JP2003035913A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003035913A
JP2003035913A JP2001222779A JP2001222779A JP2003035913A JP 2003035913 A JP2003035913 A JP 2003035913A JP 2001222779 A JP2001222779 A JP 2001222779A JP 2001222779 A JP2001222779 A JP 2001222779A JP 2003035913 A JP2003035913 A JP 2003035913A
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liquid crystal
pitch
pixel region
pixel
signal line
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Application number
JP2001222779A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Furuya
政光 古家
Takanori Nakayama
貴徳 中山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いわゆるリバースツイストドメインの発生を
抑制させる。 【解決手段】 液晶を介して対向配置される各基板の一
方の基板の液晶側の面にマトリクス状に配置された画素
領域に画素電極が形成され、他方の基板の液晶側の面の
対応する画素領域に対向電極が形成され、前記液晶はネ
マテック型でそのカイラルピッチが画素領域のピッチ以
下に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に係
り、たとえばツイスト・ネマティック(NT)型の液晶
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の液晶表示装置であって、アクテ
ィブ・マトリクス型の液晶表示装置は、液晶を介して対
向配置される各基板のうち一方の基板の液晶側の面に、
そのx方向に延在しy方向に並設されるゲート信号線と
y方向に延在しx方向に並設されるドレイン信号線とで
囲まれた各領域を画素領域としている。そして、各画素
領域には、ゲート信号線からの走査信号によって作動さ
れるスイッチング素子と、このスイッチング素子を介し
てドレイン信号線からの映像信号が供給される画素電極
とが形成されている。これら各画素電極は他方の基板の
液晶側の面に形成された対向電極との間に電界を発生せ
しめ、それらの間の液晶を挙動させるようになってい
る。この液晶の挙動は配向膜あるいは偏光板によって可
視化され、液晶の光透過率の変化として可視化されるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年における
液晶表示装置の高精細化にともない、各画素ピッチが小
さくなり、これら画素領域を画する信号線等の各画素に
物理的な影響を与えるようになってきている。この物理
的な影響は、液晶に接触して形成される配向膜のラビン
グが均一になされず、これにより液晶の配向乱れに基づ
くいわゆるリバースツイストドメインを発生し易くさ
せ、表示の品質上不都合が生じることが指摘されるに至
っている。本発明は、このような事情に基づくものであ
り、その目的は、リバースツイストドメインの発生を抑
制させた液晶表示装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。 手段1.本発明による液晶表示装置は、たとえば、液晶
を介して対向配置される各基板の一方の基板の液晶側の
面にマトリクス状に配置された画素領域に画素電極が形
成され、他方の基板の液晶側の面の対応する画素領域に
対向電極が形成され、前記液晶はネマテック型でそのカ
イラルピッチが画素領域のピッチ以下に設定されている
ことを特徴とするものである。
【0005】手段2.本発明による液晶表示装置は、た
とえば、液晶を介して対向配置される各基板の一方の基
板の液晶側の面にマトリクス状に配置された画素領域に
画素電極が形成され、他方の基板の液晶側の面の対応す
る画素領域に対向電極が形成され、前記液晶はネマテッ
ク型でそのカイラルピッチが画素領域のピッチ以下で、
画素領域のピッチ×0.8以上に設定されていることを
特徴とするものである。
【0006】手段3.本発明による液晶表示装置は、た
とえば、液晶を介して対向配置される各基板の一方の基
板の液晶側の面にマトリクス状に配置された画素領域に
画素電極が形成され、他方の基板の液晶側の面の対応す
る画素領域に対向電極が形成され、前記画素領域のピッ
チは65μm以下に設定されているろともに、前記液晶
はネマテック型でそのカイラルピッチが前記画素領域の
ピッチ以下に設定されていることを特徴とするものであ
る。
【0007】手段4.本発明による液晶表示装置は、た
とえば、液晶を介して対向配置される各基板の一方の基
板の液晶側の面にマトリクス状に配置された画素領域に
画素電極が形成され、他方の基板の液晶側の面の対応す
る画素領域に対向電極が形成され、前記画素領域のピッ
チは65μm以下に設定されているとともに、前記液晶
はネマテック型でそのカイラルピッチが画素領域のピッ
チ以下で、画素領域のピッチ×0.8以上に設定されて
いることを特徴とするものである。
【0008】手段5.本発明による液晶表示装置は、た
とえば、液晶を介して対向配置される各基板の一方の基
板の液晶側の面に、その一方向に延在しこの方向と交差
する方向に並設されるゲート信号線とこれらゲート信号
線と交差する方向に延在しこの方向と交差する方向に並
設されるドレイン信号線とで囲まれた領域を画素領域と
し、この画素領域に、ゲート信号線からの走査信号によ
って作動するスイッチング素子と、このスイッチング素
子を介してドレイン信号線からの映像信号が供給される
画素電極とを備え、前記液晶はネマテック型でそのカイ
ラルピッチが画素領域のピッチ以下に設定されているこ
とを特徴とするものである。
【0009】手段6.本発明による液晶表示装置は、た
とえば、液晶を介して対向配置される各基板の一方の基
板の液晶側の面に、その一方向に延在しこの方向と交差
する方向に並設されるゲート信号線とこれらゲート信号
線と交差する方向に延在しこの方向と交差する方向に並
設されるドレイン信号線とで囲まれた領域を画素領域と
し、この画素領域に、ゲート信号線からの走査信号によ
って作動するスイッチング素子と、このスイッチング素
子を介してドレイン信号線からの映像信号が供給される
画素電極とを備え、前記液晶はネマテック型でそのカイ
ラルピッチが画素領域のピッチ以下で、画素領域のピッ
チ×0.8以上に設定されていることを特徴とするもの
である。
【0010】手段7.本発明による液晶表示装置は、た
とえば、液晶を介して対向配置される各基板の一方の基
板の液晶側の面に、その一方向に延在しこの方向と交差
する方向に並設されるゲート信号線とこれらゲート信号
線と交差する方向に延在しこの方向と交差する方向に並
設されるドレイン信号線とで囲まれた領域を画素領域と
し、この画素領域に、ゲート信号線からの走査信号によ
って作動するスイッチング素子と、このスイッチング素
子を介してドレイン信号線からの映像信号が供給される
画素電極とを備え、前記画素領域のピッチは65μm以
下に設定されているとともに、前記液晶はネマテック型
でそのカイラルピッチが前記画素領域のピッチ以下に設
定されていることを特徴とするものである。
【0011】手段8.本発明による液晶表示装置は、た
とえば、液晶を介して対向配置される各基板の一方の基
板の液晶側の面に、その一方向に延在しこの方向と交差
する方向に並設されるゲート信号線とこれらゲート信号
線と交差する方向に延在しこの方向と交差する方向に並
設されるドレイン信号線とで囲まれた領域を画素領域と
し、この画素領域に、ゲート信号線からの走査信号によ
って作動するスイッチング素子と、このスイッチング素
子を介してドレイン信号線からの映像信号が供給される
画素電極とを備え、前記画素領域のピッチは65μm以
下に設定されているとともに、前記液晶はネマテック型
でそのカイラルピッチが画素領域のピッチ以下で、画素
領域のピッチ×0.8以上に設定されていることを特徴
とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による液晶表示装置
の実施例を図面を用いて説明をする。 《等価回路》図2は、本発明による液晶表示装置の一実
施例を示す等価回路図である。同図は等価回路図である
が実際の幾何学的配置に対応させた図となっている。
【0013】まず、液晶を介して互いに対向配置される
一対の透明基板SUB1、SUB2があり、該液晶は一
方の透明基板SUB1に対する他方の透明基板SUB2
の固定を兼ねるシール材SLによって封入されている。
【0014】シール材SLによって囲まれた前記一方の
透明基板SUB1の液晶側の面には、そのx方向に延在
しy方向に並設されたゲート信号線GLとy方向に延在
しx方向に並設されたドレイン信号線DLとが形成され
ている。
【0015】各ゲート信号線GLと各ドレイン信号線D
Lとで囲まれた領域は画素領域(図中丸で囲まれた部
分)を構成するとともに、これら各画素領域のマトリク
ス状の集合体は液晶表示部ARを構成するようになって
いる。
【0016】各画素領域には、その片側のゲート信号線
GLからの走査信号によって作動される薄膜トランジス
タTFTと、この薄膜トランジスタTFTを介して片側
のドレイン信号線DLからの映像信号が供給される画素
電極PXが形成されている。
【0017】この画素電極PXは、他方の透明基板SU
B2側に形成された対向電極CT(同図では図示されて
いない)との間に電界を発生させ、この電界によって液
晶の光透過率を制御させるようになっている。
【0018】前記ゲート信号線GLのそれぞれの一端は
前記シール材SLを超えて延在され、その延在端は垂直
走査駆動回路Vの出力端子が接続される端子を構成する
ようになっている。また、前記垂直走査駆動回路Vの入
力端子は液晶表示パネルの外部に配置されたプリント基
板からの信号が入力されるようになっている。
【0019】垂直走査駆動回路Vは複数個の半導体装置
からなり、互いに隣接する複数のゲート信号線どうしが
グループ化され、これら各グループ毎に一個の半導体装
置があてがわれるようになっている。
【0020】同様に、前記ドレイン信号線DLのそれぞ
れの一端は前記シール材SLを超えて延在され、その延
在端は映像信号駆動回路Heの出力端子が接続される端
子を構成するようになっている。また、前記映像信号駆
動回路Heの入力端子は液晶表示パネルの外部に配置さ
れたプリント基板からの信号が入力されるようになって
いる。
【0021】この映像信号駆動回路Heも複数個の半導
体装置からなり、互いに隣接する複数のドレイン信号線
どうしがグループ化され、これら各グループ毎に一個の
半導体装置があてがわれるようになっている。
【0022】前記各ゲート信号線GLは、垂直走査駆動
回路Vからの走査信号によって、その一つが順次選択さ
れるようになっている。また、前記各ドレイン信号線D
Lのそれぞれには、映像信号駆動回路Heによって、前
記ゲート信号線GLの選択のタイミングに合わせて映像
信号が供給されるようになっている。
【0023】《画素の構成》図3は、透明基板SUB1
側の前記画素領域の一実施例を示す平面図であり、ま
た、図4は、図3のIV−IV線における断面図である。
【0024】透明基板SUB1の液晶側の面に、まず、
x方向に延在しy方向に並設される一対のゲート信号線
GLが形成されている。これらゲート信号線GLは後述
の一対のドレイン信号線DLとともに矩形状の領域を囲
むようになっており、この領域を画素領域として構成す
るようになっている。
【0025】このようにゲート信号線GLが形成された
透明基板SUB1の表面にはたとえばSiNからなる絶
縁膜GIが該ゲート信号線GLをも被って形成されてい
る。この絶縁膜GIは、後述のドレイン信号線DLの形
成領域においては前記ゲート信号線GLに対する層間絶
縁膜としての機能を、後述の薄膜トランジスタTFTの
形成領域においてはそのゲート絶縁膜としての機能を、
後述の容量素子Caddの形成領域においてはその誘電
体膜としての機能を有するようになっている。
【0026】そして、この絶縁膜GIの表面であって、
前記ゲート信号線GLの一部に重畳するようにしてたと
えばアモルファスSiからなる半導体層ASが形成され
ている。この半導体層ASは、薄膜トランジスタTFT
のそれであって、その上面にドレイン電極SD1および
ソース電極SD2を形成することにより、ゲート信号線
GLの一部をゲート電極とする逆スタガ構造のMIS型
トランジスタを構成することができる。
【0027】ここで、前記ドイレン電極SD1およびソ
ース電極SD2はドレイン信号線DLの形成の際に同時
に形成されるようになっている。すなわち、y方向に延
在されx方向に並設されるドレイン信号線DLが形成さ
れ、その一部が前記半導体層ASの上面にまで延在され
てドレイン電極SD1が形成され、また、このドレイン
電極SD1と薄膜トランジスタTFTのチャネル長分だ
け離間されてソース電極SD2が形成されている。
【0028】このソース電極SD2は半導体層AS面か
ら画素領域側の絶縁膜GIの上面に至るまで若干延在さ
れ、後述の画素電極PXとの接続を図るためのコンタク
ト部が形成されている。
【0029】なお、半導体層ASとドレイン電極SD1
およびソース電極SD2との界面には高濃度の不純物が
ドープされた薄い層が形成され、この層はコンタクト層
として機能するようになっている。
【0030】このコンタクト層は、たとえば半導体層A
Sの形成時に、その表面にすでに高濃度の不純物層が形
成されており、その上面に形成したドレイン電極SD1
およびソース電極SD2のパターンをマスクとしてそれ
から露出された前記不純物層をエッチングすることによ
って形成することができる。
【0031】このように薄膜トランジスタTFT、ドイ
レン信号線DL、ドレイン電極SD1、およびソース電
極SD2が形成された透明基板SUB1の表面にはたと
えばSiNからなる保護膜PSVが形成されている。こ
の保護膜PSVは前記薄膜トランジスタTFTの液晶と
の直接の接触を回避する層で、該薄膜トランジスタの特
性劣化を防止せんとするようになっている。
【0032】なお、この保護膜PSVとしては、たとえ
ばSiNからなる無機材料とたとえば樹脂からなる有機
材料との積層構造であってもよい。このようにした場
合、保護膜としての誘電率を小さくすることができる。
【0033】保護膜PSVの上面には画素電極PXが形
成されている。この画素電極PXはたとえばITO(Ind
ium-Tin-Oxide)膜からなる透光性の導電膜から構成され
ている。この画素電極PXは、薄膜トランジスタTFT
の形成領域を回避して画素領域の大部分を占めるように
して形成されている。そして、その一部が前記保護膜P
SVの一部に形成されたコンタクトホールCHを通して
薄膜トランジスタTFTのソース電極SD2に電気的に
接続されている。
【0034】さらに、画素電極PXはこれに接続される
前記薄膜トランジスタTFTを駆動するゲート信号線G
Lとは異なる他の隣接するゲート信号線GLの上方に至
るまで延在されて、該他のゲート信号線GLと重畳する
部分を形成している。この部分において、画素電極PX
と他のゲート信号線GLとの間に保護膜PSVを誘電体
膜とする容量素子Caddが形成されるようになってい
る。この容量素子Caddは、たとえば画素電極PXに
供給された映像信号を比較的長く蓄積させる等の機能を
もたせるようになっている。
【0035】そして、このように画素電極PXが形成さ
れた透明基板SUB1の上面には該画素電極PXをも被
って配向膜ORI1が形成されている。この配向膜OR
I1は液晶と直接に当接する膜で、その表面に形成され
たラビングによって該液晶の分子の初期配向方向を決定
づけるようになっている。
【0036】なお、このように構成された透明基板1は
液晶を介して透明基板SUB2と対向配置され、この透
明基板SUB2の液晶側の面には、各画素領域を画する
ように該画素領域の中央部に開口が形成されたブラック
マトリクスBM、カラーフィルタ、および各画素領域に
共通な対向電極CTが形成されている。
【0037】この対向電極CTと画素電極PXとの間に
は映像信号に対応した電界が発生し、この電界によって
液晶は捩られ、その捩れは前記配向膜ORI1、各透明
基板の液晶とは反対側の面に形成された偏光板によって
光透過率として可視化されるようになる。
【0038】前記液晶はネマテック型のものが用いら
れ、本実施例では、特に、画素ピッチと液晶のカイラル
ピッチとの間に次の関係が成立するように設定されてい
る。 (1)液晶のカイラルピッチが画素領域のピッチ以下と
なっている。あるいは、 (2)液晶のカイラルピッチが画素領域のピッチ以下
で、画素領域のピッチ×0.8以上となっている。ある
いは、 (3)画素領域のピッチは65μm以下に設定されてい
るとともに、液晶のカイラルピッチが前記画素領域のピ
ッチ以下となっている。
【0039】ここで、画素ピッチとはその画素領域にお
いてその両脇に位置づけられる各ドレイン信号線DLの
離間距離に対応している。カラー表示用の液晶表示装置
においては赤色担当の画素領域、緑色担当の画素領域、
および青色担当の画素領域が互いに隣接して構成される
が、この場合においても、画素ピッチはそれらの各画素
領域のピッチを指している。
【0040】また、液晶のカイラルピッチとは、カイラ
ル材を添付した液晶のダイレクタ(液晶分子の向き)が
360°回転する螺旋軸の距離のことであり、具体的に
は以下の方法で測定された値をいう。
【0041】すなわち、カイラルピッチの測定には、図
7に示すように、水平配向処理を施したくさび型セルを
用い、このセルに液晶を注入して長時間放置すると、液
晶は図示のような配向状態になる。この図では、液晶層
が厚くなるに従って、ツイストが180°ずつ多くな
り、その境界にディスクリネーションのラインが観察さ
れる。ここで、くさび型のセルの角度をθとすると、カ
イラルピッチPとディスクリネーションの間隔aとは、
P=2a・tanθの関係が成立する。
【0042】《考察》図1は、上記構成の液晶表示装置
において、画素ピッチ(μm)と液晶のカイラルピッチ
(μm)とリバースツイストドメインの関係を示したグ
ラフである。すなわち、横軸に画素ピッチ、縦軸に液晶
のカイラルピッチをとり、それらの値によってリバース
ツイストドメインが発生していない場合を白丸ドット
で、リバースツイストドメインが発生する場合を黒丸ド
ットで表している。
【0043】また、液晶のカイラルピッチは、その値が
小さい場合に一方向にねじれやすく逆方向にねじれ難い
性質を有し、その値が大きくなる場合にいずれの方向に
もねじれ難い性質を有している。
【0044】このグラフから、リバースツイストドメイ
ンが発生していない領域とリバースツイストドメインが
発生している領域が区分けされ(その境界をグラフ中点
線で示している)、前者の領域は液晶のカイラルピッチ
が画素ピッチよりも小さくなっていることが判明する。
【0045】このことから、画素のピッチが縮小化する
近年において、液晶としてそのカイラルピッチが該画素
のピッチ以下のものを選定することにより、リバースツ
イストドメインの発生を充分抑制できることになる。こ
のようにすることにより、液晶が順方向に捩れる力が強
くなるためである。
【0046】なお、上述したグラフで示す実験結果は、
その評価方法として、まず、液晶表示装置をその液晶の
N−1点以上にまで加熱し、その後、−1.0℃/S
の冷却速度で冷却し、室温および無通電状態でリバース
ツイストドメインの有無をチェックしたものである。
【0047】また、図5は、画素ピッチの値を63.5
μmとした場合であって、液晶のカイラルピッチをそれ
ぞれ65μm、42μm、20μmのものを用いた際の
相対輝度を示したグラフである。
【0048】このグラフにおいて、液晶のカイラルピッ
チが65μmの特性を丸ドットで結んだ曲線、42μm
の特性を四角ドットで結んだ曲線、20μmの特性を三
角ドットで結んだ曲線として示している。この図からも
明らかとなるように、カイラルピッチを小さくすると、
V−B特性が変化する。
【0049】さらに、図6は、液晶のカイラルピッチは
液晶のしきい値電圧に影響することを示したグラフであ
る。同グラフは、その横軸に液晶のカイラルピッチを縦
軸にしきい値をとり、該しきい値が大きい場合と小さい
場合の液晶のカイラルピッチの変動に基づく該しきい値
の変化を示したものである。
【0050】同グラフ中、丸印で結んだ特性はVthが
50%のそれで、この場合、カイラルピッチによってし
きい値電圧はそれほど変化しないが、たとえば三角印で
結んだ特性は、そのVthが0.5パーセントで、カイ
ラルピッチが小さくなるほどしきい値電圧は大きくなっ
てしまうことが判る。
【0051】しきい値電圧の上昇は表示のコントラスト
の低下、あるいは消費電力の増加を招くことから、これ
を回避するにはカイラルピッチを小さくしてもある程度
に収めることが好ましい。
【0052】このことから、液晶のカイラルピッチは画
素領域のピッチ以下であって、しかも画素領域のピッチ
×0.8以上にすることにより、液晶のしきい値電圧に
影響されなくリバースツイストドメインの発生を抑制す
ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したことから明らかとなるよう
に、本発明による液晶表示装置によれば、いわゆるリバ
ースツイストドメインの発生を抑制させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による液晶表示装置の効果を示すグラ
フである。
【図2】 本発明による液晶表示装置の一実施例を示す
等価回路図である。
【図3】 本発明による液晶表示装置の画素の一実施例
を示す平面図である。
【図4】 図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】 本発明による液晶表示装置の効果を示すグラ
フである。
【図6】 本発明による液晶表示装置の効果を示すグラ
フである。
【図7】 カイラルピッチを説明するための図である。
【符号の説明】
SUB1…透明基板、GL…ゲート信号線、DL…ドレ
イン信号線、GI…絶縁膜、TFT…薄膜トランジス
タ、AS…半導体層、SD1…ドレイン電極、SD2…
ソース電極、PSV…保護膜、ORI1…配向膜。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 GA02 GA17 HA08 JA05 KA13 KA30 MA04 MA18 2H092 GA15 JA24 JA30 JB06 NA04 PA02 QA07 5F110 AA30 BB01 CC07 FF03 GG02 GG15 HK09 HK16 HL07 NN02 NN03 NN24 NN27 NN72 NN73 QQ11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶を介して対向配置される各基板の一
    方の基板の液晶側の面にマトリクス状に配置された画素
    領域に画素電極が形成され、他方の基板の液晶側の面の
    対応する画素領域に対向電極が形成され、 前記液晶はネマテック型でそのカイラルピッチが画素領
    域のピッチ以下に設定されていることを特徴とする液晶
    表示装置。
  2. 【請求項2】 液晶を介して対向配置される各基板の一
    方の基板の液晶側の面にマトリクス状に配置された画素
    領域に画素電極が形成され、他方の基板の液晶側の面の
    対応する画素領域に対向電極が形成され、 前記液晶はネマテック型でそのカイラルピッチが画素領
    域のピッチ以下で、画素領域のピッチ×0.8以上に設
    定されていることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 液晶を介して対向配置される各基板の一
    方の基板の液晶側の面にマトリクス状に配置された画素
    領域に画素電極が形成され、他方の基板の液晶側の面の
    対応する画素領域に対向電極が形成され、 前記画素領域のピッチは65μm以下に設定されている
    とともに、前記液晶はネマテック型でそのカイラルピッ
    チが前記画素領域のピッチ以下に設定されていることを
    特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 液晶を介して対向配置される各基板の一
    方の基板の液晶側の面にマトリクス状に配置された画素
    領域に画素電極が形成され、他方の基板の液晶側の面の
    対応する画素領域に対向電極が形成され、 前記画素領域のピッチは65μm以下に設定されている
    とともに、前記液晶はネマテック型でそのカイラルピッ
    チが画素領域のピッチ以下で、画素領域のピッチ×0.
    8以上に設定されていることを特徴とする液晶表示装
    置。
  5. 【請求項5】 液晶を介して対向配置される各基板の一
    方の基板の液晶側の面に、その一方向に延在しこの方向
    と交差する方向に並設されるゲート信号線とこれらゲー
    ト信号線と交差する方向に延在しこの方向と交差する方
    向に並設されるドレイン信号線とで囲まれた領域を画素
    領域とし、 この画素領域に、ゲート信号線からの走査信号によって
    作動するスイッチング素子と、このスイッチング素子を
    介してドレイン信号線からの映像信号が供給される画素
    電極とを備え、 前記液晶はネマテック型でそのカイラルピッチが画素領
    域のピッチ以下に設定されていることを特徴とする液晶
    表示装置。
  6. 【請求項6】 液晶を介して対向配置される各基板の一
    方の基板の液晶側の面に、その一方向に延在しこの方向
    と交差する方向に並設されるゲート信号線とこれらゲー
    ト信号線と交差する方向に延在しこの方向と交差する方
    向に並設されるドレイン信号線とで囲まれた領域を画素
    領域とし、 この画素領域に、ゲート信号線からの走査信号によって
    作動するスイッチング素子と、このスイッチング素子を
    介してドレイン信号線からの映像信号が供給される画素
    電極とを備え、 前記液晶はネマテック型でそのカイラルピッチが画素領
    域のピッチ以下で、画素領域のピッチ×0.8以上に設
    定されていることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 液晶を介して対向配置される各基板の一
    方の基板の液晶側の面に、その一方向に延在しこの方向
    と交差する方向に並設されるゲート信号線とこれらゲー
    ト信号線と交差する方向に延在しこの方向と交差する方
    向に並設されるドレイン信号線とで囲まれた領域を画素
    領域とし、 この画素領域に、ゲート信号線からの走査信号によって
    作動するスイッチング素子と、このスイッチング素子を
    介してドレイン信号線からの映像信号が供給される画素
    電極とを備え、 前記画素領域のピッチは65μm以下に設定されている
    とともに、前記液晶はネマテック型でそのカイラルピッ
    チが前記画素領域のピッチ以下に設定されていることを
    特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 液晶を介して対向配置される各基板の一
    方の基板の液晶側の面に、その一方向に延在しこの方向
    と交差する方向に並設されるゲート信号線とこれらゲー
    ト信号線と交差する方向に延在しこの方向と交差する方
    向に並設されるドレイン信号線とで囲まれた領域を画素
    領域とし、 この画素領域に、ゲート信号線からの走査信号によって
    作動するスイッチング素子と、このスイッチング素子を
    介してドレイン信号線からの映像信号が供給される画素
    電極とを備え、 前記画素領域のピッチは65μm以下に設定されている
    とともに、前記液晶はネマテック型でそのカイラルピッ
    チが画素領域のピッチ以下で、画素領域のピッチ×0.
    8以上に設定されていることを特徴とする液晶表示装
    置。
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