JP2003021835A - フロントライト及びそれを用いた反射型液晶表示装置 - Google Patents

フロントライト及びそれを用いた反射型液晶表示装置

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JP2003021835A
JP2003021835A JP2001207436A JP2001207436A JP2003021835A JP 2003021835 A JP2003021835 A JP 2003021835A JP 2001207436 A JP2001207436 A JP 2001207436A JP 2001207436 A JP2001207436 A JP 2001207436A JP 2003021835 A JP2003021835 A JP 2003021835A
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liquid crystal
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light guide
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JP2001207436A
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Yuichiro Otoshi
祐一郎 大利
Hideo Maeda
英男 前田
Hiroshi Mukai
弘 向井
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明効率を向上することのできるフロントラ
イト及び反射型液晶表示素子を提供する。 【解決手段】 光源41と、入射面51aから取り入
れた光源41からの光を導光して入射面51aに対して
略垂直な出射面51bから照明光を出射する導光板51
とを備えたフロントライト31において、出射面51b
に垂直な面に対して略対称な第1、第2斜面13a、1
3bを有する溝13を所定の間隔で導光板51に形成す
るとともに、入射面51aの対面に反射膜6を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者側から照明
光を供給して反射光により画像を視認できる反射型液晶
表示装置に関する。また本発明は、反射型液晶表示装置
に用いられるフロントライトに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯型情報端末機器等に搭載される表示
装置は、バッテリーにより駆動されるため電力消費を抑
制する必要がある。このため、外光を液晶表示素子で反
射して画像を観察できる反射型液晶表示装置が近年使用
されるようになってきている。反射型液晶表示装置は、
外光による照明ができない夜間等には液晶表示素子に対
して観察者側に配置されたフロントライトにより照明し
て画像を観察できるようになっている。
【0003】従来の反射型液晶表示装置は、図21に示
すように構成されている。反射型液晶表示装置80は、
液晶表示素子90に対向してフロントライト89が配置
されている。液晶表示素子90は、透明な第1、第2基
板91、92間に液晶を充填して液晶層93が形成され
ている。第1、第2基板91、92にはマトリクス状に
配列された画素毎に電極94、95が設けられている。
液晶層93を挟んで対向する電極94、95に電圧を印
加することによって所定の画素で光が反射できるように
なっている。
【0004】フロントライト89は平板状の導光板84
と、導光板84の一側面から成る入射面84aに対向す
る光源ユニット81とから成っている。光源ユニット8
1は蛍光管等から成る光源83の周囲が反射板82で覆
われており、導光板84の入射面84aに向けて光束が
出射されるようになっている。導光板84は透明基板8
5上に接着剤86によりプリズムシート87が接着され
ている。
【0005】透明基板85はアクリルやポリカーボネー
ト等により板状に形成されている。プリズムシート87
は、PMMA(ポリメチルメタクリレート)等から成
り、図22に示すように、出射面84bに対して傾斜し
た反射面87a及び伝播面87bが周期的に形成されて
いる。また、接着剤86は紫外線硬化樹脂等から成って
いる。
【0006】例えば、透明基板85及び接着剤86の屈
折率を1.3とし、プリズムシート87の屈折率を1.
5とすると、透明基板85及びプリズムシート87は空
気(屈折率=1)よりも屈折率が大きい。このため、入
射面84aから導光板84に光束が入射すると、透明基
板85及びプリズムシート87の表面で臨界角を超える
光が全反射する。また、透明基板85と接着剤86との
界面では屈折率が等しいため光が透過する。これによ
り、光が導光板84に閉じこめられて導光される。
【0007】また、プリズムシート87の反射面87
a、伝播面87bの出射面84bに対する傾斜角θa、
θbは、例えばそれぞれ60゜、3゜になっている。接
着剤86の屈折率よりもプリズムシート87の屈折率が
大きいため、プリズムシート87側から伝播面87bに
到達した臨界角を超える光は伝播面87bで全反射す
る。伝播面87bの傾斜角θbが小さいため、反射した
光は出射面84bでも反射して導光される。
【0008】一方、反射面87aに到達した光は反射面
87aで反射する。反射面87aの傾斜角θaが大きい
ため、反射した光の出射面84bに対する入射角が臨界
角よりも小さくなる。従って、反射面87aで反射した
光が出射面84bから出射され、液晶表示素子90を照
射する。液晶表示素子90では所定の画素で光が反射さ
れ、導光板84を透過してL1に示すように所定の画像
が観察者により観察できるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の反射型液晶表示装置80によると、導光板84を
導光した光の一部が反射面87aで屈折透過した後、伝
播面84bから再度導光板84に入射する。伝播面84
bの傾斜角θbが小さいため、この光の一部は伝播面8
4bで大きく屈折して臨界角よりも僅かに小さい入射角
で出射面84bに到達する。このため、L2に示すよう
に、出射面84bで屈折して大きな出射角で出射され
る。
【0010】図23はフロントライト84の出射光の輝
度分布を示している。縦軸は輝度を示しており、横軸は
出射角θ(単位:゜)を示している。同図によると、出
射角θが+70゜よりも大きな範囲での輝度が大きくな
っている。従って、この範囲の光は液晶表示素子90の
照明に寄与しないため、照明効率が低くなる問題があっ
た。
【0011】また、導光板84を導光して入射面84a
に対向する端面84cに到達した光は、側方に出射され
る。このため、液晶表示素子90の照明に寄与せず、更
に照明効率が低くなる問題があった。
【0012】本発明は、照明効率を向上することのでき
るフロントライト及び反射型液晶表示素子を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載された発明のフロントライトは、光源
と、入射面から取り入れた前記光源からの光を導光して
前記入射面に対して略垂直な出射面から照明光を出射す
る導光板とを備えたフロントライトにおいて、前記出射
面に垂直な面に対して略対称な第1、第2斜面を有する
溝を所定の間隔で前記導光板に形成したことを特徴とし
ている。この構成によると、入射面から導光板に入射し
た光は導光板を導光し、第1斜面で反射して出射面から
出射される。溝の第1斜面を透過する光は屈折して第2
斜面から再度導光板に入射し、出射面で反射して導光す
る。
【0014】また請求項2に記載された発明は、請求項
1に記載されたフロントライトにおいて、前記入射面の
対面に反射部を設けたことを特徴としている。この構成
によると、導波板を導光して入射面の対面に到達した光
は反射部で反射して導光される。そして、溝の第2斜面
で反射して出射面から出射される。
【0015】また請求項3に記載された発明は、請求項
1または請求項2に記載されたフロントライトにおい
て、透明シートの一の面に前記溝を設け、両面が平坦な
透明基板に該一の面を貼り付けて前記導光板を形成した
ことを特徴としている。
【0016】また請求項4に記載された発明の反射型液
晶表示装置は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
フロントライトと、対向する第1、第2基板間に液晶を
充填した液晶表示素子とを備えたことを特徴としてい
る。この構成によると、導光板の出射面から出射された
光により液晶表示素子が照明され、照明光の反射によっ
て画像が観察される。
【0017】また請求項5に記載された発明は、請求項
4に記載された反射型液晶表示素子において、第1基板
が前記導光板から成ることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は第1実施形態の反射型液晶表
示装置を示す概略斜視図である。反射型液晶表示装置3
1は、液晶表示素子3に対向してフロントライト41が
配置されている。液晶表示素子3は、透明な第1、第2
基板7、9間に液晶を充填した液晶層8が形成されてい
る。第1、第2基板7、9にはマトリクス状に配列され
る画素毎に電極18、19が設けられている。液晶層8
を挟んで対向する電極18、19に電圧を印加すること
によって所定の画素で光が反射するようになっている。
【0019】フロントライト41は平板状の導光板51
と、導光板51の一側面から成る入射面51aに対向す
る光源ユニット4とから成っている。光源ユニット4は
蛍光管等から成る光源11の周囲が反射板10で覆われ
ており、導光板51の入射面51aに向けて光束が出射
されるようになっている。
【0020】導光板51はアクリル、ポリカーボネー
ト、アートン、PMMA、メチルメタクリレートとアク
リレートとの共重合体、シクロオレフィンポリマー等の
光学プラスチック材料を射出成形した透明基板から成っ
ている。光学プラスチック材料の屈折率は空気よりも大
きいため、導光板51に入射した光は閉じこめられて導
光される。
【0021】シクロオレフィンポリマーは比重が約1で
あるため、比重が約1.2のPMMA等よりもフロント
ライトを軽量化できる。また、シクロオレフィンポリマ
ーは屈折率が1.53であり、屈折率が約1.49のP
MMAよりも空気との屈折率差を大きくして光を閉じこ
める効果が大きい。更に、吸湿が少なく高湿条件下でも
形状変化が少ない。従って、シクロオレフィンポリマー
により導光板51を形成するとより望ましい。
【0022】入射面51aに対向する導光板51の端面
には反射膜6が形成されている。反射膜6はアルミニウ
ム等の金属薄膜を蒸着等の方法により形成することがで
きる。導光板51の観察者側の面(図中、上方)には、
所定周期で溝13が形成されている。
【0023】溝13部分の詳細を図2に示す。溝13
は、出射面51bに垂直な面に対して略左右対称な斜面
13a、13bを有している。導光板51を導光する光
は斜面13a、13bで反射して出射面51bから出射
されるようになっている。また、溝13の表面には、反
射防止膜14が形成されている。
【0024】例えば、斜面13aを透過した光は斜面1
3bから再度導光板51に入射する。この時、反射防止
膜14を形成しない場合には一部の光がL9のように斜
面13bで観察者側に反射する。このため、反射防止膜
14により観察者側に反射する不要光(L9)を低減し
て画像劣化を防止するようになっている。
【0025】尚、溝13を有する導光板51を射出成形
する金型は、ダイヤモンドバイトを用いた切削により作
成することができる。また、レーザーアブレーション法
により作成すると所望の形状の溝13を容易に形成する
ことができる。図3はレーザーアブレーション法による
金型作成装置を示す構成図である。
【0026】金型作成装置は、紫外線レーザー光Lを射
出するエキシマレーザー101を有し、紫外線レーザー
光Lの光路上に、所定部分の光を透過するマスク10
2、103及び結像レンズ105が配されている。結像
レンズ105により紫外線レーザー光Lはポリイミド等
から成る雌型106に集光されるようになっている。
尚、104は反射ミラーである。
【0027】図4(a)は金型作成装置の要部詳細図で
ある。マスク102、103は所定幅の光透過部102
a、103aが形成され、光透過部102a、103a
が対向配置されている。また、マスク102、103は
互いに逆方向に等しい速度V1、V2で移動可能になっ
ている。
【0028】光透過部102a、103aの光路上の位
置が一致していると、光透過部102a、103aの幅
に応じた紫外線レーザー光Lが雌型106に照射され
る。紫外線レーザー光Lの光強度は図4(b)に示すよ
うに、光透過部102a、103aの幅に応じた矩形A
1になる。図4(b)において、縦軸は光強度を示し、
横軸は雌型106上の位置を示している。
【0029】マスク102、103が移動すると、図5
(a)に示すように、光透過部102a、103aの重
なった部分の幅が狭くなる。このため、図5(b)に示
すように、雌型106に照射される紫外線レーザー光L
の光強度が光透過部102a、103aの重なった部分
に応じた幅の矩形A2になる。従って、雌型106に形
成される溝25’の壁面が斜面になる。
【0030】更にマスク102、103が移動すると、
図6に示すように、光透過部102a、103aの重な
りがなくなる。この時、雌型106には紫外線レーザー
光Lが到達せず、V字型の溝25が形成される。そし
て、雌型106に金属または樹脂を流し込んで溝25の
部分が突出した金型を作成することができる。
【0031】尚、マスク102、103が移動する速度
V1、V2の調整により、異なる形状の溝を形成するこ
とができる。例えば、速度V1が速度V2よりも遅い場
合は図7に示すように左右非対称の溝を形成することが
できる。また、速度V1が0の場合は、図8に示すよう
に、一方の壁面が垂直な直角三角形の溝を形成すること
ができる。
【0032】上記構成の反射型液晶表示装置31におい
て、入射面51aから導光板51に光束が入射すると、
導光板51の表面で臨界角を超える光が全反射する。こ
れにより、光が導光板51に閉じこめられて導光され
る。斜面13aに到達した光は斜面13aで反射してL
3、L4(図2参照)に示すように出射面51bから出
射される。
【0033】導光板51を導光して入射面51aの対面
に到達した光は反射膜6で反射され、導光板51を図中
右から左方向に導光する。そして、斜面13bに到達し
た光が上記と同様に反射して出射面51bから出射され
る。導光板51から出射された光は液晶表示素子3を照
射し、液晶表示素子3の所定の画素で反射される。反射
光はL5、L6、L7(図1参照)に示すように導光板
51を透過して所定の画像が観察者により観察できるよ
うになっている。
【0034】本実施形態によると、図2に示すように、
導光板51を導光して溝13の斜面13aを屈折透過し
た光は斜面13bから再度導光板51に入射する。この
時、斜面13bの傾斜角が斜面13aと略等しいため、
斜面13bで屈折した光は臨界角よりも大きい角度で出
射面51bに到達して出射面51bで反射する。このた
め出射面51bから大きな出射角で出射される光を低減
することができる。
【0035】図9はフロントライト41の出射光の輝度
分布を示す図である。縦軸は輝度の相対値を示してお
り、横軸は出射角θ(単位:゜)を示している。同図に
よると、前述の図24に示す従来例に比して出射角が大
きな範囲での輝度が減少している。従って、反射型液晶
表示装置31の照明に寄与しない出射光を削減し、照明
効率を向上させることができる。
【0036】また、入射面51aの対面に到達した光が
反射膜6で反射して照明光として使用されるので、更に
照明効率を向上させることができる。更に、入射面51
aから入射した光は対面に向かって導光するに従って、
出射面51bから出射される分だけ強度が低下する。一
方、反射膜6で反射した光は入射面51aに向かうに従
って強度が低下しながら導光する。このため、入射光の
強度と反射光の強度とが重なり、出射面からの出射光の
輝度を均一にすることができる。
【0037】導光板51の溝13の頂角α(図2参照)
が例えば0゜の場合には、導光板を導光して溝の壁面で
反射する光は、出射面で臨界角を超えないため光が出射
されない。このため、頂角α小さいと出射光の輝度が低
下する。一方、頂角αが大きくなると、溝の斜面で反射
して大きな入射角で出射面に到達する光が増加するた
め、出射面から照明に寄与しない出射光が増加する。ま
た、出射光の輝度分布のピークが出射角0゜よりも正方
向にシフトする。これらにより、溝13の頂角αは最適
な範囲を有する。
【0038】図10、図11は導光板51の溝13の頂
角α(図2参照)に対する輝度均一性及び平均輝度を示
している。図10はPMMA(屈折率N=1.491
9)により導光板51を形成した場合を示しており、図
11はポリカーボネート(屈折率N=1.5834)に
より導光板51を形成した場合を示している。輝度均一
性は入射面から異なる距離の5箇所の最大輝度と最小輝
度との比を表している。また、平均輝度は相対値であ
る。
【0039】これらの図によると、導光板51の屈折率
に拘わらず、溝13の頂角αが88゜〜95゜の範囲に
することにより、輝度均一性及び平均輝度を高い値にす
ることができる。
【0040】尚、輝度均一性及び平均輝度は、溝の深さ
や周期を変えることにより所望の値にすることができ
る。即ち、溝の深さを深くした場合や溝の周期を短くし
た場合には、溝で反射される光が増加して平均輝度が高
くなる一方、導光するに従って光の強度が低くなり輝度
均一性が低下する。これに対して、溝の深さを浅くした
場合や溝の周期を長くした場合には、輝度均一性が高く
なる一方、平均輝度が低下する。このため、図10、図
11に示す輝度均一性及び平均輝度の一方が低くても、
溝の深さや周期の変更により両者を高い値にすることが
可能である。
【0041】次に、図12は第2実施形態の反射型液晶
表示装置を示す図である。説明の便宜上、図1に示す第
1実施形態と同一の部分は同一の符号を付している。本
実施形態の反射型液晶表示装置32は、フロントライト
42が光源ユニット4及び導光板52から成っている。
導光板52は溝13を設けた透明基板15上に透明シー
ト16を接着している。その他の点は第1実施形態と同
一である。
【0042】透明基板15は、第1実施形態の導光板5
1と同様に構成されている。そして、図13に示すよう
に、紫外線硬化型樹脂等から成る接着剤17により透明
基板15と透明シート16とを接着している。透明シー
ト16として、上記と同様に、PMMA、メチルメタク
リレートと他のアクリレートとの共重合体、ポリカーボ
ネート、シクロオレフィンポリマー等を使用することが
できる。接着剤17の屈折率を透明基板15及び透明シ
ート16と略等しくすることによって、入射面52aか
ら透明シート16に入射した光を透明基板15に導くこ
とができるのでより望ましい。
【0043】また、透明シート16上に接着剤17を塗
布して所定時間紫外線を照射し、粘着性を有した状態で
透明基板15を透明シート16とを貼り合わせることに
よって溝13内に空気を保持することができる。これに
より、溝13の斜面13a、13bでの反射率を第1実
施形態に比して低下させることがなく、出射面52bか
ら出射される照明光を高い輝度に保持することができ
る。
【0044】このような構成であっても、第1実施形態
と同様の効果を得ることができる。また、透明シート1
6によって溝13を有する透明基板15の表面の傷を防
止することができる。尚、透明シート16は反射防止処
理や防眩処理を施したものを使用するとより望ましい。
【0045】次に、図14は第3実施形態の反射型液晶
表示装置を示す図である。説明の便宜上、図1、図12
に示す第1、第2実施形態と同一の部分は同一の符号を
付している。本実施形態の反射型液晶表示装置33は、
フロントライト43が光源ユニット4及び導光板53か
ら成っている。導光板53は溝13を設けた透明基板1
5上に両面が平坦な透明基板20を接着している。その
他の点は第1、第2実施形態と同一である。
【0046】透明基板15は第1実施形態の導光板51
(図1参照)と同様に構成されている。透明基板20は
透明基板15と同様の材料により形成することができ
る。透明基板15、20は第2実施形態と同様に紫外線
硬化型樹脂等から成る接着剤により接着することができ
る。また、溝13内に空気を保持することも可能であ
る。このような構成であっても第1、第2実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0047】次に、図15は第4実施形態の反射型液晶
表示装置を示す図である。説明の便宜上、図1、図1
2、図14に示す第1〜第3実施形態と同一の部分は同
一の符号を付している。本実施形態の反射型液晶表示装
置34は、フロントライト44が光源ユニット4及び導
光板54から成っている。導光板54は溝13を設けた
透明シート21上に両面が平坦な第3実施形態と同一の
透明基板20を接着している。その他の点は第1〜第3
実施形態と同様である。
【0048】溝13を有する透明シート21は射出成形
によって形成することができる。また、ホットプレスに
よっても形成することができる。図16〜図18はホッ
トプレスによる透明シート21の加工方法を示す図であ
る。図16に示すように、プレス面が平坦な金型108
と、前述の図3に示した方法により形成した金型107
とを対向配置し、その間にシート状の基材21’を配置
する。金型107、108は熱源110により加熱可能
になっている。
【0049】次に、図17に示すように、金型107、
108を加熱しながら基材21’をプレスする。そし
て、金型から脱着することにより図18に示すように溝
13を有する透明シート21を作成することができる。
これにより、射出成型用の大型の金型を作成する必要が
なく、簡単にフロントライト44を形成することができ
る。
【0050】透明基板20及び透明シート21は第2、
第3実施形態と同様に紫外線硬化型樹脂等から成る接着
剤により接着することができる。また、溝13内に空気
を保持することも可能である。このような構成であって
も第1〜第3実施形態と同様の効果を得ることができ
る。更に、透明シート21は厚みが薄いため、溝13を
液晶表示素子3の近くに配置することができる。これに
より、出射面54bから出射された照明光の劣化を低減
して画像の劣化を防止することができる。
【0051】また、透明シート21の厚みによって観察
画像に発生するモアレの本数を減少させることができ
る。透明シート21の厚みをd、溝13の周期をP、透
明シート21上の視野幅をa、透明シート21から観察
者までの距離をLとすると、観察画像に発生するモアレ
の本数Nは式(1)のように表される。
【0052】N=2ad/LP ・・・(1)
【0053】反射型液晶表示装置の観察距離は通常、3
00mm程度であるので、モアレを1/2本以下とする
には、L=300として、 d≦75P/a ・・・(2) とすればよい。
【0054】例えば、視野幅aが100mm、溝13の
周期Pを200μmとすると、透明シート21の厚みを
150μm以下にすればモアレを1/2本以下にして良
好な画像を観察することができる。
【0055】また、反射型液晶表示装置の仕様により、
モアレを1/5本以下或いは1/10本以下にする場合
には、それぞれ、 d≦30P/a ・・・(3) d≦15P/a ・・・(4) とすればよい。尚、透明シートの厚みによってモアレを
減少させることは、従来のような出射面に対して非対称
な溝を有する場合にも有効である。
【0056】次に、図19は第5実施形態の反射型液晶
表示装置を示す図である。説明の便宜上、図1、図1
2、図14、図15に示す第1〜第4実施形態と同一の
部分は同一の符号を付している。本実施形態の反射型液
晶表示装置35は、フロントライト45の導光板55が
第3実施形態の導光板53と同一の構成になっている。
そして、溝13を形成した透明基板22が液晶表示素子
23の第1基板を兼ねている。その他の点は第1〜第4
実施形態と同一である。
【0057】透明基板20、22は第2〜第4実施形態
と同様に紫外線硬化型樹脂等から成る接着剤により接着
することができる。また、溝13内に空気を保持するこ
とも可能である。このような構成であっても第1〜第4
実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、反射
型液晶表示装置35の厚みを薄くすることができる。
【0058】第1〜第5実施形態の反射型液晶表示装置
は図20に示すような携帯型情報端末に搭載することが
できる。同図において、携帯型情報端末49は、筐体3
7、38が折り畳み可能に連結されている。筐体37に
は使用者が入力を行う入力部39が設けられている。筐
体38には、例えば第1実施形態の反射型液晶表示装置
31(図1参照)が取り付けられている。
【0059】反射型液晶表示装置31は、外光を取り入
れて画像を観察することができ、外光を使用できない夜
間等にはフロントライトの光源を点灯することにより画
像を観察できるようになっている。尚、携帯型情報端末
に限らず、他の電子機器に上記各構成の反射型液晶表示
装置を搭載してもよい。
【0060】尚、上記の各具体的実施形態には、以下の
構成を有する発明が含まれている。
【0061】(1) 光源と、入射面から取り入れた前
記光源からの光を導光して前記入射面に対して略垂直な
出射面から照明光を出射する導光板とを備え、前記出射
面に垂直な面に対して略対称で頂角が88゜〜95゜の
第1、第2斜面を有する溝を所定の間隔で前記導光板に
形成したことを特徴とするフロントライト。この構成に
よると、フロントライトから出射される照明光の輝度均
一性及び平均輝度を向上させることができる。
【0062】(2)光源と、入射面から取り入れた前記
光源からの光を導光して前記入射面に対して略垂直な出
射面から照明光を出射する導光板とを備え、前記出射面
に垂直な面に対して略対称な第1、第2斜面を有する溝
を所定の間隔で前記導光板に形成し、前記溝の表面に反
射防止処理を施したことを特徴とするフロントライト。
この構成によると、第1斜面を透過した光の第2斜面で
の反射を防止し、観察者の方向に導かれる不要光を低減
することができる。
【0063】(3)光源と、透明シートの一の面に斜面
を有する溝を設け両面が平坦な透明基板に該一の面を貼
り付けて成るとともに入射面から取り入れた前記光源か
らの光を導光して前記入射面に対して略垂直な出射面か
ら照明光を出射する導光板とを備え、前記透明シートの
厚みをd、前記溝の周期をP、前記透明シート上の視野
幅をaとした時に、 d≦75P/a にしたことを特徴とするフロントライト。この構成によ
ると、モアレの本数を減少させて良好な画像を観察する
ことができる。
【0064】(4)対向する第1、第2基板間に液晶を
充填した液晶表示素子において、第1基板は、表面が平
坦面から成るとともに斜面を有する所定周期の溝を裏面
に形成した第1透明部材と、両面が平坦面から成る第2
透明部材とを有して第1透明部材の裏面と第2透明部材
とを接合して成ることを特徴とする液晶表示素子。この
構成によると液晶表示素子を用いた反射型液晶表示装置
の薄型化を図ることができる。
【0065】(5)光源と、入射面から取り入れた前記
光源からの光を導光して前記入射面に対して略垂直な出
射面から照明光を出射する導光板とから成るフロントラ
イトと、対向する第1、第2基板間に液晶を充填した液
晶表示素子と、を有する反射型液晶表示装置を備え、前
記出射面に垂直な面に対して略対称な第1、第2斜面を
有する溝を所定の間隔で前記導光板に形成したことを特
徴とする電子機器。
【0066】(6)前記入射面の対面に反射部を設けた
ことを特徴とする上記(5)に記載の電子機器。
【0067】
【発明の効果】本発明によると、導光板に周期的に設け
た溝が出射面に垂直な面に対して対称な第1、第2斜面
を有するので、導光板を導光して溝の第1斜面を屈折透
過し、第2斜面から再度導光板に入射した光は臨界角よ
りも大きい角度で出射面に到達して出射面で反射する。
従って、出射角が大きな範囲の出射光が減少し、反射型
液晶表示装置の照明に寄与しない出射光を削減して照明
効率を向上させることができる。
【0068】また本発明によると、入射面の対面に反射
部を設けているので、入射面の対面に到達した光が反射
部で反射して照明光として使用される。従って、更に照
明効率を向上させることができる。また、入射光の強度
と反射部での反射光の強度とが重なり、出射光の輝度を
均一にすることができる。
【0069】また本発明によると、透明基板に接着され
る透明シートに溝を形成するので、透明シートの厚みが
薄いため溝を液晶表示素子の近くに配置することができ
る。これにより、出射面から出射された照明光の劣化を
低減することができる。また、観察画像のモアレを減少
させることができる。更に、ホットプレスにより溝を形
成することができるため、射出成型用の大型の金型を作
成する必要がなく、簡単にフロントライトを形成するこ
とができる。
【0070】また本発明によると、液晶表示素子の基板
が導光板から成るのでフロントライトと液晶表示素子と
を一体化して反射型液晶表示装置の厚みを薄くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の反射型液晶表示装置
を示す正面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の反射型液晶表示装置
の導光板の要部詳細図である。
【図3】 本発明の第1実施形態の反射型液晶表示装置
の導光板の金型製造装置を示す構成図である。
【図4】 本発明の第1実施形態の反射型液晶表示装置
の導光板の金型製造方法を示す図である。
【図5】 本発明の第1実施形態の反射型液晶表示装置
の導光板の金型製造方法を示す図である。
【図6】 本発明の第1実施形態の反射型液晶表示装置
の導光板の金型製造方法を示す図である。
【図7】 金型製造装置による他の形状の導光板の製造
方法を説明する図である。
【図8】 金型製造装置による他の形状の導光板の製造
方法を説明する図である。
【図9】 本発明の第1実施形態の反射型液晶表示装置
の導光板の出射光の輝度分布示す図である。
【図10】PMMAから成る導光板の溝の頂角に対する
出射光の輝度均一性及び平均輝度を示す図である。
【図11】ポリカーボネートから成る導光板の溝の頂角
に対する出射光の輝度均一性及び平均輝度を示す図であ
る。
【図12】本発明の第2実施形態の反射型液晶表示装置
を示す正面図である。
【図13】本発明の第2実施形態の反射型液晶表示装置
の導光板の要部詳細図である。
【図14】本発明の第3実施形態の反射型液晶表示装置
を示す正面図である。
【図15】本発明の第4実施形態の反射型液晶表示装置
を示す正面図である。
【図16】本発明の第4実施形態の反射型液晶表示装置
の透明シートの製造方法を示す図である。
【図17】本発明の第4実施形態の反射型液晶表示装置
の透明シートの製造方法を示す図である。
【図18】本発明の第4実施形態の反射型液晶表示装置
の透明シートの製造方法を示す図である。
【図19】本発明の第5実施形態の反射型液晶表示装置
を示す正面図である。
【図20】本発明の各実施形態の反射型液晶表示装置を
搭載した携帯型情報端末を示す斜視図である。
【図21】従来の反射型液晶表示装置を示す正面図であ
る。
【図22】従来の反射型液晶表示装置の導光板の要部詳
細図である。
【図23】従来の反射型液晶表示装置の導光板の出射光
の輝度分布を示す図である。
【符号の説明】
3、23、90 液晶表示素子 4、81 光源ユニット 6 反射膜 7、91 第1基板 8、93 液晶層 9、92 第2基板 10、82 反射板 11、83 光源 13 溝 13a、13b 斜面 14 反射防止膜 15、20、22 透明基板 16、21 透明シート 17 接着剤 18、19、94、95 電極 31、32、33、34、35、80 反射型液晶表示
装置 41、42、43、44、45、89 フロントライト 51、52、53、54、55、84 導光板 87 プリズムシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向井 弘 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H091 FA21Z FA23Z FA37X FA42X LA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、入射面から取り入れた前記光源
    からの光を導光して前記入射面に対して略垂直な出射面
    から照明光を出射する導光板とを備え、前記出射面に垂
    直な面に対して略対称な第1、第2斜面を有する溝を所
    定の間隔で前記導光板に形成したことを特徴とするフロ
    ントライト。
  2. 【請求項2】 前記入射面の対面に反射部を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のフロントライト。
  3. 【請求項3】 透明シートの一の面に前記溝を設け、両
    面が平坦な透明基板に該一の面を貼り付けて前記導光板
    を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のフロントライト。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    フロントライトと、対向する第1、第2基板間に液晶を
    充填した液晶表示素子とを備えたことを特徴とする反射
    型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 第1基板が前記導光板から成ることを特
    徴とする請求項4に記載の反射型液晶表示装置。
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