JP2003030371A - 無記名投票システム、無記名投票方法、及び無記名投票プログラム - Google Patents

無記名投票システム、無記名投票方法、及び無記名投票プログラム

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JP2003030371A
JP2003030371A JP2001212005A JP2001212005A JP2003030371A JP 2003030371 A JP2003030371 A JP 2003030371A JP 2001212005 A JP2001212005 A JP 2001212005A JP 2001212005 A JP2001212005 A JP 2001212005A JP 2003030371 A JP2003030371 A JP 2003030371A
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Yoshito Mase
義人 間瀬
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NTT Comware Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投票者が通信機器を用いて投票を行うことが
できる無記名投票システムを提供する。 【解決手段】 予め付与された識別番号が秘匿されてお
り、該識別番号が読み取り可能な状態になったか否かを
判別することが可能なカードに有権者に関する情報が記
入された選挙票と、前記識別番号と投票する候補を特定
する情報とからなる投票情報を通信によって送信するこ
とによって該候補へ投票する投票手段と、前記投票手段
より送信された投票情報を受信して、該投票情報に含ま
れる識別番号が未投票である場合に、候補を特定する情
報に基づいて各候補の得票数を集計する集計手段とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投票者が通信機器
を用いて投票を行うことができる無記名投票システム、
無記名投票方法、及び無記名投票プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら公職の選挙の投票を行う場合、有権者は投票所へ出向
き、投票用紙に自書によって投票が行われている。しか
しながら、投票所での投票用紙を利用した自書式投票
は、有権者が投票所に出向く必要があるため、投票日の
天候等によって投票率が低下するするなどの問題があ
る。また、集計作業においては、投票締切後に投票用紙
の回収・集計を手作業で行う必要があるため、手間と時
間を要するという問題もある。
【0003】一方、投票する場所へ出向くことなく投票
が行える方法として、電話を使用した投票が知られてい
る。これは、投票の対象が複数ある場合、投票対象の数
だけ電話番号を用意して、対象の電話番号に対する発信
の数を投票数とするものである。しかしながら、この電
話投票は、同一人物からの複数回投票の防止、および投
票した者が有権者であるか否かを確認することが困難で
あるため、公職の選挙等には利用することができないと
いう問題がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、投票者が通信機器を用いて投票を行うことが
できる無記名投票システム、無記名投票方法、及び無記
名投票プログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、予め付与された識別番号が秘匿されており、該識別
番号が読み取り可能な状態になったか否かを判別するこ
とが可能なカードに有権者に関する情報が記入された選
挙票と、前記識別番号と投票する候補を特定する情報と
からなる投票情報を通信によって送信することによって
該候補へ投票する投票手段と、前記投票手段より送信さ
れた投票情報を受信して、該投票情報に含まれる識別番
号が未投票である場合に、候補を特定する情報に基づい
て各候補の得票数を集計する集計手段とを備えたことを
特徴とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、前記無記名投票
システムは、投票所において前記識別番号を読み取り可
能にして、読み取った識別番号を前記集計手段に対して
通信を用いて送信し、該当する識別番号が未投票である
か否かを確認する未投票確認手段をさらに備えたことを
特徴とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、前記無記名投票
システムは、投票所において集計された各候補の得票数
を前記集計手段に対して通信を用いて送信する集計結果
送信手段をさらに備え、前記集計手段は、受信した集計
結果を前記投票手段によって投票された得票数に加算す
ることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、前記識別番号
は、有権者数より十分に大きい桁数の乱数から生成する
ことを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、前記投票手段
は、複数の候補の中から所定の数の候補を選択すること
によって候補を特定することを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の発明は、予め付与された
識別番号が秘匿されており、該識別番号が読み取り可能
な状態になったか否かを判別することが可能なカードに
有権者に関する情報が記入された選挙票を使用して投票
を行う無記名投票方法であって、前記無記名投票方法
は、前記選挙票に記載された識別番号を読み取り、該識
別番号と投票する候補を特定する情報とからなる投票情
報を通信によって送信することによって該候補へ投票す
る投票過程と、前記投票情報を受信して、該投票情報に
含まれる識別番号が未投票である場合に、候補を特定す
る情報に基づいて各候補の得票数を集計する集計過程と
を有することを特徴とする。
【0011】請求項7に記載の発明は、前記無記名投票
方法は、投票所において前記識別番号を読み取り可能に
して、読み取った識別番号を前記集計過程に対して通信
を用いて送信し、該当する識別番号が未投票であるか否
かを確認する未投票確認過程をさらに有することを特徴
とする。
【0012】請求項8に記載の発明は、前記無記名投票
方法は、投票所において集計された各候補の得票数を通
信を用いて送信する集計結果送信過程をさらに有し、前
記集計過程は、受信した集計結果を前記投票過程によっ
て投票された得票数に加算することを特徴とする。
【0013】請求項9に記載の発明は、前記識別番号
は、有権者数より十分に大きい桁数の乱数から生成する
ことを特徴とする。
【0014】請求項10に記載の発明は、前記投票過程
は、複数の候補の中から所定の数の候補を選択すること
によって候補を特定することを特徴とする。
【0015】請求項11に記載の発明は、予め付与され
た識別番号が秘匿されており、該識別番号が読み取り可
能な状態になったか否かを判別することが可能なカード
に有権者に関する情報が記入された選挙票を使用して投
票を行う無記名投票プログラムであって、前記無記名投
票プログラムは、前記選挙票に記載された識別番号と投
票する候補を特定する情報とからなる投票情報を通信に
よって送信することによって該候補へ投票する投票処理
と、前記投票情報を受信して、該投票情報に含まれる識
別番号が未投票である場合に、候補を特定する情報に基
づいて各候補の得票数を集計する集計処理とをコンピュ
ータに行わせることを特徴とする。
【0016】請求項12に記載の発明は、前記無記名投
票プログラムは、前記識別番号を前記集計処理に対して
通信を用いて送信し、該当する識別番号が未投票である
か否かを確認する未投票確認処理をさらにコンピュータ
に行わせることを特徴とする。
【0017】請求項13に記載の発明は、前記無記名投
票プログラムは、投票所において集計された各候補の得
票数を通信を用いて送信する集計結果送信処理をさらに
コンピュータに行わせ、前記集計処理は、受信した集計
結果を前記投票処理によって投票された得票数に加算す
ることを特徴とする。
【0018】請求項14に記載の発明は、前記識別番号
は、有権者数より十分に大きい桁数の乱数から生成する
ことを特徴とする。
【0019】請求項15に記載の発明は、前記投票処理
は、複数の候補の中から所定の数の候補を選択すること
によって候補を特定することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】初めに、以下の説明で用いる用語
を定義する。スクラッチカードとは、識別番号が印刷さ
れた部分を秘匿するための被膜部をこすり落とす(これ
をスクラッチするという)ことにより、秘匿された識別
番号が現れるカードのことである。識別番号とは、容易
に推測する事が不可能な乱数で、スクラッチカードの被
膜部に記入されるものであり、同一選挙において有権者
を一意に識別するための複数桁の数値または文字列であ
る。選挙票とは、スクラッチカードに対して有権者情報
が記入されたものである。使用済選挙票とは、スクラッ
チカードの被膜部がこすり落とされ、秘匿されていた識
別番号が読み取り可能な状態になった選挙票のことであ
る。
【0021】次に、本発明の概要を簡単に説明する。無
記名スクラッチカードを発行した後に有権者情報を記入
したものを選挙票として用いることで、有権者が投票に
使用する識別番号と有権者情報の対応関係が選挙実施機
関に対して隠蔽される。また、識別番号情報を管理する
ことで、有権者にのみ投票権を与え他者の不正使用を防
止すること、同一識別番号による複数回投票を防止する
ことが可能であり、公正な無記名投票をオンラインで実
現可能とするものである。一方、有権者は、市場に広く
出回るブラウザ端末から識別番号を用いた投票行為が可
能となるため、遠隔地からの投票ができ、また、被膜部
がスクラッチされていない(識別番号が明らかになって
いない)選挙票を持参すれば従来通りの投票用紙による
無記名投票方式にも利用可能であり、投票方式の選択肢
が増えるとともに、有権者の投票行為における利便性が
向上するため、投票率を向上させることができるもので
ある。
【0022】以下、本発明の一実施形態による無記名投
票システムを図面を参照して説明する。図1は同実施形
態の構成を示すブロック図である。この図において符号
1は、選挙実施機関であり、スクラッチカードに有権者
情報を記入して選挙票を作成する選挙票発行装置11
と、投票の集計を行う集計サーバ12と、識別番号情報
を保持する識別番号管理DB(データベース)13とか
ら構成される。符号2は、投票手段であり、投票所21
に設けられた投票箱22へ投入された投票用紙を集計し
て、その集計結果を集計サーバ12へ送信する投票所端
末23と、データ通信機能、ブラウジング機能、及び通
信暗号化機能を有するブラウザ端末24からなる。この
ブラウザ端末24は、インターネット等のネットワーク
3に接続可能なパソコン25や携帯電話26を使用可能
である。符号4は、選挙実施機関1の依頼を受けて、選
挙票に用いるスクラッチカードを発行するスクラッチカ
ード発行機関である。スクラッチカード発行機関4は、
無記名スクラッチカードを生成し、生成したスクラッチ
カードに記載された識別番号一覧を選挙実施機関1へ通
知する。符号5は、有権者であり、選挙票を受け取った
後に、投票所21へ出向いて投票用紙によって投票する
か、または、自己が所有するブラウザ端末24によって
通信を利用して投票するかを選択し、選択した投票手段
によって投票を行う。
【0023】次に、図2を参照して、図1に示す無記名
投票システムの動作を説明する。初めに、選挙票発行の
動作を説明する。まず、選挙票発行装置11は、スクラ
ッチカード発行機関4に対し、電子メール等の通信手段
を用いて、有権者数分の無記名スクラッチカード発行を
依頼する(ステップS1)。
【0024】これを受けて、スクラッチカード発行機関
4は、無記名スクラッチカードを生成し、生成したカー
ドを選挙実施機関1へ配送する(ステップS2)ととも
に、配送したスクラッチカードに記載した識別番号の一
覧を電子メール等の通信手段を用いて選挙発行装置11
へ通知する。これを受けて選挙票発行装置11は通知さ
れた識別番号一覧の情報を識別番号管理DB13へ記憶
する(ステップS3)。図3に、スクラッチカード発行
機関4から通知される識別番号一覧の一例を示す。ま
た、図4に識別番号管理DB13に記憶される情報のテ
ーブル構造を示す。識別番号管理DB13は、図4に示
すようにスクラッチカード発行機関4から通知される識
別番号と識別番号のそれぞれについて投票フラグ(0;
未投票、1;投票済)を記憶するフィールドが設けられ
ている。また、ここでいう無記名スクラッチカードと
は、識別番号が印刷され、この識別番号は被膜によって
秘匿されている状態のカードである。図6に、スクラッ
チカード発行機関4が作成する無記名スクラッチカード
の形態を示す。図6において、符号Sは、識別番号が記
載された部分を覆い隠す被膜部であり、この被膜部Sを
スクラッチすることによって、識別番号を読み取ること
が可能となる。
【0025】次に、選挙票発行装置11は、有権者名簿
の情報に基づいて、スクラッチカード発行機関4から受
け取った無記名スクラッチカードに対して有権者情報を
記入し選挙票を作成する(ステップS4)。図5に有権
者名簿情報の一例を示す。また、図7に、有権者情報を
記入した選挙票の形態を示す。図7において、符号A
は、有権者情報であり、有権者名簿に記載されている
「氏名」、「住所」、「性別」、「生年月日」が記入さ
れる。
【0026】次に、選挙実施機関1は、投票所21に対
して投票用紙および有権者名簿を配送する(ステップS
5)とともに、選挙票発行装置11によって発行した選
挙票を有権者に対して配送する(ステップS6)。そし
て、有権者5は、ブラウザ端末24による投票もしくは
投票所21での投票のいずれかの投票方式を選択する
(ステップS7)。
【0027】次にステップS7において、有権者5がブ
ラウザ端末24による投票を選択した場合の動作を説明
する。まず、有権者5は受け取った選挙票の被膜部をス
クラッチして秘匿されていた識別番号を読み取る(ステ
ップS8)。図8に被膜部Sをスクラッチした選挙票の
形態を示す。図8は、秘匿されていた識別番号が「12
3456789」であった場合の例である。続いて、有
権者5は自己が所有するブラウザ端末24を集計サーバ
12へ接続する。このとき、接続する集計サーバ12の
アドレスは、選挙票に記載しておいてもよい。
【0028】ブラウザ端末24と集計サーバ12との接
続が完了したのを受けて、集計サーバ12は、ブラウザ
端末24に対して識別番号を入力するように指示を出
す。これを受けて有権者5は、スクラッチした選挙票に
記載された識別番号をキー入力する。ブラウザ端末24
は、この識別番号を集計サーバ12へ送信する(ステッ
プS9)。
【0029】次に、集計サーバ12は、ブラウザ端末2
4から送信された識別番号を受信し、この識別番号を識
別番号管理DB13へ通知するとともに、通知した識別
番号の正当性確認を要求する。識別番号管理DB13
は、通知された識別番号について、識別番号一覧に存在
し、かつ未投票であるかを確認し、OKであれば「受付
OK」を集計サーバ12へ返し、該当識別番号をロック
する。ロック解除までは同一番号による別アクセスは許
容しない。NGであれは「受付NG」を集計サーバ12
へ返す(ステップS12)。
【0030】次に、集計サーバ12は、識別番号管理D
B13から受け取った受付結果(OKまたはNG)をブ
ラウザ端末24へ通知する(ステップS13)。続い
て、受付結果が「OK」であった場合に有権者5は、ブ
ラウザ端末24の画面を見ながら、候補者を選択するこ
とによって投票を行う。このときの投票は、入力誤りが
少なく、操作が容易な方式が採用され、例えば、チェッ
クボックス、オプションボタン、リストボックスなどが
用いられる。これを受けて、ブラウザ端末24が選択さ
れた候補者の情報を集計サーバ12へ送信することによ
って投票が行われる(ステップS14)。
【0031】次に、集計サーバ12は、識別番号管理D
B13に対して、該当する識別番号の投票フラグをセッ
トすることによって投票済みへの更新依頼を行う(ステ
ップS15)。これを受けて、識別番号管理DB13
は、該当する識別番号の投票フラグを投票済みに更新す
るとともにロックを解除する(ステップS16)。そし
て、更新結果を集計サーバ12に通知する(ステップS
17)。なお、ステップS11におけるロックの後、一
定時間経過後にアクセスがない場合はロックを解除する
ようにしてもよい。ただし、このときはステップS9か
ら再度行うように指示を出す。
【0032】次に、集計サーバ12は、投票内容をカウ
ントアップして集計する(ステップS18)。ここで、
図9を参照して集計動作を説明する。図9は、投票によ
ってデータが更新されるときのデータの変化を示す図で
ある。図9(a)は、識別番号管理DB13内に記憶さ
れているデータを示している。図9(b)は、集計サー
バ12内に記憶される各候補者毎の得票数データを示し
ている。この状態において、識別番号が「123456
789」であり、「CCCCCCC」に投票したとする
と、識別番号管理DB13内の識別番号が「12345
6789」の投票フラグを「1」にセットし(図9
(c)参照)、候補者名「CCCCCCC」の得票数が
カウントアップされ、「89」から「90」へ変化する
(図9(d)参照)。このように、投票によって該当す
る識別番号の投票フラグが「1」にセットされ、投票し
た候補者の得票数がカウントアップされることによって
集計作業が行われる。
【0033】次に、集計サーバ12はブラウザ端末24
に対して投票完了通知を行う(ステップS19)。これ
によって、有権者5は、投票処理の完了を知る。
【0034】このように、識別番号が被膜された状態の
選挙票に有権者情報を記入して有権者へ配送し、有権者
は、この識別番号のみを用いて投票するようにしたた
め、投票時の無記名性を保証することができる。また、
ブラウザ端末からの投票結果をリアルタイムで集計可能
であるため、投票締切後の集計作業を効率化することが
できる。また、ブラウザ端末を使用して投票を行うよう
にしたため、有権者は特別な機能を有する装置を用意す
る必要がなくなる。これは、結果的に有権者はどこに居
ても投票ができるため、投票率の向上が見込めるという
効果が得られる。
【0035】なお、集計サーバ12は同一のブラウザ端
末24からの識別番号入力誤りが複数回継続した場合、
このブラウザ端末24からのアクセスをロックアウトす
るようにしてもよい。また、ブラウザ端末24と集計サ
ーバ12間は暗号化通信を行うようにしてもよい。
【0036】次に、投票所21における投票の動作を説
明する。まず、有権者5は指定された投票所21へ出向
き、選挙票を提出して受付をする(ステップS20)。
投票所21は、提出された選挙票が未使用である(被膜
部がスクラッチされていないこと、および有権者名が有
権者名簿に記載されていることを確認する(ステップS
21)。この確認の結果、OKであれば投票所21は、
有権者5へ投票用紙を渡す(ステップS22)。
【0037】次に、有権者5は投票用紙に候補者名を記
入して(ステップS28)、この投票用紙を投票箱22
へ投票する(ステップS29)。一方、投票所21は、
提出された選挙票をスクラッチして識別番号を確認する
(ステップS23)。そして、投票所端末23から識別
番号を入力して、この識別番号を集計サーバ12へ送信
し(ステップS24)、識別番号管理DB13の該当識
別番号の投票フラグを投票済に更新するよう要求する
(ステップS25)。
【0038】これを受けて、識別番号管理DB13は、
該当識別番号の投票フラグを投票済に更新して(ステッ
プS26)、その結果を集計サーバ12へ通知する(ス
テップS27)。そして、投票所21は、投票時間終了
後、投票箱22内の投票用紙を選挙実施機関に配送し、
集計する(ステップS30、S31)。なお、投票用紙
による投票の集計は、各投票所21において個別に行
い、その集計結果を投票所端末23から集計サーバ12
に対して送信し、この送信された集計結果と、ブラウザ
端末24による投票の集計結果とを加算するようにして
もよい。
【0039】次に、投票終了後、選挙実施機関1が有権
者5の投票状況などについて統計を行う場合の動作を説
明する。まず、スクラッチカード発行機関4において無
記名スクラッチカードを発行する際に、各カードに通し
番号(カード番号と称する)を振り(図10(a)に示
す符号B)、このカード番号と識別番号の対応表(図1
0(c))を作成する。一方、選挙実施機関1は、スク
ラッチカード発行機関4から受け取った無記名スクラッ
チカードに対して有権者情報を記入する(図10
(b))際に、カード番号と有権者の対応表(図10
(d))を作成して、識別番号管理DB13へ記憶す
る。
【0040】次に、選挙実施機関1は投票終了後に、ス
クラッチカード発行機関4に対してカード番号と識別番
号対応表(図10(c))を要求して取得する。そし
て、識別番号管理DB13内の識別番号とカード番号の
対応表(図10(c))と、カード番号と有権者情報の
対応表(図10(d))とを参照して、有権者情報と識
別番号とを対応付け、さらに、識別番号と投票フラグの
対応表(図10(e))を参照して、有権者ごとの投票
/未投票を求める。
【0041】このように、無記名投票であるにも係わら
ず、図11に示すように有権者の年代毎の投票率を容易
に求めることが可能となる。これによって、有権者毎に
投票したか否かは知られてしまうが、識別番号と投票し
た候補者の対応は求めることができないために、無記名
投票であることに変わりはない。また、識別番号が読み
取り可能な状態になったか否かで選挙票が使用済である
かを確認することで、ブラウザ端末からの投票に加え、
投票所での投票用紙を利用した自書式投票を並行して実
施できるという効果も得られる。さらに、投票時におい
て入力された識別番号を識別番号一覧と照合することで
投票権の有無を確認できるとともに、識別番号の使用有
無を管理することで同一識別番号による複数回投票を防
止できる。
【0042】なお、識別番号は、実施する選挙の有権者
数より充分に大きい値になるような桁数を決定し、この
桁数になる乱数を発生させて用いればよい。また、ブラ
ウザ端末24は、自己が所有する端末である必要はな
く、投票所21に複数台のブラウザ端末24を設置して
おき、有権者5は、これを使用して投票するようにして
もよい。また、選挙票は、スクラッチカードでなくても
よく、予め付与された識別番号の印刷されたカードが配
送された時点では秘匿されており、この識別番号が配送
された後に読み取り可能な状態になったか否かを判別す
ることが可能なカードであれば何でもよい。
【0043】また、広範囲にわたる(例えば全国規模)
選挙において、各選挙区毎に集計サーバ12を有する選
挙実施機関1を複数設け、識別番号の管理をそれぞれの
選挙区単位に行うようにしてもよい。このとき、有権者
5には、該当する選挙区の選挙実施機関1が有する集計
サーバ12のアドレスを通知するようにして、該当選挙
区の集計サーバ12に対する投票のみを許可する。この
ようにすることによって、集計サーバ12の処理負荷を
低減することができる。また、識別番号の管理がより複
雑になるために、不正なアクセスによる不正投票を防止
することも可能となる。
【0044】また、図2に示す機能を実現するためのプ
ログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録
して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュ
ータシステムに読み込ませ、実行することにより無記名
投票処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュ
ータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェア
を含むものとする。また、「コンピュータシステム」
は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホー
ムページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとす
る。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」と
は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、
CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内
蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さ
らに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、イ
ンターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線
を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライ
アントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ
(RAM)のように、一定時間プログラムを保持してい
るものも含むものとする。
【0045】また、上記プログラムは、このプログラム
を記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝
送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により
他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここ
で、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネ
ット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回
線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体
のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能
の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、
前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録され
ているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、い
わゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、識別番号が被膜された状態の選挙票に有権者情報を
記入して有権者へ配送し、有権者は、この識別番号のみ
を用いて投票するようにしたため、投票時の無記名性を
保証することができるという効果が得られる。また、ブ
ラウザ端末からの投票結果をリアルタイムで集計可能で
あるため、投票締切後の集計作業を効率化することがで
きる。また、識別番号が読み取り可能な状態になったか
否かで選挙票が使用済であるかを確認することで、ブラ
ウザ端末からの投票に加え、投票所での投票用紙を利用
した自書式投票を並行して実施できるという効果も得ら
れる。さらに、投票時において入力された識別番号を識
別番号一覧と照合することで投票権の有無を確認できる
とともに、識別番号の使用有無を管理することで同一識
別番号による複数回投票を防止できるという効果も得ら
れる。また、ブラウザ端末を使用して投票を行うように
したため、有権者は特別な機能を有する装置を用意する
必要がなくなる。これは、結果的に有権者はどこに居て
も投票ができるため、投票率の向上が見込めるという効
果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】 図1に示す無記名投票システムの動作を示す
シーケンス図である。
【図3】 識別番号の一覧の一例を示す説明図である。
【図4】 識別番号管理DB13に記憶される識別番号
と投票フラグのテーブル構造を示す説明図である。
【図5】 有権者名簿の一例を示す説明図である。
【図6】 スクラッチカードの形態を示す説明図であ
る。
【図7】 スクラッチカードの形態を示す説明図であ
る。
【図8】 スクラッチカードの形態を示す説明図であ
る。
【図9】 投票の結果を集計する動作を示す説明図であ
る。
【図10】 投票率統計を求める動作を示す説明図であ
る。
【図11】 投票率の統計結果を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・選挙実施機関、 11・・・選挙票発行装置、 12・・・集計サーバ、 13・・・識別番号管理DB、 2・・・投票手段、 21・・・投票所、 22・・・投票箱、 23・・・投票所端末、 24・・・ブラウザ端末、 25・・・パソコン、 26・・・携帯電話、 3・・・ネットワーク、 4・・・スクラッチカード発行機関、 5・・・有権者。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め付与された識別番号が秘匿されてお
    り、該識別番号が読み取り可能な状態になったか否かを
    判別することが可能なカードに有権者に関する情報が記
    入された選挙票と、 前記識別番号と投票する候補を特定する情報とからなる
    投票情報を通信によって送信することによって該候補へ
    投票する投票手段と、 前記投票手段より送信された投票情報を受信して、該投
    票情報に含まれる識別番号が未投票である場合に、候補
    を特定する情報に基づいて各候補の得票数を集計する集
    計手段と、 を備えたことを特徴とする無記名投票システム。
  2. 【請求項2】 前記無記名投票システムは、 投票所において前記識別番号を読み取り可能にして、読
    み取った識別番号を前記集計手段に対して通信を用いて
    送信し、該当する識別番号が未投票であるか否かを確認
    する未投票確認手段をさらに備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の無記名投票システム。
  3. 【請求項3】 前記無記名投票システムは、 投票所において集計された各候補の得票数を前記集計手
    段に対して通信を用いて送信する集計結果送信手段をさ
    らに備え、 前記集計手段は、受信した集計結果を前記投票手段によ
    って投票された得票数に加算することを特徴とする請求
    項1に記載の無記名投票システム。
  4. 【請求項4】 前記識別番号は、有権者数より十分に大
    きい桁数の乱数から生成することを特徴とする請求項1
    に記載の無記名投票システム。
  5. 【請求項5】 前記投票手段は、複数の候補の中から所
    定の数の候補を選択することによって候補を特定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の無記名投票システム。
  6. 【請求項6】 予め付与された識別番号が秘匿されてお
    り、該識別番号が読み取り可能な状態になったか否かを
    判別することが可能なカードに有権者に関する情報が記
    入された選挙票を使用して投票を行う無記名投票方法で
    あって、 前記無記名投票方法は、 前記選挙票に記載された識別番号を読み取り、該識別番
    号と投票する候補を特定する情報とからなる投票情報を
    通信によって送信することによって該候補へ投票する投
    票過程と、 前記投票情報を受信して、該投票情報に含まれる識別番
    号が未投票である場合に、候補を特定する情報に基づい
    て各候補の得票数を集計する集計過程と、 を有することを特徴とする無記名投票方法。
  7. 【請求項7】 前記無記名投票方法は、 投票所において前記識別番号を読み取り可能にして、読
    み取った識別番号を前記集計過程に対して通信を用いて
    送信し、該当する識別番号が未投票であるか否かを確認
    する未投票確認過程をさらに有することを特徴とする請
    求項6に記載の無記名投票方法。
  8. 【請求項8】 前記無記名投票方法は、 投票所において集計された各候補の得票数を通信を用い
    て送信する集計結果送信過程をさらに有し、 前記集計過程は、受信した集計結果を前記投票過程によ
    って投票された得票数に加算することを特徴とする請求
    項6に記載の無記名投票方法。
  9. 【請求項9】 前記識別番号は、有権者数より十分に大
    きい桁数の乱数から生成することを特徴とする請求項6
    に記載の無記名投票方法。
  10. 【請求項10】 前記投票過程は、複数の候補の中から
    所定の数の候補を選択することによって候補を特定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の無記名投票方法。
  11. 【請求項11】 予め付与された識別番号が秘匿されて
    おり、該識別番号が読み取り可能な状態になったか否か
    を判別することが可能なカードに有権者に関する情報が
    記入された選挙票を使用して投票を行う無記名投票プロ
    グラムであって、 前記無記名投票プログラムは、 前記選挙票に記載された識別番号と投票する候補を特定
    する情報とからなる投票情報を通信によって送信するこ
    とによって該候補へ投票する投票処理と、 前記投票情報を受信して、該投票情報に含まれる識別番
    号が未投票である場合に、候補を特定する情報に基づい
    て各候補の得票数を集計する集計処理と、 をコンピュータに行わせることを特徴とする無記名投票
    プログラム。
  12. 【請求項12】 前記無記名投票プログラムは、 前記識別番号を前記集計処理に対して通信を用いて送信
    し、該当する識別番号が未投票であるか否かを確認する
    未投票確認処理をさらにコンピュータに行わせることを
    特徴とする請求項11に記載の無記名投票プログラム。
  13. 【請求項13】 前記無記名投票プログラムは、 投票所において集計された各候補の得票数を通信を用い
    て送信する集計結果送信処理をさらにコンピュータに行
    わせ、 前記集計処理は、受信した集計結果を前記投票処理によ
    って投票された得票数に加算することを特徴とする請求
    項11に記載の無記名投票プログラム。
  14. 【請求項14】 前記識別番号は、有権者数より十分に
    大きい桁数の乱数から生成することを特徴とする請求項
    11に記載の無記名投票プログラム。
  15. 【請求項15】 前記投票処理は、複数の候補の中から
    所定の数の候補を選択することによって候補を特定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の無記名投票プログ
    ラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1530169A1 (en) * 2003-11-10 2005-05-11 Alcatel Method for performing a voting by mobile terminals
US7969993B2 (en) 2003-12-26 2011-06-28 Vodafone Group Plc Presence display system and gateway apparatus

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