JP2003036209A - 不揮発性メモリ並びに不揮発性メモリのデータ書き換え方法 - Google Patents
不揮発性メモリ並びに不揮発性メモリのデータ書き換え方法Info
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Abstract
ステムダウン時における不揮発性メモリに係る動作状態
を容易に検知することができないために、不揮発性メモ
リを正常な記憶状態に復帰させるためには、複雑なシス
テムを構築する必要があるという課題があった。 【解決手段】 データ領域1と冗長領域2とを備える物
理ブロックを記憶単位として構成される不揮発性メモリ
において、冗長領域2が、対応する論理ブロックのアド
レスを記憶する論理ブロックアドレス記憶領域3と、消
去対象である物理ブロックのアドレスを記憶する前使用
物理ブロックアドレス記憶領域4と、物理ブロックに対
してデータ書き換え動作を実施する際に生起する各段階
の動作状態を識別するステータス情報を記憶するステー
タス情報記憶領域6とを有して構成されている。
Description
の電子機器に設けられた例えばNAND型フラッシュメ
モリ等の不揮発性メモリにおいて停電等によるシステム
ダウンが生じても、再起動時に欠陥が生じているデータ
ブロックを検出して正常な記憶状態への復帰を可能とす
る不揮発性メモリ、並びに当該不揮発性メモリにおける
データ書き換え方法に関するものである。
た低コストのNAND型フラッシュメモリ等の不揮発性
メモリが、家電機器、携帯電子機器、メモリカード等の
電子機器に幅広く使用されている。例えばフラッシュメ
モリを備えた電子機器において停電や動作不良等に起因
するシステムダウンが生じると、フラッシュメモリに記
憶されたデータの一部が破壊される可能性がある。この
ようなシステムダウンに対するデータ保護対策の一方式
としては、例えばチェックサムやCRC(CyclicRedunda
ncy Check)符号等を用いてフラッシュメモリに書き込む
データを冗長化しておくとともに、電源投入によるシス
テム復帰時においてフラッシュメモリに格納されたデー
タからチェックサムを算出し、データに異常があるか否
かを判定する。
は、フラッシュメモリに加えてフラッシュメモリよりも
高速書き込みが可能な補助不揮発性メモリを設けて、こ
の補助不揮発性メモリにおいて最新の所定数の動作状態
(ステータス)に係るバス情報を記憶するようにする。
図8は、このような従来のフラッシュメモリを備えた電
子機器の概略構成を示すブロック図である。図8におい
て、101は電子機器、102はCPU、103はメイ
ンメモリとして与えられるフラッシュメモリ、104は
フラッシュメモリよりも高速書き込みが可能な補助不揮
発性メモリ、105はCPU102とフラッシュメモリ
103とを接続するバス、106はバス105から分岐
して補助不揮発性メモリ104に接続されるバス、10
7は補助不揮発性メモリ104にコントロール信号を供
給する信号線である。
いて説明する。例えば、フラッシュメモリ103の各動
作期間の前半にCPU102は補助不揮発性メモリ10
4にコントロール信号を供給し、補助不揮発性メモリ1
04は当該コントロール信号に応答してバス106を介
してバス105上の情報を記録する。このバス情報の記
録は、データの書き込み、読み出し、消去等の処理によ
り生起するステータスについて最新の複数ステータスに
係るバス情報のみを記録する。したがって、補助不揮発
性メモリ104はそれほど大きな記憶容量を必要とはし
ない。これにより、書き込み動作や消去動作に長時間を
要するフラッシュメモリにおいて、動作中に停電等によ
るシステムダウンが発生しても、その直前の所定数のス
テータスに係るバス情報が補助不揮発性メモリに記録さ
れるので、システム復帰後に補助不揮発性メモリに記録
されたバス情報を解析することで、システムダウン発生
時の動作状態を特定しフラッシュメモリにおけるデータ
異常を検出してフラッシュメモリを正常な記憶状態に復
帰させる。
えた従来の電子機器は上記のようなデータ保護対策機能
を有しており、前者のチェックサムやCRC符号を用い
る方法では、システムダウン時の動作状態を検知するこ
とができないので、システムを復帰する処理あるいはフ
ラッシュメモリのデータを復元する処理を実施する為に
複雑なシステムを構築する必要があるという課題があっ
た。
報を記憶する方法では、記憶されたバス情報を解析して
システムダウン発生時の動作状態を特定して当該特定さ
れた動作状態に応じてフラッシュメモリのデータを復元
しなければならず、データ復元処理を実施する為に複雑
なシステムを構築する必要があるという課題があった。
めになされたもので、停電等によるシステムダウン時に
おけるNAND型フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ
に係る動作状態を容易に検知することができて、迅速か
つ確実に正常な記憶状態に復帰させることができる不揮
発性メモリ、並びに当該不揮発性メモリのデータ書き換
え方法を得ることを目的とする。
メモリは、データが記憶されるデータ領域と種々の管理
情報等が記憶される冗長領域とを備える物理ブロックを
記憶単位として構成され、それぞれの冗長領域におい
て、当該冗長領域の含まれる物理ブロックに対応する論
理ブロックを特定する情報を記憶する論理ブロック情報
記憶領域と、対応する論理ブロックが1つ前に対応付け
られていた物理ブロックである前使用物理ブロックを特
定する情報を記憶する前使用物理ブロック情報記憶領域
と、当該冗長領域の含まれる物理ブロックをデータの書
き込み対象としたデータ書き換え動作を実施する際に生
起する各段階の動作状態を識別するステータス情報を記
憶するステータス情報記憶領域とを設けるようにしたも
のである。
タス情報記憶領域において、当該ステータス情報記憶領
域の含まれる物理ブロックが消去状態にあることを示す
第1のステータス情報と、当該ステータス情報記憶領域
の含まれる物理ブロックへのデータの書き込みが完了し
てはいるが対応する前使用物理ブロックのデータが未消
去である状態を示す第2のステータス情報と、当該ステ
ータス情報記憶領域の含まれる物理ブロックへのデータ
の書き込みが完了するとともに対応する前使用物理ブロ
ックのデータが消去済みである状態を示す第3のステー
タス情報とが少なくとも記憶されるようにしたものであ
る。
き換え方法は、データを書き換える対象となる論理ブロ
ックを特定する第1のステップと、消去状態にある物理
ブロックを検索してデータの書き込み対象となる物理ブ
ロックを特定する第2のステップと、論理ブロックと物
理ブロックとを対応付けるアドレス変換テーブルを参照
して、書き換え対象の論理ブロックに対応付けられてい
る物理ブロックである前使用物理ブロックを特定する第
3のステップと、書き込み対象の物理ブロックにデータ
を書き込む第4のステップと、前使用物理ブロックのデ
ータを消去する第5のステップと、書き換え対象の論理
ブロックに書き込み対象の物理ブロックを対応付けるよ
うにアドレス変換テーブルを更新する第6のステップと
を有し、書き込み対象の物理ブロックについては、当初
消去状態にあることを示す第1のステータス情報が設定
され、第4のステップの処理が終了した後にデータの書
き込みが完了したことを示す第2のステータス情報が設
定され、第5のステップの処理が終了した後に前使用物
理ブロックのデータの消去が完了したことを示す第3の
ステータス情報が設定されるようにしたものである。
発性メモリのデータ書き換え方法は、第1のステータス
情報と第2のステータス情報と第3のステータス情報と
が同じビット数で表現され、第1のステータス情報を表
現するビット列における1または複数のビットに係るバ
イナリデータを“1”から“0”へ変更することで第2
のステータス情報が構成され、第2のステータス情報を
表現するビット列における1または複数のビットに係る
バイナリデータを“1”から“0”へ変更することで第
3のステータス情報が構成されるようにしたものであ
る。
発明に係る実施の形態を説明する。なお、以下の説明に
おいては、本願発明の実施の形態に記載された各手段お
よび各工程と、特許請求の範囲に記載された発明の各手
段および各工程との対応関係を明らかにするために、実
施の形態に記載された各手段および各工程にそれぞれ対
応する特許請求の範囲に記載された発明の各手段および
各工程を適宜かっこ書きにより示すものとする。
記憶領域に係る論理ブロックと物理ブロックとの関係を
示す図である。書き換え可能な不揮発性メモリの代表的
なものにNAND型フラッシュメモリがある。この種の
フラッシュメモリは、ブロック単位で管理され、データ
の消去(通常は全ビットに対してバイナリデータ“1”
を書き込む動作)はブロック単位で実施される。また、
本願発明では、書き込みについても基本的にはブロック
単位で実施するものとするが、1または複数の任意のビ
ットに係るバイナリデータを“1”から“0”へ変換す
るのみで実行可能なデータの書き込みについてはより小
さな記憶単位で実施することが可能である。
図1に示されるように、与えられた論理ブロックアドレ
スを例えばCPUに接続されたRAM内に格納されるア
ドレス変換テーブルを参照することで物理ブロックアド
レスに変換し、データの消去、書き込み、読み出し等を
実施する物理ブロックを特定する。このように論理ブロ
ックアドレスによりアクセスする方式をとることで、欠
陥のある物理ブロックが発生した場合に当該欠陥ブロッ
クに対する処理動作を代替用の別の空きブロックに対し
て実施しても、アプリケーションプログラム等を実行す
るCPU側ではブロック代替の有無に関係なく同一の論
理ブロックアドレスを用いてアクセスすることが可能と
なる。
ブロック内に格納される管理情報に係るデータ構造を示
す図である。図2において、1は通常のデータが記憶さ
れるデータ領域、2は当該物理ブロックに係る管理情報
やエラー訂正符号等に係るデータが記憶される冗長領域
であり、データ領域1と冗長領域2とから物理ブロック
が構成される。また、3は当該冗長領域を有する物理ブ
ロックに対応する論理ブロックのアドレスを記憶する論
理ブロックアドレス記憶領域(論理ブロック情報記憶領
域)、4は当該冗長領域を有する物理ブロックに対応す
る論理ブロックが1つ前に対応付けられていた物理ブロ
ック(以下では、このような物理ブロックを前使用物理
ブロックと称するものとする)のアドレスを記憶する前
使用物理ブロックアドレス記憶領域(前使用物理ブロッ
ク情報記憶領域)、5は論理ブロックアドレス記憶領域
3に記憶された論理ブロックアドレスと前使用物理ブロ
ックアドレス記憶領域4に記憶された前使用物理ブロッ
クアドレスとに係るエラー訂正符号を記憶する第1エラ
ー訂正符号記憶領域、6は当該冗長領域を有する物理ブ
ロックに対して実施される処理に基づいて生起する各段
階の動作状態をそれぞれ示すステータス情報を記憶する
ステータス情報記憶領域、7はデータ領域1に記憶され
たデータに係るエラー訂正符号を記憶する第2エラー訂
正符号記憶領域である。
対して実行されるデータ書き換え動作について説明す
る。まず所定の論理ブロックに記憶されたデータに係る
書き換え動作の概略的な手順について説明する。第1
に、データ書き換えの対象となる論理ブロックを特定す
る。第2に、空いている物理ブロックを検索する。第3
に、空いている物理ブロックへ書き換え用のデータを書
き込む。第4に、それまで書き換え対象の論理ブロック
に対応付けられていた物理ブロックのデータを消去す
る。第5に、書き換え対象の論理ブロックを書き込みの
実施された物理ブロックに対応付けるようにアドレス変
換テーブルを更新する。このように、データ書き換えを
実施する際に新たな物理ブロックにデータを書き込むと
ともに前使用物理ブロックに記憶されたデータを消去す
る方式をとることで、停電等によるシステムダウンが生
じても書き換え対象の論理ブロックに係る管理情報が書
き込み対象の物理ブロックまたは前使用物理ブロックの
いずれかには残されて消失することがなくシステムの復
帰が可能となり、また同一の物理ブロックへの書き込み
の集中による素子の劣化を防止してフラッシュメモリ自
体の寿命を延ばすことが可能となる。
説明する。図3はデータ書き換え動作を示すフローチャ
ートである。図4は、データ書き換えに際して、消去処
理の対象となる前使用物理ブロックと書き込み処理の対
象となる物理ブロック内におけるデータの変化を示す図
である。なお、図4の左端に示される番号はデータの書
き換えを実施する過程で生起する各段階の動作状態を識
別するためのステータス番号である。ここでは、前提条
件として、書き換え対象の論理ブロックのアドレスをL
とし、アドレス変換テーブルにおいて当該論理ブロック
に当初対応付けられている前使用物理ブロックのアドレ
スをP1とする。なお、以降の説明においては、アドレ
スnによりアクセスされる論理ブロックおよび物理ブロ
ックをそれぞれ論理ブロックnおよび物理ブロックnと
それぞれ適宜称するものとする。第1に、書き換え対象
となる論理ブロックLを特定する(ステップS1(第1
のステップ))。第2に、フラッシュメモリの各物理ブ
ロックを検索して、空きブロックを検出し当該空きブロ
ックのアドレスP2を特定する(ステップS2(第2の
ステップ))。なお、初期状態では、消去処理の対象と
なる前使用物理ブロックP1の冗長領域において、ステ
ータス情報としては“0000h”(hは16進数を示
すものである)、論理ブロックアドレスとしてはL、前
使用物理ブロックアドレスとしては論理ブロックLに物
理ブロックP1が対応付けられる1つ前に論理ブロック
Lに対応付けられていた前使用物理ブロックのアドレス
P0が記憶されている。また、物理ブロックP2のデー
タ領域および冗長領域には全てバイナリデータ“1”が
記憶され、すなわち消去状態にある(ステータス0)。
P2が特定されれば、アドレス変換テーブルを参照し
て、論理ブロックLに対応付けられている前使用物理ブ
ロックのアドレスP1を特定する(ステップS3(第3
のステップ))。物理ブロックP2については、データ
領域1にデータを書き込むとともに、冗長領域2内の論
理ブロックアドレス記憶領域3には論理ブロックLに係
るアドレスデータを書き込み、前使用物理ブロックアド
レス記憶領域4には論理ブロックLに対して1つ前に対
応付けられていた消去対象である前使用物理ブロックP
1に係るアドレスデータを書き込み、第1エラー訂正符
号記憶領域5には論理ブロックLに係るアドレスデータ
と物理ブロックP1に係るアドレスデータとに対するエ
ラー訂正符号を書き込み、第2エラー訂正符号記憶領域
7にはデータ領域1に記憶されたデータに対するエラー
訂正符号を書き込む(ステップS4(第4のステッ
プ))。なお、ステータス情報記憶領域6については、
ステータス情報“FFFFh”(第1のステータス情
報)を保持させる。なお、図4において、“1−>0”
はデータが書き込み途中であることを示し、図中縦方向
に延びる矢印は前段階のステータスからデータの値がそ
のまま保持されることを示す。さらに、上記の物理ブロ
ックP2へのデータ書き込み動作については、物理ブロ
ックP2へデータが書き込まれている途中の動作状態を
ステータス1で示し、物理ブロックP2へのデータ書き
込みが完了している動作状態をステータス2で示してそ
れぞれ区別するものとする。
了すれば、前使用物理ブロックP2へのデータ書き込み
が完了したことを示すように、ステータス情報記憶領域
6にステータス情報“AAAAh”(第2のステータス
情報)を書き込む(ステップS5)。この際、冗長領域
2内の他の記憶領域のデータについては同一の値を保持
させる。また、上記のステータス情報記憶領域6へのス
テータス情報書き込み動作については、ステータス情報
記憶領域6へデータが書き込まれている途中の動作状態
をステータス3で示し、ステータス情報記憶領域6への
ステータス情報“AAAAh”の書き込みが完了してい
る動作状態をステータス4で示してそれぞれ区別するも
のとする。
が完了すれば、前使用物理ブロックP1のデータを消去
する(ステップS6(第5のステップ))。この消去動
作については、既に述べたように前使用物理ブロックP
1内の全メモリセルについてバイナリデータ“1”を書
き込むことで実現される。また、図中“0−>1”はデ
ータを消去途中であることを示す。さらに、上記の前使
用物理ブロックP1の消去動作については、前使用物理
ブロックP1のデータが消去される途中の動作状態をス
テータス5で示し、前使用物理ブロックP1のデータ消
去が完了している動作状態をステータス6で示してそれ
ぞれ区別するものとする。
了すれば、論理ブロックLが1つ前に対応付けられてい
た前使用物理ブロックP1に記憶されたデータの消去が
完了したことを示すように、物理ブロックP2の冗長領
域2内のステータス情報記憶領域6にステータス情報
“0000h”(第3のステータス情報)を書き込む
(ステップS7)。この際、冗長領域2内の他の記憶領
域のデータについては同一の値を保持させる。また、上
記のステータス情報記憶領域6への書き込み動作につい
ては、ステータス情報記憶領域6へデータが書き込まれ
ている途中の動作状態をステータス7で示し、ステータ
ス情報記憶領域6へのステータス情報“0000h”の
書き込みが完了している動作状態をステータス8で示し
てそれぞれ区別するものとする。そして、アドレス変換
テーブルにおいて、論理ブロックLに対応付けられる物
理ブロックを物理ブロックP1から物理ブロックP2に
変更する(ステップS8(第6のステップ))ことで、
データ書き換え動作を完了する。
ムダウンが生じた後に実施されるシステム復帰処理に伴
ってフラッシュメモリ内におけるデータ記憶状態を正常
化する方法について説明する。図5は、この発明の実施
の形態1による記憶状態正常化方法を示すフローチャー
トである。システムが再起動すると、フラッシュメモリ
の記憶単位である各物理ブロック毎に検索を実施して、
第1に冗長領域2内のステータス情報記憶領域6からス
テータス情報を読み出す(ステップS11)。次に、ス
テータス情報が“FFFFh”に等しいか否かを判定す
る(ステップS12)。ステータス情報が“FFF
Fh”に等しい場合には、当該物理ブロックに記憶され
ているデータが消去状態にあるべきことを示すものであ
るから、当該物理ブロックのデータを消去する処理すな
わち当該物理ブロック内の全メモリセルについてバイナ
リデータ“1”を書き込む処理を実施する(ステップS
13)。これにより、図4に示されるステータス1また
はステータス2において停電等によるシステムダウンが
発生した場合でも、当該物理ブロックへ書き込み途中で
あるデータあるいは書き込まれたデータを消去して当該
物理ブロックをステータス情報に応じた正常な記憶状態
に復帰させることができる。なお、当該物理ブロックへ
の書き込みが予定されていたデータの再書き込みについ
ては、システムダウンの生じた電子機器のホストシステ
ムあるいはネットワークサーバへアクセスする等の方法
を用いて、正しいデータを再書き込みすることで実現す
ることが可能である。
“FFFFh”に等しくない場合には、ステータス情報
が“AAAAh”に等しいか否かを判定する(ステップ
S14)。ステータス情報が“AAAAh”に等しい場
合には、当該物理ブロックへのデータの書き込みは完了
しているが当該物理ブロックに係る前使用物理ブロック
のデータ消去が完了していない可能性があるために、前
使用物理ブロックのデータを消去する(ステップS1
5)とともに、当該物理ブロックのステータス情報記憶
領域6に“0000h”を書き込む(ステップS1
6)。これにより、図4に示されるステータス4、ステ
ータス5またはステータス6において停電等によるシス
テムダウンが発生した場合でも、検索対象の物理ブロッ
クのステータス情報を変更するとともに、データ未消去
または消去途中の前使用物理ブロックのデータを消去す
ることで、検索対象となっている物理ブロックおよび当
該物理ブロックに係る前使用物理ブロックを正常な記憶
状態に復帰させることができる。
“AAAAh”に等しくない場合には、ステータス情報
が“0000h”に等しいか否かを判定する(ステップ
S17)。ステップS16を終了した後、並びにステッ
プS17でステータス情報が“0000h”に等しい場
合には、検索対象となっている物理ブロックの論理ブロ
ックアドレス記憶領域3を参照して対応する論理ブロッ
クを特定し、アドレス変換テーブルにおいて当該論理ブ
ロックに対応する物理ブロックとして検索対象となって
いる物理ブロックを登録する(ステップS18)。これ
により、停電等によるシステムダウンに起因して消失し
たアドレス変換テーブルを再構築する。
“0000h”に等しくない場合には、検索対象となっ
ている物理ブロックが異常ブロックであると判定して、
当該物理ブロックのアドレスを異常ブロックテーブルに
登録する(ステップS19)。ステップS13を終了し
た後、ステップS18を終了した後、並びにステップS
19を終了した後には、全ての物理ブロックについて検
索が完了したか否かを判定する(ステップS20)。全
ての物理ブロックについて検索が完了していない場合に
は、ステップS11に戻って同様の処理を次の物理ブロ
ックに対して実施する。また、全ての物理ブロックにつ
いて検索が完了した場合には、図5に示される処理を終
了して後述する異常ブロックに係る処理を実施する。
において、物理ブロックが異常ブロックであると判定さ
れる要因については、ステータス3において書き込み対
象の物理ブロックのステータス情報を“FFFFh”か
ら“AAAAh”に変更している際に停電等のシステム
ダウンが発生した場合、ステータス5において消去対象
の物理ブロックのステータス情報を“0000h”から
“FFFFh”に変更している際に停電等のシステムダ
ウンが発生した場合、並びにステータス7において書き
込み対象の物理ブロックのステータス情報を“AAAA
h”から“0000h”に変更している際に停電等のシス
テムダウンが発生した場合が考えられる。これらの要因
のなかにおいて、ステータス5において消去対象の物理
ブロックのステータス情報を“0000h”から“FF
FFh”に変更している際に停電等のシステムダウンが
発生した場合については、対応する書き込み対象の物理
ブロックについて図5に示されるステップS15の処理
を実施することで、異常ブロックであると判定された物
理ブロックを消去状態として、当該物理ブロックのステ
ータス情報を正常値である“FFFFh”に訂正するこ
とができる。したがって、このような消去処理の完了し
た物理ブロックを異常ブロックテーブルから削除するこ
とが可能となる。
済み物理ブロックの検索処理を示すフローチャートであ
る。まず、異常ブロックとして登録されている各物理ブ
ロック毎に検索を実施するように、異常ブロックテーブ
ルから登録されている物理ブロックのアドレスを取り出
して検索対象の物理ブロックを特定する(ステップS2
1)。次に、ステータス情報が“FFFFh”に等しい
か否かを判定する(ステップS22)。ステータス情報
が“FFFFh”に等しい場合には、消去処理の完了し
ている前使用物理ブロックであることを示すので、検索
対象となっている物理ブロックに係るアドレスを異常ブ
ロックテーブルから削除する(ステップS23)。ステ
ップS23を終了した後、並びにステップS22でステ
ータス情報が“FFFFh”に等しくない場合には、異
常ブロックとして登録された全ての物理ブロックについ
て検索が完了したか否かを判定する(ステップS2
4)。全ての物理ブロックについて検索が完了していな
い場合には、ステップS21に戻って同様の処理を異常
ブロックテーブルに基づいて特定される次の物理ブロッ
クに対して実施する。全ての物理ブロックについて検索
が完了した場合には、図6に示される処理を終了して後
述する異常ブロックに係る次の処理を実施する。
示すフローチャートである。まず、異常ブロックとして
登録されている各物理ブロック毎に検索を実施するよう
に、図6に示す処理により修正された異常ブロックテー
ブルから登録されている物理ブロックのアドレスを取り
出して検索対象となる物理ブロックを特定する(ステッ
プS31)。次に、検索対象となっている物理ブロック
の冗長領域2からステータス情報を取り出して、当該ス
テータス情報と“AAAAh”との論理積をとる(ステ
ップS32)。既に述べたように、NAND型フラッシ
ュメモリのデータ書き込みはバイナリデータの“1”を
“0”に変えることで実施される。したがって、ステー
タス3において書き込み対象の物理ブロックのステータ
ス情報を“FFFFh”から“AAAAh”に変更してい
る際に停電等によるシステムダウンが発生したことに起
因してステータス情報が本来とるべき値とは異なる値を
有する場合には、当該ステータス情報と“AAAAh”
との論理積は“AAAAh”に等しくなる。また、ステ
ータス7において書き込み対象の物理ブロックのステー
タス情報を“AAAAh”から“0000h”に変更して
いる際に停電等によるシステムダウンが発生したことに
起因してステータス情報が本来とるべき値とは異なる値
を有する場合には、当該ステータス情報と“AAA
Ah”との論理積は“AAAAh”に等しくなることはな
い。
て、次のステップでは、ステータス情報と“AAA
Ah”との論理積が“AAAAh”に等しいか否かを判定
する(ステップS33)。論理積が“AAAAh”に等
しい場合には、検索対象となっている物理ブロックへの
データの書き込みは完了しているが当該物理ブロックに
係る前使用物理ブロックのデータ消去は完了していない
ために、前使用物理ブロックアドレス記憶領域4に記憶
されているアドレスにより特定される前使用物理ブロッ
クのデータを消去する(ステップS34)。ステップS
34を終了した後、並びにステップS33において論理
積が“AAAAh”に等しくないと判定された場合に
は、検索対象となっている物理ブロックのステータス情
報記憶領域6に“0000h”を書き込む(ステップS
35)。ステップS34およびステップS35の処理を
実施することで、図4に示されるステータス3において
停電等によるシステムダウンが発生した場合でも、前使
用物理ブロックのデータ消去および新たなステータス情
報の書き込みを実施して、検索対象となっている物理ブ
ロックおよび前使用物理ブロックをステータス情報に応
じた正常な記憶状態に復帰させることができる。また、
ステップS35の処理を実施することで、図4に示され
るステータス7において停電等によるシステムダウンが
発生した場合でも、新たなステータス情報の書き込みを
実施して、検索対象となっている物理ブロックをステー
タス情報に応じた正常な記憶状態に復帰させることがで
きる。
の論理ブロックアドレス記憶領域3を参照して対応する
論理ブロックを特定し、アドレス変換テーブルにおいて
当該論理ブロックに対応する物理ブロックとして検索対
象となっている物理ブロックを登録する(ステップS3
6)。ステップS36の処理を異常ブロックとして登録
された全ての物理ブロックに対して実施することで、停
電等によるシステムダウンに起因して消失したアドレス
変換テーブルの復元処理を完了することができる。
の物理ブロックについて検索が完了したか否かを判定す
る(ステップS37)。全ての物理ブロックについて検
索が完了していない場合には、ステップS31に戻って
同様の処理を異常ブロックテーブルに基づいて特定され
る次の物理ブロックに対して実施する。全ての物理ブロ
ックについて検索が完了した場合には、処理を終了す
る。
ば、データの書き換えの対象となる論理ブロックに対し
て消去状態にあった新たな物理ブロックを割り当てて当
該物理ブロックにデータを書き込むとともに、それまで
論理ブロックに対応付けられていた前使用物理ブロック
のデータを消去することでデータの書き換えを実施する
フラッシュメモリにおいて、冗長領域2が論理ブロック
アドレス記憶領域3と、前使用物理ブロックアドレス記
憶領域4と、ステータス情報記憶領域6とを有して構成
されているので、停電等によるシステムダウンが生じて
も、ステータス情報記憶領域6を参照することでシステ
ムダウン時に書き込みの対象となっていた物理ブロック
についてその動作状態を検知することができるととも
に、前使用物理ブロックアドレス記憶領域4を参照する
ことで上記物理ブロックに係る前使用物理ブロックを特
定することができるから、動作状態に応じてデータ破壊
の生じた可能性のある物理ブロックおよび当該物理ブロ
ックに係る前使用物理ブロックに対して適切な復元処理
を実施することが可能となり、フラッシュメモリを正常
な記憶状態に復帰させることができるという効果を奏す
る。
ックが消去状態にあることを示す“FFFFh”と、書
き込み対象の物理ブロックへのデータの書き込みが完了
してはいるが対応する前使用物理ブロックのデータが未
消去である状態を示す“AAAAh”と、書き込み対象
の物理ブロックへのデータの書き込みが完了するととも
に対応する前使用物理ブロックのデータが消去済みであ
る状態を示す“0000h”とを備えるように構成した
ので、物理ブロックにデータ破壊が発生したとしても、
ステータス情報が“FFFFh”であれば書き込み対象
の物理ブロックを消去すればよく、またステータス情報
が“AAAAh”であれば前使用物理ブロックを消去す
ればよく、データ書き換え動作に際して生起する各ステ
ータスについてシステムダウンが生じた場合に必要とさ
れる復元処理の内容が変わる時点でステータス情報が変
更されるようになされているから、ステータス情報を参
照することでフラッシュメモリを正常な記憶状態に容易
に復帰させることができるという効果を奏する。
じて、書き込み対象の物理ブロックに係るステータス情
報が“FFFFh”、“AAAAh”、“0000h”と
変化するので、ステータス情報を変更する際に停電等に
よるシステムダウンが発生してステータス情報が本来と
るべき値を有しないという異常が生じたとしても、ステ
ータス情報の変更がステータス情報を構成するビット列
の所定のビットに係るバイナリデータを“1”から
“0”へ変更することで実施されることに鑑みれば、異
常の生じたステータス情報と“AAAAh”との論理積
をとって当該論理積を評価することで、ステータス情報
を“FFFFh”から“AAAAh”へ変更する際にシス
テムダウンが発生したのか、あるいはステータス情報を
“AAAAh”から“0000h”へ変更する際にシステ
ムダウンが発生したのかを判定することが可能となり、
フラッシュメモリの動作状態を簡単な判定方式により詳
細に検知することができて、フラッシュメモリを迅速か
つ確実に正常な記憶状態に復帰させることができるとい
う効果を奏する。
フラッシュメモリ並びにフラッシュメモリのデータ書き
換え方法は、本願発明を限定するものではなく、例示す
ることを意図して開示されているものである。本願発明
の技術的範囲は特許請求の範囲の記載により定められる
ものであり、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内
において種々の設計的変更が可能である。例えばステー
タス情報は“FFFF h”、“AAAAh”、“0000
h”に限定されるものではなく、消去状態にあることを
示す第1のステータス情報を表現するビット列における
1または複数のビットに係るバイナリデータを“1”か
ら“0”へ変更することで書き込み対象の物理ブロック
へのデータの書き込みが完了してはいるが対応する前使
用物理ブロックのデータが未消去である状態を示す第2
のステータス情報が構成され、第2のステータス情報を
表現するビット列における1または複数のビットに係る
バイナリデータを“1”から“0”へ変更することで書
き込み対象の物理ブロックへのデータの書き込みが完了
するとともに対応する前使用物理ブロックのデータが消
去済みである状態を示す第3のステータス情報が構成さ
れるようであれば、第1、第2、第3のステータス情報
として任意のビット列を設定することが可能である。
タが記憶されるデータ領域と種々の管理情報等が記憶さ
れる冗長領域とを備える物理ブロックを記憶単位として
構成され、データ書き換え対象となる論理ブロックに対
して消去状態にあった新たな物理ブロックを割り当てて
当該物理ブロックにデータを書き込むとともに、それま
で論理ブロックに対応付けられていた前使用物理ブロッ
クのデータを消去することでデータの書き換えを実施す
る不揮発性メモリにおいて、それぞれの冗長領域が、当
該冗長領域の含まれる物理ブロックに対応する論理ブロ
ックを特定する情報を記憶する論理ブロック情報記憶領
域と、対応する前使用物理ブロックを特定する情報を記
憶する前使用物理ブロック情報記憶領域と、当該冗長領
域の含まれる物理ブロックをデータの書き込み対象とし
たデータ書き換え動作を実施する際に生起する各段階の
動作状態を識別するステータス情報を記憶するステータ
ス情報記憶領域とを有して構成されるようにしたので、
停電等によるシステムダウンが生じても、ステータス情
報記憶領域を参照することでシステムダウン時に書き込
みの対象となっていた物理ブロックについてその動作状
態を検知することができるとともに、前使用物理ブロッ
ク情報記憶領域を参照することで上記物理ブロックに係
る前使用物理ブロックを特定することができるから、動
作状態に応じてデータ破壊の生じた可能性のある物理ブ
ロックおよび当該物理ブロックに係る前使用物理ブロッ
クに対して適切な復元処理を実施することが可能とな
り、不揮発性メモリを正常な記憶状態に復帰させること
ができるという効果を奏する。
域には、当該ステータス情報記憶領域の含まれる物理ブ
ロックが消去状態にあることを示す第1のステータス情
報と、当該ステータス情報記憶領域の含まれる物理ブロ
ックへのデータの書き込みが完了してはいるが対応する
前使用物理ブロックのデータが未消去である状態を示す
第2のステータス情報と、当該ステータス情報記憶領域
の含まれる物理ブロックへのデータの書き込みが完了す
るとともに対応する前使用物理ブロックのデータが消去
済みである状態を示す第3のステータス情報とが少なく
とも記憶されるように構成されているので、データ書き
換え動作に際して生起する各段階の動作状態についてシ
ステムダウンが生じた場合に必要とされる復元処理の内
容が変わる時点でステータス情報が変更されるようにな
されているから、ステータス情報を参照することで不揮
発性メモリを正常な記憶状態に容易に復帰させることが
できるという効果を奏する。
と第2のステータス情報と第3のステータス情報とが同
じビット数で表現され、第1のステータス情報を表現す
るビット列における1または複数のビットに係るバイナ
リデータを“1”から“0”へ変更することで第2のス
テータス情報が構成され、第2のステータス情報を表現
するビット列における1または複数のビットに係るバイ
ナリデータを“1”から“0”へ変更することで第3の
ステータス情報が構成されるようにしたので、ステータ
ス情報を変更する際に停電等によるシステムダウンが発
生してステータス情報が本来とるべき値を有しないとい
う異常が生じたとしても、ステータス情報の変更がステ
ータス情報を構成するビット列における1または複数の
ビットに係るバイナリデータを“1”から“0”へ変更
することで実施されることに鑑みれば、異常の生じたス
テータス情報と第2のステータス情報を表現するビット
列との論理積をとって当該論理積を評価することで、ス
テータス情報を第1のステータス情報から第2のステー
タス情報へ変更する際にシステムダウンが発生したの
か、あるいはステータス情報を第2のステータス情報か
ら第3のステータス情報へ変更する際にシステムダウン
が発生したのかを判定することが可能となり、不揮発性
メモリの動作状態を簡単な判定方式により詳細に検知す
ることができて、不揮発性メモリを迅速かつ確実に正常
な記憶状態に復帰させることができるという効果を奏す
る。
クと物理ブロックとの関係を示す図である。
データ構造を示す図である。
作を示すフローチャートである。
ブロック内のデータ変化を示す図である。
化方法を示すフローチャートである。
ロックの検索処理を示すフローチャートである。
チャートである。
概略構成を示すブロック図である。
レス記憶領域(論理ブロック情報記憶領域)、4 前使
用物理ブロックアドレス記憶領域(前使用物理ブロック
情報記憶領域)、5 第1エラー訂正符号記憶領域、6
ステータス情報記憶領域、7 第2エラー訂正符号記
憶領域
Claims (5)
- 【請求項1】 データが記憶されるデータ領域と、種々
の管理情報等が記憶される冗長領域とを備える物理ブロ
ックを記憶単位として構成される不揮発性メモリにおい
て、 それぞれの前記冗長領域が、当該冗長領域の含まれる物
理ブロックに対応する論理ブロックを特定する情報を記
憶する論理ブロック情報記憶領域と、対応する論理ブロ
ックが1つ前に対応付けられていた物理ブロックである
前使用物理ブロックを特定する情報を記憶する前使用物
理ブロック情報記憶領域と、当該冗長領域の含まれる物
理ブロックをデータの書き込み対象としたデータ書き換
え動作を実施する際に生起する各段階の動作状態を識別
するステータス情報を記憶するステータス情報記憶領域
とを有して構成されていることを特徴とする不揮発性メ
モリ。 - 【請求項2】 ステータス情報記憶領域には、当該ステ
ータス情報記憶領域の含まれる物理ブロックが消去状態
にあることを示す第1のステータス情報と、当該ステー
タス情報記憶領域の含まれる物理ブロックへのデータの
書き込みが完了してはいるが対応する前使用物理ブロッ
クのデータが未消去である状態を示す第2のステータス
情報と、当該ステータス情報記憶領域の含まれる物理ブ
ロックへのデータの書き込みが完了するとともに対応す
る前使用物理ブロックのデータが消去済みである状態を
示す第3のステータス情報とが少なくとも記憶されるこ
とを特徴とする請求項1記載の不揮発性メモリ。 - 【請求項3】 第1のステータス情報と第2のステータ
ス情報と第3のステータス情報とが同じビット数で表現
され、第1のステータス情報を表現するビット列におけ
る1または複数のビットに係るバイナリデータを“1”
から“0”へ変更することで第2のステータス情報が構
成され、第2のステータス情報を表現するビット列にお
ける1または複数のビットに係るバイナリデータを
“1”から“0”へ変更することで第3のステータス情
報が構成されることを特徴とする請求項2記載の不揮発
性メモリ。 - 【請求項4】 データが記憶されるデータ領域と、種々
の管理情報等が記憶される冗長領域とを備える物理ブロ
ックを記憶単位として構成される不揮発性メモリにてデ
ータを書き換えるデータ書き換え方法において、 データを書き換える対象となる論理ブロックを特定する
第1のステップと、 消去状態にある物理ブロックを検索してデータの書き込
み対象となる物理ブロックを特定する第2のステップ
と、 論理ブロックと物理ブロックとを対応付けるアドレス変
換テーブルを参照して、書き換え対象の論理ブロックに
対応付けられている物理ブロックである前使用物理ブロ
ックを特定する第3のステップと、 書き込み対象の物理ブロックにデータを書き込む第4の
ステップと、 前使用物理ブロックのデータを消去する第5のステップ
と、 書き換え対象の論理ブロックに書き込み対象の物理ブロ
ックを対応付けるようにアドレス変換テーブルを更新す
る第6のステップとを有し、 書き込み対象の物理ブロックについては、当初消去状態
にあることを示す第1のステータス情報が設定され、第
4のステップの処理が終了した後にデータの書き込みが
完了したことを示す第2のステータス情報が設定され、
第5のステップの処理が終了した後に前使用物理ブロッ
クのデータの消去が完了したことを示す第3のステータ
ス情報が設定されることを特徴とする不揮発性メモリの
データ書き換え方法。 - 【請求項5】 第1のステータス情報と第2のステータ
ス情報と第3のステータス情報とが同じビット数で表現
され、第1のステータス情報を表現するビット列におけ
る1または複数のビットに係るバイナリデータを“1”
から“0”へ変更することで第2のステータス情報が構
成され、第2のステータス情報を表現するビット列にお
ける1または複数のビットに係るバイナリデータを
“1”から“0”へ変更することで第3のステータス情
報が構成されることを特徴とする請求項4記載の不揮発
性メモリのデータ書き換え方法。
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