JP2003014322A - フリーピストン型スターリング冷凍機 - Google Patents

フリーピストン型スターリング冷凍機

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JP2003014322A
JP2003014322A JP2001199878A JP2001199878A JP2003014322A JP 2003014322 A JP2003014322 A JP 2003014322A JP 2001199878 A JP2001199878 A JP 2001199878A JP 2001199878 A JP2001199878 A JP 2001199878A JP 2003014322 A JP2003014322 A JP 2003014322A
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displacer
linear motor
stirling refrigerator
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JP2001199878A
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Haruhiko Murakami
治彦 村上
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Sharp Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/14Compression machines, plants or systems characterised by the cycle used 
    • F25B2309/1428Control of a Stirling refrigeration machine

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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスターリング冷凍機においては、たと
えば運転開始時のような冷却面の温度が常温に近い状態
である場合には、内部ガス圧が定常運転状態に至るまで
の間に、定常状態における最大入力電圧を印加すると、
ピストンとディスプレーサとが相互干渉を生じて衝突す
る虞が有った。 【解決手段】 リニアモータ13に取り付けられたピス
トン1のストローク(移動距離)を、リニアモータ13
に印加される電圧と電流とインダクタンス(L)と抵抗
成分(R)とからマイクロコンピュータ104で演算す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフリーピストン型ス
ターリング冷凍機に関し、より詳細には、ピストンとデ
ィスプレーサとの衝突を回避し得るようにしたフリーピ
ストン型スターリング冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍機の冷凍サイクルとしては、従来は
フロンの凝縮、蒸発の繰り返しを利用した蒸気圧縮式の
冷凍サイクルが一般的であった。しかし、近年の地球環
境対策の面から、特定フロンを対象としてフロンの使用
及び生産が規制されている。このような事情から、上述
のようなフロンを利用した冷凍サイクルに代えて、逆ス
ターリング冷凍サイクルが注目されている。
【0003】逆スターリング冷凍サイクルは、ヘリウム
ガス、水素ガス、窒素ガス等の地球環境に悪影響を与え
難いと考えられているガスを作動媒体として使用し、逆
スターリングサイクルによって低温を得るようにしたも
のである。
【0004】図11は従来のフリーピストン型スターリ
ング冷凍機の構成例を示す縦断面図である。まずこの図
11を参照して従来のフリーピストン型スターリング冷
凍機の構成について説明する。
【0005】シリンダ3は概略円筒形状に形成されてお
り、その内部には円筒形のピストン1及びディスプレー
サ2が同軸上に配置されている。ピストン1はピストン
支持バネ5によって耐圧容器4に弾性支持されている。
【0006】ピストン1には、同軸で貫通する摺動孔1
aが設けられている。この摺動孔1aには、ディスプレ
ーサ2の一端からディスプレーサ2と同軸上に延出され
たロッド2aが挿入されている。ロッド2aの先端部は
ピストン1を貫通して突出しており、ディスプレーサ支
持バネ6によって耐圧容器4に弾性支持されている。
【0007】ピストン1のディスプレーサ2とは逆側、
即ちロッド2aが突出している側には非磁性体製の断面
がL字状で全体としてはカップ状のスリーブ14が連結
されている。このスリーブ14のディスプレーサ2側に
は環状の永久磁石15が取り付けられている。この永久
磁石15の更に外周には駆動用コイル16を内蔵した断
面がコの字状の外周ヨーク17が備えられている。一
方、シリンダ3と永久磁石15との間には内周ヨーク1
8が取り付けられている。
【0008】駆動用コイル16には、リード線20,2
1が接続されており、これらは耐圧容器4をハーメチッ
ク端子を介して貫通して図示しない制御ボックスと接続
されている。また、永久磁石15、駆動コイル16、リ
ード線20,21、外周ヨーク17及び内周ヨーク18
は全体としてリニアモータ13を構成しており、制御ボ
ックスから上述のリード線20,21を介してリニアモ
ータ駆動用電源が供給される。
【0009】以上のようなフリーピストン型スターリン
グ冷凍機の構成において、リニアモータ駆動用電源が供
給されることにより、永久磁石15が外周ヨーク17と
内周ヨーク18との間隙19内をピストン1の軸方向に
平行に移動するため、永久磁石15が取り付けられてい
るスリーブ14も一体的に移動し、このスリーブ14に
連結されているピストン1も永久磁石15及びスリーブ
14と共に一体的にピストン1の軸方向と平行に摺動す
る。このような動作により、作動媒体のガスが圧縮空間
9で圧縮され、膨張空間10で膨張する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のス
ターリング冷凍機においては、リニアモータ駆動用電源
の電圧を増減させることによりピストン1のストローク
を調整し、この結果としてディスプレーサ2のストロー
クを増減させて冷凍能力を調整していた。しかし、たと
えば運転開始時のような冷却面の温度が常温に近い状態
である場合には、内部ガス圧が定常運転状態に至るまで
の間に、定常状態における最大入力電圧を印加すると、
ピストンとディスプレーサとが相互干渉を生じて衝突す
る虞が有った。このようなピストンとディスプレーサと
の衝突という事態を回避するためにはリニアモータ駆動
用電圧を低目に調整する必要があり、このことが冷凍能
力を最大限に引き出せないという問題を招来していた。
【0011】上述のような問題を解決するために、本願
出願人は特願2001−12602の発明を出願してい
る。この特願2001−12602の発明では、ピスト
ンが可動範囲を越えたことを検出するセンサを備えるこ
とが提案されている。しかし、これによっても、ピスト
ンが可動範囲の限界位置に達した時点にのみそのことを
検出できるだけであり、ピストンの位置を連続的に検出
することが出来ず、また検出制度が粗いため、ピストン
の位置を精密に検出することが出来ないという問題が有
った。このため、上述の特願2001−12602の発
明を利用しても、従来のフリーピストン型スターリング
冷凍機においてはその冷凍能力を最大限に引き出すこと
が出来なかった。
【0012】本発明は以上のような事情に鑑みてなされ
たものであり、冷凍機の運転時のみならずすべての状態
においてピストン及びディスプレーサの位置を特定の一
点のみではなく連続的に、且つ高精度で検出することに
より、両者の衝突という冷凍機そのものの破壊に結びつ
くような事態を回避すると共に、高度な冷凍能力を発揮
させ得るフリーピストン型スターリング冷凍機の提供を
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するために本発明では、基本的には、ピストンの移動位
置及びディスプレーサの移動位置の検出手段と、検出さ
れたピストンの移動位置及びディスプレーサの移動位置
に基づいて、両者の衝突を回避するように制御する制御
手段とを備える。
【0014】そして、リニアモータに取り付けられたピ
ストンのストローク(移動距離)を検出する手段とし
て、第1には、リニアモータに印加される電圧と電流と
インダクタンス(L)と抵抗成分(R)とからピストン
のストロークを演算する手段を備える。
【0015】また第2には、リニアモータへの印加電圧
値に代えてマイクロコンピュータが出力するPWMイン
バータ波形生成用電圧コードからピストンの位置を演算
する手段を備える。
【0016】また第3には、リニアモータを構成する外
周ヨークと内周ヨークとの間の静電容量を測定する手段
を備える。
【0017】また第4には、スリーブに誘電体を取り付
け、この誘電体の移動に伴って静電容量が変化するよう
な一対の電極を備える。
【0018】また第5には、スリーブに誘電体を取り付
け、この誘電体の移動に伴って静電容量が変化するよう
な一対の電極を備えると共に、一対の電極に同時に当接
するように、スリーブに取り付けられた誘電体に導電体
を取り付ける。そして、導電体が一対の電極に同時に当
接して短絡することをリミッタスイッチとして機能させ
る。
【0019】また第6にバランスマスの変位を測定する
ことにより、ピストンの位置を演算する手段を備える。
【0020】具体的には、本発明は、作動ガスを封入し
たシリンダ内を、それぞれの移動位置に相関関係を有し
て往復運動するピストン及びディスプレーサと、前記ピ
ストンを移動させるリニアモータとを備えたフリーピス
トン型スターリング冷凍機において、前記ピストンの移
動位置を連続的に検出するピストン位置検出手段と、該
ピストン位置検出手段が検出した前記ピストンの移動位
置から、前記相関関係に基づいて前記ディスプレーサの
移動位置を演算するディスプレーサ位置検出手段と、前
記ピストン位置検出手段及び前記ディスプレーサ位置検
出手段の検出結果に基づいて、前記ピストンと前記ディ
スプレーサとの衝突を回避するように前記リニアモータ
に駆動電流を印加する制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0021】このような本発明のフリーピストン型スタ
ーリング冷凍機では、ピストンの移動位置が連続的に検
出され、この検出されたピストンの移動位置に基づいて
ディスプレーサの移動位置が演算され、ピストン及びデ
ィスプレーサの位置に基づいて、両者の衝突を回避する
ようにリニアモータに駆動電流が印加されるので、最大
出力を得るように制御することが出来る。
【0022】また本発明は、作動ガスを封入したシリン
ダ内を、それぞれの移動位置に相関関係を有して往復運
動するピストン及びディスプレーサと、前記ピストンを
移動させるリニアモータとを備えたフリーピストン型ス
ターリング冷凍機において、前記ピストンの移動位置
を、前記リニアモータに印加される電圧値と、前記リニ
アモータに通流する電流値と、前記リニアモータのリア
クタンス成分及び抵抗成分とから演算して連続的に検出
するピストン位置検出手段と、該ピストン位置検出手段
が検出した前記ピストンの移動位置から、前記相関関係
に基づいて前記ディスプレーサの移動位置を演算するデ
ィスプレーサ位置検出手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0023】このような本発明のフリーピストン型スタ
ーリング冷凍機では、ピストンの移動位置が、リニアモ
ータに印加される電圧値と、リニアモータに通流する電
流値と、リニアモータのリアクタンス成分及び抵抗成分
とから演算されて連続的に検出され、この検出されたピ
ストンの移動位置からディスプレーサの移動位置が演算
される。
【0024】また、本発明に係るフリーピストン型スタ
ーリング冷凍機は、上記発明において、前記リニアモー
タを駆動するためのPWMインバータ波形生成手段を備
え、前記演算に使用される前記リニアモータに印加され
る電圧値として、前記PWMインバータ波形生成手段に
与えられるPWMインバータ波形生成用電圧に関連する
値を使用することを特徴とする。
【0025】このような本発明のフリーピストン型スタ
ーリング冷凍機では、リニアモータを駆動するためのP
WMインバータ波形生成手段を備えており、このPWM
インバータ波形生成手段に与えられるPWMインバータ
波形生成用電圧に関連する値がリニアモータに印加され
る電圧値に代えて演算に使用される。
【0026】また、本発明は、作動ガスを封入したシリ
ンダ内を、それぞれの移動位置に相関関係を有して往復
運動するピストン及びディスプレーサと、前記ピストン
を移動させるリニアモータとを備えたフリーピストン型
スターリング冷凍機において、前記リニアモータの固定
子と移動子との間に保持される静電容量を検出する手段
と、検出された静電容量の変化に基づいて前記ピストン
の移動位置を連続的に検出するピストン位置検出手段
と、該ピストン位置検出手段が検出した前記ピストンの
移動位置から、前記ディスプレーサの移動位置を演算す
るディスプレーサ位置検出手段とを備えたことを特徴と
する。
【0027】このような本発明のフリーピストン型スタ
ーリング冷凍機では、リニアモータの固定子と移動子と
の間に保持される静電容量が検出され、検出された静電
容量の変化に基づいてピストンの移動位置が連続的に検
出され、検出されたピストンの移動位置からディスプレ
ーサの移動位置が演算される。
【0028】また本発明は、作動ガスを封入したシリン
ダ内を、それぞれの移動位置に相関関係を有して往復運
動するピストン及びディスプレーサを備えたフリーピス
トン型スターリング冷凍機において、前記ピストンに固
定された誘電体と、該誘電体と近接して配置された一対
の電極と、前記一対の電極間に保持される静電容量を検
出する手段と、検出された静電容量の変化に基づいて前
記ピストンの移動位置を連続的に検出するピストン位置
検出手段と、該ピストン位置検出手段が検出した前記ピ
ストンの移動位置から、前記ディスプレーサの移動位置
を演算するディスプレーサ位置検出手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0029】このような本発明のフリーピストン型スタ
ーリング冷凍機では、ピストンに固定された誘電体に近
接して配置された一対の電極間に保持される静電容量が
検出され、検出された静電容量の変化に基づいてピスト
ンの移動位置が連続的に検出され、検出されたピストン
の移動位置からディスプレーサの移動位置が演算され
る。
【0030】また本発明に係るフリーピストン型スター
リング冷凍機は、上記発明において、前記ピストンと一
体的に移動し、前記ピストンが所定位置に移動した場合
に前記一対の電極に同時に接触することにより短絡させ
る導電体と、前記一対の電極が短絡したことを検出する
手段とを更に備えたことを特徴とする。
【0031】このような本発明のフリーピストン型スタ
ーリング冷凍機では、導電体がピストンと一体的に移動
してピストンが所定位置に移動した場合に一対の電極に
同時に接触することにより短絡させ、これが検出される
ので、ピストン位置の検出結果には拘わらずに、ピスト
ンが所定位置に移動したことを検出することが出来る。
【0032】また本発明は、作動ガスを封入したシリン
ダ内を、それぞれの移動位置に相関関係を有して往復運
動するピストン及びディスプレーサと、前記ピストン及
びディスプレーサの移動により生じる振動を吸収するた
めのバランスマスとを備えたフリーピストン型スターリ
ング冷凍機において、前記バランスマスの変位量を光学
的に検出する手段と、検出された前記バランスマスの変
位量に基づいて前記ピストンの移動位置を連続的に検出
するピストン位置検出手段と、該ピストン位置検出手段
が検出した前記ピストンの移動位置から、前記ディスプ
レーサの移動位置を演算するディスプレーサ位置検出手
段とを備えたことを特徴とする。
【0033】このような本発明のフリーピストン型スタ
ーリング冷凍機によれば、バランスマスの変位量が光学
的に検出され、検出されたバランスマスの変位量に基づ
いてピストンの移動位置が連続的に検出され、更にディ
スプレーサの移動位置が演算される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。
【0035】(実施の形態1)実施の形態1では、フリ
ーピストン型スターリング冷凍機のリニアモータに印加
される電圧と電流とインダクタンス(L)と抵抗成分
(R)とからピストンの移動位置(以下、ストロークと
いう)を演算する構成を採っている。図1、図2、図3
は本発明の実施の形態1を説明するための図である。
【0036】図1はスターリング冷凍機31と制御ボッ
クス30との接続状態を示す模式図である。なお、スタ
ーリング冷凍機31そのものの構成は前述の図11に示
されている従来例と同様である。
【0037】図1において、スターリング冷凍機31に
は入力端子200を介して制御ボックス30との間にリ
ード線20,21が接続されており、制御ボックス30
からスターリング冷凍機31へ制御電圧出力CVが与え
られる。この制御ボックス30からスターリング冷凍機
31へ与えられる制御電圧出力CVの電圧を検出する電
圧計32と、同じく電流を検出する電流計33とが備え
られており、両者の検出値、即ち電圧値と電流値とはそ
れぞれ電圧値入力VIN及び電流値入力CINとして共
に制御ボックス30に入力される。
【0038】図2は制御ボックス30の構成例を示すブ
ロック図である。制御ボックス30内には、スターリン
グ冷凍機31のリニアモータ駆動用の制御電圧を出力す
るためのリニアモータ駆動用制御電圧出力部101(P
WMインバータ波形を出力する)、電圧計32が検出し
た電圧値を入力する電圧値入力部102、電流計33が
検出した電流値入力部103、後述する演算を行なうマ
イクロコンピュータ104、電源部105、制御ボック
ス30をリセットするためのリセット部106、PWM
インバータ波形を生成するための発振部107等が備え
られている。
【0039】なお、電圧値入力部102は、電圧計32
に代えて、電圧を直接A/D変換することにより電圧値
を得るようにしてもよい。また電流計33に代えて、カ
レントトランス(CT)を利用してもよい。
【0040】図3はスターリング冷凍機31内のリニア
モータの等価回路図である。制御ボックス30のリニア
モータ駆動用制御電圧出力部101から入力電圧Vtが
与えられると、電流Iが通流し、抵抗成分において「R
*I」、インダクタ成分において「L*di/dt」の
電圧降下が生じる。従って、逆起電力Vgは下記式
(1)式にて表わされる。
【0041】 Vg=Vt−R*I−L*di/dt …(1)
【0042】また、逆起電力Vgはピストンのストロー
クXpの関数であり、下記式(2)にて表わされる。
【0043】Vg=f(Xp) …(2)
【0044】ここで、L及びRは既知であり、Vt及び
Iはそれぞれ電圧値入力部102及び電流値入力部10
3からマイクロコンピュータ104に与えられるため、
上記式(1)及び(2)からピストンのストロークXp
をマイクロコンピュータ104が演算することが可能で
ある。
【0045】このようにしてマイクロコンピュータ10
4はピストンのストロークXpを演算により求めるが、
ピストンのストロークとディスプレーサのストロークと
は比例関係に有るので、比例定数をAとするとディスプ
レーサのストロークXdを下記式(3)により求めるこ
とが出来る。
【0046】Xd=A*Xp …(3)
【0047】以上のように、ピストン1のストロークX
pが演算により求められれば、それからディスプレーサ
2のストロークも求まり、両者が求まることによりピス
トン1及びディスプレーサ2のストロークは常時連続的
に検出可能になるため、マイクロコンピュータ104が
リニアモータ駆動用制御電圧出力部101の出力電圧を
制御することにより両者の衝突という事態を回避するこ
とが可能になる。
【0048】(実施の形態2)なお、上述の実施の形態
1においては、スターリング冷凍機31のリニアモータ
に印加される電圧を電圧計32等で検出して電圧値入力
部102からマイクロコンピュータ104が取り込むよ
うにしている。しかし、制御ボックス30のリニアモー
タ駆動用制御電圧出力部101の内部インピーダンス
(Zp)が既知であることと、リニアモータ駆動用制御
電圧出力部101から出力されるリニアモータ駆動用イ
ンバータ波形の電圧をマイクロコンピュータ104が電
圧コード値(H)に基づいて自身で指示していることか
ら、電圧値入力部102によらずともマイクロコンピュ
ータ104自身で下記式(4)により演算可能である。
【0049】Ve=H−B*Zp*I …(4) 但し、B:定数
【0050】このようにして求まめられる電圧Veは電
圧値入力部102からマイクロコンピュータ104に入
力される電圧値に代えることが可能であるため、実施の
形態2においては電圧計32を備える必要が無くなる。
【0051】(実施の形態3)次に、リニアモータを構
成する外周ヨークと内周ヨークとの間の静電容量を測定
することにより、ピストン1とディスプレーサ2との衝
突を回避する実施の形態3の構成について説明する。
【0052】図4は本発明のフリーピストン型スターリ
ング冷凍機のリニアモータの要部の構成を示す模式図で
ある。図4に示すように、外周ヨーク17及び内周ヨー
ク18それぞれにリード線17aと18aとを接続し、
スリーブ14の移動に伴う静電容量の変化を測定できる
ようにする。内周ヨーク18に接続されたリード線18
aは接地し、外周ヨーク17に接続されたリード線17
aはオペレーションアンプOP1の「−」入力端子に接
続する。
【0053】オペレーションアンプOP1は、「−」入
力端子と出力端子OUT1との間を帰還抵抗R1を介し
て、「+」入力端子と出力端子OUT1との間を帰還抵
抗R2を介してそれぞれ接続し、更に「+」入力端子と
抵抗R2とのノードは抵抗R3を介して接地されてい
る。このような回路構成により、オペレーションアンプ
OP1の出力端子OUT1からの出力波形は図5の波形
図に示すように、周期Tで発振する。
【0054】図6はスターリング冷凍機31が作動した
場合のオペレーションアンプOP1の出力波形を示す波
形図である。図6(a) に示されているように、制御ボッ
クス30のリニアモータ駆動用制御電圧出力部101か
ら正弦波のリニアモータ駆動用電圧波形が出力されてス
ターリング冷凍機31のリニアモータに印加されるとス
リーブ14が移動する(勿論この結果としてピストン1
が移動する)。この際、リニアモータ駆動用制御電圧出
力部101から出力されるリニアモータ駆動用電圧波形
の正弦波の最大値(位相90度)のタイミングにおい
て、図6(b) に示すようにオペレーションアンプOP1
の出力端子OUT1からの出力波形の周期Tが最小とな
る。
【0055】ところで、上述のタイミング(位相90
度)はマイクロコンピュータ104には既知であるの
で、その際のオペレーションアンプOP1の出力波形の
周期Tを計測することにより、マイクロコンピュータ1
04はピストン1のストロークを検出することが可能で
ある。但し、リニアモータ駆動用制御電圧出力部101
から出力されるリニアモータ駆動用電圧波形の正弦波の
最小値(位相270度)のタイミングのオペレーション
アンプOP1の出力波形の周期Tを計測するようにして
もよい。
【0056】(実施の形態4)次に、スリーブに誘電体
を取り付け、その移動に伴って静電容量が変化するよう
な電極を備えることにより、ピストン1とディスプレー
サ2との衝突を回避する実施の形態4の構成について説
明する。
【0057】図7は本発明のフリーピストン型スターリ
ング冷凍機の要部の構成例を示す模式図である。図7に
示すように、スリーブ14の移動方向(ストロークの方
向)を軸長方向とする丸棒状、または角柱状の誘電体1
4aをスリーブ14のピストン支持バネ5側に取り付け
る。また、ピストン支持バネ5の支柱5aに固定された
支持台14cに棒状の一対の電極14b1,14b2
を、誘電体14aと平行に且つ取り囲むように取り付け
る。なお、一対の電極14b1,14b2にはそれぞれ
リード線14d1,14d2が接続されている。
【0058】以上のような構成により、誘電体14aは
スリーブ14の移動と共に移動するので、一対の電極1
4b1,14b2においてスリーブ14との相対位置、
即ちスリーブ14の移動位置に対応した静電容量が発生
する。従って、両リード線14d1,14d2を前述の
図4のリード線17a,18aと同様に、一方を接地
し、他方をオペレーションアンプOP1の「−」入力端
子に接続すれば、図5の波形図と同様の出力波形が得ら
れる。
【0059】なおこの実施の形態4においては、誘電体
14a及び一対の電極14b1,14b2からなるセン
サを追加する必要が有り、前述の実施の形態3に比して
コストが嵩むが、誘電体14a及び一対の電極14b
1,14b2の材質、形状及びサイズの選定により任意
の静電容量をオペレーションアンプOP1に入力させる
ことが可能になるという利点がある。
【0060】(実施の形態5)次に、実施の形態4に併
せて、スリーブに取り付けられた誘電体に導電体を取り
付け、これをリミッタスイッチとして機能させる構成の
実施の形態5について説明する。
【0061】図8は本発明のフリーピストン型スターリ
ング冷凍機の要部の構成例を示す模式図である。図8に
示されているように、誘電体14aのスリーブ14への
取り付け位置に近い部分に導電体14eを取り付ける。
この導電体14eは、ディスプレーサ2とピストン1と
が衝突する直前の位置までスリーブ14がピストン支持
バネ5側へ移動した場合に一対の電極14b1,14b
2の双方に同時に当接して両者を短絡するような位置を
予め求めておいて誘電体14aに導電体14eを取り付
ける。
【0062】以上のような構成により、誘電体14aは
スリーブ14の移動と共に移動するが、ディスプレーサ
2とピストン1とが衝突する直前の位置までスリーブ1
4がピストン支持バネ5側へ移動した場合には導電体1
4eが一対の電極14b1,14b2の双方に同時に当
接して両者を短絡するので、これを電気的に検出するこ
とにより、ピストン1とディスプレーサ2との衝突を回
避するためのリミッタスイッチとして機能させることが
出来る。
【0063】具体的な回路構成を図9に示す。両リード
線14d1,14d2を前述の図4のリード線17a,
18aと同様に、一方を接地し、他方をオペレーション
アンプOP1の「−」入力端子に接続することは前述の
実施の形態4の場合と同様である。従って、オペレーシ
ョンアンプOP1の出力端子OUT1からは図5の波形
図と同様の出力波形が得られる。
【0064】しかし、この実施の形態5においては、一
方のリード線(図9では14d2)をオペレーションア
ンプOP2の「+」入力端子へ抵抗R6を介して入力し
てある。一方、オペレーションアンプOP2の「−」入
力端子は基準電圧を得るために、抵抗R4を介して電源
電圧+Vと、抵抗R5を介して接地電位と接続されてい
る。なお、オペレーションアンプOP2の出力端子OU
T2と「+」入力端子との間は帰還抵抗R7を介して接
続されている。そして、オペレーションアンプOP2の
出力端子OUT2は制御ボックス30のマイクロコンピ
ュータ104のローアクティブの割り込み入力端子に接
続されている。
【0065】スターリング冷凍機31が正常に動作して
いる場合には、導電体14eが一対の電極14b1,1
4b2に当接することはないため、オペレーションアン
プOP2の「+」入力端子への入力信号は「−」入力端
子への入力信号よりもハイレベルになるように各抵抗の
値が設定されており、この場合のオペレーションアンプ
OP2の出力端子OUT2からの出力信号は図6(c) の
左側部分に示されているようにハイレベルである。この
場合、マイクロコンピュータ104は割込み処理は行な
わない。
【0066】しかし、ピストン1とディスプレーサ2と
が衝突する直前の位置となった場合には、導電体14e
が一対の電極14b1,14b2に同時に当接するた
め、オペレーションアンプOP2の「+」入力端子への
入力信号は「−」入力端子への入力信号よりもローレベ
ルになる。これにより、オペレーションアンプOP2の
出力端子OUT2からの出力信号は図6(c) の右側部分
に示されているようにローレベルになり、マイクロコン
ピュータ104は割込み処理を実行する。
【0067】なお、オペレーションアンプOP1側で
は、導電体14eが一対の電極14b1,14b2に同
時に当接した場合、その出力端子OUT1からの出力波
形はローレベルに固定される。
【0068】従って、マイクロコンピュータ104はオ
ペレーションアンプOP1の出力端子OUT1からの出
力信号の周期Tを測定してピストン1の位置を検出して
いるが、何らかの事情によりピストン1がディスプレー
サ2と衝突する可能性が有る位置にまで接近した場合に
は、オペレーションアンプOP2の出力端子OUT2か
らの出力信号がハイレベルからローレベルに転じてマイ
クロコンピュータ104の割込みポートに入力されるた
め、マイクロコンピュータ104はこれに応じてスター
リング冷凍機31のリニアモータへの給電を停止するこ
とが可能である。換言すれば、この実施の形態5におい
ては、ピストン1とディスプレーサ2とが衝突する危険
性が生じた場合には、マイクロコンピュータ104によ
る緊急停止が可能になる。
【0069】(実施の形態6)次に、バランスマスの変
位を測定することにより、ピストンの位置を演算する構
成の実施の形態6について説明する。
【0070】図10はバランスマス205の周辺の構成
例を示す模式図であり、図10(a)は側面図を、図10
(b) は平面図をそれぞれ示している。
【0071】バランスマス205はスターリング冷凍機
31の耐圧容器4の外側に、ピストン1、耐圧容器4等
の移動に伴う振動を吸収する目的で備えられている。従
って、ピストン1及びディスプレーサ2等の運動に伴っ
てバランスマス205も運動し、その実体は複雑ではあ
るがディスプレーサ2の運動状態を変数とする関数とし
て表わせることが知られている。従って、バランスマス
205の運動状態、具体的にはその移動のストロークを
検出すればディスプレーサ2のストロークを検出するこ
とが可能である。
【0072】具体的には、バランスマス205の厚みは
最大変位以上の厚みに設計しておき、その厚みをTとす
る。バランスマス205のストロークの方向と直交する
方向で、且つバランスマス205を挟んだ位置にフォト
インタラプタの受光部204と発光部207とが対向し
て配置されている。但し、フォトインタラプタの受光部
204と発光部207とを結ぶ線分がバランスマス20
5の中心を通らないような位置関係とする必要がある。
【0073】フォトインタラプタの受光部204にはバ
ランスマス205の厚みLと同一内径の円筒のサヤ20
3が、発光部207には同じく円筒のサヤ206がそれ
ぞれ備えらている。それぞれのサヤ203,206の軸
方向がフォトインタラプタの受光部204と発光部20
7とを結ぶ線分と一致するように構成されていることは
言うまでもない。
【0074】なお、両サヤ203,206それぞれの先
端部分はバランスマス205と干渉しないように、且つ
フォトインタラプタの発光部207からの発光が受光部
204に本来受光されない状態において受光部204に
外部から光が入り難いようにするために、バランスマス
205の外形とほぼ同一の曲率で平面視で円弧状に形成
されている。
【0075】フォトインタラプタの受光部204とサヤ
203とは一体的に支持台202に、同発光部207と
サヤ206とは一体的に支持台208にそれぞれ取り付
けられており、両支持台202,208はバランスマス
205の支持バネ209を取り付けるバネ支持台20
1,201を介して耐圧容器4に取り付けられている。
なお、バランスマス205自体は支持バネ209に取り
付けられている。
【0076】なお、上述のような構成においては、バラ
ンスマス205はフォトインタラプタの発光部207か
らの発光の乱反射防止するために黒色に塗装するか、黒
色の材料を使用することが望ましい。
【0077】以上のような構成により、バランスマス2
05が停止している状態では、フォトインタラプタの受
光部204では受光量はゼロになる。しかし、バランス
マス205がディスプレーサ2の移動に伴ってそのスト
ローク方向に変位すると、その変位量に比例した光量を
フォトインタラプタの受光部204が受光するので、こ
れを制御ボックス30のマイクロコンピュータ104に
与えることにより、ディスプレーサ2のストロークを連
続的に検出することが可能である。
【0078】なお、上述の実施の形態6では、バランス
マス205そのものでフォトインタラプタの発光部20
7からの発光を遮光するようにしているが、バランスマ
ス205に別途遮光部材を取り付ける構成を採ってもよ
いことは言うまでもない。また、サヤ203,206の
内径はバランスマス205の厚みL以下であればより小
径であってもよいことは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明のフリーピストン型
スターリング冷凍機によれば、ピストンの移動位置が連
続的に検出され、この検出されたピストンの移動位置に
基づいてディスプレーサの移動位置が演算され、ピスト
ン及びディスプレーサの位置に基づいて、両者の衝突を
回避っするようにリニアモータに駆動電流が印加される
ので、ピストンとディスプレーサとが衝突しないように
両者の移動を制御しつつ、いかなる条件下においても最
大出力にて冷凍サイクルを稼動させることが可能にな
る。
【0080】また、本発明のフリーピストン型スターリ
ング冷凍機によれば、ピストンとディスプレーサとが衝
突しないように両者の移動を制御可能になるため、いか
なる条件下においても最大出力にて冷凍サイクルを稼動
させることが可能になる。
【0081】また、本発明のフリーピストン型スターリ
ング冷凍機によれば、ピストンのストローク(移動距
離)をリニアモータに印加される電圧と電流とインダク
タンス(L)と抵抗成分(R)とから演算するため、別
途センサ等を取り付ける必要が無く、コストの上昇を伴
わない。
【0082】また本発明のフリーピストン型スターリン
グ冷凍機によれば、リニアモータへの印加電圧値に代え
てマイクロコンピュータが出力するPWMインバータ波
形生成用電圧コードからピストンの位置を演算するた
め、より一層コストの上昇を伴わない。
【0083】また本発明のフリーピストン型スターリン
グ冷凍機によれば、リニアモータを構成する外周ヨーク
と内周ヨークとの間の静電容量を測定することにより、
ピストンの位置を演算するため、わずかの部品の追加の
みで構成の複雑化を回避できる。
【0084】また本発明のフリーピストン型スターリン
グ冷凍機によれば、冷凍機内部のスリーブに誘電体を取
り付け、その移動に伴って静電容量が変化するような電
極を備え、この電極から静電容量を測定することによ
り、ピストンの位置を演算するため、わずかの部品の追
加のみで構成の複雑化を回避できる。
【0085】また本発明のフリーピストン型スターリン
グ冷凍機によれば、スリーブに誘電体を取り付け、この
誘電体の移動に伴って静電容量が変化するような一対の
電極を備えると共に、ピストンが所定値に移動した場合
に一対の電極を短絡するような誘電体の位置に導電体を
取り付けてリミッタスイッチとして機能させるため、何
らかの事情によりピストンの移動位置の検出が出来なく
なって、または誤検出するようになって制御が不可能に
なった場合にも、ピストンとディスプレーサとの衝突を
回避できるので、冷凍機自体の破壊というような事態は
防止できる。
【0086】また本発明のフリーピストン型スターリン
グ冷凍機によれば、ピストン及びディスプレーサの移動
に伴う振動を給するためのバランスマスの変位を測定す
ることにより、ピストンの位置を演算するので、冷凍機
の重要部分に手を加えること無く、既成の冷凍機にも本
発明を容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スターリング冷凍機と制御ボックスとの接続状
態を示す模式図である。
【図2】制御ボックスの構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】スターリング冷凍機内のリニアモータの等価回
路図である。
【図4】本発明のフリーピストン型スターリング冷凍機
のリニアモータの要部の構成を示す模式図である。
【図5】オペレーションアンプの出力端子からの出力波
形である。
【図6】スターリング冷凍機が作動した場合のオペレー
ションアンプ出力波形を示す波形図である。
【図7】本発明のフリーピストン型スターリング冷凍機
の要部の構成例を示す模式図である。
【図8】本発明のフリーピストン型スターリング冷凍機
の要部の構成例を示す模式図である。
【図9】本発明のフリーピストン型スターリング冷凍機
のリニアモータの要部の構成を示す模式図である。
【図10】本発明のフリーピストン型スターリング冷凍
機のバランスマスの周辺の構成例を示す模式図である。
【図11】従来のフリーピストン型スターリング冷凍機
の構成例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ピストン 2 ディスプレーサ 3 シリンダ 4 耐圧容器 13 リニアモータ 14a 誘電体 14b1,14b2 電極 14e 導電体 30 制御ボックス 32 電圧計 33 電流計 104 マイクロコンピュータ 205 バランスマス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動ガスを封入したシリンダ内を、それ
    ぞれの移動位置に相関関係を有して往復運動するピスト
    ン及びディスプレーサと、前記ピストンを移動させるリ
    ニアモータとを備えたフリーピストン型スターリング冷
    凍機において、 前記ピストンの移動位置を連続的に検出するピストン位
    置検出手段と、 該ピストン位置検出手段が検出した前記ピストンの移動
    位置から、前記相関関係に基づいて前記ディスプレーサ
    の移動位置を演算するディスプレーサ位置検出手段と、 前記ピストン位置検出手段及び前記ディスプレーサ位置
    検出手段の検出結果に基づいて、前記ピストンと前記デ
    ィスプレーサとの衝突を回避するように前記リニアモー
    タに駆動電流を印加する制御手段とを備えたことを特徴
    とするフリーピストン型スターリング冷凍機。
  2. 【請求項2】 作動ガスを封入したシリンダ内を、それ
    ぞれの移動位置に相関関係を有して往復運動するピスト
    ン及びディスプレーサと、前記ピストンを移動させるリ
    ニアモータとを備えたフリーピストン型スターリング冷
    凍機において、 前記ピストンの移動位置を、前記リニアモータに印加さ
    れる電圧値と、前記リニアモータに通流する電流値と、
    前記リニアモータのリアクタンス成分及び抵抗成分とか
    ら演算して連続的に検出するピストン位置検出手段と、 該ピストン位置検出手段が検出した前記ピストンの移動
    位置から、前記相関関係に基づいて前記ディスプレーサ
    の移動位置を演算するディスプレーサ位置検出手段とを
    備えたことを特徴とするフリーピストン型スターリング
    冷凍機。
  3. 【請求項3】 前記リニアモータを駆動するためのPW
    Mインバータ波形生成手段を備え、 前記演算に使用される前記リニアモータに印加される電
    圧値として、前記PWMインバータ波形生成手段に与え
    られるPWMインバータ波形生成用電圧に関連する値を
    使用することを特徴とする請求項2に記載のフリーピス
    トン型スターリング冷凍機。
  4. 【請求項4】 作動ガスを封入したシリンダ内を、それ
    ぞれの移動位置に相関関係を有して往復運動するピスト
    ン及びディスプレーサと、前記ピストンを移動させるリ
    ニアモータとを備えたフリーピストン型スターリング冷
    凍機において、 前記リニアモータの固定子と移動子との間に保持される
    静電容量を検出する手段と、 検出された静電容量の変化に基づいて前記ピストンの移
    動位置を連続的に検出するピストン位置検出手段と、 該ピストン位置検出手段が検出した前記ピストンの移動
    位置から、前記ディスプレーサの移動位置を演算するデ
    ィスプレーサ位置検出手段とを備えたことを特徴とする
    フリーピストン型スターリング冷凍機。
  5. 【請求項5】 作動ガスを封入したシリンダ内を、それ
    ぞれの移動位置に相関関係を有して往復運動するピスト
    ン及びディスプレーサを備えたフリーピストン型スター
    リング冷凍機において、 前記ピストンに固定された誘電体と、 該誘電体と近接して配置された一対の電極と、 前記一対の電極間に保持される静電容量を検出する手段
    と、 検出された静電容量の変化に基づいて前記ピストンの移
    動位置を連続的に検出するピストン位置検出手段と、 該ピストン位置検出手段が検出した前記ピストンの移動
    位置から、前記ディスプレーサの移動位置を演算するデ
    ィスプレーサ位置検出手段とを備えたことを特徴とする
    フリーピストン型スターリング冷凍機。
  6. 【請求項6】 前記ピストンと一体的に移動し、前記ピ
    ストンが所定位置に移動した場合に前記一対の電極に同
    時に接触することにより短絡させる導電体と、 前記一対の電極が短絡したことを検出する手段とを更に
    備えたことを特徴とする請求項5に記載のフリーピスト
    ン型スターリング冷凍機。
  7. 【請求項7】 作動ガスを封入したシリンダ内を、それ
    ぞれの移動位置に相関関係を有して往復運動するピスト
    ン及びディスプレーサと、前記ピストン及びディスプレ
    ーサの移動により生じる振動を吸収するためのバランス
    マスとを備えたフリーピストン型スターリング冷凍機に
    おいて、 前記バランスマスの変位量を光学的に検出する手段と、 検出された前記バランスマスの変位量に基づいて前記ピ
    ストンの移動位置を連続的に検出するピストン位置検出
    手段と、 該ピストン位置検出手段が検出した前記ピストンの移動
    位置から、前記ディスプレーサの移動位置を演算するデ
    ィスプレーサ位置検出手段とを備えたことを特徴とする
    フリーピストン型スターリング冷凍機。
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