JP2003043022A - ガスクロマトグラフ - Google Patents

ガスクロマトグラフ

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JP2003043022A
JP2003043022A JP2001226953A JP2001226953A JP2003043022A JP 2003043022 A JP2003043022 A JP 2003043022A JP 2001226953 A JP2001226953 A JP 2001226953A JP 2001226953 A JP2001226953 A JP 2001226953A JP 2003043022 A JP2003043022 A JP 2003043022A
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JP
Japan
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gas
elastomer
laminate
channel
elastomers
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Application number
JP2001226953A
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English (en)
Inventor
Masanao Furukawa
雅直 古川
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスクロマトグラフの流路アセンブリにおいて
エラストマを透過してガス流路中に拡散侵入する空気量
を抑制する。 【解決手段】流路チャンネル21、31を有する薄板
2、3を含む複数の薄板1〜4を積層して構成された積
層体8の表面に上記流路チャンネルに連通する穴11〜
18が開口し、これらの穴を囲むように積層体8の表面
に接して設けられた2重のエラストマ71、72を挟ん
でセンサー51、継ぎ手ブロック52及び53等のガス
処理機能部品5を取り付け、上記2重のエラストマ71
と同72との間の空間にパージガスを供給するための流
路を設けた。これにより、エラストマを透過して拡散侵
入する空気を大幅に抑制することができるので、流路ア
センブリを用いたガスクロマトグラフを高感度分析にも
適用することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はガスクロマトグラ
フ、特に流路チャンネルを有する薄板を含む複数の薄板
を積層して構成された積層体上に上記の各種ガス処理機
能部品を取り付けた流路アセンブリを備えて成るガスク
ロマトグラフに関する。 【0002】 【従来の技術】ガスクロマトグラフにおいては、ガスの
圧力、流量、温度等の調節または計測、ガス成分の検
出、流路の切り換え、閉止または接続等の様々なガス処
理を行うための機能部品(以下、ガス処理機能部品と記
す)を配管で相互に接続して分析流路を構成していた。
近年は、流路チャンネルを有する薄板を含む複数の薄板
を積層して構成された積層体上に上記の各種ガス処理機
能部品を取り付けた流路アセンブリを用いることによ
り、分析流路をコンパクト且つ低コストで構成できるよ
うになった。 【0003】図3は従来のガスクロマトグラフ用の流路
アセンブリの構造を示す説明図であって、説明の便宜
上、ガス処理機能部品として1個のセンサーとガスの入
出口となる2個の継ぎ手ブロックとを備えた最も簡単な
流路アセンブリを例示したものである。同図において、
金属製の3枚の薄板1、2、4を積み重ね、気密を保っ
て圧接することにより積層体8を構成し、その上にガス
処理機能部品5としてセンサー51と継ぎ手ブロック5
2、53が取り付けられる。 【0004】積層体8の中間層となる薄板2は、この分
析装置が取り扱うガス(例えば、キャリアガス)が通過
する流路チャンネル21が切り抜かれている。上層とな
る薄板1上の、薄板2と重ねたとき流路チャンネル21
の中間点及び両端に重なる位置には穴11、12、13
が穿たれており、これらの穴11〜13は積層体8の表
面に取り付けられるガス処理機能部品5と流路チャンネ
ル21とを連結する流路の一部を形成する。最下層の薄
板4は、積層体8の外壁を形成するため穴やチャンネル
を持たない。薄板2と薄板4の間には、必要に応じてさ
らに薄板を重ねることで、より複雑な流路を構成するこ
ともできる。 【0005】ガス処理機能部品5は、気密を保つために
穴11〜13を囲むように配置された環状のエラストマ
(通常、Oリングと呼ばれるが、以下、一般化して単に
エラストマと記す)7を挟んで積層体8の表面に固定さ
れる。即ち、継ぎ手ブロック52、53については、そ
の底面と薄板1の表面との間にエラストマ7を挟み、こ
れを少し圧縮するようにネジ(図示しない)で締め付け
て固定することにより、エラストマ7の弾性を利用した
気密接続ができる。これにより、継ぎ手ブロック52に
接続した配管(図示しない)からこの流路アセンブリで
処理すべきガス(以下、処理対象ガスと記す)が流入
し、流路チャンネル21を通って出口側の継ぎ手ブロッ
ク53から流出する流路が形成される。センサー51に
ついても同様にして固定することにより、流路チャンネ
ル21の中間点からセンサー51に処理対象ガスが流入
するようになるので、センサーとしての処理機能を果た
すことができる。 【0006】上記は最も簡単な流路アセンブリの例であ
るが、実際にはさらに多くのガス処理機能部品を搭載
し、それらの間を複雑な流路チャンネルで結合して所望
の機能を持つ流路アセンブリが構成されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た流路アセンブリを用いたガスクロマトグラフでは、各
ガス処理機能部品5と積層体8との間に介在するエラス
トマ7を透過して、ガス流路中に拡散侵入する空気が分
析に悪影響を与えることがある。特に、環境分析など微
量成分を高感度に検出する必要のある分析においてはこ
れが大きな問題となる。本発明は、このような事情に鑑
みてなされたものであり、流路アセンブリにおいてエラ
ストマを透過してガス流路中に拡散侵入する空気量を抑
え、以て高感度分析にも適用可能なガスクロマトグラフ
を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ガス処理機能部品と積層体との間に2重
のエラストマを設け、この2重のエラストマの間の空間
にパージガスを供給するようにした流路アセンブリを用
いてガスクロマトグラフを構成した。即ち、本発明装置
は、流路チャンネルを有する薄板を含む複数の薄板を積
層して構成された積層体の表面に上記流路チャンネルに
連通する穴が開口し、その穴を囲むように前記積層体の
表面に接して設けられたエラストマを挟んでガス処理機
能部品を前記積層体上に取り付けて成る流路アセンブリ
において、前記エラストマの外周を囲み且つ前記積層体
の表面と前記ガス処理機能部品とに挟まれる第2のエラ
ストマを備え、上記2重のエラストマの間の空間に向け
て前記積層体の表面に開口する穴を通して上記2重のエ
ラストマの間の空間にパージガスを供給するための流路
を設けたことを特徴とする流路アセンブリを備えて成る
ガスクロマトグラフである。 【0009】これにより、エラストマを透過して拡散侵
入する空気を大幅に抑制することができるので、流路ア
センブリを用いたガスクロマトグラフを高感度分析にも
適用することが可能となる。 【0010】 【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態とし
て、最も簡単な流路アセンブリの構成例を示す。同図中
で、図3と同符号を付した同一の構成要素については再
度の説明を省く。 【0011】薄板1〜4は積み重ねて気密に圧接するこ
とにより積層体8を構成することは従来と同じである。
薄板2と3に切り抜かれた流路チャンネル21及び31
は、薄板2と3を重ねたとき、これら2つの流路チャン
ネル21、31に重なり合う部分が生じないように配置
される。流路チャンネル31が積層体8の表面に開口す
るための穴として、薄板1に穴14〜18が穿たれ、薄
板2上のこれらの穴と重なる位置にはそれぞれ穴24〜
28が穿たれている。薄板1上の穴16〜18はそれぞ
れ、流路チャンネル21が積層体8の表面に開口するた
めの穴11〜13の近傍で、且つ流路チャンネル31と
重なる位置に配置される。 【0012】ガス処理機能部品5は、2重に設けたエラ
ストマ71、72を挟んで、積層体8表面の穴11〜1
3と連通するように取り付けられる。継ぎ手ブロック5
2について説明すると、処理対象ガス(キャリアガス)
の流路となる穴12を囲むように内側のエラストマ71
を配置し、その外側を囲み且つ流路チャンネル31に通
じる穴17をも囲み込むように外側のエラストマ72を
配置し、これら2つのエラストマを共に圧し付けるよう
に継ぎ手ブロック52を固定する。他の継ぎ手ブロック
53、及びセンサー51についても、穴の番号を読み替
えれば上記と全く同様である。 【0013】図2は、継ぎ手ブロック52が上記のよう
にして積層体8上に取り付けられた状態を断面図で示し
たものである。図に示すように、継ぎ手ブロック52と
積層体8、及びこれらに挟まれた2重のエラストマ7
1、72により、空間9及び空間10が形成される。内
側のエラストマ71の内側の空間9は、処理対象ガスの
流路の一部であって流路チャンネル21に通じている。
エラストマ71と72との間の空間10は、流路チャン
ネル31に通じているので、図1に示す穴14を経由し
て流路チャンネル31にパージガスを導入することによ
り、空間10はパージガスで満たされる。パージガスと
しては、キャリアガスと同種のガス、または分析に影響
を与えないガス種を用いる。 【0014】空間10はエラストマ72で外部空間(外
気)と隔てられているが、外部空間の空気は拡散により
エラストマ72を透過して空間10に侵入する。気体の
拡散量は他の条件が一定ならば分圧差によって定まる
が、ここで空間10と外気との空気の分圧差はほぼ1気
圧であるから、空気の侵入は避けられない。ただし、空
間10を満たすパージガスは常に入れ代わっているか
ら、空気が侵入しても空間10の空気濃度がどこまでも
上昇することはなく、空気濃度は数ppm程度にとどま
る。従って、内側のエラストマ71によって隔てられる
空間9と空間10との間の空気の分圧差は殆どゼロに近
いので、この間での空気の拡散は極めて小さい。結果と
して、処理対象ガスへの空気の侵入を必要十分な程度に
抑制することができる。 【0015】図1において、パージガスの入り口、出口
となる穴14、15にも、継ぎ手ブロック52、53と
同様の継ぎ手ブロックを取り付ける必要があるが、図で
は省略されている。但し、パージガス用の継ぎ手ブロッ
クの取り付けにはエラストマを2重に用いる必要はな
い。 【0016】なお、前述したように、図1は本発明の最
も簡単な実施例を示したに過ぎないから、本発明がこれ
に限定されるものではない。 【0017】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明はガス処理
機能部品と積層体との間に2重のエラストマを設け、こ
の2重のエラストマの間の空間にパージガスを供給する
ようにしたので、流路アセンブリにおいて処理対象ガス
への空気の侵入を抑制することができ、流路アセンブリ
を用いたガスクロマトグラフを高感度分析に適用するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態を示す図である。 【図2】本発明の作用を説明する図である。 【図3】従来の構造を示す図である。 【符号の説明】 1〜4…薄板 5…ガス処理機能部品 8…積層体 21、31…流路チャンネル 71、72…エラストマ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】流路チャンネルを有する薄板を含む複数の
    薄板を積層して構成された積層体の表面に上記流路チャ
    ンネルに連通する穴が開口し、その穴を囲むように前記
    積層体の表面に接して設けられたエラストマを挟んでガ
    ス処理機能部品を前記積層体上に取り付けて成る流路ア
    センブリを備えて成るガスクロマトグラフにおいて、前
    記エラストマの外周を囲み且つ前記積層体の表面と前記
    ガス処理機能部品とに挟まれる第2のエラストマを備
    え、上記2重のエラストマの間の空間に向けて前記積層
    体の表面に開口する穴を通して上記2重のエラストマの
    間の空間にパージガスを供給するための流路を設けたこ
    とを特徴とする流路アセンブリを備えて成るガスクロマ
    トグラフ。
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