JP2002539429A - 状態検出方法 - Google Patents

状態検出方法

Info

Publication number
JP2002539429A
JP2002539429A JP2000604224A JP2000604224A JP2002539429A JP 2002539429 A JP2002539429 A JP 2002539429A JP 2000604224 A JP2000604224 A JP 2000604224A JP 2000604224 A JP2000604224 A JP 2000604224A JP 2002539429 A JP2002539429 A JP 2002539429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
detection device
species
gas detection
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000604224A
Other languages
English (en)
Inventor
グリンドロッド・デーヴィッド
マーケロフ・マイケル
Original Assignee
オスメテック パブリック リミテッド カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB9905259.9A external-priority patent/GB9905259D0/en
Priority claimed from GBGB9908113.5A external-priority patent/GB9908113D0/en
Application filed by オスメテック パブリック リミテッド カンパニー filed Critical オスメテック パブリック リミテッド カンパニー
Publication of JP2002539429A publication Critical patent/JP2002539429A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 被検者が呼気した呼吸ガスから水性凝縮物を得る段階と、水性凝縮物中に存在する或る種を検出する段階と、前記種の存在と状態の発生とを相関付ける段階とを有することを特徴とする、呼吸する被検者の状態の発生を検出する方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、呼吸する被検者の状態の発生を検出する方法および体液の検出およ
び評価に関する。
【0002】 (背景技術) 国際特許公開WO 95/33848から、微生物は、しばしば微生物の代謝過程の結果
として微生物が放出する或るガス状種または揮発性種を検出することにより検出
できることが知られている。国際特許公開WO 98/39470には、放出される呼吸ガ
ス中に或る特性をもつ気相種が存在する、呼吸する被検者の種々の状態の発生を
検出する方法が開示されている。実際には、放出されるガスがガス検出装置によ
り直接検出されるこの方法で得られる結果は、望むほどの信頼性および感度が得
られないことが判明している。上記国際特許公開WO 98/ 39470の方法を用いて遭
遇する困難性の理由の1つは、呼気されたガスが多量の水蒸気を含有していると
いう事実による。しばしば、全く不特定の個々のガスセンサの配列からなるいわ
ゆる「電子ノーズ」を含む多くのガス検出装置は、マスキング効果をもつ水蒸気
に感応し易い。
【0003】 重要な適用領域は、人工的に呼吸(換気)されている危篤患者の状態の検出に
ある。この場合には上記問題が実際に悪化される。なぜならば、人工呼吸器は通
常、湿った空気を患者に供給するからである。
【0004】 (発明の開示) 本発明は、上記問題を解消できる改善された方法を提供する。
【0005】 脳脊髄液(CSF)に関して多くの診断試験を行うことが知られているが、こ
れらの試験はかなりの長時間(一般に、約24時間)を要し、かつCSFの試料
が漿液で汚染されている場合には不確実なものとなる。
【0006】 残念なことに、漿液による汚染は珍しいことではない。なぜならば、CSFの
試料は幾分危険を伴う不的確な手法で収集されるからである。また、この手法は
、最も快適性に欠け、しばしば非常に痛みを伴う経験を患者に与えるものである
。従って、試料の抽出からかなりの時間が経過した後に試料の汚染が検出される
ことは患者および医者の双方にとって非常に好ましくないものである。なぜなら
ば、かなりの時間経過後(大抵は、別の日)に全く同じ収集処置を反復しなけれ
ばならないからである。また、脳を保護する膜を破裂させることがあるため、こ
の収集処置には危険が付随する。
【0007】 本発明は上記問題に対処して、CSF試料の品質の迅速試験を行うものである
。本発明の試験は、患者が、収集処置を受け入れる肉体的覚悟ができており、か
つ更なる収集処置に耐える精神的覚悟ができている間に結果を得ることができる
【0008】 本発明の第1態様によれば、呼吸する被検者の状態の発生を検出する方法にお
いて、 被検者が呼気した呼吸ガスから水性凝縮物を得る段階と、 水性凝縮物中に存在する或る種を検出する段階と、 前記種の存在と状態の発生とを相関付ける段階とを有することを特徴とする方
法が提供される。
【0009】 種は、ガス検出装置を用いてガス状種または揮発性種を検出することにより検
出される。ガス状種または揮発性種は、水性凝縮物中に存在する種と同じもので
あり、この場合、種は蒸発されるか、凝縮物から簡単に蒸発される。不揮発性種
は誘導化されるか、或いは検出可能なガス状種または揮発性種を作るべく処理さ
れる。
【0010】 ガス検出装置は、質量分析計で構成できる。また、ガス検出装置はGC−MS
で構成できる。
【0011】 ガス検出装置は、ガスに露出されると電気的特性または圧電的特性が変化する
ガス感応材料を備えた少なくとも1つのガスセンサで構成できる。ガス感応材料
は半導体有機ポリマーで構成できる。
【0012】 ガス検出装置は、ガスセンサの配列で構成できる。
【0013】 水性凝縮物は人工呼吸器から得ることができる。
【0014】 検出される状態は肺内感染の場合があり、該肺内感染は肺炎の場合がある。
【0015】 検出される種はアンモニアまたはアミンで構成できる。
【0016】 本発明の第2態様によれば、 体液の試料と関連するガス状種または揮発性種
を、ガス検出装置を用いて検出する段階と、前記種の存在と体液の存在とを相関
付ける段階とを有する体液検出方法が提供される。
【0017】 この方法は、体液の試料の純度を評価するのに使用でき、体液の試料と関連す
るガス状種または揮発性種がガス検出装置を用いて検出され、前記種の存在と体
液の試料の純度とが相関付けられる。
【0018】 体液はCSFで構成でき、この場合にはCSFの試料中の漿液の存在が検出さ
れる。
【0019】 ガス検出装置は、ガスに露出されると電気的特性または圧電的特性が変化する
ガス感応材料を備えた少なくとも1つのガスセンサで構成できる。ガス感応材料
は半導体有機ポリマーで構成できる。
【0020】 ガス検出装置はガスセンサの配列で構成でき、このような装置は、一般に「電
子ノーズ」として知られている。
【0021】 ガス検出装置は質量分析計で構成できる。また、ガス検出装置はGC−MSで
構成できる。
【0022】 (発明を実施するための最良の形態) 以下、添付図面を参照して本発明の方法を説明する。
【0023】 本発明の一態様では、呼吸する被検者の状態の発生を検出する方法は、被検者
が呼気した呼吸ガスから水性凝縮物を得る段階と、水性凝縮物中に存在する或る
種を検出する段階と、前記種の存在と状態の発生とを相関付ける段階とを有して
いる。
【0024】 この方法では、呼気された呼吸ガス中に必然的に存在しかつ国際特許公開WO 9
8/39470の方法の性能に大きな問題を呈する水蒸気が、実際に有効に使用される
。凝縮物は多くの重要な化学種中に多量に含まれていることが判明している。
【0025】 呼気された水蒸気は実質的に体温と同じ温度を有し、従って冷えた表面に接触
すると凝縮する顕著な傾向を呈することに留意されたい。凝縮物を収集する計画
を以下に説明する。被検者の呼気中に帯同される水滴には、収集される凝縮物の
幾分かが含まれる。
【0026】 好ましい実施形態では、凝縮物中の種は、ガス状種または揮発性種をガス検出
装置で検出することにより検出される。凝縮物中の種が揮発性であるか、蒸発さ
せることができるものであれば、凝縮物中の種自体を気相で検出できる。或いは
、実質的に不揮発性の種は、検出可能な種すなわち揮発性種を得るため、誘導体
化するか、他の方法で処理しなければならない。微生物代謝により一般的に発生
する生成物である脂肪酸は、この目的のために誘導体化することができる。
【0027】 種々のクラスのガス検出装置を使用できる。より詳細に後述するように、質量
分析(できる限り、GC−MCシステムの一部として用いる)が1つの好ましい
技術である。いわゆる「バーチャルセンサ」を使用することもでき、他の形式の
ガスクロマトグラフィを使用することもできる。
【0028】 他の好ましいアプローチでは、ガス検出装置は、ガスに露出されると電気的特
性または圧電的特性が変化するガス感応材料を備えた少なくとも1つのガスセン
サを備えている。
【0029】 ガス検出装置は、半導体有機ポリマーガスセンサの配列で構成でき、これによ
れば、ガスの存在は前記センサのDC抵抗の変化をモニタリングすることにより
検出される。このような装置は、例えばAromaScan plc社(Crewe、英国)により
製造されている。このような装置に適した多くの半導体有機ポリマーがあり、例
えば、ポリピロール、ポリインドールおよびこれらの置換変異体がある。これら
のポリマーの特性は、或るガス(通常、極性ガス)の吸着によって測定可能な導
電性の変化が生じることであり、従って、ポリマーのDC抵抗の変化をモニタリ
ングすることによりこのようなガスを検出できる。一般に各ポリマーは非常に広
帯域の感度を呈するので、ガスセンサの配列が使用される。これにより、配列を
横切る応答の特徴的「指紋」を識別することにより、広範囲のガスの選択的特定
が可能になる(例えば、J V Hatfield, P Neaces, P J Hicks, K C Persaudおよ
びP Travers著「センサおよびアクチュエータB(Sensors and Actuators B」、
18〜19巻(1994年)、第221〜228頁参照)。センサの出力は、セ
ンサ応答の出力パターンと或る状態の発生とを相関付ける分析手段により分析で
きる。通常、分析手段はコンピュータまたはマイクロプロセッサである。単一の
このような装置を使用して多数の状態を認識できる。この点に関しては、学習し
た神経回路網が特に有効である。
【0030】 また、半導体有機ポリマーにAC信号を入力してポリマーのインピーダンス量
および該インピーダンス量の変化をモニタリングすることにより、入力したAC
電気信号の周波数の関数として半導体有機ポリマーに尋問識別することができる
(例えば、英国特許第2 203 553号およびM E H Amrani. R M Dowdeswell, P A P
ayneおよびK C Persaud著「ユーロセンサXの会報(Proceedings of Eurosensor
s X)」(第2巻、1996年、第665〜668頁参照)。このアプローチを
使用すると、単一の半導体有機ポリマーセンサが、DC抵抗技術により尋問識別
されるこのようなセンサの配列により得られる情報と同等または実際にはより優
れた情報を得ることができる。
【0031】 例えば金属酸化物半導体(MOS)、水晶振動子または表面弾性波(SAW)
装のようなガス感応材料を備えた他の形式のガスセンサを使用することもできる
。複数のこのようなデバイスからなる配列を使用することもできる。或いは、例
えば赤外線分光学のような分光技術を使用することもできる。
【0032】 重要ではあるがこれに限定されない適用領域は、人工呼吸器により人工呼吸(
換気)を受けている危篤状態にある患者の状態を検出することである。水性凝縮
物を収集する手段は多数ある。例えば、慣用呼吸器には、凝縮物を抽出できる、
アクセスが容易なポートを設けることができる。主呼吸気道からの適当な流出チ
ャンネルを設けることもできる。凝縮物の形成を増進させるため、コールドフィ
ンガ(cold-finger)またはこれと同等の装置を組み込むこともできる。慣用の
人工呼吸器には、凝縮物を収集すべく機能する受容器が設けられる。すなわち、
実際には、この受容器から水性凝縮物の試料を抽出するのが便利であることが判
明している。
【0033】 測定は、4人の患者の呼吸を行うのに使用される人工呼吸器の受容器から得ら
れた水性凝縮物について行われた。2人の患者は肺炎を呈しており、他の2人の
患者は基準凝縮物の源として機能した。試料は約80μlの凝縮物および約60
μlの水酸化ナトリウムを用いて作られた。
【0034】 試料は、m/z=17チャンネルをモニタすべく設定されたGC−MSシステ
ム内に蒸発された。これにより、アンモニアの生成を検出できる。測定はまた、
臭化アンモニウムの1%溶液についても行われた。
【0035】 図1(a)〜図1(f)には、得られたクロマトグラフが示されている。図1
(a)および図1(d)基準凝縮物に対応するものであり、m/z=17チャン
ネルに大きい信号がないことを示している。図1(b)および図1(e)は肺炎
を呈している患者から得られた凝縮物に対応するものである。多量のアンモニア
生成が観察される。比較のため、図1(c)および図1(f)は、臭化アンモニ
ウム溶液から発生されたアンモニア信号を示している。この溶液は、気相中に約
500ppmのアンモニアを供給すると見積もられている。
【0036】 水酸化ナトリウムは溶液のpHを上昇させ、これによりアンモニアを追い出す
。水酸化ナトリウムは、少量の揮発性アミン種を追い出すこともある。肺炎の特
徴を有しかつ凝縮物中に存在する種はアンモニア自体であると考えられるが、ア
ミン種はアンモニアに加えて存在するか、アンモニアの代わりに存在することも
ある。
【0037】 半導体有機ポリマーセンサ(モデルA32S、AromaScan plc社、Crewe、英国
)の配列を使用して、他の測定も行った。1mlの水、250μlの水性凝縮物
および約100μlの水酸化ナトリウムからなる溶液が作られた。溶液面を横切
ってキャリヤガスを通し、次にガスセンサ配列によりガスをサンプリングする「
ストリッピング」技術を使用して、溶液面上のガス状ヘッドスペースの分析を行
った。ガスセンサ配列によりアンモニアの存在が検出された。
【0038】 また、キャリヤガスを溶液に通して発泡させる「スパージング」技術によりガ
ス状種または揮発性種をセンサ配列に導入することもできる。ガス状種または揮
発性種は、後でセンサの配列を横切って流されるキャリヤガス中に帯同される。
【0039】 本発明は上記例のみに限定されるものではないことを理解すべきである。例え
ば、短鎖脂肪酸および低分子量アルコールのような微生物活動に関連する種を介
して他の感染性状態を検出することもできる。微生物は凝縮物中にも存在し、特
徴的化学種の濃度を高めるため、適当な条件下でこれらの微生物を培養すること
ができる。アルコールまたは他の物質の乱用による中毒のような非感染性状態を
検出することもできる。特徴的揮発性「マーカ」の性質によっては、該特徴的揮
発物(単一または複数)を放出させまたは放出を高めるため、酸またはアルカリ
等の添加物を適宜添加できる。試料を得るため被検者が息を吹き込む水性凝縮物
用のポータブル収集装置を設けることもできる。ガス検出配列のようなガス検出
デバイスはこのような装置と一体化でき、或いは、凝縮物は分析のためガス検出
装置に搬送することもできる。人工呼吸器の場合には、患者に近接した位置から
試料を収集できるように特別設計された人工呼吸器を設けることもできる。揮発
性種の検出前にこれらの揮発性種を捕捉するための選択的媒体を用いることもで
きる。
【0040】 気相中のガス状種または揮発性種を検出する代わりに、液相中で、すなわち直
接凝縮物上で測定を行うことができる。赤外線分光学のような分光技術を用いる
こともできる。或いは、ELISA形式の適当な試験を考えることもできる。可
能性ある他の技術として、国際特許公開WO 98/46985に開示されているような電
気化学的技術による分析または電気的インピーダンスの測定による分析がある。
【0041】 本発明の他の態様では、体液を検出する方法は、体液の試料と関連するガス状
種または揮発性種を、ガス検出装置を用いて検出する段階と、前記種の存在と体
液の存在とを相関付ける段階とを有している。
【0042】 この方法は体液の試料の純度を評価するもので、体液の試料に関連するガス状
種または揮発性種がガス検出装置により検出され、前記種の存在と体液の試料の
純度とが相関付けられる。
【0043】 好ましい実施形態では、体液はCSFであり、この場合にはCSFの試料中の
漿液の存在が検出される。或いは、体液は血液または漿液でもよい。
【0044】 以下の説明から明らかなように、ガス状種または揮発性種の同一性が既知であ
ること、または試料の上方のガス状「ヘッドスペース」の個々の成分が識別され
ることは重要でない。
【0045】 図面は、容器12内に貯蔵されたCSF10の試料を示す。一般に、CSF1
0の試料は、既知の方法を用いて患者から得られ、その後直ぐに検出される。C
SF10の上方には、該CSF10に関連する或るガス状種または揮発性種を含
有するガス状ヘッドスペース14がある。ヘッドスペース14は、例えばポンピ
ングのような適当な方法でガス検出装置16によりサンプリングされる。ガス検
出装置16からのデータは、分析手段18(一般にコンピュータまたはマイクロ
プロセッサ)により分析される。
【0046】 好ましいアプローチでは、ガス検出装置16は、ガスに露出されると電気的特
性または圧電的特性が変化するガス感応材料を備えた少なくとも1つのガスセン
サを有している。
【0047】 ガス検出装置16は半導体有機ポリマーガスセンサの配列で構成でき、ガスの
存在は前記センサのDC抵抗の変化をモニタリングすることにより検出される。
このような装置は、例えばAromaScan plc社(Crewe、英国)により製造されてい
る。このような装置に適した多くの半導体有機ポリマーがあり、例えば、ポリピ
ロールおよびポリインドールおよびこれらの置換変異体がある。このようなポリ
マーは、或るガス(通常、極性ガス)を吸着すると測定可能な導電性変化を引き
起こす特性を有し、従って、このようなガスは、ポリマーのDC抵抗の変化をモ
ニタリングすることにより検出される。各ポリマーは、一般に、非常に広帯域の
感度を有するため、ガスセンサの配列が使用される。これにより、配列を横切る
応答の特徴的「指紋」を認識することにより広範囲のガスを選択的に識別できる
(例えば、J V Hatfield, P Neaves, P J Hicks, K C PersaudおよびP Travers
著「センサおよびアクチュエータB(Sensors and Actuators B)」(18〜1
9巻、1994年、第221〜228頁参照)。センサの出力は、センサ応答の
出力パターンと試料10の状態とを相関付ける分析手段18により分析される。
この点に関しては、学習した神経回路網の使用が特に有効である。サモンマッピ
ング(Sammon Mapping)のようなデータ縮小技術またはクラスター分析技術は、
特に、サンプリングされるヘッドスペース間の差異を表示するのに非常に有効で
ある。これは、ヘッドスペース(従って、CSF試料)が不純物を含有するとき
の表示に有効である。
【0048】 また、半導体有機ポリマーに電気信号を入力し、かつ入力されたAC電気信号
の周波数の関数として該ポリマーのインピーダンス量をモニタリングすることに
より、該ポリマーに尋問識別することもできる(例えば、英国特許第2 203 553
号およびM E H Amrani. R M Dowdeswell, P A PayneおよびK C Persaud著「ユー
ロセンサXの会報(Proceedings and Eurosensors X)」(第2巻、1996年
、第665〜668頁参照)。このアプローチを使用すると、単一の半導体有機
ポリマーセンサが、DC抵抗技術により尋問識別されるこのようなセンサの配列
により得られる情報と同等または実際にはより優れた情報を得ることができる。
【0049】 例えば金属酸化物半導体(MOS)、水晶振動子または表面弾性波(SAW)
装のようなガス感応材料を備えた他の形式のガスセンサを使用することもできる
。複数のこのような装置からなる配列を使用することもできる。或いは、例えば
赤外線分光学のような分光技術を使用することもできる。
【0050】 適用できる他の形式のガス検出技術として、より完全に後述するように、質量
分析(できる限り、GC−MCシステムの一部として用いる)が1つの好ましい
技術である。いわゆる「バーチャルセンサ」を使用することもでき、他の形式の
ガスクロマトグラフィを使用することもできる。
【0051】 通常、検出されるガス状種または揮発性種は、試料の上方のヘッドスペース内
に存在する。しかしながら、試料の加熱、酸性化またはアルカリ処理、または試
料中に存在する任意の種の揮発性種への化学変換、または試料からガス状種また
は揮発性種を作るための他のあらゆる処置は、本発明の範囲内に包含されるもの
である。CSFおよび漿液の場合には、CSFが透明であるのに対し、漿液は多
数の微生物、その代謝生成物および他の老廃生成物により汚染されているため、
両流体は識別できると考えられている。より詳しくは、漿液には比較的高レベル
のアンモニアが関連していると考えられている。しかしながら、本発明は、この
種のみの検出に限定されるものではなく、または上記説明により制限されるもの
でもない。
【0052】 一般に、CSFの試料は既知の方法を用いて患者から得られ、その後直ぐに検
出される。これにより、処置の成否が非常に迅速に判断される。CSF試料を得
るのに使用される器具にガス検出装置を組み込むこともできる。例えば、ガスセ
ンサの配列を注射器に組み込むことにより、CSF試料の純度を評価できる「賢
い注射器」を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は、17のm/z比をモニ
タリングするGC−MSシステムにより得られるガスクロマトグラフを示す。
【図2】 CSFを検出する方法を示す図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/50 G01N 33/50 B // G01N 30/72 30/72 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 マーケロフ・マイケル アメリカ合衆国 オハイオ 44131 クリ ーヴランド イー シャーフ ロード 5405 Fターム(参考) 2G045 AA25 AA28 CB22 CB30 DA17 DB06 FA34 FB04 FB05 2G046 AA10 AA34 BA09 EA04 FA01 FB02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼吸する被検者の状態の発生を検出する方法において、 被検者が呼気した呼吸ガスから水性凝縮物を得る段階と、 水性凝縮物中に存在する或る種を検出する段階と、 前記種の存在と状態の発生とを相関付ける段階とを有することを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 前記種は、ガス検出装置を用いてガス状種または揮発性種を
    検出することにより検出されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ガス検出装置は質量分析計を有していることを特徴とす
    る請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ガス検出装置はGC−MSを有していることを特徴とす
    る請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ガス検出装置は、ガスに露出されると電気的特性または
    圧電的特性が変化するガス感応材料を備えた少なくとも1つのガスセンサを有し
    ていることを特徴とする請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ガス感応材料は半導体有機ポリマーであることを特徴と
    する請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ガス検出装置はガスセンサの配列を有していることを特
    徴とする請求項5または6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記水性凝縮物は人工呼吸器から得られることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 検出される状態は肺内感染であることを特徴とする請求項1
    〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記肺内感染は肺炎であることを特徴とする請求項9記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 前記検出される種はアンモニアまたはアミンであることを
    特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 体液の試料と関連するガス状種または揮発性種を、ガス検
    出装置を用いて検出する段階と、 前記種の存在と体液の存在とを相関付ける段階とを有することを特徴とする体
    液検出方法。
  13. 【請求項13】 前記体液の試料と関連するガス状種または揮発性種がガス
    検出装置を用いて検出され、前記種の存在と体液の試料の純度とが相関付けられ
    ることを特徴とする、体液の試料の純度を評価する請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記体液はCSFであることを特徴とする請求項12また
    は13記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記CSFの試料中の漿液の存在が検出されることを特徴
    とする請求項13または14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記ガス検出装置は、ガスに露出されると電気的特性また
    は圧電的特性が変化するガス感応材料を備えた少なくとも1つのガスセンサを有
    していることを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記ガス感応材料は半導体有機ポリマーであることを特徴
    とする請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記ガス検出装置はガスセンサの配列を有していることを
    特徴とする請求項16または17記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記ガス検出装置は質量分析計を有していることを特徴と
    する請求項12〜15のいずれか1項記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記ガス検出装置はGC−MSを有していることを特徴と
    する請求項19記載の方法。
JP2000604224A 1999-03-09 2000-03-09 状態検出方法 Withdrawn JP2002539429A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9905259.9A GB9905259D0 (en) 1999-03-09 1999-03-09 Method for detecting conditions
GBGB9908113.5A GB9908113D0 (en) 1999-04-10 1999-04-10 Method for detecting bodily fluids and for assessing the purity thereof
GB9908113.5 1999-04-10
GB9905259.9 1999-04-10
PCT/GB2000/000859 WO2000054050A2 (en) 1999-03-09 2000-03-09 Method for detecting conditions by analysis of aqueous condensate from respiratory gases

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002539429A true JP2002539429A (ja) 2002-11-19

Family

ID=26315238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000604224A Withdrawn JP2002539429A (ja) 1999-03-09 2000-03-09 状態検出方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1169640B1 (ja)
JP (1) JP2002539429A (ja)
AT (1) ATE298086T1 (ja)
DE (1) DE60020823T2 (ja)
WO (1) WO2000054050A2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506958A (ja) * 2004-07-21 2008-03-06 ジボダン エス エー 香料および芳香の分野において有用な化合物を同定または評価する方法
JP2009186487A (ja) * 2004-06-07 2009-08-20 Charlotte-Mecklenburg Hospital Authority 呼気凝縮液中のリポ多糖体を利用するグラム陰性菌性肺炎の診断
JP2013231711A (ja) * 2012-04-02 2013-11-14 Hitachi High-Technologies Corp サンプル液に含まれる揮発性物質の分析方法
JP2015072237A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 株式会社島津製作所 質量分析を用いたアンモニア測定方法
JP2017104487A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 台湾ナノカーボンテクノロジー股▲ふん▼有限公司Taiwan Carbon Nano Technology Corporation 気体識別を利用し且つ肺炎感染及び肺炎菌種の疾患分析機能を有する人工呼吸器

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69938662D1 (de) 1998-06-19 2008-06-19 Cyrano Sciences Inc Spurendetektion von analyten mit hilfe artifizieller olfaktometrie
GB0113188D0 (en) * 2001-05-31 2001-07-25 Osmetech Plc Method for detecting conditions
WO2003075745A2 (en) * 2002-03-04 2003-09-18 Cyrano Sciences, Inc. Detection, diagnosis, and monitoring of a medical condition or disease with artificial olfactometry
GB0920315D0 (en) 2009-11-20 2010-01-06 Univ Bristol A diagnostic apparatus
CN103616414A (zh) * 2013-12-10 2014-03-05 江苏大学 一种产气菌种类的快速鉴别方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8708201D0 (en) * 1987-04-06 1987-05-13 Cogent Ltd Gas sensor
WO1995030765A1 (en) * 1994-05-06 1995-11-16 Slotman Gus J Method for identifying and monitoring patients at risk for systemic inflammatory conditions
GB9411515D0 (en) * 1994-06-09 1994-08-03 Aromascan Plc Detecting bacteria
GB9700012D0 (en) * 1997-01-02 1997-02-19 Aromascan Plc Improvements in the detection of bacteria
GB9704676D0 (en) * 1997-03-06 1997-04-23 Aromascan Plc Condition indicator
GB9717209D0 (en) * 1997-08-14 1997-10-22 Aromascan Plc Condition detector
GB9717306D0 (en) * 1997-08-15 1997-10-22 Aromascan Plc Method and device for detecting a condition

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009186487A (ja) * 2004-06-07 2009-08-20 Charlotte-Mecklenburg Hospital Authority 呼気凝縮液中のリポ多糖体を利用するグラム陰性菌性肺炎の診断
JP2008506958A (ja) * 2004-07-21 2008-03-06 ジボダン エス エー 香料および芳香の分野において有用な化合物を同定または評価する方法
JP2013231711A (ja) * 2012-04-02 2013-11-14 Hitachi High-Technologies Corp サンプル液に含まれる揮発性物質の分析方法
JP2015072237A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 株式会社島津製作所 質量分析を用いたアンモニア測定方法
JP2017104487A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 台湾ナノカーボンテクノロジー股▲ふん▼有限公司Taiwan Carbon Nano Technology Corporation 気体識別を利用し且つ肺炎感染及び肺炎菌種の疾患分析機能を有する人工呼吸器

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000054050A3 (en) 2001-01-25
DE60020823T2 (de) 2006-05-18
EP1169640B1 (en) 2005-06-15
EP1169640A2 (en) 2002-01-09
WO2000054050A2 (en) 2000-09-14
DE60020823D1 (de) 2005-07-21
ATE298086T1 (de) 2005-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200337594A1 (en) Biomarkers for systems, methods, and devices for detecting and identifying substances in a subject's breath, and diagnosing and treating health conditions
Wojnowski et al. Electronic noses in medical diagnostics
US6620109B2 (en) Method and system of diagnosing intrapulmonary infection using an electronic nose
JP6861270B2 (ja) 呼気サンプルを捕捉するためのシステムおよびデバイス
Di Francesco et al. Breath analysis: trends in techniques and clinical applications
CN104856679B (zh) 用于哮喘、肺结核及肺癌诊断及疾病管控的呼吸分析系统及方法
US6620107B2 (en) Detection of conditions by analysis of gases or vapours
US5425374A (en) Device and method for expiratory air examination
US7819803B2 (en) Detection, diagnosis, and monitoring of a medical condition or disease with artificial olfactometry
CN104781666B (zh) 用于诊断结核的传感器技术
JP5818888B2 (ja) 生体ガス検知装置及び生体ガス検知方法
Chen et al. Applications and technology of electronic nose for clinical diagnosis
Cheng et al. Technology development in breath microanalysis for clinical diagnosis
WO2008060165A9 (en) Improvements in or relating to breath collection methods and apparatus
Thaler et al. Medical applications of electronic nose technology: review of current status
JP2002539429A (ja) 状態検出方法
Chapman et al. Breath analysis in asbestos-related disorders: a review of the literature and potential future applications
CN110146651A (zh) 基于气体传感器的呼出气检测系统
Qian et al. A novel multisensor detection system design for low concentrations of volatile organic compounds
Dharmawardana et al. A review of breath analysis techniques in head and neck cancer
CN207198090U (zh) 基于紫外光丙酮识别的呼气式糖尿病检测系统
Sujono et al. Asthma identification using gas sensors and support vector machine
Ruzsanyi et al. Analysis of human breath using IMS
Fung et al. Analysis of airborne biomarkers for point-of-care diagnostics
AU2002251318B2 (en) Diagnosis by sensing volatile components

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605