JP2002542884A - 眼内レンズ挿入装置およびその使用方法 - Google Patents

眼内レンズ挿入装置およびその使用方法

Info

Publication number
JP2002542884A
JP2002542884A JP2000614925A JP2000614925A JP2002542884A JP 2002542884 A JP2002542884 A JP 2002542884A JP 2000614925 A JP2000614925 A JP 2000614925A JP 2000614925 A JP2000614925 A JP 2000614925A JP 2002542884 A JP2002542884 A JP 2002542884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intraocular lens
wall
hollow space
inserter
eye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000614925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002542884A5 (ja
Inventor
ロバート・イー・グリック
ハリッシュ・マッカー
ロバート・ディ・オット
Original Assignee
アラーガン・セイルズ・インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アラーガン・セイルズ・インコーポレイテッド filed Critical アラーガン・セイルズ・インコーポレイテッド
Publication of JP2002542884A publication Critical patent/JP2002542884A/ja
Publication of JP2002542884A5 publication Critical patent/JP2002542884A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • A61F2/16Intraocular lenses
    • A61F2/1662Instruments for inserting intraocular lenses into the eye
    • A61F2/1664Instruments for inserting intraocular lenses into the eye for manual insertion during surgery, e.g. forceps-like instruments

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Programmable Controllers (AREA)
  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 眼内レンズ(IOL)を眼球内に挿入するための装置は、所定の材料を含み、かつ眼内レンズが通過する中空空間を形成する内側壁と、眼内レンズが中空空間から眼球内に侵入する出口とを有する中空管を備える。内側壁は、例えば、粗面処理されて、その結果、眼内レンズが中空空間を通過するとき、内側壁の一部が畳み込み可能な光学部品と接触しないで維持されるように、内側壁が構成される。好適には、中空空間を介して、眼内レンズを通過させるために必要な力の程度が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、眼球に設けた微小切開口に眼内レンズを挿入するための装置、およ
び眼球内に眼内レンズを挿入するための方法に関する。とりわけ、本発明は、畳
み込み可能、または折り曲げ可能な眼内レンズを眼球内に挿入することを支援す
るように設計された装置、およびこのような装置を用いて、眼球内に眼内レンズ
を挿入する方法に関する。
【0002】 例えば、白内障手術後に自然のままの水晶レンズと置換して、あるいは天然の
レンズを眼球内に放置したまま、眼の光学的特性を変えるために(視力矯正する
ために)、眼内レンズ(IOL)が移植される。眼内レンズは、光学部品と、こ
の光学部品から延び、レンズを眼球内の所定位置に固定するために眼球内に固定
される少なくとも1つのフレキシブルな固定部材またはハプティック(haptic)
とを有する。この光学部品は、通常、光学的に透明なレンズを有する。このよう
な眼内レンズを眼球内に移植する際、眼球内に切開口が形成される。このとき、
外傷を小さくし、治癒を促進するために、できるだけ小さい切開口を形成するこ
とが好ましい。
【0003】 眼内レンズは、より微小な切開口から眼球内に挿入できるように、畳み込み可
能、または折り曲げ可能であることが知られている。畳み込み可能なレンズを眼
球内に挿入することを支援するための相当に数多くの器具が提案されている。
【0004】 畳み込み可能、または折り曲げ可能な眼内レンズを眼球内に挿入する際に考慮
すべき1つの追加的な要因は、挿入に要する力の程度に関連する。
【0005】 例えば、眼内レンズを損傷するリスクを減らし、患者に破壊的な悪影響を与え
るリスクを低減するために、必要な力の程度を低減することが好ましい。
【0006】 マッカーらの米国特許出願第5,716,364号は、眼内レンズを挿入する
ための極めて有用な装置を開示しており、この装置は、好適にも、必要な力の程
度を低減するために、眼内レンズ挿入プロセスを支援するための潤滑性を改善す
る部品を有する。この特許の開示内容全体は、ここに一体のものとして統合され
る。
【0007】 この装置を用いて、過剰な力を用いることなく、畳み込まれた、または折り曲
げられた眼内レンズが制御された手法で挿入されることを支援するための有効な
眼内レンズ挿入装置を提供する要請が依然としてある。
【0008】 (発明の要約) 眼内レンズを注入または挿入するための新規な装置、およびこれらの装置の使
用方法が見出された。本発明によれば、眼内レンズが挿入装置を通って眼球内に
入る際、眼内レンズと挿入装置の間の摩擦力を小さくすることができる。好適に
も、本発明の装置を用いて、例えば、先行技術による装置と比較して、より小さ
い力で眼内レンズを挿入することができる。本発明の装置は、製造しやすく、そ
の構造が簡素化されている。本発明の一部として含まれる使用方法は、単純で、
実行しやすく、さらに十分に熟練した、眼球内に眼内レンズに挿入する上で好適
に用いられる手術技能を含んでいてもよい。
【0009】 本発明の1つの広範な態様において、畳み込み可能な光学部品を含む眼内レン
ズを、微小切開口を介して眼球内に挿入する装置が提供される。この装置は、好
適には、重合体材料である所定の材料を含む中空管を備える。この中空管は、眼
内レンズが通過する中空空間を形成する内側壁と、眼内レンズが中空空間から眼
球内に侵入する出口とを有する。1つの実施形態において、眼内レンズが中空空
間を通過するとき、内側壁の一部が畳み込み可能な光学部品と接触しないで維持
されるように、内側壁が構成される。このように、眼内レンズと中空管の内側壁
の間の接触が低減されると、眼内レンズと中空管の間の摩擦が減り、これにより
、好適にも、中空空間を介して、眼内レンズを固定位置から挿入させるために必
要な力の程度は、同様の眼内レンズが同様の中空空間を通って通過するとき、実
質的に内側壁全体が同じ畳み込み可能な光学部品と直接的に接触するように構成
された同様の内側壁により形成された同様の中空空間を通って固定位置から眼球
内に同じ眼内レンズを挿入させるために必要な力の程度に比べて、低減される。
この装置は、好適にも、中空空間を通って、畳み込み可能な光学部品を含む眼内
レンズを眼球内に挿入するための力の程度を、従来式の装置に比べて低減する。
【0010】 中空管の内側壁は任意の形状を有しており、その結果、眼内レンズが中空空間
を通過するとき、内側壁の一部が畳み込み可能な光学部品と接触しないで維持さ
れるように、内側壁を適当に構成することができる。例えば、内側壁または内側
表面の少なくとも一部分は、粗面処理されるか、または旋条を有する。内側表面
は、少なくとも1つの溝、好適には、複数の離間した溝を有し、こうした溝は、
例えば、中空管の長手方向軸に対して実質的に平行に延び、すなわち、1つまた
はそれ以上の実質的に長手方向に延びる溝である。別の実施形態においては、内
側壁は、複数からなる離間した内側に延びる突起部またはバンプであって、上述
のような好適な構造を内側壁に与える。
【0011】 極めて有用な実施形態において、中空管に固定し、好適には物理的に固定し、
内側壁またはこれに隣接して集中する潤滑性改良成分をさらに有する。この潤滑
性改良成分は、眼内レンズが中空空間を通過しやすくする上で有効である。より
好適には、潤滑性改良成分は、中空空間を介して、眼内レンズを通過させるため
に必要な力を、潤滑性改良成分を用いない同様の装置の中空空間を介して、同じ
眼内レンズを通過させるために必要な力に比べて、小さくする上で有効である。
【0012】 「物理的に」固定または接着するという意味は、化学的な共有結合によらない
接合または接着であって、好適には、非化学的結合、接合または接着である。い
くつかの相互作用、例えば、いくつかの相互作用、例えば、潤滑性改良成分と他
の材料または中空管の構成材料の間で、イオン性および/または電気的な相互作
用が生じる。ただし、「物理的な」固定または接合は、潤滑性改良成分と他の材
料または中空管の構成材料の間における化学的共有結合の形成とは明白に区別さ
れる。
【0013】 ここで用いたように、「集中した」という文言は、潤滑性改良成分が1つまた
は複数の部分とこれに隣接してより高濃度で配置されることを意味しており、潤
滑性改良成分が、例えば、物品の内部などの物品の表面が、物品の1つまたはそ
れ以上の他の部分よりも高濃度で配置されることを意味する。これは、潤滑性改
良成分が中空管の内側表面上にコーティングとして配置され、中空管自体の内部
には存在しない場合を意味する。同様に、潤滑性改良成分が、中空管の内部表面
およびその近傍全体において局在的により高い濃度を有する場合も含まれる。
【0014】 内側壁をプラズマに曝してもよい。あるいは、内側壁をプラズマ露出に曝さな
くてもよい。1つの実施形態において、内側壁は、プラズマ露出されていない実
質的に同じ内側壁に比べて、プラズマ露出されて、潤滑性改良成分を物理的に固
定する機能が改善される。プラズマ露出された内側壁は、好適にも、内側壁およ
びその近傍において集中した潤滑性改良成分を形成することを支援する。
【0015】 ここに開示されたように機能する適当な潤滑性成分を用いることができる。潤
滑性改良成分は、親水性成分、親油性成分、またはその混合物から選択すること
ができる。非常に有用な実施形態において、潤滑性改良成分は、水溶性成分とそ
の混合物から選択される。例えば、眼内レンズを眼球内に導入した後、こうした
水溶性成分は、眼球内で比較的に素早く消散するという実質的な利点を有する。
水溶性の潤滑性改良成分を使用することで、潤滑性改良成分が存在することに起
因する眼球、患者または患者の視覚に対する長期間の、または瞬間的な悪影響を
与えるリスクを低減する。
【0016】 本発明の装置は、好適には、約3.5mm以下の切開口を通って、眼内レンズ
を眼球内に挿入させるような大きさを有する中空管を有する。中空管は、さらに
、眼内レンズが中空空間を介して通過するのを支援する上で有効な量の共有結合
した潤滑性改良成分を含んでいてもよい。
【0017】 畳み込み可能な光学部品を含む眼内レンズを眼球内に挿入する方法は、本発明
の範疇に含まれる。これらの方法は、この装置の出口を眼球の切開口またはその
近傍に配置するステップを有する。眼内レンズは、中空空間から出口を介して眼
球内に挿入される。極めて有用な実施形態において、この方法は、液体組成物、
好適には、水様調合塩溶液、液体粘弾性組成物、およびその混合物を眼内レンズ
の中空空間に供給するステップをさらに有する。この液体組成物は、挿入するス
テップを支援する上で有効である。
【0018】 包括的に、本発明の方法は、好適にも、折り曲げられ、または畳み込まれた眼
内レンズを本発明の装置から、レンズが安全かつ有効に利用できる位置に適正に
配置できるところの眼球内に挿入する上で有効な、低減され、かつ制御された力
を与える。
【0019】 本発明による「低減された力」の特徴は、有用であり、眼内レンズを挿入する
切開口の大きさを小さくすることができる。しかし、「低減された力」の特徴は
、切開口の大きさを小さくできない場合であっても有用である。低減された力に
より、外科医は、眼内レンズを眼球内に挿入する速度をより制御できるようにな
り、眼内レンズ挿入時、眼球への損傷のリスクを低減する。外科医が眼内レンズ
を挿入する準備を行っている間、例えば、約30秒のオーダから約10分以上の
所定時間、眼内レンズを中空管内の固定位置に休止または静止した状態に維持で
きる。これまで、中空管内の固定位置に休止または静止した状態に維持すると、
眼内レンズが最終的に移動する場合、眼内レンズを損傷するリスクが大きかった
。ここに開示されるように構成された内側壁を有する本発明の装置は、眼内レン
ズが中空管の固定位置に維持された後でさえ、眼内レンズの損傷のリスクを低減
する。
【0020】 中空管が好適にも形成される材料は、重合体材料であって、例えば、親水性の
重合性材料であって、より好適には、ポリプロピレンなどのような材料のポリオ
レフィンから選択されることが好ましい。
【0021】 ここに開示された任意の、かつすべての特徴は、それらの組み合わせが互いに
矛盾が生じさせない限り、本発明の範疇に含まれる。
【0022】 本発明に関するこれらの態様および他の態様と利点は、同様の構成部品に関し
て同様の符号を付した添付図面を参照して、以下の明細書およびクレームにおい
て明らかとなる。
【0023】 (図面の詳細な説明) 図1は、一般に符号10で示す眼内レンズ挿入器を図示し、これは、装填チャ
ンバ12と、注入管14を有する。眼内レンズ挿入器10は、例えば、約0.1
%ないし約5%重量比の範囲にある量の水酸化プロピルメチルセルロース(HP
MC)などの水溶性の潤滑性改良成分を物理的に添加したポリプロピレンから形
成されている。
【0024】 潤滑性改良成分は、例えば、挿入器を形成または鋳型成形する前に、挿入器1
0を形成するための他の材料と物理的に混合されることが好ましい。とりわけ好
適な実施形態において、潤滑性改良成分は、材料が溶融状態または流体状態にあ
るとき、例えば、ポリプロピレンなどの重合体材料の他の材料と混合される。潤
滑性改良成分は、この材料の中で十分に混ぜ合わせることができるので、材料全
体を通して均一に配分される。そして鋳型、または挿入器10を形成するための
同様の適当なデバイス内に、この材料を配置する。挿入器10の形成後、潤滑性
改良成分は、挿入器全体を通して、実質的に均一に配分される。
【0025】 さらに挿入器10は、近接端部17から末端開口部26へ延びる内側表面15
を有する。図3に最もよく示されているように、内側表面15には、例えば、近
接端部17から注入器内の末端開口部26の近傍の位置まで、挿入器10の実質
的な長さだけ長手方向に延びる複数の溝19が形成されている。必要ならば、溝
15は、近接端部17から末端開口部26まで延びていてもよい。しかし、空間
と大きさのことを考慮すると、注入管14の末端部24における内側表面15は
実質的に滑らかで、溝19を形成しないことが好ましい。
【0026】 内側表面15における凹部と理解される長手方向の溝19により、内側表面1
5と眼内レンズ43の光学部品41との間の接触面積が小さくなる。図3に最も
よく示されているように、畳み込み可能な光学部品41が挿入器10の中空空間
31内で畳み込まれるため、光学部品41は、長手方向溝19の側壁21と閉口
端壁21Aの大部分と接触することはない。挿入器10は、長手方向溝19を有
するように、当業者には広く知られた従来式のモールド成形技術を用いて製造す
ることができる。とりわけ、例えば、挿入器10をモールド成形する際に、長手
方向溝19を有するように、内側表面15を形成することが好ましい。
【0027】 挿入器が形成されると、挿入器は、改良された潤滑性を有する。挿入器10は
、実効性のあるプラズマ状態に曝される。挿入器10は、例えば、プラズマを含
むチャンバ内に配置される。このプラズマは、とりわけ、酸素、ヘリウム、窒素
、アルゴン、およびそれらの混合物などの気体である任意の広範な材料のための
元素(origin)を有することが好ましい。より好適には、酸素を含むプラズマが
用いられる。
【0028】 本発明の1つの実施形態によれば、好適には、大気圧より低く、約0.01ト
ル(mmHg)以上の圧力、より好適には、約0.01トルないし約0.3トル、約
0.01トルないし約0.5トル、または約0.01トルないし約1.0トルの
範囲の圧力を有する酸素などの気体を、チャンバ内に充填することにより、高周
波誘導結合プラズマがプラズマチャンバ内に形成される。好適な出力電力は、約
10ワットないし約600ワットの範囲である。
【0029】 挿入器10は、約15秒ないし約240分の範囲の時間だけ、より好適には、
約30秒ないし約200分の範囲の時間だけ、プラズマに露出することが好まし
い。しかし、特定の気体、露出時間、電力値、および/または他のパラメータに
関し、装置、特定の挿入器、および関連する挿入器部品に依存して、これらを変
更でき、さらに、以下の開示内容に基づき、反復して実験することにより、容易
に最適化することができる。
【0030】 さらに挿入器10は、挿入器の内部に存在する潤滑性改良成分の濃度に比べて
、より高濃度の潤滑性改良成分を有するところ、またはその付近で、内側壁を形
成するための有効な条件に曝される。とりわけ有用な実施形態によれば、例えば
、挿入器の内側表面などの表面に向かって、潤滑性改良成分を移動させる(マイ
グレートさせる)ために効果的な時間、挿入器を高温状態に曝す。この現象の共
通した名称は、「ブルーミング(blooming)」である。好適には、挿入器10は
、少なくとも約35℃の高温状態、より好適には、約40℃または約45℃ない
し約100℃または約120℃の範囲の高温状態に、しかも約6時間ないし約1
50時間の範囲の時間、より好適には、約8時間ないし約120時間の範囲の時
間だけ放置される。
【0031】 択一的には、挿入器10を形成した後、好適には、親油性の成分、親水性の成
分、およびそれらの混合物、さらに好適には、水溶性の成分から選択された潤滑
性改良成分で処理してもよい。例えば、潤滑性改良成分、または潤滑性改良成分
を含む水性媒体などの媒体内に挿入器10を浸漬するか、これらを一度またはそ
れ以上、挿入器10に噴霧してもよく、こうして好適にも、例えば、挿入器の内
側表面または内側壁部上に潤滑性改良成分からなる実質的に均一な表面コーティ
ングを形成する。潤滑性改良成分を表面コーティングする前または後で、好適に
は後で、上述したように、挿入器10をプラズマに曝す。
【0032】 いずれにせよ、潤滑性改良成分は、プラズマ露出プロセスと協働して、挿入器
10を用いた眼内レンズの眼球内への挿入を改善し、支援するのに十分な量が存
在する。潤滑性改良成分が個別の粒子として挿入器10内に存在している必要は
ないことに留意されたい。ただし、潤滑性改良成分と挿入器10を構成する他の
成分との間に、化学的な共有結合が実質的に存在しないことが好ましい。
【0033】 本発明に有用な潤滑性改良成分は、上述のように機能する適当な成分から選択
することができる。本発明の装置を使用する際、潤滑性改良成分が眼球内に侵入
しないようにすることが好ましいが、本発明において、眼球組織を実質的に刺激
せず、そして/または眼球組織と拒絶反応を起こさない潤滑性改良成分が、とり
わけ有用である。他でも説明したように、水溶性の潤滑性改良成分が特に有用で
ある。
【0034】 眼内レンズを眼球内に挿入する際、眼内レンズ通過する中空空間を形成する中
空管の内側壁部の潤滑性を改良するのに有効な量の潤滑性改良成分が存在してい
る。こうした潤滑性改良成分は、例えば、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約3
ヶ月、または少なくとも約6ヶ月といった比較的に長い期間、潤滑性の改良を維
持する上で効果的であることが好ましい。その結果、眼内レンズ挿入器は、比較
的に長い保管寿命を有し、挿入器を梱包して、このような比較的に長い時間保管
された後も使用でき、依然として改良された潤滑性の利点を実質的に享受できる
【0035】 潤滑性改良成分を眼内レンズ挿入器に物理的に固定または接着させることによ
り、眼内レンズが眼球内に挿入されるとき、眼球内に侵入する潤滑性改良成分の
量を効果的に減らすことができる。換言すると、こうした物理的な固定または接
着により、眼内レンズが眼球内に挿入されるとき、潤滑性改良成分が眼球内に侵
入するのを効果的に抑制することができる。したがって、本発明によれば、好適
にも、潤滑性が改良され、眼球内眼内レンズを挿入しやすくし、同時に、眼球内
に侵入する潤滑性改良成分の量を減らし、挿入器の構成材料と潤滑性改良成分の
間の共有化学反応が起こらないようにする。
【0036】 とりわけ有用な親油性成分は、これに限定するわけではないが、1モル当たり
10ないし30の炭素原子を含むカルボン酸、グリセロールモノステアリン酸エ
ステル、グリセロールパルミチン酸塩エステル、およびグリセロールモノオレイ
ン酸塩エステルなどのカルボン酸グリセロールエステル、およびその混合物など
から選択されたものを含む。
【0037】 特に有用な親水性の潤滑性改良成分は、これに限定するわけではないが、ポリ
エチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリ(N−ビニルラクタム)ポリ
アクリル酸、ポリエチレン酸化物、ポリビニルアルコール、多糖類、カルボキシ
ルメチルセルロース、ヒドロキシルプロピルメチルセルロースなどのヒドロキシ
ルアルキルセルロース、ポリメタクリル酸塩エステル、ポリアクリルアミド、ポ
リペプチド、ポリナトリウムスチレンスルホン酸塩エステル、ポリヒドロキシル
エチルメタクリル酸塩エステル、ヘパリン、およびその混合物を含む。親水性の
潤滑性改良成分が用いられた場合、親水性の成分を水和させるために、眼内レン
ズ挿入器は、塩水溶液などの水に浸漬させるか、これに接触させることが好まし
い。このように水和させることにより、親水性の潤滑性改良成分の特性を改良し
て、効果的に潤滑性を促進することができる。
【0038】 潤滑性改良成分は、極めて有用な実施形態においては、水溶性である。すなわ
ち、この水溶性の潤滑性改良成分は、眼内レンズが挿入される眼球の水様媒体内
に溶けるか、この媒体とともに溶液を形成することができる。水溶性の成分は、
好適にも、カートリッジに収容される潤滑性改良成分により眼内レンズが長期間
、実質的に汚染されないようにすることができる。例えば、上述したような、さ
まざまな水溶性成分は、この挿入器を構成するために用いられるポリプロピレン
などの重合体材料に容易に合成することができる。水溶性の潤滑性改良成分は、
親水性成分、界面活性成分、およびその混合物から選択することができる。水溶
性の潤滑性改良成分のさらなる具体例は、これに限定するわけではないが、ポリ
エチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、多糖類、
カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシルアルキルセルロース、ポリアクリ
ルアミド、ポリヒドロキシルエチルメタクリル酸塩エステル、水溶性の界面活性
成分、およびその混合物を含む。
【0039】 この潤滑性改良成分は、陰イオン性の界面活性成分、陽イオン性の界面活性成
分、および両性界面活性成分から選択することができるが、本発明において、潤
滑性改良成分として水溶性の界面活性成分が用いられる場合、陰イオン性の界面
活性成分を用いることが好ましい。
【0040】 一般に、界面活性成分は、表面活性成分であって、水中に存在するとき、水の
表面張力を下げる効果がある。界面活性成分は、往往にして、親水性の部分と疎
水性の部分を有する。
【0041】 有用な水溶性の界面活性成分の具体例として、これに限定するわけではないが
、例えば、アルキレン酸化物のグループを含む親水性物質が、例えば、本質的に
、脂肪族またはアルキル芳香族であってもよい有機性の疎水性の一部と縮合反応
することにより生成される成分または組成といった陰イオン性の界面活性成分を
含む。
【0042】 好適な水溶性の界面活性成分は、これに限定するわけではないが、所望する親
水性要素と疎水性要素の間のバランスに依存して、組成物内で変化するプロピレ
ン酸化物とエチレンジアミンが反応して得られる生成物と、エチレン酸化物が縮
合反応して得られたものを含む。例えば、界面活性成分は、約40%ないし約8
0%重量比のポリオキシメチレンを含む化合物を有し、この化合物は、例えば、
約5,000ないし約15,000の分子量を有し、エチレンジアミンと、例え
ば、約2,000ないし約4,000の分子量を有する過剰なプロピレン酸化物
とが反応して形成された反応物と、エチレン酸化物とが反応して得られたものを
含む。同様に、直鎖または分岐鎖構造を有する約8または約10ないし約14ま
たは約18の炭素原子を有する脂肪族アルコールと、ココナツアルコール1モル
当たり、約10モルないし約30モルのエチレン酸化物を含む、ココナツアルコ
ール/エチレン酸化物の縮合体などのエチレン酸化物との縮合反応生成物も含ま
れる。
【0043】 特に好適な陰イオン性の界面活性剤は、これに限定するわけではないが、例え
ば、約1,100ないし約150,000の範囲の分子量を有し、約22℃であ
る室温において、粘性が変動する流動可能な液体から、ペースト、小球、鋳造さ
れた固体まで変化する、エチレン酸化物とプロピレン酸化物のブロック共重合体
を含む。こうした陰イオン性の界面活性剤の具体例は、プルロニック(Pluronic
)F−68,F−88,F−108,F−127など、およびその混合物という
商標名でBASF株式会社から市販されている。
【0044】 こうした、水溶性の潤滑性改良成分は、例えば、眼球の水様媒体に容易に溶け
て、素早く消散するので好ましい。潤滑性改良成分は、水様溶液において、挿入
される眼内レンズの光学部品、または眼内レンズが挿入される眼球の水様体液で
ある水様媒体と同様の屈折率を有するように選択される。このように実質的に同
様の屈折率を有する潤滑性改良成分は、眼球内に存在していても、患者の視覚に
対し、実質的にほとんど、あるいはまったく障害を与えない。
【0045】 1つの有用な実施形態においては、ここで説明した水溶性の潤滑性改良成分の
混合物と、親油性の潤滑性改良成分が用いられる。水溶性の潤滑性改良成分、ま
たはこれらの混合物の成分は、存在する潤滑性改良成分全体の少なくとも約50
%重量比である相当量、含んでいることが好ましい。このような混合物は、好適
にも、潤滑性を実質的に改良するとともに、水溶性の潤滑性改良成分を用いず、
親油性の潤滑性改良成分の相当実効量と比較した場合、より効率的に眼球内に消
散し、そして/または眼球から排出される。
【0046】 同様に、物理的に固定または接着された潤滑性改良成分に加えて、挿入器10
は、例えば、挿入器の内部表面などの露出表面上のコーティングとして、共有結
合した潤滑性改良成分を含んでいてもよい。こうした追加的な共有結合した潤滑
性改良成分により、挿入器10の潤滑性をさらに効果的に改良することができる
。共有結合した潤滑性改良成分は、任意の適当な手法で、挿入器10内に含まれ
ていてもよいし、挿入器10上に含まれていてもよい。
【0047】 図1ないし図4、図4Aおよび図5は、複数の長手方向の溝を有する挿入器の
使用と、挿入器の内部表面上、またはその近傍に集中して、物理的に固定または
接着された潤滑性改良成分20(図4)または潤滑性改良成分22(図4A)の
実効量とに関して図示している。
【0048】 装填チャンバ12は、挿入器10の長手方向軸30と平行なライン23に沿っ
てヒンジを介して互いに移動でき、互いに接続または連結された第1部材16と
第2部材18を有する。
【0049】 注入管14は、近接端部22を有する。強化カラー部28は、近接端部22と
実質的に一致している。
【0050】 開口末端部26は、挿入器10の長手方向軸30に対して約45°の角度で面
取りしてある。
【0051】 注入管14は貫通スロット32を有し、貫通スロットは、開口末端部26から
末端方向に延び、注入管14の近接端部22の前で終わっている。貫通スロット
32は、挿入器10の長手方向軸30と平行な方向に細長く延びている。
【0052】 図1に示すように、挿入器10は開いた状態にある。対称的に、図2に示す挿
入器は閉じた状態にある。装填チャンバ12は、閉じた状態にあるとき、第1部
材16と第2部材18のそれぞれの第1翼部38と第2翼部40のそれぞれの上
部表面34と36の組み合わせである上面33を有する。第1翼部38と第2翼
部40は、他でも説明したように、これを用いるとき、挿入器10の人間ユーザ
が挿入器を保持し、操作する上で便利である。
【0053】 挿入器10は、図5を参照すると、より詳細に図示されており、ハンドピース
70とプッシュロッド部材72を組み合わせた挿入器が図示されている。ハンド
ピース70と組み合わせて用いる場合、挿入器10の装填チャンバ12は、図5
に示すように閉じた状態にある。
【0054】 ハンドピース70の近接端部84は、プッシュロッド部材72の近接部分90
のねじ山88と係合して合致するように構成されたねじ山86を有する。プッシ
ュロッド部材72は、末端方向に延び、中空空間31を介し開口末端部26から
外へ出るように構成されている。ハンドピース70とプッシュロッド部材72は
、手術用品位のステンレス鋼またはこれに類する金属などの金属で形成される。
【0055】 挿入器10は、以下のように操作され、機能する。挿入器10内に眼内レンズ
を装填したい場合、挿入器は、図1に示す構成となるように、例えば、手動で配
置される。装填チャンバ12を開いた状態にするとき、一般に、符号43で示す
眼内レンズは、例えば、ピンセットを用いて、第1および第2部材16,18の
間に配置される。このように配置することにより、光学部品41の前面42が図
1に示すように上方向を向く。光学部品41は、シリコーン樹脂のポリマ材料で
形成してもよい。固定部材が、一般に、長手方向軸30に対して横断方向ではな
くて、平行に配置されるように、眼内レンズ43のフィラメントハプティクス4
6,48は、図1に示すように配置される。
【0056】 水様調合塩溶液(BSS)などの液体組成物、および/または例えば、ヒアル
ロン酸ナトリウムや他の広く知られた粘弾性成分などの粘弾性組成物、およびそ
の混合物を添加して、眼内レンズ43が中空空間31および眼球内に通過しやす
くする。
【0057】 眼内レンズ43が図1に示すように配置されたとき、第1および第2翼部38
,40を一体に合わせて、装填チャンバ12を図2に示すように、閉じた状態に
配置するために、第1および第2部材16,18を、例えば、手動にて、ヒンジ
を介して互いに移動させる。装填チャンバ12が閉じた状態にあるとき、眼内レ
ンズ43は畳み込まれた状態にあって、光学部品41は畳み込まれている。装填
チャンバを開いた状態から閉じた状態に移動させるために、第1および第2部材
16,18を相対的に移動させると、効果的にレンズを畳み込むことができる。
畳み込まれた眼内レンズ43は、長手方向の溝19を有する内側壁15により形
成される中空空間31内に配置される。
【0058】 挿入器10が図2に示すように構成されているとき、挿入器10は、ハンドピ
ース70と協働して配置される。この構成において、一般に図2に示すように、
注入管14の末端部分24は、ハンドピース70の末端部82を超えて末端方向
に延びている。
【0059】 挿入器10がハンドピースに対してこのように配置されたとき、プッシュロッ
ド部材72は、近接端部で始まる中空空間31内に配置される。ねじ山88がね
じ山86と接触して、係合するにつれ、プッシュロッド部材がハンドピース70
の近接端部84の上を貫くように、プッシュロッド部材72は回転する。プッシ
ュロッド部材72を中空空間31内を徐徐に移動させることにより、畳み込まれ
た眼内レンズ43は、中空空間および開口末端部26を介して眼球内に移動する
ように付勢される。
【0060】 図5を参照すると、眼内レンズ43は、眼球内の自然のレンズが以前占めてい
た眼球内の領域に配置される必要がある。図5は、切開口を有する鞏膜106を
示し、この切開口を介して、注入管14の末端部分24が侵入する。択一的には
、角膜に切開口を形成することもできる。末端開口部分24は、十分に微小な断
面積を有するので、角膜122に設けた3.0mmの切開口を介して眼球内に挿
入することができる。
【0061】 眼内レンズ43が解放された後、前方チャンバ、後方チャンバ、カプセル状嚢
、あるいは溝(sulcus)内の眼球内の適正な位置に配置されるまで、注入管14
は眼球104内で操作される。こうして、外科医は、注入管14の末端部分24
に制御可能に配置することができる。このとき、眼内レンズ43は中空空間31
の近接部分の中にある。末端部分24がこのように配置されると、プッシュロッ
ド部材72は、眼内レンズ43が、中空空間31および注入管14の開口末端部
26を介して、眼球内に侵入できるように末端方向に付勢される。
【0062】 外科医が眼球内にある注入管14を適正に配置できるように、ある程度の時間
、眼内レンズを挿入器10の固定位置に維持した後でも、中空空間31を介し眼
球内に眼内レンズ43を押し込むために、より小さい力を要する。こうしたより
小さい力は、実質的に滑らかな内部壁、すなわち、眼内レンズが中空空間を通過
するとき、眼内レンズの光学部品が接触する実質的にすべての内側壁が形成する
同様の中空空間を介して同一の眼内レンズを押し込むのに要する力と関連する。
【0063】 眼内レンズ100が眼球内に挿入された後、注入管14内に手前の方向にプッ
シュロッド部材72を移動させ、注入管の末端部24が眼球から離れるように引
き抜かれる。必要ならば、微小な折曲げ針、または同じ切開口から挿入される同
様の道具を用いて、眼内レンズ100を眼球内で再配置してもよい。
【0064】 眼内レンズ100が眼球120内に適正に配置された後、挿入器10を眼球か
ら抜き出し、例えば、従来式の技術を用いて、鞏膜に設けた切開口を治療しても
よい。挿入器10は、使用後、廃棄することが好ましい。ハンドピース70およ
びプッシュロッド部材72は、殺菌/滅菌処理した後、再利用することができる
【0065】 図6は、本発明に係る、符号110で示す眼内レンズ挿入器のさらなる実施形
態を図示する。特に説明する場合を除いて、挿入器110は、挿入器10と同様
に構成され、同様の機能を有する。挿入器10の構成部品に対応する挿入器11
0の構成部品は、同じ符号に100を加えて符号で特定される。
【0066】 挿入器110と挿入器10が大きく異なるところは、内側壁115の構成に関
する。特に、内側壁115は、挿入器10の内側壁15にはあった長手方向の溝
を備えていない。内側壁115は、一般に106で示す粗面を有する。この粗面
は、無作為の粗面であると考えられるが、挿入器110を製造するのと同時に形
成されている。例えば、プラスティック産業協会(SPI)の成形仕上がりガイ
ドが定義するSPI B−2以上の仕上がり度合いで、粗面コアピンを製造する
ことにより、粗面表面仕上がりを実現する。粗面コアピンを用いて、挿入器11
0を注入成形する。内側壁115を所望する程度に粗面仕上げするために、その
他の方法を用いることができる。こうした粗面は、挿入器110の近接端部から
注入管114の末端開口部126近くのポイントまで延びている。
【0067】 挿入器110の内側壁115の一部は、内側壁115が形成する中空空間13
1を介して通過する眼内レンズの変形可能な光学部品と接触しない状態に保つよ
うに粗面106が形成されている。使用時、挿入器110は、挿入器10と実質
的に同様に機能する。挿入器110は、好適にも、実質的に滑らかな内側壁を有
する挿入器と比較して、中空空間を介して眼球内に眼内レンズを挿入する際、よ
り小さい力を必要とする。
【0068】 図7は、一般に符号210で示す、本発明に係る符号眼内レンズ挿入器の別の
実施形態を図示している。特に説明する場合を除いて、挿入器210は、挿入器
10と同様に構成され、同様の機能を有する。挿入器10の構成部品に対応する
挿入器210の構成部品は、同じ符号に200を加えて符号で特定される。
【0069】 挿入器210と挿入器10が大きく異なるところは、内側壁215の構成に関
する。特に、内側壁215は、挿入器10の内側壁15にはあった長手方向の溝
を備えていない。内側壁215は、一般に107で概略的に示す旋条を有する。
この旋条107は、湾曲した、または螺旋状の溝の形態であると考えられるが、
挿入器110に関して先に説明した方法と同様に、例えば、適当に構成されたコ
アピンを注入成形挿入器210の内部で使用して、挿入器210を製造するのと
同時に形成されている。こうした旋条107は、挿入器210の近接端部から注
入管214の末端開口部226近くのポイントまで延びている。
【0070】 挿入器210の内側壁115の一部は、内側壁215が形成する中空空間23
1を介して通過する眼内レンズの変形可能な光学部品と接触しない状態に保つよ
うに旋条107が形成されている。使用時、挿入器210は、挿入器10と実質
的に同様に機能する。挿入器210は、好適にも、実質的に滑らかな内側壁を有
する挿入器と比較して、中空空間を介して眼球内に眼内レンズを挿入する際、よ
り小さい力を必要とする。
【0071】 図8は、一般に符号310で示す、本発明に係る符号眼内レンズ挿入器の別の
実施形態を図示している。特に説明する場合を除いて、挿入器310は、挿入器
10と同様に構成され、同様の機能を有する。挿入器10の構成部品に対応する
挿入器310の構成部品は、同じ符号に300を加えて符号で特定される。
【0072】 挿入器310と挿入器10が大きく異なるところは、内側壁315の構成に関
する。特に、内側壁315は、挿入器10の内側壁15にはあった長手方向の溝
を備えていない。内側壁315は、内側方向に延びる突起部またはバンプ108
を有する。これらの突起部108は、例えば、適当に構成されたコアピンを注入
成形挿入器310内で使用して、挿入器310を製造するのと同時に形成されて
いる。こうした突起部108は、挿入器310の近接端部から注入管314の末
端開口部326近くのポイントまで延びている。
【0073】 挿入器310の内側壁315の一部が、眼球内へ挿入するために、内側壁31
5が形成する中空空間331を介して通過する眼内レンズの変形可能な光学部品
と接触しない状態に保つように、突起部108が形成されている。使用時、挿入
器310は、挿入器10と実質的に同様に機能する。挿入器310は、好適にも
、実質的に滑らかな内側壁を有する挿入器と比較して、中空空間を介して眼球内
に眼内レンズを挿入する際、より小さい力を必要とする。
【0074】 本発明について、さまざまな特定の実施例および実施形態に関連して説明した
が、本発明は、これに限定して理解すべきでなく、添付クレームの範囲内で多様
に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る装置を正面斜視図であって、このとき、装
填チャンバは開いた状態にある。
【図2】 図2は、図1に示す装置の側面斜視図であって、このとき、装填
チャンバは閉じた状態にある。
【図3】 図3は、図2の3−3線から見たときの断面図である。
【図4】 図4は、図1に示す装置の微小部分の断面概略図である。
【図4A】 図4Aは、図1に示す装置のコーティングを有する変形例の微
小部分の断面外略図である。
【図5】 図5は、眼内レンズを眼球内に挿入するために用いられる部分的
に示したハンドピースとともに、図1の装置を図示する概略図である。
【図6】 図6は、本発明に係る装置のさらなる実施形態の一部破断斜視図
である。
【図7】 図7は、本発明に係る装置の別の実施形態の一部破断斜視図であ
る。
【図8】 図8は、本発明に係る装置のさらに別の実施形態の一部破断斜視
図である。
【符号の説明】
10,110,210,310…眼内レンズ挿入器、12…装填チャンバ、14
,114,214,314…注入管、15,115,215,315…内側表面
(内側壁)、16…第1部材、18…第2部材、17…近接端部、24…末端部
、26,126…末端開口部、28…強化カラー部、31,131,231,3
31…中空空間、32…貫通スロット、33…上面、38…第1翼部38、40
…第2翼部、41…光学部品、43…眼内レンズ、46,48、フィラメントハ
プティクス、70…ハンドピース、72…プッシュロッド部材、84…近接端部
、88…ねじ山、90…近接部分、104,120…眼球、100…眼内レンズ
、106…粗面、107…旋条、108…バンプ。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月22日(2000.11.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図4A】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月7日(2001.5.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (72)発明者 ロバート・ディ・オット アメリカ合衆国92612カリフォルニア州ア ーヴィン、ポーティコ・アイル293番

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳み込み可能な光学部品を含む眼内レンズを、微小切開口を
    介して眼球内に挿入する装置であって、 所定の材料を含み、かつ畳み込み可能な光学部品を含む眼内レンズが通過する
    中空空間を形成する内側壁と、眼内レンズが中空空間から眼球内に侵入する出口
    とを有する中空管を備え、 少なくとも一部の内側壁が粗面処理されることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置であって、 粗面処理された内側壁は、眼内レンズを中空管の固定位置から出口を通って眼
    球内に挿入させるために必要な力の程度を、同じ眼内レンズを実質的に滑らかな
    内側壁を有する同様の装置における同様の固定位置から出口を通って眼球内に挿
    入させるために必要な力の程度に比べて、低減することを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置であって、 内側壁の少なくとも一部分は、旋条を有することを特徴とする装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置であって、 材料は、重合体材料であることを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の装置であって、 中空管に固定し、内側壁またはこれに隣接して集中し、さらに眼内レンズが中
    空空間を通過しやすくするために有効な潤滑性改良成分をさらに有することを特
    徴とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置であって、 潤滑性改良成分は、中空空間を介して、眼内レンズを眼球内に通過させるため
    に必要な力の程度を、潤滑性改良成分を用いない同様の装置の中空空間を介して
    、同じ眼内レンズを通過させるために必要な力に比べて、小さくする上で有効で
    あることを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の装置であって、 潤滑性改良成分は、中空管に物理的に固定されることを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置であって、 内側壁はプラズマに曝された内側壁であり、 プラズマに曝された内側壁は、プラズマに曝されない実質的に同じ内側壁に比
    べて、潤滑性改良成分を物理的に固定する能力が改善されることを特徴とする装
    置。
  9. 【請求項9】 畳み込み可能な光学部品を含む眼内レンズを眼球内に挿入す
    るための方法であって、 請求項1の装置の出口を眼球の切開口またはその近傍に配置するステップと、 眼内レンズを中空空間から装置の出口を介して眼球内に挿入するステップとを
    有することを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法であって、 この装置は、中空管に固定し、内側壁またはこれに隣接して集中し、さらに眼
    内レンズが中空空間を通過しやすくするために有効な潤滑性改良成分をさらに有
    し、 眼内レンズとともに液体組成物を中空空間に供給するステップとをさらに有し
    、 液体組成物は、挿入するステップを支援する上で有効であることを特徴とする
    方法。
  11. 【請求項11】 畳み込み可能な光学部品を含む眼内レンズを、微小切開口
    を介して眼球内に挿入するための装置であって、 所定の材料を含み、かつ畳み込み可能な光学部品を含む眼内レンズが通過する
    中空空間を形成する内側壁と、眼内レンズが中空空間から眼球内に侵入する出口
    とを有する中空管を備え、 眼内レンズが中空空間を通過するとき、内側壁の一部が畳み込み可能な光学部
    品と接触しないで維持されるように、内側壁が構成され、 内側壁は、眼内レンズを中空空間の固定位置から出口を通って眼球内に挿入さ
    せるために必要な力の程度を、同じ眼内レンズを実質的に滑らかな内側壁を有す
    る同様の装置における同様の固定位置から眼球内に挿入させるために必要な力の
    程度に比べて、低減するように構成されたことを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の装置であって、 内側壁は、眼内レンズを中空管の固定位置から出口を通って眼球内に挿入させ
    るために必要な力の程度が、同じ眼内レンズが同様の中空空間を介して通過する
    とき、実質的に内側表面全体が変形した光学部品と直接的に接触するように構成
    された同様の内側壁を有する同様の装置における同様の固定位置から、同じ眼内
    レンズを同様の中空空間を通って挿入させるために必要な力の程度に比べて、小
    さくなるように構成されたことを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の装置であって、 少なくとも一部の内側壁が粗面処理されることを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の装置であって、 内側壁は、少なくとも1つの溝を有することを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の装置であって、 内側壁は、複数からなる離間した実質的に長手方向の溝を有することを特徴と
    する装置。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の装置であって、 内側壁の少なくとも一部分は、旋条を有することを特徴とする装置。
  17. 【請求項17】 請求項11に記載の装置であって、 内側壁は、複数からなる離間した内側に延びる突起部を有することを特徴とす
    る装置。
  18. 【請求項18】 請求項11に記載の装置であって、 材料は、重合体材料であることを特徴とする装置。
  19. 【請求項19】 請求項11に記載の装置であって、 中空管に固定し、内側壁またはこれに隣接して集中し、さらに眼内レンズが中
    空空間を通過しやすくするために有効な潤滑性改良成分をさらに有することを特
    徴とする装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の装置であって、 潤滑性改良成分は、中空空間を介して、眼内レンズを通過させるために必要な
    力の程度を、潤滑性改良成分を用いない同様の装置の中空空間を介して、同じ眼
    内レンズを通過させるために必要な力に比べて、小さくする上で有効であること
    を特徴とする装置。
  21. 【請求項21】 請求項19に記載の装置であって、 潤滑性改良成分は、中空管に物理的に固定されることを特徴とする装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の装置であって、 内側壁はプラズマに曝された内側壁であり、 プラズマに曝された内側壁は、プラズマに曝されない実質的に同じ内側壁に比
    べて、潤滑性改良成分を物理的に固定する能力が改善されることを特徴とする装
    置。
  23. 【請求項23】 畳み込み可能な光学部品を含む眼内レンズを眼球内に挿入
    するための方法であって、 請求項11の装置の出口を眼球の切開口またはその近傍に配置するステップと
    、 眼内レンズを中空空間から装置の出口を介して眼球内に挿入するステップとを
    有することを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の方法であって、 この装置は、中空管に固定し、内側壁またはこれに隣接して集中し、さらに眼
    内レンズが中空空間を通過しやすくするために有効な潤滑性改良成分をさらに有
    することを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の方法であって、 眼内レンズとともに液体組成物を中空空間に供給するステップをさらに有し、 液体組成物は、挿入するステップを支援する上で有効であることを特徴とする
    方法。
JP2000614925A 1999-04-30 2000-04-28 眼内レンズ挿入装置およびその使用方法 Pending JP2002542884A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13199499P 1999-04-30 1999-04-30
US60/131,994 1999-04-30
PCT/US2000/011705 WO2000066038A1 (en) 1999-04-30 2000-04-28 Iol insertion apparatus and methods for using same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002542884A true JP2002542884A (ja) 2002-12-17
JP2002542884A5 JP2002542884A5 (ja) 2006-12-14

Family

ID=22451949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000614925A Pending JP2002542884A (ja) 1999-04-30 2000-04-28 眼内レンズ挿入装置およびその使用方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1175187B1 (ja)
JP (1) JP2002542884A (ja)
AT (1) ATE258414T1 (ja)
AU (1) AU4684300A (ja)
DE (1) DE60007978T2 (ja)
WO (1) WO2000066038A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004105649A1 (ja) * 2003-06-02 2004-12-09 Hoya Healthcare Corporation 眼内レンズ挿入用インジェクターカートリッジおよび眼内レンズ挿入装置
WO2008096821A1 (ja) * 2007-02-08 2008-08-14 Kaneka Corporation 眼用インジェクター
WO2012086797A1 (ja) * 2010-12-22 2012-06-28 興和株式会社 眼内レンズの挿入器具

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6283975B1 (en) * 1996-07-10 2001-09-04 Allergan Sales, Inc. IOL insertion apparatus and method for making and using same
US7037312B2 (en) * 2001-09-07 2006-05-02 Canon-Staar Co., Inc. Insertion device for deformable intraocular lens
NL1029301C2 (nl) * 2005-06-21 2006-12-22 Procornea Nederland B V Wrijving verminderende bekleding.
US20070050023A1 (en) * 2005-08-29 2007-03-01 Bausch & Lomb Incorporated Preloaded injector for intraocular lenses and methods of making and using
EP2854708B1 (en) 2012-06-04 2016-10-19 Alcon Pharmaceuticals Ltd. Intraocular lens inserter and method for discharging an intraocular lens from a cartridge
US10588780B2 (en) 2015-03-04 2020-03-17 Alcon Inc. Intraocular lens injector
US10172706B2 (en) 2015-10-31 2019-01-08 Novartis Ag Intraocular lens inserter
US11000367B2 (en) 2017-01-13 2021-05-11 Alcon Inc. Intraocular lens injector
US10568735B2 (en) 2017-01-13 2020-02-25 Alcon Inc. Intraocular lens injector

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5620450A (en) * 1992-09-30 1997-04-15 Staar Surgical Company, Inc. Transverse hinged deformable intraocular lens injecting apparatus
US5803925A (en) * 1995-01-17 1998-09-08 Allergan IOL insertion apparatus with covalently bonded lubricant
US5716364A (en) 1996-07-10 1998-02-10 Allergan IOL insertion apparatus and method for making and using same
US5876406A (en) * 1996-08-02 1999-03-02 Staar Surgical Company, Inc. Deformable intraocular lens injecting apparatus with transverse hinged lens cartridge
US5947976A (en) * 1998-06-02 1999-09-07 Alcon Laboratories, Inc. Asymmetric intraocular lens injection cartridge

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004105649A1 (ja) * 2003-06-02 2004-12-09 Hoya Healthcare Corporation 眼内レンズ挿入用インジェクターカートリッジおよび眼内レンズ挿入装置
JPWO2004105649A1 (ja) * 2003-06-02 2006-07-20 Hoyaヘルスケア株式会社 眼内レンズ挿入用インジェクターカートリッジおよび眼内レンズ挿入装置
WO2008096821A1 (ja) * 2007-02-08 2008-08-14 Kaneka Corporation 眼用インジェクター
JP2013059677A (ja) * 2007-02-08 2013-04-04 Kaneka Corp 眼用インジェクター
JP5470854B2 (ja) * 2007-02-08 2014-04-16 株式会社カネカ 眼用インジェクター
WO2012086797A1 (ja) * 2010-12-22 2012-06-28 興和株式会社 眼内レンズの挿入器具

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000066038A1 (en) 2000-11-09
AU4684300A (en) 2000-11-17
ATE258414T1 (de) 2004-02-15
DE60007978D1 (de) 2004-03-04
EP1175187A1 (en) 2002-01-30
EP1175187B1 (en) 2004-01-28
DE60007978T2 (de) 2004-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6248111B1 (en) IOL insertion apparatus and methods for using same
EP1198207B1 (en) Iol insertion apparatus and method for making the same
US6083230A (en) Method for making IOL insertion apparatus
US5942277A (en) IOL insertion apparatus and method for making and using same
US6537283B2 (en) Intraocular lens shipping case and injection cartridge
US5803925A (en) IOL insertion apparatus with covalently bonded lubricant
WO1998001089A9 (en) Iol insertion apparatus and method for making and using same
US6398789B1 (en) Intraocular lens injector cartridge
JP4749413B2 (ja) 眼内レンズを保管、装填および送達するためのデバイスおよび方法
US8556967B2 (en) Interior bag for a capsular bag and injector
US20050147735A1 (en) Lubricious, biocompatible coatings for medical devices
JP2002542884A (ja) 眼内レンズ挿入装置およびその使用方法
EP0804129B2 (en) Iol insertion apparatus
GB2470416A (en) Intraocular Lens Cartridge
WO2014168756A1 (en) Intraocular lens injector cartridge providing lens control
JP7121798B2 (ja) 眼内レンズ(iol)インジェクター及びその使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061024

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081029

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081216