JP2003034904A - 自然循環型木質系舗装材 - Google Patents

自然循環型木質系舗装材

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JP2003034904A
JP2003034904A JP2001258774A JP2001258774A JP2003034904A JP 2003034904 A JP2003034904 A JP 2003034904A JP 2001258774 A JP2001258774 A JP 2001258774A JP 2001258774 A JP2001258774 A JP 2001258774A JP 2003034904 A JP2003034904 A JP 2003034904A
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JP
Japan
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wood
pavement
circulation type
natural circulation
natural
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JP2001258774A
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English (en)
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Kensaku Ogiso
謙策 小木曽
Katsuhiko Tanigawa
勝彦 谷川
Hirohito Kakizawa
宏仁 柿沢
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OGISO KENSETSU KK
Original Assignee
OGISO KENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然から生まれたものを有効且つ経済的
に利用し、一定期間経過後には再び自然に還元させるこ
とができるような自然循環型木質系舗装材を提供する。 【解決手段】 間伐材や廃木材などをチップ化して設け
た舗装基材と、天然の樹脂系結合材である生分解性樹脂
エマルジョンとを必須構成成分とするとともに、必要に
応じて細骨材および添加剤を混入して成るウッドチップ
舗装混合物を、仮設敷地などの所定の路盤上に舗設する
とともに、一定期間後には堆肥として使用するようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】現在の林業においては、植林
されたカラマツやアカマツ等の間伐推進が重要課題とな
る一方で、その間伐材を廃棄物にすることなく活用する
方策が大きな社会問題となっている。一般的に、太い間
伐材は建設資材その他の様々な分野で使用可能である
が、30cm程度の径木が多数を占める中目材は歩留ま
りが悪く、有効に利用されていないのが現状である。ま
た木造建築物等の解体の際に出る廃木材の処理について
も、再利用するための明確なシステムが確立されていな
い。
【0002】したがって、上述のような有効利用されな
い間伐材や廃木材などの大半は、破砕処理の後に焼却処
分されていたが、ここにきて地球温暖化などのような環
境上の悪影響が懸念されるに到っている。
【0003】本発明は、上記のような活用度の低い間伐
材や廃木材などをチップ状にして用いるようにした舗装
材に係るものであり、さらに詳しくは、生産−流通−消
費−廃棄の各段階で、排出物を限り無くゼロに近づける
(以下、これをゼロエミッションと称する)ことによ
り、自然循環させるタイプの木質系舗装材に関するもの
である。
【0004】
【従来の技術】従来、公園の遊歩道やジョギング道路な
どを舗装するためのウッドチップ舗装材やその組成物
(混合物)が、特開平8−113715号公報や特開平
11−256508号公報、特開2000−12001
1号公報等において多数開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような各公報に開示されたウッドチップ舗装材やその組
成物(混合物)は、耐久性や弾力性、天然質感、ウッド
チップ本来の色彩等を長期間維持することを目的として
開発されたもので、添加物や結合材などにセメントや石
油系樹脂が使用されており、また耐用期間経過後の舗装
材の処分方法や処理方法などについて全く考慮されてい
なかった。したがって限りある資源を有効に活用し、且
つ地球環境の改善に貢献するという時代の要請に対応す
ることができないという極めて重大な問題点があった。
【0006】そこで、自然から生まれたものを有効且つ
経済的に利用し、一定期間経過後には再び自然に還元さ
せることができるような自然循環型木質系舗装材の開発
が課題であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、間伐材や廃木
材などをチップ化して設けた舗装基材と、天然の樹脂系
結合材である生分解性樹脂エマルジョンとを必須構成成
分とするとともに、必要に応じて細骨材および添加剤を
混入して成るウッドチップ舗装混合物を、仮設敷地など
の所定の路盤上に舗設するとともに、一定期間後には堆
肥として使用するようにした自然循環型木質系舗装材で
ある。
【0008】また本発明においては、上記したウッドチ
ップ舗装混合物の堆肥化を促進すべく、天然成分で構成
された発酵促進剤を散布するようにした自然循環型木質
系舗装材である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の自然循環型木質系舗装材
の適用場所としては、自然循環型ウッディペブなどと称
せられている仮設敷地、博覧会広場、甫場通路、遊歩道
などが選択されるものであり、また本発明で用いるウッ
ドチップとしては、前述したような間伐材や木造建築物
等の廃木材が採用されるものであるが、間伐材や廃木材
以外の木質廃材やその他の木材等も使用可能であること
は勿論である。
【0010】
【実施例】本発明は、ウッドチップから成る舗装基材
(木質骨材)と、天然の結合材である生分解性樹脂エマ
ルジョン(ECO−01)とを混合して、常温式舗装混
合物とするものであるが、その際には細骨材としての粗
砂や添加剤としてのセピオライトを混入するようにする
のが好適であり、その基本的な配合割合を表1において
示している。また上述のようなウッドチップ舗装混合物
は、表2に示すような一般的性状を有しており、且つ樹
脂系結合材としての生分解性樹脂エマルジョン(ECO
−01)は、表3で示すような試験成績が得られるもの
である。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】次に、前記したような配合割合で混合され
たウッドチップ舗装混合物を用いて行われるゼロエミッ
ションタイプ舗装の舗設から堆肥化に到る過程につい
て、以下に説明する。まずウッドチップ舗装基材等を生
分解性樹脂エマルジョンで固化して成る混合物を、自然
循環型ウッディペブなどと称せられる仮設敷地、博覧会
広場、甫場通路、遊歩道などの路盤上に敷き均する。そ
して2〜3時間後に締め固め、さらに48時間程度養生
した後に使用に供されるのである。このようにして路盤
上に舗設されたウッドチップ舗装混合物は、その結合材
である生分解性樹脂エマルジョンの成分が天然品で構成
されているので、一定期間を経過した後には堆肥化され
て、今度は農業や土地改良の分野などで活用されるので
ある。この際に、必要な時期(例えば使用期間の終了
後)にこの混合物の堆肥化を促進させ、完熟した堆肥に
して自然に還元したり、場合によっては路面を掘り起こ
して堆肥化を完成させ、畑用地などのコンポストとして
利用することも可能である。また堆肥化を促進する場合
には、天然成分で構成された発酵促進剤が用いられる
が、この発酵促進剤をウッドチップ舗装混合物の上から
散布することによって、約1ケ月ほどで堆肥化すること
ができるようになっている。
【0015】
【発明の効果】本発明の自然循環型木質系舗装材は、間
伐材や廃木材をチップ化して舗装基材とするとともに、
結合材として生分解性樹脂エマルジョンを使用するよう
になっており、且つ一定期間後には堆肥化して自然に還
元するように設けられているので、環境に優しいゼロエ
ミッションタイプの舗装を構築することができるという
極めて有益な効果を奏するものである。また本発明の提
案が広範囲に採用されるようになれば、林業や農業に対
しても大いに寄与することができるという利点があり、
さらに従来では焼却処分されていた間伐材や廃木材を使
用することにより、限りある資源を有効に活用し、且つ
舗装に係るコストの低減化を実現することができるとい
う産業上の利点がある。さらにまた本発明は、ウッドチ
ップ舗装混合物の成分が天然の素材で構成されているの
で、弾力性や天然質感等といったようなウッドチップ舗
装本来の特性を最大限に発揮することができるという特
筆すべき長所を有するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間伐材や廃木材などをチップ化して設け
    た舗装基材と天然の樹脂系結合材とを必須構成成分とす
    るウッドチップ舗装混合物を、所定の路盤上に舗設する
    とともに、一定期間後には堆肥として使用するようにし
    たことを特徴とする自然循環型木質系舗装材。
  2. 【請求項2】 上記したウッドチップ舗装混合物に、細
    骨材および添加剤を混入したことを特徴とする請求項1
    に記載の自然循環型木質系舗装材。
  3. 【請求項3】 上記したウッドチップ舗装混合物の堆肥
    化を促進すべく、天然成分で構成された発酵促進剤を散
    布することを特徴とする請求項1に記載の自然循環型木
    質系舗装材。
JP2001258774A 2001-07-24 2001-07-24 自然循環型木質系舗装材 Pending JP2003034904A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207117A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Gifuken Shinrin Kumiai Rengokai ウッドチップ舗装

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