JP2002544064A - 局所的不規則部を用いて気象観測気球の不所望な動きの程度を減じる装置 - Google Patents

局所的不規則部を用いて気象観測気球の不所望な動きの程度を減じる装置

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JP2002544064A
JP2002544064A JP2000618752A JP2000618752A JP2002544064A JP 2002544064 A JP2002544064 A JP 2002544064A JP 2000618752 A JP2000618752 A JP 2000618752A JP 2000618752 A JP2000618752 A JP 2000618752A JP 2002544064 A JP2002544064 A JP 2002544064A
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Abstract

(57)【要約】 膨張可能な気のうを設けかつGPS型ゾンデをはめ込んだ気象用気球によって上昇段階の間に行なわれる風の測定の品質を向上させるための装置であって、装置は、前記気球(4)の壁の部分にしっかりと固定されたスポイラー(As)を含み、スポイラーは上昇の間に前記気球(4)の上半球に位置付けられ、その態様により、前記スポイラー(As)はそれに作用するいかなる空力的力も前記気球(4)に伝達し、前記スポイラー(As)は前記気球の外側表面に従う空気の流れ(FAs)を変えて、前記空気の流れ(FAs)が上昇の間に前記気球(4)の下半球の表面に付着するのを防止することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この発明は、気象観測気球が上昇の間に受けやすい不所望な動きを減衰するか
または排除すらすることを意図する装置に関する。装置は、より特定的には、大
気中で風を測定する、すなわち、風の速度および方向を測定する働きをし、かつ
気のうが弾性材料から作られる、閉鎖型の気球に対して意図される。そのような
測定を行なうため、気球は、気球の下に固定されたラジオゾンデと一体化された
全地球測位システム(GPS)トランスポンダーまたはその他では追跡レーダに
のいずれかによって追跡される。良好な条件下で風速を測定できるようにするた
めには、気球はできる限り正確に大気の動きに従う必要があるが、従来の気球の
場合にはこれは当てはまらない。実質的に球形形状の通常の気象観測気球の下に
ゾンデが懸架されると、それは、上昇段階の間に振幅が非常に大きい振動にさら
される。これらの振動は気球自体の不所望な動きによって発生するため、正確な
風速測定が望ましい場合には、上昇段階を通して気球の不所望な動きの振幅を最
小限にすることが必須である。
【0002】 この発明の目的は、少なくとも1つのGPS型ゾンデをはめ込んだ、可膨張の
気のうを設ける気象観測気球の上昇の間に行なわれる風の測定の品質を向上させ
ることである。この発明に従うと、この目的は、スポイラーを含む装置が設けら
れた気球によって達成され、スポイラーは、前記気球の壁の一部に固定され、上
昇の間に前記気球の上半球に位置付けられ、その態様により、前記スポイラーは
それに作用するいかなる空力的力も前記気球に伝達しかつ、前記スポイラーは前
記気球の外側面に従う空気の流れを変えて、前記空気の流れが上昇の間に前記気
球の下半球の表面に付着するのを防止する。
【0003】 この発明の装置は、気球の上昇の間に気球の安定性を大きく増すことができ、
装置は、弾性の気のうを有する閉鎖型の気象観測気球に、より特定的に適合され
る。そのような気球の上昇の間に、空気流の状態が超臨界的であり得る、すなわ
ち、空気の流れが気球の下半球の大部分にわたって層流の態様で壁に付着するこ
とを意味する、ことは周知である。これらの状態は、気球の動きを不安定にし、
結果として、気球による風の追跡が低質になってしまう。したがって、状態がも
はや超臨界的ではなく、かつ空気の流れが下半球に到達する前に気球の壁から確
実に分離するようにすることが必須である。この発明の目的は、そのような分離
が起こって良好な風速測定を確実に得ることである。
【0004】 したがって、この発明の第1の特徴に従うと、空気の流れは、気球の先端(上
)半球の壁に固く固定された単一のスポイラーによって、上昇の間に気球の上半
球から離される。分離の大きさについては、スポイラーは、隣接する流れの方へ
徐々に広がることができる乱流後流を生成するほど十分大きいように選択され、
それにより気球の大部分にわたって流れを乱す。
【0005】 好ましい実施例では、前記スポイラーは、明確な端縁を有しかつ前記気球が規
定する表面と交差する中間平面を有するプレート形成素子で構成される。前記ス
ポイラーまたは前記素子を固定するため、装置は有利には、前記スポイラーを前
記気球の前記壁部分に接続するのに好適な桁を含むシステムをさらに含み、前記
桁は、前記気球の前記気のうにしっかりと固定される。
【0006】 したがって、桁は気球に固定されるのに好適であり、前記スポイラーは桁への
固定に好適である。桁を気球に固定するため、前記桁は外部クランプが形成する
内部肩を設けることが好ましく、システムは前記気球の内側に弾性変形可能な部
分を含むことが好ましい。弾性変形可能な部分は、前記桁の内側に係合されて前
記内部肩を支えかつ前記部分と前記桁との間に前記気のうを挟み、それにより前
記桁を前記気球の壁の前記部分に固定するのに好適である。
【0007】 桁は、クランプが前記桁の付近に置かれかつ内部肩を形成するのを可能にする
ように変形可能でなければならないことが理解されるであろう。
【0008】 実際には、弾性変形可能な部分と上半球に位置付けられる壁部分に対応する膨
らまされていない気球の部分とが、当初は管状の形状である桁の中にともに挿入
される。その後、クランプを用いて桁の底部部分がクランプ止めされて内部肩を
形成し、その上で、弾性変形可能な部分は、好適には肩に対して前記気球部分を
保持する支えとなる。したがって、気球を一旦膨らませると、桁は気球部分にし
っかりと固定される。
【0009】 有利には、前記プレート形成素子は、調節可能な態様で前記桁上に固定される
のに好適であり、それにより、気球に対する、じょう乱を最小化する位置をそれ
に与えることが可能になる。
【0010】 この発明の好ましい実施例では、前記プレート形成素子は、前記空気の流れに
対して上流方向に向けられるその凹状側に円柱形の曲がりを設ける。したがって
、気球が上昇段階にある間に、プレート形成素子の凹状側が空気に対する障害物
を構成する。
【0011】 この発明の別の好ましい実施例では、前記プレート形成素子にはオリフィスで
穴があけられ、その態様により、前記空気の流れが上昇の間に前記気球の下半球
の表面に付着するのを防ぐのに好適な格子乱流(grating turbulence)を発生す
る。
【0012】 この発明の別の好ましい実施例では、前記プレート形成素子は、180°未満
の角度を形成する中間平面を有する2つの部分を設ける。
【0013】 この実施例では、スポイラーは、任意の値を有するように選択可能な角度で互
いに面する2つの平面を含み、前記面は必要に応じて異なる寸法のものであり、
それにより、力の影響下では、上昇の速度により、気球を回転させようとするト
ルクが発生され、それにより後流の乱流じょう乱をより効果的な態様で横方向に
伝播させる。
【0014】 有利には、同じ結果を達成するには、前記プレート形成素子は、前記素子の中
間平面を水平方向に対して傾けて、前記気球が上昇の間にその垂直方向の軸のま
わりを回転するようにさせる態様で、前記気球の前記壁部分に固定される。
【0015】 好ましくは、前記プレート形成素子は縦方向のスロットを設ける。 したがって、この発明のこれらの特徴に従うと、前記スポイラーは、気球の上
昇の間に気球の上部部分にわたって空気の流れを乱すのに用いられる1つまたは
それ以上の平らなまたは凹状の表面で構成され、前記表面は、気球の壁にしっか
りと固定されて保持される。したがって、前記スポイラーに加えられる空力的力
が気球に転送されて、気球が動く方向を変える。
【0016】 前記スポイラーが、それが受ける力を実際に伝達するのを確実にするには、ス
ポイラは空力的応力に対して剛性のものである。しかしながら、有利には、前記
スポイラーは弾性変形可能でありかつ可撓性の材料からなり、それにより浮上の
際に気のうと接触する際に気球の気のうを損傷することなく変形可能である。
【0017】 この発明のその他の特徴および利点は、非制限的な表示の目的のために与えら
れかつ添付の図面を参照してなされる以下の説明を読むと明らかになるであろう
【0018】
【詳細な説明】
図1は、この発明の装置の構成と上昇段階の間にそれがどのように動作するか
とを示す。風速を測定するためのゾンデ1は、気体で気球を満たすのに用いられ
るスリーブ3に接続された紐2を用いて気球4の下に懸架され、前記気球は、中
心Oおよび弾性の気のう5を有する。気のう5は、その半球に固く固定されたス
ポイラーAsを有し、これは上昇段階の間に気球の上部にあり、スポイラーはそ
れが受ける空力的力の作用下で変形不可能である。
【0019】 上昇の間に、気球の上極Psに当る空気の流れFsは偏向されてそのまわりを
移動する。上述のように、流れの経路上でスポイラーAsに当らない流れFNA
sは、それらが気球の底面に到達するまで超臨界的状態下で気球の壁にぴったり
と付着する。
【0020】 これに対して、スポイラーAsに当る空気の流れFAsはすべて偏向され、A
sから下流方向に、後流を構成する乱流の流れFtを生じる。これらの流れは障
害物の後ろで多数の方向に延び、それらの乱流的性質のために、それらは空気流
が気球の下半球の大部分にわたって気球の壁に密着するのを防止するのに寄与す
る。したがって、上述のように、気球の不所望な動きを減じ、こうして風速の良
好な測定が行なわれるのを可能にするという効果を有する。スポイラーAsが効
果的であるようにするには、したがって、空気の流れFAsが大きな角度でスポ
イラーAsの壁に当る必要があり、これはすなわち、スポイラーが気球の上極P
sに近すぎてはならないということである。同様に、乱流後流がスポイラーAs
から下流方向に効果的に作用し得るのを確実にするには、スポイラーを気球の赤
道Eの近くに位置付けないことも必要である。そのような状況下では、気球の線
O、Asと垂直方向の軸zz′との間の角度αは有利には、0°または90°に
近くない値に制限される。以上の説明に記されたように、後流の大きさが増すと
ともに安定効果が増す。
【0021】 図2は、スポイラーAsがその他の寸法と比較して厚みが小さいプレートPで
構成され、したがって明確な端縁を備える障害物を構成する、この発明の実施例
を示す。このプレートは、気球の気のうにしっかりと固定された桁Mに固定され
る。
【0022】 いかなる意味でも制限的ではないこの実施例では、一般的には矩形の形状であ
るプレートPは桁を超えて突出し、空気流の流れに面するように向けられる。こ
れらの条件下では、プレートの後ろの後流は、プレートPの明確な端縁のために
、桁Mそれ自体が発生する後流よりもはるかに大きさが大きくかつはるかに大き
な密度のものである。この結果、気球に対する安定効果はより大きくなる。なぜ
なら、乱流の流れFtは、桁Mが単なる障害物でしかない場合よりもより迅速に
プレートPの側にわたって広がるからである。システムが効果的であるためには
、プレートPを十分に剛性である材料から作り、プレートが受けかつ気球の上昇
の速度と関連する空力的圧力が気球自体にすべて確実に転送されるようにする必
要がある。さらに、既に上述されたように、角度αで測定されたような、プレー
トPおよび桁Mの角度つき位置が、そこに到達する流れFAsが気球の気のうか
ら後に十分に分離されるような値を有することが必要である。プレートPの効果
をさらに向上させるには、プレートを通して一連のオリフィスωがあけられ、そ
のために、入射する空気の流れFAsが下流方向に格子乱流を生じ、それにより
空気の流れがより容易に分離するのが可能になり、さらに安定性を増す。
【0023】 例示のために、図3は、空気の流れを分離するのに用いられるプレートおよび
桁システムのためのこの発明の1つの特定の実施例を示す。図2に示された桁M
は4つの部分からなるアセンブリを含む。第1は、剛性でありかつ変形可能な、
ポリウレタンタイプの発泡材などの材料から有利に作られる円柱状スリーブであ
り、前記スリーブは、後述されるシステムによって気のう5にしっかりと固定さ
れる。
【0024】 スリーブ8の内側円柱には、円柱状かつ弾性変形可能な部分7が存在し、これ
はまず、気球4の内側へその膨らませスリーブ3を介して挿入される。また、部
分7は剛性であるが変形可能な材料から作られ、その直径はスリーブ8の内径よ
りもわずかに小さいため、気のう5の厚みが部分7とスリーブ8との間に挟まれ
ると、これら2つの部分の間にはクリアランスが残らない。
【0025】 部分7は、気球の気のう5とスリーブ8の底部端14との間に挟まれることに
なる平面部分6に位置付けられた円形オリフィス11を通ることにより、スリー
ブ8の中に挿入される。円形オリフィス11の直径は、後述される理由のために
スリーブ8の外径よりも小さくなければならない。スリーブ8の外側表面の底部
には、縮めることが可能なクランプまたは鍔10を受ける溝9が形成される。一
旦締められると、鍔10はスリーブ8を構成する弾性材料と協働して前記スリー
ブ8の内径を部分7の直径よりも小さな値に減じ、これにより部分7がそのハウ
ジングから下向きに外れるのが防止される。気球に気体を入れない間にこれらの
部分を定位置に設置するので、気のう5が張力を受けることは一切ない。
【0026】 膨らませる間に気球4が球形形状を一旦とり始めると、気のう5に張力が生じ
て、鍔10で狭められているスリーブ8の部分13に対して部分7を押さえよう
とする。この張力はまた、平面部分6に対してスリーブ8の底部端14を押さえ
付ける。スリーブ8の外側壁15上に平坦部を設けることができ、図2のプレー
トPをその上につけて空力的障害物を構成することができる。しかしながら、こ
の固定は、気球が解放される前にプレートPをスリーブ8に固定するのを可能に
するいかなる手段によっても実現可能である。気球4を一旦膨らませ、ゾンデと
してそれが浮上される前に、こうして気のう5は、その弾性張力によって桁Mお
よびプレートPが気のうに対して確実に保持されるようにする。部分7はオリフ
ィス11を通って外れることができず、それによりスリーブ8と気球との間の平
面部分6を保持し、平面部分6は、空力的障害物として働くスポイラーAsのた
めの、気球上の支持体として働くことが理解される。
【0027】 この発明の第2の実施例は、伸張された弾性バンドを1巻き以上巻いて溝9を
ふさいで鍔10を置き換えることにあり、それにより弾性力を生成し、これが部
分7がスリーブ8から外れるのを防止する。
【0028】 図4は、ここでも非制限的な態様で、障害物Asを形成するスポイラーの第2
の実施例を示す。この場合、スポイラーAsは、気のう5に固定された桁M2に
しっかりと固定される2つの鋭利なプレートP1およびP2を含む。プレートP
1およびP2は、上から下りて来る空気の流れFAsに対する障害物を構成する
態様で気球の表面に対して延び、プレートはその間に、任意の値であり得るが、
より有利には180°未満である角度βを形成する。これらのプレートP1およ
びP2は桁M2にしっかりと固定されるが、桁は、この実施例では、それがスリ
ーブ8に、互いに対して角度βをなす2つの平坦部を有して、プレートP1およ
びP2をそれに対してしっかりと固定できるようにすることを除き、図3に示さ
れたものと同じタイプのものである。気球のまわりを流れる空気の流れFAsが
スポイラーAsに達すると、それらはプレートP1およびP2の上で分かれて流
れFtを構成し、この流れは2つのプレートの間で角度βをなして広がるため、
下流方向への分離に対するそれらの効果は、単一の平面プレートを用いる場合よ
りも大きくなる。気球を安定させるという点における向上された効果に加えて、
この構成は2つの他の利点をもたらす。まず、それは下流方向の後流が対称にな
るのを確実にし、それにより気球の空力抵抗係数を向上させる。第2に、異なる
面積のプレートP1およびP2を用いることにより、上昇の速度によるプレート
に作用する空力的力の結果によってトルクが発生し、トルクは気球を、プレート
P1およびP2の相対的な面積のみに依存する方向および速度で気球の垂直方向
の軸zz′のまわりを回らせようとする。こうしてこの回転は、流れFtの分離
をさらに向上させる働きをする。
【0029】 図2に示されたような単一プレートを有する例では、気球の桁Mにしっかりと
固定された平面表面Pを、障害物に当る前に気球のジェネレータ線に沿った平
行な経路をたどっていた流れFAsが傾斜した入射角でプレートPと遭遇するよ
うな態様に向けて、それにより気球を回転させるトルクを生じさせることにより
、気球が垂直方向の軸zz′のまわりを回転するようにすることも可能である。
【0030】 最後に、図5は、気球の表面から空気の流れを分離し、したがって上昇の間に
気球を安定させる働きをする障害物のための、この発明に従う別の実施例を示す
。この実施例では、障害物は、矩形のスロットfrを備える2つの平行なプレー
トPaおよびPbを含み、それらの間はあけられている。入射する空気の流れの
いくらかがスロットfrを通り、それにより気球の壁から分離する乱流の流れF
tがそこから下流方向に生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 気象観測気球に取付けられる、この発明の装置の一般的な場合と
、気球の上半球に固定されたスポイラーが上昇段階の間にどのように動作するか
とを示す図である。
【図2】 明確な端縁を有しかつオリフィスで穴をあけられたプレートでス
ポイラーが構成される実施例であって、プレートは、気球の気のうにしっかりと
固定されかつ、気のうに対してプレートがなす角度により気球のまわりの空気の
流れに対する障害物を構成できるようにする態様で配置され、プレート自体は気
球の気のうにしっかりと固定される部分に固定され、その態様により、プレート
に加えられるいかなる空力的力も気球の動きに対する直接的影響を有する、実施
例を示す図である。
【図3】 空気の流れを分離するための下流方向の乱流後流を発生させるの
に用いるプレートが、どのように気球の気のうに固定されるかを示す図である。
【図4】 この発明の好ましい実施例を示す図であって、図3に示されたタ
イプの部分を用いて気のうにしっかりと固定される2つの平面プレートでスポイ
ラーが構成され、2つのプレートは、互いに対して0ではない角度をなし、明確
な端縁を有しかつ気球のまわりの空気の流れに対する障害物を構成する、図であ
る。
【図5】 この発明の別の好ましい実施例を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月1日(2001.6.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】 この発明の目的は、少なくとも1つのGPS型ゾンデをはめ込んだ、可膨張の
気のうを設ける気象観測気球の上昇の間に行なわれる風の測定の品質を向上させ
ることである。この発明に従うと、この目的は、単一のスポイラーを含む装置が
設けられた気球によって達成され、スポイラーは、前記気球の壁の一部に固定さ
れ、上昇の間に前記気球の上半球に位置付けられ、その態様により、前記単一の
スポイラーはそれに作用するいかなる空力的力も前記気球に伝達しかつ、前記ス
ポイラーは前記気球の外側面に従う空気の流れを変えて、前記空気の流れが上昇
の間に前記気球の下半球の表面に付着するのを防止する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張可能な気のうを設けかつGPS型ゾンデをはめ込んだ気
    象用気球によって上昇段階の間に行なわれる風の測定の品質を向上させるための
    装置であって、装置は、前記気球(4)の壁の部分にしっかりと固定されたスポ
    イラー(As)を含み、スポイラーは上昇の間に前記気球(4)の上半球に位置
    付けられ、その態様により、前記スポイラー(As)はそれに作用するいかなる
    空力力も前記気球(4)に伝達し、前記スポイラー(As)は前記気球の外側表
    面に従う空気の流れ(FAs)を変えて、前記空気の流れ(FAs)が上昇の間
    に前記気球(4)の下半球の表面に付着するのを防止することを特徴とする、装
    置。
  2. 【請求項2】 装置は、前記スポイラー(As)が、明確な端縁を有しかつ
    前記気球(4)が規定する表面と交差する中間平面を有するプレート形成素子で
    構成されることを特徴とする、気象用気球によって行なわれる風の測定の品質を
    向上させるための、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 装置は、前記スポイラーを前記気球の前記壁部分に接続する
    のに好適な桁(M)を含むシステムをさらに含み、前記桁(M)は、前記気球(
    4)の前記気のう(5)にしっかりと固定されることを特徴とする、気象用観測
    気球によって行なわれる風の測定の品質を向上させるための、請求項1または2
    に記載の装置。
  4. 【請求項4】 装置は、前記桁(M)が、外部クランプ(10)で形成され
    る内部肩(13)を設け、システムが、前記気球(4)内側に弾性変形可能な部
    分(7)を含み、弾性変形可能な部分は、前記桁(M)の内側に係合されて前記
    内部肩(13)を支えかつ前記部分(7)と前記桁(M)との間に前記気のう(
    5)を挟み、それにより前記桁(M)を前記気球(4)の壁の前記部分に固定す
    るのに好適であることを特徴とする、気象用気球によって行なわれる風の測定の
    品質を向上させるための、請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 装置は、プレート形成素子(P)が、調節可能な態様で前記
    桁(M)上に固定されるのに好適であることを特徴とする、気象用観測気球によ
    って行なわれる風の測定の品質を向上させるための、請求項2から4のいずれか
    に記載の装置。
  6. 【請求項6】 装置は、前記プレート形成素子(P)が、前記空気の流れ(
    FAs)に対して上流方向に向けられるその凹状側に円柱形の曲がりを設けるこ
    とを特徴とする、気象用気球によって行なわれる風の測定の品質を向上させるた
    めの、請求項2から5のいずれかに記載の装置。
  7. 【請求項7】 装置は、前記プレート形成素子(P)がオリフィス(ω)に
    よって穴をあけられ、その態様により、前記空気の流れ(FAs)が上昇の間に
    前記気球(4)の下半球の表面に付着するのを防ぐのに好適な格子乱流が発生さ
    れることを特徴とする、気象用気球によって行なわれる風の測定の品質を向上さ
    せるための、請求項2から6のいずれかに記載の装置。
  8. 【請求項8】 装置は、前記プレート形成素子(P)が、180°未満の角
    度を形成する中間平面を有する2つの部分(P1,P2)を設けることを特徴と
    する、気象用気球によって行なわれる風の測定の品質を向上させるための、請求
    項2から7のいずれかに記載の装置。
  9. 【請求項9】 装置は、前記プレート形成素子(P)が、前記素子の中間平
    面を水平方向に対して傾けて、前記気球(4)が上昇の間にその垂直方向の軸の
    まわりを回転するようにさせる態様で、前記気球の前記壁部分に固定されること
    を特徴とする、気象用気球によって行なわれる風の測定の品質を向上させるため
    の、請求項2から8のいずれかに記載の装置。
  10. 【請求項10】 装置は、前記プレート形成素子(P)が縦方向のスロット
    fr)を設けることを特徴とする、気象用気球によって行なわれる風の測定の
    品質を向上させるための、請求項2から9のいずれかに記載の装置。
  11. 【請求項11】 装置は、前記スポイラーが弾性変形可能であることを特徴
    とする、気象用気球によって行なわれる風の測定の品質を向上させるための、請
    求項1から10のいずれかに記載の装置。
JP2000618752A 1999-05-18 2000-05-18 局所的不規則部を用いて気象観測気球の不所望な動きの程度を減じる装置 Withdrawn JP2002544064A (ja)

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