JP2003002088A - 交流式電気鉄道用き電回路保護装置 - Google Patents
交流式電気鉄道用き電回路保護装置Info
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- JP2003002088A JP2003002088A JP2001191531A JP2001191531A JP2003002088A JP 2003002088 A JP2003002088 A JP 2003002088A JP 2001191531 A JP2001191531 A JP 2001191531A JP 2001191531 A JP2001191531 A JP 2001191531A JP 2003002088 A JP2003002088 A JP 2003002088A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成により保護継電器の不要動作を防
止する。 【解決手段】 列車34が切替セクション32bに進入
したとき、切替遮断器31bを介して列車34の負荷に
流れる電流を電流検出器39aで検出して保護継電器に
入力し、電流検出器39aが検出した検出電流に含まれ
る高調波電流を検出するようにした。
止する。 【解決手段】 列車34が切替セクション32bに進入
したとき、切替遮断器31bを介して列車34の負荷に
流れる電流を電流検出器39aで検出して保護継電器に
入力し、電流検出器39aが検出した検出電流に含まれ
る高調波電流を検出するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流式電気鉄道
用き電回路保護装置に関するものである。
用き電回路保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の交流式電気鉄道用き電回
路保護装置を示す構成図である。なお、き電回路は上下
線用が必要であるが、図3では例えば上り線用のみが示
されている。図3において、系統を構成した変電所1,
2間にき電区分所3が設けられている。変電所2の構成
は変電所1の構成と同様である。4はき電変圧器、5
a,5bはき電遮断器、6a,6bは変流器、7a,7
bは保護継電器、8a〜8cは電車線、9a〜9dはデ
ッドセクション、10a,10bは各デッドセクション
9a,9b間に設置された切替電車線である。なお、デ
ッドセクション9a,9bと切替電車線10aとで切替
セクション11aが構成され、デッドセクション9c,
9dと切替電車線10bとで切替セクション11bが構
成されている。12は軌条、13は列車、14はインダ
クタンス及びキャパシタで構成された無効電力補償装置
で、き電回路末端に設置されてき電回路の電圧降下を救
済する。15a,15b,15c,15dは切替遮断
器、16はき電区分制御軌道回路装置、17a,17b
は電流検出器、18は電流検出器17a,17bの検出
電流により切替遮断器15c,15dの故障を検出する
故障検出リレー、19は電流検出器、20は第2,第3
高調波フィルター、21は可調整時間継電器である。な
お、セクション11a側にもセクション11bと同様の
無効電力補償装置14,故障検出リレー18等が設置さ
れているが、図示を省略している。
路保護装置を示す構成図である。なお、き電回路は上下
線用が必要であるが、図3では例えば上り線用のみが示
されている。図3において、系統を構成した変電所1,
2間にき電区分所3が設けられている。変電所2の構成
は変電所1の構成と同様である。4はき電変圧器、5
a,5bはき電遮断器、6a,6bは変流器、7a,7
bは保護継電器、8a〜8cは電車線、9a〜9dはデ
ッドセクション、10a,10bは各デッドセクション
9a,9b間に設置された切替電車線である。なお、デ
ッドセクション9a,9bと切替電車線10aとで切替
セクション11aが構成され、デッドセクション9c,
9dと切替電車線10bとで切替セクション11bが構
成されている。12は軌条、13は列車、14はインダ
クタンス及びキャパシタで構成された無効電力補償装置
で、き電回路末端に設置されてき電回路の電圧降下を救
済する。15a,15b,15c,15dは切替遮断
器、16はき電区分制御軌道回路装置、17a,17b
は電流検出器、18は電流検出器17a,17bの検出
電流により切替遮断器15c,15dの故障を検出する
故障検出リレー、19は電流検出器、20は第2,第3
高調波フィルター、21は可調整時間継電器である。な
お、セクション11a側にもセクション11bと同様の
無効電力補償装置14,故障検出リレー18等が設置さ
れているが、図示を省略している。
【0003】次に動作について説明する。図3のような
交流き電回路特有の現象として、事故時の電流は殆ど正
弦波であるが、負荷電流は歪波交流である。また、き電
回路加圧時の励磁突入電流は第2高調波を多く含有した
歪波交流である。さらに、列車13が例えば切替セクシ
ョン11bに進入したときの負荷電流は、第2高調波電
流、第3高調波電流が多く含まれている歪波交流である
ことが検証されている。ここで、変電所2から電力が供
給されている列車13が電車線8c側から切替セクショ
ン11bに進入したとき、き電区分制御軌道回路装置1
6の切替制御信号16aにより切替遮断器15dを開放
して、切替遮断器15cを投入する。これにより、列車
13には変電所1から電力供給が開始される。そして、
列車13の負荷に流れる電流は第2高調波電流、第3高
調波電流を多く含有した歪波交流の突入電流となる。こ
の場合、基本波電流22は変電所1から供給される。ま
た、列車13の負荷への突入電流に含有される第2の高
調波電流、第3の高調波電流23は無効電力補償装置1
4が吸収するので、変電所1への流入量が減少する。こ
のため、無効電力補償装置14に流入する電流を電流検
出器19で検出して、高調波フィルター20により第
2,第3高調波電流を抽出する。そして、可変調時間継
電器21により所定の時間、第2,第3高調波電流を保
護継電器7bに流入させることにより、保護継電器7b
の不要動作を防止する。一方、電流検出器17a,17
bが同時に電流を検出したときは、切替遮断器15c,
15dの極間短絡等の電気的故障が発生したものと判断
して、両変電所1,2のき電遮断器5bによりき電回路
を開放し、断路器(図示せず)により切替遮断器15
c,15dを切り離す。その後、予備の切替遮断器(図
示せず)に切り替えてから、両変電所1,2のき電遮断
器5bを投入して、再びき電回路へ電力の供給が行われ
る。
交流き電回路特有の現象として、事故時の電流は殆ど正
弦波であるが、負荷電流は歪波交流である。また、き電
回路加圧時の励磁突入電流は第2高調波を多く含有した
歪波交流である。さらに、列車13が例えば切替セクシ
ョン11bに進入したときの負荷電流は、第2高調波電
流、第3高調波電流が多く含まれている歪波交流である
ことが検証されている。ここで、変電所2から電力が供
給されている列車13が電車線8c側から切替セクショ
ン11bに進入したとき、き電区分制御軌道回路装置1
6の切替制御信号16aにより切替遮断器15dを開放
して、切替遮断器15cを投入する。これにより、列車
13には変電所1から電力供給が開始される。そして、
列車13の負荷に流れる電流は第2高調波電流、第3高
調波電流を多く含有した歪波交流の突入電流となる。こ
の場合、基本波電流22は変電所1から供給される。ま
た、列車13の負荷への突入電流に含有される第2の高
調波電流、第3の高調波電流23は無効電力補償装置1
4が吸収するので、変電所1への流入量が減少する。こ
のため、無効電力補償装置14に流入する電流を電流検
出器19で検出して、高調波フィルター20により第
2,第3高調波電流を抽出する。そして、可変調時間継
電器21により所定の時間、第2,第3高調波電流を保
護継電器7bに流入させることにより、保護継電器7b
の不要動作を防止する。一方、電流検出器17a,17
bが同時に電流を検出したときは、切替遮断器15c,
15dの極間短絡等の電気的故障が発生したものと判断
して、両変電所1,2のき電遮断器5bによりき電回路
を開放し、断路器(図示せず)により切替遮断器15
c,15dを切り離す。その後、予備の切替遮断器(図
示せず)に切り替えてから、両変電所1,2のき電遮断
器5bを投入して、再びき電回路へ電力の供給が行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の交流式電気鉄道
用き電回路保護装置は以上のように構成されているので
無効電力補償装置14に流れる電流を電流検出器19で
検出して高調波フィルター20により高調波電流を抽出
して、可変調時間継電器21により高調波電流を抽出
し、可変調時間継電器21により高調波電流を所定の時
間、保護継電器7bに流入させることにより保護継電器
7bの不要動作を防止しているため、構成が複雑である
という問題点があった。この発明は以上のような問題点
を解消するためになされたもので、簡単な構成により保
護継電器の不要動作を防止することができる交流式電器
鉄道用き電回路保護装置を提供することを目的とするも
のである。
用き電回路保護装置は以上のように構成されているので
無効電力補償装置14に流れる電流を電流検出器19で
検出して高調波フィルター20により高調波電流を抽出
して、可変調時間継電器21により高調波電流を抽出
し、可変調時間継電器21により高調波電流を所定の時
間、保護継電器7bに流入させることにより保護継電器
7bの不要動作を防止しているため、構成が複雑である
という問題点があった。この発明は以上のような問題点
を解消するためになされたもので、簡単な構成により保
護継電器の不要動作を防止することができる交流式電器
鉄道用き電回路保護装置を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる交流式
電気鉄道用き電回路保護装置は、交流式電気鉄道のき電
回路の末端に無効電力補償装置を設置してき電回路の電
圧降下を救済し、き電回路に切替セクションを配置して
切替遮断器によりき電回路に電力を供給する変電所の切
り替えを行い、切替遮断器の電流を電流検出器で検出し
て切替遮断器の故障と判定したとき切替遮断器を予備の
ものに切り替え、また列車が切替セクションに進入した
とき保護継電器が列車の負荷に流れる電流から所定値以
上の高調波電流を検出したとき、負荷電流と判定して保
護継電器の動作を抑制するようにした交流式電気鉄道用
き電回路保護装置において、列車が切替セクションに進
入したとき、切替遮断器を介して列車の負荷に流れる電
流を電流検出器で検出して保護継電器に入力し、高調波
電流を検出するようにしたものである。さらに、変電所
に設置されたき電変圧器から電力が供給される交流式電
気鉄道のき電回路に無効電力補償装置を設置してき電回
路の電圧降下を救済し、き電変圧器から電車線を介して
電力を供給される列車が切替電車線に進入したとき、保
護継電器が列車の負荷に流れる電流から所定値以上の高
調波電流を検出したとき、負荷電流と判定して保護継電
器の動作を抑制するようにした交流式電気鉄道用き電回
路保護装置において、無効電力補償装置をき電変圧器に
接続されたき電母線に接続し、保護継電器が列車の負荷
電流に含まれる高調波電流を検出するようにしたもので
ある。
電気鉄道用き電回路保護装置は、交流式電気鉄道のき電
回路の末端に無効電力補償装置を設置してき電回路の電
圧降下を救済し、き電回路に切替セクションを配置して
切替遮断器によりき電回路に電力を供給する変電所の切
り替えを行い、切替遮断器の電流を電流検出器で検出し
て切替遮断器の故障と判定したとき切替遮断器を予備の
ものに切り替え、また列車が切替セクションに進入した
とき保護継電器が列車の負荷に流れる電流から所定値以
上の高調波電流を検出したとき、負荷電流と判定して保
護継電器の動作を抑制するようにした交流式電気鉄道用
き電回路保護装置において、列車が切替セクションに進
入したとき、切替遮断器を介して列車の負荷に流れる電
流を電流検出器で検出して保護継電器に入力し、高調波
電流を検出するようにしたものである。さらに、変電所
に設置されたき電変圧器から電力が供給される交流式電
気鉄道のき電回路に無効電力補償装置を設置してき電回
路の電圧降下を救済し、き電変圧器から電車線を介して
電力を供給される列車が切替電車線に進入したとき、保
護継電器が列車の負荷に流れる電流から所定値以上の高
調波電流を検出したとき、負荷電流と判定して保護継電
器の動作を抑制するようにした交流式電気鉄道用き電回
路保護装置において、無効電力補償装置をき電変圧器に
接続されたき電母線に接続し、保護継電器が列車の負荷
電流に含まれる高調波電流を検出するようにしたもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態
1を示す構成図である。なお、図1では、例えば上り線
のみが示されている。図1において、24,25は変電
所、26はき電区分所である。図1において、27はき
電変圧器で、後述のき電母線28a,28bと軌道33
との間に接続されている。28a,28bはき電変圧器
27に接続されたき電母線、29a〜29cは電車線、
30a〜30dはデッドセクション、31aはデッドセ
クション30a,30b間に設置された切替電車線、3
1bはデッドセクション30c,30d間に設置された
切替電車線である。なお、デッドセクション30a,3
0bと切替電車線31aとで切替セクション32aが構
成され、デッドセクション30c,30dと切替電車線
31bとで切替セクション32bが構成されている。3
3は軌条、34は列車、35aはき電母線28aと電車
線29aとの間に接続されたき電遮断器、35bはき電
母線28bと電車線29bとの間に接続されたき電遮断
器、36aはき電母線28aと電車線29aとの間の電
流を検出する電流検出器、36bはき電母線28bと電
車線29bとの間の電流を検出する電流検出器、37は
電車線29bと軌条33との間に接続された無効電力補
償装置で、き電回路の末端に設置されている。
1を示す構成図である。なお、図1では、例えば上り線
のみが示されている。図1において、24,25は変電
所、26はき電区分所である。図1において、27はき
電変圧器で、後述のき電母線28a,28bと軌道33
との間に接続されている。28a,28bはき電変圧器
27に接続されたき電母線、29a〜29cは電車線、
30a〜30dはデッドセクション、31aはデッドセ
クション30a,30b間に設置された切替電車線、3
1bはデッドセクション30c,30d間に設置された
切替電車線である。なお、デッドセクション30a,3
0bと切替電車線31aとで切替セクション32aが構
成され、デッドセクション30c,30dと切替電車線
31bとで切替セクション32bが構成されている。3
3は軌条、34は列車、35aはき電母線28aと電車
線29aとの間に接続されたき電遮断器、35bはき電
母線28bと電車線29bとの間に接続されたき電遮断
器、36aはき電母線28aと電車線29aとの間の電
流を検出する電流検出器、36bはき電母線28bと電
車線29bとの間の電流を検出する電流検出器、37は
電車線29bと軌条33との間に接続された無効電力補
償装置で、き電回路の末端に設置されている。
【0007】38a〜38dは切替遮断器、39a,3
9bは切替遮断器38c,38dの電流を検出する電流
検出器、40は故障検出リレーで、電流検出器39a,
39bの検出電流により切替遮断器38c,38dの故
障を検出して故障検出信号40aを出力する。41はき
電区分制御軌道回路装置で、切替セクション32bの切
替電車線31b内に列車の進入が完了したことを検知し
て切替制御信号41aを出力する。42は電流検出器3
6bの検出電流により、き電遮断器35bが接続された
き電回路の故障を検出して故障信号42aを出力する保
護継電器で、電流検出器39a,39bの検出電流に所
定値以上の第2,第3高調波電流が含まれているときは
事故電流ではなく負荷電流と判定して故障信号42aの
出力を抑制する。なお、セクション32a側にもセクシ
ョン32b側と同様の無効電力補償装置37,故障検出
リレー42等が設置されているが、図示が省略されてい
る。
9bは切替遮断器38c,38dの電流を検出する電流
検出器、40は故障検出リレーで、電流検出器39a,
39bの検出電流により切替遮断器38c,38dの故
障を検出して故障検出信号40aを出力する。41はき
電区分制御軌道回路装置で、切替セクション32bの切
替電車線31b内に列車の進入が完了したことを検知し
て切替制御信号41aを出力する。42は電流検出器3
6bの検出電流により、き電遮断器35bが接続された
き電回路の故障を検出して故障信号42aを出力する保
護継電器で、電流検出器39a,39bの検出電流に所
定値以上の第2,第3高調波電流が含まれているときは
事故電流ではなく負荷電流と判定して故障信号42aの
出力を抑制する。なお、セクション32a側にもセクシ
ョン32b側と同様の無効電力補償装置37,故障検出
リレー42等が設置されているが、図示が省略されてい
る。
【0008】次に動作について説明する。図1におい
て、列車34が電車線29c側にあるときは切替遮断器
38dが「閉」、切替遮断器38cが「開」で、列車3
4の駆動用電動機等の負荷12は変電所25から電力の
供給が行われている。次に、列車34が切替セクション
32bに進入すると、き電区分制御軌道回路装置41か
らの切替制御信号41aにより切替遮断器38dが
「開」、切替遮断器38cが「閉」となり、列車34の
負荷には変電所24から電力の供給が行われる。このと
き、負荷突入現象により列車34は第2,第3の高調波
を多く含有した歪波交流の突流負荷となる。この場合、
突入する負荷電流の基本波成分43は変電所24から供
給される。また、負荷電流に含まれる第2,第3の高調
波成分44は列車34の負荷、切替遮断器38c及び無
効電力補償装置37を環流する。この切替遮断器38c
を環流する電流も含めて電流検出器39aが検出して保
護継電器42に入力する。保護継電器42は入力された
電流検出器39aの検出電流から第2,第3の高調波電
流を抽出して、第2,第3高調波電流が所定値以上のと
き負荷電流が突入したものと判定し、故障信号42aの
出力を抑制する。以上のように、列車34が切替セクシ
ョン32bに進入したとき電流検出器39aが検出した
切替遮断器38cに流れる電流に所定値以上の高調波電
流が含まれていれば事故電流ではなく、保護継電器42
は負荷電流が突入したものと判定して故障信号42aの
出力を抑制するので、不要動作を防止することができ
る。
て、列車34が電車線29c側にあるときは切替遮断器
38dが「閉」、切替遮断器38cが「開」で、列車3
4の駆動用電動機等の負荷12は変電所25から電力の
供給が行われている。次に、列車34が切替セクション
32bに進入すると、き電区分制御軌道回路装置41か
らの切替制御信号41aにより切替遮断器38dが
「開」、切替遮断器38cが「閉」となり、列車34の
負荷には変電所24から電力の供給が行われる。このと
き、負荷突入現象により列車34は第2,第3の高調波
を多く含有した歪波交流の突流負荷となる。この場合、
突入する負荷電流の基本波成分43は変電所24から供
給される。また、負荷電流に含まれる第2,第3の高調
波成分44は列車34の負荷、切替遮断器38c及び無
効電力補償装置37を環流する。この切替遮断器38c
を環流する電流も含めて電流検出器39aが検出して保
護継電器42に入力する。保護継電器42は入力された
電流検出器39aの検出電流から第2,第3の高調波電
流を抽出して、第2,第3高調波電流が所定値以上のと
き負荷電流が突入したものと判定し、故障信号42aの
出力を抑制する。以上のように、列車34が切替セクシ
ョン32bに進入したとき電流検出器39aが検出した
切替遮断器38cに流れる電流に所定値以上の高調波電
流が含まれていれば事故電流ではなく、保護継電器42
は負荷電流が突入したものと判定して故障信号42aの
出力を抑制するので、不要動作を防止することができ
る。
【0009】実施の形態2.図2は実施の形態2を示す
構成図である。図2において、実施の形態1と同様の部
分は同一符号を付して説明を省略する。45は静止形の
無効電力補償装置で、き電母線28bに設置されてい
る。46は電流検出器36bの検出電流が入力される保
護継電器で、故障信号46aを出力する。次に動作につ
いて説明する。図2において、列車34が切替セクショ
ン32bに進入すると、実施の形態1と同様に負荷突入
現象により列車34は第2,第3高調波電流を多く含有
した歪波交流の負荷となる。そして、第2,第3高調波
電流を多く含有した負荷電流47がき電変圧器27から
列車34の負荷に流れる。この場合、無効電力補償装置
45が電流検出器36bよりき電変圧器27側に設置さ
れているので、第2,第3高調波電流が無効電力補償装
置45に吸収されることなく、電流検出器36bの検出
電流には第2,第3高調波電流が多く含有されている。
以上のように、無効電力補償装置45をき電変圧器27
に接続されたき電母線28bに設置したことにより、電
流検出器36bの検出電流から第2,第3高調波電流を
抽出することができるので、保護継電器46が故障信号
46aを出力することなく、不要な動作を防止すること
ができる。
構成図である。図2において、実施の形態1と同様の部
分は同一符号を付して説明を省略する。45は静止形の
無効電力補償装置で、き電母線28bに設置されてい
る。46は電流検出器36bの検出電流が入力される保
護継電器で、故障信号46aを出力する。次に動作につ
いて説明する。図2において、列車34が切替セクショ
ン32bに進入すると、実施の形態1と同様に負荷突入
現象により列車34は第2,第3高調波電流を多く含有
した歪波交流の負荷となる。そして、第2,第3高調波
電流を多く含有した負荷電流47がき電変圧器27から
列車34の負荷に流れる。この場合、無効電力補償装置
45が電流検出器36bよりき電変圧器27側に設置さ
れているので、第2,第3高調波電流が無効電力補償装
置45に吸収されることなく、電流検出器36bの検出
電流には第2,第3高調波電流が多く含有されている。
以上のように、無効電力補償装置45をき電変圧器27
に接続されたき電母線28bに設置したことにより、電
流検出器36bの検出電流から第2,第3高調波電流を
抽出することができるので、保護継電器46が故障信号
46aを出力することなく、不要な動作を防止すること
ができる。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、列車が切替セクショ
ンに進入したとき電流検出器が検出した切替遮断器に流
れる電流に所定値以上の高調波電流が含まれていれば事
故電流ではなく、保護継電器は負荷電流が突入したもの
と判定して故障信号の出力を抑制するので、不要動作を
防止することができる。さらに、無効電力補償装置をき
電変圧器に接続されたき電母線に設置したことにより、
保護継電器は第2,第3高調波電流を抽出することがで
きるので、故障信号を出力することなく、不要な動作を
防止することができる。
ンに進入したとき電流検出器が検出した切替遮断器に流
れる電流に所定値以上の高調波電流が含まれていれば事
故電流ではなく、保護継電器は負荷電流が突入したもの
と判定して故障信号の出力を抑制するので、不要動作を
防止することができる。さらに、無効電力補償装置をき
電変圧器に接続されたき電母線に設置したことにより、
保護継電器は第2,第3高調波電流を抽出することがで
きるので、故障信号を出力することなく、不要な動作を
防止することができる。
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
る。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
る。
【図3】 従来の交流式電気鉄道用き電回路保護装置を
示す構成図である。
示す構成図である。
24,25 変電所、27 き電変圧器、32a,32
b 切替セクション、37,45 無効電力補償装置、
38a〜38d 切替遮断器、39a,39b 電流検
出器、42,46 保護継電器。
b 切替セクション、37,45 無効電力補償装置、
38a〜38d 切替遮断器、39a,39b 電流検
出器、42,46 保護継電器。
Claims (2)
- 【請求項1】 交流式電気鉄道のき電回路の末端に無効
電力補償装置を設置して上記き電回路の電圧降下を救済
し、上記き電回路に切替セクションを配置して切替遮断
器により上記き電回路に電力を供給する変電所の切り替
えを行い、上記切替遮断器の電流を電流検出器で検出し
て上記切替遮断器の故障と判定したとき上記切替遮断器
を予備のものに切り替え、また列車が上記切替セクショ
ンに進入したとき保護継電器が列車の負荷に流れる電流
から所定値以上の高調波電流を検出したとき、負荷電流
と判定して上記保護継電器の動作を抑制するようにした
交流式電気鉄道用き電回路保護装置において、上記列車
が上記切替セクションに進入したとき、上記切替遮断器
を介して上記列車の上記負荷に流れる電流を上記電流検
出器で検出して上記保護継電器に入力し、上記高調波電
流を検出するようにしたことを特徴とする交流式電気鉄
道用き電回路保護装置。 - 【請求項2】 変電所に設置されたき電変圧器から電力
が供給される交流式電気鉄道のき電回路に無効電力補償
装置を設置して上記き電回路の電圧降下を救済し、上記
き電変圧器から電車線を介して電力を供給される列車が
上記切替電車線に進入したとき、保護継電器が上記列車
の負荷に流れる電流から所定値以上の高調波電流を検出
したとき、負荷電流と判定して上記保護継電器の動作を
抑制するようにした交流式電気鉄道用き電回路保護装置
において、上記無効電力補償装置を上記き電変圧器に接
続されたき電母線に接続し、上記保護継電器が上記列車
の上記負荷電流に含まれる上記高調波電流を検出するよ
うにしたことを特徴とする交流式電気鉄道用き電回路保
護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001191531A JP2003002088A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | 交流式電気鉄道用き電回路保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001191531A JP2003002088A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | 交流式電気鉄道用き電回路保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003002088A true JP2003002088A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19030140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001191531A Pending JP2003002088A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | 交流式電気鉄道用き電回路保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003002088A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2848458A1 (de) * | 2013-09-11 | 2015-03-18 | Siemens Aktiengesellschaft | Segmentgrenzenanordnung in einem sich längs erstreckenden Schleifleiternetzwerk |
-
2001
- 2001-06-25 JP JP2001191531A patent/JP2003002088A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2848458A1 (de) * | 2013-09-11 | 2015-03-18 | Siemens Aktiengesellschaft | Segmentgrenzenanordnung in einem sich längs erstreckenden Schleifleiternetzwerk |
WO2015036258A1 (de) * | 2013-09-11 | 2015-03-19 | Siemens Aktiengesellschaft | Segmentgrenzenanordnung in einem sich längs erstreckenden schleifleiternetzwerk |
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