JP2003031558A - プラズマ生成装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ生成装置及びプラズマ処理方法

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JP2003031558A
JP2003031558A JP2001216205A JP2001216205A JP2003031558A JP 2003031558 A JP2003031558 A JP 2003031558A JP 2001216205 A JP2001216205 A JP 2001216205A JP 2001216205 A JP2001216205 A JP 2001216205A JP 2003031558 A JP2003031558 A JP 2003031558A
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plasma
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capacitor
container
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JP2001216205A
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Masashi Sanga
雅司 山華
Fujio Terai
藤雄 寺井
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズマを生成する容器の窓の削れ量を低減
し、窓の長寿命化及びチャンバ内におけるダスト発生を
抑制することができるブラズマ生成装置を提供するこ
と。 【解決手段】チャンバ21の壁面に形成され、誘電体又
は半導体からなる窓部24と、窓部24の外面に沿って
配置された負荷部30と、負荷部30に電力を供給する
電源26aとを備え、負荷部30は、導体線路32とコ
ンデンサ33とが直列接続された電気回路要素31が複
数組み合わされて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスや
液晶パネル上への薄膜素子の製造、あるいは分析、粒子
ビーム生成、加熱等を目的としてプラズマを生成するプ
ラズマ生成装置及びブラズマ処理方法に関し、特に窓の
削れ量を最小限に抑えることができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の半導体デバイス製造用の
ドライエッチング装置10の構成を示す図である。ドラ
イエッチング装置10は、チャンバ11を備えている。
チャンバ11には、排気装置12a及びチャンバ11内
の圧力を調整する圧力調整装置12bが設けられてお
り、ガス導入口11aから導入された反応ガスの圧力が
制御されている。なお、図中12c,12dはチャンバ
11内の圧力を検知する圧力検出器を示している。チャ
ンバ11の天井部には開口部11bが設けられ、例えば
石英やアルミナ等の誘電体又はシリコン等の半導体製の
窓13が取り付けられており、この窓13の外面に沿っ
てアンテナ部14が設けられている。アンテナ部14に
は、整合回路16bを介して高周波電源16aが接続さ
れており、高周波電力が供給される。アンテナ部14は
導体線路から形成されており、その一端はチャンバ11
と同電位である。チャンバ11側壁には、被処理体であ
る例えば半導体ウエハWを出し入れするための搬入出口
11cが設けられている。チャンバ11内には下部電極
15aが設けられ、保持機構15bを介して半導体ウエ
ハWを載置保持することができる。下部電極15aに
は、整合回路17bを介して高周波電源17aが接続さ
れ、高周波電力が供給される。
【0003】なお、高周波電源16a及び17aは、制
御部18によってその出力が独立に制御可能な構成とな
っている。このようなドライエッチング装置10では、
制御部18により高周波電源16a及び17aのいずれ
か、あるいは両方を駆動することにより、チャンバ11
内にプラズマPを生成するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなドライ
エッチング装置10では、以下に説明するような問題が
あった。即ち、チャンバ11内のプラズマPの密度を高
めるために、プラズマ生成用のアンテナ部14に供給す
る電力を大きくすると電圧の振幅が大きくなり、生成さ
れたプラズマP内のイオンが窓13に激しく衝突し、窓
13が削られることになる。このため、窓13の交換頻
度が多くなり、生産コストが高くなると共に、作業効率
が低下する。また、窓13が削られることにより、窓1
3の材料である誘電体或いはシリコン等の半導体のダス
ト、或いはそれらがプラズマP中で他の物質と反応して
生成された反応生成物のダストがチャンバ11内に拡散
し、半導体ウエハWに付着し、所望の性能が得られない
虞があった。そこで本発明は、チャンバに設けられた窓
の削れ量を低減し、窓の長寿命化及びチャンバ内におけ
るダスト発生を抑制することができるブラズマ生成装置
及びプラズマ処理方法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明のプラズマ生成装置及びプラズ
マ処理方法は次のように構成されている。本発明は、容
器内に誘導電界を発生させることによりプラズマを生成
するプラズマ生成装置において、容器の一部に形成され
た誘電体又は半導体からなる窓部と、窓部の外方に配置
された負荷部と、この負荷部に電力を供給する電力供給
部とを備え、負荷部は、導体線路とコンデンサとが直列
接続された電気回路要素が複数組み合わされて形成され
ており、導体線路と窓部との距離は、導体線路の電圧振
幅の大きさに基づいて決められていることを特徴とす
る。また、導体線路と前記窓部との距離は、前記導体線
路の電圧振幅の大きいところが電圧振幅の小さいところ
より長く設定されていることを特徴とする。更に、コン
デンサの容量、導体線路のインダクタンスは可変である
ことを特徴とする。また、電力供給部は、それぞれ独立
に制御される複数の電力供給装置を備えていることを特
徴とする。更に、導体線路と前記窓部との間の隙間に誘
電体或いはシリコン等の半導体よりなる埋め込み部材を
設けたことを特徴とする。
【0006】また、本発明は、窓部の外方に、導体線路
とコンデンサとが直列に接続された電気回路要素を複数
組み合わせて形成され、導体線路と窓部との間に、導体
線路の電圧振幅の大きさに基づいた隙間が形成された負
荷部を有する容器内に誘導電界を発生させることでプラ
ズマを生成して処理を行うプラズマ処理方法において、
容器内に被処理体を載置する工程と、容器内を排気する
工程と、容器内に反応ガスを供給する工程と、負荷部に
電力を供給する工程と、負荷部を構成する導体線路の両
端における電圧の振幅がほぼ同じ値になる導体線路のイ
ンダクタンス、負荷部を構成し且つ導体線路に接続され
たコンデンサの容量、または電力の周波数の少なくとも
1つを調整する調整工程とを備えていることを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る半導体デバイス製造用のドライエッチング装置
(プラズマ生成装置)20を示す図、図2は、後述する
負荷部の詳細を示す図、図3は、後述する電気回路要素
の要部拡大図である。ドライエッチング装置20は、例
えばアルミニウムやステンレス等の金属製のチャンバ2
1を備えている。チャンバ21には、排気装置22a及
びチャンバ21内の圧力を調整する圧力調整装置22b
が設けられており、ガス導入口21aから導入された反
応ガスの圧力を0.05〜500Paの範囲で制御でき
る。尚、図中22c,22dはチャンバ21内の圧力を
検出する圧力検出器を示している。チャンバ21の天井
部には開口部21bが設けられ、例えば石英やアルミナ
等の誘電体またはシリコン等の半導体製の窓24が取り
付けられており、この窓24の外方に負荷部30が設置
されている。負荷部30は、複数の電気回路要素31を
環状に且つ直列に例えば4組接続されたものであり、電
気回路要素31は銅又はアルミニウム等の導体製の導体
線路32とコンデンサ33を直列接続したものである。
コンデンサ33は、図3(a)に示すように、窓24表
面から若干(1〜3mm程度)上方に浮いた状態で位置
しており、これらコンデンサ33を繋ぐ導体線路32
は、コンデンサ33間のほぼ中間位置で窓24と接する
ように略V字状をなしている。尚、窓24と導体線路3
2及びコンデンサ33との隙間に図3(b)に示すよう
に例えば誘電体或いはシリコン等の半導体などからなる
間隔部材34を設けることも可能であり、更に導体線路
32は傾斜状に配置する以外に、階段状に配置させても
良い。つまり、チャンバ21内で発生するプラズマをよ
り均一化するためには、U字状であってもW字状であっ
ても良く、適宜選択することができる。
【0008】負荷部30の一端には整合回路26bを介
して高周波電源26aが接続され、他端はチャンバ21
に接続されている。高周波電源26aは数MHz〜数百
MHzの周波数の電力を供給可能であり、所望の電力を
負荷部30に供給する。チャンバ21側壁には、被処理
体である例えば半導体ウエハWを出し入れするための搬
入搬出口21cが設けられている。チャンバ21内の下
方には下部電極25aが設けられ、下部電極25a上に
設けられた保持機構25bにより半導体ウエハWを載置
保持することができる。また、図1中25cは温度調整
装置を示しており、下部電極25a及び保持機構25b
の温度を調整する機能を有している。下部電極25aに
は整合回路27bを介して高周波電源27aが接続さ
れ、下部電極25aに数百kHz〜数MHzの周波数の
電力を供給可能としている。尚、高周波電源26a及び
27aは、制御部28によってその出力を独立に制御で
き、よって半導体ウエハWに入射するイオンエネルギー
を制御することができる。また、高周波電源26a及び
27aが同一周波数の場合は、互いに干渉して放電が不
安定になることがあるので、制御部28内に位相シフタ
を設置することで、高周波電源26a及び27aの位相
差を調整することで放電を安定させている。
【0009】更に、コンデンサ33の近傍では、導体線
路32の近傍に比べて、生成されるブラズマPの密度が
小さくなるので、できるだけ均一なプラズマPを負荷部
30の近傍で生成する目的で、導体線路32の形状を工
夫しても良い。すなわち、図2に示すように、コンデン
サ33の下部で2本の導体線路32が並ぶように構成し
ている。この場合には、導体線路32の並ぶ距離が長す
ぎると、そこでのブラズマPの密度が逆に高くなるの
で、所望するブラズマ分布になるように構造を最適化す
るようにしてもよい。このようなドライエッチング装置
20では、制御部28により高周波電源26a及び27
aのいずれか一方、或いは両方を駆動することで、チャ
ンバ21内にプラズマPを生成するようにしている。
尚、処理条件としては、例えば反応ガスであるC4F8
を20sccm、Arを500sccmとし、圧力を1
Pa、半導体ウエハW上の膜をSiO2、下部電極25
aの温度を20℃に設定した。図4(a)は、負荷部3
0が導体線路32のみで、且つ窓24上に接触して平面
的に設けた場合の電圧分布を示している。電圧振幅は高
周波電源26a側で最大となり、チャンバ21側でVc
(Vcはチャンバ21の電位)となる。また、図4
(b)は、出願人が先に出願した特願2001−123
20にある、電気回路要素を平面状に配置した場合にお
ける電圧分布を示している。このような構造であると、
電圧振幅が最大となる位置が導体線路32の電源26a
側の端部或いはコンデンサ33側の端部となり、導体線
路32の中間点ではほぼVcと等しくなる。窓24がプ
ラズマPにより削られる速度は、導体線路32上に生じ
る電圧の振幅が大きいほど速くなるので、図4(a)の
場合較べ、コンデンサ33を有する先願では、導体線路
32上に生じる電圧の振幅を小さくすることができ、誘
電体又はシリコン等の半導体から形成される窓24が削
られる速度を遅くすることができる。
【0010】本実施の形態においては、更に上記先願に
おける電圧振幅の幅をより平坦化することができ、プラ
ズマPの生成をより均一化すると共に、窓24が削られ
る速度をより低減することができる。従って、窓24の
長寿命化及びチャンバ21内におけるダスト発生を抑制
することができる。尚、導体線路32の中点32aの電
圧振幅を高電圧プローブとオシロスコープでモニタしな
がら、その電圧振幅が最小になるように各負荷部30に
おける導体線路32のインダクタンス、各コンデンサ3
3の容量、高周波電源26aの周波数fを調整する。即
ち、チャンバ21の電位をVc(V)、高周波電源26
aの周波数をf(Hz)、チャンバ電位点からn番目の
導体線路32のインダクタンスをLn(H)、コンデン
サ33の容量をCn(F)とした場合に所定の関係にな
るように調整を行う。以下、その関係について図5に基
づいて説明する。なお、n=1は、高周波電源26aか
ら電気回路的に最も遠い電気回路要素31を示すものと
する。n番目の電気回路要素31に流れる電流をI
(A)とすると、n番目の導体線路32における電圧降
下Vn(V)は、 Vn=2πfLnI+Vc …(1) n−1番目の導体線路32における電圧降下Vn−1
(V)は、 Vn−1=2πfLn−1I+Vc …(2) n番目のコンデンサで上昇する電圧φn(V)は、 φn=I/(2πfCn)+Vc …(3) であり、n番目の導体線路32の中点で電圧がVc
(V)になるためには、 φn=(Vn−1+Vn)/2 …(4) となればよい。
【0011】式(1)〜(3)を式(4)に代入して 2π2f2(Ln−1+Ln)Cn=1 …(5) が得られる。n=1の場合には、φ1=V1/2となれ
ばよいので、 2π2f2L1C1=1 …(6) となる。上述した式(5),(6)に基づいて、f、L
n、Cnを定めることで、導体線路32上において電圧
振幅が最大となる点の電圧振幅の値を小さくできる。特
に電気回路要素31の数が多い場合には、その数をnと
すると、同じ距離を導体線路32のみで形成する場合に
比べて電圧振幅が最大となる点の電圧振幅を2n分の1
に低減できる。なお、導体線路32のインダクタンスL
nを変化させるための構成としては、例えば導体線路3
2に数個の接続点を設け、導体線路32とコンデンサ3
3の接続位置或いは導体線路32と他の電気回路要素3
1との接続位置を変化させても良い。また、コンデンサ
33の容量Cnを変化させるための構成としては、固定
容量のコンデンサを適宜取り替える構成、または可変容
量のコンデンサを用いる構成であっても良い。
【0012】図6〜図8は上述したドライエッチング装
置10の変形例の要部を示す図である。尚、各変形例に
おける導体線路32は、上記実施の形態と同様に、コン
デンサ33が窓24から若干浮いた状態であり、且つ導
体線路32のほぼ中央位置が窓24と接する形状(略V
字形状)をなしている。図6(a)、(b)は、電気回
路要素31の接続形態の変形例であり、図6(a)は電
気回路要素31を並列に接続した形態、図6(b)は電
気回路要素31を直列接続と並列接続の組み合せで接続
した形態を示している。どちらの形態においても、複数
の導体線路32が接続されると共に、高周波電源26a
が整合回路26bを介して接続される導体線路32の接
続点32aは、コンデンサ33と同様に窓24から若干
浮いた位置に配置され、各導体線路32のほぼ中央位置
が窓24と接触するように略V字状をなしている。これ
ら電気回路要素31の設置に関しては、プラズマPの分
布形状が所望の形状になるようにその位置を調整するこ
とが望ましい。尚、チャンバ21内の圧力が数Pa以上
である場合には、プラズマPが導体線路32の近傍に集
中して生成される場合が多いため、導体線路32の配置
を工夫することで、ブラズマPの分布形状を制御でき
る。
【0013】図7(a)〜(c)は、窓24及び負荷部
30の変形例である。即ち、窓24の形状は図6
(a),(b)に示すように非平面形状であってもよ
く、電気回路要素31をこの窓24の形状に対応して設
ければよい。これらの変形例においても、コンデンサ3
3、及び複数の導体線路32が接続されると共に高周波
電源26aとの接続点32aは、窓24から若干浮いた
位置に配置され、各導体線路32のほぼ中央位置が窓2
4と接触するように略V字状をなしている。また、図7
(c)に示すように、石英やアルミナ等の誘電体、又は
シリコン等の半導体製の筒状部品35をチャンバ21の
外部から内部に挿入し、筒状部品35の内部に負荷部3
0を設置するようにしてもよい。この形態であると、プ
ラズマPの生成をより効率良く行うことができる。図8
は、ブラズマPによる誘電体或いはシリコン等の半導体
製の窓24の削れ量をさらに抑制するため、図2に示す
構造において、導体板40を負荷部30と窓24との間
に更に設置した例を示す図である。導体板40は、接地
電位に接続すると、放電の着火性は劣化するが、ファラ
デーシールドの効果により、ブラズマPによる誘電体或
いはシリコン等の半導体製の窓24の削れ量を抑制でき
る。尚、導体板40には、導体線路32の近傍で電流の
進行方向に交差するように切欠部41が設けられてい
る。切欠部41が無い場合には、導体板40に導体線路
32に沿って電流と逆方向の電流が流れ、プラズマPの
発生密度が減少する虞がある。
【0014】また、導体板40を接地電位に接続せず
に、浮遊電位で使用することで、比較的良好な放電の着
火性を実現するようにしてもよい。また、短冊状の複数
の独立した導体板を導体線路32と窓部24との間に電
流の進行方向に交差するように配列するようにしても同
様の効果を得ることができる。図9は、本発明の第2の
実施の形態に係るプラズマ生成装置の負荷部の詳細を示
す図であり、図10(a)〜(g)は、導体線路32の
断面形状を示す図である。尚、上記第1の実施の形態に
係るプラズマ生成装置と同等の構成には、同一の符号を
付すことで詳細は省略する。本実施の形態における上記
第1の実施の形態と異なる点は、導体線路32の形状で
ある。本実施の形態においては、導体線路32を略V字
状に構成することは適宜選択できるものであり、以下導
体線路32を窓24上に平面状に配置させた場合におい
て説明する。図9における導体線路32の形状は、図1
0(a)に示すように断面がL字形状をなしている。本
実施の形態では、導体線路32をコンデンサ33を介し
ながら環状に配置しているため、L字の屈曲部を外周側
に位置させている。これは、L字の立設部を内周側に位
置させてしまうと、導体線路32を流れる電流が立設部
を上下方向に分散して流れてしまうため、プラズマPの
生成に寄与するエネルギーが弱くなってしまう。従っ
て、内周側に位置する部位は高さ方向の厚みが少ない方
が良いため、本実施の形態のように屈曲部を外周側に位
置させることが好ましい。
【0015】図10(c)・・・断面L字状で立設部を
複数設けて放熱性を向上させた形態、(d)・・・断面
略L字状で屈曲部の角度が大きい形態、(e)・・・断
面L字状で立設部に放熱用のフィンを設けた形態、
(f)・・・断面L字状で立設部内に空洞を設け冷媒が
流通可能な形態、(g)・・・断面略L字状で立設部を
断面円弧状にした形態、に示すような形状を有する導体
線路32を環状に配置する場合は、厚みの薄い部位が内
周側に位置するように配置することが望ましい。図10
(b)は断面逆T字状をなしており、このような対称形
状の場合はどちらを内周側に配置させても効果に差は生
じない。図11は、上記第2の実施の形態における電気
回路要素31の変形例であり、上述した第1の実施の形
態における図6(a)に相当する。本変形例において、
導体線路32の断面形状は図10(b)に示す断面逆T
字状をなしている。本変形例のように導体線路32を放
射状に配置する場合は、高周波電源26aと接続される
位置を底面部に接続すれば、断面形状は図10(a)〜
(g)のどの形態であっても構わない。つまり、底面部
が電流の流通可能範囲の最短経路となるように構成すれ
ば、プラズマPの生成エネルギーが分散して、結果的に
プラズマPの生成に寄与するエネルギーを有効に活用す
ることができる。
【0016】但し、窓24がチャンバ21側に凸(チャ
ンバ21外から見て凹)形状をなす場合は、導体線路3
2の断面形状は一字状をなすのが最も有効と思われる。
尚、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではな
い。即ち、上述した実施の形態では、半導体デバイス製
造用のドライエッチング装置を例にして説明したが、本
発明は、ドライエッチングに限定されることなく、プラ
ズマアッシング、ブラズマCVD、ブラズマスパッタ、
プラズマクリーニング等に適用が可能であり、半導体デ
バイスの処理のみならず、液晶パネルを構成するガラス
基板上の薄膜素子の処理、或いは分析、粒子ビーム生
成、加熱等を目的としたブラズマ生成及びブラズマ処理
にも有効である。一方、導体線路は、必ずしも窓の近傍
に設置する必要は無いが、プラズマを生成したい場所で
は、導体線路を窓の近傍に設置する方が良く、導体線路
と窓の距離が短いほどそこで生成されるプラズマの密度
を高めることができる。窓の数は1個に限定されず、各
導体線路の近傍にそれぞれ誘電体又はシリコン等の半導
体製の複数の小窓を設けるようにしてもよい。また、窓
の位置はチャンバの壁面であればどこに設けてもよく、
導体線路を窓の近傍に配置することで、チヤンバ内の窓
の近傍でプラズマを生成することができる。
【0017】この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、チャンバ内に生成する
プラズマによる窓の削れ量を低減し、窓の長寿命化及び
チャンバ内におけるダスト発生を抑制することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプラズマ生成
装置の構成を示す模式図。
【図2】同プラズマ生成装置に組み込まれた窓及び負荷
部の構成を示す斜視図。
【図3】同負荷部の詳細を説明する図
【図4】同負荷部の動作原理を示す説明図。
【図5】同負荷部の動作原理を示す説明図。
【図6】(a)、(b)共に同プラズマ生成装置の変形
例を示す図。
【図7】(a)乃至(c)共に同プラズマ生成装置の別
の変形例を示す図。
【図8】同プラズマ生成装置のさらに別の変形例を示す
図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るプラズマ生成
装置に組み込まれた窓及び負荷部の構成を示す斜視図。
【図10】(a)乃至(g)ともに同プラズマ生成装置
に組み込まれた負荷部を構成する導体線路の断面形状を
示す図。
【図11】同プラズマ生成装置の変形例を示す図。
【図12】従来のプラズマ生成装置の構成を示す模式
図。
【符号の説明】
20…プラズマ生成装置、21…チャンバ、24…窓、
26a,27a…高周波電源、26b,27b…整合回
路、28…制御部、30…負荷部、31…電気回路要
素、32…導体線路、33…コンデンサ。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G075 AA24 AA30 BC02 BC04 BC06 CA25 CA47 DA02 EB01 FC11 FC13 FC15 FC20 4K030 CA04 FA03 KA14 KA30 LA15 LA18 5F004 AA01 BA20 BB11 BD01 BD04 BD05 CA03 DA23 DB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に誘導電界を発生させることによ
    りプラズマを生成するプラズマ生成装置において、 前記容器の一部に形成された誘電体又は半導体からなる
    窓部と、 前記窓部の外方に配置された負荷部と、 この負荷部に電力を供給する電力供給部とを備え、 前記負荷部は、導体線路とコンデンサとが直列接続され
    た電気回路要素が複数組み合わされて形成されており、
    前記導体線路と前記窓部との距離は、前記導体線路の電
    圧振幅の大きさに基づいて決められていることを特徴と
    するプラズマ生成装置。
  2. 【請求項2】 前記導体線路と前記窓部との距離は、前
    記導体線路の電圧振幅の大きいところが電圧振幅の小さ
    いところより長く設定されていることを特徴とする請求
    項1記載のプラズマ生成装置。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサの容量は可変であること
    を特徴とする請求項1に記載のプラズマ生成装置。
  4. 【請求項4】 前記導体線路のインダクタンスは可変で
    あることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ生成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電力供給部は、それぞれ独立に制御
    される複数の電力供給装置を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載のプラズマ生成装置。
  6. 【請求項6】 前記導体線路と前記窓部との間の隙間に
    誘電体或いはシリコン等の半導体よりなる埋め込み部材
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ生
    成装置。
  7. 【請求項7】 窓部の外方に、導体線路とコンデンサと
    が直列に接続された電気回路要素を複数組み合わせて形
    成され、前記導体線路と前記窓部との間に、前記導体線
    路の電圧振幅の大きさに基づいた隙間が形成された負荷
    部を有する容器内に誘導電界を発生させることでプラズ
    マを生成して処理を行うプラズマ処理方法において、 前記容器内に被処理体を載置する工程と、 前記容器内を排気する工程と、 前記容器内に反応ガスを供給する工程と、 前記負荷部に電力を供給する工程と、 前記負荷部を構成する導体線路の両端における電圧の振
    幅がほぼ同じ値になる前記導体線路のインダクタンス、
    前記負荷部を構成しかつ前記導体線路に接続されたコン
    デンサの容量、または前記電力の周波数の少なくとも1
    つを調整する調整工程とを備えていることを特徴とする
    プラズマ処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012185975A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Shibaura Mechatronics Corp プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP2015207562A (ja) * 2015-06-15 2015-11-19 芝浦メカトロニクス株式会社 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP2016072138A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 芝浦メカトロニクス株式会社 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

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