JP2003042074A - 給水システム - Google Patents

給水システム

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JP2003042074A
JP2003042074A JP2001228899A JP2001228899A JP2003042074A JP 2003042074 A JP2003042074 A JP 2003042074A JP 2001228899 A JP2001228899 A JP 2001228899A JP 2001228899 A JP2001228899 A JP 2001228899A JP 2003042074 A JP2003042074 A JP 2003042074A
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Hideo Furukawa
英夫 古川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な方法で吐出圧力をほぼ一定に制御
する給水システムを提供することである。 【解決手段】 動力変換機構を介して電源に接続され、
水使用機器に給水する給水ポンプを用いた給水システム
であって、所定の駆動電流値による駆動により、吐出流
量が増減してもほぼ一定の吐出圧力とすることができる
給水ポンプを用い、前記動力変換機構を制御するための
基準値と前記給水ポンプの運転状態における駆動電流値
とにより、前記動力変換機構を制御することを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、動力変換機構を
介して電源に接続され、水使用機器に給水する給水ポン
プを用いた給水システムに関する。特に、前記給水ポン
プの吐出圧力を所定の圧力とする給水システムに関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、洗浄装置や水処理装置等の水使用
機器に使用する給水ポンプの吐出圧力を制御するときの
給水システムにおいては、無段変速機や電動機の極数変
換などの動力変換機構を用いていた。また、最近になっ
てから、前記動力変換機構としてインバータが安価とな
り、よく使用されるようになった。これらの動力変換機
構を介して、前記給水ポンプの吐出圧力を一定に制御す
るとき、圧力センサ等の検出手段や定圧弁等が必要であ
った。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、簡易な方法で吐出圧力をほぼ一定に制御
する給水システムを提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、動力変換機構を介して電源に接続され、水使用機器
に給水する給水ポンプを用いた給水システムであって、
所定の駆動電流値による駆動により、吐出流量が増減し
てもほぼ一定の吐出圧力とすることができる給水ポンプ
を用い、前記動力変換機構を制御するための基準値と前
記給水ポンプの運転状態における駆動電流値とにより、
前記動力変換機構を制御することを特徴としている。 【0005】 【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明する。この発明は、水使用機器に給水する給
水システムにおいて、給水ポンプの吐出圧力を所定の圧
力とするとき、好適に実施することができる。この発明
を適用するに好適な給水システムの構成について説明す
る。前記給水システムは、水使用機器と、動力変換機構
と、前記動力変換機構を介して電源に接続された給水ポ
ンプおよび制御器とから構成されている。 【0006】前記水使用機器は、前記給水ポンプにより
供給された水を使用するものであり、洗浄装置や水処理
装置等である。そして、前記水使用機器は、前記動力変
換機構を制御するための基準値を前記制御器へ出力す
る。 【0007】前記動力変換機構は、前記制御器からの指
令に基づいて、前記電源からの動力を変換して前記給水
ポンプへ出力するものであり、交流誘導電動機用と直流
電動機用とがある。 【0008】前記給水ポンプは、駆動電流値による駆動
により、ほぼ一定の吐出圧力とすることができるポン
プ,たとえばカスケード式給水ポンプであり、水を給水
設備から前記水使用機器へ移送するものである。前記給
水ポンプは、前記動力変換機構を介して電源に接続され
ている。 【0009】前記制御器は、前記給水ポンプの運転状態
における駆動電流値を検出し、前記基準値と比較し、前
記給水ポンプが運転状態で要求される吐出圧力を出すよ
うに、前記動力変換機構を制御する。 【0010】ここで、前記基準値について説明する。前
記基準値は、前記給水ポンプの吐出圧力を指示する所定
の駆動電流値である。 【0011】つぎに、前記駆動電流値について説明す
る。この発明における駆動電流値とは、電動機の駆動に
直接用いられる電流値を云う。前記給水ポンプの電動機
を誘導電動機とすると、この誘導電動機へ流れる電流
は、界磁電流と駆動電流とが合成されたものであり、こ
の駆動電流の値が駆動電流値となる。また、前記給水ポ
ンプの電動機を直流電動機とするときは、この直流電動
機へ流れる電流は、駆動電流そのものである。 【0012】このような構成の前記給水システムの作用
について説明する。この実施の形態では、前記給水ポン
プの吐出圧力をほぼ一定に制御する際に、前記電動機を
誘導電動機とするものと、直流電動機とするものとの2
通りの実施の形態がある。 【0013】まず、誘導電動機を用いて給水ポンプの吐
出圧力をほぼ一定に制御する第一の実施の形態として、
前記洗浄装置に用いる前記給水ポンプの吐出圧力を制御
する形態について説明する。 【0014】前記制御器は、前記洗浄装置から前記動力
変換機構を制御するための基準値として、所定の駆動電
流値と運転開始指令を受信する。つぎに、前記制御器
は、運転状態における前記誘導電動機へ流れる電流のう
ち駆動電流成分のみを検出し、その検出値が前記基準値
の駆動電流値となるように、前記制御器から前記動力変
換機構へ指令信号を出力し、前記給水ポンプの吐出圧力
を制御して運転する。そして、この駆動電流値により制
御を行うと、前記給水ポンプの吐出流量が変化してもほ
ぼ同じ吐出圧力とすることができる。すなわち、圧力セ
ンサや定圧弁等を使用することなく、前記基準値と前記
駆動電流値とにより前記動力変換機構を制御すると、前
記給水ポンプの吐出圧力をほぼ一定に制御することがで
きる。 【0015】つぎに、第二の実施の形態として、前記電
動機を直流電動機とし、前記水処理装置に用いる前記給
水ポンプの吐出圧力をほぼ一定に制御する形態について
説明する。この第二の実施の形態における駆動電流値
は、前記給水ポンプの電動機が直流電動機であるので、
この直流電動機へ流れる電流は、駆動電流そのものであ
る。 【0016】前記給水ポンプの制御について説明する。
まず、前記制御器は、前記水処理装置から前記動力変換
機構を制御するための基準値として、所定の駆動電流値
を受信する。つぎに、前記制御器は、前記給水ポンプの
運転状態において検出される駆動電流値を検出し、その
検出値が前記基準値に基づいて運転されたときの駆動電
流値となるように、前記制御器から前記動力変換機構へ
指令信号を出力し、前記給水ポンプの吐出圧力を制御し
て運転する。そして、この駆動電流値により制御を行う
と、前記給水ポンプの吐出流量が変化してもほぼ同じ吐
出圧力とすることができる。すなわち、圧力センサや定
圧弁等を使用することなく、前記基準値と前記駆動電流
値とにより前記動力変換機構を制御すると、前記給水ポ
ンプの吐出圧力をほぼ一定に制御することができる。 【0017】ここにおいて、前記制御器は、前記水使用
機器または前記動力変換機構に内蔵して設けてもよい。
さらに、この発明は、つぎの実施の形態も含むものであ
る。すなわち、前記基準値を固定のものとした形態や前
記水使用機器の運転状態に応じて前記基準値を変える形
態も含むものである。 【0018】 【実施例】以下、この発明の具体的実施例について、図
1に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明を実施
するに好適な給水システムの第一実施例の概略的説明図
である。この給水システムは、給水ポンプの電動機とし
て誘導電動機を用い、水使用機器としては、洗浄装置と
し、前記給水ポンプの吐出圧力をほぼ一定に制御するシ
ステムである。 【0019】図1において、この給水システムは、被洗
浄物を洗浄する洗浄装置1と、動力を変換する第一動力
変換機構2と、前記第一動力変換機構2を介して電源3
に接続されたカスケード式の給水ポンプ4と、前記第一
動力変換機構2を制御する第一制御器5と、前記給水ポ
ンプ4の電流値を検出する電流検出手段6と、前記第一
動力変換機構2から出力される電圧を検出する電圧検出
手段7とから構成されている。 【0020】前記洗浄装置1は、前記給水ポンプ4と給
水配管8を介して接続されている。前記洗浄装置1は、
前記第一制御器5と回線9を介して接続されている。 【0021】前記第一動力変換機構2は、前記給水ポン
プ4の電動機(図示省略)が誘導電動機であるときに対
応する交流三相インバータ方式の動力変換機構である。
そして、前記第一動力変換機構2の一次側端子(符号省
略)は、三相交流電源の動力を供給する前記電源3と3
本の動力線10でそれぞれ接続されている。さらに、前
記第一動力変換機構2の二次側端子(符号省略)は、変
換された動力を供給する3本の動力線11で前記給水ポ
ンプ4とそれぞれ接続されている。ここにおいて、この
二次側の動力線11には、前記電流検出手段6と前記電
圧検出手段7がそれぞれ電流と電圧を検出することがで
きるように接続されている。そして、前記第一動力変換
機構2は、前記第一制御器5と回線12を介して接続さ
れている。 【0022】前記電源3は、三相交流電源で所定の周波
数のものを前記洗浄装置1において受電し、前記洗浄装
置1から分岐配線(図示省略)にて分岐し、前記第一動
力変換機構2へ供給するようにしている。 【0023】前記給水ポンプ4は、給水設備(図示省
略)からの水を前記洗浄装置1へ前記給水配管8を介し
て給水を行うものである。この給水ポンプ4は、前記誘
導電動機を駆動電流値により制御すると、ほぼ同じ吐出
圧力となる形式のポンプであり、いわゆる再生ポンプの
一種で構成されている。 【0024】前記第一制御器5は、前記電流検出手段6
および前記電圧検出手段7と回線13および回線14を
介して、それぞれ接続されている。すなわち、前記第一
制御器5は、前記洗浄装置1と前記両検出手段6,7お
よび前記第一動力変換機構2と接続されている。前記第
一制御器5は、前記電流検出手段6により検出した電流
値から駆動電流値の成分を抽出する回路(図示省略)を
備えている。つぎに、前記第一制御器5は、所定の前記
第一動力変換機構2を制御するための基準値と前記駆動
電流値とを比較判定する回路(図示省略)も備えてい
る。さらに、前記第一制御器5は、前記判定結果に基づ
いて、前記第一動力変換機構2への制御信号を出力する
回路(図示省略)も備えている。そして、前記第一制御
器5は、前記各回路を制御する制御プログラムを内蔵し
ている。 【0025】ここで、前記駆動電流値について説明す
る。この発明における駆動電流値とは、前記給水ポンプ
4を回転させる電動機(図示省略)の駆動に直接用いら
れる電流値を云う。この第一実施例では、前記給水ポン
プ4の前記電動機が誘導電動機であるので、この誘導電
動機へ流れる電流は、界磁電流と駆動電流とが合成され
たものであり、この駆動電流の値が駆動電流値となる。 【0026】このような構成の前記給水システムにおけ
る前記給水ポンプ4の吐出圧力をほぼ一定に制御する作
用について、図2に基づいて説明する。図2は、前記第
一制御器5により制御する第一実施例のフローチャート
である。まず、ステップS0より開始する。そして、ス
テップS1において、前記第一制御器5は、前記洗浄装
置1から所定の前記基準値として所定の駆動電流値を受
信する。つぎに、ステップS2で前記第一制御器5は、
前記洗浄装置1から前記給水ポンプ4の運転開始指令を
受信する。ここにおいて、前記基準値を受信することで
前記運転開始指令を兼ねてもよい。 【0027】そして、ステップS3で前記第一制御器5
は、前記基準値と前記運転開始指令を前記第一動力変換
機構2へ出力する。そして、ステップS4で前記第一動
力変換機構2は、前記給水ポンプ4の運転開始指令を出
力する。これによりステップS5で前記給水ポンプ4
は、運転を開始することができる。 【0028】つぎに、ステップS6で前記給水ポンプ4
の運転状態において、前記第一制御器5は、前記誘導電
動機へ流れる電流のうち、駆動電流成分のみを前記電流
検出手段6で検出した電流値の中から抽出する。 【0029】ステップS7で前記第一制御器5は、前記
比較判定する回路により、前記駆動電流値が前記基準値
より大きいかを判定する。ここにおいて、前記第一制御
器5は、前記駆動電流値が大きくない(Nのとき)と判
定するとステップS12へ移行する。そして、前記ステ
ップS12において、前記第一制御器5は、前記駆動電
流値を増加させる指令を前記第一動力変換機構2へ出力
する。そして、ステップS10へ移行する。また、前記
第一制御器5は、前記駆動電流値が大きい(Yのとき)
と判定するとステップS8へ移行する。 【0030】つぎに、ステップS8で前記第一制御器5
は、前記比較判定する回路により、前記駆動電流値が前
記基準値より小さいかを判定する。ここにおいて、前記
第一制御器5は、前記駆動電流値が小さくない(Nのと
き)と判定するとステップS13へ移行する。そして、
前記ステップS13において、前記第一制御器5は、前
記駆動電流値を減少させる指令を前記第一動力変換機構
2へ出力する。そして、ステップS10へ移行する。 【0031】また、前記第一制御器5は、前記駆動電流
値が小さい(Yのとき)と判定するとステップS9へ移
行する。すなわち、前記第一制御器5は、検出した駆動
電流値の増減の必要がないと判定すると前記ステップS
9へ移行し、駆動電流値を維持する。 【0032】そして、ステップS10で前記給水ポンプ
4は、処理後の運転を行う。つぎに、ステップS11で
前記第一制御器5は、前記洗浄装置1やインターロック
回路(図示省略)からの停止信号の有無を判定し、停止
信号があれば、ステップS14へ移行し、停止する。前
記停止信号がなければ、前記ステップS6へ戻り、前記
給水ポンプ4の運転を継続する。 【0033】このように、前記第一制御器5は、その検
出駆動電流値が前記基準値の駆動電流値となるように、
前記第一制御器5から前記第一動力変換機構2へ指令信
号を出力し、前記給水ポンプ4の吐出圧力を制御して運
転するものである。すなわち、前記第一制御器5は、前
記給水ポンプ4の運転状態における駆動電流値を検出
し、前記基準値と比較し、前記給水ポンプ4が運転状態
で要求される吐出圧力を出すように、前記第一動力変換
機構2を制御する。 【0034】ここで、前記給水ポンプ4の特性を図3に
基づいて、具体的に説明する。図3は、前記給水ポンプ
4の特性図である。図3において、横軸は吐出流量を示
し、縦軸は吐出圧力と駆動電流値を示している。そし
て、前記給水ポンプ4へ与える動力の周波数を40H
z,50Hzおよび60Hzのときの3通りの状態を示
している。ここにおいて、図3の実線で示すように、前
記給水ポンプ4の特性は、吐出流量が増加すると駆動電
流値が減少する傾向がある。また、吐出流量が増加する
と吐出圧力が減少する傾向もある。そして、所定の設定
電流値で駆動するように制御すると、図3の点線で示す
ように、吐出圧力は、どの前記周波数のときもほぼ一定
の圧力となることが分かる。 【0035】すなわち、前記基準値と前記駆動電流値と
により、前記第一動力変換機構2を制御すると吐出流量
の増減に関係なく、前記給水ポンプ4の吐出圧力をほぼ
一定に制御することができる。 【0036】つぎに、この発明の第二実施例について、
図4に基づいて詳細に説明する。図4は、この発明を実
施するに好適な給水システムの第二実施例の概略的説明
図である。この給水システムは、給水ポンプの電動機と
して直流電動機を用い、水使用機器としては水処理装置
とし、前記給水ポンプの吐出圧力をほぼ一定に制御する
システムである。ここにおいて、前記第一実施例と同一
の機器には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。 【0037】図4において、この給水システムは、水道
水や地下水を処理する水処理装置15と、動力を変換す
る第二動力変換機構16と、前記第二動力変換機構16
を介して直流電源17に接続された第二給水ポンプ18
と、前記第二動力変換機構16を制御する第二制御器1
9と、前記第二給水ポンプ18へ流れる直流電流を検出
する直流電流検出手段20と、前記第二動力変換機構1
6から出力される直流電圧を検出する直流電圧検出手段
21とから構成されている。 【0038】前記水処理装置15は、前記第二給水ポン
プ18と前記給水配管8により接続されている。前記水
処理装置15は、前記第二制御器19と前記回線9を介
して接続されている。 【0039】前記第二動力変換機構16は、前記第二給
水ポンプ18の電動機(図示省略)が直流電動機である
ときに対応する電圧調整器(図示省略)を内蔵した方式
の動力変換機構である。そして、前記第二動力変換機構
16の一次側端子(符号省略)は、直流電源の動力を供
給する前記直流電源17と2本の電線22でそれぞれ接
続されている。さらに、前記第二動力変換機構16の二
次側端子(符号省略)は、変換された動力を供給する2
本の電線23で前記第二給水ポンプ18とそれぞれ接続
されている。ここにおいて、この二次側の電線23に
は、前記直流電流検出手段20と前記直流電圧検出手段
21がそれぞれ電流と電圧を検出することができるよう
に接続されている。そして、前記第二動力変換機構16
は、前記第二制御器19と前記回線12を介して接続さ
れている。 【0040】前記第二給水ポンプ18は、給水設備(図
示省略)からの水を前記水処理装置15へ前記給水配管
8を介して給水を行う。そして、前記第二給水ポンプ1
8は、前記直流電動機の駆動電流値により駆動すると、
吐出流量の増減に関係なくほぼ同じ吐出圧力となる形式
のポンプであり、いわゆる再生ポンプの一種で構成され
ている。 【0041】前記第二制御器19は、前記直流電流検出
手段20および前記直流電圧検出手段21と前記回線1
3,14を介して接続されている。すなわち、前記第二
制御器19は、前記水処理装置15と前記両検出手段2
0,21および前記第二動力変換機構16と接続されて
いる。前記第二制御器19は、前記直流電流検出手段2
0により検出した駆動電流値を測定する回路(図示省
略)を備えている。つぎに、前記第二制御器19は、前
記基準値と前記駆動電流値とを比較判定する回路(図示
省略)も備えている。さらに、前記第二制御器19は、
前記判定結果に基づいて、前記第二動力変換機構16へ
の制御信号を出力する回路(図示省略)も備えている。
そして、前記第二制御器19は、前記各回路を制御する
制御プログラムを内蔵している。 【0042】ここで、この第二実施例における駆動電流
値について説明する。前記電動機が直流電動機であるの
で、この直流電動機へ流れる電流は、駆動電流そのもの
である。 【0043】このような構成の前記給水システムの前記
第二給水ポンプ18の吐出圧力をほぼ一定に制御する作
用について説明する。ここにおいて、前記第二制御器1
9により制御するフローチャートは、前記第一実施例と
ほぼ同一であり、その詳細な説明は省略する。まず、前
記第二制御器19は、前記水処理装置15から前記第二
動力変換機構16を制御するための基準値として所定の
駆動電流値と、前記第二給水ポンプ18の運転開始指令
を受信する。ここにおいて、前記基準値を受信すること
で前記運転開始指令を兼ねてもよい。 【0044】つぎに、前記第二制御器19は、前記基準
値と前記運転開始指令を前記第二動力変換機構16へ出
力する。そして、前記第二動力変換機構16は、前記第
二給水ポンプ18の運転を開始させる。 【0045】そして、前記第二給水ポンプ18の運転状
態において、前記第二制御器19は、前記直流電動機へ
流れる駆動電流値を測定する。つぎに、前記第二制御器
19は、その検出値が前記基準値の駆動電流値となるよ
うに、前記第二制御器19から前記第二動力変換機構1
6へ指令信号を出力し、前記第二給水ポンプ18の吐出
圧力を制御して運転する。すなわち、前記第二制御器1
9は、前記第二給水ポンプ18の運転状態の駆動電流値
を検出し、前記基準値と比較し、前記第二給水ポンプ1
8が運転状態で要求される吐出圧力を出すように、前記
第二動力変換機構16を制御する。 【0046】すなわち、前記基準値と前記駆動電流値と
により、前記第二動力変換機構16を制御すると、吐出
流量の増減に関係なく、前記第二給水ポンプ18の吐出
圧力をほぼ一定に制御することができる。 【0047】ここにおいて、前記各制御器5,19は、
前記水使用機器(前記洗浄装置1,前記水処理装置1
5)あるいは前記各動力変換機構2,16に内蔵して設
けてもよい。 【0048】さらに、これらの各実施例は、つぎの実施
例も含むものである。すなわち、前記基準値を固定のも
のとした実施例や前記水使用機器の運転状態に応じて前
記基準値を変える形態も含むものである。 【0049】 【発明の効果】この発明によれば、給水システムにおい
て、簡易な方法で吐出圧力をほぼ一定に制御する給水シ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明を実施するに好適な給水システムの第
一実施例の概略的説明図である。 【図2】第一制御器により第一実施例の制御を行うフロ
ーチャートである。 【図3】カスケード式の給水ポンプの特性図である。 【図4】この発明を実施するに好適な給水システムの第
二実施例の概略的説明図である。 【符号の説明】 1 洗浄装置(水使用機器) 2 第一動力変換機構(動力変換機構) 3 電源 4 給水ポンプ 15 水処理装置(水使用機器) 16 第二動力変換機構(動力変換機構) 17 直流電源(電源) 18 第二給水ポンプ(給水ポンプ)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 動力変換機構を介して電源に接続され、
    水使用機器に給水する給水ポンプを用いた給水システム
    であって、所定の駆動電流値による駆動により、吐出流
    量が増減してもほぼ一定の吐出圧力とすることができる
    給水ポンプを用い、前記動力変換機構を制御するための
    基準値と前記給水ポンプの運転状態における駆動電流値
    とにより、前記動力変換機構を制御することを特徴とす
    る給水システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010255634A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Itt Manufacturing Enterprises Inc ポンプ制御器

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