JP2003031961A - 電子機器筐体 - Google Patents

電子機器筐体

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JP2003031961A
JP2003031961A JP2001214647A JP2001214647A JP2003031961A JP 2003031961 A JP2003031961 A JP 2003031961A JP 2001214647 A JP2001214647 A JP 2001214647A JP 2001214647 A JP2001214647 A JP 2001214647A JP 2003031961 A JP2003031961 A JP 2003031961A
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mobile phone
outer peripheral
peripheral surface
housing
front case
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JP2001214647A
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Koichi Hirao
康一 平尾
Junko Ito
順子 伊藤
Yoshimasu Kishida
欣増 岸田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃による割れや変形を防止することが可能
な電子機器筐体を提供する。 【解決手段】 電子機器筐体2、3は、外周面を有する
第1の筐体部材3と、第1の筐体部材3を構成する材料
の弾性限界の値より小さな弾性限界の値を有する材料か
らなり、第1の筐体部材3の外周面に隣接して配置され
た外周面を有する第2の筐体部材2とを備える。第1の
筐体部材3の外周面と第2の筐体部材2の外周面とが隣
接した個所では、第1の筐体部材3の外周面の位置が第
2の筐体部材2の外周面の位置より外側に突出してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器筐体に
関し、より特定的には、構成材として弾性限界の値が異
なる複数の材料を用いた電子機器筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器の一つとして携帯電話機
が知られている。図10は、従来の携帯電話機を示す側
面模式図である。図10を参照して、従来の携帯電話機
を説明する。
【0003】図10を参照して、携帯電話機101は、
フロントケース102とリアケース103とを含む筐体
を備える。フロントケース102およびリアケース10
3の材料としては、プラスチックなどの樹脂が用いられ
ている。
【0004】フロントケース102には液晶表示部10
5と入力ボタンが複数配置された入力部とが形成されて
いる。入力部を覆うようにフリップ108が配置されて
いる。また、携帯電話機101のリアケース103側に
おいては、その上部にアンテナ107が設置されてい
る。リアケース103の下部には電池を収納した部分を
覆うための電池カバーであるカバーバット4が設置され
ている。
【0005】図10から分かる様に、フロントケース1
02とリアケース103の端面の位置はほぼ等しい(フ
ロントケース102の端面とリアケース103の端面と
は、ほぼ同一平面上に位置している)。そのため、図1
1に示すように、携帯電話機101を床面122へ垂直
に落下させたような場合、フロントケース102とリア
ケース103とはほぼ同時に床面122に衝突する。図
11は、図10に示した携帯電話機を床面に落下させた
状態を説明するための模式図である。ここで、携帯電話
機101を床面122へ落下させた場合、携帯電話機1
01が床面122に衝突する際に床面122と最初に衝
突する部分に加えられる衝撃(初期衝撃)が最も大きく
なる。従来は、上述のようにフロントケース102とリ
アケース103とは共に樹脂で形成されていたので、そ
の弾性限界や強度に大きな差は無かった。また、フロン
トケース102やリアケース103を構成するプラスチ
ックは、比較的弾性限界の値が大きいため、上述の程度
の落下による衝撃では塑性変形することはほとんど無か
った。したがって、フロントケース102とリアケース
103とのいずれに対して落下による初期衝撃が加えら
れるか(フロントケース102とリアケース103のい
ずれが床面122と最初に衝突するか)といったこと
は、大きな問題ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、携帯電話機で
は、画像データの表示や様々なサービスの提供を行なう
際の利便性を向上させるため、液晶表示部に表示面積の
より大きな液晶表示装置が用いられるようになってきて
いる。また一方で、W−CDMAなど従来より高速かつ
大容量の通信が可能な通信方式を用いた次世代携帯電話
サービスの研究が進められている。この次世代携帯電話
サービスにおいては、通信速度や容量が飛躍的に増大す
るため、携帯電話機においてテレビ電話など新しいサー
ビスの提供が予想される。そのため、次世代の携帯電話
機には、このような多機能化に伴って、液晶表示装置に
加えてカメラなども設置されることが予想される。
【0007】上述のような大型の液晶表示装置やカメラ
などの機器を備えた携帯電話機においては、これらの機
器を保護するのに充分な強度を有すると共に、従来と同
様に小型化、軽量化を図ることが求められる。また、携
帯電話機の多機能化に伴って、使用される半導体素子の
数も増加することが考えられる。そのため、これらの半
導体素子が動作する際に発する熱をより効率的に携帯電
話機の外部へと放出することも必要になってくる。この
ような要求を満たすため、携帯電話機の筐体の一部にマ
グネシウム合金などの金属材料を用いることが検討され
ている。
【0008】しかし、このような金属材料を筐体の一部
に用いた携帯電話機においては、以下に述べるような問
題があった。
【0009】ここで、図10に示した従来の携帯電話機
において、フロントケース102を構成する材料として
金属を用いる場合を考える。そして、図11に示したよ
うにその携帯電話機について落下試験を行なって、金属
製のフロントケース102が最初に床面122に衝突す
る場合、フロントケース102が塑性変形したり、割れ
たりする場合があった。これは、筐体の材料として従来
用いられていたプラスチックよりフロントケース102
を構成する金属の方が弾性限界の値が小さいため、落下
によりフロントケース102に加えられる力が、フロン
トケース102を構成する金属の弾性限界を超える場合
が発生するためである。
【0010】すなわち、マグネシウム合金などの金属
は、筐体の材料として従来用いられていたプラスチック
より引張強度などは高いが、弾性限界の値はプラスチッ
クの弾性限界の値より小さい。このため、筐体の材料と
して金属を用いた携帯電話機を床面などに落下させた場
合、プラスチックからなる筐体を用いた携帯電話機の場
合より筐体の金属部分が変形したり割れたりする不良が
発生しやすくなっていた。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ために成されたものであり、この発明の目的は、衝撃に
よる割れや変形を防止することが可能な電子機器筐体を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の1の局面にお
ける電子機器筐体は、外周面を有する第1の筐体部材
と、第1の筐体部材を構成する材料の弾性限界の値より
小さな弾性限界の値を有する材料からなり、第1の筐体
部材の外周面に隣接して配置された外周面を有する第2
の筐体部材とを備える。第1の筐体部材の外周面と第2
の筐体部材の外周面とが隣接した個所では、第1の筐体
部材の外周面の位置が第2の筐体部材の外周面の位置よ
り外側に突出している。
【0013】このようにすれば、本発明による電子機器
筐体を用いた電子機器が床面などに落下する際に、第1
の筐体部材の外周面と第2の筐体部材の外周面とが隣接
した個所がこの床面と最初に衝突する場合、相対的に弾
性限界の値の大きな第1の筐体部材が床面と最初に衝突
することになる。このため、最も強い初期衝撃は第1の
筐体部材に加えられることになる。したがって、このよ
うな初期衝撃が、弾性限界の値の小さな第2の筐体部材
(塑性変形しやすい第2の筐体部材)に加えられること
を防止できる。この結果、落下の衝撃により電子機器筐
体が塑性変形する(凹んだり割れたりする)といった危
険性を低減できる。
【0014】この発明の他の局面における電子機器筐体
は、外周面を有する第1の筐体部材と、第1の筐体部材
を構成する材料の弾性限界の値より小さな弾性限界の値
を有する材料からなり、第1の筐体部材の外周面に隣接
して配置された外周面を有する第2の筐体部材と、第1
の筐体部材の外周面と第2の筐体部材の外周面とが隣接
した個所において、第1の筐体部材の外周面の位置およ
び第2の筐体部材の外周面の位置より外側に突出するよ
うに配置された緩衝部材とを備える。
【0015】このようにすれば、本発明による電子機器
筐体を用いた電子機器が床面などに落下する際に、第1
の筐体部材の外周面と第2の筐体部材の外周面とが隣接
した個所がこの床面と最初に衝突する場合、外側に突出
している緩衝部材が床面と最初に衝突することになる。
このため、最も強い初期衝撃は緩衝部材に加えられるこ
とになる。したがって、このような初期衝撃が、弾性限
界の値の小さな第2の筐体部材(塑性変形しやすい第2
の筐体部材)に加えられることを防止できる。この結
果、緩衝部材の材料として、初期衝撃を充分吸収するこ
とができる材料、あるいはゴムなど充分な弾性を有する
材料を用いておけば、落下の衝撃により電子機器筐体が
塑性変形する(凹んだり割れたりする)といった危険性
を低減できる。
【0016】上記他の局面における電子機器筐体では、
緩衝部材が第1および第2の筐体部材の間に配置されて
いてもよい。
【0017】この場合、第1および第2の筐体部材を互
いに固定することにより、同時に緩衝部材の位置を固定
することができる。このため、電子機器筐体において緩
衝部材を固定するための追加の工程(たとえば、緩衝部
材を第1の筐体部材に接着するといった工程)を実施す
る必要は無い。したがって、電子機器筐体の製造工程を
簡略化できる。
【0018】上記1の局面または他の局面における電子
機器筐体では、第1の筐体部材を構成する材料が樹脂を
含んでいてもよく、第2の筐体部材を構成する材料が金
属を含んでいてもよい。
【0019】この場合、第2の筐体として比較的強度が
高く、熱伝導率の大きな金属を用いることにより、電子
機器筐体の強度を高めると同時に電子機器筐体の放熱特
性を向上させることができる。また、第1の筐体部材の
材料として樹脂は成形が容易であり、任意の形状の筐体
を比較的低コストで製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一ま
たは相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は
繰返さない。
【0021】(実施の形態1)図1は、本発明による携
帯電話機の実施の形態1を示す側面模式図である。図2
は、図1に示した携帯電話機の底面模式図である。図1
および2を参照して、本発明による携帯電話機の実施の
形態1を説明する。
【0022】図1および2を参照して、携帯電話機1
は、フロントケース2とリアケース3とを含む筐体を備
える。フロントケース2はマグネシウム合金からなる。
このフロントケース2の材料としては、マグネシウム合
金以外にアルミニウム合金などの他の金属材料を用いる
ことができる。また、リアケース3の材料としては、プ
ラスチックを用いることができる。リアケース3の材料
としては、リアケース3に要求される強度などの特性に
合わせて、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン樹脂)などさまざまな樹脂を用いることがで
きる。
【0023】フロントケース2には液晶表示部5と入力
ボタン6が複数配置された入力部とが形成されている。
フロントケース2には、携帯電話機1をテレビ電話とし
て利用するためのカメラ(図示せず)が設置されていて
もよい。また、携帯電話機1のリアケース3において
は、その上部にアンテナ7が設置されている。リアケー
ス3の下部には電池を収納する部分を覆うためのカバー
バット4が設置されている。
【0024】図1および2に示した携帯電話機1におい
ては、リアケース3の縦方向における長さがフロントケ
ース2の縦方向に置ける長さよりも長くなっている。こ
のため、携帯電話機1の上部においては、フロントケー
ス2の外周面(端面)よりもリアケース3の外周面(端
面)が長さL1だけ突出した状態になっている。また、
同様に携帯電話機1の底部においては、フロントケース
2の端面よりもリアケース3の端面の方が距離L2だけ
突出した状態となっている。さらに、図2に示すよう
に、携帯電話機1の水平方向での両端部においても、フ
ロントケース2の端面の位置よりも、リアケース3の端
面の位置の方がそれぞれ距離L3、L4だけ突出した状
態になっている。
【0025】このようにすれば、電子機器としての携帯
電話機1が床面などに落下する際に、第1の筐体部材と
してのリアケース3の外周面と第2の筐体部材としての
フロントケース2の外周面とが隣接した個所である携帯
電話機1の底面がこの床面と最初に衝突する場合、相対
的に弾性限界の値の大きなプラスチックからなるリアケ
ース3が床面と最初に衝突することになる。このため、
最も強い初期衝撃はプラスチック製のリアケース3に加
えられることになる。したがって、このような初期衝撃
が、弾性限界の値の小さな金属製のフロントケース2に
加えられることを防止できる。この結果、落下の衝撃に
より携帯電話機1の筐体の一部であるフロントケース2
が塑性変形する(凹んだり割れたりする)といった危険
性を低減できる。
【0026】また、フロントケース2の材料として比較
的強度が高く、熱伝導率の大きな金属を用いることによ
り、携帯電話機1の筐体の強度を高めると同時に筐体の
放熱特性を向上させることができる。また、リアケース
3の材料として用いたプラスチックは成形が容易であ
り、任意の形状のリアケース3を比較的低コストで製造
することができる。
【0027】図3は、図1および2に示した本発明によ
る携帯電話機の実施の形態1の変形例を示す側面模式図
である。図3を参照して、本発明による携帯電話機の実
施の形態1の変形例を説明する。
【0028】図3を参照して、携帯電話機1は基本的に
は図1および2に示した携帯電話機と同様の構造を備え
るが、フロントケース2において入力部を覆うようにフ
リップ8が設置されている。このフリップ8はプラスチ
ック製である。そして、携帯電話機1においては、この
フリップ8を開くことにより、入力部を露出させる。こ
のような状態で、電話番号の入力などの操作や通話を行
なうことができる。
【0029】このような携帯電話機1によっても、図1
および2に示した携帯電話機1と同様の効果を得ること
ができる。また、金属製のフロントケース2の前面にプ
ラスチック製のフリップ8が配置されているので、携帯
電話機1がフロントケース2側を下にして床面に落下・
衝突するような場合、このフリップ8が存在することで
金属製のフロントケース2が最初に床面と衝突する可能
性を低減できる。このため、落下の衝撃によりフロント
ケース2が凹んだり割れたりする危険性を低減できる。
【0030】なお、図3において、フリップ8の下端を
金属製のフロントケース2の下端の位置より突出するよ
うに配置してもよい。このようにすれば、より確実にフ
ロントケース2の下端が床面などと最初に衝突すること
を防止できる。
【0031】(実施の形態2)図4は、本発明による携
帯電話機の実施の形態2を示す側面模式図である。図5
は、図4に示した携帯電話機の底面模式図である。図4
および5を参照して、本発明による携帯電話機の実施の
形態2を説明する。
【0032】図4および5を参照して、携帯電話機1は
基本的には図1および2に示した携帯電話機と同様の構
造を備えるが、フロントケース9とリアケース10との
材質および形状が異なる。すなわち、図4および5に示
した携帯電話機1においては、フロントケース9はプラ
スチックからなる。そして、リアケース10はマグネシ
ウム合金などの金属からなる。そして、フロントケース
9の縦方向の高さはリアケース10の縦方向の高さより
も大きくなっている。
【0033】このため、携帯電話機1の上部において
は、リアケース10の端面よりも、フロントケース9の
端面が距離L1だけ突出した状態となっている。また、
携帯電話機1の底部においても、リアケース10の端面
よりもフロントケース9の端面の方が距離L2だけ突出
した状態になっている。さらに、図5に示すように、携
帯電話機1のフロントケース9の幅はリアケース10の
幅よりも大きくなっているため、携帯電話機1の両端部
においては、リアケース10の端面よりもフロントケー
ス9の端面の方がそれぞれ距離L3、L4だけ突出した
状態となっている。
【0034】このようにしても、図1および2に示した
携帯電話機と同様の効果を得ることができる。すなわ
ち、携帯電話機1が床面などに落下する際に、第1の筐
体部材としてのフロントケース9の外周面と第2の筐体
部材としてのリアケース10の外周面とが隣接した個所
である携帯電話機1の底面がこの床面と最初に衝突する
場合、相対的に弾性限界の値の大きなプラスチックから
なるフロントケース9が床面と最初に衝突することにな
る。このため、最も強い初期衝撃はプラスチック製のフ
ロントケース9に加えられることになる。したがって、
このような初期衝撃が、弾性限界の値の小さな金属製の
リアケース10に加えられることを防止できる。
【0035】図6は、図4および5に示した本発明によ
る携帯電話機の実施の形態2の変形例を示す側面模式図
である。図6を参照して、本発明による携帯電話機の実
施の形態2の変形例を説明する。
【0036】図6を参照して、携帯電話機1は基本的に
は図4および5に示した携帯電話機と同様の構造を備え
るが、フロントケース9に入力部を覆うようにフリップ
8が設置されている。このフリップ8はプラスチックか
らなる。
【0037】図6に示した携帯電話機1によっても、図
4および5に示した携帯電話機と同様の効果を得ること
ができる。
【0038】(実施の形態3)図7は、本発明による携
帯電話機の実施の形態3を示す側面模式図である。図8
は、図7に示した携帯電話機の底面模式図である。図7
および8を参照して、本発明による携帯電話機の実施の
形態3を説明する。
【0039】図7および8を参照して、携帯電話機1
は、基本的には図1および図2に示した携帯電話機と同
様の構造を備えるが、フロントケース2とリアケース3
との間に緩衝材11が配置されている。この緩衝材11
は、フロントケース2およびリアケース3の端部よりも
突出した状態となるように形成されている。なお、金属
製のフロントケース2の高さとプラスチック製のリアケ
ース3の高さとはほぼ等しくなっている。また、金属製
のフロントケース2の幅とプラスチック製のリアケース
3の幅とはほぼ等しくなっている。
【0040】図7および8からもわかるように、携帯電
話機1の上部においては、フロントケース2およびリア
ケース3の端面の位置から、緩衝材11の端面の位置が
距離L5だけ突出するように緩衝材11が配置されてい
る。また、携帯電話機1の底部においても、フロントケ
ース2およびリアケース3の端面の位置から、距離L6
だけ緩衝材11の端面が突出した状態となっている。ま
た、携帯電話機1の両端部においても、図8に示すよう
に、フロントケース2およびリアケース3の端面の位置
よりも緩衝材11の端面が、それぞれ距離L7、L8だ
け突出するように配置されている。
【0041】このようにすれば、携帯電話機1が床面な
どに落下する際に、たとえば第1の筐体部材としてのリ
アケース3の外周面と第2の筐体部材としてのフロント
ケース2の外周面とが隣接した個所である携帯電話機1
の底面がこの床面と最初に衝突する場合、外側に突出し
ている緩衝部材としての緩衝材11が床面と最初に衝突
することになる。このため、最も強い初期衝撃は緩衝材
11に加えられることになる。したがって、このような
初期衝撃が、弾性限界の値の小さな金属からなるフロン
トケース2に加えられることを防止できる。この結果、
緩衝材11の材料として、初期衝撃を充分吸収すること
ができる材料、あるいはゴムなど充分な弾性を有する材
料を用いておけば、落下の衝撃により携帯電話機1の筐
体が塑性変形するといった危険性を低減できる。
【0042】また、本発明の実施の形態1と同様に、フ
ロントケース2の材料として比較的強度が高く、熱伝導
率の大きな金属を用いることにより、携帯電話機1の筐
体の強度を高めると同時に筐体の放熱特性を向上させる
ことができる。
【0043】なお、緩衝材11はフロントケース2とリ
アケース3との間に把持された状態になっていてもよ
い。このようにすれば、フロントケース2とリアケース
3とを互いに固定することにより、緩衝材11の位置を
同時に固定できる。また、緩衝材11は、フロントケー
ス2とリアケース3とが接続された後、このフロントケ
ース2とリアケース3との接触部に接着剤などにより固
定されていてもよい。
【0044】また、図7および8に示した携帯電話機1
においては、フロントケース2が金属製であったが、フ
ロントケース2の材料としてプラスチックを用い、リア
ケース3の材料として金属を用いてもよい。
【0045】図9は、図7および8に示した本発明の携
帯電話機の実施の形態3の変形例を示す側面模式図であ
る。図9を参照して、本発明による携帯電話機の実施の
形態3の変形例を説明する。
【0046】図9を参照して、携帯電話機1は基本的に
は図7および8に示した携帯電話機と同様の構造を備え
るが、フロントケース2において入力部を覆うようにフ
リップ8が設置されている。
【0047】図9に示した携帯電話機によっても、図7
および8に示した携帯電話機と同様の効果を得ることが
できる。
【0048】なお、本発明はいわゆる折り畳み式の携帯
電話機にも適用可能である。すなわち、折り畳み式の携
帯電話機においても、筐体を構成する材料として弾性限
界の異なる複数の材料を用いた場合には、弾性限界の大
きな材料(たとえば樹脂など)を含む筐体部分が、弾性
限界の小さな材料(たとえばマグネシウム合金などの金
属)を含む筐体部分よりも携帯電話機の端部において突
出した状態となるように筐体の形状を決定すればよい。
この結果、携帯電話機を床面などに落下させたときに、
金属などの弾性限界が小さい材料ではなく、樹脂などの
比較的弾性限界の大きな材料が最初に床面に衝突するこ
とになる。したがって、弾性限界の小さな材料からなる
筐体部分に落下の初期衝突による大きな応力が加わるこ
とを防止できる。
【0049】また、ここで携帯電話機1のフロントケー
スやリアケースを構成する材料としては、比較的弾性限
界の小さな材料の例としてマグネシウム合金、アルミニ
ウム合金やその他の金属材料を用いることができる。ま
た、リアケースまたはフロントケースを構成する材料と
しての比較的弾性限界の大きな材料としては、たとえば
ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
樹脂)やその他の樹脂を用いることができる。
【0050】また、上記実施の形態においては、電子機
器の例として携帯電話機を用いて本発明を説明している
が、本発明による電子機器筐体は、携帯電話機以外の電
子機器、たとえば個人情報端末、ノート型コンピュー
タ、ハンドヘルド型コンピュータなど、さまざまな電子
機器に適用可能である。
【0051】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、電子機器筐体におい
て、弾性限界の値が相対的に大きな材料からなる部材に
落下などの初期衝撃が加えられるようにすることができ
るので、このような衝撃によって電子機器筐体が塑性変
形する危険性を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による携帯電話機の実施の形態1を示
す側面模式図である。
【図2】 図1に示した携帯電話機の底面模式図であ
る。
【図3】 図1および2に示した本発明による携帯電話
機の実施の形態1の変形例を示す側面模式図である。
【図4】 本発明による携帯電話機の実施の形態2を示
す側面模式図である。
【図5】 図4に示した携帯電話機の底面模式図であ
る。
【図6】 図4および5に示した本発明による携帯電話
機の実施の形態2の変形例を示す側面模式図である。
【図7】 本発明による携帯電話機の実施の形態3を示
す側面模式図である。
【図8】 図7に示した携帯電話機の底面模式図であ
る。
【図9】 図7および8に示した本発明の携帯電話機の
実施の形態3の変形例を示す側面模式図である。
【図10】 従来の携帯電話機を示す側面模式図であ
る。
【図11】 図10に示した携帯電話機を床面に落下さ
せた状態を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機、2,9 フロントケース、3,10
リアケース、4 カバーバット、5 液晶表示部、6
入力ボタン、7 アンテナ、8 フリップ、11 緩衝
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸田 欣増 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4E360 AB12 AB42 BA04 ED07 GA12 GA14 GA24 GB26 GB46 GC04 GC08 5K023 AA07 BB27 MM25 QQ02 QQ04 QQ05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面を有する第1の筐体部材と、 前記第1の筐体部材を構成する材料の弾性限界の値より
    小さな弾性限界の値を有する材料からなり、前記第1の
    筐体部材の外周面に隣接して配置された外周面を有する
    第2の筐体部材とを備え、 前記第1の筐体部材の外周面と第2の筐体部材の外周面
    とが隣接した個所では、前記第1の筐体部材の外周面の
    位置が前記第2の筐体部材の外周面の位置より外側に突
    出している、電子機器筐体。
  2. 【請求項2】 外周面を有する第1の筐体部材と、 前記第1の筐体部材を構成する材料の弾性限界の値より
    小さな弾性限界の値を有する材料からなり、前記第1の
    筐体部材の外周面に隣接して配置された外周面を有する
    第2の筐体部材と、 前記第1の筐体部材の外周面と第2の筐体部材の外周面
    とが隣接した個所において、前記第1の筐体部材の外周
    面の位置および前記第2の筐体部材の外周面の位置より
    外側に突出するように配置された緩衝部材とを備える、
    電子機器筐体。
  3. 【請求項3】 前記緩衝部材は、前記第1および第2の
    筐体部材の間に配置されている、請求項2に記載の電子
    機器筐体。
  4. 【請求項4】 前記第1の筐体部材を構成する材料は樹
    脂を含み、 前記第2の筐体部材を構成する材料は金属を含む、請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器筐体。
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