JP2003022359A - 顧客生涯価値分析方法および装置 - Google Patents
顧客生涯価値分析方法および装置Info
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- JP2003022359A JP2003022359A JP2001205617A JP2001205617A JP2003022359A JP 2003022359 A JP2003022359 A JP 2003022359A JP 2001205617 A JP2001205617 A JP 2001205617A JP 2001205617 A JP2001205617 A JP 2001205617A JP 2003022359 A JP2003022359 A JP 2003022359A
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- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Complex Calculations (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】顧客をより高い顧客生涯価値の顧客セグメント
へ誘導するための戦略を顧客データから容易に導出する
方法および装置を提供することを目的とする。 【解決手段】顧客データを属性および取引実績に基づい
てセグメンテーションし、前記セグメンテーション結果
に基づきセグメント間の遷移関係を表す確率モデルを生
成し、前記確率モデルを使用して前記セグメント毎に顧
客生涯価値を算出する。さらに、前記セグメンテーショ
ン結果と、前記確率モデルと、前記算出された顧客生涯
価値とに基づいて、顧客生涯価値の高いセグメントに顧
客を誘導するために、顧客毎に前記セグメントへの遷移
の実現確率を算出し、前記遷移を実現するために、顧客
データから顧客毎に販売すべき商品を抽出する。
へ誘導するための戦略を顧客データから容易に導出する
方法および装置を提供することを目的とする。 【解決手段】顧客データを属性および取引実績に基づい
てセグメンテーションし、前記セグメンテーション結果
に基づきセグメント間の遷移関係を表す確率モデルを生
成し、前記確率モデルを使用して前記セグメント毎に顧
客生涯価値を算出する。さらに、前記セグメンテーショ
ン結果と、前記確率モデルと、前記算出された顧客生涯
価値とに基づいて、顧客生涯価値の高いセグメントに顧
客を誘導するために、顧客毎に前記セグメントへの遷移
の実現確率を算出し、前記遷移を実現するために、顧客
データから顧客毎に販売すべき商品を抽出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小売業や金融業な
どにおける顧客管理に関し、特に顧客の将来の収益性に
基づいた顧客管理を行うための顧客生涯価値分析方法お
よび装置に関する。
どにおける顧客管理に関し、特に顧客の将来の収益性に
基づいた顧客管理を行うための顧客生涯価値分析方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の競争激化に伴い、金融業界などに
おいては、採算を重視した顧客戦略立案や評価を狙っ
た、より精緻な顧客別収益管理の導入が広がっている。
さらに、現状の採算優良顧客だけでなく、将来の優良顧
客の囲い込みと取引拡大を狙って、顧客収益の将来性を
示す指標である顧客生涯価値(Lifetime Va
lue、以下LTVと略す)推定へのニーズが高まって
いる。
おいては、採算を重視した顧客戦略立案や評価を狙っ
た、より精緻な顧客別収益管理の導入が広がっている。
さらに、現状の採算優良顧客だけでなく、将来の優良顧
客の囲い込みと取引拡大を狙って、顧客収益の将来性を
示す指標である顧客生涯価値(Lifetime Va
lue、以下LTVと略す)推定へのニーズが高まって
いる。
【0003】LTVを推定する方法として、「顧客生涯
価値のデータベースマーケティング」(ISBN447
8501696)(STRATEGIC DATABA
SEMARKETING)では、LTV表を用いる方法
が述べられている。ここでは、将来の年限毎に、顧客
数、顧客の維持率、売上高、コスト、利益、および現在
価値への割引率を表に集計した上で、将来の各年限で得
られる利益の正味現在価値(NPVと呼ぶ)を算出し、
前記NPVを累積してLTVを算出する。
価値のデータベースマーケティング」(ISBN447
8501696)(STRATEGIC DATABA
SEMARKETING)では、LTV表を用いる方法
が述べられている。ここでは、将来の年限毎に、顧客
数、顧客の維持率、売上高、コスト、利益、および現在
価値への割引率を表に集計した上で、将来の各年限で得
られる利益の正味現在価値(NPVと呼ぶ)を算出し、
前記NPVを累積してLTVを算出する。
【0004】また、LTVを推定する別の方法として、
例えば特開2000−99497号公報に記載の技術が
ある。この公報では、Dynamic Time Wa
rpingアルゴリズムを用いて、顧客の将来の収益を
推定する方法が述べられている。Dynamic Ti
me Warpingアルゴリズムは、主として音声認
識の分野で利用されている時系列データ間のマッチング
を取るためのアルゴリズムである。ここでは、複数の顧
客収益の時系列データと、推定対象の顧客収益の時系列
データとの間の距離を、前記アルゴリズムによって算出
し、推定対象顧客の将来の収益を算出する。
例えば特開2000−99497号公報に記載の技術が
ある。この公報では、Dynamic Time Wa
rpingアルゴリズムを用いて、顧客の将来の収益を
推定する方法が述べられている。Dynamic Ti
me Warpingアルゴリズムは、主として音声認
識の分野で利用されている時系列データ間のマッチング
を取るためのアルゴリズムである。ここでは、複数の顧
客収益の時系列データと、推定対象の顧客収益の時系列
データとの間の距離を、前記アルゴリズムによって算出
し、推定対象顧客の将来の収益を算出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記LTV表を用いる
従来技術は、LTVを増大させるための戦略を仮定した
上で(すなわち、該戦略下における顧客数、顧客の維持
率、売上高を仮定した上で)、LTVを算出して、前記
戦略の有効性を検証するものであり、高LTVの顧客セ
グメントに顧客を誘導するための戦略を顧客データベー
スから直接導出する方法については述べられていなかっ
た。
従来技術は、LTVを増大させるための戦略を仮定した
上で(すなわち、該戦略下における顧客数、顧客の維持
率、売上高を仮定した上で)、LTVを算出して、前記
戦略の有効性を検証するものであり、高LTVの顧客セ
グメントに顧客を誘導するための戦略を顧客データベー
スから直接導出する方法については述べられていなかっ
た。
【0006】また、上記特開2000−99497号公
報で述べられている従来技術は、推定対象顧客の収益の
時系列データを、過去の時系列データと直接比較するた
め、高LTVの顧客セグメントに顧客を誘導するための
分析を容易に行うことができなかった。
報で述べられている従来技術は、推定対象顧客の収益の
時系列データを、過去の時系列データと直接比較するた
め、高LTVの顧客セグメントに顧客を誘導するための
分析を容易に行うことができなかった。
【0007】本発明の目的は、上述の従来例における問
題点に鑑み、顧客のLTVを算出した上で、顧客をより
高いLTV顧客セグメントへ誘導するための戦略を顧客
データから容易に導出する方法および装置を提供するこ
とにある。
題点に鑑み、顧客のLTVを算出した上で、顧客をより
高いLTV顧客セグメントへ誘導するための戦略を顧客
データから容易に導出する方法および装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、顧客の将来の収益性を示す値である顧客
生涯価値の分析方法であって、顧客データを、顧客に関
する静的な情報である静態情報または顧客に関する収益
を含む動的な情報である動態情報のうちいずれか一つ以
上の時系列データを含むデータ項目を用いてセグメンテ
ーションし、各セグメントの顧客一人当たりの収益を算
出し、顧客毎に該顧客が属したセグメントの遷移過程を
表す時系列データを生成するステップと、前記セグメン
テーションの結果に基づきセグメント間の遷移関係とそ
の遷移確率を示す確率モデルを生成するステップと、前
記確率モデルを使用して、前記セグメント毎に、一定期
間毎の収益の期待値を算出し、さらに予め定められた割
引率を用いて顧客生涯価値を算出するステップとを備え
ることを特徴とする。
め、本発明は、顧客の将来の収益性を示す値である顧客
生涯価値の分析方法であって、顧客データを、顧客に関
する静的な情報である静態情報または顧客に関する収益
を含む動的な情報である動態情報のうちいずれか一つ以
上の時系列データを含むデータ項目を用いてセグメンテ
ーションし、各セグメントの顧客一人当たりの収益を算
出し、顧客毎に該顧客が属したセグメントの遷移過程を
表す時系列データを生成するステップと、前記セグメン
テーションの結果に基づきセグメント間の遷移関係とそ
の遷移確率を示す確率モデルを生成するステップと、前
記確率モデルを使用して、前記セグメント毎に、一定期
間毎の収益の期待値を算出し、さらに予め定められた割
引率を用いて顧客生涯価値を算出するステップとを備え
ることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、上記顧客生涯価値分析方
法において、顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘
導するための分析の対象とする顧客のセグメントの指定
を受け付けるステップと、前記分析対象セグメントより
も顧客生涯価値の高いセグメントを前記セグメンテーシ
ョン結果と前記算出された顧客生涯価値とから探索し、
該セグメントを、次に顧客を誘導する目標となる目標セ
グメントとするステップと、前記分析対象セグメントに
属している各顧客について、その顧客のセグメントの遷
移系列と前記目標セグメントとから構成される遷移系列
の実現確率を、前記確率モデルを用いて算出するステッ
プとをさらに備えることを特徴とする。
法において、顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘
導するための分析の対象とする顧客のセグメントの指定
を受け付けるステップと、前記分析対象セグメントより
も顧客生涯価値の高いセグメントを前記セグメンテーシ
ョン結果と前記算出された顧客生涯価値とから探索し、
該セグメントを、次に顧客を誘導する目標となる目標セ
グメントとするステップと、前記分析対象セグメントに
属している各顧客について、その顧客のセグメントの遷
移系列と前記目標セグメントとから構成される遷移系列
の実現確率を、前記確率モデルを用いて算出するステッ
プとをさらに備えることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、上記顧客生涯価値分析方
法において、顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘
導するための分析の対象とする顧客のセグメントと次に
顧客を誘導する目標となる目標セグメントの指定を受け
付けるステップと、前記分析対象セグメントに属してい
る各顧客について、その顧客のセグメントの遷移系列と
前記目標セグメントとから構成される遷移系列の実現確
率を、前記確率モデルを用いて算出するステップとをさ
らに備えることを特徴とする。
法において、顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘
導するための分析の対象とする顧客のセグメントと次に
顧客を誘導する目標となる目標セグメントの指定を受け
付けるステップと、前記分析対象セグメントに属してい
る各顧客について、その顧客のセグメントの遷移系列と
前記目標セグメントとから構成される遷移系列の実現確
率を、前記確率モデルを用いて算出するステップとをさ
らに備えることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、上記顧客生涯価値分析方
法において、過去に前記分析対象のセグメントから前記
目標セグメントに遷移した顧客生涯価値の高い顧客の取
引事例を抽出するステップと、前記分析対象のセグメン
トに属する各顧客に対して、前記抽出した取引事例に基
づいて、前記顧客に対して販売を推進する商品をスコア
付けするステップと、顧客毎に、販売を推進する商品を
前記スコアとともに表示するステップとをさらに備える
ことを特徴とする。
法において、過去に前記分析対象のセグメントから前記
目標セグメントに遷移した顧客生涯価値の高い顧客の取
引事例を抽出するステップと、前記分析対象のセグメン
トに属する各顧客に対して、前記抽出した取引事例に基
づいて、前記顧客に対して販売を推進する商品をスコア
付けするステップと、顧客毎に、販売を推進する商品を
前記スコアとともに表示するステップとをさらに備える
ことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、上記顧客生涯価値分析方
法において、顧客毎にセグメント間の遷移系列を取得す
るステップと、前記遷移系列の各セグメントで新規に開
始された取引の実績または終了された取引の実績を抽出
するステップと、前記遷移系列を、遷移系列中のセグメ
ントの出現順序に基づく遷移パターンにより分類するス
テップと、前記遷移パターン毎に前記取引の実績を集計
して表示するステップとをさらに備えることを特徴とす
る。
法において、顧客毎にセグメント間の遷移系列を取得す
るステップと、前記遷移系列の各セグメントで新規に開
始された取引の実績または終了された取引の実績を抽出
するステップと、前記遷移系列を、遷移系列中のセグメ
ントの出現順序に基づく遷移パターンにより分類するス
テップと、前記遷移パターン毎に前記取引の実績を集計
して表示するステップとをさらに備えることを特徴とす
る。
【0013】また、本発明は、上記顧客生涯価値分析方
法において、顧客を誘導する目標となる目標セグメント
と、前記目標セグメントに誘導するまでの期間の指定を
受け付けるステップと、前記指定されたセグメントへ、
前記指定された期間内に到達できるセグメントの遷移系
列を、前記確率モデルを用いて探索するステップと、前
記探索された遷移系列について、顧客生涯価値の高い顧
客の取引実績に基づき、前記遷移系列の各セグメントに
おいて販売を推進する商品を抽出するステップとをさら
に備えることを特徴とする。
法において、顧客を誘導する目標となる目標セグメント
と、前記目標セグメントに誘導するまでの期間の指定を
受け付けるステップと、前記指定されたセグメントへ、
前記指定された期間内に到達できるセグメントの遷移系
列を、前記確率モデルを用いて探索するステップと、前
記探索された遷移系列について、顧客生涯価値の高い顧
客の取引実績に基づき、前記遷移系列の各セグメントに
おいて販売を推進する商品を抽出するステップとをさら
に備えることを特徴とする。
【0014】また、本発明は、上記顧客生涯価値分析方
法において、顧客を誘導する目標となる顧客生涯価値
と、前記目標の顧客生涯価値に誘導するまでの期間の指
定を受け付けるステップと、前記顧客生涯価値から、顧
客を誘導する目標となるセグメントを決定するステップ
とをさらに備えることを特徴とする。
法において、顧客を誘導する目標となる顧客生涯価値
と、前記目標の顧客生涯価値に誘導するまでの期間の指
定を受け付けるステップと、前記顧客生涯価値から、顧
客を誘導する目標となるセグメントを決定するステップ
とをさらに備えることを特徴とする。
【0015】さらに、本発明は、顧客の将来の収益性を
示す値である顧客生涯価値の分析装置であって、顧客デ
ータを、顧客に関する静的な情報である静態情報または
顧客に関する収益を含む動的な情報である動態情報のう
ちいずれか一つ以上の時系列データを含むデータ項目を
用いてセグメンテーションし、各セグメントの顧客一人
当たりの収益を算出し、顧客毎に該顧客が属したセグメ
ントの遷移過程を表す時系列データを生成する手段と、
前記セグメンテーションの結果に基づきセグメント間の
遷移関係とその遷移確率を示す確率モデルを生成する手
段と、前記確率モデルを使用して、前記セグメント毎
に、一定期間毎の収益の期待値を算出し、さらに予め定
められた割引率を用いて顧客生涯価値を算出する手段と
を備えることを特徴とする。
示す値である顧客生涯価値の分析装置であって、顧客デ
ータを、顧客に関する静的な情報である静態情報または
顧客に関する収益を含む動的な情報である動態情報のう
ちいずれか一つ以上の時系列データを含むデータ項目を
用いてセグメンテーションし、各セグメントの顧客一人
当たりの収益を算出し、顧客毎に該顧客が属したセグメ
ントの遷移過程を表す時系列データを生成する手段と、
前記セグメンテーションの結果に基づきセグメント間の
遷移関係とその遷移確率を示す確率モデルを生成する手
段と、前記確率モデルを使用して、前記セグメント毎
に、一定期間毎の収益の期待値を算出し、さらに予め定
められた割引率を用いて顧客生涯価値を算出する手段と
を備えることを特徴とする。
【0016】また、本発明は、上記顧客生涯価値分析装
置において、顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘
導するための分析の対象とする顧客のセグメントの指定
を受け付ける手段と、前記分析対象セグメントよりも顧
客生涯価値の高いセグメントを前記セグメンテーション
結果と前記算出された顧客生涯価値とから探索し、該セ
グメントを、次に顧客を誘導する目標となる目標セグメ
ントとする手段と、前記分析対象セグメントに属してい
る各顧客について、その顧客のセグメントの遷移系列と
前記目標セグメントとから構成される遷移系列の実現確
率を、前記確率モデルを用いて算出する手段とをさらに
備えることを特徴とする。
置において、顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘
導するための分析の対象とする顧客のセグメントの指定
を受け付ける手段と、前記分析対象セグメントよりも顧
客生涯価値の高いセグメントを前記セグメンテーション
結果と前記算出された顧客生涯価値とから探索し、該セ
グメントを、次に顧客を誘導する目標となる目標セグメ
ントとする手段と、前記分析対象セグメントに属してい
る各顧客について、その顧客のセグメントの遷移系列と
前記目標セグメントとから構成される遷移系列の実現確
率を、前記確率モデルを用いて算出する手段とをさらに
備えることを特徴とする。
【0017】また、本発明は、上記顧客生涯価値分析装
置において、顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘
導するための分析の対象とする顧客のセグメントと次に
顧客を誘導する目標となる目標セグメントの指定を受け
付ける手段と、前記分析対象セグメントに属している各
顧客について、その顧客のセグメントの遷移系列と前記
目標セグメントとから構成される遷移系列の実現確率
を、前記確率モデルを用いて算出する手段とをさらに備
えることを特徴とする。
置において、顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘
導するための分析の対象とする顧客のセグメントと次に
顧客を誘導する目標となる目標セグメントの指定を受け
付ける手段と、前記分析対象セグメントに属している各
顧客について、その顧客のセグメントの遷移系列と前記
目標セグメントとから構成される遷移系列の実現確率
を、前記確率モデルを用いて算出する手段とをさらに備
えることを特徴とする。
【0018】また、本発明は、上記顧客生涯価値分析装
置において、過去に前記分析対象のセグメントから前記
目標セグメントに遷移した顧客生涯価値の高い顧客の取
引事例を抽出する手段と、前記分析対象のセグメントに
属する各顧客に対して、前記抽出した取引事例に基づい
て、前記顧客に対して販売を推進する商品をスコア付け
する手段と、顧客毎に、販売を推進する商品を前記スコ
アとともに表示する手段とをさらに備えることを特徴と
する。
置において、過去に前記分析対象のセグメントから前記
目標セグメントに遷移した顧客生涯価値の高い顧客の取
引事例を抽出する手段と、前記分析対象のセグメントに
属する各顧客に対して、前記抽出した取引事例に基づい
て、前記顧客に対して販売を推進する商品をスコア付け
する手段と、顧客毎に、販売を推進する商品を前記スコ
アとともに表示する手段とをさらに備えることを特徴と
する。
【0019】また、本発明は、上記顧客生涯価値分析装
置において、顧客を誘導する目標となる目標セグメント
と、前記目標セグメントに誘導するまでの期間の指定を
受け付ける手段と、前記指定されたセグメントへ、前記
指定された期間内に到達できるセグメントの遷移系列
を、前記確率モデルを用いて探索する手段と、前記探索
された遷移系列について、顧客生涯価値の高い顧客の取
引実績に基づき、前記遷移系列の各セグメントにおいて
販売を推進する商品を抽出する手段とをさらに備えるこ
とを特徴とする。
置において、顧客を誘導する目標となる目標セグメント
と、前記目標セグメントに誘導するまでの期間の指定を
受け付ける手段と、前記指定されたセグメントへ、前記
指定された期間内に到達できるセグメントの遷移系列
を、前記確率モデルを用いて探索する手段と、前記探索
された遷移系列について、顧客生涯価値の高い顧客の取
引実績に基づき、前記遷移系列の各セグメントにおいて
販売を推進する商品を抽出する手段とをさらに備えるこ
とを特徴とする。
【0020】また、本発明は、顧客の将来の収益性を示
す値である顧客生涯価値の分析方法に係るプログラムで
あって、顧客データを、顧客に関する静的な情報である
静態情報または顧客に関する収益を含む動的な情報であ
る動態情報のうちいずれか一つ以上の時系列データを含
むデータ項目を用いてセグメンテーションし、各セグメ
ントの顧客一人当たりの収益を算出し、顧客毎に該顧客
が属したセグメントの遷移過程を表す時系列データを生
成するステップと、前記セグメンテーションの結果に基
づきセグメント間の遷移関係とその遷移確率を示す確率
モデルを生成するステップと、前記確率モデルを使用し
て、前記セグメント毎に、一定期間毎の収益の期待値を
算出し、さらに予め定められた割引率を用いて顧客生涯
価値を算出するステップとを備えることを特徴とする。
す値である顧客生涯価値の分析方法に係るプログラムで
あって、顧客データを、顧客に関する静的な情報である
静態情報または顧客に関する収益を含む動的な情報であ
る動態情報のうちいずれか一つ以上の時系列データを含
むデータ項目を用いてセグメンテーションし、各セグメ
ントの顧客一人当たりの収益を算出し、顧客毎に該顧客
が属したセグメントの遷移過程を表す時系列データを生
成するステップと、前記セグメンテーションの結果に基
づきセグメント間の遷移関係とその遷移確率を示す確率
モデルを生成するステップと、前記確率モデルを使用し
て、前記セグメント毎に、一定期間毎の収益の期待値を
算出し、さらに予め定められた割引率を用いて顧客生涯
価値を算出するステップとを備えることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0022】ここでは、銀行などにおいて、顧客戦略立
案や評価などに利用される顧客のLTVを算出する顧客
生涯価値分析装置の例を用いる。顧客戦略立案の担当者
は、顧客生涯価値分析装置を利用して顧客のLTVを算
出し、該顧客を高LTVセグメントへ誘導するための戦
略の立案や評価を行う。以下では、6ヶ月を1期間(例
えば2000年10月から2001年3月までを200
0年下期と呼ぶ)として、期毎の顧客の取引行動や該取
引から得られる収益に基づき、LTVを活用した分析の
例をあげて説明する。
案や評価などに利用される顧客のLTVを算出する顧客
生涯価値分析装置の例を用いる。顧客戦略立案の担当者
は、顧客生涯価値分析装置を利用して顧客のLTVを算
出し、該顧客を高LTVセグメントへ誘導するための戦
略の立案や評価を行う。以下では、6ヶ月を1期間(例
えば2000年10月から2001年3月までを200
0年下期と呼ぶ)として、期毎の顧客の取引行動や該取
引から得られる収益に基づき、LTVを活用した分析の
例をあげて説明する。
【0023】まず、本発明の各実施の形態で用いられる
装置について説明する。
装置について説明する。
【0024】図2に、本発明の実施の形態に係る顧客生
涯価値分析装置の構成を示す。同図において、顧客生涯
価値分析装置200は、顧客データ110、セグメンテ
ーション手段201、収益遷移モデル生成手段202、
LTV算出手段203、セグメント情報データ112、
収益遷移系列データ111、収益遷移モデルパラメタ1
13、LTVデータ114、顧客誘導分析手段204、
取引成長過程分析手段205、LTV最大化シナリオ検
索手段206、および、ユーザインタフェース207を
備える。
涯価値分析装置の構成を示す。同図において、顧客生涯
価値分析装置200は、顧客データ110、セグメンテ
ーション手段201、収益遷移モデル生成手段202、
LTV算出手段203、セグメント情報データ112、
収益遷移系列データ111、収益遷移モデルパラメタ1
13、LTVデータ114、顧客誘導分析手段204、
取引成長過程分析手段205、LTV最大化シナリオ検
索手段206、および、ユーザインタフェース207を
備える。
【0025】以下、本発明の各実施の形態で用いられる
データについて説明する。
データについて説明する。
【0026】図3に、顧客生涯価値分析装置200で用
いられる顧客データ110の一例を示す。ここでは、銀
行におけるマーケティング業務で用いられる顧客データ
110の例を示す。
いられる顧客データ110の一例を示す。ここでは、銀
行におけるマーケティング業務で用いられる顧客データ
110の例を示す。
【0027】図3において、顧客データ110は、テー
ブル形式で管理され、顧客毎に1レコードとしてデータ
を保持する。各レコードには、顧客番号301および顧
客属性302を保持する。顧客番号301は、顧客を一
意に識別するための識別番号である。顧客属性302
は、年齢や性別などの顧客の静態情報と、過去当該顧客
から得た収益、過去の預金残高、融資残高などの顧客の
動態情報とから構成される。顧客データ110は、セグ
メンテーション手段201、顧客誘導分析手段204、
取引成長過程分析手段205、およびLTV最大化シナ
リオ検索手段206への入力データとして用いられる。
ブル形式で管理され、顧客毎に1レコードとしてデータ
を保持する。各レコードには、顧客番号301および顧
客属性302を保持する。顧客番号301は、顧客を一
意に識別するための識別番号である。顧客属性302
は、年齢や性別などの顧客の静態情報と、過去当該顧客
から得た収益、過去の預金残高、融資残高などの顧客の
動態情報とから構成される。顧客データ110は、セグ
メンテーション手段201、顧客誘導分析手段204、
取引成長過程分析手段205、およびLTV最大化シナ
リオ検索手段206への入力データとして用いられる。
【0028】図4に、セグメント情報データ112の一
例を示す。1つのセグメントは、顧客の属性や収益など
に応じて顧客を分ける1つのグループを表す。セグメン
ト情報データ112は、セグメント毎に1レコードとし
てデータを保持する。各レコードは、セグメント名40
1、該セグメントに属する顧客一人当たりの収益40
2、および該セグメントに属する顧客数403から構成
される。セグメント情報データ112は、セグメンテー
ション手段112の出力データであり、LTV算出手段
203、顧客誘導分析手段204、取引成長過程分析手
段205、およびLTV最大化シナリオ検索手段206
への入力データである。
例を示す。1つのセグメントは、顧客の属性や収益など
に応じて顧客を分ける1つのグループを表す。セグメン
ト情報データ112は、セグメント毎に1レコードとし
てデータを保持する。各レコードは、セグメント名40
1、該セグメントに属する顧客一人当たりの収益40
2、および該セグメントに属する顧客数403から構成
される。セグメント情報データ112は、セグメンテー
ション手段112の出力データであり、LTV算出手段
203、顧客誘導分析手段204、取引成長過程分析手
段205、およびLTV最大化シナリオ検索手段206
への入力データである。
【0029】図5に、収益遷移系列データ111の一例
を示す。収益遷移系列データ111は、顧客毎に1レコ
ードとしてデータを保持する。各レコードには、顧客番
号501および顧客が各期に属するセグメント名の系列
データ502を保持する。なお、顧客が各期に属するセ
グメント名の系列データ502を、収益遷移系列と呼
ぶ。収益遷移系列データ111は、セグメンテーション
手段201の出力データであり、収益遷移モデル生成手
段202への入力データである。
を示す。収益遷移系列データ111は、顧客毎に1レコ
ードとしてデータを保持する。各レコードには、顧客番
号501および顧客が各期に属するセグメント名の系列
データ502を保持する。なお、顧客が各期に属するセ
グメント名の系列データ502を、収益遷移系列と呼
ぶ。収益遷移系列データ111は、セグメンテーション
手段201の出力データであり、収益遷移モデル生成手
段202への入力データである。
【0030】図6に、収益遷移モデルパラメタ113の
表示画面600の一例を示す。図示するように、本実施
形態においては、収益遷移モデルをマルコフ連鎖モデル
としてグラフ表現している。節点(ノードとも言う)6
01は顧客セグメントを表し、有向枝602はセグメン
ト間の遷移関係を表している。図示するように、有向枝
602には遷移確率が付記されており、節点S1で表さ
れるセグメントから節点S2で表されるセグメントへの
遷移確率は0.6であることを示している。他の有向枝
についても同様である。
表示画面600の一例を示す。図示するように、本実施
形態においては、収益遷移モデルをマルコフ連鎖モデル
としてグラフ表現している。節点(ノードとも言う)6
01は顧客セグメントを表し、有向枝602はセグメン
ト間の遷移関係を表している。図示するように、有向枝
602には遷移確率が付記されており、節点S1で表さ
れるセグメントから節点S2で表されるセグメントへの
遷移確率は0.6であることを示している。他の有向枝
についても同様である。
【0031】なお、本実施形態では収益遷移モデルパラ
メタ113をグラフ表現する例を示したが、全セグメン
ト間の遷移関係は、遷移確率の行列で表現することもで
きる。
メタ113をグラフ表現する例を示したが、全セグメン
ト間の遷移関係は、遷移確率の行列で表現することもで
きる。
【0032】また、本実施形態ではマルコフ連鎖モデル
の例を示したが、隠れマルコフモデルなど、収益遷移系
列を表現できるモデルであればよい。
の例を示したが、隠れマルコフモデルなど、収益遷移系
列を表現できるモデルであればよい。
【0033】図7に、LTVデータ114の一例を示
す。LTVデータ114は、セグメント毎に1レコード
としてデータを保持する。各レコードは、セグメント名
701、および該セグメントの顧客一人当りのLTV7
02から構成される。
す。LTVデータ114は、セグメント毎に1レコード
としてデータを保持する。各レコードは、セグメント名
701、および該セグメントの顧客一人当りのLTV7
02から構成される。
【0034】次に、各実施形態で利用されるLTVを算
出する処理手順について説明する。
出する処理手順について説明する。
【0035】図1は、本発明に係るLTV算出の処理手
順を示すフローチャートである。
順を示すフローチャートである。
【0036】まず、顧客データ110を入力として、顧
客セグメンテーション処理を行い、収益遷移系列データ
111とセグメント情報データ112とを出力する(ス
テップ101)。顧客セグメンテーション処理は、顧客
属性302のうち、性別などの静態情報と、顧客の収益
などの動態情報に基づいて、図4で説明したようなセグ
メントに分類する処理である。使用する属性項目はLT
Vを活用する業務に依存するが、顧客毎に各期に属した
セグメント名の系列データを生成する必要があるので、
顧客セグメンテーション処理に使用するデータ項目の少
なくとも一つ以上は時系列データである必要がある。例
えば、顧客の性別、職業、および収益を用いて顧客セグ
メンテーション処理を行う場合を考える。この場合は、
まず、顧客の性別、現在の職業、および今期の収益を用
いて顧客セグメンテーション処理を行う。さらに、該セ
グメンテーション結果に基づき、セグメント毎に該セグ
メントに属する顧客の現在の収益から顧客一人当たりの
収益を算出し、セグメント情報データ112の顧客一人
当たりの収益402を出力する。最後に、該セグメンテ
ーション結果と、性別、過去の職業、および収益の時系
列データに基づいて、収益遷移系列データ111を生成
する。なお、顧客セグメンテーション処理は、K−me
ans法など公知のアルゴリズムを用いて行えばよい。
客セグメンテーション処理を行い、収益遷移系列データ
111とセグメント情報データ112とを出力する(ス
テップ101)。顧客セグメンテーション処理は、顧客
属性302のうち、性別などの静態情報と、顧客の収益
などの動態情報に基づいて、図4で説明したようなセグ
メントに分類する処理である。使用する属性項目はLT
Vを活用する業務に依存するが、顧客毎に各期に属した
セグメント名の系列データを生成する必要があるので、
顧客セグメンテーション処理に使用するデータ項目の少
なくとも一つ以上は時系列データである必要がある。例
えば、顧客の性別、職業、および収益を用いて顧客セグ
メンテーション処理を行う場合を考える。この場合は、
まず、顧客の性別、現在の職業、および今期の収益を用
いて顧客セグメンテーション処理を行う。さらに、該セ
グメンテーション結果に基づき、セグメント毎に該セグ
メントに属する顧客の現在の収益から顧客一人当たりの
収益を算出し、セグメント情報データ112の顧客一人
当たりの収益402を出力する。最後に、該セグメンテ
ーション結果と、性別、過去の職業、および収益の時系
列データに基づいて、収益遷移系列データ111を生成
する。なお、顧客セグメンテーション処理は、K−me
ans法など公知のアルゴリズムを用いて行えばよい。
【0037】K−means法は、レコード間の類似性
に基づいて適正なクラスタを決定する方法である。例え
ば、本発明の実施の形態では、顧客をクラスタ分け(顧
客セグメンテーション処理)するとき、顧客の属性およ
び顧客一人当たりの収益の類似性によって、クラスタ分
けをする。その結果、顧客を収益ランクの各グループに
分けることができる。
に基づいて適正なクラスタを決定する方法である。例え
ば、本発明の実施の形態では、顧客をクラスタ分け(顧
客セグメンテーション処理)するとき、顧客の属性およ
び顧客一人当たりの収益の類似性によって、クラスタ分
けをする。その結果、顧客を収益ランクの各グループに
分けることができる。
【0038】次に、収益遷移系列データ111を入力と
して、セグメント間の遷移確率を算出し、収益遷移モデ
ルパラメタ113を出力する(ステップ102)。例え
ば、セグメントS1からセグメントS2に遷移する確率
を、セグメントS1からセグメントS2に遷移する事例
数(C12)とセグメントS1から遷移する全事例数
(C1)との商(C12/C1)として算出する。本実
施形態において、収益遷移モデルパラメタ113は、マ
ルコフ連鎖における遷移確率行列である。
して、セグメント間の遷移確率を算出し、収益遷移モデ
ルパラメタ113を出力する(ステップ102)。例え
ば、セグメントS1からセグメントS2に遷移する確率
を、セグメントS1からセグメントS2に遷移する事例
数(C12)とセグメントS1から遷移する全事例数
(C1)との商(C12/C1)として算出する。本実
施形態において、収益遷移モデルパラメタ113は、マ
ルコフ連鎖における遷移確率行列である。
【0039】次に、セグメント情報データ112および
収益遷移モデルパラメタ113を入力として、LTVを
計算し、出力する(ステップ103)。
収益遷移モデルパラメタ113を入力として、LTVを
計算し、出力する(ステップ103)。
【0040】本ステップでは、各セグメントにおける収
益を表すベクトルをV(その要素v iはセグメントiの
収益を示す)、セグメント間の遷移確率を表す遷移確率
行列をP(その要素pijはセグメントiからセグメン
トjへ遷移する確率を表す)、将来の各年限における収
益の期待値を表す行列(期待収益行列)をM(その要素
mitはセグメントiのt年後の収益の期待値を表す)
とすると、次式により、まず、Mを算出する。ここで、
Vはセグメント情報データ112、Pは収益遷移モデル
パラメタ113から取得する。なお、数1において、P
tは、行列Pのt乗を表す。PtVは、t年後の収益の
期待値を表す行列となる。
益を表すベクトルをV(その要素v iはセグメントiの
収益を示す)、セグメント間の遷移確率を表す遷移確率
行列をP(その要素pijはセグメントiからセグメン
トjへ遷移する確率を表す)、将来の各年限における収
益の期待値を表す行列(期待収益行列)をM(その要素
mitはセグメントiのt年後の収益の期待値を表す)
とすると、次式により、まず、Mを算出する。ここで、
Vはセグメント情報データ112、Pは収益遷移モデル
パラメタ113から取得する。なお、数1において、P
tは、行列Pのt乗を表す。PtVは、t年後の収益の
期待値を表す行列となる。
【0041】
【数1】
【0042】次に、各顧客数セグメントに現在属してい
る顧客数を表すベクトルをC(その要素ciはセグメン
トiの顧客数を表す)、将来の各年限における収益の現
在価値への割引率を示す割引率ベクトルをD(その要素
dtはt年後の割引率を表す)とし、Mを用いて、全顧
客のLTVを次式で算出する。ここで、Cはセグメント
情報データから取得し、Dは将来予想される金利などに
基づき予め定めておく。
る顧客数を表すベクトルをC(その要素ciはセグメン
トiの顧客数を表す)、将来の各年限における収益の現
在価値への割引率を示す割引率ベクトルをD(その要素
dtはt年後の割引率を表す)とし、Mを用いて、全顧
客のLTVを次式で算出する。ここで、Cはセグメント
情報データから取得し、Dは将来予想される金利などに
基づき予め定めておく。
【0043】
【数2】
【0044】また、顧客セグメントiのLTVをLTV
iとすると、LTViを次式で算出する。
iとすると、LTViを次式で算出する。
【0045】
【数3】
【0046】本実施形態では、上記の手順により得られ
た、収益遷移系列データ111、セグメント情報データ
112、収益遷移モデルパラメタ113、およびLTV
データ114に基づき、顧客を高LTVのセグメントへ
誘導するための分析(顧客誘導分析と呼ぶ)を行い、分
析結果120をユーザに対して表示する(ステップ10
4)。ステップ104での処理を変えることで、LTV
を活用した様々な分析を行うことができる。以下、その
分析について詳細に説明する。
た、収益遷移系列データ111、セグメント情報データ
112、収益遷移モデルパラメタ113、およびLTV
データ114に基づき、顧客を高LTVのセグメントへ
誘導するための分析(顧客誘導分析と呼ぶ)を行い、分
析結果120をユーザに対して表示する(ステップ10
4)。ステップ104での処理を変えることで、LTV
を活用した様々な分析を行うことができる。以下、その
分析について詳細に説明する。
【0047】まず、第1の実施形態について説明する。
第1の実施形態は、図1に示したフローチャートのステ
ップ104において、顧客をより高いLTVのセグメン
トへ誘導するための分析(以下、顧客誘導分析と呼ぶ)
を行う例である。
第1の実施形態は、図1に示したフローチャートのステ
ップ104において、顧客をより高いLTVのセグメン
トへ誘導するための分析(以下、顧客誘導分析と呼ぶ)
を行う例である。
【0048】図8は、顧客誘導分析の処理手順を示すフ
ローチャートである。まず、分析対象顧客の現在のセグ
メント(以下、S0とする)と、次期に前記セグメント
の顧客を誘導する目標セグメント(以下、S1とする)
を指定する(ステップ801)。ここで、目標セグメン
トS1は、現在のセグメントS0よりLTVが高いセグ
メントである。
ローチャートである。まず、分析対象顧客の現在のセグ
メント(以下、S0とする)と、次期に前記セグメント
の顧客を誘導する目標セグメント(以下、S1とする)
を指定する(ステップ801)。ここで、目標セグメン
トS1は、現在のセグメントS0よりLTVが高いセグ
メントである。
【0049】次に、S0に属する各顧客について、収益
遷移系列データ111を用いて、過去の収益遷移系列と
S1から成る収益遷移系列を生成し、収益遷移モデルパ
ラメタ113から、該遷移系列の実現確率を算出する
(ステップ802)。例えば、図3に示した顧客番号が
「123456」の顧客は、2000年下期に「会社員
収益ランクC」に属している。該顧客を次期に「会社員
収益ランクB」に誘導する場合を考える。この場合は、
図5に示した状態遷移系列データ111と目標セグメン
トから「会社員収益ランクD→会社員収益ランクC→会
社員収益ランクB」という収益遷移系列を生成し、図6
に示した収益遷移モデルパラメタ113を使って、収益
ランクD→収益ランクCの遷移確率は0.2であり、収
益ランクC→収益ランクBの遷移確率は0.3であるの
で、「会社員収益ランクD→会社員収益ランクC→会社
員収益ランクB」という遷移系列の実現確率を0.2×
0.3で算出すればよい。
遷移系列データ111を用いて、過去の収益遷移系列と
S1から成る収益遷移系列を生成し、収益遷移モデルパ
ラメタ113から、該遷移系列の実現確率を算出する
(ステップ802)。例えば、図3に示した顧客番号が
「123456」の顧客は、2000年下期に「会社員
収益ランクC」に属している。該顧客を次期に「会社員
収益ランクB」に誘導する場合を考える。この場合は、
図5に示した状態遷移系列データ111と目標セグメン
トから「会社員収益ランクD→会社員収益ランクC→会
社員収益ランクB」という収益遷移系列を生成し、図6
に示した収益遷移モデルパラメタ113を使って、収益
ランクD→収益ランクCの遷移確率は0.2であり、収
益ランクC→収益ランクBの遷移確率は0.3であるの
で、「会社員収益ランクD→会社員収益ランクC→会社
員収益ランクB」という遷移系列の実現確率を0.2×
0.3で算出すればよい。
【0050】前記顧客について前記実現確率を算出した
後に、前記顧客を実現確率の大きい順にソートする(ス
テップ803)。続いて、顧客毎にS1に誘導するため
に販売すべき商品を提示するか否か判定する(ステップ
804)。本ステップにおける指示は、本顧客生涯価値
分析装置200の利用者が入力する。提示する場合はス
テップ805へ、提示しない場合はステップ807へ処
理が移る。
後に、前記顧客を実現確率の大きい順にソートする(ス
テップ803)。続いて、顧客毎にS1に誘導するため
に販売すべき商品を提示するか否か判定する(ステップ
804)。本ステップにおける指示は、本顧客生涯価値
分析装置200の利用者が入力する。提示する場合はス
テップ805へ、提示しない場合はステップ807へ処
理が移る。
【0051】ステップ805では、過去にS0→S1の
遷移があった、LTVの高い顧客を、収益遷移系列デー
タ111から抽出する。抽出の基準となるLTVの値は
予め定めておく。そして、抽出された顧客が前記遷移に
至った際に、新規に開始した取引や、新たに購入した商
品を抽出する。ここで、ステップ805で抽出した取引
や商品は、顧客をS0からS1へ誘導する効果があった
と考えられるので、前記取引や商品の販売を推進すれば
よい。
遷移があった、LTVの高い顧客を、収益遷移系列デー
タ111から抽出する。抽出の基準となるLTVの値は
予め定めておく。そして、抽出された顧客が前記遷移に
至った際に、新規に開始した取引や、新たに購入した商
品を抽出する。ここで、ステップ805で抽出した取引
や商品は、顧客をS0からS1へ誘導する効果があった
と考えられるので、前記取引や商品の販売を推進すれば
よい。
【0052】次に、ステップ805で得られた取引や商
品の情報に基づいて、S0に属する顧客毎に、販売を推
進する取引や商品をスコア付けする(ステップ80
6)。例えば、記憶ベース推論などの方法により、S0
に属する顧客と、ステップ805で抽出した顧客の取引
や商品データから、スコア付けを行えばよい。
品の情報に基づいて、S0に属する顧客毎に、販売を推
進する取引や商品をスコア付けする(ステップ80
6)。例えば、記憶ベース推論などの方法により、S0
に属する顧客と、ステップ805で抽出した顧客の取引
や商品データから、スコア付けを行えばよい。
【0053】最後に、結果を表示して(ステップ80
7)、処理を終了する。
7)、処理を終了する。
【0054】図9に、顧客生涯価値分析装置200が備
えるユーザインタフェース207がユーザに提供する顧
客誘導分析結果の表示画面例900を示す。ここでは、
図8に示した処理のステップ804において、商品を抽
出する処理を選択した例である。
えるユーザインタフェース207がユーザに提供する顧
客誘導分析結果の表示画面例900を示す。ここでは、
図8に示した処理のステップ804において、商品を抽
出する処理を選択した例である。
【0055】図示するように、顧客誘導分析結果の表示
画面900は、表示項目として、現在の顧客セグメント
901、目標とする顧客セグメントおよび該セグメント
のLTV902、スコア903、顧客番号904、商品
名称905,907、並びに、商品スコア906を備え
る。スコア903は、当該レコードの顧客が、過去の取
引の傾向から目標セグメントへ遷移する可能性を示す確
率である。顧客番号904は、顧客を一意に識別するた
めのキーである。商品名称905は、該セグメントに顧
客を誘導するために該顧客に対して販売を促進すべき商
品の名称であり、商品スコア906は前記商品を該顧客
が購入する可能性を示すスコアである。商品名称907
は、その次に薦めるべき商品名称である。図示した例で
は、商品スコアを、該顧客と類似する顧客が過去該遷移
に至った事例数をC1、その際に該商品を購入した事例
数をC2として、C1/C2で算出している。
画面900は、表示項目として、現在の顧客セグメント
901、目標とする顧客セグメントおよび該セグメント
のLTV902、スコア903、顧客番号904、商品
名称905,907、並びに、商品スコア906を備え
る。スコア903は、当該レコードの顧客が、過去の取
引の傾向から目標セグメントへ遷移する可能性を示す確
率である。顧客番号904は、顧客を一意に識別するた
めのキーである。商品名称905は、該セグメントに顧
客を誘導するために該顧客に対して販売を促進すべき商
品の名称であり、商品スコア906は前記商品を該顧客
が購入する可能性を示すスコアである。商品名称907
は、その次に薦めるべき商品名称である。図示した例で
は、商品スコアを、該顧客と類似する顧客が過去該遷移
に至った事例数をC1、その際に該商品を購入した事例
数をC2として、C1/C2で算出している。
【0056】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、顧客をより高いLTVのセグメントへ誘導するため
に、どの顧客に対してどの商品を販売すればよいのかを
分析することができる。
ば、顧客をより高いLTVのセグメントへ誘導するため
に、どの顧客に対してどの商品を販売すればよいのかを
分析することができる。
【0057】なお、本実施形態では、顧客毎に販売すべ
き商品を提示する例を示したが、図10に示す表示画面
の例のように、商品毎に販売すべき顧客を集計して提示
してもよい。また、前記の商品毎に集計する例では、現
在のセグメントと目標セグメントを指定する例を示した
が、目標セグメントを指定しなくてもよい。その場合
は、現在のセグメントのLTVに比べて、LTVが高く
なる全てのセグメントへの遷移について、図8に示した
処理を行えばよい。また、収益遷移モデルをグラフ表示
する手段を設けて、セグメント間の遷移を表す枝がマウ
スなどで選択されると、該遷移に係る顧客誘導分析の処
理を実行するようにしてもよい。
き商品を提示する例を示したが、図10に示す表示画面
の例のように、商品毎に販売すべき顧客を集計して提示
してもよい。また、前記の商品毎に集計する例では、現
在のセグメントと目標セグメントを指定する例を示した
が、目標セグメントを指定しなくてもよい。その場合
は、現在のセグメントのLTVに比べて、LTVが高く
なる全てのセグメントへの遷移について、図8に示した
処理を行えばよい。また、収益遷移モデルをグラフ表示
する手段を設けて、セグメント間の遷移を表す枝がマウ
スなどで選択されると、該遷移に係る顧客誘導分析の処
理を実行するようにしてもよい。
【0058】次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施の形態は、図1に示したフローチャートのス
テップ104において、収益遷移モデルを利用し、顧客
の取引成長過程を分析する例である。
第2の実施の形態は、図1に示したフローチャートのス
テップ104において、収益遷移モデルを利用し、顧客
の取引成長過程を分析する例である。
【0059】図11は、顧客取引成長過程を分析する処
理手順を示すフローチャートである。
理手順を示すフローチャートである。
【0060】図示するように、まず、収益遷移系列デー
タ111から各顧客の収益遷移系列を取得する(ステッ
プ1101)。
タ111から各顧客の収益遷移系列を取得する(ステッ
プ1101)。
【0061】次に、顧客が各セグメントに属していた時
期を収益遷移系列データ111から取得し、さらに前記
時期の取引実績を顧客データ110から取得して、顧客
毎の収益遷移系列と各セグメントにおける取引実績を示
すテーブルを生成する(ステップ1102)。本実施形
態では、各セグメントにおいて新規に開始した取引を取
得するものとする。
期を収益遷移系列データ111から取得し、さらに前記
時期の取引実績を顧客データ110から取得して、顧客
毎の収益遷移系列と各セグメントにおける取引実績を示
すテーブルを生成する(ステップ1102)。本実施形
態では、各セグメントにおいて新規に開始した取引を取
得するものとする。
【0062】続いて、収益遷移系列のパターンに基づき
顧客を分類する(ステップ1103)。収益遷移系列の
パターンの分類は、異なるセグメントへの遷移に着目し
て行う。例えば、過去3期のセグメント遷移が「セグメ
ントD→セグメントD→セグメントB」となる場合は、
「DB」という遷移パターンとして分類する。そして、
ステップ1102での集計に基づいて、遷移パターン毎
に取引実績を集計する。
顧客を分類する(ステップ1103)。収益遷移系列の
パターンの分類は、異なるセグメントへの遷移に着目し
て行う。例えば、過去3期のセグメント遷移が「セグメ
ントD→セグメントD→セグメントB」となる場合は、
「DB」という遷移パターンとして分類する。そして、
ステップ1102での集計に基づいて、遷移パターン毎
に取引実績を集計する。
【0063】最後に、結果を表示して(ステップ110
4)、処理を終了する。
4)、処理を終了する。
【0064】図12は、顧客生涯価値分析装置200が
備えるユーザインタフェース207がユーザに提供する
取引成長過程分析結果の表示画面1200の一例を示す
図である。
備えるユーザインタフェース207がユーザに提供する
取引成長過程分析結果の表示画面1200の一例を示す
図である。
【0065】図示するように、取引成長過程分析結果表
示画面1200は、表示項目として、顧客番号120
1、遷移パターン1202、およびセグメント1203
を備える。遷移パターン1202は、図11に示すフロ
ーチャートのステップ1103において該顧客の過去の
取引過程が分類された遷移パターンを示す値である。セ
グメント1203は、各セグメントに該顧客が属してい
た期と、該セグメントに新規に開始された取引(開始取
引と呼ぶ)を示す。上段に属していた期を、下段に開始
取引を、表示している。
示画面1200は、表示項目として、顧客番号120
1、遷移パターン1202、およびセグメント1203
を備える。遷移パターン1202は、図11に示すフロ
ーチャートのステップ1103において該顧客の過去の
取引過程が分類された遷移パターンを示す値である。セ
グメント1203は、各セグメントに該顧客が属してい
た期と、該セグメントに新規に開始された取引(開始取
引と呼ぶ)を示す。上段に属していた期を、下段に開始
取引を、表示している。
【0066】図12に示した例では、直近に属している
セグメントが「会社員収益ランクB」である顧客につい
て、遷移パターンを表示している。直近に属しているセ
グメントが同じであっても、顧客毎に取引の成長過程を
表示することで、様々な取引の成長過程が存在すること
が分かる。
セグメントが「会社員収益ランクB」である顧客につい
て、遷移パターンを表示している。直近に属しているセ
グメントが同じであっても、顧客毎に取引の成長過程を
表示することで、様々な取引の成長過程が存在すること
が分かる。
【0067】図13に、顧客生涯価値分析装置200が
備えるユーザインタフェース207がユーザに提供する
取引成長過程分析結果の表示画面1300の別の例を示
す。
備えるユーザインタフェース207がユーザに提供する
取引成長過程分析結果の表示画面1300の別の例を示
す。
【0068】図示するように、取引成長過程分析結果表
示画面1300は、表示項目として、遷移パターン13
01およびセグメント1302を備える。セグメント1
302は、各セグメントにおいて、新規に開始された取
引の頻度を示している。例えば、遷移パターン1301
の値が「DB」の場合、この遷移パターンに当てはまる
事例数が1000件あり、「会社員収益ランクB」とい
うセグメントにおいて、「定期積立」が500件、「投
信積立」が80件あったことを示している。遷移パター
ン毎に集計することで、同じセグメントに属する顧客で
あっても、過去の取引過程が異なると、新規に開始され
る取引の頻度に差が生じていることを知ることができ
る。
示画面1300は、表示項目として、遷移パターン13
01およびセグメント1302を備える。セグメント1
302は、各セグメントにおいて、新規に開始された取
引の頻度を示している。例えば、遷移パターン1301
の値が「DB」の場合、この遷移パターンに当てはまる
事例数が1000件あり、「会社員収益ランクB」とい
うセグメントにおいて、「定期積立」が500件、「投
信積立」が80件あったことを示している。遷移パター
ン毎に集計することで、同じセグメントに属する顧客で
あっても、過去の取引過程が異なると、新規に開始され
る取引の頻度に差が生じていることを知ることができ
る。
【0069】以上説明したように、上記第2の実施形態
によれば、顧客の取引が過去どのように成長してきたか
を分析することができる。特に、LTVの高い顧客につ
いて取引成長分析を行うことで、分析結果を顧客戦略立
案に活用できる。
によれば、顧客の取引が過去どのように成長してきたか
を分析することができる。特に、LTVの高い顧客につ
いて取引成長分析を行うことで、分析結果を顧客戦略立
案に活用できる。
【0070】なお、本第2の実施形態では、図11に示
した処理のステップ1103において、遷移グループ間
の差異を抽出するステップを加えてもよい。例えば、各
セグメントについて、全ての遷移パターンでの、開始取
引の事例数の平均値および標準偏差を算出し、遷移パタ
ーン毎に取引の事例数の偏差値を算出すればよい。
した処理のステップ1103において、遷移グループ間
の差異を抽出するステップを加えてもよい。例えば、各
セグメントについて、全ての遷移パターンでの、開始取
引の事例数の平均値および標準偏差を算出し、遷移パタ
ーン毎に取引の事例数の偏差値を算出すればよい。
【0071】また、本第2の実施形態では、新規に開始
された取引を集計する例を示したが、取引解約分析や顧
客離脱分析を行うために、各セグメントに至る際に中止
された取引を集計してユーザに提示してもよい。
された取引を集計する例を示したが、取引解約分析や顧
客離脱分析を行うために、各セグメントに至る際に中止
された取引を集計してユーザに提示してもよい。
【0072】次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態は、図1に示したフローチャートのステ
ップ104において、LTV最大化を目的として、目標
となるセグメントへ顧客を誘導する収益遷移系列を探索
する例である。以下、本実施形態における処理を、LT
V最大化シナリオ検索と呼ぶ。
第3の実施形態は、図1に示したフローチャートのステ
ップ104において、LTV最大化を目的として、目標
となるセグメントへ顧客を誘導する収益遷移系列を探索
する例である。以下、本実施形態における処理を、LT
V最大化シナリオ検索と呼ぶ。
【0073】図14は、LTV最大化シナリオ検索の処
理手順を示すフローチャートである。
理手順を示すフローチャートである。
【0074】まず、ユーザは目標とするセグメントおよ
び目標のセグメントに到達するまでの期間を指定する
(ステップ1401)。次に、指定されたセグメントに
到達できる複数の収益遷移系列を探索し、実現確率を算
出する(ステップ1402)。本ステップにおける、遷
移系列の探索は、公知のダイナミックプログラミングア
ルゴリズムや、モンテカルロシミュレーションにより行
うことができる。続いて、ステップ1402で算出した
実現確率の高い収益遷移系列を一つ選択する(ステップ
1403)。さらに、ステップ1403で選択した収益
遷移系列と、過去同じ遷移をした顧客を収益遷移系列デ
ータから探索し、前記探索結果の顧客の取引実績に基づ
き、各期で販売すべき商品を抽出する(ステップ140
4)。予測対象の全期間についてステップ1404を繰
り返す(ステップ1405)。また、閾値以上の実現確
率の状態遷移系列についてステップ1403からステッ
プ1405を繰り返す(ステップ1406)。最後に、
結果を表示して(ステップ1407)、処理を終了す
る。
び目標のセグメントに到達するまでの期間を指定する
(ステップ1401)。次に、指定されたセグメントに
到達できる複数の収益遷移系列を探索し、実現確率を算
出する(ステップ1402)。本ステップにおける、遷
移系列の探索は、公知のダイナミックプログラミングア
ルゴリズムや、モンテカルロシミュレーションにより行
うことができる。続いて、ステップ1402で算出した
実現確率の高い収益遷移系列を一つ選択する(ステップ
1403)。さらに、ステップ1403で選択した収益
遷移系列と、過去同じ遷移をした顧客を収益遷移系列デ
ータから探索し、前記探索結果の顧客の取引実績に基づ
き、各期で販売すべき商品を抽出する(ステップ140
4)。予測対象の全期間についてステップ1404を繰
り返す(ステップ1405)。また、閾値以上の実現確
率の状態遷移系列についてステップ1403からステッ
プ1405を繰り返す(ステップ1406)。最後に、
結果を表示して(ステップ1407)、処理を終了す
る。
【0075】図15に、顧客生涯価値分析装置200が
備えるユーザインタフェース207がユーザに提供する
LTV最大化シナリオ検索の表示画面1500の一例を
示す。
備えるユーザインタフェース207がユーザに提供する
LTV最大化シナリオ検索の表示画面1500の一例を
示す。
【0076】図示するように、LTV最大化シナリオ検
索画面1500は、シナリオ検索条件入力部1501と
シナリオ検索結果表示部1510とを備える。シナリオ
検索条件入力部1501は、現在セグメントの入力部1
502、現在セグメントのLTV1503、現在セグメ
ントの属性1504、目標セグメントの入力部150
5、目標セグメントのLTV1506、および目標セグ
メントに到達する期間の入力部1507を備える。一
方、シナリオ検索結果表示部1510は、シナリオ選択
部1511、年1512、収益1513、セグメント1
514、および販売推進商品1515を備える。
索画面1500は、シナリオ検索条件入力部1501と
シナリオ検索結果表示部1510とを備える。シナリオ
検索条件入力部1501は、現在セグメントの入力部1
502、現在セグメントのLTV1503、現在セグメ
ントの属性1504、目標セグメントの入力部150
5、目標セグメントのLTV1506、および目標セグ
メントに到達する期間の入力部1507を備える。一
方、シナリオ検索結果表示部1510は、シナリオ選択
部1511、年1512、収益1513、セグメント1
514、および販売推進商品1515を備える。
【0077】ここで、現在セグメントは、LTV最大化
シナリオの検索を行う顧客セグメントである。目標セグ
メントは、該顧客セグメントを誘導する顧客セグメント
である。シナリオ検索条件入力部1501の現在セグメ
ントの入力部1502で現在セグメントを設定すると、
該セグメントのLTV1503、および該セグメントの
属性1504が表示される。また、目標セグメントの入
力部1505で目標セグメントを指定すると、該目標セ
グメントのLTV1506が表示される。現在セグメン
ト、目標セグメント、および期間を指定して検索を実行
すると、シナリオ検索結果表示部1510に、シナリオ
検索結果が表示される。シナリオは図14に示した処理
により複数検索され、シナリオ選択部1511に実現確
率の高い順に提示される。シナリオ選択部1511でシ
ナリオを選択すると、将来の取引を拡大するシナリオを
提示する。本第3の実施形態では、年1512毎に、予
想収益1513、顧客が属するセグメント1514、お
よび販売すべき商品1515を提示する。
シナリオの検索を行う顧客セグメントである。目標セグ
メントは、該顧客セグメントを誘導する顧客セグメント
である。シナリオ検索条件入力部1501の現在セグメ
ントの入力部1502で現在セグメントを設定すると、
該セグメントのLTV1503、および該セグメントの
属性1504が表示される。また、目標セグメントの入
力部1505で目標セグメントを指定すると、該目標セ
グメントのLTV1506が表示される。現在セグメン
ト、目標セグメント、および期間を指定して検索を実行
すると、シナリオ検索結果表示部1510に、シナリオ
検索結果が表示される。シナリオは図14に示した処理
により複数検索され、シナリオ選択部1511に実現確
率の高い順に提示される。シナリオ選択部1511でシ
ナリオを選択すると、将来の取引を拡大するシナリオを
提示する。本第3の実施形態では、年1512毎に、予
想収益1513、顧客が属するセグメント1514、お
よび販売すべき商品1515を提示する。
【0078】以上説明したように、上記第3の実施形態
によれば、LTVを最大化するセグメントへ顧客を誘導
するために、どの時点でどの商品を販売すればよいのか
を分析することができる。
によれば、LTVを最大化するセグメントへ顧客を誘導
するために、どの時点でどの商品を販売すればよいのか
を分析することができる。
【0079】なお、本第3の実施形態では、図14に示
した処理のステップ1401において目標となるセグメ
ントを指定してLTV最大化シナリオ検索する例を示し
たが、LTVの目標値を指定してもよい。その場合は、
ステップ1401の後に、目標値となるLTVを達成で
きる複数または単一のセグメントを選択し、該セグメン
トを目標セグメントとして、図14に示した処理のステ
ップ1402以降を処理すればよい。
した処理のステップ1401において目標となるセグメ
ントを指定してLTV最大化シナリオ検索する例を示し
たが、LTVの目標値を指定してもよい。その場合は、
ステップ1401の後に、目標値となるLTVを達成で
きる複数または単一のセグメントを選択し、該セグメン
トを目標セグメントとして、図14に示した処理のステ
ップ1402以降を処理すればよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
顧客生涯価値算出に利用した収益遷移モデルと顧客の収
益遷移系列を利用することで、より高い顧客生涯価値の
セグメントへ誘導しやすい顧客を抽出することが可能に
なる。さらに、前記顧客に対してどの商品を販売すれば
よいのかを分析することができる。また、顧客の取引が
過去どのように成長してきたかを各セグメントでの開始
取引と共に提示することで、利用者は顧客の取引成長過
程を容易に知ることができる。特に、顧客生涯価値の高
い顧客について取引成長分析を行うことで、分析結果を
顧客戦略立案に活用できる。さらに、顧客生涯価値を最
大化するセグメントへ顧客を誘導するために、どの時点
でどの商品を販売すればよいのかを分析することが可能
になる。
顧客生涯価値算出に利用した収益遷移モデルと顧客の収
益遷移系列を利用することで、より高い顧客生涯価値の
セグメントへ誘導しやすい顧客を抽出することが可能に
なる。さらに、前記顧客に対してどの商品を販売すれば
よいのかを分析することができる。また、顧客の取引が
過去どのように成長してきたかを各セグメントでの開始
取引と共に提示することで、利用者は顧客の取引成長過
程を容易に知ることができる。特に、顧客生涯価値の高
い顧客について取引成長分析を行うことで、分析結果を
顧客戦略立案に活用できる。さらに、顧客生涯価値を最
大化するセグメントへ顧客を誘導するために、どの時点
でどの商品を販売すればよいのかを分析することが可能
になる。
【図1】本発明の実施の形態に係る処理を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図2】本発明の実施の形態に係る顧客生涯価値分析装
置の構成を示す図である。
置の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る顧客データの一例を
示す図である。
示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るセグメント情報デー
タの一例を示す図である。
タの一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る収益遷移系列データ
のデータの一例を示す図である。
のデータの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る収益遷移パラメタを
グラフ図で表示する一例を示す図である。
グラフ図で表示する一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る顧客生涯価値データ
の一例を示す図である。
の一例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る顧客誘導分析
の処理手順を示すフローチャートである。
の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る顧客誘導分析結
果の表示画面の一例を示す図である。
果の表示画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る顧客誘導分析
結果の表示画面の、別の一例を示す図である。
結果の表示画面の、別の一例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る顧客取引成長
過程を分析する処理手順を示すフローチャートである。
過程を分析する処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る取引成長過程
分析結果の表示画面の一例を示す図である。
分析結果の表示画面の一例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る取引成長過程
分析結果の表示画面の、別の一例を示す図である。
分析結果の表示画面の、別の一例を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係るLTV最大化
シナリオ検索の処理手順を示すフローチャートである。
シナリオ検索の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る顧客生涯価値
最大化シナリオ検索の表示画面の一例を示す図である。
最大化シナリオ検索の表示画面の一例を示す図である。
110……顧客データ
111……収益遷移系列データ
112……セグメント情報データ
113……収益遷移モデルパラメタ
114……LTVデータ
200……顧客生涯価値分析装置
201……セグメンテーション手段
202……収益遷移モデル生成手段
203……LTV算出手段
204……顧客誘導分析手段
205……取引成長過程分析手段
206……LTV最大化シナリオ検索手段
207……ユーザインタフェース
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 小野 俊之
神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株
式会社日立製作所システム開発研究所内
(72)発明者 野▲崎▼ 賢
神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株
式会社日立製作所システム開発研究所内
Fターム(参考) 5B056 BB00 BB64 HH00
Claims (13)
- 【請求項1】顧客の将来の収益性を示す値である顧客生
涯価値の分析方法であって、 顧客データを、顧客に関する静的な情報である静態情報
または顧客に関する収益を含む動的な情報である動態情
報のうちいずれか一つ以上の時系列データを含むデータ
項目を用いてセグメンテーションし、各セグメントの顧
客一人当たりの収益を算出し、顧客毎に該顧客が属した
セグメントの遷移過程を表す時系列データを生成するス
テップと、 前記セグメンテーションの結果に基づきセグメント間の
遷移関係とその遷移確率を示す確率モデルを生成するス
テップと、 前記確率モデルを使用して、前記セグメント毎に、一定
期間毎の収益の期待値を算出し、さらに予め定められた
割引率を用いて顧客生涯価値を算出するステップとを備
えることを特徴とする顧客生涯価値分析方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の顧客生涯価値分析方法に
おいて、 顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘導するための
分析の対象とする顧客のセグメントの指定を受け付ける
ステップと、 前記分析対象セグメントよりも顧客生涯価値の高いセグ
メントを前記セグメンテーション結果と前記算出された
顧客生涯価値とから探索し、該セグメントを、次に顧客
を誘導する目標となる目標セグメントとするステップ
と、 前記分析対象セグメントに属している各顧客について、
その顧客のセグメントの遷移系列と前記目標セグメント
とから構成される遷移系列の実現確率を、前記確率モデ
ルを用いて算出するステップとをさらに備えることを特
徴とする顧客生涯価値分析方法。 - 【請求項3】請求項1に記載の顧客生涯価値分析方法に
おいて、 顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘導するための
分析の対象とする顧客のセグメントと次に顧客を誘導す
る目標となる目標セグメントの指定を受け付けるステッ
プと、 前記分析対象セグメントに属している各顧客について、
その顧客のセグメントの遷移系列と前記目標セグメント
とから構成される遷移系列の実現確率を、前記確率モデ
ルを用いて算出するステップとをさらに備えることを特
徴とする顧客生涯価値分析方法。 - 【請求項4】請求項2または3に記載の顧客生涯価値分
析方法において、 過去に前記分析対象のセグメントから前記目標セグメン
トに遷移した顧客生涯価値の高い顧客の取引事例を抽出
するステップと、 前記分析対象のセグメントに属する各顧客に対して、前
記抽出した取引事例に基づいて、前記顧客に対して販売
を推進する商品をスコア付けするステップと、 顧客毎に、販売を推進する商品を前記スコアとともに表
示するステップとをさらに備えることを特徴とする顧客
生涯価値分析方法。 - 【請求項5】請求項1に記載の顧客生涯価値分析方法に
おいて、 顧客毎にセグメント間の遷移系列を取得するステップ
と、 前記遷移系列の各セグメントで新規に開始された取引の
実績または終了された取引の実績を抽出するステップ
と、 前記遷移系列を、遷移系列中のセグメントの出現順序に
基づく遷移パターンにより分類するステップと、 前記遷移パターン毎に前記取引の実績を集計して表示す
るステップとをさらに備えることを特徴とする顧客生涯
価値分析方法。 - 【請求項6】請求項1に記載の顧客生涯価値分析方法に
おいて、 顧客を誘導する目標となる目標セグメントと、前記目標
セグメントに誘導するまでの期間の指定を受け付けるス
テップと、 前記指定されたセグメントへ、前記指定された期間内に
到達できるセグメントの遷移系列を、前記確率モデルを
用いて探索するステップと、 前記探索された遷移系列について、顧客生涯価値の高い
顧客の取引実績に基づき、前記遷移系列の各セグメント
において販売を推進する商品を抽出するステップとをさ
らに備えることを特徴とする顧客生涯価値分析方法。 - 【請求項7】請求項6に記載の顧客生涯価値分析方法に
おいて、 顧客を誘導する目標となる顧客生涯価値と、前記目標の
顧客生涯価値に誘導するまでの期間の指定を受け付ける
ステップと、 前記顧客生涯価値から、顧客を誘導する目標となるセグ
メントを決定するステップとをさらに備えることを特徴
とする顧客生涯価値分析方法。 - 【請求項8】顧客の将来の収益性を示す値である顧客生
涯価値の分析装置であって、 顧客データを、顧客に関する静的な情報である静態情報
または顧客に関する収益を含む動的な情報である動態情
報のうちいずれか一つ以上の時系列データを含むデータ
項目を用いてセグメンテーションし、各セグメントの顧
客一人当たりの収益を算出し、顧客毎に該顧客が属した
セグメントの遷移過程を表す時系列データを生成する手
段と、 前記セグメンテーションの結果に基づきセグメント間の
遷移関係とその遷移確率を示す確率モデルを生成する手
段と、 前記確率モデルを使用して、前記セグメント毎に、一定
期間毎の収益の期待値を算出し、さらに予め定められた
割引率を用いて顧客生涯価値を算出する手段とを備える
ことを特徴とする顧客生涯価値分析装置。 - 【請求項9】請求項8に記載の顧客生涯価値分析装置に
おいて、 顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘導するための
分析の対象とする顧客のセグメントの指定を受け付ける
手段と、前記分析対象セグメントよりも顧客生涯価値の
高いセグメントを前記セグメン テーション結果と前記算出された顧客生涯価値とから探
索し、該セグメントを、次に顧客を誘導する目標となる
目標セグメントとする手段と、 前記分析対象セグメントに属している各顧客について、
その顧客のセグメントの遷移系列と前記目標セグメント
とから構成される遷移系列の実現確率を、前記確率モデ
ルを用いて算出する手段とをさらに備えることを特徴と
する顧客生涯価値分析装置。 - 【請求項10】請求項8に記載の顧客生涯価値分析装置
において、 顧客生涯価値の高いセグメントへ顧客を誘導するための
分析の対象とする顧客のセグメントと次に顧客を誘導す
る目標となる目標セグメントの指定を受け付ける手段
と、 前記分析対象セグメントに属している各顧客について、
その顧客のセグメントの遷移系列と前記目標セグメント
とから構成される遷移系列の実現確率を、前記確率モデ
ルを用いて算出する手段とをさらに備えることを特徴と
する顧客生涯価値分析装置。 - 【請求項11】請求項9または10に記載の顧客生涯価
値分析装置において、 過去に前記分析対象のセグメントから前記目標セグメン
トに遷移した顧客生涯価値の高い顧客の取引事例を抽出
する手段と、 前記分析対象のセグメントに属する各顧客に対して、前
記抽出した取引事例に基づいて、前記顧客に対して販売
を推進する商品をスコア付けする手段と、 顧客毎に、販売を推進する商品を前記スコアとともに表
示する手段とをさらに備えることを特徴とする顧客生涯
価値分析装置。 - 【請求項12】請求項8に記載の顧客生涯価値分析装置
において、 顧客を誘導する目標となる目標セグメントと、前記目標
セグメントに誘導するまでの期間の指定を受け付ける手
段と、 前記指定されたセグメントへ、前記指定された期間内に
到達できるセグメントの遷移系列を、前記確率モデルを
用いて探索する手段と、 前記探索された遷移系列について、顧客生涯価値の高い
顧客の取引実績に基づき、前記遷移系列の各セグメント
において販売を推進する商品を抽出する手段とをさらに
備えることを特徴とする顧客生涯価値分析装置。 - 【請求項13】顧客の将来の収益性を示す値である顧客
生涯価値の分析方法に係るプログラムであって、 顧客データを、顧客に関する静的な情報である静態情報
または顧客に関する収益を含む動的な情報である動態情
報のうちいずれか一つ以上の時系列データを含むデータ
項目を用いてセグメンテーションし、各セグメントの顧
客一人当たりの収益を算出し、顧客毎に該顧客が属した
セグメントの遷移過程を表す時系列データを生成するス
テップと、 前記セグメンテーションの結果に基づきセグメント間の
遷移関係とその遷移確率を示す確率モデルを生成するス
テップと、 前記確率モデルを使用して、前記セグメント毎に、一定
期間毎の収益の期待値を算出し、さらに予め定められた
割引率を用いて顧客生涯価値を算出するステップとを備
えることを特徴とする顧客生涯価値分析方法に係るプロ
グラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001205617A JP2003022359A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 顧客生涯価値分析方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001205617A JP2003022359A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 顧客生涯価値分析方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003022359A true JP2003022359A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19041893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001205617A Pending JP2003022359A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 顧客生涯価値分析方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003022359A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2001
- 2001-07-06 JP JP2001205617A patent/JP2003022359A/ja active Pending
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