JP2003043163A - 回転ベゼル付時計 - Google Patents

回転ベゼル付時計

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JP2003043163A
JP2003043163A JP2001229992A JP2001229992A JP2003043163A JP 2003043163 A JP2003043163 A JP 2003043163A JP 2001229992 A JP2001229992 A JP 2001229992A JP 2001229992 A JP2001229992 A JP 2001229992A JP 2003043163 A JP2003043163 A JP 2003043163A
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rotating bezel
case
bezel
peripheral surface
fixing
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JP2001229992A
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Tomonori Momose
智規 百瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転ベゼルを設けても、薄型化および小径化の
両方が図れるようになる回転ベゼル付時計の提供。 【解決手段】回転ベゼル5をケース4に取り付ける固定
用有端リング60と、逆転防止機構およびクッリク動作機
構を行うためのクリックバネ70とを、ともに細い弾性線
材で形成するとともに、ケース4の厚さ方向に並べ、固
定用有端リング60およびクリックバネ70の両方を、ほぼ
同一円周上に配置する。これにより、回転ベゼル5の取
付機構と、回転ベゼル5の逆転防止機構およびクッリク
動作機構とが錯綜せず、回転ベゼル5を設けても、時計
1の厚さ寸法が大きくならず、時計1の薄型化および小
径化が図れるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設定された時点か
らの経過時間が容易に把握できるようにする等のため
に、ケースに回転可能に設けられるリング状の回転ベゼ
ルを備えた回転ベゼル付時計に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、現在時刻を表示する文字盤等の
時刻表示部の周囲に、リング状の回転ベゼルが回転可能
に設けられた時計がある。このような回転ベゼルを設け
れば、設定された時点からの経過時間が容易に把握でき
るので、潜水時間に基づいてボンベに残った空気の量を
把握するダイバーが使用するダイバーウォッチに採用さ
れている。また、回転ベゼルに1時から12時までの時
刻を示すインデックスを設け、時差に応じて回転ベゼル
を回転操作することで、世界各地の現在時刻を把握でき
るようにした時計も知られている。
【0003】実開平5−92779号公報には、回転ベ
ゼルの一例が示されている。この公報に示される時計
は、時計のムーブメントの周囲を覆う胴と、文字板を覆
うガラスをガラス固定リングとを備えている。このう
ち、ガラス固定リングには、その側面から突出する鍔部
が設けられている。一方、回転ベゼルには、ガラス固定
リングの鍔部に係止される突起が設けられている。これ
により、回転ベゼルは、胴から抜け止めされた状態で、
胴の周縁に沿って回転可能となっている。
【0004】また、胴の外周には、表側よりも裏側が径
方向に突き出た段付部が設けられている。この段付部
は、回転ベゼルの裏側の端縁と対向する中段部を備えた
ものとなっている。この中段部には、底面に凹凸状の係
合歯が多数形成されたクリック溝が胴の周縁に沿って設
けられている。回転ベゼルには、クリック溝の係合歯と
側面に向かって斜めに延びる板バネが設けられている。
【0005】これにより、回転ベゼルの逆転防止機構お
よびクッリク動作機構が形成されている。すなわち、回
転ベゼルを時計方向へ回転操作しようとすると、板バネ
の先端がクリック溝の係合歯に当接し、同方向へ回転ベ
ゼルを回転させないようになっている一方、回転ベゼル
を反時計方向へ回転操作する際には、板バネがクリック
溝の係合歯に押されて変形し、回転ベゼルの回転を許容
するので、同方向へは回転ベゼルを回転操作できるよう
になっている。また、係合歯に押されて変形した板バネ
は、所定角度だけ回転すると再度、クリック溝の係合歯
の間に入り込むので、所定回転角度毎に位置が決まり、
節度のあるクリック動作が行えるようになっている。
【0006】さらに、ガラス固定リングと回転ベゼルと
の間には、弾力性のあるパッキンが介装されている。こ
のパッキンにより、回転ベゼルを回転操作する際に、回
転ベゼルの径方向のがたや、操作トルクのむらが解消さ
れるようになっている。
【0007】このような回転ベゼルを時計に設けると、
クリック溝と板バネとが時計の厚さ方向に重なるので、
時計の厚さ寸法が大きくなりやすい。このため、特開平
6−94845号公報には、回転ベゼルを設けても、時
計の厚さ寸法が大きくなりにくい、回転ベゼルの例が示
されている。すなわち、時計の胴には、前述の時計と同
様に、その側面から突出する鍔部が設けられている。一
方、回転ベゼルには、ガラス固定リングの鍔部に係止さ
れる突起が設けられている。これにより、回転ベゼル
は、胴から抜け止めされた状態で、胴の周縁に沿って回
転可能となっている。
【0008】また、回転ベゼルの内周には、鋸歯状の凹
凸部が多数形成されている。一方、時計の胴には、回転
ベゼルの凹凸部に向かって突出する係合突起を有するリ
ング状の弾性部材がネジで固定されている。これによ
り、回転ベゼルを時計方向へ回転操作しようとすると、
弾性部材の係合突起が凹凸部に係止し、同方向へ回転ベ
ゼルを回転させないようになっている。一方、回転ベゼ
ルを反時計方向へ回転操作する際には、係合突起が凹凸
部に押されて内側へ変形し、回転ベゼルの回転を許容す
るので、同方向へは回転ベゼルを回転操作できるように
なっている。
【0009】ここで、胴に固定した弾性部材と回転ベゼ
ルの凹凸部とを径方向に並べて配置したので、時計の厚
さ寸法が抑えられ、回転ベゼルを設けても、時計の薄型
化が図れるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような回転ベゼル
では、胴に固定した弾性部材と回転ベゼルの凹凸部とが
径方向に並べて配置され、また、弾性部材は、ネジ孔を
形成するために、胴への固定部分の幅が広くなってお
り、さらに、係合突起を径方向へ突出させているので、
時計の直径が大きくなりやすいという問題がある。
【0011】本発明の目的は、回転ベゼルを設けても、
薄型化および小径化の両方が図れるようになる回転ベゼ
ル付時計を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、時刻を表示す
る表示部の周囲に配置されるとともに、ケースに回転可
能に設けられるリング状の回転ベゼルを備えた回転ベゼ
ル付時計であって、前記回転ベゼルおよび前記ケースの
間には、前記回転ベゼルの形状に応じて折れ曲がった弾
性線材からなる固定用有端リングと、前記回転ベゼルの
回転方向に沿うように曲がった弾性線材からなる係止部
材とが配置され、これらの固定用有端リングおよび係止
部材は、前記ケースの厚さ方向に配列され、前記ケース
および前記回転ベゼルには、互いに対向する外周面およ
び内周面がそれぞれ設けられ、これらの外周面および内
周面には、前記固定用有端リングを収納するための第1
の溝および第2の溝が互いに対向して設けられ、前記固
定用有端リングは、前記第1の溝および前記第2の溝の
両方にまたがって収納され、前記回転ベゼルおよび前記
ケースの一方には、前記回転ベゼルの回転方向に沿って
係合凸部が複数配列され、前記係止部材の一端部分は、
先端が前記係合凸部の一側面に当接する係合爪とされ、
前記係止部材の他端部分は、前記回転ベゼルおよび前記
ケースの他方に固定される固定部とされていることを特
徴とする。
【0013】このような本発明では、ケースおよび回転
ベゼルのそれぞれに設けられた第1の溝および第2の溝
にまたがって配置される固定用有端リングで、回転ベゼ
ルをケースに回転自在に取り付ける取付機構を形成する
ので、固定用有端リングを回転ベゼルおよびケースのい
ずれにも固定する必要がないうえ、細い弾性線材で固定
用有端リングを形成できるようになる。ここで、固定用
有端リングを取り付けるにあたり、ネジ等の接合具を不
要となるので、固定用有端リングにネジ孔を形成する必
要がなく、当該加工による切り粉の発生もなくなるの
で、外装表面の塗装等に切り粉がひっかき傷等の傷を付
けることがなくなり、組立作業が完了するまで、時計の
美観が維持されるようになる。また、係止部材は、その
一端部分の係合爪を係合凸部の一側面に当接させ、回転
ベゼルの回転トルクを、弾性線材の長手方向の力として
受けるようにしたので、回転ベゼルを逆転防止するにあ
たり、細い弾性線材で係止部材を形成できるようにな
る。しかも、係止部材は、全体が弾性変形して、係合爪
を変位させることで、回転ベゼルのクッリク動作を達成
できるので、細い弾性線材で係止部材を形成すれば、回
転ベゼルをクリック動作させるにあたり、係合爪の変位
ストローク、および、係合凸部の各寸法の縮小が可能と
なる。そして、弾性線材からなる固定用有端リングおよ
び係止部材は、金型等の型が不要な折り曲げ加工で効率
よく作製できるので、様々な寸法の時計に設けられる回
転ベゼルに適用するにあたり、その対応が容易に行え
る。
【0014】そして、固定用有端リングおよび係止部材
は、ケースの厚さ方向に並べられているので、固定用有
端リングおよび係止部材を径方向の内側および外側に設
ける場合と異なり、固定用有端リングおよび係止部材の
両方が、ほぼ同一円周上に配置可能となるので、時計の
直径が大きくならないうえ、回転ベゼルの取付機構と、
回転ベゼルの逆転防止機構およびクッリク動作機構とが
錯綜することがなく、しかも、細い弾性線材で固定用有
端リングおよび係止部材を形成すれば、時計の厚さ寸法
が大きくならない。このため、回転ベゼルを設けても、
時計の薄型化および小径化の両方が図れるようになる。
そのうえ、細い線材で固定用有端リングを形成すれば、
固定用有端リングが容易に変形するようになり、回転ベ
ゼル廻りの部品を交換する場合等において、ムーブメン
トがケースの内部に組み込まれた状態で、回転ベゼルを
ケースに取り付ける、あるいは、ケースから取り外すに
あたり、大きな力が不要となるので、ケースに発生する
変形応力が小さくなり、ケースの内部に収納されるムー
ブメントの変形が抑えられ、運針止まり等の不具合が未
然に防止される。
【0015】前述のような回転ベゼル付時計において、
前記係合凸部は、前記回転ベゼルに一体成形された鋸歯
状の係合歯とされ、前記係止部材は、前記他端部分が前
記ケースに固定されることが好ましい。時計を小型化し
たために、回転ベゼルの各寸法が小さくなると、回転ベ
ゼル側には、係止部材を固定するための構造を設けるこ
とが難しくなるが、前述のように、寸法的に余裕がある
ケース側に、係止部材を固定すれば、係止部材を固定す
るための構造を比較的容易に設けることが可能となる。
また、係止部材を細い線材で形成すれば、係止部材の先
端と係合する係合凸部の各寸法も小さくなるので、小型
の回転ベゼルでも、当該回転ベゼルに係合凸部を形成す
るための形成部位が容易に確保可能となる。
【0016】この際、前記ケースには、前記回転ベゼル
の内周面と対向する外周面を備えた立ち上がり部が設け
られ、この立ち上がり部の外周面が前記第1の溝が設け
られている前記外周面となっていることが望ましい。こ
のようにすれば、ケースの厚さ方向に並んで配置される
固定用有端リングおよび係止部材をその間に収納できる
ように、前述の外周面および内周面に対して、ケースの
厚さ方向の寸法を充分確保させることが可能となり、固
定用有端リングおよび係止部材の位置に対応して、第1
および第2の溝、ならびに、係合歯を形成する部位を、
前述の外周面および内周面に容易に確保でき、時計を薄
型化しても、回転ベゼルの取付機構、逆転防止機構およ
びクッリク動作機構の形成が確実に行えるようになる。
【0017】ここで、前記固定用有端リングは、前記係
止部材よりも前記立ち上がり部の先端側に配置され、前
記立ち上がり部に設けられた第1の溝の底面から張り出
す両側の壁部のうち、前記立ち上がり部の先端側に設け
られている壁部は、その両側の側面が傾斜して先細りと
なった鍔状に形成されていることが好ましい。このよう
にすれば、第1の溝を立ち上がり部の先端近傍に設ける
ことが可能となり、立ち上がり部の先端近傍に配置され
る第1の溝の壁部を先細りの鍔状に形成すれば、回転ベ
ゼルをケースに取り付ける、あるいは、取り外すにあた
り、固定用有端リングが壁部の傾斜した側面に案内され
て容易に変形するようになり、ケースに対して回転ベゼ
ルの着脱が容易に行えるようになる。
【0018】この際、前記回転ベゼルの裏面には、前記
ケースの前記外周面と対向する内周面を有する段付部が
形成され、この段付部の前記内周面に前記係合歯が複数
形成されていることが望ましい。ここで、回転ベゼルの
表面には、刻印等により数字や文字等が記され、回転ベ
ゼルの径方向の寸法は、通常の時計のベゼルよりも大き
く、細い弾性線材からなる係止部材と係合する係合歯を
設ける寸法等は、容易に確保できるので、回転ベゼルに
前述の段付部を設け、ケースの側面と対向する、段付部
の内周面に係合歯を形成すれば、係合歯の形成代を設け
るために、回転ベゼルの寸法を拡大する必要がなくなる
うえ、ケース側に係合歯を形成する必要もないので、こ
の点からも、時計の小型化が図れるようになる。しか
も、係合歯の加工は、回転ベゼルの平坦な裏面に対して
行うので、加工を行うにあたり何ら障害物が発生するこ
とがなく、回転ベゼルを切削加工で製作する場合には、
係合歯の切削加工が容易となり、プレス加工で製作する
場合には、プレス金型の製作が容易となる。
【0019】ここで、前記係止部材の固定部は、前記他
端部分が鉤状に折り曲げられて形成されたものであり、
前記ケースには、前記鉤状に折り曲げられている前記固
定部が挿入される固定穴が形成されていることが好まし
い。このようにすれば、回転ベゼルが回転しても係止部
材が移動しないように、係止部材をケースに固定するた
めの固定構造は、簡単な構造となるうえ、ケースの固定
穴は、ボーリング加工等の簡単な加工で形成可能なの
で、係止部材をケースに固定する固定構造の製作が容易
に行えるようになる。
【0020】この際、前記係止部材は、その両端部がな
す中心角が180度よりも大きいことが望ましい。この
ようにすれば、弾性線材からなる係止部材を外側に開く
ように仕付けておけば、係止部材を回転ベゼルの内周面
に接触させて仮止めすることが可能となる。一方、弾性
線材からなる係止部材を内側に閉まるように仕付けてお
けば、係止部材をケースの立ち上がり部の外周部分に接
触させて仮止めすることが可能となる。このため、固定
部が挿入される固定穴が浅くとも、回転ベゼルをケース
に組み込む際に、係止部材を回転ベゼルまたはケースも
仮止めできるので、固定穴を浅くすることにより、ケー
スの厚さ寸法の縮小が図れるようになる。
【0021】前述のような回転ベゼル付時計において、
前記固定用有端リングは、多角形に形成されていること
が好ましい。このようにすれば、多角形に形成された弾
性線材からなる固定用有端リングは、その角部が回転ベ
ゼルの第2の溝の底面に接触するとともに、その各辺の
中間部分がケースの第1の溝の底面に接触するようにな
り、回転ベゼルを回転操作する際に、程良い摺動抵抗が
発生し、適度なトルクで回転ベゼルの回転操作が行える
ようになり、回転ベゼルにローレット溝等の指掛かり部
を設けなくとも、回転ベゼルの回転操作が確実に行える
ようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1および図2には、本実施形
態に係る時計1が示されている。図1および図2におい
て、時計1は、海中等に潜るダイバーが潜水中に使用す
るダイバーウォッチとなっている。この時計1には、時
刻を表示するための表示部として、円形の文字板2と、
時針21、分針22および秒針23と、これらの指針21〜23を
駆動する図示しないムーブメントと、このムーブメント
を内部に収納するケース4と、文字板2の周囲に配置さ
れるとともに、ケース4に回転可能に設けられるリング
状の回転ベゼル5と、装着用のバンド6と、時刻合わせ
等を行うための竜頭7とが設けられている。なお、バン
ド6は、ケース4の側面から突出する桿4Aに連結されて
いる。
【0023】ここで、文字板2には、1時から12時で
の各時刻を示す角形インデックス24および丸形インデッ
クス25が設けられている。これらのインデックス24,25
および指針21,22には、蓄光塗料が塗布されている。ま
た、ケース4および回転ベゼル5の間には、分解用の工
具を挿入するために、図示しない僅かな隙間が形成され
ている。
【0024】ケース4は、図3および図4に示されるよ
うに、文字板2の周縁を囲む環状の胴41と、文字板2の
裏側を覆う裏蓋42と、文字板2の表側を覆うガラス43と
を備えたものとなっている。なお、図3においては、桿
4Aおよびバンド6の記載が省略されている。ここで、ケ
ース4の環状の胴41には、図4の如く、表側からガラス
43が嵌め込まれ、接着剤44で固定されている。一方、胴
41の裏側の裏蓋42には、胴41の内周面に沿って形成され
た突条部45が設けられている。この突条部45の外周面に
は、胴41の内周面に形成された凹部46に係止される凸部
47が部分的に設けられている。これにより、裏蓋42を胴
41に圧入すると、胴41の凹部46に裏蓋42の凸部47が係止
され、裏蓋42が胴41に取り付けられるようになってい
る。また、胴41および裏蓋42の間には、分解用の工具を
挿入するために、図示しない僅かな隙間が形成され、さ
らに、胴41および裏蓋42との間には、ケース4の防水性
を確保するために、防水部材としてのパッキン48が介装
されている。
【0025】ケース4の胴41には、回転ベゼル5の内周
面5Aと対向する外周面49を備えた立ち上がり部50が一体
成形されている、この立ち上がり部50と回転ベゼル5と
間には、図3および図4の如く、回転ベゼル5の形状に
応じて折れ曲がった弾性線材からなる固定用有端リング
60と、回転ベゼル5の回転方向に沿うように曲がった弾
性線材からなる係合部材であるクリックバネ70とが配置
されている。そして、これらの固定用有端リング60およ
びクリックバネ70は、ケース4の厚さ方向に並べられ、
このうち、固定用有端リング60がクリックバネ70よりも
立ち上がり部50の先端側に配置されている。
【0026】固定用有端リング60は、図3の如く、ステ
ンレススチール等の弾性体からなる弾性線材を折り曲げ
加工することにより、全体が端部を有する略C字形状に
形成され、かつ、各辺が交差する角部61と、各辺を形成
する直線部62とを有する多角形の平面形状を有するもの
となっている。ここで、胴41に設けられた立ち上がり部
50の外周面49と、回転ベゼル5の内周面5Aとには、図5
および図6に示されるように、固定用有端リング60を収
納するための第1の溝63および第2の溝64が互いに対向
して設けられている。
【0027】そして、固定用有端リング60は、図6の如
く、第1の溝63および第2の溝64の両方にまたがって収
納されている。これにより、回転ベゼル5は、ケース4
の立ち上がり部50に一旦装着されると、立ち上がり部50
から引き抜く方向の力が加わっても、第1の溝63および
第2の溝64の両方に固定用有端リング60が係合している
ので、立ち上がり部50から不意に外れないようになって
いる。この際、固定用有端リング60の角部61は、回転ベ
ゼル5の第2の溝64の底面に接触し、かつ、固定用有端
リング60の直線部62は、立ち上がり部50の第1の溝63の
底面に接触している。これにより、回転ベゼル5には、
回転操作する際に、程良い摺動抵抗が発生し、適度なト
ルクで回転ベゼル5の回転操作が行えるようになってい
る。また、回転ベゼル5の内周面5Aと、立ち上がり部50
の内周面5Aとの間に隙間があっても、弾性線材からなる
固定用有端リング60が回転ベゼル5および立ち上がり部
50の両方に接触しているので、固定用有端リング60によ
り、回転ベゼル5のガタつきが防止されるようになって
いる。
【0028】図5に戻って、立ち上がり部50に設けられ
た第1の溝63の底面から張り出す両側の壁部65,66のう
ち、立ち上がり部50の先端側に設けられている壁部65
は、その両側の側面65A, 65Bが傾斜して先細りとなった
鍔状に形成されている。これにより、回転ベゼル5をケ
ース4に取り付ける、あるいは、取り外すにあたり、固
定用有端リング60が壁部65の傾斜した側面65A, 65Bに案
内されて容易に変形するようになり、ケース4に対して
回転ベゼル5の着脱が容易に行えるようになっている。
【0029】クリックバネ70は、図3の如く、ステンレ
ススチール等の弾性体からなる弾性線材を折り曲げ加工
することにより、全体が端部を有する略C字形状に形成
されたものである。一方、回転ベゼル5の裏面5Bには、
図5に示されるように、ケースに設けられた立ち上がり
部50の外周面49と対向する内周面51を有する段付部52が
形成されている。この段付部52の内周面51には、図7に
示されるように、鋸歯状の係合歯53が全内周に渡って6
度毎に60個形成されている。ここで、このクリックバ
ネ70は、一端部分71の先端が係合歯53の一側面に当接す
る係合爪72とされている。クリックバネ70の他端部分73
は、ケース4に固定される固定部74とされ、この固定部
74は、図5の如く、他端部分73が鉤状に折り曲げられて
形成されたものである。ケース4には、クリックバネ70
の鉤状に折り曲げられた固定部74が挿入される固定穴75
が形成されている。クリックバネ70は、ケース4の固定
穴75に固定部74が挿入されることにより、当該ケース4
に固定されるようになっている。
【0030】また、クリックバネ70は、図3および図7
に示されるように、各辺が交差する角部76と、各辺を形
成する直線部77とを有する多角形の一部分からなる平面
形状を備えるとともに、その両端部がなす中心角θが1
80度よりも大きくされたものとなっている。そして、
複数の角部76としては、外側に凸となった角部76A と、
内側に凸となった角部76B とが設けられている。ここ
で、略C字形に形成されたクリックバネ70は、外側に開
くように仕付けてあり、回転ベゼル5の内周面51に接触
させて仮止めすることが可能となっている。そして、ク
リックバネ70を回転ベゼル5に仮止めした状態で、クリ
ックバネ70の固定部74をケース4の固定穴75に挿入する
とともに、回転ベゼル5をケース4に装着すれば、固定
穴75の深さ寸法によらず、クリックバネ70の所定位置へ
の固定が確実に行えるようになっている。これにより、
固定穴75の深さ寸法は、ケース4の厚さを増大させない
ように、小さく設定されている。
【0031】そして、回転ベゼル5を時計方向、図7の
矢印R方向へ回転操作しようとすると、回転ベゼル5の
係合歯53の側面にクリックバネ70の係合爪72が当接する
ので、時計方向の回転が防止されるようになっている。
一方、回転ベゼル5を反時計方向、図7の矢印L方向へ
回転操作する場合には、回転ベゼル5に加わる回転力に
より、クリックバネ70の係合爪72と当接する係合歯53の
隣の係合歯53が、クリックバネ70の一端部分71を押して
ケース4の内側方向へ逃がすので、係合歯53の側面と係
合爪72との当接が解除され、回転ベゼル5の反時計方向
への回転が可能となっている。また、係合爪72は、6度
回転すると再度、係合歯53の谷間に入り込むので、回転
ベゼル5は、6度回転させる毎に位置が決まり、節度の
あるクリック動作が行えるようになっている。
【0032】前述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果が得られる。すなわち、ケース4の立ち上げり
部50および回転ベゼル5のそれぞれに設けられた第1の
溝63および第2の溝64にまたがって固定用有端リング60
を配置し、この固定用有端リング60で、回転ベゼル5を
ケース4に回転自在に取り付けるようにしたので、固定
用有端リング60を回転ベゼル5およびケース4のいずれ
にも固定する必要がなく、かつ、細い弾性線材で固定用
有端リング60を形成することができる。ここで、固定用
有端リング60を取り付けるにあたり、ネジ等の接合具を
不要となるので、固定用有端リング60にネジ孔を形成す
る必要がなく、当該加工による切り粉の発生もなくなる
ので、外装表面の塗装等に切り粉がひっかき傷等の傷を
付けることがなくなり、組立作業が完了するまで、時計
1の美観を維持することができる。
【0033】また、クリックバネ70の一端部分71の係合
爪72を係合歯53の一側面に当接させ、回転ベゼル5の回
転トルクを、弾性線材の長手方向の力として受けるよう
にしたので、回転ベゼル5を逆転防止するにあたり、細
い弾性線材でクリックバネ70を形成することができる。
しかも、クリックバネ70は、全体がケース4の径方向に
弾性変形して、係合爪72を変位させることで、回転ベゼ
ル5のクッリク動作を達成できるので、細い弾性線材で
クリックバネ70を形成すれば、回転ベゼル5をクリック
動作させるにあたり、係合爪72の変位ストローク、およ
び、係合歯53の各寸法を縮小することができる。
【0034】さらに、弾性線材は、長手方向には変形し
にくく、この長手方向とは直行する方向へは容易に変形
するという特性を備え、このような線材でクリックバネ
70を形成し、先端が係合歯53当接すると、回転ベゼル5
に加わる逆方向の回転力を、クリックバネ70が長手方向
の力として受けるようにしたので、逆方向の回転力で
は、クリックバネ70が変形せず、回転ベゼル5の逆回転
防止を確実に行うことができる。一方、回転ベゼル5に
順方向の回転力が加わると、クリックバネ70の先端が当
接している係合歯53の隣に配置された係合歯53が、クリ
ックバネ70を径方向に押すので、クリックバネ70は、長
手方向とは直行する方向に押されて、弱い力でも係合歯
53との当接が解除され、回転ベゼル5にローレット溝等
の指掛り部がなくても、回転ベゼル5の回転操作を容易
に行うことができる。
【0035】そして、弾性線材からなる固定用有端リン
グ60およびクリックバネ70は、金型等の型が不要な折り
曲げ加工で効率よく作製できるので、様々な寸法の時計
に設けられる回転ベゼルに適用するにあたり、寸法違い
の固定用有端リング60およびクリックバネ70を容易に製
作でき、様々な時計に容易に対応できる。
【0036】ここで、固定用有端リング60およびクリッ
クバネ70は、ケース4の厚さ方向に並べられているの
で、固定用有端リング60およびクリックバネ70を径方向
の内側および外側に設ける場合と異なり、固定用有端リ
ング60およびクリックバネ70の両方が、ほぼ同一円周上
に配置していることから、時計1の直径が大きくならな
いうえ、回転ベゼル5の取付機構と、回転ベゼル5の逆
転防止機構およびクッリク動作機構とが錯綜することが
ない。しかも、細い弾性線材で固定用有端リング60およ
びクリックバネ70を形成しているので、時計1の厚さ寸
法が大きくならず、回転ベゼル5を設けても、時計1を
薄型化および小径化することができる。そのうえ、小さ
な力で容易に変形する細い弾性線材で固定用有端リング
60を形成したので、回転ベゼル5をケース4に取り付け
るにあたり、大きな力が不要となり、ケース4に発生す
る変形応力が小さくなり、ガラス43をケース4に接着し
ている接着剤44に剥離を生じさせないうえ、ケース4の
内部に収納されるムーブメントの変形が抑えられ、運針
止まり等の不具合を未然に防止できる。
【0037】また、回転ベゼル5に鋸歯状の係合歯53を
複数一体成形し、寸法的に余裕があるケース4にクリッ
クバネ70の他端部分73を固定するようにしたので、時計
1を小型化したために、回転ベゼル5の各寸法が小さく
なり、回転ベゼル5側にクリックバネ70を固定すること
が難しくなっても、クリックバネ70を固定するための構
造をケース4に容易に設けることができる。また、クリ
ックバネ70を細い線材で形成したので、クリックバネ70
の先端と係合する係合歯53の各寸法も小さくなるので、
小型の回転ベゼル5でも、当該回転ベゼル5に係合歯53
を形成するための形成部位を容易に確保できる。
【0038】さらに、ケース4に回転ベゼル5の内周面
5Aと対向する外周面49を備えた立ち上がり部50を設けた
ので、ケース4の厚さ方向に並んで配置される固定用有
端リング60およびクリックバネ70をその間に収納できる
ように、外周面49および内周面5Aに対して、ケース4の
厚さ方向の寸法を充分確保させることが可能となり、固
定用有端リング60およびクリックバネ70の位置に対応し
て、第1および第2の溝63, 64、ならびに、係合歯53を
形成する部位を、外周面49および内周面5Aに容易に確保
でき、時計1を薄型化しても、回転ベゼル5の取付機
構、逆転防止機構およびクッリク動作機構の形成を確実
に行うことができる。
【0039】また、固定用有端リング60をクリックバネ
70よりも立ち上がり部50の先端側に配置し、立ち上がり
部50に設けられた第1の溝63の底面から張り出す両側の
壁部65, 66のうち、立ち上がり部50の先端側に設けられ
ている壁部65を、その両側の側面65A が傾斜して先細り
となった鍔状に形成したので、回転ベゼル5をケース4
に取り付ける、あるいは、取り外すにあたり、固定用有
端リング60が壁部65の傾斜した側面65A に案内されて容
易に変形するようになり、ケース4に対して回転ベゼル
5を容易に着脱することができる。
【0040】さらに、刻印等により数字や文字等が表面
に記されるとともに、径方向の寸法が通常の時計のベゼ
ルよりも大きい回転ベゼル5の裏面に、ケース4の外周
面49と対向する内周面51を有する段付部52を形成し、こ
の段付部52の内周面51に、細い弾性線材からなるクリッ
クバネ70と係合する係合歯53を複数形成するようにした
ので、係合歯53の形成代を設けるために、回転ベゼル5
の寸法を拡大する必要がなくなるうえ、ケース4側に係
合歯53を形成する必要もないので、この点からも、時計
1を小型化することができる。しかも、回転ベゼル5の
露出した裏面に係合歯53の加工が行われることとなるの
で、回転ベゼル5を切削加工で製作する場合には、係合
歯53の切削加工を容易に行うことができ、プレス加工で
製作する場合には、プレス金型の製作を容易に行うこと
ができる。
【0041】また、クリックバネ70の他端部分73を鉤状
に折り曲げられて形成した固定部74を採用するととも
に、ケース4に固定部74を挿入させる固定穴75を形成し
たので、回転ベゼル5が回転してもクリックバネ70が移
動しないように、クリックバネ70をケース4に固定する
ための固定構造は、簡単な構造にできるうえ、ケース4
の固定穴75は、ボーリング加工等の簡単な加工で形成可
能なので、クリックバネ70をケース4に固定する固定構
造を容易に製作することができる。
【0042】さらに、クリックバネ70の両端部がなす中
心角θを180度よりも大きくし、略C字形に形成され
たクリックバネ70を外側に開くように仕付け、クリック
バネ70を回転ベゼル5の内周面51に接触させて仮止めす
ることを可能とし、クリックバネ70を回転ベゼル5に仮
止めした状態で、クリックバネ70の固定部74をケース4
の固定穴75に挿入するとともに、回転ベゼル5をケース
4に装着すれば、固定穴75の深さ寸法によらず、クリッ
クバネ70の所定位置への固定が確実に行えるようにした
ので、固定穴75の深さ寸法を小さく設定することがで
き、この点からも、ケース4の厚さ寸法を縮小すること
ができる。
【0043】また、全体が端部を有する略C字形状に形
成され、かつ、各辺が交差する角部61と、各辺を形成す
る直線部62とを有する多角形の平面形状を有する固定用
有端リング60を採用し、固定用有端リング60の角部61を
回転ベゼル5の第2の溝64の底面に接触させ、かつ、固
定用有端リング60の直線部62を立ち上がり部50の第1の
溝63の底面に接触させるようにし、回転ベゼル5の回転
操作する際に、回転ベゼル5に程良い摺動抵抗が発生す
るようにしたので、適度なトルクで回転ベゼル5の回転
操作を行うことができるうえ、回転ベゼル5にローレッ
ト溝等の指掛かり部を設けなくとも、回転ベゼル5の回
転操作を確実に行うことができる。しかも、回転ベゼル
5の内周面5Aと、立ち上がり部50の内周面5Aとの間に隙
間があっても、弾性線材からなる固定用有端リング60が
回転ベゼル5および立ち上がり部50の両方に接触してい
るので、固定用有端リング60の弾性により、回転ベゼル
5のガタつきを防止することができる。
【0044】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明は、この実施形態に限られるも
のでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の改良並びに設計の変更が可能である。例えば、係合凸
部としては、鋸歯状の係合歯に限らず、平面三角形状の
ものでもよく、係合凸部の具体的な形状は、実施にあた
り適宜設定すればよい。
【0045】また、係合凸部としては、回転ベゼル側に
設けられるものに限らず、ケース側に設けられるもので
もよく、この際、ケースまたは回転ベゼルに一体成形さ
れるものに限らず、ケースおよび回転ベゼルとは別体の
リング状部材に形成されたものでもよい。特に、ケース
および回転ベゼルがチタニウム製とされ、係止部材がス
テンレス製とされるなど、ケースおよび回転ベゼルの材
質と係止部材の材質とが異なり、耐久性に問題が生じる
おそれがある場合、ケースおよび回転ベゼルとは別体に
形成されるとともに、係止部材と同じ材質のリング状部
材を作製し、このリング状部材に係合凸部を形成した
後、当該リング状部材をケースまたは回転ベゼルに固定
することが、回転ベゼルに耐久性を確保するうえで好ま
しい。なお、係合凸部の設置数は、60個に限らず、1
20個でもよい。
【0046】さらに、固定用有端リングとしては、多角
形の平面形状を有するものに限らず、楕円形の平面形状
を有するものでもよく、ケース側の第1の溝および回転
ベゼル側の第2の溝の両方にまたがって配置できる形状
であれば、固定用有端リングの具体的な形状は、実施に
あたり適宜設定できる。
【0047】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、時計に回
転ベゼルを設けても、時計全体の薄型化および小径化の
両方を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す平面図である。
【図2】前記実施形態を示す側面図である。
【図3】前記実施形態の回転ベゼル廻りを示す分解斜視
図である。
【図4】図1のIV−IV線における断面図である。
【図5】前記実施形態の要部を示す拡大断面図である。
【図6】図4のVI−VI線における断面図である。
【図7】図4のVII−VII線における断面図である。
【符号の説明】
1 時計 2 表示部としての文字板 4 ケース 5 回転ベゼル 5A 回転ベゼルの内周面 49 外周面 50 立ち上がり部 51 段付部の内周面 52 段付部 53 係合凸部としての係合歯 60 固定用有端リング 63 第1の溝 64 第2の溝 65 鍔状に形成された壁部 70 係止部材としてのクリックバネ 71 係止部材の一端部分 72 係合爪 73 係止部材の他端部分 74 固定部 75 固定穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻を表示する表示部の周囲に配置され
    るとともに、ケースに回転可能に設けられるリング状の
    回転ベゼルを備えた回転ベゼル付時計であって、 前記回転ベゼルおよび前記ケースの間には、前記回転ベ
    ゼルの形状に応じて折れ曲がった弾性線材からなる固定
    用有端リングと、前記回転ベゼルの回転方向に沿うよう
    に曲がった弾性線材からなる係止部材とが配置され、こ
    れらの固定用有端リングおよび係止部材は、前記ケース
    の厚さ方向に配列され、 前記ケースおよび前記回転ベゼルには、互いに対向する
    外周面および内周面がそれぞれ設けられ、これらの外周
    面および内周面には、前記固定用有端リングを収納する
    ための第1の溝および第2の溝が互いに対向して設けら
    れ、 前記固定用有端リングは、前記第1の溝および前記第2
    の溝の両方にまたがって収納され、 前記回転ベゼルおよび前記ケースの一方には、前記回転
    ベゼルの回転方向に沿って係合凸部が複数配列され、 前記係止部材の一端部分は、先端が前記係合凸部の一側
    面に当接する係合爪とされ、前記係止部材の他端部分
    は、前記回転ベゼルおよび前記ケースの他方に固定され
    る固定部とされていることを特徴とする回転ベゼル付時
    計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転ベゼル付時計にお
    いて、前記係合凸部は、前記ケースに一体成形された鋸
    歯状の係合歯とされ、前記係止部材は、前記他端部分が
    前記ケースに固定されることを特徴とする回転ベゼル付
    時計。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の回転ベゼル付時計にお
    いて、前記ケースには、前記回転ベゼルの内周面と対向
    する外周面を備えた立ち上がり部が設けられ、この立ち
    上がり部の外周面が前記第1の溝が設けられている前記
    外周面となっていることを特徴とする回転ベゼル付時
    計。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の回転ベゼル付時計にお
    いて、前記固定用有端リングは、前記係止部材よりも前
    記立ち上がり部の先端側に配置され、前記立ち上がり部
    に設けられた第1の溝の底面から張り出す両側の壁部の
    うち、前記立ち上がり部の先端側に設けられている壁部
    は、その両側の側面が傾斜して先細りとなった鍔状に形
    成されていることを特徴とする回転ベゼル付時計。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の回転ベゼル付時計にお
    いて、前記回転ベゼルの裏面には、前記ケースの前記外
    周面と対向する内周面を有する段付部が形成され、この
    段付部の前記内周面に前記係合歯が複数形成されている
    ことを特徴とする回転ベゼル付時計。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の回転ベゼル付時計にお
    いて、前記係止部材の固定部は、前記他端部分が鉤状に
    折り曲げられて形成されたものであり、前記ケースに
    は、前記鉤状に折り曲げられている前記固定部が挿入さ
    れる固定穴が形成されていることを特徴とする回転ベゼ
    ル付時計。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の回転ベゼル付時計にお
    いて、前記係止部材は、その両端部がなす中心角が18
    0度よりも大きいことを特徴とする回転ベゼル付時計。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の回転ベゼル付時計において、前記固定用有端リング
    は、多角形に形成されていることを特徴とする回転ベゼ
    ル付時計。
JP2001229992A 2001-07-30 2001-07-30 回転ベゼル付時計 Withdrawn JP2003043163A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019113543A (ja) * 2017-12-20 2019-07-11 セルティナ・エスアー 交換可能な回転式ベゼルを備えた腕時計ケース
JP2020153978A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 モントレー ブレゲ・エス アー 回転ベゼルを備える時計ケース

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