JP2003023279A - ハウジングラック - Google Patents

ハウジングラック

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JP2003023279A
JP2003023279A JP2001209122A JP2001209122A JP2003023279A JP 2003023279 A JP2003023279 A JP 2003023279A JP 2001209122 A JP2001209122 A JP 2001209122A JP 2001209122 A JP2001209122 A JP 2001209122A JP 2003023279 A JP2003023279 A JP 2003023279A
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housing
rack
housing rack
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Yuji Imura
裕治 伊村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングラックのスペースの有効利用を図
ること。 【解決手段】 顧客からの委託により所定のコンピュー
タの管理等のサービスを提供するデータセンタにて用い
られる、コンピュータ等の所定の機器を収容するハウジ
ングラックにおいて、当該ラックの収容部3に、少なく
とも1つの仕切部4を水平に設けて当該仕切部4にて高
さ方向に分割された複数の収容部3A,3Bを形成する
と共に、当該複数の収容部3A,3Bにそれぞれ扉部2
A,2Bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等の
機器を収容するハウジングラックにかかり、特に、デー
タセンタにて使用されるハウジングラックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、顧客からの委託により、当該
顧客のサーバコンピュータ等の管理を代行するデータセ
ンタシステムが知られている。例えば、電子商取引を行
う企業(顧客)からサーバ(データ)を預かり、その企
業のインターネット事業等を運用代行する施設を提供す
るというものである。このシステムは、通常、年中無
休、24時間稼働のインターネット接続環境を保証し、
サーバの設置や管理、バックボーンへの接続、セキュリ
ティ対策、データベース保守など、インターネット・サ
ーバの維持管理サービスを総合的に提供する。従って、
このシステムを利用する企業は、自社にてサーバやデー
タベースを保有する必要がなくなり、データセンタに運
用管理を委託することにより、サーバ設置スペースの確
保や保守人員に費やす投資の削減を図っている。
【0003】具体的には、データセンタシステムは、委
託された所定の企業等のサーバやその通信機器等を収容
するラックを、当該データセンタシステムを運用する業
者の設備内に設置し、この設置されたラックに収容され
たサーバコンピュータや所定の機器等の管理を行うとい
うものである。
【0004】図6乃至図7に、従来例におけるハウジン
グラックを示す。これらの図に示すように、ハウジング
ラックは、一面に開口部を有する内部が収容部103を
有する直方体の枠体101と、開口部に備えられ収容部
103を覆う扉部102とを備えている。これにより、
収容部103に顧客のサーバコンピュータSやネットワ
ーク機器I等を収容し、データセンタ運営業者が当該機
器等の管理を行う。
【0005】図6乃至図7に示す従来例におけるデータ
センタにて使用されるハウジングラックは、19インチ
タイプと呼ばれるもので、その収容部の幅(内寸)が7
00mmと規格化されている。そして、例えば、奥行き
は、700mm、高さは、2000mmである。このよ
うな1つのラックが、1の顧客に対して与えられてい
た。
【0006】そして、図6に示すように、当該ハウジン
グラックの収容部には、モニタM、サーバコンピュータ
本体Sなどを収容できるようになっている。また、図7
に示すように、LAN機器Iも当該ラックの幅に対応し
て形成されており(19インチ機器)、当該ラック、す
なわち枠体101の内側面に支持されて収容できるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例には、以下のような不都合があった。すなわち、ハ
ウジングラックのスペースを有効利用していないという
不都合があった。例えば、図6に示すようにコンピュー
タを収容した場合には、機器が収容されていないスペー
スが余ってしまい、実際にはハウジングラックの3分の
1から2分の1程度のスペースしか使用していない場合
が生じる。このため、データセンタの運営業者は、顧客
に対して1ラック単位でしかコンピュータ等の収容スペ
ースを提供することができず、多くの顧客にラックを提
供することができないという問題が生じる。
【0008】また、顧客としては、利用したいラックの
容量が少ない場合であっても、1ラックすべてを借りな
ければならず、データセンタに支払う費用が増大すると
いう問題が生じる。そして、かかる場合には、複数の顧
客が共同に使用する場合も考えられるが、1つのラック
に複数のコンピュータが収容されることで、ラックを共
同で使用している他の顧客に対して機密性の確保が困難
であるという問題も生じる。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、ハウジングラックのスペースの有効利用
を図ることにより、顧客数の増加、提供コストの低下を
図り、さらには、顧客の機密性を確保することができる
ハウジングラックを提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、顧
客からの委託により所定のコンピュータの管理等のサー
ビスを提供するデータセンタにて用いられる、前記コン
ピュータ等の所定の機器を収容するハウジングラックに
おいて、当該ラックの収容部に、少なくとも1つの仕切
部を水平に設けて当該仕切部にて高さ方向に分割された
複数の収容部を形成すると共に、当該複数の収容部にそ
れぞれ扉部を設けた、という構成を取っている(請求項
1)。そして、このとき、ラックの収容部の幅を700
mmよりも長く形成すると望ましい(請求項2)。
【0011】このような構成にすることにより、1つの
ハウジングラックに上下に連なる複数の収容部が形成さ
れ、各収容部に扉部が設けられているので、当該1つの
ラックを複数の顧客が利用することができる。従って、
データセンタにおいてハウジングラックを提供する業者
は、当該ラックを提供することができる顧客数の増加を
図ることができ、利益の向上を図ることができる。これ
に伴い、顧客は、低料金にて利用することができる。そ
して、従来のラックにおける規格よりも幅を広く形成す
ることで、収納効率が向上し、1つのラックを複数の顧
客が利用した場合であっても十分なスペースを確保する
ことができ、顧客満足度の向上を図ることができる。
【0012】また、上記のように、ラックの収容部の幅
を700mmよりも広く取ったときに、ラックの収容部
に、当該収容部の側面に係合して当該収容部の空間部分
に突出する少なくとも1つの機器保持部材を備え、この
機器保持部材の突出端付近に、所定の機器を係合する機
器係合部を形成した、という構成としてもよい(請求項
3)。
【0013】これにより、ハウジングラックの収容部の
側面に係合された機器保持部材の突出端付近に、機器係
合部を介してネットワーク機器等の所定の機器が係合さ
れるため、当該ラックの側面に所定の機器が支持される
こととなる。従って、従来の19インチラックに対応し
て製造された幅が700mm程度の所定の機器であって
も、当該機器保持部材を設けることによりラックに収容
することができるため、従来品の有効利用を図ることが
でき、顧客満足度の向上を図ることができる。
【0014】また、複数の収容部を、上段収容部と下段
収容部とから成る2つの収容部とし(請求項4)、上段
収容部と下段収容部との各扉部を、それぞれ当該ラック
の異なる面に(請求項5)、特に、当該ラックの相互に
対向する面に設けると望ましい(請求項6)。
【0015】これにより、1つのラックに2つの収容部
を形成することにより、利用顧客数の増加を図ることが
できると共に、顧客は、ある程度の収容スペースを確保
することができる。このとき、従来におけるハウジング
ラックとほぼ同一のサイズのラックであっても、十分な
収容スペースを確保することができ、さらに高さの長い
ラックを利用することが抑制され、当該ラックの安定性
が維持される。そして、1つのラックを異なる顧客が利
用する場合であっても、扉部の位置が異なるため、両者
が同時に作業をした場合であっても他の顧客の妨げとな
らないため、作業性の向上を図ることができる。さらに
は、当該作業を他の顧客に見られることが抑制されるた
め、機密性の向上を図ることができる。
【0016】また、下段収容部の内部に、外部から上段
収容部に通ずる管路であって所定のケーブルが挿通する
ケーブルダクトを備えると望ましい(請求項7)。これ
により、電源ケーブルや通信ケーブルなどをラックの外
部から上段収容部に引いてくる場合であっても、当該ケ
ーブルなどをむき出しのまま下段収容部を通過させるこ
とが抑制され、ケーブルダクトにて保護された状態とな
る。従って、上段収容部の顧客が利用するケーブル等が
下段収容部の顧客にて触れられることが抑制されるた
め、ケーブル障害等のトラブルの抑制を図ることができ
ると共に、機密性の向上を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
1乃至図5を参照して説明する。図1は、本発明の一実
施形態における正面図である。図2は、本発明の利用状
態を示す説明図である。図3は、ハウジングラックを正
面から見た断面図である。図4は、後述する機器保持部
材を示す図である。図5は、ハウジングラックを上方か
らみた断面図である。
【0018】本発明であるハウジングラックは、顧客か
らの委託により所定のコンピュータの管理等のサービス
を提供するデータセンタにて用いられる、コンピュータ
やネットワーク機器などを収容するラックである。この
ラックは、図1乃至図3に示すように、内部が空洞であ
って当該空洞部にコンピュータ等を収容する収容部3を
形成した枠体1と、当該収容部3の開口部を覆う扉部2
とを備えている。以下、これを詳述する。
【0019】枠体1は、高さ方向に長辺を有する、すな
わち、高さが幅と奥行きよりも長く形成された直方体形
状である。そして、所定の厚さを有する壁面を有してい
て、そのうちの一面に扉部2が形成されている。また、
内部が空洞であり、扉部2を開くことにより、空洞部で
ある収容部3が外部に開口され、当該枠体1の内部(収
容部3)にコンピュータ等を収納できるようになってい
る。
【0020】ここで、枠体1の収容部3、すなわち、当
該枠体1の内寸法は、幅が840mm、奥行きが100
0mm、高さが2000mmである。但し、この寸法は
一例であって、全てのラックが上記寸法に限定されるも
のではない。
【0021】このとき、枠体1の内部には、その高さ方
向のほぼ中心に、当該ラックを上下に2段に分割する仕
切部4が設けられている。この仕切部4は、板状部材で
あり、当該枠体1の底面と平行、すなわち、水平に備え
られている。この仕切部4により、当該ラックの収容部
3A,3Bは、上段収容部3Aと下段収容部3Bとに分
割される。すなわち、各収容部3A,3Bの内寸法は、
上記寸法に対して高さがほぼ半分になっている。そし
て、これに伴い、それぞれの収容部3A,3Bごとに、
扉部(上段扉部2A,下段扉部2B)が設けられてい
て、各収容部3A,3Bは、完全に分離した状態になっ
ている。また、各扉部2A,2Bは、各収容部専用のも
のであるため、固有の鍵などが設けられていて、当該扉
部2A,2Bは、各扉部2A,2Bに該当する収容部3
A,3Bの顧客のみしか開くことができないようになっ
ている。
【0022】なお、上記収容部3は、必ずしも2つの収
容部3A,3Bに分割されることに限定されない。仕切
部4を2つ設けて、3つの収容部3を形成してもよい。
また、仕切部4を3つ以上設けて、4つ以上の収容部3
を形成してもよい。そして、かかる場合には、各収容部
3ごとに扉部2が設けられる。
【0023】ここで、上述した上段扉部2Aと、下段扉
部2Bとは、ラックの相互に対向する面に設けられてい
る。すなわち、上段扉部2Aがラックの所定の面の上段
に備えられている場合には、下段扉部2Bは上記所定の
面の対面の下段に備えられてる。さらに換言すると、各
扉部2A,2Bが覆う上記枠体1に形成された2つの収
容部3A,3Bの開口部は、当該枠体1の同一の面に形
成されておらず、相互に向かい合う面の上段と下段とに
形成されている(図2参照)。
【0024】これにより、図2に示すように、上段収容
部3Aについては、上段扉部2Aを矢印aのように開い
て矢印A方向に向かってコンピュータなどを収容し、下
段収容部3Bについては、下段扉部2Bを矢印bのよう
に開いて矢印B方向に向かってコンピュータなどを収容
するようになっている。従って、上下の収容部3A,3
Bをそれぞれ別々の顧客が利用する場合であっても、他
の顧客の作業を妨げることなく同時に作業することがで
き、さらには、他の顧客に作業状況を見られることがな
いため、作業性、機密性の向上を図ることができる。
【0025】なお、各扉部2A,2Bは、枠体1の相互
に対向する面に設けられていることに限定されない。相
互に隣接する面に備えられていてもよい。具体的には、
上段扉部2Aが枠体1の所定の側面に備えられている場
合には、当該所定の側面と隣接し直交する側面に、下段
扉部2Bが備えられてもよい。このようにしても、上
段、下段それぞれの顧客が、ラックの異なる面の正面に
て作業を行うことができるため、上記同様の効果を有す
る。
【0026】そして、上述したように、当該ラックの幅
は840mmであり、従来より規格化されている700
mmよりも広く取ることで、1つのラックをハーフラッ
ク単位(2分の1)で利用することができる。従来は、
上述したように19インチラックとしてその幅が700
mmと規格化されていたため、モニタMとタワー型のコ
ンピュータ本体Sを横に並べて置くことが困難であり、
収容部3に設けた棚(台板6)を利用して上下に配設し
なければならず(図6に示す従来例を参照)、1つのハ
ウジングラックをすべて利用しなければならなかった。
しかし、本実施形態においては、上記のような幅とした
ことで、例えば、15インチモニタMと、タワー型サー
バ本体Sとを隣り合わせて、同一の棚に併設することが
可能となる(図3下段参照)。このとき、顧客は、当該
ラックに収容された状態で、すなわち、データセンタに
おいてコンピュータを直接操作する機会は少なく、ネッ
トワークを介してリモートコントロールにてラック内の
コンピュータを操作することが多いため、上記のように
モニタが比較的小さいものであっても十分である。
【0027】このとき、コンピュータに加えて、ネット
ワーク機器等の他の機器(特に比較的小型な機器IS)
をラック内に収容する場合であっても、図3に示すよう
に、下段収容部3B内に台板6を設けて、棚を形成する
ことにより、当該棚に所定の機器ISを載置することが
できる。そして、収容スペースも十分である。
【0028】従って、顧客が1ラックすべてを有効利用
できるほどの収容を要求せず、ハーフラックのみの利用
を希望する場合に、ハウジングラック提供業者は、1つ
のラックを2者の顧客に提供することができるため、顧
客の増加を図ることができる。そして、顧客としては、
利用するスペースに見合った料金のみで利用することが
できるため、当該費用の抑制を図ることができる。
【0029】ここで、下段収容部3Bの内部には、外部
から上段収容部に通ずる管路であって所定のケーブルに
て挿通されるケーブルダクト5が備えられている。具体
的にケーブルダクト5は、図5(a)に示すように、断
面L字状に曲折された所定の長さを有するダクト構成部
材51と、枠体1の1つのコーナーとによって囲まれた
断面長方形の管路にて形成されている。
【0030】さらに、詳述すると、ダクト構成部材51
は、少なくとも下段収容部3Bの高さとほぼ同一の長さ
を有する長板部材が、長手方向に沿ってほぼ直角に曲折
された部材である。そして、このダクト構成部材51
が、当該ダクト構成部材51の曲折されて形成された内
頂点を下段収容部3Bの1つのコーナー(隅)に向けて
備えられているので、枠体1とダクト構成部材51とに
て囲まれたケーブルダクト5が形成される。さらに換言
すると、ダクト構成部材51が、当該ダクト構成部材5
1の各長辺を、枠体1の相互に直交する2面にそれぞれ
当接するよう備えられている。
【0031】このとき、当該ダクト構成部材51の一端
部は、ラックの底面を貫通して外部に通じていて、他端
部は、仕切部4を貫通して上段収容部3Aに通ずるよう
配設されている。
【0032】そして、このケーブルダクト5には、上段
収容部3Aに設置されたコンピュータへの電源ケーブル
や通信ケーブルなどが挿通するようになっている。すな
わち、各種ケーブルを、ラックの外部であって、当該ラ
ックの底面からケーブルダクト5の一端部に挿入し、当
該ケーブルダクト5内を挿通させ、その他端部に導くこ
とにより、上段収容部3Aにまで引くことができる。
【0033】なお、ダクト構成部材51は、断面長方形
状の筒状部材にて形成されていて、下段収容部3Bの高
さとほぼ同一の長さを有しているものであってもよい、
このようにすると、下段収容部3B内のいずれの場所に
おいても、当該ケーブルダクトを設置することができ
る。
【0034】また、ケーブルダクト5は、容易には取り
外せないよう、例えば、枠体1に溶接されて備えられて
いる。これにより、下段収容部3Bに備えられていると
はいえ、当該下段収容部3Bの顧客は、ケーブルダクト
5の内部を開けて、当該内部を挿通するケーブル類に触
れることはできないようになっている。従って、上段収
容部3Aを利用する顧客のコンピュータに接続される各
種のケーブルが、他の顧客が利用する下段収容部3Bを
通過する場合であっても、ケーブルダクト5にて保護さ
れていることにより、下段の他の顧客に触れられること
が防止されるため、機密性の向上を図ることができる。
【0035】続いて、当該ラックにて従来の19インチ
ラック(幅が700mm)に対応して形成されたネット
ワーク機器等の19インチ装置ILを当該ラックに備え
ることに関して説明する。
【0036】従来例における19インチ装置ILの装備
例を、図7に示すが、かかる従来例においては、ハウジ
ングラックの枠体1の内側面に直接機器ILを係合して
いた。そして、本実施形態では、収容部3の幅を広く形
成されているため、当該19インチ装置ILをハウジン
グラックの内側面にて保持することは困難である。従っ
て、本発明では、上記19インチ装置ILと、幅が広げ
られた収容部3との隙間を埋めて、間接的に当該19イ
ンチ装置ILを枠体1の内側面に接続する機器保持部材
7が備えられている。
【0037】この機器保持部材7は、ハウジングラック
の収容部3の側面に係合して、当該収容部3の空間部分
に突出するL字状に曲折された板部材である。そして、
この機器保持部材7は、4つ備えられている。さらに、
機器保持部材7について、図4を参照して詳述する。図
4(a)は機器保持部材7の正面図、図4(b)は下面
図、図4(c)は側方図である。
【0038】図4(a)に示すように、機器保持部材7
は、長方形の板部材が、当該板部材の所定の一辺と平行
に所定箇所にて直角に曲折されている。そして、曲折部
を挟んで、当該曲折箇所から一端部までの距離が短い方
が枠体1に係合される側であって、その一端部に枠体係
合部71が形成されている。この枠体係合部71には、
一端部と平行に複数の円形状の貫通孔が、一列に形成さ
れている(図4(c)参照)。
【0039】そして、この枠体係合部71とは反対側の
他端部は、19インチ装置ILに係合される側であっ
て、当該他端部には、19インチ装置などの機器ILを
係合する機器係合部72が形成されている。機器係合部
72には、当該他端部と平行に、複数の正方形状の貫通
孔が、一列に形成されている(図4(b)参照)。
【0040】そして、上記枠体係合部71、機器係合部
72以外の箇所は、その板圧が肉厚に形成されている。
これは、当該機器保持部材7自身の強度の向上を図るた
めである。
【0041】図5に上記機器保持部材7を枠体1に装着
した図を示す。具体的には、図5(a)は、本実施形態
におけるハウジングラックの下段収容部3Bに19イン
チ装置ILを装着し、これを上方から見た断面図であ
る。図5(b)は、19インチ装置ILが機器保持部材
7を介して、枠体1の内側面に係合されている部分の様
子を示す斜視図である。
【0042】図5(a)、(b)に示すように、機器保
持部材7は、枠体係合部71が形成されている面を枠体
1の所定の面に当接させ、枠体係合部71にて枠体71
にねじ止めされる。従って、枠体1には、高さ方向に沿
って、機器保持部材7の枠体係合部71と係合される複
数のねじ穴が、一列に形成されている(図5(b)参
照)。なお、後述するが、この列を成して形成されてい
るねじ穴は、機器保持部材7が係合されうる枠体1の所
定箇所に複数の列を成して形成されている。
【0043】そして、枠体係合部71が形成されている
面と、機器係合部72が形成されている面とはほぼ直角
になっているため、当該機器係合部72が枠体1の壁面
からほぼ直角に収容部3A,3Bの空間部に突出した状
態になる。そして、1つの所定の機器保持部材7が備え
られた同一の高さとなる位置であって、当該機器保持部
材7と所定の間隔をあけて、枠体1の同一の面にさらに
他の機器保持部材7が係合される。このとき、所定の間
隔とは、19インチ装置ILの一辺の長さよりも少し短
い程度である。さらには、これら2つの機器保持部材7
が備えられた枠体1の面と対向する面には、同様に2つ
の機器保持部材7が備えられる。従って、本実施形態で
は、図5(a)に示すように、同一の高さに4つの機器
保持部材7が備えられている。従って、本実施形態で
は、枠体1の開口面と隣接する一面に対して少なくとも
二列のねじ穴が形成されていて、当該面と対向する面に
も、同様に少なくとも二列のねじ穴が形成されている。
【0044】そして、4つの機器保持部材7に19イン
チ装置ILが支持されるわけだが、当該19インチ装置
ILは、直方体形状であり、当該19インチ装置ILの
各側面を枠体1の各面に対向するように備えられる(但
し、一つの側面は、枠体1の開口面に対向する)。従っ
て、上記機器保持部材7は、枠体1の所定の面から直角
に突出するよう備えられているため、当該機器保持部材
7と19インチ装置ILの側面とは垂直の位置関係とな
る。このとき、機器保持部材7と19インチ装置ILと
は、長板部材がコ字状に曲折されて形成された係合補助
部材8を介して係合される。
【0045】この係合補助部材8は、両端部が直角に曲
折され、当該両端部に対して中央の平面箇所81が長く
形成されており、当該中央の平面箇所が19インチ装置
ILに当接して係合される。そして、当該中央の平面箇
所81は、上述した枠体1の同一面に備えられた2つの
機器保持部材7の間隔と、ほぼ同一の長さを有する。従
って、係合補助部材8の両端部は、枠体1の所定の面に
向かって突出するようになっている。すなわち、上述し
た機器保持部材7と対向するよう突出し、少し位置をず
らすことにより、機器保持部材7の機器係合部72と、
係合補助部材8の突出部82とが、相互に当接するよう
になる。
【0046】ここで、係合補助部材8の突出部82に
は、機器保持部材7の機器係合部72に形成された正方
形状の貫通孔に対応する貫通孔が形成されている。そし
て、この係合補助部材8を19インチ装置ILの所定の
二面に係合することにより、当該係合補助部材8と4つ
の機器保持部材7とが係合し、当該19インチ装置IL
が係合補助部材8及び機器保持部材7を介して、枠体1
に指示されることとなる。
【0047】ここで、19インチ装置ILに機器保持部
材7の機器係合部72に対応した貫通孔(例えば、正方
形状の孔)が形成されていて、当該機器保持部材7が直
接19インチ装置ILに係合してもよい。すなわち、上
述した係合補助部材8を備えることなく19インチ装置
ILを機器保持部材7のみを介して枠体1の内側面に係
合してもよい。
【0048】このようにすることにより、従来の規格化
された19インチラックに対応して形成されたネットワ
ーク機器等の19インチ装置ILは、本実施形態におけ
る幅の広いハウジングラックでは装着が困難であるが、
上述したような機器保持部材7を介することで装着する
ことができる。従って、従来のラックに対応した所定の
装置を使用することができ、従来製品の有効利用を図る
ことができる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、ハウジングラックを高さ方向に
複数の収容部に分割し、各収容部ごとに扉部を設けたた
め、当該1つのラックを複数の顧客が利用することがで
き、データセンタにおいてハウジングラックを提供する
業者は、当該ラックを提供することができる顧客数の増
加を図ることができ、利益の向上を図ることができると
共に、顧客は、利用するラック容量が少なくてよい場合
には、分割されたラックを利用することができるため、
低料金にて利用することができ、サーバ等の管理コスト
の低下を図ることができる。
【0050】また、従来のラックにおける規格よりも幅
を広く形成した場合には、モニタやサーバ本体を併設す
ることができるため、当該ラックの収納効率が向上し、
1つのラックを分割して利用した場合であってもコンピ
ュータ等の機器の収納スペースを確保することができ、
当該ラックを利用する顧客満足度の向上を図ることがで
きる。
【0051】また、分割して形成した収容部に、それぞ
れ異なる扉部を設け、当該各扉部をハウジングラックの
異なる各面に設けた場合、特に、収容部を上下に2つ形
成し、各収容部に設けられる2つの扉部をラックの相互
に対向する面にそれぞれ設けた場合には、1つのラック
を異なる顧客が利用する場合であっても、扉部の位置が
異なるため、両者が同時に作業をした場合であっても他
の顧客の妨げとならず、作業性の向上を図ることができ
ると共に、さらには、当該作業を他の顧客に見られるこ
とが抑制されるため、機密性の向上を図ることができ
る。
【0052】さらに、所定の収容部内のコンピュータ等
に通ずるケーブルが挿通するケーブルダクトを他の収容
部内に備えた場合には、当該他の収容部内をケーブルが
むき出しのまま通過させることが抑制され、ケーブルダ
クトにて保護された状態となるため、自己の機器に導か
れているケーブルが他の顧客に触れられることが抑制さ
れるため、ケーブル障害等のトラブルの抑制を図ること
ができると共に、機密性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における平面図である。
【図2】本発明の一実施形態における使用状態を示す説
明図である。
【図3】本発明の一実施形態における正面から見た断面
図である。
【図4】図4は、機器保持部材を示す図である。図4
(a)は正面図、図4(b)は下面図、図4(c)は側
方図である。
【図5】図5(a)は、本発明の一実施形態におけるハ
ウジングラックを上方からみた断面図である。図5
(b)は、その一部の斜視図である。
【図6】従来例におけるハウジングラックにコンピュー
タ等を収容し、扉部を開いた状態を示す図である。
【図7】従来例におけるハウジングラックにネットワー
ク機器等を収容し、扉部を開いた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 扉部 3 収容部 4 仕切部 5 ケーブルダクト 6 台板 7 機器保持部材 8 係合補助部材 71 枠体係合部 72 機器係合部 2A 上段扉部 2B 下段扉部 3A 上段収容部 3B 下段収容部 M モニタ S サーバ本体 IS 小型機器 IL 19インチ装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客からの委託により所定のコンピュー
    タの管理等のサービスを提供するデータセンタにて用い
    られる、前記コンピュータ等の所定の機器を収容するハ
    ウジングラックにおいて、 当該ハウジングラックの収容部に、少なくとも1つの仕
    切部を水平に設けて当該仕切部にて高さ方向に分割され
    た複数の収容部を形成すると共に、当該複数の収容部に
    それぞれ扉部を設けたことを特徴とするハウジングラッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングラックの収容部の幅を、
    700mmよりも長く形成したことを特徴とする請求項
    1記載のハウジングラック。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングラックの収容部に、当該
    収容部の側面に係合して当該収容部の空間部分に突出す
    る少なくとも1つの機器保持部材を備え、 この機器保持部材の突出端付近に、所定の機器を係合す
    る機器係合部を形成したことを特徴とする請求項2記載
    のハウジングラック。
  4. 【請求項4】 前記複数の収容部を、上段収容部と下段
    収容部とから成る2つの収容部としたことを特徴とする
    請求項1,2又は3記載のハウジングラック。
  5. 【請求項5】 前記上段収容部と下段収容部との各扉部
    を、それぞれ当該ハウジングラックの異なる面に設けた
    ことを特徴とする請求項4記載のハウジングラック。
  6. 【請求項6】 前記上段収容部と下段収容部との各扉部
    を、それぞれ当該ハウジングラックの相互に対向する面
    に設けたことを特徴とする請求項4記載のハウジングラ
    ック。
  7. 【請求項7】 前記下段収容部の内部に、外部から上段
    収容部に通ずる管路であって所定のケーブルが挿通する
    ケーブルダクトを備えたことを特徴とする請求項4,5
    又は6記載のハウジングラック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010087065A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Nitto Electric Works Ltd 電気機器収納用キャビネット

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