JP2003029273A - 液晶装置の製造方法、液晶装置の製造装置及びパネルの接着剤焼成方法 - Google Patents

液晶装置の製造方法、液晶装置の製造装置及びパネルの接着剤焼成方法

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JP2003029273A
JP2003029273A JP2001215606A JP2001215606A JP2003029273A JP 2003029273 A JP2003029273 A JP 2003029273A JP 2001215606 A JP2001215606 A JP 2001215606A JP 2001215606 A JP2001215606 A JP 2001215606A JP 2003029273 A JP2003029273 A JP 2003029273A
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pressure
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Mitsuyoshi Soyama
光祥 曽山
Toshiyuki Nakatani
敏之 中谷
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚の基板の圧着及び焼成工程のサイクルタ
イムを短くでき、セル厚の均一化及び枚葉処理可能な液
晶装置の製造方法、液晶装置の製造装置及びパネルの接
着剤焼成方法を提供する。 【解決手段】 液晶注入口10を有する開曲線状の第1
シール剤12と、該第1シール剤12を囲むように形成
された閉曲線状の接着剤318とを介して貼り合わされ
た第1基板311及び第2基板312を、接着剤31
8、第1基板311及び第2基板312により囲まれた
空間の圧力が、第1基板311及び第2基板312が配
置される空間の圧力よりも負圧となる状態下で加熱し、
第1シール剤12及び接着剤318を硬化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚の基板を貼り
あわせてなるパネル、特に液晶装置に組み込まれる液晶
パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶パネルを形成する2枚のガラ
ス基板を貼りあわせる場合には、一方のガラス基板の貼
りあわせ面となる表面に、シール剤として例えば熱硬化
性樹脂を、スクリーン印刷法またはディスペンサなどに
よる描画法によって、液晶を注入する注入口を有する開
曲線状に塗布する。一方、他方のガラス基板の貼り合わ
せ面となる表面全面に、均一な大きさの粒状の間隔保持
部剤を散布する。そして、2枚のガラス基板を重ね合わ
せて位置合わせを行い、例えば160〜170℃程度の
高温状態でプレス機の押圧板により上下から2枚のガラ
ス基板を加圧しながら、熱硬化性樹脂を硬化させて2枚
のガラス基板を貼り合わせる。
【0003】従来、前述した2枚のガラス基板の貼り合
わせには、例えば図12に示される貼り合わせ装置が用
いられていた。この装置120は、オーブン122内に
加圧治具124を備えてなる。オーブン122内の空間
は所定の高温状態で設定される。加圧治具124は、フ
レーム132と、フレーム132に取り付けられ且つ流
体が充填される内部空間を有する膨縮可能なバルーン1
30と、バルーン130に取り付けられ且つバルーン1
30の膨縮動作によって上下動する上板126と、フレ
ーム132に固定された下板128とを備えている。上
板126と下板128との間には、貼り合わせ面同士が
互いに突き合わされるように重ねあわされて位置合わせ
された2枚のガラス基板110、112の対(組み立て
パネル)115が、積層状態で複数個配置される。この
場合、組み立てパネル115同士の間にはそれぞれ間紙
116が介挿される。また、バルーン130の内部空間
には、図示しない液体供給源から供給管127を介して
圧縮空気が供給されるようになっている。
【0004】このような構成の装置120を用いてガラ
ス基板110、112同士を貼り合わせる場合には、ま
ず、上板126と下板128との間に組み立てパネル1
15を積層状態で複数個配置し、オーブン122内を所
定の温度、例えば160〜170℃に設定し、加圧治具
124とともに組み立てパネル115を加熱する。そし
て、図示しない流体供給源から供給管127を介して圧
縮空気をバルーン130内におくりこんで、上板126
を所定量下降させ、上板126と下板128との間に位
置する複数の組み立てパネル115を加圧(圧縮)す
る。これにより、組み立てパネル115が所定のセル厚
に設定されるとともに、シール剤である熱硬化性樹脂が
加熱硬化し、ガラス基板110、112同士が貼りあわ
される。
【0005】このように、従来においては、シール剤を
潰して所定のセル厚にする圧着工程(加圧工程)と、シ
ール剤を熱硬化させる焼成工程とが1つの装置で同時に
行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
シール剤を潰す圧着工程(加圧工程)とシール剤を熱硬
化させる焼成工程とを1つの装置120で同時に行う
と、以下のような問題が生じる。
【0007】まず、シール剤を熱硬化させるには、加圧
治具124とともに組み立てパネル115を所定の温度
まで加熱して、その状態を所定時間維持する必要がある
が、加圧治具124の熱容量が大きいため、加圧治具1
24を所定の温度まで加熱するには相当な時間を要す
る。例えば、シール剤を熱硬化させるために160〜1
70℃を2時間維持する必要がある場合には、加圧治具
124を160〜170℃まで加熱するのに2時間、焼
成処理後に加圧治具124を冷却するまでに2時間を要
し、焼成温度160〜170℃を2時間維持することを
考えると、1回の圧着焼成工程を行うために合計6時間
を要することとなる。すなわち、1回の圧着焼成工程を
行うのに必要な時間は、実加熱時間の3倍にも及ぶ結果
となる。そのため、従来にあっては、前述したように複
数の組み立てパネル115を一括して圧着焼成するバッ
チ処理によって、作業の効率化を図らなければならなか
った。
【0008】また、このような装置120を使用した場
合には、ガラス基板110、112の中心部と外周部と
では熱分布が異なり、基板面内において焼成むらが生じ
る。更には、加圧むらが生じる。このため、シール剤を
組み立てパネル115の全面にわたって均一に潰して熱
硬化させること、すなわち組み立てパネル115の全面
にわたってセル厚を均一することが難しい。従って、セ
ル厚不良が生じて、色むらが生じ、歩留まりが低下する
おそれがある。
【0009】本発明の課題は、このような問題に鑑みて
なされたものであり、2枚の基板の圧着及び焼成工程の
サイクルタイムを短くでき、セル厚の均一化及び枚葉処
理可能な液晶装置の製造方法、液晶装置の製造装置及び
パネルの接着剤焼成方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本発明は以下のような構成を採用している。
【0011】本発明の液晶装置の製造方法は、液晶注入
口を有する開曲線状の第1シール剤と、該第1シール剤
を囲むように形成された閉曲線状の接着剤とを介して配
置された第1基板及び第2基板を有する液晶装置の製造
方法であって、前記接着剤、前記第1基板及び前記第2
基板により囲まれた空間の圧力が、前記第1基板及び前
記第2基板が配置される空間の圧力よりも負圧となる状
態下で、前記第1基板及び前記第2基板を加熱し、前記
第1シール剤及び前記接着剤を硬化することを特徴とす
る。
【0012】本発明のこのような構成によれば、第1シ
ール剤および接着剤により貼りあわされた第1基板およ
び第2基板の基板全面にわたって常に均一な圧力が作用
した状態で第1シール剤及び接着剤を硬化することがで
き、液晶装置の第1基板と第2基板との間隙を面内均一
にすることができる。従って、色むらのない表示品位が
優れた液晶装置を安定して量産することができる。ま
た、このような構成とすることにより、貼りあわされた
第1基板及び第2基板を、1枚づつ焼成処理する枚葉処
理が可能であるので、焼成工程をライン化することがで
きる。このように枚葉処理化されることにより、生産効
率が向上するばかりでなく、シール剤及び接着剤の加熱
硬化時の焼成工程において、貼りあわされた第1基板及
び第2基板の熱分布も基板面内にわたって均一すること
ができるため焼成むらがなく、また、従来のように加圧
治具を用いる必要がないため加圧治具が所定の焼成処理
温度になるまで待つ必要がない。従って、生産効率が向
上する。
【0013】本発明の他の液晶装置の製造方法は、第1
面及び第2面を有する第1基板の第1面に、液晶を注入
する注入口を有する開曲線状の第1シール剤を塗布する
工程と、前記第1面に、前記第1シール剤を囲むように
吸入口を有する開曲線状の第2シール剤を塗布する工程
と、前記第1基板の第1面と、第1面及び第2面を有す
る第2基板の第1面とが対向するように、前記第1シー
ル剤及び前記第2シール剤を介して前記第1基板と前記
第2基板とを重ね合わせる工程と、前記第1基板、前記
第2基板及び前記第2シール剤により囲まれた空間内
を、前記吸入口を通じて減圧雰囲気に晒すとともに、前
記第1基板及び前記第2基板それぞれの第2面を大気圧
に晒して、前記第1基板及び前記第2基板を貼り合わす
工程と、前記貼り合わせ工程後、前記空間内を減圧雰囲
気にした状態で前記吸入口を封止する工程と、前記封止
後、貼り合わされた前記第1基板及び前記第2基板を、
前記空間内の圧力が前記第1基板及び前記第2基板が配
置される空間の圧力よりも負圧となる状態下で加熱し、
前記第1シール剤及び前記第2シール剤を硬化する工程
と、を具備することを特徴とする。
【0014】本発明のこのような構成によれば、第1シ
ール剤及び第2シール剤により貼りあわされた第1基板
および第2基板の基板全面にわたって常に均一な圧力が
作用した状態で、第1シール剤及び第2シール剤を硬化
することができ、液晶装置の第1基板と第2基板との間
隙を面内均一にすることができる。従って、色むらのな
い表示品位が優れた液晶装置を安定して量産することが
できる。また、このような構成とすることにより、貼り
あわされた第1基板及び第2基板を、1枚づつ焼成処理
する枚葉処理が可能であるので、焼成工程をライン化す
ることができる。このように枚葉処理化されることによ
り、生産効率が向上するばかりでなく、シール剤の加熱
硬化時の焼成工程において、貼りあわされた第1基板及
び第2基板の熱分布も基板面内にわたって均一すること
ができるため焼成むらがなく、また、従来のように加圧
治具を用いる必要がないため加圧治具が所定の焼成処理
温度になるまで待つ必要がない。従って、生産効率が向
上する。
【0015】本発明の他の液晶装置の製造方法は、第1
面及び第2面を有する第1基板の第1面に、液晶を注入
する注入口を有する開曲線状の第1シール剤を塗布する
工程と、前記第1面に、前記第1シール剤を囲むように
閉曲線状の接着剤を塗布する工程と、前記第1基板の第
1面と、第1面及び第2面を有する第2基板の第1面と
が対向するように、前記第1シール剤及び前記接着剤を
介して前記第1基板と前記第2基板とを重ね合わせる工
程と、前記第1基板、前記第2基板及び前記接着剤によ
り囲まれた空間内を減圧雰囲気に晒すとともに、前記第
1基板及び前記第2基板それぞれの第2面を大気圧に晒
して、前記第1基板及び前記第2基板を貼り合わす工程
と、前記貼り合わせ工程後、貼り合わされた前記第1基
板及び前記第2基板を、前記空間内の圧力が前記第1基
板及び前記第2基板が配置される空間の圧力よりも負圧
となる状態下で加熱し、前記第1シール剤及び前記第2
シール剤を硬化する工程と、を具備することを特徴とす
る。
【0016】本発明のこのような構成によれば、第1シ
ール剤及び接着剤により貼りあわされた第1基板および
第2基板の基板全面にわたって常に均一な圧力が作用し
た状態で、第1シール剤及び接着剤を硬化することがで
き、液晶装置の第1基板と第2基板との間隙を面内均一
にすることができる。従って、色むらのない表示品位が
優れた液晶装置を安定して量産することができる。ま
た、このような構成とすることにより、貼りあわされた
第1基板及び第2基板を、1枚づつ焼成処理する枚葉処
理が可能であるので、焼成工程をライン化することがで
きる。このように枚葉処理化されることにより、生産効
率が向上するばかりでなく、シール剤及び接着剤の加熱
硬化時の焼成工程において、貼りあわされた第1基板及
び第2基板の熱分布も基板面内にわたって均一すること
ができるため焼成むらがなく、また、従来のように加圧
治具を用いる必要がないため加圧治具が所定の焼成処理
温度になるまで待つ必要がない。従って、生産効率が向
上する。
【0017】また、前記硬化工程において、前記貼り合
わされた第1基板及び第2基板は、大気圧状態下で加熱
されることを特徴とする。このように、大気圧状態下で
加熱しても良い。
【0018】また、前記硬化工程後、前記第1基板及び
前記第2基板を冷却する工程を更に具備することを特徴
とする。このような構成によれば、従来のように加圧治
具を用いる必要がないため、焼成工程後、加圧治具の冷
却がなく、パネル単体で冷却を行うことができるので、
冷却時間を大幅に短縮することができ、生産効率を向上
することができる。
【0019】また、前記硬化工程において、貼りあわさ
れた前記第1基板及び前記第2基板は、ほぼ垂直の状態
で加熱されることを特徴とする。このような構成によれ
ば、複数の貼りあわされた第1基板及び第2基板を水平
に重ね合わせて加熱、硬化する方法と比較して、加熱む
らが生じることがない。
【0020】本発明の他の液晶装置の製造方法は、第1
面及び第2面を有する第1母基板の第1面に、液晶を注
入する注入口を有する開曲線状の第1シール剤を複数塗
布する工程と、前記第1面に、前記複数の第1シール剤
を囲むように吸入口を有する開曲線状の第2シール剤を
塗布する工程と、前記第1母基板の第1面と、第1面及
び第2面を有する第2母基板の第1面とが対向するよう
に、前記第1シール剤及び前記第2シール剤を介して前
記第1母基板及び前記第2母基板とを重ね合わせる工程
と、前記第1母基板、前記第2母基板及び前記第2シー
ル剤により囲まれた空間内を、前記吸入口を通じて減圧
雰囲気に晒すとともに、前記第1母基板及び前記第2母
基板それぞれの第2面を大気圧に晒して、前記第1母基
板及び前記第2母基板を貼り合わす工程と、前記貼り合
わせ工程後、前記空間内を減圧雰囲気とした状態で前記
吸入口を封止する工程と、前記封止後、貼り合わされた
前記第1母基板及び前記第2母基板を、前記空間内の圧
力が前記第1母基板及び前記第2母基板が配置される空
間の圧力よりも負圧となる状態下で加熱し、前記第1シ
ール剤及び前記第2シール剤を硬化する工程と、を具備
することを特徴とする。
【0021】本発明のこのような構成によれば、第1シ
ール剤及び第2シール剤により貼りあわされた第1母基
板および第2母基板の基板全面にわたって常に均一な圧
力が作用した状態で、第1シール剤及び第2シール剤を
硬化することができ、液晶パネルの第1母基板と第2母
基板との間隙を面内均一にすることができる。従って、
本発明においては、一対の母基板から多数の液晶装置を
多数個取りする場合において、面内においてセル厚が均
一な液晶装置が得られるのに加え、異なる液晶装置間に
おいてもセル厚が常に一定となるように液晶装置を生産
することができる。従って、色むらのない表示品位が優
れた液晶装置を安定して量産することができる。また、
このような構成とすることにより、貼りあわされた第1
母基板及び第2母基板を、1枚づつ焼成処理する枚葉処
理が可能であるので、焼成工程をライン化することがで
きる。このように枚葉処理化されることにより、生産効
率が向上するばかりでなく、シール剤の加熱硬化時の焼
成工程において、貼りあわされた第1母基板及び第2母
基板の熱分布も基板面内にわたって均一することができ
るため焼成むらがなく、また、従来のように加圧治具を
用いる必要がないため加圧治具が所定の焼成処理温度に
なるまで待つ必要がない。従って、生産効率が向上す
る。
【0022】本発明の他の液晶装置の製造方法は、第1
面及び第2面を有する第1母基板の第1面に、液晶を注
入する注入口を有する開曲線状の第1シール剤を複数塗
布する工程と、前記第1面に、前記複数の第1シール剤
を囲むように閉曲線状の接着剤を塗布する工程と、前記
第1母基板の第1面と、第1面及び第2面を有する第2
母基板の第1面とが対向するように、前記第1シール剤
及び前記接着剤を介して前記第1母基板及び前記第2母
基板とを重ね合わせる工程と、前記第1母基板、前記第
2母基板及び前記接着剤により囲まれた空間内を減圧雰
囲気に晒すとともに、前記第1母基板及び前記第2母基
板それぞれの第2面を大気圧に晒して、前記第1母基板
及び前記第2母基板を貼り合わす工程と、前記貼り合わ
せ工程後、貼り合わされた前記第1母基板及び前記第2
母基板を、前記空間内の圧力が前記第1母基板及び前記
第2母基板が配置される空間の圧力よりも負圧となる状
態下で加熱し、前記第1シール剤及び前記接着剤を硬化
する工程とを具備することを特徴とする。
【0023】本発明のこのような構成によれば、第1シ
ール剤及び接着剤により貼りあわされた第1母基板およ
び第2母基板の基板全面にわたって常に均一な圧力が作
用した状態で、第1シール剤及び接着剤を硬化すること
ができ、液晶パネルの第1母基板と第2母基板との間隙
を面内均一にすることができる。従って、本発明におい
ては、一対の母基板から多数の液晶装置を多数個取りす
る場合において、面内においてセル厚が均一な液晶装置
が得られるのに加え、異なる液晶装置間においてもセル
厚が常に一定となるように液晶装置を生産することがで
きる。従って、色むらのない表示品位が優れた液晶装置
を安定して量産することができる。また、このような構
成とすることにより、貼りあわされた第1母基板及び第
2母基板を、1枚づつ焼成処理する枚葉処理が可能であ
るので、焼成工程をライン化することができる。このよ
うに枚葉処理化されることにより、生産効率が向上する
ばかりでなく、シール剤及び接着剤の加熱硬化時の焼成
工程において、貼りあわされた第1母基板及び第2母基
板の熱分布も基板面内にわたって均一することができる
ため焼成むらがなく、また、従来のように加圧治具を用
いる必要がないため加圧治具が所定の焼成処理温度にな
るまで待つ必要がない。従って、生産効率が向上する。
【0024】また、前記硬化工程において、前記貼り合
わされた第1基板及び第2基板は、大気圧状態下で加熱
されることを特徴とする。このように、大気圧下で加熱
することもできる。
【0025】また、前記硬化工程後、前記第1母基板及
び前記第2母基板を冷却する工程を更に具備することを
特徴とする。このような構成によれば、従来のように加
圧治具を用いる必要がないため、焼成工程後、加圧治具
の冷却がなく、パネル単体で冷却を行うことができるの
で、冷却時間を大幅に短縮することができ、生産効率を
向上することができる。
【0026】また、前記硬化工程において、前記貼りあ
わされた第1母基板及び第2母基板は、ほぼ垂直の状態
で加熱されることを特徴とする。このような構成によれ
ば、複数の貼りあわされた第1母基板及び第2母基板を
水平に重ね合わせて加熱、硬化する方法と比較して、加
熱むらが生じることがない。
【0027】本発明の液晶装置の製造装置は、液晶注入
口を有する開曲線状の第1シール剤と、該第1シール剤
を囲むように形成された閉曲線状の接着剤とを介して貼
りあわされた第1基板及び第2基板を加熱する焼成室を
具備する液晶装置の製造装置であって、前記焼成室内の
圧力は、前記接着剤、前記第1基板及び前記第2基板に
より囲まれた空間の圧力よりも高いことを特徴とする。
【0028】本発明のこのような構成によれば、第1シ
ール剤および接着剤により貼りあわされた第1基板およ
び第2基板の基板全面にわたって常に均一な圧力が作用
した状態で第1シール剤及び接着剤を硬化することがで
き、液晶装置の第1基板と第2基板との間隙を面内均一
にすることができる。従って、色むらのない表示品位が
優れた液晶装置を安定して量産することができる。ま
た、このような構成とすることにより、貼りあわされた
第1基板及び第2基板を、1枚づつ焼成処理する枚葉処
理が可能であるので、焼成工程をライン化することがで
きる。このように枚葉処理化されることにより、生産効
率が向上するばかりでなく、シール剤及び接着剤の加熱
硬化時の焼成工程において、貼りあわされた第1基板及
び第2基板の熱分布も基板面内にわたって均一すること
ができるため焼成むらがなく、また、従来のように加圧
治具を用いる必要がないため加圧治具が所定の焼成処理
温度になるまで待つ必要がない。従って、生産効率が向
上する。
【0029】また、前記焼成室内は、前記液晶装置が設
置される雰囲気より負圧であることを特徴とする。この
ような構成によれば、焼成室内の高温雰囲気が装置外に
出さない様な空気の流れを作ることができる。
【0030】また、前記焼成室内は、大気圧状態下であ
ることを特徴とする。このような構成によれば、焼成室
内の圧力を調整する必要がないので、加熱処理する際、
焼成室を密閉する必要がない。
【0031】また、複数の前記貼りあわされた第1基板
及び第2基板がほぼ垂直の状態で載置され、該貼りあわ
された第1基板及び第2基板を前記焼成室へ搬入及び搬
出する搬送手段を更に具備することを特徴とする。この
ような構成によれば、貼りあわされた第1基板及び第2
基板をほぼ垂直の状態で加熱処理することができるの
で、水平の状態で加熱処理する場合と比較して、焼成室
の全長を短くすることができ、装置の省スペース化を図
ることができる。また、複数の貼りあわされた第1基板
及び第2基板をほぼ垂直の状態とすることにより、複数
の貼りあわされた第1基板及び第2基板を間隙をおいて
配置して加熱処理することができ、基板面内にて加熱む
らのない加熱処理を行うことができる。
【0032】また、前記搬送手段は、搬送ベルトである
ことを特徴とする。このように搬送ベルトを用いること
により、加熱工程を枚葉処理化することができる。ま
た、前記焼成室から搬出された前記貼りあわされた第1
基板及び第2基板を冷却する冷却室を更に具備すること
を特徴とする。このように焼成室と冷却室とを設けても
良く、焼成工程及び冷却工程を1つの製造装置で行うこ
とができる。
【0033】本発明のパネルの接着剤焼成方法は、閉曲
線状の接着剤を介して配置された第1基板及び第2基板
を有するパネルの接着剤焼成方法であって、前記接着
剤、前記第1基板及び前記第2基板により囲まれた空間
の圧力が、前記パネルが配置される空間の圧力よりも負
圧となる状態下で、前記パネルを加熱し、前記接着剤を
硬化することを特徴とする。
【0034】本発明のこのような構成によれば、接着剤
により貼りあわされた第1基板および第2基板の基板全
面にわたって常に均一な圧力が作用した状態で接着剤を
硬化することができ、パネルの第1基板と第2基板との
間隙を面内均一にすることができる。また、このような
構成とすることにより、貼りあわされた第1基板及び第
2基板を、1枚づつ焼成処理する枚葉処理が可能である
ので、焼成工程をライン化することができる。このよう
に枚葉処理化されることにより、生産効率が向上するば
かりでなく、接着剤の加熱硬化時の焼成工程において、
貼りあわされた第1基板及び第2基板の熱分布も基板面
内にわたって均一することができるため焼成むらがな
く、また、従来のように加圧治具を用いる必要がないた
め加圧治具が所定の焼成処理温度になるまで待つ必要が
ない。従って、生産効率が向上する。
【0035】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図を用い
て、本発明の第1実施形態について説明する。
【0036】まず、後述する製造工程を経て形成された
液晶パネルに半導体チップが実装された液晶装置101
の概略構造について図6及び図7を用いて説明する。
【0037】液晶装置101は、第1面141a及び第
2面141bを有する第1ガラス基板141と、第1面
142aと第2面142bを有する第2ガラス基板14
2とが、第1ガラス基板141の第1面141aと第2
ガラス基板141bの第1面142aとが対向するよう
に所定の間隙をもって配置されている。第1ガラス基板
141及び第2ガラス基板142とは、第1シール剤1
2によって貼り合わせられ、第1シール剤12に囲まれ
た領域であって第1ガラス基板141及び第2ガラス基
板142の間には液晶144が封入されている。液晶注
入口10は封止剤145によって封鎖されている。
【0038】第1ガラス基板141の第1面141a上
には、透明電極146及び配向膜147が形成され、透
明電極146は第1シール剤12の外側へ延在して基板
張出し部141c上に引き出された配線となっている。
また、第2ガラス基板142の第1面142a上には、
透明電極148及び配向膜149が形成され、透明電極
148は図示しない上下導通部を介して基板張出し部1
41c上の配線に接続されている。
【0039】基板張出し部141cの第1面141a上
には、液晶駆動回路を構成した半導体チップ150が実
装される。半導体チップ150は、透明電極146、1
48に導通した基板張出し部141c上の配線と、基板
張出し部141cの端部に形成された入力端子151と
に共に導通接続された状態となっている。ここで、液晶
装置の構造に応じて、フレキシブル配線基板を入力端子
151に導通接続したり、基板張出し部141cの第1
面141aをシリコーン樹脂等の封止剤によって封止し
たりするなどの処理が行われる。
【0040】次に、上述した液晶パネルの製造工程にお
ける第1ガラス基板と第2ガラス基板との貼り合わせ工
程で使用される基板貼り合わせ装置及び焼成装置につい
て図1〜図4を用いて説明する。
【0041】図1は、後述する基板貼り合わせ装置によ
って貼りあわされる第1ガラス基板311と第2ガラス
基板312の貼りあわされる前の状態を示す概略斜視図
であり、第1シール剤12及び接着剤318の塗布位置
を説明する図である。一対の第1ガラス基板311、第
2ガラス基板312は、それぞれ第1面311a及び第
2面311b、第1面312a及び第2面312bを有
しており、互いの第1面311a及び第1面312aが
対向するように配置され、後述する基板貼り合わせ装置
及び焼成装置を使用して互いにシール剤及び接着剤によ
り貼りあわされる。その後、接着剤318が形成された
部分のガラス基板が切除され、一対の基板間に液晶が注
入されることによって、液晶パネルが形成される。
【0042】図2及び図3は、基板貼り合わせ装置30
0の概略断面図である。図2は、基板貼り合わせ装置3
00内に、第1ガラス基板311、第2ガラス基板31
2をそれぞれセットした状態を示す図であり、図3は、
第1ガラス基板311及び第2ガラス基板312を加圧
している状態を示す図である。図4は、基板貼り合わせ
後、焼成してシール剤及び接着剤を硬化する焼成装置の
概略断面図である。
【0043】図2及び図3に示すように、基板貼り合わ
せ装置300は、第1ガラス基板311及び第2ガラス
基板312をそれぞれ保持する上下一対の保持板31
6、317と、各保持板316、317にて第1ガラス
基板311、第2ガラス基板312それぞれを保持する
ための保持機構(図示せず)と、これら保持板及び保持
機構などを収容するチャンバ(図示せず)と、チャンバ内
を減圧して真空雰囲気とする真空ポンプ(図示せず)
と、一対の保持板316、317の間隙を所望の間隙に
することが可能な保持板昇降機構(図示せず)とを有す
る。
【0044】図4に示すように、貼り合わせ装置30に
より貼りあわせた後、シール剤及び接着剤を硬化する液
晶装置の製造装置としての焼成装置1は、基台215
と、基台215の水平面上に取り付けられ、組み立てパ
ネル3を搬送する搬送手段としての搬送ベルト214
と、組み立てパネル3を焼成する室内が例えば160〜
170℃の温度に設定された焼成室212と、焼成後の
組み立てパネル3を冷却するためのエアを組み立てパネ
ル3に対して供給する送風機が設けられた冷却室213
とを有する。焼成室212内及び冷却室213内は大気
圧下にある。組み立てパネル3のセル内、すなわち接着
剤と、第1基板と、第2基板とにより形成された空間内
は、真空引きされて真空状態となっているので、焼成室
212及び冷却室213内の圧力は、組み立てパネル3
のセル内の圧力よりも高くなっている。焼成室212に
は、室内に組み立てパネル3が搬入されるための開口部
があり、この開口部には焼成室212内の温度が変化し
にくいように扉が設けられている。一方、冷却室213
においても、室内から組み立てパネル3が搬出されるた
めの開口部があり、この開口部にも冷却室213内の温
度が変化しにくいように扉が設けられている。また、焼
成室212及び冷却室213とは連結しており、両室の
間にも扉が設けられている。本実施形態においては焼成
室212及び冷却室213内は大気圧下にあるので、焼
成室212及び冷却室213に設けられる扉は、各室内
を密閉するためのものとして設けられるものではない。
扉としては、例えば、複数の短冊状のフレキシブル基板
がのれん状に設けられたものを用いることができ、組み
立てパネル3の移動により組み立てパネル3自身が扉を
押し開けるようになっている。尚、本実施形態において
は、焼成室の開口部、冷却室の開口部、焼成室と冷却室
との境界部に、それぞれのれん状の扉を設けているが、
他にエアーカーテン、シャッターなどを設けることも可
能である。更に他には、焼成室内をわずかな負圧状態と
し、焼成室内の高温雰囲気が装置外に出さない様な空気
の流れを作っても良い。
【0045】複数の組み立てパネル3は、例えば図示し
ない治具により基台215に対してほぼ垂直の状態とな
るように互いに間隙をおいて保持される。組み立てパネ
ル3が搭載された治具は搬送ベルト214上に載置さ
れ、搬送ベルト214が、図4上、左から右に移動する
ことにより、組み立てパネル3は焼成室212内及び冷
却室213内を通過し、焼成処理及び冷却処理が行われ
る。搬送ベルト214は、焼成処理中及び冷却処理中、
常に稼動状態にあり、搬送ベルト214の稼動スピー
ド、焼成室212の全長(1枚の組み立てパネルが焼成
室212に搬入されてから搬出されるまでの間に移動す
る距離に相当)、冷却室213の全長(1枚の大判の組
み立てパネルが焼成室212に搬入されてから搬出され
るまでの間に移動する距離に相当)を適宜設定すること
により、組み立てパネル3の焼成時間及び冷却時間を調
整することができる。本実施形態においては、1枚の組
み立てパネル3が焼成室212へ搬入されてから焼成室
212から搬出されるまでの時間、すなわち焼成に要す
る時間は、0.5〜2時間である。更に、1枚の組み立
てパネル3が、冷却室213へ搬入されてから冷却室2
13から搬出されるまでの時間、すなわち冷却に要する
時間は、5〜20分である。
【0046】次に、上記構成の基板貼り合わせ装置30
0及び焼成装置1を用いて第1ガラス基板311、第2
ガラス基板312同士を貼り合わせる方法について説明
する。
【0047】まず、第1面311a及び第2面311b
を有する第1ガラス基板311、第1面312a及び第
2面312bを有する第2ガラス基板312を用意す
る。次に、図1に示すように、第1ガラス基板311の
貼り合わせ面となる第1面311a上に、図1に示すよ
うに、液晶を注入するための液晶注入口10を有する開
曲線状の熱硬化性樹脂からなる第1シール剤12、この
第1シール剤12を囲むようにガラス基板の周縁部にほ
ぼ沿って閉曲線状の熱硬化性樹脂からなる接着剤318
を塗布する。第1シール剤12及び接着剤318の大き
さは、例えば幅1mm、高さは100μmであり、第1
シール剤12が概ね180mm×280mmの矩形領域
内に、接着剤318が概ね200mm×300mmの矩
形領域内にそれぞれ塗布される。これらの第1シール剤
12及び接着剤318内には、間隙保持部材として、例
えば直径10μmの球状体のガラス繊維315が分散し
て混入されている。また、第2ガラス基板312の貼り
合わせ面となる第1面312a上に間隙保持部剤314
として、例えば直径10μmのプラスチックビーズ31
4が全面に均一に塗布される。第1シール剤12及び接
着剤318の塗布と、プラスチックビーズ314の散布
とは、本実施形態のように別々のガラス基板上で行って
も良いし、同一のガラス基板上に行っても良い。
【0048】次に、上述のように準備した第1ガラス基
板311及び第2ガラス基板312を、図2に示すよう
に上下一対の板状の保持板316、317を有する保持
機構によって保持する。そして、チャンバ(図示せず)
内を1×10Ta程度に減圧して真空状態にした後、
両ガラス基板311、312間の間隙を約1mm程度に
保ち、第1シール剤12及び接着剤318が接しない状
態で所定の位置に位置合わせをする。次に、図3に示す
ように、保持板昇降機構を作動させて第1ガラス基板3
11と第2ガラス基板312とを接近させて、第1シー
ル剤12及び接着剤318を全面接触させ、接着剤31
8、第1ガラス基板311及び第2ガラス基板312と
で囲まれた閉空間320を形成する。
【0049】次に、第1ガラス基板311及び第2ガラ
ス基板312の周囲を大気圧下に戻し、保持板316及
び317を外す。この状態で閉空間320内の気圧と大
気圧との差で、第1ガラス基板311と第2ガラス基板
312とは加圧される。この際、第1ガラス基板31
1、第2ガラス基板312間に作用する圧力は約600
0Nであり、この圧力で第1シール剤12及び第2シー
ル剤14は、間隙保持部材であるガラス繊維315やプ
ラスチックビーズ314の高さ(直径)である10μm
まで伸展され、圧着され、組み立てパネル3が製造され
る。これによって、閉空間320の体積は約1/10に
なり、その圧力は約10倍の10Pa程度になるが、
大気圧(約10Pa)よりも十分低く問題はない。
【0050】次に、組み立てパネル3を複数枚、例えば
10枚搭載可能な図示しない治具に、組み立てパネル3
を搭載する。この際、組み立てパネル3は、治具により
ほぼ垂直状態にそれぞれが所定の間隙をおいて保持され
る。次に、組み立てパネル3が搭載された治具を、焼成
装置1のベルト214に載置する。ベルト214が移動
することにより、治具により保持された組み立てパネル
3は焼成室212に搬入される。焼成室212内は予め
室内の温度が160〜170℃に設定されている。焼成
室212内において、組み立てパネル3は約0.5〜2
時間加熱処理が施され、第1シール剤12及び接着剤3
18は熱硬化される。加熱処理後、組み立てパネル3
は、冷却室213に搬入され、室内においてエアが吹き
付けられることにより冷却処理が施される。冷却室21
3内において、組み立てパネル3は、5〜20分加熱処
理が施される。尚、加熱処理中及び冷却処理中、搬送ベ
ルト214は常に稼動しており、停止することはない。
その後、組み立てパネル3はシール剤が硬化されてパネ
ル3´となって、冷却室213から搬出される。尚、本
実施形態においては、焼成装置1の焼成室212内およ
び冷却室213内は大気圧状態にある。従って、焼成工
程および冷却工程において、組み立てパネル3は、接着
剤318、第1母基板2及び第2母基板4により囲まれ
た閉空間320の圧力が、大判の組み立てパネル3が配
置される空間の圧力よりも負圧の状態となっている。す
なわち、焼成工程中および冷却工程中、組み立てパネル
3は、接着剤318、第1母基板2及び第2母基板4に
より囲まれた閉空間320の圧力と、大判の組み立てパ
ネル3が配置される空間の圧力との差によって、大判の
組み立てパネル3の全面にわたって常に均一な圧力が作
用した状態となっている。
【0051】その後、パネル3´の接着剤318が形成
された部分の基板は切除され、一対の基板間に液晶が注
入されて、一対の基板141及び142間に液晶が注入
されてなる液晶パネルが形成される。
【0052】以上説明したように、本実施形態において
は、圧着工程と焼成工程を分離し、焼成工程において、
組み立てパネルは、全面にわたって常に均一な圧力が作
用した状態で焼成によるシール剤の硬化が行われるた
め、組み立てパネルの全面にわたってセル厚を均一にす
ることができ、セル厚が基板面内で均一なパネルを安定
して量産することができる。従って、このようなパネル
を液晶装置に組み込むことにより、色むらのない表示品
位が優れた液晶装置を得ることができる。
【0053】また、本実施形態においては、組み立てパ
ネルを1枚づつ焼成処理する枚葉処理が可能であるの
で、焼成工程をライン化することができる。このように
枚葉処理化できることにより、生産効率が向上するばか
りでなく、焼成時における組み立てパネルの熱分布も面
内にわたって均一することができ、焼成むらがなく、組
み立てパネルの全面にわたってセル厚を均一にすること
ができる。
【0054】また、本実施形態においては、従来のよう
に加圧治具を用いないため、加圧治具が所定の焼成処理
温度になるまで待つ必要がない。更には、冷却工程にお
いては、従来では複数の組み立てパネルの冷却に加え加
圧治具の冷却をも必要であったため冷却に多大な時間を
要していたが、本実施形態では、加圧治具を用いず、組
み立てパネル単体で冷却が行われるため、冷却時間を大
幅に短縮することができる。従って、本実施形態におけ
る圧着工程及び焼成工程に要する時間を、従来の圧着焼
成工程に要する時間よりも大幅に減少することができ、
生産効率を向上することができる。
【0055】また、本実施形態においては、焼成工程お
よび冷却工程において、焼成装置および冷却装置に投入
する際の組み立てパネルの状態が、焼成装置の搬送ベル
トに対してほぼ垂直状態となっているので、水平状態と
する場合と比較して、焼成室及び冷却室の全長を短くす
ることができ、焼成装置全体を小型化し、省スペース化
が可能となる。
【0056】また、本実施形態においては、1枚のパネ
ルから1つの液晶パネルを製造する単個取りを例にあげ
て説明したが、1枚のパネルから複数の液晶パネルを形
成することができる多数個取りに適用することができる
ことは言うまでもない。この場合、図5に示すように一
対の母基板の一方の母基板331の貼り合わせ面に、注
入口10を有する複数の開曲線状の第1シール剤12を
塗布し、それらの第1シール剤12の全てを含むように
外周に閉曲線状の接着剤318を塗布した後、上述の貼
り合わせ方法を実施すればよい。
【0057】(第2実施形態)次に、第2実施形態にお
ける液晶パネルの製造工程及び母基板の貼り合わせ工程
で使用される基板貼り合わせ装置について説明する。本
実施形態においては、第1実施形態と比較して、基板貼
り合わせ装置の構造及び基板貼り合わせ工程が異なり、
焼成装置の構造及び焼成装置における焼成及び冷却工程
は同一であるため、同一の構造及び工程については詳細
な説明を省略する。また、第1実施形態においては、1
枚のパネルから1枚の液晶パネルを製造する単個取りを
例にあげて説明したが、第2実施形態においては、1枚
のパネルから複数個の液晶パネルを製造する多数個取り
を例にあげて説明する。
【0058】比較的小型の液晶パネルを有する液晶装置
の製造工程においては、図8に示す多数個取りの製造方
法を用いる場合が多い。この製造方法においては、まず
対向する第1面2a及び第2面2bを有する第1母基板
2と、対向する第1面4aおよび第2面4bを有する第
2母基板4を用意する。次に、これら2枚の母基板2、
4を、それぞれの母基板の第1面2aと第1面4aとが
対向するように配置させ、図示しないシール剤によって
貼り合わせて図8(a)に示す大判のパネル3´を形成
する。次に、この大判のパネル3´の第1母基板2、第
2母基板4のそれぞれの第1面2a及び4a上に図示X
方向に延びるスクライブ溝6x(第1母基板2に同様に
形成されたスクライブ溝は図示せず)を形成し(1次ス
クライブ)、これらのスクライブ溝6xに沿って折割力
を加えることによって第1母基板2、第2母基板4をそ
れぞれ破断させ(1次ブレイク)、図8(b)に示す短
冊パネルPを形成する。
【0059】この短冊パネルPを形成すると、第1母基
板2、第2母基板4を破断させた部分に液晶注入口とな
るシール剤の開口部が露出するので、この開口部から液
晶を注入し、その後、開口部を封止剤によって閉鎖す
る。
【0060】次に、図8(c)に示すように、短冊パネ
ルPを構成する2枚の短冊基板のそれぞれにスクライブ
溝6y(片方の短冊基板に形成されたスクライブ溝は図
示せず)を形成し(2次スクライブ)、これらのスクラ
イブ溝6yに沿って折割力を加えることによって2枚の
短冊基板を共に破断させ(2次ブレイク)、基板間に液
晶を注入して図8(d)に示す単個用の液晶パネルpを
形成する。尚、ここでは、説明を省略しているが、大判
のパネルの周縁部に形成される後述する第2シール剤
は、上述のスクライブ工程及びブレイク工程にて除去さ
れ、単個用の液晶パネルpの状態では、第2シール剤は
残存しない。
【0061】図6及び図7は、前述のように形成された
液晶パネルpに半導体チップが実装された液晶装置10
1の概略構造を示すものであり、第1実施形態で既に構
造については説明しているので、ここでは省略する。
【0062】次に、上述した液晶パネルの製造工程にお
ける母基板の貼り合わせ工程で使用される基板貼り合わ
せ装置について図9及び図10を用いて説明する。
【0063】図9は、2枚の母基板としての大判ガラス
基板を位置合わせし、シール剤により貼り合せる基板貼
り合わせ装置の概略断面図である。図10は、図9の装
置によって貼りあわされる第1母基板としての第1大判
ガラス基板2及び第2母基板としての第2大判ガラス基
板4のうち、第1シール剤12及び第2シール剤14が
塗布される一方の第1大判ガラス基板2の概略斜視図で
あり、シール剤の塗布位置を説明する図である。一対の
大判ガラス基板2、4は、それぞれ第1面2a及び第2
面2b、第1面4a及び第2面4bを有しており、互い
の第1面2a及び第1面4aが対向するように配置さ
れ、図9及び図2にそれぞれ示される基板貼り合わせ装
置30及び焼成装置1を使用して互いにシール剤により
貼りあわされることによって、液晶パネルを多数個取る
ことができる大判のパネルを形成する。
【0064】図9に示すように、第1大判ガラス基板
2、第2大判ガラス基板4同士を貼り合わせる装置30
は、処理室を形成するハウジング32と、ハウジング3
2内に配設された加圧装置34とを備えている。加圧装
置34は少なくとも一部が透明な上板36と下板38と
を有しており、これらの上板36及び下板38は、貼り
合わせ同士が互いにつきあわされるように重ねあわされ
て位置あわせされた2枚の第1及び第2大判ガラス基板
2、4の対(大判の組み立てパネル)3を上下から挟持
する。
【0065】上板36及び下板38の外周縁部は、第1
及び第2大判ガラス基板2、4と当接してこれを支持可
能な支持部40を形成している。また、第1及び第2大
判ガラス基板2、4に面する上板36及び下板38の残
りの部位は、凹状に形成されており、第1及び第2大判
ガラス基板2、4と接触しないようになっている。すな
わち、これらの凹状の部位は、上板36及び下板38と
第1及び第2大判ガラス基板2、4との間に所定の空間
Sを形成している。また、上板36に形成された空間S
及び下板38に形成された空間Sは、共通の管路42を
通じて大気に連通している。
【0066】また、ハウジング32には排気管路44が
接続されており、この排気管路44は真空ポンプ46に
接続されている。また、排気管路44の途中には、真空
ポンプ46によって吸引されるハウジング32内のガス
の吸引量を調整する制御系48が設けられている。この
制御系48は、例えばマスフローコントローラから成制
御装置50によって制御されるようになっている。この
構成によって、ハウジング32内の雰囲気を所定の真空
度(負圧状態)に設定できる。
【0067】また、ハウジング32内には、大判の組み
立てパネル3のセル厚を測定する干渉膜厚計51が設置
されている。干渉膜厚計51による測定結果を制御装置
50に送るため、干渉膜厚計51は所定の電気ラインを
介して制御装置50に接続されている。
【0068】また、ハウジング32内にはUV硬化装置
52が設けられている。UV硬化装置52は、第1大判
ガラス基板2の第1面2aに塗布された第2シール剤1
4の吸入口16に封止剤を供給するとともに、供給され
た封止剤を紫外線によって硬化させることにより、吸入
口16を封止する。本実施形態においては、UV硬化装
置52は、例えば、上板36と下板38とによって挟持
される大判の組み立てパネル3の吸引口16と対向する
2つの位置に設けられ、制御装置50によって制御され
る。また、本実施形態においては、貼り合わせ装置30
により一対の大判ガラス基板を貼り付けるのに要する時
間は、約2.5分である。
【0069】貼り合わせ装置30により貼りあわせた
後、大判の組み立てパネル3は、第1実施形態に記述さ
れた焼成装置にて、焼成処理及び冷却処理が施される。
【0070】次に、図11に示されたフローチャートを
参照しながら、上記構成の基板貼り合わせ装置30及び
図4に示す焼成装置1を用いて第1大判ガラス基板2、
第2大判ガラス基板4同士を貼り合わせる方法について
説明する。
【0071】まず、第1面2a及び第2面2bを有する
第1大判ガラス基板2、第1面4a及び第2面4bを有
する第2大判ガラス基板4を用意する。次に、第1大判
ガラス基板2の第1面2a上に、図10に示すように、
液晶を注入するための液晶注入口10を有する複数(図
10においては9つ)の開曲線状の第1シール剤12、
この第1シール剤12を囲むようにガラス基板の周縁部
にほぼ沿って吸引口16を有する開曲線状の第2シール
剤14を塗布する。更に、必要に応じて、第2大判ガラ
ス基板4の第1面4a上に間隙保持部剤を散布する。そ
の後、第1大判ガラス基板2の第1面2aと第2大判ガ
ラス基板4の第1面4aとが対向するように、大気中で
第2大判ガラス基板4上に第1大判ガラス基板2をつき
あわせて重ね合わせ、位置合わせをして大判の組み立て
パネル3を形成する(ステップ1)。
【0072】次に、この1枚の大判の組み立てパネル3
を、基板貼り合わせ装置30に搬入して、加圧装置34
の上板36と下板38との間にセットする(ステップ
2)。このとき、大判の組み立てパネル3は、その外周
縁部が上板36及び下板38の支持部40によって支持
されるとともに、その表面の大部分が上板36および下
板38の空間Sに対向される。すなわち、大判の組み立
てパネル3は、第2大判ガラス基板4の第2面4bと第
1大判ガラス基板2の第2面2aが大気圧に晒され、且
つ、第2大判ガラス基板4の第1面4a、第1大判ガラ
ス基板2の第1面2a及び第1大判ガラス基板2と第2
大判ガラス基板4との間隙部分がハウジング32内の雰
囲気に晒された状態で、上板36と下板38との間で挟
持される。
【0073】次に、この状態で、真空ポンプ49によっ
てハウジング32内を真空引きする(ステップ3)。こ
のとき、ハウジング32内の雰囲気に晒されている第1
大判ガラス基板2と第2大判ガラス基板4との間隙部
分、特に、第1大判ガラス基板2と第2大判ガラス基板
4と第2シール剤14とによって囲まれた内側の空間6
0は負圧になる一方、大判の組み立てパネル3の上面及
び下面は大気圧に晒されたままになっているため、大判
の組み立てパネル3は、空間60内の負圧と大気圧との
差により、パネル全面にわたって均一な圧力を受けて圧
縮される。これにより、第1シール剤12及び第2シー
ル剤14が潰される。
【0074】また、この加圧工程と略同時に、大判の組
み立てパネル3のセル厚が干渉膜厚計51によって測定
される(ステップS4)。干渉膜厚計51による測定結
果は、常時、制御層装置50に送られ、制御装置50
は、その測定結果に基づいて制御系48を制御して、ハ
ウジング32内の真空度を調整する。そして、制御装置
50は、干渉膜厚計51によって測定された大判の組み
立てパネル3のセル厚が目標のセル厚に達したことを確
認する(ステップS5)と、制御系48を制御してハウジ
ング32内の真空引きを停止するとともに、UV硬化装
置52を駆動させて、第2シール剤14の吸入口16に
封止剤を供給する(ステップS6)。このようにして、供
給された封止剤は、UV硬化装置52から発せられる紫
外線によって硬化され、吸入口16が封止される。これ
により、吸入口16に設けられた封止剤及び第2シール
剤14からなる閉曲線状の接着剤が形成される。この接
着剤は、基板周縁部にほぼ沿った形状を有しており、複
数の第1シール剤12を囲む形状となる。なお、干渉膜
厚計51によって測定された大判の組み立てパネル3の
セル厚が目標のセル厚に達していない場合には、ハウジ
ング32内の真空引きは続けられる。このように制御装
置50は、セル厚の測定結果に応じて真空引きを制御す
るフィードバック制御を行う。
【0075】所定のセル厚に設定された大判の組み立て
パネル3は、ハウジング32から搬出される。本実施形
態においては、大判の組み立てパネル3が基板貼り合わ
せ装置30に搬入されてから搬出されるまでに約2.5
分要する。
【0076】その後、大判の組み立てパネル3は、第1
実施形態に記載される焼成装置に搬入され、第1シール
剤12及び第2シール剤14は熱硬化される(ステップ
S7)。加熱処理後、大判の組み立てパネル3は、冷却
室213に搬入され、室内においてエアが吹き付けられ
ることにより冷却処理が施される。冷却室213内にお
いて、大判の組み立てパネル3は、5〜20分加熱処理
が施される。尚、加熱処理中及び冷却処理中、搬送ベル
ト214は常に稼動しており、停止することはない。そ
の後、大判の組み立てパネル3はシール剤が硬化されて
大判のパネル3´となって、冷却室213から搬出され
る。尚、本実施形態においては、焼成装置1の焼成室2
12内および冷却室213内は大気圧状態にある。従っ
て、焼成工程および冷却工程において、大判の組み立て
パネル3は、接着剤(第2シール剤14及び吸入口16
に設けられた封止剤とからなる)、第1母基板2及び第
2母基板4により囲まれた空間の圧力が、大判の組み立
てパネル3が配置される空間の圧力よりも負圧の状態と
なっている。すなわち、焼成工程中および冷却工程中、
大判の組み立てパネル3は、接着剤、第1母基板2及び
第2母基板4により囲まれた空間の圧力と、大判の組み
立てパネル3が配置される空間の圧力との差によって、
大判の組み立てパネル3の全面にわたって常に均一な圧
力が作用した状態となっている。
【0077】次に、大判のパネル3´は切断され、各パ
ネルに液晶が注入されて液晶パネルが形成される。
【0078】以上説明したように、本実施形態において
も、圧着工程と焼成工程を分離し、焼成工程において、
組み立てパネルは、全面にわたって常に均一な圧力が作
用した状態で焼成によるシール剤の硬化が行われるた
め、組み立てパネルの全面にわたってセル厚を均一にす
ることができ、セル厚が基板面内で均一なパネルを安定
して量産することができる。従って、このようなパネル
を液晶装置に組み込むことにより、色むらのない表示品
位が優れた液晶装置を得ることができる。
【0079】また、本実施形態においても、組み立てパ
ネルを1枚づつ焼成処理する枚葉処理が可能であるの
で、焼成工程をライン化することができる。このように
枚葉処理化できることにより、生産効率が向上するばか
りでなく、焼成時における組み立てパネルの熱分布も面
内にわたって均一することができ、焼成むらがなく、組
み立てパネルの全面にわたってセル厚を均一にすること
ができる。
【0080】また、本実施形態においては、貼り合わせ
装置において大判の組み立てパネルは大気圧状態におか
れて圧着処理が行われ、焼成装置においても大判の組み
立てパネルは同じく大気圧状態におかれて焼成及び冷却
処理が行われるので、貼り合わせ装置から焼成装置への
組み立てパネルを搬送する環境を大気圧状態にすれば、
大判の組み立てパネルのセル厚を圧着工程から焼成工程
まで常に一定に保持することができる。
【0081】また、本実施形態においては、従来のよう
に加圧治具を用いないため、加圧治具が所定の焼成処理
温度になるまで待つ必要がない。更には、冷却工程にお
いては、従来では複数の組み立てパネルの冷却に加え加
圧治具の冷却をも必要であったため冷却に多大な時間を
要していたが、本実施形態では、加圧治具を用いず、組
み立てパネル単体で冷却が行われるため、冷却時間を大
幅に短縮することができる。従って、本実施形態におけ
る圧着工程及び焼成工程に要する時間を、従来の圧着焼
成工程に要する時間よりも大幅に減少することができ、
生産効率を向上することができる。
【0082】また、本実施形態では、貼り合わせ装置に
て圧着する際に、大判ガラス基板2、4のそれぞれの第
2面2b及び4bは大気に晒されているが、所定の加圧
下に晒されていても良い。この場合においては、焼成装
置内でも同様の加圧下にすることにより、圧着工程及び
焼成工程において常に一定の圧力を大判ガラス基板2、
4に作用させることができる。あるいは、焼成装置内に
おいて、大気圧下で処理するならば、圧着工程後の組み
立てパネルが大気圧下に放置された状態で所望のセル厚
となるように、圧着工程時にセル厚を調整すればよい。
【0083】本発明は、前述した実施形態に限定される
ことなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施で
きることは言うまでもない。例えば、上述した第1実施
形態及び第2実施形態においては、液晶パネルを例にあ
げて説明したが、接着剤を介して一対の基板が貼りあわ
される一対の基板からなるパネルの製造にも適用するこ
とができ、面内均一に基板間間隙が保持されたパネルを
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかわる基板貼り合わ
せ前の一対のガラス基板の概略斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかわる液晶装置の製
造方法を実施するための基板貼り合わせ装置の基板セッ
ト時の概略断面図である。
【図3】本発明の第一実施形態にかかわる液晶装置の製
造方法を実施するための基板貼り合わせ装置の基板圧着
時の概略断面図である。
【図4】本発明の第一実施形態及び第2実施形態にかか
わる液晶装置の製造方法を実施するための焼成装置の概
略断面図である。
【図5】他の実施形態における貼り合わせ前の一方の基
板の状態を示す概略斜視図である。
【図6】液晶装置の構造を示す概略平面図である。
【図7】液晶装置の構造を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態における液晶装置の製造
方法の主要工程における液晶装置外観を示す概略斜視図
である。
【図9】本発明の第2実施形態にかかわる液晶装置の製
造方法を実施するための基板貼り合わせ装置の概略断面
図である。
【図10】図9の貼り合わせ装置によって貼り合わされ
る一対の大判ガラス基板のうち一方の基板の斜視図であ
る。
【図11】本発明の第2実施形態にかかわる液晶装置の
製造方法のフローチャートである。
【図12】基板を貼り合わせるための装置の従来例を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1・・・焼成装置 2・・・第1大判ガラス基板 2a・・・第1面 2b・・・第2面 3・・・組み立てパネル 3´・・・パネル 4・・・第2大判ガラス基板 4a・・・第1面 4b・・・第2面 10・・・注入口 12・・・第1シール剤 14・・・第2シール剤 16・・・吸引口 212・・・焼成室 213・・・冷却室 214・・・搬送ベルト 311…第1ガラス基板 312…第2ガラス基板 318…接着剤 320…閉空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA01 FA17 FA18 FA30 MA20 2H089 LA21 LA41 NA31 NA48 NA49 QA12 QA14 TA01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶注入口を有する開曲線状の第1シー
    ル剤と、該第1シール剤を囲むように形成された閉曲線
    状の接着剤とを介して配置された第1基板及び第2基板
    を有する液晶装置の製造方法であって、 前記接着剤、前記第1基板及び前記第2基板により囲ま
    れた空間の圧力が、前記第1基板及び前記第2基板が配
    置される空間の圧力よりも負圧となる状態下で、前記第
    1基板及び前記第2基板を加熱し、前記第1シール剤及
    び前記接着剤を硬化することを特徴とする液晶装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 第1面及び第2面を有する第1基板の第
    1面に、液晶を注入する注入口を有する開曲線状の第1
    シール剤を塗布する工程と、 前記第1面に、前記第1シール剤を囲むように吸入口を
    有する開曲線状の第2シール剤を塗布する工程と、 前記第1基板の第1面と、第1面及び第2面を有する第
    2基板の第1面とが対向するように、前記第1シール剤
    及び前記第2シール剤を介して前記第1基板と前記第2
    基板とを重ね合わせる工程と、 前記第1基板、前記第2基板及び前記第2シール剤によ
    り囲まれた空間内を、前記吸入口を通じて減圧雰囲気に
    晒すとともに、前記第1基板及び前記第2基板それぞれ
    の第2面を大気圧に晒して、前記第1基板及び前記第2
    基板を貼り合わす工程と、 前記貼り合わせ工程後、前記空間内を減圧雰囲気にした
    状態で前記吸入口を封止する工程と、 前記封止後、貼り合わされた前記第1基板及び前記第2
    基板を、前記空間内の圧力が前記第1基板及び前記第2
    基板が配置される空間の圧力よりも負圧となる状態下で
    加熱し、前記第1シール剤及び前記第2シール剤を硬化
    する工程と、を具備することを特徴とする液晶装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 第1面及び第2面を有する第1基板の第
    1面に、液晶を注入する注入口を有する開曲線状の第1
    シール剤を塗布する工程と、 前記第1面に、前記第1シール剤を囲むように閉曲線状
    の接着剤を塗布する工程と、 前記第1基板の第1面と、第1面及び第2面を有する第
    2基板の第1面とが対向するように、前記第1シール剤
    及び前記接着剤を介して前記第1基板と前記第2基板と
    を重ね合わせる工程と、 前記第1基板、前記第2基板及び前記接着剤により囲ま
    れた空間内を減圧雰囲気に晒すとともに、前記第1基板
    及び前記第2基板それぞれの第2面を大気圧に晒して、
    前記第1基板及び前記第2基板を貼り合わす工程と、 前記貼り合わせ工程後、貼り合わされた前記第1基板及
    び前記第2基板を、前記空間内の圧力が前記第1基板及
    び前記第2基板が配置される空間の圧力よりも負圧とな
    る状態下で加熱し、前記第1シール剤及び前記第2シー
    ル剤を硬化する工程と、を具備することを特徴とする液
    晶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記硬化工程において、前記貼り合わさ
    れた第1基板及び第2基板は、大気圧状態下で加熱され
    ることを特徴とする請求項2または請求項3記載の液晶
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記硬化工程後、前記第1基板及び前記
    第2基板を冷却する工程を、更に具備することを特徴と
    する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の液晶装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記硬化工程において、貼りあわされた
    前記第1基板及び前記第2基板は、ほぼ垂直の状態で加
    熱されることを特徴とする請求項1から請求項5いずれ
    か一項に記載の液晶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1面及び第2面を有する第1母基板の
    第1面に、液晶を注入する注入口を有する開曲線状の第
    1シール剤を複数塗布する工程と、 前記第1面に、前記複数の第1シール剤を囲むように吸
    入口を有する開曲線状の第2シール剤を塗布する工程
    と、 前記第1母基板の第1面と、第1面及び第2面を有する
    第2母基板の第1面とが対向するように、前記第1シー
    ル剤及び前記第2シール剤を介して前記第1母基板及び
    前記第2母基板とを重ね合わせる工程と、 前記第1母基板、前記第2母基板及び前記第2シール剤
    により囲まれた空間内を、前記吸入口を通じて減圧雰囲
    気に晒すとともに、前記第1母基板及び前記第2母基板
    それぞれの第2面を大気圧に晒して、前記第1母基板及
    び前記第2母基板を貼り合わす工程と、 前記貼り合わせ工程後、前記空間内を減圧雰囲気とした
    状態で前記吸入口を封止する工程と、 前記封止後、貼り合わされた前記第1母基板及び前記第
    2母基板を、前記空間内の圧力が前記第1母基板及び前
    記第2母基板が配置される空間の圧力よりも負圧となる
    状態下で加熱し、前記第1シール剤及び前記第2シール
    剤を硬化する工程と、 を具備することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 第1面及び第2面を有する第1母基板の
    第1面に、液晶を注入する注入口を有する開曲線状の第
    1シール剤を複数塗布する工程と、 前記第1面に、前記複数の第1シール剤を囲むように閉
    曲線状の接着剤を塗布する工程と、 前記第1母基板の第1面と、第1面及び第2面を有する
    第2母基板の第1面とが対向するように、前記第1シー
    ル剤及び前記接着剤を介して前記第1母基板及び前記第
    2母基板とを重ね合わせる工程と、 前記第1母基板、前記第2母基板及び前記接着剤により
    囲まれた空間内を減圧雰囲気に晒すとともに、前記第1
    母基板及び前記第2母基板それぞれの第2面を大気圧に
    晒して、前記第1母基板及び前記第2母基板を貼り合わ
    す工程と、 前記貼り合わせ工程後、貼り合わされた前記第1母基板
    及び前記第2母基板を、前記空間内の圧力が前記第1母
    基板及び前記第2母基板が配置される空間の圧力よりも
    負圧となる状態下で加熱し、前記第1シール剤及び前記
    接着剤を硬化する工程とを具備することを特徴とする液
    晶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記硬化工程において、前記貼り合わさ
    れた第1基板及び第2基板は、大気圧状態下で加熱され
    ることを特徴とする請求項7または請求項8記載の液晶
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記硬化工程後、前記第1母基板及び
    前記第2母基板を冷却する工程を更に具備することを特
    徴とする請求項7から請求項9いずれか一項に記載の液
    晶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記硬化工程において、前記貼りあわ
    された第1母基板及び第2母基板は、ほぼ垂直の状態で
    加熱されることを特徴とする請求項7から請求項10い
    ずれか一項に記載の液晶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 液晶注入口を有する開曲線状の第1シ
    ール剤と、該第1シール剤を囲むように形成された閉曲
    線状の接着剤とを介して貼りあわされた第1基板及び第
    2基板を加熱する焼成室を具備する液晶装置の製造装置
    であって、 前記焼成室内の圧力は、前記接着剤、前記第1基板及び
    前記第2基板により囲まれた空間の圧力よりも高いこと
    を特徴とする液晶装置の製造装置。
  13. 【請求項13】 前記焼成室内は、前記液晶装置が設置
    される雰囲気より負圧であることを特徴とする請求項1
    2記載の液晶装置の製造装置。
  14. 【請求項14】 前記焼成室内は、大気圧状態であるこ
    とを特徴とする請求項12記載の液晶装置の製造装置。
  15. 【請求項15】 複数の前記貼りあわされた第1基板及
    び第2基板がほぼ垂直の状態で載置され、該貼りあわさ
    れた第1基板及び第2基板を前記焼成室へ搬入及び搬出
    する搬送手段を更に具備することを特徴とする請求項1
    2から請求項14いずれか一項に記載の液晶装置の製造
    装置。
  16. 【請求項16】 前記搬送手段は、搬送ベルトであるこ
    とを特徴とする請求項15記載の液晶装置の製造装置。
  17. 【請求項17】 前記焼成室から搬出された前記貼りあ
    わされた第1基板及び第2基板を冷却する冷却室を更に
    具備することを特徴とする請求項12から請求項16い
    ずれか一項に記載の液晶装置の製造装置。
  18. 【請求項18】 閉曲線状の接着剤を介して配置された
    第1基板及び第2基板を有するパネルの接着剤焼成方法
    であって、 前記接着剤、前記第1基板及び前記第2基板により囲ま
    れた空間の圧力が、前記パネルが配置される空間の圧力
    よりも負圧となる状態下で、前記パネルを加熱し、前記
    接着剤を硬化することを特徴とするパネルの接着剤焼成
    方法。
JP2001215606A 2001-07-16 2001-07-16 液晶装置の製造方法、液晶装置の製造装置及びパネルの接着剤焼成方法 Withdrawn JP2003029273A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006106652A (ja) * 2004-10-02 2006-04-20 Samsung Electronics Co Ltd 熱処理装置及びこれに採用される液晶表示パネル冷却装置
JP2006195128A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Ushio Inc パネルの貼り合せ装置
JP2006317669A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置の製造方法
JP2008129270A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Fujitsu Ltd パネルの製造方法及び製造装置

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