JP2002539364A - ハイドロクラシス動力発生装置 - Google Patents

ハイドロクラシス動力発生装置

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Abstract

(57)【要約】 塩分濃度の異なる2つの水域間の浸透エネルギーポテンシャルを有功に活用する疑似浸透方法を使用して動力を発生するための水力発生システムを提供する。本発明の方法及び装置は半透過膜やその他の特別に形成した材料を使用せず、淡水や海水溶液を加熱したり冷却する必要もない。更に、処理済み或いは未処理の川の流去水、処理済み流去廃水或いは汚水、雨水管渠の流去水、一部汚染された淡水の流去水、及びその他の多様な淡水源等の多様な淡水源からエネルギーを回収するのにこの装置を使用することができる。従って、多様な地理位置において多様な条件下で大規模で発電するのに適合している。本発明は従来の手段では電力発電が困難或いは非現実的な遠隔の地域で使用するのに特に有益である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 (発明の分野) 本発明は水力発生システムに関し、特に、塩分濃度の異なる2つの水域間で浸
透エネルギーポテンシャルを効率良く活用する新規な疑似浸透を用いた動力発生
装置及び方法に関する。
【0002】 (関連技術の説明) 世界中の電力の約20%は水力発電により発電される。米国だけでもこの資源
は国家の電力供給の約12%を占め、年間90,000メガワット以上の電力が
発電され、毎年約28.3百万人の消費者の要求に応じている。水力発電はクリ
ーンな自然エネルギー源である。環境にやさしいだけでなく(洪水を抑制すると
いう点でも有益である)、費用の点でも非常に効率的である。例えば、北西では
、水力発電所からの電力は1時間1メガワットで約10ドルである。1時間1メ
ガワットを原子力発電所、石炭発電所及びガス発電所で発電すると、それぞれ約
60ドル、45ドル及び25ドルにもなる。
【0003】 しかし、現在、水力発電所は高さの変化により放出される水のエネルギー成分
しか回収しないようになっている。特に、水力発電の電気は一般に、発電機に結
合された回転タービンの高所から低所に淡水を200〜300フィート(61〜
91メートル)の高低差で落下させることにより発電される。使用した水はエネ
ルギーを使い果たした淡水の流去水として低所で排出される。しかし、後述する
ように、淡水の流去水は完全にエネルギーを使い果たした訳ではない。事実、排
出された淡水に含まれる回復可能なエネルギーの残存量は950フィート(29
0メートル)の高さからの水或いはそれ以上にも匹敵する。この新たな回復可能
なエネルギー成分の性質及び出所を理解するには、淡水がどのようにして生成さ
れるのかを知ることが有益である。
【0004】 淡水の始まりは太陽エネルギーにより海から蒸発した水蒸気である。この水蒸
気が大気に蒸発し、そこで冷却される。冷却されることにより水蒸気が雲として
凝固し、最終的には降水となる。ある降水は陸地に落ちて淡水の湖、積雪、網の
目のように走る川、小川及び帯水層を形成し、その他は流去水となる。最終的に
、淡水の流去水の全て或いは殆ど全ては海への帰路につき、従ってサイクルをな
す。事実、自然に生じる水のサイクルの一部として、及び/或いは水力発電所、
都市の廃水処理設備などの人間による種々の介入の一部として、世界中で、莫大
な量の淡水が毎年自由に海中に流し込まれる。
【0005】 水のサイクルの背後の全体の駆動力は、毎日太陽から何百万平方マイルにわた
る海を放射する太陽エネルギーである。比較的高い塩分濃度の海水から淡水の蒸
気を発生されるのは太陽エネルギーである。この過程で吸収される太陽の放射エ
ネルギー量は莫大であり、約2,300kJ/kg(0.64kW-hr/kg)の蒸気とな
る。この吸収されたエネルギーは蒸発した水の潜伏エネルギー或いはエントロピ
ーにおける汚染物質の増加を引き起こす。この莫大な潜伏エネルギーの大部分(
約99%)は大気に放散されて水蒸気が再度凝縮されて雲になる。しかし、この
潜伏エネルギーの少量(と言っても大量である)(約0.13%)は淡水の降水
として残る。この放散されずに残ったエネルギーはいわゆる淡水の海水への混合
の自由エネルギー(或いは「混合の熱」)を意味する。特に、これは、淡水(或
いはその他の溶媒)を海水溶液(或いはその他の溶媒/溶質溶液)から分離させ
るのに必要な(純粋水の蒸発エネルギーを越えた)増大する更なるエネルギーで
ある。
【0006】 混合の自由エネルギーは、水がその純粋な(淡水)状態から薄められた(塩水
)の状態に変形するときに水(或いはその他の溶媒)の増加に影響を及ぼす。水
等の溶媒は比較的低い溶質濃度(低エントロピー)の部分から比較的高い溶質濃
度(高エントロピー)の部分に流動する自然の傾向を有するという物理的な特性
がある。従って、エントロピー成分は、塩分濃度の異なる2つの水域同士或いは
その他の溶媒の領域同士が互いに接触して混合され始める度に生成される。この
エントロピー成分は物理的に観察することができ、浸透として知られる公知の現
象により測定することができる。
【0007】 浸透とは、低濃度の溶質から高濃度の溶質へ選択性透過膜(即ち、水は通過す
るが溶けた溶質は通過しない)を介する水の流れである。これは束一性の現象で
あり、即ち、溶媒の特性には依存せず、溶けた全ての種モル濃度の合計のみに依
存する。純粋水は浸透ポテンシャルがゼロであると定義することができる。水を
ベースにした全ての溶液は種々の程度の負の浸透ポテンシャルを有する。多くの
参考文献は半透過膜を通過する圧力の観点から浸透ポテンシャルを論じている。
なぜならこの効果を測定する最も簡単な方法は、正味の流れが無効となるまで高
い負の浸透ポテンシャルで膜に圧力を与えることであるからである。「逆浸透」
とは付加的圧力を選択性透過膜を介して自然な流れ方向を逆にする点に与えたと
きに生じる現象であり、結果として溶媒が溶質から分離する。
【0008】 しかし、太陽による蒸発、或いは公知の逆浸透脱塩方法を用いて食塩水の領域
から淡水を分離させるにはエネルギーを要し、淡水を海水に戻すと、淡水に蓄え
られたエネルギー(約2.84kJ/kg)と同等のエネルギーを放出することにな
る。この潜伏的な蓄えられたエネルギー源をなんとかして効率的に活用できれば
、これまで活用されていなかった絶えることのない再生可能なエネルギー資源か
ら莫大な量の安価な電力を生産することができる。
【0009】 例えば、この潜伏的の無料の混合エネルギー或いは浸透エネルギーポテンシャ
ルを回収する装置に、コロンビア川からの平均水流の30%を分流させることが
できれば、6,300メガワットの電力を生産することができる。全体的に見て
、コロンビア川のグランドクーリーダムの現在の水力発電所(米国最大の水力発
電所であり、世界的には3番目に大きい)の最大出力は6,800メガワットで
ある。http://www.cqs.washington.edu/crisp/hydro/gcl.htmlを参照されたい。
ウィーバー川からグレートソルトレークへの水流を蒸気装置を介して分流させる
ことができれば、400メガワットの電力を生産することができる。他の米国水
路学データの統計調査については例えばhttp://h20.usgs.gov/public/realtime.
htmlを参照されたい。この装置は、世界中の人々、特に従来の手段では電力発電
が困難或いは非現実的な遠隔の地域の人々にとって莫大な利益になる。
【0010】 この魅力ある自然な再生可能なエネルギー源を商業的に活用するための可能な
方法について何年にもわたり様々な提案がなされてきた。例えば、Jellinek(米
国特許第3,978,344号)は淡水を半透過膜に通過させて塩或いは海水溶
液に流すことを提案した。これにより生じた膜の前後の浸透圧の差を使用して塩
水流を出口穴から噴射させ、発電機に連結された水車を駆動させて発電を行う。
同様に、Loeb(米国特許第3,906,250号)には半透過膜を通した遅延浸
透圧を利用して発電を行う方法及び装置が記載されている。
【0011】 これらの特許は、その他の特許も推奨するように、半透過膜を利用して膜を通
過して作用する浸透ポテンシャルの差から有益な効果を得るための前方向の浸透
方法に依存している。このようなシステムはある制限された条件下の小規模なケ
ース対しては有益な応用が可能であるが、実物大の規模で商業的に開発したり発
電システムを活用することは、充分な流量を得るのに広い膜表面積が必要なこと
や、費用や、このような半透過膜の維持が困難であることにより妨げられる。合
成材料の近代の進歩により、塩水溶質をはじくのに非常に有効で高圧にも充分に
耐えられる膜が製造されているが、このような膜は、依然として目詰まり、スケ
ーリング、或いは経時的劣化が生じやすい。例えば、淡水源として使用する河川
水は、膜の目詰まりを容易に引き起こす種々の溶質、その他浮遊堆積物や汚染物
を持ち込む可能性が高く、濾過や定期的な手入れが必要である。淡水源として使
用される都市の廃水処理所からの処理廃水には同様な問題及び更なる厄介な問題
があり、これが上記のような解決策を商業的に非現実的なものとしてしまう。
【0012】 Urry(米国特許第5,255,518号)は半透過膜を使用しない方法で浸透
エネルギーポテンシャルを活用する別の方法及び装置を提案した。特に、Urryは
特別に開発されたバイオエラストマーを使用することを提案した。このバイオエ
ラストマーは海水溶液にさらされると交互に且つ可逆に伸縮するように選択され
る。個々のバイオエラストマーの伸縮運動を有益な働きに変換するために機械的
エンジンが提案されている。このようなシステムは一般的な解決策への有用性は
示すものの、バイオエラストマー要素等を使用するこの提案されたシステムを大
規模で安価なエネルギー生産に適応させることは容易ではない。商業的な規模で
有益なエネルギーを生産しようとすれば、このようなシステムには広大な面積の
バイオエラストマーが莫大な枚数必要になろう。上述した膜と同様に、バイオエ
ラストマーの露出面は汚染物や経時的劣化にさらされるであろうし、これにより
このシステムは製造や維持に関して法外に高価なものになろう。
【0013】 Assaf(米国特許第4,617,800号)は、半透過膜や特別に開発された
バイオエラストマーを使用しない方法で凝縮された海水からエネルギーを生産す
る別の装置を提案した。特に、Assafは蒸気及び再凝結のシステムの使用を提案
した。この解決策では、先ず蒸発器内で淡水を加熱することにより蒸気を発生さ
せ、蒸気にタービンを通過させて電気発電機を駆動させる。凝結した蒸気はその
後復水器に送られ、そこで濃縮海水流と接触し、海水の希釈液の熱から熱を発生
させる。発生した熱は熱交換要素を介して蒸発器に戻され、淡水から蒸気を発生
させる。この解決策は上述の膜や広い表面積の汚染物の問題を概ね回避している
が、大規模で安価なエネルギーの生産には理想的に適応してはいない。これは、
必要な構成要素の数が多くまた複雑であり、更に圧力シールされた蒸発器及び復
水器内で淡水を加熱したり冷却することが必要であるためである。
【0014】 従って、淡水及び海水(及び/或いはその他の溶液)間の浸透エネルギーポテ
ンシャルを効率的に活用するための方法及び装置の必要性は未だ残っている。
【0015】発明の概要 従って、本発明の基本的な目的及び利点は上述の制限の幾つか或いは全てを克
服し、塩分濃度の異なる2つの水域間で浸透エネルギーポテンシャルの可能性を
効率良く活用する新規な疑似浸透を用いた動力発生装置及び方法を提供すること
である。
【0016】 本発明の方法及び装置の優れた点は、半透過膜やその他の特別に開発された材
料を使用する必要はなく、淡水も塩水も加熱したり冷却する必要がないことであ
る。更に、本発明は、処理済み或いは未処理の川の流去水、処理済み流去廃水或
いは汚水、雨水管渠の流去水、一部汚染された淡水の流去水、及びその他の多様
な淡水源等の多様な淡水源からエネルギーを回収する。従って、多様な地理位置
において多様な条件下で大規模で発電するのに適合している。本発明は従来の手
段では電力発電が困難或いは非現実的な遠隔の地域で使用するのに特に有益であ
る。
【0017】 本発明の1つの実施の形態によれば、塩分濃度の比較的低い水の水源と、塩分
濃度の比較的高い水の水源との間の浸透ポテンシャルの差から動力を発生させる
方法が提供される。塩分濃度の比較的低い水を第1チューブに導入する。包囲さ
れた第2チューブ内で塩分濃度の比較的低い水を塩分濃度の比較的高い水源から
の水に直接接触させて混合水を作る。第2チューブは単数或いは複数の開口部を
介して塩分濃度の比較的高い水源と流体連通しており、接触により第2チューブ
内の混合水の回収可能なエネルギーが増大する。混合水を動力発生装置に導入し
て動力及び/或いは電力を発生させる。
【0018】 本発明の別の実施の形態によれば、淡水の浸透エネルギーポテンシャルから発
電する方法が提供される。塩分濃度の比較的低い水の水源を、第1断面積を有す
るダウンチューブを介して塩分濃度の比較的高い水の水域の所定の深さに導入す
る。塩分濃度の比較的低い水を、第2断面積を有するアップチューブにおける所
定の深さからの塩分濃度の比較的高い水に直接接触させて混合水を作る。混合水
をアップチューブ内の上方で所定の深さよりも浅い高さまで湧昇させる。混合水
に動力発生装置を通過させて有効な動力を発生させる。
【0019】 別の実施の形態によれば、本発明は、塩分濃度の比較的低い水の水源と、塩分
濃度の比較的高い水の水源との間の浸透ポテンシャルの差から動力を発生させる
システムが提供される。このシステムは塩分濃度の比較的高い水の水源に配置さ
れたアップチューブを有する。該アップチューブは第1深さでアップチューブの
単数或いは複数の開口部を介して塩分濃度の比較的高い水の水源に流体連通され
る。アップチューブは第2深さで塩分濃度の比較的高い水の水源の深さで終端し
、第2深さは第1深さより浅い。システムは、塩分濃度の比較的低い水の水源に
連結された第1端部と、塩分濃度の比較的低い水の水源からの塩分濃度の低い水
をアップチューブに排出する第2端部とを有するダウンチューブを更に備え、塩
分濃度の比較的低い水及び塩分濃度の比較的高い水は混合水を作り、アップチュ
ーブ内で混合水が湧昇させる。システムは湧昇する混合水から動力を発生させる
手段を更に備える。
【0020】 別の実施の形態によれば、本発明は、塩分濃度の比較的低い水の水源と、塩分
濃度の比較的高い水の水源との間の浸透ポーテンシャルの差から動力を発生させ
るシステムを提供する。このシステムは、塩分濃度の比較的高い水を第1深さか
ら第2深さに導入し、第1断面積を有する第1チューブを有する。第2チューブ
は塩分濃度の比較的低い水の水源に流体連結された第1端部と、第1深さ或いは
その近傍で第1チューブに連結された第2端部と、第2断面積とを有する。第3
チューブは第2深さから、或いは第3チューブの第1端部近傍から塩分濃度の比
較的高い水を第2端部で第1チューブに導入し、塩分濃度の比較的低い水及び塩
分濃度の比較的高い水が第1チューブ内で混合水を作り、混合水は第1チューブ
内を流れて第3チューブ内で塩分濃度の比較的高い水の回収可能なエネルギーを
増加させる。システムは第1第3チューブ間に配置されて増加する回収可能なエ
ネルギーから動力を発生させる動力発生装置を更に有する。
【0021】 別の実施の形態によれば、本発明は、塩分濃度の比較的低い水の水源と、塩分
濃度の比較的高い水の水源との間の浸透ポテンシャルの差から動力を発生させる
方法を提供する。塩分濃度の比較的低い水を、第1断面積を有する第1チューブ
に導入する。包囲されると共に第2断面積を有する第2チューブ内で塩分濃度の
比較的低い水を塩分濃度の比較的高い水源からの水に直接接触させて混合水を作
る。第2チューブは第3チューブの単数或いは複数の開口部を介して塩分濃度の
比較的高い水源と流体連通しており、接触により第3チューブ内の塩分濃度の比
較的高い水の回収可能なエネルギーが増大する。第3チューブ内の塩分濃度の比
較的高い水を動力発生装置に導入して動力及び/或いは電力を発生させる。
【0022】 本発明及び従来例から得られる利点を要約することを目的として、本発明の目
的及び利点を上に記載した。勿論、これら全ての目的及び利点が本発明の特定の
実施の形態に従って達成される訳ではないことを理解されたい。従って、例えば
当業者であれば、ここで教示或いは示唆する他の目的或いは利点を達成しなくて
も、ここに教示する利点を達成或いは最適化する方法で本発明を具現化或いは実
施できることを理解するであろう。
【0023】 これら全ての実施の形態はここに開示する本発明の範囲内である。本発明の上
記及びその他の実施の形態は添付図面を参照しながら詳述された、以下の好まし
い実施の形態から当業者にとって容易に明らかとなろう。本発明はこれらの好ま
しい実施の形態の何れにも限定されない。
【0024】 本発明の集約された一般的性格及びその本質的特徴及び利点、好適な実施の形
態及びその変形例は、図面を参照した詳細な記載から当業者にとって明らかにな
ろう。
【0025】好ましい実施の形態の説明 上記発明の背景で論じたように、浸透ポテンシャルの異なる溶媒流体が互いに
接触して混合されると、エネルギーが放出される。この放出されるエネルギーは
その純粋な(淡水)状態から希薄(塩水)状態に変わる際の水(或いは他の溶媒
)のエントロピーの増加により生じる。従って、溶質濃度の異なる水或いは他の
溶媒の2つの水域同士が互いに接触して混合され始める度にエントロピー成分が
生成される。このエントロピー成分は浸透として知られる現象により物理的に観
察したり測定したりすることができる。
【0026】 「浸透」という用語は膜に関連しており、「hydrocrasis」という用語は浸透
ポテンシャルの異なる溶媒流体同士が膜の無い状態で互いに接触して混合される
ときの状況に使用される。
【0027】 図1Aは半透過膜を通過する従来の前方向浸透の概略図である。前方向浸透は
低濃度の溶質14から高濃度の溶質14に流れて選択性透過膜12を通過する水
10の流れとなる。多くの参考文献は半透過性膜を通過する圧力低下Πの観点か
ら浸透ポテンシャル或いは浸透圧について論じている。これは、この効果を測定
するのに最も簡単な方法は膜12の高濃度側と低濃度側との間の高低差或いはフ
ィート(メートル)を測定することであるからである。前方向浸透は仕事エネル
ギーの放出を生じさせる。
【0028】 図1Bは逆浸透の状態を示す。これにより、水(或いは溶媒)10は外圧の影
響下で低濃度の溶質14から高濃度の溶質14に強制的に流されて選択性透過膜
12を通過し、従って溶質14から純粋な溶媒10を搾り出す或いは抽出する。
逆浸透は浄水や淡水化のために世界中で広く使用されている。逆浸透は仕事エネ
ルギーを消費する。
【0029】 浸透方法で消費或いは放出される仕事エネルギーの量を示すために、塩水用の
大きな容器が淡水用の大きな蓋なしの容器の表面の直ぐ下で支持されているとい
う仮想の例を考えてみる。更に、これら2つの水容器を互いに分離する浸透膜が
ある。塩水の容器には細長い、正確に1mの体積のチューブが取り付けられて
おり、淡水の外まで延びている。この細長いチューブの上部は開放されており、
それが塩水容器の唯一の開口部である。この仮想の実験の初めでは、両容器の液
面高さと圧力は同じであり、細長いチューブの液面はその底部にある。しかし、
浸透により淡水は塩水の容器内に流入して膜を通過し、塩水のカラムにより作用
する圧力が膜を通過する浸透圧を丁度打ち消す或いは対抗するのに充分となるま
で、細長いチューブ内の塩水の液面高さを上昇させる。
【0030】 今、チューブの上部を最も高い液面の直ぐ下で切断すると、塩水は溢れてチュ
ーブの上部からこぼれ初め、同じ流量で淡水が膜を通過して塩水溶液内に流れ込
み続ける。今、膜を通過して流れる各立方センチメートルの淡水用に、同じ体積
の塩水溶液がチューブの上部から排水されて、ある距離落下する。仕事は明らか
に浸透メカニズムを介して行われたが、どの位の仕事がなされているであろうか
。塩水のカラムによりどの位の圧力が与えられ、カラムはどの位の高さであろう
か。
【0031】 理想的な溶液の低い濃度のための、浸透圧(Π)のvan't Hoff'sの式は以下の
通りである。 Π=CRT ここで、 C=モル濃度、 R=気体定数、 T=絶対温度、 である。
【0032】 塩水には各分子に2つのイオンがあり、 wt(NaCl)=58.5g T=20℃=293°K R=8.3144J/mole°K C=35ppt=35,000g/m =(35,000×2/58.5moles)/m =1200moles/m Π=(1200moles/m)(8.3144J/mole°K)
(293°K) =2.9×10N/m =2.9×10Pa =29atm となる。
【0033】 パスカルの法則によれば、 p=ρgh となる。
【0034】 p(液体のカラムの高さによる圧力)をΠ(浸透圧)と等しく設定すると、カ
ラムの高さ(h)は、 ρ=1034kg/m g=9.8m/s h=(2.9×10N/m)/((1034kg/m)(9.8
m/s)) =290m となる。
【0035】 1kgの水を排水するためになされる増分の仕事は、 W=1/2mgh =(0.5)(1kg)(9.8m/s)(290m) =1.4kJ
【0036】 淡水を塩水の海水に再度混合することにより得られる浸透エネルギーポテンシ
ャルは大きく、約1.4kJ/kgの淡水、或いは従来の水力発電システムの2
90mの高さからの水に匹敵する。蓄積されたこのエネルギー源を何とか活用で
きれば、これまで活用されていなかった絶えることのない再生可能なエネルギー
資源から莫大な量の安価な電力を生産することができる。
【0037】 細長いチューブを塩水の最大高さの直ぐ下(290メートル)で切断し、栓を
取り付けると、塩溶液は栓から流出し続けることになろう。1キログラムの水が
チューブを通過して元の液面に戻る際にどのような力が発生するのであろうか。 W=Mgh =(1Kg)(9.8m/s)(290m) =2.8×10ジュール
【0038】 浸透膜が毎秒1キログラムの水を通過させるのに充分な表面積を有している場
合、このシステムは毎秒1.4×10ジュール、即ち1.4キロワットの電力
を生産することになる。
【0039】 栓の端部に水圧管を取り付け、水圧管を上記元の液面高さの水力発電機に取り
付けた場合、発電機は(100%の効率で)1.4キロワットの電力を出力する
ことになる。
【0040】 実際には細長いチューブも水圧管も不要である。上部圧力が引力により発生し
ようが浸透圧により発生しようが発電機にとっては無関係だからである。塩水の
容器の開口部を発電機の入口に直接接続しても同じ電力が発生するであろう。
【0041】 勿論、これは発電するために実用的なシステムではない。何故なら、このシス
テムは非常に大きな剛性の容器と非常に大きな浸透膜に依存するからである。
【0042】 浸透エネルギーポテンシャルを利用するために多くのシステムが提案されてき
たが、商業的に成功したものがあったとしても非常に少ない。1つの問題は、殆
どの浸透エネルギー回収システムが半透過膜を利用した従来の前方向の浸透方法
に依存していることである。実物大の規模で商業的に開発したり発電システムを
活用することは、充分な流量を得るのに広い膜表面積が必要なことや、費用や、
このような半透過膜の維持が困難であることにより妨げられる。その他のシステ
ムは浸透エネルギーポテンシャルから有効な仕事エネルギーを抽出するために、
特別なバイオエラストマー材料及び/或いは蒸発器、復水器及び/或いは熱交換
器を使用する必要がある。
【0043】 しかし、海洋生物養殖という無関係の分野では、無光層からの栄養分の豊かな
水により海の有光層の水を富栄養化する目的で、海の湧昇流を人工的に作り出す
ため、塩水の海水と混合された淡水の浮力を使用することが知られている。例え
ば本願にも参考として盛り込まれている米国特許第5,106,230号には人
工的な海洋湧昇流の制御された発生方法が記載されている。この方法は比較的淡
水の入力流を所定の深さまで導入し、そこで淡水と栄養豊かな深海水とを混合し
て混合水を形成する方法を含んでいる。混合水は濃度が低下したことにより生じ
る浮力効果により上方に持ち上げられ、これによりアップパイプを通して混合が
水面に向けて行われる。この方法により、深海の無光層からの低温で栄養豊かな
水が上方の有光層へ湧昇し、海中の生物により栄養が有効に使われる。
【0044】 類似した湧昇装置の最近の試作品の試験で、驚くべきことに、全体の質量流の
運動エネルギーの観点から見て達成される湧昇流の量が、アップチューブに導入
される淡水からの浮力効果や運動エネルギーの観点から見たシステムへの入力エ
ネルギーより大きいことが発見された。修正した湧昇装置を使用して行ったその
後の実験により、このようなシステムの全体の水力エネルギー出力が全体の水力
エネルギー入力を越えることが確認された。
【0045】 現時点では観測されたこの現象の正確な説明を完全に評価することはできない
が、過剰なエネルギー出力は、アップチューブ内で淡水と塩水とを再度混合する
ことにより浸透エネルギーポテンシャルが放出されることに起因すると考えられ
る。この結果は特に驚くべきことである。何故なら、この修正した湧昇装置は、
これまで浸透エネルギーポテンシャルを回収するのに必要と考えられていた半透
過膜やその他の特別なシステム構成を組み込んでいなかったからである。膜がな
いため、この装置をハイドロクラシス動力発生装置と名付けた。発明の開示及び
理解を完全なものとするために、この発見をした際の実験的設計を以下に記載し
て論じる。
【0046】実験的設計 図2に示すものに類似した実験的湧昇装置は適切な耐蝕性の材料を使用して製
造された。海は、50,000リットル(15,000ガロン)のスイミングプ
ール内で1800キログラム(2トン)の海塩を溶かしてシミュレートした。ア
ップチューブ40は内径15センチ(6インチ)のポリ塩化ビニル(PVC)製
のチューブで長さ1.5メートルであった。ここで論じる幾つかの実験では、ア
ップチューブ40は図示したように開放されたままであり、これを遮るものはな
かった。ここで論じるその他の実験では、運動流れエネルギーを機械的仕事エネ
ルギーに変換するためにタービンをアップチューブ40の上部に取り付けた。ダ
ウンチューブ20は1.8センチ(1/2インチ)のポリ塩化ビニル(PVC)
製のチューブで長さ1メートルであった。淡水がダウンチューブ20からアップ
チューブ40に上に向かって出ていくように、ダウンチューブ20の端部に2つ
の90°のエルボーと短いパイプ片とを取り付けた。ナイロン製の支持ケーブル
50により装置を浮き48に取り付け、アップチューブ40の出口端部44を塩
水の水面下約15センチに位置決めした。
【0047】 ダウンチューブ20を淡水タンク25に連結した。淡水がダウンチューブ20
を通過する流量が実質的に一定に保たれるように、継続的に水道水を満たして過
剰分を余水路27から流出させることにより、タンク25内の液面を一定に保っ
た。測定によれば、タンク25内の水は300ppmの溶存固形分を有し、スイ
ミングプール内の塩水は34,000〜36,000ppmの溶存固形分を有し
ていた。タンク25内の水と塩水の温度はどの実験でも同じであった(18〜2
0°)。これは塩水タンクを地中に設置し、タンク内の淡水を地中に埋めたパイ
プから運んだためである。
【0048】 ダウンチューブ20を水で満たして気泡を無くすことにより実験を開始した。
ダウンチューブ20内の淡水の流量を決定する圧力水頭が確立されるようにタン
クの高さを調整した。次いでタンク25を淡水で満たし、その後、タンク25か
らの淡水にダウンチューブ20を通過させ、アップチューブ40の下部に導入し
た。
【0049】 実験はMyron L., DS Meter (モデル512T5)を使用してアップチューブ4
0の出口端部44の塩分濃度を定期的に測定することにより監視した。アップチ
ューブ40の出口端部44の流量はアップチューブ40の出口端部44の塩分濃
度を測定することにより計算した。特に、図2は実験的装置内の以下の4つの基
準点を示している。即ち、点1は淡水タンク、点2は塩分濃度を測定するアップ
チューブ40の出口端部44、点3はダウンチューブ20の出口端部24、及び
、点4はダウンチューブ20の出口端部24の下方のアップチューブ40内であ
る。データの分析には以下の塩分濃度及び濃度を使用した。 塩水の塩分濃度=35,000ppm 淡水の塩分濃度=300ppm 塩水の濃度=1.035
【0050】 流量は以下の分析を使用して計算した。点1から点3までは連続したチューブ
があるため、塩分濃度及び流量は点1と3とで同じ筈である。アップチューブ4
0への入口は点3と4だけであるため、点2の流量は点3と4との流量の和であ
る。以下の分析から得られる点4の流量の等式は以下の通りである。
【0051】 もし、 Q=点iの流れ =毎秒W/ρ S=点iの塩分濃度 =(W/W) W=溶液の塩分重量 W=溶液の総重量 ρ =溶液の濃度 であるならば、 S=WS2/WT2 であり、点2を通過した流れは点3か4の何れかから来たものであるため、 S=(WS3+WS4)/(WT3+WT4) であり、 W=SWに代入すると、 S=(ST3+ST4)/(WT3+WT4) となり、 W=Qρ秒に代入すると、 S=(Sρ+Sρ)/(Qρ+Qρ) となり、1つの未知の変数(Q)を有する以下の等式が得られる: Q=Q(ρ/ρ)(S・S)/(S・S
【0052】 この実験の精度内で以下のように想定することができる。 S=O ρ=ρ これにより Q=Q/(S・S) が得られる。
【0053】 以下の例1〜4は、図2に示した上述の実験的設計を使用して行った幾つかの
実験の結果を示すものである。
【0054】例1 図2に示した装置を使用して、ダウンチューブ20内に導入された淡水の流量
を変化させてアップチューブ40内の観察された流量を測定した。表1は、ダウ
ンチューブ20内の淡水の2つの異なる流量で、アップチューブ40内の種々の
点での流量の結果をまとめたものである。点1での流量、タンクからの淡水の流
量、及びアップチューブ40の出口端部44の点2での塩分濃度が測定されたパ
ラメータである。点3及びダウンチューブ20の出口端部24での流量は点1と
同じであった。その他の流量は上述の等式を用いて計算した。
【0055】
【表1】
【0056】 この結果はアップチューブ40の出口端部44の点2における混合された塩水
と淡水との溶液の流量が点1及び3での淡水の流量を遙かに越えたことを示して
いる。ダウンチューブ20に淡水を導入して塩水をアップチューブ40に流すこ
とでアップチューブ40の上部の点2で高い流量を発生させている。
【0057】 点4でのこの高い流量がダウンチューブ20からの淡水流から生じた運動エネ
ルギーの移行によるものではないことを証明するために、以下の実験を行った。
【0058】例2 アップチューブを通過する塩水の流量とダウンチューブに導入された淡水の流量 の比較 この実験では、アップチューブ40の出口端部44に6インチのタービンルー
フベントを取り付けた。回転数をカウントするために羽根の1枚にペンキを塗っ
た。1つの実験では300ppmの塩分濃度の淡水でタンクを満たし、2番目の
実験では36,000ppmの塩分濃度の塩水でタンクを満たした。プールの塩
水の液面から0.55メートルの高さにタンクを配置した。その後、ダウンチュ
ーブ20から淡水を流し、タービンが回転する流量を判断した。次いで、塩水プ
ールから塩水をダウンチューブ20に流し、タービンが回転する流量を判断した
。その結果を以下の表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】 表2に示すように、ダウンチューブ20に淡水を導入したときの方が塩水を使
用したときよりもタービンは2.4倍早く回転した。ダウンチューブ20に淡水
を導入したときのタービン速度が速かったことは、ダウンチューブ20に塩水よ
りも淡水を導入したときの方がアップチューブ40内の水流が速く、また例1に
おけるアップチューブ40の上部からの流量がより高い値に観察されたことはダ
ウンチューブ20から流出した淡水からの運動エネルギーの移行によるものでは
全くないことを直接示すものである。
【0061】 ダウンチューブ20内の塩水からアップチューブ40内の塩水へ移行した運動
エネルギーは少なくともダウンチューブ20内の淡水から移行する運動エネルギ
ー程高い(塩水濃度の増加により僅かに大きいのでない場合)。表2に示した結
果はアップチューブ40内の水の湧昇の全部ではなく一部がダウンチューブ20
に導入される水からの運動エネルギーの移行によるものであることを示している
【0062】 アップチューブ40内の種々の位置における水流の運動エネルギーから得られ
る電力は以下のように計算することができる。 P=運動エネルギーからの電力 =1/2M =1/2(ρQ)(160Q/π) =8Qρ/π ここで、 A=断面積 =πd/4 d=チューブの直径 Mq=質量の流れ =Q×ρ ρ=1+(S/1000) v=速度 =Q/A
【0063】 表3はアップチューブ40の3点での運動エネルギーに起因する計算された電
力を示す。
【0064】
【表3】
【0065】 以下の一連の実験では、アップチューブ40内の湧昇の率の依存性を判断する
ため、ダウンチューブ20の直径、及びダウンチューブ20に導入された淡水の
流量を変化させた。
【0066】例3 一連の実験は図2に示した上述の実験的設計を使用して行ったが、ダウンチュ
ーブ20については直径を変えた。各ダウンチューブ20では、利用可能な電力
における異なる淡水の流量の効果を判断するために、該チューブ20における淡
水の流量を変えた。アップチューブ40の出口端部44の塩分濃度を測定し、水
の流量を前回のように塩分濃度から計算した。水の流量を使用してアップチュー
ブ40の出口端部44の点2での利用可能な電力を計算した。利用可能な電力は
、それをダウンチューブ20における淡水の流量で除算することにより正規化し
た。結果を以下の表4に示す。
【0067】
【表4】
【0068】 全ての実験では、ダウンチューブ20を通過する淡水の流量が増加すると、所
定の直径のダウンチューブ20に導入した淡水の単位体積当たりの電力も増加し
た。従って、面積が0.000254mのダウンチューブ20では、淡水の流
量の電力/mが淡水の流量22×10−4の1312ワット/mから淡
水の流量33×10−4の1877ワット/mまで増加した。面積0.0
00071及び0.000018mのダウンチューブでも同じ傾向が維持され
た。従って、このデータは所定の面積を有するダウンチューブ20の淡水の流量
が増加すると装置の利用可能な電力の出力も増加することを示している。
【0069】 第2に、全ての実験において、ダウンチューブ20に導入された淡水の体積の
増加に伴ってダウンチューブ20に導入された淡水の単位体積当たりの電力は増
加したが、淡水の流量の増加に伴う電力の増加率は、最大のダウンチューブ20
(0.000254m)の方が他のダウンチューブ20より小さい。淡水の流
量が22×10−4から33×10−4まで、即ち50%増加した場合
、最大のダウンチューブ20では、電力/(淡水の流量)は1312ワット/m から1877ワット/mまで、即ち40%増加した。比較すると、0.00
0018mの面積のダウンチューブ20の淡水の流量が5.2から7.6×1
−4まで増加すると、電力/(淡水の流量)は1256ワット/mから
2047ワット/mまで、即ち62%増加し、これは最大のダウンチューブ2
0の淡水の流量の変化率の1.5倍以上大きい。
【0070】 同様に、0.000071mの面積のダウンチューブ20の淡水の流量が1
8から26×10−4まで、即ち44%増加すると、電力/淡水の流量は2
715ワット/mから5664ワット/mまで、即ち108%増加し、これ
は最大のダウンチューブ20の淡水の流量の変化率の2.5倍以上大きい。電力
生産の効率は最大直径のダウンチューブ20では低下した。
【0071】 これらの結果を図3にグラフで示す。このグラフは、正規化した電力生産を最
大にするダウンチューブ20の面積に対してアップチューブ40の面積に最適な
比率(約250:1)があることを示している。この比率が約250より高くな
ったり低くなると、淡水の単位体積あたりの正規化した電力が低下する。
【0072】 ダウンチューブ20の面積に対するアップチューブ40の面積の最適な比率は
約250と思われるが、この比率は約5から50,000、より好ましくは50
から2000の範囲で良い。
【0073】 上記の例及び議論は、図2に示した好適に構成した湧昇装置が、異なる浸透ポ
テンシャルの液体を混合することにより有益な電力を発生させるポテンシャルを
有することを示している。図2に示した簡単な実験的装置は2.4×10−4 の淡水の流量で毎秒0.98ワットの電力を発生させる。これは1mの淡水
で毎秒4キロワットの電力に匹敵し、約0.15%の効率を示している。商業規
模の発電所の実際の効率及び能力は、アップチューブの寸法、アップチューブ4
0の流れ面積に対するダウンチューブ20の淡水の流れ面積の比率、及び淡水の
流れの比率を含む、多くの要因に依存するであろう。以上に開示して論じた実験
的装置を、更に大きな電力生産及び/或いは更に大きな作業効率を得るように他
の公知の方法で修正することは当業者であれば分かるであろう。
【0074】 残りの詳細な議論及び対応する図面は、本発明による特徴及び利点を備えた上
記原理を利用した商業規模のハイドロクラシス動力発生装置の種々の可能な実施
の形態を示す。記載する装置の種々の実施の形態は設計及び作用が多少異なるが
、共通の特徴及び利点は容易に明らかとなるであろうため、その記載は省略する
【0075】 図4は本発明による特徴及び利点を備えた、上記原理を利用したハイドロクラ
シス動力発生装置100の可能な1つの実施の形態を示す。発生装置100はダ
ウンチューブ20、アップチューブ40及び動力発生装置60を備えている。図
4に示したこの装置は大規模な深海水域の発電所、浅い海岸での小規模又は中規
模な発電所等、必要に応じて適合させることができる。例えば、図4に示した水
の深さは10〜50メートルであり、アップチューブ40の直径は1.5メート
ルである。
【0076】 好ましい実施の形態では、装置に電力を供給するために、ダウンチューブ20
に淡水を導入する。「淡」水という語はここでは海水に対して浸透ポテンシャル
を有する水と広義に解釈されたい。従って、この用語は、入力流、川からの流出
水、山からの流出水、処理済みの下水排水、溶けた氷山、或いは都市の雨水管渠
システム等を表現するのにも使用される。
【0077】 淡水の入力流はダウンチューブ20の入口端部22に圧力を与えることにより
ダウンチューブ20を介して行っても良い。圧力はポンプ場で発生させても良い
し、高い場所に設置された流体タンクからの静水高さ圧力により発生させても良
い。ダウンチューブ20の入口端部22へ与えられる圧力はダウンチューブ20
の出口端部24の静水高さ圧力に打ち勝つ程度に高ければ良い。
【0078】 ダウンチューブ20に淡水が導入されると、海水がアップチューブ40内に流
入し、動力発生装置60で動力を発生させるのに使用可能な湧昇をアップチュー
ブ40内に発生させる。淡水は海水よりも濃度が低いため、この湧昇の一部はア
ップチューブ40内の混合水の浮力の増加によるものである。しかし、この現象
から予想を越える遙かに大きな海水の湧昇が観測される。本願の装置及び方法は
淡水と海水との異なる浸透ポテンシャルから利用可能なエネルギーを利用できる
と考えられる。湧昇の量及び装置により生産される電力の量は、アップチューブ
40とダウンチューブ20の特定の寸法、及びダウンチューブ20内の淡水の流
量に部分的に依存する。
【0079】 図4に示すように、ダウンチューブ20は入口端部22と出口端部24とを有
する。入口端部22は(比較的)淡水の供給手段25に連結されている。例えば
、この淡水供給手段25はタンク、ポンプ或いはその他の所望の圧力源或いは手
段を備えていても良い。ダウンチューブ20の出口端部24は開放されており、
淡水かダウンチューブ20の出口端部24を介してアップチューブ40に排出さ
れる。別の実施の形態では、ダウンチューブ20の出口端部24は中間の混合室
(図示せず)に連結され、淡水はそこからアップチューブ40に排出される。
【0080】 ダウンチューブ20は如何なる直径でも良いが、1つの基準として、ダウンチ
ューブ20を介する流体流の抵抗を最小にするダウンチューブ20の直径が選択
される。ダウンチューブ20の直径を大きく選択すれば、所定の流量のチューブ
の抵抗が最小になる。
【0081】 ダウンチューブ20の直径を選択するための別の基準として、動力発生装置6
0により生産される動力の量及び効率が最大になるように選択される。ダウンチ
ューブ20の直径がアップチューブ40に対してある値を越えると、ダウンチュ
ーブ20の直径を更に大きくすると発生する電力の効率が低下することが分かっ
ている。従って、発電効率を最大にするためのアップチューブ40の直径に対す
るダウンチューブ20の直径の最適な比率が存在し、従って、アップチューブ4
0に対するダウンチューブ20の面積にも最適な比率が存在する。アップチュー
ブ40に対するダウンチューブ20の面積比率をこの最適な値よりも大きくする
と、ダウンチューブ20の淡水の流量の増加に伴う発電効率の増加は、アップチ
ューブ40の面積よりも小さな面積のダウンチューブ20よりも小さくなる。発
電を最大にするダウンチューブ20の直径を選択することは、電力効率を失わず
に最大の直径を選択するというトレードオフを伴うものである。
【0082】 図4に示した装置の実施の形態では、ダウンチューブ20の出口端部24はア
ップチューブ40内に設けられている。この実施の形態では、ダウンチューブ2
0の出口端部24を上方に向くように設置するのが好ましい。
【0083】 アップチューブ40は下端部42及び出口端部44を有する。図4の実施の形
態では、アップチューブ40の下端部42と出口端部44との両方とも開放され
ている。別の実施の形態では、アップチューブ40の下端部42は羽根或いは水
流を方向付けするための他の手段を有している。このようなアップチューブ40
の別の実施の形態の幾つかは他の図面に示されている。
【0084】 図4に示したアップチューブ40の実施の形態の下端部42及び出口端部44
の直径は互いに等しく、別の実施の形態では、アップチューブ40の下端部42
及び出口端部44の直径が互いに異なる。例えば、アップチューブは先細或いは
先太であり、ノズル或いはディフューザを形成する。また、アップチューブ40
は首部を有し、そこを通る流量を加速させる。
【0085】 図4の実施の形態では、アップチューブ40を所定の深さに設置するために、
アップチューブ40の出口端部44は浮動システムに取り付けられている。アッ
プチューブ40を所定の深さに設置するための別の手段を浮動システムの適所に
使用しても良く、本発明は図4の実施の形態に限定されない。図4に示した浮動
システムは単数或いは複数の浮き48及び単数或いは複数の支持ケーブル50を
有する。浮き48は発泡スチロール製でも良く、或いは複数のエアバッグ、ドラ
ム或いは浮力を生むその他の適切な材料よりなっていても良い。
【0086】 幾つかの実施の形態では、アップチューブ40の下端部42は係留ケーブル5
2に固定されている。係留ケーブル52はアップチューブ40の下端部42から
海底に固定されたアンカ56まで延びている。支持ケーブル50を介して伝えら
れた浮き48の上昇力によりアップチューブ40は所望の垂直方向の位置に保持
される。
【0087】 図4に示した実施の形態では、ダウンチューブ20も海底のアンカ56まで延
びる係留ケーブル52に取り付けられている。係留ケーブル52及びアンカ56
はダウンチューブ20を適所に保持する。ダウンチューブ20は淡水をアップチ
ューブ40に排出するように構成されている。
【0088】 ダウンチューブ20の最適な直径を選択することがトレードオフを伴うのと同
様に、アップチューブ40の直径にも最適化が伴う。アップチューブ40の直径
を大きくすると、アップチューブ40の湧昇量が増え、従って発電量も増える。
しかし、アップチューブ40の直径の増加は装置の寸法と費用の両方を増大させ
る。更に、アップチューブ40の面積を大きくすると、発電効率を失わずにダウ
ンチューブ20をより広い面積で使用することができる。アップチューブ40の
面積に対するダウンチューブ20の面積の比率は、アップチューブ40或いはダ
ウンチューブ20の直径よりも最適化されるべきパラメータである。アップチュ
ーブ40及びダウンチューブ20の最適な直径は互いに依存する。これら2本の
チューブの面積の比率は発電を最適化する上で面積、従って、アップチューブ4
0或いはダウンチューブ20の単独の直径よりも重要なパラメータである。
【0089】 ダウンチューブ20及びアップチューブ40には過度の高圧を与えないことが
好ましい。図4に示した実施の形態では、アップチューブ40はアップチューブ
40の下端部42から流入する海水と、ダウンチューブ20の出口端部24から
排出される淡水とを収容している。アップチューブ40は低圧で作動するため、
アップチューブ40は比較的安価に、且つプラスティック、PVC、軽量コンク
リート等の軽量材料で構成される。
【0090】 ダウンチューブ20はアップチューブ40よりも高圧にさらされるが、ダウン
チューブ20は概して小さい。従ってアップチューブ40とダウンチューブ20
には両方とも安価な材料を使用することができる。限定はしないがダウンチュー
ブ20やアップチューブ40を構成する好ましい材料はポリ塩化ビニル(PVC
)、ファイバーグラス、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、コン
クリート、ガナイト等である。ステンレス鋼やチタン等のその他の材料を使用し
ても良い。ダウンチューブ20やアップチューブ40は比較的高い濃度の塩分に
さらされるため、ダウンチューブ20やアップチューブ40は海水に対して耐蝕
性のある材料で形成するのが好ましい。上に列記した材料は一般に耐蝕性はある
が、ステンレス鋼の合金は海水での長期の使用は好ましくない。構成材料として
ステンレス鋼を選択した場合、海水に対して耐蝕性のあるステンレス鋼の合金を
選択するのが好ましい。
【0091】 アップチューブ40の出口端部44は海面まで、或いは海面より上に延びてい
ても良く、或いは海面下のどのような深さに位置していても良い。1つの実施の
形態として、栄養の豊かな深海水を有光層に導き、有光層の有機体の成長を海中
養殖の観点から促進させるため、アップチューブ40の出口端部44を有光層に
配置する。
【0092】 アップチューブ40の長さは種々の要因に応じて変更しても良い。アップチュ
ーブ40の長さは、水流に対して不要な抵抗を生じさせない範囲で、淡水と海水
との混合を完了するのに充分であることが好ましい。最適な長さは、淡水の入力
流量の所定の範囲で、出力流量及び発電を最高にするように決定される。アップ
チューブ40の長さは、海中養殖を促進させたり、栄養の豊かな深海の栄養素を
深度の浅い栄養の乏しい海水に送り込むことにより有機体の成長を促進させる等
の要望に基づいて選択しても良い。海中養殖を行う場合、栄養濃度を利用できる
深海にアップチューブ40の下端部42を配置するのが好ましく、アップチュー
ブ40の出口端部44は有光層に配置するのが好ましい。この実施の形態では、
アップチューブ40はアップチューブ40の深海の下端部42からの栄養の豊か
な海水をアップチューブ40の栄養の殆どない有光層の出口端部44に運び、こ
れにより有光層の有機体の成長を促す。ダウンチューブ20の長さは淡水をアッ
プチューブに運ぶことができるならば比較的重要ではない。
【0093】 動力発生装置60はアップチューブ40内に流入する水から発電を行う。図4
は本発明で用いるのに適した動力発生装置60の簡素化した形態を示している。
動力発生装置60は軸64に取り付けられた単数或いは複数のタービン或いはプ
ロペラ62を有する。好適な実施の形態では、軸64には複数のプロペラ62が
取り付けられている。軸64は発電装置66に連結されている。アップチューブ
40内で水が湧昇すると、湧昇した水がプロペラ62を回転させ、これにより軸
64が回転する。回転した軸64は発電装置60を駆動して発電を行う。
【0094】 湧昇水が軸64に取り付けられた単数或いは複数のプロペラ62を回転させる
間の軸64のぐらつきを最小化するために、軸64を支持するべく単数或いは複
数の軸支持手段68を設けるのが好ましい。好適な実施の形態では、複数の軸支
持手段68が軸64に係合してそのぐらつきを最小化すべく軸64を支持する。
図4に示した実施の形態では、軸64を支持すべく、3つの軸支持手段68、即
ち、下部軸支持手段68、中間軸支持手段68及び上部軸支持手段68が設けら
れる。軸支持手段68の詳細を後述の図7Cに示す。
【0095】 軸64のプロペラ62はアップチューブ40の内部、或いはアップチューブ4
0の出口端部44の上方、或いはアップチューブ40の内部でアップチューブ4
0の出口端部44の上方に設けても良い。軸64のプロペラ62は中間軸支持手
段68の上方、或いは中間軸支持手段68の下方、または中間軸支持手段68の
上方と下方の両方に設けても良い。図4の実施の形態では、プロペラ62はアッ
プチューブ40内で中間軸支持手段68の下方に設けられている。同様に、発電
装置66はアップチューブ40が配置される水面の上方か下方に設けても良い。
図4に示した実施の形態では、発電装置66はメインテナンスの費用を最小化す
べく水面の上方に設けられている。
【0096】 図5は動力発生装置60の別の実施の形態を示す。この場合、動力発生装置6
0は中間軸支持手段68の上方と下方の両方の位置で軸64に取り付けられてい
る。軸64は発電装置66に取り付けられ、アップチューブ40内の水流により
軸64が回転すると電力を発生させる。ここでも、図5の発電装置66は水面の
上方に設けられている。別の実施の形態として、必要であれば発電装置66を水
面の下方に設けても良い。
【0097】 図6は軸64に単数或いは複数の螺旋状ファン70が設けられた、動力発生装
置60の更に別の実施の形態を示す。軸64のぐらつきを最小化するためにオプ
ションとして軸支持手段68を設けても良い。単数或いは複数の螺旋状ファン7
0を中間軸支持手段68の上方、或いは中間軸支持手段68の下方、または中間
軸支持手段68の上方と下方の両方の位置で軸64に取り付けても良い。単数或
いは複数の螺旋状ファン70をアップチューブ40の出口端部44の軸64に取
り付けても良い。別の実施の形態として、単数或いは複数の螺旋状ファン70を
アップチューブ40内でその出口端部44に取り付けても良い。図6の実施の形
態では、螺旋状ファン70はアップチューブ40の出口端部44に取り付けられ
ている。
【0098】 螺旋状ファン70は複数の螺旋状羽根72を有している。アップチューブ40
内を上昇した水はこの複数の螺旋状羽根72と接触し、軸64に取り付けられた
単数或いは複数の螺旋状ファン70を回転させる。単数或いは複数の螺旋状ファ
ン70を回転させることで、軸64が回転する。回転する軸64により発電装置
66が駆動され、電力を発生させる。ここでも、必要であれば、発電装置66を
水面の上方或いは下方に設けても良い。
【0099】 図6に示した動力発生装置60の実施の形態では、プロペラ62と1つの螺旋
状ファン70を両方とも軸64に取り付けた。プロペラ62と螺旋状ファン70
を中間軸支持手段68の上方、下方或いはその両方の位置で軸64に取り付けて
も良い。プロペラ62と螺旋状ファン70をアップチューブ40内で軸64に取
り付けても良く、及び/或いはアップチューブ40の出口端部44の上方の位置
で軸64に取り付けても良い。図6では、プロペラ62は中間軸支持手段68の
下方でアップチューブ40内の軸64に取り付けられ、単一の螺旋状ファン70
はアップチューブ40の出口端部44に取り付けられている。発電装置66は水
面の上方に配置されている。
【0100】 図7Aはアップチューブ40の下端部42が閉じたアップチューブ40の更に
別の実施の形態を示している。ダウンチューブ20はアップチューブ40の閉鎖
した下端部42を貫通している。図7Aはダウンチューブ20が、海底上のアン
カ56に取り付けられた単数或いは複数の係留ケーブル52に取り付けられてい
るが、ダウンチューブ20をアップチューブ40の閉鎖した下端部42で支持し
ても良い。図7Aのアップチューブ40の閉鎖した下端部42は係留ケーブル5
2やアンカ56を使用せずにダウンチューブ20を適所に維持することを助ける
【0101】 図7Aの実施の形態のアップチューブ40は図7Bに示すような複数のスロッ
ト76を有する。アップチューブ40には単数或いは複数の軸支持手段68が取
り付けられている。適切な軸支持手段68の1つの可能な実施の形態を図7Cに
示す。軸支持手段68は単数或いは複数の流体力学的なクロス部材78と軸受8
0とを有する。クロス部材78はその第1端部がアップチューブ40に、また第
2端部が軸受80に取り付けられ、これにより軸受80はアップチューブ40の
内側に支持される。軸受80は玉軸受や圧縮軸受等、多様に設計可能である。ク
ロス部材78はアップチューブ40内の水流の速度を低下させないように流体力
学的な形状とするのが好ましい。軸支持手段68は軸64を支持してそれが回転
する際のぐらつきを最小化する。
【0102】 図7Aに示した実施の形態の動力発生装置60はアップチューブ40内に設け
られた羽根ドラム90を有する。羽根ドラム90は湾曲した複数の羽根94によ
り連結された複数のリング92を有する。図7Dは羽根ドラム90の断面図であ
る。湾曲した各羽根94は第1縁部によりリング92に取り付けられている。湾
曲羽根94は、図7Aに示すように横方向から見た時に羽根94が螺旋状のカー
ブを描くようにリング92に取り付けられる。湾曲羽根94の螺旋状のカーブに
より、湾曲羽根94が螺旋状に方向付けされていない場合の効率に比べ、アップ
チューブ40のスロット76を通過する水流からのエネルギー伝達の効率が向上
する。図7Dは図7Aの上方からリング92に取り付けた湾曲羽根94を示す。
図7Dは湾曲羽根94の好ましい湾曲面と、上方から見た湾曲羽根94の螺旋状
の向きを示す。
【0103】 好ましい実施の形態では、羽根ドラム90は軸64に取り付けられる。海水が
スロット76を介してアップチューブ40内に吸い込まれると、流入した水は湾
曲羽根94に接触し、羽根ドラム90を回転させ、これにより軸64が回転する
。回転する軸64は発電装置66を回転させ、アップチューブ40の湧昇水から
電力を発生させる。
【0104】 図8Aは2つの羽根ドラム90であって、中間軸支持手段68の下方の第1羽
根ドラム90と、中間軸支持手段68の上方の第2羽根ドラム90とを備えた、
動力発生装置60の更に別の実施の形態を示す。好ましい実施の形態では、第1
及び第2羽根ドラム90は軸64に取り付けられ、スロット76を介してアップ
チューブ40内に流れる水流により羽根ドラム90が回転すると、軸64が回転
する。回転する軸64は発電装置66の軸を回転させ、電力を発生させる。
【0105】 図8Bに示すアップチューブ40の実施の形態では、アップチューブ40の2
組のスロット76と2つの羽根ドラム90とが設けられる。別の実施の形態では
、図8Aに示すように、2つの羽根ドラム90が設けられるが、アップチューブ
40は図7Bのアップチューブ40の実施の形態と同様に、アップチューブ40
の1組のスロット76しか有していない。
【0106】 図9Aはダウンチューブ20の側面に複数の穴110を設けたダウンチューブ
20の別の実施の形態を示す。図9Bは図9Aのダウンチューブ20の出口端部
24を示す。図9Aのダウンチューブ20の出口端部24は1つの穴110を除
きシールされている。別の実施の形態では、ダウンチューブ20の出口端部24
に複数の穴110を設けても良い。図9Aのダウンチューブ20を通過した淡水
はこの複数の穴110を通過してアップチューブ40内に流入する。図9Aに示
した装置の実施の形態は下端部42が開放された図4〜図6のアップチューブ4
0の実施の形態のダウンチューブ20を示しているが、図9Aのダウンチューブ
20は下端部42が閉鎖した図7A或いは図8Aに示したアップチューブ40の
実施の形態と共に使用しても良い。
【0107】 図10A及び図10Bはダウンチューブ20が複数の第2ダウンチューブ12
0に分かれた、ダウンチューブ20の別の実施の形態を示す。図10Aに示す実
施の形態では、図9Aの実施の形態と同様に、第2ダウンチューブ120に複数
の穴110が設けられている。図10Bは図10Aの実施の形態のダウンチュー
ブ20を下から見た断面図である。図10Bに示した実施の形態では、5個の第
2ダウンチューブ120のそれぞれの出口端部24は1つの穴110を除き閉鎖
している。図10A及び図10Bのダウンチューブ20の実施の形態では、ダウ
ンチューブ20に導入された淡水は穴110から出てアップチューブ40に入る
【0108】 別の実施の形態では、図10Aのダウンチューブ20の実施の形態と同様に、
ダウンチューブ20を複数の第2ダウンチューブ120に分けても良いが、第2
ダウンチューブ120には穴を形成せず、第2ダウンチューブ120の出口端部
24は開放されている。このダウンチューブ20の実施の形態(図示せず)では
、ダウンチューブ20に導入された淡水は第2ダウンチューブ120の開放され
た出口端部24から出て、アップチューブ40に入る。
【0109】 図11はダウンチューブ20が複数の第2ダウンチューブ120に分かれたダ
ウンチューブ20の別の実施の形態を示す。図11の実施の形態では、ダウンチ
ューブ20はアップチューブ40の外部で複数の第2ダウンチューブ120に分
かれている。図11の実施の形態では、図9A及び10Aの実施の形態と同様に
、第2ダウンチューブ120には穴はない。別の実施の形態として、第2ダウン
チューブ120に複数の穴110が設けられる。
【0110】 図11に示した装置の実施の形態では、下端部42が開放された図4〜図6の
アップチューブ40の実施の形態を使用したダウンチューブ20を示しているが
、図11の別のダウンチューブ20は下端部42が閉鎖された図7A或いは図8
Aに示したアップチューブ40の実施の形態と共に使用しても良い。
【0111】 図12はダウンチューブ20がハブ122で終端したダウンチューブ20の別
の実施の形態を示す。ハブ122はダウンチューブ20のキャップを形成し、ダ
ウンチューブ20上で自由に回転する。ハブ122には複数のスポーク出口12
4が流体連通されている。複数のスポーク出口124はハブ122から略直角に
突出し、スポーク排出口126で終端する前に再度曲がっている。スポーク排出
口126は開放した或いは部分的に閉鎖された端部を有し、そこからダウンチュ
ーブ20からの水が排出される。図12に示したダウンチューブ20の実施の形
態は回転する芝生用のスプリンクラーと似ている。ハブ122は軸64に取り付
けられ、軸64は発電装置66に連結されている。図12に示した実施の形態で
は、アップチューブ40はない。
【0112】 淡水がダウンチューブ20を通過してスポーク出口124から排出されると、
ハブ122、軸64及び発電装置66が回転し、電力を発生させる。図12に示
した実施の形態では、発電装置66により発生したエネルギーは、殆ど複数のス
ポーク排出口126から出た水からの運動エネルギーからのみ生じる。これは、
高い塩分濃度の水とダウンチューブ20からの淡水との混合水から発生したハイ
ドロクラティックなエネルギーから動力を発生させるアップチューブ40或いは
手段がないためである。
【0113】 図13は図12の実施の形態に類似したダウンチューブ20の別の実施の形態
を示し、この実施の形態はハブ122、複数のスポーク出口124、及びこれら
スポーク出口124の端部の複数のスポーク排出口126を有する。図13の実
施の形態は、スポーク排出口126がダウンチューブ20から淡水を排出してア
ップチューブ40に流し、該アップチューブ40は開口下端部42と軸64に取
り付けられた複数のプロペラ62を有する点で図12の実施の形態と異なる。ス
ポーク排出口126を出てアップチューブ40に流入する淡水によりアップチュ
ーブ40内で湧昇が生じ、プロペラを回転させ、これにより軸64が駆動する。
軸64は発電装置66(図示せず)を駆動して電力を発生させる。
【0114】 図13に示した装置の実施の形態では、軸64は、ハブ122を回転させるス
ポーク排出口126からの水の排出と、プロペラ62を回転させることで軸64
を回転させるアップチューブ40内の湧昇との両方により回転する。従って、図
13に示した装置の実施の形態において発生するエネルギーは、スポーク排出口
126から噴射される淡水によるハブ122、軸64及び発電装置(図示せず)
の回転から得られる運動エネルギーと、下端部42からアップチューブ40に入
る高い塩分濃度の水とスポーク排出口126からの淡水とを混合することによる
アップチューブ40における湧昇から発生するハイドロクラティックエネルギー
から得られる運動エネルギーとの組み合わせである。
【0115】 図14は直径が増加する複数の入れ子式アップチューブ40の実施の形態を示
す。各入れ子式アップチューブ40の下端部42は開口している。淡水がダウン
チューブ20に導入されて、塩分濃度の高い水が入れ子式アップチューブ40の
開口下端部42に入ると複数のアップチューブ40内で湧昇が生じる。
【0116】 図14の入れ子式アップチューブ40はどの実施の形態の動力発生装置60と
も組み合わせることができる。例えば、1つの実施の形態として、図4及び図5
のプロペラ62を動力発生装置60として図14の入れ子式アップチューブ40
と組み合わせて使用しても良い。別の実施の形態として、動力発生装置60は図
6の単数或いは複数の螺旋状ファン70より構成しても良い。
【0117】 図15はアップチューブ40と動力発生装置60の別の実施の形態を示す。図
15の実施の形態では、複数のタービン130が複数のステータ132間の隙間
の軸64に取り付けられている。ステータ132はタービン130の効率を上げ
るためにタービン130のタービン羽根に水流を向ける。軸64は発電装置66
(図示せず)に連結される。水がアップチューブ40内を湧昇すると、湧昇水が
タービン130を回転させ、これにより軸64と発電装置66とが回転して電力
を発生させる。
【0118】 図15に示した実施の形態では、タービン130とステータ132とを包囲す
るアップチューブ40の一部はノズル134とエクスパンダ136とよりなる。
タービン130及びステータ132の周囲のアップチューブ40の直径はノズル
134により、アップチューブ40のその他の部分よりも小さい。タービン13
0を包囲するアップチューブ40の部分におけるノズル134の設けられたアッ
プチューブ40の直径を小さくすることにより、湧昇水はより小さな面積に押し
やられて高速の水流に加速され、タービン130により更に効率的に活用される
。ノズル134及びステータ132は図示した動力発生装置60の他の実施の形
態と共に使用することもできる。
【0119】 図16は本発明の特徴及び利点を有するハイドロクラシス動力発生装置の可能
な大規模な商業的実施の形態の概略図である。特定の規模は示していないが、こ
の装置200は海面下100〜500メートルの深さでの大規模な使用に適して
いることは当業者であれば理解できよう。アップチューブ240は上方に延びて
海面下の都合の良い箇所で終端している。アップチューブの直径は3〜20メー
トル或いはそれ以上であり、ハイドロクラシス動力発生装置200の所望の容量
に依存する。この特定の設計は環境への影響を最小化するように成され、従って
、深海からの栄養豊かな水は湧昇させない。
【0120】 海水は垂直方向の入口チューブ215からフィルタスクリーン或いはゲート2
45を介して装置に導入される。ハイドロクラシス動力発生装置200の作動に
悪影響を及ぼしたり近海の生物に害を与えうる海中の生物/及びその他の不要な
物体或いはごみ等がフィルタにより除去される。必要であれば、吸い込まれる表
面の水の、海底又は海底近くでのより低温の水に対する熱損失を最小にするため
に入口チューブ215を断熱しても良い。これにより、ハイドロクラシス動力発
生装置200から吸い込まれた海水の温度が低くなりすぎたり、その海水の密度
が高すぎたりして、アップチューブ240内の湧昇が防止或いは抑止されること
がなくなる。
【0121】 海水は典型的な水力発電所で水力を発生するのに使用されるタイプの水力ター
ビンパワープラント260を通過する。タービンと発電機の組立体は図17の破
断図でより詳細に示されている。水は一連のルーバー262を介してタービン2
61に入る。ルーバーは案内羽根と呼ばれ、タービンの入口の周囲にリング状に
配置されている。タービン261に入る水量は必要に応じて案内羽根262を開
閉することにより調整可能である。これにより作業員は、電気負荷及び/或いは
水力流量が大幅に変化してもタービンの回転速度を一定に維持することができる
。生産される電力の周波数を決定するのは回転率であるため、速度を正確に維持
することが好ましい。
【0122】 図17に示すように、タービンは長い軸264により発電装置266に結合さ
れている。発電装置266は大きなスピニング「ロータ」267と固定「ステー
タ」268を有する。ロータ267のアウタリングは電磁石として作用する一連
の銅巻き線鉄セル即ち「ポール」よりなる。ステータ268も同様に鉄のコアの
スロット内に設けられた上下方向に向いた一連の銅のコイルよりなる。ロータ2
67が回転すると、その磁界がステータの巻き線に電流を誘導し、それにより交
流電流(AC)が発生する。
【0123】 図16に戻り、海水はアップチューブ240から排出される。淡水はダウンチ
ューブ220によりアップチューブ240の基部に導入される。淡水を海水に混
合することにより、上述した原理により淡水のハイドロクラティック或いは浸透
エネルギーポテンシャルが放出され、水圧タービン260を貫通する付随する圧
力低下(190メートルからの高さまで)が生じる。アップチューブ240内で
誘発された湧昇に関連するこの圧力低下により、周囲の海洋養殖に悪影響を及ぼ
さずに商業的な電力生産の用途の膨大な水力発電が行われる。
【0124】その他の応用/実施の形態 上述の好ましい実施の形態では、アップチューブ40は、海等の、高い負の浸
透ポテンシャルを持つと供に塩分濃度の高い水域に配置される。塩分濃度が高く
、高い負の浸透ポテンシャルの水は淡水に対する塩水の比率が8:1、より好ま
しくは30:1、更に好ましくは34:1以上でアップチューブ40に入る。低
い負の浸透ポテンシャルの淡水と高い負のポテンシャルの海水をアップチューブ
40内で混合することにより、湧昇が生じ、海水が開口部を介してアップチュー
ブ40内に吸い込まれる。アップチューブ40内の湧昇水はプロペラ62、螺旋
状ファン70或いは駆動軸64,264に取り付けられたタービン130,26
1を回転させる。軸64,264の回転により発電装置66,266が回転して
、ダウンチューブ20に導入された淡水とアップチューブ40の開口部を介して
アップチューブ40に入った塩分濃度の高い水との浸透ポテンシャルの差から電
力が発生する。
【0125】 この方法は、ダウンチューブ20を出てアップチューブ40に入る異なる浸透
ポテンシャルを有する溶液に依存するため、電力発電が長期間継続するように、
ダウンチューブ20を出る淡水源とアップチューブ40に入る塩分濃度の高い水
源とが全工程時間に渡り、異なる浸透ポテンシャルを保ち続けるのが好ましい。
例えば、アップチューブ40を包囲する塩分濃度の高い水域が小さい場合、ダウ
ンチューブ20を出る淡水がアップチューブ40を出た後の塩分濃度の高い水を
薄めてしまい、淡水と塩分濃度の高い水との浸透ポテンシャルの差を減少させて
しまう。ダウンチューブ20を出る淡水とアップチューブ40に入る塩分濃度の
高い水との浸透ポテンシャルの差を減少させると、得られるエネルギー量が減少
する。従って、塩分濃度の高い水域の体積は大きい方が有利である。従って、ア
ップチューブ40を海或いはグレートソルトレーク等の塩分濃度の高い大きな水
域に配置することは好ましい実施の形態である。
【0126】 また、本発明は塩分濃度の異なる塩水の水域間、或いは同じ水域における深さ
の異なる水域間で使用することができる。例えば、海水の塩分濃度及び温度は深
さや位置で変化することが知られている。ハワイ島では、深さ1000メートル
で周囲水温が約35°Fであり、塩分濃度は約34.6pptである。水面温度
は約80°Fで、塩分濃度は約35.5pptである。従って、浸透エネルギー
ポテンシャルは(小さいにも関わらず)水面と海底100メートルとの間に存在
する。
【0127】 なお、本発明は海中に設置した装置内で淡水と海水とを直接接触させて混合す
ることにより発電を行うを前提として説明したが、装置及び方法はこの実施の形
態には限定されないことを理解されたい。ここで教示した技術及び概念は異なる
浸透ポテンシャルを有する水溶液が利用可能なその他の種々の状況に適用可能で
ある。例えば、1つの実施の形態として、濃度の低い海水と混合される脱塩プラ
ントからの濃縮海水にも本願の装置及び方法を適用しても良い。別の実施の形態
として、処理済み汚水排水或いは淡水流も海水と混合可能である。必要であれば
、エネルギー生産の効率を上げるために、浸透膜或いは浸透水交換プレナムをダ
ウンチューブの出口端部及び/或いはアップチューブの出口端部に設けても良い
。従って、本願の装置及び方法は浸透ポテンシャルが異なる2つの溶液を利用で
きる応用範囲に適用することができる。
【0128】 以上に開示して記載した本発明の種々の実施の形態は例示だけを目的とする。
これらの実施の形態は本発明を実施するための可能性や、本発明を商業的規模で
実施する最も経済的或いは安価な方法を全て網羅することを意図していない。こ
こで開示し論じた多くの実施の形態は本発明の特徴を具現化する小規模のモデル
による実験的試験に基づくものである。ここで報告したこれらのモデルは試験結
果は本発明を利用する実際規模の発電所に直接関連していても或いはしていなく
ても良い。しかし、当業者であれば、ここに開示し論じた例からより広い範囲で
本発明の利用、及び淡水排水と海水との間(或いは異なる溶質濃度の水/溶媒の
水域)の浸透エネルギーポテンシャルを有功に活用するには、本発明を如何にし
て商業的発電所で利用するかを容易に考えるであろう。
【0129】 従って、本発明を好ましい実施の形態に基づいて開示したが、当業者であれば
本発明を明確に開示した実施の形態を越えてその他の実施の形態まで拡大できる
こと、及び/或いは本発明の自明な変形例及び均等物を使用できることを理解す
るであろう。従って、ここに開示した本発明は上で開示した特定の実施の形態に
限定されず、請求の範囲を公平に読むことのみによって判断されることを意図し
たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 半透過膜を介した従来の前方向の浸透方法を示す概略図である。
【図1B】 半透過膜を介した従来の前方向の浸透方法を示す概略図である。
【図2】 本発明に従って使用される実験的アップチューブ湧昇装置の概略図である。
【図3】 図2の実験的湧昇装置を使用した異なる寸法のダウンチューブについての理論
上の電力回復及び淡水の流量を示すグラフである。
【図4】 本発明に従う特徴及び利点を有するハイドロクラシス動力発生装置の一実施の
形態の概略図である。
【図5】 本発明に従う特徴及び利点を有するハイドロクラシス動力発生装置の別の実施
の形態の概略図である。
【図6】 本発明に従う特徴及び利点を有するハイドロクラシス動力発生装置の更に別の
実施の形態の概略図である。
【図7A】 本発明に従う特徴及び利点を有するハイドロクラシス動力発生装置の更に別の
実施の形態の概略図である。
【図7B】 図7Aのアップチューブの側面図であり、アップチューブの側面のスロットを
示す。
【図7C】 図7Aの軸支持手段の下方から見た断面図である。
【図7D】 図7Aの羽根ドラムの上方から見た断面図である。
【図8A】 本発明に従う特徴及び利点を有するハイドロクラシス動力発生装置の更に別の
実施の形態の概略図である。
【図8B】 図8Aのアップチューブの側面図であり、アップチューブの側面の2組のスロ
ットを示す。
【図8C】 図8Aの軸支持手段の下方から見た断面図である。
【図8D】 図8Aの羽根ドラムの上方から見た断面図である。
【図9A】 開放下端部を備えると共に、側面と出口端部とに複数の穴を有する別の実施の
形態のダウンチューブを備えた、本発明に従う特徴及び利点を有するアップチュ
ーブの概略図である。
【図9B】 図9Aのアップチューブとダウンチューブの出口端部の下から見た断面図であ
る。
【図10A】 開放下端部を備えると共に、側面と出口端部とに複数の穴を有する複数の第2
ダウンチューブを含む、別の実施の形態のダウンチューブを備えた、本発明に従
う特徴及び利点を有するアップチューブの概略図である。
【図10B】 図10Aのアップチューブとダウンチューブの出口端部の下から見た断面図で
あり、複数の第2ダウンチューブとその出口端部の穴を示す。
【図11】 開放下端部を備えると共に、複数の第2ダウンチューブを有する別の実施の形
態のダウンチューブを備えた、本発明に従う特徴及び利点を有するアップチュー
ブの概略図である。
【図12】 アップチューブを備えずに、回転ハブとスポーク出口とを有するダウンチュー
ブの概略図である。
【図13】 アップチューブを備え、回転ハブとスポーク出口とを有する、本発明に従う特
徴及び利点を有するダウンチューブの概略図である。
【図14】 本発明に従う特徴及び利点を有する、複数の同心アップチューブよりなるアッ
プチューブの一部の概略図である。
【図15】 本発明に従う特徴及び利点を有する変形例のアップチューブの概略図である。
【図16】 本発明に従う特徴及び利点を有する実現可能な大規模な商業的ハイドロクラシ
ス動力発生装置の概略図である。
【図17】 図12の水力発電機のタービン及び発電機組立体の破断図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/415,170 (32)優先日 平成11年10月8日(1999.10.8) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩分濃度の比較的低い水の水源と、塩分濃度の比較的高い水の水源との間の浸
    透ポテンシャルの差から動力を発生させる方法であって、 前記塩分濃度の比較的低い水を第1チューブに導入する工程と、 包囲された第2チューブ内で塩分濃度の比較的低い水を前記塩分濃度の比較的
    高い水源からの水に直接接触させて混合水を作る工程であって、前記第2チュー
    ブは単数或いは複数の開口部を介して前記塩分濃度の比較的高い水源と流体連通
    しており、前記接触により前記第2チューブ内の前記混合水の回収可能なエネル
    ギーを増大させる工程と、 前記混合水を動力発生装置に導入して動力及び/或いは電力を発生させる工程
    とを備えたことを特徴とする動力発生方法。
  2. 【請求項2】 前記動力発生装置は、 軸に設けられて前記第2チューブの内側に配置された複数のプロペラと、 前記軸に連結されて電力を発生させる発電機とを有することを特徴とする、請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記動力発生装置は、 前記混合水に接触することで軸を回転させる複数の羽根を有する羽根ドラムと
    、 前記軸に連結された発電機とを有することを特徴とする、請求項1記載の方法
  4. 【請求項4】 前記羽根は複数のリングを介して前記軸に連結されていることを特徴とする、
    請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記動力発生装置は、 軸に設けられた螺旋状ファンと、 前記軸に連結された発電機とを有し、 前記螺旋状ファンは前記第2チューブの内側或いは上部に取り付けられること
    を特徴とする、請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 淡水の浸透エネルギーポテンシャルから発電する方法であって、 塩分濃度の比較的低い水の水源を、第1断面積を有するダウンチューブを介し
    て塩分濃度の比較的高い水の水域の所定の深さに導入する工程と、 前記塩分濃度の比較的低い水を、第2断面積を有するアップチューブにおける
    所定の深さからの塩分濃度の比較的高い水に直接接触させて混合水を作る工程と
    、 前記混合水を前記アップチューブ内の上方で前記所定の深さよりも浅い高さま
    で湧昇させる工程と、 前記混合水に動力発生装置を通過させて有効な動力を発生させる工程とを備え
    たことを特徴とする動力発生方法。
  7. 【請求項7】 前記塩分濃度の比較的高い水の水源は海であることを特徴とする、請求項6記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記塩分濃度の比較的低い水の水源は陸地からの淡水流であることを特徴とす
    る、請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記第1断面積は前記第2断面積よりも5〜50,000倍小さいことを特徴
    とする、請求項6記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第1断面積は前記第2断面積よりも50〜2,000倍小さいことを特徴
    とする、請求項6記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第1断面積は前記第2断面積よりも約250倍小さいことを特徴とする、
    請求項6記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記混合水は前記塩分濃度の高い水と前記塩分濃度の低い水とを少なくとも8
    :1の割合で有することを特徴とする、請求項6記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記混合水は前記塩分濃度の高い水と前記塩分濃度の低い水とを少なくとも3
    0:1の割合で有することを特徴とする、請求項6記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記混合水は前記塩分濃度の高い水と前記塩分濃度の低い水とを少なくとも3
    4:1の割合で有することを特徴とする、請求項6記載の方法。
  15. 【請求項15】 塩分濃度の比較的低い水の水源と、塩分濃度の比較的高い水の水源との間の浸
    透ポテンシャルの差から動力を発生させるシステムであって、 前記塩分濃度の比較的高い水の水源に配置されたアップチューブであって、該
    アップチューブは第1深さで該アップチューブの単数或いは複数の開口部を介し
    て前記塩分濃度の比較的高い水の水源に流体連通され、該アップチューブは第2
    深さで前記塩分濃度の比較的高い水の水源の深さで終端し、前記第2深さは前記
    第1深さより浅い、アップチューブと、 前記塩分濃度の比較的低い水の水源に連結された第1端部と、前記塩分濃度の
    比較的低い水の水源からの塩分濃度の低い水を前記アップチューブに排出する第
    2端部とを有するダウンチューブであって、前記塩分濃度の比較的低い水及び前
    記塩分濃度の比較的高い水の混合水を作り、前記アップチューブ内で前記混合水
    を湧昇させる、ダウンチューブと、 前記湧昇する混合水から動力を発生させる動力発生手段とを備えたことを特徴
    とする動力発生システム。
  16. 【請求項16】 前記塩分濃度の比較的高い水の水源は海であることを特徴とする、請求項15
    記載のシステム。
  17. 【請求項17】 前記塩分濃度の比較的低い水の水源は陸地からの淡水流であることを特徴とす
    る、請求項15記載のシステム。
  18. 【請求項18】 前記第1断面積は前記第2断面積よりも5〜50,000倍小さいことを特徴
    とする、請求項15記載のシステム。
  19. 【請求項19】 前記ダウンチューブの面積は前記アップチューブの面積よりも50〜2,00
    0倍小さいことを特徴とする、請求項15記載のシステム。
  20. 【請求項20】 前記動力発生手段は、軸に設けられて前記アップチューブの内側に配置された
    複数のプロペラと、前記軸に連結されて電力を発生させる発電機とを有すること
    を特徴とする、請求項15記載のシステム。
  21. 【請求項21】 前記動力発生手段は、前記湧昇する混合水に接触することで軸を回転させる複
    数の羽根を有する羽根ドラムと、前記軸に連結された発電機とを有することを特
    徴とする、請求項15記載のシステム。
  22. 【請求項22】 前記羽根は複数のリングを介して前記軸に連結されていることを特徴とする、
    請求項21記載のシステム。
  23. 【請求項23】 前記動力発生手段は、軸に設けられて前記第2チューブの内側或いは上部に取
    り付けられた螺旋状ファンと、前記軸に連結された発電装置とを有することを特
    徴とする、請求項15記載のシステム。
  24. 【請求項24】 塩分濃度の比較的低い水の水源と、塩分濃度の比較的高い水の水源との間の浸
    透ポテンシャルの差から動力を発生させるシステムであって、 塩分濃度の比較的高い水を第1深さから第2深さに導入する第1チューブであ
    って、第1断面積を有する第1チューブと、 塩分濃度の比較的低い水の水源に第1端部にて流体連通されると供に前記第1
    深さ或いはその近傍の第2端部にて前記第1チューブに連結される第2チューブ
    であって、第2断面積とを有する第2チューブと、 第3チューブであって、塩分濃度の比較的高い水を、該第3チューブの第1端
    部及びその近傍が位置する前記第2深さから、前記第2端部にて前記第1チュー
    ブに導入し、前記塩分濃度の比較的低い水及び前記塩分濃度の比較的高い水が前
    記第1チューブ内で混合水を作り、前記混合水が前記第1チューブ内を流れて該
    第3チューブ内で前記塩分濃度の比較的高い水の回収可能なエネルギーを増加さ
    せる、第3チューブと、 前記第1チューブと前記第3チューブとの間に配置されて前記増加する回収可
    能なエネルギーから動力を発生させる動力発生装置とを備えたことを特徴とする
    動力発生システム。
  25. 【請求項25】 前記塩分濃度の比較的高い水の水源は海であることを特徴とする、請求項24
    記載のシステム。
  26. 【請求項26】 前記塩分濃度の比較的低い水の水源は陸地からの淡水流であることを特徴とす
    る、請求項24記載のシステム。
  27. 【請求項27】 前記第1断面積は前記第2断面積よりも5〜50,000倍小さいことを特徴
    とする、請求項24記載のシステム。
  28. 【請求項28】 前記第2チューブの面積は前記第1チューブの面積よりも50〜2,000倍
    小さいことを特徴とする、請求項24記載のシステム。
  29. 【請求項29】 塩分濃度の比較的低い水の水源と、塩分濃度の比較的高い水の水源との間の浸
    透ポテンシャルの差から動力を発生させる方法であって、 前記塩分濃度の比較的低い水を、第1断面積を有する第1チューブに導入する
    工程と、 包囲されると共に第2断面積を有する第2チューブ内で塩分濃度の比較的低い
    水を前記塩分濃度の比較的高い水源からの水に直接接触させて混合水を作る工程
    であって、前記第2チューブは第3チューブの単数或いは複数の開口部を介して
    前記塩分濃度の比較的高い水源と流体連通しており、前記接触により前記第3チ
    ューブ内の前記塩分濃度の比較的高い水の回収可能なエネルギーを増大させる工
    程と、 前記第3チューブ内の前記塩分濃度の比較的高い水を動力発生装置に導入して
    動力及び/或いは電力を発生させる工程とを備えたことを特徴とする動力発生方
    法。
  30. 【請求項30】 前記塩分濃度の比較的高い水の水源は海であることを特徴とする、請求項29
    記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記塩分濃度の比較的低い水の水源は陸地からの淡水流であることを特徴とす
    る、請求項29記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記第1断面積は前記第2断面積よりも5〜50,000倍小さいことを特徴
    とする、請求項29記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記第1断面積は前記第2断面積よりも50〜2,000倍小さいことを特徴
    とする、請求項29記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記第1断面積は前記第2断面積よりも約250倍小さいことを特徴とする、
    請求項29記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記混合水は前記塩分濃度の高い水と前記塩分濃度の低い水を少なくとも8:
    1の割合で有することを特徴とする、請求項29記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記混合水は前記塩分濃度の高い水と前記塩分濃度の低い水を少なくとも30
    :1の割合で有することを特徴とする、請求項29記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記混合水は前記塩分濃度の高い水と前記塩分濃度の低い水を少なくとも34
    :1の割合で有することを特徴とする、請求項29記載の方法。
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