JP2003021418A - 吸収式ヒートポンプ - Google Patents

吸収式ヒートポンプ

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JP2003021418A
JP2003021418A JP2001202329A JP2001202329A JP2003021418A JP 2003021418 A JP2003021418 A JP 2003021418A JP 2001202329 A JP2001202329 A JP 2001202329A JP 2001202329 A JP2001202329 A JP 2001202329A JP 2003021418 A JP2003021418 A JP 2003021418A
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Japan
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regenerator
compressor
heat pump
solution
gas
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JP2001202329A
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Tetsuya Ishii
徹哉 石井
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生器に圧縮機が接続された吸収式ヒートポ
ンプにおいて、圧縮機の小型化を図るとともに、再生器
での吸収溶液の再生能力を確実に向上できるようにす
る。 【解決手段】 吸収式ヒートポンプ20は、吸収器22
と再生器23との間で臭化リチウム溶液(吸収溶液)を
循環させながら、蒸発器21で蒸発した水分子(冷媒分
子)を吸収器22における溶液に吸収させる。また、再
生器23における溶液の液面から水分を蒸発させる。さ
らに、再生器23の下部(一の部位)に、注入路28か
ら空気(非凝縮性の気体)が注入され、それが気泡とな
って溶液中を上昇する過程で、溶液から気泡に水分が蒸
発する。これら蒸発した水分は、上記空気と共に圧縮機
24(吸込手段)に吸い込まれる。上記注入路28に
は、注入空気を除湿する除湿器60(除去手段)が設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、再生器に圧縮機
が接続された吸収式ヒートポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、吸収式ヒートポンプは、吸収器
と再生器との間で吸収溶液を循環させるようになってい
る。吸収器には蒸発器が接続されている。蒸発器には、
冷媒として例えば水が貯えられている。この水が吸収器
の吸収溶液によって蒸発吸収される。これによって、蒸
発器が冷え、この冷熱により冷房を行うことができる。
一方、水を吸収して希釈された吸収溶液は、再生器に送
られて加温される。これによって、吸収溶液から水が蒸
発し、吸収溶液が濃縮、再生される。
【0003】ここで、新世代吸収ヒートポンプ研究会平
成3年度研究報告書によれば、再生器の上部に圧縮機の
吸込端を接続し、再生器内を吸引することが提案されて
いる。これによって、再生器をあまり加温しなくても吸
収溶液を容易に再生させることができ、燃料電池からの
廃熱や太陽熱などの自然熱でも十分に再生可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記報告書に
記載の吸収式ヒートポンプは、再生器での低い蒸気圧に
対応するために圧縮機の大型化が避けられず、一般の住
宅などに供するのは困難であった。そこで、発明者は、
先の出願(特願2001−129648)において、再
生器の下部に空気(非凝縮性の気体)を注入することを
提案した。この空気が吸収溶液内を気泡となって上昇す
る間、吸収溶液中の水分子が気泡へ蒸発する。これによ
って、再生器全体の蒸発量を増して再生能力を向上させ
ることができ、ひいては圧縮機の小型化を図ることがで
きる。一方、この場合、注入する空気や再生器の上部が
飽和状態に近いと、蒸発量の増加分が小さくなり、再生
能力の向上度が小さくなる。本発明は、上記事情に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、再生
器に圧縮機が接続された吸収式ヒートポンプにおいて、
圧縮機の小型化を図るとともに、再生器の再生能力を確
実に向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る吸収式ヒー
トポンプは、吸収器と再生器を備えている。これら器の
間で臭化リチウム溶液などの吸収溶液が循環される。吸
収器には蒸発器が接続されている。蒸発器には、水など
の冷媒が貯えられている。この冷媒の分子が蒸発し、吸
収器の吸収溶液に吸収される。これにより吸収溶液が希
釈される。この希釈された吸収溶液が、再生器に送ら
れ、上記冷媒分子を蒸発させて濃縮、再生される。再生
器の下部(または一の部位)には、吸収溶液の内部に臨
むようにして注入路が接続されている。この注入路に、
空気などの非凝縮性の気体から冷媒分子を除去するため
の除去手段(除湿手段)が設けられている。一方、再生
器の上部(または他の部位)には、吐出路が接続されて
いる。この吐出路に圧縮機(吸込手段、真空ポンプ)が
設けられている。この圧縮機の駆動によって、上記気体
が、上記注入路に導入され、上記除去手段を通過後、上
記再生器の吸収溶液内に注入され、更に上記吐出路に導
かれ上記圧縮機に吸い込まれて吐出されるようになって
いる。そして、再生器の吸収溶液中の冷媒分子が、吸収
溶液内を気泡となって移動中の上記気体へも蒸発する。
【0006】上記注入路に除去手段を設けるのに代え
て、またはそれに加えて、上記吐出路における圧縮機の
上流側に除去手段を設けてもよい。この場合、圧縮機の
駆動によって注入路及び再生器を経て吐出路に導かれた
上記気体が、圧縮機に吸い込まれるのに先立って上記吐
出路の除去手段を通過し、冷媒分子が除去される。ここ
で、上記吐出路の除去手段を、上記注入路の除去手段に
代えて設ける場合、すなわち注入路に除去手段が設けら
れていない場合には、注入路に上記気体を減圧する気体
減圧弁を設けるのが望ましい。
【0007】上記除去手段は、上記冷媒分子の透過を阻
止する一方、上記気体の透過を許容する選択透過膜や、
上記気体を冷却することにより上記冷媒分子を凝縮させ
る冷却器を有していることが望ましい。この冷却器を吐
出路に設ける場合には、当該冷却器より上流側の吐出路
に、上記気体を冷却するのに先立って圧縮を行う他の圧
縮機を設けるのが、より望ましい。
【0008】上記吐出路の下流端を上記注入路の上流端
が連ね、閉回路にしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係る住宅冷房用ヒートポンプシステムS1を示したもの
である。システムS1は、住宅の室内に設けられた冷房
用室内機10と、吸収式ヒートポンプ20とを備えてい
る。
【0010】吸収式ヒートポンプ20は、蒸発吸収タン
ク29と、タンク状の再生器23とを備えている。蒸発
吸収タンク29の内部には、仕切り壁29aが設けられ
ている。この仕切り壁29aによって、タンク29が、
蒸発器21と吸収器22とに分けられている。仕切り壁
29aの上縁は、タンク29の中間高さに位置してい
る。この仕切り壁29aの上縁とタンク29の天板との
間を介して、蒸発器21と吸収器22の内部空間が互い
に連なっている。
【0011】蒸発器21の下部に、減圧弁31を有する
市水路30が接続されている。この市水路30から供給
された水(冷媒)が、蒸発器21内に貯えられている。
後述するように、この蒸発器21内の水は、潜熱を奪わ
れて冷たくなっている。蒸発器21には、上記冷房用室
内機10の冷水路11の両端が接続されている。これに
よって、冷水が蒸発器21と室内機10との間を循環さ
れ、室内が冷房されるようになっている。
【0012】吸収器22と再生器23には、臭化リチウ
ム溶液(吸収溶液)が貯えられている。後述するよう
に、吸収器22内の臭化リチウム溶液は、水を吸収する
ことによって臭化リチウム濃度が希釈されるようになっ
ている。また、再生器23内の臭化リチウム溶液は、水
を蒸発させることによって臭化リチウム濃度が濃縮され
るようになっている。
【0013】吸収器22と再生器23とは、希釈溶液路
26A及び濃縮溶液路26Bによって接続されている。
希釈溶液路26Aの上流端は、吸収器22の中間部に連
なり、下流端は、再生器23の下部に連なっている。濃
縮溶液路26Bの上流端は、再生器23の中間部に連な
り、下流端は、吸収器22の下部に連なっている。な
お、希釈溶液路26Aの下流端が、再生器23の中間部
に連なり、濃縮溶液路26Bの上流端が、再生器23の
下部に連なっていてもよい。溶液路26A,26Bの中
途部どうしは、互いに対向する伝熱コイルとなって熱交
換器26Cを構成している。熱交換器26Cより吸収器
22側の希釈溶液路26Aには、溶液循環ポンプ26P
が設けられている。熱交換器26Cより吸収器22側の
濃縮溶液路26Bには、溶液減圧弁26Vが設けられて
いる。
【0014】また、吸収器22には、室外機40の冷却
路41の両端が接続されている。これによって、吸収器
22内の臭化リチウム溶液が、冷却路41に導かれ、室
外機40によって冷却されるようになっている。
【0015】一方、再生器23には、伝熱コイルからな
る加熱路51が収容されている。加熱路51は、燃料電
池(運転に伴って廃熱を放出する廃熱放出機器)や太陽
熱集熱器(自然熱採取手段)などからなる熱源50に接
続され、この熱源との間で熱媒を循環させるようになっ
ている。これによって、再生器23内の臭化リチウム溶
液が加熱されるようになっている。
【0016】再生器23の上端部(他の部位)から吐出
路27が延びている。この吐出路27に、圧縮機(真空
ポンプ)24が設けられている。圧縮機24の吸込端
は、再生器23に向けられ、吐出端(すなわち吐出路2
7の下流端)は、大気に開放されている。
【0017】再生器23の下端部(一の部位)には、注
入路28が連なっている。注入路28の上流端(再生器
23とは逆側)に、除湿器60(除湿手段、除去手段)
が設けられている。除湿器60の底面は、大気に開放さ
れている。除湿器60の内部には、選択透過膜61が張
られている。選択透過膜61は、例えばゴアテックス
(登録商標)などで構成され、膜61を挟んで両側の空
気分圧が互いに等しくなるまで空気分子の透過を許容す
る一方、水分子については透過を阻止するようになって
いる。
【0018】上記のように構成された住宅冷房用ヒート
ポンプシステムS1の動作を説明する。吸収器22内の
臭化リチウム溶液は、その液面より上側の水蒸気(冷媒
分子)を吸収する。これによって、タンク29内の気圧
が下がり、蒸発器21内の水が蒸発し、上記臭化リチウ
ム溶液の吸収対象になる。この時、蒸発器21内の水か
ら潜熱が奪われる。これによって、蒸発器21の水が冷
水となり、この冷水が、冷水路11を通って室内機10
に導かれる。これによって、住宅の室内を冷房すること
ができる。また、冷水を熱交換器を介さずに室内機10
へ直接送っているので、冷熱の利用効率を高めることが
できる。さらに、臭化リチウム溶液を室外機40で冷却
することによって、水蒸気の吸収能力を向上させること
ができ、ひいては、蒸発器21の水からより多くの潜熱
を奪うことができ、冷房能力をより高めることができ
る。
【0019】吸収器22で希釈された臭化リチウム溶液
は、ポンプ26Pの駆動によって希釈溶液路26Aに取
り込まれる。そして、熱交換器26Cで濃縮溶液路26
Aから熱を受け取って加温された後、再生器23に送ら
れる。この再生器23において熱源50によって更に加
温され、例えば約60℃になる。
【0020】また、圧縮機24が駆動される。これによ
って、再生器23内を負圧にすることができ、60℃程
度でも、臭化リチウム溶液の液面から水分子を十分に蒸
発させることができる。この結果、熱源50として、燃
料電池や太陽熱集熱器などの比較的低温の熱源を用いる
ことができる。また、上記水分子の蒸発によって再生器
23の臭化リチウム溶液を濃縮、再生することができ
る。
【0021】さらに、再生器23が負圧になることによ
って、注入路28、ひいては膜61より上側の除湿器6
0内が負圧になる。これによって、外気中の水分が膜6
1の透過を阻止される一方、空気(非凝縮性の気体)だ
けが膜61を透過する。この空気が、注入路28を経て
再生器23の下端部に注入される。そして、気泡となっ
て臭化リチウム溶液内を上昇する。この上昇過程で、臭
化リチウム溶液中の水分子が気泡内に蒸発する。すなわ
ち、再生器23の臭化リチウム溶液の液面からだけでな
く、溶液内部においても蒸発を起こさせることができ
る。しかも、気泡は減圧され、かつ乾燥されているので
(非凝縮性の気体中の気相冷媒が確実に未飽和状態にな
っているので)、より一層多くの水分子を蒸発させるこ
とができる。これによって、圧縮機24が小型であって
も十分な蒸発量を得ることができる。
【0022】これら水分子は蒸発時に溶液から多量の潜
熱を奪っているので、圧縮機24が吸い込む単位体積当
たりの熱量を大きくすることができる。さらに、水分子
だけでなく空気分子も吸い込むことになるので、圧縮機
24の圧縮比を小さくすることができる。これによっ
て、圧縮機24を確実に小型化できる。
【0023】また、再生器23における上記水分子の多
量の蒸発によって、再生器23の臭化リチウム溶液を一
層高濃度にすることができ、再生能力をより一層確実に
向上させることができる。この高濃度に再生された臭化
リチウム溶液が、濃縮溶液路26Bを介して吸収器22
に送られる。これによって、吸収器22における水吸収
能力を一層高めることができ、蒸発器21の水から潜熱
を一層多く奪うことができ、冷房能力をより一層高める
ことができる。
【0024】一方、上記再生器23で蒸発した多量の水
分子と空気分子(水蒸気を含む湿り空気)とは、圧縮機
24に吸い込まれ、吐出路27の下流端から大気に排出
される。これによって、蒸発器21から奪った多量の潜
熱を吸収器22、再生器23を順次経て大気に放出する
ことができる。また、上記の放出蒸気に相当する量の水
が、市水路30から蒸発器21に補充されるように、市
水路30の減圧弁31が調節される。これによって、シ
ステムS1全体の水量(冷媒量)を平衡状態に維持する
ことができる。
【0025】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
以下の実施形態において、記述の実施形態と同様の構成
に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
【0026】図2は、本発明の第2実施形態に係る住宅
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS2を示したもので
ある。このシステムS2では、除湿器が、注入路28に
ではなく、吐出路27に設けられている。また、図1の
システムS1が水(冷媒)と空気(非凝縮性気体)を外
部から取り入れ最終的に系から放出する開放系システム
であったのに対し、システムS2は、水も空気も系内に
閉じ込められた閉鎖系システムである。
【0027】詳述すると、システムS2の吐出路27
は、再生器23の上端部から延びる通路部27aと、圧
縮機24の吸込端に連なる通路部27bと、圧縮機24
の吐出端から延びる通路部27cとの3つに分かれてい
る。通路部27cの下流端が、気体減圧弁28Vを介し
て注入路28に連なっている。これによって、圧縮機2
4の排気が、通路部27cを経て減圧弁28Vで減圧さ
れた後、さらに注入路28を経て再生器23に送られる
ようになっている。
【0028】吐出路27の通路部27a,27bどうし
の間に、除湿器80(除湿手段、除去手段)が設けられ
ている。除湿器80の内部には、上記システムS1と同
様の選択透過膜81が張られている。この選択透過膜8
1によって器80の内部が、下側の冷却室80aと上側
の乾燥室80bとに仕切られている。乾燥室80bに、
通路部27bの上流端が連なっている。
【0029】冷却室80aに、通路部27aの下流開放
端が挿入されている。冷却室80aには、選択透過膜8
1によって透過を阻止された水が貯められている。この
水に浸かるようにして、冷却室80a内に、伝熱コイル
からなる冷却器83が収容されている。冷却器83は、
室外機82に接続され、室外機82との間で熱媒を循環
させるようになっている。これによって、冷却室80a
が冷却されるようになっている。
【0030】冷却室80aの下端部から給水路30’が
延びている。給水路30’は、上記システムS1の市水
路30に相当するものであり、その途中に送水ポンプ3
2及び減圧弁31が上流側から順次設けられ、下流端
は、蒸発器21の下端部に連なっている。
【0031】システムS2においては、圧縮機24の吸
込み作用によって、再生器23上部の湿り空気が、除湿
器80の冷却室80aに導入される。そして、空気分子
だけが選択透過膜81を透過して乾燥室80bに入り、
水分子は冷却室80aにとどまる。この水分子は、冷却
器83による冷却によって凝縮、液化され、冷却室80
aの下部に溜まる。これによって、冷却室80aの湿度
を下げることができ、ひいては再生器23での水の蒸発
を促進させることができ、再生能力を確実に向上させる
ことができる。冷却室80aの下部に溜まった水は、送
水ポンプ32によって給水路30’に導き蒸発器21に
送ることができる。
【0032】乾燥室80bに入った空気は、その後、通
路部27bを経て圧縮機24に吸い込まれる。この空気
は除湿器80で除湿、乾燥処理されているので、圧縮機
24が水により破損するのを防止することができる。そ
して、上記乾燥空気は、圧縮機24から通路部27cへ
吐出され、減圧弁28Vで減圧された後、注入路28を
経て、再生器23に注入される。そして、上記システム
S1と同様に、臭化リチウム溶液内を気泡となって上昇
し、その過程で溶液中の水分子を多量に蒸発させること
ができる。この結果、圧縮機24の小型化を図ることが
できるとともに、再生能力を一層確実に向上させること
ができる。
【0033】図3は、本発明の第3実施形態に係る住宅
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS3を示したもので
ある。システムS3は、図2の第2実施形態に係るシス
テムS2の変形態様である。このシステムS3が、図2
のシステムS2と異なるところは、除湿器80に選択透
過膜81が設けられていない点である。システムS3に
おける冷却器83は、除湿器80内を再生器23の露点
温度より低温になるまで冷却できるようになっている。
【0034】これによって、再生器23から除湿器80
内へ導入された湿り空気中の水分のほぼ全てを、凝縮、
液化することができる。したがって、システムS2と同
様に、乾燥した空気を圧縮機24に送ることができ、圧
縮機24を保護することができる。さらに、乾燥空気を
再生器23に注入することによって、蒸発量を増やすこ
とができ、圧縮機の小型化を図ることができるととも
に、再生能力を確実に向上させることができる。
【0035】図4は、本発明の第4実施形態に係る住宅
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS4を示したもので
ある。システムS4は、図3の第3実施形態に係るシス
テムS3の変形態様である。このシステムS4が、図3
のシステムS3と異なるところは、吐出路27の通路部
27aに、圧縮機24とは別途の圧縮機24’を設けた
点である。この圧縮機24’によって除湿器80の内圧
を再生器23の内圧より高くできるので、除湿器80内
をそれほど低温にしなくても空気中の水分を凝縮、液化
させることができる。これによって、冷却器83の負担
を軽減することができる。また、再生器23上部を2段
の圧縮機24,24’によって吸引するので、再生器2
3の内圧をより低くすることができ、再生能力を一層確
実に向上させることができる。
【0036】本発明は、上記実施形態に限定されず、種
々の形態を採用可能である。例えば、除湿手段が、シリ
カゲルなどの吸湿剤を有していてもよい。非凝縮性の気
体として、空気のほか、窒素やヘリウムなどを用いても
よい。再生器は、左右に延びていてもよい。注入路は、
再生器の下部に接続されるものに限定されず、吸収溶液
の内部に臨む位置であれば、左右側部その他の位置(一
の部位)に接続されていてもよい。吐出路は、再生器の
上部に接続されるものに限定されず、上記注入路の接続
位置とは異なる位置であって、注入された気体を吸い込
むことができる位置(他の部位)に接続されていればよ
い。システムS1において、圧縮機24の排気を凝縮器
に導いて凝縮させ、その凝縮熱によって高温水を作り、
この高温水を給湯に供する給湯用吸収式ヒートポンプシ
ステムや、暖房に供する暖房用吸収式ヒートポンプシス
テムを構築してもよい。また、システムS1において
も、吐出路の下流端を注入路の上流端に連ねてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再生器の吸収溶液内に気体を注入することによって、圧
縮機の小型化を図ることができ、さらに、注入路に上記
気体中の冷媒分子を除去するための除去手段を設けるこ
とによって、再生能力を確実に向上させることができ
る。また、圧縮機より上流側の吐出路に除去手段を設け
ることによって、再生能力を確実に向上できるだけでな
く、圧縮機が、凝縮した冷媒によって損傷するのを防止
することができる。選択透過膜で上記気体だけを通すよ
うにすることによって、または冷却器で冷媒分子を凝縮
させることによって、冷媒分子を確実に除去することが
できる。吐出路に、冷却器を挟んで2つの圧縮機を設け
ることによって、冷却器の負担を軽減することができる
だけでなく、再生能力をより一層確実に向上させること
ができる。吐出路の下流端に注入路を連ねることによっ
て、上記気体を循環使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る住宅冷房用の吸収
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る住宅冷房用の吸収
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る住宅冷房用の吸収
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係る住宅冷房用の吸収
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
【符号の説明】
S1〜S4 住宅冷房用吸収式ヒートポンプシステム 20 吸収式ヒートポンプ 21 蒸発器 22 吸収器 23 再生器 24 圧縮機(真空ポンプ) 24’他の圧縮機 27 吐出路 28 注入路 50 熱源 60 除湿器(除湿手段) 61 選択透過膜 80 除湿器(除湿手段) 81 選択透過膜 83 冷却器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収器と再生器との間で循環される吸収
    溶液が、上記吸収器では、蒸発器から冷媒分子を蒸発さ
    せて吸収し、上記再生器では、吸収した冷媒分子を蒸発
    させて再生する吸収式ヒートポンプにおいて、上記再生
    器の一の部位に上記吸収溶液の内部に臨むようにして注
    入路が接続され、この注入路に、非凝縮性の気体から冷
    媒分子を除去するための除去手段が設けられる一方、上
    記再生器の他の部位に吐出路が接続され、この吐出路に
    圧縮機が設けられており、上記圧縮機の駆動によって、
    上記気体が、上記注入路に導入され上記除去手段を通過
    後、上記再生器の吸収溶液内に注入され、更に上記吐出
    路に導かれ上記圧縮機に吸い込まれて吐出されることを
    特徴とする吸収式ヒートポンプ。
  2. 【請求項2】 吸収器と再生器との間で循環される吸収
    溶液が、上記吸収器では、蒸発器から冷媒分子を蒸発さ
    せて吸収し、上記再生器では、吸収した冷媒分子を蒸発
    させて再生する吸収式ヒートポンプにおいて、上記再生
    器の下部に注入路が接続され、この注入路に、非凝縮性
    の気体から冷媒分子を除去するための除去手段が設けら
    れる一方、上記再生器の上部に吐出路が接続され、この
    吐出路に圧縮機が設けられており、上記圧縮機の駆動に
    よって、上記気体が、上記注入路に導入され上記除去手
    段を通過後、上記再生器の吸収溶液内に注入されて上昇
    し、更に上記吐出路に導かれ上記圧縮機に吸い込まれて
    吐出されるようになっており、上記再生器の吸収溶液中
    の冷媒分子が、吸収溶液内を上昇途中の上記気体へも蒸
    発することを特徴とする吸収式ヒートポンプ。
  3. 【請求項3】 吸収器と再生器との間で循環される吸収
    溶液が、上記吸収器では、蒸発器から冷媒分子を蒸発さ
    せて吸収し、上記再生器では、吸収した冷媒分子を蒸発
    させて再生する吸収式ヒートポンプにおいて、上記再生
    器の一の部位に上記吸収溶液の内部に臨むようにして注
    入路が接続される一方、上記再生器の他の部位に吐出路
    が接続され、この吐出路に除去手段と圧縮機が上流側か
    ら順次設けられており、上記圧縮機の駆動によって、非
    凝縮性の気体が、上記注入路から上記再生器の吸収溶液
    内に注入され、更に上記吐出路に導かれ上記除去手段で
    当該気体中の冷媒分子を除去された後、上記圧縮機に吸
    い込まれて吐出されることを特徴とする吸収式ヒートポ
    ンプ。
  4. 【請求項4】 吸収器と再生器との間で循環される吸収
    溶液が、上記吸収器では、蒸発器から冷媒分子を蒸発さ
    せて吸収し、上記再生器では、吸収した冷媒分子を蒸発
    させて再生する吸収式ヒートポンプにおいて、上記再生
    器の下部に注入路が接続される一方、上記再生器の上部
    に吐出路が接続され、この吐出路に除去手段と圧縮機が
    上流側から順次設けられており、上記圧縮機の駆動によ
    って、非凝縮性の気体が、上記注入路から上記再生器の
    吸収溶液内に注入されて上昇し、更に上記吐出路に導か
    れ上記除去手段で当該気体中の冷媒分子を除去された
    後、上記圧縮機に吸い込まれて吐出されるようになって
    おり、上記再生器の吸収溶液中の冷媒分子が、吸収溶液
    内を上昇途中の上記気体へも蒸発することを特徴とする
    吸収式ヒートポンプ。
  5. 【請求項5】 上記除去手段が、上記冷媒分子の透過を
    阻止する一方、上記気体の透過を許容する選択透過膜を
    有していることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
    載の吸収式ヒートポンプ。
  6. 【請求項6】 上記除去手段が、上記気体を冷却するこ
    とにより上記冷媒分子を凝縮させる冷却器を有している
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の吸収式
    ヒートポンプ。
  7. 【請求項7】 上記除去手段が、上記気体を冷却するこ
    とにより上記冷媒分子を凝縮させる冷却器を有し、この
    冷却器より上流側の吐出路に、上記気体を上記冷却に先
    立って圧縮する他の圧縮機が設けられていることを特徴
    とする請求項3または4に記載の吸収式ヒートポンプ。
  8. 【請求項8】 上記吐出路の下流端に上記注入路の上流
    端が連なっていることを特徴とする請求項1〜7の何れ
    かに記載の吸収式ヒートポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008099726A1 (ja) * 2007-02-16 2008-08-21 Hachiyo Engineering Co., Ltd. 吸収式冷凍装置

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WO2008099726A1 (ja) * 2007-02-16 2008-08-21 Hachiyo Engineering Co., Ltd. 吸収式冷凍装置

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