JP2002543676A5 - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
(技術分野)
本発明は、インターネットをブラウズするための無線端末装置に関し、特にサーバからコンテンツを転送することによって上記端末装置の機能を増大することに関する。
【0002】
(背景技術)
安全性、移動性、および汎用性を提供できるために、移動電話は広く使用されるようになってきている。最近、一般の人々の間で、インターネットの人気が高まっている。使い易い視覚的インタフェースを提供する、いわゆるブラウザ・アプリケーションによりインターネットをブラウズすることができる。移動電話機のハンドヘルド特性およびそれに付随する可搬性と、インターネットをブラウズできる機能とを結び付けることが特に望ましい。この目的を念頭において、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)が開発された。このWAPを使用することにより、無線ハンドセットによりインターネット・ゲートウェイにあるトランシーバと通信することができ、無線リンクを介してインターネットにアクセスすることができる。WAPスタックの上層を形成する無線アプリケーション環境は、マイクロブラウザを含む。このブラウザは、軽量マークアップ言語である無線マークアップ言語(WML)および軽量スクリプト言語であるWMLScriptを使用する。WMLは、カードおよびデッキ・メタファを実行する。ブラウザとユーザとの間のやり取りは、通常、デッキと呼ばれる文書に一緒にグループ分けされる一組のカード内に記載される。ユーザは、1つのデッキ内のカードにナビゲートし、そのコンテンツを閲覧し、その後で、同じデッキ内または異なるデッキ内の他のカードにナビゲートする。カードのデッキは、必要に応じて起点サーバから転送される。
【0003】
従来、ワールド・ワイド・ウェブにアクセスするための標準的なデバイスは、デスクトップ・コンピュータ等であった。上記コンピュータは、通常、ディスプレイ、マウスおよびキーボードなどのカーソル制御および選択装置を備える。ワールド・ワイド・ウェブをブラウズするために、あるデバイスを使用する場合、このデバイスは、通常、固定高帯域幅リンクを介して、インターネット・ゲートウェイと情報を交換する。上記デバイスは、クライアントとして機能し、インターネットは、サーバとして機能する。ブラウザは、URLによりコンテンツの「アイテム」にアクセスすることができる。このアイテムから、それぞれが、コンテンツまたはコンテンツにリンクするための手段を含む、コンテンツの別のアイテムにアクセスすることができる。通常、コンテンツは、インターネットから、デバイス内のブラウザ・アプリケーションが、「アクティブ」状態の多数のアイコンを含む1つのページを表示させることができるデバイスへダウンロードされる。
【0004】
カーソル制御および選択装置によりあるアイコンを選び、選択すると、他の特定ページへの「リンク」が行われる。ブラウザ・アプリケーションは、サーバとして機能しているインターネット・ゲートウェイからこのページを要求する。インターネットからデバイスにダウンロードされたコンテンツにより、ブラウザ・アプリケーションは、リンクが行われたそのページを表示することができる。今度は、このページが、選択のために「アクティブ」状態のアイコンを表示することができる。ブラウザ・アプリケーションは、ユーザとインターネットとの間で仲介を行い、ブラウザ・アプリケーションは、インターネットに要求を送り、インターネットからコンテンツを受信する。
【0005】
インターネットから受信したコンテンツは、ブラウザ・アプリケーションが、正しいリンクを持つページを再現できるようにする命令である場合もある。しかし、上記受信コンテンツは、ブラウザ・アプリケーションによって処理できない、電子メール・アプリケーション、ニュース閲覧アプリケーション等のような別の異なるアプリケーションを必要とするコンテンツである場合もある。特に、携帯端末装置およびハンドヘルド・デバイスの処理およびメモリ資源は限定されている。ブラウザ・アプリケーション自身をあまり複雑にしないで、これらのアプリケーションをブラウザと一体化することにより、その資源を最大限に活用することは望ましいことである。このような一体化を行うためには、無線アプリケーション・プロトコルを修正する必要があるし、特に、WMLおよび/またはWMLScriptを修正する必要がある場合がある。
【0006】
無線リンクを介してサーバと通信することを通じて、ブラウザを、携帯電話においてアプリケーションの機能を提供するために使用することは望ましいであろう。ただし、その操作性の簡単さは保つことが望ましいであろう。例えば、簡単な操作で、電子メール・アプリケーションまたはニュース・アプリケーションを提供することは望ましいであろう。
【0007】
(発明の開示)
本発明の1つの態様によれば、少なくとも1つの端末装置、およびこの端末装置と無線通信するサーバとを備える次のようなシステムが提供される。
このシステムにおいて、前記端末装置は、トランシーバと、ブラウザ・アプリケーションと、ユーザ・インタフェースとを備える。前記トランシーバは、前記サーバと無線パケットを送受信するように構成される。前記ブラウザ・アプリケーションは、コンテンツを表示するためのアプリケーションであり、第1のコンテンツ識別子を使用して、第1のアプリケーションに関連する第1のアイテムにアクセスすることにより、該第1のアプリケーションを開始するように構成される。このアプリケーションは、第1のアイテムおよびその他のアイテムの組み合わせによって提供される。これらのアイテムは、それぞれ固有のコンテンツ識別子によりアクセスすることができ、また、コンテンツまたはコンテンツにリンクするための手段を有している。前記ユーザ・インタフェースは、コンテンツを表示するためのディスプレイと、ユーザ入力手段とを有する。
上記システムにおいて、上記サーバは、上記端末装置と無線パケットを送受信するためのトランシーバと、コンテンツを記憶するための記憶手段とを備える。また、記憶されたコンテンツにアクセスし、端末装置に転送しうるようにされている。
この記憶されたコンテンツには、第1のコンテンツ識別子を使用してアクセスしうる第1のアイテムと、それぞれ固有のコンテンツ識別子によりアクセスすることができるその他のアイテムが含まれる。これらのコンテンツには、コンテンツまたはコンテンツにリンクするための手段が含まれる。
端末装置へ転送される上記第1のアイテムは、上記その他のアイテムのコンテンツ識別子を上記ブラウザに識別させるための識別手段と、上記第1のアイテムから上記その他のアイテムのそれぞれへのリンクを自動的に提供するためのリンク手段とを含む。
これらのリンクを操作することにより、上記その他のアイテムへのアクセスが提供され、それによって前記第1のアプリケーションの機能が提供される。
上記サーバは、上記端末装置に上記第1のアイテムを非同期的に転送するように構成される。
【0008】
本発明の別の態様によれば、少なくとも1つの端末装置と、この端末装置と無線通信を行うサーバとを備える次のようなシステムが提供される。
このシステムにおいて、前記端末装置は、サーバから無線パケットを受信するように構成された受信機と、メモリと、ブラウザ・アプリケーションと、ユーザ・インタフェースとを備える。前記ブラウザ・アプリケーションは、コンテンツを表示するためのアプリケーションであり、第1のコンテンツ識別子を使用して、第1のアプリケーションに関連する第1のアイテムを読み取ることにより、該第1のアプリケーションを開始するように構成される。このアプリケーションは、第1のアイテムおよびその他のアイテムの組み合わせによって提供される。これらのアイテムは、それぞれ固有のコンテンツ識別子によりメモリからアクセスすることができ、また、コンテンツまたはコンテンツにリンクするための手段を有している。前記ユーザ・インタフェースは、コンテンツを表示するためのディスプレイと、ユーザ入力手段とを有する。
上記システムにおいて、上記サーバは、上記端末装置へ無線パケットを送信するための送信機と、コンテンツを記憶するための記憶手段とを備える。また、記憶されたコンテンツにアクセスし、端末装置に転送しうるようにされている。
この記憶されたコンテンツには、第1のアイテムおよびその他のアイテムが含まれる。端末装置へ転送される上記第1のアイテムは、上記その他のアイテムのコンテンツ識別子を上記ブラウザに識別させるための識別手段と、上記第1のアイテムから上記その他のアイテムのそれぞれへのリンクを自動的に提供するためのリンク手段とを含む。
これらのリンクを操作することにより、上記その他のアイテムへのアクセスが提供され、それによって前記第1のアプリケーションの機能が提供される。
上記サーバは、上記端末装置に上記第1のアイテム及びその他のアイテムの組み合わせを非同期的に転送するように構成される。
【0009】
本発明のさらに別の態様によれば、無線通信を介して端末装置に第1のアプリケーションを提供し、更新するための次のようなサーバが提供される。このサーバは、端末装置と無線パケットを送受信するためのトランシーバと、コンテンツを記憶する記憶手段とを備える。また、記憶されたコンテンツにアクセスし、端末装置に転送しうるようにされている。この記憶されたコンテンツには、第1のコンテンツ識別子を使用してアクセスしうる第1のアイテムと、それぞれ固有のコンテンツ識別子によりアクセスすることができるその他のアイテムが含まれる。これらのコンテンツには、コンテンツまたはコンテンツにリンクするための手段が含まれる。上記第1のアイテムは、上記その他のアイテムのコンテンツ識別子を上記ブラウザに識別させるための識別手段と、上記第1のアイテムから上記その他のアイテムのそれぞれへのリンクを自動的に提供するためのリンク手段とを含む。これらのリンクを操作することにより、上記その他のアイテムへのアクセスが提供され、それによって前記第1のアプリケーションの機能が提供される。上記サーバは、上記端末装置に上記第1のアイテムを非同期的に転送するように構成される。
【0010】
本発明のさらにまた別の態様によれば、サーバから無線リンクを介してアイテムを転送し、相互リンクされたアイテムの階層構造を生成することにより、端末装置のブラウザにおいてアプリケーションの機能を提供する方法が提供される。
この方法において、上記階層構造へのアクセスは、第1のアイテムを介して行われる。この第1のアイテムには、第1のコンテンツ識別子を用いてブラウザからアクセスすることができる。第1のアイテムは、階層構造内において、コンテンツ識別子を用いてブラウザからアクセス可能な別のアイテムを識別し、これらのコンテンツ識別子を用いてにより別のアイテムへのリンクを提供する。
さらに上記方法は、ブラウザを介して第1のアイテムにアクセスすることにより、端末装置においてアプリケーションを開始するステップを含む。このアクセスは、第1のアイテムのコンテンツ識別子を用いて行われる。また上記方法は、サーバから端末装置に第1のアイテムを転送するステップと、サーバから端末装置へ別のアイテムを転送するべく前記第1のアイテムにおける別のアイテムのコンテンツ識別子を使用するステップと、前記第1のアイテムと前記別のアイテムとの間にリンクを形成するステップとを含む。上記アプリケーションの機能は、これらのリンクを操作することによって起動される。
本発明をよりよく理解してもらうため、またその実行方法を理解してもらうために、添付の図面を参照しながら説明するが、これは単に例示としてのものにすぎない。
【0011】
(発明を実施するための最良の形態)
図1および図2は、以後、端末装置または無線ハンドセット2と呼ぶ、携帯無線通信デバイスを示す。端末装置2は、非常に小さくて手で運ぶことができ、好適には、ポケットまたは上着に入る大きさであることが好ましい。端末装置は、無線により他の端末装置またはデバイスと通信する。
【0012】
端末装置2は、入力用のキー24aを含むキーパッド24、およびマイクロホン20、および出力用スピーカ18、およびディスプレイ14を備えるユーザ・インタフェースを持つ。キーパッド24およびディスプレイ14の大きさは、必ずしも、端末装置2の大きさにより限定されない。端末装置2は、コントローラ4により制御され、バッテリ26から電力の供給を受ける。コントローラ4は、マイクロホン20およびキーパッド24から信号を受信し、ディスプレイ14およびスピーカ18に信号を送る。
【0013】
端末装置2は、端末装置2の外部と通信するために使用するトランシーバ3を備える。トランシーバ3は、アンテナ28およびコントローラ4に接続している無線周波トランシーバである。上記トランシーバは、無線周波インタフェース30を介して通信するように構成されている。トランシーバ3は、コントローラ4から受信した信号を変調するための変調器8、および変調した信号をアンテナ28に送るための送信機6を備える。トランシーバ3は、また、アンテナ28で受信した信号を処理し、処理した信号を復調器10に送るための受信機12を備える。上記復調器は、復調した信号をコントローラ4に送る。端末装置2は、バスを介してコントローラ4に接続しているメモリ16を備える。端末装置はまた、コントローラ4に接続し、端末装置2が移動電話として機能できるようにする情報を供給するSIMメモリ22を備える。移動電話として機能している場合には、端末装置2は、アンテナ28を介して無線周波信号を送受信する。端末装置2の基本的機能は、コントローラ4とメモリ16との組合わせにより供給される。
【0014】
端末装置2は、無線通信に関連するシステム機能を含む多数の基本的な機能を持つ。電話として機能している場合には、端末装置は、GSM、AMPS等の標準通信プロトコルを使用し、インターネット端末装置として機能している場合には、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)を使用する。WAPプロトコルは、ウェブ・ブラウザ用のものである。
【0015】
図3は、インターネット・ネットワーク50および無線ネットワーク60を示す。インターネット・ネットワークは、ウェブ・サーバ52と、ウェブ・サーバ52に対するクライアントである複数のインターネット局54を含む。インターネット・ネットワークは、ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)プロトコルを使用する。無線ネットワーク60は、それぞれが、プロトコル・ゲートウェイ62を介してウェブ・サーバ52にアクセスすることができる複数の無線端末装置64を含む。好適には、これらの端末装置は、携帯無線ハンドセットであることが好ましい。無線端末装置64とプロトコル・ゲートウェイ62との間の通信は、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)により行われる。WAPは、アプリケーションの枠組み、および移動電話、ポケットベルおよび携帯情報端末のような無線端末装置用のネットワーク・プロトコルを指定する。WAPは、インターネットのコンテンツおよび高度のデータ・サービスを無線端末装置に送る。WAPは、異なる無線ネットワーク技術、およびベアラ・タイプ(GSM,CDMA,SMS)を越えて動作可能である。ウェブ・サーバ52とプロトコル・ゲートウェイ62との間の通信は、WWWプロトコルにより行われる。
【0016】
無線端末装置は、通常、この端末装置が、CPUの能力が低く、メモリの容量が小さく、電力消費が小さく、ディスプレイが小さく、入力デバイスの機能が劣るという点でインターネット局とは異なっている。無線ネットワークは、通常、このネットワークが、帯域幅が狭く、待ち時間が長く、接続の安定性が低く、予測利用度が劣っているという点でインターネット・ネットワークとは異なっている。WAPアーキテクチャは、潜在的に長い待ち時間を持つ狭い帯域幅のベアラに対して最適化され、デバイス資源の効率的な利用に対して最適化される。
【0017】
ネットワーク内の各デバイスは、情報のパケットを送受信することができる。デバイスは、状況次第で、サーバまたはクライアントになることができ、サーバは、他のサーバに対してクライアントとして機能しながら、多数のクライアントに応対できる。デバイスは、ウェブ・サーバ52、インターネット局54、無線端末装置64およびプロトコル・ゲートウェイ62を含む。無線端末装置64は、クライアントとして機能し、資源にアクセスするために、起点サーバであるウェブ・サーバ52への接続要求を開始する。URL(Uniform Resources Locator)により特定された資源は、起点サーバ52において発生したものか、または記憶しているデータ(コンテンツ)である。コンテンツは、通常、クライアントにより表示または解釈される。プロトコル・ゲートウェイは、要求を、無線端末装置64が使用するWAPプロトコル・スタックから、ウェブ・サーバが使用するWWW(World Wide Web)プロトコル・スタックに送る。ウェブ・サーバは、WML(無線マークアップ言語)のようなWAPコンテンツ、またはHTML(ハイパーテキスト・マークアップ言語)のようなWWWコンテンツを返送する。後者の場合、例えば、HTMLをWMLに翻訳するように、WWWコンテンツをWAPコンテンツに翻訳するために、フィルタが使用される。また、プロトコル・ゲートウェイは、無線ネットワークを介して無線端末装置に送られたコンテンツをコード化し、無線端末装置によりそれに送られたデータを解読する。
【0018】
WAPは、移動端末装置とネットワーク・サーバとの間の通信を可能にする一組の標準プロトコルを定義する。WAPは、起点サーバ上のコンテンツを特定するためにどの標準インターネットURLを使用するかに基づく、標準命名モデルを使用する。WAPは、また、コンテンツのタイプづけを使用する。すべてのWAPコンテンツには、無線端末装置が、タイプに基づいてコンテンツを正確に処理することができるようにするWWWタイプと一致する特定のタイプが与えられる。WAPは、また、標準コンテンツフォーマットおよび標準通信プロトコルを使用する。
【0019】
WAPスタックの上層を形成する無線アプリケーション環境は、マイクロブラウザを含む。ブラウザは、無線マークアップ言語(WML)および軽量マークアップ言語(WMLScript、すなわち軽量スクリプト言語)を使用する。本発明の実施形態は、WMLおよびWMLScriptの拡張機能を生成することにより、例えば、電子メール・アプリケーションまたはニュース閲覧アプリケーションのような追加的なアプリケーションの機能を供給する。それにより、端末装置の処理能力は低く抑えることができ、標準WAPブラウザを使用することができ、新しい機能のための柔軟性を与えることができる。
【0020】
図4は、端末装置2のブラウザ・アプリケーション100の動作を概略的に示す図である。ブラウザ・アプリケーションは、今までは、WAPが供給する通常のブラウズ機能を供給してきたが、本発明においては、さらに、電子メール・アプリケーションやニュース閲覧アプリケーションのような、他の追加機能をも提供する。追加されるアプリケーションは、コンテンツを端末装置に転送することによって提供される。これらのコンテンツは、追加されるアプリケーションをエミュレートするために、ブラウザが使用するデッキの階層構造を提供する。ブラウザで、追加アプリケーションをエミュレートするためのコンテンツの「マスタ・コピー」は、サーバに記憶され、保持される。追加アプリケーションの使用中には、ブラウザを通じて、コンテンツに対する更新や変更が発生するが、これらは全て、コンテンツの「マスタ・コピー」を更新するために、サーバに伝えらなければならない。
【0021】
この図は、インタフェース30を介して通信するアンテナ28、トランシーバ3、ブラウザ・アプリケーション100、図1のコントローラ4またはメモリ16の一部であってもよいキャッシュ・メモリ110、調停装置120、アウトボックス130、アウトボックス・コントローラ140および入力24を含む。
【0022】
トランシーバ3は、インタフェース30を介して送信するために、調停装置120からメッセージを受信し、インタフェース30を介して受信したメッセージ121を調停装置(Arbitrator)120に提供する。調停装置120は、受信メッセージが、ブラウザからの要求に応じてのものなのか(同期)、またはブラウザからの要求に応じてのものではなく、インタフェース30を介してサーバから強要されたもの(非同期)なのかを判断する。インタフェース30を介して送信されたメッセージ内の識別子は、受信メッセージが、同期メッセージなのか、非同期メッセージなのかを示す。調停装置120は、その識別子から、同期メッセージなのか、非同期メッセージなのかを判断し、受信した非同期メッセージ122をキャッシュ・メモリ110に送り、受信した同期メッセージ124をブラウザ100に送る。ブラウザ100は、メッセージ124を受信した場合、そのコンテンツにアクセスし、応答し、その後、コンテンツ102をキャッシュ・メモリ110に送る。上記コンテンツは、コンテンツのURLによりアクセスできるように、上記キャッシュ・メモリ110に記憶される。受信した非同期メッセージ内のコンテンツは、コンテンツのURLによりアクセスできるようにキャッシュ・メモリ110に記憶される。キャッシュは1つであり、分割されていない。キャッシュ内に記憶されたコンテンツは、関連するアプリケーションごとに異なるセグメントには記憶されない。すべてのアプリケーションに対するコンテンツは、分割されていないキャッシュに記憶される。この記憶は、先入れ先出し方式により行ってもよいし、あるいは、コンテンツが、コンテンツのメモリからの消去順序を決定する異なる優先順位を有してもよい。
【0023】
ブラウザ・アプリケーションにおいては、URLは、コンテンツにアクセスするために使用される。最初に、ブラウザは、正しいURLによりキャッシュ・メモリ110内のコンテンツにアクセスしようとする。コンテンツがキャッシュ・メモリに記憶されている場合には、そのコンテンツは、キャッシュ・メモリからブラウザに読み出される(104)。コンテンツが、キャッシュ・メモリに記憶されていない場合には、読出しは不成功に終わり、ブラウザは、同期的に、インタフェース30を介してサーバへコンテンツを要求する。ブラウザは、希望するコンテンツのURLを含むメッセージ108を作成し、そのメッセージを、インタフェース30を介してサーバに送る。それから、ブラウザは、その希望するコンテンツを含む同期応答メッセージ124を待ち、インタフェース30を介してサーバがこれを返送し、調停装置120がこれをブラウザ110へと誘導する。その後で、ブラウザは、受信したコンテンツに応答する。
【0024】
サーバは、要求されたコンテンツを含まないプッシュ・コンテンツを非同期的に端末装置に供給することができる。調停装置120は、この受信したコンテンツをキャッシュ・メモリ110に送り、ブラウザは、後で上記コンテンツにアクセスすることができる。
【0025】
ブラウザ100は、アプリケーションをエミュレートする時、サーバに記憶されているコンテンツの「マスタ・コピー」を修正することができる。この「マスタ・コピー」の全部または一部が、アプリケーションをエミュレートするために端末装置に転送される。この修正は、ブラウザからサーバへ非同期メッセージ106を送ることにより行われる。上記メッセージは、ブラウザ100からアウトボックス130に送られる。アウトボックス・コントローラ140が供給するイネーブル/ディスエーブル信号142の制御下にあるアウトボックス130は、上記メッセージを、インタフェース30を介してサーバに送ることができる。アウトボックス・コントローラ140が、アウトボックス130を動作不能にした場合には、アウトボックスは、メッセージ106を一時的に蓄える。アウトボックス・コントローラ140が、アウトボックス140を動作可能にした場合には、アウトボックス130は、自動的に空になり、動作不能になるまで自動的に空になる動作を継続する。アウトボックスが空になると、その中に記憶されていたメッセージは、送信のためにトランシーバに転送される。アウトボックス・コントローラ140は、トランシーバ3から入力制御信号144を受信する。この信号は、コントローラ140が、アウトボックス130を動作可能または動作不能にするのを制御する。トランシーバが、インタフェース30を介してサーバと通信することができる場合には、入力制御信号144が、アウトボックス130を動作可能にする。例えば、トランシーバが動作不能であったり、端末装置がサーバの通信可能範囲外にあったり、またはサーバと端末装置との間の無線インタフェースが劣化していたりして、トランシーバが、インタフェース30を介してサーバと通信できない場合には、入力制御信号144が、アウトボックス130を動作不能にし、非同期メッセージ106は一時的に蓄えられる。アウトボックスは、現在のWMLScript機能に新しいライブラリ呼出しを追加することにより制御することができる。
【0026】
入力24は、作動した場合、トランシーバ3を動作不能にする信号を提供する。トランシーバが動作不能になると、インタフェース30を介した通信はできなくなるが、その他の点では端末装置は影響を受けない。それ故、ブラウザ・アプリケーションは、例えば、航空機上でのように、無線送信が望ましくない場合に、使用することができる。特に、ブラウザ・アプリケーションは、例えば、オフラインでの電子メール読出し、作成、前に受信した電子メールへの応答、およびオフラインでのニュース閲覧のような、ブラウザが提供する追加機能にアクセスするのに使用できる。オフライン中になされた活動は、ブラウザでエミュレートされているアクティブなアプリケーションのコンテンツの「マスタ・コピー」に影響を与える。これらはアウトボックス130内にメッセージ106として記憶され、端末装置が、再びオンライン状態になった場合に送信される。
【0027】
図5は、それぞれがコンテンツを含む相互にリンクしているアイテムの階層構造を示す。アイテムの組み合わせは、端末装置のブラウザにおいて、アプリケーションをエミュレートするために使用される。アイテムは、「マスタ・コピー」としてサーバ内に記憶されると共に、アプリケーションをエミュレートするために、端末装置に転送されることができる。アイテムは、サーバ内で管理され、必要に応じて、また必要の際に、インタフェースを介して端末装置に転送される。アイテムは、ブラウザにより修正することができるが、サーバ内に維持されているアイテムは、すべての上記修正と一致させなければならない。
【0028】
図の例の場合には、組み合わせに含まれる各アイテムは、電子メール・アプリケーションの機能を提供する。最初のアイテム160は、ユーザに、他のアイテム162、164、166への選択可能なリンク161、163、165を提供する。アイテム160および他の各アイテム162は、それぞれ、デッキから作成される。この例の場合には、最初のアイテムは、それぞれが電子メールを表す、ユーザが選択可能なリンク161、163、165のリスト170を端末装置のディスプレイ上に表示する。1つのリンクを選択すると、適当なアイテムがアクセスされ、ディスプレイ上に電子メールのテキストが表示される。各リンクは2つの部分を含む。第1のテキスト部分172は、そのリンクの説明、この例では、各電子メールの日付および作成者を表す。第2のテキスト部分174は、そのリンクに関連するパラメータの視覚的表示を表す。この例では、パラメータは、電子メールを読むために前にリンクを操作したか(R)、または操作していないか(U)を示す。それ故、アプリケーションの操作によって、例えば、パラメータを表示Uから表示Rに変更することによって、ブラウザで受信したコンテンツを変更することができることは明らかである。ブラウザは、修正を反映させるために、非同期メッセージ106を使用して、サーバ内のアイテムを更新する。
【0029】
多くの場合、電子メール・アプリケーションへのアクセスは、ブラウザ内のブックマーク・リストを介して行われるであろう。ブックマーク・リストには、好みのインターネット・ページや電子メール・アプリケーションが含まれているだろう。各エントリは関連URLを有する。ブックマーク・リスト内のエントリを選択すると、ブラウザは、そのURLに関連するコンテンツにアクセスする。最初はキャッシュ110がアクセスされ、コンテンツが存在しない場合には、インタフェース30を介してサーバに対して要求が行われる。ブックマーク・リスト内の電子メール・アプリケーション・エントリは、第1のアイテム(デッキ)160のURLと関連する。第1のアイテム160にアクセスすると、電子メール・アプリケーションを提供する他のアイテムにアクセスする手段が自動的に提供される。上記の他のアイテムは、キャッシュ・メモリからこれらのアイテムを読み出すことによりアクセスされる。このアクセスが成功しなかった場合には、インタフェース30を介して、上記アイテムが転送される。
【0030】
図6は、図5と類似の図面であり、コンテンツを含むアイテムの階層構造を示す。組み合わせに含まれるアイテムは、ニュース閲覧アプリケーションの機能を提供する。すでに説明したように、最初のアイテム160は、ユーザに、他のアイテム162、164、166への選択可能なリンク161、163、165を提供する。アイテム160および他の各アイテム162は、それぞれ、WAP内のいわゆるデッキから作成される。この例の場合には、最初のアイテムは、それぞれがニュースを表す、ユーザが選択可能なリンク161、163、165のリスト170を端末装置のディスプレイ上に表示する。リンクを選択すると、適当なアイテムがアクセスされ、ディスプレイ上にニュースのテキストが表示される。各リンクは2つの部分を含む。第1のテキスト部分172は、リンクの説明であり、この例では、各ニュースの日付および見出しであり、第2のテキスト部分174は、そのリンクに関連するパラメータの視覚的表示である。この例では、パラメータは、ニュースを読むために前にリンクが操作されたか(R)、または操作されなかったか(U)を示す。
【0031】
図7は、ブラウザへ追加アプリケーションの機能を提供するべく協働するコンテンツアイテムの階層構造である。このコンテンツの「マスタ・コピー」はサーバ上に記憶される。コンテンツの各アイテムは、個別のURLを持ち、それらのURLを使用して、ブラウザによりアクセスされることができる。ここにいうアクセスとは、アイテムがキャッシュ内に記憶されている場合には、そのコンテンツが、そのURLを使用して、キャッシュ・メモリから読み出されてブラウザ内で処理されることを意味する。コンテンツがキャッシュ・メモリに記憶されていない場合には、ブラウザは、インタフェース30を介して、サーバにそのURLを使用して当該コンテンツを要求する。最初のアイテム160は、主デッキと呼ばれるデッキであり、他のアイテムおよびそれらのURLをブラウザに識別させる。主デッキ160は、最初に、主デッキのURLを入手することによりアクセスされる。主デッキがキャッシュ・メモリ内に記憶されている場合には、キャッシュ・メモリから主デッキをロードするためにURLが使用される。そうでない場合には、ブラウザは、URLを使用して、インタフェース30を介してサーバにデッキを要求する。主デッキのURLは、主デッキのURLに関連するブラウザ・アプリケーション内のブックマークを選択するか、または主デッキのURLが記憶されているSIMからURLを読み出すことにより入手することができる。それ故、オペレータは、サポートする追加のアプリケーションに対するURLを有するSIMカードを使用前に予めプログラムすることができる。
【0032】
主デッキは、3つのカード、すなわち、開始カード200、オプション・カード210および終了カード220からなる。各カードは個別のURLを持つ。主デッキがブラウザにロードされている場合には、開始カードが自動的にアクティブになる。開始カードは第1の部分202を有し、そこには多くのパラメータ(SCR1,SCR2,SCR3)が含まれている。これらのパラメータには、サーバに記憶されているコンテンツの「マスタ・コピー」におけるパラメータ値を反映する値がそれぞれ割り当てられる。開始カード200の第2の部分204は、端末装置内にローカルに記憶しているパラメータ値を反映するように、これらのパラメータ値を更新する。以下の説明を読めば明らかになるように、第2の部分204は、階層構造内で次のレベルを形成しているアイテム(リンク・デッキ)230、240、250へのアクセスに影響を与える。さらにアイテム230、240、250は、それぞれアイテム(記憶デッキ)260、262、264へのアクセスに影響を与える。それ故、部分204は、リンク・デッキおよび記憶デッキがキャッシュにない場合には、それらをサーバからロードすることを確実にする。
【0033】
オプション・カード210には、開始カード200が終わりに達したときに入ることになる。オプション・カードは多数の部分212を有し、各部分は、階層構造における第2層のリンク・デッキ230、240、250のうち定められたものに関連する。オプション・カードに入ると、これらの部分が自動的に順番にアクティブになり、端末装置のディスプレイ上に、ユーザが選択可能なリンク161や163等を生成する。各部分212がアクティブになると、第1の機能呼出し(function call)214が、自動的にディスプレイ上にテキスト/目印を提供し、ユーザが選択可能なリンク161が存在することを示す。また、階層構造の第2層において、第2の機能呼出し216が、リンク・デッキ230の中の1つの定められたコンテンツアイテムへのユーザ作動リンク161を自動的に生成する。第1の機能呼出し214は、スクリーン上に、第1のテキスト部分172、および第2のテキスト部分または目印174を表示する。テキスト部分または目印174は、開始カード200の第2の部分204に割り当てられたパラメータのローカル値に依存する。第2の機能216により生成されたリンクは、表示されたリンク161をユーザが選択するとアクティブになる。ユーザによりアクティブ化されると、ブラウザは、第2層における定められたコンテンツアイテムにアクセスする。ブラウザは、まずキャッシュからコンテンツアイテムをロードしようとし、ロードに失敗した場合には、サーバにそれを転送するように要求する。
【0034】
終了カードには、主デッキ160から入ることができ、図7のコンテンツアイテムの階層構造により表されるアプリケーションが終了した場合にアクセスされる。終了カードは、アウトボックスに送られる非同期メッセージ106の生成を制御し、サーバに記憶されている、アプリケーションを表すコンテンツアイテムの[マスタ・コピー」が、ブラウザにより行われたすべての修正を反映するように、確実に更新されるようにする。
【0035】
デッキ230は、第1のカード232および第2のカード234を含む。このデッキはリンク・デッキと呼ばれる。何故なら、各デッキが、主デッキ160から、階層構造の第3のレベルにあるアイテムのペアへのアクセスを提供するからである。このアイテムのペアの一方は、電子メールやニュース記事のようなコンテンツを含むデッキであるWMLデッキであり、もう一方は、対応するWMLデッキに関するパラメータを記憶するデッキである記憶デッキである。当該パラメータは、例えば、電子メールやニュース記事が読まれたか否かのようなものであることができる。リンク・デッキ230は、主デッキ160からWMLデッキ162および記憶デッキ260へのアクセスを規定する。リンク・デッキ240は、主デッキ160からWMLデッキ164および記憶デッキ262へのアクセスを規定する。リンク・デッキ250は、主デッキ160からWMLデッキ166および記憶デッキ264へのアクセスを規定する。
【0036】
リンク・デッキ230において、第1のカード232は、開始カード200の第2の部分204における、Call Init_SCR1関数がアクティブにされるとアクセスされる。ブラウザは、キャッシュから、そのURLを使用してカード232にアクセスしようとする。このアクセスに失敗した場合には、ブラウザは、サーバに、カード232からなるデッキ230の転送を要求する。カード232がアクセスされると、カード232内のInit_SCR1が作動して、そのURLを使用して記憶デッキ260にアクセスし、その中に記憶されているパラメータの値をSCR1として返送する。記憶デッキは、そのURLを使用したキャッシュの第1の読出しによりアクセスされ、必要な場合には、そのURLを使用して、サーバに記憶デッキ260の転送を要求する。それ故、Call Init_SCR1関数により、リンク・デッキ230および記憶デッキ260が、キャッシュ内の一部に確実に記憶され、記憶デッキ内に記憶されているパラメータの値に確実にアクセスする。
【0037】
リンク・デッキ230において、第2のカード234は、ユーザがリンク161を選択することにより、オプション・カード210の部分212の第2機能呼出し216が作動した場合にアクセスされる。ブラウザは、その個別のURLを使用して、キャッシュ110から第2のカード234を読み出そうと試みることにより第2のカード234にアクセスする。アクセスが失敗した場合には、サーバにデッキ230の転送を要求する。第2のカード234にアクセスすると、2つの機能が実行される。最初に、ブラウザは、記憶デッキ260にアクセスし、そこに記憶されているパラメータを更新する。この更新は、リンク・デッキ230により提供されたリンクがアクティブにされたことを示すために行われる。上記の例の場合には、この更新により、記憶デッキ260内のコンテンツが操作され、その結果、オプション・カード内の部分212の第1の機能呼出し214が、ディスプレイ上にテキスト/目印174を表示した場合に、値SCR1はUと反対の記号Rを生成する。次に、ブラウザ100は、デッキ162にアクセスし、その中のコンテンツを処理する。上記例の場合、このアクセスにより、電子メールまたはニュースのテキストが表示される。すでに説明したように、ブラウザがあるアイテムにアクセスする場合には、ブラウザは、キャッシュから上記アイテムを読み出そうとして、そのアイテムのURLを使用する。読出しに失敗した場合には、サーバにそのアイテムの転送を要求する。
【0038】
ブラウザ内に主デッキをロードすると、自動的に、端末装置内でアイテムの階層構造を生成するための手段が提供されることに留意されたい。開始カード200の第1の部分202は、パラメータ値を、サーバ内の「マスタ値」を持つラインに送る。開始カード200の第2の部分204は、パラメータ値を、キャッシュ内の記憶デッキにローカルに記憶されている「マスタ値」を持つラインに送り、端末装置のキャッシュ内に存在しないすべての記憶デッキまたはすべてのリンク・デッキをサーバから端末装置に転送する。オプション・カード210の部分212の各々は、ユーザが選択できるリンクを生成し、ディスプレイ上にそのリンクを表示する。この表示は、リンクが前に操作されたかどうかを識別するが、その情報はパラメータ値の1つから得られる。
【0039】
デッキ162は、ブラウザにロードされた時、テキスト・メッセージおよび多数のリンクを生成する。これらは、アプリケーションの階層構造の第1のレベルに戻るために、またはアプリケーションを中止するために、ユーザが使用することができる。バック・オプションは、そのURLを使用した主デッキへのリンクを提供する。リンクをユーザが選択すると、ブラウザは主デッキ160にアクセスする。その後で、主デッキ160は、そのURLを使用して、キャッシュから、必要な場合には、そのURLを使用してサーバからブラウザ内にロードされる。終了オプションは、アプリケーションの終了を規定し、主メニューに入るのに対し、ブックマーク・オプションは、ユーザが、他のアプリケーション、またはあるアプリケーションに関連しない他のコンテンツへのリンクを表すことができるブックマークを選択してそのアプリケーションを終了できるようにする。終了オプション、またはブックマークのユーザによる選択は、ブラウザの1つのイベントとして検出され、イベント・ハンドラは、以降の行動を制御するように構成されている。終了オプションが選択された場合には、主メニューに入る前に、終了カードが、そのURLを使用してアクセスされる。ブックマークが選択された場合には、ブックマークにより特定されたコンテンツがアクセスされる前に、そのURLを使用して、終了カードがアクセスされる。終了カード220にアクセスする場合、ブラウザは、最初、そのURLを使用して、キャッシュ110から終了カードを読み出そうと試み、この読出しに失敗した場合には、サーバから主デッキを転送するように要求し、終了カード220を読み出す。
【0040】
終了カード220は、サーバ内に記憶されている「マスタレコード」とブラウザ内に記憶・更新されているレコードとを一致させるために使用される。各記憶デッキ260は、アプリケーション・セッション中に変化するパラメータを記憶する。例えば、メールまたはニュースが、すでに読み出されたかどうかを示すパラメータは、電子メールまたはニュースを含むデッキがアクセスされると変化し、またパラメータは、ユーザが、ニュースまたは電子メールの削除を選択したことを示すことができる。終了カードは、変化したパラメータの新しい値を識別するメッセージ106を作成し、それを非同期的にアウトボックス130に送る。このメッセージは、記憶デッキ260、262にアクセスすることにより形成される。この形成は、リンク・デッキ230、240、250の各第1のカード232、242、252へアクセスし、新しいパラメータの値SCR1、SCR2、SCR3を入手することを含む。記憶デッキは、サーバを更新するために、終了カードがメッセージ106を送信する前に、アクティブなアプリケーションが、キャッシュ内で削除されないような大きさのキャッシュ内に記憶される。他の実施形態の場合には、サーバが更新されるまで、記憶デッキのキャッシュからの削除が防止される。
【0041】
端末装置のユーザが、例えば、電子メールを作成することにより新しいコンテンツを生成すると、そのコンテンツはメッセージ106によりサーバに送られる。
サーバが端末装置からメッセージ106を受信すると、サーバはコンテンツの「マスタ・コピー」を更新する。上記第1の例の場合には、サーバは、ブラウザにより変更されたパラメータSCR1、SCR2、SCR3等の値を更新し、それをサーバに通知する。「マスタ・コピー」を更新後、サーバは、主デッキ200を「マスタ・コピー」から端末装置に転送する。主デッキは、非同期識別子と一緒にメッセージで送られる。端末装置は、転送されたデッキを受信し、それをキャッシュに記憶する。
【0042】
サーバは、要求が行われた後でアイテムを端末装置に転送することにより、アプリケーションを更新することができる(すなわち同期的に更新することができる)。また、またはブラウザから要求されなくとも、(すなわち非同期的に、)アプリケーションを更新することもできる。非同期的に送信されるアイテムを含むメッセージはキャッシュへ送られる。それ故、サーバは、例えば、サーバが新しい電子メールまたはニュースを受信した場合のような適切な時期に、アプリケーションを更新することができる。
【0043】
端末装置が十分に容量の大きいキャッシュを持っている場合には、キャッシュ内にそのアプリケーションを実行するために必要な、階層構造のすべてのアイテムを記憶することができる。この場合、ブラウザはサーバにアイテムを要求する必要はない。上記の端末装置のブラウザは、サーバから受信するコンテンツを修正するようには構成されていない。そのため、端末装置はサーバに送信することができなくてもよい。それ故、この例では、トランシーバ3を受信機に置き換えることができる。
【0044】
サーバが、新しい電子メールのような、アプリケーションに対する新しいアイテムを受信した場合には、サーバは、第1および第2の各部分202および204へ新しいエントリを導入することにより主デッキ160の開始カード200を更新し;第1および第2の機能呼出し214および216を有する新しい部分212を導入することにより主デッキ160のオプション・カード210を更新し;個別のURLと、開始カード200の第2の部分204の新しい入力によりアクセスすることができる第1のカードと、オプション・カード210の新しい部分212により提供されるリンクを操作する際にアクセスすることができる第2のカードとを有する新しいリンク・デッキを生成し;新しい電子メールのテキストを記憶しているリンク・デッキの第2のカードを介してアクセスすることができる個別のURLを有する新しいWMLデッキを生成し;リンク・デッキの第1のカードを介して読取りのためにアクセスすることができ、電子メールがまだ読まれていないことを示すパラメータを記憶しているリンク・デッキの第2のカードを介して書込みのためにアクセスすることができる個別のURLを有する新しい記憶デッキを生成する。サーバは、更新された主デッキを含むメッセージを生成し、それを非同期的に端末装置に送る。別な方法としては、サーバは、形成された階層構造の新しい各デッキに対するメッセージを作成し、これらのメッセージを連結し、連結したメッセージを非同期的に端末装置に送ることができる。
【0045】
リンク・デッキは、WMLデッキおよび記憶デッキから主デッキを切り離す。関連するリンク・デッキを適合させることにより、主デッキを適合させないで、WMLデッキを置き換えることができる。リンク・デッキは、主デッキを置き換えないで、階層構造の第2および第3のレベルの構造を変更することができる状態を維持しながら、主デッキへの標準インタフェースを提供する。
【0046】
図8は、図4のところですでに説明した端末装置の他の実施形態を示し、図9は、図8のブラウザ100での使用に適したデッキの別の階層構造である。図8の端末装置2と、図4の端末装置との間の違いは、図8の端末装置が、キャッシュ110を持っていないことである。キャッシュを持っていないので、そのURLによるデッキまたはカードであるアイテムへのすべてのアクセスは、端末装置に転送される関連するデッキに対する要求をサーバに送信することにより行われる。また、キャッシュを持っていないので、デッキの階層構造によりエミュレートされたアプリケーションは、ローカル記憶装置を持っていない。何故なら、記憶デッキを維持する場所がないからであり、そのため、図9には記憶デッキがない。端末装置は、サーバに、パラメータを変更する行動が行われる時期を通知する。従って、リンク・デッキの第2のカード234'、244'、254'は、図7のところで説明したものとは異なる第1の機能呼出し236'等を持つ。第2のカード234'、244'、254'の第1の機能呼出し236'は、アウトボックス内に入れられる非同期メッセージ106を作成する。このメッセージは、サーバに、関連するWMLデッキがアクセスされたことを通知し、サーバは関連するパラメータを適合させ、新しい主デッキを送ることにより応答する。図9の主デッキ160は、ローカル記憶装置を持っていないので、終了カード220'を必要としない。
【0047】
さらに、本発明の好適な実施形態の場合には、デッキおよびカードのようなアイテムの1つが、端末装置にアイテムを記憶した時に、これを表示するように構成することができる。この場合、アイテムは、インボックスの機能を持つことができ、ユーザに、電子メール、ニュース等のような、新しく更新されたサービス表示についての情報を提供する。以後、上記アイテムをインボックスアイテムと呼ぶことにする。サービス表示は、サービスの名称、URLまたはURIへのリンク、多数の表示および/または表示の優先順位を含むことができる。ユーザがサービスにアクセスしたい場合には、インボックスアイテムおよび、例えば、リンクの選択を入力することができる。もちろん、ある表示は、他の表示より重要である。それ故、簡単で効果的な方法で、サービス表示を組織することができなければならない。そのための1つの方法は、インボックスアイテムを静的および/または動的にすることである。このことは、静的な部分と動的な部分の両方を持つように、インボックスアイテムを組み合わせることができることを意味する。すなわち、あるサービス表示を動的にし、あるサービスを静的にすることができることを意味する。全インボックスアイテムを動的にすることも、または静的にすることもでき、それはユーザの自由である。
【0048】
例えば、ユーザが、例えば、受信した電子メール数など、アプリケーションに受信した表示などのサービス表示を定期的に受信する場合には、このサービス表示をインボックスアイテムに永久に記憶することができる。このことは、インボックスアイテムの静的部分に永久に記憶することができることを意味する。すなわち、専用のアイテムに対して、アイテムインボックスのある場所を確保しておくことも、および/または確保しないでおくこともできる。静的部分の要素は、インボックスアイテムからのユーザアクセスにより設置または除去しなければならない。また、静的部分は、例えば、受信したサービス表示の数のような状態情報、非同期アプリケーションへのアドレスまたはユーザ通知の優先順位と一緒に、ブックマークのリストを作成することができる。
【0049】
別の例としては、インボックスアイテムを動的にすることができ、そうすることにより、ユーザは、ある表示、任意のアイテムを削除/挿入することができる。ユーザが新しいサービス表示を受信した場合には、例えば先入れ先出し(FIFO)優先順位など、ある優先順位でサービス表示を配列することもできる。当然、FIFO優先順位を、前節に述べた静的部分に同様に導入することができる。インボックスアイテムが、動的部分と静的部分の両方を含んでいる場合には、FIFO優先順位により、静的部分は、通常、動的部分より高い優先順位を持つ。すなわち、静的部分を受信した場合には、静的部分は、好適には、動的部分を除去することが好ましい。
【0050】
本明細書へ添付したすべての添付書類は、本明細書の一部を構成する。
特定の好適な実施形態を参照しながら本発明を説明してきたが、特許請求の範囲に記載した本発明は、上記実施形態の特定の特徴を越える範囲に及び、必ずしも記載しなかった実施形態の種々の修正および変更を含むことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】
無線ハンドセットの略図である。
【図2】
無線ハンドセットの略図である。
【図3】
インターネットにアクセスするためのネットワークを示す図である。
【図4】
第1の実施形態による端末装置のブラウザ・アプリケーションの動作を示す略図である。
【図5】
電子メール・アプリケーションを提供するために使用するアイテムの階層構造を示す図である。
【図6】
ニュース閲覧アプリケーションを提供するために使用するアイテムの階層構造を示す図である。
【図7】
階層構造のアイテムを詳細に示す図である。
【図8】
第2の実施形態による端末装置の略図である。
【図9】
永久記憶装置およびキャッシュがない場合の階層構造のアイテムを詳細に示す図である。
【0001】
(技術分野)
本発明は、インターネットをブラウズするための無線端末装置に関し、特にサーバからコンテンツを転送することによって上記端末装置の機能を増大することに関する。
【0002】
(背景技術)
安全性、移動性、および汎用性を提供できるために、移動電話は広く使用されるようになってきている。最近、一般の人々の間で、インターネットの人気が高まっている。使い易い視覚的インタフェースを提供する、いわゆるブラウザ・アプリケーションによりインターネットをブラウズすることができる。移動電話機のハンドヘルド特性およびそれに付随する可搬性と、インターネットをブラウズできる機能とを結び付けることが特に望ましい。この目的を念頭において、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)が開発された。このWAPを使用することにより、無線ハンドセットによりインターネット・ゲートウェイにあるトランシーバと通信することができ、無線リンクを介してインターネットにアクセスすることができる。WAPスタックの上層を形成する無線アプリケーション環境は、マイクロブラウザを含む。このブラウザは、軽量マークアップ言語である無線マークアップ言語(WML)および軽量スクリプト言語であるWMLScriptを使用する。WMLは、カードおよびデッキ・メタファを実行する。ブラウザとユーザとの間のやり取りは、通常、デッキと呼ばれる文書に一緒にグループ分けされる一組のカード内に記載される。ユーザは、1つのデッキ内のカードにナビゲートし、そのコンテンツを閲覧し、その後で、同じデッキ内または異なるデッキ内の他のカードにナビゲートする。カードのデッキは、必要に応じて起点サーバから転送される。
【0003】
従来、ワールド・ワイド・ウェブにアクセスするための標準的なデバイスは、デスクトップ・コンピュータ等であった。上記コンピュータは、通常、ディスプレイ、マウスおよびキーボードなどのカーソル制御および選択装置を備える。ワールド・ワイド・ウェブをブラウズするために、あるデバイスを使用する場合、このデバイスは、通常、固定高帯域幅リンクを介して、インターネット・ゲートウェイと情報を交換する。上記デバイスは、クライアントとして機能し、インターネットは、サーバとして機能する。ブラウザは、URLによりコンテンツの「アイテム」にアクセスすることができる。このアイテムから、それぞれが、コンテンツまたはコンテンツにリンクするための手段を含む、コンテンツの別のアイテムにアクセスすることができる。通常、コンテンツは、インターネットから、デバイス内のブラウザ・アプリケーションが、「アクティブ」状態の多数のアイコンを含む1つのページを表示させることができるデバイスへダウンロードされる。
【0004】
カーソル制御および選択装置によりあるアイコンを選び、選択すると、他の特定ページへの「リンク」が行われる。ブラウザ・アプリケーションは、サーバとして機能しているインターネット・ゲートウェイからこのページを要求する。インターネットからデバイスにダウンロードされたコンテンツにより、ブラウザ・アプリケーションは、リンクが行われたそのページを表示することができる。今度は、このページが、選択のために「アクティブ」状態のアイコンを表示することができる。ブラウザ・アプリケーションは、ユーザとインターネットとの間で仲介を行い、ブラウザ・アプリケーションは、インターネットに要求を送り、インターネットからコンテンツを受信する。
【0005】
インターネットから受信したコンテンツは、ブラウザ・アプリケーションが、正しいリンクを持つページを再現できるようにする命令である場合もある。しかし、上記受信コンテンツは、ブラウザ・アプリケーションによって処理できない、電子メール・アプリケーション、ニュース閲覧アプリケーション等のような別の異なるアプリケーションを必要とするコンテンツである場合もある。特に、携帯端末装置およびハンドヘルド・デバイスの処理およびメモリ資源は限定されている。ブラウザ・アプリケーション自身をあまり複雑にしないで、これらのアプリケーションをブラウザと一体化することにより、その資源を最大限に活用することは望ましいことである。このような一体化を行うためには、無線アプリケーション・プロトコルを修正する必要があるし、特に、WMLおよび/またはWMLScriptを修正する必要がある場合がある。
【0006】
無線リンクを介してサーバと通信することを通じて、ブラウザを、携帯電話においてアプリケーションの機能を提供するために使用することは望ましいであろう。ただし、その操作性の簡単さは保つことが望ましいであろう。例えば、簡単な操作で、電子メール・アプリケーションまたはニュース・アプリケーションを提供することは望ましいであろう。
【0007】
(発明の開示)
本発明の1つの態様によれば、少なくとも1つの端末装置、およびこの端末装置と無線通信するサーバとを備える次のようなシステムが提供される。
このシステムにおいて、前記端末装置は、トランシーバと、ブラウザ・アプリケーションと、ユーザ・インタフェースとを備える。前記トランシーバは、前記サーバと無線パケットを送受信するように構成される。前記ブラウザ・アプリケーションは、コンテンツを表示するためのアプリケーションであり、第1のコンテンツ識別子を使用して、第1のアプリケーションに関連する第1のアイテムにアクセスすることにより、該第1のアプリケーションを開始するように構成される。このアプリケーションは、第1のアイテムおよびその他のアイテムの組み合わせによって提供される。これらのアイテムは、それぞれ固有のコンテンツ識別子によりアクセスすることができ、また、コンテンツまたはコンテンツにリンクするための手段を有している。前記ユーザ・インタフェースは、コンテンツを表示するためのディスプレイと、ユーザ入力手段とを有する。
上記システムにおいて、上記サーバは、上記端末装置と無線パケットを送受信するためのトランシーバと、コンテンツを記憶するための記憶手段とを備える。また、記憶されたコンテンツにアクセスし、端末装置に転送しうるようにされている。
この記憶されたコンテンツには、第1のコンテンツ識別子を使用してアクセスしうる第1のアイテムと、それぞれ固有のコンテンツ識別子によりアクセスすることができるその他のアイテムが含まれる。これらのコンテンツには、コンテンツまたはコンテンツにリンクするための手段が含まれる。
端末装置へ転送される上記第1のアイテムは、上記その他のアイテムのコンテンツ識別子を上記ブラウザに識別させるための識別手段と、上記第1のアイテムから上記その他のアイテムのそれぞれへのリンクを自動的に提供するためのリンク手段とを含む。
これらのリンクを操作することにより、上記その他のアイテムへのアクセスが提供され、それによって前記第1のアプリケーションの機能が提供される。
上記サーバは、上記端末装置に上記第1のアイテムを非同期的に転送するように構成される。
【0008】
本発明の別の態様によれば、少なくとも1つの端末装置と、この端末装置と無線通信を行うサーバとを備える次のようなシステムが提供される。
このシステムにおいて、前記端末装置は、サーバから無線パケットを受信するように構成された受信機と、メモリと、ブラウザ・アプリケーションと、ユーザ・インタフェースとを備える。前記ブラウザ・アプリケーションは、コンテンツを表示するためのアプリケーションであり、第1のコンテンツ識別子を使用して、第1のアプリケーションに関連する第1のアイテムを読み取ることにより、該第1のアプリケーションを開始するように構成される。このアプリケーションは、第1のアイテムおよびその他のアイテムの組み合わせによって提供される。これらのアイテムは、それぞれ固有のコンテンツ識別子によりメモリからアクセスすることができ、また、コンテンツまたはコンテンツにリンクするための手段を有している。前記ユーザ・インタフェースは、コンテンツを表示するためのディスプレイと、ユーザ入力手段とを有する。
上記システムにおいて、上記サーバは、上記端末装置へ無線パケットを送信するための送信機と、コンテンツを記憶するための記憶手段とを備える。また、記憶されたコンテンツにアクセスし、端末装置に転送しうるようにされている。
この記憶されたコンテンツには、第1のアイテムおよびその他のアイテムが含まれる。端末装置へ転送される上記第1のアイテムは、上記その他のアイテムのコンテンツ識別子を上記ブラウザに識別させるための識別手段と、上記第1のアイテムから上記その他のアイテムのそれぞれへのリンクを自動的に提供するためのリンク手段とを含む。
これらのリンクを操作することにより、上記その他のアイテムへのアクセスが提供され、それによって前記第1のアプリケーションの機能が提供される。
上記サーバは、上記端末装置に上記第1のアイテム及びその他のアイテムの組み合わせを非同期的に転送するように構成される。
【0009】
本発明のさらに別の態様によれば、無線通信を介して端末装置に第1のアプリケーションを提供し、更新するための次のようなサーバが提供される。このサーバは、端末装置と無線パケットを送受信するためのトランシーバと、コンテンツを記憶する記憶手段とを備える。また、記憶されたコンテンツにアクセスし、端末装置に転送しうるようにされている。この記憶されたコンテンツには、第1のコンテンツ識別子を使用してアクセスしうる第1のアイテムと、それぞれ固有のコンテンツ識別子によりアクセスすることができるその他のアイテムが含まれる。これらのコンテンツには、コンテンツまたはコンテンツにリンクするための手段が含まれる。上記第1のアイテムは、上記その他のアイテムのコンテンツ識別子を上記ブラウザに識別させるための識別手段と、上記第1のアイテムから上記その他のアイテムのそれぞれへのリンクを自動的に提供するためのリンク手段とを含む。これらのリンクを操作することにより、上記その他のアイテムへのアクセスが提供され、それによって前記第1のアプリケーションの機能が提供される。上記サーバは、上記端末装置に上記第1のアイテムを非同期的に転送するように構成される。
【0010】
本発明のさらにまた別の態様によれば、サーバから無線リンクを介してアイテムを転送し、相互リンクされたアイテムの階層構造を生成することにより、端末装置のブラウザにおいてアプリケーションの機能を提供する方法が提供される。
この方法において、上記階層構造へのアクセスは、第1のアイテムを介して行われる。この第1のアイテムには、第1のコンテンツ識別子を用いてブラウザからアクセスすることができる。第1のアイテムは、階層構造内において、コンテンツ識別子を用いてブラウザからアクセス可能な別のアイテムを識別し、これらのコンテンツ識別子を用いてにより別のアイテムへのリンクを提供する。
さらに上記方法は、ブラウザを介して第1のアイテムにアクセスすることにより、端末装置においてアプリケーションを開始するステップを含む。このアクセスは、第1のアイテムのコンテンツ識別子を用いて行われる。また上記方法は、サーバから端末装置に第1のアイテムを転送するステップと、サーバから端末装置へ別のアイテムを転送するべく前記第1のアイテムにおける別のアイテムのコンテンツ識別子を使用するステップと、前記第1のアイテムと前記別のアイテムとの間にリンクを形成するステップとを含む。上記アプリケーションの機能は、これらのリンクを操作することによって起動される。
本発明をよりよく理解してもらうため、またその実行方法を理解してもらうために、添付の図面を参照しながら説明するが、これは単に例示としてのものにすぎない。
【0011】
(発明を実施するための最良の形態)
図1および図2は、以後、端末装置または無線ハンドセット2と呼ぶ、携帯無線通信デバイスを示す。端末装置2は、非常に小さくて手で運ぶことができ、好適には、ポケットまたは上着に入る大きさであることが好ましい。端末装置は、無線により他の端末装置またはデバイスと通信する。
【0012】
端末装置2は、入力用のキー24aを含むキーパッド24、およびマイクロホン20、および出力用スピーカ18、およびディスプレイ14を備えるユーザ・インタフェースを持つ。キーパッド24およびディスプレイ14の大きさは、必ずしも、端末装置2の大きさにより限定されない。端末装置2は、コントローラ4により制御され、バッテリ26から電力の供給を受ける。コントローラ4は、マイクロホン20およびキーパッド24から信号を受信し、ディスプレイ14およびスピーカ18に信号を送る。
【0013】
端末装置2は、端末装置2の外部と通信するために使用するトランシーバ3を備える。トランシーバ3は、アンテナ28およびコントローラ4に接続している無線周波トランシーバである。上記トランシーバは、無線周波インタフェース30を介して通信するように構成されている。トランシーバ3は、コントローラ4から受信した信号を変調するための変調器8、および変調した信号をアンテナ28に送るための送信機6を備える。トランシーバ3は、また、アンテナ28で受信した信号を処理し、処理した信号を復調器10に送るための受信機12を備える。上記復調器は、復調した信号をコントローラ4に送る。端末装置2は、バスを介してコントローラ4に接続しているメモリ16を備える。端末装置はまた、コントローラ4に接続し、端末装置2が移動電話として機能できるようにする情報を供給するSIMメモリ22を備える。移動電話として機能している場合には、端末装置2は、アンテナ28を介して無線周波信号を送受信する。端末装置2の基本的機能は、コントローラ4とメモリ16との組合わせにより供給される。
【0014】
端末装置2は、無線通信に関連するシステム機能を含む多数の基本的な機能を持つ。電話として機能している場合には、端末装置は、GSM、AMPS等の標準通信プロトコルを使用し、インターネット端末装置として機能している場合には、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)を使用する。WAPプロトコルは、ウェブ・ブラウザ用のものである。
【0015】
図3は、インターネット・ネットワーク50および無線ネットワーク60を示す。インターネット・ネットワークは、ウェブ・サーバ52と、ウェブ・サーバ52に対するクライアントである複数のインターネット局54を含む。インターネット・ネットワークは、ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)プロトコルを使用する。無線ネットワーク60は、それぞれが、プロトコル・ゲートウェイ62を介してウェブ・サーバ52にアクセスすることができる複数の無線端末装置64を含む。好適には、これらの端末装置は、携帯無線ハンドセットであることが好ましい。無線端末装置64とプロトコル・ゲートウェイ62との間の通信は、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)により行われる。WAPは、アプリケーションの枠組み、および移動電話、ポケットベルおよび携帯情報端末のような無線端末装置用のネットワーク・プロトコルを指定する。WAPは、インターネットのコンテンツおよび高度のデータ・サービスを無線端末装置に送る。WAPは、異なる無線ネットワーク技術、およびベアラ・タイプ(GSM,CDMA,SMS)を越えて動作可能である。ウェブ・サーバ52とプロトコル・ゲートウェイ62との間の通信は、WWWプロトコルにより行われる。
【0016】
無線端末装置は、通常、この端末装置が、CPUの能力が低く、メモリの容量が小さく、電力消費が小さく、ディスプレイが小さく、入力デバイスの機能が劣るという点でインターネット局とは異なっている。無線ネットワークは、通常、このネットワークが、帯域幅が狭く、待ち時間が長く、接続の安定性が低く、予測利用度が劣っているという点でインターネット・ネットワークとは異なっている。WAPアーキテクチャは、潜在的に長い待ち時間を持つ狭い帯域幅のベアラに対して最適化され、デバイス資源の効率的な利用に対して最適化される。
【0017】
ネットワーク内の各デバイスは、情報のパケットを送受信することができる。デバイスは、状況次第で、サーバまたはクライアントになることができ、サーバは、他のサーバに対してクライアントとして機能しながら、多数のクライアントに応対できる。デバイスは、ウェブ・サーバ52、インターネット局54、無線端末装置64およびプロトコル・ゲートウェイ62を含む。無線端末装置64は、クライアントとして機能し、資源にアクセスするために、起点サーバであるウェブ・サーバ52への接続要求を開始する。URL(Uniform Resources Locator)により特定された資源は、起点サーバ52において発生したものか、または記憶しているデータ(コンテンツ)である。コンテンツは、通常、クライアントにより表示または解釈される。プロトコル・ゲートウェイは、要求を、無線端末装置64が使用するWAPプロトコル・スタックから、ウェブ・サーバが使用するWWW(World Wide Web)プロトコル・スタックに送る。ウェブ・サーバは、WML(無線マークアップ言語)のようなWAPコンテンツ、またはHTML(ハイパーテキスト・マークアップ言語)のようなWWWコンテンツを返送する。後者の場合、例えば、HTMLをWMLに翻訳するように、WWWコンテンツをWAPコンテンツに翻訳するために、フィルタが使用される。また、プロトコル・ゲートウェイは、無線ネットワークを介して無線端末装置に送られたコンテンツをコード化し、無線端末装置によりそれに送られたデータを解読する。
【0018】
WAPは、移動端末装置とネットワーク・サーバとの間の通信を可能にする一組の標準プロトコルを定義する。WAPは、起点サーバ上のコンテンツを特定するためにどの標準インターネットURLを使用するかに基づく、標準命名モデルを使用する。WAPは、また、コンテンツのタイプづけを使用する。すべてのWAPコンテンツには、無線端末装置が、タイプに基づいてコンテンツを正確に処理することができるようにするWWWタイプと一致する特定のタイプが与えられる。WAPは、また、標準コンテンツフォーマットおよび標準通信プロトコルを使用する。
【0019】
WAPスタックの上層を形成する無線アプリケーション環境は、マイクロブラウザを含む。ブラウザは、無線マークアップ言語(WML)および軽量マークアップ言語(WMLScript、すなわち軽量スクリプト言語)を使用する。本発明の実施形態は、WMLおよびWMLScriptの拡張機能を生成することにより、例えば、電子メール・アプリケーションまたはニュース閲覧アプリケーションのような追加的なアプリケーションの機能を供給する。それにより、端末装置の処理能力は低く抑えることができ、標準WAPブラウザを使用することができ、新しい機能のための柔軟性を与えることができる。
【0020】
図4は、端末装置2のブラウザ・アプリケーション100の動作を概略的に示す図である。ブラウザ・アプリケーションは、今までは、WAPが供給する通常のブラウズ機能を供給してきたが、本発明においては、さらに、電子メール・アプリケーションやニュース閲覧アプリケーションのような、他の追加機能をも提供する。追加されるアプリケーションは、コンテンツを端末装置に転送することによって提供される。これらのコンテンツは、追加されるアプリケーションをエミュレートするために、ブラウザが使用するデッキの階層構造を提供する。ブラウザで、追加アプリケーションをエミュレートするためのコンテンツの「マスタ・コピー」は、サーバに記憶され、保持される。追加アプリケーションの使用中には、ブラウザを通じて、コンテンツに対する更新や変更が発生するが、これらは全て、コンテンツの「マスタ・コピー」を更新するために、サーバに伝えらなければならない。
【0021】
この図は、インタフェース30を介して通信するアンテナ28、トランシーバ3、ブラウザ・アプリケーション100、図1のコントローラ4またはメモリ16の一部であってもよいキャッシュ・メモリ110、調停装置120、アウトボックス130、アウトボックス・コントローラ140および入力24を含む。
【0022】
トランシーバ3は、インタフェース30を介して送信するために、調停装置120からメッセージを受信し、インタフェース30を介して受信したメッセージ121を調停装置(Arbitrator)120に提供する。調停装置120は、受信メッセージが、ブラウザからの要求に応じてのものなのか(同期)、またはブラウザからの要求に応じてのものではなく、インタフェース30を介してサーバから強要されたもの(非同期)なのかを判断する。インタフェース30を介して送信されたメッセージ内の識別子は、受信メッセージが、同期メッセージなのか、非同期メッセージなのかを示す。調停装置120は、その識別子から、同期メッセージなのか、非同期メッセージなのかを判断し、受信した非同期メッセージ122をキャッシュ・メモリ110に送り、受信した同期メッセージ124をブラウザ100に送る。ブラウザ100は、メッセージ124を受信した場合、そのコンテンツにアクセスし、応答し、その後、コンテンツ102をキャッシュ・メモリ110に送る。上記コンテンツは、コンテンツのURLによりアクセスできるように、上記キャッシュ・メモリ110に記憶される。受信した非同期メッセージ内のコンテンツは、コンテンツのURLによりアクセスできるようにキャッシュ・メモリ110に記憶される。キャッシュは1つであり、分割されていない。キャッシュ内に記憶されたコンテンツは、関連するアプリケーションごとに異なるセグメントには記憶されない。すべてのアプリケーションに対するコンテンツは、分割されていないキャッシュに記憶される。この記憶は、先入れ先出し方式により行ってもよいし、あるいは、コンテンツが、コンテンツのメモリからの消去順序を決定する異なる優先順位を有してもよい。
【0023】
ブラウザ・アプリケーションにおいては、URLは、コンテンツにアクセスするために使用される。最初に、ブラウザは、正しいURLによりキャッシュ・メモリ110内のコンテンツにアクセスしようとする。コンテンツがキャッシュ・メモリに記憶されている場合には、そのコンテンツは、キャッシュ・メモリからブラウザに読み出される(104)。コンテンツが、キャッシュ・メモリに記憶されていない場合には、読出しは不成功に終わり、ブラウザは、同期的に、インタフェース30を介してサーバへコンテンツを要求する。ブラウザは、希望するコンテンツのURLを含むメッセージ108を作成し、そのメッセージを、インタフェース30を介してサーバに送る。それから、ブラウザは、その希望するコンテンツを含む同期応答メッセージ124を待ち、インタフェース30を介してサーバがこれを返送し、調停装置120がこれをブラウザ110へと誘導する。その後で、ブラウザは、受信したコンテンツに応答する。
【0024】
サーバは、要求されたコンテンツを含まないプッシュ・コンテンツを非同期的に端末装置に供給することができる。調停装置120は、この受信したコンテンツをキャッシュ・メモリ110に送り、ブラウザは、後で上記コンテンツにアクセスすることができる。
【0025】
ブラウザ100は、アプリケーションをエミュレートする時、サーバに記憶されているコンテンツの「マスタ・コピー」を修正することができる。この「マスタ・コピー」の全部または一部が、アプリケーションをエミュレートするために端末装置に転送される。この修正は、ブラウザからサーバへ非同期メッセージ106を送ることにより行われる。上記メッセージは、ブラウザ100からアウトボックス130に送られる。アウトボックス・コントローラ140が供給するイネーブル/ディスエーブル信号142の制御下にあるアウトボックス130は、上記メッセージを、インタフェース30を介してサーバに送ることができる。アウトボックス・コントローラ140が、アウトボックス130を動作不能にした場合には、アウトボックスは、メッセージ106を一時的に蓄える。アウトボックス・コントローラ140が、アウトボックス140を動作可能にした場合には、アウトボックス130は、自動的に空になり、動作不能になるまで自動的に空になる動作を継続する。アウトボックスが空になると、その中に記憶されていたメッセージは、送信のためにトランシーバに転送される。アウトボックス・コントローラ140は、トランシーバ3から入力制御信号144を受信する。この信号は、コントローラ140が、アウトボックス130を動作可能または動作不能にするのを制御する。トランシーバが、インタフェース30を介してサーバと通信することができる場合には、入力制御信号144が、アウトボックス130を動作可能にする。例えば、トランシーバが動作不能であったり、端末装置がサーバの通信可能範囲外にあったり、またはサーバと端末装置との間の無線インタフェースが劣化していたりして、トランシーバが、インタフェース30を介してサーバと通信できない場合には、入力制御信号144が、アウトボックス130を動作不能にし、非同期メッセージ106は一時的に蓄えられる。アウトボックスは、現在のWMLScript機能に新しいライブラリ呼出しを追加することにより制御することができる。
【0026】
入力24は、作動した場合、トランシーバ3を動作不能にする信号を提供する。トランシーバが動作不能になると、インタフェース30を介した通信はできなくなるが、その他の点では端末装置は影響を受けない。それ故、ブラウザ・アプリケーションは、例えば、航空機上でのように、無線送信が望ましくない場合に、使用することができる。特に、ブラウザ・アプリケーションは、例えば、オフラインでの電子メール読出し、作成、前に受信した電子メールへの応答、およびオフラインでのニュース閲覧のような、ブラウザが提供する追加機能にアクセスするのに使用できる。オフライン中になされた活動は、ブラウザでエミュレートされているアクティブなアプリケーションのコンテンツの「マスタ・コピー」に影響を与える。これらはアウトボックス130内にメッセージ106として記憶され、端末装置が、再びオンライン状態になった場合に送信される。
【0027】
図5は、それぞれがコンテンツを含む相互にリンクしているアイテムの階層構造を示す。アイテムの組み合わせは、端末装置のブラウザにおいて、アプリケーションをエミュレートするために使用される。アイテムは、「マスタ・コピー」としてサーバ内に記憶されると共に、アプリケーションをエミュレートするために、端末装置に転送されることができる。アイテムは、サーバ内で管理され、必要に応じて、また必要の際に、インタフェースを介して端末装置に転送される。アイテムは、ブラウザにより修正することができるが、サーバ内に維持されているアイテムは、すべての上記修正と一致させなければならない。
【0028】
図の例の場合には、組み合わせに含まれる各アイテムは、電子メール・アプリケーションの機能を提供する。最初のアイテム160は、ユーザに、他のアイテム162、164、166への選択可能なリンク161、163、165を提供する。アイテム160および他の各アイテム162は、それぞれ、デッキから作成される。この例の場合には、最初のアイテムは、それぞれが電子メールを表す、ユーザが選択可能なリンク161、163、165のリスト170を端末装置のディスプレイ上に表示する。1つのリンクを選択すると、適当なアイテムがアクセスされ、ディスプレイ上に電子メールのテキストが表示される。各リンクは2つの部分を含む。第1のテキスト部分172は、そのリンクの説明、この例では、各電子メールの日付および作成者を表す。第2のテキスト部分174は、そのリンクに関連するパラメータの視覚的表示を表す。この例では、パラメータは、電子メールを読むために前にリンクを操作したか(R)、または操作していないか(U)を示す。それ故、アプリケーションの操作によって、例えば、パラメータを表示Uから表示Rに変更することによって、ブラウザで受信したコンテンツを変更することができることは明らかである。ブラウザは、修正を反映させるために、非同期メッセージ106を使用して、サーバ内のアイテムを更新する。
【0029】
多くの場合、電子メール・アプリケーションへのアクセスは、ブラウザ内のブックマーク・リストを介して行われるであろう。ブックマーク・リストには、好みのインターネット・ページや電子メール・アプリケーションが含まれているだろう。各エントリは関連URLを有する。ブックマーク・リスト内のエントリを選択すると、ブラウザは、そのURLに関連するコンテンツにアクセスする。最初はキャッシュ110がアクセスされ、コンテンツが存在しない場合には、インタフェース30を介してサーバに対して要求が行われる。ブックマーク・リスト内の電子メール・アプリケーション・エントリは、第1のアイテム(デッキ)160のURLと関連する。第1のアイテム160にアクセスすると、電子メール・アプリケーションを提供する他のアイテムにアクセスする手段が自動的に提供される。上記の他のアイテムは、キャッシュ・メモリからこれらのアイテムを読み出すことによりアクセスされる。このアクセスが成功しなかった場合には、インタフェース30を介して、上記アイテムが転送される。
【0030】
図6は、図5と類似の図面であり、コンテンツを含むアイテムの階層構造を示す。組み合わせに含まれるアイテムは、ニュース閲覧アプリケーションの機能を提供する。すでに説明したように、最初のアイテム160は、ユーザに、他のアイテム162、164、166への選択可能なリンク161、163、165を提供する。アイテム160および他の各アイテム162は、それぞれ、WAP内のいわゆるデッキから作成される。この例の場合には、最初のアイテムは、それぞれがニュースを表す、ユーザが選択可能なリンク161、163、165のリスト170を端末装置のディスプレイ上に表示する。リンクを選択すると、適当なアイテムがアクセスされ、ディスプレイ上にニュースのテキストが表示される。各リンクは2つの部分を含む。第1のテキスト部分172は、リンクの説明であり、この例では、各ニュースの日付および見出しであり、第2のテキスト部分174は、そのリンクに関連するパラメータの視覚的表示である。この例では、パラメータは、ニュースを読むために前にリンクが操作されたか(R)、または操作されなかったか(U)を示す。
【0031】
図7は、ブラウザへ追加アプリケーションの機能を提供するべく協働するコンテンツアイテムの階層構造である。このコンテンツの「マスタ・コピー」はサーバ上に記憶される。コンテンツの各アイテムは、個別のURLを持ち、それらのURLを使用して、ブラウザによりアクセスされることができる。ここにいうアクセスとは、アイテムがキャッシュ内に記憶されている場合には、そのコンテンツが、そのURLを使用して、キャッシュ・メモリから読み出されてブラウザ内で処理されることを意味する。コンテンツがキャッシュ・メモリに記憶されていない場合には、ブラウザは、インタフェース30を介して、サーバにそのURLを使用して当該コンテンツを要求する。最初のアイテム160は、主デッキと呼ばれるデッキであり、他のアイテムおよびそれらのURLをブラウザに識別させる。主デッキ160は、最初に、主デッキのURLを入手することによりアクセスされる。主デッキがキャッシュ・メモリ内に記憶されている場合には、キャッシュ・メモリから主デッキをロードするためにURLが使用される。そうでない場合には、ブラウザは、URLを使用して、インタフェース30を介してサーバにデッキを要求する。主デッキのURLは、主デッキのURLに関連するブラウザ・アプリケーション内のブックマークを選択するか、または主デッキのURLが記憶されているSIMからURLを読み出すことにより入手することができる。それ故、オペレータは、サポートする追加のアプリケーションに対するURLを有するSIMカードを使用前に予めプログラムすることができる。
【0032】
主デッキは、3つのカード、すなわち、開始カード200、オプション・カード210および終了カード220からなる。各カードは個別のURLを持つ。主デッキがブラウザにロードされている場合には、開始カードが自動的にアクティブになる。開始カードは第1の部分202を有し、そこには多くのパラメータ(SCR1,SCR2,SCR3)が含まれている。これらのパラメータには、サーバに記憶されているコンテンツの「マスタ・コピー」におけるパラメータ値を反映する値がそれぞれ割り当てられる。開始カード200の第2の部分204は、端末装置内にローカルに記憶しているパラメータ値を反映するように、これらのパラメータ値を更新する。以下の説明を読めば明らかになるように、第2の部分204は、階層構造内で次のレベルを形成しているアイテム(リンク・デッキ)230、240、250へのアクセスに影響を与える。さらにアイテム230、240、250は、それぞれアイテム(記憶デッキ)260、262、264へのアクセスに影響を与える。それ故、部分204は、リンク・デッキおよび記憶デッキがキャッシュにない場合には、それらをサーバからロードすることを確実にする。
【0033】
オプション・カード210には、開始カード200が終わりに達したときに入ることになる。オプション・カードは多数の部分212を有し、各部分は、階層構造における第2層のリンク・デッキ230、240、250のうち定められたものに関連する。オプション・カードに入ると、これらの部分が自動的に順番にアクティブになり、端末装置のディスプレイ上に、ユーザが選択可能なリンク161や163等を生成する。各部分212がアクティブになると、第1の機能呼出し(function call)214が、自動的にディスプレイ上にテキスト/目印を提供し、ユーザが選択可能なリンク161が存在することを示す。また、階層構造の第2層において、第2の機能呼出し216が、リンク・デッキ230の中の1つの定められたコンテンツアイテムへのユーザ作動リンク161を自動的に生成する。第1の機能呼出し214は、スクリーン上に、第1のテキスト部分172、および第2のテキスト部分または目印174を表示する。テキスト部分または目印174は、開始カード200の第2の部分204に割り当てられたパラメータのローカル値に依存する。第2の機能216により生成されたリンクは、表示されたリンク161をユーザが選択するとアクティブになる。ユーザによりアクティブ化されると、ブラウザは、第2層における定められたコンテンツアイテムにアクセスする。ブラウザは、まずキャッシュからコンテンツアイテムをロードしようとし、ロードに失敗した場合には、サーバにそれを転送するように要求する。
【0034】
終了カードには、主デッキ160から入ることができ、図7のコンテンツアイテムの階層構造により表されるアプリケーションが終了した場合にアクセスされる。終了カードは、アウトボックスに送られる非同期メッセージ106の生成を制御し、サーバに記憶されている、アプリケーションを表すコンテンツアイテムの[マスタ・コピー」が、ブラウザにより行われたすべての修正を反映するように、確実に更新されるようにする。
【0035】
デッキ230は、第1のカード232および第2のカード234を含む。このデッキはリンク・デッキと呼ばれる。何故なら、各デッキが、主デッキ160から、階層構造の第3のレベルにあるアイテムのペアへのアクセスを提供するからである。このアイテムのペアの一方は、電子メールやニュース記事のようなコンテンツを含むデッキであるWMLデッキであり、もう一方は、対応するWMLデッキに関するパラメータを記憶するデッキである記憶デッキである。当該パラメータは、例えば、電子メールやニュース記事が読まれたか否かのようなものであることができる。リンク・デッキ230は、主デッキ160からWMLデッキ162および記憶デッキ260へのアクセスを規定する。リンク・デッキ240は、主デッキ160からWMLデッキ164および記憶デッキ262へのアクセスを規定する。リンク・デッキ250は、主デッキ160からWMLデッキ166および記憶デッキ264へのアクセスを規定する。
【0036】
リンク・デッキ230において、第1のカード232は、開始カード200の第2の部分204における、Call Init_SCR1関数がアクティブにされるとアクセスされる。ブラウザは、キャッシュから、そのURLを使用してカード232にアクセスしようとする。このアクセスに失敗した場合には、ブラウザは、サーバに、カード232からなるデッキ230の転送を要求する。カード232がアクセスされると、カード232内のInit_SCR1が作動して、そのURLを使用して記憶デッキ260にアクセスし、その中に記憶されているパラメータの値をSCR1として返送する。記憶デッキは、そのURLを使用したキャッシュの第1の読出しによりアクセスされ、必要な場合には、そのURLを使用して、サーバに記憶デッキ260の転送を要求する。それ故、Call Init_SCR1関数により、リンク・デッキ230および記憶デッキ260が、キャッシュ内の一部に確実に記憶され、記憶デッキ内に記憶されているパラメータの値に確実にアクセスする。
【0037】
リンク・デッキ230において、第2のカード234は、ユーザがリンク161を選択することにより、オプション・カード210の部分212の第2機能呼出し216が作動した場合にアクセスされる。ブラウザは、その個別のURLを使用して、キャッシュ110から第2のカード234を読み出そうと試みることにより第2のカード234にアクセスする。アクセスが失敗した場合には、サーバにデッキ230の転送を要求する。第2のカード234にアクセスすると、2つの機能が実行される。最初に、ブラウザは、記憶デッキ260にアクセスし、そこに記憶されているパラメータを更新する。この更新は、リンク・デッキ230により提供されたリンクがアクティブにされたことを示すために行われる。上記の例の場合には、この更新により、記憶デッキ260内のコンテンツが操作され、その結果、オプション・カード内の部分212の第1の機能呼出し214が、ディスプレイ上にテキスト/目印174を表示した場合に、値SCR1はUと反対の記号Rを生成する。次に、ブラウザ100は、デッキ162にアクセスし、その中のコンテンツを処理する。上記例の場合、このアクセスにより、電子メールまたはニュースのテキストが表示される。すでに説明したように、ブラウザがあるアイテムにアクセスする場合には、ブラウザは、キャッシュから上記アイテムを読み出そうとして、そのアイテムのURLを使用する。読出しに失敗した場合には、サーバにそのアイテムの転送を要求する。
【0038】
ブラウザ内に主デッキをロードすると、自動的に、端末装置内でアイテムの階層構造を生成するための手段が提供されることに留意されたい。開始カード200の第1の部分202は、パラメータ値を、サーバ内の「マスタ値」を持つラインに送る。開始カード200の第2の部分204は、パラメータ値を、キャッシュ内の記憶デッキにローカルに記憶されている「マスタ値」を持つラインに送り、端末装置のキャッシュ内に存在しないすべての記憶デッキまたはすべてのリンク・デッキをサーバから端末装置に転送する。オプション・カード210の部分212の各々は、ユーザが選択できるリンクを生成し、ディスプレイ上にそのリンクを表示する。この表示は、リンクが前に操作されたかどうかを識別するが、その情報はパラメータ値の1つから得られる。
【0039】
デッキ162は、ブラウザにロードされた時、テキスト・メッセージおよび多数のリンクを生成する。これらは、アプリケーションの階層構造の第1のレベルに戻るために、またはアプリケーションを中止するために、ユーザが使用することができる。バック・オプションは、そのURLを使用した主デッキへのリンクを提供する。リンクをユーザが選択すると、ブラウザは主デッキ160にアクセスする。その後で、主デッキ160は、そのURLを使用して、キャッシュから、必要な場合には、そのURLを使用してサーバからブラウザ内にロードされる。終了オプションは、アプリケーションの終了を規定し、主メニューに入るのに対し、ブックマーク・オプションは、ユーザが、他のアプリケーション、またはあるアプリケーションに関連しない他のコンテンツへのリンクを表すことができるブックマークを選択してそのアプリケーションを終了できるようにする。終了オプション、またはブックマークのユーザによる選択は、ブラウザの1つのイベントとして検出され、イベント・ハンドラは、以降の行動を制御するように構成されている。終了オプションが選択された場合には、主メニューに入る前に、終了カードが、そのURLを使用してアクセスされる。ブックマークが選択された場合には、ブックマークにより特定されたコンテンツがアクセスされる前に、そのURLを使用して、終了カードがアクセスされる。終了カード220にアクセスする場合、ブラウザは、最初、そのURLを使用して、キャッシュ110から終了カードを読み出そうと試み、この読出しに失敗した場合には、サーバから主デッキを転送するように要求し、終了カード220を読み出す。
【0040】
終了カード220は、サーバ内に記憶されている「マスタレコード」とブラウザ内に記憶・更新されているレコードとを一致させるために使用される。各記憶デッキ260は、アプリケーション・セッション中に変化するパラメータを記憶する。例えば、メールまたはニュースが、すでに読み出されたかどうかを示すパラメータは、電子メールまたはニュースを含むデッキがアクセスされると変化し、またパラメータは、ユーザが、ニュースまたは電子メールの削除を選択したことを示すことができる。終了カードは、変化したパラメータの新しい値を識別するメッセージ106を作成し、それを非同期的にアウトボックス130に送る。このメッセージは、記憶デッキ260、262にアクセスすることにより形成される。この形成は、リンク・デッキ230、240、250の各第1のカード232、242、252へアクセスし、新しいパラメータの値SCR1、SCR2、SCR3を入手することを含む。記憶デッキは、サーバを更新するために、終了カードがメッセージ106を送信する前に、アクティブなアプリケーションが、キャッシュ内で削除されないような大きさのキャッシュ内に記憶される。他の実施形態の場合には、サーバが更新されるまで、記憶デッキのキャッシュからの削除が防止される。
【0041】
端末装置のユーザが、例えば、電子メールを作成することにより新しいコンテンツを生成すると、そのコンテンツはメッセージ106によりサーバに送られる。
サーバが端末装置からメッセージ106を受信すると、サーバはコンテンツの「マスタ・コピー」を更新する。上記第1の例の場合には、サーバは、ブラウザにより変更されたパラメータSCR1、SCR2、SCR3等の値を更新し、それをサーバに通知する。「マスタ・コピー」を更新後、サーバは、主デッキ200を「マスタ・コピー」から端末装置に転送する。主デッキは、非同期識別子と一緒にメッセージで送られる。端末装置は、転送されたデッキを受信し、それをキャッシュに記憶する。
【0042】
サーバは、要求が行われた後でアイテムを端末装置に転送することにより、アプリケーションを更新することができる(すなわち同期的に更新することができる)。また、またはブラウザから要求されなくとも、(すなわち非同期的に、)アプリケーションを更新することもできる。非同期的に送信されるアイテムを含むメッセージはキャッシュへ送られる。それ故、サーバは、例えば、サーバが新しい電子メールまたはニュースを受信した場合のような適切な時期に、アプリケーションを更新することができる。
【0043】
端末装置が十分に容量の大きいキャッシュを持っている場合には、キャッシュ内にそのアプリケーションを実行するために必要な、階層構造のすべてのアイテムを記憶することができる。この場合、ブラウザはサーバにアイテムを要求する必要はない。上記の端末装置のブラウザは、サーバから受信するコンテンツを修正するようには構成されていない。そのため、端末装置はサーバに送信することができなくてもよい。それ故、この例では、トランシーバ3を受信機に置き換えることができる。
【0044】
サーバが、新しい電子メールのような、アプリケーションに対する新しいアイテムを受信した場合には、サーバは、第1および第2の各部分202および204へ新しいエントリを導入することにより主デッキ160の開始カード200を更新し;第1および第2の機能呼出し214および216を有する新しい部分212を導入することにより主デッキ160のオプション・カード210を更新し;個別のURLと、開始カード200の第2の部分204の新しい入力によりアクセスすることができる第1のカードと、オプション・カード210の新しい部分212により提供されるリンクを操作する際にアクセスすることができる第2のカードとを有する新しいリンク・デッキを生成し;新しい電子メールのテキストを記憶しているリンク・デッキの第2のカードを介してアクセスすることができる個別のURLを有する新しいWMLデッキを生成し;リンク・デッキの第1のカードを介して読取りのためにアクセスすることができ、電子メールがまだ読まれていないことを示すパラメータを記憶しているリンク・デッキの第2のカードを介して書込みのためにアクセスすることができる個別のURLを有する新しい記憶デッキを生成する。サーバは、更新された主デッキを含むメッセージを生成し、それを非同期的に端末装置に送る。別な方法としては、サーバは、形成された階層構造の新しい各デッキに対するメッセージを作成し、これらのメッセージを連結し、連結したメッセージを非同期的に端末装置に送ることができる。
【0045】
リンク・デッキは、WMLデッキおよび記憶デッキから主デッキを切り離す。関連するリンク・デッキを適合させることにより、主デッキを適合させないで、WMLデッキを置き換えることができる。リンク・デッキは、主デッキを置き換えないで、階層構造の第2および第3のレベルの構造を変更することができる状態を維持しながら、主デッキへの標準インタフェースを提供する。
【0046】
図8は、図4のところですでに説明した端末装置の他の実施形態を示し、図9は、図8のブラウザ100での使用に適したデッキの別の階層構造である。図8の端末装置2と、図4の端末装置との間の違いは、図8の端末装置が、キャッシュ110を持っていないことである。キャッシュを持っていないので、そのURLによるデッキまたはカードであるアイテムへのすべてのアクセスは、端末装置に転送される関連するデッキに対する要求をサーバに送信することにより行われる。また、キャッシュを持っていないので、デッキの階層構造によりエミュレートされたアプリケーションは、ローカル記憶装置を持っていない。何故なら、記憶デッキを維持する場所がないからであり、そのため、図9には記憶デッキがない。端末装置は、サーバに、パラメータを変更する行動が行われる時期を通知する。従って、リンク・デッキの第2のカード234'、244'、254'は、図7のところで説明したものとは異なる第1の機能呼出し236'等を持つ。第2のカード234'、244'、254'の第1の機能呼出し236'は、アウトボックス内に入れられる非同期メッセージ106を作成する。このメッセージは、サーバに、関連するWMLデッキがアクセスされたことを通知し、サーバは関連するパラメータを適合させ、新しい主デッキを送ることにより応答する。図9の主デッキ160は、ローカル記憶装置を持っていないので、終了カード220'を必要としない。
【0047】
さらに、本発明の好適な実施形態の場合には、デッキおよびカードのようなアイテムの1つが、端末装置にアイテムを記憶した時に、これを表示するように構成することができる。この場合、アイテムは、インボックスの機能を持つことができ、ユーザに、電子メール、ニュース等のような、新しく更新されたサービス表示についての情報を提供する。以後、上記アイテムをインボックスアイテムと呼ぶことにする。サービス表示は、サービスの名称、URLまたはURIへのリンク、多数の表示および/または表示の優先順位を含むことができる。ユーザがサービスにアクセスしたい場合には、インボックスアイテムおよび、例えば、リンクの選択を入力することができる。もちろん、ある表示は、他の表示より重要である。それ故、簡単で効果的な方法で、サービス表示を組織することができなければならない。そのための1つの方法は、インボックスアイテムを静的および/または動的にすることである。このことは、静的な部分と動的な部分の両方を持つように、インボックスアイテムを組み合わせることができることを意味する。すなわち、あるサービス表示を動的にし、あるサービスを静的にすることができることを意味する。全インボックスアイテムを動的にすることも、または静的にすることもでき、それはユーザの自由である。
【0048】
例えば、ユーザが、例えば、受信した電子メール数など、アプリケーションに受信した表示などのサービス表示を定期的に受信する場合には、このサービス表示をインボックスアイテムに永久に記憶することができる。このことは、インボックスアイテムの静的部分に永久に記憶することができることを意味する。すなわち、専用のアイテムに対して、アイテムインボックスのある場所を確保しておくことも、および/または確保しないでおくこともできる。静的部分の要素は、インボックスアイテムからのユーザアクセスにより設置または除去しなければならない。また、静的部分は、例えば、受信したサービス表示の数のような状態情報、非同期アプリケーションへのアドレスまたはユーザ通知の優先順位と一緒に、ブックマークのリストを作成することができる。
【0049】
別の例としては、インボックスアイテムを動的にすることができ、そうすることにより、ユーザは、ある表示、任意のアイテムを削除/挿入することができる。ユーザが新しいサービス表示を受信した場合には、例えば先入れ先出し(FIFO)優先順位など、ある優先順位でサービス表示を配列することもできる。当然、FIFO優先順位を、前節に述べた静的部分に同様に導入することができる。インボックスアイテムが、動的部分と静的部分の両方を含んでいる場合には、FIFO優先順位により、静的部分は、通常、動的部分より高い優先順位を持つ。すなわち、静的部分を受信した場合には、静的部分は、好適には、動的部分を除去することが好ましい。
【0050】
本明細書へ添付したすべての添付書類は、本明細書の一部を構成する。
特定の好適な実施形態を参照しながら本発明を説明してきたが、特許請求の範囲に記載した本発明は、上記実施形態の特定の特徴を越える範囲に及び、必ずしも記載しなかった実施形態の種々の修正および変更を含むことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】
無線ハンドセットの略図である。
【図2】
無線ハンドセットの略図である。
【図3】
インターネットにアクセスするためのネットワークを示す図である。
【図4】
第1の実施形態による端末装置のブラウザ・アプリケーションの動作を示す略図である。
【図5】
電子メール・アプリケーションを提供するために使用するアイテムの階層構造を示す図である。
【図6】
ニュース閲覧アプリケーションを提供するために使用するアイテムの階層構造を示す図である。
【図7】
階層構造のアイテムを詳細に示す図である。
【図8】
第2の実施形態による端末装置の略図である。
【図9】
永久記憶装置およびキャッシュがない場合の階層構造のアイテムを詳細に示す図である。
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