JP2003033296A

JP2003033296A - 固形洗剤ホルダー

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Publication number: JP2003033296A
Application number: JP2002173294A
Authority: JP
Inventors: Carol Duden; キャロル・デューデン; Linda Mcmeekin; リンダ・マクミーキン
Original assignee: Johnson and Johnson Consumer Companies LLC
Current assignee: Johnson and Johnson Consumer Inc
Priority date: 2001-06-13
Filing date: 2002-06-13
Publication date: 2003-02-04
Anticipated expiration: 2022-06-13
Also published as: KR100853105B1; BR0202277B1; CA2390442C; US6783294B2; TW590755B; EP1266599A1; AU785186B2; NZ519517A; US20020025215A1; AU4579902A; EP1266599B1; CA2390442A1; KR20020094926A; JP4376488B2; BR0202277A

Abstract

(57)【要約】【課題】皮膚に優しいだけでなく、水分を保持しにく
い、スリップを低減し優れた泡立ちを生じる固形洗剤ホ
ルダー、およびそれらを使用した方法を提供する。【解決手段】固形洗剤ホルダーはａ）少なくとも１つ
の開口部を有するテクスチャー変形部を有する少なくと
も１つのテクスチャー化フィルムと、ｂ）固形洗剤とを
備え、この少なくとも１つのテクスチャー化フィルムが
固形洗剤を包囲している。また、固形洗剤上の粥状物の
形成を改善する方法はテクスチャー変形部を有するテク
スチャー化フィルム内に固形洗剤を封入する。さらに、
固形洗剤ホルダーの製造方法は、テクスチャー化された
フィルム内に、このフィルムが固形洗剤を包囲するよう
に該固形洗剤を封入する。また皮膚を洗浄および／また
は剥離する方法は固形洗剤をこれらの固形洗剤ホルダー
を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は一般に洗剤および／
またはスクラブ固形洗剤ホルダー並びにそれらの使用お
よび製造に関する。さらに詳しくは、本発明は個人衛生
用の柔軟な、テクスチャー化された洗剤および／または
スクラブ固形洗剤ホルダー並びにその使用に関する。

【０００２】

【従来の技術】固形洗剤はきわめて普及している個人用
洗剤であるが、それらは問題がないわけではない。棒
（bar）石鹸のような固形洗剤を使用する際の問題の一
つは濡れるとこの棒が滑りやすくなるため落としてしま
うことである。固形洗剤に伴う他の問題は最終的には小
さくなって取り扱いにくくなるため消費者の多くは小さ
くなると固形洗剤を捨ててしまい、浪費となる。棒石鹸
の使用に付随する他の問題としては粥状物（mush）が形
成されることである。粥状物は典型的には水中にある時
間おかれた後に軟化した、湿った洗剤である。粥状物は
典型的には固形洗剤の底部に形成され、非常に不快であ
る。固形洗剤にまつわる他の問題は泡立ちが悪いことで
ある。

【０００３】洗浄用具は棒石鹸または液状の個人用洗浄
剤とともに用いるように開発されてきた。既知の洗浄用
具の一つとしてスポンジがある（例えば、米国特許第
４，６２７，１２９号（網目状ポリウレタンフォーム・
スポンジ）参照）。しかしながら、そのようなスポンジ
は水分と洗浄材料とを保持する傾向があるためカビ等の
微生物の成長を促進してしまう。

【０００４】他の既知の洗浄用具にはポリマー製メッシ
ュ状パフがある（例えば、米国特許第５，７２７，２７
８号、同第５，１４４，７４４号および同第５，７８
４，７４７号参照）。しかしながら、そのようなパフは
ざらざらしており皮膚に対して肌理が粗い。

【０００５】別の既知の洗浄用具は米国特許第４，５１
５，７０３号に開示されているような、２枚の基層を相
互に接着して石鹸等を収容するための多数のコンパート
メントを形成してなる「閉じたサンドイッチ」構造であ
る。しかしながら、これらの固形洗剤ホルダーは比較的
に開放面が狭いため、泡立ちが比較的に少なく、その上
水分を保持しやすい。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】そこで、皮膚に優しい
だけでなく、水分を保持しにくい固形洗剤ホルダーがあ
ると望ましい。本発明の目的はそのような固形洗剤ホル
ダーを提供することである。さらに本発明の目的はその
ような固形洗剤ホルダーを使用する種々の方法、すなわ
ち、固形洗剤のスリップ減少方法、固形洗剤の発泡能力
改善方法、固形洗剤上の粥状物の形成を改善する方法、
固形洗剤の消耗速度を低減する方法、皮膚を洗浄する方
法、および皮膚を剥離する方法を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、ａ）少
なくとも一つの開口部を含むテクスチャー変形部を有す
る少なくとも一つのテクスチャー化フィルムと、ｂ）固
形洗剤とを備え、該少なくとも一つのテクスチャー化フ
ィルムが該固形洗剤を包囲していることを特徴とする固
形洗剤ホルダーが提供される。

【０００８】本発明の固形洗剤ホルダーは皮膚に優しい
だけでなく、すべり（slip）を低減することができかつ
優れた泡立ちを生じることができる。本発明はまた固形
洗剤に粥状物が形成される欠点を改善する方法に関す
る。この方法は固形洗剤を、テクスチャー変形部を有す
るテクスチャー化フィルム内に封入することを含む。本
発明の他の実施態様は固形洗剤ホルダーの製造方法に関
する。この方法はテクスチャー化されたフィルムが固形
洗剤を包囲するように固形洗剤をテクスチャー化された
フィルム内に封入することを含む。本発明はまた上記の
装置を使用することを含む皮膚の洗浄および／または剥
離方法に関する。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明は以下の説明および添付図
面を参照すればさらによく理解され、さらなる利点が明
らかになるであろう。以下の詳細な説明に基づいて当業
者は本発明を最大限に利用することができる。以下の特
定の実施態様は単なる例示であって他の開示部分を何ら
限定するものではないと理解されるべきである。特に示
さない限り、本明細書および特許請求の範囲に用いられ
ている技術用語科学用語はすべて本発明の属する分野に
おける当業者が普通に理解する意味を有する。また、本
明細書に引用された刊行物、特許出願、特許等の引用例
は参考のために本明細書において引用される。

【００１０】上述したように、本発明は、少なくとも一
つの開口部を含むテクスチャー変形部を有する少なくと
も一つのテクスチャー化フィルムと、固形洗剤とを備
え、該少なくとも一つのテクスチャー化フィルムが該固
形洗剤を包囲していることを特徴とする固形洗剤ホルダ
ーに関する。

【００１１】好適な一実施態様では、この少なくとも一
つのテクスチャー化フィルムは実質的に恒常的に固形洗
剤の周りにシールされている。

【００１２】本明細書において使用されているように、
「テクスチャー変形部（texture variations）」という
用語はフィルムにおける開口部（穴、スリットまたは隆
起部）、陰刻またはエンボス加工を意味する。「テクス
チャー化フィルム(texturedfilm）」は少なくとも一つ
のテクスチャー変形部を有する任意のフィルムを意味す
る。本明細書において使用されているように、「実質的
に恒常的に」は固形洗剤ホルダーのフィルムが洗浄用途
に適している期間を少なくとも含む期間を意味する。
「隆起部（protuberance）」はフィルムの第１の穴と、
この第１の穴とは分離されているがフィルムの連続する
壁により結合されている、異なる面にある第２の穴とが
あるテクスチャー変形部を意味する。「ギャザーを形成
した（gathered）」はフィルムを引き寄せて所望の形状
にするための、折り曲げ（fold）、プリーツ（pleat
s）、スモック(smock）その他の任意の公知の技術を意
味する。「不織布（nonwoven web）」という用語は編む
方法または繊維を織る方法を用いずに形成される材料の
クモの巣状のもの（web）を意味する。

【００１３】テクスチャー化フィルム本発明で使用されるテクスチャー化フィルムの例として
は、限定されないが、ポリオレフィン類、セルロース化
合物類、ポリウレタン類、ポリアミド類、ポリエステル
類、メタロセン・ポリエチレン類、並びにこれらのブレ
ンドおよび共重合体からなるものが挙げられる。テクス
チャー化フィルムは、例えば米国特許第４，４５６，５
７０号および同第４，５３５，０２０号に記載されてい
るような、ポリエチレン類、ポリプロピレン類、ポリビ
ニルアセテート類、ポリアクリレート類、ポリビニルク
ロライド類、ポリビニリデンクロライド類、ポリビニル
アルコール類並びにこれらのブレンドおよび共重合体か
らなるものであることが好ましい。市販の好適な穿孔フ
ィルムの例としてはTredegar Film Products, Inc.社か
ら入手できる商品名VISPORE（登録商標）、Polymer Gro
up, Inc.社から入手できる商品名RETICULON（登録商
標）、Guial Inc.社から入手できる商品名VEOLEの各フ
ィルムが挙げられるが、これらのうちVISPORE（登録商
標）が好ましい。

【００１４】テクスチャー化フィルムのテクスチャー変
形部はフィルムに例えば米国特許第４，７４１，８７７
号、同第３，９２９，１３５号、同第３，３９４，２１
１号、同第４，６２９，６４３号、および同第４，８３
９，２１６号並びに欧州特許出願第１，０４０，８０３
号に記載されている既知の方法により形成してもよい。

【００１５】一般に、得られたテクスチャー化フィルム
は粗い面と対向する滑らかな面とを持つ。「滑らかな」
面はテクスチャー変形部が生じる元となる面を意味し、
「粗い」面は滑らかな面に対向する面を意味する。テク
スチャー変形部が隆起部である場合、これらの隆起部は
一般に円錐形をしている。当業者には自明であるよう
に、テクスチャー変形部が陰刻またはエンボス加工であ
る場合、これらは種々の形をとることができる。隆起部
は外側または内側のいずれに向いていてもよい。例え
ば、剥離が重要である使用例においては、隆起部が外側
に向いているのが好ましい。

【００１６】テクスチャー化フィルムのテクスチャー変
形部の種類と大きさは例えば所望の固形洗剤の種類、固
形洗剤の放出（release）速度、すすぎ落とし易さ、泡
の大きさ、および泡の体積によって変わってもよい。エ
ンボス加工テクスチャー変形部だけでは改善された泡立
ちを得るのには不十分である。従って、本発明の固形洗
剤ホルダーに使用するのに適したテクスチャー化フィル
ムは少なくとも一つの開口部を備えている。一般に、テ
クスチャー化フィルムは約０．１個／ｃｍ²乃至約３０
０個／ｃｍ²、好ましくは約１．３個／ｃｍ²乃至約３
０個／ｃｍ²、さらに好ましくは約１．５個／ｃｍ²乃
至約１５個／ｃｍ²の範囲の量の、多数の開口部を備え
ている。好適な実施態様では、開口部の深さは０ｍｍよ
り大きく約３ｍｍ以下である。

【００１７】テクスチャー化フィルムを横断する開口部
の平均直径で測定した開口部の大きさは約０．０１ｃｍ
乃至約０．６ｃｍ、好ましくは約０．０５ｃｍ乃至約
０．４ｃｍ、さらに好ましくは約０．１ｃｍ乃至約０．
３５ｃｍの大きさの範囲内である。固形洗剤がゆっくり
と使い果たされることが望ましい場合は、比較的に小さ
な平均直径、すなわち約０．１ｃｍ未満の開口部を用い
るのが好ましい。

【００１８】好適な実施態様では、テクスチャー変形部
は開口部の組み合わせと、エンボス加工、陰刻およびこ
れらの混在からなる群から選ばれる少なくとも一つの追
加のテクスチャー変形部とを備えている。陰刻またはエ
ンボス加工が存在する場合、それらの存在量は一般に約
７０００個／ｃｍ²以下である。

【００１９】好適なエンボス加工テクスチャー変形部の
一例が米国特許第４，６２９，６４３号および同第４，
８３９，２１６号並びに欧州特許出願第１，０４０，８
０３号に開示されている。エンボス加工テクスチャー変
形部の深さは穿孔フィルムの滑らかな面からエンボスの
底部まで測定して、約０ｃｍより大きく約０．４ｃｍ以
下、好ましくは約０．００５ｃｍ乃至約０．３ｃｍであ
る。すすぎ落としが重要である好適な実施態様では、穿
孔フィルムまたはエンボス深さが約０．０５ｃｍより大
きいエンボス加工フィルムを用いるのが好ましい。

【００２０】テクスチャー変形部はフィルムに穿孔によ
りまたはエンボス加工により設けることができる任意の
形状をしていてもよい。テクスチャー変形部の形状は一
般に、例えば所望の美観によって決まるが、テクスチャ
ー変形部は概略の形状が円、多角形、ハニカム、卵形、
ハート形、洋梨形、四角形、三角形、放射形、矩形、星
またはそれらの組み合わせであってもよい。

【００２１】本発明に使用するのに好適なテクスチャー
化フィルムは開放面の面積が穿孔フィルムの全表面の約
４５％以下であるものが好ましく、約１５％乃至約３５
％のものがさらに好ましい。典型的には、フィルムの開
放面の面積は「％開放面積（open area）」で表され、
これは１００×面積比（area fraction）に等しい。本
明細書において使用されている「面積比（fraction）」
は穴（二次元のフィルムにおいて）の面積の合計または
隆起部（三次元のフィルムにおいて）の最小開口部の面
積の合計を検査した全表面積で除した値として計算する
ことができる。

【００２２】本発明の固形洗剤ホルダーに使用するのに
好適なテクスチャー化フィルムの一つの種類はさらに下
記表Ａに示される一般的な機械的特性を有する。

【００２３】

【表１】

【００２４】本発明の固形洗剤ホルダーに使用するのに
好適なテクスチャー化フィルムは好ましくは三次元的で
ある。本発明者はテクスチャー化フィルムから作製され
た三次元的固形洗剤ホルダーが非常に柔らかくて皮膚に
優しいだけでなく大量の泡立ちを生じる能力を持つこと
を見いだした。

【００２５】一実施態様において、固形洗剤を包囲する
のに使用される材料は穿孔カレンダーがけ不織材料から
なるものであってもよい。不織材料は当技術においてよ
く知られている。本発明では任意の不織材料を使用する
ことができる。不織材料をカレンダーがけして材料の密
度を増加させ、ついでニードルパンチングのような当技
術において知られている方法により穿孔および／または
エンボス加工する。不織材料は上述のような同じ大きさ
の開口部およびエンボスを含んでいてもよい。単位面積
当りの開口部およびエンボスの数は上述の材料について
説明した通りである。

【００２６】他の実施態様では、固形洗剤を包囲する材
料はさらにテクスチャー化フィルムにより実質的に覆わ
れている内部基体を備えていてもよい。この内部基体は
連続セルのメッシュシート、多孔質のフォームシート、
網状化フォームシート、天然繊維シート、ポリマー繊維
（フィラメント、ステープル、スパンボンド、またはメ
ルトブロー）シートおよびそれらの組み合わせからなる
ものであってもよい。

【００２７】本発明に使用されるテクスチャー化フィル
ムは固形洗剤ホルダーの性能を改善するために該フィル
ムに添加されるフィルム調節剤（modifier）のような材
料を含んでいてもよい。フィルム調節剤はテクスチャー
化フィルムに含浸および／または堆積してもよい。当技
術においてフィルムの物理的および／または美的性質を
向上させることが知られている任意のフィルム調節剤を
添加することができる。好適なフィルム調節剤の例とし
ては、界面活性剤、抗微生物剤、色材、芳香剤、充填
剤、シリカ、軽石、雲母、およびそれらの混合物が挙げ
られる。

【００２８】界面活性剤は濡れを改善するのに有効な量
を添加することができる。非イオン性界面活性剤、陰イ
オン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活
性剤、ベタイン類、およびそれらの組み合わせを含むが
これらに限定されない任意の界面活性剤を使用すること
ができる。これらの界面活性剤はフィルム形成工程時に
基体内に導入（すなわち、穿孔フィルムを作製するのに
用いられるポリマーを製造する重合工程に含める）こと
ができる。あるいはまた、これら界面活性剤を当技術に
おいて知られている手段により穿孔フィルムに含浸、堆
積および／または塗布してもよい。

【００２９】本発明の固形洗剤ホルダーに使用されるテ
クスチャー化フィルムは共押出しにより作製される少な
くとも２つの層を含む共押出しフィルムからなるもので
あってもよい。共押出しは相互に接合された複合多層を
提供する（一般には単一のダイをメルトが通過する１つ
以上の押出機を使用する）。例えば、RosatoのPlastics
Encyclopedia and Dictionary, １１９頁，１９９３年
を参照できる。別の実施態様では、テクスチャー化フィ
ルムは少なくとも２層のフィルムシートを含み、これら
は周縁を相互にシールされた別々の基体であってもよ
く、または一つの基体をそれ自体折り重ねてシールした
ものであってもよい。

【００３０】固形洗剤ホルダー本発明の固形洗剤ホルダーは固形洗剤をテクスチャー化
フィルム内に、このテクスチャー化フィルムが固形洗剤
を包囲するように封入することにより調製することがで
きる。固形洗剤ホルダーは固形洗剤を包み込む少なくと
も２枚のテクスチャー化フィルムを含み、相互に実質的
に恒久的にシールされているのが好ましい。特に好適な
実施態様では、図１に示すように、固形洗剤ホルダーは
２枚の異なるテクスチャー化フィルムを含み、隆起部が
相互に対向し、固形洗剤を包み込み３つの辺がシールさ
れて実質的に恒久的に固形洗剤を包囲している。固形洗
剤ホルダーのテクスチャー化フィルムは例えば加熱シー
リング、加熱収縮、超音波シーリング、接着剤シーリン
グ、ステッチシーリングおよび加圧シーリングのよう
な、当技術において知られている固定技術の任意のもの
により相互に固定されていてもよいが、加熱シーリング
が好ましい。

【００３１】別の実施態様では、固形洗剤ホルダーの各
表面は少なくとも１層のテクスチャー化フィルムからな
り、１つの表面のテクスチャー変形部が他の表面のテク
スチャー変形部と異なっている。例えば、後者の実施態
様では、１つの表面が隆起部が外側に向いているテクス
チャー化フィルムからなり、他の表面が同じテクスチャ
ー化フィルムであるが隆起部が内側に固形洗剤の方に向
いているテクスチャー化フィルムからなるものであって
もよい。あるいはまた、一つの表面のテクスチャー化フ
ィルムの外側の層が他の表面のテクスチャー化フィルム
の外側の層よりも小さいテクスチャー変形部を有してい
てもよい。

【００３２】固形洗剤ホルダーと固形洗剤は例えば、限
定されないが、丸い、四角い、矩形状の、卵形の、星形
の、多角形、動物の形、手の形、ミットの形等の固形洗
剤に適した任意の形をしていてもよい。

【００３３】固形洗剤ホルダーは種々の方法により構成
することができる。例えば、図２に示すように、テクス
チャー化フィルムが固形洗剤を連続的に包囲し、このテ
クスチャー化フィルムがギャザーを形成し、このギャザ
ーを形成したテクスチャー化フィルムを実質的に恒久的
に保持する固定手段で固定したものであってもよい。別
の実施態様では、テクスチャー化フィルムが固形洗剤を
連続的に包囲し、１つ以上の辺がシールされている。例
えば、図３に示すように、テクスチャー化フィルムが固
形洗剤を包囲し、このテクスチャー化フィルムが層状化
シートの形しており、４つの辺がシールされていてもよ
い。

【００３４】別の実施態様では、固形洗剤ホルダーはさ
らに保持および／または係留する手段を含んでいてもよ
い。好適な保持および／または係留手段の例としてはフ
ック、ループ、ストラップまたはストリングが挙げられ
る。そのような保持および／または係留手段は図４に示
すような、テクスチャー化フィルムの連続片から作製さ
れるものであってもよい。あるいはまた、この保持およ
び／または係留手段は図５に示すような、固形洗剤ホル
ダーに取り付けられた延長片であってもよい。

【００３５】固形洗剤本発明の固形洗剤ホルダーに用いる固形洗剤の種類は重
要ではない。一般に固形洗剤は液状形態ではない任意の
洗剤である。例としては、限定されないが、棒（ba
r）、フレーク、ペレット、チップ、噴霧用粉末、ヌー
ドル、半固体、ゲルおよび成形可能ペーストが挙げられ
る。固形洗剤は石鹸および／または合成界面活性剤を含
んでなるものであってもよい。例えば、固形洗剤は鎖長
が約１０乃至２２（カルボキシルの炭素を含めて）の炭
化水素から誘導される石鹸を含み、飽和されているもの
が好ましい。この石鹸はナトリウム塩であるのが好まし
いが、他の溶解性石鹸も使用することができる。カリウ
ム、アンミニウム、トリエタノールアンモニウムおよび
それらの混合物も許容できる。石鹸類は現場（in sit
u）鹸化または相当する脂肪酸のハライド塩とのイオン
交換により調製するのが好ましいが、予備形成石鹸とし
て導入してもよい。ポリマーを用いる場合、石鹸の一部
または全部をカチオンポリマーまたはポリマーと予め錯
体化しておくのが好ましい。

【００３６】好適な合成界面活性剤としては当技術にお
いて知られているもの、好ましくは当技術において個人
洗浄用として知られているものが挙げられる。好適な界
面活性剤の例としては、イセチオネート類、サルコシネ
ート類、グリセリルエーテルスルホネート類が挙げられ
るが、これらは純粋な鎖長変種またはココナツ油のよう
な市販の油由来のものであってもよい。この場合、ラウ
リル鎖長は所与の界面活性剤の重量の少なくとも２０％
乃至１００％を占めているのが好ましい。

【００３７】他の界面活性剤一般の例の多くが本発明に
適するもののリストに含まれる。これらは限定された量
のアニオン性アシルサルコシネート類、メチルアシルタ
ウレート類、Ｎ−アシルグルタメート類、アルキルスル
ホサクシネート類、アルキルホスフェートエステル類、
エトキシル化アルキルホスフェートエステル類、トリデ
セチルサルフェート（trideceth sulfate）、タンパク
質縮合物、エトキシル化アルキルサルフェートとアルキ
ルアミンオキサイド類との混合物、ベタイン類、スルタ
イン類、およびそれらの混合物を含む。界面活性剤に含
まれるものとしては、１個乃至１２個のエポキシ基を有
するアルキルエーテルサルフェート類、特にアンモニウ
ムおよびナトリウムアルリルエーテルサルフェート類で
ある。これらの他の界面活性剤のアルキル鎖はＣ₈乃至
Ｃ₂₂、好ましくはＣ₁₀乃至Ｃ₁₈である。アルキルグルコ
シド類およびメチルグルコシドエステル類は好適なマイ
ルドな非イオン性界面活性剤であり、これらは本発明の
組成物中で他のマイルドなアニオン性または両性界面活
性剤と混合することができる。

【００３８】本発明の固形洗剤は直鎖アルキルベンゼン
スルホネート類および短鎖または入来の（ココナツ）ア
ルキルサルフェート類をはじめとする高泡立ち性の、非
マイルドな界面活性剤を０％乃至１０％含有していても
よい。合成洗剤棒はナトリウムでトッピングした蒸留Ｃ
₁₂乃至Ｃ₁₈ココイルイセチオネートとナトリウム直鎖ア
ルキルベンゼンサルホネートとの混合物を含有していて
もよい。

【００３９】バインダーを固形洗剤に導入してもよい。
バインダーは液状水溶性脂肪族ポリオールまたはポリエ
チレングリコールもしくはポリプロピレングリコールで
あってもよい。このポリオールは飽和されていてもよ
く、エチレン性結合を含んでいてもよい。所望により、
この化合物は鎖の各炭素に結合されたアルコール基を有
していてもよい。これらの化合物の中にはエチレングリ
コール、プロピレングリコールおよびグリセリンが含ま
れる。

【００４０】本発明の固形洗剤棒はこの固形洗剤棒の機
能または美観を改善するために多くの添加物を含んでい
てもよい。これらには迅速に含水するカチオン性のポリ
マー、香料類、植物油類、鉱油類、アルコール類、ハイ
ドロトロープ類、色材、充填剤（例えばタルク、クレ
ー、炭酸カルシウム）、保存剤類、抗菌剤類、塩類（有
機および無機の両方）が含まれる。

【００４１】固形洗剤はまた匂いを調節する成分、すな
わち、ゼオライト類、セチルペリジウムクロライド、塩
化錫、ＥＤＴＡ、ＢＨＴ等を含んでいてもよい。さら
に、固形洗剤は同時継続の米国特許出願第０９／５０
３，２６２号に記載されている「活性材料」を含んでい
てもよい。

【００４２】利点本発明の固形洗剤ホルダーは滑りを低減する能力、例え
ば、洗浄の過程で洗剤棒が手から落下、または滑るのを
防止する能力を有する。実施例３に示すように、本発明
の固形洗剤ホルダーは従来の固形洗剤と比べて有意にス
リップ特性を低減した。

【００４３】本発明の固形洗剤ホルダー泡立ちを改善す
る能力を有する。従って、一実施態様において、本発明
は固形洗剤をテクスチャー化フィルム内にこのテクスチ
ャー化フィルムが固形洗剤を包囲するように封入するこ
とを含む固形洗剤の泡立ち能力を改善する方法であっ
て、このテクスチャー化フィルムが少なくとも１つのテ
クスチャー変形部を備える方法に関する。

【００４４】本発明の固形洗剤ホルダーの一つの利点は
固形洗剤ホルダーが迅速に乾燥する能力を有することで
ある。本発明の固形洗剤ホルダーのもう一つの利点は標
準的な固形洗剤よりも長持ちすることであるが、その理
由はこの固形洗剤ホルダーが固形洗剤と皮膚との間のバ
リヤーとなるため固形洗剤の消耗速度が低減されるから
である。

【００４５】迅速に乾く性質のため、本発明の固形洗剤
ホルダーは標準的な固形洗剤に伴う粥状物を減らす能力
を有する。粥状物は典型的には水中にある時間おかれた
後に軟化した、湿った洗剤である。粥状物は典型的には
固形洗剤の底部に形成され、きわめて不快である。

【００４６】本発明の固形洗剤ホルダーは個人用洗浄棒
として特に有効である。洗浄棒が消費されるに従って、
薄く壊れ易くなり、すり減った洗剤の小片が残る。本発
明の固形洗剤ホルダーは、主体の棒から固形洗剤が剥が
れてもそれらがホルダー内に保持されるため、この問題
が解決される。

【００４７】他の実施態様では、本発明は固形洗剤ホル
ダーを水で濡らし、濡れた固形洗剤ホルダーに水と振動
の量が固形洗剤ホルダー上に泡を形成するのに十分であ
る振動を与え、この発泡性固形洗剤ホルダーを皮膚に適
用し、かつ水ですすぐことを含む皮膚を剥離する方法に
関する。この剥離の程度は、テクスチャー化変形部とフ
ィルム組成物の大きさと寸法によるであろう。

【００４８】本発明の固形洗剤ホルダーは従来の固形洗
剤ホルダーの使用方法と同じ方法で使用することができ
る。一実施態様では、固形洗剤ホルダーは皮膚を洗浄す
る方法に使用することができる。この方法は固形洗剤ホ
ルダーを水で濡らし、この濡れた固形洗剤ホルダーに水
と振動の量が固形洗剤ホルダー上に泡を形成するのに十
分である振動を与え、この発泡性固形洗剤ホルダーを皮
膚に適用し、かつ水ですすぐことを含む。あるいはま
た、本発明の固形洗剤ホルダー例えば、壁、カウンタト
ップ、車、器具、動物、玩具、靴等の任意の表面を洗浄
するのに使用することができる。

【００４９】ここに例示的に開示した本発明はここに具
体的に開示しなかった任意の部品、成分または工程が存
在しなくても、好適に実施することができる。以下に本
発明の性質および実施方法をさらに詳細に説明するいく
つかの実施例を挙げる。しかしながら、本発明はそれら
の詳細に限定されない。

【００５０】実施例固形洗剤ホルダーの製造および使用 Tredegar Ｘ−２７３４０ロット番号＃１００８２４０
１穿孔フィルムの２つの１０ｃｍ×６ｃｍ片を切断す
る。一方のフィルム片を他方のフィルム片に重ね合わ
せ、これらのフィルムの上端と下端を合わせ熱シールし
た。Johnson & Johnson India社から市販されているJoh
nson's（登録商標）Baby Soapをホルダーの内部に置
き、右側端部同士を合わせ熱シールした。約２０個の固
形洗剤ホルダーを同じ工程で同じ材料を用いて調製し
た。一連の実験を行い、この固形洗剤ホルダーが棒石鹸
の性能を向上させるか否かを決定した。特に、繰り返し
手洗い後の重量損失、繰り返し手洗い後の泡生成、およ
びスリップの実験質的測定を分析した。

【００５１】実施例１：石鹸棒の重量損失石鹸棒の重量を記録して各使用後に失われた製品の重量
を決定した。各石鹸棒を最初に使用する前に秤量した。
フィルムも石鹸棒に付する前に秤量した。また、石鹸棒
とフィルムの総重量を使用前に記録した。ぬるま湯を用
いて各石鹸棒を最初に濡らし、次いで手で２０回ひっく
り返した。次いでこの石鹸棒をプラスチックフィルム上
で乾燥させた。形成された泡を、舌圧子を用いて手から
掻き取り、風袋を図った秤量皿上においた。次いで泡の
重量を記録した。この工程を１０個のフィルムあり石鹸
棒と１０個のフィルムなし石鹸棒について繰り返した。
石鹸棒はすべて一夜放置した。翌朝、これらの石鹸棒を
ひっくり返し、放置して乾燥を続けた。午後に、石鹸棒
を秤量し、それらの重量を記録した。次いで、手洗い過
程を各石鹸棒について繰り返した。石鹸棒の重量を１６
回の手洗いサイクル中に測定し、泡の重量を１０サイク
ルについて測定した。結果を表Ｂに示す。

【００５２】

【表２】

【００５３】本検討の開始時、試験前に、フィルムの重
量により、１０個のフィルムあり石鹸棒は一貫して若干
ながら１０個のフィルムなし石鹸棒よりも重くなった
（ｐ＜．００１）。

【００５４】表Ｃは１６回の手洗いサイクルの間の石鹸
棒の統計の要約をグラムで示す。１６回の手洗いサイク
ルの間の平均累積重量損失（グラム）の一覧を表Ｄに示
す。

【００５５】

【表３】

【００５６】

【表４】

【００５７】穿孔フィルムなし石鹸棒は一貫して平均
０．５グラム／サイクルの重量損失を示した。穿孔フィ
ルムあり石鹸棒は平均０．３グラム／サイクルの重量損
失を示したが、重量損失のパターンは厳密に線形ではな
かった。第１６サイクル終了後、穿孔フィルムなし石鹸
棒は平均９．３グラムを失ったのに対して、穿孔フィル
ムあり石鹸棒の損失は４．８グラムであった（Ｐ＜．０
０１）。変動の分析の結果、穿孔フィルムあり石鹸棒の
累積重量損失は穿孔フィルムなし石鹸棒よりも１６回の
手洗いサイクルのすべてにおいて低いことがわかった
（Ｐ＜．００１）。従って、本発明の固形洗剤ホルダー
は固形洗剤をより有効に使用できるようにする。

【００５８】実施例２：手洗い中の泡の生成上記実験における手洗い中に生成された泡を秤量した。
結果を表Ｅに示す。

【００５９】

【表５】

【００６０】１０サイクルのそれぞれにおいて、および
すべてのサイクルを結合したものに対して、穿孔フィル
ムが存在すると平均泡生成量は有意に高くなった（Ｐ
＜．００１）。考察の結果示唆されることは、穿孔フィ
ルムなし石鹸棒から生成される泡はサイクル数の増加に
つれて増加する傾向があり、一方穿孔フィルムあり石鹸
棒はより一定した量の泡を生成することである。この考
察は変動の解析により確認される。すなわち、穿孔フィ
ルムなし石鹸棒は泡の生成の平均増加量が０．０３７グ
ラム／サイクル（Ｐ＜．００１）であるのに対して、穿
孔フィルムあり石鹸棒からの泡の生成量は変化しなかっ
た（Ｐ＞．５０）

【００６１】実施例３：滑り角（スリップ）の測定本発明の穿孔フィルム封入あり石鹸棒、封入なし石鹸棒
の滑り易さ（slipperiness）を決定するために試験方法
を開発した。１０個の穿孔フィルム包装および未包装石
鹸棒を水道水のぬるま湯（約４０℃）に１０分間漬け
た。２０ｃｍ×２０ｃｍのステンレス鋼製トッププレー
トを有する変形実験室用ジャッキの位置を平滑な表面上
でこのプレートの前端の高さをこのプレートの後端の高
さに対して測定することによりチェックした。単一の石
鹸棒をステンレス鋼製トッププレート上におき、ハンド
ルを回して角度を変えた。この角度を石鹸棒がトッププ
レート上で滑り始めるまで増加した。この時点でプレー
トの前端の高さと後端の高さとを再び測定した。これら
の高さの間の差はすべり高さである。スリップ角度を次
のように計算した。スリップ角度＝Ｓｉｎ^-1（滑り高さ／トッププレート長
さ）（上式中、トッププレート長＝２０ｃｍである。）スリップ角度が高くなると生成物の滑り易さが少なくな
る。この実験結果を表Ｆに要約して示す。

【００６２】

【表６】

【００６３】変動の一方向の解析の結果、穿孔フィルム
あり石鹸棒は穿孔フィルムなし石鹸棒よりも有意に高い
（Ｐ＜．００１）ことが見いだされた。従って、本発明
の石鹸棒ホルダーは石鹸棒をより滑りにくくする。

【００６４】本発明の好適な実施態様の例は限定されな
いが、次の通りである。（１）前記テクスチャー化フィルムフィルムが実質的に
恒久的に前記固形洗剤の周りを包囲する請求項１記載の
固形洗剤ホルダー。（２）前記固形洗剤が棒、フレーク、ペレット、チッ
プ、噴霧用粉末、ヌードル、半固体、ゲルおよび成形可
能ペーストからなる群から選ばれる請求項１記載の固形
洗剤ホルダー。（３）前記固形洗剤が石鹸、合成界面活性剤、またはそ
れらの混合物を含む請求項１記載の固形洗剤ホルダー。（４）前記固形洗剤が石鹸棒である請求項１記載の固形
洗剤ホルダー。（５）前記テクスチャー化フィルムがポリオレフィン
類、セルロース化合物類、ポリウレタン類、ポリアミド
類、ポリエステル類、メタロセン・ポリエチレン類、並
びにこれらのブレンドおよび共重合体から選ばれる請求
項１記載の固形洗剤ホルダー。

【００６５】（６）前記テクスチャー化フィルムがポリ
エチレン類、ポリプロピレン類、ポリビニルアセテート
類、ポリアクリレート類、ポリビニルクロライド類、ポ
リビニリデンクロライド類、ポリビニルアルコール類並
びにこれらのブレンドおよび共重合体から選ばれる実施
態様（５）記載の固形洗剤ホルダー。（７）前記開口部が穴、スリットまたは隆起部の形であ
る請求項１記載の固形洗剤ホルダー。（８）前記テクスチャー化フィルムが約０．１個／ｃｍ
²乃至約３００個／ｃｍ²の範囲の量の多数の開口部を
含む請求項１記載の固形洗剤ホルダー。（９）前記テクスチャー化フィルムが約１．３個／ｃｍ
²乃至約３０個／ｃｍ ²の範囲の量の開口部を含む実施
態様（８）記載の固形洗剤ホルダー。（１０）前記テクスチャー化フィルムが約１．５個／ｃ
ｍ²乃至約１５個／ｃｍ²の範囲の範囲の量の開口部を
含む実施態様（９）記載の固形洗剤ホルダー。

【００６６】（１１）前記開口部の深さが０ｍｍより大
きく約３ｍｍ以下である請求項１記載の固形洗剤ホルダ
ー。（１２）前記開口部の直径が約０．０１ｃｍ乃至約０．
６ｃｍの範囲内である請求項１記載の固形洗剤ホルダ
ー。（１３）前記開口部の直径が約０．０５ｃｍ乃至約０．
４ｃｍの範囲内である実施態様（１２）記載の固形洗剤
ホルダー。（１４）前記開口部の直径が約約０．１ｃｍ乃至約０．
３５ｃｍの範囲内である実施態様（１３）記載の固形洗
剤ホルダー。（１５）前記テクスチャー変形部が開口部の組み合わせ
と、エンボス加工、陰刻およびこれらの混在からなる群
から選ばれる少なくとも一つの追加のテクスチャー変形
部とを備えている請求項１記載の固形洗剤ホルダー。

【００６７】（１６）前記少なくとも一つの追加のテク
スチャー変形部が約７０００個／ｃｍ²以下の量で存在
する実施態様（１５）記載の固形洗剤ホルダー。（１７）前記少なくとも１つの開口部が固形洗剤から外
側に向いている隆起部である請求項１記載の固形洗剤ホ
ルダー。（１８）前記少なくとも１つの開口部が固形洗剤に内側
に向いている隆起部である請求項１記載の固形洗剤ホル
ダー。（１９）２つの異なるテクスチャー化フィルムを備え、
該テクスチャー化フィルムは相互に対向する隆起部を含
む請求項１記載の固形洗剤ホルダー。（２０）前記テクスチャー変形部が概略の形状が円、多
角形、ハニカム、卵形、ハート形、洋梨形、四角形、三
角形、放射形、矩形、星またはそれらの組み合わせから
選ばれる請求項１記載の固形洗剤ホルダー。

【００６８】（２１）前記テクスチャー化フィルムの開
放面の面積が穿孔フィルムの全表面の約４５％以下であ
る請求項１記載の固形洗剤ホルダー。（２２）前記テクスチャー化フィルムの開放面の面積が
穿孔フィルムの全表面の約１５％乃至約３５％である実
施態様（２１）記載の固形洗剤ホルダー。（２３）前記テクスチャー化フィルムが該テクスチャー
化フィルムに調節剤を含浸および／または堆積して含む
請求項１記載の固形洗剤ホルダー。（２４）前記調節剤が界面活性剤、抗微生物剤、色材、
芳香剤、充填剤、シリカ、軽石、雲母、およびそれらの
混合物からなる群から選ばれる実施態様（２３）記載の
固形洗剤ホルダー。（２５）前記テクスチャー化フィルムが少なくとも２つ
の層を有する共押出し層を含む請求項１記載の固形洗剤
ホルダー。

【００６９】（２６）前記テクスチャー化フィルムが少
なくとも２層のフィルムシートを含む請求項１記載の固
形洗剤ホルダー。（２７）前記少なくとも２層のフィルムシートが別々の
基体を周縁に沿って相互にシールしたものである実施態
様（２６）記載の固形洗剤ホルダー。（２８）前記少なくとも２層のフィルムシートが単一の
基体をそれ自体折り曲げたものである実施態様（２７）
記載の固形洗剤ホルダー。（２９）前記さらに、テクスチャー化フィルムに実質的
に覆われる内部基体を含む請求項１記載の固形洗剤ホル
ダー。（３０）前記内部基体が連続セルのメッシュシート、多
孔質のフォームシート、網状化フォームシート、天然繊
維シート、ポリマー繊維（フィラメント、ステープル、
スパンボンド、またはメルトブロー）シートおよびそれ
らの組み合わせから選ばれる実施態様（２８）記載の固
形洗剤ホルダー。

【００７０】（３１）丸い、四角い、矩形状の、卵形
の、星形の、多角形、動物の形、手の形、ミットの形か
らなる群から選ばれる形の請求項１記載の固形洗剤ホル
ダー。（３２）さらにフック、ループ、ストラップまたはスト
リングの形の保持手段を備える請求項１記載の固形洗剤
ホルダー。（３３）前記保持手段がテクスチャー化フィルムの連続
片である実施態様（３２）記載の固形洗剤ホルダー。（３４）前記固形洗剤を包み込み、相互に実質的に恒久
的にシールされた少なくとも２つのテクスチャー化フィ
ルムを備える請求項１記載の固形洗剤ホルダー。（３５）固形洗剤を包み込む少なくとも２つのテクスチ
ャー化フィルムを含み、３つの辺においてシールされて
相互に実質的に恒久的に前記固形洗剤を包囲する請求項
１記載の固形洗剤ホルダー。

【００７１】（３６）前記テクスチャー化フィルムが前
記固形洗剤を連続的に包囲し、その際前記テクスチャー
化ギャザーを形成し、該ギャザーを形成したテクスチャ
ー化フィルムを実質的に恒久的に保持する固定手段で固
定してなる請求項１記載の固形洗剤ホルダー。（３７）前記テクスチャー化フィルムが前記固形洗剤を
連続的に包囲し、少なくとも一方の面状に位置する請求
項１記載の固形洗剤ホルダー。（３８）スリップ角度が少なくとも５°である請求項１
記載の固形洗剤ホルダー。（３９）前記テクスチャー化フィルムが実質的に恒久的
に前記固形洗剤の周りにシールされる請求項８記載の方
法。（４０）前記テクスチャー化フィルムが加熱シーリン
グ、加熱収縮、超音波シーリング、接着剤シーリング、
ステッチシーリングおよび加圧シーリングからなる群か
ら選ばれるシーリング工程を用いて前記固形洗剤の周り
に実質的に恒久的にシールされる実施態様（３９）記載
の方法。（４１）前記テクスチャー化フィルムが少なくとも２つ
の面上にシールされる請求項８記載の方法。

【００７２】

【発明の効果】本発明によれば、上述したように構成し
たことで、皮膚に優しいだけでなく、水分を保持しにく
い固形洗剤ホルダーを提供することができる。また、そ
のような固形洗剤ホルダーを使用した種々の方法、その
ような固形洗剤ホルダーを使用する種々の方法、すなわ
ち、固形洗剤のスリップ減少方法、固形洗剤の発泡能力
改善方法、固形洗剤上の粥状物の形成を改善する方法、
固形洗剤の消耗速度を低減する方法、皮膚を洗浄する方
法、および皮膚を剥離する方法を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の固形洗剤ホルダーの一実施態様を示す
図であり、固形洗剤ホルダーが相互に対向する隆起部を
有する２つの異なるテクスチャー化フィルムを含み、そ
れらのフィルムが固形洗剤を包み込み、３つの側がシー
ルされて実質的に恒常的に固形洗剤を包囲していること
を示す。

【図２】本発明の固形洗剤ホルダーの一実施形態を示す
図であり、テクスチャー化フィルムが固形洗剤を連続的
に包囲し、ギャザーを形成され、このギャザーを形成さ
れたテクスチャー化フィルムを実質的に恒常的に繋ぎ合
わせるための固定手段を用いて固定されていることを示
す。

【図３】本発明の固形洗剤ホルダーの一実施形態を示す
図であり、テクスチャー化フィルムが固形洗剤を連続的
に包囲し、４つの辺をシールした層状化されたシートの
形をしていることを示す。

【図４】本発明の固形洗剤ホルダーの一実施形態を示す
図であり、テクスチャー化フィルムがさらにテクスチャ
ー化フィルムの連続片からなる保持および／または係留
手段を備えていることを示す。

【図５】本発明の固形洗剤ホルダーの一実施形態を示す
図であり、テクスチャー化フィルムがさらにテクスチャ
ー化フィルムの取り付け片からなる保持および／または
係留手段を備えていることを示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598039367 ＧｒａｎｄｖｉｅｗＲｏａｄ，Ｓｋｉｌｌｍａｎ，ＮｅｗＪｅｒｓｅｙ 08558, ＵｎｉｔｅｄＳｔａｔｅｓｏｆＡｍｅｒｉｃａ (72)発明者キャロル・デューデンアメリカ合衆国、08530 ニュージャージー州、ランバートビル、スワン・ストリート 94 (72)発明者リンダ・マクミーキンアメリカ合衆国、08805 ニュージャージー州、バウンド・ブルック、イースト・ユニオン・アベニュー 217 Ｆターム(参考） 2D034 CE02

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ａ）少なくとも１つの開口部を有するテ
クスチャー変形部を有する少なくとも１つのテクスチャ
ー化フィルムと、ｂ）固形洗剤とを備え、該少なくとも１つのテクスチャ
ー化フィルムが該固形洗剤を包囲していることを特徴と
する固形洗剤ホルダー。
【請求項２】少なくとも１つの開口部を有するテクス
チャー変形部を備えるテクスチャー化されたフィルム内
に、該フィルムが固形洗剤を包囲するように該固形洗剤
を封入することを含むことを特徴とする固形洗剤のスリ
ップ減少方法。
【請求項３】少なくとも１つの開口部を有するテクス
チャー変形部を備えるテクスチャー化されたフィルム内
に、該フィルムが固形洗剤を包囲するように該固形洗剤
を封入することを含むことを特徴とする固形洗剤の発泡
能力改善方法。
【請求項４】少なくとも１つの開口部を有するテクス
チャー変形部を備えるテクスチャー化されたフィルム内
に、該フィルムが固形洗剤を包囲するように該固形洗剤
を封入することを含むことを特徴とする固形洗剤上の粥
状物の形成を改善する方法。
【請求項５】少なくとも１つの開口部を有するテクス
チャー変形部を備えるテクスチャー化されたフィルム内
に、該フィルムが固形洗剤を包囲するように該固形洗剤
を封入することを含むことを特徴とする固形洗剤の消耗
速度を低減する方法。
【請求項６】請求項１記載の固形洗剤ホルダーを水で
濡らし、濡れた固形洗剤ホルダーに水と振動の量が固形
洗剤ホルダー上に泡を形成するのに十分である振動を与
え、該発泡性固形洗剤ホルダーを皮膚に適用し、かつ水
ですすぐことを含むことを特徴とする皮膚を洗浄する方
法。
【請求項７】請求項１記載の固形洗剤ホルダーを水で
濡らし、濡れた固形洗剤ホルダーに水と振動の量が固形
洗剤ホルダー上に泡を形成するのに十分である振動を与
え、該発泡性固形洗剤ホルダーを皮膚に適用し、かつ水
ですすぐことを含むことを特徴とする皮膚を剥離する方
法。
【請求項８】少なくとも１つの開口部を有するテクス
チャー変形部を備えるテクスチャー化されたフィルム内
に、該フィルムが固形洗剤を包囲するように該固形洗剤
を封入することを含むことを特徴とする固形洗剤ホルダ
ーの製造方法。