JP2003035761A - 方位探知装置及び方位探知方法 - Google Patents

方位探知装置及び方位探知方法

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JP2003035761A
JP2003035761A JP2001224240A JP2001224240A JP2003035761A JP 2003035761 A JP2003035761 A JP 2003035761A JP 2001224240 A JP2001224240 A JP 2001224240A JP 2001224240 A JP2001224240 A JP 2001224240A JP 2003035761 A JP2003035761 A JP 2003035761A
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Japan
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pulse
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arrival
average value
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Application number
JP2001224240A
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English (en)
Inventor
Yasushi Hoshina
恭史 保科
Kazuhiro Nomura
和広 野村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 到来電波がパルスの場合など、コヒーレンス
レベルの高い周波数が離散的で位相の傾きを求めること
が困難な場合に高精度の到来方位を求めることを目的と
する。 【解決手段】 2つの受信空中線1、2と、受信信号の
クロススペクトルを求めるクロススペクトル演算部7
と、クロススペクトルに基づいて2以上の到来時間差を
求める時間差検出部8と、これらの到来時間差の平均値
を求める平均値算出部10と、到来時間差の平均値に基
づいて到来信号の到来方位を求める方位算出部9とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、方位探知装置に係り、
更に詳しくは、2つの受信空中線における電波の到来時
間差に基づいて、電波の到来方位を探知する方位探知装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、電波の到来時間差に
より方位を算出する方位探知装置が、例えば特開平9−
257902号に開示されている。図13は、この様な
従来の方位探知装置の構成を示したブロック図である。
【0003】図中の1、2は到来信号を受信する受信空
中線、3、4は受信信号の増幅及びIF(中間周波数)
信号への周波数変換を行う受信機、5、6はIF信号を
デジタルデータに変換するA/D変換器、7はデジタル
データのクロススペクトルを計算するクロススペクトル
計算回路、8はクロススペクトルから電波の到来時間差
を求める時間差検出回路、9は到来時間差から電波の到
来方位を求める方位算出回路である。
【0004】クロススペクトル計算回路7は、入力した
それぞれの受信信号を高速フーリエ変換するFFT(Fa
st Fourier Transform)回路7a、7b及びフーリエ変
換した信号のクロススペクトルを計算する複素乗算回路
7cから構成されている。
【0005】次に動作について説明する。図13の方位
探知装置に電波が到来した場合、受信空中線1、2で受
信され、受信機3、4に出力される。受信機3、4では
入力された受信信号を増幅し、さらに所定の周波数に変
換してA/D変換器5、6に出力する。A/D変換器
5、6では所定のサンプリングタイミングで入力した受
信信号をデジタルデータに変換し、クロススペクトル計
算回路7に出力する。
【0006】クロススペクトル計算回路7では、まず入
力されたデジタル信号を高速フーリエ変換し、振幅と位
相が計算される。高速フーリエ変換して得られた信号を
それぞれXA、XBとすると、XA、XBは掛け算回路に入
力され、XAとXBの複素共役XB *を掛け算することによ
りクロススペクトルが算出される。このようにして算出
されるクロススペクトルのコヒーレンスを図14(a)
に、位相を図14(b)に示す。
【0007】算出されたコヒーレンス及び位相は時間差
検出回路8に出力される。時間差検出回路8では、コヒ
ーレンスの高い周波数帯での位相の傾きを求め、位相の
傾きから到来時間差が算出され、方位算出回路9に出力
される。ここで、位相の傾きは、コヒーレンスの高い周
波数帯の両端における周波数及び位相から求めている。
方位算出回路9では、入力された到来時間差と受信空中
線1、2の間隔を用いて電波の到来方位を算出できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この様に従来の方位探
知装置は、コヒーレンスの高い周波数帯における位相の
傾きから到来時間差を算出していた。しかしながら、例
えば、到来する電波がパルス波である場合や、広帯域の
信号波である場合や、複数のパルス波が到来する場合に
は、コヒーレンスレベルの高い周波数が広帯域に渡り、
あるいは離散的となる。この様な場合、従来の方位探知
装置では、位相の傾きを求めることが困難となり、到来
時間差の算出が困難になるという問題があった。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、受信信号間のクロススペクトルを求めて電波の
到来方位を探知する際、コヒーレンスレベルの高い周波
数が広帯域に渡り、あるいは離散的となる電波について
精度よく到来方位を求めることを目的とする。
【0010】また、到来する電波がパルス波の場合、あ
るいは、ノイズ変調、チャープ変調、周波数拡散等され
た広帯域な周波数特性を持つ信号波の場合に高精度の方
位探知を行うことを目的とする。更に、到来する電波が
複数のパルス波からなる場合に各パルス波ごとに高精度
の方位探知を行うことを目的とする。特に、パルス波の
到来方位が近い場合であっても各パルス波ごとに高精度
の方位探知を行うことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による方位探知装置は、所定の距離を隔てて到来電波を
受信する2つの受信空中線と、各受信空中線における受
信信号のクロススペクトルを求めるクロススペクトル演
算部と、クロススペクトルに基づいて2以上の到来時間
差を求める時間差検出部と、これらの到来時間差の平均
値を求める平均値算出部と、到来時間差の平均値に基づ
いて到来信号の到来方位を求める方位算出部とを備えて
構成される。
【0012】請求項2に記載の本発明による方位探知装
置は、時間差検出回路が、クロススペクトルのコヒーレ
ンスが所定の閾値を越える2以上の周波数において位相
値からそれぞれ到来時間差を求めるように構成される。
【0013】請求項3に記載の本発明による方位探知装
置は、受信空中線が2種以上のパルス波を受信した場合
に、時間差検出部により求められた到来時間差に基づい
て、到来時間差をパルス波ごとに分離するパルス分離部
を備え、上記平均値算出部が、各パルス波ごとに到来時
間差の平均値を求め、上記方位算出部が、各パルス波ご
とに到来方位を求めるように構成される。
【0014】請求項4に記載の本発明による方位探知装
置は、受信空中線が2種以上のパルス波を受信した場合
に、クロススペクトルのコヒーレンスのピーク間隔に基
づいて、ピークをパルス波ごとに分離するパルス分離部
を備え、上記時間差検出部が、分離された各パルス波ご
とに到来時間差を求め、上記平均値算出部が、分離され
た各パルス波ごとに到来時間差の平均値を求め、上記方
位算出部が、分離された各パルス波ごとに到来方位を算
出するように構成される。
【0015】請求項5に記載の本発明による方位探知装
置は、所定の距離を隔てて到来電波を受信する2つの受
信空中線と、振幅に基づいて受信信号からパルスを抽出
するパルス抽出部と、受信空中線が2種以上のパルス波
を受信した場合に、諸元データに基づいて、抽出された
パルスをパルス波ごとに分離するパルス分離部と、抽出
されたパルスのクロススペクトルを求めるクロススペク
トル演算部と、クロススペクトルに基づいて到来時間差
を求める時間差検出部と、分離された各パルス波ごとに
到来時間差の平均値を求める平均値算出部と、到来時間
差の平均値に基づいて、分離された各パルス波ごとに到
来方位を求める方位算出部とを備えて構成される。
【0016】請求項6に記載の本発明による方位探知装
置は、所定の距離を隔てて到来電波を受信する2つの受
信空中線と、振幅に基づいて受信信号からパルスを抽出
するパルス抽出部と、抽出されたパルスのクロススペク
トルを求めるクロススペクトル演算部と、クロススペク
トルに基づいて到来時間差を求める時間差検出部と、受
信空中線が2種以上のパルス波を受信した場合に、到来
時間差及び周波数に基づいて、到来時間差をパルス波ご
とに分離するパルス分離部と、分離された各パルス波ご
とに到来時間差の平均値を求める平均値算出部と、到来
時間差の平均値に基づいて、分離された各パルス波ごと
に到来方位を求める方位算出部とを備えて構成される。
【0017】請求項7に記載の本発明による方位探知方
法は、所定の距離を隔てた2つの受信空中線からの受信
信号のクロススペクトルを求めるクロススペクトル演算
ステップと、クロススペクトルに基づいて2以上の到来
時間差を求める時間差検出ステップと、これらの到来時
間差の平均値を求める平均値算出ステップと、到来時間
差の平均値に基づいて到来信号の到来方位を求める方位
算出ステップとを備えて構成される。
【0018】請求項8に記載の本発明による方位探知方
法は、時間差検出ステップが、クロススペクトルのコヒ
ーレンスが所定の閾値を越える2以上の周波数のそれぞ
れについて位相値から到来時間差を求めるように構成さ
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1による方位探知装置の一構成例を示したブ
ロック図である。図中の1、2は受信空中線、3、4は
受信機、5、6はA/D変換器、7はクロススペクトル
計算回路、8は時間差検出回路、9は方位算出回路、1
0は平均値算出回路である。
【0020】受信空中線1、2は、所定の距離を隔てて
設置され、それぞれが到来電波を受信してRF信号を出
力する受信空中線であり、例えば、アレーアンテナを構
成する各アンテナ素子を用いることができる。ここで
は、1組2個の受信空中線の場合について説明するが、
2組3個、3組4個の様にn組n+1個(nは自然数)
の受信空中線を用いることもできる。
【0021】受信機及びA/D変換器は、各受信空中線
1、2ごとに設けられている。受信空中線1による受信
信号は、受信機3において増幅及び周波数変換されてI
F信号となり、A/D変換器5において所定のサンプリ
ングタイミングでデジタルデータに変換される。同様に
して、受信空中線2による受信信号は、受信機4におい
て増幅及び周波数変換され、A/D変換器6においてデ
ジタルデータに変換される。
【0022】クロススペクトル計算回路7は、入力され
た2つの受信信号をそれぞれ高速フーリエ変換するFF
T(Fast Fourier Transform)回路7a、7bと、フー
リエ変換された信号のクロススペクトルを計算する複素
乗算回路7cにより構成される。FFT回路7a、7b
によりフーリエ変換して得られた信号をそれぞれXA
Bとすると、XA、XBは複素乗算回路7cに入力さ
れ、XAと、XBの複素共役XB *との掛け算によりクロス
スペクトルが算出される。
【0023】時間差検出回路8は、クロススペクトルの
コヒーレンスを所定のコヒーレンス閾値と比較して、コ
ヒーレンス閾値を越える周波数と、その周波数における
クロススペクトルの位相値を抽出する。さらに抽出した
周波数と位相値から入力された受信信号間の到来時間差
を計算する。例えば、抽出された周波数をf1とし、f
1における位相値をδ(f1)とすると、これらの値か
ら(1)式を用いて到来時間差Δt(f1)が求めるこ
とができる。
【0024】
【数1】
【0025】時間差検出回路8は、抽出した全ての周波
数及び位相値について、それぞれ到来時間差△tを計算
する。すなわち、2以上の周波数において、コヒーレン
スが閾値を越えた場合、各周波数ごとに位相値を抽出し
て到来時間差を求め、2以上の到来時間差が求められ
る。
【0026】平均値算出回路10は、時間差検出回路8
において2以上の到来時間差が求められた場合に、これ
らの到来時間差の平均値を求める演算回路である。方位
算出回路9では、到来時間差平均値に基づいて電波の到
来方位を求めている。なお、ここでは受信空中線1、2
を含む面の垂線と到来電波とがなす角度を到来方位とし
ている。電波の到来方位をθ、到来時間差平均値をΔt
AVG、受信空中線1、2の間隔をd、電波の伝播速度を
cとすると(2)式が成り立つので、電波の到来方位θ
を算出することができる。
【0027】
【数2】
【0028】図2は、図1の方位探知装置の動作の一例
を示した図であり、(a)、(b)にはクロススペクト
ル計算回路7で求められるクロススペクトルのコヒーレ
ンス、位相値がそれぞれ示され、(c)には時間差検出
回路8で求められる到来時間差が示されている。
【0029】例えば、到来電波がパルス波であれば、そ
のクロススペクトルは、図2の(a)に示すようなコヒ
ーレンスレベルの高い周波数が離散的に現れる特性を示
す。時間差検出回路8は、まず、各周波数ごとのコヒー
レンスレベルを閾値Cthと比較し、閾値Cthを越え
る周波数を抽出する。次に、抽出された周波数について
位相値を抽出する。
【0030】そして、これらの周波数及び位相値の組み
合わせごとに、式(1)を用いて到来時間差△tを求め
る。従って、図2の(c)に示すような2以上の到来時
間差△tが求められる。平均値算出回路10は、これら
の到来時間差の平均値△tAV Gを求め、この平均値に基
づいて、方位算出回路9がパルス波の到来方位を算出す
る。
【0031】本実施の形態では、時間差検出回路8が、
クロススペクトルに基づいて周波数を異ならせて2以上
の到来時間差△tを求め、平均値算出回路10が、これ
らの到来時間差△tの平均値△tAVGを求め、方位算出
回路9が、到来時間差の平均値△tAVGに基づいて到来
信号の到来方位を求めている。
【0032】特に、時間差検出回路8が、クロススペク
トルのコヒーレンスを所定の閾値と比較し、この閾値を
越える周波数と、その周波数における位相値を抽出し
て、それぞれについて到来時間差を求めている。
【0033】このため、従来の方位探知装置では、コヒ
ーレンスレベルの高い周波数が離散的に現れるため位相
の傾きを求めることが困難である受信信号、例えばパル
ス波についても、本実施の形態による方位探知装置で
は、高精度に方位探知を行うことができる。
【0034】実施の形態2.実施の形態1では、到来す
る電波がパルス波の場合の例について説明したが、本実
施の形態では、到来する電波がノイズ変調、チャープ、
周波数拡散等の広帯域な周波数特性を持つ場合について
説明する。
【0035】図3は、図1の方位探知装置の動作の他の
例を示した図であり、(a)、(b)にはクロススペク
トル計算回路7で求められるクロススペクトルのコヒー
レンス、位相値がそれぞれ示され、(c)には時間差検
出回路8で求められた各到来時間差が示されている。
【0036】到来電波が広帯域な周波数特性を持つ場合
であれば、そのクロススペクトルは、図3の(a)に示
すようなコヒーレンスレベルの高い周波数が離散的かつ
広帯域に渡って現れる特性を示す。時間差検出回路8
は、閾値を越えている各周波数について到来時間差を求
め、平均値算出回路10が、これら全ての到来時間差の
平均値を求め、この平均値に基づいて、方位算出回路9
がパルス波の到来方位を算出する。
【0037】このため、コヒーレンスレベルの高い周波
数が離散的かつ広帯域に渡って現れるため、従来の方位
探知装置では位相の傾きを求めることが困難であった受
信信号、例えばノイズ変調、チャープ変調、周波数拡散
等された信号についても、本実施の形態による方位探知
装置では、高精度に方位探知を行うことができる。
【0038】実施の形態3.実施の形態1では、到来す
る電波が単一のパルス波である場合の例について説明し
たが、本実施の形態では、到来する電波が複数のパルス
波からなる場合について説明する。
【0039】図4は、本発明の実施の形態3による方位
探知装置の一構成例を示したブロック図である。図中の
1、2は受信空中線、3、4は受信機、5、6はA/D
変換器、7はクロススペクトル計算回路、8は時間差検
出回路、9は方位算出回路、10は平均値算出回路、1
1はパルス分離回路である。図1の方位探知装置と比較
すれば、パルス分離回路11を備える点で異なる。
【0040】パルス分離回路11は、時間差検出回路8
において求められた複数の到来時間差△tを各パルス波
ごとに分離する。パルス波の分離は、到来時間差△tの
偏りに基づいて行われ、各到来時間差△tがパルス波ご
とに分離される。すなわち、複数の到来時間差のうち、
偏りのある到来時間差の群を一つのパルス波に対応する
到来時間差であると判定してパルス波ごとに分離する。
【0041】例えば、測定精度及び演算精度によって生
ずる到来時間差のバラツキよりも少し大きな到来時間差
のバラツキ許容幅を予め定めておき、この許容幅内に入
る一群の到来時間差を一つのパルス波に対応する到来時
間差として分離する。その後も到来時間差が残っている
場合には、これを繰り返して、全ての到来時間差をパル
ス波ごとに分離する。
【0042】図5は、時間差検出部8で検出された到来
時間差の一例を示した図であり、到来方向の異なる2つ
のパルス波を受信した場合が示されている。ここでは、
到来する電波がパルス波A及びパルス波Bからなるもの
とする。パルス波Aの到来時間差とパルス波Bの到来時
間差は、ともに広帯域に広がっているが、到来時間差に
偏りが生じている。
【0043】パルス分離回路11は、この到来時間差の
偏りに基づいて、両パルス波A、Bの到来時間差を分離
し、パルス波ごとの到来時間差として出力する。平均値
算出回路10及び方位算出回路9は、分離されたパルス
波のそれぞれについて、実施の形態1と同様の手順に
て、到来時間差平均値を算出し、さらに各パルスの到来
方位を算出する。
【0044】本実施の形態では、2種以上のパルス波を
受信した場合に、パルス分離回路11が、時間差検出回
路8により求められた到来時間差に基づいて到来時間差
をパルス波ごとに分離している。このため、到来する電
波が、2種以上のパルス波からなる場合であっても、各
パルス波を分離することができ、各パルス波ごとに方位
探知を行うことができ、実施の形態1と同様、高精度の
方位探知を行うことができる。
【0045】実施の形態4.実施の形態3では、到来す
る電波が複数のパルス波からなる場合に、到来時間差に
基づいてパルス波を分離して、パルス波ごとの到来方位
を求める場合の例について説明したが、到来時間差に基
づいてパルス波を分離する場合、到来する電波の方位が
近ければ、パルスの分離が困難となる。このため、本実
施の形態では、クロススペクトルに基づいてパルス波を
分離する場合について説明する。
【0046】図6は、本発明の実施の形態4による方位
探知装置の一構成例を示したブロック図である。図中の
1、2は受信空中線、3、4は受信機、5、6はA/D
変換器、7はクロススペクトル計算回路、8は時間差検
出回路、9は方位算出回路、10は平均値算出回路、1
2はパルス分離回路である。図4の方位探知装置と比較
すれば、パルス分離回路12が異なっている。
【0047】パルス分離回路12は、クロススペクトル
計算回路7において求められたクロススペクトルをパル
ス波ごとに分離する。パルス波の場合、クロススペクト
ルのコヒーレンスは、隣り合うピークの周波数間隔が等
しくなる。これを利用すれば、クロススペクトルのコヒ
ーレンスに基づいてパルス波の分離を行うことができ
る。
【0048】すなわち、周波数間隔が一定となるピーク
の群を一つのパルス波に対応するピークであると判定
し、パルス波ごとに分離する。その後もピークが残って
いる場合には、これを繰り返して、全てのピークをパル
ス波ごとに分離する。なお、ここでいうピークとは、コ
ヒーレントレベルが所定の閾値を越える部分である。
【0049】図7は、クロススペクトル計算回路7で求
められたクロススペクトルの一例を示した図であり、2
つのパルス波を受信した場合が示されている。ここで
は、到来する電波がパルス波A及びパルス波Bからな
り、パルス波Aの振幅は、パルス波Bの振幅よりも十分
に大きいものとする(パルス波Aの振幅>>パルス波Bの
振幅)。
【0050】パルス分離回路12は、まずクロススペク
トルのコヒーレンスレベルが最大値となるピークの周波
数を求める。この周波数が、最も振幅の大きなパルス
波、つまりパルス波Aの中心周波数である。次に、この
中心周波数と、その隣にあるパルス波Aによるピークと
の周波数差(ピーク周波数差)を算出する。
【0051】例えば、中心周波数の次にコヒーレンスレ
ベルの大きなピークを抽出し、当該ピークの周波数と中
心周波数との差を求めればよい。あるいは、中心周波数
よりも高周波側又は低周波側において、コヒーレンスレ
ベルが最大のピークを抽出して、中心周波数との周波数
差を求めてもよい。
【0052】パルス波Aによるコヒーレンスのピーク
は、図8に示す様に、中心周波数からピーク周波数差の
間隔で等間隔となるように分布していると推定される。
このため、中心周波数からの距離がピーク周波数差のn
倍(nは自然数)に相当する周波数においてコヒーレン
ス成分、つまりピークを間引くことにより、最も振幅の
大きなパルス波Aのみを抽出することができる。その後
もクロススペクトルに複数のパルスが含まれている場合
には、上記手順を繰り返し、振幅の大きなパルス波から
順に分離することができる。
【0053】パルス分離回路12は、分離されたパルス
波ごとに、コヒーレンス及び位相値を時間差検出回路8
へ出力する。時間差検出回路8、平均値算出回路10及
び方位算出回路9は、分離されたパルス波のそれぞれに
ついて、実施の形態1と同様の手順にて、到来時間差を
算出し、到来時間差平均値を算出し、さらに各パルスの
到来方位を算出する。
【0054】本実施の形態では、パルス波の場合、クロ
ススペクトルのコヒーレンスに等間隔でピークが現れる
ことを利用して、2種以上のパルス波を受信した場合
に、パルス分離回路12が、クロススペクトルのコヒー
レンスに基づいて、ピークをパルス波ごとに分離してい
る。このため、到来する電波が、2種以上のパルス波か
らなり、各パルス波の到来方位が近い場合であっても、
パルス波を分離することができ、各パルス波ごとに方位
探知を行うことができ、実施の形態1と同様、高精度の
方位探知を行うことができる。
【0055】実施の形態5.実施の形態3、4では、到
来する電波が2種以上のパルス波からなる場合に、それ
ぞれ到来時間差、コヒーレンスのピーク間隔に基づいて
パルス波を分離して、パルス波ごとの到来方位を求める
場合の例について説明したが、本実施の形態では、信号
波形に基づいて、フーリエ変換前にパルス波を分離する
場合について説明する。
【0056】図9は、本発明の実施の形態5による方位
探知装置の一構成例を示したブロック図である。図中の
1、2は受信空中線、3、4は受信機、5、6はA/D
変換器、7はクロススペクトル計算回路、8は時間差検
出回路、9は方位算出回路、10は平均値算出回路、1
3、14はパルス抽出回路、15、16はパルス分離回
路、18がパルス諸元データベースである。図1の方位
探知装置と比較すれば、パルス抽出回路13、14、パ
ルス分離回路15、16、パルス諸元データベース18
が異なっている。
【0057】パルス抽出回路13は、A/D変換後の受
信信号からパルスを抽出する。パルスの抽出は、A/D
変換器5からのデジタルデータを所定の信号レベルと比
較し、振幅が閾値Wthを越えるデータをパルスと判断
し、時間軸上で受信信号の一部分を切り出すことによっ
て行われる。到来電波が複数のパルスからなる比較的長
いパルス列である場合には、パルス抽出回路13は各パ
ルスを順次に抽出し、それぞれのパルス信号をパルス分
離回路15へ出力する。
【0058】パルス分離回路15は、到来電波が2種以
上のパルス波からなる場合に、抽出されたパルス信号を
各パルス波ごとに分離する。パルス波ごとの分離は、パ
ルスの諸元データに基づいて行われる。すなわち、パル
ス抽出回路13で抽出されたパルス信号の諸元データを
求め、これを諸元データのデータベース18と照合する
ことにより、当該パルスが属するパルス波を判別してい
る。
【0059】パルス分離に用いられる諸元データとし
て、例えば、パルス繰り返し周期(PRI:pulse repe
tition frequency)、パルス幅(PW:pulse width)
があり、パルス諸元データベース18には、到来するこ
とが想定されるパルス波の諸元データが予め与えられ、
これらの諸元データをパルス波ごとに記憶している。
【0060】パルス抽出回路14及びパルス分離回路1
6も、全く同様にして、A/D変換器6からの受信信号
から諸元データに基づいてパルスを抽出し、更にパルス
波ごとに分離している。
【0061】図10は、図9の方位探知装置の動作の一
例を示した図であり、(a)には受信信号波形が示さ
れ、(b)、(c)には、パルス諸元データに基づいて
抽出された各パルスのクロススペクトルのコヒーレンス
が示されている。ここでは、到来する電波がパルス波A
及びパルス波Bからなり、パルス波Aのパルスa、パル
ス波Bのパルスbが検出された場合について説明する。
【0062】パルス抽出回路13、14において、受信
信号の振幅が閾値Wthと比較され、パルスa、パルス
bが抽出される。パルスのみを抽出しているため、クロ
ススペクトル計算回路7において求められたパルスa、
パルスbそれぞれのクロススペクトルは、図9の(b)
(c)に示す通り、各パルスの中心周波数に存在し、広
帯域に広がらない。
【0063】時間差検出回路8は、このクロススペクト
ルに基づいて、抽出された各パルスごとに到来時間差を
求める。平均値算出回路10は、分離されたパルス波ご
とに、時間差検出回路8で求められた到来時間差の平均
値を求める。
【0064】例えば、パルス波Aに属するパルスが2以
上受信されるとともに、パルス波Bに属するパルスが2
以上受信された場合に、パルス抽出回路13、14が全
てのパルスを抽出し、パルス分離回路15、16が、各
パルスをパルスA又はパルスBのいずれかに分離する。
時間差検出回路8は、これら全てのパルスについて到来
時間差を求め、平均値算出回路10は、パルス波Aへ分
離されたパルスから求められた到来時間差の平均値を求
めるとともに、パルス波Bへ分離されたパルスから求め
られた到来時間差の平均値を求める。
【0065】そして、方位算出回路9が、平均値算出回
路10で求められた到来時間差の平均値に基づいて、パ
ルス波A、Bそれぞれの到来方位を求める。
【0066】本実施の形態では、パルス抽出回路13、
14が、振幅に基づいて受信信号から単一のパルスを抽
出し、クロススペクトル計算回路7が、抽出されたパル
スごとにクロススペクトルを算出している。このため、
クロススペクトルは各パルスの中心周波数に存在し広帯
域に広がらず、高精度の方位探知を行うことができる。
【0067】また、2種以上のパルス波を受信した場合
に、パルス分離回路13、14が、諸元データに基づい
て各パルスをパルス波ごとに分離し、平均値算出回路1
0が、分離された各パルス波ごとに到来時間差の平均値
を求めている。このため、到来する電波が、2種以上の
パルス波からなる場合であっても、パルス波を分離する
ことができ、各パルス波ごとに方位探知を行うことがで
きる。
【0068】実施の形態6.実施の形態4では、到来す
る電波が2種以上のパルス波からなる場合に、到来時間
差に基づいてパルス波を分離して、パルス波ごとの到来
方位を求める場合の例について説明したが、本実施の形
態では、実施の形態5と同様、受信信号からパルスを抽
出するとともに、各パルスごとの到来時間差及び周波数
に基づいてパルス波を分離する場合について説明する。
【0069】図11は、本発明の実施の形態6による方
位探知装置の一構成例を示したブロック図である。図中
の1、2は受信空中線、3、4は受信機、5、6はA/
D変換器、7はクロススペクトル計算回路、8は時間差
検出回路、9は方位算出回路、10は平均値算出回路、
13、14はパルス抽出回路、17はパルス分離回路で
ある。図9の方位探知装置と比較すれば、パルス分離回
路17が異なっている。
【0070】実施の形態5と同様、パルス抽出回路1
3、14により受信信号からパルスが抽出され、クロス
スペクトル計算回路7により、各パルスごとのクロスス
ペクトルが求められ、時間差検出回路8により、各パル
スごとの到来時間差が求められる。
【0071】パルス分離回路17は、これらの到来時間
差をパルス波ごとに分離する。パルス波への分離は、到
来時間差の偏り及び周波数の偏りに基づいて行われ、各
到来時間差がパルス波ごとに分離される。すなわち、複
数の到来時間差のうち、偏りのある到来時間差の群を一
つのパルス波に対応すると判定し、これらの到来時間差
を分離する。また、複数の中心周波数のうち、偏りのあ
る中心周波数の群を一つのパルス波に対応すると判定
し、これらの到来時間差を分離する。
【0072】例えば、測定精度及び演算精度によって生
ずる到来時間差のバラツキよりも少し大きな到来時間差
のバラツキ許容幅を予め定めておき、この許容幅内に入
る一群の到来時間差を一つのパルス波に対応すると判断
する。同様にして、例えば、測定精度及び演算精度によ
って生ずる中心周波数のバラツキよりも少し大きな周波
数のバラツキ許容幅を予め定めておき、この許容幅内に
入る一群の中心周波数を一つのパルス波に属するパルス
の中心周波数と判断する。その後も到来時間差が残って
いる場合には、これらを繰り返して、全ての到来時間差
をパルス波ごとに分離する。
【0073】図12は、時間差検出部8で検出された到
来時間差の一例を示した図であり、到来方向及び中心周
波数の異なる2つのパルス波を受信した場合が示されて
いる。ここでは、到来する電波がパルス波A及びパルス
波Bからなり、各パルス波について複数のパルスが受信
され、複数の到来時間差が求められている。ここでは、
パルス波Aとパルス波Bの到来時間差及び周波数に偏り
が生じている。
【0074】パルス分離回路17は、この到来時間差及
び周波数の偏りに基づいて、両パルス波A、Bの到来時
間差を分離し、パルス波ごとの到来時間差として出力す
る。平均値算出回路10及び方位算出回路9は、分離さ
れたパルス波のそれぞれについて、実施の形態1と同様
の手順にて、到来時間差平均値を算出し、さらに各パル
スの到来方位を算出する。
【0075】本実施の形態では、パルス抽出回路13、
14が、振幅に基づいて受信信号から単一のパルスを抽
出し、クロススペクトル計算回路7が、抽出されたパル
スごとにクロススペクトルを算出している。このため、
クロススペクトルは各パルスの中心周波数に存在し広帯
域に広がらず、高精度の方位探知を行うことができる。
【0076】また、2種以上のパルス波を受信した場合
に、パルス分離回路17が、時間差検出回路8により求
められたパルスごとの到来時間差及び中心周波数に基づ
いて、到来時間差をパルス波ごとに分離している。この
ため、到来する電波が、2種以上のパルス波からなる場
合であっても、各パルス波を分離することができ、各パ
ルス波ごとに方位探知を行うことができ、実施の形態1
と同様、高精度の方位探知を行うことができる。ができ
る。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、受信信号のクロススペ
クトルを求めて電波の到来方位を探知する際、コヒーレ
ンスレベルの高い周波数が広帯域に渡り、あるいは離散
的となる電波について、精度よく到来方位を求めること
ができる。
【0078】また、到来する電波がパルス波の場合、あ
るいは、ノイズ変調、チャープ変調、周波数拡散等され
た広帯域な周波数特性を持つ信号波の場合に高精度の方
位探知を行うことができる。また、到来する電波が複数
のパルス波からなる場合に各パルス波ごとに高精度の方
位探知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による方位探知装置の
一構成例を示したブロック図である。
【図2】 図1の方位探知装置の動作の一例を示した図
であり、(a)、(b)にはクロススペクトルのコヒー
レンス、位相値がそれぞれ示され、(c)には到来時間
差が示されている。
【図3】 図1の方位探知装置の動作の他の例を示した
図であり、(a)、(b)にはクロススペクトルのコヒ
ーレンス、位相値がそれぞれ示され、(c)には各到来
時間差が示されている(実施の形態2)。
【図4】 本発明の実施の形態3による方位探知装置の
一構成例を示したブロック図である。
【図5】 時間差検出部8で検出された到来時間差の一
例を示した図であり、到来方向の異なる2つのパルス波
を受信した場合が示されている。
【図6】 本発明の実施の形態4による方位探知装置の
一構成例を示したブロック図である。
【図7】 クロススペクトル計算回路7で求められたク
ロススペクトルの一例を示した図であり、2つのパルス
波を受信した場合が示されている。
【図8】 パルス波の周波数特性を示した説明図であ
る。
【図9】 本発明の実施の形態5による方位探知装置の
一構成例を示したブロック図である。
【図10】 図9の方位探知装置の動作の一例を示した
図であり、(a)には受信信号波形が示され、(b)、
(c)には抽出された各パルスのクロススペクトルのコ
ヒーレンスが示されている。
【図11】 本発明の実施の形態6による方位探知装置
の一構成例を示したブロック図である。
【図12】 時間差検出部で検出される到来時間差の一
例を示した図であり、到来方向及び中心周波数の異なる
2つのパルス波を受信した場合が示されている。
【図13】 従来の方位探知装置の構成を示したブロッ
ク図である。
【図14】 従来の探知装置の動作を示した図であり、
(a)、(b)にはクロススペクトルのコヒーレンス、
位相値がそれぞれ示されている。
【符号の説明】
1,2 受信空中線、3,4 受信機、5,6 A/D
変換器、7 クロススペクトル計算回路、8 時間差検
出回路、9 方位算出回路、10 平均値算出回路、1
1,12 パルス分離回路、13,14 パルス抽出回
路、15〜17 パルス分離回路 18 パルス諸元データベース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の距離を隔てて到来電波を受信する
    2つの受信空中線と、各受信空中線における受信信号の
    クロススペクトルを求めるクロススペクトル演算部と、
    クロススペクトルに基づいて2以上の到来時間差を求め
    る時間差検出部と、これらの到来時間差の平均値を求め
    る平均値算出部と、到来時間差の平均値に基づいて到来
    信号の到来方位を求める方位算出部とを備えたことを特
    徴とする方位探知装置。
  2. 【請求項2】 上記時間差検出部が、クロススペクトル
    のコヒーレンスが所定の閾値を越える2以上の周波数の
    それぞれについて位相値から到来時間差を求めることを
    特徴とする請求項1に記載の方位探知装置。
  3. 【請求項3】 上記受信空中線が2種以上のパルス波を
    受信した場合に、時間差検出部により求められた到来時
    間差に基づいて、到来時間差をパルス波ごとに分離する
    パルス分離部を備え、上記平均値算出部が、各パルス波
    ごとに到来時間差の平均値を求め、上記方位算出部が、
    各パルス波ごとに到来方位を求めることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の方位探知装置。
  4. 【請求項4】 上記受信空中線が2種以上のパルス波を
    受信した場合に、クロススペクトルのコヒーレンスのピ
    ーク間隔に基づいて、ピークをパルス波ごとに分離する
    パルス分離部を備え、上記時間差検出部が、分離された
    各パルス波ごとに到来時間差を求め、上記平均値算出部
    が、分離された各パルス波ごとに到来時間差の平均値を
    求め、上記方位算出部が、分離された各パルス波ごとに
    到来方位を算出することを特徴とする請求項1又は2に
    記載の方位探知装置。
  5. 【請求項5】 所定の距離を隔てて到来電波を受信する
    2つの受信空中線と、振幅に基づいて受信信号からパル
    スを抽出するパルス抽出部と、受信空中線が2種以上の
    パルス波を受信した場合に、諸元データに基づいて、抽
    出されたパルスをパルス波ごとに分離するパルス分離部
    と、抽出されたパルスのクロススペクトルを求めるクロ
    ススペクトル演算部と、クロススペクトルに基づいて到
    来時間差を求める時間差検出部と、分離された各パルス
    波ごとに到来時間差の平均値を求める平均値算出部と、
    到来時間差の平均値に基づいて、分離された各パルス波
    ごとに到来方位を求める方位算出部とを備えたことを特
    徴とする方位探知装置。
  6. 【請求項6】 所定の距離を隔てて到来電波を受信する
    2つの受信空中線と、振幅に基づいて受信信号からパル
    スを抽出するパルス抽出部と、抽出されたパルスのクロ
    ススペクトルを求めるクロススペクトル演算部と、クロ
    ススペクトルに基づいて到来時間差を求める時間差検出
    部と、受信空中線が2種以上のパルス波を受信した場合
    に、到来時間差及び周波数に基づいて、到来時間差をパ
    ルス波ごとに分離するパルス分離部と、分離された各パ
    ルス波ごとに到来時間差の平均値を求める平均値算出部
    と、到来時間差の平均値に基づいて、分離された各パル
    ス波ごとに到来方位を求める方位算出部とを備えたこと
    を特徴とする方位探知装置。
  7. 【請求項7】 所定の距離を隔てた2つの受信空中線か
    らの受信信号のクロススペクトルを求めるクロススペク
    トル演算ステップと、クロススペクトルに基づいて2以
    上の到来時間差を求める時間差検出ステップと、これら
    の到来時間差の平均値を求める平均値算出ステップと、
    到来時間差の平均値に基づいて到来信号の到来方位を求
    める方位算出ステップとを備えたことを特徴とする方位
    探知方法。
  8. 【請求項8】 上記時間差検出ステップが、クロススペ
    クトルのコヒーレンスが所定の閾値を越える2以上の周
    波数のそれぞれについて位相値から到来時間差を求める
    ことを特徴とする請求項7に記載の方位探知方法。
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