JP2003030455A

JP2003030455A - 総合振込依頼書エントリシステムにおける入力帳票識別方法、総合振込依頼書エントリシステムおよびプログラム

Info

Publication number: JP2003030455A
Application number: JP2001209686A
Authority: JP
Inventors: Masaki Yoshikawa; 正樹吉川
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 2001-07-10
Filing date: 2001-07-10
Publication date: 2003-01-31

Abstract

(57)【要約】【課題】振込依頼書のイメージ採取・ＯＣＲ認識処理時
に、システム利用者が明示的に指示していた事前登録情
報を自動的に判別することにより、データエントリ時の
負荷を軽減する。【解決手段】帳票の特性情報として依頼人コード、帳票
サイズ、文字方向、タイトル部領域情報を事前登録し、
帳票読取り時に特性情報の抽出・事前登録情報とのマッ
チング処理を自動的に行う。これによりシステム利用者
が各依頼人毎の帳票レイアウトを判別する必要を無く
す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、総合振込依頼書エ
ントリシステムにおける入力帳票識別方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】企業が給与・賞与等の振込を行う場合、
金融機関に対して振り込み依頼書を提出する。振込依頼
書には、受取人の銀行名、支店名、科目、口座番号、金
額等が記載されている。

【０００３】各金融機関では、依頼書に記載された内容
をコードデータに変換し全銀行へ送信する。コードデー
タへの変換方式としては、依頼書を参照しながら全項目
を打鍵しデータエントリする方式が一般的であった。ま
た、打鍵作業の負荷を軽減する目的で、ＯＣＲ認識技術
を応用した総合振込依頼書エントリシステムも導入され
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、現行の総合振
込依頼エントリシステムでは、今回データエントリする
振込依頼書が事前に登録された振込依頼書の帳票レイア
ウト情報のうち、どのパターンに該当するかを人間系で
判断する必要があり、管理が複雑であった。

【０００５】また、振込依頼書のイメージ採取・ＯＣＲ
認識処理を開始する際にシステム利用者は、「依頼人情
報」および「帳票レイアウト番号」（事前登録したレイ
アウトの一意番号）を明示的に指示した上で処理を行っ
ていた。このため、帳票レイアウト番号を特定するため
に、人間系での判断と、判断する為の帳票レイアウト情
報を管理する作業が発生し、負荷がかかっていた。

【０００６】具体的には、振込依頼書のイメージ採取・
ＯＣＲ認識処理を開始する際に、システム利用者は依頼
人情報および帳票レイアウト番号（事前登録したレイア
ウトの一意の番号）を明示的に指示した上で処理を行っ
ていた。このため帳票レイアウト番号を特定するために
人間系での判断と、判断するための帳票レイアウト情報
を管理する作業が発生し、負荷がかかっていた。

【０００７】本発明は上記の問題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、人間系による帳票レイア
ウトの判別・特定を自動的に行う総合振込依頼書エント
リシステムにおける総合振込依頼書エントリシステム、
入力帳票識別方法、およびプログラムを提供することで
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、振込依頼書のイメージを採取する
スキャナと、採取したイメージを元に帳票レイアウト情
報の登録を行うＯＣＲ端末装置と、サーバ装置およびク
ライアント装置を有した総合振込依頼書エントリシステ
ムにおける入力帳票識別方法において、振込依頼書の帳
票レイアウト情報に帳票特性も付加して前記サーバ装置
に事前登録し、ＯＣＲ認識時、振込依頼書の特性を抽出
し、事前登録した特性情報とマッチングし、帳票レイア
ウトを特定することを特徴とする。

【０００９】また、本発明によるプログラムは、振込依
頼書のイメージを採取するスキャナと、採取したイメー
ジを元に帳票レイアウト情報の登録を行うＯＣＲ端末装
置と、サーバ装置及びクライアント装置を有した総合振
込依頼書エントリシステムにおいて、コンピュータに、
振込依頼書の帳票レイアウト情報に帳票特性を付加して
前記サーバ装置に事前登録させる手順と、ＯＣＲ認識
時、振込依頼書の特性を抽出させ、事前登録した特性情
報とマッチングさせ、帳票レイアウトを特定させる手順
と、を実行させる。

【００１０】また、本発明の総合振込依頼書エントリシ
ステムは、振込依頼書のイメージを採取するスキャナ
と、前記スキャナにより採取したイメージを元に帳票レ
イアウト情報の登録を行うＯＣＲ端末装置と、振込依頼
書の帳票レイアウト情報に帳票特性も付加して事前登録
するサーバ装置と、前記ＯＣＲ端末装置によるＯＣＲ認
識時、振込依頼書の特性を抽出し、事前登録した特性情
報とマッチングし、帳票レイアウトを特定するクライア
ント装置と、を具備したことを特徴とする。

【００１１】本発明によれば、（１）振込依頼書の帳票
レイアウト情報に帳票特性も付加し、事前登録し、ＯＣ
Ｒ認識時、振込依頼書の特性を抽出し、事前登録した特
性情報とマッチングし、帳票レイアウトを特定すること
により、人間系による帳票レイアウトの判別・特定を自
動的に行う。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１３】図１は本発明の総合振込依頼書エントリシ
ステムの構成例を示すブロック図である。同図に示すよ
うに、本発明の総合振込依頼書エントリシステムは、ス
キャナ装置１、ＯＣＲ端末装置３、ファイルサーバ端末
装置５およびクライアント端末装置７を有する。ＯＣＲ
端末装置３、ファイルサーバ端末装置５およびクライア
ント端末装置７はシステムバス９を介して接続されてい
る。

【００１４】スキャナ装置１は振込依頼書のイメージ採
取処理を行う。ＯＣＲ端末装置３は、スキャナ装置１の
制御および文字認識処理を行う。ファイルサーバ端末装
置５はデータ管理処理を行う。クライアント端末装置
は、認識結果の検証処理を行う。

【００１５】次に、帳票レイアウト情報の事前登録につ
いて説明する。

【００１６】各企業より金融機関に持ち込まれる振込依
頼書の帳票レイアウト情報を事前に登録する。登録の方
法は以下に示すとおりである。

【００１７】まずはじめに、図１に示すスキャナ装置１
により、振込依頼書のイメージを採取する。次に採取し
たイメージを元に図１に示すＯＣＲ端末装置３により帳
票レイアウト情報の登録を行う。

【００１８】帳票レイアウト情報には以下の項目（１
次、２次）を定義する。図２に実際の振込依頼書と帳票
レイアウト情報の対応を示す。１次の帳票レイアウト情
報には以下の項目がある。

【００１９】・依頼人コード：登録する振込依頼書の依
頼人コード（一意）・帳票サイズ：振込依頼書の帳票の大きさ（Ａ４、Ｂ５
等）・文字方向：振込依頼書の文字の方向（縦↑、横→等）・タイトル部領域情報：振込依頼書のタイトル部（各項
目毎）の領域情報また、２次の帳票レイアウト情報には以下の項目があ
る。

【００２０】・罫線情報：振込依頼書の罫線情報・認識領域情報：文字認識を行う項目（銀行名、支店
名、科目、口座番号、受取人名、金額、振込区分等）の
領域座標情報・領域属性情報：文字認識を行う項目の文字種情報（カ
ナ、漢字、数字等）図１のＯＣＲ端末装置３により定義された帳票レイアウ
ト情報は、図１に示すファイルサーバ端末装置５のハー
ドディスク装置に登録され一元管理される。帳票レイア
ウト情報は図３に示すような体系で管理する。

【００２１】すなわち１次情報管理テーブルには、「依
頼人コード」「枝番」「カナ名称」「帳票サイズ」「文
字方向」「銀行（始点）」「銀行（幅、高）」「支店
（始点）」「支店（幅、高）」「種目（始点）」「種目
（幅、高）」「口座番号（始点）」「口座番号（幅、
高）」「受取人氏名（始点）」「受取人氏名（幅、
高）」「金額（始点）」「金額（幅、高）」「種別（始
点）」「種別（幅、高）」が登録される。なお、図面を
簡単にするために、図３には、「支店（始点）」「支店
（幅、高）」「種目（始点）」「種目（幅、高）」「口
座番号（始点）」「口座番号（幅、高）」「受取人氏名
（始点）」「受取人氏名（幅、高）」「金額（始点）」
「金額（幅、高）」「種別（始点）」「種別（幅、
高）」は省略されている。

【００２２】また「枝番」が設けられているのでは「依
頼人コード」が同じでも依頼書の様式が異なるためであ
る。

【００２３】１つの帳票レイアウト情報には６つの物理
ファイルが存在する。すなわち、帳票イメージ情報ファ
イル、罫線情報ファイル、認識領域情報ファイル、認識
文字種別ファイル（認識する文字の種類、漢字、カナ
等）、処理定義ファイル（銀行、支店フィールドでの知
識処理）および処理モードファイル（帳票スキャン時の
感度等）が存在する。なお、ＬＣ０乃至ＬＣ５はレイア
ウトコントロールの略であり拡張子を意味する。

【００２４】図４は帳票識別の処理の流れを示すフロー
チャートである。図４のステップＳ１において、帳票の
依頼人コード、帳票サイズ、文字方向、タイトル部領域
情報、罫線情報、認識領域情報、領域属性情報を事前登
録する。次に、ステップＳ３において、スキャナ装置１
により帳票のイメージを読み取る。次に、ステップＳ５
において、スキャナ装置１で読み取ったイメージを元に
ＯＣＲ端末装置３による帳票の認識を行う。次に、ステ
ップＳ７において、ＯＣＲ認識時、帳票の依頼人コー
ド、帳票サイズ、文字方向、タイトル部領域情報を抽出
する。そして、ステップＳ９において、抽出した各情報
と事前登録した各情報とのマッチングを行う。この際の
マッチング情報は、「依頼人コード」「帳票サイズ」
「文字方向」「タイトル部領域情報」である。ステップ
Ｓ１１において、一致したと判断すると、ステップＳ１
３において、帳票イメージ情報ファイルを使って再度文
字認識を行う。帳票イメージ情報ファイルを使って再度
文字認識を行う方法は従来の方法による。

【００２５】次に、帳票の読取りおよび認識について説
明する。

【００２６】まず図１のスキャナ装置１により振込依頼
書のイメージを採取する。次に、採取したイメージを元
に図１のＯＣＲ端末装置３により振込依頼書の文字認識
（１回目）を行う。この認識結果を元に振込依頼書の１
次情報を抽出する。すなわち、「依頼人コード」、「帳
票サイズ」、「文字方向」、「タイトル部領域情報」を
抽出する。１次情報のうち「依頼人コード」「タイトル
部領域情報」の抽出方法を以下に示す。

【００２７】始めに「依頼人コード」の抽出方法につい
て説明する。

【００２８】文字認識したコード情報より、依頼人を特
定するキーワードを検索する。検索にあたっては、異音
同義語が存在するため、図５に示すように依頼人キーワ
ードテーブルを参照し検索する。この例では、「依頼
人」「依頼人名」「ご依頼人」「振込依頼人名」「委託
者」「委託者名」等が異音同義語として存在する。キー
ワードを特定し、キーワードに続く文字列を「依頼人名
称」と判断し、図３に示す１次情報管理テーブルの「カ
ナ名称」から依頼人コードおよび枝番を抽出する。

【００２９】次に、タイトル部領域情報の抽出について
説明する。

【００３０】帳票のタイトル領域の情報を抽出する為
に、文字認識したコード情報よりキーワードを検索し領
域を特定する。依頼人同様、異音同義語が存在するため
図６に示すキーワードテーブルを参照し検索する。タイ
トル部の文字列が特定できたら、認識結果情報を元に各
項目の座標値、大きさを取得する。

【００３１】抽出した１次情報をもとに、図３に示す１
次情報管理テーブルを参照し、２次情報を特定する。す
なわち、罫線情報、認識領域情報、領域属性情報を特定
する。２次情報をもとに読み取った振込依頼書の帳票レ
イアウトを解析し、文字認識（２回目）を行う。すなわ
ち、１回目に無条件に文字を認識させてそのキーワード
となる文字を探して１次の情報を取得し１個のワードを
特定する。１個のワードを特定したら２次情報に従って
２回目の文字認識（例えば漢字の認識等）を行う。

【００３２】そして文字認識結果コードと帳票イメージ
を図１に示すクライアント端末装置７にて画面表示し、
認識結果の確認／修正を行う。

【００３３】認識結果の確認／修正が完了したデータは
図１に示すファイルサーバ端末装置５を経由して他シス
テムへ引き渡される。

【００３４】本発明によれば、帳票の特性情報を事前登
録し、帳票読取時には、特性情報の抽出・事前登録情報
とのマッチング処理を自動的に行うことにより、システ
ム利用者が各依頼人毎の帳票レイアウトを判別する必要
がなくなるため、省力化とデータエントリの迅速化が図
れる。

【００３５】また、振込依頼書のイメージ採取・ＯＣＲ
認識処理時に、システム利用者が明示的に指示していた
事前登録情報（一意な番号、例えば依頼人番号と枝番を
指定）を自動的に判別することにより、データエントリ
ー時の負荷を軽減する。また、帳票レイアウト情報を、
システム利用者が管理する作業を撤廃することができ
る。

【００３６】

【発明の効果】本発明によれば、（１）振込依頼書の帳
票レイアウト情報に帳票特性も付加し、事前登録し、Ｏ
ＣＲ認識時、振込依頼書の特性を抽出し、事前登録した
特性情報とマッチングし、帳票レイアウトを特定するこ
とにより、人間系による帳票レイアウトの判別・特定を
自動的に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の総合振込依頼書エントリシステムの構
成例を示すブロック図である。

【図２】振込依頼書と帳票レイアウト情報の対応を示す
図である。

【図３】１次情報管理テーブルを示す図である。

【図４】帳票識別の処理の流れを示すフローチャートで
ある。

【図５】依頼人キーワードテーブルを示す図である。

【図６】タイトル部領域情報のキーワードテーブルを示
す図である。

【符号の説明】

１・・・スキャナ装置３・・・ＯＣＲ端末装置５・・・ファイルサーバ端末装置７・・・クライアント端末装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｋ 9/00 Ｇ０６Ｋ 9/00 Ｋ 9/20 ３４０ 9/20 ３４０ＣＧ０６Ｔ 1/00 ３１０Ｇ０６Ｔ 1/00 ３１０Ｚ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】振込依頼書のイメージを採取するスキャナ
と、前記スキャナにより採取したイメージを元に帳票レイア
ウト情報の登録を行うＯＣＲ端末装置と、振込依頼書の帳票レイアウト情報に帳票特性も付加して
事前登録するサーバ装置と、前記ＯＣＲ端末装置によるＯＣＲ認識時、振込依頼書の
特性を抽出し、事前登録した特性情報とマッチングし、
帳票レイアウトを特定するクライアント装置と、を具備
したことを特徴とする総合振込依頼書エントリシステ
ム。
【請求項２】振込依頼書のイメージを採取するスキャナ
と、採取したイメージを元に帳票レイアウト情報の登録
を行うＯＣＲ端末装置と、サーバ装置およびクライアン
ト装置を有した総合振込依頼書エントリシステムにおけ
る入力帳票識別方法において、振込依頼書の帳票レイアウト情報に帳票特性も付加して
前記サーバ装置に事前登録し、ＯＣＲ認識時、振込依頼書の特性を抽出し、事前登録し
た特性情報とマッチングし、帳票レイアウトを特定する
ことを特徴とする総合振込依頼書エントリシステムにお
ける入力帳票識別方法。
【請求項３】振込依頼書のイメージを採取するスキャナ
と、採取したイメージを元に帳票レイアウト情報の登録
を行うＯＣＲ端末装置と、サーバ装置及びクライアント
装置を有した総合振込依頼書エントリシステムにおい
て、コンピュータに、振込依頼書の帳票レイアウト情報に帳票特性を付加して
前記サーバ装置に事前登録させる手順と、ＯＣＲ認識時、振込依頼書の特性を抽出させ、事前登録
した特性情報とマッチングさせ、帳票レイアウトを特定
させる手順と、を実行させるためのプログラム。