JP2003014956A - 偏波面保持型光ファイバグレーティング、光モジュール及び光通信システム - Google Patents

偏波面保持型光ファイバグレーティング、光モジュール及び光通信システム

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JP2003014956A JP2001197310A JP2001197310A JP2003014956A JP 2003014956 A JP2003014956 A JP 2003014956A JP 2001197310 A JP2001197310 A JP 2001197310A JP 2001197310 A JP2001197310 A JP 2001197310A JP 2003014956 A JP2003014956 A JP 2003014956A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏波毎の透過損失特性の温度変動が少なく、か
つ簡単な構成によって生産性を向上することができる偏
波面保持型光ファイバグレーティングを提供する。 【解決手段】第1の長周期型ファイバグレーティング2
と第2の長周期ファイバグレーティング3とは、略同一
の透過損失特性を有している。この2つの長周期型光フ
ァイバグレーティングを接続する偏波面保持型光ファイ
バ1bは、偏波面が90°異なるようにするために、9
0°捻りの状態で融着接続されている。また、第2の長
周期型光ファイバグレーティング3の出力端に接続され
ている偏波面保持型光ファイバ1cも、90°捻りの状
態で融着接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報通信分野、
光計測分野などに用いられる光ファイバグレーティング
に関し、特に、製造性及び温度特性の両方の点において
優れている偏波面保持型光ファイバグレーティングに関
する。
【0002】
【従来の技術】高密度な波長多重通信を実現するため
に、偏波面を保持するタイプの光ファイバグレーティン
グが開発されている。また、光センサ等の分野でも、偏
波面保持型光ファイバグレーティングを形成し、この偏
波面保持型光ファイバグレーティング1個のみで、偏波
面保持型光ファイバを伝搬する2つの偏波方向、すなわ
ち、光の伝搬速度が遅い軸(以下「Slow軸」と略記す
る)方向と、光の伝搬速度が速い軸(以下「Fast軸」と
略記する)方向の透過光又は反射光をモニタして、温度
と歪みの両方を検知するセンサ等が開発されている。こ
のような分野で用いられる光ファイバグレーティングに
は、短周期型光ファイバグレーティングと長周期型光フ
ァイバグレーティングの2種類がある。短周期型光ファ
イバグレーティングとは、通常、導波モード光を、伝搬
方向に対して逆方向に進む導波モード光(すなわち反射
モード光)、またはクラッドモード光に結合させる光フ
ァイバグレーティングをいい、特定の波長の光を反射又
は減衰させる機能を持つ。短周期型光ファイバグレーテ
ィングのグレーティング周期は、波長1.55μm帯域用と
しては、400〜600nm程度、波長0.98μm帯域用として
は、200〜400nm程度のものが用いられる。
【0003】一方、長周期型光ファイバグレーティング
とは、導波モード光を、伝搬方向と同方向のクラッドモ
ード光ないしは放射モード光に結合させる光ファイバグ
レーティングをいい、特定に波長の光を減衰させる機能
を持つ。長周期型光ファイバグレーティングのグレーテ
ィング周期は、波長1.2μm〜波長1.7μm程度の光に対
して、数十μm〜数百μmのものが用いられる。偏波面
保持型光ファイバグレーティングは、偏波面保持型光フ
ァイバ上にこのようなグレーティングを形成して、偏波
面を保持しつつ特定の波長の光を反射又は減衰させる機
能を持つものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、偏波面保持型
光ファイバ、特にPANDAファイバ等のように、ファ
イバ製造時の残留応力を利用して製造された光ファイバ
は、温度変動によって残留応力が変動するため、例え
ば、高温時におけるPANDAファイバの複屈折率は、
常温時における複屈折率より小さくなっている。このこ
とは、偏波面保持型光ファイバのSlow軸及びFast軸に電
界成分を持つ各偏波の導波光の実効屈折率の温度依存性
が、偏波により異なっていることを意味する。これによ
り、PANDAファイバ等のように、残留応力を利用し
た偏波面保持型光ファイバを用いて形成された偏波面保
持型光ファイバグレーティングは、反射光ないしは透過
光の挿入損失偏波依存性(Polarization-dependent Los
s以下「PDL」と略記する)などの偏波特性が劣化す
る。
【0005】図9、10、11に、偏波特性の温度依存
性について、その具体例を示している。図9は、波長1.
55μm帯域用のPANDAファイバに、グレーティング
間隔を338.2μmとしてグレーティングを形成した長周
期型光ファイバグレーティングについて、導波モードか
らクラッドモードへの結合による損失特性の温度依存性
を、各偏波について示したものである。図9(a)はSl
ow軸方向の偏波(以下「X偏波」という)についての損
失特性であり、図9(b)はFast軸方向の偏波(以下
「Y偏波」という)についての損失特性である。測定温
度は、−20℃、0℃、25℃、40℃、及び70℃と
した。図9(a)、(b)からわかるように、透過損失
の中心波長(以下「中心波長」と略記する)は、X偏波
については、1.55μm帯にあり、Y偏波については1.4
μm帯にある。さらに、その温度特性については、X偏
波の中心波長は、温度上昇に伴って短波長側に移動し、
Y偏波の中心波長は、温度上昇に伴って長波長側に移動
している。
【0006】このような事情から、1つの光ファイバグ
レーティングを用いて、X偏波とY偏波の両偏波に対し
て、損失の中心波長が同じ波長帯域となるようにするこ
とはできないが、偏波毎にグレーティングの製造パラメ
ータを調整して形成した偏波面保持型光ファイバグレー
ティングを縦列接続して、X偏波とY偏波の両偏波に対
して同一の透過損失特性を持つようにすることは可能で
ある。この例を図10、11に示している。図10は、
グレーティング周期を362.0μmとして、そのY偏波の
透過損失特性が、図9(a)に示した光ファイバグレー
ティングのX偏波の透過損失特性とほぼ同一となるよう
に調整したものである。これらの偏波面保持型光ファイ
バグレーティングを、偏波面を揃えて融着により縦列接
続したときの挿入損失偏波依存性を図11に示してい
る。縦列接続したことによって、設計中心温度である2
5℃においては、PDLは小さくなっている。しかし、
設計温度以外の温度においては、中心波長が温度変動に
伴ってシフトし、このシフト量が偏波毎に異なるため、
PDLが著しく劣化するという問題を生じる。
【0007】また、このようにして偏波面保持型光ファ
イバグレーティングを構成すると、偏波毎に光学特性を
調整した光ファイバグレーティングを準備し、これを組
み合わせて用いる必要があるため、生産効率上の問題も
あった。一方、短周期型光ファイバグレーティングにつ
いても、例えば、1.55μm帯では、偏波面によって、中
心波長が0.3nm程度ずれるため、両偏波を利用する用
途への適用はやはり困難であった。本発明は、このよう
な問題点を解決するためになされたもので、偏波毎の透
過損失特性の温度変動が少なく、かつ簡単な構成によっ
て生産性を向上することができる偏波面保持型光ファイ
バグレーティングを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、偏波面保持型光ファイバ
の長手方向に周期的に屈折率変化を持たせてなる偏波面
保持型光ファイバグレーティングにおいて、略同一の損
失波長特性を有する2つの該偏波面保持型光ファイバグ
レーティングが、その偏波面を90°異なるようにして
縦列接続されてなることを特徴とする偏波面保持型光フ
ァイバグレーティングであり、これにより、接続面にお
いて、X偏波光とY偏波光とが入れ替わるようにしたも
のである。請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明
において、前記2つの偏波面保持型光ファイバグレーテ
ィングを各々別のパッケージとし、このパッケージ間を
偏波面保持型光ファイバで接続したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記2つの偏波面保持型光ファイバグレーティングを接
続したものを1つのパッケージに収納したことを特徴と
する。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の発明において、前記2つの偏波面保持型光ファ
イバグレーティングとして、長周期型光ファイバグレー
ティングを用いたことを特徴とする。請求項5記載の発
明は、請求項4記載の発明において、前記2つの偏波面
保持型光ファイバグレーティングのクラッドモードの次
数をずらすことにより、偏波面保持型光ファイバグレー
ティング間のクラッドモード干渉を抑制することを特徴
とする。請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明に
おいて、前記2つの偏波面保持型光ファイバグレーティ
ング間に、クラッドモードを消衰させる物質を添加した
クラッドを有する光ファイバが挟まれていることを特徴
とする。請求項7記載の発明は、請求項1、2又は3記
載の発明において、前記2つの偏波面保持型光ファイバ
グレーティングとして、短周期型光ファイバグレーティ
ングを用いたことを特徴とする。
【0010】請求項8記載の発明は、請求項1から7記
載の偏波面保持型光ファイバグレーティングを他の光部
品と組み合わせることによって、温度に依存しない光学
特性を有することを特徴とする光モジュールである。請
求項9記載の発明は、請求項8記載の光モジュールを組
み込むことによって、信号光強度の温度による変動を抑
制することができることを特徴とする光通信システムで
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の偏波面保持型光ファイバグレーティング
の第1の例について説明する。図1は、本発明の偏波面
保持型光ファイバグレーティングの第1の例を示すもの
である。図1中、符号1a、1b、1cは偏波面保持型
光ファイバを示す。この偏波面保持型光ファイバ1a、
1b、1cとして、PANDAファイバなど残留応力を
利用した複屈折光ファイバが用いられる。この偏波面保
持型光ファイバ1aは、第1の長周期型光ファイバグレ
ーティング2の入力端に接続されている。この第1の長
周期型光ファイバグレーティング2の出力端には、偏波
面保持型光ファイバ1bを介して、第2の長周期型光フ
ァイバグレーティング3の入力端が接続され、この第2
の長周期型光ファイバグレーティング3の出力端には、
偏波面保持型光ファイバ1cが接続されている。第1の
長周期型光ファイバグレーティング2及び第2の長周期
型光ファイバグレーティング3はそれぞれ、補強材に固
定されてパッケージ4が形成されている。これは、光フ
ァイバグレーティングは被覆を除去した光ファイバ上に
形成されるため、機械的強度が弱く、補強材を用いて保
護することが必要となるからである。
【0012】この第1の長周期型光ファイバグレーティ
ング2と第2の長周期型光ファイバグレーティング3と
は、略同一の透過損失特性を有している。例えば、第1
の長周期型ファイバグレーティングは、グレーティング
間隔を338.2μmとして、図2(a)に示すように、X
偏波の透過損失の中心波長が1.55μm帯となるように作
製されている。一方、第2の長周期型光ファイバグレー
ティングも、グレーティング間隔を338.2μmとして、
図2(b)に示すように、X偏波の透過損失の中心波長
が1.55μm帯となるように作製されている。この2つの
長周期型光ファイバグレーティングを接続する偏波面保
持型光ファイバ1bは、偏波面が90°異なるようにす
るために、90°捻りの状態で融着接続されている。こ
の90°捻りの状態とは、接続箇所において、互いの偏
波面が90°異なっているのが理想的であるが、製造上
の誤差を考慮すると、偏波クロストークの劣化を例えば
−25dB以下とするためには、90°に対して±3.
1°以内とすることが必要であり、例えば−20dB以
下とするためには、90°に対して±5.5°以内とす
ることが必要である。また、第2の長周期型光ファイバ
グレーティング3の出力端に接続されている偏波面保持
型光ファイバ1cも、90°捻りの状態で融着接続され
ている。なお、ここでは、波長1.55μm帯において使用
することを目的として、長周期型光ファイバグレーティ
ングのグレーティング間隔を338.2μmとしているが、
これに限定されるものではなく、使用する波長帯域に応
じて、適宜変更して作製されるものである。
【0013】次に、この例の偏波面保持型光ファイバグ
レーティングの動作例について説明する。偏波面保持型
光ファイバ1aを伝搬する信号光のうち、X偏波光は、
第1の長周期型光ファイバグレーティング2によって、
波長1.55μm帯において、透過損失を受ける。しかし、
Y偏波光については、図8(b)に示すように、透過損
失の中心波長は1.4μm帯であり、波長1.55μm帯にお
いては透過損失を受けない。従って、第1の長周期型光
ファイバグレーティング2によって透過損失を受けるの
はX偏波光のみである。
【0014】このようにして、波長1.55μm帯において
X偏波光のみが透過損失を受けた信号光は、偏波面保持
型光ファイバ1bを伝搬するが、偏波面保持型光ファイ
バ1bは90°捻り接続されているため、X偏波光とY
偏波光とが入れ替わり、第2の長周期型光ファイバグレ
ーティング3においては、波長1.55μm帯においてY偏
波光のみが透過損失を受け、X偏波光は透過損失を受け
ない。従って、第1の長周期型光ファイバグレーティン
グ2と第2の長周期型光ファイバグレーティング3を通
過した後のX偏波光とY偏波光は、波長1.55μm帯にお
いて、ほぼ同一の透過損失を受け、しかも、第1の長周
期型光ファイバグレーティング2のX偏波光に対する透
過損失の温度特性と、第2の長周期型光ファイバグレー
ティング3のY偏波光に対する透過損失の温度特性の差
は充分に小さい。
【0015】この信号光は、偏波面保持型光ファイバ1
cを伝搬するが、偏波面保持型光ファイバ1cは90°
捻り接続されているため、X偏波とY偏波とが再び入れ
替わり、2つの長周期ファイバグレーティングに入射す
る前の偏波状態に戻る。図3に、この例の偏波面保持型
光ファイバグレーティングのPDLの温度特性を示して
いる。図3からわかるように、設計中心温度である25
℃ばかりでなく、その他の温度においても、PDLは極
めて小さな値となっている。この例によると、略同一の
透過損失特性を有する第1の長周期型光ファイバグレー
ティング2と第2の長周期型光ファイバグレーティング
3とが、偏波面保持型光ファイバ1bによって90°捻
り接続されていることにより、X偏波光とY偏波光の両
偏波光に対して、波長1.55μm帯において、ほぼ同一の
透過損失特性を持ち、かつ、透過損失特性の温度特性も
ほぼ同一となる偏波面保持型光ファイバグレーティング
を実現することができる。また、この例によると、偏波
毎にグレーティングの製造パラメータを調整して形成し
た偏波面保持型光ファイバグレーティングを準備する必
要がないため、偏波面保持型光ファイバグレーティング
の製造性を向上させることができる。
【0016】次に、本発明の偏波面保持型光ファイバグ
レーティングの第2の例について説明する。図4に、本
発明の偏波面保持型光ファイバグレーティングの第2の
例を示す。この例は、第1の長周期型光ファイバグレー
ティング2と第2の長周期型光ファイバグレーティング
3とを90°捻り接続し、これを1つのパッケージ4と
して形成し、これに偏波面保持型光ファイバ1cを90
°捻り接続して偏波面保持型光ファイバグレーティング
を形成したものである。この例においては、偏波面保持
型光ファイバ1aを伝搬する光のうち、波長1.55μm帯
において、第1の長周期型光ファイバグレーティング2
によってX偏波光のみが透過損失を受け、次に、第2の
長周期型光ファイバグレーティング3によってY偏波の
みが透過損失を受ける。従って、第1の長周期型光ファ
イバグレーティング2と第2の長周期型光ファイバグレ
ーティング3を通過した後のX偏波光とY偏波光は、波
長1.55μm帯において、ほぼ同一の透過損失を受け、し
かも、その温度特性も同一である。
【0017】なお、この例においては、第1の長周期型
光ファイバグレーティング2と第2の長周期型光ファイ
バグレーティング3との間で、クラッドモード間の干渉
を防ぐために、クラッドモードの次数を各長周期型ファ
イバグレーティングでずらすことが望ましい。この例に
よると、第1の長周期型光ファイバグレーティング2と
第2の長周期型光ファイバグレーティング3とを90°
捻り接続し、これを1つのパッケージ4として形成する
ことにより、両偏波光に対して、波長1.55μm帯におい
て、ほぼ同一の透過損失特性を持ち、かつ、透過損失特
性の温度特性もほぼ同一となる偏波面保持型光ファイバ
グレーティングの小型化を実現することができる。
【0018】次に、本発明の偏波面保持型光ファイバグ
レーティングの第3の例について説明する。図5に、本
発明の偏波面保持型光ファイバグレーティングの第3の
例を示す。この例では、第1の長周期型光ファイバグレ
ーティング2と第2の長周期型光ファイバグレーティン
グ3とを90°捻り接続し、これを1つのパッケージ4
として形成し、これに偏波面保持型光ファイバ1cを9
0°捻り接続したものであることは第2の例と同様であ
るが、第1の長周期型光ファイバグレーティング2と第
2の長周期型光ファイバグレーティング3との間に、コ
バルト等の遷移金属元素や、エルビウム等のように、使
用波長帯域の光を吸収する材料をクラッドに添加した光
ファイバ5が挟まれて接続されている。クラッドモード
の干渉を防ぐには、通常30dB以上、好ましくは50
dB以上クラッドモード光を減衰させる必要がある。こ
のためには、クラッドにドーパントを添加した光ファイ
バ5の長さと、ドーパントの添加量により、クラッドモ
ード光の減衰量を調整することができる。図8に、クラ
ッドにドーパントを添加した光ファイバの長さと、透過
損失との関係を示している。図8からわかるように、例
えば、50dB以上の減衰量を得るためには、クラッド
内にコバルトを15000ppm含む光ファイバでは、
長さ7.5mm以上、30000ppm含む光ファイバ
では、長さ4mm以上とすればよい。また、30dB以
上の減衰量を得るためには、クラッド内にコバルトを1
5000ppm含む光ファイバでは、長さ5mm以上、
30000ppm含む光ファイバでは、長さ2.5mm
以上とすればよい。このような構成とすることにより、
第1の長周期型光ファイバグレーティング2と第2の長
周期型光ファイバグレーティング3との間で、クラッド
モードの次数を変えることなく、クラッドモードの干渉
を抑制することができる。
【0019】なお、第2の例及び第3の例において、第
2の長周期型光ファイバグレーティング3と偏波面保持
型光ファイバ1cを90°捻り接続する位置を、パッケ
ージ4の内部としているが、これに限定されるものでは
なく、パッケージ4の外部において接続してもよい。こ
の例によると、第1の長周期型光ファイバグレーティン
グ2と第2の長周期型光ファイバグレーティング3とを
90°捻り接続し、この2つの長周期型光ファイバグレ
ーティングの間に、使用波長帯域の光を吸収する材料が
クラッドに添加された光ファイバ5を挟んで接続して1
つのパッケージ4とすることにより、両偏波光に対して
ほぼ同一の透過損失特性を持ち、かつ、透過損失特性の
温度特性もほぼ同一となり、小型化が可能で、かつ、ク
ラッドモードの干渉を抑制することができる偏波面保持
型光ファイバグレーティングを実現することができる。
【0020】次に、本発明の偏波面保持型光ファイバグ
レーティングの第4の例について説明する。図6に、本
発明の偏波面保持型光ファイバグレーティングの第4の
例を示す。図6中、符号1a、1b、1cは偏波面保持
型光ファイバを示す。この偏波面保持型光ファイバ1a
は、第1の短周期型光ファイバグレーティング6の入力
端に接続されている。この第1の短周期型光ファイバグ
レーティング6の出力端には、偏波面保持型光ファイバ
1bを介して、第2の短周期型光ファイバグレーティン
グ7の入力端が接続され、この第2の短周期型光ファイ
バグレーティング7の出力端には、偏波面保持型光ファ
イバ1cが接続されている。
【0021】この第1の短周期型光ファイバグレーティ
ング6と第2の短周期型光ファイバグレーティング7と
は、略同一の透過損失特性を有している。この2つの短
周期型光ファイバグレーティングを接続する偏波面保持
型光ファイバ1bは、偏波面が90°異なるようにする
ために、90°捻りの状態で融着接続されている。ま
た、第2の短周期光ファイバグレーティング7の出力端
に接続されている偏波面保持型光ファイバ1cも、90
°捻りの状態で融着接続されている。
【0022】次に、この例の偏波面保持型光ファイバグ
レーティングの動作例について説明する。偏波面保持型
光ファイバ1aを伝搬する信号光のうち、波長1.55μm
帯において、第1の短周期型光ファイバグレーティング
6によってX偏波光のみが透過損失を受け、次に、第2
の短周期光ファイバグレーティング7によってY偏波の
みが透過損失を受ける。この例によると、第1の短周期
型光ファイバグレーティング6と第2の短周期型光ファ
イバグレーティング7とを接続する偏波面保持型光ファ
イバ1bが90°捻り接続されていることにより、X偏
波光とY偏波光の両偏波光に対して、波長1.55μm帯に
おいて、ほぼ同一の透過損失特性を持ち、かつ、透過損
失特性の温度特性もほぼ同一となる偏波面保持型光ファ
イバグレーティングを実現することができる。
【0023】次に、本発明の偏波面保持型光ファイバグ
レーティングの第5の例について説明する。図7に、本
発明の偏波面保持型光ファイバグレーティングの第5の
例を示す。この例は、第1の短周期型光ファイバグレー
ティング6と第2の短周期型光ファイバグレーティング
7とを90°捻り接続し、これを1つのパッケージ4と
して形成し、これに偏波面保持型光ファイバ1cを90
°捻り接続したものである。この例では、光の損失分
は、反射光、すなわち、入射光とは逆方向の導波モード
またはクラッドモードや、放射モードへ結合するため、
第1の短周期型光ファイバグレーティング6と第2の短
周期型光ファイバグレーティング7との間でモード間の
干渉を生じることがない。従って、クラッドモードの次
数をずらしたり、2つの短周期型光ファイバグレーティ
ングの間にクラッドモードを消衰させるための領域を設
けることなく、簡単な構成で小型の光減衰器や利得等化
器を実現することができる。
【0024】この例によると、第1の短周期型光ファイ
バグレーティング6と第2の短周期型光ファイバグレー
ティング7とを90°捻り接続して、1つのパッケージ
4とすることにより、両偏波光に対して、波長1.55μm
帯において、ほぼ同一の透過損失特性を持ち、かつ、透
過損失特性の温度特性もほぼ同一であり、小型化が可能
で、クラッドモードの干渉を抑制することができる偏波
面保持型光ファイバグレーティングを実現することがで
きる。
【0025】次に、本発明の光モジュールの例について
説明する。この例は、他の光部品と、上述した偏波面保
持型光ファイバグレーティングとを組み合わせて、光モ
ジュールを構成したものである。例えば、光増幅器の利
得を等化するために、偏波面保持型光ファイバグレーテ
ィングが利得等化器として用いられる場合、利得等化器
の損失特性の温度依存性が大きいと、光増幅器モジュー
ル全体として温度変動の影響を大きく受けることとな
る。本発明の偏波面保持型光ファイバグレーティング
は、温度による影響を受けることなく、両偏波に対して
ほぼ同一の損失を与えることができるため、この偏波面
保持型光ファイバグレーティングを組み込むことによ
り、温度に依存しない光学特性を有する光増幅器モジュ
ールを実現することができる。従って、より一般的に
は、本発明の偏波面保持型光ファイバグレーティングを
他の光部品と組み合わせることによって、温度に依存し
ない光学特性を有する光モジュールを実現することがで
きる。
【0026】次に、本発明の光通信システムの例につい
て説明する。この例は、本発明の光モジュールを組み込
んで構成された光通信システムである。本発明の光モジ
ュールは、温度に依存しない光学特性を有するため、こ
の光モジュールを組み込むことにより、温度変動の影響
を受けずに通信を行うことができる光通信システムを実
現することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
略同一の透過損失特性を有する第1の長周期型光ファイ
バグレーティング2と第2の長周期型光ファイバグレー
ティング3とが、偏波面保持型光ファイバ1bによって
90°捻り接続されていることにより、X偏波光とY偏
波光の両偏波光に対して、ほぼ同一の透過損失特性を持
ち、かつ、透過損失特性の温度特性もほぼ同一となる偏
波面保持型光ファイバグレーティングを実現することが
できる。また、偏波毎にグレーティングの製造パラメー
タを調整して形成した偏波面保持型光ファイバグレーテ
ィングを準備する必要がないため、偏波面保持型光ファ
イバグレーティングの製造性を向上させることができ
る。
【0028】さらに、2つの長周期型光ファイバグレー
ティングを90°捻り接続し、これを1つのパッケージ
として形成することにより、偏波面保持型光ファイバグ
レーティングの小型化を実現することができる。さら
に、この2つの長周期型光ファイバグレーティングの間
に、使用波長帯域の光を吸収する材料がクラッドに添加
された光ファイバを挟んで接続して1つのパッケージと
することにより、小型化が可能で、かつ、クラッドモー
ドの干渉を抑制することができる偏波面保持型光ファイ
バグレーティングを実現することができる。
【0029】また、本発明によれば、略同一の透過損失
特性を有する第1の短周期型光ファイバグレーティング
と第2の短周期型光ファイバグレーティングとが、偏波
面保持型光ファイバによって90°捻り接続されている
ことにより、X偏波光とY偏波光の両偏波光に対して、
ほぼ同一の透過損失特性を持ち、かつ、透過損失特性の
温度特性もほぼ同一となる偏波面保持型光ファイバグレ
ーティングを実現することができる。さらに、この2つ
の短周期型光ファイバグレーティングを90°捻り接続
して、1つのパッケージとすることにより、小型化が可
能で、かつ、クラッドモードの干渉を抑制することがで
きる偏波面保持型光ファイバグレーティングを実現する
ことができる。
【0030】また、本発明によると、偏波面保持型光フ
ァイバグレーティングを他の光部品と組みあわせること
によって、温度に依存しない光学特性を有する光モジュ
ールを実現することができる。さらに、この光モジュー
ルを組み込むことにより、温度変動の影響を受けずに通
信を行うことができる光通信システムを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏波面保持型光ファイバグレーティン
グの第1の例を示す図である。
【図2】グレーティング間隔338.2μmで作製した長周
期型光ファイバグレーティングの、X偏波に対する透過
損失特性とその温度特性を示す図である。
【図3】本発明の偏波面保持型光ファイバグレーティン
グのPDLの温度特性を示す図である。
【図4】本発明の偏波面保持型光ファイバグレーティン
グの第2の例を示す図である。
【図5】本発明の偏波面保持型光ファイバグレーティン
グの第3の例を示す図である。
【図6】本発明の偏波面保持型光ファイバグレーティン
グの第4の例を示す図である。
【図7】本発明の偏波面保持型光ファイバグレーティン
グの第5の例を示す図である。
【図8】クラッドにドーパントを添加した光ファイバの
長さと、透過損失との関係を示す図である。
【図9】偏波面保持型光ファイバグレーティングの透過
損失特性の温度特性を示す図であり、(a)はグレーテ
ィング間隔338.2μmの長周期型光ファイバグレーティ
ングのX偏波の透過損失、(b)はグレーティング間隔
338.2μmの長周期型光ファイバグレーティングのY偏
波の透過損失である。
【図10】偏波面保持型光ファイバグレーティングの透
過損失特性の温度特性を示す図であり、グレーティング
間隔362.0μmの長周期型光ファイバグレーティングの
Y偏波の透過損失を示す図である。
【図11】グレーティング間隔338.2μmの長周期型光
ファイバグレーティングとグレーティング間隔362.0μ
mの長周期型光ファイバグレーティングを縦列接続した
ときのPDLを示すものである。
【符号の説明】
1a、1b、1c…偏波面保持型光ファイバ、2…第1
の長周期型光ファイバグレーティング、3…第2の長周
期型光ファイバグレーティング、4…パッケージ、5…
クラッドモードの干渉を抑制するための物質をクラッド
に添加した光ファイバ、6…第1の短周期型光ファイバ
グレーティング、7…第2の短周期型光ファイバグレー
ティグ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏波面保持型光ファイバの長手方向に周
    期的に屈折率変化を持たせてなる偏波面保持型光ファイ
    バグレーティングにおいて、 略同一の損失波長特性を有する2つの該偏波面保持型光
    ファイバグレーティングが、その偏波面を90°異なる
    ようにして縦列接続されてなることを特徴とする偏波面
    保持型光ファイバグレーティング。
  2. 【請求項2】 前記2つの偏波面保持型光ファイバグレ
    ーティングを各々別のパッケージとし、このパッケージ
    間を偏波面保持型光ファイバで接続したことを特徴とす
    る請求項1記載の偏波面保持型光ファイバグレーティン
    グ。
  3. 【請求項3】 前記2つの偏波面保持型光ファイバグレ
    ーティングを接続したものを1つのパッケージに収納し
    たことを特徴とする請求項1記載の偏波面保持型光ファ
    イバグレーティング。
  4. 【請求項4】 前記2つの偏波面保持型光ファイバグレ
    ーティングは長周期型光ファイバグレーティングである
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の偏波面保持
    型光ファイバグレーティング。
  5. 【請求項5】 前記2つの偏波面保持型光ファイバグレ
    ーティングのクラッドモードの次数をずらすことによ
    り、偏波面保持型光ファイバグレーティング間のクラッ
    ドモード干渉を抑制することを特徴とする請求項4記載
    の偏波面保持型光ファイバグレーティング。
  6. 【請求項6】 前記2つの偏波面保持型光ファイバグレ
    ーティング間に、クラッドモードを消衰させる物質を添
    加したクラッドを有する光ファイバが挟まれていること
    を特徴とする請求項4記載の偏波面保持型光ファイバグ
    レーティング。
  7. 【請求項7】 前記2つの偏波面保持型光ファイバグレ
    ーティングは短周期型光ファイバグレーティングである
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の偏波面保持
    型光ファイバグレーティング。
  8. 【請求項8】 請求項1から7記載の偏波面保持型光フ
    ァイバグレーティングを他の光部品と組み合わせること
    によって、温度に依存しない光学特性を有することを特
    徴とする光モジュール。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の光モジュールを組み込む
    ことによって、信号光強度の温度による変動を抑制する
    ことができることを特徴とする光通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2020085572A (ja) * 2018-11-20 2020-06-04 Dmg森精機株式会社 変位検出装置
WO2022054182A1 (ja) * 2020-09-09 2022-03-17 日本電信電話株式会社 長周期ファイバグレーティング及び光伝送システム

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