JP2003004711A - コンクリート構造物の検査方法及びその方法を用いた検査装置 - Google Patents

コンクリート構造物の検査方法及びその方法を用いた検査装置

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JP2003004711A
JP2003004711A JP2001185743A JP2001185743A JP2003004711A JP 2003004711 A JP2003004711 A JP 2003004711A JP 2001185743 A JP2001185743 A JP 2001185743A JP 2001185743 A JP2001185743 A JP 2001185743A JP 2003004711 A JP2003004711 A JP 2003004711A
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Katsumasa Miyazaki
克雅 宮▲崎▼
Satoshi Aoike
聡 青池
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】迅速かつ正確にコンクリート構造物の剥離状態
の検査結果を提供する。 【解決手段】コンクリート構造物11を現地10で打音
法により検査して得られたデータや検査条件のデータを
現地10のコンクリート検査装置12から現地事務所2
1内の簡易データベース23に送信して保存させる。受
信した各データが一定量保存されたら一括して現地事務
所21内のコンピュータ22から統括センタ31内のコ
ンクリート検査管理大型データベース33へ送信する。
各データを受信した統括センタ31内のコンピュータ3
2が各データから補修診断を行って剥離検査計画スケジ
ュールと補修対象表を作成して現地事務所21内のコン
ピュータ22に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物の状態を点検する方法及び装置に関する。特に、コン
クリート剥離を引き起こしやすい状態の領域の拡大進行
速度を把握するのに有効である。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物を検査する方
法としては、赤外線を利用して検査診断する方法,超音
波を利用して診断する方法、及びハンマーによる打音を
聞いて診断する方法等が知られている。
【0003】しかしながら、赤外線を利用して検査診断
する方法では、天候等の環境条件の影響により、診断結
果に誤差が生じるとともに、測定時間が比較的長くな
る。測定対象が多数存在する場合、迅速に診断結果を表
示する、診断結果に基づく結果を表示するというような
対応は不可能である。
【0004】また、超音波を利用する診断方法の場合、
超音波を測定対象物に発信する接触子を測定対象に接触
させるためのグリースが必要になるなど、手間がかかる
とともに、作業員の技量によって測定結果が異なるなど
の問題がある。また、この場合も測定時間が比較的長く
なり、多数の測定対象に対して、迅速に診断結果を表示
する、診断結果に基づく結果を表示するというような対
応は不可能である。
【0005】一方、ハンマーによる打音を聞いて調査す
る方法では、打音を検査者が聞き分けて、コンクリート
内の剥離を経験的に判断する手法であり、比較的、測定
時間が短いという利点がある。コンクリート内に剥離や
空洞があると打音はこもった特有の音となり、熟練した
検査者の聴覚による判定は、簡便かつ比較的信頼性が高
い手法である。しかし、検査者の熟練度に依存するこの
判断方法は、検査対象部が多数存在する場合、短時間に
効率よく検査することは、やはり不可能である。
【0006】特許第2610378号公報では、上記打
音検査による効率、及び測定精度の問題を解決するため
に、ハンマーによる打音をマイクロフォンでウェーブレ
ット変換して測定対象のコンクリートの剥離度を評価す
るウェーブレット変換を用いた打音調査法を提供してい
る。しかしながら、本手法は、個々の測定対象に対する
打音検査の効率を向上させるだけであり、多数の検査対
象が存在する場合、補修対象個所の指示などの評価結果
の表示まで含めた効率を考えると、検査効率は必ずしも
よくない。
【0007】すなわち、多数の検査対象が存在する場
合、迅速に他の検査部位の検査結果を統合評価して、補
修個所を一括して検査者,補修者に補修の指示を行うこ
とや他の検査部位まで含んだ次回以降の検査スケジュー
ルを迅速に提供することはできない。
【0008】また、特許第2965762号公報では、
多数の検査対象に対して効率よく打音検査を実施するた
めに、装置移動のための移動フレーム,測定対象を打つ
ための複数の鋼球、及び鋼球による打音を集音するため
の複数の集音マイクを具備した壁面タイル診断装置を提
供している。
【0009】しかしながら、本壁面タイル診断装置にお
いても、多数の検査対象が存在する場合、補修対象個所
の指示などの評価結果の表示まで含めた効率を考える
と、検査効率は必ずしもよくない。迅速に他の検査部位
の検査結果を統合評価して、補修個所を一括して検査
者,補修者に指示することや他の検査部位まで含んだ次
回以降の検査スケジュールを迅速に提供することはでき
ない。
【0010】さらに、上記それぞれの装置の場合、打音
検査結果、及び検査結果に基づく診断結果を管理するコ
ンピュータ、または、データベースに、それぞれの結果
を入力する手法が与えられていない。仮に、手入力によ
り各結果を検査結果、及び診断結果を管理する検査管理
データベースに入力する際、検査管理データベースへの
入力ミスの発生が懸念され、この入力ミスから検査管理
が適切に行われない可能性が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】コンクリート構造物を
検査において、効率の良い手法として用いられる打音手
法においても、多数の検査対象が存在する場合、補修対
象個所の指示などの評価結果の表示まで含めた検査効率
を考えると、検査効率は必ずしもよくない。
【0012】すなわち、迅速に複数の検査部位の検査結
果を統合評価して、補修個所を一括して検査者,補修者
に補修の指示を行うことや他の検査部位まで含んだ次回
以降の検査スケジュールを迅速に提供することはできな
い。
【0013】また、前述したように検査管理データベー
スへの検査結果、及び検査結果に基づく診断結果の入力
ミスが発生した場合、検査管理が適切に行われない。
【0014】本発明の目的は、コンクリート構造物のコ
ンクリート剥離の進行度合いを正確に把握することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願の方法発明の基本的
構成要件は、コンクリート構造物の評価部からの音波を
音波検出器で収集し、収集した前記音波に基づいて今回
の点検における前記コンクリート構造物を構成するコン
クリートの剥離面積を求め、前記コンクリートの剥離面
積と、過去の点検で得られた前記評価部のコンクリート
の剥離面積と前記今回と過去の点検の間隔期間とに基づ
いて今回の点検時における剥離速度を求めているため
に、コンクリート剥離の進行速度を明確に把握して点検
精度を高めることが出来る。
【0016】本願の他の方法発明は、コンクリート構造
物を打撃して収集した打音データと検査条件データとを
コンクリート検査装置から前記コンクリート構造物が存
在する現地乃至はその近くに備えた現地のコンピュータ
に送信し、その送信された各データを前記現地のコンピ
ュータで制御される現地の記憶装置に一旦格納して蓄積
し、前記現地の格納装置に一旦蓄積された前記各データ
を前記現地のコンピュータから前記現地から遠隔地の統
括センタの他のコンピュータに送信し、その送信で送ら
れた各データを他のコンピュータで制御される他の記憶
装置に格納し、前記他のコンピュータで今回と過去の点
検における打音データと検査条件データにコンクリート
の補修の要否の判断とコンクリート剥離検査計画スケジ
ュールの作成と補修対象コンクリート表の作成を行い、
その後に前記他のコンピュータからコンクリート剥離検
査計画スケジュールと補修対象コンクリート表に係わる
データを前記現地のコンピュータに送信し、その送信を
受けてコンクリート剥離検査計画スケジュールと補修対
象コンクリート表を前記現地のコンピュータで表示し、
前記現地のコンピュータで表示したコンクリート剥離検
査計画スケジュールに従い次回以降の検査計画を前記コ
ンクリート構造物が存在する現地乃至はその近くで立案
するとともに、補修対象コンクリート表に基づき補修が
必要と判断された補修対象部位を指示するコンクリート
構造物の検査方法である。この方法によれば、人間の介
在する余地が少ない状態で各データを必要個所のコンピ
ュータに提供して点検結果をコンピュータで演算して求
めるから、将来の剥離の進展を予測するにしても勘に頼
る余地や人為的ミスの介在する余地を低減して点検精度
を高めることが出来る上に、その高い点検精度による情
報で次回以降の検査計画を立案するとともに、現地への
補修時期と個所を的確に指示できるようになる。
【0017】本願の装置発明の基本的構成要件は、コン
クリート構造物の評価部における今回の点検で得られた
打音データから今回のコンクリートの剥離面積を求める
機能と、前記剥離面積と過去の点検における前記評価部
のコンクリートの剥離面積との差分を前記今回と前記過
去の点検の間隔期間で除して今回の点検時期における剥
離速度を求める機能とを備えたコンピュータを有するコ
ンクリート構造物の検査装置であり、コンクリート剥離
の進行速度を明確に把握して点検精度を高めることが出
来る。
【0018】本願発明の他の装置発明は、コンクリート
構造物を打撃して収集した打音データと検査条件データ
とが入力されるコンクリート検査装置と、前記コンクリ
ート検査装置と通信手段で接続された前記コンクリート
構造物が存在する現地乃至はその近くに備えた現地のコ
ンピュータと、前記通信手段で前記コンクリート検査装
置から送信されてきた前記各データを格納し前記現地の
コンピュータで制御される記憶装置と、前記現地のコン
ピュータと通信手段で接続されて統括センタに配備され
た他のコンピュータと、前記現地のコンピュータから送
信された前記各データを格納し前記他のコンピュータで
制御される記憶装置とを備え、前記他のコンピュータ
は、今回と過去の点検における打音データと検査条件デ
ータに基づいてコンクリートの補修の要否の判断を行う
機能と、コンクリート剥離検査計画スケジュールと補修
対象コンクリート表を作成する機能を備えているコンク
リート構造物の検査装置である。このような装置では、
人間の介在する余地が少ない状態で各データを必要個所
のコンピュータに提供して点検結果をコンピュータで演
算して求めるから、将来の剥離の進展を予測するにして
も勘に頼る余地や人為的ミスの介在する余地を抑制して
点検精度を高めることが出来る上に、その高い点検精度
による情報で作成したコンクリート剥離検査計画スケジ
ュールと補修対象コンクリート表を統括センタに配備さ
れた他のコンピュータから現地のコンピュータに送信し
て次回以降の正確な検査計画の立案や補修時期と個所の
的確な指示に貢献できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明す
る。なお、本発明の実施例では、コンクリート構造物の
劣化事象として、コンクリートの剥離を対象としてい
る。
【0020】本発明の実施例によるコンクリート構造物
の検査管理システムの全体構成図を図1に示す。コンク
リート構造物の検査管理システムは、検査測定対象とな
るコンクリート構造物11が存在する現地10と、現地
10又は現地10に近接して建設された現地作業者の事
務所となる現地事務所21、及び現地事務所21から遠
隔の地点に位置していて複数の各現地事務所を統括し
て、コンクリート構造物の各種データを保存する統括セ
ンタ31の三箇所に点在する。
【0021】現地事務所21には、現地事務所21が管
理する現地10で取得された検査結果、及び検査時の条
件等のデータを保存するコンクリート検査管理簡易デー
タベース23をセットした記憶装置、及びコンクリート
検査管理簡易データベース23をセットした記憶装置に
接続されたデータ送受信機能を有するコンピュータ22
が設置されている。コンピュータ22はそのデータベー
ス23をセットした記憶装置を制御してデータベース2
3にデータを格納したり読み出したりできる。
【0022】また、統括センタ31には、統括センタ3
1が管理する全てのコンクリート構造物に関するデータ
を保存するコンクリート検査管理大型データベース33
をセットした記憶装置、及びコンクリート検査管理大型
データベース33をセットした記憶装置に接続されたコ
ンピュータ32が設置されている。コンピュータ32は
そのデータベース33をセットした記憶装置を制御して
データベース33にデータを格納したり読み出したりで
きる。
【0023】なお、現地事務所21内のコンピュータ2
2と統括センタ31内のコンピュータ32は高速でデー
タの送受信が可能なLAN(Local Area Network)回線
34によって接続されている。但し、LAN回線34に
よって接続されていない場合も、インターネット回線3
5により、現地事務所21内のコンピュータ22と統括
センタ31内のコンピュータ32は自由にデータの送受
信を行うことが可能である。
【0024】本実施例におけるコンクリート構造物11
の検査管理システムの機能図を図2に示す。ここで示す
実施の形態では、コンクリート構造物11のコンクリー
トの状態を検査する手法としてハンマー13による打音
法を用いる。
【0025】本実施例のコンクリートの検査管理システ
ムで用いるコンクリート検査装置12の概観図を図3に
示す。コンクリート検査装置12は、コンピュータの構
成を有すると共に、ハンマー13とハンマー13でコン
クリート構造物11を打撃して発生した打音を集音する
集音マイクロフォン14を有する。また、コンクリート
検査装置12は、各種データの送受信を行うことが可能
なデータの送受信機能,マイクロフォン14で集音され
た打音のアナログデータをデジタルデータに変換するA
D変換機能、及びデジタルデータを打音データとして保
存するデータ記憶装置を有する。さらに、コンクリート
検査装置12は、検査位置、及び検査日時等の検査条件
をコンクリート検査装置12に検査条件データとして入
力するための入力装置15,入力した情報等を表示する
表示部18、及び打音データや検査条件データ等の各種
データを送受信する無線通信手段,各種データを送受信
する機能を機能させるための指令入力手段としてのデー
タ受信ボタン16、及びデータ送信ボタン17を備えて
いる。
【0026】コンクリートの検査管理システムによる検
査手順を以下に示す。まず、コンクリート検査装置12
をコンクリート構造物11の点検対象部が存在する現地
10に持ち込む。次に、点検対象となるコンクリート構
造物11の外面をコンクリート検査装置12のハンマー
13を用いて叩く。なお、コンクリート構造物11の外
面には予めハンマー13を用いて叩く位置(検査位置又
は評価部ともいう。)がマーキングされており、ハンマ
ー13で叩かれる位置のばらつきは最小に押さえられ
る。この際、ハンマー13によるコンクリート構造物1
1の打音をコンクリート構造物11に貼付したマイクロ
フォン14により集音する。
【0027】このようなコンクリート構造物11の打音
検査は数回行われ、マイクロフォン14で集音された数
回分の打音は、コンクリート検査装置12内のAD変換
機能によりデジタル変換されて打音データとされた後、
コンクリート検査装置12内で数回測定された打音デー
タの平均化が行われ、データ記憶装置に平均化された打
音データ(以下、単に打音データという。)が保存され
る。この際、コンクリート検査装置12のデータ記憶装
置には、デジタル化された打音データのほかに、検査条
件データも併せて保存される。
【0028】ハンマー13による打音検査を終えた現地
の検査者は、コンクリート検査装置12のデータ送信ボ
タン17を押すことにより、データ記憶装置内の打音デ
ータ、及び検査条件データを現地事務所21内のコンピ
ュータ22(現地のコンピュータともいう。)へ送信す
る。
【0029】ここで、検査場所が現地10のコンクリー
ト構造のトンネル内などのようにトンネル外の現地事務
所21との間で電波の送受信が難しいようなロケーショ
ンの場合には、現地10のトンネル内の数カ所にPHS
(パーソナルハンディフォンシステム)の中継機を設け
る。PHSの中継機間でデータの送受信を繰り返すこと
により、トンネル内などの電波の送受信が難しい現場で
も、現地事務所21に電波を送信することが可能であ
る。この場合には、トンネル内のコンクリート検査装置
12と現地事務所21内のコンピュータ32との間での
通信手段はPHSとなる。
【0030】現地事務所21内のコンクリート検査管理
簡易データベース23に接続されたデータ送受信機能を
有するコンピュータ22が、これらの打音データや検査
条件データを受信する。受信した後、現地事務所21内
のコンピュータ22は打音データ、及び検査条件データ
をコンクリート検査管理簡易データベース23がセット
された記憶装置のそのコンクリート検査管理簡易データ
ベース23に記憶して保存(格納ともいう。)する。
【0031】コンクリート構造物11の各検査位置(各
評価部ともいう。)における検査で得られた打音デー
タ、及び検査条件データは、ある一定量コンクリート検
査管理簡易データベース23に保存された後、現地事務
所21のコンピュータ22から、LAN回線34、また
はインターネット回線35等を備えたLANやインター
ネットという通信手段で接続された統括センタ31内の
コンピュータ32に送信される。そのコンピュータ32
は送信されてきた各種データをコンピュータ32で制御
できる記憶装置にセットしたコンクリート検査管理大型
データベース33に記憶保存(格納ともいう。)する。
【0032】このようにして打音データ、及び検査条件
データを受信した統括センタ31内のコンピュータ32
は、これらの各種データをコンクリート検査管理大型デ
ータベース33に一旦保存し、それらの各種データを用
いて演算する。一旦保存された任意検査位置(任意評価
部ともいう。)の打音データを用いて、フーリエ変換や
ウェーブレット変換などの周波数分析手法により、統括
センタ31内コンピュータ32は、任意検査位置におけ
るコンクリートの剥離面積を算出する。
【0033】統括センタ31内コンピュータ32におけ
る打音データを用いたコンクリートの剥離面積の評価
(算出ともいう。)には、コンクリートの打音の周波数
分析結果と、予め準備された種々の剥離面積が既知のコ
ンクリートの打音周波数分析結果を比較することにより
決定される。このように決定された任意検査位置、すな
わち当該評価部の剥離面積データを用いて、統括センタ
31内コンピュータ32は、以下のような評価を実施す
る。
【0034】剥離面積データを用いたコンクリート剥離
データ評価プログラムの機能図を図4に示す。コンクリ
ート剥離データ評価プログラムに今回剥離面積データが
入力された後、コンクリート検査管理大型データベース
33に格納された当該評価部の過去の剥離面積データを
比較して、式(1)により、統括センタ31内のコンピ
ュータ32は、今回の点検時に把握できた剥離速度、即
ち今回剥離速度データ、を算出して決定する。今回剥離
面積とは評価部の今回の点検で算出できたコンクリート
の剥離面積をいい、前回点検剥離面積とは今回剥離面積
の評価部と同一評価部における前回の点検で算出できた
コンクリートの剥離面積をいう。
【0035】 (今回剥離速度データ)=(今回剥離面積−前回点検剥離面積)/ (今回点検時期−前回点検時期) …(式1) また、統括センタ31内のコンピュータ32は、今回剥
離速度データとコンクリート検査管理大型データベース
33に格納された同一評価部の過去の検査における剥離
速度データを比較することにより、次回剥離速度を予測
する。次回剥離速度の算出の詳細は後述する。
【0036】この次回剥離速度を用いて、コンピュータ
32は、各評価部における次回点検インターバルを算出
する。各当該評価部における次回点検インターバルは式
(2)により算出される。
【0037】 (次回点検インターバル)=(許容剥離面積−今回剥離面積)/ (α×次回剥離速度) …(式2) 上式において、αは安全率を表す。安全率αは、1以上
の値であるが、通常、4〜6程度の値が用いられる。ま
た、許容剥離面積は、当該評価部におけるコンクリート
において許容される剥離面積を表す。許容剥離面積は、
コンクリート構造物の当該評価部に負荷される力の大き
さ,方向、及びコンクリートの材質や、コンクリート構
造物が使用されている環境等によって決定される値であ
る。この許容剥離面積のデータはコンクリート検査管理
大型データベース33にあらかじめ格納しておいたもの
をコンピュータ32で読み込んで演算に用いるようにし
てもよく、コンピュータ32のキーボードから入力して
もよい。人為的ミスを避けるためにキーボードから入力
は極力避ける。
【0038】さらに、統括センタ31内コンピュータ3
2は、次回剥離速度を用いて、各当該評価部における予
測余寿命を算出する。各当該評価部における予測余寿命
は式(3)により算出される。
【0039】 (予測余寿命)=(許容剥離面積−今回剥離面積)/ (β×次回剥離速度) …(式3) 上式において、βは安全率を表す。安全率βは、前述の
安全率αよりも小さな値をとり、通常、2〜3程度の値
が用いられる。統括センタ31内コンピュータ32によ
り計算された、これらの当該評価部における次回点検イ
ンターバル、及び予測余寿命は、当該評価部の検査位置
の情報とともにコンクリート検査管理大型データベース
33に保存される。
【0040】統括センタ31内のコンピュータ32は、
式(1),式(2),式(3)で算出した今回剥離速度
や次回点検インターバルや予測余寿命をコンピュータ3
2のディスプレイ画面上に表示して算出結果を統括セン
タの人間が見れる状態とする。その算出結果を現地事務
所のコンピュータ22に送信するか否かは現地事務所の
人間が算出結果を必要とするか否かを判断して決める。
【0041】さらに、統括センタ31内のコンピュータ
32は、各当該評価部における次回点検インターバルと
予め設定されているコンクリート構造物11の次回点検
予定時期を比較して、当該評価部の補修の実施を判断す
る。なお、次回点検予定時期は、前回までの検査に基づ
き設定された次回の点検の予定時期を表す。したがっ
て、今回点検検査により、次回点検インターバルが見直
されることも想定されるが、ここでは、次回点検予定時
期は固定されたものであるとする。当該評価部における
次回点検インターバルがコンクリート構造物11の次回
点検予定時期までの期間よりも短い、または等しい場
合、当該評価部は補修要と判断される。
【0042】一方、当該評価部における次回点検インタ
ーバルがコンクリート構造物11の次回点検予定時期ま
での期間よりも長い場合、当該評価部は補修不要と判断
される。各当該評価部の補修の判断結果も、当該評価部
の検査位置の情報とともにコンクリート検査管理大型デ
ータベース33に保存される。
【0043】各当該評価部の補修の判断結果がコンクリ
ート検査管理大型データベース33に保存された後、統
括センタ31内のコンピュータ32は、評価対象となる
コンクリート構造物11の各当該評価部の評価対象部
位,予測余寿命,今回点検以降の補修の必要性を示した
補修状況の予測結果をまとめてコンクリート剥離検査計
画スケジュール41を作成する。
【0044】コンクリート剥離検査計画スケジュール4
1の例を図5(a)に示す。コンクリート剥離検査計画
スケジュール41には、各当該評価部の評価対象部位,
予測余寿命,次回以降の点検における補修状況の予測結
果がまとめて表示されている。
【0045】また、統括センタ31内のコンピュータ3
2は、評価対象となるコンクリート構造物11に対し
て、補修が必要であると判断された当該評価部を全て表
示することにより、補修対象コンクリート表51を作成
する。補修対象コンクリート表51の例を図5(b)に
示す。補修対象コンクリート表51には検査対象となっ
たコンクリート構造物11の概観図が示されるととも
に、概観図上に補修対象となる部分が図として表示され
ている。
【0046】統括センタ31内のコンピュータ32によ
り作成されたコンクリート剥離検査計画スケジュール4
1、及び補修対象コンクリート表51は、コンクリート
検査管理大型データベース33に保存される。
【0047】一旦、コンクリート検査管理大型データベ
ース33に保存されたコンクリート剥離検査計画スケジ
ュール41、及び補修対象コンクリート表51は、統括
センタ31内のコンピュータ32から、LAN回線3
4、またはインターネット回線35で接続された現地事
務所21内のコンピュータ22に送信される。
【0048】コンクリート剥離検査計画スケジュール4
1、及び補修対象コンクリート表51を受信した現地事
務所21内のコンピュータ22は、コンクリート検査管
理簡易データベース23にコンクリート剥離検査計画ス
ケジュール41、及び補修対象コンクリート表51を保
存する。
【0049】さらに、現地事務所21内のコンピュータ
22は、コンクリート剥離検査計画スケジュール41、
及び補修対象コンクリート表51をコンピュータ22の
画面に表示するとともに、プリンタを用いて印刷する。
印刷された補修対象コンクリート表51を用いて、一括
して、コンクリート構造物11の補修個所を的確に特定
して指示することができるとともに、一度に短時間でコ
ンクリート構造物11の補修に着手することが可能であ
る。また、画面に表示された又は印刷されたコンクリー
ト剥離検査計画スケジュール41を用いて次回以降の検
査スケジュールを立案することが可能である。
【0050】前述した本実施例のコンクリート構造物の
検査管理システムにおける次回検査剥離速度の算出方法
を以下に示す。次回検査剥離速度の算出方法を図6に図
解して示す。次回剥離速度の算出方法として、三種類の
方法が挙げられる。
【0051】図6(a)に示した手法は、コンクリート
の次回剥離速度として、式(1)で与えられる今回剥離
速度データとコンクリート検査管理大型データベース3
3に保存された前回までの過去の点検における最大剥離
速度データを比較して、大きい方の値を次回剥離速度と
する手法である。
【0052】図6(b)に示した手法は、次回剥離速度
の決定において、式(1)で与えられる今回剥離速度デ
ータとコンクリート検査管理大型データベース33に保
存された前回までの過去の点検における各点検における
剥離速度を用いる。今回剥離速度データ、及び前回点検
までの剥離速度データに対して、最小自乗法を適用する
ことにより、剥離速度データと点検年度の関係から剥離
速度を表現する多項式近似式を作成する。本手法では、
多項式近似された剥離速度と点検年の関係に予定されて
いる次回点検時期を代入することにより得られる剥離速
度を次回剥離速度とする。
【0053】図6(c)に示した手法は、次回剥離速度
の決定においても、式(1)で与えられる今回剥離速度
データとコンクリート検査管理大型データベース33に
保存された前回までの点検における各点検における剥離
速度を用いる。本手法では、剥離速度勾配を式(4)に
より算出する。次式では、n回目点検時における剥離速
度勾配に定義される。
【0054】 n回目剥離速度勾配=((n回目剥離速度)−(n−1回目剥離速度))/ ((n回目点検年)−(n−1回目点検年)) …(4) 上式で与えられる剥離速度勾配を今回までの各点検毎に
算出する。今回までの点検の中で最大の剥離速度勾配を
最大剥離速度勾配とする。さらに、式(1)で与えられ
る今回剥離速度データに上記の手法で決定した最大剥離
速度勾配に前回までの点検をもとに設定されている次回
予定されている点検までの時間と安全率を乗じた値を加
えた値を次回剥離速度とする。なお、図6(c)では、
安全率をγで示している。安全率γは1以上の値をと
る。
【0055】上記手法で決定された次回剥離速度を用い
て、前述したような、各当該評価部における次回点検イ
ンターバル,予測余寿命が計算されるとともに、その
後、コンクリート剥離検査計画スケジュール41、及び
補修対象コンクリート表51が作成される。
【0056】ここでは、トンネル状構造物71を対象に
本コンクリート構造物の検査管理システムを適用した例
を示す。
【0057】基本的にトンネル状構造物71に対して
も、前述したコンクリート構造物の検査管理システムの
実施例と同様である。しかしながら、トンネル状構造物
71に対しては、検査位置即ち測定対象点(評価点とも
いう。)を選定することにより、効率的に剥離形状等の
評価が可能である。
【0058】トンネル状構造物71に対する測定対象点
の例を図7に示す。コンクリート構造のトンネル状構造
物71の場合、トンネル状の円周方向、及び軸方向に等
分割した測定点に関して前述のような打音法による測定
を行う。図7(a)中の○として示したような測定対象
点(評価点)に対して測定を行い、前述したコンクリー
ト構造物の検査管理システムに測定した打音データや検
査条件データを処理させる。その処理は前述したコンク
リート構造物の検査管理システムの説明と同じ内容であ
る。コンクリート構造物の検査管理システムで処理した
結果から、補修が必要と判断される個所(補修対象個
所)が図7(b)中の●のようになった場合、剥離形状
は、●印の補修対象個所を結ぶことにより、剥離形状が
図7(b)中の斜線のように判断される。測定対象点を
画面で表示する際には、コンピュータ22の画面に図7
(a)の図を○印を含めて表し、補修対象個所の○印を
図7(b)のように●印に色彩を反転させるようにして
コンピュータ22で処理する。その画面の内容をプリン
トしてもよい。
【0059】本実施例におけるコンクリート構造物の検
査管理システムをトンネル状構造物71に適用すること
により、剥離形状が図7(b)のように推定された場
合、測定対象となったトンネル状構造物71の製造時に
おいて、推定される剥離形状部においてコンクリート凝
固時のコールドジョイント等の製造不良があったものと
推定することが可能である。
【0060】以上、本実施例のコンクリート構造物の検
査管理システムを用いれば、コンクリート構造物に対し
て、迅速かつ正確に他の検査部位の検査結果を統合評価
して、複数の補修個所を一括して検査者,補修者に補修
の指示を行うことや他の検査部位まで含んだ次回以降の
検査スケジュールを迅速に提供することである。
【0061】迅速に、複数の補修個所を一括して検査
者,補修者に補修の指示を行うことや他の検査部位まで
含んだ次回以降の検査スケジュールを迅速に提供できる
ことから、コンクリート構造物の検査効率が高くなり、
コンクリート構造物の検査時間を短縮することが可能で
ある。
【0062】また、検査結果、及び検査結果に基づく診
断結果を検査管理データベースに入力する際、手入力を
行わないことから、入力ミスを皆無にすることが可能で
ある。これにより、検査管理ミスに伴うコンクリート構
造物の破壊事故を減少させることが可能である。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、コンク
リート構造物のコンクリート剥離の進行度合いを正確に
把握することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるコンクリート構造物の検
査管理システムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施例によるコンクリート構造物の検
査管理システムの機能図である。
【図3】本発明の実施例によるコンクリート構造物の検
査管理システムに採用された現地での検査装置の全体図
である。
【図4】本発明の実施例によるコンクリート構造物の検
査管理システムにおけるコンクリート剥離データ評価プ
ログラムの機能図である。
【図5】本発明の実施例によるコンクリート構造物の検
査管理システムにおけるコンクリート剥離検査計画スケ
ジュール(a)と補修対応コンクリート表(b)の表示
図を示す。
【図6】本発明の実施例によるコンクリート構造物の検
査管理システムにおけるコンクリート剥離データ評価プ
ログラムでの剥離速度算出法の解説図である。
【図7】トンネル状構造物に本発明の実施例によるコン
クリート構造物の検査管理システムを適用した場合の測
定対象点の表示図(a)と補修対象個所の表示図(b)
とを示す。
【符号の説明】
10…現地、11…コンクリート構造物、12…コンク
リート検査装置、13…ハンマー、14…マイクロフォ
ン、15…入力装置、16…データ受信ボタン、17…
データ送信ボタン、18…表示部、21…現地事務所、
22…現地事務所内に設置されたコンピュータ、23…
コンクリート検査管理簡易データベース、24…信号、
31…統括センタ、32…統括センタ内に設置されたコ
ンピュータ、33…コンクリート検査管理大型データベ
ース、34…LAN回線、35…インターネット回線、
41…コンクリート剥離検査計画スケジュール、51…
補修対象コンクリート表、71…トンネル状構造物。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート構造物の評価部からの音波を
    音波検出器で収集し、収集した前記音波に基づいて今回
    の点検における前記コンクリート構造物を構成するコン
    クリートの剥離面積を求め、前記コンクリートの剥離面
    積と、過去の点検で得られた前記評価部のコンクリート
    の剥離面積と前記今回と過去の点検の間隔期間とに基づ
    いて今回の点検時における剥離速度を求めるコンクリー
    ト構造物の検査方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記評価部の前記剥離
    速度と過去の点検における剥離速度を用いて次回の点検
    時における剥離速度を予測し、前記剥離速度及び前記剥
    離面積並びに前記評価部のコンクリートの許容剥離面積
    に基づいて前記評価部の今回の点検時期から次回の点検
    時期までのインターバルを求めるコンクリート構造物の
    検査方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記評価部の前記剥離
    速度と過去の点検における剥離速度を用いて次回の点検
    時における剥離速度を予測し、前記次回の点検時におけ
    る剥離速度及び前記剥離面積並びに前記評価部のコンク
    リートの許容剥離面積に基づいて前記評価部の予測余寿
    命を求めるコンクリート構造物の検査方法。
  4. 【請求項4】請求項2において、次回の点検時期までの
    インターバルがコンクリート構造物の今回の点検時期か
    ら次回の点検予定時期までの期間よりも短いか等しい場
    合に評価部の補修が必要と判断し、前記インターバルが
    前記コンクリート構造物の今回の点検時期から次回の点
    検予定時期までの期間よりも長い場合に評価部の補修が
    不要と判断するコンクリート構造物の検査方法。
  5. 【請求項5】請求項2において、次回の点検時期までの
    インターバルがコンクリート構造物の今回の点検時期か
    ら次回の点検予定時期までの期間よりも短い場合に評価
    部の補修が必要と判断し、前記インターバルがコンクリ
    ート構造物の今回の点検時期から次回の点検時期よりも
    長い場合に前記評価部の補修が不要と判断するととも
    に、前記評価部の前記剥離速度と過去の点検における剥
    離速度を用いて次回の点検時における剥離速度を予測
    し、前記次回の点検時における剥離速度及び前記剥離面
    積並びに前記評価部のコンクリートの許容剥離面積に基
    づいて前記評価部の予測余寿命を求め、補修が必要と判
    断された補修対象コンクリート位置の情報を補修対象コ
    ンクリート表として作成すると共に次回の点検以降のコ
    ンクリート剥離検査計画スケジュールを作成するコンク
    リート構造物の検査方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、コンクリート剥離検査
    計画スケジュールに従い次回以降の検査計画を立案する
    とともに、補修対象コンクリート表に基づきコンクリー
    トを補修する補修対象部位を指示するコンクリート構造
    物の検査方法。
  7. 【請求項7】コンクリート構造物を打撃して収集した打
    音データと検査条件データとをコンクリート検査装置か
    ら前記コンクリート構造物が存在する現地乃至はその近
    くに備えた現地のコンピュータに送信し、その送信され
    た各データを前記現地のコンピュータで制御される現地
    の記憶装置に一旦格納して蓄積し、前記現地の格納装置
    に一旦蓄積された前記各データを前記現地のコンピュー
    タから前記現地から遠隔地の統括センタの他のコンピュ
    ータに送信し、その送信で送られた各データを他のコン
    ピュータで制御される他の記憶装置に格納し、前記他の
    コンピュータで今回と過去の点検における打音データと
    検査条件データにコンクリートの補修の要否の判断とコ
    ンクリート剥離検査計画スケジュールの作成と補修対象
    コンクリート表の作成を行い、その後に前記他のコンピ
    ュータからコンクリート剥離検査計画スケジュールと補
    修対象コンクリート表に係わるデータを前記現地のコン
    ピュータに送信し、その送信を受けてコンクリート剥離
    検査計画スケジュールと補修対象コンクリート表を前記
    現地のコンピュータで表示し、前記現地のコンピュータ
    で表示したコンクリート剥離検査計画スケジュールに従
    い次回以降の検査計画を前記コンクリート構造物が存在
    する現地乃至はその近くで立案するとともに、補修対象
    コンクリート表に基づき補修が必要と判断された補修対
    象部位を指示するコンクリート構造物の検査方法。
  8. 【請求項8】コンクリート構造物の評価部における今回
    の点検で得られた打音データから今回のコンクリートの
    剥離面積を求める機能と、前記剥離面積と過去の点検に
    おける前記評価部のコンクリートの剥離面積との差分を
    前記今回と前記過去の点検の間隔期間で除して今回の点
    検時期における剥離速度を求める機能とを備えたコンピ
    ュータを有するコンクリート構造物の検査装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記剥離速度と過去の
    点検における剥離速度を用いて次回の点検時期における
    剥離速度を予測する機能と、前記評価部のコンクリート
    の許容剥離面積及び今回の点検時期におけるコンクリー
    トの剥離面積並びに前記次回剥離速度に基づいて前記評
    価部の今回の点検時期から次回の点検時期までのインタ
    ーバルを求める機能を備えたコンピュータを有するコン
    クリート構造物の検査装置。
  10. 【請求項10】請求項8において、前記今回の点検時期
    における剥離速度と過去の点検における剥離速度を用い
    て次回剥離速度を予測する機能と、前記評価部のコンク
    リートの許容剥離面積及び今回のコンクリートの剥離面
    積並びに前記次回剥離速度に基づいて前記評価部の予測
    余寿命を求める機能を備えたコンピュータを有するコン
    クリート構造物の検査装置。
  11. 【請求項11】請求項9において、前記インターバルが
    コンクリート構造物の今回の点検時期から次回の点検予
    定時期までの期間よりも短いか等しい場合に評価部の補
    修が必要と判断し、前記インターバルがコンクリート構
    造物の今回の点検時期から次回の点検予定時期までの期
    間よりも長い場合に前記評価部の補修が不要と判断する
    機能を備えたコンピュータを有するコンクリート構造物
    の検査装置。
  12. 【請求項12】請求項9において、前記インターバルが
    コンクリート構造物の次回の点検予定時期よりも短い場
    合に評価部の補修が必要と判断し、前記インターバルが
    コンクリート構造物の次回の点検予定時期よりも長い場
    合に前記評価部の補修が不要と判断する機能と、前記評
    価部のコンクリートの許容剥離面積及び前記次回の点検
    時期における剥離速度並びに前記今回の点検時期におけ
    るコンクリートの剥離面積に基づいて前記評価部の予測
    余寿命を求める機能と、前記補修が必要と判断された補
    修対象コンクリート位置の情報を補修対象コンクリート
    表として作成すると共に次回点検以降のコンクリート剥
    離検査計画スケジュールを作成する機能を備えたコンピ
    ュータを有するコンクリート構造物の検査装置。
  13. 【請求項13】コンクリート構造物を打撃して収集した
    打音データと検査条件データとが入力されるコンクリー
    ト検査装置と、前記コンクリート検査装置と通信手段で
    接続された前記コンクリート構造物が存在する現地乃至
    はその近くに備えた現地のコンピュータと、前記通信手
    段で前記コンクリート検査装置から送信されてきた前記
    各データを格納し前記現地のコンピュータで制御される
    記憶装置と、前記現地のコンピュータと通信手段で接続
    されて統括センタに配備された他のコンピュータと、前
    記現地のコンピュータから送信された前記各データを格
    納し前記他のコンピュータで制御される記憶装置とを備
    え、前記他のコンピュータは、今回と過去の点検におけ
    る打音データと検査条件データに基づいてコンクリート
    の補修の要否の判断を行う機能と、コンクリート剥離検
    査計画スケジュールと補修対象コンクリート表を作成す
    る機能を備えているコンクリート構造物の検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020425A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Marui:Kk コンクリート構造物の非破壊診断方法と装置
JP2017194299A (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 日鉄住金防蝕株式会社 被膜健全性評価方法
JP6429215B1 (ja) * 2017-12-12 2018-11-28 株式会社構研エンジニアリング 構造物の検査方法

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