JP2003027069A - 水素化精製のシミュレーション方法およびそれを用いた水素化精製方法 - Google Patents

水素化精製のシミュレーション方法およびそれを用いた水素化精製方法

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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素化精製触媒の金属堆積による活性劣化を
高い精度で、特殊な触媒評価方法を用いることなく、予
測することのできるシミュレーション方法を提供する。 【手段】 触媒を評価する際に、(a)炭化水素油中の
精製対象成分の濃度変化から求まる各精製対象成分の反
応速度定数、および、(b)少なくとも2つの時点にお
ける少なくとも2つの異なる反応器内位置での触媒に含
まれる精製対象金属成分の濃度を測定し、その測定結果
を触媒に含まれる精製対象金属成分の濃度に基づき各精
製対象成分の反応速度が変化する数式モデルにあてはめ
て劣化関数パラメータを抽出し、次に、その劣化関数パ
ラメータを用いた数式モデルを用いて、水素化精製時の
各精製対象成分の反応速度および触媒に含まれる精製対
象金属成分の経時変化を算出するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】石油留分などの炭化水素を水
素化精製するために用いられる触媒の寿命を予測するた
めのシミュレーション方法およびそれを用いた水素化精
製方法に関する。特に、重質油、すなわち原油、タール
サンド、シェールオイルあいるは石炭液化油などを常圧
蒸留または減圧蒸留することにより得られる各種の重質
留分または残さ油などを水素化精製するための触媒の寿
命予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】常圧蒸留または減圧蒸留の残さ油などの
重質油には、バナジウム、ニッケルなどの金属分が多く
含まれており、この金属分は脱硫、脱窒素、分解および
脱金属などを目的とした水素化精製用触媒を被毒し、活
性を低下させる。そこで、こうした原料油を、予め脱金
属を目的とした水素化精製用触媒(以下、脱金属触媒と
もいう)で適切な脱金属を行った後に、脱硫、脱窒素お
よび分解などを目的とした水素化精製用触媒で目的の反
応を行うことにより、長期間触媒の活性を維持させてい
る。
【0003】水素化精製用触媒、特に脱硫触媒は、精製
処理により活性が低下して、寿命が尽きると使用できな
くなる。そのため、通常、重質油の水素化精製用触媒は
半年〜4年程度の間隔で取り替えられている。この触媒
の取り替えが、水素化精製コストに占める割合が大き
く、運転条件や用いる触媒の組み合わせ、配置などに最
適化が求められている。
【0004】こうした重質油の水素化精製を、運転方法
および触媒組合せを含め、計画的に実行するために、触
媒反応のシミュレーションが用いられる。しかしなが
ら、シミュレーションの予測精度を高めるためには、個
々の触媒の性能、特に寿命を正確に測定する必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、個々の触媒の
性能、特に寿命を正確に求める方法は提供されていなか
った。ニッケル、バナジウムなどの金属分の触媒上への
蓄積により、触媒の活性が低下することを説明するいく
つかのモデルが提案されているが、寿命の予測には十分
なものではなかった。
【0006】例えば、Dautzenberg,F.
M.ら(A.C.S.Symp.Ser.vol.6
5,P.254(1978))は、活性劣化を金属堆積
による触媒細孔入口の閉塞によるものと仮定したモデル
を提案した。ここで、脱金属反応を1次反応とみなし、
触媒自体の脱金属活性と堆積した金属が有する脱金属活
性は同じであると仮定した。ところが、発明者らの研究
結果から、脱金属反応は1次反応ではなく、金属が堆積
していない初期触媒細孔内の脱金属活性と堆積金属上の
脱金属活性は異なり、活性の低下も金属による細孔入口
閉塞だけでなく触媒活性点の被毒も重要であることがわ
かった。また、Dautzenbergらのモデルは、
マクロポアを有するいわゆるバイモーダル型触媒には適
用できない。Dautzenbergらは、上記の仮定
に基づき、リサイクル型反応器を用いた実験で、生成油
金属濃度に対する原料油金属濃度の比の2乗と反応時間
との関係が直線であると見なし、前者の値(濃度比の2
乗)が1となる時の反応時間を外挿により求め、さらに
この値をモデル式に代入して脱金属活性がなくなる金属
堆積量である最大金属堆積量を求める方法を提案してい
る。
【0007】もう一つの例は、Tamm,P.W.ら
(Ind.Eng.Chem.Proc.Dev.,v
ol.20,p.262(1981))が提案している
金属の分配因子(Distribution Fact
or)を用いる方法である。これは、水素化精製実験終
了後に回収した触媒粒子について、エックス線マイクロ
アナライザ(XMA)を用いて金属の触媒粒子内部の堆
積分布測定を行い、触媒粒子内に堆積した平均の金属堆
積濃度を触媒粒子外周付近の最大金属濃度で割った値を
分散因子と定義している。しかしながら、触媒層内の反
応流体の流れが完全に均一ではないこと、充填され触媒
粒子表面の流体の流れは均一ではなく、局所的に反応量
が異なり、従って金属の堆積の仕方が異なることとな
る。このため、この方法は、触媒粒子のサンプリングの
仕方によってXMA分析の結果が異なり、寿命を正確に
は予測できないという欠点がある。
【0008】本発明の目的は、このような課題を解決す
るものであり、水素化精製触媒の金属堆積による活性劣
化を高い精度で、特殊な触媒評価方法を用いることな
く、予測することのできるシミュレーション方法および
それを用いた水素化精製方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これまで
の研究から、重質油の処理における水素化精製触媒の活
性劣化の主な原因は、最初の数週間における大きな活性
の低下を含め、堆積した金属による触媒活性点の被毒と
触媒細孔入口の閉塞によるものであることを発見し、こ
れらの触媒活性の変化を金属堆積量の関数として記述で
きることを発見した。
【0010】また、本発明者らは、主な堆積金属成分で
あるニッケル、バナジウム化合物などが多数の種類の分
子からなるにも関わらず、これらの化合物をそれぞれ2
つの疑似成分に分割することで、どのような重質油にお
いても、一般に用いられる反応温度において、それぞれ
の反応速度が1次反応として表現できることも発見し
た。
【0011】これらの発見から、本発明者らは、積分型
反応器を用いた水素化精製実験により触媒を評価し、金
属堆積量を変数とする関数から触媒活性の変化を求める
方法を見出し、本発明に想到した。
【0012】本発明による水素化精製のシミュレーショ
ン方法は、水素の存在下で触媒と、精製対象金属成分を
含有する炭化水素油とを接触させる水素化精製をシミュ
レーションする方法において、まず、触媒と炭化水素油
を接触させて水素化精製を行い触媒を評価する際に、
(a)炭化水素油中の精製対象成分の濃度変化から求ま
る各精製対象成分の反応速度定数、および、(b)少な
くとも2つの時点における少なくとも2つの異なる反応
器内位置での触媒に含まれる精製対象金属成分の濃度を
測定し、その測定結果を、触媒に含まれる精製対象金属
成分の濃度に基づき各精製対象成分の反応速度が変化す
る数式モデルにあてはめて劣化関数パラメータを抽出
し、次に、その劣化関数パラメータを用いた数式モデル
を用いて、水素化精製時の各精製対象成分の反応速度お
よび触媒に含まれる精製対象金属成分の経時変化を算出
するものである。
【0013】このシミュレーション方法において、各精
製対象成分の反応速度が、ΔC=a ×k×C/LH
SVの劣化関数aを含む1次反応(ここで、ΔCは微
少空間での精製対象成分の濃度変化、kは触媒に含ま
れる精製対象金属成分の濃度が0のときの反応速度定
数、Cは精製対象成分の濃度、LHSVは微少空間での
液空間速度である。)として表され、その劣化関数a
が触媒に含まれる精製対象金属成分の濃度mおよびその
最大金属堆積濃度mを引数とする関数f(m/m
で表される数式モデルを用いることが好ましい。特に、
この劣化関数aが、 a=(z/h)×(1/h)tanh(2h(1−
z)+1)/((1/h)+tanh(2h(1−
z))) で定義さる劣化関数(ここで、z=(1−m/m
0.5であり、mは触媒に含まれる精製対象金属成分の
濃度、mは最大金属堆積濃度、hおよびhは劣化関
数パラメータである。)として表される数式モデルを用
い、かつ、劣化関数パラメータとして、最大金属堆積濃
度m、劣化関数パラメータhおよびhを用いること
が好ましい。なお、本明細書において、最大金属堆積量
は新触媒重量あたりの金属堆積量で示し、最大金属堆積
濃度mに等しい。さらには、各精製対象成分として硫
黄含有化合物、バナジウム含有化合物およびニッケル含
有化合物を含むことが、特には、硫黄含有化合物、バナ
ジウム含有化合物およびニッケル含有化合物を難反応性
化合物に対する反応速度式と易反応性化合物に対する反
応速度式に分けた数式モデルを用いることが好ましい。
【0014】また、本発明の水素化精製のシミュレーシ
ョン方法を用いて、複数の触媒を評価してその反応速度
定数および劣化関数パラメータを抽出し、その複数の触
媒を組み合わせた水素化精製をシミュレーションするこ
とが好ましい。
【0015】すでに評価されている触媒を用いる場合に
は、炭化水素油中の精製対象成分の濃度変化を上述の反
応速度式ΔC=a×k×C/LHSVで表し、か
つ、上記精製対象成分である硫黄含有化合物、バナジウ
ム含有化合物およびニッケル含有化合物をそれぞれ難反
応性化合物と易反応性化合物に分割する反応モデルを用
い、触媒に対して抽出された、難反応性化合物および易
反応性化合物に対応するそれぞれの反応速度定数k
びに最大金属堆積濃度mを触媒パラメータとして用
い、ある時点の触媒に含まれる精製対象金属成分の濃度
mを計算し、次に、その結果に基づき次の時点における
精製対象成分の濃度変化を計算する。複数の種類の触媒
を用い、それぞれの触媒に対応する触媒パラメータを用
いることが好ましい。
【0016】本発明による水素化精製方法は、これらの
水素化精製のシミュレーション方法により、将来におけ
る水素化精製時の各精製対象成分の反応速度および触媒
に含まれる精製対象金属成分の濃度の経時変化を算出
し、その結果に基づき水素化精製の運転条件を決定する
ものである。
【0017】
【発明の作用・効果】本発明の方法を用いることによっ
て、リサイクル型反応器のような特殊な微分型反応器を
用いることなく、一般の積分型反応器を用いて抽出する
ことができる劣化関数パラメータを基にシミュレーショ
ンすることができる。したがって、触媒の評価が容易で
あり、短時間の評価によって、長期間の触媒劣化をシミ
ュレーションできるため、より正確な触媒寿命の予測や
水素化精製の運転条件の最適化が可能となる。特に、複
数の種類の触媒を組み合わせた場合の水素化精製を精度
よくシミュレーションすることができる。
【0018】
【好ましい実施の形態】〔水素化精製〕 原料油を水素
の存在下で触媒と接触させて精製油を得る。原料油は、
精製対象成分を含む炭化水素油、特には重質油、具体的
には50%留出温度350℃以上の炭化水素油が好まし
い。反応形式としては、単塔または複数塔の固定床もし
くは沸騰床での反応に適用できる。反応条件としては、
反応温度:300〜450℃、特には350〜420
℃、液空間速度:0.1〜2.0/時、特には0.1〜
1.0/時、水素/油比:200〜2000、特には4
00〜1500が好ましい。
【0019】〔精製対象成分〕 精製対象成分として
は、硫黄含有化合物、窒素含有化合物、金属含有化合物
があげられる。具体的な精製対象金属成分としては、ニ
ッケル、バナジウムなどの遷移金属があげられ、これら
が金属元素重量として10重量ppm以上、特には10
0重量ppm以上含まれる原料油を精製する場合に適す
る。また、硫黄化合物の含有量である硫黄分が硫黄重量
として1%以上、特には2%以上含まれる原料油を精製
する場合に適する。
【0020】〔触媒〕 代表的には、アルミナ、シリカ
−アルミナなどの無機酸化物の多孔性担体に、タングス
テン、モリブデン、ニッケル、コバルトなどの水素化活
性成分を担持した触媒が好ましく用いられる。複数種類
を組み合わせて用いる場合にもシミュレーションするこ
とができる。マクロポアを有するバイモーダル型触媒に
ついても本発明の方法は適用できる。
【0021】〔触媒の評価〕 本発明では、まず目的と
する水素化精製とほぼ同等の条件で触媒の評価を行う。
具体的には、評価時の水素化精製運転条件において、反
応温度は任意に選択できるが、340〜420℃、特に
は360〜400℃の範囲で行うことが好ましい。全触
媒層の液空間速度は、0.1〜4/時、特には0.3〜
2/時が好ましい。反応圧力および水素/油比は、最大
金属堆積濃度mおよび劣化関数パラメータに影響を与
えるため、実際に予想しようとする反応条件に近い値を
設定することが好ましい。
【0022】評価時の反応容器は、積分型固定床式等温
反応器を用いても、微分型固定床式等温反応器を用いて
もよいが、積分型固定床式等温反応器を用いることが好
ましい。反応器は、1塔式よりも複数直列で各反応器出
口の生成油を採取できる方が、最大金属堆積濃度m
よび劣化関数パラメータを求めやすい。複数種の触媒
は、別々に、または、組み合わせて評価することもでき
る。
【0023】劣化関数パラメータを抽出するためには、
触媒硫化後、一定の原料で、一定の反応条件で触媒の寿
命評価実験を行うことが好ましい。反応終了の条件とし
て、反応終了時に触媒層の最上流部(最上部)における
触媒に含まれる精製対象金属成分の濃度mが最大金属堆
積濃度mに近い値であること、特には、m/m
0.8〜1.0であることが劣化関数パラメータを正確
に求める上で好ましい。実験終了後に、少なくとも触媒
を上流から下流(上部から下部)にかけて5つに分け
て、回収することが望ましい。回収した各触媒は、溶媒
で洗浄後、元素分析により、新触媒重量当たりの金属堆
積重量を求める。この評価では触媒が完全に失活するま
での実験を必要としないため、従来よりも短い期間で水
素化精製用触媒の活性の変化を金属堆積濃度を変数とす
る関数として求めることができる。
【0024】〔反応速度定数の抽出〕 精製対象成分と
して硫黄含有化合物およびバナジウム・ニッケル含有化
合物が含まれ、さらには、窒素含有化合物などが含まれ
る。これらの各精製対象成分を難反応性化合物に対する
反応速度定数と易反応性化合物に対する反応速度定数の
2つにそれぞれ分けることで、シミュレーションの精度
を向上できる。液空間速度LHSV及び反応温度は、そ
れぞれ複数の条件で、好ましくは3以上の条件で評価を
行うことが好ましい。
【0025】精製対象成分の除去は、1次反応式:ΔC
=a×k×C/LHSV(ここで、ΔCは微少空間
での精製対象成分の濃度変化、Cは精製対象成分の濃
度、LHSVは微少空間での液空間速度である。)によ
り、1次反応の反応速度定数が定義され、劣化関数a
は、反応速度定数の抽出時においてa=1として評価
する。
【0026】実運転に近い反応温度において、少なくと
も3水準の液空間速度について精製対象成分、例えばバ
ナジウム、ニッケルなどの転換率を測定する。精製対象
成分について、2つの疑似成分の比率と2つの疑似成分
の1次反応速度定数を最小自乗法により求める。この2
つの疑似成分は、上述の難反応性化合物と易反応性化合
物に対応する。さらに、これらの値を少なくとも3水準
の反応温度について求め、アレニウスの式により、各成
分の1次反応の活性エネルギーを最小自乗法により求め
ることができる。2つの疑似成分の比率が、反応温度に
より多少異なる場合は、それらの平均値を用いる。
【0027】〔劣化関数パラメータの抽出〕 精製対象
成分の除去は、1次反応式:ΔC=a ×k×C/L
HSVで表される。(ここで、ΔCは微少空間での精製
対象成分の濃度変化、kは触媒に含まれる精製対象金
属成分の濃度が0のときの反応速度定数、Cは精製対象
成分の濃度、LHSVは微少空間での液空間速度であ
る。)劣化関数aは、触媒に含まれる精製対象金属成
分の濃度mにより変化し、m=0のときa=1、m=
のときa=0となる関数が劣化関数として選ばれ
る。触媒細孔入口が金属の堆積により閉塞して失活する
ことを表現するパラメータである最大金属堆積濃度m
と、金属の堆積により活性点を被毒する効果および/ま
たは反応物の細孔内拡散抵抗の増大を表す少なくとも1
つのパラメータが劣化関数に含まれることが好ましい。
【0028】通常、精製対象金属成分としては、バナジ
ウムのみ、または、バナジウムおよびニッケルを対象と
する。特に、劣化関数として、 a=(z/h)×((1/h)tanh(2h(1
−z)+1)/((1/h)+tanh(2h(1−
z))) で定義される劣化関数(ここで、z=(1−m/m
0.5であり、mは触媒に含まれる精製対象金属成分の
濃度、mは最大金属堆積量、hおよびhは劣化関数
パラメータである、)を用いることが好ましい。劣化関
数パラメータhおよびhは、金属の堆積により活性点
を被毒する効果および/または反応物の細孔内拡散抵抗
の増大を表している。
【0029】水素化精製による他の主反応、例えば脱硫
反応、脱窒素反応、分解反応についても、それぞれ精製
成分、または、必要に応じて2成分以上の疑似成分に分
割して、任意の次数の差分反応速度式で記述し、同様の
劣化関数を乗じて反応速度の変化を表すことができる。
通常の水素化精製の脱硫反応、脱窒素反応、脱金属反応
は、1次の反応速度式で表すことができる。
【0030】このような劣化関数を配慮して、反応容器
内の触媒を原料油の流れ方向に複数に、好ましくは5段
階以上に分割し、それぞれの区分での金属堆積量を、劣
化関数を含んだ反応速度式から算出することができる。
さらに、これらの区分を組み合わせて、積分して金属堆
積量を求めることで、精製対象成分の転換率の経時変
化、および、反応終了後の触媒層内の金属堆積分布を計
算することができる。この金属堆積分布が、上述の評価
による金属堆積量と一致するように劣化関数の劣化関数
パラメータを選ぶことで、任意の触媒の組み合わせ、運
転条件での水素化精製をシミュレーションすることがで
きる。同時に、精製対象成分の転換率の経時変化が上述
の評価における値と一致するように劣化関数パラメータ
を選ぶことで、さらにシミュレーションの精度を上げる
ことができる。
【0031】〔シミュレーション方法〕 上述のシミュ
レーション方法を利用すれば、複数の触媒を組み合わせ
た水素化精製において、将来における水素化精製時の各
精製対象成分の反応速度定数および触媒に含まれる精製
対象金属成分の濃度の経時変化を算出することができる
ので、その結果に基づき水素化精製の運転条件を最適化
することもできる。特に、脱金属触媒の下流に他の水素
化精製触媒を充填するような水素化精製プロセスについ
ても、その上流に脱金属触媒を充填することなく、直接
原料油で水素化精製実験を行い、触媒活性の変化を金属
堆積量を変数とする関数を求めることができる、
【0032】
【実施例】〔反応速度定数と活性化エネルギーの評価〕
表1の性状の市販重油脱硫触媒Aについて、表2の性状
のラタウィ重油を用い、表3の条件下で水素化精製を行
った。温度の異なる4つの条件および液空間速度の異な
る4つの条件で、脱硫反応並びにバナジウム化合物およ
びニッケル化合物の脱金属反応の反応速度定数を求め
た。この際、硫黄、バナジウムおよびニッケルを含有す
る化合物をそれぞれ2つの疑似成分に分け、1次反応速
度式の和で記述した。1次反応速度式は、ΔC=a×
×C/LHSVで定義され、a は劣化関数、k
は触媒に含まれる精製対象金属成分の濃度が0のときの
反応速度定数、ΔCは微少空間での精製対象成分の濃度
変化、Cは精製対象成分の濃度、LHSVは微少空間で
の液空間速度である。なお、この評価では劣化関数a
=1として評価する。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】実験結果に合致するように、難反応性と易
反応性の成分に硫黄、バナジウムおよびニッケルを含有
する化合物を分けて、難反応性成分と易反応性成分の割
合および6つの反応速度定数と活性化エネルギーを定め
た。この結果を表4に示す。
【0037】
【表4】
【0038】バナジウム化合物の脱金属反応を2つの疑
似成分に分けた計算結果と測定結果を図1、図2に示
す。図1は、液空間速度によるバナジウム化合物の転換
率の変化を示した図であり、破線は易反応性成分を、一
点破線は難反応性成分の転換率を表4の反応速度定数に
より計算した結果をそれぞれ示している。この両者の合
計を実線で示しているが、○印で示した実験結果と一致
していることがわかる。
【0039】図2は、バナジウム化合物のアレニウスプ
ロット(反応温度による反応速度定数の変化)を示した
図であり、実線は易反応性成分を、破線は難反応性成分
の反応速度定数を表4の活性化エネルギーにより計算し
た結果をそれぞれ示している。各温度での実験結果から
表4の難反応性成分と易反応性成分の割合を用いて計算
した反応速度定数を○印と△印で示しているが、これら
が計算結果と一致していることがわかる。
【0040】〔触媒の劣化関数パラメータの評価〕表1
の性状の市販重油脱硫触媒Aについて、表2の性状のラ
タウィ重油を用い、2段の反応器を用いて表5の条件で
水素化精製を行った。
【0041】
【表5】
【0042】第1段の反応器の出口と第2段の反応器の
出口における硫黄、バナジウムおよびニッケルの含有量
の経時変化を測定した。所定の時間反応を行った後、各
反応器の触媒をそれぞれ流れ方向に対して5等分に分割
して回収した。各使用済み触媒をソックスレー抽出器で
洗浄し、ICP発光分析法で元素分析を行い、新触媒の
単位重量当たりに含まれるバナジウムおよびニッケルの
重量を堆積量として算出した。
【0043】触媒の劣化を考慮するため、反応速度定数
と活性化エネルギーを求める際に用いた1次反応式:Δ
C=a×k×C/LHSVにおいて、劣化関数a
は、Khang,S−Jら(Ind.Eng.Che
m.Proc.Dev.,vol.25,p.437
(1986))が導いた式: a=(z/h)×(1/h)tanh(2h(1−
z)+1)/((1/h)+tanh(2h(1−
z))) を用いた。ここで、z=(1−m/m0.5であ
り、mは触媒に含まれるバナジウムおよびニッケルの濃
度、mは最大金属堆積量、hおよびhは劣化関数パ
ラメータであり、h×h=20とした。
【0044】この一次反応式を用い、反応容器を10に
区分し、それぞれの区分での金属堆積量から反応を予測
し、この10区分を積分した結果が、実験結果と合致す
るように最大金属堆積量mおよび劣化関数パラメータ
hを決定した。この結果を表4に併せて示す。
【0045】反応器内のバナジウムおよびニッケルの濃
度分布を図3に示す。●印および実線は、表4のパラメ
ータを用いて計算した値であり、○印で示した実験結果
と一致していることがわかる。また、第1段の反応器の
出口と第2段の反応器の出口におけるバナジウム含有量
の経時変化を図4に示す。△印は第1段の反応器の出
口、○印は第2段の反応器の出口におけるバナジウム濃
度の測定値を示しており、表4の値から計算された濃度
変化を実線で示しており、両者はよく一致していること
がわかる。
【0046】〔商業装置における検証〕重油脱硫の商業
装置によりシミュレーション方法を検証した。5種類の
市販触媒を上述の方法で評価し、得られた結果を用い
て、重油脱硫のシミュレーションを行った。商業生産装
置からの精製油の硫黄濃度、バナジウム濃度の経時変化
を図5、図6に示す。○印で運転実績を示しており、●
印で示したシミュレーション結果とよく一致しているこ
とがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 触媒評価における液空間速度によるバナジウ
ム化合物の転換率の変化を示した図である。
【図2】 触媒評価におけるバナジウム化合物のアレニ
ウスプロットを示した図である。
【図3】 触媒寿命評価における反応器内のバナジウム
およびニッケルの濃度分布を示した図である。
【図4】 触媒寿命評価における反応器出口のバナジウ
ム濃度の経時変化を示した図である。
【図5】 商業生産装置における精製油の硫黄濃度の経
時変化をシミュレーション結果とともに示した図であ
る。
【図6】 商業生産装置における精製油のバナジウム濃
度の経時変化をシミュレーション結果とともに示した図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 博紀 埼玉県戸田市新曽南三丁目17番35号 株式 会社ジャパンエナジ−内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素の存在下で触媒と、精製対象金属成
    分を含有する炭化水素油とを接触させる水素化精製をシ
    ミュレーションする方法において、 まず、触媒と炭化水素油を接触させて水素化精製を行い
    触媒を評価する際に、(a) 炭化水素油中の精製対象
    成分の濃度変化から求まる各精製対象成分の反応速度定
    数、および、(b) 少なくとも2つの時点における少
    なくとも2つの異なる反応器内位置での触媒に含まれる
    精製対象金属成分の濃度を測定し、 その測定結果を、触媒に含まれる精製対象金属成分の濃
    度に基づき各精製対象成分の反応速度が変化する数式モ
    デルにあてはめて劣化関数パラメータを抽出し、 次に、その劣化関数パラメータを用いた数式モデルを用
    いて、水素化精製時の各精製対象成分の反応速度および
    触媒に含まれる精製対象金属成分の経時変化を算出する
    水素化精製のシミュレーション方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 各精製対象成分の反応速度が、ΔC=a×k×C/
    LHSVの劣化関数a を含む1次反応(ここで、ΔC
    は微少空間での精製対象成分の濃度変化、kは触媒に
    含まれる精製対象金属成分の濃度が0のときの反応速度
    定数、Cは精製対象成分の濃度、LHSVは微少空間で
    の液空間速度である。)として表され、その劣化関数a
    が触媒に含まれる精製対象金属成分の濃度mおよびそ
    の最大金属堆積濃度mを引数とする関数f(m/
    )で表される数式モデルを用いる請求項1記載の水
    素化精製のシミュレーション方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、各精製対象成分とし
    て硫黄含有化合物、バナジウム含有化合物およびニッケ
    ル含有化合物を含む請求項1または2記載の水素化精製
    のシミュレーション方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、硫黄含有化合物、バ
    ナジウム含有化合物およびニッケル含有化合物を難反応
    性化合物に対する反応速度式と易反応性化合物に対する
    反応速度式に分けた数式モデルを用いる請求項3記載の
    水素化精製のシミュレーション方法。
  5. 【請求項5】 水素の存在下で触媒と、精製対象金属成
    分を含有する炭化水素油とを接触させる水素化精製の経
    時変化をシミュレーションする方法において、 炭化水素油中の精製対象成分の濃度変化を反応速度式Δ
    C=a×k×C/LHSV(ここで、ΔCは微少空
    間での精製対象成分の濃度変化、aは劣化関数であ
    り、kは触媒に含まれる精製対象金属成分の濃度が0
    のときの反応速度定数、Cは精製対象成分の濃度、LH
    SVは微少空間での液空間速度である。劣化関数a
    触媒に含まれる精製対象金属成分の濃度mおよびその最
    大金属堆積濃度mを引数とする関数f(m/m)で
    表される。)で表し、かつ、上記精製対象成分である硫
    黄含有化合物、バナジウム含有化合物およびニッケル含
    有化合物をそれぞれ難反応性化合物と易反応性化合物に
    分割する反応モデルを用い、 触媒に対して抽出された、難反応性化合物および易反応
    性化合物に対応するそれぞれの反応速度定数k並びに
    最大金属堆積濃度mを触媒パラメータとして用い、 ある時点の触媒に含まれる精製対象金属成分の濃度mを
    計算し、次に、 その結果に基づき次の時点における精製対象成分の濃度
    変化を計算する水素化精製のシミュレーション方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、複数の種類の触媒を
    用い、それぞれの触媒に対応する触媒パラメータを用い
    る請求項5記載の水素化精製のシミュレーション方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の水素化精製のシミュ
    レーション方法により、将来における水素化精製時の各
    精製対象成分の反応速度および触媒に含まれる精製対象
    金属成分の濃度の経時変化を算出し、その結果に基づき
    水素化精製の運転条件を決定する水素化精製方法。
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