JP2002541716A - 無線リンクタイムアウト方法および装置 - Google Patents

無線リンクタイムアウト方法および装置

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JP2002541716A
JP2002541716A JP2000610145A JP2000610145A JP2002541716A JP 2002541716 A JP2002541716 A JP 2002541716A JP 2000610145 A JP2000610145 A JP 2000610145A JP 2000610145 A JP2000610145 A JP 2000610145A JP 2002541716 A JP2002541716 A JP 2002541716A
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パトリック・ショメット
ミシェル・ムーリー
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アイシーオー・サーヴィシーズ・リミテッド
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1853Satellite systems for providing telephony service to a mobile station, i.e. mobile satellite service
    • H04B7/18532Arrangements for managing transmission, i.e. for transporting data or a signalling message

Abstract

(57)【要約】 セルラー移動遠距離通信ネットワークにおいて、無線経路に対するユーザ端末においてタイムアウトを提供することを課題とする。ユーザ端末と遠隔位置との間における無線トラヒックチャネルは、呼び出しの間において発生するユーザ端末と遠隔位置との相対的な移動の関数としての時間変化送信エラーの影響を受けやすく、ユーザ端末においてエラーを補償するためにデータを具備する補正データメッセージが、ユーザ端末へ随意に送信され、本方法は、もし、予め決定された期間以内に補償データメッセージが受信されないならば、無線経路をタイムアウトすることを具備することを特徴する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動遠距離通信システムのための無線リンク制御に関し、かつ、
特にしかし限定的でなく、衛星遠距離通信システムへのアプリケーションを有す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
地上移動遠距離通信システムがよく知られており、かつ、アナログとデジタル
との異なる標準に従って動作する多数の異なるシステムが開発されている。ヨー
ロッパと(日本を除く)極東とでは、デジタルグローバルシステムモバイル(G
SM)ネットワークが一般的であり、一方、米国では、アドバンスドモバイルフ
ォンシステム(AMPS)とデジタルアドバンスドモバイルフォンシステム(D
AMPS)とのようなIS−41勧告に従って動作するネットワークが使用され
ている。日本では、パーソナルハンディフォンシステム(PHS)とパーソナル
デジタルコミュニケーション(PDC)ネットワークとが使用されている。より
最近では、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)
のための提案がなされた。これらのネットワークは、全てセルラーでありかつ地
上設置されているが、アーキテクチャにおいて差異を有し、かつ、異なる信号送
信プロトコルと送信周波数帯域とを使用する。
【0003】 例えば、GSMにおいて、移動電話器のような移動局は、無線インターフェー
ス上で、地上設置ネットワークと通信する。無線リンクは、移動局(MS)と多
数の基地局(BTS)のうちの1つの基地局との間において確立される。基地局
は、基地局コントローラへ結合される。基地局コントローラは、移動スイッチン
グセンタ(MSC)へ結合される。加入者の詳細は、ホームロケーションレジス
タ(HLR)によってネットワーク内に保持され、かつ、加入者がネットワーク
において操作するとビジターロケーションレジスタ(VLR)へ通信される。加
入者の詳細は、また、スマートカードによって、移動局へ提供される。スマート
カードは、移動局内に挿入される加入者識別モジュール(SIM)として知られ
ている。呼トラヒックは、多数のTDMAチャネルにおいて、無線インターフェ
ースを通過する。呼トラヒックは、呼トラヒックチャネル(TCH)上を、相対
的に高いデータレートで処理される。関連する低速制御チャネル(SACCH)
がまた提供される。SACCHは、移動局とBTSとの間において、システム情
報を通信する。システム情報は、SACCHメッセージブロックの通常の繰り返
しパターン(即ち、通常シーケンス)において、送信されることができる。MS
とBTSとの間における無線リンク上の通信は、無線資源(RR)セッションと
して知られる。
【0004】 RRセッションが解放される必要がある状況(例えば、地下駐車場へ入ったと
きに、移動局がBTSとの無線接続を突然に失う状況、そうでなければ、受信品
質が受容可能レベル以下に下がる状況)が存在する。そのような状況は、移動局
において、無線リンクタイムアウトカウンタによって判断される。該カウンタは
、SACCHメッセージブロックの成功した検出をカウントする。RR解放のた
めの基準は、平均で33%以下のSACCHメッセージブロックしか成功して受
信されないときである。カウンタは、成功したSACCHメッセージブロック検
出に応答して、最大値まで、2単位でアップカウントするように構成され、かつ
、一連のメッセージブロックにおけるSACCHメッセージブロックが予期され
しかし検出されない場合毎に、1単位でデクリメントされるように構成される。
カウンタがゼロに達すると、無線リンクは中断されたとみなされる。対応するカ
ウンタが、BTSにおいて、同じ処理を実行できる。
【0005】 移動ユーザ端末と従来の地上ネットワークとの間において衛星通信リンクを使
用する移動遠距離通信システムが提案されている。上記地上ネットワークとして
は、例えば、公衆電話交換網(PSTN)や公衆地上移動網(PLMN)などが
ある。イリジウム(登録商標)衛星セルラーシステムとして知られるネットワー
クが欧州特許公開第0365885号公報と米国特許第5394561公報(Mo
torola)とに記載されている。該ネットワークは、一群のいわゆる低軌道(LE
O)衛星を使用する。該低軌道衛星は780kmの軌道半径を有する。電話器の
ような移動ユーザ端末が頭上の軌道周回衛星へのリンクを確立する。該軌道周回
衛星から衛星群内の他の衛星へそして一般的には地上局へ、呼が送られることが
できる。該地上局は、従来の地上設置ネットワークへ接続されている。
【0006】 10〜20000kmの範囲における軌道半径を伴ういわゆる中軌道(MEO
)衛星群を使用する他の計画が提案されている。例えば英国特許公開第2295
296号公報に記載されているICO(登録商標)衛星セルラーシステムが参照
される。このシステムでは、衛星通信リンクは、隣接衛星間における通信を許可
しない。代わりに、移動ハンドセットのような移動ユーザ端末からの信号は、最
初に衛星へ送られ、そして地上局または衛星アクセスノード(SAN)へ送られ
る。該地上局または衛星アクセスノードは、従来の地上設置電話網へ接続されて
いる。これは「システムの多くの構成要素が、GSMのような既知のデジタル地
上セルラー技術と互換性を有する」という利点を有する。また、LEOネットワ
ークを伴うよりも簡単な衛星通信技術が使用されることができる。LEO/ME
O衛星ネットワークの概観については、“New Satellites for Personal Commun
ications”Scientific American, April 1998, pp. 60-67が参照される。
【0007】 衛星通信ネットワークでは、軌道周回衛星および局所的PLMNと通信するた
めに、地上局が世界中の異なる場所に配置されている。ICO(登録商標)シス
テムや他のシステムでは、個々のユーザ端末を局所的に登録するために、ビジタ
ーロケーションレジスタが各々の衛星地上局と関連している。ビジターロケーシ
ョンレジスタは、衛星ネットワークのためのホームロケーションレジスタと通信
する。
【0008】 地球上の如何なる位置のユーザ端末に対しても2以上の衛星が地平線上の10
゜より高い上昇位置にあるように、そしてそれ故に、ユーザ端末との通信に対し
て2個の衛星が常に同時に利用可能であるように、衛星群は構成されることがで
きる。2以上の衛星の利用可能性は、所謂ダイバーシティオペレーションを許可
する。ダイバーシティオペレーションでは、遮断および変動の影響を緩和するた
めに、トラヒック論理チャネルが、地上とユーザ端末との間において、同時に2
個の衛星を介して(2つの経路において)送信されることができる。ダイバーシ
ティオペレーションは、英国特許公開第2293725号公報と欧州特許公開第
0837568号公報とPCT米国国際出願第96/19429号明細書とに開
示されている。
【0009】 地上からユーザ端末への衛星を介した2つの経路の長さは、衛星の軌道上の移
動の結果としての時間を伴って、実質的に異なる。また、衛星の移動は、送信さ
れる信号において、ドップラーシフトを導入する。故に、送信される信号のタイ
ミングおよび周波数を予め補償するために、リンク制御が実行される必要がある
。これは、予め定義された周波数帯域内において送信信号が同期化パターンにお
いて2つの経路を介して到達するためであり、かつ、両方の経路上を(アップリ
ンク方向とダウンリンク方向との両方において)送信された信号に対して検出が
確実に発生できるためである。更に、「送信された信号が確実に受信される」と
いうことを保証するために、タイミングおよびドップラーシフトにおける変化を
考慮する補償が、呼び出しの間において、更新される必要がある。更新情報を具
備するリンク制御メッセージが、呼び出しの間に、ダウンリンクSACCHにお
いて具備されてもよい。それによって、ユーザ端末は、アップリンク上で送られ
た信号の周波数およびタイミングを更新するために、該更新情報を使用できる。
【0010】 地上GSMにおいて使用される従来のRRセッション解放カウンタは「割当て
られた全ての経路に対するリンク制御データが、全てのSACCHメッセージに
具備される」ということを要求する。しかしながら、このことは、帯域幅が不十
分なので、衛星システムにおいては、経済的な面において実現できそうもない。
故に、上述された従来の解放カウンタは、帯域幅が不十分な資源である環境にお
いて動作するとき、RRセッションの間、(上述されたドップラーおよびタイミ
ング変化の影響を受けやすい)衛星システムにおいて、ユーザ端末に対して、確
実なセッション解放を提供しない。そのような環境では、リンク制御データの包
含が、選択的に行われ、かつ、更新が要求されるときにのみ具備される。故に、
連続したSACCHメッセージブロックが(ユーザ端末においてカウンタをイン
クリメントするように)受信されるが、随意のリンク制御データを具備する全て
のSACCHメッセージがUTによって成功して受信されるわけではないという
シナリオが予期されることができる。その結果、割当てられたアップリンクチャ
ネルが、周波数においてドリフトし、かつ、タイミングエラーの影響を受ける。
それによって、対応するアップリンクチャネルが、周波数およびタイミングにつ
いて帯域から逸脱し、使用不可能になる。故に、アップリンクチャネルが使用不
可能にもかかわらず、RRセッション解放は、カウンタによって生成されない。
【0011】 本発明は、この問題に対する問題解決を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、セルラー移動遠距離通信ネットワークにおいて、無線経路に
対するユーザ端末においてタイムアウトを提供する方法が提供される。該ネット
ワークに対して、ユーザ端末と遠隔位置との間における無線トラヒックチャネル
は、呼び出しの間におけるユーザ端末と遠隔位置との相対的な移動の関数として
の時間変化送信エラーの影響を受けやすく、ユーザ端末においてエラーを補償す
るためのデータを具備する補正データメッセージが、ユーザ端末へ随意に送信さ
れ、本方法は、もし、予め決定された期間以内に補償データメッセージが受信さ
れないならば、無線経路をタイムアウトすることを具備する。
【0013】 ユーザ端末は、前記補償データメッセージが受信されるべきである予め決定さ
れた期間に対応して、タイムアウト制御データを受信してもよく、かつ、もし、
予め決定された期間以内に補償データメッセージが受信されないならば、無線経
路はタイムアウトされる。
【0014】 故に、ユーザ端末が結果として保証の実行を失敗するような補償信号の受信失
敗によって、チャネルが使用中に逸脱する場合、確実なRRセッション解放を保
証するために、経路はユーザ端末においてタイムアウトされる。
【0015】 トラヒックチャネルおよび関連する制御チャネルは、低速の関連する制御チャ
ネルにおいて周期的に送信されている前記補償データメッセージを伴う経路に沿
って送信されてもよく、ユーザ端末の送信特性は補償データの関数として調整さ
れる。
【0016】 補償データは、経路に沿って送信される信号に関するタイミングおよび/また
は周波数エラーに関してもよい。ここで、ユーザ端末によって送信される信号の
タイミングおよび周波数は、受信された補償データに従って制御される。タイム
アウト制御データは、低速の関連する制御チャネルにおいて送信されてもよい。
【0017】 前記制御データを具備するセル同報通信チャネルは、ネットワークのセルへ、
個々に送信されてもよい。それによって、制御データは、ユーザ端末において、
セル同報通信チャネルのうちの1つから検出されることができる。
【0018】 ネットワークは、前記遠隔位置において衛星を伴う衛星ネットワークを具備し
てもよい。ここで、ユーザ端末に関する衛星の軌道移動によって引き起こされる
タイミングエラーおよび周波数シフトを補償するために、ユーザ端末から衛星へ
送信される信号は、受信された補償データメッセージに従って補償される。
【0019】 衛星システムは、経路差異を提供してもよく、かつ、ユーザ端末への無線リン
クは、異なる経路を通して提供されてもよい。もし、予め決定された期間内に補
償データメッセージがそれぞれの経路に対応して受信されないならば、経路は個
々にタイムアウトされてもよい。
【0020】 タイムアウトされた経路上でのユーザ端末への信号のその後の送信を禁止する
ことの表示のために、経路のうちのタイムアウトされていない経路上を、ユーザ
端末から、タイムアウト信号が送信されてもよい。
【0021】 本発明は、また、セルラー移動遠距離通信ネットワークのためのユーザ端末を
具備する。ユーザ端末と遠隔位置との間における無線経路上で確立された無線ト
ラヒックチャネルは、呼び出しの間におけるユーザ端末と遠隔位置との相対的な
移動の関数としての時間変化送信エラーの影響を受けやすく、エラーを補償する
ためのデータを具備する補償データメッセージが、ユーザ端末へ、周期的に送信
され、本ユーザ端末は、もし、予め決定された期間内に補償データメッセージが
受信されないならば、経路をタイムアウトするタイムアウト処理回路を具備する
【0022】 処理回路は、予め決定された期間内に補償データメッセージが受信されるか否
かを計時する少なくとも1つのタイマを具備してもよい。
【0023】 本発明は、更に、時間変動送信エラーの影響を受けやすい遠隔ユーザ端末への
無線経路を解放するために、移動遠距離通信ネットワークの基地局を操作する方
法を更に具備する。本方法は、呼び出しの間において可変周期で補償データメッ
セージを連続的にユーザ端末へ送信することを具備し、該メッセージは、ユーザ
端末によって基地局の方へ送信された信号におけるエラーを補償するためのデー
タを具備し、本方法は、補償データメッセージの周期の関数として、タイマ期間
データを送信することを具備し、ユーザ端末は、もし、タイマ期間データの関数
として決定される予め決定された期間内に補償データメッセージが受信されない
ならば、無線リンクをタイムアウトするように動作する。
【0024】 経路は、ユーザ端末へ送信される信号を制御することによって、解放すること
を強制されることができる。それによって、予め決定された期間内にユーザ端末
において前記補償データは受信されず、それによって、経路のタイムアウトを引
き起こす。
【0025】 このことは、送信されるデータ補償メッセージのタイミングを変えること、ま
たは、時間期間を変えることを含んでもよい。
【0026】 本発明は、また、移動遠距離通信ネットワークのための基地局を具備する。本
基地局は、呼び出しの間において時間変動送信エラーの影響を受けやすい遠隔ユ
ーザ端末を伴う無線経路を提供する送信機/受信機構成を具備し、送信機は、呼
び出しの間において可変周期で補償データメッセージをユーザ端末に対して送信
するように構成され、補償データメッセージは、ユーザ端末によって基地局の方
へ送信される信号における前記エラーを補償するためのデータと、補償データメ
ッセージの周期の関数としてのタイマ期間データとを具備し、それによって、も
し、予め決定された期間内に補償データメッセージが受信されないならば、ユー
ザ端末は無線経路をタイムアウトできる。
【0027】 本発明は、更に、異なるモードにおいて実施可能な基地局を具備し、本基地局
は、異なるモードにおいて実施可能なユーザ端末によって送信された表示事項を
受信することができ、該表示事項は「異なる無線経路のうちの1または2以上の
しかし全てではない無線経路に対応する補償データが予め決定された期間内に受
信されなかったことによって、ユーザ端末が該無線経路をタイムアウトした」と
いうことを示し、基地局は、ユーザ端末から受信された表示事項とは独立して経
路割当を再構成するように、かつ、ユーザ端末への新たな構成をハンドシェイク
メッセージを伴って確認するように実施可能である。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明がより完全に理解されるために、本発明の実施形態が、添付図面を参照
して、一例としてここで説明される。添付図面は以下の通りである。 図1は、本発明による局所的な地上設置移動遠距離通信システムを伴う衛星遠
距離通信システムの概要図である。 図2は、地球上の衛星のうちの1個の衛星によって生成されるスポットビーム
パターンの概要図である。 図3は、図2に示されるパターンに基づいて、異なるビームタイプと該ビーム
タイプに関連するセルラーエリアおよびZ弧を概要的に図解する。 図4は、FDMA送信計画に対するタイムスロットを図解する概要的な周波数
/時間図である。 図5は、衛星3aの回路の概要ブロック図である。 図6は、衛星3a,3bのスポットビームによって生成されるセルパターンの
概要図である。 図7は、移動ユーザ端末の概要図である。 図8は、図7に示されるユーザ端末の回路の概要ブロック図である。 図9は、図1に示されるSBS1の概要ブロック図である。 図10は、衛星とユーザ端末との間において送信されるTDMA信号の概要図
である。 図11は、Z弧を参照して、ユーザ端末と衛星との間における送信経路の関係
を示す概要図である。 図12は、UT1において実行されるタイムアウトプロセスの概要的なフロー
チャートである。 図13は、補償データとタイマ期間データとをUT1へ送信するための(SA
N1における)プロセスステップを図解する。
【0029】 ネットワークの概観 図1を参照すると、衛星移動遠距離通信ネットワークの概要ブロック図が、I
CO(登録商標)ネットワークに対応して示される。移動電話器の形態の移動ユ
ーザ端末UT1は、無線チャネル上で、通信経路1a,2aを通して、地球軌道
周回衛星3aを介して、地上設置衛星アクセスノードSAN1と通信できる。図
1に概要的に示されるように、SAN1は、皿状アンテナ配列を提供される。該
皿状アンテナ配列は、軌道周回衛星3aを追跡できるアンテナ4aを具備する。
【0030】 多数の衛星アクセスノードSAN1,2,3等が、バックボーンネットワーク
5を形成するために共に接続される。バックボーンネットワーク5は、多数のゲ
ートウエーGW1,2,3等を通して、従来の地上設置電話網へ接続される。例
えば、ゲートウエーGW1は、地上設置公衆交換電話ネットワーク(PSTN)
6へ接続される。該PSTNは、従来の電話器7への接続が行われることを許可
する。ゲートウエーGW1は、また、公衆交換データネットワーク(PSDN)
8と公衆地上移動ネットワーク(PLMN)9とへ接続されている。ゲートウエ
ーGW1,2,3の各々は、既存のインターナショナルスイッチングセンタ(I
SC)または(GSM移動ネットワークにおいて使用されるタイプの)移動スイ
ッチングセンタ(MSC)を具備してもよい。
【0031】 図1に示されるように、ハンドセットUT1は、従来の地上設置移動ネットワ
ーク9とも通信できるデュアルモードデバイスである。該ネットワーク9は、ユ
ーザ端末UT1との二重リンク11を確立するトランシーバ局10を具備するよ
うに概要的に示される。この例では、ネットワーク9がGSMネットワークであ
る。故に、ユーザは、例えば、PLMN9の範囲から離れた時、衛星ネットワー
クへ移動できる。GSMのより完全な理解のために、欧州電気通信標準化協会(
ETSI)によって発行された様々なGSM勧告が参照される。
【0032】 衛星ネットワークは、世界全域の範囲を提供するように設計されており、かつ
、衛星3aは衛星群の一部を形成する。該衛星はいくつかの軌道内に配列されて
いてもよい。本発明は特定の軌道周回半径に限定されないが、衛星は、例えば1
0355kmの軌道周回半径を伴うMEO群内に配列されていてもよい。ある例
では、5個の衛星の2個の軌道が使用される。これは、地球の表面の大部分の受
信可能範囲を提供するために、示されることができる。この場合、10゜の衛星
上昇角度に対して、1個の衛星が、移動ハンドセットによって、全ての時間にお
いてアクセスされることができ、かつ、2個の衛星が少なくとも80%の時間に
おいてアクセスされることができる。それによって、個々のSANからユーザ端
末へ2以上の同時の通信経路を提供する。冗長を提供するために、追加の衛星が
衛星群内に具備されてもよい。
【0033】 この実施形態では、衛星群の2個の衛星3a,3bが共通軌道内に示され、か
つ、該衛星は各SANのアンテナ配列4によって追跡される。図面を簡単にする
ためにSAN1に対しては2個の皿状アンテナ4a,4bのみが図1において示
されかつ他のSANに対しては1個の皿のみが示されているが、各SANに対す
るアンテナ配列4は、衛星をそれぞれ追跡するために、例えば5個の皿状アンテ
ナを具備してもよい。該皿状アンテナは「異なる通信経路が、SANと個々のユ
ーザ端末との間において、異なる衛星を介して確立される」ということを許可す
る。例えば、第1の通信経路1a,2aはSAN1の皿状アンテナ4aとユーザ
端末UT1との間において衛星3aを介して設定され、かつ、第2の通信経路1
b,2bはSAN1の皿状アンテナ4bとユーザ端末UT1との間において衛星
3bを介して設定される。故に、衛星とユーザ端末との間における信号トラヒッ
クの同時通信に対して、第1および第2の異なる経路を提供する。
【0034】 SANは、連続した受信可能範囲を提供するために、地球全体にわたって間隔
をあけて配置されている。示される例では、SAN1はヨーロッパに配置され、
一方、SAN2はアフリカに配置され、かつ、SAN3はアメリカに配置され、
かつ、他のSANはどこか他の場所に配置されてもよい。
【0035】 SAN1は衛星基地局SBS1を具備する。SBS1は、衛星を追跡するため
に、皿状アンテナ配列4へ結合されている。SBS1は、増幅器を伴う送信機回
路および受信機回路と、マルチプレクサと、デマルチプレクサと、コーデックと
を具備する。これらは後でより詳細に説明される。移動衛星スイッチングセンタ
MSSC1は、SBS1へ結合され、かつ、衛星ビジターロケーションレジスタ
VLRSAT1を具備する。MSSC1は、通信信号をバックボーンネットワーク
5とSBS1とへ結合し、それによって、「個々の電話呼が、バックボーンネッ
トワーク5と二重通信リンク1,2とを通して、衛星3aを介して、移動端末U
T1へ確立される」ということを可能にする。また、MSSC1は、PLMN9
とPSDN8とPSTN6とへの接続を提供するために、ゲートウエーGW1へ
接続される。「登録された加入者の記録(即ち、信号通信のためにSAN1を使
用している各ユーザの識別子)を保持するために、全てのSANは、個々のVL
SATを伴う類似の構成である」ということが理解される。
【0036】 図1において、SAN2は、衛星3bを介してユーザ端末UT2と通信してい
ることが示される。該ネットワークの更なる詳細については、英国特許公開第2
295296号公報と欧州特許公開第0869628号公報とを参照されたい。
【0037】 衛星3a,3bは、非静止衛星であり、かつ、一般的は(Hughes HS 601のよ
うな)従来のハードウエアを具備する。これらは、英国特許公開第228891
3号公報に開示されている特徴を具備してもよい。
【0038】 各衛星3a,3bは、無線ビームの配列を生成するように配置されている。各
無線ビームは、衛星の下の地球上にフットプリントを伴う。各ビームは、英国特
許公開第2293725号公報に記載されるような多数の異なる周波数チャネル
とタイムスロットとを具備する。故に、該ビームは、隣接するセルラーエリアを
提供する。該エリアは、従来の地上設置移動電話網のセルに対応する。図2を参
照すると、ICO(登録商標)衛星移動電話システムにおいて、各衛星3a,3
bは、固定パターンの163個のスポットビームを生成する。ここで、スポット
ビームの形状は、地球の湾曲の結果として変化し、その結果、図3に示されるよ
うな19個の異なるビームタイプ(0〜18)を生成する。
【0039】 衛星は、衛星制御センタ(SCC)12と遠隔測定追跡および制御局(TT&
C)13とによって制御される。これらは、デジタルネットワーク15を通して
、ネットワーク管理センタ(NMC)14へ接続されている。該デジタルネット
ワーク15は、バックボーンネットワーク5へ結合されている。SCC12とT
T&C13とは、NMC14によって指示される通りに、衛星3a,3bの動作
(例えば、全体送信電力レベルの設定やトランスポンダー入力の同調)を制御す
る。「衛星が正確に機能している」ということを保証するために、衛星3a,3
bに対する遠隔測定信号が、TT&C13によって受信され、かつ、SCC12
によって処理される。
【0040】 チャネル構成 電話呼び出しの間、各々のユーザ端末は、衛星を介して、個々のSANと通信
する。全二重通信経路が、UTとSANとの間において提供される。ここでは参
照として、衛星を介したSANからUTへの通信が「ダウンリンク」として参照
され、かつ、衛星を介したUTからSANへ送られる通信が「アップリンク」と
して参照される。後でより詳細に説明されるように、信号は、UT1とSAN1
との間において、衛星3aまたは3bを介した異なる経路上を移動してもよく、
または、衛星3aと3bとの両方を共に介した経路上を移動してもよい。
【0041】 送信される信号の全体構成は、いくつかの点において、PLMNにおける従来
のGSM送信のために使用される構成と類似しており、かつ、周波数が異なる時
分割多元接続(TDMA)法を使用する。会話送信に対して、データはトラヒッ
クチャネルTCH上を送られる。各TCHは、関連する低速制御チャネル(即ち
SACCH)を提供される。TDMA法におけるこれらのチャネルの構成が、こ
こでより詳細に説明される。SANとUTとの間における送信の基本単位は、一
連の約100個の変調されたデジタルシンボルである。これはバーストとして参
照される。各バーストは、有限の継続期間を有し、かつ、無線スペクトルの有限
部分を占有する。故に、各バーストは(スロットとして参照される)時間および
周波数ウィンドにおいて送られる。スロットは、例えば25kHz毎に配置され
、かつ、40/6ms(6.667ms)毎に繰り返す。各スロットの継続期間
は、バーストピリオド(即ちBP)として参照される。時間領域および周波数領
域におけるスロットの図式的な表示が図4に示される。
【0042】 各TCHは、6個のBP毎に1個のスロットを具備し、かつ、25個のスロッ
トからなるサイクルを具備する。SACCHは、12個の連続したスロット上に
マルチプレクスされる。2個のSACCHブロックが、25個のスロットサイク
ル毎に送信される。
【0043】 「この構成では、各TCHが6個のBP毎に1個のスロットを具備するという
事実のために、6個のTCHがインターリーブされることができる」ということ
が認識される。故に、その結果のインターリーブされた構成は、6個のBP毎に
6個のTCHからなる40msのフレームを提供する。
【0044】 より高速での信号送信のために、高速連想制御チャネル(即ちFACCH)が
提供される。これは、TCHに対応するが、特に高速信号送信に対して専用であ
る。
【0045】 また、ダウンリンク同報通信制御チャネルBCCHが、各衛星から(個々のセ
ル内の)全てのUTへ同報通信される。BCCHは、セルを識別する情報を、U
Tへ提供する。該情報は、アイドルモードにおいて(即ち、個が生成されていな
いときに)UTによって受信される。各セルは自身のBCCHを有するので、「
UTとのTCH/SACCH通信に対してどのセルが使用されるべきか」という
ことを判断するために、UTにおけるBCCHの相対的な信号強度が使用される
ことができる。他のシステム情報が、個々のセルのUTへ、BCCHにおいて、
GSMに類似した方法で送信されてもよい。BCCHメッセージは、100個の
BP毎に、多数(例えば4個)の等しく間隔をあけられたスロットを具備する。
【0046】 共通ダウンリンクページング論理チャネルPCHが各セルに対して提供される
。これは、例えば到来呼についてUTのユーザに警告する目的で、UTへページ
ングメッセージを送信するために使用される。また、到来呼を受信するために会
話通信時にUTによってアクセスされるべき(ネットワークによって割当てられ
た)チャネル(TCH/SACCH)を、アクセス許可論理チャネルAGCHが
UTに示す。PCHは、25個のBP毎に1〜10個のスロットを具備し、かつ
、AGCHは、例えば、25個のBP毎に2または4または6または8または1
0または12個のスロットを具備する。
【0047】 これらのダウンリンク共通チャネルに加えて、アップリンク共通チャネルが存
在する。アップリンク共通チャネルは「UTからの呼を作成することが望まれる
とき、セル内のUTがアクセス要求をネットワークへ送信する」ということを可
能にする。故に、これらの要求は本質的に時間的にランダムに発生し、従って、
該チャネルはランダムアクセスチャネルRACHと呼ばれる。RACHは、例え
ば3〜5個のBP毎に2個のスロットを具備する。
【0048】 SAN1から衛星3a,3bへのアップリンクは、5GHzの領域における周
波数帯域内に配置され、かつ、対応するダウンリンクは、7GHzの領域に存在
する。衛星3a,3bからUT1へのダウンリンクは、2.1GHzの領域に存
在し、かつ、対応するアップリンクは、1.9GHzの領域に存在する。但し、
本願発明はこれらの周波数に限定されない。この例では、個々のTCH/SAC
CHおよびBCCHは、図4を参照して説明されるようなTDMAスロットシー
ケンスを提供するために、一定の個々の25KHz幅の周波数帯域を割り当てら
れる。
【0049】 衛星 各衛星の大部分の信号処理構成要素の概要図が図5に与えられる。SANのう
ちの1つから送信された信号は、アンテナ16によって受信され、かつ、検出器
/マルチプレクサ/デマルチプレクサ回路17へ送られる。「SANから衛星へ
送信される信号は非常に多数のTCH/SACCHを具備し、該TCH/SAC
CHは、該衛星によって、個々のUTへ送られるべきである」ということが理解
される。この目的のために、衛星は、複数(例えば163個)のアンテナの配列
18を具備する。該配列18は、先に説明されたセルラー構成に対応する個々の
スポットビームを生成する。ビーム形成プロセッサ回路構成19downは、回路1
7によってデマルチプレクスされたそれぞれのTCH/SACCHを受信し、か
つ、それらをマルチプレクスされた信号へ組み立てる。該信号は、163個の出
力上で、スポットビームアンテナ18へ送られる。
【0050】 個々のUTからSANへのアップリンク上の信号に対して、それぞれの送信が
、スポットビームアンテナ18によって受信され、かつ、処理回路19upへ送ら
れる。処理回路19upは、アンテナ16を通したSANへの送信のために、それ
ぞれのチャネルを結合し、かつ、それらを回路17内のマルチプレクサ構成へ送
る。「衛星回路の上記説明は概要的である」ということが理解され、かつ、更な
る詳細に対しては、上記英国特許公開第2288913号公報が参照される。
【0051】 衛星3aのアンテナ18からの7個のスポットビームのフットプリントによっ
て生成されるセルC0〜C6の一例が図6に示される。また、衛星3bからのス
ポットビームのうちの1つが示される。該スポットビームはセルC7を生成する
。明瞭の目的のために、他のビームフットプリントは省略される。SAN1とU
T1との間における異なる通信経路が示される。先に説明されたように、1つの
経路1a,2aが、アンテナ4aとUT1との間において、衛星3aを介して伸
びている。他の経路1b,2bが、アンテナ4bとUT1との間において、衛星
3bを介して伸びている。これらの異なる経路は、衛星3aおよび3bのセルC
0およびC7を使用する。
【0052】 ユーザ端末(UT1) 移動ユーザ端末UT1が、図7,8においてより詳細に示される。UT1は、
一般的に、従来の地上GSMネットワークに対して使用される移動電話に類似し
たハンドヘルドデバイスを具備する。UT1は、再充電可能なバッテリ(不図示
)によって電力供給され、かつ、局所的な地上セルラーネットワークを伴ってま
たは衛星ネットワークへ移動して動作するように構成されている。故に、図1に
示される例において、移動ハンドセットUT1は、地上設置GSMプロトコルに
従って、または、衛星ネットワークプロトコルに従って動作できる。図5に示さ
れるように、ハンドセットは、マイクロフォン20とイヤホーン21とバッテリ
22とキーパッド23とアンテナ24,24’とディスプレイ25とを具備する
。ハンドセットユニットUT1は、また、加入者識別モジュール(SIM)スマ
ートカード26を具備する。ハンドセットUT1の回路構成が、ブロック図形式
で図8に示される。SIMカード26は、コントローラ28(一般的には、マイ
クロプロセッサ)へ結合されたSIMカードリーダー27内に収容される。マイ
クロフォンおよびラウドスピーカ20,21は、第1および第2コーデック29
,29’へ結合されている。コーデック29,29’は、従来の無線インターフ
ェース30a,30bへ結合されている。インターフェース30a,30bは、
アンテナ24,24’へ接続されている。それによって、本質的によく知られた
方法で通信信号を送信および受信する。ハンドセットはデュアルモード動作が可
能である。ここで、コーデック29と無線インターフェース30とアンテナ24
とは衛星ネットワークを伴って使用され、かつ、対応する回路29’と30’と
24’とはGSM PLMN9を伴って使用される。他の事の中で、コントロー
ラ28は、衛星ネットワークからの受信信号の品質を監視できる。このことは後
でより詳細に説明される。
【0053】 衛星基地局(SBS1) SANにおける衛星基地局SBS1の構成が、図9を参照して、より詳細にこ
こで説明される。SBS1は、MSSC1へのインターフェースを提供するネッ
トワークインターフェース31と、変調器/電力増幅器システム32と、皿状ア
ンテナ4a,4bに対する第1および第2供給ユニット33a,33bと、デマ
ルチプレクサ34と、信号処理ユニット35と、コントローラ36とを具備する
。先に説明されたように、SAN1は5個の皿状アンテナを具備してもよく、か
つ、説明を簡単化するために、5個の皿状アンテナのうちの2個の皿状アンテナ
に対する接続が図7に示される。
【0054】 インターフェース31は、MSSC1から、通信信号を受信する。該通信信号
は、ゲートウエーGW(図1)を通してまたはバックボーンネットワーク5を介
して、様々なネットワークのうちの1つから経路決定される。インターフェース
31は、UTへの送信のために、該信号を再フォーマットする。いくつかの個が
、変調器/電力増幅器システム32へ同時に供給され、かつ、インターリーブさ
れたTCH/SACCHが、コントローラ36の制御の元で生成される。多数の
TCH/SACCHが、異なる周波数帯域上で同時に生成され、かつ、(衛星を
介した個々のユーザ端末への前方ダウンリンク送信のために)アンテナ4a,4
bのうちの1つまたは両方へ供給される。供給ユニット33a,33bは、該信
号を、アンテナ4a,4bへ供給する。
【0055】 アンテナはまた衛星からアップリンク信号を受信し、かつ、各供給ユニット3
3a,33bは、変調器/電力増幅器システム32からの信号を結合する電力結
合器と、結合された信号からデマルチプレクサ34を絶縁し、かつ、結合された
信号を個々のアンテナ4a,4bへ送るサーキュレータとを具備する。
【0056】 衛星から受信されたアップリンク信号は、供給ユニット33a,33bによっ
て、デマルチプレクサ34へ送られる。デマルチプレクサ34は、受信されたア
ップリンクTCH/SACCHをデマルチプレクスし、かつ、結果の信号を信号
処理ユニット35を介して(MSSC1への前方送信のための)インターフェー
ス31へ供給する。信号処理ユニット35は、受信された信号から、データを引
き出す。該データは、コントローラ36へ供給される。コントローラ36は、今
度は、UT1に対して制御データを提供する。該制御データは、変調器32によ
って、UTへ送信される信号へ変調される。このことは後でより詳細に説明され
る。
【0057】 サービス設備 説明されたネットワークは、多数の異なる方法で、顧客にサービスを提供でき
る。例えば、衛星バックボーンネットワーク5を使用して、UT1からUT2へ
の通信が提供されてもよい。他に、SAN1と衛星ネットワークとを介して、ま
たは、PLMN9とアンテナ10とリンク11とを通して、電話器7とUT1と
の間における電話通信が確立されることができる。サービスオプションの更なる
記述に対しては、欧州特許公開第0869628号公報が参照される。
【0058】 以下では、電話器7とUT1との間においてSAN1と衛星3aとを通して確
立された電話呼が、より詳細に考察される。
【0059】 無線リンク構成 図7を参照すると、TCH/SACCHを構成するTDMAフレームは、SA
NとUT1との間における十分な無線リンクを達成するために、同期化を達成す
る必要がある。ここで説明されるネットワークでは、「衛星へおよび衛星からの
送信遅延と衛星の軌道周回移動による(周波数における)ドップラーシフトとに
かかわらず、完全なTDMAフレーム構成が衛星において維持される」というこ
とを保証するために、各衛星を参照してリンク制御が実行される。「基準位置と
しての衛星を選択することが、リンク制御手配の全体的な複雑性を減少させる」
ということが示されることができる。
【0060】 今度は、タイミング遅延とドップラーシフトとに関連する問題が考察される。
地上セルラー移動電話網に対してタイミング遅延を考察すると、信号は、基地送
信機側のアンテナから移動局へ移動するために、一般的に、数マイクロ秒を要す
る。その結果、送信されたTDMAタイムスロットパターンは、一般的に、移動
局において再トレーニングされる。35kmセルに対する一般的な往復遅延は、
1/4スロットのオーダーである。しかしながら、中軌道における衛星3a,3
bを伴う衛星移動電話システムでは、信号が衛星3a,3bとUT1との間を移
動するために要する時間は、タイムスロットよりも長い。10355kmにおい
て軌道周回する衛星の場合、(衛星が地球上の90゜の上昇位置において観られ
る)衛星の天底への片方向の伝播時間は約34.5msである。この値は、先に
説明された40msフレーム継続期間に匹敵する。天底におけるセルへの経路長
と衛星のフットプリントの端におけるセルへの経路長と間において重大な差異が
存在するために、この状況は更に複雑化される。10355kmにおいて軌道周
回する衛星に対して、衛星を0゜の上昇位置において観られるUTへの片方向の
伝播時間は約51.6msである。このことは、バーストがUTに到達する時間
における重大な差異へつながり、かつ、バーストの信号が衛星においてTDMA
フレーム構成に適合するためにUTが送信に要求される時間における重大な差異
へつながる。
【0061】 先に説明されたように、アップリンクとダウンリンクとのトラヒックチャネル
信号は、衛星におけるタイミングおよび搬送波周波数において、名目上、同期化
されるべきである。タイミングの同期化に加えて、このことは「個々のUTへの
リンク上における経路遅延バリエーションが、補償される必要がある」というこ
とを意味する。このことがここで説明される。
【0062】 図10を参照すると、衛星3a,3bからUT1への経路1a,1bを介した
連続のダウンリンクTDMAバースト40,41の送信が、UTから衛星へのア
ップリンクバースト42,43と共に示される。この例におけるバーストは、先
に説明されたように、40/6ms(6.667ms)の継続期間を有し、かつ
、TCH/SACCHの一部を形成する。UT1において、40msの各フレー
ムNは、2個の衛星3a,3bとの通信のための2個の20msの異なるウイン
ドウw1,w2として定義される。衛星3aから送信されるダウンリンクバース
ト40を考察すると、該バーストは、衛星3aにおいて保持された同期化パター
ンによって定義される時間に、経路1a上で、UT1へ送信され、かつ、20m
sの受信ウインドウw1内で受信される。衛星3aとUT1との間における経路
1a上で送信遅延Tpが発生する。ユーザ端末UT1は、ダウンリンクバースト
40の受信に続いて、名目上の予め決定された時間遅延Dの後に、アップリンク
バースト42を送信するように構成されている。アップリンクバースト42は、
また、衛星3aへ移動するときに、送信遅延Tpの影響を受けやすい。衛星にお
ける同期化を維持するために、アップリンクバースト42が衛星3aにおけるT
DMA構成の周期的なパターンに適合する時間に衛星3aにおいて受信されるよ
うに、時間遅延Dが選択される必要がある。この例において、時間遅延Dは、名
目上は30msであるが、(UTの位置の変化を説明する)オフセット±∈t
影響を受けやすい。このことは後で説明される。
【0063】 衛星3bとユーザ端末UTとの間における通信が、同様の方法で起こる。ダウ
ンリンクTDMAバースト41が、異なるウインドウw2内で、UT1において
、衛星3bから、経路1b上で受信され、かつ、アップリンクバースト43が、
衛星3bへ、UTによって、遅延D±∈tの後に送信される。その結果、衛星3
bにおいて同期化を維持する。各衛星経路に対して、∈tに対する適切な値が個
々に選択される。このことは後で説明される。
【0064】 衛星とUTとの間における経路上を送信されるバーストに対するタイミングを
(ゼロオフセット∈tが要求される)多数の異なる個々の送信遅延値Toのうちの
1つに参照させることによって、必要な同期化を達成するための補償が実行され
る。これらの異なる個々の送信遅延値は、図3に示される弧形状の外郭として、
地球の表面上へマッピングされる。UTの位置が、これらの外郭のうちの1つに
関連して考察される。UTが外郭上に置かれている場合、タイミング遅延は、該
外郭に関連する個々の値に対応し、かつ、衛星におけるアップリンクおよびダウ
ンリンクバーストの同期化を維持するために必要とされるタイミングオフセット
tの値はゼロである。UTが外郭から離れて置かれている場合、タイミングオ
フセット∈tは、該外郭における値に関連して、衛星とUTとの間におけるより
長い送信経路長を補償する必要がある。一定の時間遅延の弧形状の外郭Zは、定
義上、ゼロタイミングオフセットを要求するので、ゼロオフセットの弧は、Z弧
として参照される。
【0065】 この例において、各Z弧遅延値は経路遅延分類を定義する。該分類は、該値の
+/−1.4ms以内に存在する。それによって、17個の遅延分類が、163
個のスポットビームをカバーする。図3は、スポットビームタイプ上へ重ねられ
たZ弧Znを示す。ビームタイプ0〜5は、例えば、2.2msのみの遅延バリ
エーションを伴う経路を有し、故に、単一のZ弧によってカバーされる。2以上
の遅延分類を伴うビームスポットでは、破線の弧が、遅延分類の間における境界
を示す。
【0066】 タイミングオフセット∈tとUTへの経路遅延Tpと個々のZ弧に関連する遅延
oとの間における関係が、図11に基づいて、理解されることができる。図1
1は、衛星3aに関連する経路上の送信遅延を示す。「タイミングオフセットは
、Z弧を参照して、以下の式によって与えられる」ということが理解される。 ∈t=2(Tp−To) ……(1)
【0067】 係数2は「UTと衛星との間におけるアップリンクおよびダウンリンク経路の
両方に対して補償が必要とされる」という事実を扱う。
【0068】 この例において+/−1.4msの最大値を有するオフセット∈tは、SBS
1によって計算され、かつ、周期的にUT1へ送られる。SBS1は、UT1が
割当てられた1または2以上の異なる経路の各々に対する遅延分類に対応するZ
弧値を知っている。SBS1は、ループバック送信を送りかつ受信することによ
って、自分自身と衛星3aとの間における遅延を判断できる。システム内の他の
遅延が測定されることができ、また、関連する装置メーカー(例えば、衛星トラ
ンスポンダー遅延の場合、衛星メーカー)から詳細が取得される。この情報はS
BS1へ供給される。SBS1は、受信されたバーストと送信されたバーストと
の間においてUTによって適用される様々なオフセット(即ち、遅延Dおよび他
の遅延)を知っているので、SBS1は、SBSとUT1との間における実際の
経路遅延を計算するために、UTから受信されたバーストを使用することができ
る。
【0069】 UTがトラヒックチャネルを割当てられる方法が、ここで説明される。UT1
は、最初に、システム時間および周波数を、BCCHから取得する。無線アクセ
スを開始するために、UT1は、フォーマットされたバーストを、RACHキャ
リア周波数上の指定されたタイムスロットにおいて送信する。SBS1は、UT
のRACHバーストタイミングを探索しかつ取得する。上述されたように、受信
されたRACH時間と様々な固定オフセットとを知ることによって、SBSは、
衛星3aとUTとの間における実際の経路遅延を解くことができる。故に、SB
Sは、もし、ビームが2以上を有するならば、「UTがどのZ弧を使用すべきか
」ということを決定できる。トラヒックチャネルTCH/SACCHの割当と初
期時の予備訂正とが、AGCH上で、UTへ送られる。
【0070】 TCH/SACCH上でのトラヒック交換の間、SBS1は、SAN1から衛
星へ送られたバーストのダウンリンクフレームを予備訂正する。それによって、
バーストは、衛星に到達すると、希望される同期化パターンを達成する。このこ
とは、地球上でのZ弧に沿ったゼロフレームタイミングオフセットを結果として
生じる。UTは、衛星3aからの対応する受信バーストタイミングへ固定され、
かつ、そのアップリンクバーストを、予備訂正し、かつ、30ms+/−1.4
msまでの後(D±∈t)に送信する。それによって、衛星3aにおいて、名目
上、ゼロタイミングエラーを維持する。SBS1は、SBS1におけるアップリ
ンクバーストタイミングの連続した測定に基づいて、新たなタイミングオフセッ
トを、UT1へ、周期的に(例えば、1分に1回)送る。故に、図9を参照する
と、受信されたアップリンクバーストにおけるタイミングエラーを信号プロセッ
サ35が測定し、かつ、この情報に基づいて、コントローラ36が、SACCH down における∈tの更新された値を、UT1への送信に対する変調器32を使用
して、周期的に符号化する。
【0071】 異なる動作に対しては、衛星3bを通してSAN1とUT1との間において確
立されたリンクに対して、同様の処理が発生する。衛星3bを通して送られたT
CH/SACCHのバーストは(SBS1が、衛星3bに対して、適切なZ弧に
関連するタイミングオフセットを計算する)対応する予備補償プロセスの影響を
受けやすい。該タイミングオフセットは、UT1へ送信され、かつ、(衛星3b
を通して経路決定されたTCH/SACCHのアップリンクバーストを予備補償
するために)UT1によって使用される。SANから衛星3bへのダウンリンク
バーストは、衛星3bに対するZ弧に関連して予備訂正され、また、衛星3a,
3bに対するUT1における異なるウインドウw1,w2の同期を維持する。周
期的な更新プロセスは後でより詳細に説明される。
【0072】 先に説明されたように、各衛星3a,3bとUT1の間において送信されたバ
ーストの周波数において、ドップラーシフトが発生する。該ドップラーシフトは
、もし訂正されないならば、ある割当てられたスロットから他のスロットへの周
波数領域におけるバーストシフトを結果として引き起こす。ゼロドップラー周波
数オフセットのZ弧を定義することによって、かつ、UT1とSBS1とにおい
て(タイミングエラーに対してここで説明されたのと同じ方法で(しかし、ドッ
プラーシフトによって引き起こされたエラーについて)補償を実行することによ
って、周波数領域における補償が実行される。故に、SBS1において、周波数
予備補償と周波数オフセット∈dとが、ドップラーZ弧に関連して、以下の式に
よって計算される。 ∈d=2(Ed−Eo) ……(2)
【0073】 Edは衛星3aとUT1との間における経路1a上のバーストに対するドップ
ラーシフトであり、かつ、EoはZ弧へのドップラーシフトである。
【0074】 故に、UT1は、UT1の送信されたバーストと、周波数シフトFdと、周波
数補償を達成するためにSBSから送られた周波数オフセット∈dとを、アナロ
グ方法で、しかし、周波数領域において、衛星3aを介した経路に対して、タイ
ミング補償プロセスに適用する。衛星3bを介した経路に対しては、対応するプ
ロセスが実行される。周波数オフセットがSBS1において計算され、かつ、周
期的に、更新された値がダウンリンク上をUT1へ送られる。図9を参照すると
、このことは、受信されたアップリンクバーストにおける周波数偏差を測定する
信号プロセッサ35と、この情報に基づいて、SACCHdownにおける∈dの更
新された値を(UT1への送信に対する変調器32を使用して)周期的に符号化
するコントローラ36とによって、達成される。
【0075】 リンクタイマアウト制御 SAN1とUT1との間における無線リンクが作動しない場合、RRセッショ
ン解放が生成される。タイムアウトプロセスがここで説明される。
【0076】 先に述べられたように、タイミングオフセット∈tとドップラーオフセット∈d とは、SANからUTへ送信されるべきSACCHdownメッセージ内に符号化さ
れる。先に説明されたように、SACCHは、通常(12個の連続したスロット
を具備する)送信メッセージブロックを具備し、かつ、該メッセージブロックは
0.5秒毎に送られる。実際には、タイミングオフセット∈tと周波数オフセッ
ト∈dとは、各SACCHメッセージブロック内に符号化される必要はない。U
Tにおける効果的な制御を提供するために、補償データ∈t,∈dは、非常により
低速で送られればよく、そのため、SACCHdownメッセージブロックのうちの
いくつかから省略されることができる。補償データが送られる速度は、呼び出し
の間において発生するタイミングオフセットと周波数オフセットとの変化の速度
に依存して変化する。該変化の速度は、UTと衛星との相対的な位置に依存する
。一般的に、10〜20秒毎に更新を提供するために、補償データ∈t,∈dがU
Tへ送られる。異なる通信において動作する場合、リンク制御データは、単一の
論理SACCHチャネルへマルチプレクスされることができる。しかしながら、
「異なる経路の各々に対するリンク制御データは、互いに独立して生成されても
よい」ということが理解される。
【0077】 本発明によると、補償データ∈t,∈dの成功した受信をUT1において監視す
ることによって、リンクタイムアウト制御が達成される。もし、このデータの受
信が成功しないならば、「チャネルの十分な同期化を維持するために必要とされ
るタイミングおよび周波数制御を、UTが更新しない」という危険が存在する。
故に、「チャネルが、周波数を離れてドリフトし、かつ、そのチャネルのタイミ
ング同期を失う」という危険が存在する。しかしながら、50%より多い時間に
個々のSACCHメッセージが受信され、しかし、それにもかかわらず、周波数
ドリフトによって、チャネル構成が使用不可能であり、そこで、先に説明された
従来のGSMリンクタイムアウトカウンタを使用することは(たとえ該チャネル
構成が使用できなくとも)チャネルが開いたままになることを結果として生じ、
故に、システム資源を望ましくなく使用する。補償データ更新情報∈t,∈dがU
T1において受信されるべき望まれる周期に関するデータが、SAN1からユー
ザ端末へ送られる。もし、該補償データがこの周期内でUT1においてうまく復
号化されないならば、リンクはタイムアウトされる。
【0078】 この手続は、図12を参照して、ここでより詳細に説明される。図12は、そ
のプロセスをより詳細に図解する。先に説明されたように、SAN1とUT1と
の間における無線リンクは、図6に示されるように、衛星3a,3bを通した異
なる経路上で伸びる。図12において図解されるプロセスは、2個の衛星を個々
に介して伸びる経路1a,2aと1b,1bとを考察し、かつ、リンク制御は、
それらの両方に対して実行される。一般的にマイクロプロセッサを具備するUT
1のコントローラ28(図8)は、経路1a,2aおよび1b,2bそれぞれに
対して、2つのタイマ機能を設定するように構成される。該タイマ機能は、図1
2において、タイマT1およびT2として示される。タイマは「更新情報∈t
dが、UT1において、個々の計時された期間内で、うまく符号化されたか否
か」ということを判断する。もし、うまく符号化されないならば、「チャネルが
、同期から離れてまたは周波数から離れてドリフトし、そこで、解放される必要
がある」と仮定される。
【0079】 ステップS12.1において、タイマ期間データLが、UT1において、SA
N1から受信される。該データLは、SACCHdownにおいて現在送られている
補償データ∈t,∈dの更新情報の受信期間に関する。先に説明されたように、更
新メッセージは様々なピリオドで送られる。該ピリオドは、必要とされる補償の
変化の速度に依存する。
【0080】 ステップS12.2では、タイマT1およびT2が実行するピリオドを更新す
るために、データLが使用される。もし、各経路の特徴が実質的に異なるならば
、「各経路に対して異なるピリオドが使用されることができる」ということが認
識されるが、この例では、「データLは各タイマに対して同じである」というこ
とが仮定される。先に述べられたように、各経路1a,2aおよび1b,2bは
個々に監視される。経路1a,2aがここで詳細に説明され、「他の経路2a,
2bは、同じ方法で監視されることができる」ということが理解される。
【0081】 ステップS12.3aにおいて、タイマT1が初期化され、かつ、ステップS
12.4aにおいて、タイマT1は実行を開始する。タイマT1は、データLに
対応する期間の後にタイムアウトするまで、または、SACCHdownメッセージ
ブロックのうちの1つからのデータ補償メッセージ∈t,∈dの成功した符号化に
応答してリセットされるまで、実行を継続する。故に、ステップS12.5にお
いて、「タイマT1がタイムアウトしたか否か」ということを、プロセッサ28
がチェックする。もし、タイムアウトしていないならば、「補償データ∈t,∈d がSACCHdownメッセージブロックのうちの1つから(即ち、タイマT1の期
間内で)うまく符号化されたか否か」ということを判断するために、チェックが
行われる。このことは、ステップS12.6aにおいて実行される。もし、補償
データメッセージがうまく受信されるならば、タイマはステップS12.3aに
おいてリセットされる。即ち、経路を解放する必要がないように、補償データが
、タイマ期間L以内に、うまく受信されかつ符号化される。
【0082】 もし、ステップS12.6aが「補償データメッセージがうまく符号化されな
かった」ということを明らかにするならば、そのようなメッセージが符号化され
るまで、または、(ステップS12.5において検出されるように)タイマがタ
イムアウトするまで、タイマはステップS12.4において実行を継続する。こ
のプロセスは「補償データメッセージが、SACCHdownメッセージブロックか
ら、タイマT1の期間以内に、うまく符号化されたか否か」ということを示す。
もし、うまく符号化されなかったならば、タイマT1がタイムアウトする。そし
て、経路1a,2aの使用停止をSAN1に指示するために、ステップS12.
7aにおいて、RR解放メッセージが、FACCHup上を、SAN1へ送られる
。このメッセージは、「経路1a,2aは、SAN1とUT1との間における確
実なデータ移動をもはやサポートしない」という事実を考慮して、経路1b,2
b上で送られる。このメッセージの受信時に、SBSは、ハンドシェイクメッセ
ージを用いて、経路割当の変更を確認する。
【0083】 対応するプロセスが、経路1b,2bについて、ステップS12.3b〜S1
2.7において実行される。
【0084】 故に、「データ相互交換が、無線リンクを形成する2つの経路の間において、
図12に示されるリンクタイムアウト制御プロセスの結果に依存して切り換わる
ことができる」ということが理解される。両方の経路が使用禁止であるときは、
リンクは全体的に消える。
【0085】 補償データ∈t,∈dとタイマ期間データLとをSAN1において符号化するた
めのプロセスが、図13を参照して、ここで説明される。ステップS13.1で
は、補償データメッセージがダウンリンク上をUT1へ送られるべき速度の判断
が行われる。これは、衛星の軌道経路のモデルに基づいて判断されてもよい。該
データは、MSSC1から、インターフェース31を介して受信されてもよく、
かつ、図9に示されるコントローラ36へ供給されてもよい。先に説明されたよ
うに、信号プロセッサ35は、周波数およびタイミングについて送信エラーを判
断するために、アップリンク上の信号を処理する。それによって、更新情報∈t
,∈dの値が計算されることができる。この補償データの計算が、図13のステ
ップS13.2に示される。そして、結果として生じた補償データは、図9に示
される変調器32によって、SACCHdownメッセージブロックへ符号化される
。先に説明されたように、データは各または全てのSACCHdownへ符号化され
るわけではないが、代わりに、ステップS13.1において判断された可変期間
で、更新情報をユーザ端末へ提供する。補償データのSACCHdownへの符号化
が、ステップS13.3において示される。更新されたリンク制御データをSA
CCHdown上で受信する間にリンク制御への更新を実行するために、優先的に、
tおよび∈dの符号化は、固定された値と、タイムスタンプと、ユーザ端末に対
する変化の速度とを具備する。
【0086】 ステップS13.4では、タイムアウト制御データとして動作するために、対
応するタイマ期間データLがコントローラ36によって計算される。該データは
、ステップS13.5において示されるように、SACCHdownメッセージにお
いて、または、対応するBCCHにおいて、符号化されてもよい。データLの符
号化は、図9に示されるコントローラ36と変調器32とによって実行される。
【0087】 また、本システムは、経路1a,2aまたは1b,2bのうちの1つに対して
、または、これらの両方に対して、無線リンクを強制的にタイムアウトさせるた
めに、使用されることができる。この目的のために、不正な補償データが、ステ
ップS13.7において生成される中断コマンドに応答して、ステップS13.
6において生成される。不正な補償データは、チャネル周波数およびタイミング
に対して誤った補償を実行することをUT1に強制する。このことは、同様に、
「タイマT1またはT2またはその両方が、タイムアウトし、それによって、経
路の1つまたは両方を解放する」ということを引き起こす。「また、不正なタイ
マ期間データLをステップS13.4において生成することによって、個々に、
または、ステップS13.6において生成された不正な補償データと結合して、
無線リンクが中断することを引き起こされることができる」ということが理解さ
れる。
【0088】 多くの変更および変形が本発明の範囲内に入る。例えば、本発明がICO(登
録商標)システムに関連して説明されたが、「本発明は、上記Scientific Ameri
canにおいて記述された如何なる衛星移動遠距離通信ネットワークにも等しく適
用されることができる」ということが認識される。本技術はまた(もし、UTの
移動によって引き起こされたドップラーシフトが問題ならば、図1に示される送
信機10のような2以上のセルラー送信機によって異なる経路が提供される)従
来の地上設置移動電話ネットワークへ適用されることができる。
【0089】 更に、本発明の上記の例は時間および/または周波数制御に特に関連するが、
当業者は「本技術は、他のタイプの物理的な制御情報(例えば、電力制御情報)
にも等しく適用されることができる」ということを理解する。
【0090】 また、ここでは、ユーザ端末UTは移動電話器として説明されたが、「ユーザ
端末UTは、例えば、船または飛行機上に取り付けられた半移動体であってもよ
い」ということが理解される。UTは、また、例えば、地上電話網が存在しない
地理的位置における公衆電話としての使用のために、静止していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による局所的な地上設置移動遠距離通信システムを伴う衛
星遠距離通信システムの概要図である。
【図2】 地球上の衛星のうちの1個の衛星によって生成されるスポットビ
ームパターンの概要図である。
【図3】 図2に示されるパターンに基づいて、異なるビームタイプと該ビ
ームタイプに関連するセルラーエリアおよびZ弧を概要的に図解する図である。
【図4】 FDMA送信計画に対するタイムスロットを図解する概要的な周
波数/時間図である。
【図5】 衛星3aの回路の概要ブロック図である。
【図6】 衛星3a,3bのスポットビームによって生成されるセルパター
ンの概要図である。
【図7】 移動ユーザ端末の概要図である。
【図8】 図7に示されるユーザ端末の回路の概要ブロック図である。
【図9】 図1に示されるSBS1の概要ブロック図である。
【図10】 衛星とユーザ端末との間において送信されるTDMA信号の概
要図である。
【図11】 Z弧を参照して、ユーザ端末と衛星との間における送信経路の
関係を示す概要図である。
【図12】 UT1において実行されるタイムアウトプロセスの概要的なフ
ローチャートである。
【図13】 補償データとタイマ期間データとをUT1へ送信するための(
SAN1における)プロセスステップを図解する図である。
【符号の説明】 20……マイクロフォン 21……ラウドスピーカ 23……キーパッド 24,24’……アンテナ 25……ディスプレイ 26……SIMカード 27……SIMリーダー 28……コントローラ 29,29’……コーデック 30,30’……無線インターフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミシェル・ムーリー フランス・パレソー・リュ・エリーゼ・ル クリュ・4 Fターム(参考) 5K067 AA25 DD23 DD24 DD51 EE02 EE07 EE10 GG01

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルラー移動遠距離通信ネットワークにおいて、無線経路に
    対するユーザ端末においてタイムアウトを提供する方法であって、 該ネットワークに対して、ユーザ端末と遠隔位置との間における無線トラヒッ
    クチャネルは、呼び出しの間において発生するユーザ端末と遠隔位置との相対的
    な移動の関数としての時間変化送信エラーの影響を受けやすく、 ユーザ端末においてエラーを補償するためにデータを具備する補正データメッ
    セージが、ユーザ端末へ随意に送信され、 本方法は、 もし、予め決定された期間以内に補償データメッセージが受信されないならば
    、無線経路をタイムアウトすること を具備する ことを特徴する方法。
  2. 【請求項2】 前記補償データメッセージが受信されるべきである前記予め
    決定された期間に対応して、タイムアウト制御データをユーザ端末において受信
    することと、 もし、予め決定された期間以内に補償データメッセージが受信されないならば
    、無線経路をタイムアウトすることと を具備する ことを特徴する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 トラヒックチャネルおよび関連する制御チャネルが、制御チ
    ャネルにおいて周期的に送信されている前記補償データメッセージを伴う経路に
    沿って送信され、 本方法は、 補償データメッセージを受信することと、 補償データの関数としてユーザ端末の送信特性を調整することと を具備する ことを特徴する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 補償データは、経路に沿って送信された信号に関するタイミ
    ングおよび/または周波数エラーに関し、 本方法は、 受信された補償データに従って、ユーザ端末によって受信された信号のタイミ
    ングおよび周波数を調整すること を具備する ことを特徴する請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 タイムアウト制御データは、関連する制御チャネルにおいて
    送信され、 本方法は、 前記制御チャネルからの前記制御データを、ユーザにおいて検出すること を具備する ことを特徴する請求項3または請求項4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記制御データを具備するセル同報通信チャネルが、ネット
    ワークのセルへ個々に送信され、 本方法は、 セル同報通信チャネルのうちの1つからの前記制御データを、ユーザ端末にお
    いて検出すること を具備する ことを特徴する請求項2から請求項5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 ネットワークは、前記遠隔位置に衛星を伴う衛星ネットワー
    クを具備し、 本方法は、 ユーザ端末に関する衛星の軌道移動を補償するために、ユーザ端末から衛星へ
    送信される信号を、受信された補償データメッセージに従って補償すること を具備する ことを特徴する請求項1から請求項6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 遠隔位置からユーザ端末への信号のその後の送信を禁止する
    ために、タイムアウト信号をユーザ端末から経路に沿って遠隔位置の方へ送信す
    ること を具備する ことを特徴する請求項1から請求項7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 無線リンクが、前記経路のうちの異なる1つ上で確立され、 もし、予め決定された期間内に補償データメッセージがそれぞれの経路上で受
    信されないならば、経路を個々にタイムアウトすること を具備する ことを特徴する請求項1から請求項8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 経路割当を更新するために、経路のうちのタイムアウトさ
    れていない経路上を、遠隔位置へ信号を送信することと、 遠隔位置からタイムアウトされた経路上でのユーザ端末への信号のその後の送
    信を禁止すること を具備する ことを特徴する請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 遠隔位置からタイムアウトされた経路上でのユーザ端末へ
    の信号のその後の送信を禁止することを更新する経路割当がネットワークによっ
    て受容されたという確認を、ユーザ端末において受信すること を具備する ことを特徴する請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11のいずれかに記載の方法を実行す
    るように構成された ことを特徴するユーザ端末。
  13. 【請求項13】 セルラー移動遠距離通信ネットワークのためのユーザ端末
    であって、 ユーザ端末と遠隔位置との間における無線経路上で確立された無線トラヒック
    チャネルは、呼び出しの間におけるユーザ端末と遠隔位置との相対的な移動の関
    数としての時間変化送信エラーの影響を受けやすく、 エラーを補償するためにデータを具備する補償データメッセージが、ユーザ端
    末へ、周期的かつ随意に送信され、 本ユーザ端末は、 もし、予め決定された期間内に補償データメッセージが受信されないならば、
    経路をタイムアウトするタイムアウト処理回路 を具備する ことを特徴するユーザ端末。
  14. 【請求項14】 処理回路は、 予め決定された期間内に補償データメッセージが受信されるか否かを計時する
    タイマ を具備する ことを特徴する請求項13記載のユーザ端末。
  15. 【請求項15】 時間変動送信エラーの影響を受けやすい遠隔ユーザ端末へ
    の無線経路を解放するために、移動遠距離通信ネットワークの基地局を操作する
    方法であって、 本方法は、 呼び出しの間において可変周期で補償データメッセージを連続的にユーザ端末
    へ送信すること を具備し、 該メッセージは、ユーザ端末によって基地局の方へ送信された信号におけるエ
    ラーを補償するために、データを具備し、 本方法は、 補償データメッセージの周期の関数として、タイマ期間データを送信すること を具備し、 ユーザ端末は、もし、タイマ期間データの関数として決定される予め決定され
    た期間内に補償データメッセージが受信されないならば、無線リンクをタイムア
    ウトするように動作する ことを特徴する方法。
  16. 【請求項16】 予め決定された期間内に前記補償データメッセージがユー
    ザ端末において受信されず、それによって、経路のタイムアウトを引き起こすよ
    うに、ユーザ端末へ送信される信号を制御すること を具備する ことを特徴する請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 送信されるデータ補償メッセージのタイミングを変化させ
    ること を具備する ことを特徴する請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記予め決定された期間を変えるために、ユーザ端末に対
    してタイムアウト制御データを送信すること を具備する ことを特徴する請求項16または請求項17のいずれかに記載の方法。
  19. 【請求項19】 移動遠距離通信ネットワークのための基地局であって、 本基地局は、 呼び出しの間において時間変動送信エラーの影響を受けやすい遠隔ユーザ端末
    を伴う無線経路を提供する送信機/受信機構成 を具備し、 送信機は、呼び出しの間において可変周期で補償データメッセージをユーザ端
    末に対して送信するように構成され、 補償データメッセージは、 ユーザ端末によって基地局の方へ送信される信号における前記エラーを補償す
    るためのデータと、 補償データメッセージの周期の関数としてのタイマ期間データと を具備し、 それによって、もし、予め決定された期間内に補償データメッセージが受信さ
    れないならば、ユーザ端末は無線経路をタイムアウトできる ことを特徴する基地局。
  20. 【請求項20】 予め決定された期間内に前記補償データメッセージがユー
    ザ端末において受信されず、それによって、経路のタイムアウトを引き起こすよ
    うに、ユーザ端末へ送信される信号を制御するセッション解放手段 を具備する ことを特徴する請求項19記載の基地局。
  21. 【請求項21】 送信されるデータ補償メッセージのタイミングを変化させ
    るための手段 を具備する ことを特徴する請求項20記載の基地局。
  22. 【請求項22】 前記予め決定された期間を変えるために、ユーザ端末に対
    してタイムアウト制御データを送信するための手段 を具備する ことを特徴する請求項20または請求項21のいずれかに記載の方法。
  23. 【請求項23】 ユーザ端末への異なる通信経路上で異なる通信モードにお
    いて実施可能な基地局であって、 本基地局は、 異なる経路の少なくとも1つのしかし全てではない経路上でタイムアウト信号
    を受信するための手段 を具備し、 タイムアウト信号は、ユーザ端末から基地局への通信が異なる経路の少なくと
    も1つのしかし全てではない経路上で発生したことを示す ことを特徴する請求項19から請求項22のいずれかに記載の基地局。
  24. 【請求項24】 異なる経路の割当における変化を確認するために、ユーザ
    端末へハンドシェイク信号を送信する手段 を具備する ことを特徴する請求項23記載の基地局。
  25. 【請求項25】 異なるモードにおいて実施可能な基地局であって、 本基地局は、 ユーザ端末によって送信された表示事項を受信する受信機 を具備し、 該表示事項は、 異なる無線経路のうちの1または2以上のしかし全てではない無線経路に対応
    する補償データがユーザ端末によって基地局から予め決定された期間内に受信さ
    れなかったことによって、ユーザ端末が該無線経路をタイムアウトした、 ということを示し、 基地局は、ユーザ端末から受信された表示事項とは独立して経路割当を再構成
    するように、かつ、ユーザ端末への新たな構成をハンドシェイクメッセージを伴
    って確認するように実施可能である ことを特徴する基地局。
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