JP2003010350A - 非常脱出用呼吸具 - Google Patents
非常脱出用呼吸具Info
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- JP2003010350A JP2003010350A JP2001209893A JP2001209893A JP2003010350A JP 2003010350 A JP2003010350 A JP 2003010350A JP 2001209893 A JP2001209893 A JP 2001209893A JP 2001209893 A JP2001209893 A JP 2001209893A JP 2003010350 A JP2003010350 A JP 2003010350A
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- gas
- carbon dioxide
- oxygen
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型、軽量で小児にも簡単に使用でき、酸欠
雰囲気下でも10分間以上の呼吸を確保することができ
る非常脱出用呼吸具の提供。 【解決手段】 透明ないし半透明の耐熱性合成樹脂シー
トからなる人体頭部を覆うフード2と、該フード2を人
体頭部を覆って着用した際にフード2の裾部を人体首部
または顎部で保持する締着部材3と、酸素ボンベ4と、
該酸素ボンベ4から放出される酸素ガスを該フード2の
人に送るように接続されたチューブ5とを含むことを特
徴とする非常脱出用呼吸具1。
雰囲気下でも10分間以上の呼吸を確保することができ
る非常脱出用呼吸具の提供。 【解決手段】 透明ないし半透明の耐熱性合成樹脂シー
トからなる人体頭部を覆うフード2と、該フード2を人
体頭部を覆って着用した際にフード2の裾部を人体首部
または顎部で保持する締着部材3と、酸素ボンベ4と、
該酸素ボンベ4から放出される酸素ガスを該フード2の
人に送るように接続されたチューブ5とを含むことを特
徴とする非常脱出用呼吸具1。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災時に発生する
一酸化炭素や有害ガス、酸欠状態下で呼吸を確保するた
めの非常脱出用呼吸具に関する。
一酸化炭素や有害ガス、酸欠状態下で呼吸を確保するた
めの非常脱出用呼吸具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災時に発生する一酸化炭素や有
害ガス、酸欠状態下で呼吸を確保するための非常脱出用
呼吸具として、種々の有害ガスを除去するよう多層に設
けられたフィルターを内蔵し、且つフィルターを通して
外気から有害ガスを除去した除害済み空気を吸入するた
めのマウスピースを有する容器本体と、マウスピースを
くわえた状態で頭部をすっぽり覆う耐熱性合成樹脂シー
トからなる防煙フードとを備えた携帯用濾過式非常脱出
用呼吸具が知られ(米国特許第186165号参照)、
ブルックデール・インターナショナル・システムズ社か
らエバキュエイト(登録商標)の名称で市販されてい
る。
害ガス、酸欠状態下で呼吸を確保するための非常脱出用
呼吸具として、種々の有害ガスを除去するよう多層に設
けられたフィルターを内蔵し、且つフィルターを通して
外気から有害ガスを除去した除害済み空気を吸入するた
めのマウスピースを有する容器本体と、マウスピースを
くわえた状態で頭部をすっぽり覆う耐熱性合成樹脂シー
トからなる防煙フードとを備えた携帯用濾過式非常脱出
用呼吸具が知られ(米国特許第186165号参照)、
ブルックデール・インターナショナル・システムズ社か
らエバキュエイト(登録商標)の名称で市販されてい
る。
【0003】しかしながら、この従来品は、外気を濾過
して一酸化炭素やシアン化水素、塩化水素などの有害ガ
スを除去した空気を吸入するタイプの装置であるため、
外気に酸素が残存する場合には有効であるが、酸欠状態
下では使用不可能である。一方、船舶、地下駐車場、ホ
テルやデパートなどのビル内などでは、炭酸ガスなどの
不燃性ガスを用いた消火装置が設けられつつあり、酸欠
状態下では使用不可能であった従来の非常脱出用呼吸具
に代えて、不燃性ガス消火装置の起動時に生じる酸欠状
態下でも呼吸を確保することができる非常脱出用呼吸具
が必要となってきている。
して一酸化炭素やシアン化水素、塩化水素などの有害ガ
スを除去した空気を吸入するタイプの装置であるため、
外気に酸素が残存する場合には有効であるが、酸欠状態
下では使用不可能である。一方、船舶、地下駐車場、ホ
テルやデパートなどのビル内などでは、炭酸ガスなどの
不燃性ガスを用いた消火装置が設けられつつあり、酸欠
状態下では使用不可能であった従来の非常脱出用呼吸具
に代えて、不燃性ガス消火装置の起動時に生じる酸欠状
態下でも呼吸を確保することができる非常脱出用呼吸具
が必要となってきている。
【0004】そして従来、酸欠雰囲気下でも呼吸を確保
することができる呼吸具として、マスクと呼吸袋の間に
呼気通路と吸気通路を設け、呼吸袋に酸素ガスを送り込
む酸素発生部と、呼吸袋内のガスから炭酸ガスを吸収除
去する呼気清浄部とを備えた閉鎖循環式の呼吸回路を有
する自給式呼吸器が販売されている(例えば、ミドリ安
全株式会社製、個人用閉鎖循環式酸素発生マスク「PE
BA20」)。さらに、より簡便なタイプの緊急脱出用
呼吸装置として、高圧酸素ガスを充填した小型の酸素シ
リンダーと、呼吸バッグと、該呼吸バッグに取り付けら
れるマウスピースとを含み、酸素シリンダーを呼吸バッ
グに装着して酸素ガスが供給され、使用者が呼吸バッグ
内の酸素ガス(酸素ガスと呼気ガスの混合ガス)を吸い
込み、呼気を呼吸バッグに吹き込むことにより、10分
間以上呼吸を確保できるようにした呼吸装置が販売され
ている(例えば、米国オセンコ社製、緊急脱出用呼吸装
置M−20.2 EEBD)。
することができる呼吸具として、マスクと呼吸袋の間に
呼気通路と吸気通路を設け、呼吸袋に酸素ガスを送り込
む酸素発生部と、呼吸袋内のガスから炭酸ガスを吸収除
去する呼気清浄部とを備えた閉鎖循環式の呼吸回路を有
する自給式呼吸器が販売されている(例えば、ミドリ安
全株式会社製、個人用閉鎖循環式酸素発生マスク「PE
BA20」)。さらに、より簡便なタイプの緊急脱出用
呼吸装置として、高圧酸素ガスを充填した小型の酸素シ
リンダーと、呼吸バッグと、該呼吸バッグに取り付けら
れるマウスピースとを含み、酸素シリンダーを呼吸バッ
グに装着して酸素ガスが供給され、使用者が呼吸バッグ
内の酸素ガス(酸素ガスと呼気ガスの混合ガス)を吸い
込み、呼気を呼吸バッグに吹き込むことにより、10分
間以上呼吸を確保できるようにした呼吸装置が販売され
ている(例えば、米国オセンコ社製、緊急脱出用呼吸装
置M−20.2 EEBD)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来品は、未だ解決するべき課題を有していた。すな
わち、前者の閉鎖循環式の呼吸回路を有する自給式呼吸
器は大型で重いため、非常時に初心者が直ぐに使用する
ことは困難である。また、酸素発生源として塩素酸塩な
どの薬剤を使用するものでは、長期間の保管が困難であ
り、定期的に薬剤の交換が必要となる。また、マスクを
用いる呼吸方式では、サイズが合わないと隙間を生じた
り、着用できない場合があり、このような場合には直接
外気を吸い込んだり、或いはマスクの隙間からマスク内
に外気が入り込むという問題があり、大型で重いことと
併せ、この自給式呼吸器は、特に小児用には不向きであ
った。後者の緊急脱出用呼吸装置は、小型化できるもの
の、使用中は、胸部前方に大きな呼吸バッグが存在する
ため、このバッグによって両手の動きが規制され、動き
難いという問題がある。
た従来品は、未だ解決するべき課題を有していた。すな
わち、前者の閉鎖循環式の呼吸回路を有する自給式呼吸
器は大型で重いため、非常時に初心者が直ぐに使用する
ことは困難である。また、酸素発生源として塩素酸塩な
どの薬剤を使用するものでは、長期間の保管が困難であ
り、定期的に薬剤の交換が必要となる。また、マスクを
用いる呼吸方式では、サイズが合わないと隙間を生じた
り、着用できない場合があり、このような場合には直接
外気を吸い込んだり、或いはマスクの隙間からマスク内
に外気が入り込むという問題があり、大型で重いことと
併せ、この自給式呼吸器は、特に小児用には不向きであ
った。後者の緊急脱出用呼吸装置は、小型化できるもの
の、使用中は、胸部前方に大きな呼吸バッグが存在する
ため、このバッグによって両手の動きが規制され、動き
難いという問題がある。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、小型、軽量で小児にも簡単に使用でき、酸欠雰囲気
下でも10分間以上の呼吸を確保することができる非常
脱出用呼吸具の提供を目的としている。
で、小型、軽量で小児にも簡単に使用でき、酸欠雰囲気
下でも10分間以上の呼吸を確保することができる非常
脱出用呼吸具の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、透明ないし半透明の耐熱性合成樹脂シー
トからなる人体頭部を覆うフードと、該フードを人体頭
部を覆って着用した際に該フードの裾部を人体首部また
は顎部で保持する締着部材と、酸素ボンベと、該酸素ボ
ンベから放出される酸素ガスを該フード内に送るように
接続されたチューブとを含むことを特徴とする非常脱出
用呼吸具を提供する。
に、本発明は、透明ないし半透明の耐熱性合成樹脂シー
トからなる人体頭部を覆うフードと、該フードを人体頭
部を覆って着用した際に該フードの裾部を人体首部また
は顎部で保持する締着部材と、酸素ボンベと、該酸素ボ
ンベから放出される酸素ガスを該フード内に送るように
接続されたチューブとを含むことを特徴とする非常脱出
用呼吸具を提供する。
【0008】本発明の非常脱出用呼吸具において、前記
フード内の呼気ガス中の少なくとも一部の炭酸ガスを吸
収する炭酸ガス吸収部をさらに含めた構成として良い。
本発明の非常脱出用呼吸具において、さらに、前記炭酸
ガス吸収部と、呼吸部と、該炭酸ガス吸収部と該呼吸部
との間に位置する弁室とを有する吸気調製具を備え、該
炭酸ガス吸収部に呼気吸入口が設けられ、かつ、前記チ
ューブが炭酸ガス吸収部又は弁室に接続されている構成
としてよい。本発明の非常脱出用呼吸具において、さら
に、前記炭酸ガス吸収部と前記弁室の間に弁室から炭酸
ガス吸収部へのガスの流出を阻止する逆止弁を設け、か
つ、前記フード内から弁室へのガスの流入を阻止する逆
止弁を有する呼気排出口を弁室に設けた構成とすること
が好ましい。本発明の非常脱出用呼吸具において、前記
フードに設けられ、該フードを人体頭部を覆って着用し
た際に該フード内の余剰のガスを外部に逃がすリリーフ
弁をさらに含む構成としてよい。
フード内の呼気ガス中の少なくとも一部の炭酸ガスを吸
収する炭酸ガス吸収部をさらに含めた構成として良い。
本発明の非常脱出用呼吸具において、さらに、前記炭酸
ガス吸収部と、呼吸部と、該炭酸ガス吸収部と該呼吸部
との間に位置する弁室とを有する吸気調製具を備え、該
炭酸ガス吸収部に呼気吸入口が設けられ、かつ、前記チ
ューブが炭酸ガス吸収部又は弁室に接続されている構成
としてよい。本発明の非常脱出用呼吸具において、さら
に、前記炭酸ガス吸収部と前記弁室の間に弁室から炭酸
ガス吸収部へのガスの流出を阻止する逆止弁を設け、か
つ、前記フード内から弁室へのガスの流入を阻止する逆
止弁を有する呼気排出口を弁室に設けた構成とすること
が好ましい。本発明の非常脱出用呼吸具において、前記
フードに設けられ、該フードを人体頭部を覆って着用し
た際に該フード内の余剰のガスを外部に逃がすリリーフ
弁をさらに含む構成としてよい。
【0009】本発明の非常脱出用呼吸具において、前記
酸素ボンベを人体腰部、肩部あるいは首部に保持する取
付部材をさらに含めて良い。本発明の非常脱出用呼吸具
において、前記酸素ボンベは、高圧酸素ガスが充填され
た酸素ガスカートリッジと、該カートリッジを取替可能
に装着し、該カートリッジ内の酸素ガスを所定流量でノ
ズルから放出するとともに、該カートリッジ内の酸素ガ
ス残量を表示する操作表示部とからなるものが好まし
い。本発明の非常脱出用呼吸具において、前記フード
に、蛍光、蓄光、化学発光または電気発光による発光部
を設けることができる。また本発明は、非常脱出用呼吸
具を容器内に収納したことを特徴とする非常脱出用呼吸
具を提供する。
酸素ボンベを人体腰部、肩部あるいは首部に保持する取
付部材をさらに含めて良い。本発明の非常脱出用呼吸具
において、前記酸素ボンベは、高圧酸素ガスが充填され
た酸素ガスカートリッジと、該カートリッジを取替可能
に装着し、該カートリッジ内の酸素ガスを所定流量でノ
ズルから放出するとともに、該カートリッジ内の酸素ガ
ス残量を表示する操作表示部とからなるものが好まし
い。本発明の非常脱出用呼吸具において、前記フード
に、蛍光、蓄光、化学発光または電気発光による発光部
を設けることができる。また本発明は、非常脱出用呼吸
具を容器内に収納したことを特徴とする非常脱出用呼吸
具を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の非常脱出用呼吸具
の一形態を示すものであり、この非常脱出用呼吸具1
(以下、呼吸具と略記する)は、透明ないし半透明の耐
熱性合成樹脂シートからなる人体頭部を覆うフード2
と、該フード2を人体頭部を覆って着用した際にフード
2の裾部を人体首部または顎部で保持する締着部材3
と、酸素ボンベ4と、該酸素ボンベ4から放出される酸
素ガスをフード2内に送るように接続されたチューブ5
ととから構成されている。これらは、通常は容器7内に
収納し、蓋8を締めて密封状態で保存されている。
の一形態を示すものであり、この非常脱出用呼吸具1
(以下、呼吸具と略記する)は、透明ないし半透明の耐
熱性合成樹脂シートからなる人体頭部を覆うフード2
と、該フード2を人体頭部を覆って着用した際にフード
2の裾部を人体首部または顎部で保持する締着部材3
と、酸素ボンベ4と、該酸素ボンベ4から放出される酸
素ガスをフード2内に送るように接続されたチューブ5
ととから構成されている。これらは、通常は容器7内に
収納し、蓋8を締めて密封状態で保存されている。
【0011】フード2は、透明ないし半透明の耐熱性合
成樹脂、例えばポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リアリレート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリカー
ボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、PTFEなどのフッ素樹脂のシート、
好ましくはデュポン社製のカプトン(登録商標)の名称
で販売されるポリイミド製シートからなるもので、人体
頭部を十分に覆うことができる大きさを持っている。フ
ード2の容積は20〜30L程度とすることができ、必
要に応じて小児用を作る場合10〜20L程度として良
い。この程度の容積があれば、酸素ガスと呼気ガスによ
りフード2が膨らんだ状態で、深呼吸しても閉塞感がな
い。また、頭部とフード2との間に空気層ができること
により、断熱効果が得られるので、薄いフィルムでも頭
部を熱から護ることができる。このフード2の形状は、
人体頭部を緩く覆うことができれば特に限定されない
が、顔面部にゆとりを持たせた袋状に形成することが望
ましい。なお、このフード2は、少なくとも着用した際
に視野に当たる部分のみを透明ないし半透明とすれば良
く、それ以外の部分にアルミ箔などを貼り付け、耐熱性
を向上させても良い。
成樹脂、例えばポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リアリレート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリカー
ボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、PTFEなどのフッ素樹脂のシート、
好ましくはデュポン社製のカプトン(登録商標)の名称
で販売されるポリイミド製シートからなるもので、人体
頭部を十分に覆うことができる大きさを持っている。フ
ード2の容積は20〜30L程度とすることができ、必
要に応じて小児用を作る場合10〜20L程度として良
い。この程度の容積があれば、酸素ガスと呼気ガスによ
りフード2が膨らんだ状態で、深呼吸しても閉塞感がな
い。また、頭部とフード2との間に空気層ができること
により、断熱効果が得られるので、薄いフィルムでも頭
部を熱から護ることができる。このフード2の形状は、
人体頭部を緩く覆うことができれば特に限定されない
が、顔面部にゆとりを持たせた袋状に形成することが望
ましい。なお、このフード2は、少なくとも着用した際
に視野に当たる部分のみを透明ないし半透明とすれば良
く、それ以外の部分にアルミ箔などを貼り付け、耐熱性
を向上させても良い。
【0012】このフード2の裾部に設けられた締着部材
3は、フード2を頭部に被り、首部または顎部でフード
裾部を締め付けるためのものであり、面ファスナによっ
て両端部を接続可能なベルト、あるいは端部を結んで固
定する紐などとすることができる。なお、この締着部材
3の内側には、図2中の符号14で示すクッション部材
を設けることができる。クッション部材14を設けるこ
とによって、締着部材3の締付け力を緩和し、締付け時
の痛みを和らげることができるとともに、このクッショ
ン部材14がフード2と首部とに隙間ができるのを防
ぎ、外気がフード2内に流入するのを防止することがで
きる。
3は、フード2を頭部に被り、首部または顎部でフード
裾部を締め付けるためのものであり、面ファスナによっ
て両端部を接続可能なベルト、あるいは端部を結んで固
定する紐などとすることができる。なお、この締着部材
3の内側には、図2中の符号14で示すクッション部材
を設けることができる。クッション部材14を設けるこ
とによって、締着部材3の締付け力を緩和し、締付け時
の痛みを和らげることができるとともに、このクッショ
ン部材14がフード2と首部とに隙間ができるのを防
ぎ、外気がフード2内に流入するのを防止することがで
きる。
【0013】図1の例では、このフード2に、酸素ボン
ベ4のノズルに一端を接続した酸素ガス供給用のチュー
ブ5の他端が、フード2の人体頭部面側に酸素ガスを放
出できるように取り付けられている。このチューブ5
は、好ましくは耐熱性且つ難燃性の合成樹脂、例えばフ
ッ素樹脂、ポリアミドなどから形成される。
ベ4のノズルに一端を接続した酸素ガス供給用のチュー
ブ5の他端が、フード2の人体頭部面側に酸素ガスを放
出できるように取り付けられている。このチューブ5
は、好ましくは耐熱性且つ難燃性の合成樹脂、例えばフ
ッ素樹脂、ポリアミドなどから形成される。
【0014】図3は本発明の非常脱出用呼吸具の他の一
形態を示すものであり、上記と同様の、フード2、前記
締着部材3(図示せず)、前記酸素ボンベ4、前記チュ
ーブ5を備え、さらに吸気調製具15を備えている。図
3はこの非常脱出用呼吸具が容器7に収納された状態を
示している。図4(吸気調製具15の詳細図)に示すよ
うに、該吸気調製具15は炭酸ガス吸収部16と、呼吸
部18と、該炭酸ガス吸収部16と該呼吸部18との間
に位置する弁室17とを有し、酸素ボンベ4のノズルに
一端を接続した酸素ガス供給用のチューブ5の他端がこ
の吸気調製具に接続して、吸気調製具内に酸素を放出す
るようになっている。図5は図4における炭酸ガス吸収
部16の中心とマウスピース20の中心を結ぶ軸A−A
の回りを90°回転させた吸気調製具の断面図である。
炭酸ガス吸収部16内には炭酸ガス吸収剤が入れられて
おり、炭酸ガス吸収部16の弁室17に相対する端部に
フード2内の呼気を取り入れる呼気吸入口19が設けら
れている。炭酸ガス吸収剤としては、炭酸ガスを吸収す
るものであればどのようなものも用いることができる
が、例えば、ソーダライムなどを好ましい例として示す
ことができる。
形態を示すものであり、上記と同様の、フード2、前記
締着部材3(図示せず)、前記酸素ボンベ4、前記チュ
ーブ5を備え、さらに吸気調製具15を備えている。図
3はこの非常脱出用呼吸具が容器7に収納された状態を
示している。図4(吸気調製具15の詳細図)に示すよ
うに、該吸気調製具15は炭酸ガス吸収部16と、呼吸
部18と、該炭酸ガス吸収部16と該呼吸部18との間
に位置する弁室17とを有し、酸素ボンベ4のノズルに
一端を接続した酸素ガス供給用のチューブ5の他端がこ
の吸気調製具に接続して、吸気調製具内に酸素を放出す
るようになっている。図5は図4における炭酸ガス吸収
部16の中心とマウスピース20の中心を結ぶ軸A−A
の回りを90°回転させた吸気調製具の断面図である。
炭酸ガス吸収部16内には炭酸ガス吸収剤が入れられて
おり、炭酸ガス吸収部16の弁室17に相対する端部に
フード2内の呼気を取り入れる呼気吸入口19が設けら
れている。炭酸ガス吸収剤としては、炭酸ガスを吸収す
るものであればどのようなものも用いることができる
が、例えば、ソーダライムなどを好ましい例として示す
ことができる。
【0015】酸素ボンベ4のノズルに一端を接続した酸
素ガス供給用のチューブ5の他端が、前記吸気調製具の
弁室又は、炭酸ガス吸収部の炭酸ガス吸収剤存在部分と
弁室の間に接続している。図5はチューブの端が弁室に
接続している例を示す。この構成により、前記呼気吸入
口から導入されたフード内の呼気と、チューブを通って
酸素ボンベから放出された酸素が、炭酸ガス吸収部又は
弁室で混合される。炭酸ガス吸収部で混合された場合も
その混合ガスは弁室に導入される。こうして形成された
弁室内の呼気ガスと酸素ガスとの混合ガスが呼吸部から
吸い込まれ、又、呼吸部へはき出される。図3では呼吸
部がマウスピース20からなる例を示し、さらにノーズ
クリップ21をも設けた例を示しているが、呼吸部は混
合室内のガスを呼吸できるものであれば、どのようなも
のでもよく、例えば口と鼻を覆うマスクであってもよ
い。図6は吸気調製具の他の1例を示す断面図であり、
この例ではチューブが炭酸ガス吸収部の炭酸ガス吸収剤
存在部分と弁室の間に接続している。呼気ガスと酸素ガ
スはここで混合され、混合ガスが弁室に送られる。
素ガス供給用のチューブ5の他端が、前記吸気調製具の
弁室又は、炭酸ガス吸収部の炭酸ガス吸収剤存在部分と
弁室の間に接続している。図5はチューブの端が弁室に
接続している例を示す。この構成により、前記呼気吸入
口から導入されたフード内の呼気と、チューブを通って
酸素ボンベから放出された酸素が、炭酸ガス吸収部又は
弁室で混合される。炭酸ガス吸収部で混合された場合も
その混合ガスは弁室に導入される。こうして形成された
弁室内の呼気ガスと酸素ガスとの混合ガスが呼吸部から
吸い込まれ、又、呼吸部へはき出される。図3では呼吸
部がマウスピース20からなる例を示し、さらにノーズ
クリップ21をも設けた例を示しているが、呼吸部は混
合室内のガスを呼吸できるものであれば、どのようなも
のでもよく、例えば口と鼻を覆うマスクであってもよ
い。図6は吸気調製具の他の1例を示す断面図であり、
この例ではチューブが炭酸ガス吸収部の炭酸ガス吸収剤
存在部分と弁室の間に接続している。呼気ガスと酸素ガ
スはここで混合され、混合ガスが弁室に送られる。
【0016】炭酸ガス吸収部16と弁室17の間には逆
止弁23が設けられ、炭酸ガス吸収部からは自由にガス
が弁室にはいるが、弁室側から炭酸ガス吸収部にはガス
が逆流しないようになっている。弁室にはフード内に面
する壁面に逆止弁を有する呼気排出口24が設けられて
おり、吐き出された呼気はこの呼気排出口24を通って
フード内に出るが、フード内のガスが炭酸ガス吸収部1
6を経由せずに直接混合室17に入ることはない。図7
に示すように、この呼吸具を装着した場合は、チューブ
5はフード2と首の間からフード内に入り、吸気調製具
15の炭酸ガス吸収部又は弁室17に接続されている。
止弁23が設けられ、炭酸ガス吸収部からは自由にガス
が弁室にはいるが、弁室側から炭酸ガス吸収部にはガス
が逆流しないようになっている。弁室にはフード内に面
する壁面に逆止弁を有する呼気排出口24が設けられて
おり、吐き出された呼気はこの呼気排出口24を通って
フード内に出るが、フード内のガスが炭酸ガス吸収部1
6を経由せずに直接混合室17に入ることはない。図7
に示すように、この呼吸具を装着した場合は、チューブ
5はフード2と首の間からフード内に入り、吸気調製具
15の炭酸ガス吸収部又は弁室17に接続されている。
【0017】酸素ボンベ4は、図1に示すように、高圧
酸素ガスが充填された酸素ガスカートリッジ9と、該カ
ートリッジ9を取替可能に装着し、該カートリッジ9内
の酸素ガスを所定流量でノズルから放出するとともに、
該カートリッジ9内の酸素ガス残量を表示する操作表示
部12とからなっている。この操作表示部12には、酸
素ガスカートリッジ9の残存酸素ガスを表示する残量メ
ータ10と、酸素ガスの流量を指で回して調節可能な流
量調節ツマミ11が設けられている。好適な市販品を例
示すれば、日本炭酸瓦斯株式会社から活気ゲンOQ(登
録商標)の名称で販売されている携帯用酸素ボンベを挙
げることができる。この酸素ボンベは、小型の酸素ガス
カートリッジ内に約16〜18Lの酸素ガスが高圧で充
填され、毎分2Lの流量で約9分間の酸素ガス供給が可
能である。また、この酸素ボンベにあっては、酸素ガス
カートリッジを簡単に交換することができるので、容器
7内に1本以上の交換用酸素ガスカートリッジを収納し
ておけば、使用者がカートリッジを交換使用して酸素ガ
ス供給を延長することができる。本発明において、酸素
ガスはフード2内に供給され、使用者はフード2内のガ
スを吸入することができるので、酸素ガス流量は運動時
の酸素消費量を補う分として、0.5〜1.0L/分程
度として良い。
酸素ガスが充填された酸素ガスカートリッジ9と、該カ
ートリッジ9を取替可能に装着し、該カートリッジ9内
の酸素ガスを所定流量でノズルから放出するとともに、
該カートリッジ9内の酸素ガス残量を表示する操作表示
部12とからなっている。この操作表示部12には、酸
素ガスカートリッジ9の残存酸素ガスを表示する残量メ
ータ10と、酸素ガスの流量を指で回して調節可能な流
量調節ツマミ11が設けられている。好適な市販品を例
示すれば、日本炭酸瓦斯株式会社から活気ゲンOQ(登
録商標)の名称で販売されている携帯用酸素ボンベを挙
げることができる。この酸素ボンベは、小型の酸素ガス
カートリッジ内に約16〜18Lの酸素ガスが高圧で充
填され、毎分2Lの流量で約9分間の酸素ガス供給が可
能である。また、この酸素ボンベにあっては、酸素ガス
カートリッジを簡単に交換することができるので、容器
7内に1本以上の交換用酸素ガスカートリッジを収納し
ておけば、使用者がカートリッジを交換使用して酸素ガ
ス供給を延長することができる。本発明において、酸素
ガスはフード2内に供給され、使用者はフード2内のガ
スを吸入することができるので、酸素ガス流量は運動時
の酸素消費量を補う分として、0.5〜1.0L/分程
度として良い。
【0018】この酸素ボンベ4には、腰部に巻き付けて
該ボンベ4を固定するための腰部取付部材13あるいは
肩に掛けるための肩掛け紐を付設することが好ましい。
この腰部取付部材13は、マジックテープ(登録商標)
によって両端部を接続可能なベルト、あるいは端部を結
んで固定する紐、もしくはズボンやスカートのベルト部
に係止して該ボンベ4を固定するクリップなどとするこ
とができる。また、腰部取付部材13や肩掛け紐に代え
て、該ボンベ4を首に吊り下げるための取付部材、ある
いは粘着テープなどによって該ボンベ4をフード2や衣
服に接着する取付構造を採用しても良い。
該ボンベ4を固定するための腰部取付部材13あるいは
肩に掛けるための肩掛け紐を付設することが好ましい。
この腰部取付部材13は、マジックテープ(登録商標)
によって両端部を接続可能なベルト、あるいは端部を結
んで固定する紐、もしくはズボンやスカートのベルト部
に係止して該ボンベ4を固定するクリップなどとするこ
とができる。また、腰部取付部材13や肩掛け紐に代え
て、該ボンベ4を首に吊り下げるための取付部材、ある
いは粘着テープなどによって該ボンベ4をフード2や衣
服に接着する取付構造を採用しても良い。
【0019】フード2を人体頭部を覆って着用した際に
該フード内の余剰のガスを外部に逃がすリリーフ弁を前
記フード2に設けてもよい。該リリーフ弁6は、フード
2を人体頭部を覆って着用した際にフード2内の余剰の
ガスを外部に逃がすことができるものれば、その構造は
限定されない。図1及び図2に例示したリリーフ弁6
は、合成樹脂シートに形成した切れ目が圧力上昇に応じ
て開くことによってフード2内のガスを逃がす簡便なリ
リーフ弁6を用いた場合を示す。図8及び9は、本例示
によるリリーフ弁6の形成方法を説明するための図であ
る。このリリーフ弁6を形成するには、まず図8に示す
ようにフード2の一部に設けた穴または切れ目(図示せ
ず)を覆うように、直線状の切れ目27を設けた第1の
パッチフィルム26を貼着する(符号28は貼着部分を
示す)。次いで図9に示すように、この第1のパッチフ
ィルム26上に、切れ目27と直交する方向の2辺を貼
着することによって第2のパッチフィルム29を貼着す
る(符号30に貼着部分を示す)。このように構成する
ことによって、第1のパッチフィルム26が伸び難くな
るので、切れ目27からのガス漏れに抵抗を付加するこ
とができ、フード2内の圧力がある程度上昇した時点で
切れ目27が開き、ガスが放出されるリリーフ弁を構成
することができる。このようなリリーフ弁6は、スプリ
ングやゴムの弾性力により弁の開放を規制する通常のリ
リーフ弁をフードに取り付ける場合に比べ、より安価に
形成でき、製造コストを低減できるとともに、平面構造
とすることができるので、容器7内に収納する際に好都
合である。なお、リリーフ弁は本例示に限定されず、ス
プリングやゴムの弾性力により弁の開放を規制する通常
のリリーフ弁をフードに取り付け、フード2内の圧力上
昇時に開弁してガスを逃がす構成としても良い。
該フード内の余剰のガスを外部に逃がすリリーフ弁を前
記フード2に設けてもよい。該リリーフ弁6は、フード
2を人体頭部を覆って着用した際にフード2内の余剰の
ガスを外部に逃がすことができるものれば、その構造は
限定されない。図1及び図2に例示したリリーフ弁6
は、合成樹脂シートに形成した切れ目が圧力上昇に応じ
て開くことによってフード2内のガスを逃がす簡便なリ
リーフ弁6を用いた場合を示す。図8及び9は、本例示
によるリリーフ弁6の形成方法を説明するための図であ
る。このリリーフ弁6を形成するには、まず図8に示す
ようにフード2の一部に設けた穴または切れ目(図示せ
ず)を覆うように、直線状の切れ目27を設けた第1の
パッチフィルム26を貼着する(符号28は貼着部分を
示す)。次いで図9に示すように、この第1のパッチフ
ィルム26上に、切れ目27と直交する方向の2辺を貼
着することによって第2のパッチフィルム29を貼着す
る(符号30に貼着部分を示す)。このように構成する
ことによって、第1のパッチフィルム26が伸び難くな
るので、切れ目27からのガス漏れに抵抗を付加するこ
とができ、フード2内の圧力がある程度上昇した時点で
切れ目27が開き、ガスが放出されるリリーフ弁を構成
することができる。このようなリリーフ弁6は、スプリ
ングやゴムの弾性力により弁の開放を規制する通常のリ
リーフ弁をフードに取り付ける場合に比べ、より安価に
形成でき、製造コストを低減できるとともに、平面構造
とすることができるので、容器7内に収納する際に好都
合である。なお、リリーフ弁は本例示に限定されず、ス
プリングやゴムの弾性力により弁の開放を規制する通常
のリリーフ弁をフードに取り付け、フード2内の圧力上
昇時に開弁してガスを逃がす構成としても良い。
【0020】前述したフード2、チューブ5及び酸素ボ
ンベ4等は、容器7内にまとめて収納し、その容器7の
開口に蓋8を嵌合して密封することができるようになっ
ている。なお、これらは、図1、図3に示すように、取
り出したときにすぐ着用できるように、接続されるべき
ところが接続された状態で収納されていることが好まし
い。本発明による呼吸具1は、長期間の保存が可能な酸
素ボンベを使用し、その他経時的に劣化するような材料
は使用していないので、このように容器7内に収納し、
蓋8を締め、密封状態で保存することにより、年に一回
程度、酸素ガス残量チェックなどの簡単なチェックを行
うだけで長期間保存でき、非常時には確実に使用するこ
とができる。容器7と蓋8の材質、形状、大きさ等は特
に限定されず、金属や合成樹脂製の円筒容器や矩形の箱
などを用いることができる。
ンベ4等は、容器7内にまとめて収納し、その容器7の
開口に蓋8を嵌合して密封することができるようになっ
ている。なお、これらは、図1、図3に示すように、取
り出したときにすぐ着用できるように、接続されるべき
ところが接続された状態で収納されていることが好まし
い。本発明による呼吸具1は、長期間の保存が可能な酸
素ボンベを使用し、その他経時的に劣化するような材料
は使用していないので、このように容器7内に収納し、
蓋8を締め、密封状態で保存することにより、年に一回
程度、酸素ガス残量チェックなどの簡単なチェックを行
うだけで長期間保存でき、非常時には確実に使用するこ
とができる。容器7と蓋8の材質、形状、大きさ等は特
に限定されず、金属や合成樹脂製の円筒容器や矩形の箱
などを用いることができる。
【0021】本発明の呼吸具1において、前記フード2
に、蛍光、蓄光、化学発光または電気発光による発光部
(図示略)を設けることが望ましい。このような発光部
を設けることによって、火災現場等に到着した救援者
が、この発光を頼りにして、夜間もしくは密閉された暗
所であっても現場に残された被災者(呼吸具使用者)を
発見し、救出する上で極めて有効である。蛍光を用いる
発光部としては、救援者側からの投光(懐中電灯や投光
器の光)を受けて明瞭な蛍光を発する蛍光塗料をフード
2の少なくとも一部に印刷したり、蛍光塗料を塗ったシ
ールをフード2に貼着する構造を採用し得る。蓄光を用
いる発光部としては、受光した光を蓄積して長時間発光
する蓄光剤を含ませた市販の蓄光プラスチック板をフー
ド2に貼着する構造を採用し得る。化学発光を用いる発
光部としては、折り曲げることによって2種類の液を混
合して化学発光を生じる棒状の化学発光体をフードに貼
着、縫着し、あるいは吊り下げ可能に取り付ける構造を
採用し得る。この棒状の化学発光体は、使用時に折り曲
げることによって2種類の液が混合し、長時間発光可能
な市販の化学発光体を使用し得る。電気発光を用いる発
光部としては、小型リチウム電池のような高性能電池
と、発光ダイオードやタングステン豆電球のような光源
を組み合わせた小型発光体をフードに貼着、縫着し、あ
るいは吊り下げ可能に取り付ける構造を採用し得る。
に、蛍光、蓄光、化学発光または電気発光による発光部
(図示略)を設けることが望ましい。このような発光部
を設けることによって、火災現場等に到着した救援者
が、この発光を頼りにして、夜間もしくは密閉された暗
所であっても現場に残された被災者(呼吸具使用者)を
発見し、救出する上で極めて有効である。蛍光を用いる
発光部としては、救援者側からの投光(懐中電灯や投光
器の光)を受けて明瞭な蛍光を発する蛍光塗料をフード
2の少なくとも一部に印刷したり、蛍光塗料を塗ったシ
ールをフード2に貼着する構造を採用し得る。蓄光を用
いる発光部としては、受光した光を蓄積して長時間発光
する蓄光剤を含ませた市販の蓄光プラスチック板をフー
ド2に貼着する構造を採用し得る。化学発光を用いる発
光部としては、折り曲げることによって2種類の液を混
合して化学発光を生じる棒状の化学発光体をフードに貼
着、縫着し、あるいは吊り下げ可能に取り付ける構造を
採用し得る。この棒状の化学発光体は、使用時に折り曲
げることによって2種類の液が混合し、長時間発光可能
な市販の化学発光体を使用し得る。電気発光を用いる発
光部としては、小型リチウム電池のような高性能電池
と、発光ダイオードやタングステン豆電球のような光源
を組み合わせた小型発光体をフードに貼着、縫着し、あ
るいは吊り下げ可能に取り付ける構造を採用し得る。
【0022】本発明の呼吸具1は、酸素ボンベ4から酸
素ガスを一定流量でフード2内に供給しつつ、その酸素
ガスとフード内のガスの混合ガスを吸い、呼気をフード
内に吐き出すようになっている呼吸具であり、供給され
た酸素ガスによりフード内は陽圧になり、外気がフード
内に侵入することがない。フード2内の圧力が高くなる
と、フードと首の間の隙間、或いはフードにリリーフ弁
を設けた場合はリリーフ弁6から余剰ガスを逃がす構造
であり、炭酸ガスの一部は余剰ガスとして外部に逃がさ
れ、残った炭酸ガスはフード2内に供給される酸素ガス
によって希釈されるので、フード2内の炭酸ガス蓄積は
最小限に抑えられる。特に、フード内に炭酸ガス吸収手
段を設けた場合は、さらに炭酸ガス蓄積が少なく、カー
トリッジを交換して長時間使用することも可能となる。
炭酸ガス吸収手段として、前述の吸気調製具を用いない
場合は、炭酸ガス吸収剤を通気性の袋に入れたものをフ
ード内に設置したり、ガーゼマスクに取り付け、そのマ
スクを着用する方式などを採用し得る。
素ガスを一定流量でフード2内に供給しつつ、その酸素
ガスとフード内のガスの混合ガスを吸い、呼気をフード
内に吐き出すようになっている呼吸具であり、供給され
た酸素ガスによりフード内は陽圧になり、外気がフード
内に侵入することがない。フード2内の圧力が高くなる
と、フードと首の間の隙間、或いはフードにリリーフ弁
を設けた場合はリリーフ弁6から余剰ガスを逃がす構造
であり、炭酸ガスの一部は余剰ガスとして外部に逃がさ
れ、残った炭酸ガスはフード2内に供給される酸素ガス
によって希釈されるので、フード2内の炭酸ガス蓄積は
最小限に抑えられる。特に、フード内に炭酸ガス吸収手
段を設けた場合は、さらに炭酸ガス蓄積が少なく、カー
トリッジを交換して長時間使用することも可能となる。
炭酸ガス吸収手段として、前述の吸気調製具を用いない
場合は、炭酸ガス吸収剤を通気性の袋に入れたものをフ
ード内に設置したり、ガーゼマスクに取り付け、そのマ
スクを着用する方式などを採用し得る。
【0023】図2は図1に例示した呼吸具1を着用した
状態を示すものである。呼吸具1は、容器7内に収納
し、蓋8を締めて密封した状態で所定の保管場所に保管
される。そして火災発生などの非常時、使用者は保管場
所から容器7を取り出し、蓋8を開けて中身を取り出す
(図1参照)。そして使用者は、フード2を頭に被り、
締着部材3を首または顎の位置で締め付け、酸素ボンベ
4のガス供給を開始する。酸素は運動時の酸素消費量を
補う分として、0.5〜1.0L/分程度の流量で酸素
ボンベ4からチューブ5を通してフード2内に供給され
る。このように、まずフード2を被って、締着部材3で
フード裾部を首あるいは顎の位置で締め付けてシールす
れば、使用者が煙を吸い込む危険がなくなり、落ち着い
て対応することができる。なお、酸素ガス流量は酸素ボ
ンベ4の流量調節ツマミ11によって手動で調節可能で
あり、着用時に増量することで直ちにフード2を膨らま
せ、その後流量を絞る、といった使用方法も実行し得
る。
状態を示すものである。呼吸具1は、容器7内に収納
し、蓋8を締めて密封した状態で所定の保管場所に保管
される。そして火災発生などの非常時、使用者は保管場
所から容器7を取り出し、蓋8を開けて中身を取り出す
(図1参照)。そして使用者は、フード2を頭に被り、
締着部材3を首または顎の位置で締め付け、酸素ボンベ
4のガス供給を開始する。酸素は運動時の酸素消費量を
補う分として、0.5〜1.0L/分程度の流量で酸素
ボンベ4からチューブ5を通してフード2内に供給され
る。このように、まずフード2を被って、締着部材3で
フード裾部を首あるいは顎の位置で締め付けてシールす
れば、使用者が煙を吸い込む危険がなくなり、落ち着い
て対応することができる。なお、酸素ガス流量は酸素ボ
ンベ4の流量調節ツマミ11によって手動で調節可能で
あり、着用時に増量することで直ちにフード2を膨らま
せ、その後流量を絞る、といった使用方法も実行し得
る。
【0024】フード2内のガスで呼吸が確保されたな
ら、酸素ボンベ4が邪魔にならないように、腰部取付部
材13を腰に巻いて固定し、あるいは首に吊り下げる
か、肩から掛ける。なお、酸素ボンベ4はポケット等に
挿入して保持するようにしても良い。酸素ガスはフード
2内に連続して供給され、フード2内の圧力が高くなる
とフード2の裾部から、或いはリリーフ弁6を設けた場
合はリリーフ弁6からガスが放出される。炭酸ガス吸収
部を設けた場合は酸素ガス流入によるフード2内の圧力
上昇は炭酸ガス吸収により一部相殺され、圧力上昇速度
を低減できる。使用者の周囲に有害ガスを含む煙が充満
したり、あるいは炭酸ガス消火装置の作動で噴射された
酸欠雰囲気中であっても、フード2内は外気より陽圧に
保たれているので外気がフード2内に浸入することがな
く、使用者はフード2内のガスを吸い込み、且つフード
2内にはき出して呼吸を続けることができる。
ら、酸素ボンベ4が邪魔にならないように、腰部取付部
材13を腰に巻いて固定し、あるいは首に吊り下げる
か、肩から掛ける。なお、酸素ボンベ4はポケット等に
挿入して保持するようにしても良い。酸素ガスはフード
2内に連続して供給され、フード2内の圧力が高くなる
とフード2の裾部から、或いはリリーフ弁6を設けた場
合はリリーフ弁6からガスが放出される。炭酸ガス吸収
部を設けた場合は酸素ガス流入によるフード2内の圧力
上昇は炭酸ガス吸収により一部相殺され、圧力上昇速度
を低減できる。使用者の周囲に有害ガスを含む煙が充満
したり、あるいは炭酸ガス消火装置の作動で噴射された
酸欠雰囲気中であっても、フード2内は外気より陽圧に
保たれているので外気がフード2内に浸入することがな
く、使用者はフード2内のガスを吸い込み、且つフード
2内にはき出して呼吸を続けることができる。
【0025】図7は図3に例示の呼吸具1を着用した状
態を示すものである。火災発生などの非常時には、使用
者は保管場所から容器7を取り出し、中身を出して、ま
ず吸気調製具15の呼吸部を口に取り付ける。そして使
用者は、フード2を頭に被り、締着部材3を首または顎
の位置で締め付け、酸素ボンベ4のガス供給を開始す
る。その後は図2の例を用いて説明したと同様にする。
使用者が息を吸えば、弁室が陰圧になるので弁23が開
いて、呼気吸入口からフード内の呼気が吸入され、炭酸
ガスが吸着剤により吸着されて減少した呼気ガス或いは
これと酸素ガスの混合ガスが逆止弁23を通って弁室に
流入し、さらに呼吸部を経由して体内にはいる。息を吐
くと弁室が陽圧になり、逆止弁23は閉じ、逆止弁を備
えた呼気排出口24,24の逆止弁が開いて呼気が呼気
排出口を通ってフード2内に流出する。この場合もチュ
ーブ5から吸気調製具内に酸素が放出されているので、
フード内は陽圧になり、外気がフード内に侵入すること
はない。
態を示すものである。火災発生などの非常時には、使用
者は保管場所から容器7を取り出し、中身を出して、ま
ず吸気調製具15の呼吸部を口に取り付ける。そして使
用者は、フード2を頭に被り、締着部材3を首または顎
の位置で締め付け、酸素ボンベ4のガス供給を開始す
る。その後は図2の例を用いて説明したと同様にする。
使用者が息を吸えば、弁室が陰圧になるので弁23が開
いて、呼気吸入口からフード内の呼気が吸入され、炭酸
ガスが吸着剤により吸着されて減少した呼気ガス或いは
これと酸素ガスの混合ガスが逆止弁23を通って弁室に
流入し、さらに呼吸部を経由して体内にはいる。息を吐
くと弁室が陽圧になり、逆止弁23は閉じ、逆止弁を備
えた呼気排出口24,24の逆止弁が開いて呼気が呼気
排出口を通ってフード2内に流出する。この場合もチュ
ーブ5から吸気調製具内に酸素が放出されているので、
フード内は陽圧になり、外気がフード内に侵入すること
はない。
【0026】使用者は酸素ガスカートリッジ9内の酸素
ガスが供給されている間、呼吸を続けながら退避行動を
とることができる。容器7内に酸素ボンベ4と別個に、
あるいは腰部取付部材13に挿入して1本以上の交換用
酸素ガスカートリッジ9がある場合、使用者は酸素ボン
ベ4の残量メータ10を確認して酸素ガス残量がなくな
った時点で、酸素ガスカートリッジ9を交換し、酸素ガ
スの供給を継続することができる。
ガスが供給されている間、呼吸を続けながら退避行動を
とることができる。容器7内に酸素ボンベ4と別個に、
あるいは腰部取付部材13に挿入して1本以上の交換用
酸素ガスカートリッジ9がある場合、使用者は酸素ボン
ベ4の残量メータ10を確認して酸素ガス残量がなくな
った時点で、酸素ガスカートリッジ9を交換し、酸素ガ
スの供給を継続することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の非常脱出用呼吸具は、フードに
呼吸バッグの機能を兼用させることで、従来品の呼吸装
置において用いていた呼吸バッグが不要となり、小型
化、軽量化できるとともに、呼吸具の使用時に邪魔な呼
吸バッグがないので、使用者が動き易くなり、退避行動
が容易となる。また、酸素ガスが供給されるフードを頭
に被り、フード内で呼吸を行うことができるので、大人
と子供の区別なく使用することが可能となり、サイズ不
一致による煙の侵入などの不具合がなく、子供が使用し
ても安全性が高い。またフードに呼吸バッグの機能を兼
用させ、フードを頭に被り、締着部材でフード裾部を首
または顎の位置で締着保持し、フード内に供給される酸
素ガスを吸い込み、フード内に呼気をはき出して呼吸す
ることができるという特徴を有する。また、炭酸ガス吸
収部をフード内に設けた場合は、呼気中の炭酸ガスの少
なくとも一部を吸収することによって、酸素ガスによる
フード内圧力の上昇速度を低く抑えることが可能とな
る。
呼吸バッグの機能を兼用させることで、従来品の呼吸装
置において用いていた呼吸バッグが不要となり、小型
化、軽量化できるとともに、呼吸具の使用時に邪魔な呼
吸バッグがないので、使用者が動き易くなり、退避行動
が容易となる。また、酸素ガスが供給されるフードを頭
に被り、フード内で呼吸を行うことができるので、大人
と子供の区別なく使用することが可能となり、サイズ不
一致による煙の侵入などの不具合がなく、子供が使用し
ても安全性が高い。またフードに呼吸バッグの機能を兼
用させ、フードを頭に被り、締着部材でフード裾部を首
または顎の位置で締着保持し、フード内に供給される酸
素ガスを吸い込み、フード内に呼気をはき出して呼吸す
ることができるという特徴を有する。また、炭酸ガス吸
収部をフード内に設けた場合は、呼気中の炭酸ガスの少
なくとも一部を吸収することによって、酸素ガスによる
フード内圧力の上昇速度を低く抑えることが可能とな
る。
【0028】さらに、吸気調製具を設けた場合は、炭酸
ガス吸収部を経由して呼気を吸い込むことにより炭酸ガ
ス吸収剤と呼気の接触効率を高め、かつ、吸気調製具内
に酸素を供給するため、炭酸ガスの吸収効率と酸素利用
効率が高くなり、より少ない酸素流量で使用可能とな
り、一定量の酸素ボンベでもより長時間使用可能とな
る。さらに、マウスピースに不慣れやマスクのサイズ不
一致などのため、マウスピースやマスクマウスピース以
外の部分からもガスを吸い込むことになっても、直接外
気を吸うことなく、フード内の酸素濃度の比較的高いガ
スを呼吸できるため、安全性に優れるという特徴を有す
る。さらに、吸気調製具が顔前面に存在するので、顔と
フードの間が広がり、しかも呼気排出口が弁室側壁に設
けられているため、顔正面とは異なる方向に排出される
ので、呼気でフード前面が曇って視界を損なうことがな
い。また、酸素ボンベを人体腰部、肩部あるいは首部に
保持する取付部材を設けたことによって、使用時に酸素
ボンベが邪魔にならず、動き易くすることができるとと
もに、酸素ボンベの酸素残量チェックやカートリッジ交
換などが行い易くなる。また、フードにリリーフ弁を設
けた場合は、フード内の余剰のガスを外部に逃がして所
定の圧力範囲に維持できるようになり、フード内圧が高
くなりすぎることによる不快感及びフードの破損を防止
することができる。
ガス吸収部を経由して呼気を吸い込むことにより炭酸ガ
ス吸収剤と呼気の接触効率を高め、かつ、吸気調製具内
に酸素を供給するため、炭酸ガスの吸収効率と酸素利用
効率が高くなり、より少ない酸素流量で使用可能とな
り、一定量の酸素ボンベでもより長時間使用可能とな
る。さらに、マウスピースに不慣れやマスクのサイズ不
一致などのため、マウスピースやマスクマウスピース以
外の部分からもガスを吸い込むことになっても、直接外
気を吸うことなく、フード内の酸素濃度の比較的高いガ
スを呼吸できるため、安全性に優れるという特徴を有す
る。さらに、吸気調製具が顔前面に存在するので、顔と
フードの間が広がり、しかも呼気排出口が弁室側壁に設
けられているため、顔正面とは異なる方向に排出される
ので、呼気でフード前面が曇って視界を損なうことがな
い。また、酸素ボンベを人体腰部、肩部あるいは首部に
保持する取付部材を設けたことによって、使用時に酸素
ボンベが邪魔にならず、動き易くすることができるとと
もに、酸素ボンベの酸素残量チェックやカートリッジ交
換などが行い易くなる。また、フードにリリーフ弁を設
けた場合は、フード内の余剰のガスを外部に逃がして所
定の圧力範囲に維持できるようになり、フード内圧が高
くなりすぎることによる不快感及びフードの破損を防止
することができる。
【0029】さらに酸素ボンベを、高圧酸素ガスが充填
された酸素ガスカートリッジと、該カートリッジを取替
可能に装着し、該カートリッジ内の酸素ガスを所定流量
でノズルから放出するとともに、該カートリッジ内の酸
素ガス残量を表示する操作表示部とから構成すると、従
来品の酸素発生部を有する大型マスクと比べ、格段に小
型化、軽量化することができ、また酸素ボンベは長期間
安定に保管することができるので、従来品の酸素発生部
を有する大型マスクと比べ、寿命を大幅に延長すること
ができる。また、交換可能なカートリッジを用いること
によって、酸素ガス供給時間を延長することができる。
また、フードに蛍光、蓄光、化学発光または電気発光に
よる発光部を設けると、夜間もしくは密閉された暗所で
あっても、この発光を頼りに救援者が被災者(使用者)
を発見することが容易となる。また発光部の照度を高め
れば、使用者のための照明用としても利用可能である。
さらにまた、本発明の呼吸具は、酸素ボンベから酸素ガ
スを一定流量でフード内に供給しつつ、フード内の余剰
ガスをフード裾部と首の間の隙間或いはリリーフ弁をフ
ードに設けた場合はそのリリーフ弁から逃がす構造とな
っており、炭酸ガスの一部は余剰ガスとして外部に逃が
され、残った炭酸ガスは、フード内に供給される酸素ガ
スによって希釈されるので、フード内の炭酸ガス蓄積は
最小限に抑えられる。また、カートリッジを交換して長
時間使用する場合には、フード内の呼気ガス中の炭酸ガ
スを吸収する炭酸ガス吸収部を設けることによって、フ
ード内の炭酸ガス蓄積に伴う息苦しさを解消することが
できる。
された酸素ガスカートリッジと、該カートリッジを取替
可能に装着し、該カートリッジ内の酸素ガスを所定流量
でノズルから放出するとともに、該カートリッジ内の酸
素ガス残量を表示する操作表示部とから構成すると、従
来品の酸素発生部を有する大型マスクと比べ、格段に小
型化、軽量化することができ、また酸素ボンベは長期間
安定に保管することができるので、従来品の酸素発生部
を有する大型マスクと比べ、寿命を大幅に延長すること
ができる。また、交換可能なカートリッジを用いること
によって、酸素ガス供給時間を延長することができる。
また、フードに蛍光、蓄光、化学発光または電気発光に
よる発光部を設けると、夜間もしくは密閉された暗所で
あっても、この発光を頼りに救援者が被災者(使用者)
を発見することが容易となる。また発光部の照度を高め
れば、使用者のための照明用としても利用可能である。
さらにまた、本発明の呼吸具は、酸素ボンベから酸素ガ
スを一定流量でフード内に供給しつつ、フード内の余剰
ガスをフード裾部と首の間の隙間或いはリリーフ弁をフ
ードに設けた場合はそのリリーフ弁から逃がす構造とな
っており、炭酸ガスの一部は余剰ガスとして外部に逃が
され、残った炭酸ガスは、フード内に供給される酸素ガ
スによって希釈されるので、フード内の炭酸ガス蓄積は
最小限に抑えられる。また、カートリッジを交換して長
時間使用する場合には、フード内の呼気ガス中の炭酸ガ
スを吸収する炭酸ガス吸収部を設けることによって、フ
ード内の炭酸ガス蓄積に伴う息苦しさを解消することが
できる。
【図1】 本発明の非常脱出用呼吸具の一形態を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】 同じ非常脱出用呼吸具の着用状態を示す正面
図である。
図である。
【図3】 容器に収納した本発明の非常脱出用呼吸具の
他の一形態を示す図である。
他の一形態を示す図である。
【図4】 吸気調製具の一形態を示す外観図である。
【図5】 図4のA−A軸を中心に90°回転した吸気
調製具の断面図である。
調製具の断面図である。
【図6】 吸気調製具の他の一形態を示す断面図であ
る。
る。
【図7】 図3の非常脱出用呼吸具の着用状態を示す側
面模式図である。
面模式図である。
【図8】 リリーフ弁の作製方法を例示する図であり、
切れ目を有するパッチフィルムをフードに貼着した状態
を示す平面図である。
切れ目を有するパッチフィルムをフードに貼着した状態
を示す平面図である。
【図9】 同じくリリーフ弁の作製方法を例示する図で
あり、切れ目を有するパッチフィルム上に別のパッチフ
ィルムを貼着した状態を示す平面図である。
あり、切れ目を有するパッチフィルム上に別のパッチフ
ィルムを貼着した状態を示す平面図である。
1 非常脱出用呼吸具
2 フード
3 締着部材
4 酸素ボンベ
5 チューブ
6 リリーフ弁
7 容器
8 蓋
9 酸素ガスカートリッジ
10 残量メータ
11 流量調節ツマミ
12 操作表示部
13 腰部取付部材
14 クッション材
15 吸気調製具
16 炭酸ガス吸収部
17 混合室
18 呼吸部
19 呼気吸入口
20 マウスピース
21 ノーズクリップ
22 炭酸ガス吸収剤
23 逆止弁
24 逆止弁を備えた呼気排出口
25 酸素流入口
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 都築 和夫
東京都中央区京橋2丁目6番6号 昭和化
工株式会社内
(72)発明者 沼澤 正明
東京都文京区本郷3丁目23番13号 泉工医
科工業株式会社内
Fターム(参考) 2E185 AA05 BA02 BA08 BA11 CA02
CB02 CB12 CC07 CC22
Claims (9)
- 【請求項1】 透明ないし半透明の耐熱性合成樹脂シー
トからなる人体頭部を覆うフードと、 該フードを人体頭部を覆って着用した際に該フードの裾
部を人体首部または顎部で保持する締着部材と、 酸素ボンベと、 該酸素ボンベから放出される酸素ガスを該フード内に送
るように接続されたチューブとを含むことを特徴とする
非常脱出用呼吸具。 - 【請求項2】 前記フード内の呼気ガス中の少なくとも
一部の炭酸ガスを吸収する炭酸ガス吸収部をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の非常脱出用呼吸具。 - 【請求項3】 前記炭酸ガス吸収部と、呼吸部と、該炭
酸ガス吸収部と該呼吸部との間に位置する弁室とを有す
る吸気調製具を備え、該炭酸ガス吸収部に呼気吸入口が
設けられ、かつ、前記チューブが炭酸ガス吸収部又は弁
室に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の
非常脱出用呼吸具。 - 【請求項4】 さらに、前記炭酸ガス吸収部と前記弁室
の間に弁室から炭酸ガス吸収部へのガスの流出を阻止す
る逆止弁を設け、かつ、 前記フード内から弁室へのガスの流入を阻止する逆止弁
を有する呼気排出口を弁室に設けたことを特徴とする請
求項3に記載の非常脱出用呼吸具。 - 【請求項5】 前記フードに設けられ、該フードを人体
頭部を覆って着用した際に該フード内の余剰のガスを外
部に逃がすリリーフ弁をさらに含むことを特徴とする請
求項1ないし4のいずれかに記載の非常脱出用呼吸具。 - 【請求項6】 前記酸素ボンベを人体腰部、肩部あるい
は首部に保持する取付部材をさらに含むことを特徴とす
る請求項1ないし5のいずれかに記載の非常脱出用呼吸
具。 - 【請求項7】 前記酸素ボンベが、高圧酸素ガスが充填
された酸素ガスカートリッジと、該カートリッジを取替
可能に装着し、該カートリッジ内の酸素ガスを所定流量
でノズルから放出するとともに、該カートリッジ内の酸
素ガス残量を表示する操作表示部とからなることを特徴
とする請求項1ないし6のいずれかに記載の非常脱出用
呼吸具。 - 【請求項8】 前記フードに、蛍光、蓄光、化学発光ま
たは電気発光による発光部を設けたことを特徴とする請
求項1ないし7のいずれか1項に記載の非常脱出用呼吸
具。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項に記載
の非常脱出用呼吸具を容器内に収納したことを特徴とす
る非常脱出用呼吸具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001209893A JP2003010350A (ja) | 2001-04-23 | 2001-07-10 | 非常脱出用呼吸具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001124949 | 2001-04-23 | ||
JP2001-124949 | 2001-04-23 | ||
JP2001209893A JP2003010350A (ja) | 2001-04-23 | 2001-07-10 | 非常脱出用呼吸具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003010350A true JP2003010350A (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=26614041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001209893A Withdrawn JP2003010350A (ja) | 2001-04-23 | 2001-07-10 | 非常脱出用呼吸具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003010350A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011000159A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Hosoya Fireworks Co Ltd | 口腔内気体供給装置 |
JP2013506505A (ja) * | 2009-09-30 | 2013-02-28 | エセックス ピー.ビー. アンド アール. コーポレーション | 緊急呼吸装置 |
JP2023029172A (ja) * | 2021-08-18 | 2023-03-03 | マックセンス カンパニー リミテッド | 緊急避難用酸素マスク |
-
2001
- 2001-07-10 JP JP2001209893A patent/JP2003010350A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011000159A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Hosoya Fireworks Co Ltd | 口腔内気体供給装置 |
JP2013506505A (ja) * | 2009-09-30 | 2013-02-28 | エセックス ピー.ビー. アンド アール. コーポレーション | 緊急呼吸装置 |
JP2023029172A (ja) * | 2021-08-18 | 2023-03-03 | マックセンス カンパニー リミテッド | 緊急避難用酸素マスク |
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |