情報抽出後に,公知の膨張・収縮処
理を施して領域境界を閉曲線にすることで解決できる。
【0031】次に,第2の実施例として第1の実施例で
示した方法を実行する回路の一例を図6ないし図10を
もとに説明する。
【0032】実施例1で示した画素構成に対応して同一
種類の処理ユニットを配置した処理ユニット配列を用意
する。なお,処理ユニットの配置は,必ずしも画素と同
一の配置構造を取る必要はなく,処理ユニット間の情報
を交換する結合が画素の配置を仮想的に反映していれば
よい。すなわち,1)処理ユニットが実体として画素と同
数用意され,画素の位置関係を保って同一の配置構造を
取ってもよいし,2)少数の処理ユニットが時分割処理で
仮想的に画素配置構造を模擬してもよい。以下の説明で
は,1)の場合で説明する。
【0033】前記の各処理ユニットは3つの状態のいず
れかを取り得るとともに,この状態を自律的に変更しう
る手段を有している。状態を2ビットのレジスタ(b1,b
0)で表現し,「処理済」を(0,0),「未処理」を(0,1),
「処理中」を(1,1)とする。また,1クロック時間前のb
1ビットの状態を保存しておくビットb2を用意する。
【0034】また,前記処理ユニット配列を制御する制
御ユニットを用意する。この制御ユニットは各処理ユニ
ットの状態を任意に設定でき,かつ各処理ユニットの状
態を読み取ることができ,また領域境界画素情報を入力
として受け取ることができる。
【0035】回路動作を以下に説明する。
【0036】1) 初期状態設定01処理段階では,画像
端および領域境界画素に対応する処理ユニットを「処理
済」状態にし,それ以外の処理ユニットを「未処理」状
態にする。これは例えば,図6に示すように,列毎にス
イッチで切り替えながらレジスタに値をセットすること
で,行並列で設定できる。
【0037】2) 処理開始画素の決定02処理の段階で
は,「未処理」の処理ユニットを1個見つけ出し,その
状態を「処理中」に変更する。もし,「未処理」の処理
ユニットを1個も見つけられなかったら,領域抽出処理
全体を終了する。
【0038】「未処理」の処理ユニットを見つけだす方
法の一例は以下の通りである。図7に示すように,ま
ず,画素のb0ビットを各行でOR演算し,1になっている
行を検出することで,「未処理」の処理ユニットが含ま
れる行を列並列処理により見つけ出す。これには各行の
共通バスラインを用いたワイヤードOR演算を用いること
ができるので,大規模な処理ユニット配列でも回路規模
を増やさずにこの機能を実現することができる。
【0039】次に,「未処理」の処理ユニットが含まれ
る行の1つ,例えばそのような行のうちの最も上段の行
を選択し,その行の中で状態が未処理の画素を探し処理
中に変更する。この処理では,その行の中の処理ユニッ
トについて,b0ビットが1になっているかどうかを,順
に探索していけばよい。
【0040】3) 処理領域の拡大03処理の段階では,
隣接処理ユニットの「未処理」状態の各処理ユニットに
ついて,隣接画素が「処理中」であれば,自分自身の状
態を「処理中」に変更する。この処理では各処理ユニッ
トについて,
【数2】 で表される演算を行えばよい。ここで,b1i(t)はi番目
の処理ユニットの時刻tでのb1ビットの値であり,他も
同様である。また,*は論理積,Σは論理和を示す。Ni
は処理ユニットiの隣接処理ユニットを示す。この処理
で図8に示すように,「処理中」の画素の領域が拡大し
ていき,処理開始画素を含む領域境界画素で囲まれた閉
領域内の画素すべてが「処理中」になった段階で領域の
拡大が停止する。
【0041】4) 拡大処理停止の検出04処理の段階で
は,処理領域の拡大が停止したか否かを検出し,拡大が
続く限り処理領域の拡大03を繰り返す。拡大が停止し
たことを検出したら,次の処理を行う。領域拡大が停止
したか否かの検出には,図9に示すように,1時刻前のb
1ビットをb2ビットに保持しておき,b1とb2の排他論理
和の結果をワイヤードORで各行のバスラインに集め,さ
らにその行毎の結果をワイヤードORで集めることによ
り,知ることができる。すなわち,この結果が'1'であ
れば,状態がまだ変化していることになる。
【0042】5) 処理領域情報の出力と状態変更05処
理の段階では,拡大処理停止の検出を受けて,「処理
中」の画素の位置情報を出力し,「処理中」の状態を
「処理済」に変更する。その後,処理開始画素の決定0
2に戻る。
【0043】「処理中」の画素の位置情報を出力するに
は,各処理ユニットのb1ビットを行並列または列並列で
バスラインを用いて取り出せばよい。
【0044】または,「処理中」の画素が含まれる行と
列を取り出すことも可能である。これは,例えば,図1
0(a)の円で囲んだ人の顔を抽出したい場合,図10(b)
の斜線で定義される行と列の情報を取り出すことで十分
な場合があるからである。この処理は,図11に示すよ
うに,各処理ユニットのb1ビットをワイヤードORで行お
よび列のバスラインに集めることで実現できる。
【0045】また,「処理中」の状態を「処理済」に変
更するのはb0,b1,b2の各ビットを0にセットすればよ
い。
【0046】なお,上記の説明で用いた行および列方向
のバスラインはすべて同一のものを用いることができ,
処理毎に配線を用意する必要はない。
【0047】従来技術の項で述べた公知の抵抗ヒューズ
ネットワークを実行する回路などの画素並列処理による
領域分割処理に基づいて,多階調画像から領域境界とな
る画素を決定する回路と,第2の実施例で説明した領域
抽出回路を組み合わせて1画素回路とし,多階調画像を
入力として領域分割および抽出処理を連続して行う画素
並列回路を構成することもできる。
【0048】尚、本発明の画像領域抽出方法及び装置
は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上,説明したように本発明の請求項1
〜4記載の画像領域抽出方法及び装置によれば,一般的
なラベル付け手法よりはるかに高速な処理が可能であ
る。
【0050】すなわち,初期状態設定01,処理開始画
素の決定02,および処理領域情報の出力と状態変更0
5は行または列並列処理により実行でき,処理領域の拡
大03および拡大処理停止の検出04は画素並列処理に
より実行できるので,抽出すべき領域数が一定の場合,
処理時間はおおよそ画素数の平方根に比例する。一方,
従来技術のほとんどが画素直列処理で行っているので,
処理時間はおおよそ画素数に比例する。したがって,画
素数が多くなるほど高速化が顕著になる。
【0051】さらに,処理領域の拡大03処理では,画
素数の大きな画像で少数の大きな領域が存在するとき
に,特に画素並列処理での高速化の効果が顕著になる。
【0052】処理領域情報の出力と状態変更05におい
て,分割されている領域が逐次的に抽出されてくるとい
う特徴は,後段に認識処理などを組み合わせる場合には
適している。
【0053】上記に開示した回路は1画素3ビットの情報
保持でよく,隣接結合と共通の行/列バスラインで構成
されるので,極めて小さな規模のデジタル回路で処理ユ
ニットが構成でき,専用集積回路として設計すれば大き
な画素数を扱えるチップが実現できる。
【0054】また,開示した回路は,図12で示したよ
うな公知の「抵抗ヒューズネットワーク」のような画素
並列型の領域分割またはエッジ抽出回路に容易に組み込
むことができる。
【0055】また,開示した回路はデジタル回路である
ので,FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・ア
レイ)などに実装することも可能であり,柔軟性の高い
画像処理チップを構成できる。
【0056】以上の開示した技術は,高速ロボットビジ
ョンなどへの応用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像領域抽出方法を説明する原理フロ
ーチャート
【図2】初期状態設定01および処理開始画素の決定0
2の処理を示すフローチャート
【図3】処理領域の拡大03,拡大処理停止の検出04
および処理領域情報の出力と状態変更05の処理を示す
フローチャート
【図4】本発明の画像領域抽出方法を説明する簡単な画
像例
【図5】本発明の画像領域抽出方法による実画像での処
理例
【図6】本発明の画像領域抽出装置において,初期状態
設定手段の例を示す図
【図7】本発明の画像領域抽出装置において,処理開始
画素の決定手段の例を示す図
【図8】本発明の画像領域抽出装置において,処理領域
の拡大の様子を示す図
【図9】本発明の画像領域抽出装置において,拡大処理
停止の検出手段の例を示す図
【図10】抽出領域情報の一例を示す図
【図11】本発明の画像領域抽出装置において,処理領
域情報の出力手段の例を示す図
【図12】従来技術の「抵抗ヒューズネットワーク」を
説明する図
【図13】従来技術の「抵抗ヒューズネットワーク」を
用いて,原画像(a)から領域境界を抽出した例(b)
【符号の説明】
01…初期状態設定処理 02…処理開始画素の決定処理 03…処理領域の拡大処理 04…拡大処理停止の検出処理 05…処理領域情報の出力と状態変更処理 b0,b1,b2…画素の状態を記憶するレジスタのビット 101…抵抗ヒューズ素子 102…各画素に相当するノード 103…入力画像の画素iの輝度値に相当する電圧Iiを発生
する電圧源 104…コンダクタンスσを有する抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 穆 広島県東広島市鏡山2−360 (72)発明者 永田 真 広島県広島市南区段原2−1−19コンフォ ートNビル2707 Fターム(参考) 5B057 CA12 CA16 CH04 DA08 5L096 GA01 GA34 LA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エッジ抽出処理などにより領域境界画素情
    報が与えられている画像に対して,各画素毎に3つの状
    態を用意し,まず,画像端の画素および領域境界画素に
    第1の状態を設定し,それ以外の画素に第2の状態を設
    定し,次に,第2の状態が設定されている任意の1画素
    に第3の状態を設定し,第2の状態が設定されているす
    べての画素について,隣接画素のいずれかが第3の状態
    にあれば,当該画素も第3の状態に変更する処理を繰り
    返し,変更するべき画素がなくなった時点で,第3の状
    態を有する画素の位置情報を出力し,その後第3の状態
    を有する画素に第1の状態を設定し,前記一連の処理
    を,第2の状態に設定された画素がなくなるまで繰り返
    す処理を含むことを特徴とする画像領域抽出方法。
  2. 【請求項2】前記第2の状態が設定されている任意の1
    画素に第3の状態を設定する方法として,所定の座標軸
    方向に沿って,第2の状態が設定されている画素が含ま
    れる列を並列的に探索し,次に第2の状態が設定されて
    いる画素が含まれる1列のみに限定して,第2の状態が
    設定されている1画素を探索することを特徴とする請求
    項1に記載の画像領域抽出方法。
  3. 【請求項3】各画素に対応して同一種類の処理ユニット
    が実体的にもしくは仮想的に画素の位置関係を保って結
    合されている処理ユニット配列と,該処理ユニットを制
    御する制御ユニットからなる装置において,前記の各処
    理ユニットは3つの状態のいずれかを取るとともに,該
    状態を制御ユニットの制御および隣接処理ユニットの状
    態によって変更する手段を有しており,前記制御ユニッ
    トは各処理ユニットの状態を任意に設定でき,かつ各処
    理ユニットの状態を読み取ることができ,また領域境界
    画素情報を入力として受け取ることができる手段を有し
    ており,第1の処理段階において,前記制御ユニット
    は,画像端画素および領域境界画素に対応する処理ユニ
    ットに第1の状態を設定し,それ以外の処理ユニットに
    第2の状態を設定し,第2の処理段階において,前記制
    御ユニットは第2の状態値が設定されている任意の1処
    理ユニットを探索し,該処理ユニットに第3の状態を設
    定し,第2の状態が設定されているすべての処理ユニッ
    トは,隣接処理ユニットのいずれかが第3の状態にあれ
    ば,自分自身の状態を第3の状態に変更し,前記制御ユ
    ニットは,全処理ユニットの状態の変化がなくなった時
    点で第3の状態を有する処理ユニットの位置情報を出力
    し,その後第3の状態を有する画素に第1の状態を設定
    し,さらに第2の状態値に設定された処理ユニットがな
    くなるまで第2の処理段階を繰り返す手段を有すること
    を特徴とする画像領域抽出装置。
  4. 【請求項4】前記第2の処理段階において,前記第2の
    状態値が設定されている1処理ユニットを探索する処理
    において,所定の座標軸方向に沿って第2の状態が設定
    されている処理ユニットが含まれる列を並列的に探索
    し,次に第2の状態が設定されている処理ユニットが含
    まれる1列のみに限定して,第2の状態が設定されてい
    る1処理ユニットを探索する手段を有することを特徴と
    する請求項3に記載の画像領域抽出装置。
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