JP2003031390A - 直線形ランプにおける光条の電子的除去 - Google Patents
直線形ランプにおける光条の電子的除去Info
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Abstract
ons)を除去する。 【解決手段】照明システムは、システム電源(22)と
動作接続する安定器(26)を含み、安定器(26)は
ランプ入力信号を発生するように設計される。ランプ入
力線(30)は、ランプ入力信号を受信するように動作
接続される。更に、ガス放電ランプ(32)は、ランプ
入力信号を受信するように構成されたランプ入力線(3
0)と動作接続される。振幅変調回路(36)は、ラン
プ入力線(30)と動作接続されるように配置され、振
幅変調回路(36)はガス放電ランプ(32)によって
受信されるランプ入力信号に先立って、ランプ入力信号
の振幅を周期的に変調するように構成される。振幅変調
回路(36)を動作することによって、ランプ入力信号
の振幅が周期的に変調され、振幅変調回路がなければ発
生するであろうランプ(32)内の可視光条を除去す
る。
Description
の視覚特性を向上させることに関し、特に、ガス放電ラ
ンプ内で発生することがある可視光条を除去することに
関する。一般に、ガス放電ランプは、各々の端部に電極
を有する長尺のガス充填管を備える。電極間の電圧は、
電子の移動を加速させる。これにより、電子はガス原子
と衝突し、陽電荷担体及び陰電荷担体のガスプラズマを
形成する陽イオン及び付加電子が発生する。電子はラン
プの陽極に向かって流れ続け、陽イオンは陰極に向かっ
て流れ続ける。このため管内の放電が維持され、電極が
更に加熱される。この放電により、特定の充填ガス及び
放電の電気パラメータによって決められた波長を有する
放射線が放出される。
されたガス放電ランプである。蛍光体は放電からの紫外
線放射線によって励起された発光し、可視光を提供す
る。
中、光条(striations)として知られる現象が発生する
ことがある。光条は、暗帯として現れる光強度区域であ
る。この現象は、ランプに望ましくないストロボ効果を
与える。光条現象の一例は図1に示され、図1はランプ
の効率を上げるためにバッファガスとして添加されたク
リプトンを採用する直線形蛍光ランプ10を示す。図1
において、ランプ10はランプの長さに沿って移動する
暗帯として現れる光条区域12を有する。低温における
適用例や及びクリプトン含有ランプなどの他の状況にお
いて、ガス放電ランプ内に光条が発生することは知られ
ている。
が提案されてきた。例えば、Sullivanの米国特許第5,
001,386号では、ランプ電極間の変動電荷分布の
定常波を再度強制的に供給する高周波電流の結果として
光条が発生すると考えられる、と記述されている。
直流成分を送出することにより、光条問題を解決しよう
と試みている。この技術の欠点は、現在市販の代表的な
高周波安定器を取り外して、直流バイアス成分を送出で
きる固有の安定器と交換しなくてはならない点である。
また、直流バイアスを加えることにより、ランプ内の水
銀が一端に移動して不平衡光出力が生じるため、ランプ
を破損する可能性がある。また、ランプ照明システムの
波頂率を高めることで通常の光条を除去する方法も提案
されている。しかしながら、波頂率が増加するとランプ
に対する負荷も増加し、結果としてランプの寿命が短く
なる。
波安定器を交換する必要のない既存の装置の改良又はバ
ージョンアップを行うことが有益である。
によって電力を供給される照明システムを提供する。こ
の照明システムはシステム電源と動作接続される安定器
を含み、安定器はランプ入力信号を発生するように設計
される。ランプ入力線は、ランプ入力信号を受信するよ
うに動作接続される。更にガス放電ランプは、ランプ入
力信号を受信するように構成されたランプ入力線に動作
接続する。振幅変調回路はランプ入力線に動作接続され
るように配置されており、この振幅変調回路は、ガス放
電ランプがランプ入力信号を受信するのに先立って、ラ
ンプ入力信号の振幅を周期的に変調するように構成され
る。振幅変調回路が動作することによりランプ入力信号
の振幅が周期的に変調され、振幅変調回路がなければラ
ンプ内に発生するであろう可視光条が除去される。
は一般の使用者にとって望ましくない視覚効果をもたら
す。この問題に対して、本発明者等は帰無仮説を適用し
て光条現象を説明し、図2に示すように、密封オルガン
パイプ16内の定常圧力波14としてモデル化可能な光
条の原因となる物理的現象を提案した。密封パイプの共
振周波数は、以下の式により表される。
してのモル量、は定圧でのモル量、は非外乱ガス圧、は
圧縮区域以外のガス密度である。
への入力電流を周期的に変調する回路を開発した。この
周期的な方法で電流の変調を変更することによって、光
条を発生させると考えられている反復共振周波数が干渉
され、これにより光条の出現が除去される。
ランプ照明システム20を示す。入力電源22は、入力
フィルタ24を介して安定器26に電力を供給する。ラ
ンプ入力線30は、安定器26からランプ32に入力電
流信号を送る。本発明において、振幅変調回路36は接
合部34で入力線30にも接続する。振幅変調回路36
は周期的な振幅変調信号を挿入することにより、入力線
30上の入力電流を周期的間隔で変更する。振幅変調回
路36が動作することにより入力信号の少なくとも一部
が変更され、入力電流が変調される。
ために、アルゴン/クリプトン蛍光ランプのランプ入力
電流信号を示す図4及び図5に注目する。図4に示すよ
うに、ランプ入力電流信号38は従来の照明システムに
おけるものであり、本発明の振幅変調回路を実現するも
のではない。
号38のピークは全てほぼ同等である。図5に示すよう
に、振幅変調回路を実現することによってランプ入力電
流信号42は選択的、周期的に変化することができ、こ
のため入力信号の値又は入力信号の一部の値は、制御さ
れた方法で変調される。例えば、図5に示すように、ピ
ーク44及びピーク46がほぼ同じ値なのに対して、ピ
ーク48の値はより低い値に変調されている。特に、こ
の実施例では、44及び46の値が約214mAであるの
に対して、変調されたピーク48の値は約200mAであ
る。すなわち、約14mAの差が生じる。この差は、反復
共振信号によって引き起こされた可視光条を動作ランプ
から除去するのに十分である。
入力ランプ電流の値が変調されることにも注意すべきで
ある。特に、図5に示される時間T1、T2、T3は、
図4との間で変化しない。
のモジュール、又はランプと一体化しても良い回路とし
て実現可能な本発明における振幅変調回路60の一実施
例が示される。図6の回路60は、変流器62及びコン
デンサ64を介してランプ入力線30と接続することに
よって、ランプと直列に配置されている。この実施例で
はインダクタであるが周知の他の設計によって実現して
も良い変流器62は、ランプ入力線30上のランプ入力
電流の少なくとも一部を得ることにより入力線30から
エネルギーを得るために使用される。図6には示され
ず、前出の図に開示されるが、入力線30は安定器26
からランプ入力信号を受信する(図3)。変流器62に
よって得られる電流の一部は、ダイオード70〜76を
含む全ブリッジ整流器68によって整流される。一実施
例において回路60で使用される電力論理電子回路に十
分な約5ボルトの電圧80(+VDD)が、ツェナーダ
イオード78によって蓄積できる。回路60の設計によ
り所望の低電力消費条件が達成され、そのため、変流器
62を介して十分なエネルギーが得られる。
換されてシュミットトリガ90の入力時に出現する半波
整流信号88を送る。シュミットトリガ90は、ほぼデ
ジタルな出力92を発生し、フリップフロップ94に供
給する。フリップフロップ94は本質的には1/2分周
器であり、これによって出力信号96は入力ランプ電流
信号の周波数の半分になる。また、図6の回路にも示す
ように、コンデンサ97は共通である。
を制御するために使用される。特に、スイッチとして作
用するトランジスタ98及びダイオード102〜108
を含む全ブリッジインバータ100により、入力線30
におけるコンデンサを選択的にバイパスできる。トラン
ジスタ98の動作は、電流入力の全周期ごとに、回路の
この部分を短絡するスイッチとして作用する。従って、
動作中、コンデンサ64とトランジスタ98によって規
定されるスイッチとはランプに直列に接続され、全ブリ
ッジ整流器100はランプに直列に接続されることにな
る。
プへの電流入力が増加するのに対し、スイッチ98を開
くことで電流はコンデンサ66を介して流れ、その結
果、入力電流が減少する。
いことは、理解されるであろう。特に、この場合は、全
体の約214mA中で約14mAの減少となる。振幅を変更
することにより、本振幅変調回路設計はランプ内で発生
する共振に干渉する。
ンプシステムの波頂率を高くしないため、ランプの負荷
が増加しない。このシステムは、ランプ内の水銀を一端
に移動させることで知られている所定レベルの直流バイ
アスをも導入しない。これにより、一端に輝点、他端に
無光点を有するランプが実現する。また、図6に示され
る振幅変調回路を付加することにより、ランプの効果が
約1/2%以下だけしか減少しない。
一体化しても良い。この設計では、図6のダイオードブ
リッジ68及びツェナーダイオード78に規定された振
幅変調電源を備える必要はない。特に、安定器回路自体
からの電力は、図6の電子回路90、94に電力供給す
るために使用される。従って、図6の回路60などの回
路が安定器と一体化している場合、変流器62及び信号
線82はシュミットトリガ90へ入力し続けても良い。
この電力供給手順を用いることによって効率的な回路が
実現し、それによって照明システム全体の効率の減少が
約1/2%未満になる。
ュミットトリガ90を使用するスイッチング技術が実現
されることが示されるが、他の設計も実現可能である。
例えば、スイッチ98の動作を制御するためにデジタル
タイマを使用しても良い。更に、全ブリッジ整流器10
0に沿ってスイッチ98を含むスイッチングネットワー
クも、入力電流の振幅変調を得るために様々な設計で実
現されても良い。例えば他の実施例において、システム
内に信号を送って入力線電流を増加させることは、入力
線電流を減少させるコンデンサ66を使用することより
も適切である。また、発明者等がこれらの設計も本発明
の範囲内であると考えていることは理解されるべきであ
る。更に本発明の全実施例は、入力ランプ電流の振幅を
調整できる他の周知の電子制御装置を使用して実現して
も良い。
に注目すると、振幅変調回路110は安定器と一体化し
て使用されても良い。特に、図7に示すように、この回
路が安定器の内部にあるため、電子回路用の別の電力を
発生させる必要はない。逆に、電力112は安定器から
直接供給される。この実施例では、全ブリッジ整流器1
00と共にスイッチ98を使用する代わりに、MOSFETや
他の適切なトランジスタなどの一対のスイッチングトラ
ンジスタ114、116を使用する。
ンデンサ118と並列に配置されるドレインによって、
信号は接続されたゲート及び電源の間で周期的に送られ
る。両トランジスタ114、116が「オン」状態の場
合、これらはRDS値によって決まる非常に低い抵抗を有
する抵抗器として作用する。この状態で、入力ランプ電
流はコンデンサ118を短絡する。トランジスタが「オ
フ」の場合、これらはランプ入力電流をコンデンサ11
8を介して強制的に流すブロック機構として作用する。
トランジスタ114、116が接続し、これらがnチャ
ンネルの装置であり、ゲートを介して送られる電圧がゼ
ロである場合、内部のダイオードは全ての電流を遮断す
るように作用し、その結果、開スイッチと同様の配置と
なる。
5ボルトを印加することによって「オン」にされても良
い。この時点で再び、トランジスタは小さい値の抵抗器
として作用し、それによってコンデンサ118を短絡す
る。nチャンネル装置の抵抗を十分に低くすることによ
って、トランジスタ114、116のチャンネルを介す
る電圧降下は、内部のダイオードがオンになる程には十
分に高くならず、その結果、トランジスタ114、11
6は単に抵抗要素として作用する。従って、例えば20
0mAの電流が回路内を流れ、2オームのトランジスタが
使用される場合、各々のトランジスタでは0.4ボルト
の電圧降下しか発生しないであろう。このため、非常に
低電圧なシステムとなる。内部のダイオードがオンにな
る程にトランジスタの電流や抵抗が高い場合、システム
の電圧は、ダイオードの電圧降下に加えてトランジスタ
114、116のRDS値を含むであろう。
を及ぼすことなく光条問題を解決することにある。前述
の回路はこの目的を達成する。
してランプ130の一部として一体化した、前述の実施
例の設計を取り入れた振幅変調回路モジュール132を
有するランプ130が図示されている。この設計におい
て、最終使用者は安定器の改良を必要とすることなくラ
ンプを購入する。図9は、接続プロング136で振幅変
調回路モジュール134がランプ130に差し込まれて
いるランプ130を図示する。図10は、振幅変調回路
138が安定器140と一体化する設計を示す。この設
計によって、前述の通り、振幅変調回路138内の電源
の必要条件が満足される。
148に電力を供給するために使用する共用のインバー
タ又は安定器142と一体化した振幅変調回路140を
有するシステムを図示する。この設計によって、単一の
振幅変調回路140は、複数のランプから可視光条を除
去するために使用できる。
よって実現されても良い。前述の実施例において、部品
名及び/又は図6及び図7の回路に対する値は、以下を
含む。
回路に加えても良いことは理解されるであろう。更に、
提示された値に対して様々なランプが使用されても良い
が、本発明のランプは、60ヘルツ周期の線120/2
77Vacの電力供給において動作する。この場合、本ラ
ンプは希ガス充填型T8直線形蛍光ランプなどのガス放
電ランプであっても良い。
れているが、ここで説明された回路はどの種類のガス放
電ランプを制御するために使用されても良い。ここに含
まれる本発明の範囲から逸脱することなく前述の回路で
所定の変更を行っても良く、そのため、上記説明に含ま
れる全ての事項又は添付の図面に示される全ての事項は
例示であり限定的なものではないと解釈されるべきであ
る。
光条区域を有する代表的な蛍光ランプを示す図。
図。
図。
流を示す図。
ランプ入力電流を示す図。
図。
調回路を示す図。
図。
動作するシステムを示す図。
器、30…ランプ入力線、32…ガス放電ランプ、36
…振幅変調回路、60…振幅変調電子回路、80…振幅
変調電源、98…スイッチ機構、144…ガス放電ラン
プ、146…第2ガス放電ランプ
Claims (13)
- 【請求項1】 システム電源(22)によって電力を供
給される照明システム(20)において、 前記システム電源(22)と動作接続し、ランプ入力信
号を発生するように設計された安定器(26)と、 前記ランプ入力信号を受信するように動作接続されたラ
ンプ入力線(30)と、 前記ランプ入力信号を受信するように前記ランプ入力線
と動作接続されたガス放電ランプ(32)と、 前記ランプ入力線(30)と動作接続され、前記ガス放
電ランプに受信される前記ランプ入力信号に先立って振
幅変調信号を送出することによって前記ランプ入力信号
の振幅を周期的に変調するように構成される振幅変調回
路(36)とを具備し、前記ランプ入力信号の振幅を周
期的に変調することで前記ランプ(32)内の可視光条
を除去する照明システム。 - 【請求項2】 前記振幅変調回路は、 振幅変調電源(80)によって電力を供給される振幅変
調電子回路(60)と、 前記振幅変調電子回路によって動作制御されるスイッチ
ング機構(98)とを有する請求項1記載のシステム。 - 【請求項3】 前記安定器(26)によって電力を供給
される少なくとも第2のガス放電ランプ(146)を更
に具備し、前記安定器(26)と一体化した前記振幅変
調回路(36)は、前記ガス放電ランプ(144)及び
前記少なくとも第2のガス放電ランプ(146)の前記
入力ランプ信号を周期的に変調する請求項1記載のシス
テム。 - 【請求項4】 前記振幅変調回路は、 前記ランプ入力線(30)の電流から電圧を発生する振
幅変調電源(80)と、 前記振幅変調電源によって電力を供給される振幅変調電
子回路(60)と、 前記振幅変調電子回路(60)によって動作制御される
スイッチング機構(98)とを有する請求項1記載のシ
ステム。 - 【請求項5】 前記振幅変調回路(36)は前記ランプ
(32)内で一体的に構成される請求項1記載のシステ
ム。 - 【請求項6】 前記振幅変調回路(36)は、前記安定
器と前記ランプの間に接続されるモジュールである請求
項1記載のシステム。 - 【請求項7】 前記振幅変調回路(36)は前記安定器
内で一体的に構成される請求項1記載のシステム。 - 【請求項8】 前記振幅変調回路(36)は、ガス放電
ランプに接続されたモジュール、又はガス放電ランプと
一体化したモジュールとして使用するために構成される
場合、前記システムの効果を約1/2%以下だけ減少さ
せる請求項1記載のシステム。 - 【請求項9】 前記振幅変調回路(36)は、前記シス
テム(20)の効果を約1/2%未満だけ減少させる請
求項1記載のシステム。 - 【請求項10】 前記振幅変調信号を送出することによ
り、ランプ入力信号の電流値が変調されるが、周波数は
変化しない請求項1記載のシステム。 - 【請求項11】 ランプ中に発生する可視光条を除去す
るランプ照明システム(20)のガス放電ランプ(3
2)に信号を送る方法であって、 安定器(26)によってランプ入力信号を発生し、 ランプ入力線(30)を介して前記ガス放電ランプ(3
2)に前記ランプ入力信号を送り、 振幅変調回路(36)から前記ランプ入力信号へ周期的
振幅変調信号を挿入し、前記ランプ入力信号のピーク値
は前記可視光条を除去するために変更される請求項1記
載の方法。 - 【請求項12】 前記周期的振幅変調信号を挿入するこ
とにより、前記ランプ入力信号の反復共振信号が変更さ
れる請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 振幅変調信号を送出することにより、
ランプ入力信号の電流値が変調されるが、周波数は変化
しない請求項11記載の方法。
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