JP2003041298A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JP2003041298A
JP2003041298A JP2001229931A JP2001229931A JP2003041298A JP 2003041298 A JP2003041298 A JP 2003041298A JP 2001229931 A JP2001229931 A JP 2001229931A JP 2001229931 A JP2001229931 A JP 2001229931A JP 2003041298 A JP2003041298 A JP 2003041298A
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Japan
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detergent composition
washing
cleaning
surfactant
weight
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Yoshihiro Yamazaki
由博 山崎
Masao Niki
政夫 仁木
Shinya Saito
慎也 斉藤
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グルコン酸クロルヘキシジン等の薬品が酸化
変性して生じた汚れに対して、優れた洗浄効果を示す洗
浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 非水系溶剤を含有する洗浄剤組成物で、
酸化変性により変色した薬品汚れを洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化変性により変
色した薬品汚れのための洗浄剤組成物及びこれを用いた
繊維製品の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】病院で使用されるシーツ、枕カバー、包
帯、病衣、白衣、手術衣等の繊維製品には、消毒薬であ
るグルコン酸クロルヘキシジン(商品名;ヒビテン)等
が付着することがある。これら繊維製品は、リネンサプ
ライ等で洗浄された後、病院で再使用されるが、グルコ
ン酸クロルヘキシジンが付着した繊維製品を、次亜塩素
酸ナトリウム、ジクロルイソシアヌル酸塩、さらし粉等
の塩素系漂白剤で漂白すると、グルコン酸クロルヘキシ
ジンが茶褐色に変色して除去が困難となる。
【0003】このような問題を解決するために、特公昭
60−24859号には、病院衣料を有機酸又は無機酸
の酸溶液で洗浄後、次亜塩素酸ソーダを含む洗浄液で洗
浄する方法が、特開平11−229271号には、病院
寝具類を多価カルボン酸又はオキシカルボン酸を含む水
溶液で予備洗浄した後、本洗浄する方法が、また特開2
000−96093号には、有機ホスホン酸系キレート
剤、有機多価カルボン酸を含有し、25℃、1重量%水
溶液のpHが3以下のランドリー用洗浄前処理剤組成物
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報のよ
うな技術が適用されずに、あるいは適用されても不十分
であった場合のように、グルコン酸クロルヘキシジンが
残存したまま、塩素系漂白剤による漂白洗浄がなされた
場合は、グルコン酸クロルヘキシジンが酸化変性により
変色して汚れとして発色する。このようにして一旦変性
した汚れは、除去することが非常に困難となるため、従
来は、そのような汚れが付着した繊維製品は廃棄した
り、用途を変更したりすることを余儀なくされていた。
【0005】本発明の課題は、グルコン酸クロルヘキシ
ジン等の薬品が酸化変性して生じた汚れに対して、優れ
た洗浄効果を示す洗浄剤組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、非水系溶剤を
含有する、酸化変性により変色した薬品汚れのための洗
浄剤組成物に関する。
【0007】また、本発明は、非水系溶剤を含有する洗
浄媒体で、酸化変性により変色した薬品汚れが付着した
繊維製品を洗浄する方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の洗浄剤組成物に用いられ
る非水系溶剤としては、ナフテン系、ノルマルパラフィ
ン系、イソパラフィン系、芳香族系等の石油系溶剤、テ
トラクロロエチレン、メチレンクロライド、クロロホル
ム、四塩化炭素等の塩素系溶剤が、その性能から好まし
い。
【0009】本発明の洗浄剤組成物は、このような非水
系溶剤を10〜100重量%、更に50〜100重量
%、特に80〜100重量%含有することが好ましい。
【0010】本発明の洗浄剤組成物には、本発明の効果
を損なわない範囲で増量剤、酵素、香料、色素、界面活
性剤等の成分を配合することができ、特に浸透作用向上
の観点から界面活性剤を含有することが好ましい。
【0011】界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤
及びカチオン界面活性剤から選択される一種以上が好ま
しい。
【0012】ノニオン界面活性剤としては、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセ
リン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
ポリオキシアルキレンポリグリセリン脂肪酸エステル、
ショ糖脂肪酸エステル、樹脂酸エステル、ポリオキシア
ルキレン樹脂酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエ
ーテル、アルキル(ポリ)グリコシド、ポリオキシアル
キレンアルキル(ポリ)グリコシド等が挙げられる。好
ましくは、窒素原子を含まないエーテル基含有非イオン
界面活性剤及びエステル基含有非イオン界面活性剤が挙
げられる。また、ノニオン界面活性剤としては、下記一
般式(1)で表されるノニオン界面活性剤が好ましい。
【0013】 R−O−(EO)p−(PO)q−(EO)r−H (1) 〔式中、Rは平均炭素数8〜18のアルキル基又はアル
ケニル基を示し、EOはオキシエチレン基、POはオキ
シプロピレン基を示す。p、q、rはそれぞれ平均付加
モル数を表し、p>0、好ましくはp=2〜10、r>
0、好ましくはr=2〜10、q=1〜6、好ましくは
q=1〜5であり、且つp+q+r=4〜20、好まし
くは6〜14である。〕。
【0014】また、カチオン界面活性剤としては、塩化
ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム(アルキル基炭
素数8〜18)、ジアルキル(アルキル基炭素数8〜1
8)ジメチルアンモニウムハライド、モノアルキル(ア
ルキル基炭素数8〜18)トリメチルアンモニウムハラ
イド又はこれらのカチオン界面活性剤の対イオンが他の
アニオンに変換されたカチオン界面活性剤等が挙げられ
る。カチオン界面活性剤としては、下記一般式(I)で
示される化合物及び/又は下記一般式(II)で示される
化合物が好ましい。
【0015】
【化1】
【0016】〔式中、R1、R2、R3、R4のうち少なく
とも1つとR5は、炭素数8〜20のアルキル基又はア
ルケニル基であり、残余はベンジル基、炭素数1〜5の
アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又は下記一般
式(III)
【0017】
【化2】
【0018】で表される基であり、X-は、ハロゲンイ
オン又は下記一般式(IV)
【0019】
【化3】
【0020】で表される陰イオン(R6、R7の少なくと
も一方は炭素数6〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
又はアルケニル基であり、他方は水素原子、メチル基、
エチル基、又は炭素数8〜18のアルキルリン酸残基で
ある)である。〕。
【0021】本発明の洗浄剤組成物は、界面活性剤を総
量で0.001〜5重量%、更に0.005〜1重量
%、特に0.01〜0.5重量%含有することが好まし
い。また、ノニオン界面活性剤は、組成物中に0.00
05〜2.5重量%、更に0.001〜0.5重量%、
特に0.005〜0.25重量%、カチオン界面活性剤
は、組成物中に0.0005〜2.5重量%、更に0.
001〜0.5重量%、特に0.005〜0.25重量
%含有されることが好ましい。
【0022】本発明の洗浄剤組成物は、洗浄機により、
酸化変性により変色した薬品汚れが付着した繊維製品に
適用することが好ましい。洗浄機としては、石油ドライ
クリーニング用、パークレンドライクリーニング用とし
て、知られているドライクリーニング用の洗浄機を使用
することができる。なかでも、バッチ式の横型洗浄機が
好ましく、洗浄、脱液、乾燥の工程を行うのが好まし
い。安全性等の面から、洗浄温度は40℃以下が好まし
い。洗浄剤組成物は、濾過後、活性炭層を通して循環使
用されるのが好ましい。
【0023】本発明の洗浄剤組成物は、特に、病院で使
用されるシーツ、枕カバー、包帯、病衣、白衣、手術衣
等の病院用の繊維製品であって、グルコン酸クロルヘキ
シジン等の薬品が酸化変性して生じた薬品汚れが付着し
た繊維製品の洗浄に適している。
【0024】また、本発明は、非水系溶剤を含有する洗
浄媒体で、酸化変性により変色した薬品汚れが付着した
繊維製品を洗浄する方法に関するものであるが、洗浄は
洗浄機により行うことが好ましい。また、洗浄媒体とし
ては、本発明の洗浄剤組成物をそのまま用いることがで
きるが、洗浄媒体中の非水系溶剤の比率が10〜100
重量%であることが好ましい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、消毒薬であるグルコン
酸クロルヘキシジンの酸化変性により生じた薬品汚れに
対して、優れた洗浄力を示す洗浄剤組成物が得られる。
【0026】
【実施例】実施例1〜5及び比較例1〜5 グルコン酸クロルヘキシジンの5重量%水溶液を、10
cm×10cmの木綿布に0.5g滴下し、風乾した。
乾燥後、前記布に、次亜塩素酸ナトリウムの6重量%水
溶液を0.5g滴下し、発色させて人工汚染布を調製し
た。この人工汚染布を、表1の洗浄剤組成物を用いて、
組成物温度25℃、洗浄時間5分の条件で洗浄した。
【0027】汚染前の木綿布、洗浄前の人工汚染布及び
洗浄後の人工汚染布の520nmにおける反射率を、そ
れぞれ測定し、以下の式により洗浄率を算出した。結果
を表1に示すが、洗浄率が大きいほど、洗浄効果が高
く、良好な結果であることを意味する。 洗浄率(%)=〔(R2−R1)/(R0−R1)〕×
100 R0:汚染前の木綿布の反射率 R1:本洗浄前の人工汚染布の反射率 R2:本洗浄後の人工汚染布の反射率
【0028】
【表1】
【0029】(注) *1 ニューソルDX:日石三菱(株)製 石油系溶剤 *2 パークロロエチレン:旭化成工業(株)製 *3 ノニオン界面活性剤(1):ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル(花王(株)、エマルゲン108) *4 ノニオン界面活性剤(2):日本触媒(株)、ソ
フタノール70 *5 ノニオン界面活性剤(3):花王(株)、エマル
ゲンLS110 *6 カチオン界面活性剤:花王(株)、サニゾールC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 7/28 C11D 7/28 D06L 1/04 D06L 1/04 (72)発明者 斉藤 慎也 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AC08 AC09 AE05 BA12 DA01 DB01 EA09 EA15 EA21 EB16 ED02 ED04 ED17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非水系溶剤を含有する、酸化変性により
    変色した薬品汚れのための洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 界面活性剤を含有する請求項1記載の洗
    浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 界面活性剤が、ノニオン界面活性剤及び
    カチオン界面活性剤から選択される一種以上である請求
    項2記載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 非水系溶剤が、石油系溶剤又は塩素系溶
    剤である請求項1〜3の何れか1項記載の洗浄剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 非水系溶剤を含有する洗浄媒体で、酸化
    変性により変色した薬品汚れが付着した繊維製品を洗浄
    する方法。
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