JP2003035101A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JP2003035101A
JP2003035101A JP2001218936A JP2001218936A JP2003035101A JP 2003035101 A JP2003035101 A JP 2003035101A JP 2001218936 A JP2001218936 A JP 2001218936A JP 2001218936 A JP2001218936 A JP 2001218936A JP 2003035101 A JP2003035101 A JP 2003035101A
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Hajime Suzuki
一 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機械的な可動部分を最小限にし、かつ極めて効
率良く熱エネルギーを運動エネルギーに変換することの
できる内燃機関を提供する。 【解決手段】液体が循環する管路P1,P2・・・に燃焼缶A,B
を設け、燃焼缶内に液体を注入、排出することにより、
燃焼缶上部の気体を吸入、圧縮、燃焼、排気させ、燃焼
による熱エネルギーを液体の運動エネルギーに変換する
ことを特徴とする内燃機関。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な内燃機関に
関し、本質的にはレシプロ型内燃機関の原理を利用し、
燃料の燃焼による熱エネルギーを効率良く、直接液体の
運動エネルギーに変換する内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】レシプロ型内燃機関は熱エネルギーを運
動エネルギーに変換する熱機関として、現在最も広く用
いられている。これらの内燃機関は、発明されて以来基
本的には全くその形態を変えず好ましく利用され現在に
到っている。その大きな理由の1つはこのタイプの熱機
関の作動が、従前に於ける他の熱機関に比べればカルノ
ーサイクルに近く熱効率が良いことであろう。
【0003】しかしながら、改良の積み重ねで改善され
たとは言え、必要とされる機械加工の精度、ピストンと
シリンダーの摩擦、往復運動を回転運動に変換すること
による振動、潤滑、シリンダーの冷却など、最初からの
問題はそのまま存在し続けている。
【0004】また斯かるレシプロ型内燃機関は、如何に
従前に於いて燃焼効率が良いといっても、ピストンの往
復運動を回転運動に変換する際にはクランクが使用され
ている関係上、このクランクの長さの制限から、完全且
つ効率的に熱エネルギーを運動エネルギーに変換するこ
とは困難なものとなっている。
【0005】更に従来提供されている内燃機関は、ロー
タリー型であるとレシプロ型であるとを問わず、その排
気量は予め設計されており、後に於いてこれを変更する
には、シリンダー内を削る等の機械的加工が必要とされ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従前の
内燃機関の有する課題を解決するものであり、機械的な
可動部分を最小限にし、かつ極めて効率良く熱エネルギ
ーを運動エネルギーに変換することのできる内燃機関を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の内燃機関は、液
体の運動エネルギーを利用したものであり、弁の操作以
外に機械的な可動部分を持たず、かつ燃料を含む気体の
燃焼による熱エネルギーを、効率良く、直接液体の運動
エネルギーに変換する内燃機関である。
【0008】即ち本発明の内燃機関は、液体が流通する
管路に燃焼缶を設け、燃焼缶内に液体を注入、排出する
ことにより、燃焼缶上部の気体を吸入、圧縮、燃焼、排
気させ、燃焼による熱エネルギーを液体の運動エネルギ
ーに変換することを特徴とする。
【0009】本発明の内燃機関は、燃焼缶内に於いて、
吸入行程、圧縮行程、爆発行程及び排気行程からなる4
サイクルが行われる点では、従前のレシプロ型内燃機関
の原理を応用するものである。しかし、それ以外の要
素、例えば当該4サイクルにより熱エネルギーを液体の
運動エネルギーに変換する思想や、それを実施する為の
構成は従前のレシプロ型内燃機関とは顕著に相違してい
る。
【0010】また本発明は、管路と、該管路に繋がる燃
焼缶と、当該管路を流通または循環して燃焼缶内に注入
・排出される液体とを含んで構成されており、前記燃焼
缶内に於ける液体の注入・排出は、当該燃焼缶内への気
体の吸入、圧縮、燃焼及び排気をもたらし、燃焼缶内に
於いて圧縮気体が燃焼した燃焼圧力は、当該燃焼缶内の
液体に作用して当該液体の運動エネルギーを増加させる
ことを特徴とする内燃機関も提供する。
【0011】上記本発明にかかる内燃機関に於いて、燃
焼缶内への液体の注入は、少なくとも当該燃焼缶内の気
体の圧縮、燃焼又は排気を生じさせ、当該燃焼缶内から
の液体の排出は、当該燃焼缶内への気体の吸入を生じさ
せる。
【0012】そして燃焼缶内で圧縮された気体は燃焼す
ることから、その燃焼圧力が当該燃焼缶内の液体に作用
し、当該液体の流通または循環に寄与する。即ち、この
燃焼圧力は流体の運動エネルギーに変換される。
【0013】依って、燃焼缶内で圧縮された気体は、そ
の圧縮状態に於いて少なくとも燃焼に供する燃料を含む
ことが必要である。そのためには、例えば、予め燃料を
含む気体を吸気するか、或いは圧縮された気体中に燃料
を注入することが望ましい。この燃料を含む気体を燃焼
させる手段は公知の内燃機関における構造を転用するこ
とができる。
【0014】上記本内燃機関は、例えば前記管路中に並
列に配置された2つの燃焼缶を含んで構成され、前記液
体は管路を介して当該2つの燃焼缶を流通または循環す
る内燃機関とすることができる。
【0015】また上記本内燃機関は、前記管路に繋がる
容器と1つの燃焼缶とを含んで構成され、前記液体は管
路を介して燃焼缶と容器とを流通または循環する内燃機
関とすることもできる。
【0016】更に、少なくとも管路に対して並列に設け
た2つの燃焼缶を含んでなる構成単位、及び/又は少な
くとも管路に対して並列に設けた1つの燃焼缶と1つの
容器とを含んでなる構成単位を、管路に1又は複数配置
して構成することもできる。この場合、当該構成単位
は、管路に直列に配置することが望ましい。当然、この
構成単位を管路に並列に配置することも可能であるが、
この場合には、運動エネルギーだけで稼動させる際、各
燃焼缶が全く同じサイクルで動かないと緩衝を起こす事
になり、また全く同じサイクルで動く場合には多気筒化
の意味が薄れると考えられるためである。そして、構成
単位を直列に配置するに際しては、各構成単位間の液体
が上流の構成単位から液体を流出させて気体を吸入さ
せ、下流の構成単位に液体を流入させて気体を断熱圧縮
するに足りる運動エネルギー、またはそれに代る手段
(たとえば、以下に述べる輸送装置)を持つ必要があ
る。
【0017】前記複数の構成単位を用いてなる内燃機関
では、液体を流通させるように機能する装置(以下、輸
送装置)を用いることが望ましい。輸送装置を用いた場
合、前記複数の構成単位を管路に対して並列に設けるこ
ともできる。
【0018】上記、本内燃機関の作動行程は、以下、図
面に基づいて詳述する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本内燃機関
の好適な実施の形態を示す。図1及び2は実施の形態1
に記載の内燃機関を示し、図3は実施の形態1に関して
実施し得るコックの作動状態を示し、図4及び5は実施
の形態2に示す内燃機関を、図6及び7は実施の形態3
に示す内燃機関を、図8及び9は実施の形態4に示す内
燃機関を、そして図10は実施の形態5に示す内燃機関
をそれぞれ示している。
【0020】『実施の形態1』本実施の形態(図1及び
2)に示す内燃機関は、管路中に2つの燃焼缶を並列に
配置した態様であり、特にディーゼル機関の原理を利用
した例である。
【0021】先ず、本実施の形態に示す内燃機関作動行
程を簡単に説明すると、これは、以下の(1)〜(4)
の行程を繰り返す。 (1)管路内を循環する液体が一の燃焼缶内に流入し、
当該一の燃焼缶内の気体を圧縮する行程。 (2)一の燃焼缶内で圧縮された気体が燃焼して、この
燃焼圧力が当該一の燃焼缶内の液体に作用すると共に、
他の燃焼缶内には前記管路内を循環する液体を注入し、
当該他の燃焼缶内の気体を圧縮する行程。 (3)当該他の燃焼缶内で圧縮された気体が燃焼し、こ
の燃焼圧力が当該他の燃焼缶内の液体に作用すると共
に、前記一の燃焼缶内には前記管路内を循環する液体を
注入して、当該一の燃焼缶内の気体を排気する行程。 (4)当該一の燃焼缶内の液体を流出させて、当該一の
燃焼缶内に気体を吸入すると共に、前記他の燃焼缶内に
は管路を循環する液体を注入して、当該他の燃焼缶内の
気体を排気する行程。
【0022】以下、この実施の形態1に示す内燃機関を
図面に基づき具体的に説明する。
【0023】図1は本実施の形態に示す内燃機関に於い
て、当該内燃機関が稼働する前の初期状態を示し、この
状態から液体の流路を制御することにより図2に示すよ
うな作動状態に導くことができる。
【0024】図1及び2中、符号P1,P2は液体が循環す
る管で、この管の両端は繋がって管路を形成しており、
その内部を液体が循環している。この管路内を循環する
液体は、各燃焼缶内の空気を充分断熱圧縮できる運動エ
ネルギーを有しており、斯かる運動エネルギーを有する
ように、液体の重量や流速が選択又は調整される。各図
面中、この液体は細い実線で示した矢印の方向に循環し
ている。
【0025】各図面中、符号A、Bは燃焼缶を示してお
り、この場合は円錐に近い形に形成されて、並列に配置
されている。またLaは燃焼缶Aの液体表面レベルを、Lb
は燃焼缶Bの液体表面レベルを表している。
【0026】本実施の形態に示す内燃機関では、各燃焼
缶A、Bには、当該燃焼缶内への空気等気体の吸気や排
気を行う複数の気体制御弁が設けられている。具体的に
は、各燃焼缶毎に、燃焼済ガスの排気弁1a,1b、空気の
吸気弁2a,2bが設けられている。また各燃焼缶A,B毎
に、燃料を吹き込む為のノズルNa,Nbが設けられてい
る。
【0027】管路には、各燃焼缶内に液体を注入した
り、各燃焼缶から液体を排出させたりする複数の液体制
御弁が設けられている。具体的には、各燃焼缶からの液
体の排出を制御する液体の流出弁3a、3b、及び、各燃焼
缶への液体の注入を制御する液体流入弁4a、4bが設けら
れている。この液体制御弁は更にコックを用いることが
できるが、この点に就いては後で図3に基づいて説明す
る。
【0028】各図面中、細い実線矢印は液体の流れを示
し、破線矢印は気体の流れを示し、太い実線矢印は燃料
の噴射を示している。
【0029】なお図1中、符号P3はバイパスの管であ
り、このバイパス管に対する液体の流れを制御する弁
5、6も設けられている。
【0030】以下、この態様に示す内燃機関の動作を説
明する。
【0031】まず初期状態では、図1に示すようにバイ
パス管P3に対する液体の流れを制御する弁5,6以外の全
ての弁(1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4b)は閉まって
おり、この弁5、6のみが開いている。これにより、液体
はバイパス管P3を通って矢印方向に循環し、各燃焼缶
A、B内は通過していない。この状態に於いて、各燃焼
缶の液体上面には空気があり、燃焼缶Aの液体の表面レ
ベルLaはほぼ上限に近くに存在して液体上の空気量は少
なく、燃焼缶Bの液体の表面レベルLbは下がっており液
体上の空気量は多い。
【0032】この図1に示す状態から、管路内を流れる
液体の流れを変えることにより、図2に示すように本内
燃機関は動作する。なお、本発明の作動原理の説明には
バイパス管は必要ないので、以後これは図示しない。
【0033】今、図2(a)のように、バイパス管に対
する液体の流れを制御する弁5,6を閉じると同時に、燃
焼缶Bへの液体の流入弁4b、燃焼缶Aからの液体の流
出弁3a、及び燃焼缶Aへの空気の吸気弁2aを開ける。
【0034】これにより、液体は流入弁4bを通って燃
焼缶Bに流入し、その運動エネルギーで液体上部の空気
を断熱圧縮する。一方それと同量の液体が流出弁3aを通
って燃焼缶Aより流出して行く。この時、空気の吸気弁
2aが開いているため、この吸気弁2aを通って空気が破線
矢印のように燃焼缶Aに流入する。この過程が続き、燃
焼缶B上部の空気が充分断熱圧縮された時(図2
(a))、ノズルNbから燃焼缶Bの上部空間内に燃料が噴
射されて(太い実線矢印)、当該燃料を含む圧縮気体が燃
焼し、燃焼缶B内に高圧が発生する。
【0035】それと同時に図2(b)に示すように、燃
焼缶Bへの液体の流入弁4bと、燃焼缶Aへの空気の吸気
弁2aと、燃焼缶Aからの液体の流出弁3aとを閉じて、燃
焼缶Aへの液体の流入弁4aと、燃焼缶Bからの液体の流
出弁3bとを開ける。これにより、燃焼缶Bで発生した圧
力は燃焼缶B内の液体に作用し、この液体を流出弁3bか
ら押し出す。即ち、燃焼缶B内で発生した圧力が液体の
運動エネルギーに変換される。一方、燃焼缶A内には、
流入弁4aから管路内を循環する液体が流入し、これは当
該燃焼缶A内に存在する空気を断熱圧縮する。燃焼缶A
内の空気が充分断熱圧縮された時(図2(b))、ノズ
ルNaから燃焼缶Aの上部空間内に燃料が噴射されて(太
い実線矢印)、当該燃料を含む圧縮気体が燃焼し、燃焼
缶A内に高圧が発生する。
【0036】それと同時に、今度は図2(c)のように
燃焼缶Aへの液体の流入弁4aと、燃焼缶Bからの液体の
流出弁3bとを閉じて、燃焼缶Bへの液体の流入弁4bと、
燃焼缶Bから燃焼ガスの排気弁1bと、燃焼缶Aからの液
体の流出弁3aとを開ける。これにより、燃焼缶Aで発生
した圧力は、当該燃焼缶A内の液体に作用して、当該液
体を流出弁3aから管路に押し出す。即ち、燃焼缶A内で
発生した圧力が液体の運動エネルギーに変換される。一
方、燃焼缶B内には、流入弁4bから管路内を循環する液
体が流入する。この時、排気弁1bが開いているため、
当該燃焼缶B内の燃焼済ガスは排気弁1bを通って排出
され、図2(c)の状態となる。
【0037】この時、図2(d)のように、燃焼缶Bへ
の液体の流入弁4bと、燃焼缶Aからの液体の流出弁3a
と、燃焼缶Bからの燃焼ガスの排気弁1bを閉じ、燃焼缶
Aへの液体の流入弁4aと、燃焼缶Bからの液体の流出弁
3bと、燃焼缶Aからの燃焼ガスの排気弁1aと、燃焼缶B
への空気の吸気弁2bとを開ける。これにより、管路内を
循環する液体は流入弁4aを通って燃焼缶A内に流入し、
当該燃焼缶A内に存在する燃焼済ガスは、排気弁1aから
排出される。一方、燃焼缶B内の液体は、開いた流出弁
3bを通って管路に流出し、これと同時に当該燃焼缶B内
には、吸気弁2bを通って空気が流入し、図2(d)の状
態となる。
【0038】この時、図2(a)のように、燃焼缶Aへ
の液体の流入弁4aと、燃焼缶Bからの液体の流出弁3b
と、燃焼缶Aからの燃焼ガスの排気弁1aと、燃焼缶Bへ
の空気の吸気弁2bを閉じ、燃焼缶Bへの液体の流入弁4b
と、燃焼缶Aからの液体の流出弁3aと、燃焼缶Aへの空
気の吸気弁2aとを開ける。これにより、管路を循環する
液体は、流入弁4bを通って燃焼缶B内に流入し、その運
動エネルギーで液体の上部に存在する空気を断熱圧縮す
る。一方それと同量の液体が流出弁3aを通って燃焼缶A
より流出して行く。この時、吸気弁2aが開いているた
め、当該燃焼缶A内には吸気弁2aを通って空気が流入す
る。そして図2(a)の状態となり、再びノズルNbから
燃料が噴射され、以後同じサイクルが繰り返され、燃料
の燃焼による気体の膨張エネルギーが液体の運動エネル
ギーに連続的に変換されていく。
【0039】次に、上記実施の形態1に示した内燃機関
の態様に基づき、この実施の形態1に関する他の実施の
形態や、本発明の効果を詳述する。
【0040】本発明に用いられる液体は、油、溶融金
属、溶融塩類、水、水溶液等、どのような液体でも利用
できる。燃料燃焼と共に自身も一部燃焼することは差し
支えないが、弁の作動に支障をきたすようなスケールを
発生する液体は好ましくない。最も簡単には水である
が、水のように揮発性の液体は、燃焼済ガスと共に蒸気
として排出されていくため、適宜補充する必要がある。
水のように無害な液体は、常にやや多めに補充し、燃焼
済ガスと共に液体が一部排気弁から排出されるような運
転条件を取ることもできる。
【0041】本発明において、液体は、従来の内燃機関
のピストンの役割と共に、弾み車の役割を担っている訳
であるから、液体は充分な運動エネルギーを持つべく、
重量、速度が必要となる。液体の流動抵抗により、運動
エネルギーが失われることを避け、かつ充分な運動エネ
ルギーを液体が持つために、液体の動粘度は小さい方が
望ましい。
【0042】流路に先に述べた輸送措置を設置して、液
体の流動エネルギーをこの輸送装置の回転エネルギーに
変換すると、この輸送装置が弾み車の役を担うため、液
体自体の運動エネルギーはその分だけ少なくても足り、
液体の量が少なく、ひいては循環管路を短くすることが
できる。この輸送装置は、燃焼缶の気体を充分圧縮する
に足りる圧力を発生し、かつ液体の運動エネルギーを効
率良く回転エネルギーに変換できるものである。依っ
て、当該輸送装置としては、公知の装置等に於いて、か
かる作用・効果を発揮し得る装置を適宜選択・使用する
こともできる。
【0043】液体の燃焼缶中での揮発を抑えるため、循
環液体より軽く非揮発性の液体を燃焼缶に存在させ、循
環液体の表面を油膜のように覆うこともできる。
【0044】燃焼済ガスの排気弁1a,1b、空気の吸気弁2
a,2b、液体の流出弁3a、3b、及び液体の流入弁4a、4bの
各弁の操作、並びにノズルNa、Nbの操作は、反応缶の液
体のレベルを検出して行なっても良いし、燃焼缶に流入
あるいは流出する液体の量を検出して行っても良い。ま
た前記各弁が機械的に連動するようにしても良い。現
在、内燃機関が発明された頃と比べると制御技術は格段
の進歩をしており、更に燃焼缶内部の圧力など複数の要
素を検出して制御することが最も望ましい。
【0045】流出弁3a、3b、及び流入弁4a、4bでの液体
の流れの操作を一つのコックで代用することもできる。
【0046】例えば図3では、燃焼缶Aと燃焼缶Bとを
繋ぐ管と、管路P1,P2とが交わる部分に当該コックを設
けた態様であるが、この図3(a)に示すようにコック
7を操作すると、前記図2に於いて液体の流出弁3a、3b
及び流入弁4a、4bを図2(b)(d)のように操作した
のと同じ様になるし、図3(b)のようにコック7を操
作すると、前記図2に於いて液体の流出弁3a、3b及び流
入弁4a、4bを図2(a)(c)の様に操作したのと同じ
様になる。なお、図3(c)のように操作して、燃焼缶
A、Bへの流路を閉じると、図1と同様となる。
【0047】燃焼缶や配管は高度な加工精度は必要とし
ないが、燃料燃焼時の圧力に耐える構造でなければなら
ない。
【0048】燃焼缶の形状は、どのような形状でも良い
が、上部に比べ下部の断面積が大きい方が大きい圧縮比
を取りやすい。上部の構造は、吸気弁、排気弁などの装
置の物理的な位置関係や、圧縮時の気体の形状を勘案し
て決めることができ、頂に更に凸部を設けて燃焼室とし
ても良い。燃焼缶内の液体の表面の波を押さえ、安定さ
せるために燃焼缶の内部に、整流板、邪魔板などを設置
しても良い。配管の内面は、流動抵抗を下げるため滑ら
かであることが望ましく、表面処理を施しても良い。
【0049】上記実施の形態1では2基の燃焼缶を並列
して設けたが、一方の燃焼缶の代りに単に液体を溜める
容器を設けると、一方の燃焼缶だけで本発明の内燃機関
は作動する。この場合は、燃焼缶が半減するため出力も
ほぼ半減してしまうが、別の利点も生じる。
【0050】即ち、燃焼缶が2基で、交互に液体の注
入、排出を行っている場合は、系内の液体の体積と気体
の体積の合計は一定であるから、液体の量が変わらなけ
れば、両燃焼缶内の気体の体積の合計は一定である。従
って、吸入する気体の体積と、燃焼後膨張した気体の体
積を変えることは難しい。例えば、図2(a)の燃焼缶
Aの液体レベルLaと図2(c)の液体レベルLaはほぼ同
じとなる。一方が液体を溜める容器の場合は、弁の操作
で、燃焼缶の液体のレベルを自由に調整できる。例え
ば、吸入した気体の体積と、燃焼後断熱膨張した気体の
体積を変える事ができる。
【0051】本実施例では、ディーゼル機関の応用例を
挙げたが、空気の代りにガソリン、燃料ガスなどと空気
の混合気体を、燃料噴射装置の変わりに点火装置を装着
すればガソリンエンジンを応用した装置となる。
【0052】ピストンとシリンダーからなる内燃機関の
場合、機械的にピストンの往復距離が決まっているた
め、圧縮比が決まってしまうのに対して、本発明の内燃
機関には、弁の開閉時期を調整することで、圧縮比を自
由に調整できるという大きな利点がある。この利点を利
用して、上記ディーゼルエンジン、ガソリンエンジンと
は異なった作動が可能となる。
【0053】即ち、図2(a)において、吸気弁2aか
ら空気の替りに燃料と空気の混合気体を流入させ、図2
(b)においてこの混合気体が充分断熱圧縮されると、
ついに混合気体は発火点に達し燃焼する。この時、系内
の圧力の急激な上昇、または当然の高い圧力を検出し
て、図2(b)の状態から図2(c)の状態に前述の如
く各弁の切り替え操作を行なう。このような構成にする
と、ディーゼルエンジンに必要な燃料噴射装置も、ガソ
リンエンジンに必要な点火装置も必要としない内燃機関
を構成できる。この場合、ディーゼルエンジンのように
噴き込まれた燃料と違い、燃料は混合気体中に均一に分
散しているため燃焼もまた均一である。燃料はガソリン
に限らず、空気と共に断熱圧縮されて燃焼し得る燃料で
あれば何でも使用できる。
【0054】本発明の別の利点は、ピストン、クランク
等の機械的な稼動部分が無く弁の操作だけで運転が可能
で、かつ、構造が簡単で、精密機械加工が必要無いこと
である。例えば、燃焼缶はシリンダーと違って中をピス
トンが動く訳ではないため、精密な加工を必要としな
い。更に、内燃機関でありながら、基本的に潤滑系が不
要である。また、燃焼缶自体は冷却の必要はなく、液体
の過熱を防ぐ程度の冷却を除いて冷却系も必要としな
い。
【0055】従来の内燃機関がシリンダーとピストンの
組み合わせであるため必然的に燃焼装置が円筒形でクラ
ンクの長さに制限があるため、燃焼ガスがまだ充分仕事
ができる圧力があるうちに排出せざるを得ない非効率が
あった。この圧力は、単に騒音として外部に捨てられて
いた訳である。本発明の内燃機関は圧縮比を自由に高く
取ることができることは既に述べたが、圧縮比が高いと
いうことは、燃焼後の気体の膨張率も高く取れるという
ことである。このため、燃焼熱による膨張エネルギーを
余すところ無く利用できる。図2(a)(d)の空気吸
入過程で、吸気弁2a、2bを調整して吸入空気量を制限す
れば、燃焼気体最膨脹時の圧力を、空気圧力と同じまで
下げる事もできる。燃焼缶が1基だけの場合は、前述し
たように燃焼後の気体の体積を吸入気体の体積より大き
く取ることができるため、更に容易に燃焼エネルギーを
充分利用できる。
【0056】更に別の利点は、この内燃機関は作動が静
粛である。
【0057】また更に本発明の内燃機関に於いて、2基
の燃焼缶を並列に設置した場合は、液体の量を少なくす
れば、両燃焼缶の気体の体積の合計が増加することにな
る。これは、従来のエンジンで言えば、排気量が増えた
事を意味する。燃焼缶が1基の場合は更に容易に排気量
を調整できる。排気量を調整して出力を調整できること
が、本発明の別の利点である。
【0058】液体の流動エネルギーを、更に電力などの
別のエネルギーに変換するときは、液体の循環路にター
ビンなどの機械を挿入する必要がある。しかし、非圧縮
性の液体を回転エネルギーに変換するタービンは構造も
比較的簡単で、蒸気などの気体からの変換に比べて容易
に変換可能である。本発明の更なる可能性は、液体とし
て溶融塩、または塩の溶液を用いた時、イオンが流動し
ていることになり、流路に強力な磁場をかけ直接電力を
取り出すことができるかも知れない点である。
【0059】また本発明に斯かる内燃機関では、弁の誤
操作、故障などにより液体の運動エネルギーが逃げ場を
失って系が高圧となり破損することを避けるため、安全
弁、破裂版などの安全装置を設けることもできる。
【0060】而して本発明は前記実施の形態1の他、以
下に示す態様の内燃機関とする事もできる。
【0061】『実施の形態2』本実施の形態(図4及び
5)に示す内燃機関は、管路中に1つの燃焼缶と容器と
を並列に配置した態様である。
【0062】先ず、本実施の形態に示す内燃機関作動行
程を簡単に説明すると、これは、以下の(1)〜(4)
の行程を繰り返す。 (1)管路内を循環する液体が燃焼缶内に流入し、当該
燃焼缶内の気体を圧縮する行程。 (2)燃焼缶内で圧縮された気体が燃焼して、この燃焼
圧力が当該燃焼缶内の液体に作用すると共に、前記管路
内を循環する液体を容器内に導く行程。 (3)容器から液体を流出させると共に、燃焼缶内には
前記管路内を循環する液体を注入して、当該燃焼缶内の
気体を排気する行程。 (4)当該燃焼缶内の液体を流出させて、当該燃焼缶内
に気体を吸入すると共に、前記管路内を循環する液体を
容器内に導く行程。
【0063】そこで以下、本実施の形態2に示す内燃機
関を図面に基づき具体的に説明する。
【0064】図4は本実施の形態に示す内燃機関に於い
て、当該内燃機関が稼働する前の初期状態を示し、この
状態から液体の流路を制御することにより図5に示すよ
うな作動状態に導くことができる。この図4及び5中、
前記実施の形態1に示した内燃機関と機能上同じ部品に
ついては同一符号を付してその説明を簡略化している。
【0065】先ず、本実施の形態2の内燃機関を示す図
4及び5中、P1,P2は液体が循環する管で、両端は繋が
っており、その内部を液体が矢印方向に循環している。
この管路内を循環する液体は、燃焼缶内の空気を充分断
熱圧縮できる運動エネルギーを有する重量、流速で循環
している。Aは燃焼缶で、この場合は円錐に近い形をし
ている。Laは燃焼缶Aの液体表面レベルを表す。1a、は
燃焼済ガスの排気弁であり、2a'は燃料と空気の混合気
体の吸気弁である。特に、この吸気弁2a'は燃料と空気
の混合気体とを吸気する点に於いて、前記実施の形態1
の吸気弁2aとは異なる。つまり、前記実施の形態1の吸
気弁2aは空気のみを吸気するものであり、本実施の形態
の吸気弁2a'は燃料と空気との混合気体を吸気するもの
である。
【0066】また、図4及び5中、符号7は液体の流動
方向を変えて燃焼缶Aに液体を流入、流出させるコック
であり、符号Tは液体を溜める容器で、上部に外部に通
じる弁8を有している。この弁は開いていても閉じてい
てもよいが、本実施例では閉じておく。Ltは液体溜め容
器Tの液体表面レベルである。
【0067】まず初期状態では図4のように、燃焼缶A
に於ける排気弁1a及び吸気弁2a'の弁は閉まっており、
液体はコック7を通過して矢印方向に循環している。燃
焼缶Aの液体の表面レベルLaはほぼ上限に近くであり、
液体上に存在する気体量は少ない。一方、液体溜め容器
の液面上には充分な空間がある。
【0068】今、コック7を図5(a)に示すように操
作すると同時に気体の吸気弁2a'を開くと、燃焼缶A内
の液体はコック7を通って管P2に流出し、燃料と空気の
混合気体が吸気弁2a'より流入する。一方、管P1をコッ
ク7方向に流れる液体は液体溜め容器Tに流入する。混
合気体が所定の量吸入された時、即ち燃焼缶Aの液体表
面レベルLaが所定の位置となった時(図5(a)のLa)、
コック7を図5(b)に示す様に切り替えると同時に吸
気弁2a'を閉じる。
【0069】液体はその運動エネルギーで燃焼缶A上部
の混合気体を断熱圧縮し、温度が発火点に達すると図5
(b)の状態で燃焼する。この時の急激な圧力上昇を感
知して、コック7が図5(c)の状態に切り替わる。燃
焼気体の圧力は燃焼缶A内の液体を管P2方向に押出し、
発生した圧力が液体の運動エネルギーに変換される。一
方、液体溜め容器Tからはコック7を通って液体が流出
する。燃焼気体が充分膨張し、燃焼エネルギーが充分液
体の運動エネルギーに変換された時、即ち圧力が充分下
がった時(図5(c)のLa)、図5(d)のようにコック
7を切り替えると同時に排気弁1aを開く。
【0070】燃焼気体は排気弁1aを通って排出され液
体レベルLaが図5(d)のように燃焼缶A内の上部に達
した時、コック7を図5(a)のように切り替えると同
時に排気弁1aを閉じて気体吸気弁2a'を開くと、図5
(b)と同様の状態となり、以降同じサイクルを繰り返
す。
【0071】前記実施の形態1との対比に於ける本実施
の形態2に示す内燃機関の利点は、図5(a)および図
5(c)の液体レベルLaを自由に変えることができるこ
とである。即ち、燃焼気体の燃焼エネルギーを充分利用
し、熱効率を上げることが容易であると共に、排気量も
容易に変えることができる。
【0072】当然、本実施の形態2に示す内燃機関で
も、可能な限り前記実施の形態1に記載の有利な構成な
どを伴うことができ、またそれによる効果を得ることも
できる。そして本発明の内燃機関では、以下の実施の形
態3及び4に示すように、燃焼缶を2基並列にした構成
単位、または燃焼缶1基と容器を並列した構成単位を、
液体の循環する管路に複数設置した内燃機関とすること
もできる。本明細書では、説明の便宜上、このように形
成された内燃機関を、多気筒の内燃機関とする。
【0073】以下の態様に示す多気筒の内燃機関では、
複数の構成単位の作動を同調することで管路に並列に構
成単位を設ける事ができる。また、構成単位間の液体ま
たはそれに代る回転体等の運動エネルギーが充分であれ
ば複数の構成単位を直列に並べて設置することもでき
る。以下、多気筒とした本内燃機関の実施の態様を示
す。
【0074】『実施の形態3』図6は本実施形態に於け
る内燃機関の初期状態を示しており、図7(a)〜(e)
はこの内燃機関の稼動状態を示している。特に本実施の
形態に示す内燃機関では、複数の構成単位を用いて形成
され、当該構成単位は2基の燃焼缶を並列に配置すると
共に、両燃焼缶同士をコックを備えた管路で繋いでい
る。
【0075】図6及び7中、符号F1、F2は同じ軸を共
有した同じ容量の液体輸送装置であり、本内燃機関の始
動時には外からのエネルギーによって回転し液体を強力
に高圧で強制流動させることができ、本内燃機関が稼動
した後は液体の流動エネルギーを回転エネルギーに変換
することができる。初期状態(図6)では輸送装置は止
まっており、液体は流動していない。図6及び7中、符
号A、B、C、D、は燃焼缶を示しており、それぞれの燃焼
缶は各燃焼缶内の気体を排気する為の排気弁(1a、1b、
1c又は1d)と、各燃焼缶内に燃料と空気の混合気体を吸
入する為の吸気弁(2a'、2b'、2c'又は2d')を備えてい
る。初期状態では、燃焼缶Aの吸気弁2a'及び燃焼缶B
の排気弁1bは開いており、燃焼缶B〜Dの吸気弁(2
b'、2c'、2d')及び、燃焼缶A、C、Dの排気弁(1a、
1c、1d)は閉じている。図6及び7中、符号La、Lb、L
c、Ldは、それぞれ燃焼缶A、B、C、Dの液体のレベルを
示している。初期状態では燃焼缶A、Dの液体レベル
(La、Ld)は上部に、燃焼缶B、Cの液体レベル(Lb、
Lc)は下部にある。符号P1、P2は液体の循環する管路を
示し、符号Ka、Kbは液体の流動方向を変えるコックを示
している。コックKa、Kbは初期状態においては図6のよ
うになっている。
【0076】今、外からの力で輸送装置を回し液体を強
制流動させると図7(a)のように、輸送装置F1によっ
て液体はコックKa、Kbを通って燃焼缶Aから燃焼缶Cに流
動し、吸気弁2a'を通って混合気体が燃焼缶Aに流入する
と同時に燃焼缶Cの気体を圧縮する。輸送装置F2によっ
て液体はコックKb、Kaを通って燃焼缶Dから燃焼缶Bに流
動し、燃焼缶Dの気体は強制膨張させられ、燃焼缶Bの気
体は排気弁1bを通って排出される。
【0077】燃焼缶Aの液体のレベルLaが所定の位置ま
で下降した時、コックKa、Kbを図7(b)のように切り
替えると同時に、吸気弁2a'と排気弁1bを閉じ、吸気弁2
b'と排気弁1dを開く。輸送装置F1によって燃焼缶Bの液
体はコックKa、Kbを通って燃焼缶Dに流入し、吸気弁2b'
を通って混合気体が燃焼缶Bに流入すると同時に排気弁1
dを通って燃焼缶Dの気体が排出される。輸送装置F2によ
って燃焼缶Cの液体はコックKb、Kaを通って燃焼缶Aに
流動し、燃焼缶Cの気体は強制膨張させられ、燃焼缶A
の混合気体は断熱圧縮される。
【0078】燃焼缶A内の混合気体が十分断熱圧縮さ
れ、発火点に達して燃焼し圧力が上昇すると、コックK
a、Kbを図7(c)のように切り替えると同時に吸気弁2
a'と排気弁1dを閉じ、吸気弁2d'と排気弁1cを開く。燃
焼缶Aの燃焼気体の圧力は液体をコックKaを通って管路P
1に押し出し輸送装置F1を回し、コックKbを通って燃焼
缶Cに流入し、排気弁1cを通って気体が排出される。輸
送装置F2によって燃焼缶Dの液体はコックKb、Kaを通っ
て燃焼缶Bに流動し、燃焼缶Dには吸気弁2d'を通って混
合気体が流入し、燃焼缶Bの混合気体は断熱圧縮され
る。
【0079】燃焼缶B内の混合気体が十分断熱圧縮さ
れ、発火点に達して燃焼し圧力が上昇すると、コックK
a、Kbを図7(d)のように切り替えると同時に吸気弁2
d'と排気弁1cを閉じ、吸気弁2c'と排気弁1aを開く。燃
焼缶Bの燃焼気体の圧力はコックKaを通って液体を管路P
1に押し出し輸送装置F1を回し、コックKbを通って燃焼
缶Dに流入し、混合気体は断熱圧縮される。輸送装置F2
によって燃焼缶Cの液体コックはKb、Kaを通って燃焼缶A
に流動し、燃焼缶Cには吸気弁2c'を通って混合気体が流
入し、燃焼缶Aからは排気弁1aを通って気体が排出され
る。
【0080】燃焼缶D内の混合気体が十分断熱圧縮さ
れ、発火点に達して燃焼し圧力が上昇すると、コックK
a、Kbを図7(e)のように切り替えると同時に吸気弁2
c'と排気弁1aを閉じ、吸気弁2a'と排気弁1bを開く。燃
焼缶Dの燃焼気体の圧力はコックKbを通って液体を管路P
2に押し出し輸送装置F2を回し、コックKaを通って燃焼
缶Bに流入し、排気弁1bを通って気体が排出される。輸
送装置F1によって燃焼缶Aの液体はコックKa、Kbを通っ
て燃焼缶Cに流動し、燃焼缶Aには吸気弁2a'を通って混
合気体が流入し、燃焼缶Cの混合気体は断熱圧縮され
る。
【0081】燃焼缶C内の混合気体が十分断熱圧縮さ
れ、発火点に達して燃焼し圧力が上昇すると、コックK
a、Kbを図7(b)のように切り替えると同時に吸気弁2
a'と排気弁1bを閉じ、吸気弁2b'と排気弁1dを開く。燃
焼缶C の燃焼気体の圧力はコックKbを通って液体を管路
P2に押し出し輸送装置F2を回し、コックKaを通って燃焼
缶Aに流入し、混合気体は断熱圧縮される。輸送装置F1
によって燃焼缶Bの液体はコックKa、Kbを通って燃焼缶D
に流動し、燃焼缶Bには吸気弁2b'を通って混合気体が流
入し、燃焼缶Dからは排気弁1dを通って気体が排出され
る。
【0082】以上のサイクルを繰り返して、燃焼による
熱エネルギーがまず液体の流動エネルギーに変換され、
それが輸送装置の回転エネルギーに変換される。
【0083】本実施態様では2つの構成単位を直列に繋
いだ例であるが、更に多数の構成単位を同様にして直列
に繋ぐ事ができる。
【0084】『実施の形態4』図8は本実施形態に於け
る内燃機関の初期状態を示しており、図9(a)〜
(d)はこの内燃機関の稼動状態を示している。本実施
の形態の内燃機関も前記実施の形態3に示す内燃機関と
同様に、複数の構成単位を用いて形成されている。但し
本実施の形態は、燃焼缶1基と容器とを並列に配置し
て、燃焼缶と容器とをコックを備えた管路で繋いで構成
単位を形成した態様に関するものであり、本実施の形態
中、特に当該容器に代えてバイパス(管路P3)を用いて
いる。
【0085】図8及び9中、符号F1、F2は同じ軸を共
有した同じ容量の液体輸送装置であり、本内燃機関の始
動時には外からのエネルギーによって回転し液体を強力
に高圧で強制流動させることができ、本内燃機関が稼動
した後は液体の流動エネルギーを回転エネルギーに変換
することができる。初期状態(図8)では輸送装置は止
まっており、液体は流動していない。A、Bは燃焼缶であ
り、各燃焼缶は排気弁1a、1b、及び燃料と空気の混合気
体の吸気弁2a'、2b'をそれぞれ有している。初期状態で
は燃焼缶Aの吸気弁2a'と燃焼缶Bの排気弁1bは開いて
おり、燃焼缶Bの吸気弁2b'と燃焼缶Aの排気弁1aは閉
じている。図8及び9中、符号La、Lbは各燃焼缶A、Bの
液体のレベルを示している。初期状態では燃焼缶Aの液
体レベルLaは上部に、燃焼缶Bの液体レベルLbは下部に
ある。また符号P1、P2は燃焼缶A、Bを通って液体が循環
する管路であり、符号P3は燃焼缶を通らず液体が循環す
るバイパス管路で、実施態様2の液体を溜める容器の代
りの役目をする。符号Ka、Kbは液体の流動方向を変える
コックであり初期状態においては図8のようになってい
る。
【0086】今、外からの力で輸送装置を回し液体を強
制流動させると図9(a)のように、輸送装置F1によっ
て液体はコックKa、管路P1、コックKbを通って燃焼缶A
から燃焼缶Bに流動し、吸気弁2a'を通って混合気体が燃
焼缶Aに流入すると同時に燃焼缶Bからは気体が排気弁1
bを通って排出される。輸送装置F2によって液体は管路
P2、コックKa、管路P3、コックKbを通って循環する。
【0087】燃焼缶Aの液体のレベルLaが所定の位置ま
で下降した時、コックKa、Kbを図9(b)のように切り
替えると同時に、吸気弁2a'と排気弁1bを閉じ、吸気弁2
b'を開く。輸送装置F2によって燃焼缶Bの液体はコックK
b、管路P2、コックKbを通って燃焼缶Aに流入し、燃
焼管Aの混合気体を断熱圧縮すると同時に吸気弁2b'を
通って混合気体が燃焼缶Bに流入する。輸送装置F1によ
って液体は管路P1、コックKb、管路P3、コックKaを
通って循環する。
【0088】燃焼缶A内の混合気体が十分断熱圧縮さ
れ、発火点に達して燃焼し圧力が上昇すると、コックK
a、Kbを図9(c)のように切り替えると同時に吸気弁2
b'を閉じる。燃焼缶Aの燃焼気体の圧力は液体をコック
Kaを通って管路P1に押し出し輸送装置F1を回し、コック
Kbを通って燃焼缶Bに流入し混合気体を断熱圧縮する。
輸送装置F2によって液体は管路P2、コックKa、管路P
3、コックKbを通って循環する。
【0089】燃焼缶B内の混合気体が十分断熱圧縮さ
れ、発火点に達して燃焼し圧力が上昇すると、コックK
a、Kbを図9(d)のように切り替えると同時に排気弁1
aを開く。燃焼缶Bの燃焼気体の圧力はコックKbを通っ
て液体を管路P2に押し出し輸送装置F2を回し、コックKa
を通って燃焼缶Aに流入し、排気弁1aを通って気体が排
出される。輸送装置F1によって液体は管路P1、コック
Kb、管路P3、コックKaを通って循環する。
【0090】燃焼缶A内の液体のレベルがある所まで上
昇すると、コックKa、Kbを図9(a)のように切り替え
ると同時に排気弁1aを閉じ、吸気弁2a'と排気弁1bを
開く。輸送装置F1によって液体はコックKa、管路P1、
コックKbを通って燃焼缶Aから燃焼缶Bに流動し、吸気弁
2a'を通って混合気体が燃焼缶Aに流入すると同時に燃焼
缶Bからは気体が排気弁1bを通って排出される。輸送装
置F2によって液体は管路P2、コックKa、管路P3、コッ
クKbを通って循環する。
【0091】以上のサイクルを繰り返して、燃焼による
熱エネルギーがまず液体の流動エネルギーに変換され、
それが輸送装置の回転エネルギーに変換される。
【0092】本実施態様は2つの構成単位を直列に繋い
だ例であるが、更に多数の構成単位を同様にして直列に
繋ぐ事ができる。多数の構成単位を直列に配置する場
合、各構成単位に於ける管路P3(バイパス管)は全て繋
げることができる。
【0093】なお、管路P3に代わり、液体を溜める容器
を使う場合、当然の事ながらこの管路P3を不要とするこ
とができる。 『実施の形態5』上記実施の形態3及
び4で用いたような強力な液体輸送装置を用いれば、流
体の運動エネルギーのみに依ることなく、内燃機関を稼
動させることができる。そこで、かかる液体輸送装置を
用いることにより本発明の内燃機関は、更に本実施の形
態5に示す態様とすることができる。
【0094】即ち、本実施の形態5のように燃焼缶を、
軸を共有する液体輸送装置で挟んだ構造とすることで、
気体の燃焼エネルギーを1つの輸送装置の回転エネルギ
ーに変換し、その回転が軸を伝わって別の輸送装置を動
かし、これが燃焼缶へ液体を流入させ、気体の排出、気
体の断熱圧縮を行なうことができる。
【0095】特に本実施の形態に示す内燃機関では、稼
働時に於いて常に液体が管路内を循環するものではな
く、管路の片側端部から流入した液体を(燃焼缶を経由
させた後に)排出しながらでも稼動することができる。
【0096】図10は既に述べた実施の形態と同様の構
成や部分を備えており、かかる共通の構成や部分は先の
実施の形態と同様の働きや作用を行う。依って、斯かる
共通の構成や部分に就いては同様の記号を付し、その説
明を省略する。
【0097】図10中、符号P1は輸送装置F1を通って液
体を吸入する管路で、P2は輸送装置F2を通って液体を排
出する管路である。また符号P3は液体を循環させる管路
である。それぞれの管路は弁を備えており、管路P1は弁
Q1を、管路P2は弁Q2を、管路P3は弁Q3及びQ4を備えてい
る。
【0098】実施の形態では、燃焼缶A、Bの燃焼気体の
圧力によって、液体はコックKを通って管路P2に押出さ
れ、液体は輸送装置F2を回転させる。同時に軸を共有し
ている輸送装置F1も回転し、液体を管路P1からコックK
を通って燃焼管A、Bに送り込む。
【0099】今、弁Q1、Q2を閉じ、弁Q3、Q4を開き、外
からの力で輸送装置F1、F2を回転させ、この装置を稼動
させると、液体は管路P1、P2、P3を通って循環し、混合
気体の燃焼によって液体の流速、輸送装置の回転数が加
速される。輸送装置F1の回転エネルギーが、燃焼缶の混
合気体を発火させるに足るだけ断熱圧縮できるように高
くなった時点で、弁Q3、Q4を閉じ弁Q1、Q2を開くと、
液体は管路P1から管路P2に連続的に送られ、混合気体の
燃焼エネルギーが、液体を輸送する流動エネルギーに変
換される。本実施の形態では、外から、充分な回転エネ
ルギーが与えられる場合は、特に循環管路P3を設けなく
ても良い。
【0100】このように液体を輸送する場合でも、前記
実施の形態を参照して多気筒化することができることは
勿論である。
【0101】特に本実施の形態に示す内燃機関は、燃焼
エネルギーを直接液体の輸送エネルギーに変換できるた
め、例えば、船舶の推進機関として好適に用いることが
できる。
【0102】
【発明の効果】本発明の内燃機関は、簡単な装置で、燃
焼による熱エネルギーを効率良く運動エネルギーに変換
できるため、内燃機関が用いられているあらゆる用途に
おいて利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に於ける内燃機関の稼動前の初期状
態を示す略図である。
【図2】図1に示す内燃機関の稼動行程を示す略図であ
る。
【図3】コックの作動状態を示す略図である。
【図4】他の実施形態に於ける内燃機関の稼動前の初期
状態を示す略図である。
【図5】図4に示す内燃機関の稼動行程を示す略図であ
る。
【図6】更に他の実施形態に於ける内燃機関の稼動前の
初期状態を示す略図である。
【図7】図6に示す内燃機関の稼動行程を示す略図であ
る。
【図8】更に他の実施形態に於ける内燃機関の稼動前の
初期状態を示す略図である。
【図9】図8に示す内燃機関の稼動行程を示す略図であ
る。
【図10】更に他の実施形態に於ける内燃機関の稼動前
の初期状態を示す略図である。
【符号の説明】
P1,P2 液体が循環する管 P3 バイパスの管 A,B 燃焼缶 La 燃焼缶Aの液体表面レベル Lb 燃焼缶Bの液体表面レベル 1a,1b 燃焼済ガスの排気弁 2a,2b 空気の吸気弁 2a',2b' 燃料と空気の混合気体の吸気弁 Na,Nb 燃料の吹きこみノズル 3a,3b 液体の燃焼缶からの流出弁 4a,4b 液体の燃焼缶への流入弁 5,6 バイパス管の弁 7 コック T 液体溜め容器

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体が流通する管路に燃焼缶を設け、燃焼
    缶内に液体を注入、排出することにより、燃焼缶上部の
    気体を吸入、圧縮、燃焼、排気させ、燃焼による熱エネ
    ルギーを液体の運動エネルギーに変換することを特徴と
    する内燃機関。
  2. 【請求項2】管路と、該管路に繋がる燃焼缶と、当該管
    路を通って燃焼缶内に注入・排出される液体とを含んで
    構成されており、 前記燃焼缶内に於ける液体の注入・排出は、当該燃焼缶
    内への気体の吸入、圧縮、燃焼及び排気をもたらし、 燃焼缶内に於いて圧縮気体が燃焼した燃焼圧力は、当該
    燃焼缶内の液体に作用して当該液体の運動エネルギーを
    増加させることを特徴とする内燃機関。
  3. 【請求項3】前記燃焼缶内への液体の注入は、少なくと
    も当該燃焼缶内の気体の圧縮、燃焼又は排気を生じさ
    せ、 当該燃焼缶内からの液体の排出は、当該燃焼缶内への気
    体の吸入を生じさせる請求項1又は2記載の内燃機関。
  4. 【請求項4】前記内燃機関は、前記管路中に並列に配置
    された2つの燃焼缶を含んで構成され、前記液体は管路
    を介して当該2つの燃焼缶を流通する請求項1〜3の何
    れか一項記載の内燃機関。
  5. 【請求項5】以下の(1)〜(4)の行程が繰り返され
    ることを特徴とする請求項4記載の内燃機関。 (1)管路内を流通する液体が一の燃焼缶内に流入し、
    当該一の燃焼缶内の気体を圧縮する行程。 (2)一の燃焼缶内で圧縮された気体が燃焼して、この
    燃焼圧力が当該一の燃焼缶内の液体に作用すると共に、
    他の燃焼缶内には前記管路内を流通する液体を注入し、
    当該他の燃焼缶内の気体を圧縮する行程。 (3)当該他の燃焼缶内で圧縮された気体が燃焼し、こ
    の燃焼圧力が当該他の燃焼缶内の液体に作用すると共
    に、前記一の燃焼缶内には前記管路内を流通する液体を
    注入して、当該一の燃焼缶内の気体を排気する行程。 (4)当該一の燃焼缶内の液体を流出させて、当該一の
    燃焼缶内に気体を吸入すると共に、前記他の燃焼缶内に
    は管路を流通する液体を注入して、当該他の燃焼缶内の
    気体を排気する行程。
  6. 【請求項6】前記内燃機関は、管路に繋がる容器と1つ
    の燃焼缶とを含んで構成され、前記液体は管路を介して
    燃焼缶と容器とを流通する請求項1〜3の何れか一項記
    載の内燃機関。
  7. 【請求項7】以下の(1)〜(4)の行程が繰り返され
    ることを特徴とする請求項6記載の内燃機関。 (1)管路内を流通する液体が燃焼缶内に流入し、当該
    燃焼缶内の気体を圧縮する行程。 (2)燃焼缶内で圧縮された気体が燃焼して、この燃焼
    圧力が当該燃焼缶内の液体に作用すると共に、前記管路
    内を流通する液体を容器内に導く行程。 (3)容器から液体を流出させると共に、燃焼缶内には
    前記管路内を流通する液体を注入して、当該燃焼缶内の
    気体を排気する行程。 (4)当該燃焼缶内の液体を流出させて、当該燃焼缶内
    に気体を吸入すると共に、前記管路内を流通する液体を
    容器内に導く行程。
  8. 【請求項8】前記内燃機関は、少なくとも管路に対して
    並列に設けた2つの燃焼缶を含んで構成された構成単位
    を、管路に1又は複数配置してなる請求項1〜3の何れ
    か一項記載の内燃機関。
  9. 【請求項9】前記内燃機関は、少なくとも管路に対して
    並列に設けた1つの燃焼缶と1つの容器とを含んで構成
    された構成単位を、管路に1又は複数配置してなる請求
    項1〜3の何れか一項記載の内燃機関。
  10. 【請求項10】前記構成単位に含まれる容器に代わって
    バイパス管が用いられ、各構成単位に於ける当該バイパ
    ス管は繋がっている請求項9記載の内燃機関。
  11. 【請求項11】前記内燃機関は、管路内の液体に作用し
    て該液体を流通させると共に、該流通する液体の作用を
    受けて駆動する輸送装置を含んで構成される請求項8〜
    10の何れか一項記載の内燃機関。
  12. 【請求項12】前記輸送装置は、少なくとも液体の作用
    を受けて回転する回転体を含んで構成されており、該輸
    送装置は、前記構成単位を挟むように設けられ、且つ当
    該輸送装置同士は、軸を共通にしている請求項11記載
    の内燃機関。
  13. 【請求項13】前記管路の両端は繋がっており、前記液
    体は管路と燃焼缶とを循環する請求項1〜12の何れか
    一項記載の内燃機関。
  14. 【請求項14】前記管路の両端は開放しており、管路の
    一端側から流入した液体は、燃焼缶を通って当該管路の
    他端側から排出される請求項11又は12記載の内燃機
    関。
  15. 【請求項15】前記燃焼缶内で圧縮される気体は、予め
    燃料を含んでいるか、或いは圧縮された気体中に注入さ
    れた燃料を含んでおり、当該燃料を混在する気体の燃焼
    圧力が、当該燃焼缶内の液体に作用する請求項1〜14
    の何れか一項記載の内燃機関。
  16. 【請求項16】前記管路を流通する液体は、当該管路及
    び燃焼缶の少なくとも何れかに設けられた液体制御弁又
    はコックよって、その流れの方向が制御されている請求
    項1〜15の何れか一項記載の内燃機関。
  17. 【請求項17】前記燃焼缶の内部空間は、気体を吸入す
    る上方側から液体が存在する下方側に向かって、水平断
    面積を広げて形成されている請求項1〜16の何れか一
    項記載の内燃機関。
  18. 【請求項18】前記管路は、前記燃焼缶を回避して液体
    を流通させるバイパスを備える請求項1〜17の何れか
    一項記載の内燃機関。
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