JP2003038890A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2003038890A
JP2003038890A JP2001234545A JP2001234545A JP2003038890A JP 2003038890 A JP2003038890 A JP 2003038890A JP 2001234545 A JP2001234545 A JP 2001234545A JP 2001234545 A JP2001234545 A JP 2001234545A JP 2003038890 A JP2003038890 A JP 2003038890A
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vibration
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washing machine
magnetic body
washing
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JP2001234545A
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Yutaka Inoue
豊 井上
Shigeru Matsuo
松尾  繁
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯時の水位を検出し、かつ洗濯物による洗
濯兼脱水槽を含む振動体の振動を検出して運転を最適化
させる洗濯機において、振動を検出するアンバランス検
出スイッチと水位を検出する圧力検出装置を別々に設け
ることなく、部品点数が少なく、安価にし、また、水受
け槽の振動を精度よく検出し、水受け槽の振動による脱
水の進行可否決定の信頼性を向上する。 【解決手段】 洗濯機本体5内に位置し洗濯兼脱水槽3
を内包した水受け槽1内の水位を検出し、かつ水受け槽
1の振動を検出する水位兼振動検出装置22を備え、こ
の水位兼振動検出装置22は、振動発生時の機械的な当
接により振動を検出するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯時の水位を検
出し、かつ洗濯物による洗濯兼脱水槽を含む振動体の振
動を検出して運転を最適化させる洗濯機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗濯機は図4に示すよう
に構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】図4に示すように、水受け槽1は、内底部
に回転翼2を回転自在に配設した洗濯兼脱水槽3を内包
し、吊り棒4により洗濯機本体5に吊り下げている。モ
ータ6は、水受け槽1の底部に取り付け、Vベルト7お
よび減速装置8を介して洗濯兼脱水槽3または回転翼2
に連結している。洗濯兼脱水槽3の上部に液体を内封し
た液体バランサー9を固定している。
【0004】給水弁10は洗濯兼脱水槽3内に給水する
もので、排水弁11は洗濯兼脱水槽3内の洗濯液および
すすぎ液を排水するものである。制御装置12は、モー
タ6、給水弁10、排水弁11などを制御して、洗い、
すすぎ、脱水の一連行程を逐次制御するものである。
【0005】圧力検出装置13は洗濯兼脱水槽3内の水
位による圧力の変化により水位を検出するものである。
この圧力検出装置13は、図5(a)に示すように、ダ
イヤフラム14にダイヤフラム板15を取り付け、この
ダイヤフラム板5に取り付けたコア16が、洗濯兼脱水
槽3に加えられた水圧によりコイル17の内部を移動す
ることでコイル17のインダクタンスを変化させるよう
に構成している。
【0006】コイル17は、図5(b)に示すように、
コンデンサ18とでLC共振回路を構成しており、発振
回路19からの信号をマイクロコンピュータにより検出
することで洗濯兼脱水槽3内の水位を検出するよう構成
している。
【0007】アンバランス検出スイッチ20は水受け槽
1の近傍に配設し、脱水行程でのアンバランス状態を検
出するもので、洗濯物の偏りにより生じた振動により水
受け槽1がアンバランス検出スイッチ20のレバー21
に接触し、所定距離だけ移動させることにより接点が開
閉し、アンバランス状態を検出するよう構成している。
【0008】上記構成において動作を説明すると、洗濯
兼脱水槽3に洗濯物と洗剤を投入した後、運転を開始す
ると、給水弁10を開いて、圧力検出装置13により検
出した所定の水位まで給水した後、モータ6を駆動す
る。このとき、モータ6の動力を回転翼2に伝達し、回
転翼2が回転することで洗濯物を撹拌し、洗濯物同士、
または洗濯兼脱水槽3、回転翼2との摩擦によって汚れ
を除去する。
【0009】脱水行程では、洗濯終了後、排水弁11を
開いて洗濯兼脱水槽3内の水を排水した後、モータ6の
動力を洗濯兼脱水槽3に伝達して回転させ、洗濯物に遠
心力を与えることにより、水分を洗濯物から分離するこ
とで行う。このとき、洗濯兼脱水槽3内の洗濯物の偏り
により水受け槽1が大きく振動すると、水受け槽1がア
ンバランス検出スイッチ20のレバー21に接触し、所
定距離だけ移動させることにより接点が開閉し、アンバ
ランス状態を検出する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、洗濯兼脱水槽3内の水位を検出する
圧力検出装置13と、水受け槽1の振動を検出するアン
バランス検出スイッチ20の2つを別々に設ける必要が
あり、部品点数が多く、構造が複雑で、高価になるとい
う問題を有していた。
【0011】本発明は上記課題を解決するもので、振動
を検出するアンバランス検出スイッチと水位を検出する
圧力検出装置を別々に設けることなく、部品点数が少な
く、安価にし、また、水受け槽の振動を精度よく検出
し、水受け槽の振動による脱水の進行可否決定の信頼性
を向上することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗濯機本体内に位置し洗濯兼脱水槽を内包
した水受け槽内の水位を検出し、かつ水受け槽の振動を
検出する水位兼振動検出装置を備え、この水位兼振動検
出装置は、振動発生時の機械的な当接により振動を検出
するよう構成したものである。
【0013】これにより、振動を検出するアンバランス
検出スイッチと水位を検出する圧力検出装置を別々に設
ける必要がなく、部品点数が少なく、安価にすることが
でき、また、振動発生時に振動による機械的な当接によ
り振動を検出することで、水受け槽の振動を精度よく検
出することができ、水受け槽の振動による脱水の進行可
否決定の信頼性を向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯機本体と、洗濯機本体内に位置し洗濯兼脱水槽
を内包した水受け槽と、この水受け槽内の水位を検出
し、かつ前記水受け槽の振動を検出する水位兼振動検出
装置とを備え、この水位兼振動検出装置は、振動発生時
の機械的な当接により振動を検出するよう構成したもの
であり、振動を検出するアンバランス検出スイッチと水
位を検出する圧力検出装置を別々に設ける必要がなく、
また、振動発生時に水受け槽の振動が所定の値以上にな
ると、水位兼振動検出装置が機械的に当接することで、
水受け槽の振動を精度よく検出することができ、水受け
槽の振動が大きい場合は、脱水を一時停止して洗濯物の
アンバランスを修正する行程に移り、水受け槽の振動が
小さい場合は、脱水行程を継続して所定の時間が経過す
ると脱水行程を終了することができ、水受け槽の振動に
よる脱水の進行可否決定の信頼性を向上することができ
る。
【0015】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、水位兼振動検出装置は、振動発生
時の機械的な当接により移動する振動検出用磁性体と、
この振動検出用磁性体の対向位置に設け前記振動検出用
磁性体の移動に伴いインダクタンスが変化するコイル
と、このコイルとコンデンサとで形成したLC共振回路
とを有し、このLC共振回路の発振周波数の変動により
振動を検出するよう構成したものであり、機械的な当接
による振動検出用磁性体の移動量が振動の大きさに連動
して変化することになり、LC共振回路の変化量を測定
することにより、振動の大きさを測定することができ
る。
【0016】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、水位兼振動検出装置は、
コイル内部に、振動検出用磁性体と、圧力の変化により
変形するダイヤフラムの変位に連動して移動する水位検
出用磁性体とを併設し、一組のLC共振回路の発振周波
数の変動により水位および振動を検出するよう構成した
ものであり、コイルを共通化することにより部品点数を
削減でき、組み立て時の作業性を向上することができる
ため、低コストに構成できるとともに、同一の装置で水
位と振動を検出することができることから、低コストな
洗濯機を構成することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、水位兼振動検出装置は、振動
検出用磁性体の移動方向と水位検出用磁性体の移動方向
が略平行となるよう構成したものであり、コイルの部品
形状を簡素化することができるため、部品の金型コスト
および組み立て時の作業性を向上することができ、低コ
ストに構成できることにより、結果として低コストな洗
濯機を構成することができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜
4に記載の発明において、水位兼振動検出装置は、この
水位兼振動検出装置の内部より外部に貫通するとともに
移動自在に突出し、振動検出時に当接する当接部材を設
け、この当接部材の水位兼振動検出装置本体内部側の先
端近傍に振動検出用磁性体を設けたものであり、当接部
材が水受け槽の振動により当接することに直接連動し
て、当接部材の水位兼振動検出装置本体内部側の先端近
傍に設けた振動検出用磁性体が移動することができ、確
実に振動の大きさを測定できるとともに、水位兼振動検
出装置自体の構成を簡素化でき、部品の金型コストおよ
び装置の組み立て時の作業性を向上することができ、低
コストに構成できることにより、結果として低コストな
洗濯機を構成することができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、上記請求項5に
記載の発明において、水位兼振動検出装置は、当接部材
を弾性部材により突出方向に付勢したものであり、当接
部材は振動検出時以外は弾性部材により移動することが
なく、振動発生時に水受け槽の振動が所定の値以上にな
ると、当接部材が機械的に当接することにより、振動検
出用磁性体が移動することで、水受け槽の振動を精度よ
く検出することができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、上記請求項5ま
たは6に記載の発明において、当接部材は、水位兼振動
検出装置本体外部側の先端に当接部を有し、この当接部
を弾性材で構成したものであり、振動発生時に機械的な
当接により振動を検出する際、当接部材に加わる衝撃力
を緩和させることができて、水位兼振動検出装置自体が
破壊に至るのを防止できるとともに、当接部材が当接し
たときの衝撃音を低減することができ、また当接部材の
当接部の弾性材の形状や硬さを調整することにより、振
動時の検出感度を調整することができる。
【0021】請求項8に記載の発明は、上記請求項1〜
7に記載の発明において、水位兼振動検出装置は、振動
検出用磁性体を水位検出用磁性体より径小としたもので
あり、水位検出用磁性体は、水位に対する分解能を向上
させるために、水位検出用磁性体の変位によるコイルの
インダクタンスの変化量を大きくとるために径を大きく
する必要があり、振動検出用磁性体の変位によるコイル
のインダクタンスの変化量は、水受け槽の振動が所定の
値以上であるかどうかの区分ができればよく、振動検出
用磁性体を水位検出用磁性体より径小とすることで、コ
イルの大きさを小さくすることができ、水位兼振動検出
装置自体を小型化できるとともに、低コストにすること
ができる。
【0022】請求項9に記載の発明は、上記請求項5〜
8に記載の発明において、当接部材は、水位兼振動検出
装置本体外部側の先端に当接部を有し、この当接部の対
応位置に被当接部材を設け、前記当接部、被当接部材の
少なくともいずれか一方に緩衝部材を設けたものであ
り、当接部材に加わる衝撃力を緩和させることができ、
水位兼振動検出装置自体が破壊に至るのを防止すること
ができるとともに、当接部材が当接したときの衝撃音を
低減することができ、また、当接部材に接触する緩衝部
材の厚みや硬さを調整することにより振動時の検出感度
を調整することができる。
【0023】請求項10に記載の発明は、上記請求項9
に記載の発明において、当接部材の当接部と被当接部材
との間隔は、振動検出用磁性体の移動方向に調整可能と
したものであり、水受け槽の振動による当接部材と被当
接部材との接触の程度を調節することができ、結果とし
て振動時の検出感度を調整することができる。
【0024】請求項11に記載の発明は、上記請求項1
〜10に記載の発明において、水位兼振動検出装置は、
水受け槽の側壁部に取り付けたものであり、水位兼振動
検出装置に空気圧を送るためのエアホースを削減するこ
とができ、組み立て時の作業性を向上することができ、
結果として低コストな洗濯機を構成することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは
同一符号を付して説明を省略する。
【0026】図1に示すように、水位兼振動検出装置2
2は、洗濯兼脱水槽3内の水位を検出するとともに、水
受け槽1の振動を検出するもので、水受け槽1の側壁部
に、後述する当接部材23の先端に設けた当接部24が
洗濯機本体5の内壁に固定した被当接部材25に対向し
て取り付け、水受け槽1の振動発生時に当接部24が被
当接部材25に機械的に当接することで振動を検出する
よう構成している。
【0027】ここで、当接部24を弾性材で構成し、こ
の当接部24の対応位置に設けた被当接部材25との間
隔を振動検出用磁性体30の移動方向に調整可能として
いる。また、被当接部材25に緩衝部材を設けている。
【0028】水位兼振動検出装置22は、図2(a)に
示すように、圧力の変化により変位するダイヤフラム2
6にダイヤフラム板27を介して水位検出用磁性体28
を保持し、この水位検出用磁性体28と対向する位置に
コイル29を配置し、水位検出用磁性体28が移動する
ことでコイル29のインダクタンスが変化するように構
成している。
【0029】当接部材23は、水位兼振動検出装置22
の内部より外部に貫通するとともに移動自在に突出し、
振動検出時に、この当接部材23の先端に設けた当接部
24が被当接部材25に機械的に当接するよう構成し、
この当接部材23の水位兼振動検出装置本体内部側の先
端近傍に振動検出用磁性体30を設け、この振動検出用
磁性体30をコイル29内に、前述した水位検出用磁性
体28とともに併設し、当接部材23の変位に連動し
て、コイル29のインダクタンスが変化するように構成
している。
【0030】また、図2(b)に示すように、コイル2
9は、水位検出用磁性体28と振動検出用磁性体30が
移動できるように筒状の空間31、32を有しており、
各空間31、32は略平行に設けて、水位検出用磁性体
28の移動方向と振動検出用磁性体30の移動方向が略
平行となるよう構成している。
【0031】ここで、水位検出用磁性体28の径は振動
検出用磁性体30の径に比較して大きくしており、コイ
ル29は略卵型形状としている。これは、水位に対する
分解能を向上させるために水位検出用磁性体28の変位
によるコイル29のインダクタンスの変化量を大きくと
っているためであり、また、振動検出用磁性体30の変
位によるコイル29のインダクタンスの変化量は、水受
け槽1の振動が異常振動であるかどうかの区分ができれ
ばよく、比較的小さくしても問題ないためである。
【0032】また、コイル29の形状を略卵型形状にす
れば、コイル29の形状を楕円形状とした場合に比較し
て、コイル29のマグネットワイヤーの量を削減するこ
とができコスト面で有利となる。
【0033】水位兼振動検出装置22は、図2(c)に
示すように、コンデンサ18とコイル29で一組のLC
共振回路を構成しており、発振回路19の発振周波数の
変動により洗濯兼脱水槽3内の水位と、水受け槽1の振
動を検出するよう構成している。
【0034】また、図2(a)に示すように、当接部材
23はスプリング33(弾性部材)により突出方向へ付
勢している。また、当接部材23には傘状に傾斜を有す
る当接部24をねじ構造で取り付けており、当接部24
の変位に連動して当接部材23が移動できるように構成
している。当接部24に傾斜を持たすことで、当接部2
4に加わった外力をスムーズに当接部材23に伝えるこ
とができるようになり、外力の方向性についての制約を
緩やかにすることができる。
【0035】制御装置34は、水位兼振動検出装置22
の出力を入力し、モータ6、給水弁10、排水弁11な
どを制御して、洗い、すすぎ、脱水の一連行程を逐次制
御するものである。
【0036】上記構成において動作を説明する。洗い行
程が始まると、洗濯兼脱水槽3内に投入した洗濯物の量
を検出した後、給水弁10を動作させて給水を始める。
洗濯兼脱水槽3内の水の圧力が水位兼振動検出装置22
に伝わると、ダイヤフラム26がたわむことによって変
位し、ダイヤフラム26に取り付けたダイヤフラム板2
7が上昇することで、水位検出用磁性体28がコイル2
9に近づき、コイル29のインダクタンスを変化させて
発振回路19の発振周波数を変化させる。この発振周波
数を検出することによって水位を検出する。
【0037】図3(a)に示すように、給水中に水位兼
振動検出装置22の発振周波数が設定周波数と等しいか
または低くなったことを検出すると、制御装置34は設
定水位まで給水されたことを検出して給水を停止し、洗
い行程またはすすぎ行程に移る。所定時間の洗い行程ま
たはすすぎ行程の後、洗濯兼脱水槽3の水を排水する。
【0038】図3(b)に示すように、排水中に水位兼
振動検出装置22の発振周波数は洗濯兼脱水槽3の水位
の減少に伴って徐々に上昇し、ついには初期周波数近傍
においてほとんど変化しない領域に達し、排水が終了し
たことを検出する。洗濯兼脱水槽3内の水を排水した
後、洗濯兼脱水槽3を高速で回転させる脱水行程に入
る。
【0039】脱水行程ではモータ6の制御により洗濯兼
脱水槽3を回転し、洗濯物に含まれる水分を外部に排出
する。このとき、洗濯物が洗濯兼脱水槽3内で偏った状
態の場合、重量アンバランスのため、洗濯兼脱水槽3を
および水受け槽1を含む振動体が大きく振動する。
【0040】この振動により水受け槽1が大きく振動す
ると、水受け槽1に取り付けた水位兼振動検出装置22
は洗濯機本体5に対して近づいたり遠ざかったりという
振動を繰り返す。この振動により水位兼振動検出装置2
2の当接部24が洗濯機本体5に取り付けた被当接部材
25に当接することで、当接部材23が変位し、これに
連動して振動検出用磁性体30がコイル29のインダク
タンスを変化させ、結果として発振回路19の発振周波
数を変化させる。この発振周波数の変動を検出すること
で脱水の進行可否を決定することができる。
【0041】図3(c)に振動が加わった場合の水位兼
振動検出装置22からの発振周波数の変化の例を示す。
この発振周波数の変動が設定したしきい値を越える場合
には、脱水を一時停止し、洗濯物のアンバランスを修正
する行程に移る。また、この発振周波数の変動が設定し
たしきい値を超えない場合には、振動量が大きくないと
して脱水行程を継続し、所定の時間が経過すると脱水行
程を終了する。
【0042】ここで、洗濯兼脱水槽3の重量アンバラン
スによる振動により、水受け槽1が大きく振動する場合
があり、安全のためにも振動量の大きさに応じた検出感
度の設定が必要となる。このとき、洗濯機本体5に取り
付けられた被当接部材25の厚みを調整することで、当
接部24と被当接部材25との間隔を振動検出用磁性体
30の移動方向に調整することにより、振動に関する感
度を調整することができ、よりはやく振動状態を検出す
ることができる。また、水位兼振動検出装置22に取り
付けた当接部24の形状を変更することでも振動に関す
る感度を調整することができる。
【0043】このように本実施例によれば、水位兼振動
検出装置22は、洗濯兼脱水槽3内の水位を検出すると
ともに、水受け槽1の振動を検出し、水受け槽1の振動
発生時に当接部24が被当接部材25に機械的に当接す
ることで振動を検出するよう構成しているので、振動を
検出するアンバランス検出スイッチと水位を検出する圧
力検出装置を別々に設ける必要がなく、また、振動発生
時に水受け槽1の振動が所定の値以上になると、当接部
24が被当接部材25に機械的に当接することで、水受
け槽1の振動を精度よく検出することができ、水受け槽
1の振動による脱水の進行可否決定の信頼性を向上する
ことができる。
【0044】また、水位兼振動検出装置22は、水受け
槽1の側壁部に取り付けているので、水位兼振動検出装
置22に空気圧を送るためのエアホースを削減すること
ができ、組み立て時の作業性を向上することができ、結
果として低コストな洗濯機を構成することができる。
【0045】また、水位兼振動検出装置22は、内部よ
り外部に貫通するとともに移動自在に突出し、振動検出
時に当接する当接部材23を設け、この当接部材に振動
検出用磁性体30を設け、この振動検出用磁性体30の
対向位置に、振動検出用磁性体30の移動に伴いインダ
クタンスが変化するコイル29を設け、このコイル29
とコンデンサ18とで形成したLC共振回路の発振周波
数の変動により振動を検出するので、機械的な当接によ
る振動検出用磁性体30の移動量が振動の大きさに連動
して変化することになり、LC共振回路の変化量を測定
することにより、振動の大きさを測定することができ
る。
【0046】また、振動検出用磁性体30の移動方向と
水位検出用磁性体28の移動方向が略平行となるよう構
成しているので、コイル29の部品形状を簡素化するこ
とができるため、部品の金型コストおよび組み立て時の
作業性を向上することができ、低コストに構成できる。
【0047】また、当接部材23をスプリング33によ
り突出方向に付勢しているので、当接部材23は振動検
出時以外はスプリング33により移動することがなく、
振動発生時に水受け槽1の振動が所定の値以上になる
と、当接部材23が被当接部材25に機械的に当接する
ことにより、振動検出用磁性体33が移動することで、
水受け槽1の振動を精度よく検出することができる。
【0048】また、当接部材23は、先端に当接部24
を有し、この当接部24を弾性材で構成しているので、
振動発生時に機械的な当接により振動を検出する際、当
接部材23に加わる衝撃力を緩和させることができて、
水位兼振動検出装置自体が破壊に至るのを防止できると
ともに、当接部材23が当接したときの衝撃音を低減す
ることができ、また当接部材23の当接部24の弾性材
の形状や硬さを調整することにより、振動時の検出感度
を調整することができる。
【0049】また、当接部材23の当接部24と被当接
部材25との間隔を振動検出用磁性体30の移動方向に
調整可能としているので、水受け槽1の振動による当接
部材23と被当接部材25との接触の程度を調節するこ
とができ、結果として振動時の検出感度を調整すること
ができる。
【0050】なお、本実施例では、当接部材23が移動
し易いように当接部24を取り付けているが、レバー状
の部材を当接部材23に取り付け、端面を常に被当接部
材25に接触させておけば、水受け槽1の振動量に応じ
た周波数の変位を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、洗濯機本体と、洗濯機本体内に位置し洗
濯兼脱水槽を内包した水受け槽と、この水受け槽内の水
位を検出し、かつ前記水受け槽の振動を検出する水位兼
振動検出装置とを備え、この水位兼振動検出装置は、振
動発生時の機械的な当接により振動を検出するよう構成
したから、振動を検出するアンバランス検出スイッチと
水位を検出する圧力検出装置を別々に設ける必要がな
く、また、水位兼振動検出装置が機械的に当接すること
で、水受け槽の振動を精度よく検出することができ、水
受け槽の振動による脱水の進行可否決定の信頼性を向上
することができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、水
位兼振動検出装置は、振動発生時の機械的な当接により
移動する振動検出用磁性体と、この振動検出用磁性体の
対向位置に設け前記振動検出用磁性体の移動に伴いイン
ダクタンスが変化するコイルと、このコイルとコンデン
サとで形成したLC共振回路とを有し、このLC共振回
路の発振周波数の変動により振動を検出するよう構成し
たから、機械的な当接による振動検出用磁性体の移動量
が振動の大きさに連動して変化することになり、LC共
振回路の変化量を測定することにより、振動の大きさを
測定することができる。
【0053】また、請求項3に記載の発明によれば、水
位兼振動検出装置は、コイル内部に、振動検出用磁性体
と、圧力の変化により変形するダイヤフラムの変位に連
動して移動する水位検出用磁性体とを併設し、一組のL
C共振回路の発振周波数の変動により水位および振動を
検出するよう構成したから、コイルを共通化することに
より部品点数を削減でき、組み立て時の作業性を向上す
ることができるため、低コストに構成できるとともに、
同一の装置で水位と振動を検出することができることか
ら、低コストな洗濯機を構成することができる。
【0054】また、請求項4に記載の発明によれば、水
位兼振動検出装置は、振動検出用磁性体の移動方向と水
位検出用磁性体の移動方向が略平行となるよう構成した
から、コイルの部品形状を簡素化することができるた
め、部品の金型コストおよび組み立て時の作業性を向上
することができ、低コストに構成できることにより、結
果として低コストな洗濯機を構成することができる。
【0055】また、請求項5に記載の発明によれば、水
位兼振動検出装置は、この水位兼振動検出装置の内部よ
り外部に貫通するとともに移動自在に突出し、振動検出
時に当接する当接部材を設け、この当接部材の水位兼振
動検出装置本体内部側の先端近傍に振動検出用磁性体を
設けたから、当接部材が水受け槽の振動により当接する
ことに直接連動して、当接部材の水位兼振動検出装置本
体内部側の先端近傍に設けた振動検出用磁性体が移動す
ることができ、確実に振動の大きさを測定できるととも
に、水位兼振動検出装置自体の構成を簡素化でき、部品
の金型コストおよび装置の組み立て時の作業性を向上す
ることができ、低コストに構成できることにより、結果
として低コストな洗濯機を構成することができる。
【0056】また、請求項6に記載の発明によれば、水
位兼振動検出装置は、当接部材を弾性部材により突出方
向に付勢したから、当接部材は振動検出時以外は弾性部
材により移動することがなく、振動発生時に水受け槽の
振動が所定の値以上になると、当接部材が機械的に当接
することにより、振動検出用磁性体が移動することで、
水受け槽の振動を精度よく検出することができる。
【0057】また、請求項7に記載の発明によれば、当
接部材は、水位兼振動検出装置本体外部側の先端に当接
部を有し、この当接部を弾性材で構成したから、振動発
生時に機械的な当接により振動を検出する際、当接部材
に加わる衝撃力を緩和させることができて、水位兼振動
検出装置自体が破壊に至るのを防止できるとともに、当
接部材が当接したときの衝撃音を低減することができ、
また当接部材の当接部の弾性材の形状や硬さを調整する
ことにより、振動時の検出感度を調整することができ
る。
【0058】また、請求項8に記載の発明によれば、水
位兼振動検出装置は、振動検出用磁性体を水位検出用磁
性体より径小としたから、コイルの大きさを小さくする
ことができ、水位兼振動検出装置自体を小型化できると
ともに、低コストにすることができる。
【0059】また、請求項9に記載の発明によれば、当
接部材は、水位兼振動検出装置本体外部側の先端に当接
部を有し、この当接部の対応位置に被当接部材を設け、
前記当接部、被当接部材の少なくともいずれか一方に緩
衝部材を設けたから、当接部材に加わる衝撃力を緩和さ
せることができ、水位兼振動検出装置自体が破壊に至る
のを防止することができるとともに、当接部材が当接し
たときの衝撃音を低減することができ、また、当接部材
に接触する緩衝部材の厚みや硬さを調整することにより
振動時の検出感度を調整することができる。
【0060】また、請求項10に記載の発明によれば、
当接部材の当接部と被当接部材との間隔は、振動検出用
磁性体の移動方向に調整可能としたから、水受け槽の振
動による当接部材と被当接部材との接触の程度を調節す
ることができ、結果として振動時の検出感度を調整する
ことができる。
【0061】また、請求項11に記載の発明によれば、
水位兼振動検出装置は、水受け槽の側壁部に取り付けた
から、水位兼振動検出装置に空気圧を送るためのエアホ
ースを削減することができ、組み立て時の作業性を向上
することができ、結果として低コストな洗濯機を構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の洗濯機の縦断面図
【図2】(a)同洗濯機の水位兼振動検出装置の断面図 (b)同洗濯機の水位兼振動検出装置の要部分解斜視図 (c)同洗濯機の水位兼振動検出装置の一部ブロック化
した回路図
【図3】(a)同洗濯機の水位兼振動検出装置の給水行
程での動作タイムチャート (b)同洗濯機の水位兼振動検出装置の排水行程での動
作タイムチャート (c)同洗濯機の水位兼振動検出装置の脱水行程での動
作タイムチャート
【図4】従来の洗濯機の縦断面図
【図5】(a)同洗濯機の水位兼振動検出装置の断面図 (b)同洗濯機の水位兼振動検出装置の一部ブロック化
した回路図
【符号の説明】
1 水受け槽 3 洗濯兼脱水槽 5 洗濯機本体 22 水位兼振動検出装置
フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA06 AA10 AA17 BA04 BB19 CA05 CA16 CB06 KA19 KA35 KB10 KB21 KB28 MA01 MA02 MA05 MA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯機本体と、洗濯機本体内に位置し洗
    濯兼脱水槽を内包した水受け槽と、この水受け槽内の水
    位を検出し、かつ前記水受け槽の振動を検出する水位兼
    振動検出装置とを備え、この水位兼振動検出装置は、振
    動発生時の機械的な当接により振動を検出するよう構成
    した洗濯機。
  2. 【請求項2】 水位兼振動検出装置は、振動発生時の機
    械的な当接により移動する振動検出用磁性体と、この振
    動検出用磁性体の対向位置に設け前記振動検出用磁性体
    の移動に伴いインダクタンスが変化するコイルと、この
    コイルとコンデンサとで形成したLC共振回路とを有
    し、このLC共振回路の発振周波数の変動により振動を
    検出するよう構成した請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 水位兼振動検出装置は、コイル内部に、
    振動検出用磁性体と、圧力の変化により変形するダイヤ
    フラムの変位に連動して移動する水位検出用磁性体とを
    併設し、一組のLC共振回路の発振周波数の変動により
    水位および振動を検出するよう構成した請求項1または
    2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 水位兼振動検出装置は、振動検出用磁性
    体の移動方向と水位検出用磁性体の移動方向が略平行と
    なるよう構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    洗濯機。
  5. 【請求項5】 水位兼振動検出装置は、この水位兼振動
    検出装置の内部より外部に貫通するとともに移動自在に
    突出し、振動検出時に当接する当接部材を設け、この当
    接部材の水位兼振動検出装置本体内部側の先端近傍に振
    動検出用磁性体を設けた請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 水位兼振動検出装置は、当接部材を弾性
    部材により突出方向に付勢した請求項5記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 当接部材は、水位兼振動検出装置本体外
    部側の先端に当接部を有し、この当接部を弾性材で構成
    した請求項5または6記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 水位兼振動検出装置は、振動検出用磁性
    体を水位検出用磁性体より径小とした請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 当接部材は、水位兼振動検出装置本体外
    部側の先端に当接部を有し、この当接部の対応位置に被
    当接部材を設け、前記当接部、被当接部材の少なくとも
    いずれか一方に緩衝部材を設けた請求項5〜8記載のい
    ずれか1項に記載の洗濯機。
  10. 【請求項10】 当接部材の当接部と被当接部材との間
    隔は、振動検出用磁性体の移動方向に調整可能とした請
    求項9記載の洗濯機。
  11. 【請求項11】 水位兼振動検出装置は、水受け槽の側
    壁部に取り付けた請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の洗濯機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104727087A (zh) * 2013-12-19 2015-06-24 海尔集团公司 一种洗衣机及其水位、偏重检测装置和方法
WO2023053815A1 (ja) * 2021-10-01 2023-04-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機

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CN104727087A (zh) * 2013-12-19 2015-06-24 海尔集团公司 一种洗衣机及其水位、偏重检测装置和方法
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