JP2003040230A - 合成樹脂製ボトル - Google Patents

合成樹脂製ボトル

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JP2003040230A
JP2003040230A JP2001228034A JP2001228034A JP2003040230A JP 2003040230 A JP2003040230 A JP 2003040230A JP 2001228034 A JP2001228034 A JP 2001228034A JP 2001228034 A JP2001228034 A JP 2001228034A JP 2003040230 A JP2003040230 A JP 2003040230A
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JP
Japan
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bottle
barrel wall
body wall
pressure reducing
synthetic resin
Prior art date
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Pending
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JP2001228034A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Inaba
剛志 稲葉
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二次曲面よりなるボトルの胴壁に減圧吸収パネ
ルを形成すると滑らかな曲面外観が損なわれ、また二次
曲面よりなるボトルの胴壁の面積が狭い場合、狭い範囲
の中に凹凸が形成されるため剛性が付与され弾性変形が
困難となり、減圧吸収変形を妨げる。減圧吸収パネルを
形成せずに減圧状態に耐え得る剛性を付与するためにボ
トル胴壁を厚肉にすると、コストアップとなる。また、
ボトル胴壁をスクイズすることにより内容物を注出口よ
り滴下させる場合、胴壁を押圧すると減圧吸収パネル間
の胴壁がボトル内方に折れ曲がったまま、復元が困難で
あるといった問題が生じる。更に減圧吸収パネルを形成
しない場合でも同様に、胴壁が押圧されたり、減圧吸収
による局所的な内方への変形が生じた場合、元の状態に
復元することが困難である。 【解決手段】二次曲面よりなる胴壁に条部を設け、前記
条部により形成される山部と谷部とが周方向に交互に配
列されることを特徴とする合成樹脂製ボトルを提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の合成樹脂製ボトル
は、果汁、調味料等の内容物を収納し、二次曲面よりな
る胴壁を有する合成樹脂製ボトルに関し、特に胴壁を押
圧して液体内容物を注出口から滴下させるスクイズ容器
として好適な合成樹脂製ボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】果汁、調味料等の内容物はボトル内に高
温充填され、充填直後に密封されることが多い。この場
合、内容物は時間の経過と共に温度が下がりボトル内で
常温となるが、この時ボトル内が減圧状態となる。この
減圧状態によるボトル胴壁の局所的な凹み変形を防止す
るため、ボトル胴壁に減圧吸収パネルを設け、この減圧
吸収パネルがボトル内方に撓むことによりボトル内の減
圧を分散吸収する。この減圧吸収パネルは通常、額縁
状、楕円形のような形状をした凹部からなり、平坦な胴
壁、あるいは一次曲面よりなる胴壁に複数個形成され
る。
【0003】また、減圧吸収パネルを形成しない場合
は、ボトル胴壁を厚肉にすることにより減圧状態に耐え
得る剛性を付与する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、二次曲面より
なるボトルの胴壁に上記したような減圧吸収パネルを形
成すると、滑らかな曲面外観が損なわれ、例えば果物を
象った外観を具備したような二次曲面よりなる胴壁を有
するボトルについては美観が著しく損なわれる。また二
次曲面よりなるボトルの胴壁の面積が狭い場合、減圧吸
収パネルを形成しても有効に減圧を吸収しないばかりか
逆に、狭い範囲の中に凹凸が形成されるため剛性は付与
されるが弾性変形が困難となり、減圧吸収変形を妨げ
る。そのため減圧吸収パネルを形成せずに、減圧状態に
耐え得る剛性を付与するためにボトル胴壁を厚肉にする
と、使用する材料が増大し、コストアップとなる。
【0005】またボトル胴壁をスクイズすることにより
内容物を注出口より滴下させる場合、胴壁を押圧すると
減圧吸収パネル間の胴壁がボトル内方に折れ曲がったま
ま、復元が困難であるといった問題が生じる。また、減
圧吸収パネルを形成しない場合でも同様に、胴壁が押圧
されたり、減圧吸収によりボトル内方に凹んだりする局
所的な変形が生じた場合、元の状態に復元することが困
難であるといった問題が生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、二次曲面よりなる胴壁に条部を設
け、前記条部により形成される山部と谷部とが周方向に
交互に配列されることを特徴とする合成樹脂製ボトルを
提供し、上記課題を解消するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明を図1から図4に示す
実施の形態に基づいて説明する。図1に示されるボトル
1は、ポリプロピレンとEVOHからなる比較的軟質で
弾性のある積層ボトルで、胴壁2は二次曲面よりなり外
方に膨らむ滑らかな曲面形状である。胴壁上方は曲率が
徐々に小さくなる肩部3であり、胴壁下方は曲率が小さ
くなって平坦な底部4と連なる。肩部3からは注出部5
が立設し、注出部5周壁にはキャップ取付ねじが巻回
し、注出部5上端には注出口6が形成される。
【0008】胴壁2の高さ方向の略中間位置が最大曲率
面7となり、この最大曲率面7を含む胴壁2には、環状
に周方向に巻回する連続した波線状の凹筋からなる条部
8が形成され、山部9、谷部10が交互に配列される。
また、山部9並びに山部9に隣接する谷部10、10を
頂点とする略三角形状に区画される山形区分11と、谷
部10並びに谷部10に隣接する山部9、9を頂点とす
る略三角形状に区画される谷形区分12とが胴壁2に周
方向に交互に配列される。
【0009】図2は条部8の展開図であるが、条部8は
ほぼ同じ周期の起伏を繰り返す緩やかな連続する波線形
状であり、条部8による山部9、谷部10が形成され
る。また、図3に示すように条部8の縦断面形状は円弧
状である。
【0010】上記実施例のボトル1に、果汁、調味料等
の高温の液体内容物を充填し、直後に図示しないキャッ
プを注出部5に巻き締めて密封すると、ボトル1内部に
収納された高温の内容物は時間の経過と共に温度が下が
って常温となり、ボトル1内は減圧状態となる。この
時、図4に示すように胴壁2、特に最大曲率面7におい
て最初に減圧変形が始まり、まず、条部8が最初にボト
ル1内方に凹み始める。次に、上記した条部8の凹みに
付随して、山形区分11及び谷形区分12がボトル1内
方に撓み、ボトル1内の減圧を分散吸収する。
【0011】条部8は胴壁2に周方向に環状に巻回し、
かつ、山部9を上限、谷部10を下限とした幅方向に亘
って周期的に起伏した波形状であるので、減圧を周方向
及び幅方向の広い範囲に均等に分散させるので、局所的
な変形が生じることがなく、かつ、胴壁2がボトル1外
方に凸となる二次曲線であるので条部8がボトル内方に
折れ難くなり、バランスが良く見栄えの良い減圧分散吸
収が行われる。更に、条部8の近傍の胴壁2である山形
区分11、及び、谷形区分12も、上記した条部8の凹
みに付随して内方に撓み、減圧を分散吸収する。
【0012】次に、内容物が充填された上記実施例のボ
トル1のキャップを開封してボトル1内の減圧状態が解
かれた場合や、胴壁2を手指で押圧して内容液を注出口
6から注出後に手を離した場合などは、胴壁2は内方に
凹んだ変形状態から反発復元して容易に元の状態に戻
る。
【0013】胴壁2は山形区分11と谷形区分12とが
交互に配列され、それぞれの山形区分11と谷形区分1
2同士は条部8によって区分され、揺動自在に連結され
ている。ここで胴壁2の局所に押圧が加えられると、外
方に凸となる二次曲面よりなる胴壁2は外力に対して外
向きの反発力を発現し、剛性を示す。また、山形区分1
1、谷形区分12自体も条部8により区分されており、
外力に対して剛性を示す。一方、条部8は胴壁2に周方
向に環状に巻回し、かつ、山部9を上限、谷部10を下
限とした幅方向に亘って周期的に起伏した波形状である
ので、押圧力を周方向及び幅方向の広い範囲に均等に分
散させるので、局所的な変形が生じることがなく、か
つ、胴壁2がボトル1外方に凸となる二次曲線であるの
で条部8がボトル内方に折れ難くなり、条部8により区
分された山形区分11と谷形区分12とがバランス良い
見栄えの良い押圧変形を示す。従って局所的な変形を抑
え、押圧に対しても即座に復元しようとする。
【0014】上記したような外向きの反発力、剛性の強
さ、押圧力の分散の好適なバランスによって、ボトル1
全体としての高い反発復元力を得ることができる。
【0015】条部8は胴壁2の最大曲率面に形成するこ
とが望ましい。減圧は胴壁2の中でも最大曲率面に大き
くかかり、また胴壁2を押圧して内容物を注出するとき
も、最大曲率面を押圧することが多いので、最大曲率面
を含んだ胴壁2に条部8を形成すると、効率良い減圧吸
収、反発復元力を付与することができる。
【0016】胴壁2に波形の条部8以外の条部が形成さ
れると、波形の条部8は減圧分散吸収、押圧力の分散の
働きに影響を与え、効果を減少させる。従って、条部8
の減圧分散吸収、押圧力の分散の働きに実質的に影響を
与える条部が存在しないことが望ましい。
【0017】胴壁2について、材料としてはポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等が
挙げられ、単層、積層のいずれでも良く、厚さにも制限
はないが、胴壁2に減圧吸収および反発復元可能な弾性
が備わっていることが好ましい。
【0018】なお、条部8は胴壁2全体に形成しても良
く、また胴壁2の一部に形成しても良い。更に条部8は
凹筋であっても凸筋であっても良い。
【0019】更に、胴壁2の一部に一次曲面が混在して
いても良く、特に最大曲率面近傍に若干の一次曲面、す
なわち円柱部分が存在することが考えられるが、条部8
近傍の胴壁2が二次曲面であれば良い。
【0020】条部8は胴壁2上下方向に複数本形成され
ても良い。このとき、上下に隣接する条部8、8どうし
の間隔はそれぞれ等しくても異なっていても良い。ま
た、それぞれの条部8は、同じ起伏の周期であっても、
異なる起伏の周期であっても良く、更には、条部8どう
しが互いに交差していても良い。
【0021】条部8の形状は上記実施例のような緩やか
な曲線の波形状の他、矩形波状、鋸歯波状、サイクロイ
ド状でも良いが、局所的な変形が生じにくい緩やかな曲
線形状が好ましい。また、条部8の縦断面形状は上記実
施例のような円弧状の他に、他の曲線形状、あるいは台
形状、三角形状などの直線形状でも良いが、局所的な変
形が生じにくい緩やかな曲線形状が好ましい。
【0022】更に、条部8は胴壁2に連続した環状に巻
回されているが、減圧分散吸収、反発復元力が備わって
いる範囲であれば、不連続であっても構わない。従っ
て、山形区分11および谷形区分12は不連続である条
部8により形成されていても良い。
【0023】
【発明の効果】本発明の合成樹脂製ボトルは、外方に凸
となる二次曲面で形成された胴壁に波線状の凹部からな
る条部を形成したので、効率良く減圧分散吸収を行うこ
とができ、かつ、減圧及び外力による胴壁の凹みの反発
復元力が向上する。また、減圧吸収パネルを形成する必
要がないため胴壁の滑らかな曲面外観を著しく損なうこ
とがない。更に、胴壁を薄肉化することが可能となり、
省資源、コストダウン、軽量化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図。
【図2】本発明の実施例に形成される条部の展開図。
【図3】本発明の実施例に形成される条部の縦断面図。
【図4】本発明の実施例の減圧状態を示す正面図。
【符号の説明】
1 ボトル 2 胴壁 3 肩部 4 底部 5 注出部 6 注出口 7 最大曲率面 8 条部 9 山部 10 谷部 11 山形区分 12 谷形区分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次曲面よりなる胴壁に条部を設け、前記
    条部により形成される山部と谷部とが周方向に交互に配
    列されることを特徴とする合成樹脂製ボトル。
  2. 【請求項2】前記山部並びに前記山部に隣接する前記谷
    部で区画される山形区分と、前記谷部並びに前記谷部に
    隣接する前記山部で区画される谷形区分は、前記胴壁に
    周方向に交互に配列されることを特徴とする請求項1記
    載の合成樹脂製ボトル。
  3. 【請求項3】前記条部が周方向に延びる波線状であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至2記載の合成樹脂製ボト
    ル。
  4. 【請求項4】前記条部が胴壁の最大曲率面に形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至3記載の合成樹脂製ボト
    ル。
  5. 【請求項5】胴壁に前記条部以外の条部が存在しないこ
    とを特徴とする請求項1乃至4記載の合成樹脂製ボト
    ル。
JP2001228034A 2001-07-27 2001-07-27 合成樹脂製ボトル Pending JP2003040230A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132436A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Lion Corp プラスチックボトル
JP2012076778A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製容器
JP2014105002A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd ボトル

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JP2012076778A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製容器
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