JP2003018158A - ネットワーク品質評価装置及び方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents
ネットワーク品質評価装置及び方法、並びにコンピュータプログラムInfo
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- JP2003018158A JP2003018158A JP2001203870A JP2001203870A JP2003018158A JP 2003018158 A JP2003018158 A JP 2003018158A JP 2001203870 A JP2001203870 A JP 2001203870A JP 2001203870 A JP2001203870 A JP 2001203870A JP 2003018158 A JP2003018158 A JP 2003018158A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外部端末とアクセスポイント間の通信品質を
評価可能なネットワーク品質評価装置及び方法、並びに
コンピュータプログラムを提供する。 【解決手段】 サーバ120〜123と、外部端末7
0、71・・・からサーバにアクセスするためのアクセ
スポイント110〜113との間に形成されたネットワ
ークの通信品質評価装置20であって、外部端末からア
クセスポイントを介してサーバにアクセスした際の、ネ
ットワーク内のトラヒックデータに基づいて平均スルー
プットを求めるトラヒック解析部と、外部端末とアクセ
スポイントとの間の回線速度とみなされたアクセス回線
速度で平均スループットを除した値が、閾値以下である
か否かを判定し、所定の観測時間内においてその値が閾
値以下となる割合に応じて、外部端末とアクセスポイン
ト間の通信品質を評価する品質評価部とを備える。
評価可能なネットワーク品質評価装置及び方法、並びに
コンピュータプログラムを提供する。 【解決手段】 サーバ120〜123と、外部端末7
0、71・・・からサーバにアクセスするためのアクセ
スポイント110〜113との間に形成されたネットワ
ークの通信品質評価装置20であって、外部端末からア
クセスポイントを介してサーバにアクセスした際の、ネ
ットワーク内のトラヒックデータに基づいて平均スルー
プットを求めるトラヒック解析部と、外部端末とアクセ
スポイントとの間の回線速度とみなされたアクセス回線
速度で平均スループットを除した値が、閾値以下である
か否かを判定し、所定の観測時間内においてその値が閾
値以下となる割合に応じて、外部端末とアクセスポイン
ト間の通信品質を評価する品質評価部とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラヒックに基づ
いてネットワークにおける通信品質を評価する装置及び
方法、並びにコンピュータプログラムに関する。
いてネットワークにおける通信品質を評価する装置及び
方法、並びにコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信ネットワークとしてインター
ネットが広く普及している。このインターネットにおい
ては、所定の通信品質を確保してパケットデータの欠落
や遅延を防止することが必要である。そのため、ネット
ワーク内のトラヒックに基づいてネットワーク品質を評
価し、品質の低下した部分を改善(回線の高速化等)す
ることが行われている。例えば、インターネット接続業
者(ISP:Internet Service Provider)の場合、加
入ユーザの増加によってユーザの接続環境が悪化しない
よう、適宜通信品質を測定し、回線設備の増強等を行っ
ている。
ネットが広く普及している。このインターネットにおい
ては、所定の通信品質を確保してパケットデータの欠落
や遅延を防止することが必要である。そのため、ネット
ワーク内のトラヒックに基づいてネットワーク品質を評
価し、品質の低下した部分を改善(回線の高速化等)す
ることが行われている。例えば、インターネット接続業
者(ISP:Internet Service Provider)の場合、加
入ユーザの増加によってユーザの接続環境が悪化しない
よう、適宜通信品質を測定し、回線設備の増強等を行っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のネッ
トワーク品質評価装置においては、アクセスポイントを
介してネットワークにアクセスする場合(上記ISP
等)の通信品質を的確に評価できないという問題があっ
た。つまり、ISPの場合、ユーザの端末には予め固有
のIPアドレスが割当てられていない場合が多く、アク
セスの毎にアクセスポイントからアドレスが付与される
ようになっているので、ユーザ端末での通信品質を測定
することが困難である。また、ユーザは種々の通信環境
からアクセスポイントを介してネットワークに接続して
おり、又、接続ユーザの数も時々刻々変化している。従
って、上記ISPにおいては、単にネットワーク内のト
ラヒックを検出しても、ユーザの端末からアクセスポイ
ントまでの通信品質を正確に評価することは難しい。ま
た、上記従来技術では、パケットの再送によるスループ
ットの低下についての評価が充分にできないという問題
もあった。
トワーク品質評価装置においては、アクセスポイントを
介してネットワークにアクセスする場合(上記ISP
等)の通信品質を的確に評価できないという問題があっ
た。つまり、ISPの場合、ユーザの端末には予め固有
のIPアドレスが割当てられていない場合が多く、アク
セスの毎にアクセスポイントからアドレスが付与される
ようになっているので、ユーザ端末での通信品質を測定
することが困難である。また、ユーザは種々の通信環境
からアクセスポイントを介してネットワークに接続して
おり、又、接続ユーザの数も時々刻々変化している。従
って、上記ISPにおいては、単にネットワーク内のト
ラヒックを検出しても、ユーザの端末からアクセスポイ
ントまでの通信品質を正確に評価することは難しい。ま
た、上記従来技術では、パケットの再送によるスループ
ットの低下についての評価が充分にできないという問題
もあった。
【0004】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たもので、外部端末からアクセスポイントを介してネッ
トワークにアクセスする場合に、外部端末とアクセスポ
イント間の通信品質を的確に評価可能なネットワーク品
質評価装置及び方法、並びにコンピュータプログラムを
提供することを目的とする。
たもので、外部端末からアクセスポイントを介してネッ
トワークにアクセスする場合に、外部端末とアクセスポ
イント間の通信品質を的確に評価可能なネットワーク品
質評価装置及び方法、並びにコンピュータプログラムを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載のネットワーク品質評価装置は、
サーバと、外部端末から前記サーバにアクセスするため
のアクセスポイントとの間に形成されたネットワークに
おける通信品質を評価し、前記外部端末から前記アクセ
スポイントを介して前記サーバにアクセスした際の、前
記ネットワーク内のトラヒックデータに基づいて、平均
スループットを求めるトラヒック解析部と、前記外部端
末と前記アクセスポイントとの間の回線速度とみなされ
たアクセス回線速度で前記平均スループットを除した値
が、閾値以下であるか否かを判定し、所定の観測時間内
において前記値が前記閾値以下となる割合に応じて、前
記外部端末と前記アクセスポイント間の通信品質を評価
する品質評価部とを備えたことを特徴とする。このよう
にすると、外部端末からアクセスポイントを介してネッ
トワークにアクセスした際、ネットワーク内のトラヒッ
クを測定することにより、外部端末からアクセスポイン
トまでの通信状態を直接測定しなくとも、外部端末とア
クセスポイント間の通信品質を評価することができる。
そして、評価結果に応じて、通信品質を向上させるため
のアクセスポイントの対処が必要か否かを的確に判断す
ることができる。
ために、請求項1記載のネットワーク品質評価装置は、
サーバと、外部端末から前記サーバにアクセスするため
のアクセスポイントとの間に形成されたネットワークに
おける通信品質を評価し、前記外部端末から前記アクセ
スポイントを介して前記サーバにアクセスした際の、前
記ネットワーク内のトラヒックデータに基づいて、平均
スループットを求めるトラヒック解析部と、前記外部端
末と前記アクセスポイントとの間の回線速度とみなされ
たアクセス回線速度で前記平均スループットを除した値
が、閾値以下であるか否かを判定し、所定の観測時間内
において前記値が前記閾値以下となる割合に応じて、前
記外部端末と前記アクセスポイント間の通信品質を評価
する品質評価部とを備えたことを特徴とする。このよう
にすると、外部端末からアクセスポイントを介してネッ
トワークにアクセスした際、ネットワーク内のトラヒッ
クを測定することにより、外部端末からアクセスポイン
トまでの通信状態を直接測定しなくとも、外部端末とア
クセスポイント間の通信品質を評価することができる。
そして、評価結果に応じて、通信品質を向上させるため
のアクセスポイントの対処が必要か否かを的確に判断す
ることができる。
【0006】前記通信品質の評価結果に応じて、所定の
監視情報を出力する出力部をさらに備えることが好まし
い。このようにすると、ネットワーク管理者等は、アク
セスポイントの対処が必要か否かを容易に知ることがで
きる。
監視情報を出力する出力部をさらに備えることが好まし
い。このようにすると、ネットワーク管理者等は、アク
セスポイントの対処が必要か否かを容易に知ることがで
きる。
【0007】請求項3記載のネットワーク品質評価装置
においては、前記アクセスポイントが複数存在する場合
に、前記トラヒック解析部は各アクセスポイント毎に前
記平均スループットを求め、前記品質評価部は各アクセ
スポイント毎に前記通信品質を評価することを特徴とす
る。このようにすると、各アクセスポイント毎に評価結
果を比較することができ、対処が必要なアクセスポイン
トが明確になる。
においては、前記アクセスポイントが複数存在する場合
に、前記トラヒック解析部は各アクセスポイント毎に前
記平均スループットを求め、前記品質評価部は各アクセ
スポイント毎に前記通信品質を評価することを特徴とす
る。このようにすると、各アクセスポイント毎に評価結
果を比較することができ、対処が必要なアクセスポイン
トが明確になる。
【0008】請求項4記載のネットワーク品質評価装置
においては、前記アクセスポイント毎に、当該アクセス
ポイントが前記外部端末に割当てるアドレスを記録する
アドレス対応表をさらに備え、前記トラヒック解析部
は、前記トラヒックデータに含まれる送信側又は受信側
のアドレスと前記アドレス対応表とを照合することによ
り、各アクセスポイント毎に前記平均スループットを求
めることを特徴とする。このようにすると、外部端末の
アドレスが予め決められておらず、アクセスポイントが
空きアドレスを外部端末に割当てるネットワークにおい
て、外部端末からアクセスポイントまでの通信状態を予
め知ることが困難であっても、ネットワーク内の通信状
態を測定することで、外部端末とアクセスポイント間の
通信品質を評価することができる。
においては、前記アクセスポイント毎に、当該アクセス
ポイントが前記外部端末に割当てるアドレスを記録する
アドレス対応表をさらに備え、前記トラヒック解析部
は、前記トラヒックデータに含まれる送信側又は受信側
のアドレスと前記アドレス対応表とを照合することによ
り、各アクセスポイント毎に前記平均スループットを求
めることを特徴とする。このようにすると、外部端末の
アドレスが予め決められておらず、アクセスポイントが
空きアドレスを外部端末に割当てるネットワークにおい
て、外部端末からアクセスポイントまでの通信状態を予
め知ることが困難であっても、ネットワーク内の通信状
態を測定することで、外部端末とアクセスポイント間の
通信品質を評価することができる。
【0009】請求項5記載のネットワーク品質評価装置
においては、前記平均スループットの値、又は前記ネッ
トワークにおける回線接続毎のトラヒックデータから算
出されるスループットのうち最大の値を、前記アクセス
回線速度とみなすことを特徴とする。このようにする
と、予めアクセス回線速度が設定されていなくても、外
部端末とアクセスポイント間の通信品質を評価すること
ができる。
においては、前記平均スループットの値、又は前記ネッ
トワークにおける回線接続毎のトラヒックデータから算
出されるスループットのうち最大の値を、前記アクセス
回線速度とみなすことを特徴とする。このようにする
と、予めアクセス回線速度が設定されていなくても、外
部端末とアクセスポイント間の通信品質を評価すること
ができる。
【0010】請求項6記載のネットワーク品質評価装置
においては、前記トラヒック解析部は、前記トラヒック
データにおける上り方向と下り方向の平均スループット
をそれぞれ求めることを特徴とする。このようにする
と、上り方向と下り方向で、外部端末とアクセスポイン
ト間の通信品質を別個に評価することができる。
においては、前記トラヒック解析部は、前記トラヒック
データにおける上り方向と下り方向の平均スループット
をそれぞれ求めることを特徴とする。このようにする
と、上り方向と下り方向で、外部端末とアクセスポイン
ト間の通信品質を別個に評価することができる。
【0011】前記アクセス回線速度は、上り方向と下り
方向とでそれぞれ規定されていることが好ましい。この
ようにすると、上り方向と下り方向における外部端末と
アクセスポイント間の通信品質をより正確に評価するこ
とができる。
方向とでそれぞれ規定されていることが好ましい。この
ようにすると、上り方向と下り方向における外部端末と
アクセスポイント間の通信品質をより正確に評価するこ
とができる。
【0012】請求項8記載のネットワーク品質評価装置
において、前記サーバはメールサーバであり、前記外部
端末に対し、前記トラヒックデータとなる返信メールの
返信を要求した電子メールを送信することを特徴とす
る。このようにすると、返信メールをトラヒックデータ
として通信品質を評価するので、各ユーザの外部端末か
らほぼ一斉にトラヒックが生じ、短期間に集中して品質
評価を行うことができる。また、上記サーバに頻繁にア
クセスしないユーザの外部端末からトラヒックを収集で
きるようになる。請求項9記載のネットワーク品質評価
装置は、前記平均スループットの代わりに、パケット再
送率又はパケット損失率を用いることを特徴とする。
において、前記サーバはメールサーバであり、前記外部
端末に対し、前記トラヒックデータとなる返信メールの
返信を要求した電子メールを送信することを特徴とす
る。このようにすると、返信メールをトラヒックデータ
として通信品質を評価するので、各ユーザの外部端末か
らほぼ一斉にトラヒックが生じ、短期間に集中して品質
評価を行うことができる。また、上記サーバに頻繁にア
クセスしないユーザの外部端末からトラヒックを収集で
きるようになる。請求項9記載のネットワーク品質評価
装置は、前記平均スループットの代わりに、パケット再
送率又はパケット損失率を用いることを特徴とする。
【0013】本発明のネットワーク品質監視方法は、サ
ーバと、外部端末から前記サーバにアクセスするための
アクセスポイントとの間に形成されたネットワークにお
ける通信品質を評価する方法であって、前記外部端末か
ら前記アクセスポイントを介して前記サーバにアクセス
した際の、前記ネットワーク内のトラヒックデータに基
づいて、平均スループットを求める過程と、前記外部端
末と前記アクセスポイントとの間の回線速度とみなされ
たアクセス回線速度で前記平均スループットを除した値
が、閾値以下であるか否かを判定し、所定の観測時間内
において前記値が前記閾値以下となる割合に応じて、前
記外部端末と前記アクセスポイント間の通信品質を評価
する過程とを有することを特徴とする。
ーバと、外部端末から前記サーバにアクセスするための
アクセスポイントとの間に形成されたネットワークにお
ける通信品質を評価する方法であって、前記外部端末か
ら前記アクセスポイントを介して前記サーバにアクセス
した際の、前記ネットワーク内のトラヒックデータに基
づいて、平均スループットを求める過程と、前記外部端
末と前記アクセスポイントとの間の回線速度とみなされ
たアクセス回線速度で前記平均スループットを除した値
が、閾値以下であるか否かを判定し、所定の観測時間内
において前記値が前記閾値以下となる割合に応じて、前
記外部端末と前記アクセスポイント間の通信品質を評価
する過程とを有することを特徴とする。
【0014】本発明のコンピュータプログラムは、サー
バと、外部端末から前記サーバにアクセスするためのア
クセスポイントとの間に形成されたネットワークにおけ
る通信品質を評価するコンピュータプログラムであっ
て、前記外部端末から前記アクセスポイントを介して前
記サーバにアクセスした際の、前記ネットワーク内のト
ラヒックデータに基づいて、平均スループットを求める
過程と、前記外部端末と前記アクセスポイントとの間の
回線速度とみなされたアクセス回線速度で前記平均スル
ープットを除した値が、閾値以下であるか否かを判定
し、所定の観測時間内において前記値が前記閾値以下と
なる割合に応じて、前記外部端末と前記アクセスポイン
ト間の通信品質を評価する過程とをコンピュータに実行
させることを特徴とする。
バと、外部端末から前記サーバにアクセスするためのア
クセスポイントとの間に形成されたネットワークにおけ
る通信品質を評価するコンピュータプログラムであっ
て、前記外部端末から前記アクセスポイントを介して前
記サーバにアクセスした際の、前記ネットワーク内のト
ラヒックデータに基づいて、平均スループットを求める
過程と、前記外部端末と前記アクセスポイントとの間の
回線速度とみなされたアクセス回線速度で前記平均スル
ープットを除した値が、閾値以下であるか否かを判定
し、所定の観測時間内において前記値が前記閾値以下と
なる割合に応じて、前記外部端末と前記アクセスポイン
ト間の通信品質を評価する過程とをコンピュータに実行
させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、各図を参照して説明する。図1は、本発明にかかる
ネットワーク品質評価装置20を含むネットワーク全体
の構成ブロック図の一例である。
て、各図を参照して説明する。図1は、本発明にかかる
ネットワーク品質評価装置20を含むネットワーク全体
の構成ブロック図の一例である。
【0016】この図において、ネットワーク100は、
例えばインターネット接続業者(ISP)によって管理
され、ユーザの外部端末70、71…から外部回線5
0、51…を介してアクセスするためのアクセスポイン
ト(中継装置)110〜113、ユーザにサービスを提
供するサーバ120〜123、サーバ120〜123の
データを格納するデータベース130〜132、アクセ
スポイントとサーバとの間の経路制御を行うルータ14
0〜144を備える。ここで、各アクセスポイントは複
数個のIPアドレスを有しており、外部端末がアクセス
ポイントにアクセスする毎に、空きIPアドレスをその
外部端末に割当てるようになっている。また外部端末
は、通常、最寄のアクセスポイントを選択してアクセス
する。
例えばインターネット接続業者(ISP)によって管理
され、ユーザの外部端末70、71…から外部回線5
0、51…を介してアクセスするためのアクセスポイン
ト(中継装置)110〜113、ユーザにサービスを提
供するサーバ120〜123、サーバ120〜123の
データを格納するデータベース130〜132、アクセ
スポイントとサーバとの間の経路制御を行うルータ14
0〜144を備える。ここで、各アクセスポイントは複
数個のIPアドレスを有しており、外部端末がアクセス
ポイントにアクセスする毎に、空きIPアドレスをその
外部端末に割当てるようになっている。また外部端末
は、通常、最寄のアクセスポイントを選択してアクセス
する。
【0017】ネットワーク品質評価装置20は、外部端
末がいずれのアクセスポイントからいずれのサーバに接
続したとしても、そのトラヒックを検出できる経路、つ
まり図1の回線150からトラヒックデータを取得する
ようになっている。なお、この実施形態では、サーバ1
20〜123はメールサーバであり、各ユーザがメール
サーバにアクセスして電子メールの送受信を行うように
なっている。
末がいずれのアクセスポイントからいずれのサーバに接
続したとしても、そのトラヒックを検出できる経路、つ
まり図1の回線150からトラヒックデータを取得する
ようになっている。なお、この実施形態では、サーバ1
20〜123はメールサーバであり、各ユーザがメール
サーバにアクセスして電子メールの送受信を行うように
なっている。
【0018】図2は、ネットワーク品質評価装置20の
一例を示す構成ブロック図である。ネットワーク品質評
価装置20は、回線150からトラヒックを収集するト
ラヒック収集部2、収集したトラヒックを解析するトラ
ヒック解析部4、トラヒック解析に用いる各種パラメー
タ(アドレス対応表6aを含む)を蓄積するパラメータ
蓄積部6、解析したトラヒックを品質解析データとして
格納するデータベース8、品質解析データから通信品質
を評価する品質評価部10、評価結果を出力する出力部
(品質表示部、障害通知部)12a、12b、出力結果
を表示するモニタ14、障害通知をログとして格納する
記録部16とを備える。アドレス対応表6aは、各アク
セスポイントが有する複数個のIPアドレスを記録す
る。
一例を示す構成ブロック図である。ネットワーク品質評
価装置20は、回線150からトラヒックを収集するト
ラヒック収集部2、収集したトラヒックを解析するトラ
ヒック解析部4、トラヒック解析に用いる各種パラメー
タ(アドレス対応表6aを含む)を蓄積するパラメータ
蓄積部6、解析したトラヒックを品質解析データとして
格納するデータベース8、品質解析データから通信品質
を評価する品質評価部10、評価結果を出力する出力部
(品質表示部、障害通知部)12a、12b、出力結果
を表示するモニタ14、障害通知をログとして格納する
記録部16とを備える。アドレス対応表6aは、各アク
セスポイントが有する複数個のIPアドレスを記録す
る。
【0019】ところで、ネットワーク100内(アクセ
スポイントからサーバの間)の経路には通常は専用回線
が用いられており、その周波数帯域は比較的広い(10
Mbps等)。一方、外部端末からアクセスポイントま
での経路は公衆網やISDN等が用いられており、その
周波数帯域は狭くなっている(64kbps等)。従っ
て、外部端末からアクセスポイントを介してサーバに接
続する場合、外部回線がボトルネックになる。つまり、
外部端末からアクセスポイントまでの経路がボトルネッ
クとなるので、ネットワーク100内(図1の回線15
0)のトラヒックを測定すれば、結果として外部端末と
アクセスポイント間の通信品質を評価することができ
る。
スポイントからサーバの間)の経路には通常は専用回線
が用いられており、その周波数帯域は比較的広い(10
Mbps等)。一方、外部端末からアクセスポイントま
での経路は公衆網やISDN等が用いられており、その
周波数帯域は狭くなっている(64kbps等)。従っ
て、外部端末からアクセスポイントを介してサーバに接
続する場合、外部回線がボトルネックになる。つまり、
外部端末からアクセスポイントまでの経路がボトルネッ
クとなるので、ネットワーク100内(図1の回線15
0)のトラヒックを測定すれば、結果として外部端末と
アクセスポイント間の通信品質を評価することができ
る。
【0020】特に、上記ISP等、ユーザの外部端末の
IPアドレスが予め決められていない場合に本発明は有
効である。つまり、ISPにおいては、上述のように外
部端末がアクセスポイントにアクセスする毎に、空きI
Pアドレスを外部端末に割当てる。従って、外部端末は
予め固有のIPアドレスを保持していないので、ネット
ワーク側が外部端末からアクセスポイントまでの通信状
態を予め知ることが困難である。このような場合でも、
本発明によれば、ネットワーク内の通信品質を測定する
ことで、外部端末からアクセスポイントまでの通信品質
の評価が可能となる。
IPアドレスが予め決められていない場合に本発明は有
効である。つまり、ISPにおいては、上述のように外
部端末がアクセスポイントにアクセスする毎に、空きI
Pアドレスを外部端末に割当てる。従って、外部端末は
予め固有のIPアドレスを保持していないので、ネット
ワーク側が外部端末からアクセスポイントまでの通信状
態を予め知ることが困難である。このような場合でも、
本発明によれば、ネットワーク内の通信品質を測定する
ことで、外部端末からアクセスポイントまでの通信品質
の評価が可能となる。
【0021】次に、ネットワーク品質評価装置20で平
均スループットを計算するフローについて、図3を参照
して説明する。この図において、まず、トラヒック収集
部2は回線150のトラヒックをコネクション(接続回
線、経路)毎に収集する(ステップS200)。トラヒ
ックとしては、例えばデータ総量(バイト単位)及び転
送時間を、送信側と受信側のIP(Internet Protoco
l)アドレスに対応させたデータを収集すればよい。特
に、トランスポート層(例えばTCP:Transmission C
ontrol Protocol)で送受されるデータ総量を収集する
ことが好ましい。これは、例えばネットワーク層(例え
ばIP)のデータ総量を用いた場合、実データの他に制
御用のデータが含まれているので、実際にユーザが送受
を希望するデータのスループットに反映されない場合が
あるからである。
均スループットを計算するフローについて、図3を参照
して説明する。この図において、まず、トラヒック収集
部2は回線150のトラヒックをコネクション(接続回
線、経路)毎に収集する(ステップS200)。トラヒ
ックとしては、例えばデータ総量(バイト単位)及び転
送時間を、送信側と受信側のIP(Internet Protoco
l)アドレスに対応させたデータを収集すればよい。特
に、トランスポート層(例えばTCP:Transmission C
ontrol Protocol)で送受されるデータ総量を収集する
ことが好ましい。これは、例えばネットワーク層(例え
ばIP)のデータ総量を用いた場合、実データの他に制
御用のデータが含まれているので、実際にユーザが送受
を希望するデータのスループットに反映されない場合が
あるからである。
【0022】次に、トラヒック解析部4は、収集したト
ラヒックに含まれる送信側と受信側のIPアドレスのい
ずれかが、アドレス対応表6aに記録されているか否か
を判定する(ステップS210)。これにより、アクセ
スポイントを介さないトラヒック、つまり外部端末とサ
ーバ間でのトラヒック以外のデータが除かれる。そし
て、トラヒック解析部4は、ステップS210で「Ye
s」と判定されたトラヒックについて、各コネクション
毎にデータ総量及び転送時間をそれぞれ積算する(ステ
ップS220、S230)。一方、ステップS210で
「No」と判定されたトラヒックは破棄される(ステッ
プS215)。ステップS220、S230の処理は、
所定の単位時間になるまで行われ(ステップS24
0)、単位時間が経過すると新たな積算処理が0からス
タートする。
ラヒックに含まれる送信側と受信側のIPアドレスのい
ずれかが、アドレス対応表6aに記録されているか否か
を判定する(ステップS210)。これにより、アクセ
スポイントを介さないトラヒック、つまり外部端末とサ
ーバ間でのトラヒック以外のデータが除かれる。そし
て、トラヒック解析部4は、ステップS210で「Ye
s」と判定されたトラヒックについて、各コネクション
毎にデータ総量及び転送時間をそれぞれ積算する(ステ
ップS220、S230)。一方、ステップS210で
「No」と判定されたトラヒックは破棄される(ステッ
プS215)。ステップS220、S230の処理は、
所定の単位時間になるまで行われ(ステップS24
0)、単位時間が経過すると新たな積算処理が0からス
タートする。
【0023】そして、トラヒック解析部4は、単位時間
内で積算されたデータ総量を転送時間で除算することに
より、各コネクション毎の平均スループットを計算する
(ステップS250)。次いで、トラヒック解析部4
は、アドレス対応表6aを参照し、同一のアクセスポイ
ントに属するコネクションの平均スループットをさらに
平均化することで、アクセスポイント毎の平均スループ
ットを計算し(ステップS260)、データベース8に
格納する(ステップS270)。なお、アクセスポイン
ト毎の平均スループットとは、該アクセスポイントを用
いてサーバにアクセスしたユーザが平均的に得られるス
ループットを意味する。
内で積算されたデータ総量を転送時間で除算することに
より、各コネクション毎の平均スループットを計算する
(ステップS250)。次いで、トラヒック解析部4
は、アドレス対応表6aを参照し、同一のアクセスポイ
ントに属するコネクションの平均スループットをさらに
平均化することで、アクセスポイント毎の平均スループ
ットを計算し(ステップS260)、データベース8に
格納する(ステップS270)。なお、アクセスポイン
ト毎の平均スループットとは、該アクセスポイントを用
いてサーバにアクセスしたユーザが平均的に得られるス
ループットを意味する。
【0024】図4は、上記フローに従った処理の具体例
を示す。この図において、各コネクション1、9毎のト
ラヒックデータは、発着(送受)IPアドレス、データ
総量、転送時間からなる。ここで、コネクション1は送
受いずれかのIPアドレスが×.×.×.1であり、コネ
クション9は送受いずれかのIPアドレスが×.×.×.
9であるものをいう。そして、IPアドレス×.×.×.
1、×.×.×.9はアクセスポイントが外部端末に割当
てるアドレスであるので、各コネクションは外部端末と
サーバ間の回線接続を示している。
を示す。この図において、各コネクション1、9毎のト
ラヒックデータは、発着(送受)IPアドレス、データ
総量、転送時間からなる。ここで、コネクション1は送
受いずれかのIPアドレスが×.×.×.1であり、コネ
クション9は送受いずれかのIPアドレスが×.×.×.
9であるものをいう。そして、IPアドレス×.×.×.
1、×.×.×.9はアクセスポイントが外部端末に割当
てるアドレスであるので、各コネクションは外部端末と
サーバ間の回線接続を示している。
【0025】コネクション1については単位時間内で3
つの回線接続がされており、これらの積算データ総量と
積算転送時間から、コネクション1の平均スループット
は15(単位省略)となる。同様に、コネクション9に
ついては単位時間内で2つの回線接続がされており、コ
ネクション9の平均スループットは17(単位省略)と
なる(以上、ステップS250に相当)。ここで、図5
に示すアドレス対応表を参照すると、IPアドレス×.
×.×.1〜×.×.×.9はアクセスポイント1に対応し
ているので、上記コネクション1及び9はアクセスポイ
ント1に属することがわかる。従って、コネクション1
及び9の平均スループットをさらに平均すると、アクセ
スポイント1の平均スループットが16((15+1
7)/2)となる(以上、ステップS260に相当)。
つの回線接続がされており、これらの積算データ総量と
積算転送時間から、コネクション1の平均スループット
は15(単位省略)となる。同様に、コネクション9に
ついては単位時間内で2つの回線接続がされており、コ
ネクション9の平均スループットは17(単位省略)と
なる(以上、ステップS250に相当)。ここで、図5
に示すアドレス対応表を参照すると、IPアドレス×.
×.×.1〜×.×.×.9はアクセスポイント1に対応し
ているので、上記コネクション1及び9はアクセスポイ
ント1に属することがわかる。従って、コネクション1
及び9の平均スループットをさらに平均すると、アクセ
スポイント1の平均スループットが16((15+1
7)/2)となる(以上、ステップS260に相当)。
【0026】なお、後述する最大スループットや最小ス
ループットは、各コネクションにおける個々の回線接続
のスループットのうち最大(最小)のものを求め、次に
各コネクションが属するアクセスポイント毎に、それら
のうち最大(最小)のものを求めることで計算する。
ループットは、各コネクションにおける個々の回線接続
のスループットのうち最大(最小)のものを求め、次に
各コネクションが属するアクセスポイント毎に、それら
のうち最大(最小)のものを求めることで計算する。
【0027】次に、通信品質評価のフローについて、図
6を参照して説明する。この図において、品質評価部1
0は、まず所定の観測時間が経過したか否かを判定する
(ステップS300)。この観測時間は、上記単位時間
の整数倍からなっている。そして、観測時間が経過する
と、品質評価部10は、その観測時間内にデータベース
8に蓄積されたアクセスポイント毎の平均スループット
を抽出する(ステップS310)。
6を参照して説明する。この図において、品質評価部1
0は、まず所定の観測時間が経過したか否かを判定する
(ステップS300)。この観測時間は、上記単位時間
の整数倍からなっている。そして、観測時間が経過する
と、品質評価部10は、その観測時間内にデータベース
8に蓄積されたアクセスポイント毎の平均スループット
を抽出する(ステップS310)。
【0028】さらに、品質評価部10は、そのアクセス
ポイントに対し、アクセス回線速度が設定されているか
否かを、アドレス対応表6aを参照して判定する(ステ
ップS320)。ここで、アクセス回線速度とは、外部
端末とアクセスポイントとの間の回線速度としてみなさ
れた数値であり、通常は、そのアクセスポイントに接続
する外部端末の通信環境(公衆電話網か、ISDNか)
を想定して予め設定されるが、想定できない場合は設定
されないこともある。例えば前記図5の場合、アクセス
ポイント1のアクセス回線速度は64kbpsに設定さ
れているが、アクセスポイント2のアクセス回線速度は
設定されていない。
ポイントに対し、アクセス回線速度が設定されているか
否かを、アドレス対応表6aを参照して判定する(ステ
ップS320)。ここで、アクセス回線速度とは、外部
端末とアクセスポイントとの間の回線速度としてみなさ
れた数値であり、通常は、そのアクセスポイントに接続
する外部端末の通信環境(公衆電話網か、ISDNか)
を想定して予め設定されるが、想定できない場合は設定
されないこともある。例えば前記図5の場合、アクセス
ポイント1のアクセス回線速度は64kbpsに設定さ
れているが、アクセスポイント2のアクセス回線速度は
設定されていない。
【0029】そして、品質評価部10は、ステップS3
20で「Yes」であれば、設定されたアクセス回線速
度を取得し(ステップS330)、「No」であれば、
後述する方法でアクセス回線速度を推定する(ステップ
S340)。
20で「Yes」であれば、設定されたアクセス回線速
度を取得し(ステップS330)、「No」であれば、
後述する方法でアクセス回線速度を推定する(ステップ
S340)。
【0030】次に、品質評価部10は、アクセスポイン
ト毎に、上記アクセス回線速度で平均スループットを除
し(ステップS350)、除した値が観測時間内で所定
の閾値以下となる(時間)割合を計算する(ステップS
360)。この割合は外部端末とアクセスポイント間で
の通信品質、つまりアクセスポイントの評価を表してい
る。そして、出力部12a、12bは、評価結果が悪い
と判定された(上記割合が高い)アクセスポイントの監
視情報を出力する(ステップS370)。
ト毎に、上記アクセス回線速度で平均スループットを除
し(ステップS350)、除した値が観測時間内で所定
の閾値以下となる(時間)割合を計算する(ステップS
360)。この割合は外部端末とアクセスポイント間で
の通信品質、つまりアクセスポイントの評価を表してい
る。そして、出力部12a、12bは、評価結果が悪い
と判定された(上記割合が高い)アクセスポイントの監
視情報を出力する(ステップS370)。
【0031】図7〜図9は、上記フローに従った処理の
具体例を示す。図7は観測時間内での、アクセスポイン
ト1の平均スループットの時間変化、及びアクセス回線
速度の値を示している。図8はこれらのデータに基づい
て通信品質(アクセスポイント)を評価する態様を示し
ており、アクセス回線速度で平均スループットを除した
値(図中の曲線)が閾値(図中の一点鎖線)以下となる
時間領域が、ハッチング表示されている。そして、観測
時間に対するハッチング表示部の割合がステップS36
0で計算される。なお、上記閾値は、予め所定の通信品
質を維持するよう適宜規定しておく。
具体例を示す。図7は観測時間内での、アクセスポイン
ト1の平均スループットの時間変化、及びアクセス回線
速度の値を示している。図8はこれらのデータに基づい
て通信品質(アクセスポイント)を評価する態様を示し
ており、アクセス回線速度で平均スループットを除した
値(図中の曲線)が閾値(図中の一点鎖線)以下となる
時間領域が、ハッチング表示されている。そして、観測
時間に対するハッチング表示部の割合がステップS36
0で計算される。なお、上記閾値は、予め所定の通信品
質を維持するよう適宜規定しておく。
【0032】図9は、アクセスポイント毎に上記割合を
計算し、該当するアクセスポイントに監視情報を出力す
る態様を示す。この図において、上記値が閾値以下とな
る割合(%)は、小さい方から順にアクセスポイント
2、4、3、1となっており、この順でアクセスポイン
トの評価が良好となっている。そして、この割合が一定
の値以下であるアクセスポイント2、4については監視
情報を出力しない。一方、この割合が最も大きいアクセ
スポイント1については、監視情報としてモニタ表示及
び障害通知を行い、次に割合の大きいアクセスポイント
3については、監視情報としてモニタ表示を行うように
なっている。つまり、上記割合の値に応じて、出力する
監視情報の種別も変えられるようになっている。
計算し、該当するアクセスポイントに監視情報を出力す
る態様を示す。この図において、上記値が閾値以下とな
る割合(%)は、小さい方から順にアクセスポイント
2、4、3、1となっており、この順でアクセスポイン
トの評価が良好となっている。そして、この割合が一定
の値以下であるアクセスポイント2、4については監視
情報を出力しない。一方、この割合が最も大きいアクセ
スポイント1については、監視情報としてモニタ表示及
び障害通知を行い、次に割合の大きいアクセスポイント
3については、監視情報としてモニタ表示を行うように
なっている。つまり、上記割合の値に応じて、出力する
監視情報の種別も変えられるようになっている。
【0033】なお、モニタ表示としては、例えば前記図
7に示した平均スループットの時間変化を表示すればよ
い。また、障害通知としては、ネットワーク管理者に電
子メールを送信するようにすればよい。さらに、障害通
知をする場合も、上記割合が比較的小さい場合は障害ロ
グを記録部16へ記録するにとどめ、割合が大きい場合
は記録とともに電子メールを送信してもよい。
7に示した平均スループットの時間変化を表示すればよ
い。また、障害通知としては、ネットワーク管理者に電
子メールを送信するようにすればよい。さらに、障害通
知をする場合も、上記割合が比較的小さい場合は障害ロ
グを記録部16へ記録するにとどめ、割合が大きい場合
は記録とともに電子メールを送信してもよい。
【0034】次に、前記ステップS340でアクセス回
線速度を推定する方法について、図10を参照して説明
する。まず、アドレス対応表6aにアクセス回線速度が
設定されていないアクセスポイントについて、単位時間
毎に最大スループットが得られている場合、観測時間内
において上記最大スループットのうち最も値の大きいも
のを推定アクセス回線速度とする(図10(a))。ま
た、最大スループットが得られていない場合は、観測時
間内において平均スループットのうち最も値の大きいも
のを推定アクセス回線速度とする(図10(b))。
線速度を推定する方法について、図10を参照して説明
する。まず、アドレス対応表6aにアクセス回線速度が
設定されていないアクセスポイントについて、単位時間
毎に最大スループットが得られている場合、観測時間内
において上記最大スループットのうち最も値の大きいも
のを推定アクセス回線速度とする(図10(a))。ま
た、最大スループットが得られていない場合は、観測時
間内において平均スループットのうち最も値の大きいも
のを推定アクセス回線速度とする(図10(b))。
【0035】本発明は上記した実施形態に限られること
はない。例えば、ネットワークとしてISPを例示した
が、例えば本社サーバとアクセスポイントからなる社内
イントラネット等に本発明を適用してもよい。
はない。例えば、ネットワークとしてISPを例示した
が、例えば本社サーバとアクセスポイントからなる社内
イントラネット等に本発明を適用してもよい。
【0036】また、上記実施形態では、トラヒックデー
タの上りと下りの方向を区別しなかったが、上り方向と
下り方向の平均スループットをそれぞれ別個に計算して
もよい。このようにすると、上り方向と下り方向の通信
品質を評価できる利点がある。さらに、アクセス回線速
度についても、上り方向と下り方向でそれぞれ規定され
ていると好ましい。なお、コネクション毎のトラヒック
データにおいて、送信側のIPアドレスがアドレス対応
表に記録されている場合を上りとし、受信側のIPアド
レスがアドレス対応表に記録されている場合を下りとす
る。
タの上りと下りの方向を区別しなかったが、上り方向と
下り方向の平均スループットをそれぞれ別個に計算して
もよい。このようにすると、上り方向と下り方向の通信
品質を評価できる利点がある。さらに、アクセス回線速
度についても、上り方向と下り方向でそれぞれ規定され
ていると好ましい。なお、コネクション毎のトラヒック
データにおいて、送信側のIPアドレスがアドレス対応
表に記録されている場合を上りとし、受信側のIPアド
レスがアドレス対応表に記録されている場合を下りとす
る。
【0037】さらに、ネットワークに設定されたサーバ
がメールサーバの場合に、外部端末に対し、トラヒック
データとなる返信メールの返信を要求した電子メールを
送信するようにしてもよい。このようにすると、返信メ
ールをトラヒックデータとして通信品質を評価するの
で、各ユーザの外部端末からほぼ一斉にトラヒックが生
じ、短期間に評価を行うことができる。また、上記サー
バに頻繁にアクセスしないユーザの外部端末からトラヒ
ックを収集できるようになる。
がメールサーバの場合に、外部端末に対し、トラヒック
データとなる返信メールの返信を要求した電子メールを
送信するようにしてもよい。このようにすると、返信メ
ールをトラヒックデータとして通信品質を評価するの
で、各ユーザの外部端末からほぼ一斉にトラヒックが生
じ、短期間に評価を行うことができる。また、上記サー
バに頻繁にアクセスしないユーザの外部端末からトラヒ
ックを収集できるようになる。
【0038】また、スループットに代え、パケットの再
送率、あるいはパケットの損失率を用いて評価を行うこ
ともでき、この場合の計算・評価方法も上記と同様とす
ればよい。これらのパラメータを用いた場合には、アク
セス回線速度が不要となるので、より精度よく評価を行
える可能性がある。ただし、パケットの再送や損失はユ
ーザが直接実感できる通信品質ではないので、ユーザへ
のアピールという観点からはスループットの方が好まし
い。
送率、あるいはパケットの損失率を用いて評価を行うこ
ともでき、この場合の計算・評価方法も上記と同様とす
ればよい。これらのパラメータを用いた場合には、アク
セス回線速度が不要となるので、より精度よく評価を行
える可能性がある。ただし、パケットの再送や損失はユ
ーザが直接実感できる通信品質ではないので、ユーザへ
のアピールという観点からはスループットの方が好まし
い。
【0039】なお、本発明のネットワーク品質評価装置
は、コンピューターと、通信装置等の各種周辺機器と、
そのコンピューターによって実行されるソフトウェアプ
ログラムとによって実現することができ、上記システム
内で実行されるソフトウェアプログラムは、コンピュー
ター読み取り可能な記憶媒体あるいは通信回線を介して
配布することが可能である。
は、コンピューターと、通信装置等の各種周辺機器と、
そのコンピューターによって実行されるソフトウェアプ
ログラムとによって実現することができ、上記システム
内で実行されるソフトウェアプログラムは、コンピュー
ター読み取り可能な記憶媒体あるいは通信回線を介して
配布することが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外部端末からアクセスポイントを介してネットワークに
アクセスした際、ネットワーク内のトラヒックを測定す
ることにより、外部端末からアクセスポイントまでの通
信状態を直接測定しなくとも、外部端末とアクセスポイ
ント間の通信品質を評価することができる。そして、評
価結果に応じて、通信品質を向上させるためのアクセス
ポイントの対処が必要か否かを的確に判断することがで
きる。
外部端末からアクセスポイントを介してネットワークに
アクセスした際、ネットワーク内のトラヒックを測定す
ることにより、外部端末からアクセスポイントまでの通
信状態を直接測定しなくとも、外部端末とアクセスポイ
ント間の通信品質を評価することができる。そして、評
価結果に応じて、通信品質を向上させるためのアクセス
ポイントの対処が必要か否かを的確に判断することがで
きる。
【0041】又、請求項4記載のネットワーク品質評価
装置によれば、外部端末のアドレスが予め決められてお
らず、アクセスポイントが空きアドレスを外部端末に割
当てるネットワークにおいて、外部端末からアクセスポ
イントまでの通信状態を予め知ることが困難であって
も、ネットワーク内の通信状態を測定することで、外部
端末とアクセスポイント間の通信品質を評価することが
できる。
装置によれば、外部端末のアドレスが予め決められてお
らず、アクセスポイントが空きアドレスを外部端末に割
当てるネットワークにおいて、外部端末からアクセスポ
イントまでの通信状態を予め知ることが困難であって
も、ネットワーク内の通信状態を測定することで、外部
端末とアクセスポイント間の通信品質を評価することが
できる。
【図1】 ネットワーク全体の構成ブロック図である。
【図2】 本発明のネットワーク品質評価装置の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】 平均スループットを計算するフローを示す図
である。
である。
【図4】 図3のフローに従った処理の具体例を示す図
である。
である。
【図5】 アドレス対応表を示す図である。
【図6】 通信品質評価のフローを示す図である。
【図7】 図6のフローに従った処理の具体例を示す図
である。
である。
【図8】 図7に続く図である。
【図9】 図8に続く図である。
【図10】 アクセス回線速度を推定する方法を示す図
である。
である。
20 ネットワーク品質評価
装置 50、51 外部回線 70、71 外部端末 100 ネットワーク 110〜113 アクセスポイント 120〜123 サーバ
装置 50、51 外部回線 70、71 外部端末 100 ネットワーク 110〜113 アクセスポイント 120〜123 サーバ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 中尾 康二
埼玉県上福岡市大原二丁目1番15号 株式
会社ケイディーディーアイ研究所内
Fターム(参考) 5K030 HA08 HC01 JA10 KA01 KA06
MB09 MB10 MC08
Claims (11)
- 【請求項1】 サーバと、外部端末から前記サーバにア
クセスするためのアクセスポイントとの間に形成された
ネットワークにおける通信品質を評価する装置であっ
て、 前記外部端末から前記アクセスポイントを介して前記サ
ーバにアクセスした際の、前記ネットワーク内のトラヒ
ックデータに基づいて、平均スループットを求めるトラ
ヒック解析部と、 前記外部端末と前記アクセスポイントとの間の回線速度
とみなされたアクセス回線速度で前記平均スループット
を除した値が、閾値以下であるか否かを判定し、所定の
観測時間内において前記値が前記閾値以下となる割合に
応じて、前記外部端末と前記アクセスポイント間の通信
品質を評価する品質評価部とを備えたことを特徴とする
ネットワーク品質評価装置。 - 【請求項2】 前記通信品質の評価結果に応じて、所定
の監視情報を出力する出力部をさらに備えたことを特徴
とする請求項1に記載のネットワーク品質評価装置。 - 【請求項3】 前記アクセスポイントが複数存在する場
合に、 前記トラヒック解析部は各アクセスポイント毎に前記平
均スループットを求め、 前記品質評価部は各アクセスポイント毎に前記通信品質
を評価することを特徴とする請求項1又は2に記載のネ
ットワーク品質評価装置。 - 【請求項4】 前記アクセスポイント毎に、当該アクセ
スポイントが前記外部端末に割当てるアドレスを記録す
るアドレス対応表をさらに備え、 前記トラヒック解析部は、前記トラヒックデータに含ま
れる送信側又は受信側のアドレスと前記アドレス対応表
とを照合することにより、各アクセスポイント毎に前記
平均スループットを求めることを特徴とする請求項3に
記載のネットワーク品質評価装置。 - 【請求項5】 前記平均スループットの値、又は前記ネ
ットワークにおける回線接続毎のトラヒックデータから
算出されるスループットのうち最大の値を、前記アクセ
ス回線速度とみなすことを特徴とする請求項1ないし4
のいずれかに記載のネットワーク品質評価装置。 - 【請求項6】 前記トラヒック解析部は、前記トラヒッ
クデータにおける上り方向と下り方向の平均スループッ
トをそれぞれ求めることを特徴とする請求項1ないし5
のいずれかに記載のネットワーク品質評価装置。 - 【請求項7】 前記アクセス回線速度は、上り方向と下
り方向とでそれぞれ規定されていることを特徴とする請
求項6に記載のネットワーク品質評価装置。 - 【請求項8】 前記サーバはメールサーバであり、前記
外部端末に対し、前記トラヒックデータとなる返信メー
ルの返信を要求した電子メールを送信することを特徴と
する請求項1ないし7のいずれかに記載のネットワーク
品質評価装置。 - 【請求項9】 前記平均スループットの代わりに、パケ
ット再送率又はパケット損失率を用いることを特徴とす
る請求項1ないし8のいずれかに記載のネットワーク品
質評価装置。 - 【請求項10】 サーバと、外部端末から前記サーバに
アクセスするためのアクセスポイントとの間に形成され
たネットワークにおける通信品質を評価する方法であっ
て、 前記外部端末から前記アクセスポイントを介して前記サ
ーバにアクセスした際の、前記ネットワーク内のトラヒ
ックデータに基づいて、平均スループットを求める過程
と、 前記外部端末と前記アクセスポイントとの間の回線速度
とみなされたアクセス回線速度で前記平均スループット
を除した値が、閾値以下であるか否かを判定し、所定の
観測時間内において前記値が前記閾値以下となる割合に
応じて、前記外部端末と前記アクセスポイント間の通信
品質を評価する過程とを有することを特徴とするネット
ワーク品質評価方法。 - 【請求項11】 サーバと、外部端末から前記サーバに
アクセスするためのアクセスポイントとの間に形成され
たネットワークにおける通信品質を評価するコンピュー
タプログラムであって、 前記外部端末から前記アクセスポイントを介して前記サ
ーバにアクセスした際の、前記ネットワーク内のトラヒ
ックデータに基づいて、平均スループットを求める過程
と、 前記外部端末と前記アクセスポイントとの間の回線速度
とみなされたアクセス回線速度で前記平均スループット
を除した値が、閾値以下であるか否かを判定し、所定の
観測時間内において前記値が前記閾値以下となる割合に
応じて、前記外部端末と前記アクセスポイント間の通信
品質を評価する過程とをコンピュータに実行させること
を特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001203870A JP2003018158A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | ネットワーク品質評価装置及び方法、並びにコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001203870A JP2003018158A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | ネットワーク品質評価装置及び方法、並びにコンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003018158A true JP2003018158A (ja) | 2003-01-17 |
Family
ID=19040432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001203870A Pending JP2003018158A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | ネットワーク品質評価装置及び方法、並びにコンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003018158A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015133616A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | 西日本電信電話株式会社 | 通信品質の測定システム |
JP2019041145A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 日本電信電話株式会社 | 品質推定装置、品質推定方法及びプログラム |
JP2019121847A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 日本電信電話株式会社 | 品質推定装置、品質推定方法及びプログラム |
US11019511B2 (en) | 2015-03-20 | 2021-05-25 | Airties Belgium Sprl | Method for evaluating a wireless link, respective device, computer program and storage medium |
-
2001
- 2001-07-04 JP JP2001203870A patent/JP2003018158A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015133616A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | 西日本電信電話株式会社 | 通信品質の測定システム |
US11019511B2 (en) | 2015-03-20 | 2021-05-25 | Airties Belgium Sprl | Method for evaluating a wireless link, respective device, computer program and storage medium |
US11689947B2 (en) | 2015-03-20 | 2023-06-27 | Airties Belgium Sprl | Method for evaluating a wireless link, respective device, computer program and storage medium |
JP2019041145A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 日本電信電話株式会社 | 品質推定装置、品質推定方法及びプログラム |
JP2019121847A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 日本電信電話株式会社 | 品質推定装置、品質推定方法及びプログラム |
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