JP2003016043A - インターネットを用いた分散処理システム及び方法 - Google Patents

インターネットを用いた分散処理システム及び方法

Info

Publication number
JP2003016043A
JP2003016043A JP2001197127A JP2001197127A JP2003016043A JP 2003016043 A JP2003016043 A JP 2003016043A JP 2001197127 A JP2001197127 A JP 2001197127A JP 2001197127 A JP2001197127 A JP 2001197127A JP 2003016043 A JP2003016043 A JP 2003016043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resource provider
provider terminal
distributed processing
terminal
reliability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001197127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3793048B2 (ja
Inventor
Satoshi Hikita
聡 疋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2001197127A priority Critical patent/JP3793048B2/ja
Publication of JP2003016043A publication Critical patent/JP2003016043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3793048B2 publication Critical patent/JP3793048B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Multi Processors (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 提供される計算機資源を確実に確保すること
ができるとともに、一定の信頼度を確保したサービスを
提供することができるインターネットを用いた分散処理
システム及び方法を提供する。 【解決手段】 分散処理サービスを提供する分散処理提
供者サーバと、分散処理サービスを利用する分散処理利
用者端末と、資源提供者端末とが、インターネットを介
して接続されている分散処理システムであって、資源提
供者端末が複数段を有する階層構造を形成し、上位階層
に位置する資源提供者端末がより下位階層に位置する資
源提供者端末を管理するとともに、分散処理提供者サー
バが、資源提供者端末を登録し、資源提供者端末の使用
状況を常時監視し、統計情報として収集し、資源提供者
端末の信頼性の度合を示す信頼度を算出し、資源提供者
端末の信頼度が高い資源提供者端末ほど、上位階層に位
置するように再構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット上
において、多くの計算機資源を必要とする処理について
空き資源の有効活用を図る分散処理システム及び方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット環境が世界中に普及して
いる現在、多くの計算機資源を必要とする処理が数多く
存在する。このような例としては、膨大な量のゲノム/
バイオ情報を処理して病気の原因解明や薬の開発を行う
ことや、大量の動画像データをディスク上に蓄積して行
う動画像配信サービス、音声翻訳サービス、暗号解読、
気象予測、将棋や囲碁の名人を破るプログラムの実現等
が考えられる。
【0003】しかし、多くの計算機資源を必要とする処
理を行うためには、巨額の初期投資が必要となるという
問題が潜在的に存在する。このような問題の解決策とし
て、インターネットで接続されているパソコンにおいて
分散処理を行う方法が考えられている。これは、1つの
膨大な量の計算処理を多数の小タスクに小分けして、小
タスクをインターネットで接続されている各使用者端末
において分散して処理させるものである。このようにす
ることで、超大型で数百万ドルもするスーパーコンピュ
ータが行なうような計算を、はるかに小さな普通のパソ
コンを何万台も使って処理することが可能となる。
【0004】例えば、暗号解析等を行っているhttp://w
ww.distributed.net等のディストリビューションネット
においては、上述したような分散処理を用いることによ
って、10500GFlopsに相当する計算能力を実
現している。これは、富士通社製のスーパーコンピュー
タVPP700Eシリーズにおける処理能力である12
28GFlopsをはるかに上回っている。また、ディ
ストリビューションネットで現在稼働しているRC5−
64暗号解析プロジェクトにおいては、コンピュータの
被使用者が286214人であり、一秒あたりの解析速
度は、127.24ギガ個/秒となっている。
【0005】このようなインターネット環境を用いた分
散コンピューティングは、その初期においては、自分が
有名なプロジェクトに参加したという精神的な満足感だ
けを拠り所として計算機資源の提供者を募るものであっ
た。しかし、それだけでは有名なプロジェクト以外の無
名のプロジェクトにおいて、計算機資源を提供するコン
ピュータ所有者を必要人数分集めることは困難であり、
また計算機資源の提供自体を促すことも困難であるとい
う問題があった。
【0006】そこで、計算機資源の提供を促進するべ
く、計算機資源提供のインセンティブとして出来高ベー
スの金銭報酬を支払うというサービスが考え出されてい
る。これによって、プロジェクトに興味を持っていない
一般の人々の中からも、計算機資源の提供者を募ること
が期待できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
分散処理サービスにおいては、オフライン処理を基本と
しており、演算処理の対象となるプログラムを計算機資
源の提供者の所有するコンピュータにダウンロードし、
処理自体はオフラインで実行し、演算結果のみをネット
ワークで転送するという方式が主として採用されてい
る。
【0008】したがって、今後常時接続が一般的になっ
てくるに伴って、計算機資源が有効に利用できる状態に
なっているか否か、例えば計算機資源の提供者が電源を
入れているか否か等の確認をどのようにして行い、分散
処理に必要な資源提供をいかに確実に行うか、が大きな
課題となってくる。
【0009】また、計算機資源提供のインセンティブと
して金銭報酬を支払うという方法では、一般に分散コン
ピューティングを行う場合には提供者数が多くなるた
め、一人当りの金銭報酬が小額になってしまい、インセ
ンティブとしては弱くなってしまうという問題点があっ
た。
【0010】例えば、計算機資源の提供者として10万
人が登録されている分散コンピューティングシステムに
おいては、たとえ1千万円のプロジェクトを受注できた
場合であっても、一人当りの金銭報酬は100円になっ
てしまい、家庭内においてコンピュータを動かすための
電気代まで考えると金銭報酬として魅力が少ないことに
なってしまう。逆に、金銭報酬額を多くすると、利用者
側が支払わなければならない金額が高くなってしまい、
巨大なプロジェクトでしか本サービスを利用することが
できなくなってしまうというデメリットがある。
【0011】本発明は、上記課題を解決するために、提
供される計算機資源を確実に確保することができるとと
もに、一定の信頼度を確保したサービスを提供すること
ができるインターネットを用いた分散処理システム及び
方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかるインターネットを用いた分散処理シス
テムは、分散処理サービスを提供する分散処理提供者サ
ーバと、分散処理サービスを利用する分散処理利用者端
末と、計算機資源を提供する資源提供者端末とが、イン
ターネットを介して接続されている分散処理システムで
あって、資源提供者端末が複数段を有する階層構造を形
成し、上位階層に位置する資源提供者端末がより下位階
層に位置する資源提供者端末を管理し、分散処理提供者
サーバが、資源提供者端末を登録する資源提供者端末登
録部と、資源提供者端末の使用状況を常時監視し、統計
情報として収集する資源提供者端末統計情報収集部と、
統計情報に基づいて、資源提供者端末の信頼性の度合を
示す信頼度を算出する資源提供者端末信頼度算出部と、
信頼度に基づいて、資源提供者端末の階層構造を再構成
する階層構造再構成部とを含み、階層構造再構成部にお
いて、資源提供者端末の信頼度が高い資源提供者端末ほ
ど、上位階層に位置するように配置することを特徴とす
る。
【0013】かかる構成により、一般家庭に普及したパ
ソコン等のような信頼性の低い計算機資源を用いた場合
であっても、システム全体として一定以上の信頼度を確
保しながら分散処理システムを提供することが可能とな
る。
【0014】また、本発明にかかるインターネットを用
いた分散処理システムは、上位階層に位置する資源提供
者端末が、同一の演算処理を、より下位の階層に位置す
る複数の資源提供者端末に割り当て、同一の演算結果が
最も多い演算結果を正しい演算結果であると判断し、正
しくない演算結果となった資源提供者端末に関する情報
とともに正しい演算結果を分散処理提供者サーバに送信
することが好ましい。演算処理結果の誤りや改ざん、同
意語等を未然に回避することができるからである。
【0015】また、本発明にかかるインターネットを用
いた分散処理システムにおける分散処理提供者サーバ
は、分散処理サービスを利用する分散処理利用者端末
と、複数段を有する階層構造を形成し、上位階層に位置
する端末がより下位階層に位置する端末を管理する資源
提供者端末と、インターネットを介して接続されている
分散処理提供者サーバであって、資源提供者端末を登録
する資源提供者端末登録部と、資源提供者端末の使用状
況を常時監視し、統計情報として収集する資源提供者端
末統計情報収集部と、統計情報に基づいて、資源提供者
端末の信頼性の度合を示す信頼度を算出する資源提供者
端末信頼度算出部と、信頼度に基づいて、資源提供者端
末の階層構造を再構成する階層構造再構成部とを含み、
階層構造再構成部において、資源提供者端末の信頼度が
高い資源提供者端末ほど、上位階層に位置するように配
置することを特徴とする。
【0016】かかる構成により、一般家庭に普及したパ
ソコン等のような信頼性の低い計算機資源を用いた場合
であっても、システム全体として一定以上の信頼度を確
保しながら分散処理システムを提供することが可能とな
る。
【0017】また、本発明は、上記のようなインターネ
ットを用いた分散処理システムをコンピュータの処理ス
テップとして実行するソフトウェアを特徴とするもので
あり、具体的には、分散処理サービスを提供する分散処
理提供者サーバと、分散処理サービスを利用する分散処
理利用者端末と、計算機資源を提供する資源提供者端末
とが、インターネットを介して接続されている分散処理
環境において、資源提供者端末が複数段を有する階層構
造を形成し、上位階層に位置する資源提供者端末がより
下位階層に位置する資源提供者端末を管理し、分散処理
提供者サーバにおいて、資源提供者端末を登録する工程
と、資源提供者端末の使用状況を常時監視し、統計情報
として収集する工程と、統計情報に基づいて、資源提供
者端末の信頼性の度合を示す信頼度を算出する工程と、
信頼度に基づいて、資源提供者端末の階層構造を再構成
する工程とを含み、階層構造を再構成する工程におい
て、資源提供者端末の信頼度が高い資源提供者端末ほ
ど、上位階層に位置するように配置するインターネット
を用いた分散処理方法並びにそのような工程をプログラ
ムであることを特徴とする。
【0018】かかる構成により、コンピュータ上へ当該
プログラムをロードさせ実行することで、一般家庭に普
及したパソコン等のような信頼性の低い計算機資源を用
いた場合であっても、システム全体として一定以上の信
頼度を確保しながら分散処理システムを提供することが
可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
るインターネットを用いた分散処理システムについて、
図面を参照しながら説明する。図1は従来のインターネ
ットを用いた分散処理システムの構成図であり、図2は
本発明の実施の形態にかかるインターネットを用いた分
散処理システムの構成図である。
【0020】図1及び図2において、1は特定のプロジ
ェクトに使用する計算機資源提供者を募り、計算機資源
提供者が使用する資源提供者端末を管理する分散処理提
供者サーバを、2は分散処理提供者サーバを利用して特
定の演算結果を取得する分散処理利用者端末を、3は計
算機資源提供者が使用する資源提供者端末を、4はイン
ターネットを、それぞれ示している。
【0021】図1に示すように、従来はインターネット
を介して、分散処理提供者サーバ1と、分散処理利用者
端末2と、資源提供者端末3とが接続されており、特定
のプロジェクトについて分散処理の依頼情報が分散処理
利用者端末2から分散処理提供者サーバ1に送信される
と、分散処理提供者サーバ1が複数(多数)の資源提供
者端末3を特定して演算を行わせ、その結果を収集して
依頼者である分散処理利用者端末2へ返信するようにな
っている。
【0022】ここで、従来はインターネットを介してい
るとはいえ、基本的にはオフラインで分散処理サービス
を提供している。すなわち、分散処理の依頼情報が分散
処理利用者端末2から分散処理提供者サーバ1に送信さ
れ、分散処理提供者サーバ1が依頼情報をネットワーク
上で公開することによって計算機資源の提供者を募る。
そして、確定した計算機資源の提供者が使用する資源提
供者端末3に対して、処理プログラムをダウンロード
し、資源提供者端末3上でオフライン処理した後、演算
結果のみを分散処理提供者サーバ1に返信するものであ
る。
【0023】しかしながら、かかるシステムにおいて
は、資源提供者は自分の興味あるプロジェクトにしか計
算機資源を提供することがない。また、オンライン化し
た場合、例えば全端末が常時接続されるようになった場
合においては、資源提供者が自己の資源提供者端末3の
電源をオフすること等も自由であることから、安定した
計算機資源の提供が困難になってしまう。
【0024】そこで、本実施の形態においては、図2に
示すように提供者端末3を階層構造にし、上位階層から
順に、上位管理サーバ31、下位管理サーバ32、資源
提供者端末33とする。なお、本実施の形態では3層で
説明しているが、特にこれに限定されるものではなく、
管理可能な階層であれば何層でも良い。
【0025】そして、分散処理提供者サーバ1がこれら
の階層管理を行い、信頼度の高い資源提供者端末3を上
位管理サーバ31とし、処理全体として一定以上の信頼
性を確保するものである。
【0026】かかる機能を実現するため、分散処理提供
者サーバ1は図3に示すような構成となる。図3に本発
明の実施の形態にかかるインターネットを用いた分散処
理システムにおける分散処理提供者サーバ1の構成図を
示す。
【0027】図3において、11は資源提供者端末登録
部を示し、資源提供者端末3の端末ID等を登録して、
資源提供者端末登録情報格納部12に格納するものであ
る。資源提供者端末登録情報格納部12のデータ構造例
を図4に示す。
【0028】図4に示すように、資源提供者端末3の端
末IDごとに、所有者やハードウェア上の特性、あるい
は通信のためのIPアドレス等、本システム利用時に必
要となる情報を登録することになる。
【0029】次に、13は資源提供者端末統計情報収集
部を示し、資源提供者端末3各々について、ログオン時
間、ログオフ時間、CPU使用率等を統計情報として資
源提供者端末統計情報格納部14に格納するものであ
る。資源提供者端末統計情報格納部14のデータ構造例
を図5に示す。図5に示すように、各端末IDごとに、
ログオン時間、ログオフ時間、CPU使用率等をカード
データベースのように格納するようになる。
【0030】また、15は資源提供者端末信頼度算出部
を示し、資源提供者端末統計情報格納部14に格納され
ている統計情報に基づいて、資源提供者端末ごとに、信
頼度を算出し、資源提供者端末信頼度格納部16に格納
するものである。信頼度の指標としては様々な指標が考
えられる。例えば、端末稼働率として電源が入っている
確率や、平均故障回復時間等が挙げられる。
【0031】そして、信頼度を示す指標としては1つに
限定するものでもなく、例えば図6に示すように、複数
の指標を算出して資源提供者端末信頼度格納部16に登
録しておき、これらの指標値を用いて新たな総合指標を
算出して総合的な信頼度評価を行うものであっても良
い。
【0032】なお、統計情報を基礎としていることか
ら、資源提供者端末信頼度算出部15における信頼度の
算出周期は、1月単位等、相当の期間ごとに行われるこ
とが望ましく、タイマ機構を内蔵するものであっても良
い。
【0033】そして、17は階層構造再構成部を示し、
資源提供者端末信頼度算出部15で算出された資源提供
者端末3ごとの信頼度に基づいて、信頼度の高い資源提
供者端末3を上位階層サーバ31に、信頼度の低い資源
提供者端末3を当該上位階層サーバ31の管理下に配置
するように階層構造を再構成し、階層構造の構成情報を
階層構造情報格納部18に格納するものである。こうす
ることによって、動的に上位階層サーバ31を選択でき
ることから、分散処理全体としての信頼性を一定に保持
することが可能となる。
【0034】図7に、階層構造情報格納部18のデータ
構造例を示す。図7に示すように、資源提供者端末3そ
れぞれの直上の階層にある端末IDを登録しておくこと
で、どの端末がどの上位階層サーバの直下に位置するの
か明確にすることができる。また、直上の階層にある端
末IDが資源提供者サーバ1の端末IDである資源提供
者端末が最上位の階層サーバであることがわかる。図7
では資源提供者サーバ1の端末IDを“S01”として
いるので、端末ID“XX01”である資源提供者端末
が最上位の階層サーバであることがわかる。
【0035】一方、21は分散依頼処理受信部を示し、
分散処理利用者端末2からの処理依頼を受信し、22は
必要計算機資源算出部を示し、処理依頼の内容に応じた
必要な計算機資源の総量を算出するものである。
【0036】そして、23は資源提供者端末選定部を示
し、階層構造情報格納部18に格納されている資源提供
者端末3の階層構造と、必要計算機資源算出部22にお
いて算出された計算機資源の必要量とに基づいて、どの
一又は複数の上位管理サーバ31の管理下にある資源提
供者端末3を使用するかを選定する。
【0037】最後に、24は分散処理制御/結果送受信
部を示し、選定された上位管理サーバ31を介して、資
源提供者端末における分散処理を制御するべく、分散処
理開始通知を送信するとともに、分散処理結果について
も上位管理サーバ31を通じて受信し、分散処理利用者
端末2へ送信することになる。
【0038】また、一般家庭に普及しているパソコン等
を使用する場合には、使用できるパソコン等の数が動的
に変動するという問題がある。そこで、分散処理制御/
結果送受信部24においては、インターネットを介し
て、自動的に現在使用できる資源量等の管理を行う。具
体的には、登録されたパソコンへの処理の割り振りや、
計算機資源の時間変動を記録して分析することによる資
源量予測等に基づいて、ピーク使用量の記録と分析を行
いながら提供可能な資源量の算出を行う等の機能も含ま
れる。かかる機能を有することで、要求された計算機資
源が不足してしまうといった事態を未然に防止すること
が可能となる。
【0039】以上説明した処理の流れを図8及び図9に
示す。図8は、本発明の実施の形態にかかるインターネ
ットを用いた分散処理システム処理における階層構造構
成処理の流れ図を、図9は、本発明の実施の形態にかか
るインターネットを用いた分散処理システム処理におけ
る分散処理制御処理の流れ図を、それぞれ示している。
【0040】図8において、まず分散処理を行うことが
できる端末を資源提供者端末3として登録する(ステッ
プS801)。そして、資源提供者端末3ごとに、その
使用状況等に関する統計情報を常時収集する(ステップ
S802)。統計情報の収集は一定期間が経過するまで
繰り返し実行する。
【0041】次に、一定期間が経過したら(ステップS
803:Yes)、資源提供者端末3ごとに信頼度を算
出し(ステップS804)、算出された信頼度に基づい
て、資源提供者端末3の階層構造を再構成する(ステッ
プS805)。こうすることで、信頼度の高い資源提供
者端末を上位の階層サーバ31とすることができ、シス
テム全体としての信頼性が向上する。
【0042】また図9において、分散処理依頼の通知及
び依頼内容に関する情報を受信すると(ステップS90
1)、当該分散処理に必要となる計算機資源の総量を算
出する(ステップS902)。
【0043】次に、算出された計算機資源必要量を具備
する管理サーバを選定して(ステップS903)、当該
管理サーバに制御を渡すことで分散処理を実行する(ス
テップS904)。分散処理実行時においては、実行プ
ログラム自体はどこに導入されていても良い。すなわ
ち、分散処理提供者サーバ1でも良いし、管理サーバで
も、あるいは資源提供者端末3各々にダウンロードする
ものであっても良い。
【0044】そして、分散処理が完了すると、その処理
結果を受信して集約し(ステップS905)、分散処理
利用者端末2へ結果を送信することになる(ステップS
906)。なお、分散処理結果自体の正当性判断につい
ては、後述する。
【0045】次に、上位管理サーバ31に要求される機
能について説明する。上位管理サーバ31では、資源提
供者端末3各々で演算された演算結果を集約して分散処
理提供者サーバ1へ送信するという機能の他、資源提供
者端末3における演算処理結果が正当か否かの判断であ
る正当性判断機能が必要となる。
【0046】すなわち、一般家庭に存在するコンピュー
タ等も資源提供者端末3として使用することから、不意
の切断やデータの改竄等に柔軟に対応できることが必要
となる。そこで、本実施の形態においては、分散処理の
制御が上位管理サーバ31に渡された時点で、自動的に
複数台の資源提供者端末3に同じ処理を割り振り、演算
処理された結果を比較することによって、改竄、破損、
欠損等が生じているか否かを確認する。
【0047】そして、演算処理された結果に相違が生じ
ている場合には、多数決によって正しい演算処理結果を
判断し、分散処理提供者サーバ1へ送信するものとす
る。また、演算処理結果が誤っていると判断された資源
提供者端末3に関する情報についても、分散処理提供者
サーバ1へ通知するものとする。また、割り振った処理
結果が、一定時間経過しても返信されてこない場合につ
いても、タイムアウトとして処理することが可能とな
る。
【0048】かかる機能を有することにより、一般家庭
に普及しているパソコン等の、いわゆる信頼性の低い計
算機資源についても、高い信頼性を有するコンピュータ
と同様に分散処理端末として使用することが可能とな
る。
【0049】図10は、上記機能を含めた、本発明の実
施の形態にかかるインターネットを用いた分散処理シス
テムにおける上位管理サーバ31の構成図である。図1
0において、101は分散処理開始通知受信部であり、
分散処理提供者サーバ1からの分散処理開始通知を受信
するものである。102は実行処理配分制御部であり、
実行すべきプログラムあるいは処理を資源提供者端末3
に配分するものである。ここで、同一の処理については
少なくとも3つ以上の資源提供者端末3に配分する。
【0050】そして、103は演算処理結果集約部であ
り、資源提供者端末3で演算処理された結果を集約する
ものである。さらに、104は演算処理結果正当性判断
部であり、集約された演算処理結果に基づいて、分散タ
スクそれぞれについて多数決によって正当な演算処理結
果を判定する。最後に、105は演算処理結果送信部で
あり、正当な演算処理結果と、正当でない演算処理を行
ったと判定された資源提供者端末3に関する情報を、分
散処理提供者サーバ1へ送信するものである。
【0051】図11は、本発明の実施の形態にかかるイ
ンターネットを用いた分散処理システム処理における上
位管理サーバ31での処理の流れ図である。図11にお
いて、まず分散処理提供者サーバ1からの分散処理開始
通知を受信し(ステップS1101)、実行すべきプロ
グラムあるいは処理を資源提供者端末3に配分する(ス
テップS1102)。ここで、同一の処理については少
なくとも3つ以上の資源提供者端末3に配分する。
【0052】そして、資源提供者端末3で演算処理され
た結果を集約し(ステップS1103)、集約された演
算処理結果に基づいて、端末ごとに、分散されたタスク
それぞれの処理結果の正当性を判断する(ステップS1
104)。
【0053】各々の資源提供者端末3について、演算処
理結果が同一である資源提供者端末3を走査し、当該演
算処理結果と一致する演算処理結果を有する資源提供者
端末数が最も多い結果を正当な結果であると判断する
(ステップS1105:Yes)。それ以外の結果に終
わっている資源提供者端末については(ステップS11
05:No)、端末IDを一時記憶することになる(ス
テップS1106)。
【0054】かかる処理を全ての資源提供者端末につい
て繰り返し行い(ステップS1107)、最後に正当な
演算処理結果と、正当でない演算処理を行ったと判定さ
れた資源提供者端末3に関する情報を、分散処理提供者
サーバ1へ送信することになる(ステップS110
8)。
【0055】なお、本実施の形態においては、分散処理
による計算結果の正当性判断を上位管理サーバ31で行
うものとして説明しているが、特にこれに限定されるも
のではなく、複数の資源提供者端末を管理するものであ
れば下位階層における管理サーバであっても良い。もち
ろん、分散処理提供者サーバ1自体が行うものであって
も良い。この場合、図9におけるオプションに示すよう
に(ステップS910)、上位管理サーバ31から送信
されてきた演算結果を比較することで、対応可能であ
る。
【0056】また、本実施の形態においては、システム
運用中における資源提供者の動的な増加も可能である。
すなわち、一般家庭におけるパソコン等を計算機資源と
することから、電源オフ等によって本来期待している計
算機資源量が実際には確保できない状況が発生すること
も考えられるからである。かかる状況に動的に対応する
ためには、動的に計算機資源量を調整する機能が必要と
なってくる。
【0057】そこで、図12に示すように、マシンプー
ルサーバ5を新たに設けて、当該マシンプールサーバ5
に、使用可能状態にある資源提供者端末3をすべて登録
しておくことにする。そして、ある上位管理サーバ31
の管理下にある資源提供者端末3のうち、使用可能なコ
ンピュータの絶対数が不足している、あるいは故障や電
源オフ等によって不足状態になってしまった場合には、
マシンプールサーバ5からネットワーク的に最も近接し
たプールコンピュータを抽出して、当該上位管理サーバ
31の管理下に配分することになる。
【0058】マシンプールサーバ5への登録は、自動的
に行われることが好ましい。すなわち、ネットワーク上
において、故障したり、電源オフ等になるとプールコン
ピュータから削除され、修理完了等して電源オンになる
とプールコンピュータに自動登録される。こうすること
で、ネットワーク上で使用可能な資源提供者端末をリア
ルタイムで確認しながら、安定した計算機資源が提供で
きるよう調整することが可能となる。
【0059】なお、マシンプールサーバ5は1つでも良
いし、複数であっても良い。また、分散処理の割り当て
時において、前述した信頼度に応じてプールコンピュー
タを割り当てるものであっても良い。
【0060】また、一般家庭に普及しているパソコン等
の計算機資源を使用する場合、本実施の形態にかかるイ
ンターネットを用いた分散処理システムにおける処理
が、計算機資源所有者の本来の使用を妨げるおそれも残
されている。
【0061】そこで、自動的に処理の優先度を変更する
ことができる機能を付加することも考えられる。具体的
には、分散処理中において、パソコン等の所有者が本来
の処理を行うべく、キーボードやマウスを動かしたとき
に、それをトリガとして分散処理自体の処理の優先度を
下げることが考えられる。かかる機能を有することによ
って、本実施の形態にかかるインターネットを用いた分
散処理の実行によって、パソコン等の所有者本来の使用
を妨げることを未然に防止することが可能となる。
【0062】さらに、計算機資源の提供者を増やすため
に、計算機資源の提供量に応じたインセンティブを与え
る必要がある。そのために、どれだけの資源が提供され
たかを自動的に記録、集計する資源使用量のアカウント
機能を付加することも考えられる。すなわち、本実施の
形態にかかるインターネットを用いた分散処理システム
の利用時に使用された計算機資源の資源使用量等が自動
的にアカウントされるものである。これに応じて資源提
供者へのインセンティブを上下させることができる。ま
た、資源利用業者への使用料課金に用いることも可能で
ある。
【0063】また、単なる金銭インセンティブだけで
は、資源提供者が集まりにくい場合も想定できる。プロ
ジェクト規模自体がそれほど大きくない場合等である。
かかる場合には、資源提供者が提供する計算機資源量に
応じて、サービス利用権(例えばサービス利用ポイント
等)をインセンティブとして付与することも考えられ
る。すなわち、資源提供者が当該サービス利用権(サー
ビス利用ポイント等)を使用した場合には、それを自動
的にアカウントし、サービス利用料の割引等を行うもの
である。
【0064】なお、本発明の実施の形態にかかるインタ
ーネットを用いた分散処理システムを実現するプログラ
ムは、図13に示すように、CD−ROM132−1や
フレキシブルディスク132−2等の可搬型記録媒体1
32だけでなく、通信回線の先に備えられた他の記憶装
置131や、コンピュータ133のハードディスクやR
AM等の記録媒体134のいずれに記憶されるものであ
っても良く、プログラム実行時には、プログラムはロー
ディングされ、主メモリ上で実行される。
【0065】また、本発明の実施の形態にかかるインタ
ーネットを用いた分散処理システムにおいて生成された
資源提供者端末ごとの統計情報等についても、図13に
示すように、CD−ROM132−1やフレキシブルデ
ィスク132−2等の可搬型記録媒体132だけでな
く、通信回線の先に備えられた他の記憶装置131や、
コンピュータ133のハードディスクやRAM等の記録
媒体134のいずれに記憶されるものであっても良く、
例えば本発明にかかるインターネットを用いた分散処理
システムを利用する際にコンピュータ133により読み
取られる。
【0066】(付記1) 分散処理サービスを提供する
分散処理提供者サーバと、分散処理サービスを利用する
分散処理利用者端末と、計算機資源を提供する資源提供
者端末とが、インターネットを介して接続されている分
散処理システムであって、前記資源提供者端末が複数段
を有する階層構造を形成し、上位階層に位置する前記資
源提供者端末がより下位階層に位置する前記資源提供者
端末を管理し、前記分散処理提供者サーバが、前記資源
提供者端末を登録する資源提供者端末登録部と、前記資
源提供者端末の使用状況を常時監視し、統計情報として
収集する資源提供者端末統計情報収集部と、前記統計情
報に基づいて、前記資源提供者端末の信頼性の度合を示
す信頼度を算出する資源提供者端末信頼度算出部と、前
記信頼度に基づいて、前記資源提供者端末の前記階層構
造を再構成する階層構造再構成部とを含み、前記階層構
造再構成部において、前記資源提供者端末の前記信頼度
が高い前記資源提供者端末ほど、上位階層に位置するよ
うに配置することを特徴とするインターネットを用いた
分散処理システム。 (付記2) 前記上位階層に位置する資源提供者端末
が、同一の演算処理を、より下位の階層に位置する複数
の前記資源提供者端末に割り当て、同一の演算結果が最
も多い演算結果を正しい演算結果であると判断し、正し
くない演算結果となった前記資源提供者端末に関する情
報とともに正しい演算結果を前記分散処理提供者サーバ
に送信する付記1記載のインターネットを用いた分散処
理システム。 (付記3) 前記上位階層に位置する資源提供者端末に
おいて、割り当てた演算処理結果が一定時間経過しても
返って来ない場合、タイムアウトとして正しくない演算
結果と判断する付記2記載のインターネットを用いた分
散処理システム。
【0067】(付記4) 前記分散処理提供者サーバに
おいて、前記資源提供者端末として登録可能な未登録資
源提供者端末を登録しておくマシンプールサーバをさら
に含む付記1記載のインターネットを用いた分散処理シ
ステム。
【0068】(付記5) 前記資源提供者端末におい
て、資源提供者固有の演算処理が発生した場合には、前
記資源提供者固有の演算処理を優先的に処理する付記1
記載のインターネットを用いた分散処理システム。
【0069】(付記6) 分散処理サービスを利用する
分散処理利用者端末と、複数段を有する階層構造を形成
し、上位階層に位置する端末がより下位階層に位置する
端末を管理する資源提供者端末と、インターネットを介
して接続されている分散処理提供者サーバであって、前
記資源提供者端末を登録する資源提供者端末登録部と、
前記資源提供者端末の使用状況を常時監視し、統計情報
として収集する資源提供者端末統計情報収集部と、前記
統計情報に基づいて、前記資源提供者端末の信頼性の度
合を示す信頼度を算出する資源提供者端末信頼度算出部
と、前記信頼度に基づいて、前記資源提供者端末の前記
階層構造を再構成する階層構造再構成部とを含み、前記
階層構造再構成部において、前記資源提供者端末の前記
信頼度が高い前記資源提供者端末ほど、上位階層に位置
するように配置することを特徴とする分散処理提供者サ
ーバ。 (付記7) 分散処理サービスを提供する分散処理提供
者サーバと、分散処理サービスを利用する分散処理利用
者端末と、インターネットを介して接続されており、複
数段を有する階層構造を形成し、より下位階層に位置す
る端末を管理する上位階層に位置する資源提供者端末で
あって、同一の演算処理を、より下位の階層に位置する
複数の前記資源提供者端末に割り当て、同一の演算結果
が最も多い演算結果を正しい演算結果であると判断し、
正しくない演算結果となった前記資源提供者端末に関す
る情報とともに正しい演算結果を分散処理提供者サーバ
に送信することを特徴とする資源提供者端末。
【0070】(付記8) 分散処理サービスを提供する
分散処理提供者サーバと、分散処理サービスを利用する
分散処理利用者端末と、計算機資源を提供する資源提供
者端末とが、インターネットを介して接続されている分
散処理環境において、前記資源提供者端末が複数段を有
する階層構造を形成し、上位階層に位置する前記資源提
供者端末がより下位階層に位置する前記資源提供者端末
を管理し、前記分散処理提供者サーバにおいて、前記資
源提供者端末を登録する工程と、前記資源提供者端末の
使用状況を常時監視し、統計情報として収集する工程
と、前記統計情報に基づいて、前記資源提供者端末の信
頼性の度合を示す信頼度を算出する工程と、前記信頼度
に基づいて、前記資源提供者端末の前記階層構造を再構
成する工程とを含み、前記階層構造を再構成する工程に
おいて、前記資源提供者端末の前記信頼度が高い前記資
源提供者端末ほど、上位階層に位置するように配置する
ことを特徴とするインターネットを用いた分散処理方
法。 (付記9) 前記上位階層に位置する資源提供者端末
が、同一の演算処理を、より下位の階層に位置する複数
の前記資源提供者端末に割り当て、同一の演算結果が最
も多い演算結果を正しい演算結果であると判断し、正し
くない演算結果となった前記資源提供者端末に関する情
報とともに正しい演算結果を前記サーバに送信する付記
8記載のインターネットを用いた分散処理方法。
【0071】(付記10) 分散処理サービスを利用す
る分散処理利用者端末と、複数段を有する階層構造を形
成し、上位階層に位置する端末がより下位階層に位置す
る端末を管理する資源提供者端末と、インターネットを
介して接続されている分散処理提供者サーバにおいて、
前記資源提供者端末を登録するステップと、前記資源提
供者端末の使用状況を常時監視し、統計情報として収集
するステップと、前記統計情報に基づいて、前記資源提
供者端末の信頼性の度合を示す信頼度を算出するステッ
プと、前記信頼度に基づいて、前記資源提供者端末の前
記階層構造を再構成するステップとを含み、前記階層構
造を再構成するステップにおいて、前記資源提供者端末
の前記信頼度が高い前記資源提供者端末ほど、上位階層
に位置するように配置することを特徴とするコンピュー
タに実行させるプログラム。 (付記11) 分散処理サービスを提供する分散処理提
供者サーバと、分散処理サービスを利用する分散処理利
用者端末と、インターネットを介して接続されており、
複数段を有する階層構造を形成し、より下位階層に位置
する端末を管理する上位階層に位置する資源提供者端末
であって、同一の演算処理を、より下位の階層に位置す
る複数の前記資源提供者端末に割り当て、同一の演算結
果が最も多い演算結果を正しい演算結果であると判断
し、正しくない演算結果となった前記資源提供者端末に
関する情報とともに正しい演算結果を分散処理提供者サ
ーバに送信することを特徴とするコンピュータに実行さ
せるプログラム。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明にかかるインターネ
ットを用いた分散処理システムによれば、一般家庭に普
及したパソコン等のような信頼性の低い計算機資源を用
いた場合であっても、システム全体として一定以上の信
頼度を確保しながら分散処理システムとして提供するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のインターネットを用いた分散処理シス
テムの構成図
【図2】 本発明の実施の形態にかかるインターネット
を用いた分散処理システムの構成図
【図3】 本発明の実施の形態にかかるインターネット
を用いた分散処理システムにおける分散処理提供者サー
バの構成図
【図4】 本発明の実施の形態にかかるインターネット
を用いた分散処理システムにおける資源提供者端末登録
情報格納部のデータ構造例示図
【図5】 本発明の実施の形態にかかるインターネット
を用いた分散処理システムにおける資源提供者端末統計
情報格納部のデータ構造例示図
【図6】 本発明の実施の形態にかかるインターネット
を用いた分散処理システムにおける資源提供者端末信頼
度格納部のデータ構造例示図
【図7】 本発明の実施の形態にかかるインターネット
を用いた分散処理システムにおける階層構造情報格納部
のデータ構造例示図
【図8】 本発明の実施の形態にかかるインターネット
を用いた分散処理システムにおける分散処理提供者サー
バの処理流れ図
【図9】 本発明の実施の形態にかかるインターネット
を用いた分散処理システムにおける分散処理提供者サー
バの処理流れ図
【図10】 本発明の実施の形態にかかるインターネッ
トを用いた分散処理システムにおける上位階層サーバの
構成図
【図11】 本発明の実施の形態にかかるインターネッ
トを用いた分散処理システムにおける上位階層サーバの
処理流れ図
【図12】 本発明の実施の形態にかかるインターネッ
トを用いた分散処理システムの構成図
【図13】 コンピュータ使用環境の例示図
【符号の説明】
1 分散処理提供者サーバ 2 分散処理利用者端末 3、33 資源提供者端末 4 インターネット 5 マシンプールサーバ 11 資源提供者端末登録部 12 資源提供者端末登録情報格納部 13 資源提供者端末統計情報収集部 14 資源提供者端末統計情報格納部 15 資源提供者端末信頼度算出部 16 資源提供者端末信頼度格納部 17 階層構造再構成部 18 階層構造情報格納部 21 分散処理依頼受信部 22 必要計算機資源産出部 23 資源提供者端末選定部 24 分散処理実行制御/結果送受信部 31 上位階層サーバ 32 下位階層サーバ 101 分散処理開始通知受信部 102 実行処理配分制御部 103 演算処理結果集約部 104 演算処理結果正当性判断部 105 演算処理結果送信部 131 回線先の記憶装置 132 CD−ROMやフレキシブルディスク等の可搬
型記録媒体 132−1 CD−ROM 132−2 フレキシブルディスク 133 コンピュータ 134 コンピュータ上のRAM/ハードディスク等の
記録媒体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散処理サービスを提供する分散処理提
    供者サーバと、分散処理サービスを利用する分散処理利
    用者端末と、計算機資源を提供する資源提供者端末と
    が、インターネットを介して接続されている分散処理シ
    ステムであって、 前記資源提供者端末が複数段を有する階層構造を形成
    し、上位階層に位置する前記資源提供者端末がより下位
    階層に位置する前記資源提供者端末を管理し、 前記分散処理提供者サーバが、 前記資源提供者端末を登録する資源提供者端末登録部
    と、 前記資源提供者端末の使用状況を常時監視し、統計情報
    として収集する資源提供者端末統計情報収集部と、 前記統計情報に基づいて、前記資源提供者端末の信頼性
    の度合を示す信頼度を算出する資源提供者端末信頼度算
    出部と、 前記信頼度に基づいて、前記資源提供者端末の前記階層
    構造を再構成する階層構造再構成部とを含み、 前記階層構造再構成部において、前記資源提供者端末の
    前記信頼度が高い前記資源提供者端末ほど、上位階層に
    位置するように配置することを特徴とするインターネッ
    トを用いた分散処理システム。
  2. 【請求項2】 前記上位階層に位置する資源提供者端末
    が、同一の演算処理を、より下位の階層に位置する複数
    の前記資源提供者端末に割り当て、同一の演算結果が最
    も多い演算結果を正しい演算結果であると判断し、正し
    くない演算結果となった前記資源提供者端末に関する情
    報とともに正しい演算結果を前記分散処理提供者サーバ
    に送信する請求項1記載のインターネットを用いた分散
    処理システム。
  3. 【請求項3】 分散処理サービスを利用する分散処理利
    用者端末と、複数段を有する階層構造を形成し、上位階
    層に位置する端末がより下位階層に位置する端末を管理
    する資源提供者端末と、インターネットを介して接続さ
    れている分散処理提供者サーバであって、 前記資源提供者端末を登録する資源提供者端末登録部
    と、 前記資源提供者端末の使用状況を常時監視し、統計情報
    として収集する資源提供者端末統計情報収集部と、 前記統計情報に基づいて、前記資源提供者端末の信頼性
    の度合を示す信頼度を算出する資源提供者端末信頼度算
    出部と、 前記信頼度に基づいて、前記資源提供者端末の前記階層
    構造を再構成する階層構造再構成部とを含み、 前記階層構造再構成部において、前記資源提供者端末の
    前記信頼度が高い前記資源提供者端末ほど、上位階層に
    位置するように配置することを特徴とする分散処理提供
    者サーバ。
  4. 【請求項4】 分散処理サービスを提供する分散処理提
    供者サーバと、分散処理サービスを利用する分散処理利
    用者端末と、計算機資源を提供する資源提供者端末と
    が、インターネットを介して接続されている分散処理環
    境において、 前記資源提供者端末が複数段を有する階層構造を形成
    し、上位階層に位置する前記資源提供者端末がより下位
    階層に位置する前記資源提供者端末を管理し、 前記分散処理提供者サーバにおいて、 前記資源提供者端末を登録する工程と、 前記資源提供者端末の使用状況を常時監視し、統計情報
    として収集する工程と、 前記統計情報に基づいて、前記資源提供者端末の信頼性
    の度合を示す信頼度を算出する工程と、 前記信頼度に基づいて、前記資源提供者端末の前記階層
    構造を再構成する工程とを含み、 前記階層構造を再構成する工程において、前記資源提供
    者端末の前記信頼度が高い前記資源提供者端末ほど、上
    位階層に位置するように配置することを特徴とするイン
    ターネットを用いた分散処理方法。
  5. 【請求項5】 分散処理サービスを利用する分散処理利
    用者端末と、複数段を有する階層構造を形成し、上位階
    層に位置する端末がより下位階層に位置する端末を管理
    する資源提供者端末と、インターネットを介して接続さ
    れている分散処理提供者サーバにおいて、 前記資源提供者端末を登録するステップと、 前記資源提供者端末の使用状況を常時監視し、統計情報
    として収集するステップと、 前記統計情報に基づいて、前記資源提供者端末の信頼性
    の度合を示す信頼度を算出するステップと、 前記信頼度に基づいて、前記資源提供者端末の前記階層
    構造を再構成するステップとを含み、 前記階層構造を再構成するステップにおいて、前記資源
    提供者端末の前記信頼度が高い前記資源提供者端末ほ
    ど、上位階層に位置するように配置することを特徴とす
    るコンピュータに実行させるプログラム。
JP2001197127A 2001-06-28 2001-06-28 インターネットを用いた分散処理システム及び方法 Expired - Fee Related JP3793048B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001197127A JP3793048B2 (ja) 2001-06-28 2001-06-28 インターネットを用いた分散処理システム及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001197127A JP3793048B2 (ja) 2001-06-28 2001-06-28 インターネットを用いた分散処理システム及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003016043A true JP2003016043A (ja) 2003-01-17
JP3793048B2 JP3793048B2 (ja) 2006-07-05

Family

ID=19034791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001197127A Expired - Fee Related JP3793048B2 (ja) 2001-06-28 2001-06-28 インターネットを用いた分散処理システム及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3793048B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005092880A (ja) * 2003-09-11 2005-04-07 Sun Microsyst Inc リソース・グリッドを自動的に確立するための機構
JP2005208923A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> グリッドシステムにおける決済情報算出方法、グリッド仲介装置、グリッド仲介プログラム
JP2008152618A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Fujitsu Ltd ジョブ割当プログラム、方法及び装置
JP2009032253A (ja) * 2007-07-06 2009-02-12 Ntt Docomo Inc クライアント・サーバ・アーキテクチャに使用するためのミドルウェア
WO2013132910A1 (ja) * 2012-03-07 2013-09-12 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ ホスト提供システム及びホスト提供方法
JP2018109878A (ja) * 2017-01-05 2018-07-12 株式会社日立製作所 分散コンピューティングシステム
WO2023074689A1 (ja) * 2021-10-29 2023-05-04 株式会社Preferred Networks 計算機システム
JP7383822B2 (ja) 2019-12-13 2023-11-20 マイクロン テクノロジー,インク. 基地局のシャドウ計算

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005092880A (ja) * 2003-09-11 2005-04-07 Sun Microsyst Inc リソース・グリッドを自動的に確立するための機構
JP2005208923A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> グリッドシステムにおける決済情報算出方法、グリッド仲介装置、グリッド仲介プログラム
JP2008152618A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Fujitsu Ltd ジョブ割当プログラム、方法及び装置
US8510742B2 (en) 2006-12-19 2013-08-13 Fujitsu Limited Job allocation program for allocating jobs to each computer without intensively managing load state of each computer
JP2009032253A (ja) * 2007-07-06 2009-02-12 Ntt Docomo Inc クライアント・サーバ・アーキテクチャに使用するためのミドルウェア
WO2013132910A1 (ja) * 2012-03-07 2013-09-12 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ ホスト提供システム及びホスト提供方法
JP2013186654A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Ntt Docomo Inc ホスト提供システム及びホスト提供方法
US9229762B2 (en) 2012-03-07 2016-01-05 Ntt Docomo, Inc. Host providing system and host providing method
JP2018109878A (ja) * 2017-01-05 2018-07-12 株式会社日立製作所 分散コンピューティングシステム
JP7383822B2 (ja) 2019-12-13 2023-11-20 マイクロン テクノロジー,インク. 基地局のシャドウ計算
US11941455B2 (en) 2019-12-13 2024-03-26 Micron Technology, Inc. Shadow computations in base stations
WO2023074689A1 (ja) * 2021-10-29 2023-05-04 株式会社Preferred Networks 計算機システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3793048B2 (ja) 2006-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7702779B1 (en) System and method for metering of application services in utility computing environments
KR101980286B1 (ko) 애플리케이션별 자원 사용량 정보의 제공 기법
CN105308576B (zh) 确定和监测计算机资源服务的性能能力
US7533170B2 (en) Coordinating the monitoring, management, and prediction of unintended changes within a grid environment
JP4374378B2 (ja) 運用実績評価装置、運用実績評価方法、およびプログラム
US8402468B2 (en) Capacity planning based on resource utilization as a function of workload
US20020019844A1 (en) Method and system for network-distributed computing
US9894148B2 (en) Brokering for application hosting computing resources of multiple vendor-specific provisioned computing environments
CN1771479A (zh) 取得优化价值的配置分布式计算系统的元素的方法和系统
JP2003523578A (ja) ネットワーク上の対話の妥当性を決定するためのシステムおよび方法
WO2011072899A1 (en) Method for operating cloud computing services and cloud computing information system
CN103336737A (zh) 用于基于特征使用的软件组合管理的方法和系统
CN110225104A (zh) 数据获取方法、装置及终端设备
CN108764332A (zh) 一种渠道质量分析方法、计算设备及存储介质
CN106649856A (zh) 一种数据库访问装置、系统及方法
US8954584B1 (en) Policy engine for automating management of scalable distributed persistent applications in a grid
JP2005031776A (ja) サーバリソース集計方法、サーバリソース集計システム、および、そのためのサーバ
CN106663041A (zh) 从系统故障恢复基于云的服务的易用性
CN101120322B (zh) 估算事务处理响应时间的方法和系统
JP2003016043A (ja) インターネットを用いた分散処理システム及び方法
CN111182479B (zh) 信息发送的控制方法及装置
CN109491733A (zh) 基于可视化的界面显示方法及相关设备
US7925755B2 (en) Peer to peer resource negotiation and coordination to satisfy a service level objective
JP2003006171A (ja) インターネットを介する並列処理計算委託システム
CN1777872A (zh) 确定未归还备用资源使用的系统

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130414

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140414

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees