JP2003017184A - カード排出装置 - Google Patents

カード排出装置

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JP2003017184A
JP2003017184A JP2001195890A JP2001195890A JP2003017184A JP 2003017184 A JP2003017184 A JP 2003017184A JP 2001195890 A JP2001195890 A JP 2001195890A JP 2001195890 A JP2001195890 A JP 2001195890A JP 2003017184 A JP2003017184 A JP 2003017184A
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card
ejection
contact
card connector
connector
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JP2001195890A
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Yoshiyuki Ozawa
義幸 小澤
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Kel Corp
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードコネクタを大型化させないカード排出
装置を提供する。 【解決手段】 カードコネクタ1のハウジング10に取
り付けられるフレーム110上に、カード80をカード
挿抜口3に案内するようにカード80の幅方向に延びて
形成されたガイドパネル120と、ガイドパネル120
の左端側において前後方向スライド移動自在に取り付け
られた排出操作ロッド130と、ガイドパネル120の
右端側において前後方向スライド移動自在に取り付けら
れ、ハウジング10の受容空間2内に位置した後端部に
受容空間2内に挿入されたカード80の端部80aが当
接するカード当接部141が形成されたカード排出スラ
イダ140と、ガイドパネル120とほぼ平行に延びて
中間部が枢支され、左端に排出操作ロッド130が取り
付けられるとともに右端にカード排出スライダ140の
前端部が取り付けられたレバー部材150を設けてカー
ド排出ユニット100を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にICチップ
を備えて種々の情報を記憶可能なカードを電子機器等に
接続するカードコネクタのカード排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報記憶媒体としてのカードは一般にメ
モリーカードと呼ばれており、内部にICチップを有し
て多量の情報を記憶できる構成となっている。このよう
なメモリーカードの電子機器等への接続には専用のカー
ドコネクタが用いられ、従来種々の大きさ・形態のもの
が考案されている。このようなカードコネクタでは、カ
ードを挿入・引き抜きして装着・脱着を行うものが主流
であり、挿入されたカードを受容するハウジングと、こ
のハウジング内に挿入されたカードの端子と接触するコ
ンタクトとを備えている。
【0003】また、このようなカードコネクタの中には
ハウジングに挿入したカードを指で摘んで引き抜くので
はなく、ボタン等の操作によりリンク機構を動作させて
カードを強制排出させるカード排出装置を有したものも
知られている。このようなカード排出装置は一般にはカ
ードコネクタに予め組み込まれており、ハウジングに形
成されたカード挿抜口の側方に位置する排出ボタンを前
端部に有して後方に延びる排出操作ロッドと、カードコ
ネクタの後方又は上方(或いは下方)に設置され、排出
操作ロッドの前後方向のスライド動作に応じて揺動動作
を行うレバー部材と、このレバー部材に連結され、排出
ボタンの後方への押し込み操作に応じてカードを後方よ
り前方に押し出す動作を行うカード排出スライダとを備
えて構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカード排出装置はカードコネクタに予め組み
込まれるため、カード排出装置を有していないカードコ
ネクタをカード排出装置付きのものにする場合にはカー
ドコネクタ自体を新たに設計し直す必要があった。しか
もこの場合、レバー部材をカードコネクタの後方に位置
させるようにすると、レバー部材を駆動するための排出
操作ロッドをカードコネクタの側方に配置しなければな
らないことからカードコネクタの幅方向寸法が増大し、
またレバー部材をカードコネクタの上方(或いは下方)
に位置させるようにすると、レバー部材を設置する領域
をカードコネクタの上方(或いは下方)に確保する必要
があることからカードコネクタの厚さ方向寸法が増大し
てしまうため、カードコネクタが大型化して基板上への
自動実装が困難になるという問題が生じていた。
【0005】更には、カード排出装置が予めカードコネ
クタに組み込まれることから排出ボタン(排出操作ロッ
ド)の位置はカード挿抜口の左側若しくは右側の一方に
固定されることとなり、カードコネクタを装着する対象
(電子機器など)の寸法や形状等に応じて排出操作ボタ
ンの位置を左から右、或いは右から左に変更することは
できず、このような変更を行いたい場合にはカードコネ
クタそのものを新たに設計し直す必要が生じていた。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、カードコネクタを大型化させることがな
く、しかもカードを排出操作するボタン等の位置を容易
に変更することが可能な構成のカード排出装置を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカード排出
装置は、前方に形成されたカード挿抜口より挿入された
カードを受容空間内に受容するハウジングと、ハウジン
グの受容空間内に挿入されたカードの端子と当接接触す
るコンタクトとを備えて構成されるカードコネクタのカ
ード排出装置であって、カード挿抜口の前方に位置し、
カードをカード挿抜口に案内するようにカードの幅方向
に延びて形成されたガイド部材(例えば、実施形態にお
けるガイドパネル120)と、ガイド部材の一端側にお
いて前後方向スライド移動自在に取り付けられた排出操
作部材(例えば、実施形態における前端部に排出ボタン
135が取り付けられた排出操作ロッド130)と、ガ
イド部材の他端側において前後方向スライド移動自在に
取り付けられ、ハウジングの受容空間内に位置した後端
部に受容空間内に挿入されたカードが前方より当接する
当接部(例えば、実施形態におけるカード当接部14
1)が形成されたカード排出部材(例えば、実施形態に
おけるカード排出スライダ140)と、ガイド部材とほ
ぼ平行に延びて中間部が枢支され、一端に排出操作部材
が取り付けられるとともに他端にカード排出部材の前端
部が取り付けられたレバー部材とを有し、ハウジングの
受容空間内にカードが挿入されたときには、当接部がカ
ードに押圧されてカード排出部材が後方へスライド移動
するとともに、このスライド移動に伴って揺動したレバ
ー部材により排出操作部材が前方へ押し出されるように
なっており、カードが受容空間内に位置している状態に
おいて排出操作部材の前端部が後方に押圧操作されたと
きには、排出操作部材が後方へスライド移動するととも
に、このスライド移動に伴って揺動したレバー部材によ
りカード排出部材が前方に押し出されてカードがカード
コネクタより排出されるようになっている。
【0008】このように本発明に係るカード排出装置に
おいては、カードを排出させる機構を構成する各部材、
すなわち排出操作部材、レバー部材及びカード排出部材
を全てカードコネクタの前方に位置させる構成にしてい
るので、既存のカードコネクタに後付けする形で基板
(カードコネクタが実装される基板)上に取り付けるこ
とができる。このため、カード排出装置付きでないカー
ドコネクタをカード排出装置付きにするためにカードコ
ネクタ自体を設計し直す必要がない。また、既存のカー
ドコネクタを用いることができることからカードコネク
タ自体が大型化することはなく、基板上への自動実装は
妨げられない。また、レバー部材はハウジングの前方に
位置するようになるので、レバー部材がカードコネクタ
の後方又は上方(或いは下方)に位置していた従来のカ
ードコネクタのように排出操作部材をカードコネクタの
後方まで延ばす必要がなく、構成をコンパクトにするこ
とができる。更に、このように本カード排出装置は既存
のカードコネクタとは別途に構成されるので、排出操作
部材のカード挿抜口に対する位置の変更を比較的容易に
行うことができる。
【0009】また、ガイド部材、排出操作部材、カード
排出部材及びレバー部材はカードコネクタのハウジング
の前方に取り付けられるフレーム上に設けられてユニッ
トを構成していることが好ましい。このようにしてカー
ド排出ユニットを構成するようにすれば、カードを排出
させる機構を構成する上記各部材を順次基板(カードコ
ネクタを実装する基板)上に取り付けていく場合よりも
装置の組立が容易であるとともに、カード排出装置をユ
ニット単位で扱うことができるので、基板への着脱のほ
か、メンテナンス(交換)や保管管理なども大変容易に
なる。
【0010】また、ガイド部材が導電性材料からなると
ともに、その両端部から延びた延出部がカードコネクタ
を実装する基板上に取り付けられており、これら延出部
は基板上の配線を介してグランド接続されていることが
好ましい。このような構成であれば別途グランドのため
の装置を設けることなく、カードをカードコネクタに取
り付ける際に摩擦によって生じる静電気放電(静電気が
カードやカードコネクタに帯電して起こる不具合)の発
生を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る
カード排出装置の一実施形態であるカード排出ユニット
100をカードコネクタ1に装着した状態で示す全体斜
視図である。カードコネクタ1は図のように基板90上
に実装された形で電子機器等に組み込まれ、一般にIC
カードと呼ばれる平板状のカード80を受容してこのカ
ード80に記憶されたデータを読み出し、或いはこのカ
ード80にデータを書き込むための媒介手段として用い
られる。このカードコネクタ1に挿入取り付けされるカ
ード80は樹脂等の絶縁性材料からなる本体部81の内
部に種々の情報(電子データ)を記憶可能なICチップ
(図示せず)を有しており、このICチップと繋がる8
つの長方形平板状の端子82,82,…が本体部81の
裏面側に前後2列各列4個ずつ、計8個備えられてい
る。
【0012】このようなカード80が装着されるカード
コネクタ1は、図1に示すように、樹脂等の電気絶縁性
材料により形成された薄厚矩形状のハウジング10内に
4本の第1コンタクト40,40,…(図1には図示せ
ず)と、同じく4本の第2コンタクト50,50,…
と、第1及び第2スイッチ部材60,70(図1には図
示せず)が整列取り付けされた構成となっている。ハウ
ジング10は下部ベース11と上部カバー12とからな
り、これらが上下に接合されて内部にカード80を受容
する受容空間2を形成し、前方の開口部はカード80を
挿抜するためのカード挿抜口3となっている。ハウジン
グ10の左右の端部は前方へ突出して延びて挿入ガイド
部13,13を形成しており、図1に示す矢印Aの向き
に挿入されたカード80の左右端部を案内してカード8
0全体が受容空間2内にスムーズに導かれるようになっ
ている。
【0013】図2は上部カバー12を取り外した状態の
カードコネクタ1の平面図、図3はカードコネクタ1単
体を前方より見た図である。また、図4は図2における
矢視IV−IVより見た断面図、図5は図2における矢視V
−Vより見た断面図、図6は図3における矢視VI−VIよ
り見た断面図、図7は図4における矢視VII−VIIより見
た部分断面図である。これらの図に示すようにハウジン
グ10の下部ベース11は中央の底部21と、この底部
21の後端部において上方に延びて形成された左右の後
壁22,23と、底部21の左右端部において上方に延
びて形成された左右の側壁24,24とを有している。
【0014】図3にも示すように、底部21のほぼ中央
部及び左右側方部(左右の側壁24,24の内方)に
は、上方へ突出して上部カバー12の下面12aと所定
間隔離れた上面を有する中央台状部25及び左右の側方
台状部26,26が形成されている。この所定間隔はカ
ード80の厚さよりも若干大きい間隔を有しており、こ
の所定間隔の厚さを有してハウジング10内に広がる空
間が上述の受容空間2に相当する。左右の側方台状部2
6,26の上面と上部カバー12の下面12aとはガイ
ド溝28,28を形成しており、カード挿抜口3より挿
入されたカード80はこれらガイド溝28,28により
左右両端部をガイドされて受容空間2内を後方(奥方
向)に向かってスムーズに移動する。
【0015】図2に示すように左右の側壁24,24に
は固定金具14,14が取り付けられており(左方の固
定金具14については図1も参照)、下部ベース11下
面の左前方及び右後方にはそれぞれ下方に突出した位置
決め突起16,17が設けられている。これら固定金具
14,14及び位置決め突起16,17は後述するよう
に、本カードコネクタ1を基板90に実装する際に使用
される。
【0016】下部ベース11の中央台状部25には図2
に示すように、4個の第1コンタクト40,40,…を
取り付けるための第1溝32,32,…(4箇所)と、
4個の第2コンタクト50,50,…を取り付けるため
の第2溝33,33,…(4箇所)及び第3溝34,3
4,…(4箇所)がそれぞれ前後方向に延びて互いに平
行に並んで設けられている。第1溝32,32,…は中
央台状部25の後半分に位置するとともに第2溝33,
33,…は中央台状部25の前半分に位置しており、両
溝32,33は互いに中心軸を一致させて前後方向に並
んで設けられている。また第3溝34,34,…は前後
に並んだ両溝32,33の右側(図2では紙面の上側)
に位置している。更に中央台状部25の後左方には、第
1スイッチ部材60及び第2スイッチ部材70を中央台
状部25に取り付けるための第1空間35及び第2空間
36が前後方向に延びて設けられている。
【0017】各第1溝32は、図4及び図7に示すよう
に上段溝32aと、この上段溝32aの下方に位置して
上段溝32aよりも幅の狭い下段溝32bとを有して構
成されており、下段溝32bの下部(但し後端側の一部
のみ)にはこの下段溝32bよりも幅が広く形成された
第1コンタクト取付溝32cが設けられている。また、
第2溝33は図4に示すように第1溝32の下段溝32
bと同じ深さを有しており、その下部(但し前端側の一
部のみ)には第2溝33よりも幅が広く形成された第2
コンタクト取付溝33aが設けられている(図3も参
照)。また、第3溝34は第1溝32の上段溝32aと
同じ深さを有している。
【0018】各第1コンタクト40は図4に示すよう
に、第1コンタクト取付溝32cに圧入固定された固定
部41と、固定部41から後下方に屈曲して下部ベース
11の後方に延びたリード部42と、固定部41から前
上方に斜めに延びて形成された連結部43と、この連結
部43と接続するV字腕部44とを有して構成されてい
る。ここでV字腕部44は、基部45から前上方へ斜め
に延びた第1腕部46と上記基部45から後上方へ斜め
に延びた第2腕部47とを備えており、第1腕部46の
先端に形成された接触部48が上記連結部43と接続し
ている(第2腕部47は固定部41の上方に位置す
る)。
【0019】図7に示すように、この第1コンタクト4
0の固定部41及び連結部43の下部は下段溝32b
に、また連結部43の上部及びV字腕部44は上段溝3
2aにそれぞれ納められている。ここで、第1コンタク
ト40は固定部41より上方の部分が弾性変形自在であ
るが、基部45の幅は上段溝32aの幅より狭く、且
つ、下段溝32bの幅より広く形成されており、上段溝
32aの底面32dに当接して下方への変位が拘束され
ている。また、接触部48は図4に示すように受容空間
2よりも下方に位置しており、第2腕部47の先端部が
ほぼ水平に折り曲げられて形成された押圧部47aは受
容空間2内に位置している。
【0020】各第2コンタクト50は図4及び図5に示
すように、第2コンタクト取付溝33aに圧入固定され
た固定部51と、固定部51から前下方に屈曲して下部
ベース11の前方に延びたリード部52と、固定部51
から後方に延びて折り返し、更に前上方に斜めに延びて
形成された連結部53と、この連結部53と接続するV
字腕部54とを有して構成されている。ここでV字腕部
54は、基部55から前上方へ斜めに延びた第1腕部5
6と上記基部55から後上方へ斜めに延びた第2腕部5
7とを備えており、第1腕部56の先端に形成された接
触部58が上記連結部53と接続している(第1腕部5
6は固定部51の後上方に位置する)。
【0021】図2及び図3に示すように、この第2コン
タクト50のV字腕部54の第1腕部56は接触部58
から基部55へ向けて右方に屈曲して(図2では紙面の
上側に屈曲して)延びている。このため第2コンタクト
50の固定部51と連結部53は第2溝33に、第1腕
部56は第2溝33と第3溝34とに跨って、また基部
55と第2腕部57は第3溝34にそれぞれ納められて
いる。ここで、第2コンタクト50は固定部51より上
方の部分が弾性変形自在であるが、基部55は第3溝3
4の底面34aに当接して下方への変位が拘束されてい
る。また、接触部58は図5に示すように受容空間2よ
りも下方に位置し、第2腕部57の先端部がほぼ水平に
折り曲げられて形成された押圧部57aは受容空間2内
に位置している。
【0022】このように本カードコネクタ1では、第2
コンタクト50の接触部58と固定部51が第1コンタ
クト40の接触部48と固定部41の前方に位置するよ
うに両コンタクト40,40,…,50,50,…を前
後に配置しつつ、各第2コンタクト50の第1腕部56
を右方に屈曲させることにより、第2コンタクト50の
第2腕部57を第1コンタクト40の第2腕部47と平
行、且つ、左右方向に交互に並んで位置させているの
で、第1コンタクト40の接触部48と第2コンタクト
50の接触部58とは前後方向に並んで位置する一方
で、両コンタクト40,50の押圧部47a,57aは
左右方向に並んで位置するようになっている(図2参
照)。
【0023】第1スイッチ部材60は図2及び図6に示
すように、第1空間35及び第2空間36に跨るように
設けられており、図8にも示すように(図8では下部ベ
ース11は省略している)、第1空間35下部に形成さ
れた第1スイッチ部材取付溝35aに圧入固定された固
定部61と、固定部61から後下方に屈曲して下部ベー
ス11の後方に延びたリード部62と、固定部61から
水平前方に延びるとともに上方側に折り返されて水平後
方に延びた第1腕部63と、第1腕部63の後端から後
上方に斜めに延びて形成された第2腕部64と、第2腕
部64の上端から下方側に延びるとともに左方(第2ス
イッチ部材70側)に延びて形成された第3腕部65
と、第3腕部65の左方に延びた部分の下端から水平前
方に延びて形成された接触部66とを有している。な
お、第1空間35及び第2空間36の後部には上方に開
口した切り欠き37(図2参照)が設けられており、第
2腕部64はこの切り欠き37から上方に突出して受容
空間2内に位置し、接触部66は第2空間36内に位置
している。
【0024】第2スイッチ部材70は図2及び図6に示
すように第2空間36内に設けられており、図8にも示
すように、第2空間36下部に形成された第2スイッチ
部材取付溝36aに圧入固定された固定部71と、固定
部71から後下方に屈曲して下部ベース11の後方に延
びたリード部72と、固定部71から水平前方に延びる
とともに上方側に折り返されて水平後方に延びた腕部7
3と、この腕部73の上面に凸状に突出形成された接触
部74とを有している。なお、第2スイッチ部材70の
接触部74は第1スイッチ部材60の接触部66の直下
に位置している。
【0025】上部カバー12は平板状に形成されてお
り、その左右側方に設けられた複数の係止フック12
b,12b,…(図1参照)を下部ベース11の側壁2
4,24に形成されたフック係止切り欠き24a,24
a,…(図2参照)に係止することにより下部ベース1
1に取り付けることができるようになっている。
【0026】このように構成されたカードコネクタ1
は、前述した下部ベース11下面の位置決め突起16,
17を基板90に穿設された孔(図示せず)にそれぞれ
嵌入させて基板90上での位置決めが行われる。このと
き第1及び第2コンタクト40,40,…,50,5
0,…の各リード部42,52及び両スイッチ部材6
0,70の各リード部62,72はそれぞれ基板90上
の所定の配線端子上に位置するようになっており、その
ままサーフェスマウント等によって実装される(自動実
装も可)。また、これととともに下部ベース11に取り
付けられた両固定金具14,14も基板90上の所定の
位置に取り付けられる。
【0027】次にカード排出ユニット100の構成につ
いて説明する。図9は本カード排出ユニット100単体
の分解斜視図である。本カード排出ユニット100は、
カードコネクタ1のハウジング10の前方に取り付けら
れる「コ」の字形状のフレーム110と、このフレーム
110上に取り付けられた導電性材料(例えばステンレ
スなどの金属材料)からなるガイドパネル120と、ガ
イドパネル120の左端側に取り付けられて前後方向に
延びた排出操作ロッド130と、ガイドパネル120の
右端側に取り付けられて前後方向延びたカード排出スラ
イダ140と、排出操作ロッド130とカード排出スラ
イダ140とを連結するようにフレーム110上に取り
付けられたレバー部材150とを有して構成されてい
る。
【0028】ここで、フレーム110は絶縁性材料(例
えば樹脂)からなって薄板形状に作られており、長方形
形状のベース部111と、このベース部111の両端か
ら後方に互いに平行に延びて形成された左右のアーム部
112,112と、ベース部111より両アーム部11
2,112の内方を後方に延びて形成された左右のスラ
イダ支持部113,113と、ベース部111の両端か
ら側方に張り出して形成された左右のナット保持部11
4,114とを有している。左右のアーム部112,1
12の後端部には内方に突出した結合突起112a,1
12a(図9では右側の結合突起112aのみ図示。図
13も参照)が形成されており、後述するようにカード
コネクタ1のハウジング10(左右の挿入ガイド部1
3,13の外側)に取り付けられるようになっている。
また、左右のアーム部112,112の側面には後述す
る排出操作ロッド130が前後方向スライド移動できる
ように前後に延びて形成された左右のロッド保持溝11
5,115と、このロッド保持溝115内に位置した排
出操作ロッド130を前後方向スライド移動自在に支持
する溝116a(図13参照)を有する左右のロッド支
持部116,116が設けられている(図9においては
左側のロッド支持部116のみ図示。図13も参照)。
【0029】また、左右の各スライダ支持部113には
互いに対向して設けられた2つのスライダ保持壁11
7,117が設けられており、これらスライダ保持壁1
17,117の間には前後方向に延びた溝118が設け
られている。また、左右のナット保持部114,114
は上下及び側方が開放された箱形形状をなしており、底
面の中央部には後述するねじSを貫通させるための孔1
14aが設けられている(図9参照)。
【0030】ガイドパネル120はカード80の幅より
もやや大きい横幅を有する長方形平板形状を有してお
り、その両端部は下方に折り曲げられてそれぞれ屈曲部
121,122,123,124を形成している。ここ
で、2つの屈曲部121,123はベース部111の左
右端部に係止され、1つの屈曲部122はこれら屈曲部
121,123よりもやや側方(後述する排出操作ロッ
ド130の外側)にまで延びている。また、最も後方に
位置する屈曲部124はその下端部が更に側方に折り曲
げられて延出部125を形成しており、フレーム110
のナット保持部114,114内に位置するようになっ
ている。また、このガイドパネル120の左右端部には
前方から後方に向けて徐々に下方に傾斜するように形成
された腕状のカード抑え126,126が形成されてい
る。
【0031】排出操作ロッド130はガイドパネル12
0の左側の屈曲部121,122,123,124によ
り交互に挟まれるように組み付けられるとともに、ベー
ス部111に形成された左側のロッド支持部116の溝
116a内において支持されており、ベース部111の
左側外方に設けられたロッド保持溝115内を前後方向
スライド移動自在になっている。また、排出操作ロッド
130の前端部には排出ボタン135が取り付けられて
いる。
【0032】カード排出スライダ140は前後に延びた
金属製の薄板棒状部材であり、その後端部はハウジング
10の受容空間2内に位置して上方に屈曲したカード当
接部141を形成している。カード排出スライダ140
の前端部には下方に屈曲した前端係止部142が形成さ
れており、中央部やや前方には下方に屈曲した中央屈曲
部143が形成されている。カード排出スライダ140
はフレーム110の右側スライダ支持部113に形成さ
れた両スライダ保持壁117,117の内面側に前後に
延びて設けられた溝部117a,117a(図9では左
側のスライダ保持壁117における溝部117aに符号
を付して示す)に両サイドをガイドされて前後方向にス
ライドするようになっている。
【0033】レバー部材150は中央やや左よりの部分
がフレーム110のベース部111より上方に突出して
形成されたレバー枢支突起119に枢支されてベース部
111の上面と平行な面(水平面)内で揺動自在になっ
ている。このレバー部材150の左端部に形成された左
端突起151は排出操作ロッド130のほぼ中部に形成
された係止口131をベース部111の内方より貫通す
るようにして係止されており、右端部に係止された係止
口152にはカード排出スライダ140の上記前端係止
部142が上方から貫通するように係止されている。こ
のため排出操作ロッド130が前後方向にスライド動作
するとレバー部材150がレバー枢支突起119まわり
に揺動し、これに応じてカード排出スライダ140が前
後方向にスライド移動するようになっている。なお、排
出操作ロッド130の前後方向の動きとカード排出スラ
イダ140の前後方向の動作は逆であり、排出操作ロッ
ド130が後方に移動したときにはカード排出スライダ
140は前方にスライド移動し、カード排出スライダ1
40が後方に移動したときには排出操作ロッド130は
前方に移動する。
【0034】このような構成のカード排出ユニット10
0は上述のように基板90上に取り付けられたカードコ
ネクタ1に取り付けられ、併せてこれと同一の基板90
上に装着される。本カード排出ユニット100のカード
コネクタ1への取り付けは、フレーム110の左右のア
ーム部112,112に形成された結合突起112a,
112aを、カードコネクタ1の左右の挿入ガイド部1
3,13の各側面に形成された突起嵌入部(図示せず)
に嵌入することにより行われる。また、このカード排出
ユニット100の基板90上への取り付けは、左右の各
ナット保持部114にナットNを挿入した状態でねじS
を基板90の下方から螺合し、ナット保持部114の底
面とガイドパネル120から延びた延出部125を基板
90に固定することにより行われる(図1参照)。な
お、このねじ止めにより、ガイドパネル120の延出部
125はナットN、ねじS及び基板90上の配線を介し
てグランド接続されるようになっている。
【0035】このように本カード排出ユニット100が
カードコネクタ1とともに基板90上に取り付けられた
状態では、カード排出ユニット100のベース部111
とガイドパネル120とはほぼ平行に位置し、これら両
部材111,120の間に形成される空間はカードガイ
ド口160としてカード挿抜口3の前方に位置する(図
1参照)。
【0036】次に、図1及び図10〜図14を用いてカ
ード80をカードコネクタ1に装着する装着時、及びカ
ードコネクタ1に装着されたカード80を排出させる排
出時におけるカードコネクタ1の両コンタクト40,5
0及び両スイッチ部材60,70の各動作及びカード排
出ユニット100を構成する各部材の動作について説明
する。ここで、図10と図11はそれぞれカード80の
挿入に伴う第1コンタクト40及び第2コンタクト50
の弾性変形の様子を示すカードコネクタ1の部分側面図
であり、図12はカード80の挿入に伴う第1及び第2
スイッチ部材60,70の弾性変形の様子を示すカード
コネクタ1の部分側面図である。また、図13はカード
80がカードコネクタ1内に装着された状態におけるカ
ード排出ユニット100の平面図であり、図14はカー
ドコネクタ1に装着されたカード80を排出させた状態
におけるカード排出ユニット100の平面図である。但
し、図13及び図14両図ではガイドパネル120は示
しておらず、カード80及びカードコネクタ1をそれぞ
れ一点鎖線と破線とで示している。
【0037】カード80をカードコネクタ1に装着する
には、カード80の端部80aを図1に示すようにカー
ド排出ユニット100のカードガイド口160から挿入
し、そのまま後方に押し込むようにする(カード80の
進む方向は図1及び図13中に示す矢印A参照)。この
とき、ガイドパネル120の左右端部に形成された上述
のカード抑え126,126はカード80の両端部を下
方に押圧するので、カード80はそのまま真っ直ぐ後方
に進んでカード挿抜口3からカードコネクタ1の受容空
間2内に入り込んでいく。そして、カード80の端部8
0aがハウジング10の下部ベース11に形成された左
右の後壁22,23に前面側から当接したところでカー
ド80はそれ以上押し込むことはできなくなり、カード
80はカードコネクタ1に装着された状態となる。
【0038】このようにカード80が装着状態になるま
での間に、カード80の端部80aは第1及び第2コン
タクト40,50の押圧部47a,57aに前方より当
接して(図10(A)及び図11(A)参照)これらを
下方に押し下げる。これにより両コンタクト40,50
のV字腕部44,54は基部45,55を支点として揺
動し、接触部48,58は上方へ押し上げられてカード
80の端子82,82,…に下方から当接接触する(図
10(B)及び図10(B)参照)。ここで、端子8
2,82,…は接触部48,58と当接した後もカード
80の押し込みに伴って若干後方に移動する。このため
両コンタクト40,50の接触部47a,57aと各端
子82との間にはワイピング効果がはたらき、これら接
触部47a,57aや端子82に付着したごみ等に起因
する接触不良が防止される。
【0039】また、カード80の端部80aにより押し
下げられた両コンタクト40,50の各押圧部47a,
57aはその反作用としてカード80の端部80aを上
方に押し上げる。このため、カード80は上部カバー1
2の下面12aに押し付けられて受容空間2内に保持さ
れた状態となる(図10(B)及び図11(B)参
照)。この状態ではカード80は容易にカードコネクタ
1から抜け落ちることはない。
【0040】また、カード80が装着状態になるまでの
間に、カード80の端部80aは第1スイッチ部材60
の第2腕部64に前方より当接して(図12(A)参
照)これを下方に押し下げる。これにより第1スイッチ
部材60の接触部66は下方へ移動し、カード80の端
部80aが後壁22,23に当接して装着状態になった
ところで第2スイッチ部材70の接触部74に上方から
当接接触する(図14(B)参照)。これによりカード
コネクタ1の電源はオンとなり、カード80とカードコ
ネクタ1は端子82,82,…及び両コンタクト40,
40,…,50,50,…を介して電気的に接続されて
カード80への情報の書き込みやカード80に記憶され
た情報の読み出し等が可能となる。
【0041】また、カード80を受容空間2内に押し込
むと、カード80の端部80aはカード排出スライダ1
40の後端部に形成されたカード当接部141に前方よ
り当接するので、カード排出スライダ140は受容空間
2内を後方へスライド移動する(図13中に示す矢印A
1参照)。ここで、前述のように、カード排出スライダ
140の前端係止部142はレバー部材150右端の係
止口152に係止されているので、レバー部材150は
このカードスライダ140の後方移動に伴ってレバー枢
支突起119を中心に反時計まわり方向に揺動する(図
13中に示す矢印A2参照)。また、レバー部材150
の左端突起151は前述のように排出操作ロッド130
の係止口131に係止されているので、このレバー部材
150の揺動により排出操作ロッド130は前方に押し
出される(図13中に示す矢印A 3参照)。
【0042】図13より良く分かるように、カード排出
スライダ140後端のカード当接部141はカード80
の端部80aよりも後方に位置するのであるが、カード
80がカードコネクタ1に装着された状態にあるときに
は、カード当接部141はカードコネクタ1の右側後壁
23に形成された切り欠き23a(図2参照)内に入り
込むようになっているので、カード当接部141の存在
によりカード80の端部80aが左右の後壁22,23
に当接するのが妨げられることはない。また、このカー
ド80の挿入に伴う排出操作ロッド130の前方への移
動により排出ボタン135も前方へ移動するが、この排
出ボタン135の前端部は装着状態にあるカード80の
手前側端部80bよりも前方に突出するようになってい
る(図13参照)。これは、後述するカード80の排出
時において、排出ボタン135を後方へ押圧操作し易い
ようにするためである。
【0043】また、前述のようにカード排出ユニット1
00を構成するガイドパネル120は導電性材料からな
るとともに、その両端部から延びた左右の延出部12
5,125はカードコネクタ1の実装される基板上90
に取り付けられており、しかもこれら左右の延出部12
5,125は基板90上の配線を介してグランド接続さ
れているので、別途グランドのための装置を設けること
なく、カード80をカードコネクタ1に取り付ける際に
摩擦によって生じる静電気放電(静電気がカード80や
カードコネクタ1に帯電して起こる不具合)の発生を防
止することができる。
【0044】装着状態にあるカード80をカードコネク
タ1より排出させるには、カード排出ユニット100の
左方に位置する排出ボタン135を後方に押圧すればよ
い(排出ボタン135の進む方向は図14中に示す矢印
B参照)。これにより排出操作ロッド130は後方へス
ライド移動するのでレバー部材150はレバー枢支突起
119を中心に時計まわり方向に揺動し(図14中に示
す矢印B1参照)、これに伴ってカード排出スライダ1
40は前方にスライド移動する(図14中に示す矢印B
2参照)。このときカード80はカード排出スライダ1
40のカード当接部141により前方に押し出され、カ
ードコネクタ1より排出される(図14中に示す矢印B
3参照)。なお、本実施形態の変形例として、両スライ
ダ保持壁117,117の間を前後に延びて設けられた
溝118内に、カード排出スライダ140を前方に付勢
してカード80の排出をアシストするばね部材を設置す
るようにしてもよい。
【0045】このようにカード80がカードコネクタ1
から排出されると、カードコネクタ1内の両コンタクト
40,50及び両スイッチ部材60,70は強制的に弾
性変形させられた状態から開放されてカード80が挿入
される前の状態に復帰する。すなわち両コンタクト4
0,50の接触部48,58は受容空間2よりも下方に
位置し、両押圧部47a,57aは受容空間2内に位置
する。また、第1及び第2スイッチ部材60,70の両
接触部66,74は離間し、電源はオフとなる。
【0046】このように本カード排出ユニット100を
用いてカードコネクタ1に装着されたカード80を排出
させることができるのであるが、本カード排出ユニット
100においては、カード80を排出させる機構を構成
する各部材、すなわち排出操作ロッド130、レバー部
材150及びカード排出部材140を全てカードコネク
タ1の前方に位置させる構成にしているので、既存のカ
ードコネクタ1に後付けする形で基板90上に取り付け
ることができる。このため、カード排出装置付きでない
カードコネクタをカード排出装置付きにするためにカー
ドコネクタ自体を設計し直す必要がない。また、既存の
カードコネクタ1を用いることができることからカード
コネクタ自体が大型化することはなく、基板上への自動
実装は妨げられない。
【0047】また、レバー部材150はハウジング10
の前方に位置するようになるので、レバー部材がカード
コネクタの後方又は上方(或いは下方)に位置していた
従来のカードコネクタのように排出操作部材をカードコ
ネクタの後方まで延ばす必要がなく、構成をコンパクト
にすることができる。更に、このように本カード排出ユ
ニット100は既存のカードコネクタ1とは別途に構成
されるので、排出操作ロッド130のカード挿抜口3に
対する位置の変更を比較的容易に行うことができる。
【0048】これまで本発明の好ましい実施形態につい
て説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定さ
れない。例えば、上述の実施形態において示したカード
排出ユニット100では、ガイドパネル120の左右か
ら延びて設けられた延出部125,125はねじSとナ
ットNとにより基板90上に結合される構成であった
が、このような構成に替えて、延出部125,125の
下面を基板90上にサーフェスマウントにより結合する
ようにしてもよい。
【0049】また、上述の実施形態において示したカー
ド排出ユニット100では、排出操作ロッド130がガ
イドパネル120の左端側に位置するとともに、カード
排出スライダ140はガイドパネル120の右端側に位
置していたが、これらは互いに左右位置が逆になってい
てもよい。なお、上記実施形態において示したカード排
出ユニット100においては、フレーム110に形成さ
れている排出操作ロッド130を前後方向スライド移動
自在に支持する機構(アーム部112に形成されたロッ
ド保持溝115、ガイドパネル120に形成された各屈
曲部121,122,123,124など)と、カード
排出スライダ140を前後方向スライド移動自在に支持
する機構(左右のスライダ支持部113に設けられたス
ライダ保持壁117、溝118など)は左右双方に設け
られており、排出ボタン135を上記実施形態のように
カードコネクタ1の(カード挿抜口3の)左方に設ける
か、或いはこれとは逆にカードコネクタ1の右方に設け
るかなどに応じて任意に選択することができるようにな
っている。
【0050】また、上述の実施形態においては、ガイド
部材(ガイドパネル120)、排出操作部材(前端部に
排出ボタン135が取り付けられた排出操作ロッド13
0)、カード排出部材(カード排出スライダ140)及
びレバー部材(レバー部材150)がカードコネクタ1
のハウジング10の前方に取り付けられたフレーム11
0上に設けられて一つのユニット(カード排出ユニット
100)を構成していたが、本発明に係るカード排出装
置では、必ずしも上記各部材をフレーム上に設けてこの
ようなユニットを構成させる必要はなく、個々の部材を
カードコネクタが実装される基板上に取り付けるように
してもよい。しかし、上述の実施形態に示したようにこ
れら各部材をハウジングの前方に取り付け可能なフレー
ム上に設けるようにすれば、これら各部材を順次基板上
に取り付けていく場合よりも装置の組立が容易であると
ともに、カード排出装置をユニット単位で扱うことがで
きるので、基板への着脱のほか、メンテナンス(交換)
や保管管理なども大変容易になるという利点がある。
【0051】また、本カード排出装置(上記実施形態で
はカード排出ユニット100)によるカード80の排出
の対象とされるカードコネクタは必ずしも上述の実施形
態に示したような構成である必要はなく、前方に形成さ
れたカード挿抜口より挿入されたカードを受容空間内に
受容するハウジングと、ハウジングの受容空間内に挿入
されたカードの端子と当接接触するコンタクトとを備え
て構成されるものであれば、他の構成を有していても構
わない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカー
ド排出装置においては、カードを排出させる機構を構成
する各部材、すなわち排出操作部材、レバー部材及びカ
ード排出部材を全てカードコネクタの前方に位置させる
構成にしているので、既存のカードコネクタに後付けす
る形で基板(カードコネクタが実装される基板)上に取
り付けることができる。このため、カード排出装置付き
でないカードコネクタをカード排出装置付きにするため
にカードコネクタ自体を設計し直す必要がない。また、
既存のカードコネクタを用いることができることからカ
ードコネクタ自体が大型化することはなく、基板上への
自動実装は妨げられない。また、レバー部材はハウジン
グの前方に位置するようになるので、レバー部材がカー
ドコネクタの後方又は上方(或いは下方)に位置してい
た従来のカードコネクタのように排出操作部材をカード
コネクタの後方まで延ばす必要がなく、構成をコンパク
トにすることができる。更に、このように本カード排出
装置は既存のカードコネクタとは別途に構成されるの
で、排出操作部材のカード挿抜口に対する位置の変更を
比較的容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード排出装置の一実施形態であ
るカード排出ユニットをカードコネクタに装着した状態
で示す全体斜視図である。
【図2】上部カバーを取り外した状態のカードコネクタ
単体の平面図である。
【図3】カードコネクタ単体を前方より見た正面図であ
る。
【図4】図2における矢視IV−IVから見たカードコネク
タの断面図である。
【図5】図2における矢視V−Vから見たカードコネクタ
の断面図である。
【図6】図2における矢視VI−VIから見たカードコネク
タの断面図である。
【図7】図4における矢視VII−VIIから見たカードコネ
クタの部分断面図である。
【図8】第1及び第2スイッチ部材を示す斜視図であ
る。
【図9】本カード排出ユニット単体の分解斜視図であ
る。
【図10】カードの挿入に伴う第1コンタクトの弾性変
形の様子を示すカードコネクタの部分側面図であり、
(A)はカードの先端が第1コンタクトの押圧部に当接
した状態、(B)は第1コンタクトの接触部がカードの
端子に当接接触した状態をそれぞれ示している。
【図11】カードの挿入に伴う第2コンタクトの弾性変
形の様子を示すカードコネクタの部分側面図であり、
(A)はカードの先端が第2コンタクトの押圧部に当接
した状態、(B)は第2コンタクトの接触部がカードの
端子に当接接触した状態をそれぞれ示している。
【図12】カードの挿入に伴う第1及び第2スイッチ部
材の弾性変形の様子を示すカードコネクタの部分側面図
であり、(A)はカードの先端が第1スイッチ部材に当
接した状態、(B)は第1スイッチ部材の接触部が第2
スイッチ部材の接触部に当接接触した状態をそれぞれ示
している。
【図13】カードがカードコネクタ内に装着された状態
におけるカード排出ユニットの平面図である(ガイドパ
ネルは不図示)。
【図14】カードコネクタに装着されたカードを排出さ
せた状態におけるカード排出ユニットの平面図である
(ガイドパネルは不図示)。
【符号の説明】
1 カードコネクタ 2 受容空間 3 カード挿抜口 10 ハウジング 40 第1コンタクト(コンタクト) 50 第2コンタクト(コンタクト) 80 カード 82 端子 90 基板 100 カード排出ユニット(カード排出装置) 110 フレーム 111 ベース部 112 アーム部 113 スライダ支持部 114 ナット保持部 119 レバー枢支突起 120 ガイドパネル(ガイド部材) 125 延出部 130 排出操作ロッド(排出操作部材) 135 排出ボタン(排出操作部材) 140 カード排出スライダ(カード排出部材) 141 カード当接部(当接部) 150 レバー部材 160 カードガイド口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方に形成されたカード挿抜口より挿入
    されたカードを受容空間内に受容するハウジングと、前
    記ハウジングの前記受容空間内に挿入された前記カード
    の端子と当接接触するコンタクトとを備えて構成される
    カードコネクタのカード排出装置であって、 前記カード挿抜口の前方に位置し、前記カードを前記カ
    ード挿抜口に案内するように前記カードの幅方向に延び
    て形成されたガイド部材と、 前記ガイド部材の一端側において前後方向スライド移動
    自在に取り付けられた排出操作部材と、 前記ガイド部材の他端側において前後方向スライド移動
    自在に取り付けられ、前記ハウジングの前記受容空間内
    に位置した後端部に前記受容空間内に挿入された前記カ
    ードが前方より当接する当接部が形成されたカード排出
    部材と、 前記ガイド部材とほぼ平行に延びて中間部が枢支され、
    一端に前記排出操作部材が取り付けられるとともに他端
    に前記カード排出部材の前端部が取り付けられたレバー
    部材とを有し、 前記ハウジングの前記受容空間内に前記カードが挿入さ
    れたときには、前記当接部が前記カードに押圧されて前
    記カード排出部材が後方へスライド移動するとともに、
    このスライド移動に伴って揺動した前記レバー部材によ
    り前記排出操作部材が前方へ押し出されるようになって
    おり、前記カードが前記受容空間内に位置している状態
    において前記排出操作部材の前端部が後方に押圧操作さ
    れたときには、前記排出操作部材が後方へスライド移動
    するとともに、このスライド移動に伴って揺動した前記
    レバー部材により前記カード排出部材が前方に押し出さ
    れて前記カードが前記カードコネクタより排出されるよ
    うになっていることを特徴とするカード排出装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材、前記排出操作部材、前
    記カード排出部材及び前記レバー部材が前記カードコネ
    クタの前記ハウジングの前方に取り付けられるフレーム
    上に設けられてユニットを構成していることを特徴とす
    る請求項1記載のカード排出装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材が導電性材料からなると
    ともに、その両端部から延びた延出部が前記カードコネ
    クタを実装する基板上に取り付けられており、前記延出
    部は前記基板上の配線を介してグランド接続されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のカード排出装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100681584B1 (ko) 2003-08-14 2007-02-09 니혼 고꾸 덴시 고교 가부시끼가이샤 카드가 배출된 후 카드를 용이하게 제거할 수 있는 카드커넥터
CN108711688A (zh) * 2018-03-09 2018-10-26 番禺得意精密电子工业有限公司 电连接器

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