JP2003037433A - 多指向性アンテナ - Google Patents

多指向性アンテナ

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JP2003037433A
JP2003037433A JP2001239278A JP2001239278A JP2003037433A JP 2003037433 A JP2003037433 A JP 2003037433A JP 2001239278 A JP2001239278 A JP 2001239278A JP 2001239278 A JP2001239278 A JP 2001239278A JP 2003037433 A JP2003037433 A JP 2003037433A
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antenna
antenna elements
combiner
phase
signals
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JP2001239278A
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English (en)
Inventor
Yoshiichi Wakao
伊市 若生
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】到来方向が異なる複数の電波を1つのアンテナ
で受信することができる多指向性アンテナを提供する。 【解決手段】複数のアンテナ素子例えば3個の半円ラジ
アルアンテナ11〜13を120°の角度で円状に配置
し、各給電点から得られる信号を合成器14により同相
合成したものである。各半円ラジアルアンテナ11〜1
3は、水平面のビーム幅が120°程度であるので、各
アンテナ11〜13から得られる信号を同相合成するこ
とにより水平面指向性は無指向性となる。垂直面指向性
は、各アンテナに流れる電流方向が異なったものとなる
ので互いにキャンセルされてx方向(上方向)の中心部
分にヌル点を生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数百MHz〜数十
GHz帯で使用される多指向性アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば衛星放送、GPS、移動端
末、ETCなどの通信システムでは、GHz帯の電波が
多く使用されるようになってきている。例えば衛星放送
は2.5GHz帯、移動端末は2GHz帯、GPSは
1.5GHz帯、ETCは5GHz帯が使用されてい
る。また、衛星放送やGPSにおける電波の到来方向は
天頂方向、移動端末における電波の到来方向は水平方向
であり、それぞれ異なった方向となっている。このため
従来では、各通信システムに対し、それぞれ専用のアン
テナを使用して目的とする電波を受信している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来で
は、各通信システムに対しそれぞれ専用のアンテナを使
用して目的とする電波を受信しているので、複数の通信
システムを利用する場合には、複数のアンテナを設ける
必要がある。このように複数のアンテナを設置するのは
面倒であり、また、設置面積が広くなるので、1つのア
ンテナで複数の通信システムにおける電波を受信できる
ものが要望されている。しかし、上記のように各通信シ
ステムの電波を1つのアンテナで受信しようとすると、
それぞれ電波の到来方向が異なり、多指向性が要求され
るため実用化が困難であった。
【0004】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、到来方向が異なる複数の電波を1つのアン
テナで受信することができる多指向性アンテナを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多指向性ア
ンテナは、所定の角度間隔で円状に配置された複数のア
ンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子から得られる信
号を同相合成する合成器とを具備したことを特徴とす
る。上記の構成によれば、各アンテナ素子が水平面に所
定角度の指向性を有していても、その出力信号を同相合
性によって水平面無指向性とすることができる。また、
垂直面は、各アンテナ素子を流れる信号の向きが異なる
ため、互いにキャンセルされて垂直方向(上方向)にヌ
ル点を生じる。
【0006】また、本発明に係る多指向性アンテナは、
所定の角度間隔で円状に配置された複数のアンテナ素子
と、前記各アンテナ素子から得られる信号をそれぞれ所
定の位相差を持たせて合成する位相差合成手段を備えた
ことを特徴とする。
【0007】上記のように各アンテナ素子から得られる
信号をそれぞれ所定の位相差を持たせて合成することに
より、円偏波あるいは直線偏波の信号を受信することが
可能となる。従って、各アンテナ素子から得られる信号
を同相合成あるいは位相差合成する合成手段を設け、そ
れらをスイッチにより任意に選択することにより、指向
性や受信する電波を任意に選択することができる。この
結果、到来方向が異なる複数の電波を1つのアンテナで
受信することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る多指向性アンテナの構成を示す平面図である。第1実
施形態における多指向性アンテナは、図1に示すように
複数のアンテナ素子例えば3個の半円ラジアルアンテナ
11〜13を等角度、この場合には120°の角度で円
状に配置し、各給電点から得られる信号を合成器14に
より同相合成したものである。この場合、半円ラジアル
アンテナ11〜13は、電波を放射する半円状部が外側
に位置するように配置している。
【0009】上記各半円ラジアルアンテナ11〜13
は、図2及び図3に示すように構成されている。図2は
半円ラジアルアンテナ11〜13の斜視図、図3は同横
断面図である。
【0010】半円ラジアルアンテナ11〜13は、図2
に示すように半円状の上部導波板1と下部導波板2とを
所定の間隔例えばλ/4以下の間隔を保って対向配置す
ると共に、その基部(直線端部)を短絡壁3により短絡
し、上部導波板1と下部導波板2との間に半円ラジアル
導波路4を構成している。すなわち、この半円ラジアル
導波路4は、基部が短絡壁3により短絡され、円周部が
開口した状態に形成される。
【0011】そして、下部導波板2には、図3に示すよ
うに短絡壁3から一定の距離例えばλ/4離れた中心位
置に給電部(プローブ)5を設けている。上記上部導波
板1及び下部導波板2は、上記給電部5を基点とする半
径rの半円状に形成される。上記半径rの値は、例えば
0.5λに設定される。
【0012】上記給電部5としては、例えば図4に示す
ような同軸コネクタ6が使用され、その中心部より半円
ラジアル導波路4内に給電ピンが突出して設けられる。
【0013】上記のように構成された半円ラジアルアン
テナ11〜13は、図5に示すような垂直面指向性及び
水平面指向性を有している。なお、上記指向性は、図1
に示すように給電点(原点)における垂直方向をx軸、
上記原点を通って短絡壁3と平行する方向をy軸、上記
x、y軸と直交する正面方向をz軸として示した。
【0014】図5(a)は、半円ラジアルアンテナ11
〜13の垂直面指向性を示したもので、x軸方向(上下
方向)とz軸方向(正面方向)に強い指向性を有してい
る。上記半円ラジアルアンテナ11〜13の下部導波板
2を無限大とすると、図5(b)に示すように図5
(a)における上側半分の指向性となる。また、図5
(c)は、水平面指向性を示したもので、z軸方向(正
面方向)に強い指向性を有しており、120°程度のビ
ーム幅となっている。
【0015】上記のような指向性を有する3個の半円ラ
ジアルアンテナ11〜13を図1に示したように120
°の角度で円状に配置し、各給電点から得られる信号を
同相合成した場合、水平面指向性は図6(a)に示すよ
うに無指向性となる。また、垂直指向性は、図6(b)
に示すようにx方向の中心部分にヌル点を生じる。すな
わち、3個の半円ラジアルアンテナ11〜13を120
°の角度で円状に配置すると、それぞれの向きが略逆方
向となるので、同相合成した場合に各アンテナに流れる
電流方向が略逆向きとなり、この結果、垂直面は互いに
キャンセルされてx方向の中心部分にヌル点を生じる。
【0016】上記第1実施形態で示したように3個の半
円ラジアルアンテナ11〜13を120°の角度で円状
に配置し、各給電点から得られる信号を同相合成するこ
とによって水平面を無指向性とすることができる。ま
た、垂直面は、x方向(真上)以外の方向において所定
の利得を得ることができる。
【0017】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態に係る多指向性アンテナについて図7を参照して説明
する。この第2実施形態に示す多指向性アンテナは、図
7に示すように、第1実施形態で示した2つの半円ラジ
アルアンテナ11、12を合成器14に直接接続し、他
の半円ラジアルアンテナ13と合成器14との間を第1
のスイッチ15で切換え接続すると共に、合成器14の
出力と半円ラジアルアンテナ13とを第1のスイッチ1
5及び第2のスイッチ16で切換えられるように構成し
たものである。
【0018】上記第1及び第2のスイッチ15、16は
連動するようになっており、可動接点cを合成器14側
の接点aに切換えると、第1実施形態の場合と同様に半
円ラジアルアンテナ11〜13の出力が合成器14で同
相合成され、第2のスイッチ16を介して出力端子17
より取り出される。
【0019】また、第1及び第2のスイッチ15、16
の可動接点cを接点b側に切換えると、半円ラジアルア
ンテナ13の出力が第1及び第2のスイッチ15、16
を介して出力端子17より取り出される。従って、この
場合には、半円ラジアルアンテナ13の指向性、すなわ
ち、水平面は120°ビーム、垂直面は上方向に指向性
を持つアンテナとなる。上記第2実施形態では、第1及
び第2のスイッチ15、16によってアンテナの指向性
を切換えることができる。従って、到来方向が異なる複
数の電波を1つのアンテナで受信することができ、例え
ば自動車など設置位置や設置面積が限定される場合であ
っても容易に設置することが可能である。
【0020】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態に係る多指向性アンテナについて図8を参照して説明
する。この第3実施形態に示す多指向性アンテナは、図
8に示すように、第1実施形態で示した3つの半円ラジ
アルアンテナ11〜13の出力信号を、それぞれ0°移
相器21、120°移相器22、240°移相器23を
介して合成器14に入力するようにしたもの、すなわち
位相差合成するように構成したものである。
【0021】上記のように各半円ラジアルアンテナ11
〜13で得られた信号の位相をそれぞれ120°ずつ異
ならせて合成することにより、上方向の指向性を持つ円
偏波アンテナとすることができる。この場合、各半円ラ
ジアルアンテナ11〜13の合成比を変えることによっ
て偏波特性を調整することができる。
【0022】また、図9は、半円ラジアルアンテナ11
〜13で得られた信号を、それぞれ0°移相器21、1
80°移相器24、25を介して合成器14に入力する
ように構成したものである。
【0023】図9に示す構成とすることにより、上方向
の指向性を持つ直線偏波アンテナとすることができる。
【0024】(第4実施形態)次に本発明の第4実施形
態に係る多指向性アンテナについて図10を参照して説
明する。この第4実施形態に示す多指向性アンテナは、
図10に示すように、半円ラジアルアンテナ11〜13
の出力信号をそれぞれ2分配器31〜33で2分配し、
一方の分配信号を第1の合成器14aに入力して同相合
成する。また、2分配器31〜33から出力される他方
の分配信号は、0°移相器21、120°移相器22、
240°移相器23を介して第2の合成器14bに入力
する。そして、上記第1の合成器14aと第2の合成器
14bの出力信号をスイッチ34により選択し、出力端
子17より出力する。
【0025】上記の構成において、第1の合成器14a
は、2分配器31〜33で2分配された半円ラジアルア
ンテナ11〜13の出力信号を同相合成しているので、
図1の第1実施形態に示したように水平面無指向性とす
ることができる。
【0026】また、第2の合成器14bは、2分配器3
1〜33で2分配された半円ラジアルアンテナ11〜1
3の出力信号の位相を0°移相器21、120°移相器
22、240°移相器23により120°ずつ異ならせ
た後に合成しているので、図8に示した第3実施形態と
同様に上方向の指向性を持つ円偏波が得られる。従っ
て、スイッチ34により第1の合成器14aの出力信号
と第2の合成器14bの出力信号を切換えることによっ
て、水平方向の指向性と上方向の指向性を任意に選択す
ることができる。
【0027】また、図10において、0°移相器21、
120°移相器22、240°移相器23に代えて、図
9に示したように0°移相器21、180°移相器2
4、25を使用することにより、第2の合成器14bか
ら上方向の指向性を持つ直線偏波を得ることができる。
【0028】(第5実施形態)次に本発明の第5実施形
態に係る多指向性アンテナについて図11を参照して説
明する。この第5実施形態に示す多指向性アンテナは、
上記図10に示した多指向性アンテナにおいて、水平方
向の指向性を必要とする周波数と、上方向の指向性を必
要とする周波数が異なる場合に例について示したもので
ある。
【0029】この第5実施形態に示す多指向性アンテナ
は、図11に示すように、半円ラジアルアンテナ11〜
13の出力信号をそれぞれ分波器41〜43に入力し、
水平方向の指向性を必要とする周波数の信号と、上方向
の指向性を必要とする周波数の信号に分波し、水平方向
の指向性が必要な周波数の信号を第1の合成器14aに
入力して同相合成する。また、分波器41〜43で分波
された上方向の指向性が必要な信号を0°移相器21、
120°移相器22、及び240°移相器23を介して
第2の合成器14bに入力して位相差合成する。そし
て、上記第1の合成器14aと第2の合成器14bの出
力信号を混合器44により混合し、出力端子17より出
力する。
【0030】上記のように半円ラジアルアンテナ11〜
13で受信した信号を分波器41〜43で分波し、その
一方の信号を第1の合成器14aで同相合成することに
より、第1実施形態に示したように水平面無指向性とす
ることができる。
【0031】また、分波器41〜43で分波された他方
の信号の位相を0°移相器21、120°移相器22、
及び240°移相器23により120°ずつ異ならせた
後、第2の合成器14bで合成することにより、図8に
示した第3実施形態と同様に上方向の指向性を持つ円偏
波の信号を受信することができる。
【0032】上記第1の合成器14aにより同相合成さ
れた信号と、第2の合成器14bで位相差合成された信
号は周波数が異なるので、そのまま混合器44で混合し
て出力端子17より出力することができる。従って、こ
の場合には、出力端子17と機器との間を1本のケーブ
ルで接続してもスイッチによる切換えが不要となる。
【0033】なお、上記各実施形態では、3個の半円ラ
ジアルアンテナ11〜13を用いて多指向性アンテナを
構成した場合について示したが、2個あるいは4個以上
の半円ラジアルアンテナを用いて構成しても良いことは
勿論である。但し、2個の半円ラジアルアンテナを用い
て多指向性アンテナを構成した場合には、水平面の指向
性は無指向性とはならず、正面方向の利得が大きく、横
方向の利得が低下したものとなる。また、この場合、垂
直面は上方向の直線偏波となる。
【0034】(第6実施形態)次に本発明の第6実施形
態に係る多指向性アンテナについて図12を参照して説
明する。図12(a)は本発明の第6実施形態に係る多
指向性アンテナの平面図、同図(b)は同図(a)のA
−A線矢視断面図である。
【0035】この第6実施形態に示す多指向性アンテナ
は、上記図1に示した第1実施形態に係る多指向性アン
テナにおいて、更に、パッチアンナを組み合わせたもの
である。すなわち、半円ラジアルアンテナ11〜13の
上面に接地用導体板51を設け、その上に誘電体基板5
2を介してパッチアンテナ53を設けたものである。そ
して、パッチアンテナ53の給電点54には、給電用同
軸ケーブル55を下方より接続する。また、半円ラジア
ルアンテナ11〜13の各給電部5から得られる信号
は、合成器(図示せず)により同相合成する。
【0036】上記多指向性アンテナは、半円ラジアルア
ンテナ11〜13で周波数f1の信号を受信し、パッチ
アンテナ53で周波数f2の信号を受信しする。この場
合、周波数f1、f2は、f2>f1の関係に設定す
る。
【0037】上記多指向性アンテナは、半円ラジアルア
ンテナ11〜13の短絡壁3で囲まれている中央部分を
利用して同軸ケーブル55を設置することができるの
で、パッチアンテナ53への給電が容易である。また、
パッチアンテナ53の周波数f2が半円ラジアルアンテ
ナ11〜13の周波数f1の2倍以上離れている場合、
すなわち、f2≧2f1に設定した場合であっても、そ
れぞれのアンテナで最適動作させることができる。
【0038】なお、上記第6実施形態において、パッチ
アンテナ53を複数設けても良いことは勿論である。ま
た、パッチアンテナ以外の他のアンテナ、例えばモノポ
ールアンテナ、ダイポールアンテナ、ホイップアンテナ
等を使用することも可能である。
【0039】(第7実施形態)次に本発明の第7実施形
態に係る多指向性アンテナについて図13を参照して説
明する。図13(a)は本発明の第7実施形態に係る多
指向性アンテナの平面図、同図(b)は同図(a)のB
−B線矢視断面図である。
【0040】この第7実施形態に示す多指向性アンテナ
は、複数例えば2つの半円ラジアルアンテナ11、12
の背面側、すなわち短絡壁3側を所定の間隔を保って対
向配置すると共に、その上に他の半円ラジアルアンテナ
11a、12aを設けたものである。すなわち、複数の
半円ラジアルアンテナを多層に設けたものである。
【0041】上記下層の半円ラジアルアンテナ11、1
2は、周波数f1の信号を受信するためのもので、各給
電部5から得られる信号を第1の合成器14aにより同
相合成して取り出している。また、上層の半円ラジアル
アンテナ11a、12aは、周波数f2の信号を受信す
るためのもので、て、各給電部5aから得られる信号を
第2の合成器14bにより同相合成して取り出してい
る。
【0042】上記のように多層構造とすることによっ
て、各層のアンテナ毎に異なる周波数を割り当てること
ができる。
【0043】上記図13に示した実施形態では、各層を
2つの半円ラジアルアンテナによって構成したが、3つ
以上の半円ラジアルアンテナを用いて構成しても良い。
また、各層のアンテナは異なる数に設定しても良い。更
に、各層のアンテナ間に接地用導体板を介在しても良
い。
【0044】また、上記各実施形態では、半円ラジアル
アンテナを構成する素材として金属板を用いた場合につ
いて示したが、その他、フィルム基板を用いて構成する
ことができる。この場合、半円ラジアル導波路部分に
は、発泡シート等の柔軟性のある誘電体を介在させる。
このように柔軟性のあるフィルム基板等を用いて半円ラ
ジアルアンテナを構成することにより、アンテナ取付け
面が例えば自動車の天井面のように曲面であっても容易
に取り付けることが可能となる。
【0045】また、上記実施形態では、半円ラジアルア
ンテナを用いた多指向性アンテナを構成する場合につい
て示したが、その他のアンテナ、例えばパッチアンテ
ナ、逆F型アンテナ、0.5波長以下のメッシュアンテ
ナ等を用いることができる。
【0046】図14は、パッチアンテナ単体の構成例を
示したもので、接地用導体板61の上部に所定の間隔を
保ってパッチアンテナ素子62を設けている。このパッ
チアンテナ素子62は、例えば幅がλ/4、長さがλ/
2の方形状に形成され、一側部が短絡壁63により接地
用導体板61に短絡している。短絡壁63は、パッチア
ンテナ素子62を接地用導体板61に短絡すると共に、
パッチアンテナ素子62を所定位置に保持している。ま
た、接地用導体板61には給電ピン64を設け、パッチ
アンテナ素子62の中央部分に給電している。なお、上
記接地用導体板61とパッチアンテナ素子62との間に
誘電体を介在しても良い。
【0047】図15は、0.5波長以下のメッシュアン
テナ単体の構成例を示したものである。このメッシュア
ンテナは、図14に示したパッチアンテナにおいて、パ
ッチアンテナ素子62に代えてメッシュアンテナ素子7
1を設けたものである。メッシュアンテナ素子71は、
例えば幅がλ/4、長さがλ/2の方形状に形成され、
幅方向が2つのメッシュ(λ/2間隔)、長さ方向が4
つのメッシュ(λ/8間隔)に分割されている。また、
メッシュアンテナ素子71は、一側部おける各メッシュ
の交点部分を短絡ピン72により接地用導体板61に短
絡している。更に、接地用導体板61には給電ピン73
を設け、メッシュアンテナ素子71の中央部分に給電し
ている。
【0048】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、複
数のアンテナ素子を等角度で円状に配置し、各アンテナ
素子から得られる信号を同相合成、あるいは所定の位相
差を持たせて合成するようにしたので、1つのアンテナ
で多指向性とすることができる。また、必要に応じてア
ンテナの指向性を任意に切換えて選択できるようにした
ので、到来方向が異なる複数の電波を1つのアンテナで
受信することができ、設置面積が狭い場合であっても容
易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る多指向性アンテナ
平面図。
【図2】同実施形態における半円ラジアルアンテナの構
成を示す斜視図。
【図3】同実施形態における半円ラジアルアンテナの横
断面図。
【図4】同実施形態における半円ラジアルアンテナの給
電部分を示す図。
【図5】同実施形態における半円ラジアルアンテナの指
向性を示す図。
【図6】同実施形態における多指向性アンテナの指向性
を示す図。
【図7】本発明の第2実施形態に係る多指向性アンテナ
の信号合成例を示すブロック図。
【図8】本発明の第3実施形態に係る多指向性アンテナ
の信号合成例を示すブロック図。
【図9】同実施形態における他の構成例を示すブロック
図。
【図10】本発明の第4実施形態に係る多指向性アンテ
ナの信号合成例を示すブロック図。
【図11】本発明の第5実施形態に係る多指向性アンテ
ナの信号合成例を示すブロック図。
【図12】(a)は本発明の第6実施形態に係る多指向
性アンテナの平面図、(b)は同図(a)のA−A線矢
視断面図。
【図13】(a)は本発明の第7実施形態に係る多指向
性アンテナの平面図、(b)は同図(a)のB−B線矢
視断面図。
【図14】パッチアンテナ単体の構成例を示す斜視図。
【図15】0.5波長以下のメッシュアンテナ単体の構
成例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…上部導波板 2…下部導波板 3…短絡壁 4…半円ラジアル導波路 5…給電部 6…同軸コネクタ 11〜13…半円ラジアルアンテナ 14、14a、14b…合成器 15…第1のスイッチ 16…第2のスイッチ 17…出力端子 21…0°移相器21 22…120°移相器 23…240°移相器 24、25…180°移相器 31〜33…2分配器 34…スイッチ 41〜43…分波器 44…混合器 51…接地用導体板 52…誘電体基板 53…パッチアンテナ 54…給電点 55…給電用同軸ケーブル 61…接地用導体板 62…パッチアンテナ素子 63…短絡壁 64…給電ピン 71…メッシュアンテナ素子 72…短絡ピン 73…給電ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 21/30 H01Q 21/30 Fターム(参考) 5J021 AA10 CA06 DB03 DB04 FA05 FA31 FA32 GA08 HA05 HA10 JA05 5J045 AA03 DA05 DA09 EA07 HA06 NA01 5J046 AA04 AA12 AB13 PA07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の角度間隔で円状に配置された複数
    のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子から得られ
    る信号を同相合成する合成器とを具備したことを特徴と
    する多指向性アンテナ。
  2. 【請求項2】 所定の角度間隔で円状に配置された複数
    のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子から得られ
    る信号を同相合成する合成器と、前記合成器の出力信号
    と前記複数のアンテナ素子のうちの任意の1つのアンテ
    ナ素子の出力信号を切換えて取り出すスイッチとを具備
    したことを特徴とする多指向性アンテナ。
  3. 【請求項3】所定の角度間隔で円状に配置された複数の
    アンテナ素子と、前記各アンテナ素子から得られる信号
    をそれぞれ所定の位相差を持たせて合成する位相差合成
    手段とを具備したことを特徴とする多指向性アンテナ。
  4. 【請求項4】 所定の角度間隔で円状に配置された複数
    のアンテナ素子と、前記各アンテナ素子から得られる信
    号をそれぞれ所定の位相差を持たせて出力する移相器
    と、前記移相器により移相された信号を合成する合成器
    とを具備し、円偏波の信号を受信することを特徴とする
    多指向性アンテナ。
  5. 【請求項5】 所定の角度間隔で円状に配置された複数
    のアンテナ素子と、前記各アンテナ素子から得られる信
    号を180°の位相差を持たせて出力する移相器と、前
    記移相器により移相された信号を合成する合成器とを具
    備し、直線偏波の信号を受信することを特徴とする多指
    向性アンテナ。
  6. 【請求項6】 所定の角度間隔で円状に配置された複数
    のアンテナ素子と、前記各アンテナ素子から得られる信
    号をそれぞれ2分配する2分配器と、前記各2分配器に
    より2分配された一方の信号を同相合成する第1の合成
    器と、前記各2分配器により2分配された他方の信号を
    所定の位相差を持たせて合成する第2の合成器と、前記
    第1の合成器と第2の合成器の出力信号を切換えて取り
    出すスイッチとを具備したことを特徴とする多指向性ア
    ンテナ。
  7. 【請求項7】 所定の角度間隔で円状に配置された複数
    のアンテナ素子と、前記各アンテナ素子から得られる異
    なる周波数の信号をそれぞれ分波する分波器と、前記各
    分波器により分波された一方の信号を同相合成する第1
    の合成器と、前記各分波器により分波された他方の信号
    を所定の位相差を持たせて合成する第2の合成器と、前
    記第1の合成器と第2の合成器の出力信号を混合して取
    り出す混合器とを具備したことを特徴とする多指向性ア
    ンテナ。
  8. 【請求項8】 前記複数のアンテナ素子は、半円ラジア
    ルアンテナにより構成したことを特徴とする請求項1な
    いし7何れか記載の多指向性アンテナ。
  9. 【請求項9】 前記複数のアンテナ素子は、フィルム基
    板を用いて構成したことを特徴とする請求項1ないし8
    何れか記載の多指向性アンテナ。
  10. 【請求項10】 所定の角度間隔で円状に配置され、第
    1の周波数信号を受信する複数のアンテナ素子と、前記
    複数のアンテナ素子の上部に設けられ、前記第1の周波
    数とは異なる第2の周波数信号を受信する少なくとも1
    つのアンテナ素子とを具備したことを特徴とする多指向
    性アンテナ。
  11. 【請求項11】 所定の角度間隔で円状に配置され、第
    1の周波数信号を受信する複数の半円ラジアルアンテナ
    と、前記複数の半円ラジアルアンテナの上部に設けら
    れ、前記第1の周波数信号とは異なる第2の周波数信号
    を受信する少なくとも1つのパッチアンテナとを具備し
    たことを特徴とする多指向性アンテナ。
  12. 【請求項12】 所定の角度間隔で円状に配置され、第
    1の周波数信号を受信する複数の第1層アンテナ素子
    と、前記複数のアンテナ素子の上部に積層して設けら
    れ、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数信号を受
    信する複数の第2層アンテナ素子とを具備したことを特
    徴とする多指向性アンテナ。
  13. 【請求項13】 前記第1層アンテナ素子及び第2層ア
    ンテナ素子は、半円ラジアルアンテナにより構成したこ
    とを特徴とする請求項12記載の多指向性アンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006211683A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Nordenia Deutschland Gronau Gmbh アンテナを刷り込んだフォイル
CN100347907C (zh) * 2004-07-22 2007-11-07 上海交通大学 小型垂直极化全向天线
KR200470447Y1 (ko) 2011-07-06 2013-12-17 위너콤 주식회사 지향성을 개선시킨 차량용 패치 안테나

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